JP2000334562A - パルスヒート式接合装置およびヒータツール - Google Patents

パルスヒート式接合装置およびヒータツール

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JP2000334562A
JP2000334562A JP11143678A JP14367899A JP2000334562A JP 2000334562 A JP2000334562 A JP 2000334562A JP 11143678 A JP11143678 A JP 11143678A JP 14367899 A JP14367899 A JP 14367899A JP 2000334562 A JP2000334562 A JP 2000334562A
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JP
Japan
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laser
heater tool
heater
tip
tool
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JP11143678A
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English (en)
Inventor
Hidenori Sato
英紀 佐藤
Yutaka Shimoji
豊 下地
Katsuaki Sakai
克章 酒井
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Nippon Avionics Co Ltd
Original Assignee
Nippon Avionics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒータツールの加工性を良くし、寿命を長く
して接合装置の稼働率を向上させ、高価なセラミックス
が不用になり、加熱応答性を向上させることができるパ
ルスヒート式接合装置を提供する。 【解決手段】 レーザーを射出するレーザ発振器と;レ
ーザに対して透明度の高い透明材で作られ先端にレーザ
に対して透明度が低いレーザ吸収部を有するヒータツー
ルと;レーザ発振器が射出するレーザをヒータツールに
導きこのヒータツールの基部から前記レーザ吸収部を指
向して前記レーザをヒータツール内に射出する導光体
と;ヒータツールを被接合部に所定押圧力で押圧すると
共に、レーザ発振器を制御する接合制御部と;を備え
る。ヒータツールはYAG結晶で形成し、その先端のレ
ーザ吸収部はYAG結晶にNd(ネオジウム)をドーピ
ング(拡散処理)して形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、被接合部に押圧し
たヒータツールを急加熱することにより被接合部を局部
的に加熱して接合するパルスヒート式接合装置と、ヒー
タツールとに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、厚膜プリント配線板、薄膜プ
リント配線板等のリード線を熱圧着したり、プリント配
線板へICリード等をリフローソルダリングする際に用
いる接合装置として、パルスヒート方式のものが知られ
ている。
【0003】図4はこの方式による従来の接合装置に用
いるヒータチップを示す斜視図である。ここに示すヒー
タチップ2は、モリブデン(MO)やタングステン
(W)等の高抵抗材料で作られている。このヒータチッ
プ2を被接合部に押圧し、この状態でこのヒータチップ
2にパルス状の大電流を流すことによりジュール熱を発
生させ、この熱で被接合部を局部的に加熱し溶融させ、
接合するものである。例えばリフローソルダリングの場
合には被接合部を形成する一対の接合部材間に挟んだ半
田を溶融させ、その後パルス電流を止め被接合部が冷え
て半田の凝固温度以下になるのを待ってからヒータチッ
プを被接合部から離す。
【0004】従ってこの方式の接合装置では、被接合部
に対してヒータチップ2を押圧または離隔させるための
昇降駆動手段を持ったヘッド部と、ヒータチップ2の加
熱時間に対応して変化するパルス電流を供給するパルス
ヒート電源とを備える。この場合にパルスヒート電源
は、ヒータチップ2の先端付近の温度すなわちヒータ温
度をフィードバックし、このヒータ温度が予め設定した
時間・温度制御特性(温度プロファイルという)となる
ようにヒータ電流を制御する。図4において4はこのヒ
