JP2000334853A - ブレイダーによる繊維強化圧力容器の連続生産システム - Google Patents

ブレイダーによる繊維強化圧力容器の連続生産システム

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JP2000334853A
JP2000334853A JP11152053A JP15205399A JP2000334853A JP 2000334853 A JP2000334853 A JP 2000334853A JP 11152053 A JP11152053 A JP 11152053A JP 15205399 A JP15205399 A JP 15205399A JP 2000334853 A JP2000334853 A JP 2000334853A
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pressure vessel
braiding
resin
fiber
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JP11152053A
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Yasuo Hisa
康夫 久
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Murata Machinery Ltd
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Pressure Vessels And Lids Thereof (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブレイダー装置を用いて、繊維強化圧力容器を
連続的に生産する繊維強化圧力容器の連続生産システム
を提供すること。 【解決手段】圧力容器用ライナーLA を供給するライナ
ー供給部1と、ライナー上に補強繊維層FLを組み上げ
るブレイディング加工部2と、前記補強繊維層に樹脂を
含浸させる樹脂含浸加工部3と、この含浸樹脂を硬化さ
せる硬化成形部4と、前記各加工中における不要部分な
どを切断する仕上げ加工部5とからなるブレイダーBR
による繊維強化圧力容器の連続生産システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ブレイダー装置
を用いて、繊維強化圧力容器を生産するための連続生産
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、液化石油ガス(Liquefied
Petroleum Gas:以下、単にLPGという。)などを圧
縮した状態で収容する所謂LPG容器は、耐圧性や耐衝
撃性を確保する目的で、一般的には、金属製の容器が提
供されてきている。しかし、この金属製の容器は、高重
量のものであることから、運搬並びに取り扱いに多大な
労力を要するものであり、且つコスト高という経済的問
題点を有している。
【0003】この種の圧力容器に見られる難点並びに問
題点を解消する目的において、ガラス繊維や炭素繊維、
あるいはナイロン繊維等の高強力糸条よりなる組物構造
体で樹脂製のライナーを被覆したガラス繊維強化プラス
チック(Fiberglass Reinforced Plastics:以下、FR
Pという。)で圧力容器を作成する試みがある。このF
RPによる圧力容器は、軽量化とコストダウンが図れ、
運搬並びに取り扱いが容易で、しかも、安価に提供し得
る点において極めて有利なものである。
【0004】従来、ブレイダーで繊維強化圧力容器を製
造するには、圧力容器用の樹脂製ライナーにブレイダー
で補強繊維層をブレイディング加工した後、ライナーを
搬送台車等で樹脂含浸部に搬送し、樹脂含浸処理後にさ
らにまた別の場所に設けた乾燥炉に搬送する等のように
夫々を個別に処理していた。したがって、上記する従来
の方法では、生産効率が低く、製品の仕上がりにばらつ
きが発生し易いだけでなく、装置全体が占める床面積の
点において大きな問題点を有していた。
【0005】言い換えれば、従来の方法は単品毎の製造
であったために、圧力容器のハンドリングを作業者に頼
っていた。例えば、ブレイダーの前後に配置したチャッ
