JP2000334663A - 金属被覆砥粒及びその製法とレジンボンド砥石 - Google Patents
金属被覆砥粒及びその製法とレジンボンド砥石Info
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- JP2000334663A JP2000334663A JP11148828A JP14882899A JP2000334663A JP 2000334663 A JP2000334663 A JP 2000334663A JP 11148828 A JP11148828 A JP 11148828A JP 14882899 A JP14882899 A JP 14882899A JP 2000334663 A JP2000334663 A JP 2000334663A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 砥粒の保持強度を向上させる。
【解決手段】 超砥粒1の表面を銅からなる金属被覆層
11で被覆し、金属被覆層11の表面を酸化させて多数
の微細なエッジ12a…を起立させた表面層12を形成
して、金属被覆砥粒10を構成する。樹脂結合相7中に
金属被覆砥粒10を分散配置させてレジンボンド砥石2
0とする。
11で被覆し、金属被覆層11の表面を酸化させて多数
の微細なエッジ12a…を起立させた表面層12を形成
して、金属被覆砥粒10を構成する。樹脂結合相7中に
金属被覆砥粒10を分散配置させてレジンボンド砥石2
0とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レジンボンド砥石
などにおいて結合相中に分散固定されてなる金属被覆砥
粒及びその製法、そしてこの金属被覆砥粒を備えたレジ
ンボンド砥石に関する。
などにおいて結合相中に分散固定されてなる金属被覆砥
粒及びその製法、そしてこの金属被覆砥粒を備えたレジ
ンボンド砥石に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばレジンボンド砥石は、フェ
ノール樹脂やエポキシ樹脂等の熱可塑性樹脂の原料粉末
とダイヤモンドやCBN等の超砥粒とを混合し、単独で
或いは必要に応じて台金と共に型込めした上、プレス成
形及び焼成してレジンボンド砥粒層を形成したものであ
る。レジンボンド砥石は超砥粒を保持する樹脂結合相が
比較的軟質で強度が低いために、比較的堅い被削材に対
して研削を行った場合、超砥粒の先端が摩耗して切れ味
が低下するより早く、超砥粒を支える樹脂結合相が破
砕、摩耗または変形して超砥粒が脱落する。レジンボン
ド砥石は激しい摩耗を生じたり砥粒の脱落により切れ味
が低下する傾向がある。そのため、樹脂結合相への超砥
粒の保持力と耐熱性を向上させるために、例えば図9に
示すように超砥粒1の表面に銅またはニッケル等の金属
を無電解めっき等によって被覆して金属被覆層2を形成
して金属被覆砥粒3を構成した技術が採用されている。
このような金属被覆砥粒3を用いたレジンボンド砥石が
図10に示されており、このレジンボンド砥石4では台
金5上に砥粒層6が装着され、この砥粒層6は熱可塑性
樹脂からなる樹脂結合相7中に金属被覆砥粒3が分散配
置されて構成されている。
ノール樹脂やエポキシ樹脂等の熱可塑性樹脂の原料粉末
とダイヤモンドやCBN等の超砥粒とを混合し、単独で
或いは必要に応じて台金と共に型込めした上、プレス成
形及び焼成してレジンボンド砥粒層を形成したものであ
る。レジンボンド砥石は超砥粒を保持する樹脂結合相が
