JP2000333986A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JP2000333986A
JP2000333986A JP11151532A JP15153299A JP2000333986A JP 2000333986 A JP2000333986 A JP 2000333986A JP 11151532 A JP11151532 A JP 11151532A JP 15153299 A JP15153299 A JP 15153299A JP 2000333986 A JP2000333986 A JP 2000333986A
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泰之 奥田
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英和 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体ガードが着用者の着用状態によって起立
しにくい状態、即ち立体ガードが表面シートに接した状
態においても、排泄物を立体ガード内に流入させること
で、立体ガードの乗越えを防ぎ、側部やウエスト開口部
からの漏れが防止された吸収性物品を提供すること。 【解決手段】 液透過性の表面シート2、液不透過性の
防漏シート3、及び液保持性の吸収体4を備え、実質的
に縦長の本体10を具備し、該本体の長手方向左右両側
部に、立体ガード弾性部材64を備えた一対の立体ガー
ド6を具備し、本体10には、その吸収体4の長手方向
両側部側に、排泄物を吸収体4に誘導する排泄物誘導部
41が設けられており、排泄物誘導部41は、その内方
縁41aが、立体ガード6が表面シート2に接した状態
における立体ガード4の内縁端63より使い捨ておむつ
の内方側に位置する吸収性物品1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、漏れ防止性に優れ
た、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】使い捨
ておむつ等の吸収性物品においては、着用時に着用者の
股下において脚に当接する部分である側縁部や、ウエス
ト開口を形成する腹側及び背側のウエスト開口縁部から
の漏れを如何に防止するか、が一つの課題である。この
課題を解消すべく、吸収性物品の左右両側縁側や長手方
向両端縁部側に弾性部材を有する立体ガードを備えた吸
収性物品が種々提案がされている(特公平6−9390
1号公報等)。この立体ガードは、弾性部材の作用によ
り上方に起立し、起立した立体ガードの上方縁部におい
て着用者の肌に当接し良好なフィット性を得ると共に、
起立することにより形成されるポケット部において一時
に吸収しきれなかった排泄物を一旦ストックし、再度吸
収するようにして、漏れを防止するものである。
【0003】しかし、従来の吸収性物品においては、着
用者の着用状態によって、立体ガードが起立せず、良好
なフィット性が得られず、またポケット部も形成されな
いことがある。特に、寝ている時や座っている時等は吸
収性物品に着用者の荷重によって負荷がかかり、起立し
ていた立体ガードが押しつぶされ、立体ガードの一部が
表面シートに接するような状態になり、排泄物の漏れ防
止に対して殆ど効果がなくなり、更には立体ガード上を
排泄物が流動することで吸収性物品の側部等から排泄物
が浸み出す等して漏れを生じることがあった。
【0004】従って、本発明の目的は、立体ガードが着
用者の着用状態によって起立しにくい状態、即ち立体ガ
ードが表面シートに接した状態においても、排泄物を立
体ガード内に流入させることで、立体ガードの乗越えを
防ぎ、側部やウエスト開口部からの漏れが防止された使
い捨ておむつ等の吸収性物品を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性の表
面シート、液不透過性の防漏シート、及び液保持性の吸
収体を備えた実質的に縦長の本体を具備し、該本体の左
右両側部に立体ガード弾性部材を有する一対の立体ガー
ドが設けられている吸収性物品において、前記本体に
は、その吸収体の長手方向両側部に、排泄物を前記吸収
体に誘導する排泄物誘導部が設けられており、前記排泄