ク間に圧力容器を作業者が装填してブレイディング作業
を行い、前記補強繊維層が形成されると、ブレイダーの
駆動を停止し、圧力容器とブレイダー間につながる糸条
を作業者が切断するとともに圧力容器を作業者が取り外
していた。既に述べたように、補強繊維層を形成した圧
力容器は、搬送台車等で各処理工程に作業者が搬送して
いた。そのためにブレイダーに対する圧力容器の交換や
搬送に時間を要し、生産効率が低いという問題点を有し
ていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
LPGなどを収容する圧力容器の軽量化とコストダウン
を図るべくなしたものであって、繊維強化圧力容器を一
連の工程に沿って連続的に生産するようにしたブレイダ
ーによる繊維強化圧力容器の連続生産システムを提供す
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記する目
的を達成するにあたって、具体的には、圧力容器用ライ
ナーを供給するライナー供給部と、ライナー上に補強繊
維層を組み上げるブレイディング加工部と、前記補強繊
維層に樹脂を含浸させる樹脂含浸加工部と、この含浸樹
脂を硬化させる硬化成形部と、前記各加工中における不
要部分などを切断する仕上げ部とからなるブレイダーに
よる繊維強化圧力容器の連続生産システムを構成するも
のである。
【0008】さらに、この発明では、前記ブレイディン
グ加工部の入口と出口とで前記ライナーを受け渡しなが
らブレイディングするために、前記ライナー供給部と前
記ブレイディング加工部との間、および前記ブレイディ
ング加工部と前記樹脂含浸加工部または硬化成形部との
間に前記ライナーを挟持して受け渡すライナー挟持手段
を設けたブレイダーによる繊維強化圧力容器の連続生産
システムを構成するものである。
【0009】さらにまた、この発明では、前記樹脂含浸
加工部と前記硬化成形部とに、前記ライナーを回転させ
ながら移動させるためのライナー移動手段を設けてな
り、前記ライナー移動手段は、相対的な移動速度が上下
で異なる上下一対のコンベアを有し、前記上下一対のコ
ンベア間でブレイディング後のライナーを挟持して搬送
するようにしたブレイダーによる繊維強化圧力容器の連
続生産システムを構成するものでもある。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明になるブレイダー
による繊維強化圧力容器の連続生産システムについて、
図面に示す具体的な実施例にもとづいて詳細に説明す
る。図1は、この発明になるブレイダーによる繊維強化
圧力容器の連続生産システムの全体的な概要を示すもの
であり、当該システムにおける上流側の構成にあって、
ライナー供給部およびブレイディング加工部の具体的な
構成例を示す概略的な側面図である。図2は、この発明
になるブレイダーによる繊維強化圧力容器の連続生産シ
ステムの全体的な概要を示すものであり、当該システム
における下流側の構成にあって、樹脂含浸部、硬化成形
部および仕上げ加工部の具体的な構成例を示す概略的な
側面図である。図1における矢印Aが、図2における矢
印Aに連続するように組み合わされている。
【0011】一方、図3は、ブレイダーの一例を示す概
略的な正面図であり、図4は、図3に示したブレイダー
の概略的な側断面図である。図5は、図4のブレイダー
におけるボビンキャリアから繊維束の組成点に至る繊維
束経路近傍の構成を示す中空容器の軸方向に沿った概略
的な断面図である。図6は、図4のブレイダーにおける
ボビンキャリアから繊維束の組成点に至る繊維束経路近
傍の別の構成を示す中空容器の軸方向に沿った概略的な
断面図であり、図7は、その第2ガイドの一例の構成を
示す斜視図である。図8は、型締め機構を備えたブレイ
ダーの構成例を示す概略的な側断面図である。
【0012】まず、図3および図4にもとづき、ブレイ
ダーの一構成例について説明する。図2および図4にお
いて、ブレイダーBRは、ブレイダー本体Bbと多関節
のロボットハンド装置RHから構成されている。
【0013】前記ブレイダー本体Bbは、軸線が水平で
一側に開口eを有するほぼ円筒状の機台Fb内に配置さ
れた所定の曲率半径Rの曲面状の上板Uと、上板Uの周
方向に穿設された軌道に沿って走行するボビンキャリア
ーCと、ボビンキャリアーCを軌道に沿って走行させる
ための駆動装置Dと、糸条案内装置Gおよび中糸用また
