JP2000331472A - 磁性メモリの製造方法 - Google Patents
磁性メモリの製造方法Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スピントンネル磁気抵抗効果を利用する磁
性メモリを、環境に左右されることなく、効率的に均一
性よく製造する。 【解決手段】 ガラス基板上に、まず第一磁性層10と
してFeを成膜する。次に、Fe10の中心に、絶縁層
12としてAlを、4.5mmφの大きさで1.5nmの膜
厚に成膜する。この絶縁層12の形成は、酸素が全ガス
量に対する体積割合で2.00%含まれるAr混合ガス
を使用し、スパッタ圧10mTorrで行う。酸素を含むガ
ス雰囲気中で反応性スパッタを行うことで、Al酸化膜
による絶縁層が形成される。次に、前記絶縁層12の中
心上に、第二磁性層14としてCoを成膜する。
性メモリを、環境に左右されることなく、効率的に均一
性よく製造する。 【解決手段】 ガラス基板上に、まず第一磁性層10と
してFeを成膜する。次に、Fe10の中心に、絶縁層
12としてAlを、4.5mmφの大きさで1.5nmの膜
厚に成膜する。この絶縁層12の形成は、酸素が全ガス
量に対する体積割合で2.00%含まれるAr混合ガス
を使用し、スパッタ圧10mTorrで行う。酸素を含むガ
ス雰囲気中で反応性スパッタを行うことで、Al酸化膜
による絶縁層が形成される。次に、前記絶縁層12の中
心上に、第二磁性層14としてCoを成膜する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を記憶する磁
性メモリの製造方法に関し、特にスピントンネル磁気抵
抗効果を利用した磁性薄膜メモリの製造方法に関するも
のである。
性メモリの製造方法に関し、特にスピントンネル磁気抵
抗効果を利用した磁性薄膜メモリの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】不揮発性メモリとしては、例えばフラッ
シュEEPROMなどがあるが、最近の情報機器におけ
る処理の高速化に伴い、データの書き込み時間や読み出
し時間の短縮が重要な課題となっている。これに対し、
近年、磁気抵抗効果を応用したメモリが注目されてい
る。特に、GMR(巨大磁性抵抗)効果を利用した磁性
薄膜メモリは、出力信号を大きくとることができるとと
もに、高速読み出しが可能である。また、GMR効果を
利用した磁性メモリの中でも、スピントンネル磁気抵抗
効果を利用した磁性メモリは、高いS/Nが期待できる
旨の報告がある(日本応用磁気学会誌,Vol.20,3
69−372(1996),王智剛,中村慶久「GMR
人工格子メモリーの記憶メカニズム」)。
シュEEPROMなどがあるが、最近の情報機器におけ
る処理の高速化に伴い、データの書き込み時間や読み出
し時間の短縮が重要な課題となっている。これに対し、
近年、磁気抵抗効果を応用したメモリが注目されてい
る。特に、GMR(巨大磁性抵抗)効果を利用した磁性
薄膜メモリは、出力信号を大きくとることができるとと
もに、高速読み出しが可能である。また、GMR効果を
利用した磁性メモリの中でも、スピントンネル磁気抵抗
効果を利用した磁性メモリは、高いS/Nが期待できる
旨の報告がある(日本応用磁気学会誌,Vol.20,3
69−372(1996),王智剛,中村慶久「GMR
人工格子メモリーの記憶メカニズム」)。
【0003】ところで、磁気抵抗効果を得る材料として
は、AMR(異方性磁気抵抗)効果を応用したNiFe
(パーマロイ)などが知られている。AMRとは、磁性
体の磁化とセンス電流の相対角度に依存してその電気抵
抗が変化する現象であり、その抵抗変化率はパーマロイ
で高々3%程度である。一方、GMR効果はAMR効果
とは異なり、磁化容易軸が平行(同じ方向)な2つの磁
性層の磁化方向が同一方向の場合に磁気抵抗値が最小に
なり、逆方向(180゜逆方向)の場合に磁気抵抗値が
最大になる現象である。
は、AMR(異方性磁気抵抗)効果を応用したNiFe
(パーマロイ)などが知られている。AMRとは、磁性
体の磁化とセンス電流の相対角度に依存してその電気抵
抗が変化する現象であり、その抵抗変化率はパーマロイ
で高々3%程度である。一方、GMR効果はAMR効果
とは異なり、磁化容易軸が平行(同じ方向)な2つの磁
性層の磁化方向が同一方向の場合に磁気抵抗値が最小に
なり、逆方向(180゜逆方向)の場合に磁気抵抗値が
最大になる現象である。
【0004】これに対し、スピントンネル磁気抵抗効果
は、強磁性層/絶縁層/強磁性層の積層構造を持つトン
