JP2000335109A - 光記録媒体及びその記録方法 - Google Patents

光記録媒体及びその記録方法

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JP2000335109A
JP2000335109A JP11153316A JP15331699A JP2000335109A JP 2000335109 A JP2000335109 A JP 2000335109A JP 11153316 A JP11153316 A JP 11153316A JP 15331699 A JP15331699 A JP 15331699A JP 2000335109 A JP2000335109 A JP 2000335109A
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Kazunori Ito
和典 伊藤
Masato Harigai
眞人 針谷
Takashi Shibakuchi
孝 芝口
Eiko Suzuki
栄子 鈴木
Nobuaki Onaki
伸晃 小名木
Hiroko Tashiro
浩子 田代
Mikio Kinoshita
幹夫 木下
Yoshiyuki Kageyama
喜之 影山
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 DVD−ROMと同容量以上の高密度記録が
可能で、かつ、この2倍速以上の高記録線速度でのオー
バーライト特性が良好な相変化型光記録媒体を提供す
る。 【解決手段】 基板上に少なくとも第1の誘電体層、相
変化型の記録層、第2の誘電体層、および金属反射層を
この順番で積層してなり、該記録層の組成が組成式Ag
aInbSbxTeyで表記され、a,b,x,yはそれぞ
れ原子比率で0<a≦0.01,0.03≦b≦0.10,0.40≦x≦0.
70,y=1-a-b-x、かつ(x-a-1/3b)Sb /((y-2a-2/3b)T
e +(x-a-1/3b)Sb)の比rが 0.7≦r≦0.85 の範囲である光記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ビームを照射す
ることにより記録層材料に光学的な変化を生じさせ、情
報の記録、再生を行ない、かつ書換えが可能な相変化型
光記録媒体に関し、現在市販されているDVD−ROM
の線速の2倍以上の記録線速に対応しうる光記録媒体、
及びこの光記録媒体を用いた記録方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】レーザービームの照射による情報の記
録、再生および消去可能な光記録媒体の一つとして、結
晶−非結晶相(アモルファス相)間、あるいは結晶−結
晶相間の転移を利用する、いわゆる相変化型光記録媒体
がよく知られている。これは単一ビームによるオーバー
ライトが可能であり、ドライブ側の光学系もより単純で
あることを特徴とし、コンピュータ関連や映像音響に関
する記録媒体として応用されている。
【0003】その記録材料としては、GeTe,GeT
eSe,GeTeS,GeSeS,GeSeSb,Ge
AsSe,InTe,SeTe,SeAs,Ge−Te
−(Sn,Au,Pd),GeTeSeSb,GeTe
Sb,Ag−In−Sb−Teなどがある。特に、Ag
−In−Sb−Teは高感度でアモルファス部分の輪郭
が明確な特徴を有し、従来に比べC/N、消去比、感
度、記録.消去繰り返し特性の飛躍的向上を達成できる
光記録媒体を提供する目的として特開平8−22644
号公報にその組成が開示されている。
【0004】この記録層の構成元素は主としてAg,I
n,Sb,Teで、それぞれの組成比α,β,γ,δ
(原子%)は、 0<α≦30 0<β≦30 10≦γ≦50 10≦δ≦80 α+β+γ+δ=100 である。
【0005】特にこの材料系を用い、ディスクの回転線
速度が1.2m/sから5.6m/sの領域で記録・消
去を行う光記録方法において最適な光記録媒体(書き換
え可能なコンパクトディスク)として、記録層の構成元
素が主にAg,In,Te,Sbであり、それぞれの組