は補強用ボビン支持装置Iとから構成されている。
【0014】そして、ボビンキャリアーCに載置された
ボビンからボビンの軸線方向に引き出される糸条Yが上
板Uのほぼ中心に集合し、また、ロボットハンド装置R
Hにハンドリングされた圧力容器用ライナーLA の位置
は、この圧力容器用ライナーL A 上に形成される組物の
組み上げ点Pが上板Uの中心に位置するようになってい
る。ロボットハンド装置RHは、圧力容器用ライナーL
A を一次元、二次元あるいは三次元的に位置制御するこ
とができる。
【0015】こうして、ボビンキャリアーCが駆動装置
Dによって軌道に沿って走行させられるとともに、圧力
容器用ライナーLA の位置がロボットハンド装置RHに
よって制御され、その結果、多数の糸条Yが交錯し、ま
た、必要に応じて、機台FbにおけるフレームFb’に
ほぼ水平に配置されたボビンキャリアーCから中糸用糸
条yが、軌道に沿って走行するボビンキャリアーCから
巻き戻され組み上げられる糸条Yに交絡することによ
り、ブレイディングが行われて、圧力容器用ライナーL
A 上に組物が組み上げられる。
【0016】ブレイディングによる組物作製が完了した
後、後述する切断装置9によって糸条Yおよびyが切断
され、完成した組物を備えた圧力容器用ライナーLA
は、ロボットハンド装置RHによる搬出および反転動作
によって後述する樹脂含浸部3のライナー移動手段14
に受け渡される。
【0017】次に、上記するようなブレイダー本体Bb
およびロボットハンド装置RHから構成されるブレイダ
ーBRによって、中空ライナーを含む繊維強化圧力容器
の連続生産システムについて詳細に説明する。
【0018】図1および図2は、この発明になるブレイ
ダーによる繊維強化圧力容器の連続生産システムの全体
構成を概略的に示すものである。この発明になるブレイ
ダーによる繊維強化圧力容器の連続生産システムは、基
本的には、従来、各工程別になっていた生産プロセスを
一つのライン上にシステム化するものであって、圧力容
器用ライナーLA を供給するライナー供給部1と、圧力
容器用ライナーLA 上に補強繊維層FLを組み上げるブ
レイディング加工部2と、前記補強繊維層FLに樹脂を
含浸させる樹脂含浸加工部3と、この含浸樹脂を硬化さ
せる硬化成形部4と、前記各加工中における不要部分な
どを切断する仕上げ部5とを含むものからなっている。
【0019】前記ライナー供給部1には、機体基礎6上
において矢印X1 方向に往復移動可能なロボットハンド
により構成される第1のライナー挟持手段7が設けてあ
る。前記第1のライナー挟持手段7は、前記ライナー供
給部1に供給されてくる圧力容器用ライナーLA の一部
Laをチャック8により挟持した状態で、圧力容器用ラ
イナーLA を前記ブレイディング加工部2におけるブレ
イダーBRの入口側に送り込むように構成されている。
【0020】前記ライナー供給部1から前記ブレイディ
ング加工部2に送り込まれた圧力容器用ライナーLA
対し、その外周面に、前記ブレイダーBRにより補強繊
維層FLが組み上げられるように構成されている。当該
ブレイディング加工部2におけるブレイダーBRの基本
的な構成は、図3〜図8に示すような構成のものとして
効果的に適用されるものである。
【0021】一例において、前記ブレイディング加工部
2の出口には、前記機体基礎6上にあって、矢印X2
向に往復移動可能であり、且つ矢印X’方向に沿って、
往復移動可能なカッター機構9が配設してある。前記カ
ッター機構9は、前記ブレイダーBRによるブレイディ
ング加工にともなう圧力容器用ライナーLB に対する補
強繊維層FLの加工端末側を切断するためのものであ
る。
【0022】前記ブレイディング加工部2の出口には、
前記機体基礎6上で、矢印X3 方向に往復移動可能な多
関節のロボットハンド装置RHにより構成される第2の
ライナー挟持手段10が設けられている。前記第2のラ
イナー挟持手段10は、前記ブレイディング加工部2に
よりブレイディング加工処理されたライナーLB の一部
Lbをチャック11により挟持した状態で、当該ブレイ
ディング加工処理済圧力容器用ライナーLB を次段工程
における加工処理部へ搬送することができるようになっ
ている。
【0023】前記第2のライナー挟持手段10によって
挟持されたブレイディング加工処理済圧力容器用ライナ
ーLB は、前記第2のライナー挟持手段10によって、