比較的軟質で強度が低いために、比較的堅い被削材に対
して研削を行った場合、超砥粒の先端が摩耗して切れ味
が低下するより早く、超砥粒を支える樹脂結合相が破
砕、摩耗または変形して超砥粒が脱落する。レジンボン
ド砥石は激しい摩耗を生じたり砥粒の脱落により切れ味
が低下する傾向がある。そのため、樹脂結合相への超砥
粒の保持力と耐熱性を向上させるために、例えば図9に
示すように超砥粒1の表面に銅またはニッケル等の金属
を無電解めっき等によって被覆して金属被覆層2を形成
して金属被覆砥粒3を構成した技術が採用されている。
このような金属被覆砥粒3を用いたレジンボンド砥石が
図10に示されており、このレジンボンド砥石4では台
金5上に砥粒層6が装着され、この砥粒層6は熱可塑性
樹脂からなる樹脂結合相7中に金属被覆砥粒3が分散配
置されて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
レジンボンド砥石4で研削を行う場合、軽研削では金属
被覆砥粒3の脱落を抑制できるが、重研削の場合には負
荷が大きくなるために砥粒層6の表面で金属被覆砥粒3
の脱落が起こってしまい発熱も高く研削熱を十分抑えら
れなかった。本発明は、このような課題に鑑みて、重研
削にも耐えられるよう砥粒保持強度を向上させて砥粒の
耐熱性を向上できるようにした金属被覆砥粒及びその製
造方法とレジンボンド砥石を提供することを目的とす
る。
レジンボンド砥石4で研削を行う場合、軽研削では金属
被覆砥粒3の脱落を抑制できるが、重研削の場合には負
荷が大きくなるために砥粒層6の表面で金属被覆砥粒3
の脱落が起こってしまい発熱も高く研削熱を十分抑えら
れなかった。本発明は、このような課題に鑑みて、重研
削にも耐えられるよう砥粒保持強度を向上させて砥粒の
耐熱性を向上できるようにした金属被覆砥粒及びその製
造方法とレジンボンド砥石を提供することを目的とす
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係る金属被覆砥
粒は、砥粒の表面に金属被覆層が被覆され、この金属被
覆層の表面層にエッジの立った微細な凹凸が形成されて
なることを特徴とする。金属被覆層の表面を粗面化して
表面層を形成することで、表面層は全面にエッジの立っ
た荒れた微細な凹凸表面形状になっているために樹脂結
合相との結合の際にアンカー効果が大きくて機械的結合
強度が従来の金属被覆層よりも大きく、重研削時に大き
な負荷が砥粒にかかっても砥粒の脱落がよく抑えられ、
表面層の表面積が大きいために高い放熱性を有する。
尚、表面層は金属被覆層を酸化させて再結晶化して得ら
れるようにしてもよい。金属被覆層の表面を酸化させて
再結晶化することで表面に多数の微細な凹凸のエッジが
立つ。尚、金属被覆層として銅を用いることが好まし
い。
粒は、砥粒の表面に金属被覆層が被覆され、この金属被
覆層の表面層にエッジの立った微細な凹凸が形成されて
なることを特徴とする。金属被覆層の表面を粗面化して
表面層を形成することで、表面層は全面にエッジの立っ
た荒れた微細な凹凸表面形状になっているために樹脂結
合相との結合の際にアンカー効果が大きくて機械的結合
強度が従来の金属被覆層よりも大きく、重研削時に大き
な負荷が砥粒にかかっても砥粒の脱落がよく抑えられ、
表面層の表面積が大きいために高い放熱性を有する。
尚、表面層は金属被覆層を酸化させて再結晶化して得ら
れるようにしてもよい。金属被覆層の表面を酸化させて
再結晶化することで表面に多数の微細な凹凸のエッジが
立つ。尚、金属被覆層として銅を用いることが好まし
い。
