JP2000333034A - 水平偏向回路 - Google Patents

水平偏向回路

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JP2000333034A
JP2000333034A JP13825599A JP13825599A JP2000333034A JP 2000333034 A JP2000333034 A JP 2000333034A JP 13825599 A JP13825599 A JP 13825599A JP 13825599 A JP13825599 A JP 13825599A JP 2000333034 A JP2000333034 A JP 2000333034A
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horizontal
transistor element
horizontal deflection
resonance capacitor
drive signal
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JP13825599A
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Jun Takeuchi
純 竹内
Tetsuya Hayashi
林  哲也
Yoshiaki Inoue
佳昭 井上
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水平周波数が高められる場合にあっても、電源
電圧値の増大と水平帰線期間において共振コンデンサの
両端間に得られるパルス電圧のピーク値の増大とを効果
的に抑制することができるものとする。 【解決手段】電源の両端間に接続された、チョークコイ
ル12と水平同期信号に同期した水平駆動信号によりオ
ン・オフ制御されて水平帰線期間及び水平走査期間を設
定する第1のスイッチ部13,14との直列接続と、第
1のスイッチ部13,14に並列に接続された第1の共
振コンデンサ15と、第1のスイッチ部13,14に並
列に接続された、水平偏向コイル16と第2の共振コン
デンサ18とS字補正コンデンサ19との直列接続と、
第2の共振コンデンサ18に実質的に並列に接続され
て、水平帰線期間内においてオフ状態をとるべく駆動さ
れる第2のスイッチ部20,21とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の特許請求の範囲に記載
された発明は、画像表示用陰極線管を使用して映像信号
に応じた画像表示を行うにあたり、画像表示用陰極線管
内における電子ビームの水平方向の偏向を生じさせるべ
く用いられる水平偏向回路に関する。
【0002】
【従来の技術】画像表示用陰極線管を使用して映像信号
に応じた画像表示を行う画像表示装置、例えば、テレビ
ジョン受像機においては、画像表示用陰極線管内におけ
る電子ビームの水平方向及び垂直方向の偏向を生じさせ
るための、水平偏向コイルを含んだ水平偏向回路及び垂
直偏向コイルを含んだ垂直偏向回路が用いられ、水平偏
向コイル及び垂直偏向コイルは、通常、合体されて偏向
コイル部を形成するものとされたもとで画像表示用陰極
線管に係合せしめられる。このような、テレビジョン受
像機等において用いられる水平偏向回路及び垂直偏向回
路のうち、水平偏向コイルを含む水平偏向回路は、基本
的には、例えば、図6に示される如くに構成される。
【0003】図6に示される基本的な水平偏向回路にあ
っては、電圧値をVccとする電源電圧を供給する電源の
両端間にチョークコイル2とスイッチングトランジスタ
素子3のコレクタ−エミッタ通路とが直列に接続されて
いる。そして、スイッチングトランジスタ素子3のコレ
クタ−エミッタ通路に対して並列に、ダンパーダイオー
ド素子4,共振コンデンサ5、及び、水平偏向コイル6
とS字補正コンデンサ7との直列接続の夫々が接続され
ている。スイッチングトランジスタ素子3とダンパーダ
イオード素子4とは、実質的に1個のスイッチ部を形成
している。
【0004】このようなもとで、スイッチングトランジ
スタ素子3のベースに、画像表示用陰極線管による画像
表示に供される映像信号における水平同期信号に同期し
た水平駆動信号DHが供給されて、スイッチングトラン
ジスタ素子3についての水平駆動信号DHによるオン・
オフ制御が行われる。それにより、スイッチングトラン
ジスタ素子3とダンパーダイオード素子4とにより形成
されるスイッチ部が、水平駆動信号DHに応じてオフ状
態とオン状態とをとるものとされ、水平帰線期間と水平
走査期間とが設定される。
【0005】図7のAは、スイッチングトランジスタ素
子3のコレクタ−エミッタ通路のオン・オフ状態を示
し、図7のBは、ダンパーダイオード素子4のオン・オ
フ状態を示す。これらの図7のA及びBに示される如
く、水平帰線期間においては、スイッチングトランジス
タ素子3のコレクタ−エミッタ通路及びダンパーダイオ
ード素子4の両者がオフ状態におかれ、水平走査期間に
おいては、先ずダンパーダイオード素子4がオン状態と
され、次いでスイッチングトランジスタ素子3のコレク
タ−エミッタ通路がオン状態とされる。
【0006】そして、このような水平帰線期間と水平走
査期間とが設定されるもとで、水平偏向コイル6に、水
平偏向電流が、水平走査期間においては走査電流とし
て、さらに、水平帰線期間においては帰線電流として流
れる。この水平偏向電流は、S字補正コンデンサ7を通
じることにより、水平走査期間の全体に亙って、及び、
水平帰線期間の全体に亙って、波形がS字状を成すもの
とされる。また、このとき共振コンデンサ5の両端間に
は、図7のCに示される如くに、水平走査期間において
は負方向の電圧が得られ、水平帰線期間においては比較
的高いパルス電圧が得られる。そして、共振コンデンサ
5の両端間に得られる図7のCに示される如くの電圧
