JP2000335399A - 自動二輪車のブレーキ装置 - Google Patents

自動二輪車のブレーキ装置

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JP2000335399A
JP2000335399A JP11145490A JP14549099A JP2000335399A JP 2000335399 A JP2000335399 A JP 2000335399A JP 11145490 A JP11145490 A JP 11145490A JP 14549099 A JP14549099 A JP 14549099A JP 2000335399 A JP2000335399 A JP 2000335399A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動二輪車のばね下荷重を増加させることな
く,車輪を軽快に制動し得るようにした,自動二輪車の
ブレーキ装置を提供する。 【解決手段】 前輪WfのディスクブレーキBのブレー
キキャリパ4に1次ホイールシリンダ61 及び2次ホイ
ールシリンダ62 を併設し,1次ホイールシリンダ61
に,操縦者による操作されるマスタシリンダMの出力ポ
ートMaを接続し,2次ホイールシリンダ62 には,油
圧ポンプ9を含む油圧源7からマスタシリンダMの出力
油圧に比例した倍力油圧を引き出す比例増圧弁Vの倍力
油圧室30を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,自動二輪車のブレ
ーキ装置に関し,特に,車輪を制動する車輪ブレーキ手
段に,それぞれ油圧を供給されると該車輪ブレーキ手段
を作動し得る1次ホイールシリンダ及び2次ホイールシ
リンダを備えたものゝ改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,この種のブレーキ装置として,例
えば特公昭62−25550号公報に開示されているよ
うに,前輪の左右両側に第1及び第2ディスクブレーキ
を配設し,第1ディスクブレーキのホイールシリンダに
操縦者により操作されて油圧を発生する1次マスタシリ
ンダの出力ポートを接続し,第1ディスクブレーキの作
動に伴いそれが前輪から受ける回転トルクにより作動さ
れる2次マスタシリンダをフロントフォークに取付け,
この2次マスタシリンダの出力ポートを第2ディスクブ
レーキのホイールシリンダに接続したものが既に知られ
ている。このブレーキ装置によれば,1次マスタシリン
ダの出力油圧による第1ディスクブレーキの作動時,前
輪の回転トルクを利用して,2次マスタシリンダを作動
させ,その出力油圧によって第2ディスクブレーキを作
動させるので,1次マスタシリンダに対する比較的小さ
い操作力をもって大なる制動力を発揮することができ,
制動を軽快に行うことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで,従来の上記
ブレーキ装置では,車輪の回転トルクにより作動される
2次マスタシリンダは,その機能上,車輪の近傍に設置
することを余儀なくされるため,2次マスタシリンダに
より自動二輪車のばね下荷重を増加させ,その乗り心地
を多少と害することになる。
【0004】本発明は,かゝる事情に鑑みてなされたも
ので,自動二輪車のばね下荷重を増加させることなく,
車輪を軽快に制動し得るようにした,自動二輪車のブレ
ーキ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,車輪を制動する車輪ブレーキ手段に,それぞれ油圧
を供給されると該車輪ブレーキ手段を作動し得る1次ホ
イールシリンダ及び2次ホイールシリンダを備えた,自
動二輪車のブレーキ装置において,前記1次ホイールシ
リンダに,操縦者による操作によって油圧を発生するマ
スタシリンダの出力ポートを接続し,前記2次ホイール
シリンダには,油圧ポンプを含む油圧源から前記マスタ