【0005】また本発明に係るレジンボンド砥石は、上
述した金属被覆砥粒が樹脂結合相中に分散固定されてな
ることを特徴とする。金属被覆層の表面層はエッジの立
った微細な凹凸の粗面化形状になっているために樹脂結
合相との結合の際に互いに入り組んでアンカー効果が大
きく金属被覆砥粒と樹脂結合相との機械的結合強度が従
来の金属被覆砥粒よりも大きくて、重研削時等に大きな
負荷が砥粒に印加されても砥粒の脱落がよく抑えられ、
表面層の表面積が大きいために研削熱に対して高い放熱
性を有し耐熱性も高い。
述した金属被覆砥粒が樹脂結合相中に分散固定されてな
ることを特徴とする。金属被覆層の表面層はエッジの立
った微細な凹凸の粗面化形状になっているために樹脂結
合相との結合の際に互いに入り組んでアンカー効果が大
きく金属被覆砥粒と樹脂結合相との機械的結合強度が従
来の金属被覆砥粒よりも大きくて、重研削時等に大きな
負荷が砥粒に印加されても砥粒の脱落がよく抑えられ、
表面層の表面積が大きいために研削熱に対して高い放熱
性を有し耐熱性も高い。
【0006】また本発明に係る金属被覆砥粒の製造方法
は、砥粒の表面に金属被覆層を被覆し、この金属被覆層
を酸化させてエッジの立った微細な凹凸が形成された表
面層を形成してなることを特徴とする。砥粒の表面に無
電解めっき等で金属被覆層を被覆形成し、その後で金属
被覆層の表面を酸化させることで金属被覆層の表面層が
全体に多数の微細な凹凸表面形状となる。この製造方法
によれば、砥粒表面に金属被覆層を被覆した後でその表
面を熱処理などで酸化させ粗面化させることで樹脂結合
相との結合強度の大きい表面層を得ることができて製造
が容易である。また、樹脂結合層中には微細な金属粉が
分散配置されていてもよい。金属粉によって更に研削時
の熱伝導性と耐摩耗性が向上する。
は、砥粒の表面に金属被覆層を被覆し、この金属被覆層
を酸化させてエッジの立った微細な凹凸が形成された表
面層を形成してなることを特徴とする。砥粒の表面に無
電解めっき等で金属被覆層を被覆形成し、その後で金属
被覆層の表面を酸化させることで金属被覆層の表面層が
全体に多数の微細な凹凸表面形状となる。この製造方法
によれば、砥粒表面に金属被覆層を被覆した後でその表
面を熱処理などで酸化させ粗面化させることで樹脂結合
相との結合強度の大きい表面層を得ることができて製造
が容易である。また、樹脂結合層中には微細な金属粉が
分散配置されていてもよい。金属粉によって更に研削時
の熱伝導性と耐摩耗性が向上する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面により説明するが、上述の従来技術と同一または同
様の部分、部材には同一の符号を用いて説明する。図1
は実施の形態による超砥粒の拡大断面図、図2は図1で
示す超砥粒を含む砥粒層が台金に装着されたレジンボン
ド砥石の一部縦断面図、図3(a),(b),(c)は
本実施の形態による金属被覆砥粒の製造過程を示す図、
図4は金属被覆砥粒の表面を示すもので、(a)実施の
形態の図、(b)は従来例の図、図5は実施例と従来例
による金属被覆砥粒の抗折強度を示す図、図6乃至図8
は実施例によるレジンボンド砥石と従来例によるレジン
ボンド砥石との試験結果を示すものであり、図6は法線
研削抵抗、図7は接線研削抵抗、図8は研削比の各測定
値をそれぞれ示す図である。図1に示す金属被覆砥粒1
0はダイヤモンドやcBN等の超砥粒1を内部に備え、
その外表面には例えば4〜5μm程度の厚みの金属被覆
層11が形成されており、この金属被覆層11は例えば