が、スイッチングトランジスタ素子3のコレクタ−エミ
ッタ間にかけられることになる。
【0007】上述の如くにして、水平偏向コイル6を水
平偏向電流が走査電流及び帰線電流として流れることに
より、水平偏向コイル6が係合する画像表示用陰極線管
内にまで及ぶ水平偏向磁界が形成され、その水平偏向磁
界により、画像表示用陰極線管内における電子ビームの
水平方向の偏向走査が生じる。斯かる画像表示用陰極線
管内における電子ビームの水平方向の偏向走査の幅、即
ち、水平走査幅は、水平偏向磁界の強度、従って、水平
偏向コイル6を流れる水平偏向電流の値に応じたものと
される。
【0008】このようなもとで、画像表示用陰極線管内
において所定の水平走査幅を得るのに要される水平偏向
磁界の強度を示すものとして偏向指数が用いられる。こ
の偏向指数は、図6に示される水平偏向回路における水
平偏向コイル6のインダクタンスをLh とし、水平偏向
コイル6を流れる水平偏向電流の値をIh とすると、L
h ・Ih 2 、即ち、水平偏向コイル6のインダクタンス
と水平偏向電流の値の二乗との積をもってあらわされ
る。
【0009】図6に示される電源電圧値をVccとする水
平偏向回路において、チョークコイル2のインダクタン
スをL2 ,共振コンデンサ5のキャパシタンスをC5 ,
S字補正コンデンサ7のキャパシタンスをC7 とする
と、水平帰線期間において共振コンデンサ5の両端間に
得られるパルス電圧は、水平帰線期間をTrとして、水
平帰線期間内の時点Tr /2=π/2・〔{L2 ・Lh
/(L2 +Lh)}・{C5 ・C7 /(C5 +C7)}〕
1/2 においてピーク値Vcpをとることになり、水平走査
期間をTt とすると、ピーク値Vcpは、数1によってあ
らわされる。
【0010】
【数1】Vcp=Vcc・( 1 + π/2 ・Tt /Tr)
【0011】また、水平偏向コイル6を流れる水平偏向
電流の水平走査期間の終端におけるピーク値Ihpは、数
2によってあらわされる。
【0012】
【数2】Ihp=Tt ・Vcc/Lh
【0013】上述の如くの水平偏向回路を備えたテレビ
ジョン受像機等の画像表示装置にあっては、特に近年に
おいて、水平周波数が次第に高くされていく傾向にあ
る。その原因としては、画像表示用陰極線管により表示
される画像における水平解像度が高められ、所謂、高解
像度画像が得られるようにされてきていること、さらに
は、画像表示用陰極線管により表示される画像のフリッ
カー的変化を一層抑制すべく垂直周波数が高くされてき
ていることが挙げられる。
【0014】水平周波数が高められる場合、水平周波数
が高くなる程水平走査期間Tt 及び水平帰線期間Tr の
夫々が短くなる。一方、画像表示用陰極線管内における
電子ビームの水平走査幅は、水平周波数の如何にかかわ
らず、その必要とされる値が画像表示用陰極線管におけ
る表示面(フロント・フェイス)部の寸法によって定め
られる。それゆえ、各画像表示用陰極線管において要求
される水平走査幅を実現するために必要とされる水平偏
向電流のピーク値Ihpを得る際には、水平偏向コイル6
のインダクタンスLh を一定として、数2からして、水
平周波数が高められて水平走査期間Tt が短く成る程、
電源電圧値Vccが大とされることになる。
【0015】水平周波数が高められて電源電圧値Vccが
大とされると、仮にTt /Tr が一定に維持されるとし
ても、上記の数1よりして、水平帰線期間Tr において
共振コンデンサ5の両端間に得られるパルス電圧のピー
ク値Vcpが高められることになる。そして、このピーク
値Vcpを有する電圧は、スイッチングトランジスタ素子
3のコレクタ−エミッタ間にかけられる。従って、水平
帰線期間Tr において共振コンデンサ5の両端間に得ら
れるパルス電圧のピーク値Vcpを、スイッチングトラン
ジスタ素子3のコレクタ−エミッタ間耐圧を越えないよ
うにする配慮が必要とされることになる。
【0016】従来にあっては、水平帰線期間Tr におい
て共振コンデンサ5の両端間に得られるパルス電圧のピ
ーク値Vcpをスイッチングトランジスタ素子3のコレク
タ−エミッタ間耐圧を越えないようにする対策として、
例えば、二つの方策がとられている。その一つは、数2
からして、各画像表示用陰極線管において要求される水
平走査幅を実現するために必要とされる水平偏向電流の
ピーク値Ihpを得るにあたり、水平偏向コイル6のイン
ダクタンスLh を低減させることによって、水平周波数
が高められることに伴う電源電圧値Vccの増大を抑制で
きることになるので、水平偏向回路における水平偏向コ
イル6のインダクタンスLh を、Lh ・Ih 2 としてあ
らわされる偏向指数を略一定に維持しつつ、低減させる
ことである。また、他の一つは、スイッチングトランジ
スタ素子3として、コレクタ−エミッタ間耐圧が極めて
高い高耐圧トランジスタ素子を用いることである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
二つの方策のうちの一つである、水平偏向コイル6のイ
ンダクタンスLh を低減させる方策がとられる場合、水
平偏向コイル6の巻数の面からの制約を受ける。即ち、
水平偏向コイル6のインダクタンスLh は、水平偏向コ
イル6の巻数を低減させることにより低減できるが、水
平偏向コイル6の巻数を無闇に低減させると、当該水平
偏向コイル6が適用される画像表示用陰極線管がカラー
画像を表示するカラー陰極線管である場合に必要とされ
る、コンバージェンス補正磁界の形成に支障をきたすこ
とになるとともに、水平偏向コイル6の製造上のばらつ
きが許容値を越える程大となってしまうという不都合が
生じる。従って、水平偏向コイル6のインダクタンスL
h を、電源電圧値Vccの増大を必要なだけ抑制するとい
う目的を達成すべく、充分に低減させることが困難とさ
れてしまう。
【0018】また、上述の二つの方策のうちの他の一つ