成比α,β,γ,δ(原子%)が 1≦α<6 7≦β≦20 20≦γ≦35 35≦δ≦70 α+β+γ+δ=100 であることを特徴とする光記録媒体が特開平9−263
055号公報に開示されている。
【0006】ところで、現在の光ディスクは4.7GB
容量のDVD−ROMがすでに商品化され、これと同容
量で互換性の高い光記録媒体としてDVD−RW等の高
記録密度媒体が提案されている。DVD−ROMのディ
スク回転数は3.49m/sであるため、これと等速の
光記録媒体に用いる記録材料は特開平9−263055
号公報に開示されている組成であっても対応可能である
が、DVD−ROMと同容量の高密度記録でかつ2倍速
以上(約7m/s以上)の記録線速に適合させることは
困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、DV
D−ROMと同容量以上の高密度記録が可能で、さらに
この2倍速以上(約7m/s以上)までをカバーでき
る、具体的には3.0m/sから14m/sの範囲の高
記録線速度でのオーバーライト特性が良好であり、かつ
高温環境下で保存した場合でも十分な信頼性を示す相変
化型光記録媒体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは光記録媒体
について多くの研究・検討を行ってきた。その過程にお
いて、AgInSbTeの相変化記録材料を用いた光記
録媒体の記録線速の上昇は、Sb含有量を増加するかI
n量を増加することによって達成できることを実験的に
確認したが、Sb量の増加によって記録線速を上昇しよ
うとした場合には、オーバーライト特性や高温高湿環境
下での保存信頼性が悪化するため、(x-a-1/3b)Sb /
((y-2a-2/3b)Te +(x-a-1/3b)Sb)の比rが 0.7≦r≦0.85 の範囲であることが必要なこと、またIn量を増加した
場合には再生光による劣化や記録マークのコントラスト
が減少してしまう等の不具合が生じるため、In組成比
bは0.1以下が好ましいことも実験により確かめられ
た。
【0009】このような条件を満たしながら、目的とす
るDVD−ROMの2倍速以上の記録線速を達成するた
めには、Ag含有量を1%以下と非常に少ない量とした
系において特開平9−263055号公報の実施例に開
示されるSbやIn量をあまり増やすことなく、記録線
速に対応できるとともに、SbやIn量を上昇する場合
に比較してオーバーライト特性や高温高湿環境下での保
存信頼性において良好な結果を与えることを見い出し
た。また窒素の導入はさらに信頼性向上に効果がある。
更に、相変化型記録材料をDVD−ROMと互換性が高
い2倍速以上の光記録媒体に応用する場合には、レーザ
ー光などの記録に使用する光の波長は630nmから6
70nmとなるため、この波長領域において所望の反射
率および変調度となるように光記録媒体を構成する記録
層、誘電体層および反射層の膜厚を調整する必要があ
る。
【0010】以上のように、光記録媒体を構成すること
によってDVD−ROMの2倍速以上(約7m/s以
上)の記録線速でオーバーライト特性が良好であり、か
つ高温環境下で保存した場合でも十分な信頼性を示す相
変化型光記録媒体を実現可能であるが、さらにオーバー
ライト特性を改善する目的においては、誘電体層のうち
少なくとも1層あるいは両層がZnS−SiO2混合タ
ーゲットを用いてスパッタ製膜された層とその他の誘電
体の単体および混合ターゲットを用いてスパッタ製膜さ
れた層の2層構成にすることが望ましい。
【0011】また、以上のように構成された光記録媒体
に対してDVD−ROMの2倍速以上(約7m/s以
上)記録マークを記録する場合、最大速度は2倍速以上
としても実際の記録線速としては等速の場合もカバーす
る必要がある。この場合、最適ジッタを得るためには高
線速側と等速側の記録ストラテジーを調整する必要が生
ずる。
【0012】本発明は上記のような知見に基づいてなさ
れたものである。従って、本発明によれば、第一に、基
板上に少なくとも第1の誘電体層、相変化型の記録層、
第2の誘電体層、および金属反射層をこの順番で積層し
た光記録媒体において、該記録層の組成は組成式Aga
InbSbxTeyで表記され、a,b,x,yはそれぞ
れ原子比率で0<a≦0.01,0.03≦b≦0.10,0.40≦x≦0.