銅または酸化銅、酸化第二銅などの銅コート層からなっ
ている。金属被覆層11の外表面には更にこの銅、酸化
銅または酸化第二銅などからなる金属被覆層11の外表
面を酸化させることで得られる多数の微細なエッジ12
a…の立った厚さ1μm程度の表面層12が酸化被膜と
して形成されている。
図面により説明するが、上述の従来技術と同一または同
様の部分、部材には同一の符号を用いて説明する。図1
は実施の形態による超砥粒の拡大断面図、図2は図1で
示す超砥粒を含む砥粒層が台金に装着されたレジンボン
ド砥石の一部縦断面図、図3(a),(b),(c)は
本実施の形態による金属被覆砥粒の製造過程を示す図、
図4は金属被覆砥粒の表面を示すもので、(a)実施の
形態の図、(b)は従来例の図、図5は実施例と従来例
による金属被覆砥粒の抗折強度を示す図、図6乃至図8
は実施例によるレジンボンド砥石と従来例によるレジン
ボンド砥石との試験結果を示すものであり、図6は法線
研削抵抗、図7は接線研削抵抗、図8は研削比の各測定
値をそれぞれ示す図である。図1に示す金属被覆砥粒1
0はダイヤモンドやcBN等の超砥粒1を内部に備え、
その外表面には例えば4〜5μm程度の厚みの金属被覆
層11が形成されており、この金属被覆層11は例えば
銅または酸化銅、酸化第二銅などの銅コート層からなっ
ている。金属被覆層11の外表面には更にこの銅、酸化
銅または酸化第二銅などからなる金属被覆層11の外表
面を酸化させることで得られる多数の微細なエッジ12
a…の立った厚さ1μm程度の表面層12が酸化被膜と
して形成されている。
【0008】この表面層12は銅の金属被覆層11の表
面が空気中で酸化されて再結晶化されることでその外表
面に例えば高さ0.3〜3μm、外径0.5〜3μm程
度の微細な多数の突起がエッジ12a…として全面に隆
起してなるものであり、これによって表面層12の外表
面が図4(a)に示すように荒れた肌目状(グレングロ
ス)に形成され微細な凹凸が多数形成されている。これ
に対して超砥粒1に金属被覆層2(11)として銅を被
覆しただけの金属被覆砥粒3は図8(b)に示すように
なり表面が比較的滑らかである。図2は実施の形態によ
るレジンボンド砥石20を示すものであり、このレジン
ボンド砥石20は台金5上に砥粒層21が設けられてお
り、砥粒層21はフェノール樹脂或いはポリイミド樹脂
等の樹脂結合相7中に金属被覆砥粒10が分散配置され
て固定されている。この金属被覆砥粒10は金属被覆層
11の外表面を被覆する表面層12に多数の微細なエッ
ジ12a…が隆起して粗面化されているために樹脂結合
相7と互いに入り組んだ状態で結合され、従来の金属被
覆層2を備えた超砥粒1と比較してその機械的結合強度
が著しく高い。そのため、金属被覆砥粒10と樹脂結合
相7の結合度が一層向上して重研削にも耐え得る高い砥
粒の保持強度を備え、しかも表面層12の表面積が大き
いために研削時の金属被覆砥粒10の放熱効果が高くな
る。
面が空気中で酸化されて再結晶化されることでその外表
面に例えば高さ0.3〜3μm、外径0.5〜3μm程
度の微細な多数の突起がエッジ12a…として全面に隆
起してなるものであり、これによって表面層12の外表
面が図4(a)に示すように荒れた肌目状(グレングロ
ス)に形成され微細な凹凸が多数形成されている。これ
に対して超砥粒1に金属被覆層2(11)として銅を被
覆しただけの金属被覆砥粒3は図8(b)に示すように
なり表面が比較的滑らかである。図2は実施の形態によ
るレジンボンド砥石20を示すものであり、このレジン
ボンド砥石20は台金5上に砥粒層21が設けられてお