ネル接合において、トンネル抵抗が両磁性層の磁化方向
の相対角度に依存して変化する現象である。すなわち、
両強磁性層の磁化が反対方向のときトンネル抵抗は高
く、磁化が同じ方向のときトンネル抵抗は小さくなる。
は、強磁性層/絶縁層/強磁性層の積層構造を持つトン
ネル接合において、トンネル抵抗が両磁性層の磁化方向
の相対角度に依存して変化する現象である。すなわち、
両強磁性層の磁化が反対方向のときトンネル抵抗は高
く、磁化が同じ方向のときトンネル抵抗は小さくなる。
【0005】ところで、良好なスピントンネル磁気抵抗
効果を得るためには、電子がトンネルできる厚さであっ
て、ピンホ−ルなどがなく、しかも均一な絶縁層が求め
られる。絶縁層としては、Al酸化物が多く使われてい
る。Al酸化物は、金属Alを成膜した後、大気中に2
4時間以上放置して自然酸化する方法で形成される。ま
た、金属Alを成膜した後、酸素プラズマ雰囲気中で酸
化する方法もある(第21回日本応用磁気学会学術講演
概要集,P168(1997),佐藤雅重,菊池英幸,
小林和雄「酸素プラズマ放電による強磁性トンネル接合
の作製」)。
効果を得るためには、電子がトンネルできる厚さであっ
て、ピンホ−ルなどがなく、しかも均一な絶縁層が求め
られる。絶縁層としては、Al酸化物が多く使われてい
る。Al酸化物は、金属Alを成膜した後、大気中に2
4時間以上放置して自然酸化する方法で形成される。ま
た、金属Alを成膜した後、酸素プラズマ雰囲気中で酸
化する方法もある(第21回日本応用磁気学会学術講演
概要集,P168(1997),佐藤雅重,菊池英幸,
小林和雄「酸素プラズマ放電による強磁性トンネル接合
の作製」)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来技術には、次のような不都合がある。 金属Alを大気中に放置して自然酸化する方法では、
酸化過程が環境に影響されてしまい、膜全体を均一に酸
化することが困難である。 酸素プラズマ放電による方法では、製造工程が多く、
製造時間もかかって生産性が悪い。
ような従来技術には、次のような不都合がある。 金属Alを大気中に放置して自然酸化する方法では、
酸化過程が環境に影響されてしまい、膜全体を均一に酸
化することが困難である。 酸素プラズマ放電による方法では、製造工程が多く、
製造時間もかかって生産性が悪い。
【0007】本発明は、以上の点に着目したもので、ス
ピントンネル磁気抵抗効果を利用する磁性メモリを、環
境に左右されることなく、効率的に均一性よく製造する
ことができる磁性メモリの製造方法を提供することを、
その目的とする。
ピントンネル磁気抵抗効果を利用する磁性メモリを、環
境に左右されることなく、効率的に均一性よく製造する
ことができる磁性メモリの製造方法を提供することを、
その目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、第一の強磁性層を形成する第一の工程;
前記第一の強磁性層上に、酸素と金属を反応させて絶縁
層を積層形成する第二の工程;前記絶縁層上に、第二の
強磁性層を積層形成する第三の工程;を含むことを特徴
とする。
め、本発明は、第一の強磁性層を形成する第一の工程;
前記第一の強磁性層上に、酸素と金属を反応させて絶縁
層を積層形成する第二の工程;前記絶縁層上に、第二の
強磁性層を積層形成する第三の工程;を含むことを特徴
とする。
【0009】主要な形態の一つによれば、前記第二の工
程は、反応性スパッタ法によって前記絶縁層を形成する
ことを特徴とする。他の形態によれば、前記反応性スパ
ッタ法による絶縁層の形成時におけるスパッタガス中の
酸素量を、全ガス体積に対する割合が1.15%〜2
0.00%の範囲となるようにしたことを特徴とする。
程は、反応性スパッタ法によって前記絶縁層を形成する
ことを特徴とする。他の形態によれば、前記反応性スパ
ッタ法による絶縁層の形成時におけるスパッタガス中の
酸素量を、全ガス体積に対する割合が1.15%〜2
0.00%の範囲となるようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】<実施形態1>……最初に、本発
明の実施形態1について説明する。図1には、本実施形
態の磁性メモリの構成が示されている。まず、この図1
に示された構成を持つ磁性メモリの作製過程について説
明する。例えば直径が6インチのタ−ゲットを有するD
Cマグネトロンスパッタ装置(図示せず)に、メタルマ
スクを取り付けたガラス基板をセットし、4×10−7
Torrまで真空排気する。
明の実施形態1について説明する。図1には、本実施形
