JP2000331643A - 蛍光ランプ - Google Patents

蛍光ランプ

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JP2000331643A
JP2000331643A JP13811099A JP13811099A JP2000331643A JP 2000331643 A JP2000331643 A JP 2000331643A JP 13811099 A JP13811099 A JP 13811099A JP 13811099 A JP13811099 A JP 13811099A JP 2000331643 A JP2000331643 A JP 2000331643A
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Japan
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emitter
fluorescent lamp
glass
metal sleeve
lamp
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JP13811099A
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English (en)
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Hirobumi Yamashita
博文 山下
Haruo Yamazaki
治夫 山崎
Toshihiro Terada
年宏 寺田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electronics Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属スリーブとエミッタとを有する電極を備
える蛍光ランプにおいて、金属スリーブからの剥離や脱
落が少なく希ガス吸収がないエミッタを用いることによ
って、高効率で長寿命の蛍光ランプを提供する。 【解決手段】 ガラスバルブ11と、ガラスバルブ11
の内部に配置された一対の電極12とを備える。電極1
2は、金属スリーブ12aと、金属スリーブ12aの少
なくとも一部に設けられたエミッタ12bとを備える。
エミッタ12bは、BaO1-X(ただし、0≦X≦
1)、SrO1-X(ただし、0≦X≦1)、CaO
1-X(ただし、0≦X≦1)およびMgO1-X(ただし、
0≦X≦1)から選ばれる少なくとも一つとガラスとを
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は蛍光ランプに関し、
特にたとえば、冷陰極蛍光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、熱陰極蛍光ランプにおいては、
電極から効率良く電子を放出させるために、エミッタ材
料としてタングステンフィラメントにバリウム、ストロ
ンチウム、カルシウム等の混合炭酸塩を被着し、これら
をタングステンフィラメントで通電分解した混合酸化物
エミッタ電極が多く採用されている。一方、冷陰極蛍光
ランプにおいて、前記タングステンフィラメントに混合
酸化物エミッタを有する電極構造では、冷陰極動作のた
めにイオン衝撃による点灯中のエミッタの飛散が大き
く、長寿命を確保できない。このため、冷陰極蛍光ラン
プでは、金属スリーブの内面にエミッタを設けることに
よってエミッタの飛散を抑制するホロー状電極構造が広
く知られている(特開昭64−3384号公報)。ま
た、かかる電極構造のランプを高い電力で使用した場
合、イオン衝撃による電極物質の飛散が大きく、早期に
ランプの内壁に黒化現象が現れ、使用寿命途中での光量
減衰が早くなる等の理由から、エミッタ粉末と金属粉末
との混合物を金属スリーブと合金化に近い状態で焼付け
