JP2000331995A - Ccp反応容器の平板型ガス導入装置 - Google Patents

Ccp反応容器の平板型ガス導入装置

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ガス導入孔のプラズマ強化エロージョンを抑制
することで、より長い寿命を持ち、より高い利用率を持
つガス導入プレートを備えたCCP反応容器の平板型ガ
ス導入装置を提供することにある。 【解決手段】CCP反応容器内に設けられた平板型ガス
導入装置14は上部電極17と、複数のガス導入孔19
aを備えたガス導入プレート19と、それらの間のガス
リザーバ20とから構成される。上部電極17は、上部
プレート11の下面に個々に配置された複数のマグネッ
ト18を有し、マグネット18の各々はガス導入孔19
aの各々と対応させ、マグネット18の磁軸が対応する
ガス導入孔19の軸と一直線になるように配置されてい
る。この構造は、ガス導入孔19aの両側端部で生じる
プラズマで促進されるエロージョンを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CCP反応容器の
平板型ガス導入装置に関し、特に、CCP反応容器に設
けられ、その寿命と利用効率を高めるためそのガス導入
孔のエロージョンを少なくし、または防止することので
きるガス導入プレートを備えた平板型ガス導入装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】容量結合型プラズマ(CCP)反応容器
は半導体製造装置の産業において広範囲の応用で用いら
れている。CCP反応容器は、(1)カソード電極とア
ノード電極の間の狭い隙間に起因するプラズマ反応容器
の低アスペクトレシオ、(2)プラズマのより良い半径
方向の均一性、(3)プラズマ開始が容易であること、
(4)より良いガス分布を作るシャワーヘッドタイプの
平板型ガス導入装置を用いることができること、のごと
き多くの利点を持っているため、大きな関心で注目され
ている。
【0003】CCP反応容器についての問題の1つは、
シャワーヘッドタイプの平板型ガス導入装置のガス導入
プレートにおいて非均一なエロージョンに関連すること
である。ガス導入プレートは複数のガス導入孔を有し、
これらのガス導入孔は、ガス導入プレートの他の領域に
比較しプラズマによってより高い割合でエロージョンを
受けやすい。ガス導入孔におけるエロージョンは、その
上側からと同様に、その下側からも起きる。このエロー
ジョンの生成のメカニズムは、以下において図4と図5
に従って詳細に説明される。
【0004】図4はCCP反応容器100の一例の簡略
化された図を示す。このCCP反応容器100は上部プ
レート51、底部プレート52、円筒形側壁53、上部
電極54、そしてウェハーホルダ55から構成されてい
る。上部電極54はCCP反応容器100の上側でリン
グ形絶縁体56によって設けられており、ウェハーホル
ダ55は平板形絶縁体57によって支持されながら底部
プレート50の上に設けられている。さらに、絶縁体プ
レート58は上部プレート51と上部電極54の間に設
けられている。上部電極54は金属で作られており、例
えばアルミニウムが用いられる。上部電極54の下には
ガス導入プレート59が存在する。上部電極54とガス
導入プレート59の間には、ガスリザーバと呼ばれる狭
い空間60が存在する。ガスリザーバ60の目的はガス
導入プレート59の全面にわたって均一なガス分布を与
えることである。ガス導入プレート59の材質はプラズ
マが応用されるタイプに依存しており、例えば、ドライ
エッチングの応用においてはカーボンあるいはSiが通
常用いられる。いくつかの他の応用において誘電体物
質、例えば石英あるいはセラミックが通常用いられる。
ガス導入プレート59には、ガスリザーバ60からプラ
ズマへプロセスガスを導入するための多数のガス導入孔
59aが存在する。ガス導入孔59aの直径は約0.5