70,y=1-a-b-x、かつ(x-a-1/3b)Sb /((y-2a-2/3b)T
e +(x-a-1/3b)Sb)の比rが 0.7≦r≦0.85 の範囲であり、記録マークが記録線速3.0m/s以上
14m/s以下の範囲においてCAV方式またはCLV
方式で記録されることを特徴とする光記録媒体が提供さ
れる。
【0013】第二に、記録層の膜厚が10nmから25
nm、第1の誘電体層の膜厚が50nmから110nm
あるいは170nmから215nm、第2の誘電体層の
膜厚が10nmから30nmの範囲にあり、さらに金属
反射層の膜厚が20nmから400nmの範囲にあるこ
とを特徴とする上記第一の光記録媒体が提供される。
【0014】第三に、記録層が窒素元素を含むことを特
徴とする上記第一又は第二の光記録媒体が提供される。
【0015】第四に、第1の誘導体および第2の誘電体
層のうちの少なくとも1層あるいは両層が、ZnS−S
iO2混合ターゲットを用いてスパッタ製膜された層と
その他の誘電体の単体および混合ターゲットを用いてス
パッタ製膜された層との2層構成であり、さらにこの2
層構成の誘電体層の記録層側はZnS−SiO2である
ことを特徴とする光記録媒体が提供される。
【0016】第五に、基板がポリカーボネート樹脂であ
ることを特徴とする上記第一〜四のいずれかの光記録媒
体が提供される。
【0017】第六に、上記第一〜五のいずれかの光記録
媒体を使用し、これにあらかじめレーザー光等のエネル
ギービームにより、結晶相に初期化された記録層に対し
レーザー光等の光パルス列を用いるアモルファス相の記
録マークを記録する光記録方法において、各光パルス列
のパルス幅Tpおよび先頭のディレイタイムTdela
yおよび後端のオフパルス幅Topは14m/s以下の
記録線速において記録装置の最大速度において最低ジッ
タが得られるように時定数が決定されるとともに、それ
よりも低い記録線速においては最大線速において決定さ
れた時定数をそのままとしてウィンドウ幅Twのみを記
録線速に適合させて記録するか、あるいは先頭のディレ
イタイムTdelayおよび後端のオフパルス幅Top
はそのままの時定数であるが、パルス幅Tpの時定数の
みを変更して記録することを特徴とする光記録媒体への
光記録方法が提供される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面によりさらに
詳細に説明する。図1は本発明の光記録媒体の一例の層
構成の概念図を示す。図1の光記録媒体は、図示されな
い案内溝を有する基板1上に、ZnS−SiO2からな
る第1の誘電体層(下部保護層)2、この第1誘電体層
上にAgInSbTe記録層3、この記録層上にZnS
−SiO2からなる第2の誘電体層(上部保護層)4、
この第2の誘電体層上に金属反射層(反射放熱層)5を
製膜し、好ましくはこの金属反射層上にUV硬化樹脂か
らなる環境保護層6が積層された構成からなる。
【0019】基板1の材料は通常、ガラス、セラミック
ス、あるいは樹脂が用いられ、樹脂基板が成形性の点で
好ましい。代表例としてはポリカーボネート樹脂、アク
リル樹脂、エポキシ樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリエチ
レン樹脂、ポリプロピレン樹脂、シリコーン樹脂、フッ
素樹脂、ABS樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられるが、
加工性、光学特性などの点からポリカーボネート樹脂が
好ましい。また、基板の形状はディスク状、カード状あ
るいはシート状であってもよい。
【0020】各層の製膜条件は、ZnS−SiO2膜:
投入電力3kW,Arガス圧力(製膜室気圧)2×10
-3Torr、AgInSbTe膜:投入電力1kW、A
rガス圧力(製膜室気圧)2×10-3Torr,ZnS
−SiO2膜:投入電力3kW,Arガス圧力(製膜室
気圧)2×10-3Torr、Al膜:投入電力9kW,
Arガス圧力(製膜室気圧)2×10-3Torrが適当
である。
【0021】AgInSbTe記録層において、Agの
存在は、後述の実施例、比較例から明らかなように、記
録特性および保存安定性の向上に効果がある。ただし、
Agが多くなると結晶転移速度が遅くなるため、高線速
に対応できない。また、記録線速の上昇はSb含有量を