ータチップ2の温度を検出するための熱電対である。
【0005】すなわち温度プロファイルにより求めた目
標温度とフィードバックしたヒータ温度との差を小さく
するように、ヒータ電流(交流)を位相制御し、目標温
度の変化にヒータ温度を追従させるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここに従来のヒータチ
ップ2に用いるモリブデン(Mo)やタングステン
(W)などの高抵抗材料は加工性が悪く、特殊な放電加
工法などを適用することによって加工する必要があっ
た。この放電加工ではヒータツール2の微細な加工が困
難であり、ヒータツール2の先端を十分に小さくするこ
とが困難で極めて微小な被接合部の接合に適したヒータ
ツール2を得ることが困難であった。また前記の材料は
先端の摩滅が進行し易く、寿命も1〜3万回の接合に耐
えるものが限界であった。このためヒータチップ2の交
換周期が短くなり、接合装置の稼働率が低下するという
問題もあった。
【0007】この従来のヒータツール2において、寿命
を長くするために先端部にダイヤモンドやサファイヤな
どの高硬度かつ高熱伝導率のセラミックスを接着するこ
とが考えられる。しかし硬度が高くかつ熱伝導率が高い
ダイヤモンドやサファイヤなどは高価であり、安価なセ
ラミックスでは十分大きな熱伝導率のものが得られな
い。また熱は、ヒータツール2から先端のセラミックス
に伝達することになり、この先端部は間接的に加熱され
ることになるから、温度上昇の応答性が悪くなるという
問題もあった。
【0008】従ってこの発明は、ヒータツールの加工性
を良くし、寿命を長くして接合装置の稼働率を向上させ
ることができ、高価なセラミックスが不用になり、加熱
応答性を向上させることができるパルスヒート式接合装
置を提供することを第1の目的とする。またこの装置に
用いるヒータツールを提供することを第2の目的とす
る。
【0009】
【発明の構成】本発明によれば第1の目的は、ヒータツ
ールを被接合部に押圧して急加熱することにより被接合
部を加熱接合するパルスヒート式接合装置において、レ
ーザーを射出するレーザ発振器と;前記レーザに対して
透明度の高い透明材で作られ先端に前記レーザに対して
透明度が低いレーザ吸収部を有するヒータツールと;前
記レーザ発振器が射出するレーザを前記ヒータツールに
導きこのヒータツールの基部から前記レーザ吸収部を指
向して前記レーザを前記ヒータツール内に射出する導光
体と;前記ヒータツールを被接合部に所定押圧力で押圧
すると共に、前記レーザ発振器を制御する接合制御部
と;を備えることを特徴とするパルスヒート式接合装
置、により達成される。
【0010】この場合に、さらにヒータツールと被接合
部との相対位置決めを行う位置制御部を備え、ヒータツ
ールと被接合部との相対位置決めをした状態で接合動作
を開始することにすれば、被接合部の位置決めを正確に
行って精度のよい接合が可能になる。この位置制御部は
ヒータツールの押圧方向(Z軸方向)のみの位置決めを
行うものであってもよいが、押圧方向と共にこれに直交
する方向(X−Y軸方向)の位置を制御するものが望ま
しい。この位置決めはコンピュータ制御とするのが望ま
しい。
【0011】ヒータツールはYAG結晶(イットリウム
・アルミニウム・ガーネットの結晶、Yttrium Aluminum
Garnet, Y3Al5O12)で形成し、その先端のレーザ吸
収部はYAG結晶にNd(ネオジウム)をドーピング
(拡散処理)することにより形成することができる。Y
AG結晶は硬くて機械的に強く、化学的に安定である。
また等方的な結晶構造を持ち、光学的に均一で可視光か
ら赤外光域にわたる広い波長域に対して透明度が極めて
高い。さらに熱伝導率は普通のガラスに比べて1桁ほど
大きい。
【0012】先端のレーザ吸収部はNd(ネオジウム)
などの不純物をドープ(拡散)することにより、使用す
るレーザの波長域に対して透明度が低くなるようにす
る。ドープする不純物はNd以外の材料であってもよい
が、NdはYAGレーザを発生させる固定レーザ発振器
でYAG結晶にドープすることが広く行われているとい
う実績があるためにここで用いる不純物としては最適で
ある。YAGレーザに用いる場合にはYAG結晶にドー
プするNd濃度はごく小さく、通常0.725重量%
(1.0原子%、1.38×1020原子数/cm
程度である。これに対してこの発明ではNdを不純物と
してドープすることにより不透明にするものであるか
ら、そのドープする濃度はできるだけ高くするのが望ま
しい。例えば3〜20重量%程度とするのがよい。
【0013】レーザ発振器はヒータツールに用いる透明