適宜方向変換され(図1に示す具体的な実施例にあって
は、ライナーの軸方向が送り方向に一致している状態か
ら、ライナーの軸方向が送り方向に直交する状態に方向
変換されている)、図2に示すような当該システムにお
ける下流側の構成部である樹脂含浸部3、硬化成形部4
および仕上げ加工部5に搬入される。
【0024】前記樹脂含浸部3には、この発明において
前記ブレイディング加工処理済圧力容器用ライナーLB
における補強繊維層FLに含浸させる樹脂12を貯溜す
る樹脂貯溜槽13が設けてある。
【0025】この発明において、前記樹脂含浸部3、硬
化成形部4および仕上げ加工部5に対して、前記第2の
ライナー挟持手段10によって持ち込まれるブレイディ
ング加工処理済圧力容器用ライナーLB を回転させなが
ら移動させるためのライナー移動手段14が組み合わさ
れている。
【0026】図2に示す具体的な実施例になるライナー
移動手段14は、樹脂含浸部3に組み合わせた第1のラ
イナー移動手段14Aと、硬化成形部4および仕上げ加
工部5に組み合わせた第2のライナー移動手段14Bと
に分離したものとして構成されている。
【0027】前記ライナー移動手段14は、一例におい
て、上側のコンベア機構15と下側のコンベア機構16
とを含むものからなっており、前記上下一対のコンベア
機構15、16とによって、ブレイディング加工処理済
圧力容器用ライナーLB の端部La、Lbを挟み込んで
搬送するコンベア搬送路17を形成する。
【0028】前記ライナー移動手段14における上側の
コンベア機構15と下側のコンベア機構16とはそれぞ
れ個別の駆動源18、19を備えていて、前記上側のコ
ンベア機構15と下側のコンベア機構16とを相対的に
異なった速度で駆動することができるようになってい
る。
【0029】図2に示す例において、前記ライナー移動
手段14における上側のコンベア機構15は、矢印a方
向(図中、時計方向)に向けて回転駆動するように構成
されており、前記ライナー移動手段14における下側の
コンベア機構16は、矢印b方向(図中、反時計方向)
に向けて回転駆動するように構成されていて、ブレイデ
ィング後のライナーLB を当該上下一対のコンベアによ
って形成されるコンベア搬送路17に挟持して搬送する
際、前記ブレイディング加工処理済圧力容器用ライナー
B を回転搬送させることができる。
【0030】この発明において、前記硬化成形部4は、
連続硬化炉あるいは複数の硬化炉によって構成されてお
り、前記硬化成形部4における樹脂含浸済ライナーLC
を、前記上側のコンベア機構15と下側のコンベア機構
16とからなるライナー移動手段14によって回転状態
で搬送させ、当該硬化成形部4中を回転搬送する過程に
おいて含浸樹脂を硬化処理し、含浸樹脂硬化処理済ライ
ナーLD とすることができる。
【0031】一方、前記仕上げ加工部5には、カッター
機構20が設けてあり、前記カッター機構20は、前記
含浸樹脂硬化処理済ライナーLD における不必要の部分
を切断して目的とする繊維強化圧力容器に仕上げる。
【0032】この発明では、前記ブレイダーのキャリア
ーと組成点との間で樹脂をかけて含浸させるように構成
してあるブレイダーを適用することもでき、その場合に
あっては、前記樹脂含浸部3は、図2に示す部位に設け
ておく必要はなく、前記第2のライナー挟持手段10に
よって挟持されているブレイディング加工処理済圧力容
器用ライナーLB は、硬化成形部4に直接搬入される。
【0033】また、この発明のブレイダーは、補強繊維
層FLを圧力容器用ライナーLA の表面に密着させるた
めの絞り装置や型締め装置を備えたものであってもよ
く、これらの装置を備えたブレイダーは、この発明にな
る繊維強化圧力容器の連続システムにおけるブレイダー
として有効に適用することができる。以下、順に簡単に
説明する。
【0034】まず、図5に示すように、ブレイダーBR
の空洞部には、ブレイディング層26の組成方向(正方
向及び逆方向)において繊維束21の旋回面より前方に
位置し、かつ圧力容器ライナーLA によって通過され得
る一対の環状ガイド22a、22bが間隔をあけて配置
され、図示しない適当な部材によってブレイダーBRの
フレームに固定されている。環状ガイド22a、22b
は、ボビンキャリアーCから繰り出される繊維束21を
組成点まで案内し、圧力容器用ライナーLA 上における