態の磁性メモリの構成が示されている。まず、この図1
に示された構成を持つ磁性メモリの作製過程について説
明する。例えば直径が6インチのタ−ゲットを有するD
Cマグネトロンスパッタ装置(図示せず)に、メタルマ
スクを取り付けたガラス基板をセットし、4×10−7
Torrまで真空排気する。
【0011】そして、第一磁性層10としてFeを、
2.5mm×10mmの大きさで50nmの膜厚に1mTorrの
Arスパッタ圧で成膜する。次に、メタルマスクを絶縁
膜用に交換し、Fe10の中心に、絶縁層12としてA
lを、4.5mmφの大きさで1.5nmの膜厚に成膜す
る。この絶縁層12の形成は、酸素が全ガス量に対する
体積割合で2.00%含まれるAr混合ガスを使用し、
スパッタ圧10mTorrで行われる。このように、酸素を
含むガス雰囲気中で反応性スパッタを行うことで、Al
酸化膜による絶縁層が形成される。最後に、再びメタル
マスクを交換し、前記第一磁性層10と直交する方向で
あって、前記絶縁層12の中心上に、第二磁性層14と
してのCoを、1.7mm×10mmの大きさで100nmの
膜厚にArスパッタ圧10mTorrで成膜する。以上の一
連の成膜方法により一度に6個の試料を得た。これを実
施例1とする。
2.5mm×10mmの大きさで50nmの膜厚に1mTorrの
Arスパッタ圧で成膜する。次に、メタルマスクを絶縁
膜用に交換し、Fe10の中心に、絶縁層12としてA
lを、4.5mmφの大きさで1.5nmの膜厚に成膜す
る。この絶縁層12の形成は、酸素が全ガス量に対する
体積割合で2.00%含まれるAr混合ガスを使用し、
スパッタ圧10mTorrで行われる。このように、酸素を
含むガス雰囲気中で反応性スパッタを行うことで、Al
酸化膜による絶縁層が形成される。最後に、再びメタル
マスクを交換し、前記第一磁性層10と直交する方向で
あって、前記絶縁層12の中心上に、第二磁性層14と
してのCoを、1.7mm×10mmの大きさで100nmの
膜厚にArスパッタ圧10mTorrで成膜する。以上の一
連の成膜方法により一度に6個の試料を得た。これを実
施例1とする。
【0012】次に、上述した実施例1と同様の成膜方法
で、絶縁層としてのAl酸化物をやや厚く2nm成膜し、
他は前記実施例1と同様の試料を実施例2として試作し
た。
で、絶縁層としてのAl酸化物をやや厚く2nm成膜し、
他は前記実施例1と同様の試料を実施例2として試作し
た。
【0013】次に、前記実施例1と同様の成膜方法で、
絶縁層としてのAl酸化物を更に厚く3nm成膜し、他は
前記実施例1と同様の試料を実施例3として試作した。
絶縁層としてのAl酸化物を更に厚く3nm成膜し、他は
前記実施例1と同様の試料を実施例3として試作した。
【0014】前記実施例1において、膜厚1.5nmのA
lを10mTorrのArスパッタ圧で成膜するとともに、
これを真空チャンバ(図示せず)から取り出し、大気中
で48時間自然酸化を行なった。その後、前記実施例1
と同様に第二磁性層14を形成して試料を得た。これを
比較例1とする。
lを10mTorrのArスパッタ圧で成膜するとともに、
これを真空チャンバ(図示せず)から取り出し、大気中
で48時間自然酸化を行なった。その後、前記実施例1
と同様に第二磁性層14を形成して試料を得た。これを
比較例1とする。
【0015】次に、前記比較例1と同様の成膜方法で、
Al層をやや厚く3nm成膜し、他は前記比較例1と同様
の試料を得た。これを比較例2とする。
Al層をやや厚く3nm成膜し、他は前記比較例1と同様
の試料を得た。これを比較例2とする。
【0016】以上のようにして得た各試料のMR(磁気
抵抗)変化を、500(Oe)の磁場を印加して直流4端
子法で測定した。ここで、MR変化率は、抵抗Rと外部
磁場により飽和した状態での抵抗RSとの差をRSで割
った百分率((R−RS)/RS)×100で定義し
た。また、ショ−トした試料の数も計数した。Alの酸
化膜中に部分的に金属が残っていたり、あるいは膜が不
均一であると、第一磁性層10のFe膜と第二磁性層1
4のCo膜がショ−トする。従って、作成した試料のシ
ョート数を調べることで、絶縁層12の良否を判定する
ことができる。各試料の測定結果を示すと、次の表1に
示すようになる。
抵抗)変化を、500(Oe)の磁場を印加して直流4端
子法で測定した。ここで、MR変化率は、抵抗Rと外部
磁場により飽和した状態での抵抗RSとの差をRSで割
った百分率((R−RS)/RS)×100で定義し
た。また、ショ−トした試料の数も計数した。Alの酸
化膜中に部分的に金属が残っていたり、あるいは膜が不