である、スイッチングトランジスタ素子3として、コレ
クタ−エミッタ間耐圧が極めて高い高耐圧トランジスタ
素子を用いる方策がとられる場合には、高い高耐圧トラ
ンジスタ素子の入手の面において困難を伴う。共振コン
デンサ5の両端間に得られるパルス電圧のピーク値Vcp
は、例えば、水平周波数が120kHzとされるもと
で、1,300Vに達する場合もあり、斯かる場合に
は、スイッチングトランジスタ素子3として、VCBO
定格として1,700V以上の耐圧を具える高耐圧トラ
ンジスタ素子が必要とされることになる。このような高
耐圧トランジスタ素子については、ある程度のまとまっ
た量を妥当な価格で入手することが極めて困難とされて
おり、入手できるとしても、価格面での負担が過剰とな
り、かつ、性能面において過大なリスクを負うことにな
る虞がある。
【0019】斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に
記載された発明は、電源の両端間に接続されたコイルと
水平同期信号に同期した水平駆動信号によってオン・オ
フ制御されて水平帰線期間及び水平走査期間を設定する
スイッチ部との直列接続と、スイッチ部に並列に接続さ
れた共振コンデンサと、同じくスイッチ部に並列に接続
された水平偏向コイルとS字補正コンデンサとの直列接
続とを含んだ基本構成を有したもとで、それが適用され
る画像表示用陰極線管において要求される水平走査幅を
実現するために必要とされる水平偏向電流のピーク値を
得るにあたり、水平周波数が高められる場合にあって
も、電源電圧値の増大と水平帰線期間において共振コン
デンサの両端間に得られるパルス電圧のピーク値の増大
とを効果的に抑制することができ、それにより、例え
ば、スイッチ部を形成するスイッチングトランジスタ素
子として入手に困難を伴う高耐圧トランジスタ素子を用
いないで済むことになる水平偏向回路を提供する。
【0020】
【課題を解決するための手段】本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項5までのいずれかに記載され
た発明に係る水平偏向回路は、電源の両端間に接続され
た、コイルと水平同期信号に同期した水平駆動信号によ
りオン・オフ制御されて水平帰線期間及び水平走査期間
を設定する第1のスイッチ部との直列接続と、第1のス
イッチ部に並列に接続された第1の共振コンデンサと、
第1のスイッチ部に並列に接続された、水平偏向コイル
と第2の共振コンデンサとS字補正コンデンサとの直列
接続と、第2の共振コンデンサに実質的に並列に接続さ
れて、水平帰線期間内においてオフ状態をとるべく駆動
される第2のスイッチ部とを備えて構成される。
【0021】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項3に記載された発明に係る水平偏向回路は、請求項1
から請求項5までのいずれかに記載された発明に係る水
平偏向回路についての基本的構成を備えたもとで、第2
のスイッチ部が、ゲートに水平駆動信号もしくは水平駆
動信号に同期した駆動信号が供給され、水平帰線期間内
においてドレイン−ソース通路がオフ状態とされる静電
誘導型トランジスタ素子と、その静電誘導型トランジス
タ素子のドレイン−ソース通路に並列に接続されたダン
パーダイオード素子とを含んで形成されるものとされ
る。
【0022】また、特に、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項4に記載された発明に係る水平偏向回路は、請
求項1から請求項5までのいずれかに記載された発明に
係る水平偏向回路についての基本的構成を備えたもと
で、第2のスイッチ部が、ゲートに水平駆動信号もしく
は水平駆動信号に同期した駆動信号が供給され、水平帰
線期間内においてドレイン−ソース通路がオフ状態とさ
れるディプリーション型電界効果トランジスタ素子と、
そのディプリーション型電界効果トランジスタ素子のド
レイン−ソース通路に並列に接続されたダンパーダイオ
ード素子とを含んで形成されるものとされる。
【0023】上述の本願の特許請求の範囲における請求
項1から請求項5までのいずれかに記載された発明に係
る水平偏向回路にあっては、水平帰線期間内において、
即ち、水平帰線期間の全体に亙って、もしくは、水平帰
線期間の一部において、第2のスイッチ部がオフ状態に
おかれる。従って、第2のスイッチ部がオフ状態とされ
る水平帰線期間内において、S字補正コンデンサ及び水
平偏向コイルを通じて流れる水平偏向電流に対して第2
の共振コンデンサと第1の共振コンデンサとが直列に配
されることになり、第2のスイッチ部がオフ状態とされ
る水平帰線期間内においては、S字補正コンデンサ及び
水平偏向コイルを通じて流れる水平偏向電流が第2の共
振コンデンサ及び第1の共振コンデンサの夫々に流入
し、第2の共振コンデンサの両端間及び第1の共振コン
デンサの両端間の夫々にパルス電圧が発生する。
【0024】その結果、水平偏向コイルの両端間には、
第2のスイッチ部がオフ状態とされる水平帰線期間内に
おいて、第2の共振コンデンサが無く、第1のスイッチ
部に水平偏向コイルとS字補正コンデンサとの直列接続
が並列に接続される場合においてかけられるパルス電圧
に比して、ピーク値を大とするパルス電圧がかけられ
る。それに伴い、第2のスイッチ部がオン状態とされる
水平走査期間においても、水平偏向コイルの両端間に
は、第2の共振コンデンサが無く、第1のスイッチ部に
水平偏向コイルとS字補正コンデンサとの直列接続が並
列に接続される場合においてかけられる電圧に比して、
大なる電圧がかけられる。即ち、水平偏向コイルの両端
間電圧が増大せしめられるのである。それゆえ、第2の
共振コンデンサの容量値が適切に選定されることによ
り、当該水平偏向回路が適用される画像表示用陰極線管
において要求される水平走査幅を実現するために必要と
される水平偏向電流のピーク値が、電源の電圧値が増大