り、砥粒層21はフェノール樹脂或いはポリイミド樹脂
等の樹脂結合相7中に金属被覆砥粒10が分散配置され
て固定されている。この金属被覆砥粒10は金属被覆層
11の外表面を被覆する表面層12に多数の微細なエッ
ジ12a…が隆起して粗面化されているために樹脂結合
相7と互いに入り組んだ状態で結合され、従来の金属被
覆層2を備えた超砥粒1と比較してその機械的結合強度
が著しく高い。そのため、金属被覆砥粒10と樹脂結合
相7の結合度が一層向上して重研削にも耐え得る高い砥
粒の保持強度を備え、しかも表面層12の表面積が大き
いために研削時の金属被覆砥粒10の放熱効果が高くな
る。
【0009】次に実施の形態による金属被覆砥粒10及
びこの砥粒10を用いたレジンボンド砥石20の製造方
法について図3により説明する。まず図3(a)で示す
超砥粒1の外表面に無電解めっきによって銅を被覆す
る。この場合、超砥粒1と金属被覆層として銅被覆層1
1Aを構成する銅とは重量比で例えば1:1の割合で用
いるものとし、これによって得られた図3(b)で示す
超砥粒は従来技術の金属被覆砥粒3と同様の構成とな
り、これを銅コート砥粒10Aとする。次にこの銅コー
ト砥粒10Aを空気中で加熱して酸化処理する。銅コー
ト砥粒10Aを400〜600℃の温度、例えば500
℃で2時間加熱すると、銅被覆層11Aの外表面が酸化
されて熱膨張して表面だけ体積が膨張するために至ると
ころで図3(c)に示すように周囲から応力がかかり、
そのひずみによって銅被覆層11Aの酸化被膜が割れて
応力を受けた部分が隆起してエッジ12a…が立つ。
尚、銅コート砥粒10Aの加熱温度が400℃未満であ
ると銅被覆層11Aのエッジが立たないために所期の効
果を挙げることができず、また600℃を越えると銅被
覆層11Aの酸化が進み過ぎるので好ましくない。この
ようにして銅被覆層11Aの表面が再結晶化されて多数
の微細なエッジ12a…が立つ表面層12が形成され、
銅被覆層11Aが金属被覆層11と表面層12とになる
図1に示す金属被覆砥粒10が製造される。次にこの金
属被覆砥粒10と、樹脂結合相7を構成する例えばフェ
ノール樹脂等の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂の原料粉末
とを混合し、台金5と共に或いは単独で型込めした上、
プレス成形及び焼成してレジンボンド砥石20またはそ
の砥粒層21を形成することができる。
びこの砥粒10を用いたレジンボンド砥石20の製造方
法について図3により説明する。まず図3(a)で示す
超砥粒1の外表面に無電解めっきによって銅を被覆す
る。この場合、超砥粒1と金属被覆層として銅被覆層1
1Aを構成する銅とは重量比で例えば1:1の割合で用
いるものとし、これによって得られた図3(b)で示す
超砥粒は従来技術の金属被覆砥粒3と同様の構成とな
り、これを銅コート砥粒10Aとする。次にこの銅コー
ト砥粒10Aを空気中で加熱して酸化処理する。銅コー
ト砥粒10Aを400〜600℃の温度、例えば500
℃で2時間加熱すると、銅被覆層11Aの外表面が酸化
されて熱膨張して表面だけ体積が膨張するために至ると
ころで図3(c)に示すように周囲から応力がかかり、
そのひずみによって銅被覆層11Aの酸化被膜が割れて
応力を受けた部分が隆起してエッジ12a…が立つ。
尚、銅コート砥粒10Aの加熱温度が400℃未満であ
ると銅被覆層11Aのエッジが立たないために所期の効
果を挙げることができず、また600℃を越えると銅被
覆層11Aの酸化が進み過ぎるので好ましくない。この