均一であると、第一磁性層10のFe膜と第二磁性層1
4のCo膜がショ−トする。従って、作成した試料のシ
ョート数を調べることで、絶縁層12の良否を判定する
ことができる。各試料の測定結果を示すと、次の表1に
示すようになる。
【0017】
【表1】 この表1に示すように、実施例のMR変化率は8〜12
%程度あり、比較例とほぼ同等の値となっている。一
方、試料のショート数を見ると、実施例1でわずかに1
個のみであり、比較例の2〜4個と比べて十分に低い値
となっている。更に、作製工程を比較すると、実施例で
は反応性スパッタによって短時間で絶縁層が形成される
のに対し、比較例ではAl酸化に48時間もかかってお
り、実施例の方が生産性が高い。
%程度あり、比較例とほぼ同等の値となっている。一
方、試料のショート数を見ると、実施例1でわずかに1
個のみであり、比較例の2〜4個と比べて十分に低い値
となっている。更に、作製工程を比較すると、実施例で
は反応性スパッタによって短時間で絶縁層が形成される
のに対し、比較例ではAl酸化に48時間もかかってお
り、実施例の方が生産性が高い。
【0018】<実施形態2>……次に、本発明の実施形
態2について説明する。本形態における積層構造は、前
記実施形態1と同様であり、図1に示す通りである。直
径が6インチのタ−ゲットを有するDCマグネトロンス
パッタ装置(図示せず)に、メタルマスクを取り付けた
ガラス基板をセットし、3×10−7Torrまで真空排気
する。
態2について説明する。本形態における積層構造は、前
記実施形態1と同様であり、図1に示す通りである。直
径が6インチのタ−ゲットを有するDCマグネトロンス
パッタ装置(図示せず)に、メタルマスクを取り付けた
ガラス基板をセットし、3×10−7Torrまで真空排気
する。
【0019】そして、第一磁性層10としてFe10
を、2.5mm×10mmの大きさで50nmの膜厚に1mTor
rのArスパッタ圧で成膜する。次に、メタルマスクを
絶縁膜用に交換し、Fe10の中心に、絶縁層12とし
てAlを、4.5mmφの大きさで1.5nmの膜厚に成膜
する。この絶縁層12の形成は、酸素が体積割合で5%
含まれるAr酸素混合ガスを使用し、スパッタ圧10mT
orrで行われる。このように、本形態でも、酸素を含む
ガス雰囲気中で反応性スパッタを行うことで、Al酸化
膜による絶縁層が形成される。最後に、再びメタルマス
クを交換し、前記第一磁性層10と直交する方向であっ
て、前記絶縁層12の中心上に、第二磁性層14として
のCoを、1.7mm×10mmの大きさで100nmの膜厚
にArスパッタ圧10mTorrで成膜する。これを実施例
4とする。
を、2.5mm×10mmの大きさで50nmの膜厚に1mTor
rのArスパッタ圧で成膜する。次に、メタルマスクを
絶縁膜用に交換し、Fe10の中心に、絶縁層12とし
てAlを、4.5mmφの大きさで1.5nmの膜厚に成膜
する。この絶縁層12の形成は、酸素が体積割合で5%
含まれるAr酸素混合ガスを使用し、スパッタ圧10mT
orrで行われる。このように、本形態でも、酸素を含む
ガス雰囲気中で反応性スパッタを行うことで、Al酸化
膜による絶縁層が形成される。最後に、再びメタルマス
クを交換し、前記第一磁性層10と直交する方向であっ
て、前記絶縁層12の中心上に、第二磁性層14として
のCoを、1.7mm×10mmの大きさで100nmの膜厚
にArスパッタ圧10mTorrで成膜する。これを実施例
4とする。
【0020】次に、Arガス中に含まれる酸素量を、
1.15%,1.50%,2.00%,10.00%,
20.00%とそれぞれ変化させて反応スパッタを行う
以外は実施例4と同様の条件で、絶縁層12のAl酸化
物を形成し、それぞれ試料を得た。これらを、それぞれ
実施例5〜9とする。
1.15%,1.50%,2.00%,10.00%,
20.00%とそれぞれ変化させて反応スパッタを行う
以外は実施例4と同様の条件で、絶縁層12のAl酸化
物を形成し、それぞれ試料を得た。これらを、それぞれ
実施例5〜9とする。
【0021】次に、性能比較のために作製した比較例に
ついて説明する。前記Ar混合ガス中の酸素量を、それ
ぞれ1.00%及び30.00%と変化させて反応スパ
ッタを行う以外は実施例4と同様の条件で、絶縁層12
のAl酸化物を形成し、それぞれ試料を得た。これら
を、それぞれ比較例3及び4とする。
ついて説明する。前記Ar混合ガス中の酸素量を、それ
ぞれ1.00%及び30.00%と変化させて反応スパ
ッタを行う以外は実施例4と同様の条件で、絶縁層12