mmである。ガス導入孔59aの間隔は、通常のプラズ
マ源で、5mmから20mmで変化し得る。しかしなが
ら、ガス導入孔59aの間の間隔の値に拘わらず、ガス
導入孔59aの間の等しい間隔が、通常、産業用プラズ
マ源の大部分において保持されている。すなわち、ガス
導入孔59aはガス導入プレート59の上に描かれた同一
の正方形の角部に作られる。ウェハーホルダ55の上に
は、処理されるべきウェハー61が存在する。ウェハー
61はガス導入プレート59に平行に対向している。
【0005】高周波(rf)電力源62は整合回路63
を介して上部電極54に接続されている。高周波電力源
62は通常10MHz〜100MHzの範囲における周
波数で動作する。高周波電力が上部電極54に与えられ
るとき、プラズマが容量結合型メカニズムによってガス
導入プレート59とウェハーホルダ55の間に生成され
る。しかしながら、プラズマ発生領域は、電子加熱過程
が主としてちょうどガス導入プレート19の下側に存在
するシース電圧の発振で起きるので、ガス導入プレート
59の近傍に存在することになる。それ故に、プラズマ
密度は、ガス導入プレート59に接近するに従って高く
なり、気相での再結合と両極性拡散が原因で下流に向か
って次第に減少する。
【0006】
【発明が解決すべき問題】上記のごとく、ガス導入プレ
ート59に関連する主たる問題は、プラズマに基づくガ
ス導入孔59aでのより高いエロージョン速度である。
このエロージョンはガス導入プレート59の低い利用効
率という結果をもたらす。エロージョンのメカニズムが
以下に説明される。
【0007】プラズマは、通常、現在の産業における利
用の大部分において、低い圧力で生成され、例えば、1
0mTorr〜100mTorrの範囲である。しかし
ながら、ガスを導入孔59aの端部59a−1において
少しばかり高いガス圧力があり、そしてガスリザーバ6
0の内部で、さらに高いガス圧力となっている。プラズ
マ密度は圧力に依存して変化する。高い圧力では、プラ
ズマ密度はより高くなる。容量結合型プラズマにおいて
高周波電極は一般的に自己バイアス電圧を持っている。
上記の場合において、ガス導入プレート59は高周波電
極として機能し、そしてそれ故に自己バイアス電圧を有
する。ガス導入プレート59で発生する自己バイアス電
圧の値と極性は、多くのパラメーター、例えば、カソー
ド(ガス導入プレート)とアノード(プラズマが接触す
るすべての接地された表面)の表面の面積比、高周波電
力源62の動作周波数、プラズマ密度などに依存する。
実際の応用で用いられるプラズマ源の大部分において、
高周波電極は負の自己バイアス電圧が発生する。この負
の自己バイアス電圧のために、プラズマの中の正のイオ
ンはガス導入プレート59に向かって加速し、そしてそ
の表面に衝突する。これらのイオンは加速の過程によっ
てより高いエネルギを取得し、こうしてガス導入プレー
ト59の上でのイオンの衝突がガス導入プレート59で
のスパッタリングの原因となる。上で説明したように、
スパッタリングのダメージは、ガス導入孔59aでより
高くなる。これは、これらの場所においてより高いプラ
ズマ密度があるからである。この工程は、ガス導入プレ
ート59の他の領域に比較して、ガス導入孔59aのエ
ロージョンが拡大されることの原因となり、このことが
ガス導入孔59aの直径を拡大するという結果をもたら
す。ガス導入孔の直径の増加に伴って、プラズマは、ガ
ス導入孔59aの壁での電子の多重反射によってガス導
入孔59aに閉じ込められる傾向にある。従って、ガス
導入孔59aでのエロージョン速度はプラズマ発生時間
中に加速する。この過程は、図5に示すごとく、長い動
作時間の経過後、その下側端部59a−1に円錐形をし
たガス導入孔64を作り出す。
【0008】同様にして、ガス導入孔59aの上側端部
59a−2で発生したマイクロプラズマはガス導入孔5
9aの上側のエロージョンの原因となる。これらのエロ
ージョンの過程のために、図5に示すごとくその上側端
