JP2000334379A - 音声および低周波振動発生用振動アクチュエータ - Google Patents

音声および低周波振動発生用振動アクチュエータ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯用電話機における着信報知および受話器
として最適な小型で、音声および低周波振動を発生でき
る振動アクチュエータを提供する。 【解決手段】ボイスコイル型の電気音響変換器のコイル
と磁気回路を相対的に振動させ、コイルと振動体は磁気
回路に支持した柔らかいダンパで、磁気回路はゴム等の
柔らかい構造物でカバーへ支持し、コイルと磁気回路の
反作用で、音声を振動体から発生させると共に、低周波
の振動をカバーに伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯用電話機等に
内装され信号着信時の呼び出しのための音声を発する電
気音響変換器に低周波の振動を出力できるようにして、
振動によっても呼び出しを知らしめるために利用する電
気振動変換器であり、特に小型で軽量にする目的で用い
ることができる。
【0002】
【従来の技術】従来のペイジャー用振動アクチュエータ
は、ペイジャー用振動モーターや振動発生アクチュエー
タとも称せられ、小型で薄く、低消費電力で振動を発生
でき、安価であることが必要である。しかし振動発生の
みを目的とするために、当然ながら音声で呼び出しをし
たり、会話音を発することができない。従って、着信情
報や音声発生のために少なくとも2個以上の装置部品が
必要になる。
【0003】また多く使用されているペイジャー用振動
アクチュエータは、比較的大きい質量を回転させるため
に起動電力消費が大きい。さらに回転させる構成のため
に部品点数が多くなったり、信頼性や精度管理に問題が
ある。直流電流を用いる理由で電流切り替え用の刷子を
持つため、回転に際して動作不良を起こすこともあり、
また大きな電磁ノイズが発生する。
【0004】図8は従来最も普通に使用されているペイ
ジャー用振動モータを示すものである。円筒形のコアレ
スロータで構成された駆動モータ27で駆動されるシャ
フト28を介してカウンタウェイト29が回転し、振れ
回り振動を発生させる。駆動モータ27は曲面形状の永
久磁石、および円筒形状のコアレスロータで形成され、
また回転駆動力を得るには複数の磁極を形成する必要が
あり、細い径の駆動モータ27を実現するためには精度
管理や製作コストで限界がある。さらに、振動モードの
方向が全方向的であるため、コアレスロータに印加した
駆動電流が外部への振動エネルギー伝搬として有効に利
用することにも限界がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のペイジャー用振
動アクチュエータでは振動を発生させることはできる
が、音声を発生させることができず、外部振動エネルギ
ーに変換する効率が必ずしも良くない。また起動電力を
必ずしも小さくできず、外形寸法を小さくするにはかな
り無理がある。低コストにするにも限界があり、また回
転動作不良も起きやすいものもあったり、コアを有する
ものは特に大きな電磁ノイズを発生する。
【0006】本発明は振動と音声を発生させることがで
き、駆動電流を有効に振動エネルギーに変換できる電気
振動変換器、特にペイジャー用振動アクチュエータを得
ることを目的とし、低いコストで作りやすく、小型で扁
平化しやすく、動作不良の少ない音声および低周波振動
発生用振動アクチュエータを提供することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、永久磁石とヨークとで環状磁気ギャップ
を備えた磁気回路を構成し、該磁気ギャップにコイルを
配置し、該コイルに振動体を取り付けて、該コイルに交
流電気信号を流して該振動体と磁気回路とに相対的な振
動を行わせる電気振動変換器をカバーに取り付けてなる
振動アクチュエータにおいて、前記振動体を前記磁気回
路へダンパーにより弾性的に支持させると共に、前記磁
気回路を前記カバーに柔軟な構成物にて弾性的に支持
し、前記交流信号が音声周波数より低周波信号であると
き、前記相対的な振動は前記カバーに伝達され、前記交
流振動が高周波の音声周波数のとき、前記相対的振動に
より前記振動体が振動して音声を発することを特徴とす