材に対して透過性の高い波長域のレーザを発生するもの
が望ましい。透明材としてYAG結晶を用いる場合には
YAG結晶は広い波長域に対して高い透明度をもつの
で、ほとんど全てのレーザが使用可能である。大出力の
レーザが容易に得られることや、信頼性が高く、光ファ
イバでエネルギー伝送ができる、などの理由から、YA
Gレーザが最も適する。
【0014】ヒータツールの形状は、基部から先端部に
向けて入射したレーザが効率良くこの先端部に集中する
形状とすべきである。例えば基部から先端部に向かって
次第に縮径する円錐状あるいは角錐状(4角錐、多角錐
など)とするのがよい。YAG結晶は屈折率が1.82
3であり、普通のレンズに用いるクラウン・ガラスの屈
折率1.52に比べて大きいから、全反射の臨界角は大
きくなる。このため、ヒータツールの頂角を比較的大き
くして先端付近の機械的強度を十分大きく確保しつつ、
錐面による全反射を利用してレーザを先端部に集めるこ
とができる。従ってヒータツールの形状を適切に決める
ことにより錐面からのレーザの漏出を確実に防止できる
から、この場合にはヒータツールの表面にメッキなどの
レーザ反射膜を形成する必要がなく、作業者は保護眼鏡
を用いずに作業することが可能になる。
【0015】本発明によれば第2の目的は、請求項1〜
3のいずれかのパルスヒート式接合装置に用いるヒータ
ツールであって、レーザに対して透明度の高い透明材で
基部から先端に向かって次第に縮径する錐状に形成さ
れ、前記透明材の先端に前記レーザに対して透明度の低
いレーザ吸収部を形成したことを特徴とするヒータツー
ル、により達成される。ここに透明材はYAG結晶と
し、先端のレーザ吸収部はYAG結晶にNdをドーピン
グすることによって形成することができる。
【0016】
【実施態様】図1はこの発明の一実施態様を示す概念
図、図2はヒータツールとその取付部付近を示す斜視
図、図3は同じくヒータツールの正面断面図である。
【0017】
【位置制御部】図1において符号10はX−Y軸方向
(水平方向)位置制御部であり、水平な基台12上でY
軸方向すなわち紙面を垂直に貫通する方向にローラ1
4,14によって移動可能に支持されるY軸方向移動台
16と、このY軸方向移動台16上でX軸方向すなわち
紙面上で左右方向にローラ18,18によって移動可能
に支持されたX軸方向移動台20とを有する。ローラ1
4,18はそれぞれモータ22,24によって回転駆動
可能である。これらモータ22,24は、X−Y軸制御
回路26によってそれぞれドライバ28,30を介して
制御される。
【0018】32はX軸方向移動台20の上に固定され
た接合対象であるプリント配線板である。このプリント
配線板32の上面に形成された回路パターンのパッド
(図示せず)には、接着剤などで仮止めされたIC34
のリードが位置合わせされている。ここに回路パターン
のパッド上には、クリームはんだが供給されたり、はん
だめっきが施されている。IC28のリードは回路パタ
ーンのパッド上に位置して、両者により被接合部36が
形成される。
【0019】38はZ軸方向位置制御部である。このZ
軸方向位置制御部38はZ軸方向(垂直方向)すなわち
紙面上で上下方向に移動可能に保持されたZ軸方向移動
台40を備え、この移動台40の上下方向の位置はモー
タ42により制御可能である。
【0020】このモータ42はZ軸制御回路44によっ
てドライバ46を介して制御される。Z軸制御回路44
および前記X−Y軸制御回路26は、マイクロコンピュ
ータからなる位置制御回路48を形成する。またX−Y
軸方向位置制御部10とZ軸方向位置制御部38によっ
て、被接合部36を後記ヒータツール74に対して相対
移動させて位置決めを行う位置制御部が形成される。
【0021】
【接合制御部】接合制御部は押圧力制御部とレーザ制御
部とを有する。まず押圧力制御部を説明する。移動台4
0には、水平な支軸50によって軸支されたL字形のレ
バー52が取付けられている。このレバー52の水平部
52aは適度な上下方向の弾性を持ち、その先端にはヒ
ータヘッド部54が取付けられている。レバー52の垂
直方向の起立部52bには、引張りばね56によって図
1上で反時計方向(ヒータヘッド部54を上昇させる方
向)への復帰習性が付与されている。この起立部52b
はまた、エアシリンダ58のプランジャによって図1上
で時計方向へ押圧されて同方向へ回動する。エアシリン
ダ58は押圧力制御回路60によってドライバ62を介
して制御される。
【0022】64はZ軸方向移動台40の下限位置を設
定するためのリミットスイッチである。移動台40はエ
アシリンダ58を不作動としてレバー52をばね56に