ブレイディング層26の安定した組成を実現するための
ものである。
【0035】ブレイダーBRにおける一対の環状ガイド
22a、22bの間には、環状ガイド22a、22bよ
り大きな径をもつ樹脂含浸用リング23が配置され、図
示しない適当な部材によってブレイダーBRのフレーム
に固定されている。樹脂含浸用リング23の内部は空洞
になっており、外壁には多数の微小な穴が一様に設けら
れている。そして、樹脂含浸用リング23の内部には、
図示しない適当な供給手段によって樹脂が常時供給さ
れ、樹脂含浸用リング23の外壁の穴から樹脂がしみ出
すようになっている。図5からわかるように、ボビンキ
ャリアーCから環状ガイド22a(22b)に向かう繊
維束21は、その途中で、常に樹脂含浸用リング23の
外壁に接触するようになっている。
【0036】ボビンキャリアーCと樹脂含浸用リング2
3の間には、ボビンキャリアーCから環状ガイド22a
(22b)に向かう繊維束21に樹脂を吹き付けるため
の樹脂噴射装置24が配置され、樹脂束19を挟んで樹
脂噴射装置24に対向する位置には、ドレン24を備え
た樹脂捕集トレイ25が配置されている。樹脂噴射装置
24および樹脂捕集トレイ25は、図示しない適当な部
材によってブレイダーBRのフレームに固定されてい
る。
【0037】また、図5からわかるように、ブレイディ
ングが行われるとき、ボビンキャリアーCから環状ガイ
ド22a(22b)に向かう繊維束21は、その途中
で、樹脂噴射装置24によって樹脂を吹き付けられ、さ
らには樹脂含浸用リング23に接触することによって樹
脂を含浸させられる。
【0038】一方、図6に示すように、ブレイダーBR
の空洞部には、ブレイディング層の組成方向(圧力容器
用ライナーLA の軸方向)において繊維束21の旋回面
より前方に位置し、かつ圧力容器用ライナーLA によっ
て通過され得る一対の環状ガイド22a、22bが間隔
をあけて配置され、図示しない適当な手段によってブレ
イダーBRに固定されている。一対の環状ガイド22
a、22bは、開口の大きさが変化し得るようになって
おり、ボビンキャリアーCから繰り出される繊維束21
を組成点まで案内し、圧力容器用ライナーLA 上におけ
るブレイディング層26の安定した組成を実現するもの
である。
【0039】図6に示すように、一対の環状ガイド22
a、22bの外側には、各環状ガイド22a、22bと
圧力容器用ライナーLA との間に第2ガイド27a、2
7bが配置されており、図示しない適当な手段によって
ブレイダーBRに固定されている。第2ガイド27a、
27bは、圧力容器用ライナーLA の形状に応じて開口
の大きさを変化させることによって繊維束21を圧力容
器用ライナーLA に密着させるように構成してある。
【0040】図7は、第2ガイド27a、27bの一例
の構成を示す斜視図である。なお、第2ガイド27a、
27bは、いずれも同一の構成を有しているので、図7
には一方の第2ガイド27bのみが示してある。図7に
示すように、第2ガイド27bは、一対の間隔をあけて
配置された線材巻き取り・繰り出しローラ28a、28
bと、ローラ28a、28bの間に張られ中間において
ループ29を形成する線材30を有している。この場
合、ローラ28a、28bは、図示しない適当な部材に
よってブレイダーBRに支持され、ブレイディング時に
おける圧力容器用ライナーLA の運動、並びに環状ガイ
ド22bの運動を妨げない位置に配置されている。この
例では、ループ29の開口が第2ガイド27bの開口を
なしている。
【0041】第2ガイド27bは、さらに、ループ29
を形成する線材30の交差位置に配置され、線材30の
交差状態を維持するとともに、ループ29の径が変化す
るときに圧力容器用ライナーLA の半径方向に往復運動
し得る(図7の矢印C参照)ループ保持・移動部材31
を有している。ループ保持・移動部材31も、ローラ2
8a、28bと同様に、図示しない適当な部材によって
ブレイダーBRのフレームに取り付けられ、ブレイディ
ング時における圧力容器用ライナーLA の運動並びに環
状ガイド22bの運動を妨げないようになっている。
【0042】図6から明らかなように、圧力容器用ライ
ナーLA のドーム部dでは、圧力容器用ライナーLA
軸方向に沿って該圧力容器用ライナーLA の直径が急激
に小さくなる。そして、ブレイディングがドーム部dの
中心に向かってなされるにつれて環状ガイド22bの開