物誘導部は、その内方縁が、前記立体ガードが前記表面
シートに接した状態における該立体ガードの内縁端より
吸収性物品の内方側に位置する吸収性物品(以下、「第
1発明」という)を提供することにより、上記目的を達
成したものである。
【0006】本発明は、液透過性の表面シート、液不透
過性の防漏シート、及び液保持性の吸収体を備えた実質
的に縦長の本体を具備し、該本体の長手方向両端部側に
立体ガード弾性部材を有する一対の立体ガードが設けら
れている吸収性物品において、前記本体には、その吸収
体の長手方向両端部に、排泄物を前記吸収体に誘導する
排泄物誘導部が設けられており、前記排泄物誘導部は、
その内方縁が、前記立体ガードが前記表面シートに接し
た状態における該立体ガードの内縁端より吸収性物品の
内方側に位置する吸収性物品(以下、「第2発明」とい
う)を提供することにより、上記目的を達成したもので
ある。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、先ず、第1発明の吸収性物
品の好ましい1実施形態について説明する。本実施形態
の吸収性物品としての使い捨ておむつ1は、図1〜4に
示すように、液透過性の表面シート2、液不透過性の防
漏シート3、及び液保持性の吸収体4を備え、実質的に
縦長の本体10を具備し、該本体の長手方向左右両側部
に、立体ガード弾性部材64を備えた一対の立体ガード
6を具備する。
【0008】本実施形態の使い捨ておむつ1は、吸収体
4を表面シート2と防漏シート3とにより狭持固定して
なる。また、着用時に着用者の腹側に位置する腹側部A
及び背側に位置する背側部Bにおけるウエスト開口部8
には、それぞれウエスト部弾性部材81が配されてそれ
ぞれウエストギャザーが形成されている。そして、背側
部Bの左右両側縁部B1,B2には、それぞれ使い捨て
おむつ止着用のファスニングテープ11が設けられてい
る。
【0009】而して、本実施形態の使い捨ておむつ1に
おいて、本体10には、その吸収体4の長手方向両側部
側に、排泄物を吸収体4に誘導する排泄物誘導部41が
設けられており、排泄物誘導部41は、その内方縁41
aが、立体ガード6が表面シート2に接した状態におけ
る立体ガード4の内縁端63より使い捨ておむつの内方
側に位置する。
【0010】ここで、前記「接した状態」とは、装着時
にとりうる状態であり、立体ガードの弾性部材が完全に
伸長されて表面シート2と接している状態を意味する。
また、前記「内縁端」とは、立体ガード6の固定端より
最も吸収性物品の内側にある端部のことである。
【0011】更に詳述すると、排泄物誘導部41は、本
実施形態においては、図3及び4に示すように、吸収体
4の表面側に設けられた複数の凹部42により形成され
ている。凹部42は、略線状であり、凹部42の長手方
向を使い捨ておむつの幅方向に向けて、使い捨ておむつ
の長手方向に並列に並べられている。これにより、排泄
物誘導部41の形状は、その長手方向が使い捨ておむつ
の長手方向に向いた長方形状となされている。また、凹
部42は、それぞれ長方形のシート状の吸収体を圧縮し
て形成されているか、または、吸収体の構成成分が偏在
化されたものである。そして、排泄物誘導部41は、使
い捨ておむつの股下部における左右両側に形成されてい
る。
【0012】排泄物誘導部41の長さLは、排泄物を確
実に誘導するために側部の長手方向全長(図2のXに相
当)の10〜90%、特に20〜80%とすることが好
ましい。また、幅Wは立体ードが表面シートに接した状
態において排泄物が立体ガード内部へ誘導される様に、
立体ガード6の全幅Zの50〜300%、特に100〜
200%とすることが好ましい。また、内方縁41aと
内縁端63との距離T’は、立体ガードが表面シートに
接した状態でも立体ガードに覆われた吸収体内に排泄物
が迅速に誘導される様、幅Wの5〜80%、特に5〜5
0%とすることが好ましい。また、左右両側部の排泄物
誘導部41が連続するものであってもよく、その場合、
吸収体4の両側縁間長の50〜100%、特に70〜1
00%とすることが好ましい。また、排泄物誘導部41
は、本実施形態のように股下部に位置しているのが好ま
しい。長手方向端部から排泄物誘導部41の背側(腹柄
部)の端縁までの距離Tが、側部の長手方向の全長Xの
10〜40%の長さとなるように形成するのが好まし