より復帰させた状態で下降され、リミットスイッチ60
が移動台40の下限位置を検出した時には、ヘッド部5
4の後記するヒータツール74が被接合部36に接触す
るか、あるいは被接合部36から一定距離離れて停止す
る。
【0023】66はエアシリンダ58の作動時にレバー
52が一定の回動量だけ回動したことを検出するリミッ
トスイッチである。すなわち移動台40が下降してリミ
ットスイッチ64がその下限位置を検出した状態で、エ
アシリンダ58を作動させれば、レバー52の水平部5
2aが撓んでヒータツール74が被接合部36を押圧
し、リミットスイッチ66がレバー52の一定回動量を
検出する時に水平部52aの撓み量が一定となり、ヒー
タツール74の押圧力が一定となる。
【0024】レーザ制御部は、レーザ発振器68と、レ
ーザ制御回路70とを備える。レーザ発振器68は例え
ばYAGレーザを出力する。ここではIC34のリード
を接合するのに適切な出力のものが使用される。例えば
CW(Continuous Wave、連続波)レーザに超音波変調
器(AO変調器)を組み込んで得られるCW励起Qスイ
ッチパルス発振レーザ、1つのパルスの中に1μs以下
の無数の不規則なスパイクパルスが存在するパルスレー
ザなどが適するが、特に100〜300msecのパル
スレーザが最適である。
【0025】レーザ制御回路70はこのレーザ発振器6
8のレーザ出力をオン・オフ制御するものであり、前記
リミットスイッチ66がオンとなった瞬間にレーザ発振
器68がYAGレーザを一定時間出力する。なおこのY
AGレーザの出力エネルギーは、後記するヒータツール
74の先端温度が被接合部36の接合温度に適合するよ
うに制御される。なおレーザ制御回路70および押圧力
制御回路60はマイクロコンピュータからなる接合制御
回路72を形成する。
【0026】
【ヒータヘッド部】次にヒータヘッド部54を説明す
る。このヒータヘッド部54は図2,3に示すように、
YAG結晶を略円錐状に加工したヒータツール74と、
このヒータツール74の大径な基部74aが下方から嵌
合されて固定されたヒータツールホルダ76と、このヒ
ータツールホルダ76を保持するブラケット78とを有
する。ヒータツール74の先端74bすなわち下端には
Nd(ネオジウム)が予めドープされている。
【0027】ヒータツールホルダ76には導光体として
の光ファイバ80の一端が接続され、この光ファイバ8
0の端面がヒータツール74の基部74aの端面に垂直
に対向する。光ファイバ80の他端はレーザ発振器68
に接続されている。ヒータツールホルダ76は、例えば
垂直な分割面で2分割した一対の半体で構成し、両半体
間にヒータツール74の基部74aおよび光ファイバ8
0の端部を挟んで固定する構造とすることができる。
【0028】なおこれら両半体を結合するための長いボ
ルト82,82をブラケット78に螺入することにより
ホルダ76をブラケット78に固定する。ブラケット7
8は前記レバー52の水平部52aの先端に下方からボ
ルト止めされる。
【0029】
【動作】プリント基板32上の被接合部36の座標は予
めコンピュータからなる位置制御回路48に入力され、
X−Y制御回路26は所定の順番で被接合部36をヒー
タツール74の下方に移動させて順次位置決めする。一
方Z軸制御回路44は、ヒータツール74がX−Y軸制
御回路26によって被接合部36の上方に位置決めされ
る度に移動台40を下降させ、リミットスイッチ64が
移動台40を検出してオンになると移動台40をその位
置に停止させる。
【0030】このリミットスイッチ64のオンに基づい
て押圧力制御回路60はエアシリンダ58を作動させ
る。すなわちエアシリンダ58はレバー52の起立部5
2bを図1で時計方向に回動させる。この結果ヘッド部
54のヒータツール74が被接合部36を押圧し、リミ
ットスイッチ66がオンになるとレバー52の水平部の
撓み量が一定となり、ヒータツール74の被接合部36
に対する押圧力が一定となる。
【0031】このリミットスイッチ66のオンに基づい
て押圧力制御回路60はエアシリンダ58の押圧力をそ
のまま保持すると共に、レーザ制御回路70はレーザ発
振器68から所定エネルギー量のYAGレーザを出力さ
せる。このYAGレーザは光ファイバ80によってヒー
タヘッド54に導かれ、ヒータツール74の基部74a
に向かってヒータツール74の中心軸線上に沿って射出
される。YAGレーザは強い指向性を有するから、ヒー
タツール74内を中心軸に沿って直進し、先端部74b
に入射する。
【0032】ヒータツール74はYAG結晶で作られて
いるのでYAGレーザはヒータツール74内を極めて高