増加するかIn量を増加することによって達成できる
が、Sb量の増加によって記録線速を上昇しようとした
場合には、オーバーライト特性や高温高湿環境下での保
存信頼性が急激に悪化する傾向がある(図2)。
【0022】また、AgInSbTeからAgSbTe
2およびIn3SbTe2化合物組成分を差し引いた残り
のSb/(Te+Sb)比rによるオーバーライト特性
については、図2に示されるように、残余のSb/(T
e+Sb)比rが 0.7≦r≦0.85 の範囲、特に0.75の近傍が良好な結果を与える。
【0023】さらに、In量を増加した場合には、後記
の表1に再生光による劣化の状況が他の特性とともに示
されているように、In組成比bは0.1以下の原子比
が好ましいことが実験により確かめられた。
【0024】このような条件を満たしながら、目的とす
るDVD−ROMの2倍速以上の記録線速を達成するた
め研究を重ねた結果、本発明者らはAg含有量を原子比
で1%以下と非常に少ない量とした系においてオーバー
ライト特性や高温高湿環境下での保存信頼性に良好な結
果を与えることを見い出した。もっともAgが少ない系
に対してはAgの添加による効果が疑問視されるが、A
g添加量0.5%の系の記録特性評価結果と同時に、A
g添加量が0の系つまりInSbTe記録膜についての
評価結果を後記の比較例として表1に示した。表1より
Agの添加効果はその添加量が1%以下であっても再生
光安定性および繰り返し記録可能回数(オーバーライト
特性)、保存安定性において改善は明白であり、本発明
の有効性についても確認することが出来る。
【0025】第1の誘電体層(下部保護層)および第2
の誘電体層(上部保護層)は各種気相成長法、例えば真
空蒸着法、スパッタリング法、電子ビーム蒸着法等によ
り形成できる。また、その膜厚はその機能、即ち、耐熱
層、多重干渉層としての機能によっても異なるが、第1
の誘電体層は50nmから110nmあるいは170n
mから215nmがよい。50nm以下では記録層を基
板の影響から保護する機能の乏しく、215nm以上で
は界面剥離を生じ易くなる。また、第2の誘電体層は1
0〜30nmとするのがよい。10nm以下では記録感
度が悪くなり、30nm以上では熱がこもりすぎてしま
う。
【0026】本発明の記録層は一般的にはスパッタ法、
イオンプレーティング法、真空蒸着法、プラズマCVD
法などにより膜形成が行われ、その膜厚は10〜30n
mがよい。10nmより薄いと光吸収能が低下し記録層
としての機能が不充分である。また、30nmを超える
と記録感度が悪くなる。
【0027】金属反射層には各種金属が使用可能である
が、特にAl−Ti,Al−Ni,Al−Mn,Al−
Cr,Al−Zr,Al−Si等のAl合金やAg−P
d等のAg合金が望ましい。これらの層は真空蒸着法、
スパッタリング法、電子ビーム法等により形成され、そ
の膜厚は20〜400nmがよい。20nm以下では放
熱効果が得られない。また、400nm以上では界面剥
離を生じ易くなる。また、記録層の製膜時、スパッタリ
ング中にスパッタチャンバー中に窒素(N2)を導入す
ることにより得られた光記録媒体は保存安定性が向上す
る。
【0028】誘電体層を2層にした場合(実施例4、
5)の光記録媒体は、表1にみられるように、オーバー
ライト特性が向上する。特に記録層からみて金属反射層
側の第2の誘電体層(上部保護層)を2層とした場合に
おいて、良好な特性向上が見られる。しかしながら、本
発明のAg組成比の少ない相変化型記録材料を用いた記
録層に接する誘電体層は、ZnS−SiO2の場合が良
好な結果を与える。
【0029】すなわち、本発明のAg組成比の少ない相
変化型記録材料を用いた記録層に接する誘電体層は、Z
nS−SiO2の場合が良好な結果を与える。本発明の
第二に記載の第1の誘電体層を2層化する場合、ZnS
−SiO2以外の層では誘電体層の膜厚が50〜11
0nmの場合は、ZnOやSiO2、TaO、InSn
O等の誘電体を10nmから90nmの膜厚範囲とし、
また第1の誘電体層の膜厚が170nmから230n
mの場合はZnOやSiO2、TaO、InSnO等の
誘電体を50nmから150nmの膜厚範囲で配置する
のが良い。また、本発明の第二に記載の第2の誘電体層
の膜厚を2層化する場合は前記第1の誘導体の例と同様
に、ZnOやSiO2、TaO、InSnO等の誘電体