た電極構造を有するものが知られている(特開平4−3
37239号公報)。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、ホロ
ー状電極を用いる上記従来の冷陰極蛍光ランプでは、炭
酸塩から酸化物への加熱分解および活性化を行う際に、
エミッタの熱収縮等により、金属スリーブからエミッタ
が剥離、脱落するという問題があった。このため、従来
の冷陰極蛍光ランプでは、エミッタの剥離、脱落によっ
てホロー状電極内面のエミッタが不足し、点灯数千時間
でエミッタ効果が消失してしまう。また、脱落したエミ
ッタが0.5mm2以上の大きさを有する場合は、その
影によって蛍光ランプの輝度分布が不均一となり、液晶
パネル上に影を生じるという問題があった。
【0004】また、エミッタ粉末と金属粉末との混合物
を焼付けた電極を用いる従来の冷陰極蛍光ランプでは、
エミッタの剥離、脱落等の問題は改善されるが、混合物
の組成によっては、ランプ点灯中にランプ内の希ガスが
電極構成物質に吸収され、ランプとして動作しなくなる
という問題があった。
【0005】上記問題を解決するため、本発明の蛍光ラ
ンプは、金属スリーブからの剥離や脱落が少なく希ガス
吸収がないエミッタを用いることによって、高効率で長
寿命の蛍光ランプを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の蛍光ランプは、ガラスバルブと前記ガラス
バルブの内部に配置された一対の電極とを備える蛍光ラ
ンプであって、前記電極は、金属スリーブと前記金属ス
リーブの少なくとも一部に設けられたエミッタとを有
し、前記エミッタは、BaO1-A(ただし、0≦A≦
1)、SrO1-B(ただし、0≦B≦1)、CaO
1-C(ただし、0≦C≦1)およびMgO1-D(ただし、
0≦D≦1)から選ばれる少なくとも一つとガラスとを
含むことを特徴とする。上記本発明の蛍光ランプでは、
金属スリーブへのエミッタの付着強度を向上させること
ができ、金属スリーブからエミッタが剥離、脱落するこ
とを抑制できる。したがって、本発明の蛍光ランプによ
れば、エミッタ効果が長期持続し、長寿命で高効率な蛍
光ランプが得られる。また、本発明の蛍光ランプでは、
エミッタが希ガスを吸収しないため、特に長寿命で高効
率な蛍光ランプが得られる。
【0007】また、上記本発明の蛍光ランプでは、前記
エミッタ中の前記ガラスの量が、前記エミッタに対して
5wt%以上40wt%以下であることが好ましい。エ
ミッタ中のガラスの量を、エミッタに対して5wt%以
上とすることによって、金属スリーブに対するエミッタ
の付着強度を十分に確保できる。また、エミッタ中のガ
ラスの量をエミッタに対して40wt%以下とすること
によって、エミッタ効果が損なわれることなく長時間、
高効率を持続できる。
【0008】また、上記本発明の蛍光ランプでは、前記
エミッタが、前記金属スリーブの外周面にも設けられて
おり、前記外周面に設けられている前記エミッタの面積
が1.0mm2以上であることが好ましい。上記構成に
よれば、金属スリーブ外周面に設けられたエミッタの光
電効果が大きいので、ランプにわずかな光が照射される
だけで、放電を開始させるのに十分な初期電子が電極か
ら放射され、暗所での始動特性が良好な蛍光ランプが得
られる。
【0009】
【発明の実施の形態】(実施形態1)実施形態1では、
本発明の蛍光ランプの一例について説明する。
【0010】実施形態1の蛍光ランプ10の一部拡大断
面図を、図1に示す。なお、図1は、蛍光ランプ10の
一端を示したものであり、他端は、図1に示す一端と同
様であるため、図示を省略する。
【0011】図1を参照して、蛍光ランプ10は、ガラ
スバルブ11と、ガラスバルブ11の内部に配置された
一対の電極12とを備える。
【0012】ガラスバルブ11は、ホウケイ酸ガラス等
からなり、その内面には、蛍光体13が塗布されてい
る。蛍光体13は、たとえば、(Y,Eu)23、(L