シリンダの出力油圧に比例した倍力油圧を引き出す比例
増圧弁の倍力油圧室を接続したことを第1の特徴とす
る。
【0006】この第1の特徴によれば,マスタシリンダ
の作動時には,その出力油圧が1次ホイールシリンダに
供給され,またこのマスタシリンダの出力油圧に比例し
て比例増圧弁から出力される倍力油圧が2次ホイールシ
リンダに供給されるから,操縦者は,マスタシリンダに
対する比較的小さい操作力をもって前輪を強力に制動す
ることができる。
【0007】しかも,車輪ブレーキ手段に倍力油圧を与
えるための油圧源及び比例増圧弁は,自動二輪車の懸架
ばねより上方のフロントフォーク上部やボディフレーム
に自由に設置することが可能であるから,そのような設
置により,自動二輪車のばね下荷重の増加を抑え,良好
な乗り心を維持することができる。
【0008】また,万一,油圧源に失陥が生じて,比例
増圧弁が出力不能となっても,マスタシリンダの出力油
圧の1次ホイールシリンダへの供給は可能であるから,
車輪ブレーキ手段の通常作動を得て,フェールセーフを
確保することができる。
【0009】また,本発明は,上記特徴に加えて,車輪
ブレーキ手段を,車輪の少なくとも一側に配設したディ
スクブレーキで構成し,そのキャリパに1次及び2次ホ
イールシリンダを併設したことを第2の特徴とする。
【0010】この第2の特徴によれば,車輪ブレーキ手
段の構成簡素化を図ることができる。
【0011】さらに,本発明は,第1の特徴に加えて,
車輪ブレーキ手段を,車輪の両側に配設した第1及び第
2ディスクブレーキにより構成して,第1ディスクブレ
ーキのホイールシリンダを1次ホイールシリンダとし,
第2ディスクブレーキのホイールシリンダを2次ホイー
ルシリンダとしたことを第3の特徴とする。
【0012】この第3の特徴によれば,車輪の制動効果
を高めることができる。
【0013】
【実施例の形態】本発明の実施の形態を,添付図面に示
す本発明の実施例に基づいて以下に説明する。
【0014】図1は本発明の第1実施例を示す,自動二
輪車のブレーキ装置の,要部を縦断した全体系統図,図
2は同ブレーキ装置の制動力特性線図,図3は本発明の
第2実施例を示す,図1と同様な全体系統図である。
【0015】先ず,本発明の第1実施例の説明より始め
る。図1において,自動二輪車の操向ハンドルHにブレ
ーキレバー1によって操作されるマスタシリンダMが取
付けられる。また自動二輪車のフロントフォーク(図示
せず)には,車輪としての前輪Wfが軸支され,それは
車輪ブレーキ手段Bによって制動されるようになってい
る。この車輪ブレーキ手段Bは,前輪Wfの少なくとも
一側に配設されるディスクブレーキで構成される。即
ち,車輪ブレーキ手段Bは,前輪Wfのハブの一側に固
着されるブレーキディスク2と,このブレーキディスク
2の両側面に対向して配設される左右一対の摩擦パッド
3a,3bと,これら摩擦パッド3a,3bを挟んでブ
レーキディスク2を跨ぐブレーキキャリパ4とを備えて
おり,そのブレーキキャリパ4は,前記フロントフォー
クに左右方向摺動可能に取付けられ,摩擦パッド3a,
3bは,このブレーキキャリパ4又はフロントフォーク
に固着されるブラケットに支持される。
【0016】ブレーキキャリパ4には,一方の摩擦パッ
ド3bの背面に対向する3本のピストン51 ,52 ,5
1 を摺動可能に収容する3本のホイールシリンダ61
2,61 が併設され,両側のホイールシリンダ61
1 は,互いに連通した1次ホイールシリンダとされ,
この1次ホイールシリンダ61 ,61 には,前記マスタ
シリンダMの出力ポートMaが油圧導管L1 を介して接
続される。
【0017】また中央のホイールシリンダ62 は,1次
ホイールシリンダ61 ,61 から独立した2次ホイール
シリンダ62 とされ,この2次ホイールシリンダ62
は,前記マスタシリンダMの出力油圧に応動して,それ
より高い油圧を油圧源7から引き出す比例増圧弁Vが油
圧導管L3 を介して接続される。