口および第2ガイド27bのループ29の開口は次第に
小さくなる。このとき、環状ガイド22bが組成点をな
し、環状ガイド22bの開口の大きさの変化によって繊
維束21は組角を的確に制御されて組成され、組成され
た繊維束21部分は、ブレイディング層26の表面に近
接または接触して配置された第2ガイド27bのループ
29によって圧力容器用ライナーLA に密着させられ
る。
【0043】すなわち、このブレイダーBRによれば、
ライナーの形状の変化に対応して環状ガイド22a、2
2bの開口および第2ガイド27a、27bの開口が変
化することによって、ブレイディングされる繊維束21
は、その組角を制御されながら、圧力容器用ライナーL
A に密着させられる。その結果、繊維束21が圧力容器
用ライナーLA の形状に沿って圧力容器用ライナーLA
に密着した状態でブレイディング層26が組成され、圧
力容器用ライナーLA とブレイディング層26との間に
隙間は生じない。
【0044】次に、図8にもとづいて、組成点P近傍に
おける例えば、第一組成位置安定ガイド部材32の外側
および第二組成位置安定ガイド部材33の外側に付設さ
れ、組成直後または組成直前の組紐を外周部から押圧す
る型締め装置50について説明する。図8に示すよう
に、型締め装置50においては、リング状に形成された
ベース板51が、型締め装置50のフレーム59に回転
自在に取り付けられた複数のガイドローラ63、63・
・・によって回転自在に支持されている。該ベース板5
1の外周部51aはギア状に形成されて、フレーム59
に固設されたモータ62により回転駆動されるギア61
と噛合しており、ベース板51はモータ62により回転
駆動可能に構成されている。
【0045】該ベース板51には、アーム53を介して
ローラ部材52が同一円周上に複数取り付けられてお
り、該アーム53の一端部は回動支点55を中心にして
回転自在にベース板51へ取り付けられ、アーム53の
他端部にローラ部材52を回転自在に取り付けている。
そして、該アーム53とベース板51との間にスプリン
グ57を介装して、該スプリング57によりアーム53
をベース板51の内側方向に付勢している。
【0046】このように構成した型締め装置50を、第
一組成位置安定ガイド部材32の外側および第二組成位
置安定ガイド部材33の外側に付設することにより、図
8に示すように、組紐が組成された直後または組成され
る直前の圧力容器用ライナーL A が該型締め装置50を
通過し、圧力容器用ライナーLA の外周部にローラ部材
52が位置することとなる。この場合、型締め装置50
のローラ部材52は、圧力容器用ライナーLA に組成さ
れた直後または組成される直前の組紐に圧接するよう
に、その半径方向の位置を調節されており、組紐はロー
ラ部材52により押圧されて押しつぶされる。そして、
型締め装置50のベース板51は、該型締め装置50内
を圧力容器用ライナーLA が通過中はモータ62により
回転駆動されているため、ローラ部材52は圧力容器用
ライナーLA の外周部を公転するとともに自転しながら
組紐を押圧していく。
【0047】このように、ローラ部材52を、スプリン
グ57の付勢力や位置調節により圧力容器用ライナーL
A の外周部に圧接させて、該圧力容器用ライナーLA
組成された直後または組成される直前の組紐を押圧する
ことにより、断面が略円形状に形成され組紐を構成する
糸条Yや繊維束を押しつぶして、平たく拡がった状態に
する型締めを行うことができる。これにより、組み上げ
られた組紐の密度を高めるとともに、組紐を薄く形成す
ることが可能となる。
【0048】
【発明の効果】以上の構成になるこの発明のブレイダー
による繊維強化圧力容器の連続生産システムによれば、
従来の各工程別になっていた生産プロセスを一つのライ
ン上でシステム化することにより、繊維強化圧力容器の
生産効率の向上を図り得る点において極めて有効に作用
するものといえる。
【0049】さらに、この発明になるブレイダーによる
繊維強化圧力容器の連続生産システムは、従来の金属製
圧力容器にみられる最大の難点である高重量の問題を、
ブレイディング成形による圧力容器としたことにより、
圧力容器の軽量化の点において極めて有効に作用するも
のといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明になるブレイダーによる繊維