い。また凹部42の幅W1 は、2〜40mm、特に2〜
20mmとすると、排泄物が排泄物誘導部41へ流入し
易く、流入した排泄物が効率よく吸収され易くなり、し
かも装着時のフィット性、肌触りが良好となるので好ま
しい。同様の理由から凹部の深さDは0.5〜10m
m、特に1〜10mmが好ましい。また各凹部間の間隔
tは、10mm以上とすれば排泄物誘導部41上で流動
する排泄物を吸収可能となるので好ましい。
【0013】また、本実施形態の使い捨ておむつ1にお
いては、図3に示すように、立体ガード弾性部材64
は、立体ガード6の基端60と内縁端63との間及び内
縁端63に複数配されており、且つ立体ガード6の表面
に立体ガード6により複数のポケット部65が形成され
るようになしてある。なお、図1及び2においては、図
示する都合上内縁端63近傍に設けられた立体ガード弾
性部材のみを示している。
【0014】各立体ガード弾性部材64は、各々の間隔
が内縁端63側から順次広くなるようになされている。
本実施形態においては、立体ガード弾性部材64は、内
縁端63に1本、また、内縁端63から基端60までの
間に4本配されている。即ち、上記「複数」とは、立体
ガード6に複数配されていることを意味し、内縁端に複
数配することは必ずしも要しない。各立体ガード弾性部
材64は、内縁端63において折り返されたシート材6
1により、接着剤を介して狭持固定されている。本発明
においては、立体ガード弾性部材は、全部で3〜20本
配するのが好ましい。また、各立体ガード弾性部材64
は、それぞれ、内縁端63に平行に且つおむつの長手方
向に沿って配されている。
【0015】立体ガード6の幅方向の長さは、10〜1
50mmとするのが好ましい。また、各立体ガード弾性
部材64間の間隔は、内縁端63の立体ガード弾性部材
64aとこれに近設された立体ガード弾性部材64bと
の間隔を1〜10mmとし、順次1〜10mmづつ広く
するのが好ましい。具体的に本実施形態においては、立
体ガード弾性部材64bと立体ガード弾性部材64cと
の間隔を2〜20mmとし、立体ガード弾性部材64c
と立体ガード弾性部材64dとの間隔を3〜30mmと
し、立体ガード弾性部材64dと基端60との間の間隔
は、2〜50mmとするのが好ましい。
【0016】また、内縁端63は、他の立体ガード弾性
部材64の配された部位よりも応力が大きくなるように
なされている。本実施形態においては、内縁端63に配
された立体ガード弾性部材64aの応力を、内縁端63
から基端60迄の間に配された各立体ガード弾性部材6
4b,64c,64dの応力より大きい。具体的には、
内縁端63に配された立体ガード弾性部材64aの応力
は、10〜1000gfとするのが好ましく、また、他
の各立体ガード弾性部材64b,64c,64dの応力
よりも、5〜500gf大きくするのが好ましい。ここ
で、上記「応力」は、下記のようにして測定できる。 <弾性部材の応力の測定方法>弾性部材を長さ150m
mに切り出し、テンシロン引張り試験機〔(株)オリエ
ンテック社製〕を用い、チャック間100mm、引張り
速度300mm/minで引張試験を行い、100%伸
張時の応力を測定した。
【0017】防漏シート3の表面に、吸収体4の左右両
側縁よりも使い捨ておむつの幅方向外方に両側部が延出
されるようにサイドフラップ形成材5が配されている。
これにより、着用時に着用者の脚回りに当接する左右一
対のサイドフラップ部7が形成されている。また、吸収
体4の形状には特に制限はなく、砂時計状や台形状など
の種々の形状をとることができるが、本実施形態のよう
に長方形状であることが好ましい。また、表面シート2
及び防漏シート3は、それぞれ吸収体4よりも長く、お
むつの長手方向端縁にまで位置するように配されてい
る。また、防漏シート3は、吸収体4からの滲み漏れを
防ぐように、吸収体4の周面を覆って、防漏シート3の
側縁が基端60とほぼ同じ位置になるように巻き上げら
れて配置されており、表面シート2は、その幅が吸収体
4の幅とほぼ同じである。また、立体ガード6は立体ガ
ード形成用の帯状のシート材61を、吸収体4の左右両
側縁から外方に延出されるように配して、形成されてい
る。シート材61は吸収体4の側部上方で表面シート2
に固定されており、この固着された部位により、基端6