透過率をもって通り、先端部74bに到達する。この先
端部74bには不純物(この場合はNd)が高い濃度で
拡散されているから、この先端部74b内ではレーザの
透過率は極めて悪くなり、レーザはここで吸収されて熱
に変化する。従って先端部74bは速やかに発熱し、被
接合部36を加熱して接合することができる。
【0033】ここに先端部74bの発熱エネルギーは、
レーザ制御回路70によってレーザ出力や出力時間を制
御することによって高精度に制御することができる。こ
のため先端部74bの温度も高精度に管理することがで
きる。例えば被接合部36の種類によって接合温度や必
要な熱エネルギーを予め接合制御回路72にメモリして
おき、被接合箇所ごとにレーザ出力エネルギーを変化さ
せてもよい。
【0034】この実施例ではヒータツール74の先端に
不純物(Nd)をドープ(拡散)させているが、ヒータ
ツールの先端にレーザの吸収率が高い他の材質からなる
先端部を接合してもよい。ヒータツール74は円錐形が
最も好ましいが多角錐、四角錐などであってもよい。し
かしヒータツール74の表面からレーザの漏れができる
だけ少ない形状がよいの勿論である。
【0035】例えば光ファイバ(導光体)からヒータツ
ールに入射するレーザがヒータツールの側表面で全反射
して先端に導かれるような頂角をもった円錐形が最も望
ましい。ヒータツールの表面はレーザ反射膜で被覆して
もよい。またヒータツール74の先端74bはレーザで
直接加熱されるから、レーザの出力エネルギーにより先
端74bの温度管理が相当高精度に行うことが可能にな
る。従ってこの場合には、先端74bの温度を熱電対な
どで検出したり温度フィードバックすることを省くこと
も可能である。なお熱電対を設けて温度フィードバック
してもよいのは勿論である。
【0036】
【発明の効果】請求項1の発明は以上のように、ヒータ
ツールをレーザに対して透明度の高い透明材で作り、そ
の先端にこのレーザに対して透明度が低いレーザ吸収部
を設け、ヒータツールを被接合部に所定押圧力で押圧し
た状態でレーザ発振器からレーザを射出させ、導光体に
よってヒータツールに導かれたレーザが透明材を通過し
て先端のレーザ吸収部に吸収されるように構成したもの
である。従ってヒータツールの材料としてモリブデンや
タングステンなどの加工性が悪いものを用いる必要がな
くなり、加工が容易になる。
【0037】また先端に設けるレーザ吸収部には、ダイ
ヤモンドやサファイヤなどの特殊な材料を用いずに十分
に耐久性の良いものが容易に入手可能であるから、耐久
性の高いヒータツールを容易に作ることができヒータツ
ールの寿命を長くして装置の稼働率を高めることができ
る。さらにレーザは透明材を透過して先端のレーザ吸収
部に直接吸収され、ここで熱に変換されるから、先端を
直接加熱することができ、加熱応答性が良い。
【0038】この接合装置は、被接合部をヒータツール
に対して相対移動させる位置制御部を設けておくことに
より、作業能率を高めることができる(請求項2)。位
置制御部はヒータツールを垂直(Z軸方向)に上下動さ
せるだけのものであってもよいが、これと共に被接合部
を水平方向(X−Y軸方向)に2次元に移動させるもの
であってもよい(請求項3)。これらの位置制御部はマ
イクロコンピュータにより予め記憶した接合位置を順に
移動させるものとすることができる。レーザはYAGレ
ーザが、取扱いの容易性、信頼性、出力などの点で最も
好ましい(請求項4)。
【0039】請求項5の発明によれば、この接合装置に
用いるヒータツールが得られる。このヒータツールは透
明材を広い波長帯域にわたって光透過性がよいYAG結
晶とし、先端のレーザ吸収部はこのYAG結晶にNdを
ドープ(拡散)させることにより形成することができる
(請求項6)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様を示す図
【図2】そのヒータツールとその取付部付近を示す斜視
【図3】ヒータツールの正面断面図
【図4】従来のヒータツールを示す斜視図
【符号の説明】
10 X−Y軸方向位置制御部 36 被接合部 38 Z軸方向位置制御部 48 位置制御回路 52 押圧力制御部の一部を形成するレバー 54 ヒータヘッド部 60 押圧力制御回路 68 レーザ制御部の一部を形成するレーザ発振器 70 レーザ制御部の一部を形成するレーザ制御回路 72 接合制御回路 74 ヒータツール 74a 基部 74b 先端(レーザ吸収部) 80 光ファイバ(導光体)
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月10日(2000.3.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