a,Ce,Tb)PO4、(Ba,Eu)MgAl10
17の3波長型の蛍光体からなる。ガラスバルブ11の両
端は、ガラスビード14によって封止されている。ガラ
スビード14によって封止されたガラスバルブ11の内
部には、水銀および希ガス(図示せず)が封入されてい
る。
【0013】電極12は、金属スリーブ12aと、金属
スリーブ12aの少なくとも一部に設けられたエミッタ
12bとを備える。なお、図1には、金属スリーブ12
aの内面にエミッタ12bが形成されている一例を示し
ているが、金属スリーブ12aの一部にエミッタ12b
が形成されているものであれば、エミッタ12bの形成
位置について制限はない。ただし、エミッタ12bを金
属スリーブ12aの少なくとも内面に設けることによっ
て、エミッタ12bの飛散消耗を防止でき、エミッタ効
果を長期間持続させることができる。
【0014】金属スリーブ12aは、エミッタの活性温
度(たとえば、1100℃)以上の耐熱性がある金属か
らなる。金属スリーブ12aの材料としては、たとえ
ば、ニッケル、ステンレス、コバルト、鉄等を用いるこ
とができる。金属スリーブ12aの一端は、タングステ
ン等からなる内部リード線15に溶接されており、内部
リード線15はガラスビード14を通って外部リード線
16に接続されている。
【0015】エミッタ12bは、BaO1-A(ただし、
0≦A≦1)、SrO1-B(ただし、0≦B≦1)、C
aO1-C(ただし、0≦C≦1)およびMgO1-D(ただ
し、0≦D≦1)から選ばれる少なくとも一つとガラス
とを含む。
【0016】エミッタ12bに含まれるガラスとして
は、エミッタの活性温度(たとえば、1100℃)以下
で溶融するガラスを用いることができる。これには、た
とえば、CaO、BaO、B23およびP23などの溶
融物からなるガラス、ソーダガラス、ホウケイ酸ガラス
といった低融点ガラス等を用いることができる。
【0017】エミッタ12bは、5wt%以上40%以
下の含有量で上記ガラスを含むことが好ましい。
【0018】エミッタ12bは、BaCO3、SrC
3、CaCO3およびMgCO3から選ばれる少なくと
も一つからなるエミッタ粉末とガラス粉末とを混合し、
熱処理することによって形成できる。なお、エミッタ粉
末に混合されるガラス粉末は、エミッタの加熱分解、活
性温度以下で融解するガラス粉末であればよい。たとえ
ば、CaO、BaO、B23の溶融物である低融点ガラ
ス粉末や、ソーダガラス粉末、ホウケイ酸ガラス粉末等
を用いることができる。
【0019】上記実施形態1の蛍光ランプ10では、金
属スリーブの一部に設けられたエミッタが、BaO1-A
(ただし、0≦A≦1)、SrO1-B(ただし、0≦B
≦1)、CaO1-C(ただし、0≦C≦1)およびMg
1-D(ただし、0≦D≦1)から選ばれる少なくとも
一つとガラスとを含む。したがって、蛍光ランプ10に
よれば、エミッタが金属スリーブから剥離したり脱落し
たりすることが少なく、またエミッタによる希ガス吸収
がないため、高効率で長寿命の蛍光ランプが得られる。
【0020】(実施形態2)実施形態2では、本発明の
蛍光ランプの他の一例について説明する。
【0021】実施形態2の蛍光ランプ10は、実施形態
1で説明した蛍光ランプ10とエミッタ12bの形状の
みが異なるため、重複する説明は省略する。
【0022】蛍光ランプ10の一部拡大断面図を図2に
示す。図2に示すように、蛍光ランプ10の電極12
は、金属スリーブ12aと、エミッタ12bとを備え
る。そして、エミッタ12bは、金属スリーブ12aの
内面のほか、金属スリーブ12aの外周面の一部にも形
成されている。
【0023】実施形態2の蛍光ランプ10では、金属ス
リーブ12aの外周面に形成されたエミッタ12bの面
積は、1.0mm2以上であることが好ましい。
【0024】なお、エミッタ12bの組成等について
は、実施形態1と同様であるので、重複する説明は省略
する。