部59a−2に円錐形のガス導入孔65が形成される。
ガス導入プレート59の寿命はガス導入孔59aにおけ
る侵食される上側端部と下側端部とがつながるという条
件によって制限される。この理由によって、長い寿命を
保つために、通常、より厚い、約10mmのガス導入プ
レートがCCP反応容器100に使用される。しかしな
がら、ガス導入プレート59は、ガス導入孔59aのエ
ロージョンがその寿命を決定するので、非常に低い利用
効率を持つこととなる。
【0009】さらに、プラズマの生成においてポリマー
堆積性の混合ガス(a polymer deposition gas chemistr
y)が用いられる場合に、上部電極54の下面の個所にポ
リマーの堆積65が観察され、図5に示されるごとくそ
れはガス導入孔59aのちょうど上に存在する。ポリマ
ー堆積65は次の2つの理由(1)と(2)に基づいて
いる。(1)ガス導入孔59aの上側端部59a−2で
発生したマイクロプラズマのためポリマー堆積ラジカル
が形成される。(2)ガス導入プレート59の下の主プ
ラズマで生成されたポリマー堆積ラジカルはガス導入孔
59aを介して拡散し得る。この拡散の工程は、プラズ
マ発生時間中でのガス導入孔の直径の増加に伴って増加
することになる。ポリマー堆積66によって形成される
層の厚みが、それが剥がれてプラズマ中へ微細なパーテ
ィクルとしての放出される程度に厚くなる前に、CCP
反応容器100におけるプラズマによるウェハー60へ
の工程は停止されるべきである。プラズマにおける微細
なパーティクルの存在は不良デバイスの原因となる。
【0010】本発明の目的は、ガス導入孔のプラズマ強
化エロージョンを抑制することで、より長い寿命を持
ち、より高い利用効率を持つガス導入プレートを備えた
CCP反応容器の平板型ガス導入装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明によるCCP反応
容器の平板型ガス導入装置は、上記目的を達成するため
に、次のように構成される。
【0012】CCP反応容器内に設けられる平板型ガス
導入装置は、上部電極、複数のガス導入孔を備えたガス
導入プレート、それらの間のガスリザーバから構成され
る。この平板型ガス導入装置において、さらに、上部電
極は上部プレートの下面に分離されて位置する複数のマ
グネットを有し、そして複数のマグネットの各々はガス
導入孔の各々に対応して配置され、複数のマグネットの
いずれのマグネット軸も対応するガス導入孔の軸に一致
するようになっている。上記構造によれば、マグネット
の各々は対応するガス導入孔の両端部に生じるプラズマ
によって促進されるエロージョンを防止する。
【0013】上記のCCP反応容器の平板型ガス導入装
置において、好ましくは、複数のマグネットは、複数の
マグネットが隣り合う2つのマグネットの間で磁界が原
因で相互作用が生じるように接近して配置される場合、
CCP反応容器の内部に向かう二者択一の極性を備えて
ガス導入孔の上方に配置される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、添付された図面に従って
好適な実施形態が説明される。この実施形態の説明を通
して本発明の詳細が明らかにされるであろう。
【0015】本発明の実施形態は、図1と図2に従って
説明される。図1は平板型ガス導入装置の発明された構
成を備えるCCP反応容器10の簡略された図を示す。
CCP反応容器10は、上部プレート11と、底部プレ
ート12と、円筒形側壁13とからなり、その内部に平
板型ガス導入装置14と基板ホルダ15を備えている。
平板型ガス導入装置14は、円筒形側壁13の上側部分
にリング絶縁体16を介して固定されている。平板型ガ
ス導入装置14は、上部電極17、複数のマグネット1
8とガス導入プレート19から構成されている。
【0016】上部電極17は非磁性金属、例えばアルミ
ニウムによって作られている。ガス導入プレート19は
導電性物質または非導電性物質で作られている。導電性