0が形成されている。シート材61は、その端縁でサイ
ドフラップ形成材5に接着されている。
【0018】次に、本実施形態の使い捨ておむつを構成
する各部材の形成材料について説明する。上記表面シー
ト2、上記防漏シート3、上記吸収体4、上記ウエスト
部弾性部材81及び上記ファスニングテープ11の形成
材料としては、通常、使い捨ておむつに用いられるもの
を特に制限なく用いることができる。
【0019】前記シート材61及び前記サイドフラップ
形成材5は、通気性のシートであるのが好ましく、その
透気度は500sec/100cc以下が好ましく、1
00sec/100cc以下であるのがより好ましく、
20sec/100cc以下であるのが更に好ましい。
透気度を500sec/100cc以下とすることによ
り、通気効果が良好で、着用時におむつ内部が蒸れるこ
とがなく、カブレ等の装着者の肌へ悪影響を及ぼすこと
が少なくなる。また、前記シート材61及び前記サイド
フラップ形成材の耐水圧(撥水度)は3.0g/cm2
以上が好ましく、5.0g/cm2 以上が更に好まし
い。耐水圧を3.0g/cm2 以上とすることにより、
排泄物の滲み出しが少なく、漏れ防止効果が高くなる。
また、前記シート材61及びサイドフラップ形成材5の
CD方向の強度(破断強度)は、1000cN/50m
m以上であるのが好ましく、1200cN/50mm以
上であるのが更に好ましい。強度を1000cN/50
mm以上とすることにより、装着時にシート材に力がか
かる部位もしくはその周辺で材破し、おむつのフィット
性を低下させることが少なくなる。このような条件を満
足するシート材61及びサイドフラップ形成材5の形成
材料としては、スパンボンド、サーマルボンド、スパン
ボンド−メルトブローン不織布(SM)、スパンボンド
−メルトブローン−スパンボンド不織布(SMS)、ス
パンボンド−メルトブローン−メルトブローン−スパン
ボンド不織布(SMMS)、ヒートロール、エアースル
ー、メルトブローン、スパンレース不織布等が挙げられ
る。
【0020】また、前記シート材61及びサイドフラッ
プ形成材5は伸縮性を有していてもよく、その場合の形
成材料としては、液透過性又は液不透過性の弾性シー
ト、弾性ネット、複合化された弾性パネル材等が挙げら
れるが、装着感の観点から、各種不織布(弾性及び非弾
性のものを含む)、又は各種不織布(弾性及び非弾性の
ものを含む)を弾性を有する材(熱可塑性エラストマー
フィルム及びネット)と複合化した弾性パネル材を用い
るのが好ましい。また、前記シート材61及びサイドフ
ラップ形成材5に伸縮性の材を用いた場合、伸縮の方向
については特に制限はないが、おむつの長手方向に対し
て垂直方向に伸縮性を有するもの、平行方向に伸縮性を
有するもの、また、両方向に伸縮性を有するものが好ま
しい。
【0021】なお、透気度及び耐水圧は、下記のように
して測定される。 〔透気度〕JIS−P8117に準じて測定した。即
ち、シートを70×70mmの大きさに裁断し、透気度
測定器(王研式透気度測定器)を用いて100mlの空
気が透過するのに要する時間を測定した。 〔耐水圧〕JIS−L1092に準じて測定した。 破断強度;原反の流れ方向(MD)に巾25mm、流れ
方向と直交する方向(CD)に長さ150mmの試験片
を切り出した。この試験片について、テンシロン引張試
験機〔(株)オリエンテック社製〕を用い、チャック間
50mm、CD方向の引張速度300mm/minで引
張試験を行い、破断時の強度を測定した。
【0022】また、前記防漏シート3は、通常、使い捨
ておむつに用いられるものを特に制限なく用いることが
できるが、伸縮性を有していても良い。そのような条件
を満足する液不透過性フィルムシート及び不織布の形成
材料としては、従来使用されている炭酸カルシウム等の
無機物質を含有したポリオレフィン系(ポリエチレン、
ポリプロピレン等)やポリエステル系等の高分子樹脂シ
ートに熱処理、エンボス処理、開口処理又はスリット処
理等の2次加工を施して得られるシート;ポリオレフィ
ン系(ポリエチレン、メタロセン系ポリエチレンな
ど)、ポリウレタン系、ポリエステル系、ポリエーテル
系、ポリスチレン系、スチレン−ブタジエン−スチレン
共重合体(SBS)、スチレン−イソプレン−スチレン
共重合体(SIS)、スチレン−エチレン−ブチレン−