【0025】上記実施形態2の蛍光ランプ10によれ
ば、実施形態1の蛍光ランプ10と同様に、高効率で長
寿命の蛍光ランプが得られる。
【0026】さらに、実施形態2の蛍光ランプ10で
は、金属スリーブ12aの外周面にもエミッタ12bが
設けられているため、始動特性がよい蛍光ランプが得ら
れる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の蛍光ランプの一例について、
実施例を用いて詳細に説明する。
【0028】(実施例1)実施例1では、実施形態1で
説明した蛍光ランプ10の一例について説明する。
【0029】図1を参照して、実施例1の蛍光ランプ
は、ニッケル等からなる外径1.0mm、内径0.8m
m、長さ3.0mmの金属スリーブ12aの一端にタン
グステン等からなる外径0.6mmの内部リード線15
が挿入され、当該金属スリーブ12aの一端が圧潰溶接
されて両者が接続されている。
【0030】ガラスバルブ11は外径2.1mm、内径
1.5mmのホウケイ酸ガラス等からなり、ガラスバル
ブ11の両端部に電極12が配置されている。電極12
は、BaO1-A(ただし、0≦A≦1)およびSrO1-B
(ただし、0≦B≦1)とガラスとを含むエミッタ12
bを備える。
【0031】また、ガラスバルブ11の両端部は、ホウ
ケイ酸ガラス等からなるガラスビード14で封止されて
おり、内部リード線15は、ガラスビード14を通って
外部リード線16に接続されている。一対の電極12の
先端間の距離は80mmとした。また、ガラスバルブ1
1の内面には蛍光体13を塗布し、その内部には水銀と
ともにアルゴンとネオンとの混合ガスを11kPaの圧
力になるように封入した。
【0032】実施例1の蛍光ランプは、以下に示す方法
で形成した。
【0033】最初に、金属スリーブ12aの内面に、エ
ミッタ12bを以下の方法で形成した。まず、BaCO
3粉末とSrCO3粉末とを、モル比がBaCO3:Sr
CO3=2:1となるように混合したエミッタ粉末を準
備した。その後、上記エミッタ粉末10kgを、酢酸ブ
チル液とニトロセルロースの調合液20リットルに分散
させることによって、混合炭酸塩サスペンジョンを調整
した。次に、CaO、BaO、B23、P23の溶融物
体である低融点ガラス粉末等を準備し、上記エミッタ粉
末重量に対して20wt%の低融点ガラス粉末を上記混
合炭酸塩サスペジョンに混合することによって、炭酸塩
サスペジョンを調整した。次に、金属スリーブ12aの
開口部先端1.0mmを、比重1.2のエミッタ液(上
記炭酸塩サスペジョン)に浸漬した。このとき、金属ス
リーブ12aと内部リード線15とは、0.2mmの内
外径差があるので、溶接部に0.1mm程度の隙間を形
成し、毛細管現象により金属スリーブ12aの内面にエ
ミッタ液を浸透させた。これを空気中で自然乾燥させた
後、金属スリーブ12aの外周面のエミッタ層を布で拭
き取り、金属スリーブ12aの内面のみにエミッタ液が
塗布された金属スリーブ12aを形成した。
【0034】その後、エミッタ液を塗布した金属スリー
ブ12aを、アルゴン雰囲気の還元炉で約1100℃に
加熱することによって、エミッタの加熱分解、活性化
と、低融点ガラス粉末の融解を同時に行い、エミッタ1
2bを備える電極12を形成した。この熱処理時に低融
点ガラス粉末が融解し、金属スリーブ12a表面に、B
aO1-A(ただし、0≦A≦1)とSrO1-B(ただし、
0≦B≦1)とガラス粉末とが混合された付着強度の強
いエミッタ12bが形成された。
【0035】その後、エミッタ活性化済みの電極12
を、図3に示すように、蛍光体13が塗布されたガラス
バルブ11の端部と中央部に配置し、端部の電極12の
みを先にアルゴン雰囲気中でガラスビード14を介して
バーナー封着した。他方の電極12は、ガラスバルブ1
1とガラスビード14との間に隙間ができるように、ガ
ラスビード14の一部のみを溶融してガラスバルブ11
の中央部に仮止め固定した。