のAl酸化物を形成し、それぞれ試料を得た。これら
を、それぞれ比較例3及び4とする。
【0022】以上のようにして得た各試料のMR(磁気
抵抗)変化を、500(Oe)の磁場を印加して直流4端
子法で測定した。MR変化率は、前記形態と同様に、抵
抗Rと外部磁場により飽和した状態での抵抗RSとの差
をRSで割った百分率((R−RS)/RS)×100
で定義した。各試料の測定結果を示すと、次の表2のよ
うになる。
抵抗)変化を、500(Oe)の磁場を印加して直流4端
子法で測定した。MR変化率は、前記形態と同様に、抵
抗Rと外部磁場により飽和した状態での抵抗RSとの差
をRSで割った百分率((R−RS)/RS)×100
で定義した。各試料の測定結果を示すと、次の表2のよ
うになる。
【0023】
【表2】 この表2に示すように、反応スパッタ時における酸素量
を1.15〜20.00%とした実施例の試料では、M
R変化率が最低でも3.0%得られている。しかし、反
応スパッタ時における酸素量を1.00%に減少させた
比較例3ではMR変化率がまったく得られず、酸素量を
30.00%に増大させた比較例4では0.2%のMR
変化率しか得られ得なかった。
を1.15〜20.00%とした実施例の試料では、M
R変化率が最低でも3.0%得られている。しかし、反
応スパッタ時における酸素量を1.00%に減少させた
比較例3ではMR変化率がまったく得られず、酸素量を
30.00%に増大させた比較例4では0.2%のMR
変化率しか得られ得なかった。
【0024】このような結果からすると、 Ar混合ガス中に体積割合で1.15%〜20.00
%の酸素ガスを混合した場合は、Al酸化膜を形成する
のに適度な酸素量であり、良好なMR変化率が得られ
る。 これに対し、酸素ガス量が1.00%以下では、Al
酸化膜を均一に形成するには酸素ガス量が足りない。 逆に、酸素ガス量が20.00%以上では、Al酸化
膜を形成するには十分であるが、それ以上の酸素ガスが
あるため、膜中に過剰の酸素が入り込むようになる。こ
のため、膜の表面性が悪化し、抵抗変化を起こし難くし
てしまうと考えられる。
%の酸素ガスを混合した場合は、Al酸化膜を形成する
のに適度な酸素量であり、良好なMR変化率が得られ
る。 これに対し、酸素ガス量が1.00%以下では、Al
酸化膜を均一に形成するには酸素ガス量が足りない。 逆に、酸素ガス量が20.00%以上では、Al酸化
膜を形成するには十分であるが、それ以上の酸素ガスが
あるため、膜中に過剰の酸素が入り込むようになる。こ
のため、膜の表面性が悪化し、抵抗変化を起こし難くし
てしまうと考えられる。
【0025】従って、成膜時のArガス中への酸素混合
量を、1.15〜20.00%の範囲とすれば、金属A
lを自然酸化して絶縁層を形成する従来手法と比較し
て、短時間で均一に、良好なMR抵抗変化が得られる絶
縁層を作製することができる。
量を、1.15〜20.00%の範囲とすれば、金属A
lを自然酸化して絶縁層を形成する従来手法と比較し
て、短時間で均一に、良好なMR抵抗変化が得られる絶
縁層を作製することができる。
【0026】<他の実施形態>……なお、本発明は、何
ら上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次の
ようなものも含まれる。 前記実施形態では、磁性層に挟まれる絶縁層としてA
l酸化物を用いたが、トンネル電流が流れる程度に薄く
形成することが可能であれあれば、Al以外の金属材料
を用いることを妨げるものではない。スパッタガスも、
Ar以外のガスを用いてよい。 前記実施形態では、磁性メモリを構成する各層の形成
にスパッタ法を用いたが、均一な膜を形成でき、膜厚コ
ントロ−ルが容易であれば、蒸着法などの他の方法を用
いてもよい。 前記実施形態では、メタルマスクを用いて所望のパタ
ーンの膜を形成したが、微細なパタ−ンを形成するため
にフォトリソグラフィ法を用いるようにしてもよい。
ら上記実施形態に限定されるものではなく、例えば次の
ようなものも含まれる。 前記実施形態では、磁性層に挟まれる絶縁層としてA
l酸化物を用いたが、トンネル電流が流れる程度に薄く
形成することが可能であれあれば、Al以外の金属材料
を用いることを妨げるものではない。スパッタガスも、
Ar以外のガスを用いてよい。 前記実施形態では、磁性メモリを構成する各層の形成
にスパッタ法を用いたが、均一な膜を形成でき、膜厚コ
ントロ−ルが容易であれば、蒸着法などの他の方法を用
いてもよい。 前記実施形態では、メタルマスクを用いて所望のパタ
ーンの膜を形成したが、微細なパタ−ンを形成するため