【0018】前記油圧源7は,電動モータ8により駆動
されて,リザーバ10から作動油を吸入する油圧ポンプ
9と,この油圧ポンプ9の吐出油圧を蓄圧するアキュム
レータ11とからなっている。このアキュムレータ11
の油圧は油圧センサ12により検知され,その検知油圧
が下限値以下になると油圧ポンプ9を作動し,上限値以
上になると油圧ポンプ9の作動を停止するようになって
いる。
【0019】前記比例増圧弁Vは,ケーシング13と,
その一端に隔壁板14を挟んで接合されるキャップ15
と,ケーシング13の他端に接合される蓋板16とを備
える。キャップ15は,隔壁板14で開口面を閉鎖され
る有底のシリンダ孔17を有しており,それに摺動自在
に嵌装される制御ピストン18により,該シリンダ孔1
7内は,隔壁板14側の大気圧室19と,それと反対側
の制御油圧室20とに区画され,その制御油圧室20に
前記マスタシリンダMの出力ポートMaが導管L2 を介
して接続される。
【0020】ケーシング13は,隔壁板14で開口面を
閉鎖される有底のシリンダ孔21を有しており,それに
弁ピストン22が摺動自在に嵌装されると共に,該ピス
トン22を隔壁板14に向けて付勢する戻しばね23が
収容される。
【0021】隔壁板14には,その中心部に透孔24が
穿設される一方,制御ピストン18には,上記透孔24
を貫通して,弁ピストン22の端面に当接する小軸18
sが突設され,この小軸18sを介して制御ピストン1
8は弁ピストン22を押動することができる。
【0022】弁ピストン22には,その両端面間を連通
する通孔25と,隔壁板14との対向面で通孔25を前
記透孔24に連通する溝26とが設けられ,これらによ
って,ケーシング13のシリンダ孔21内各部は前記大
気圧室19と連通される。このシリンダ孔21又は大気
圧室19に戻し油路L6 が接続され,この戻し油路L 6
の下流端は,前記リザーバ10及び油圧ポンプ9間の吸
入通路L4 に接続される。
【0023】またケーシング13には,それと一体の隔
壁13wを挟んで前記シリンダ孔21と軸方向に並び且
つ蓋板16で開口面を閉鎖される有底の装着孔28が設
けられており,それに弁ハウジング29が固定的に装着
され,それにより装着孔28の底部に倍力油圧室30が
画成され,この倍力油圧室30が油圧導管L3 を介して
前記2次ホイールシリンダ62 に接続される。前記弁ピ
ストン22には,隔壁13wを油密且つ摺動自在に貫通
して先端を倍力油圧室30に臨ませる反力ピストン31
が一体に形成される。この反力ピストン31は,前記制
御ピストン18より充分に小径とされる。
【0024】弁ハウジング29には,アキュムレータ1
1及び倍力油圧室30間の油路を開閉する入口弁33が
設けられる。即ち,入口弁33は,アキュムレータ11
から延出する高圧油路L5 が接続される弁室35と,こ
の弁室35を前記倍力油圧室30に連通する弁孔36
と,弁室35に収容されて,弁孔36を閉じるべくばね
付勢されるチェック弁37と,弁孔36を緩く貫通して
チェック弁37に対向する開弁棒38とから構成され,
この開弁棒38は,前記反力ピストン31により押動さ
れるとチェック弁37を開くようになっている。
【0025】また弁ピストン22には,倍力油圧室30
と弁ピストン22の溝26との間の油路を開閉する出口
弁40が設けられる。即ち,出口弁40は,反力ピスト
ン31の通孔41を介して倍力油圧室30に連通する弁
室42と,この弁室42を弁ピストン22の溝26に連
通する弁孔43と,弁室42に収容されて,弁孔43を
閉じるべくばね付勢されるチェック弁44と,弁孔43
を緩く貫通してチェック弁44に対向する開弁棒45と
から構成され,この開弁棒45は,弁ピストン22の後
退時,隔壁板14により押動されるとチェック弁44を
開くようになっている。
【0026】前記油圧源7及び比例増圧弁Vは,何れも
自動二輪車の,懸架ばねより上方のフロントフォーク上
部もしくはボディフレームに取付けられる。
【0027】次に,この実施例の作用について説明す