スチレン共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン−
プロピレン−スチレン共重合体(SEPS)等の熱可塑
性エラストマーシート、熱可塑性エラストマー及び弾性
材を用いたスパンボンド、サーマルボンド、SM、SM
S、SMMS、ヒートロール、エアースルー、メルトブ
ローン、スパンレース不織布等が挙げられる。また、こ
れらの形成材料の中でも、透湿度が0.5g/〔100
cm2 ・hr〕以上のものが好ましく、さらに、耐水圧
が5.0g/cm2 以上のものが好ましく、50g/c
2 以上のものがより好ましい。なお、透湿度は、JI
S−Z0208に準じて測定した。
【0023】上記立体ガード弾性部材64a,64b,
64c,64dは、従来公知の弾性部材を制限なく用い
ることができる。
【0024】本実施形態の使い捨ておむつは、通常の展
開型の使い捨ておむつと同様に使用することができる。
そして、本実施形態の使い捨ておむつにおいては、実際
の使用状態において、例えば、着用者が寝ている場合等
において立体ガードが着用者の耐圧で表面シートから離
間できない部分を生じているような状態においても立体
ガードの内部に排泄物を誘導することができるため、立
体ガードの上を排泄物が乗り越えて漏れることがない。
特に、本実施形態のように、立体ガード弾性部材を所定
間隔を開けて複数本配した場合には、立体ガードの平伏
時においても立体ガードに形成されるポケット部により
立体ガードと表面シートとが完全に密着することがなく
両者の間に空隙が形成されるため、排泄物誘導部の機能
をより向上させて排泄物の誘導をよりスムーズにし、特
に股下の側部からの漏れ防止効果を更に向上させること
ができる。
【0025】本実施形態の使い捨ておむつは、常法に準
じて得られる長方形状のシート状の吸収体の所定箇所を
熱エンボスロール等によるエンボス加工等により圧縮し
所定箇所に所定個数の凹部を形成して、排泄物誘導部が
形成された吸収体を得る。ついで、常法に従って、表面
シート及び防漏シートで狭持した後、サイドフラップ形
成材及び立体ガード弾性部材が配されたシート材を配す
る等して得られる。
【0026】なお、以下の説明においては、上述した第
1の実施形態と異なる点を特に説明する。特に説明しな
い点については、上述した第1の実施形態においてした
説明が適宜適用される。図5に示す第2の実施形態の使
い捨ておむつ1は、排泄物誘導部41が、吸収体4の裏
面側に設けられた凹部42により形成されている。具体
的には、吸収体の上部は連続しており、下部に複数の凹
部42が形成されている。このような構造としても、上
述の第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、こ
の実施形態では、吸収体上部が排泄物移行層として機能
し、表面上にある排泄物(特に尿や軟便等の液状排泄
物)を迅速に排泄物誘導部41に移行させ、表面シート
上に排泄物の残存を防止し、表面部の液残りによる装着
者の不快感をなくすることができる。
【0027】次いで、第2発明の好ましい一実施形態に
ついて説明する。なお、以下の説明においては、上述し
た第1発明の第1の実施形態と異なる点を特に説明す
る。特に説明しない点については、上述した第1発明の
第1の実施形態においてした説明が適宜適用される。図
6に示す本実施形態の吸収性物品としての使い捨ておむ
つ1は、液透過性の表面シート2、液不透過性の防漏シ
ート3、及び液保持性の吸収体4を備えた実質的に縦長
の本体10を具備し、本体10の長手方向両端部側に立
体ガード弾性部材64を有する一対の立体ガード6が設
けられている。
【0028】そして、本実施形態の使い捨ておむつ1に
おいては、本体10には、その吸収体4の長手方向両端
部側に、排泄物を吸収体4に誘導する排泄物誘導部41
が設けられており、排泄物誘導部41は、その内方縁4
1aが、立体ガード6が表面シート2に接した状態にお
ける立体ガード6の内縁端63より使い捨ておむつの内
方側に位置する。この実施形態においても、排泄物誘導
部41は、吸収体に形成された複数の凹部42により構
成されており、凹部の幅や深さ、内方縁41aと内縁端
63との距離等は、前述の第1発明の第1の実施形態と
同じであるが、排泄物誘導部の長さLは、吸収体4の全