ようにして銅被覆層11Aの表面が再結晶化されて多数
の微細なエッジ12a…が立つ表面層12が形成され、
銅被覆層11Aが金属被覆層11と表面層12とになる
図1に示す金属被覆砥粒10が製造される。次にこの金
属被覆砥粒10と、樹脂結合相7を構成する例えばフェ
ノール樹脂等の熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂の原料粉末
とを混合し、台金5と共に或いは単独で型込めした上、
プレス成形及び焼成してレジンボンド砥石20またはそ
の砥粒層21を形成することができる。
【0010】上述のように本実施の形態によれば、レジ
ンボンド砥石20の砥粒として表面層12が粗面化され
た金属被覆砥粒10を用いて金属被覆砥粒10を樹脂結
合相7中に分散混合させたことで、金属被覆砥粒10の
表面層12のエッジ12a…の立った多数の凸部の間に
樹脂結合相が入り込んで結合されるために機械的結合強
度が高い。そのために例えば重研削の際に金属被覆砥粒
10に大きな負荷がかかっても樹脂結合相7からの脱落
を防止してレジンボンド砥石20を長寿命化することが
できる。しかも金属被覆砥粒10はその表面層12の表
面積がエッジ12a…のために大きいので、放熱性が高
く研削時に金属被覆砥粒10に発生する研削熱を樹脂結
合相7を通して効率的に放出でき、この点においてもレ
ジンボンド砥石20の寿命を向上できる。
ンボンド砥石20の砥粒として表面層12が粗面化され
た金属被覆砥粒10を用いて金属被覆砥粒10を樹脂結
合相7中に分散混合させたことで、金属被覆砥粒10の
表面層12のエッジ12a…の立った多数の凸部の間に
樹脂結合相が入り込んで結合されるために機械的結合強
度が高い。そのために例えば重研削の際に金属被覆砥粒
10に大きな負荷がかかっても樹脂結合相7からの脱落
を防止してレジンボンド砥石20を長寿命化することが
できる。しかも金属被覆砥粒10はその表面層12の表
面積がエッジ12a…のために大きいので、放熱性が高
く研削時に金属被覆砥粒10に発生する研削熱を樹脂結
合相7を通して効率的に放出でき、この点においてもレ
ジンボンド砥石20の寿命を向上できる。
【0011】次に本発明の実施例による金属被覆砥粒1
0及びこれを分散混合したレジンボンド砥石20と従来
例による金属被覆砥粒1及びこれを分散混合したレジン
ボンド砥石6について研削試験を行った。実施例と従来
例はいずれも超砥粒1がダイヤモンド、金属被覆層1
1,2が銅、樹脂結合相7がフェノール樹脂からなるも
のとし、超砥粒1の粒径を同一とし、金属被覆層11及
び表面層12aの合計厚みと金属被覆層2の厚みを同一
とする。実施例による金属被覆砥粒10と従来例による
金属被覆砥粒3との抗折強度を比較すると図5に示すよ
うに、実施例では11.8kgf程度、従来例では9.
9kgf程度となり、本実施例の方が約20%抗折強度
が向上した。また実施例によるレジンボンド砥石20と
従来例によるレジンボンド砥石6とで研削試験を行っ
た。
0及びこれを分散混合したレジンボンド砥石20と従来
例による金属被覆砥粒1及びこれを分散混合したレジン
ボンド砥石6について研削試験を行った。実施例と従来
例はいずれも超砥粒1がダイヤモンド、金属被覆層1
1,2が銅、樹脂結合相7がフェノール樹脂からなるも
のとし、超砥粒1の粒径を同一とし、金属被覆層11及
び表面層12aの合計厚みと金属被覆層2の厚みを同一
とする。実施例による金属被覆砥粒10と従来例による
金属被覆砥粒3との抗折強度を比較すると図5に示すよ
うに、実施例では11.8kgf程度、従来例では9.