せしめられることなく得られることになる。
【0025】また、斯かる際において、第2のスイッチ
部がオフ状態とされる水平帰線期間内において水平偏向
コイルの両端間にかけられる、ピーク値が増大せしめら
れたパルス電圧は、第1の共振コンデンサと第2の共振
コンデンサとに、各々の容量値に応じて分配されるの
で、第2の共振コンデンサの容量値が適切に選定される
ことにより、第1の共振コンデンサの両端間に得られる
パルス電圧のピーク値が、第2の共振コンデンサが無
く、第1のスイッチ部に水平偏向コイルとS字補正コン
デンサとの直列接続が並列に接続される場合に比して低
下せしめられる。
【0026】従って、適用される画像表示用陰極線管に
おいて要求される水平走査幅を実現するために必要とさ
れる水平偏向電流のピーク値を得るにあたり、水平周波
数が高められる場合においても、電源電圧値の増大と水
平帰線期間において第1の共振コンデンサの両端間に得
られるパルス電圧のピーク値の増大とが効果的に抑制さ
れ得ることになり、それによって、例えば、第1のスイ
ッチ部を形成するスイッチングトランジスタ素子として
入手に困難を伴う高耐圧トランジスタ素子が用いられる
ことを要さないものとなる。
【0027】また、特に、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項3に記載された発明に係る水平偏向回路、及
び、特許請求の範囲における請求項4に記載された発明
に係る水平偏向回路にあっては、夫々、請求項1から請
求項5までのうちのいずれかに記載された発明に係る水
平偏向回路についての基本的構成を備えたもとで、第2
のスイッチ部が、ドレイン−ソース通路が第2の共振コ
ンデンサに実質的に並列に接続された静電誘導型トラン
ジスタ素子とそのドレイン−ソース通路に並列に接続さ
れたダンパーダイオード素子とを含んで形成されるも
の、及び、請求項1から請求項5までのいずれかに記載
された発明に係る水平偏向回路についての基本的構成を
備えたもとで、第2のスイッチ部が、ドレイン−ソース
通路が第2の共振コンデンサに実質的に並列に接続され
たディプリーション型電界効果トランジスタ素子とその
ドレイン−ソース通路に並列に接続されたダンパーダイ
オード素子とを含んで形成されるものとされる。
【0028】そして、静電誘導型トランジスタ素子は、
そのゲートに駆動電圧が供給されないもとでドレイン−
ソース通路がオン状態に維持され、また、ディプリーシ
ョン型電界効果トランジスタ素子は、そのゲートに駆動
電圧が供給されないもとでドレイン−ソース通路がオン
状態に維持される。従って、第2のスイッチ部を形成す
るスイッチングトランジスタ素子に対する駆動回路にあ
っては、例えば、電源投入時において、スイッチングト
ランジスタ素子に、それをオン状態とすべく駆動電圧が
供給される際に生じる虞がある素子破壊を防ぐための保
護回路等が不要とされる、極めて簡単なもので足りるこ
とになる。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本願の特許請求の範囲に
おける請求項1,請求項2,請求項3及び請求項5のい
ずれかに記載された発明に係る水平偏向回路の一例を示
す。
【0030】図1に示される例においては、電圧値をV
ccとする電源の両端間に、チョークコイル12とスイッ
チングトランジスタ素子13のコレクタ−エミッタ通路
とが直列に接続されている。そして、スイッチングトラ
ンジスタ素子13のコレクタ−エミッタ通路に対して並
列に、ダンパーダイオード素子14,第1の共振コンデ
ンサ15、及び、水平偏向コイル16とフェライトビー
ズ・インダクタ17と第2の共振コンデンサ18とS字
補正コンデンサ19との直列接続の夫々が接続されてい
る。スイッチングトランジスタ素子13とダンパーダイ
オード素子14とは、実質的に第1のスイッチ部を形成
している。
【0031】また、フェライトビーズ・インダクタ17
と第2の共振コンデンサ18との直列接続に対して並列
に、スイッチングトランジスタ素子20のドレイン−ソ
ース通路と、ダンパーダイオード素子21とが接続され
ている。スイッチングトランジスタ素子20は、静電誘
導型トランジスタ素子とされる。そして、斯かるスイッ
チングトランジスタ素子20のドレイン−ソース通路及
びダンパーダイオード素子21の夫々は、第2の共振コ
ンデンサ18に対して実質的に並列に接続されている。
また、静電誘導型トランジスタ素子とされたスイッチン
グトランジスタ素子20とダンパーダイオード素子21
とは、実質的に第2のスイッチ部を形成している。
【0032】さらに、スイッチングトランジスタ素子2
0にあっては、そのゲートが、駆動信号形成部25の出
力端に接続されている。
【0033】このようなもとで、スイッチングトランジ
スタ素子13のベースに、図1に示される例が適用され
る画像表示用陰極線管による画像表示に供される映像信
号における、水平同期信号に同期した水平駆動信号DH
が供給され、また、スイッチングトランジスタ素子20
のゲートに、駆動信号形成部25において形成される水
平駆動信号DHに同期した駆動信号DH’が供給され
る。
【0034】スイッチングトランジスタ素子13におい
ては、水平駆動信号DHによる駆動が行われて、スイッ
チングトランジスタ素子13のコレクタ−エミッタ通路
が、オフ状態からオン状態への移行及びオン状態からオ
フ状態への移行を行うべくオン・オフ制御される。それ
により、スイッチングトランジスタ素子13とダンパー
ダイオード素子14とにより形成される第1のスイッチ
部が、水平駆動信号DHに応じてオフ状態とオン状態と
をとるものとされ、水平帰線期間と水平走査期間とが設
定される。
【0035】また、スイッチングトランジスタ素子20
においても、駆動信号形成部25からの水平駆動信号D
Hに同期した駆動信号DH’による駆動が行われて、ス
イッチングトランジスタ素子20のドレイン−ソース通