る音声および低周波振動発生用振動アクチュエータであ
る。
【0008】前記柔軟な構造物は、磁気回路の外面を覆
いながら前記カバーに固定された薄いゴムから構成する
ことができる。
【0009】一つの実施例によれば、前記薄いゴムの一
部を前記弾性材に兼用することができる。
【0010】本発明の他の実施の形態によれば、前記柔
軟な構造物は、磁気回路の外周に延在する管状ゴムと
し、該磁気回路のヨーク頂部を該管状ゴムを介して前記
カバーの支持部に係止さセル構成とすることができる。
【0011】また、前記柔軟な構造物は、磁気回路の底
部に内端を固定され外端を前記カバーの支持部に固定さ
れた環状ダンパーで構成することができる。
【0012】なお、前記ヨークを複数の薄い板で構成す
ると良い。これにより、ヨークの円環状の壁面を精度良
く垂直にできるため、コイルと磁気回路との相対変位が
大きくても、対応することが可能となる。
【0013】本発明の一実施例によれば、前記カバーが
携帯用電話機のカバーである。
【0014】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例をもと
に図面を参照して説明する。
【0015】図1は本発明によるペイジャー用振動アク
チュエータの実施例を示すもので、音声を発生するムー
ビングコイル型の電気音響変換器の駆動原理を用いてい
る。振動体9は衝突部の円環状平坦部8に接着され、ダ
ンパ6は円環状平坦部8と一体化して形成される。
【0016】ダンパ6は振動体9およびコイル5の中心
位置を支持し、上下方向に柔らかく変位できる構成が用
いられダンパ支持部7で支持される。ダンパ支持部7は
例えば段差を有する円筒状の構成で、プレート2の中心
の孔に固定される。
【0017】磁気回路は、柱状で厚さ方向に着磁された
永久磁石である磁石1の片方の磁極に、中心に孔を有す
る円板状の磁性材のプレート2を接着し、他方の磁極に
は成形加工された磁性材のヨーク3を接着して構成され
る。ヨーク3とプレート2の間にはコイル5やボビン4
が上下に動く円環状のギャップが形成され、磁束密度の
大きい空間になる。
【0018】比較的に低い周波数で駆動される場合は、
円環状平坦部8はコイル5による変位が大きくなるため
弾性材10を介して衝突による不要音の発生を低くして
衝突カバー12に衝突する。衝突カバー12に衝突する
円環状平坦部8は構造的に丈夫で平均的に衝突する。衝
突で生じた振動は外部に伝搬していく。プレート2の上
の弾性材11も衝突時の不要音を低下させる。
【0019】着信信号を振動で知らせる場合には、数百
ヘルツ以下の低い周波数で駆動し、円環状平坦部8と衝
突カバー12との衝突振動を外部に伝える。この時の振
動方向は上下方向のみで、効率的に振動エネルギーを外
部に取り出すことができる。低い周波数での振動の振幅
を大きくし、駆動力を減殺させないために、ダンパ6は
上下方向に大きいコンプライアンスを有する柔軟な構成
にする必要がある。
【0020】さらに外部に発生させる振動を大きくする
ため、ヨーク3を衝突カバー12に衝突させることが有
効になる。図1の実施例では、ゴム13で磁気回路のヨ
ーク3の底部をゴム底部15で押さえ、ゴム端部14、
17で衝突カバー12に接着する。磁石1、プレート2
およびヨーク3からなる磁気回路はゴム13の張力で支
持される。
【0021】図2はコイル5に電流が流され、弾性材1
0を介して衝突カバー12に衝突した状態を示す。低い
周波数で駆動されるため、円環状平坦部8の衝突部は弾
性材10を押さえる時間が持続する。この反作用とし
て、ヨーク3を含む磁気回路が衝突カバー12から離れ
る。コイル5に流される電流が急速に弱くなったり、ゼ
ロになったり、極性が変わると、この反作用が急速に弱
くなったり、ゼロになったり、反転する。
【0022】図3は方形波の駆動電流の例を示す。電流
レベルがAの場合、図2で示すコイル5に衝突カバー1
2への衝突方向の力が持続し、レベルAが持続する間コ
イル5が衝突後ほぼ弾性材10を押さえ続けることにな
る。この反作用として、ヨーク3を含む磁気回路がゴム
13の張力に反して衝突カバー12から遠ざかる。電流
レベルがゼロになりコイル5が弾性材10から離れると
ほぼ同時に、ヨーク頂部16が弾性材を兼ねるゴム端部
14を介して衝突カバー12に衝突し、外部に振動を発
生させる。衝突音の緩和のためにゴム端部14とヨーク