物質としてはアルミニウム、カーボン、あるいは不純物
を加えたシリコンが使用され、そして非導電性物質とし
ては水晶あるいはセラミックが使用される。当該物質の
タイプは本質的にプラズマ工程のタイプによって決定さ
れる。ガス導入プレート19の厚みは通常10mmまた
はそれより小さい。ガス導入プレート19の直径はプラ
ズマ工程を受けるウェハーの直径の大きさによって決定
される。
【0017】上部電極17とガス導入プレート19の間
にはガスリザーバ20として狭いスペースすなわちすき
間が存在する。ガスリザーバ20のすき間幅は通常約1
mmである。多数のガス導入孔がガス導入プレート19
を通して作られている。ガス導入孔19の直径は通常約
0.5〜0.6mmである。当該ガスの均一の分布を持
つために、ガス導入孔19aは互いに等しい間隔で作ら
れている。最も普通の実施は、ガス導入孔19aはガス
導入プレート19の上に描かれた同一の正方形の角部に
作られるいうことである。隣り合う2つの孔19aの間
の間隔が重要なことではなく、それは5〜30mmで変
わり得る。ガス導入孔の個数は例えば55〜200であ
り、好ましくは約124である。
【0018】上部電極17の下面には複数の孔21がマ
グネット18を挿入する目的で作られている。孔21は
マグネット18の形に依存して正方形あるいは円筒形の
形状である。孔21の大きさはマグネット18の大きさ
よりもわずかばかり大きくなっており、通常0.5mm
程度大きくなっている。
【0019】マグネット18の形と大きさは重要なこと
ではない。マグネット18の断面形状は正方形または円
形である。もしマグネットの断面形状が円形である場合
には、その直径は5mmから20mmで変わり得る。も
しマグネットの断面形状が正方形である場合には、それ
に相当する大きさが採用される。同様にマグネットの高
さは重要なことではなく、2mmから20mmで変わり
得る。しかしながら、より大きな高さを持つマグネット
を用いることもできる。通常、ガス導入プレート19の
厚みの増大に伴って、マグネット18の高さも、マグネ
ット18によって作られる磁界22がガス導入孔19a
のかなりの体積部分を通過するようにするため、同様に
増加する。
【0020】複数のマグネット18の位置はそれぞれ正
確にガス導入孔19aの上方でなければならない。すな
わち、ガス導入孔19aの垂直な軸とこれに対応するマ
グネット18は実質的に同じものでなければならない。
このことはマグネットの磁軸が対応するガス導入孔の軸
に対して一直線になることを意味している。それ故にマ
グネットの個数はガス導入孔の個数と同じである。他の
条件は、各マグネット18の磁極の一つがプラズマの方
に向けられているいうことである。マグネット18の磁
界の強さは同様に重要なことではなく、50ガウスから
1キロガウスの範囲で変えられる。
【0021】マグネット18の配置の仕方は、それらの
大きさ、磁界の強さ、間隔に依存して、2つの異なる方
法がある。1つのマグネットから隣の他のマグネットへ
放射される磁界22の影響がない場合には、マグネット
18は、プラズマに向く磁極がランダムの順序になるよ
うに任意に設られる。この条件を有するためには、マグ
ネット18の間隔がより大きくならなければならない、
またはマグネット18の大きさがより小さくならなけれ
ばならない、または上記条件の両方が必要とされる。こ
の場合の磁界22の磁束線22aのパターンが図2に示
される。
【0022】1つのマグネットから放射される磁界22
が隣のマグネットを通過する場合には他のマグネット配
置が選択される。すなわち、隣り合う2つのマグネット
の間で磁界が原因で相互作用が生じるようにマグネット
が接近して配置される場合である。この条件を持つため
には、マグネット18の間の間隔がより小さくならなけ
ればならないか、あるいはマグネットの大きさおよび/
または磁界の強さがより大きくならなければならない。
この場合には、マグネット18は二者択一の極性を持つ