路が、オフ状態からオン状態への移行及びオン状態から
オフ状態への移行を行うべくオン・オフ制御される。そ
れにより、スイッチングトランジスタ素子20とダンパ
ーダイオード素子21とにより形成される第2のスイッ
チ部が、駆動信号DH’に従い、水平帰線期間において
オフ状態をとり、水平走査期間においてオン状態をと
る。斯かる際において、スイッチングトランジスタ素子
20が静電誘導型トランジスタ素子であることからし
て、スイッチングトランジスタ素子20のゲートに供給
される駆動信号DH’は、スイッチングトランジスタ素
子20のドレイン−ソース通路がオン状態におかれる水
平走査期間においては、実質的にスイッチングトランジ
スタ素子20のゲートに電圧を加えない信号とされる。
【0036】図2のA,B,C及びDは、夫々、スイッ
チングトランジスタ素子13のコレクタ−エミッタ通路
のオン・オフ状態,ダンパーダイオード素子14のオン
・オフ状態,スイッチングトランジスタ素子20のドレ
イン−ソース通路のオン・オフ状態,ダンパーダイオー
ド素子21のオン・オフ状態を示す。これらの図2のA
〜Dに示される如く、水平帰線期間においては、スイッ
チングトランジスタ素子13のコレクタ−エミッタ通
路,ダンパーダイオード素子14,スイッチングトラン
ジスタ素子20のドレイン−ソース通路及びダンパーダ
イオード素子21のいずれもがオフ状態におかれ、水平
走査期間においては、先ずダンパーダイオード素子14
とダンパーダイオード素子21とがオン状態とされ、次
いでスイッチングトランジスタ素子13のコレクタ−エ
ミッタ通路とスイッチングトランジスタ素子20のドレ
イン−ソース通路とがオン状態とされる。
【0037】このようにして、ダンパーダイオード素子
14もしくはスイッチングトランジスタ素子13のコレ
クタ−エミッタ通路がオン状態とされて第1のスイッチ
部がオン状態をとることにより設定される水平走査期間
には、水平偏向コイル16に、水平偏向電流が走査電流
として流れ、また、スイッチングトランジスタ素子13
のコレクタ−エミッタ通路とダンパーダイオード素子1
4との両者がオフ状態とされて第1のスイッチ部がオフ
状態とをとることにより設定される水平帰線期間には、
水平偏向コイル16に、水平偏向電流が帰線電流として
流れる。この水平偏向コイル16を流れる水平偏向電流
は、S字補正コンデンサ19を通じることにより、水平
走査期間の全体に亙って、及び、水平帰線期間の全体に
亙って、波形がS字状を成すものとされる。
【0038】斯かるもとで、ダンパーダイオード素子1
4もしくはスイッチングトランジスタ素子13のコレク
タ−エミッタ通路がオン状態とされて第1のスイッチ部
がオン状態をとるとともに、ダンパーダイオード素子2
1もしくはスイッチングトランジスタ素子20のドレイ
ン−ソース通路がオン状態とされて第2のスイッチ部が
オン状態をとる水平走査期間において、S字補正コンデ
ンサ19及び水平偏向コイル16を通じて流れる水平偏
向電流が、スイッチングトランジスタ素子13のコレク
タ−エミッタ通路とダンパーダイオード素子14との両
者がオフ状態とされて第1のスイッチ部がオフ状態をと
るとともに、スイッチングトランジスタ素子20のドレ
イン−ソース通路とダンパーダイオード素子21との両
者がオフ状態とされて第2のスイッチ部がオフ状態をと
る水平帰線期間において、第2の共振コンデンサ18及
びフェライトビーズ・インダクタ17に流入し、さら
に、第1の共振コンデンサ15に流入する。
【0039】即ち、水平帰線期間においては、S字補正
コンデンサ19及び水平偏向コイル16を通じて流れる
水平偏向電流に対して第2の共振コンデンサ18と第1
の共振コンデンサ15とが直列に配されることになるの
であり、それにより、第2の共振コンデンサ18の両端
間及び第1の共振コンデンサ15の両端間の夫々にパル
ス電圧が発生する。その結果、水平偏向コイル16とフ
ェライトビーズ・インダクタ17との間の接続点Pに、
図2のEに示される如くのパルス電圧が得られるととも
に、水平偏向コイル16とチョークコイル12との間の
接続点Qに、図2のFに示される如くのパルス電圧が得
られる。
【0040】なお、フェライトビーズ・インダクタ17
は、スイッチングトランジスタ素子20のドレイン−ソ
ース通路がオフ状態からオン状態に移行する際における
余計な振動電流の発生を抑制する役割を果たす。
【0041】図2のEに示される接続点Pに得られるパ
ルス電圧と図2のFに示される接続点Qに得られるパル
ス電圧とは、互いに極性を異にするので、水平偏向コイ
ル16の両端間には、水平帰線期間において、図2のE
に示されるパルス電圧と図2のFに示されるパルス電圧
との和に相当するパルス電圧が加えられることになり、
斯かる水平偏向コイル16の両端間にかけられるパルス
電圧は、第2の共振コンデンサ18が無く、第1のスイ
ッチ部に水平偏向コイル16とS字補正コンデンサ19
との直列接続が並列に接続される場合においてかけられ
るパルス電圧に比して、ピーク値が増大せしめられたも
のとなる。
【0042】また、それに伴い、水平走査期間において
も、接続点Pに得られる図2のEに示される如くの電圧
と接続点Qに得られる図2のFに示される如くの電圧と
は、互いに極性を異にするので、水平偏向コイル16の
両端間には、第2の共振コンデンサ18が無く、第1の
スイッチ部に水平偏向コイル16とS字補正コンデンサ
19との直列接続が並列に接続される場合においてかけ
られる電圧に比して大なる値を有する電圧がかけられる
ことになる。従って、水平偏向コイル16の両端間電圧
が増大せしめられることになる。それゆえ、第2の共振
コンデンサ18の容量値を適切に選定することにより、
図1の例が適用される画像表示用陰極線管において要求
される水平走査幅を実現するために必要とされる水平偏
向電流のピーク値を、電源の電圧値Vccを増大させるこ
となく得ることができる。
【0043】斯かるもとで、スイッチングトランジスタ