【0036】その後、水銀封入用の水銀化合物17を、
ガラスバルブ11のうち蛍光体13を塗布していない領
域(クリア部18)に挿入した。
【0037】その後、ガラスバルブ11をベルジャー内
に固定した。そして、ベルジャー内を600℃に加熱し
ながら1×10-7Paの高真空に排気した後、ベルジャ
ー内にアルゴンとネオンの混合ガスを11kPaになる
ように導入し、高周波誘導加熱によりクリア部の開口端
を封着した。
【0038】その後、高周波誘導加熱により水銀化合物
17から水銀を放出させ、ガラスバルブ11とガラスビ
ード14との隙間から水銀を蛍光体塗布領域内に移動さ
せたのち、仮止め固定した電極12をその位置で本封着
した。
【0039】上記の方法で形成した本発明の蛍光ランプ
について、周囲温度25℃、無風の条件下で高周波点灯
回路を用いて点灯(ランプ電流4mA、点灯周波数60
kHz)させ、ランプ電圧の経時変化を調べた。測定の
結果を図4の線Aに示す。また、比較例として、ガラス
粉末を混合していないエミッタを備え且つエミッタが脱
落した蛍光ランプB、および、エミッタを有しない金属
スリーブのみからなる電極を用いた蛍光ランプCについ
て、同様に測定した結果を図4に示す。
【0040】図4から明らかなように、本発明の蛍光ラ
ンプ(線A)の連続点灯初期におけるランプ電圧は約2
40Vrms(実効値)であり、連続点灯時間が1万時
間を越えるまで約240Vrmsのランプ電圧を維持で
きた。一方、エミッタを有しない金属スリーブのみから
なる電極を用いた蛍光ランプC(線C)では、連続点灯
初期におけるランプ電圧は約290Vrmsであった。
このことから、エミッタを使用することによって、連続
点灯初期におけるランプ電圧を50Vrms低減できる
ことが分かった。
【0041】また、ガラスを混合していないエミッタを
備え且つエミッタが脱落した蛍光ランプB(線B)で
は、連続点灯初期におけるランプ電圧は240Vrms
であり、本発明の蛍光ランプと同等の値であった。しか
し、エミッタが剥離、脱落した蛍光ランプBは、本発明
の蛍光ランプに比べて十分なエミッタ量が電極に存在し
ないため、連続点灯時間が1000時間を経過した後
は、徐々にランプ電圧が上昇し、3000時間を経過し
た時点で、エミッタを使用していない蛍光ランプCと同
等のランプ電圧となった。また、比較用に、エミッタを
金属スリーブ外周面のみに形成した蛍光ランプを作成し
たが、この蛍光ランプでは、連続点灯100時間でラン
プ電圧が290Vrmsとなり、エミッタ効果が100
時間以下で無くなることが分かった。
【0042】また、上記本発明の蛍光ランプ、および比
較例である蛍光ランプBについて、それぞれ、周波数1
0Hz〜20Hzで振幅2mmの振動と、周波数22H
z〜500Hzで加速度14.7m/s2の振動とを、
X、Y、Z方向に各30分間印加する振動テストを行っ
た。その結果、エミッタの脱落率は、本発明の蛍光ラン
プで0%であったのに対し、ガラスを含有しないエミッ
タを用いた蛍光ランプBでは24%であった。
【0043】以上のように、実施例1の蛍光ランプは、
BaO1-A(ただし、0≦A≦1)およびSrO1-B(0
≦B≦1)からなるエミッタ粉末とガラス粉末とを混合
し、加熱溶融したエミッタを備える電極を有する。した
がって、実施例1の蛍光ランプでは、金属スリーブへの
エミッタの付着強度が高いため、エミッタの剥離や脱落
が少なく、高いエミッタ効果が長期間持続した。さら
に、実施例1の蛍光ランプでは、エミッタが金属スリー
ブの内面に設けられているため、点灯中に飛散したエミ
ッタが、金属スリーブの内面で捕獲され再利用されるた
め、特にエミッタ効果が長期間持続した。また、金属ス
リーブからのエミッタの剥離や脱落を抑制することによ
って、蛍光ランプの輝度分布を均一に維持できるので、
液晶画面上に影を生じる問題が解決できた。また、エミ
ッタ物質による希ガス吸着は発生しなかった。
【0044】(実施例2)実施例2では、実施形態2で