ように設けられなければならない。マグネット18のこ
の構成で作られる磁界22の磁束線22aのパターンは
図3に示される。
【0023】図2と図3で示されたマグネット配置の両
方において、磁界22はガス導入孔19aを通過してい
る。さらに、磁界22の方向はほとんど垂直方向であ
り、特にガス導入孔19aの上側端部では垂直になって
いる。磁界22の方向は、ガス導入孔19aの下側端部
では垂直方向から少し偏移している。当該偏差の程度は
ガス導入プレート19の厚みと磁界22の強さに依存す
る。しかしながら、適当な磁界22の強さとガス導入プ
レート19の厚みを選択することによって、ガス導入孔
19aの下側端部でより高い磁界強度が得られる。
【0024】さらに、前述の基板ホルダ15は平板型絶
縁体31を介して底部プレート12に設けられる。基板
ホルダ15は電気的に底部プレート12から絶縁されて
いる。基板ホルダ15の上には水平な状態で処理される
べき基板32が搭載されている。この場合において、例
えば、基板の直径は200mmであり、ウェハーホルダ
15と平板型絶縁体31の直径は300mmである。ま
た上部電極17と上部プレート11の間にも平板型絶縁
体33がある。上部電極13は整合回路35を介して高
周波電力源34と接続されている。整合回路35からの
電力供給経路は、上部電極17に接続された上部プレー
ト11と平板型絶縁体33を経由して通過する。これに
よって上部電極は高周波電力源から高周波電力を供給さ
れる。
【0025】次に、ガス導入孔19aにおけるエロージ
ョンの減少が説明される。いったんプラズマが容量結合
型メカニズムによって作られると、ガス導入プレートに
おける負の直流(dc)バイアス電圧のため、ガス導入
プレート19の上にほとんど連続的なイオンの衝突が生
じる。しかしながら、第1の実施形態においてはガス導
入孔19aの各々の上方にマグネット18が存在する。
マグネット18による磁界は、対応するガス導入孔19
aの周りだけでなく、プラズマの中にもわずかに浸透す
る。この磁界22での電子はサイクロトロン回転を受
け、もし磁界22が強いときには、電子は磁界鏡面反射
過程によって反射される。これらの理由によって、ガス
導入プレート19の他の領域に比較して、ガス導入孔1
9aのそれぞれの周りでは電子の衝突がより少なくな
る。このことは、もしガス導入プレート19が絶縁物質
で作られているならば、ガス導入孔19aの周りの負の
直流電圧は相対的により小さくなるということを示して
いる。こうして、ガス導入孔19aの周りに衝突するイ
オンは、より少ないエネルギを得る。このことがガス導
入孔19aにおけるエロージョンを防止しまたは少なく
する。
【0026】磁界22の存在において、イオンも同様に
サイクロトロン回転を受ける。もし磁界22の強度が低
い場合、あるいはイオンのエネルギが低い場合には、イ
オンのサイクロトロンの半径は大きくなる。例えば10
0ガウスの磁界において0.026エレクトロンボルト
(eV)のアルゴンイオン(Ar+ )のサイクロトロン
半径はおよそ1.4cmである。当該サイクロトン回転
のため、イオンはガス導入孔19aから離れるように移
動する。もしガス導入孔19aにおける磁界22が十分
に強い場合には、イオンであっても反射によりプラズマ
へ戻される。この過程は、たとえガス導入プレートが導
電性物質で作られる場合であっても、ガス導入孔19a
の上およびその周りでのイオン線束を減少させる。
【0027】前述の事実と相互関係を持つ他の理由は、
プラズマ密度がマグネット18の間(またはガス導入孔
19aの間)で増加し、磁極で減少するということであ
る。それ故に、ガス導入孔19aの周りのイオン密度は
低くなり、それによってガス導入孔19aの周りでのイ
オンの流速も低くなる。このことはガス導入孔19aに
おけるエロージョンの減少という結果をもたらす。
【0028】さらに、ガス導入孔19aの上側端部で、
磁界22は強く、ほとんど垂直方向に存在する。これは