素子13のコレクタ−エミッタ通路とダンパーダイオー
ド素子14との両者がオフ状態とされて第1のスイッチ
部がオフ状態をとるとともに、スイッチングトランジス
タ素子20のドレイン−ソース通路とダンパーダイオー
ド素子21との両者がオフ状態とされて第2のスイッチ
部がオフ状態をとる水平帰線期間において、水平偏向コ
イル16の両端間にかけられる、ピーク値が増大せしめ
られたパルス電圧は、第1の共振コンデンサ15と第2
の共振コンデンサ18とに、各々の容量値に応じて分配
される。それゆえ、第2の共振コンデンサ18の容量値
を適切に選定することにより、第1の共振コンデンサ1
5の両端間に得られるパルス電圧のピーク値を、第2の
共振コンデンサ18が無く、第1のスイッチ部に水平偏
向コイル16とS字補正コンデンサ19との直列接続が
並列に接続される場合に比して低下させることができ
る。
【0044】従って、図1に示される例によれば、それ
が適用される画像表示用陰極線管において要求される水
平走査幅を実現するために必要とされる水平偏向電流の
ピーク値を得るにあたり、水平周波数が高められる場合
においても、電源の電圧値Vccの増大と水平帰線期間に
おいて第1の共振コンデンサ15の両端間に得られるパ
ルス電圧のピーク値の増大とを効果的に抑制することが
でき、それによって、例えば、第1のスイッチ部を形成
するスイッチングトランジスタ素子13として入手に困
難を伴う高耐圧トランジスタ素子を用いることが要され
ないことになる。
【0045】さらに、上述の図1に示される例において
は、第2のスイッチ部を形成するスイッチングトランジ
スタ素子20が静電誘導型トランジスタ素子とされてお
り、静電誘導型トランジスタ素子は、そのゲートに駆動
電圧が供給されないもとでドレイン−ソース通路がオン
状態に維持されるので、駆動信号形成部25からスイッ
チングトランジスタ素子20のゲートに供給される駆動
信号DH’は、スイッチングトランジスタ素子20のド
レイン−ソース通路がオン状態におかれる水平走査期間
においては、実質的にスイッチングトランジスタ素子2
0のゲートに電圧を加えない信号とされている。従っ
て、駆動信号形成部25は、例えば、電源投入時におい
て、スイッチングトランジスタ素子20にそのドレイン
−ソース通路をオン状態とすべく駆動電圧を供給する際
に生じる虞がある素子破壊を防ぐための保護回路等が不
要とされ、極めて簡単なもので足りることになる。
【0046】図3は、駆動信号形成部25の具体構成例
を示す。この図3に示される駆動信号形成部25の具体
構成例は、駆動電源用トランスフォーマ31,順バイア
ス用抵抗32,逆バイアス用ダイオード33,逆バイア
ス用抵抗34、及び、帰還抵抗35を含んで構成されて
いる。駆動電源用トランスフォーマ31にあっては、そ
の一次側巻線が、一端が水平偏向コイル16とチョーク
コイル12との間の接続点Qに接続されるとともに、他
端が電圧値をVcc' とする電源に接続されており、ま
た、その二次側巻線が、一端が水平偏向コイル16とフ
ェライトビーズ・インダクタ17との間の接続点Pに接
続されるとともに、他端が順バイアス用抵抗32の一端
及び逆バイアス用抵抗34の一端の共通接続点に接続さ
れている。そして、駆動電源用トランスフォーマ31の
二次側巻線に、接続点Qに得られる図2のFに示される
如くのパルス電圧が変圧されて得られる、水平駆動信号
DHに同期したパルス電圧が生じ、そのパルス電圧が、
接続点Pと順バイアス用抵抗32の一端及び逆バイアス
用抵抗34の一端の共通接続点との間に加えられる。
【0047】このような駆動信号形成部25の具体構成
例は、スイッチングトランジスタ素子20である静電誘
導型トランジスタ素子がフローティング構成とされてい
るゆえ、フローティング構成をとるものとされている。
そして、駆動電源用トランスフォーマ31の二次側巻線
に得られる水平駆動信号DHに同期したパルス電圧に基
づく、水平駆動信号DHに同期した駆動信号DH’が、
スイッチングトランジスタ素子20のゲートが接続され
た、順バイアス用抵抗32,逆バイアス用ダイオード3
3及び帰還抵抗35の夫々の一端の共通接続点Rに得ら
れる。図4は、共通接続点Rに得られる駆動信号DH’
の例を示す。
【0048】斯かるもとにおいては、スイッチングトラ
ンジスタ素子20に対する順方向バイアスが、順バイア
ス用抵抗32によって定められることになり、スイッチ
ングトランジスタ素子20のドレイン−ソース通路にお
けるオン状態のもとでの抵抗値(オン抵抗)が充分に低
減せしめられる。また、スイッチングトランジスタ素子
20に対する逆方向バイアスが、逆バイアス用ダイオー
ド33,逆バイアス用抵抗34及び順バイアス用抵抗3
2によって定められることになり、スイッチングトラン
ジスタ素子20のドレイン−ソース通路が、オン状態か
らオフ状態に急速に移行せしめられる。
【0049】図5は、本願の特許請求の範囲における請
求項1,請求項2,請求項4及び請求項5のいずれかに
記載された発明に係る水平偏向回路の一例を示す。
【0050】図5に示される例は、図1に示される例に
おいて、静電誘導型トランジスタ素子とされたスイッチ
ングトランジスタ素子20に代えて、ディプリーション
型電界効果トランジスタ素子とされたスイッチングトラ
ンジスタ素子40が用いられたものに相当し、その他の
構成は図1に示される例と同様とされている。図5にお
いて、図1に示される例における各部に対応する部分に
は、図1と共通の符号が付されており、それらに対する
重複説明は省略される。
【0051】図5に示される例においては、フェライト
ビーズ・インダクタ17と第2の共振コンデンサ18と
の直列接続に対して並列に、ディプリーション型電界効
果トランジスタ素子とされたスイッチングトランジスタ
素子40のドレイン−ソース通路と、ダンパーダイオー
ド素子21とが接続されており、斯かるスイッチングト
ランジスタ素子40のドレイン−ソース通路及びダンパ