は、10nmから20nmの膜厚範囲で配置するのが良
い。なお、前記ZnS−SiO2以外の誘電体を誘導体
はここに記載された以外のものが使用されてもよい。
【0030】続いて、記録ストラテジについて説明す
る。前述のように構成された光記録媒体に対してDVD
−ROMの2倍速以上(約7m/s以上)の記録マーク
を記録する場合、最大速度は2倍速以上としても実際の
記録線速としては等速の場合もカバーする必要がある。
この場合、最適ジッタを得るためには高線速側と等速側
の記録ストラテジを調整する必要が生ずる。図3に記録
ストラテジの代表的な一例を示す。
【0031】記録マークの記録を2倍速以上の記録線速
と等速の記録線速とに対応させる場合、各光パルス列の
パルス幅Tpおよび先頭のディレイタイムTdelay
および後端のオフパルス幅Topは最大線速において最
低ジッタが得られるように時定数が決定されるととも
に、それよりも低い記録線速においては最大線速におい
て決定された時定数をそのままとしてウィンドウ幅Tw
のみを記録線速に適合させて記録することによって良好
な記録が可能であることが実験により確かめられた。こ
の場合、具体的には高線速のストラテジに対し、等速の
ストラテジーにおいてはマルチパルス後に設定されるオ
フパルス部分のみがウィンドウ幅Twの比の分長くなる
事を示す。
【0032】さらに、等速記録時により良好なジッタを
得ようとする場合においては、さらにオンパルス幅To
pも最大線速時に比較し、線速差に対し1から50%の
範囲でパルス幅大きくすることによって良好な記録特性
が得られる。
【0033】
【実施例】次に実施例をあげて本発明を具体的に説明す
る。
【0034】実施例1 表1に記載の組成の記録層を厚さ20nm、第1の誘電
体層を厚さ70nm、第2の誘電体層を厚さ20nm、
金属反射層を厚さ140nmとしてポリカーボネート基
板上にスパッタ法により成膜して光記録媒体を作製し
た。これの特性を4.7GB DVD−ROMの2倍速
以上である8m/sの記録線速において評価した。結果
は表1に示す様な良好な特性が得られた。なお、表1
(高線速での記録特性)は図1の構造を有する光記録媒
体の記録線速7m/sでの繰り返し記録回数を調べたも
のである。繰り返し記録回数は、ウインドウ幅Twで規
格化したジッタの値σ/Twが規格値を満足する最大回
数で判定したものである。トラックピッチは0.74μ
mである。
【0035】実施例2 記録層組成を表1のように変更した以外は実施例1と同
様にして光記録媒体を作製した。これを実施例1と同じ
に評価したところ、実施例1とほぼ同等の結果が得られ
た(表1)。
【0036】実施例3 実施例1と同じ組成の記録層の成膜時に窒素を約3%と
したアルゴン窒素混合ガスを用いて形成した以外は実施
例1と同様にして光記録媒体を作製した。これを実施例
1と同じに評価したところ、実施例1に比較して保存信
頼性が向上した(表1)。
【0037】実施例4 第1の誘電体層を2層にした以外は実施例1と同様にし
て光記録媒体を作製した。なお第1の誘電体層の膜構成
は基板側からZnO:35nm、ZnS−SiO2:3
5nmとした。これを実施例1と同じに評価したとこ
ろ、実施例1に比較してオーバーライト特性が向上した
(表1)。
【0038】実施例5 第2の誘電体層を2層にした以外は実施例1と同様にし
て光記録媒体を作製した。なお、第2の誘電体層の膜構
成は記録層側からZnS−SiO2:10nm、Zn
O:10nmとした。これを実施例1と同じに評価した
ところ、実施例1に比較してオーバーライト特性が向上
したと同時に記録線速の向上も見られた(表1)。
【0039】比較例1 本発明の記録層からAgを取り除いた組成に近いInS
bTeを記録層として用いた以外は実施例1と同様にし
て光記録媒体を作製した。これを実施例1と同じに評価
したところ、再生光安定性、保存信頼性が悪い結果とな
った。
【0040】比較例2 本発明の記録層からAg及びInを取り除いた組成に近
いSbTeを記録層として用いた以外は実施例1と同様
にして光記録媒体を作製した。これを実施例1と同じに
評価したところ、再生光安定性は良好であるものの、保
存信頼性が悪い結果となった。また、この結果から、I
nの含有量は低い方が再生光安定性に効果的であること
もわかった。
【0041】実施例6 本発明の記録ストラテジを用いてDVD−ROMの1〜