電子の横方向の動きを防止する。電子の横方向の動きが
なければ、この領域において安定したプラズマを作るこ
とはできない。こうして、ガスリザーバ20におけるマ
イクロプラズマの発生が防止される。ガスリザーバ20
においてプラズマが存在しないので、ガス導入孔19a
の上側端部のエロージョンは生じない。
【0029】上で説明したように、ガス導入孔19aの
エロージョンは、ガス導入孔19aの各々の上側に個々
のマグネット18を配置することによって減じられ、あ
るいは防止される。さらに、ガス導入孔のエロージョン
がより少なくなり、あるいはなくなるので、ガス導入プ
レート19の厚みを減少させることができる。さらにガ
スリザーバの領域においてプラズマが生じないので、上
部電極17の下面における膜堆積が最少化される。こう
して、上部電極中17の下面に堆積される前述のポリマ
ー層によって問題となった汚染問題もまた最少化され
る。
【0030】
【発明の効果】本発明によるCCP反応容器の平板型ガ
ス導入装置は、複数のマグネットとに関連するガス導入
プレートを持ち、ガス導入孔のエロージョンを防止しあ
るいは最小化することができる。これは、ガス導入プレ
ートの寿命とその利用効率を増大するという結果をもた
らす。
【図面の簡単な説明】
【図1】この図は、発明された構成とガス導入プレート
を備える容量結合型プラズマ源の断面図を示す。
【図2】この図は、互いに影響を与えない程度に十分に
離れた2つのマグネットから放射される磁束線の断面図
を示す。
【図3】この図は、お互いに接近して存在する2つのマ
グネットから放射される磁束線の断面図を示し、1つの
マグネットの磁束線は他のマグネットを通過する。
【図4】この図は、従来の容量結合型プラズマ源の断面
図を示す。
【図5】この図は、従来のプラズマ源における侵食され
たガス導入孔の断面の拡大図を示す。
【参照符号の説明】
10 CCP反応容器 11 上部プレート 12 底部プレート 13 円筒形側壁 14 ガス導入装置 15 基板ホルダ 17 上部電極 18 マグネット 19 ガス導入プレート 19a ガス導入孔 20 ガスリザーバ 22 磁界
フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 EA06 FA03 KA08 KA17 KA30 KA34 KA46 5F004 AA00 AA06 AA15 BA04 BA08 BA13 BB07 BB11 BB18 BB28 BC08 CA06 DA23 5F045 AA08 AA19 AC16 AE17 BB14 DP03 DQ10 EF01 EF05 EF11 EH05 EH14 EH16

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部電極と、複数のガス導入孔を備えた
    ガス導入プレートと、前記それらの間に設けられたガス
    リザーバとからなるCCP反応容器の平板型ガス導入装
    置において、前記上部電極は、前記上部プレートの下面
    に分離されて配置された複数のマグネットを有し、前記
    マグネットの各々は前記マグネットのうちのいずれの磁
    軸が前記の対応するガス導入孔の軸に一致するように前
    記ガス導入孔の各々に対応して配置され、そこにおいて
    前記の各マグネットは前記の対応するガス導入孔でのプ
    ラズマで強化されたエロージョンを防止することを特徴
    とする平板型ガス導入装置。
  2. 【請求項2】 隣り合う2つの前記マグネットの間で磁
    界により相互作用が生じるように前記マグネットが接近
    して配置されるとき、前記の複数のマグネットは、CC
    P反応容器の内部に対向する二者択一の極性を有し、前
    記ガス導入孔の上方に配置されることを特徴とする請求
    項1記載のCCP反応容器の平板型ガス導入装置。
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