にフォトリソグラフィ法を用いるようにしてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次のような効果が得られる。 膜形成時に金属と酸素を反応させることとしたので、
環境に左右されることなく、均一性の良好な絶縁膜を短
時間で効率的に生産性よく形成することができる。 反応性スパッタガス中における酸素混合量を、体積割
合で1.15%〜20.00%としたので、良好なMR
変化を得ることができる。
次のような効果が得られる。 膜形成時に金属と酸素を反応させることとしたので、
環境に左右されることなく、均一性の良好な絶縁膜を短
時間で効率的に生産性よく形成することができる。 反応性スパッタガス中における酸素混合量を、体積割
合で1.15%〜20.00%としたので、良好なMR
変化を得ることができる。
【図1】本発明の実施形態にかかる磁性メモリの構成を
示す図である。
示す図である。
10…第一磁性層(Fe) 12…絶縁層(Al酸化物) 14…第二磁性層(Co)
Claims (3)
- 【請求項1】 第一の強磁性層を形成する第一の工程;
前記第一の強磁性層上に、酸素と金属を反応させて絶縁
層を積層形成する第二の工程;前記絶縁層上に、第二の
強磁性層を積層形成する第三の工程;を含むことを特徴
とする磁性メモリの製造方法。 - 【請求項2】 前記第二の工程は、反応性スパッタ法に
よって前記絶縁層を形成することを特徴とする請求項1
記載の磁性メモリの製造方法。 - 【請求項3】 前記反応性スパッタ法による絶縁層の形
成時におけるスパッタガス中の酸素量を、全ガス体積に
対する割合が1.15%〜20.00%の範囲となるよ
うにしたことを特徴とする請求項2記載の磁性メモリの
製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11136956A JP2000331472A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | 磁性メモリの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11136956A JP2000331472A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | 磁性メモリの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000331472A true JP2000331472A (ja) | 2000-11-30 |
Family
ID=15187446
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11136956A Pending JP2000331472A (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | 磁性メモリの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000331472A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002190632A (ja) * | 2000-12-20 | 2002-07-05 | Yamaha Corp | 酸化膜形成法と磁気トンネル接合素子の製法 |
| JP2002314166A (ja) * | 2001-04-16 | 2002-10-25 | Nec Corp | 磁気抵抗効果素子及びその製造方法 |
-
1999
- 1999-05-18 JP JP11136956A patent/JP2000331472A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002190632A (ja) * | 2000-12-20 | 2002-07-05 | Yamaha Corp | 酸化膜形成法と磁気トンネル接合素子の製法 |
| JP2002314166A (ja) * | 2001-04-16 | 2002-10-25 | Nec Corp | 磁気抵抗効果素子及びその製造方法 |
| US6914257B2 (en) | 2001-04-16 | 2005-07-05 | Nec Corporation | Magnetoresistive device and method of producing the same |
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