ーダイオード素子21の夫々は、第2の共振コンデンサ
18に対して実質的に並列に接続されている。また、デ
ィプリーション型電界効果トランジスタ素子とされたス
イッチングトランジスタ素子40とダンパーダイオード
素子21とは、実質的に第2のスイッチ部を形成してい
る。そして、ディプリーション型電界効果トランジスタ
素子とされたスイッチングトランジスタ素子40のゲー
トが、水平駆動信号DHに同期した駆動信号DH’を供
給する駆動信号供給部25に接続されている。
【0052】このようなもとで、ディプリーション型電
界効果トランジスタ素子とされたスイッチングトランジ
スタ素子40は、図1に示される例における静電誘導型
トランジスタ素子とされたスイッチングトランジスタ素
子20と同様に動作し、そのドレイン−ソース通路が、
水平帰線期間においてオフ状態とされ、水平走査期間の
後半においてオン状態とされる。その際、ディプリーシ
ョン型電界効果トランジスタ素子は、そのゲートに駆動
電圧が供給されないもとでドレイン−ソース通路がオン
状態に維持されるので、駆動信号形成部25からディプ
リーション型電界効果トランジスタ素子とされたスイッ
チングトランジスタ素子40のソースに供給される駆動
信号DH’は、スイッチングトランジスタ素子40のド
レイン−ソース通路がオン状態におかれる水平走査期間
においては、実質的にスイッチングトランジスタ素子4
0のゲートに電圧を加えない信号とされる。
【0053】斯かる図5に示される例においても、図1
に示される例と同様な動作が行われて、図1に示される
例により得られる作用効果と同様な作用効果が得られ
る。また、図5に示される例における駆動信号形成部2
5についても、図3に示される如くの具体構成例が適用
される。
【0054】上述の図1及び図5に示される例にあって
は、静電誘導型トランジスタ素子とされたスイッチング
トランジスタ素子20とダンパーダイオード素子21と
により、もしくは、ディプリーション型電界効果トラン
ジスタ素子とされたスイッチングトランジスタ素子40
とダンパーダイオード素子21とにより形成される第2
のスイッチ部が、水平帰線期間の全体に亙ってオフ状態
をとり、水平走査期間においてオン状態をとるようにさ
れているが、第2のスイッチ部についてのオン/オフ状
態は斯かる態様に限られず、例えば、第2のスイッチ部
が、水平帰線期間の一部においてオフ状態をとり、水平
走査期間を含む他の期間においてオン状態をとるように
されてもよく、要は、第2のスイッチ部が、水平帰線期
間内においてオフ状態をとるようにされればよい。ま
た、上述の図1及び図5に示される例にあっては、スイ
ッチングトランジスタ素子13のコレクタ−エミッタ通
路に対して並列に接続された水平偏向コイル16を含む
直列接続が、水平偏向コイル16,フェライトビーズ・
インダクタ17,第2の共振コンデンサ18及びS字補
正コンデンサ19という配列順序をもって形成されてい
るが、水平偏向コイル16を含む直列接続における配列
順序は、斯かる例に限られるものではない。
【0055】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本願の特
許請求の範囲における請求項1から請求項5までのいず
れかに記載された発明に係る水平偏向回路によれば、水
平帰線期間内において、即ち、水平帰線期間の全体に亙
って、もしくは、水平帰線期間の一部において、第2の
スイッチ部がオフ状態におかれるとともに、その他の期
間において第2のスイッチ部がオン状態におかれる。そ
の結果、水平偏向コイルの両端間には、第2のスイッチ
部がオフ状態とされる水平帰線期間内において、第2の
共振コンデンサが無く、第1のスイッチ部に水平偏向コ
イルとS字補正コンデンサとの直列接続が並列に接続さ
れる場合においてかけられるパルス電圧に比して、ピー
ク値を大とするパルス電圧がかけられ、また、それに伴
って、第2のスイッチ部がオン状態とされる水平走査期
間においても、水平偏向コイルの両端間には、第2の共
振コンデンサが無く、第1のスイッチ部に水平偏向コイ
ルとS字補正コンデンサとの直列接続が並列に接続され
る場合においてかけられる電圧に比して、大なる電圧が
かけられて、水平偏向コイルの両端間電圧が増大せしめ
られる。それゆえ、第2の共振コンデンサの容量値を適
切に選定することにより、当該水平偏向回路が適用され
る画像表示用陰極線管において要求される水平走査幅を
実現するために必要とされる水平偏向電流のピーク値
を、電源の電圧値が増大させることなく得ることができ
る。
【0056】また、第2のスイッチ部がオフ状態とされ
る水平帰線期間内において水平偏向コイルの両端間にか
けられる、ピーク値が増大せしめられたパルス電圧は、
第1の共振コンデンサと第2の共振コンデンサとに、各
々の容量値に応じて分配されるので、第2の共振コンデ
ンサの容量値を適切に選定することにより、第1の共振
コンデンサの両端間に得られるパルス電圧のピーク値
を、第2の共振コンデンサが無く、第1のスイッチ部に
水平偏向コイルとS字補正コンデンサとの直列接続が並
列に接続される場合に比して低下させることができる。
【0057】従って、適用される画像表示用陰極線管に
おいて要求される水平走査幅を実現するために必要とさ
れる水平偏向電流のピーク値を得るにあたり、水平周波
数が高められる場合においても、電源電圧値の増大と水
平帰線期間において第1の共振コンデンサの両端間に得
られるパルス電圧のピーク値の増大とを効果的に抑制す
ることができ、それによって、例えば、第1のスイッチ
部を形成するスイッチングトランジスタ素子として入手
に困難を伴う高耐圧トランジスタ素子を用いることを要
されないことになる。また、換言すれば、電源電圧値の
増大と水平帰線期間において第1の共振コンデンサの両
端間に得られるパルス電圧のピーク値の増大とを抑制で
きるもとで、水平周波数を高めることができることにな
る。