9kgf程度となり、本実施例の方が約20%抗折強度
が向上した。また実施例によるレジンボンド砥石20と
従来例によるレジンボンド砥石6とで研削試験を行っ
た。
【0012】研削試験条件は以下の通りである。 レジンボンド砥石:φ200×1T×3x×φ40 SD:♯200/230 集中度:100 被削材:90%アルミナ テーブル送り速度:60mm/min 切り込み深さ:10mm 切り込み長さ:100mm 切り込み本数:30本 ホイール周速:1500mm/min
【0013】法線研削抵抗は、図6に示すように実施例
によるレジンボンド砥石20では36.7kgf程度、
従来例では32.0kgf程度となり、接線研削抵抗
は、図7に示すように実施例では6.7kgf程度、従
来例では4.7kgf程度となった。そして研削比は図
8に示すように実施例では687程度、従来例では59
7程度であり、約15%砥石寿命が延びた。これらの結
果から、実施例の方が金属被覆砥粒10の抗折強度が大
きく、またレジンボンド砥石20の寿命が長く、その効
果が裏付けられた。
によるレジンボンド砥石20では36.7kgf程度、
従来例では32.0kgf程度となり、接線研削抵抗
は、図7に示すように実施例では6.7kgf程度、従
来例では4.7kgf程度となった。そして研削比は図
8に示すように実施例では687程度、従来例では59
7程度であり、約15%砥石寿命が延びた。これらの結
果から、実施例の方が金属被覆砥粒10の抗折強度が大
きく、またレジンボンド砥石20の寿命が長く、その効
果が裏付けられた。
【0014】尚、樹脂結合相7中に例えばカーボン等の
潤滑剤を含有させて分散してもよく、これによって研削
時の熱伝導性と耐摩耗性が向上する。また超砥粒1に金
属被覆層11を被覆する場合、必ずしも無電解めっきに
よって被覆しなくてもよく、その他の方法、例えば電気
めっきやPVDやCVD等によって被覆形成するように
してもよい。
潤滑剤を含有させて分散してもよく、これによって研削
時の熱伝導性と耐摩耗性が向上する。また超砥粒1に金
属被覆層11を被覆する場合、必ずしも無電解めっきに
よって被覆しなくてもよく、その他の方法、例えば電気
めっきやPVDやCVD等によって被覆形成するように
してもよい。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る金属
被覆砥粒は、砥粒の表面に金属被覆層が被覆され、この
金属被覆層の表面層にエッジの立った微細な凹凸が形成
されてなるから、表面層は微細な凹凸の荒れた表面形状
になっているために結合相との結合の際にアンカー効果
が大きくて機械的結合強度が従来の金属被覆層よりも大
きく、重研削時に大きな負荷が砥粒にかかっても砥粒の
脱落がよく抑えられ、表面層の表面積が大きいために高
い放熱性を有し耐熱性が大きい。
被覆砥粒は、砥粒の表面に金属被覆層が被覆され、この
金属被覆層の表面層にエッジの立った微細な凹凸が形成
されてなるから、表面層は微細な凹凸の荒れた表面形状
になっているために結合相との結合の際にアンカー効果
が大きくて機械的結合強度が従来の金属被覆層よりも大
きく、重研削時に大きな負荷が砥粒にかかっても砥粒の
脱落がよく抑えられ、表面層の表面積が大きいために高
い放熱性を有し耐熱性が大きい。
【0016】また本発明に係るレジンボンド砥石は、上
述した金属被覆砥粒が樹脂結合相中に分散固定されてな
るから、金属被覆砥粒の表面層が微細な凹凸の粗面化形
状になっているために樹脂結合相との結合の際に互いに
入り組んでアンカー効果が大きく樹脂結合相との機械的
結合強度が従来の金属被覆砥粒よりも大きくて、重研削
時に大きな負荷が砥粒に印加されても砥粒の脱落がよく
抑えられ、表面層の表面積が大きいために研削熱に対し
て高い放熱性を有し砥石寿命を向上できる。
述した金属被覆砥粒が樹脂結合相中に分散固定されてな
るから、金属被覆砥粒の表面層が微細な凹凸の粗面化形
状になっているために樹脂結合相との結合の際に互いに
入り組んでアンカー効果が大きく樹脂結合相との機械的
結合強度が従来の金属被覆砥粒よりも大きくて、重研削
時に大きな負荷が砥粒に印加されても砥粒の脱落がよく
抑えられ、表面層の表面積が大きいために研削熱に対し
て高い放熱性を有し砥石寿命を向上できる。
【0017】また本発明に係る金属被覆砥粒の製造方法
は、砥粒の表面に金属被覆層を被覆し、この金属被覆層
を酸化させてエッジの立った微細な凹凸の形成された表
面層を形成してなるから、金属被覆層の表面を酸化させ
るだけで金属被覆層の表面を全体に多数の微細な凹凸の
表面層にすることができて加工が容易である。
は、砥粒の表面に金属被覆層を被覆し、この金属被覆層
を酸化させてエッジの立った微細な凹凸の形成された表
面層を形成してなるから、金属被覆層の表面を酸化させ
るだけで金属被覆層の表面を全体に多数の微細な凹凸の
表面層にすることができて加工が容易である。
【図1】 本発明の実施形態による金属被覆砥粒の断面
図である。
図である。
【図2】 図1に示す金属被覆砥粒を備えたレジンボン
ド砥石の一部断面図である。
ド砥石の一部断面図である。
【図3】 実施の形態による金属被覆砥粒の製造方法を
示す要部説明図である。
示す要部説明図である。