強化圧力容器の連続生産システムの全体的な概要を示す
ものであり、当該システムにおける上流側の構成にあっ
て、ライナー供給部およびブレイディング加工部の具体
的な構成例を示す概略的な側面図である。
【図2】図2は、この発明になるブレイダーによる繊維
強化圧力容器の連続生産システムの全体的な概要を示す
ものであり、当該システムにおける下流側の構成にあっ
て、樹脂含浸部、硬化成形部および仕上げ加工部の具体
的な構成例を示す概略的な側面図である。図1における
矢印Aが、図2における矢印Aに連続するように組み合
わされている。
【図3】図3は、この発明になるブレイダーによる繊維
強化圧力容器の連続生産システムに適用されるブレイダ
ーの一例を示す概略的な正面図である。
【図4】図4は、図3に示したブレイダーの概略的な側
断面図である。
【図5】図5は、ブレイダーにおけるボビンキャリアか
ら繊維束の組成点に至る繊維束経路近傍の構成を示す中
空容器の軸方向に沿った概略的な断面図である。
【図6】図6は、ブレイダーにおけるボビンキャリアか
ら繊維束の組成点に至る繊維束経路近傍の別の構成を示
す中空容器の軸方向に沿った概略的な断面図である。
【図7】図7は、第2ガイドの一例の構成を示す斜視図
である。
【図8】図8は、型締め機構を備えたブレイダーの構成
例を示す概略的な側断面図である。
【符号の説明】
1 ライナー供給部 2 ブレイディング加工部 3 樹脂含浸加工部 4 硬化成形部 5 仕上げ加工部 LA 圧力容器用ライナー LB ブレイディング加工処理済圧力容器用ライナー LC 樹脂含浸済ライナー LD 含浸樹脂硬化処理済ライナー La ライナーの一方の端部分 Lb ライナーの他方の端部分 FL 補強繊維層 6 機体基礎 7 第1のライナー挟持手段 8 チャック 9 カッター機構 BR ブレイダー RH ロボットハンド装置 10 第2のライナー挟持手段 11 チャック 12 樹脂 13 樹脂貯溜槽 14 ライナー移動手段 14A 第1のライナー移動手段 14B 第2のライナー移動手段 15 上側のコンベア機構 16 下側のコンベア機構 17 コンベア搬送路 18、19 駆動源 20 カッター機構
フロントページの続き Fターム(参考) 3E072 AA10 BA04 CA01 GA30 3J046 AA14 BA03 CA04 EA02 4F205 AA36 AD16 AE10 AG07 AH55 AM21 HA14 HA23 HA33 HA37 HA40 HA44 HB01 HC02 HF01 HF23 HF25 HG03 HG04 HK02 HK03 HK04 HK05 HK17 HK25 HL19 HM05 HT03 HW21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧力容器用ライナーを供給するライナー
    供給部と、ライナー上に補強繊維層を組み上げるブレイ
    ディング加工部と、前記補強繊維層に樹脂を含浸させる
    樹脂含浸加工部と、この含浸樹脂を硬化させる硬化成形
    部と、前記各加工中における不要部分などを切断する仕
    上げ部とからなることを特徴とするブレイダーによる繊
    維強化圧力容器の連続生産システム。
  2. 【請求項2】 前記ブレイディング加工部の入口と出口
    とで前記ライナーを受け渡しながらブレイディングする
    ために、前記ライナー供給部と前記ブレイディング加工
    部との間、および前記ブレイディング加工部と前記樹脂
    含浸加工部または硬化成形部との間に前記ライナーを挟
    持して受け渡すライナー挟持手段を設けたことを特徴と
    する請求項1に記載のブレイダーによる繊維強化圧力容
    器の連続生産システム。
  3. 【請求項3】 前記樹脂含浸加工部と前記硬化成形部と
    に、前記ライナーを回転させながら移動させるためのラ
    イナー移動手段を設けてなり、前記ライナー移動手段
    は、相対的な移動速度が上下で異なる上下一対のコンベ
    アを有し、前記上下一対のコンベア間でブレイディング
    後のライナーを挟持して搬送するようにしたことを特徴
    とする請求項1に記載のブレイダーによる繊維強化圧力
    容器の連続生産システム。
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