幅長さX’の30〜150%とするのが好ましく、50
〜120%とするのがより好ましい。この範囲内とする
ことにより、排泄物を確実に誘導して漏れを防止するこ
とができる。
【0029】本実施形態の使い捨ておむつにおいても、
前述の第1発明の第1の実施形態と同様の効果を奏する
が、本実施形態においては、おむつの股下部の側部から
の漏れを防止する効果よりも、ウエスト開口部からの漏
れを防止する効果が奏され、このため、着用者が寝てい
る状態等においてウエスト開口部から漏れが生じること
を効果的に防止することができる。
【0030】なお、上述の実施形態においては、排泄物
誘導部が、吸収体を圧縮して形成された複数の凹部から
なるものを例示して説明したが、この他、排泄物誘導部
は、1)吸収体の表面側に設けられた複数の凸部により、
または2)本体自体に凹部を形成することにより、形成す
ることができる。即ち、本体における吸収体の左右両側
部側に設けられていれば、吸収体のみ等単独の部材によ
り形成されていても、複数の部材により形成されていて
もよい。前記の1)吸収体の表面側に設けられた複数の凸
部により形成された排泄物誘導体としては、吸収体の
表面に吸収体と同じ材料で複数の所定形状の凸部を所定
間隔を開けて形成してなるもの、吸収体上に吸収体の
構成材料とは別の部材からなる所定形状の帯状体を所定
間隔を開けて配置固定してなるもの、等が挙げられる。
ここで、1)の排泄物誘導体は、吸収体を積繊して形成
する際に、所定の凸部が形成されるように積繊する等し
て得られる。また、2)の排泄物誘導体における前記帯
状体は、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリエチレン
等からなるプラスチックフォーム材;不織布等の繊維集
合体;パルプなどの吸収性材:その他のプラスチック緩
衝材からなるものを用いることができる。また、前記の
2)本体自体に凹部を形成してなる排泄物誘導部は、超
音波により表面シートと吸収体または防漏シートとを接
合固定して形成されたもの、高分子樹脂や接着剤によ
り表面シートの上部と下部を接合し、表面シート上に凹
部を形成してなるもの、表面シートにギャザリングし
てなるもの、吸収体を分割したり、切れ目を入れたり
してなるもの等が挙げられる。
【0031】また、上述した凹部や凸部は、直線状のも
のに制限されず、曲線状等種々形状とすることができ
る。
【0032】また、上述の実施形態の説明においては、
展開型の使い捨ておむつを例示して説明したが、本発明
は、これに制限されず、パンツ型の使い捨ておむつや、
更には失禁パットや生理用ナプキン等に適用できる。パ
ンツ型の使い捨ておむつとする場合には、上述の「実質
的に縦長」は、パンツ型の使い捨ておむつの接合部分を
剥離して展開状態とした場合に縦長となることを意味す
る。また、上述の実施形態においては、サイドフラップ
部7にギャザーが形成されていないものを例示して説明
したが、本発明はこれに制限されず、ギャザーを有する
形態としても良い。また、立体ガード6の基端60が吸
収体4上にあるものを例示しているが、基端60は、サ
イドフラップ部7上に位置するようにしても良い。ま
た、立体ガード弾性部材64は、その一部が、サイドフ
ラップ部7上に位置するように設けられていても良い。
ウエスト部側に立体ガードを設けて、排泄部に当接する
部位の周囲を立体ガードで囲んで、更に漏れ防止性を向
上させても良い。そして、この場合において、排泄物誘
導部をかかるウエスト部側に設られた立体ガードに応じ
て設けても良い。
【0033】また、立体ガードの中間部の一部が吸収体
の側部上方もしくはサイドフラップ部に接合されていて
もよい。また、立体ガードの基端部から自由端部の間の
一部に液不透過性フィルムをラミネートしても良い。こ
の場合には、立体ガードからの排泄物の滲み出しをより
効果的に防ぐことができ、漏れ防止効果が向上する。ま
た、吸収体を構成する材として撥水性の台紙、不織布及
び液不透過性フィルムを用いて、吸収体の下部及び側部
を覆う構成としても良い。この場合、装着者の体圧で一
度吸収した排泄物が吸収体から滲み出すことを防ぐのに
有効である。また、着用者の背側に位置する背側部に、
吸収性物品の幅方向に沿って複数の背側弾性部材を配し
て形成された背側伸縮部が設けられていてもよい。この
場合、おむつの背側におけるフィット性をより一層向上
させることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明の吸収性物品は、着用者の着用状
態によって立体ガードが起立しにくい状態でも、排泄物
を立体ガードの下方に位置する吸収体内にスムーズに流
入させることができ、立体ガードの乗越えを防ぎ、漏れ
を防止できる。特に、第1発明においては、股下部の側
部からの漏れを防止でき、第2発明においては、ウエス
ト開口部からの漏れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明(第1発明)の第1の実施形態
としての使い捨ておむつを、その自然状態における表面
シート側から視た斜視図(立体ガード弾性部材は、内縁
端に配されたもの以外は省略して示す斜視図)である。
【図2】図2は、図1に示す使い捨ておむつを、その弾
性部材の伸張状態における表面シート側から視た平面図
(立体ガード弾性部材は、内縁端に配されたもの以外は
省略して示す平面図)である。
【図3】図3は、図1のI−I断面図である。
【図4】図4は、図2のII−II断面の要部を示す断面図
である。
【図5】図5は、本発明の第2の実施形態としての使い
捨ておむつの要部を示す一部断面図(図4相当図)であ
る。
【図6】図6は、本発明(第2発明)の使い捨ておむつ
をその弾性部材の伸張状態における表面シート側から視
た平面図(立体ガード弾性部材は、内縁端に配されたも
の以外は省略して示す平面図、図2相当図)である。
【符号の説明】
1 使い捨ておむつ 10 本体 11 ファスニングテープ 2 表面シート 3 防漏シート 4 吸収体 41 排泄物誘導部 42 凹部 5 サイドフラップ形成材 6 立体ガード 60 基端 61 シート材 63 内縁端 64 立体ガード弾性部材 65 ポケット部 7 サイドフラップ部 8 ウエスト開口部 81 ウエスト弾性部材 A 腹側部 B 背側部
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 久記 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 小山 貴夫 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 3B029 BA02 BA03 BD09 BD10 BD12 BD13 4C098 AA09 CC05 CC12 CC27 CE05 CE06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性の表面シート、液不透過性の防
    漏シート、及び液保持性の吸収体を備えた実質的に縦長
    の本体を具備し、該本体の左右両側部に立体ガード弾性
    部材を有する一対の立体ガードが設けられている吸収性
    物品において、 前記本体には、その吸収体の長手方向両側部に、排泄物
    を前記吸収体に誘導する排泄物誘導部が設けられてお
    り、 前記排泄物誘導部は、その内方縁が、前記立体ガードが
    前記表面シートに接した状態における該立体ガードの内
    縁端より吸収性物品の内方側に位置する吸収性物品。
  2. 【請求項2】 前記排泄物誘導部は、吸収体の表面側に
    設けられた複数の凹部又は凸部により形成されている請
    求項1記載の吸収性物品。
  3. 【請求項3】 前記排泄物誘導部は、吸収体の裏面側に
    設けられた複数の凹部又は凸部により形成されている請
    求項1記載の吸収性物品。
  4. 【請求項4】 液透過性の表面シート、液不透過性の防
    漏シート、及び液保持性の吸収体を備えた実質的に縦長
    の本体を具備し、該本体の長手方向両端部側に立体ガー
    ド弾性部材を有する一対の立体ガードが設けられている
    吸収性物品において、 前記本体には、その吸収体の長手方向両端部に、排泄物
    を前記吸収体に誘導する排泄物誘導部が設けられてお
    り、 前記排泄物誘導部は、その内方縁が、前記立体ガードが
    前記表面シートに接した状態における該立体ガードの内
    縁端より吸収性物品の内方側に位置する吸収性物品。
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