説明した蛍光ランプ10の一例について説明する。
【0045】図2を参照して、実施例2の蛍光ランプで
は、エミッタ12bを、金属スリーブ12aの内面と、
外周面の開口部から1.0mmの範囲に形成した。この
とき、金属スリーブ12aの外周面に形成されたエミッ
タ12bの面積を、1.0mm2以上とした。実施例2
の蛍光ランプは、金属スリーブ12aの外周面にもエミ
ッタ12bを設けたこと以外は、実施例1と同様の構造
とした。また、実施例2の蛍光ランプは、実施例1の蛍
光ランプと同様の方法によって製造した。
【0046】実施例1および2の蛍光ランプについて、
周囲照度0.1ルクス以下の暗所で、始動確率を調べ
た。表1に結果を示す。
【0047】
【表1】
【0048】表1に示すように、点灯回路の出力電圧を
1000Vrmsとし、出力時間を2000msecと
した場合、実施例1および2の蛍光ランプは、共に暗所
での始動確率が100%であった。しかし、点灯回路の
出力電圧を1000Vrmsとし、出力時間を500m
secとした場合には、実施例2の蛍光ランプの始動確
率が100%であったのに対し、実施例1の蛍光ランプ
の始動確率は90%であった。さらに、点灯回路の出力
を700Vrmsとし、出力時間を500msecとし
た場合、実施例2の蛍光ランプの始動確率が100%で
あったのに対し、実施例1の蛍光ランプの始動確率は7
0%であった。
【0049】一方、実施例2と同様の蛍光ランプにおい
て、金属スリーブの外周面に形成したエミッタの面積を
1.0mm2未満にした場合、点灯回路の出力電圧を7
00Vrmsとし、出力時間を500msecとする
と、蛍光ランプの始動確率が100%にならないことが
分かった。
【0050】以上のことから、実施例2の蛍光ランプで
は、金属スリーブの外周面にもエミッタを形成すること
によって、暗所での始動性を向上できることがわかっ
た。また、金属スリーブの外周面に形成するエミッタの
面積を1.0mm2以上とすることによって、暗所での
始動性をさらに向上できることが分かった。
【0051】(実施例3)実施例3では、実施形態2の
蛍光ランプについて製造した他の一例を説明する。実施
例3では、実施例2で説明した蛍光ランプについて、エ
ミッタ中のガラスの量を、エミッタに対して5wt%以
上40wt%以下の範囲で変化させて蛍光ランプを作成
した。このようにして作成した蛍光ランプについて、周
波数10Hz〜20Hzで振幅2mmの振動と、周波数
22Hz〜500Hzで加速度14.7m/s2の振動
とを、X、Y、Z方向に各30分間印加する振動テスト
を行った。その結果、エミッタ中のガラスの量がエミッ
タに対して5wt%以上である場合には、エミッタの脱
落率は0%であることが分かった。また、エミッタ中の
ガラスの量がエミッタに対して4wt%である場合に
は、脱落率は5%であり、エミッタ中のガラスの量が少
なくなるのに比例して脱落率も高くなることが分かっ
た。
【0052】また、上記蛍光ランプについて、高周波点
灯回路を用いて連続点灯(ランプ電流4mA、点灯周波
数60kHz)させ、累積点灯時間1万時間でのランプ
電圧を測定した。測定結果を図5に示す。
【0053】図5に示すように、エミッタ中のガラスの
量が、エミッタに対して30wt%以下の範囲であれ
ば、累積点灯時間1万時間でのランプ上昇はなかった。
しかし、エミッタ中のガラスの量が、エミッタに対して
40wt%のときには、ランプ電圧が5Vrms上昇し
(約10%効率低下)となり、エミッタ中のガラスの量
がエミッタに対して40wt%を越えると、急激にラン
プ電圧が上昇することが分かった。
【0054】以上のように、実施形態2で説明した蛍光
ランプに置いて、エミッタ中のガラスの量をエミッタ重
量の5wt%以上40wt%以下の範囲に設けることに
より、金属スリーブからのエミッタの脱落を抑制できる
と共に、連続点灯中のランプ電圧の上昇を抑制できる。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の蛍光ラン