2.5倍速の記録をおこなった。ストラテジ条件を表2
に示す。記録パワーを最適化することによって、図5に
示すようなフラットなジッタ特性が得られることが分か
った。
【0042】実施例7 実施例6の記録ストラテジに対し、オンパルスの幅も最
大線速時に比較し、各線速に対し20%の割合で大きく
し、DVD−ROMの1〜2.5倍速の記録をおこなっ
た。ストラテジ条件を表3に示す。記録パワーを最適化
することによって、図5に示すような特に定線速側でさ
らに良好なジッタ特性が得られることが分かった。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】
【表3】
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、AgInSb
Te相変化型記録材料のAg含有量を1%以下と少ない
量とし、他の元素を特定範囲に調整することによって、
高線速記録条件下(記録線速:3.0〜14m/s)に
おいて、オーバーライト特性や高温高湿環境下での保存
信頼性において良好な結果を与える光ディスクが実現さ
れる。
【0047】請求項2の発明によれば、記録層の膜厚を
10nmから25nm、第1の誘電体層の膜厚を50n
mから110nmあるいは170nmから215nm、
第2の誘電体層の膜厚を10nmから30nmの範囲に
し、さらに反射層の膜厚は20nmから400nmの範
囲としたことにより、4.7GB DVD−ROMの規
格値に対し互換性の高い書き換え型光ディスクが実現さ
れる。
【0048】請求項3の発明によれば、記録層に窒素元
素を含有させたことにより保存特性の向上した光ディス
クが得られる。
【0049】請求項4の発明によれば、第1、第2の誘
電体層のうち少なくとも1層あるいは両層が、ZnS−
SiO2混合ターゲットを用いてスパッタ製膜された層
とその他の誘電体の単体および混合ターゲットを用いて
スパッタ製膜された層の2層構成であり、さらにこの2
層構成の誘電体層の記録層側はZnS−SiO2とする
ことによってさらにオーバーライト特性が向上される。
【0050】請求項5の発明によれば、基体にポリカー
ボネートを用いたことのより、光ディスクの加工性、光
学特性が良好になる。
【0051】請求項6の発明によれば、請求項1〜5に
記載の光記録媒体のレーザー光等の光パルス列を用いる
光記録方法において、各光パルス列のパルス幅Tpおよ
び先頭のディレイタイムTdelayおよび後端のオフ
パルス幅Topは14m/s以下の記録線速において記
録装置の最大速度において最低ジッタが得られるように
時定数が決定されるとともに、それよりも低い記録線速
においては最大線速において決定された時定数をそのま
まとしてウィンドウ幅Twのみを記録線速に適合させて
記録するか、あるいは先頭のディレイタイムTdela
yおよび後端のオフパルス幅Topはそのままの時定数
であるが、パルス幅の時定数のみを変更して記録するこ
とによってCAV方式の記録CLV方式の記録において
も良好なジッタが得られる。また、記録線速を広範囲に
カバーできる光記録システムが実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光記録媒体の一例の断面図。
【図2】繰返し記録回数の(x-a-1/3b)Sb/((y-2a-2/3
b)Te+(x-a-1/3b)Sb)の比r依存性を表わした図。
【図3】記録ストラテジの説明図。
【図4】実施例6と実施例7との違いを表わした記録ス
トラテジ条件の説明図。
【図5】記録ストラテジによるジック特性を表わした説
明図。
【符号の説明】
1 基板 2 第1の誘電体層(下部保護層) 3 記録層 4 第2の誘電体層(上部保護層) 5 金属反射層(反射放熱層) 6 環境保護層