【0058】さらに、本願の特許請求の範囲における請
求項3に記載された発明に係る水平偏向回路、及び、本
願の特許請求の範囲における請求項4に記載された発明
に係る水平偏向回路によれば、夫々、請求項1から請求
項5までのいずれかに記載された発明に係る水平偏向回
路についての基本的構成を備えたもとで、第2のスイッ
チ部が、ドレイン−ソース通路が第2の共振コンデンサ
に実質的に並列に接続された静電誘導型トランジスタ素
子とそのドレイン−ソース通路に並列に接続されたダン
パーダイオード素子とを含んで形成されるもの、及び、
請求項1から請求項5までのいずれかに記載された発明
に係る水平偏向回路についての基本的構成を備えたもと
で、第2のスイッチ部が、ドレイン−ソース通路が第2
の共振コンデンサに実質的に並列に接続されたディプリ
ーション型電界効果トランジスタ素子とそのドレイン−
ソース通路に並列に接続されたダンパーダイオード素子
とを含んで形成されるものとされるので、第2のスイッ
チ部を形成するスイッチングトランジスタ素子に対する
駆動回路が、例えば、電源投入時において、スイッチン
グトランジスタ素子をオン状態とすべく駆動電圧を供給
する際に生じる虞がある素子破壊を防ぐための保護回路
等が不要とされる、極めて簡単なもので足りることにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願の特許請求の範囲における請求項1,請
求項2,請求項3及び請求項5のいずれかに記載された
発明に係る水平偏向回路の一例を示す回路構成図であ
る。
【図2】 図1に示される例の動作説明に供されるタイ
ミング・チャートである。
【図3】 図1に示される例における駆動信号形成部の
具体構成例を示す回路構成図である。
【図4】 図3に示される駆動信号形成部の具体構成例
により得られる駆動信号を示す波形図である。
【図5】 本願の特許請求の範囲における請求項1,請
求項2,請求項4及び請求項5のいずれかに記載された
発明に係る水平偏向回路の一例を示す回路構成図であ
る。
【図6】 基本的な水平偏向回路を示す回路構成図であ
る。
【図7】 図6に示される基本的な水平偏向回路の動作
説明に供されるタイミング・チャートである。
【符号の説明】
12・・・チョークコイル, 13,20,40・・・
スイッチングトランジスタ素子, 14,21・・・ダ
ンパーダイオード素子, 15・・・第1の共振コンデ
ンサ, 16・・・水平偏向コイル, 17・・・フェ
ライトビーズ・インダクタ, 18・・・第2の共振コ
ンデンサ, 19・・・S字補正コンデンサ, 25・
・・駆動信号形成部, 31・・・駆動電源用トランス
フォーマ, 32・・・順バイアス用抵抗, 33・・
・逆バイアス用ダイオード, 34・・・逆バイアス用
抵抗, 35・・・帰還用抵抗
フロントページの続き (72)発明者 井上 佳昭 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5C068 BA08 BA09 GA16 GB01 JB07 LA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源の両端間に接続された、コイルと水平
    同期信号に同期した水平駆動信号によりオン・オフ制御
    されて水平帰線期間及び水平走査期間を設定する第1の
    スイッチ部との直列接続と、 上記第1のスイッチ部に並列に接続された第1の共振コ
    ンデンサと、 上記第1のスイッチ部に並列に接続された、水平偏向コ
    イルと第2の共振コンデンサとS字補正コンデンサとの
    直列接続と、 上記第2の共振コンデンサに実質的に並列に接続され
    て、水平帰線期間内においてオフ状態をとるべく駆動さ
    れる第2のスイッチ部と、を備えて構成される水平偏向
    回路。
  2. 【請求項2】第1のスイッチ部が、水平駆動信号がベー
    スに供給されるスイッチングトランジスタ素子と該スイ
    ッチングトランジスタ素子のコレクタ−エミッタ通路に
    並列に接続されたダンパーダイオード素子とを含んで形
    成されることを特徴とする請求項1記載の水平偏向回
    路。
  3. 【請求項3】第2のスイッチ部が、ゲートに水平駆動信
    号もしくは水平駆動信号に同期した駆動信号が供給さ
    れ、水平帰線期間内においてドレイン−ソース通路がオ
    フ状態とされる静電誘導型トランジスタ素子と、該静電
    誘導型トランジスタ素子の上記ドレイン−ソース通路に
    並列に接続されたダンパーダイオード素子とを含んで形
    成されることを特徴とする請求項1または2記載の水平
    偏向回路。
  4. 【請求項4】第2のスイッチ部が、ゲートに水平駆動信
    号もしくは水平駆動信号に同期した駆動信号が供給さ
    れ、水平帰線期間内においてドレイン−ソース通路がオ
    フ状態とされるディプリーション型電界効果トランジス
    タ素子と、該ディプリーション型電界効果トランジスタ
    素子の上記ドレイン−ソース通路に並列に接続されたダ
    ンパーダイオード素子とを含んで形成されることを特徴
    とする請求項1または2記載の水平偏向回路。
  5. 【請求項5】第2の共振コンデンサに対して直列にフェ
    ライトビーズ・インダクタが接続されたことを特徴とす
    る請求項3または4記載の水平偏向回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002019696A1 (en) * 2000-08-31 2002-03-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. High-voltage deflection circuit

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