プは、エミッタが、BaO1-A(ただし、0≦A≦
1)、SrO1-B(ただし、0≦B≦1)、CaO
1-C(ただし、0≦C≦1)およびMgO1-D(ただし、
0≦D≦1)から選ばれる少なくとも一つとガラスとを
含む。したがって、本発明の蛍光ランプによれば、金属
スリーブからのエミッタの剥離や脱落が少なく、エミッ
タによる希ガスの吸収がないため、高効率で長寿命の蛍
光ランプが得られる。また、本発明の蛍光ランプによれ
ば、暗所での始動特性がよい蛍光ランプが得られる。
【0056】また、本発明の蛍光ランプでは、エミッタ
中のガラスの量をエミッタに対して5wt%以上とする
ことによって、金属スリーブに対するエミッタの付着強
度を十分に確保できる。また、本発明の蛍光ランプで
は、エミッタ中のガラスの量をエミッタに対して40w
t%以下とすることによって、エミッタ効果が損なわれ
ることなく長時間、高効率を持続できる。
【0057】また、本発明の蛍光ランプでは、金属スリ
ーブの外周面にもエミッタを設け、金属スリーブの外周
面に設けられているエミッタの面積を1.0mm2以上
とすることによって、暗所での始動特性が特によい蛍光
ランプが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の蛍光ランプについて、一例を示す一
部拡大断面図である。
【図2】 本発明の蛍光ランプについて、他の一例を示
す一部拡大断面図である。
【図3】 本発明の蛍光ランプについて、製造過程を示
す断面図である。
【図4】 本発明の蛍光ランプについて、累積点灯時間
とランプ電圧との関係を示す図である。
【図5】 本発明の蛍光ランプについて、エミッタ中の
ガラスの量とランプ電圧との関係を示す図である。
【符号の説明】
10 蛍光ランプ 11 ガラスバルブ 12 電極 12a 金属スリーブ 12b エミッタ 13 蛍光体 14 ガラスビード 15 内部リード線 16 外部リード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 年宏 大阪府高槻市幸町1番1号 松下電子工業 株式会社内 Fターム(参考) 5C015 AA03 AA04 BB04 BB07 CC02 CC03 CC04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラスバルブと前記ガラスバルブの内部
    に配置された一対の電極とを備える蛍光ランプであっ
    て、 前記電極は、金属スリーブと前記金属スリーブの少なく
    とも一部に設けられたエミッタとを有し、 前記エミッタは、BaO1-A(ただし、0≦A≦1)、
    SrO1-B(ただし、0≦B≦1)、CaO1-C(ただ
    し、0≦C≦1)およびMgO1-D(ただし、0≦D≦
    1)から選ばれる少なくとも一つとガラスとを含むこと
    を特徴とする蛍光ランプ。
  2. 【請求項2】 前記エミッタ中の前記ガラスの量が、前
    記エミッタに対して、5wt%以上40wt%以下であ
    る請求項1に記載の蛍光ランプ。
  3. 【請求項3】 前記エミッタが、前記金属スリーブの外
    周面にも設けられており、 前記外周面に設けられている前記エミッタの面積が1.
    0mm2以上である請求項1または2に記載の蛍光ラン
    プ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002289136A (ja) * 2001-03-27 2002-10-04 West Electric Co Ltd 冷陰極放電管及び照明装置
JP2010056007A (ja) * 2008-08-29 2010-03-11 Ushio Inc 蛍光ランプ

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