頂部16の間に他の弾性材を附加してもよい。
【0023】以上の結果コイル5による衝突の際の振動
発生にヨーク3を含む磁気回路の衝突の際の振動発生が
加わり、本発明による改良以前のペイジャー用振動アク
チュエータである図7で示されるようなヨーク3を支持
部26で衝突カバー12に固定され、コイル5のみによ
る衝突振動のものに比較すると外部に伝搬する振動レベ
ルが大きいものになる。
【0024】本発明の効果を大きくするため、振動体9
を省いたアクチュエータの一部切り欠き斜視図の図4で
示すように、スパイラル形状のダンパ6は長く薄くして
上下方向の変位には大きく柔らかく対応できるようにす
る。また幅狭でも1mm以上にして幅方向の剛性を大き
く、複数のダンパ6で支持される円環状平坦部8やコイ
ル5の中心からのずれを小さいものにしてコイル5やヨ
ーク18をほぼ自由に上下に変位させるようにするとよ
い。
【0025】本発明の他の実施例を図5の断面図で示
す。これもヨーク3を含む磁気回路の衝突時のエネルギ
ーを振動として有効に取りだす方法を示すものである。
磁気回路の最外周部のヨーク頂部16の裏面平坦部に管
状ゴム20を介して支持部21で支持する。支持部21
は衝突カバー12に固定されるため、ヨーク3は上下に
比較的柔軟に変位できる。管状ゴムの代わりに発泡樹脂
を用いてもよい。
【0026】図6は本発明の他の実施例を示すもので、
環状ダンパ25の内周部をヨーク3の底部に接着し、外
周部を円環状支持部23に接着することによってヨーク
3を含む磁気回路を支持する。ヨーク3を含む磁気回路
は上下に比較的自由に変位できる。またコイル5からの
引き出し線は円環状支持部23に設けられた窓24から
外に取りだす。
【0027】図5、図6の実施例は、いずれもコイル5
の駆動力により上部の円環状平坦部8が弾性材22を介
して衝突カバー12に衝突する際の振動のほかに、コイ
ル5との反作用によってヨーク3を含む磁気回路が衝突
カバー12から離れたのち、ゴム13、管状ゴム20や
環状ダンパ25の弾性復元力でヨーク頂部16が衝突カ
バー12に衝突して振動が発生する。
【0028】磁石1、プレート2およびヨーク3からな
る磁気回路が10g余の場合、駆動周波数が80Hz程
で本発明のペイジャー用振動アクチュエータのコイル5
とヨーク3が交互に衝突カバー12に衝突する際の体感
振動が大きく、弾性材を介在させて衝突させる時の不要
音のレベルも比較的小さいものにすることができる。
【0029】なお図4で示すように、ヨーク18を複数
の薄い磁性材の板を重ねて加圧成形することにより、プ
レート2に対向する円環状の垂直壁面を精度良く高くと
ることが容易になる。またこの場合、スリット19を複
数箇所に形成すると更に加圧成形が容易になる。
【0030】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0031】コイルは上下方向に柔らかく動きやすいの
は当然ながら、ヨーク等の磁気回路も比較的小さい変位
ならば上下方向に動くことは可能になる。コイルからの
反作用としてのエネルギーを磁気回路を支えるゴム等の
弾性エネルギーとして蓄積して解放時に振動に変換する
ため、外部への振動伝搬を大きいものにすることができ
る。
【0032】また、コイルもヨークも上下方向のみに動
き、比較的に薄くてしなりやすい樹脂板に衝突し振動エ
ネルギーを効果的に伝搬させることができ、振動エネル
ギーを有効に取りだすことができる。また、起動電力も
比較的小さいため、電力消費を少なくすることができ
る。
【0033】また、ダンパが内側に配置された本発明の
場合、駆動コイルの径が大きく、駆動力が大きいわりに
は外径寸法を小さくすることができる。また、厚さは6
mmほどで、振動発生と音声発生の機能を兼用している
場合の厚さとしては許容できる可能性が高い。
【0034】さらに、組立作業や精度管理が簡単にな
り、従来あったような回転する部分がないため、刷子や
軸受け部分がなく、全体の部品数が少なくて済む。また
電気接点の位置によって回転起動しないような欠点はな
い。また当然ながら電気接点の切り換えがないため電磁
ノイズは発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のペイジャー用振動アクチュエータの断
面図である。
【図2】図1の実施例の駆動時の断面図である。
【図3】駆動電流の例を示す図。