フロントページの続き (72)発明者 芝口 孝 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鈴木 栄子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 小名木 伸晃 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 田代 浩子 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 木下 幹夫 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 影山 喜之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H111 EA04 EA12 EA23 EA31 EA32 EA33 EA37 EA40 FA01 FA12 FA21 FA25 FA27 FA37 FB09 FB12 FB17 FB21 FB29 FB30 GA03 5D029 JA01 JB35 JC17 JC18 5D090 AA01 BB05 CC01 CC14 DD02 EE05 FF11 FF21 KK05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリカーボネート基板上に少なくとも第
    1の誘電体層、相変化型の記録層、第2の誘電体層、お
    よび金属反射層をこの順番で積層した光記録媒体におい
    て、該記録層の組成は組成式AgaInbSbxTeyで表
    記され、a,b,x,yはそれぞれ原子比率で 0<a≦0.01,0.03≦b≦0.10,0.40≦x≦0.70,y=1-a-b-
    x、 かつ(x-a-1/3b)Sb /((y-2a-2/3b)Te +(x-a-1/3b)
    Sb)の比rが 0.7≦r≦0.85 の範囲であり、記録マークが記録線速3.0m/s以上
    14m/s以下の範囲においてCAV方式またはCLV
    方式で記録されることを特徴とする光記録媒体。
  2. 【請求項2】 記録層の膜厚が10nmから25nm、
    第1の誘電体層の膜厚が50nmから110nmあるい
    は170nmから215nm、第2の誘電体層の膜厚が
    10nmから30nmの範囲にあり、さらに金属反射層
    の膜厚が20nmから400nmの範囲にあることを特
    徴とする請求項1記載の光記録媒体。
  3. 【請求項3】 記録層は窒素元素を含むことを特徴とす
    る請求項1又は2記載の光記録媒体。
  4. 【請求項4】 第1の誘電体層および第2の誘電体層の
    うちの少なくとも1層あるいは両層が、ZnS−SiO
    2混合ターゲットを用いてスパッタ製膜された層とその
    他の誘電体の単体および混合ターゲットを用いてスパッ
    タ製膜された層との2層構成であり、さらにこの2層構
    成の誘電体層の記録層側はZnS−SiO2であること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光記録媒
    体。
  5. 【請求項5】 基板がポリカーボネート樹脂であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光記録媒
    体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の光記録
    媒体を使用し、これにあらかじめレーザー光等のエネル
    ギービームにより、結晶相に初期化された記録層に対し
    レーザー光等の光パルス列を用いてアモルファス相の記
    録マークを記録する光記録方法において、各光パルス列
    のパルス幅Tpおよび先頭のディレイタイムTdela
    yおよび後端のオフパルス幅Topは14m/s以下の
    記録線速において記録装置の最大速度において最低ジッ
    タが得られるように時定数が決定されるとともに、それ
    よりも低い記録線速においては最大線速において決定さ
    れた時定数をそのままとしてウィンドウ幅Twのみを記
    録線速に適合させて記録するか、あるいは先頭のディレ
    イタイムTdelayおよび後端のオフパルス幅Top
    はそのままの時定数であるが、パルス幅Tpの時定数の
    みを変更して記録することを特徴とする光記録方法。
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JP2008204624A (ja) * 2001-05-21 2008-09-04 Ricoh Co Ltd 光記録媒体の記録方法

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