【図4】 金属被覆砥粒の表面を示すもので、(a)は
実施の形態の図、(b)は従来例を示す図である。
実施の形態の図、(b)は従来例を示す図である。
【図5】 本発明の実施例と従来例による金属被覆砥粒
の抗折強度を示す図である。
の抗折強度を示す図である。
【図6】 本発明の実施例と従来例によるレジンボンド
砥石の法線研削抵抗を示す図である。
砥石の法線研削抵抗を示す図である。
【図7】 本発明の実施例と従来例によるレジンボンド
砥石の接線研削抵抗を示す図である。
砥石の接線研削抵抗を示す図である。
【図8】 本発明の実施例と従来例によるレジンボンド
砥石の研削比を示す図である。
砥石の研削比を示す図である。
【図9】 従来の金属被覆砥粒の断面図である。
【図10】 図9に示す金属被覆砥粒を備えたレジンボ
ンド砥石の一部断面図である。
ンド砥石の一部断面図である。
1 超砥粒 7 樹脂結合相 10 金属被覆砥粒 11 金属被覆層 12 表面層 12a エッジ 20 レジンボンド砥石 21 砥粒層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 務 福島県いわき市泉町黒須野字江越246−1 三菱マテリアル株式会社いわき製作所内 Fターム(参考) 3C063 AA02 BB02 BB06 BB15 BC03 CC01 FF30
Claims (3)
- 【請求項1】 砥粒の表面に金属被覆層が被覆され、こ
の金属被覆層の表面層にエッジの立った微細な凹凸が形
成されてなる金属被覆砥粒。 - 【請求項2】 請求項1記載の前記金属被覆砥粒が樹脂
結合相中に分散固定されてなることを特徴とするレジン
ボンド砥石。 - 【請求項3】 砥粒の表面に金属被覆層を被覆し、この
金属被覆層を酸化させてエッジの立った微細な凹凸が形
成された表面層を形成するようにした金属被覆砥粒の製
造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11148828A JP2000334663A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 金属被覆砥粒及びその製法とレジンボンド砥石 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11148828A JP2000334663A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 金属被覆砥粒及びその製法とレジンボンド砥石 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000334663A true JP2000334663A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=15461645
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11148828A Withdrawn JP2000334663A (ja) | 1999-05-27 | 1999-05-27 | 金属被覆砥粒及びその製法とレジンボンド砥石 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000334663A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004101225A1 (en) * | 2003-05-09 | 2004-11-25 | Diamond Innovations, Inc. | Abrasive particles having coatings with tortuous surface topography |
-
1999
- 1999-05-27 JP JP11148828A patent/JP2000334663A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004101225A1 (en) * | 2003-05-09 | 2004-11-25 | Diamond Innovations, Inc. | Abrasive particles having coatings with tortuous surface topography |
| US7435276B2 (en) | 2003-05-09 | 2008-10-14 | Diamond Innovations, Inc. | Abrasive particles having coatings with tortuous surface topography |
| CN104625979A (zh) * | 2003-05-09 | 2015-05-20 | 戴蒙得创新股份有限公司 | 具有曲折表面形貌之覆层的磨料颗粒 |
| CN104625979B (zh) * | 2003-05-09 | 2018-05-25 | 戴蒙得创新股份有限公司 | 具有曲折表面形貌之覆层的磨料颗粒 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060801 |