【図4】本発明に使用するアクチュエータの一部切り欠
け斜視図である。
【図5】本発明の他の実施例の断面図である。
【図6】本発明の他の実施例の断面図である。
【図7】本発明の改良前の実施例の断面図である。
【図8】従来の円筒形のペイジャー用振動モータの斜視
図である。
【符号の説明】
1 磁石 2 プレート 3、18 ヨーク 4 ボビン 5 コイル 6 ダンパ 7 ダンパ支持部 8 円環状平坦部 9 振動体 10、11、22 弾性材 12 衝突カバー 13 ゴム 14、17 ゴム端部 15 ゴム底部 16 ヨーク頂部 20 管状ゴム 21、26 支持部 23 円環状支持部 24 窓 25 環状ダンパ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04M 1/03 H04M 1/03 C H04R 9/02 101 H04R 9/02 101C 102 102E 103 103Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石とヨークとで環状磁気ギャップ
    を備えた磁気回路を構成し、該磁気ギャップにコイルを
    配置し、該コイルに振動体を取り付けて、該コイルに交
    流電気信号を流して該振動体と磁気回路とに相対的な振
    動を行わせる電気振動変換器をカバーに取り付けてなる
    振動アクチュエータにおいて、前記振動体を前記磁気回
    路へダンパーにより弾性的に支持させると共に、前記磁
    気回路を前記カバーに柔軟な構成物にて弾性的に支持
    し、前記交流信号が音声周波数より低周波信号であると
    き、前記相対的な振動は前記カバーに伝達され、前記交
    流振動が高周波の音声周波数のとき、前記相対的振動に
    より前記振動体が振動して音声を発することを特徴とす
    る音声および低周波振動発生用振動アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記柔軟な構造物は、磁気回路の外面を
    覆いながら前記カバーに固定された薄いゴムからなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の音声および低周波振動
    発生用振動アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記薄いゴムの一部が、前記弾性材に兼
    用されていることを特徴とする請求項2に記載の音声お
    よび低周波振動発生用振動アクチュエータ。
  4. 【請求項4】 前記柔軟な構造物は、磁気回路の外周に
    延在する管状ゴムであり、該磁気回路のヨーク頂部が該
    管状ゴムを介して前記カバーの支持部に係止されている
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の音
    声および低周波振動発生用振動アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記柔軟な構造物は、磁気回路の底部に
    内端を固定され外端を前記カバーの支持部に固定された
    環状ダンパーからなることを特徴とする請求項1および
    2のいずれかに記載の音声および低周波振動発生用振動
    アクチュエータ。
  6. 【請求項6】 前記ヨークを複数の薄い板で構成したこ
    とを特徴とする請求項1および2のいずれかに記載の音
    声および低周波振動発生用振動アクチュエータ。
  7. 【請求項7】 前記カバーが携帯用電話機のカバーであ
    ることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の
    音声および低周波振動発生用振動アクチュエータ。
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EP3306796A4 (en) * 2015-06-01 2018-12-19 Nidec Sankyo Corporation Method of manufacturing linear actuator, and linear actuator

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