請求項4】 請求項1〜3のいずれかのパルスヒート
式接合装置に用いるヒータツールであって、レーザに対
して透明度の高い透明材で基部から先端に向かって次第
に縮径する錐状に形成され、前記透明材の先端に前記レ
ーザに対して透明度の低いレーザ吸収部を形成したこと
を特徴とするヒータツール。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】この接合装置は、被接合部をヒータツール
に対して相対移動させる位置制御部を設けておくことに
より、作業能率を高めることができる(請求項2)。位
置制御部はヒータツールを垂直(Z軸方向)に上下動さ
せるだけのものであってもよいが、これと共に被接合部
を水平方向(X−Y軸方向)に2次元に移動させるもの
であってもよい(請求項3)。これらの位置制御部はマ
イクロコンピュータにより予め記憶した接合位置を順に
移動させるものとすることができる
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】請求項の発明によれば、この接合装置に
用いるヒータツールが得られる
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 599070868 2125 University Ct., Clearwater, Florida 34624 United States of America (72)発明者 下地 豊 アメリカ合衆国 34624 フロリダ州 ク リアウォーター、ユニバーシティコート、 2125 (72)発明者 酒井 克章 東京都港区西新橋三丁目20番1号 日本ア ビオニクス株式会社内 Fターム(参考) 4E068 BC03 CF00 5E319 AB01 AB03 CC46

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヒータツールを被接合部に押圧して急加
    熱することにより被接合部を加熱接合するパルスヒート
    式接合装置において、 レーザーを射出するレーザ発振器と;前記レーザに対し
    て透明度の高い透明材で作られ、先端に前記レーザに対
    して透明度が低いレーザ吸収部を有するヒータツール
    と;前記レーザ発振器が射出するレーザを前記ヒータツ
    ールに導き、このヒータツールの基部から前記レーザ吸
    収部を指向して前記レーザを前記ヒータツール内に射出
    する導光体と;前記ヒータツールを被接合部に所定押圧
    力で押圧すると共に、前記レーザ発振器を制御する接合
    制御部と;を備えることを特徴とするパルスヒート式接
    合装置。
  2. 【請求項2】 被接合部を前記ヒータツールに対して相
    対移動させて被接合部の位置決めを行う位置制御部を備
    え、前記位置制御部で被接合部とヒータツールとの相対
    位置決めをした状態で接合制御部が作動する請求項1の
    パルスヒート式接合装置。
  3. 【請求項3】 位置制御部はヒータツールの押圧方向の
    位置を制御するZ軸方向位置制御部と、これに直交する
    方向の位置を制御するX−Y軸方向位置制御部とを備え
    る請求項2のパルスヒート式接合装置。
  4. 【請求項4】 レーザ発振器はYAGレーザを出力する
    請求項1〜4のいずれかのパルスヒート式接合装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかのパルスヒート
    式接合装置に用いるヒータツールであって、レーザに対
    して透明度の高い透明材で基部から先端に向かって次第
    に縮径する錐状に形成され、前記透明材の先端に前記レ
    ーザに対して透明度の低いレーザ吸収部を形成したこと
    を特徴とするヒータツール。
  6. 【請求項6】 透明材はYAG結晶であり、先端のレー
    ザ吸収部は前記YAG結晶にNdをドープさせることに
    より形成される請求項5のヒータツール。
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JP2006175476A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Kyoichi Kohama 接触式レーザー加熱装置及びそれを用いる加熱加工機
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