る。
【0028】いま,前輪Wfを制動すべく,ブレーキレ
バー1を操作してマスタシリンダMを作動すると,その
出力油圧は,油圧導管L1 ,L2 に別れてブレーキキャ
リパ4の1次ホイールシリンダ61 ,61 と,比例増圧
弁Vの制御油圧室20に供給される。そして1次ホイー
ルシリンダ61 ,61 に供給された油圧は,1次ピスト
ン51 ,51 に推力を付与するので,この1次ピストン
1 ,51 の前進と,その反力によるブレーキキャリパ
4の,1次ピストン51 ,51 と反対方向への移動とに
より両摩擦パッド3a,3bをブレーキディスク2の両
側面に圧接させるので,前輪Wfに制動力が加えられ
る。
【0029】一方,比例増圧弁Vの制御油圧室20に供
給された油圧は制御ピストン18に推力を与える。その
推力が戻しばね23のセット荷重により規定される所定
値以上になると,制御ピストン18は戻しばね23を圧
縮させつゝ弁ピストン22と共に前進するので,出口弁
40では,開弁棒45が隔壁板14から解放されること
からチェック弁44が閉じ,続いて,弁ピストン22の
前進により反力ピストン31が入口弁33の開弁棒38
を押動するので,チェック弁37を開く。すると,アキ
ュムレータ11の油圧が入口弁33を通って,倍力油圧
室30に伝達する。その油圧は反力ピストン31の端面
に作用して反力を及ぼし,その反力は,弁ピストン22
及び制御ピストン18を後退方向へ付勢する。その結
果,その反力が,制御油圧室20の油圧による制御ピス
トン18の押圧力より大となると,両ピストン18,2
2は後退して,入口弁33を閉弁すると共に,出口弁4
0を開弁し,これによりアキュムレータ11から倍力油
圧室30への油圧の供給を遮断すると共に,倍力油圧室
30から大気圧室19側へ油圧をリークさせる。そして
制御油圧室20の油圧による制御ピストン18の押圧力
が上記反力と釣り合うと,入口弁33及び出口40は共
に閉弁して,倍力油圧室30の油圧を保持する。また制
御油圧室20の油圧による制御ピストン18の押圧力が
上記反力を上回ると,再び両ピストン18,22が前進
して,出口弁40を閉弁すると共に,入口弁33を開弁
するので,アキュムレータ11から倍力油圧室30への
油圧の供給が再開される。このような作用の繰返によ
り,倍力油圧室30の油圧は,制御油圧室20の油圧,
即ちマスタシリンダMの出力油圧に比例して増圧制御さ
れる。
【0030】このように制御される倍力油圧室30の油
圧は,油圧導管L3 を経て前記ブレーキキャリパ4の2
次ホイールシリンダ62 に供給され,2次ピストン52
に推力を付与するので,両摩擦パッド3a,3bのブレ
ーキディスク2に対する圧接力,即ち前輪Wfの制動力
をマスタシリンダMの出力油圧に応じて増強することが
できる。
【0031】而して,倍力油圧室30の油圧は反力ピス
トン31に反力を与え続け,それは油圧的にマスタシリ
ンダMを介してブレーキレバー1までフィードバックさ
れるので,操縦者は倍力油圧室30の油圧の大きさ,即
ち制動力を感知して,良好な操作フィーリングを得るこ
とができる。
【0032】この間のマスタシリンダMに対する操作力
と,前輪Wfに対する制動力との関係を示すと,図2の
ようになる。同図において,特性線の屈曲点Pは比例増
圧弁Vの倍力油圧の発生点であり,このように,制御ピ
ストン18の戻しばね23のセット荷重の選定すること
により倍力油圧の発生時期をマスタシリンダMの出力油
圧の発生時期より適当に遅らせると,制動力の制御をき
め細かく且つ容易に行うことができる。
【0033】かくして,操縦者は,マスタシリンダMに
対する比較的小さい操作力をもって前輪Wfを強力に制
動することができる。しかも,車輪ブレーキ手段Bに倍
力油圧を与えるための油圧源7及び比例増圧弁Vは,自
動二輪車の懸架ばねより上方のフロントフォーク上部や
ボディフレームに自由に設置することが可能であるか
ら,そのように設置することにより,自動二輪車のばね
下荷重の増加を抑え,良好な乗り心を維持することがで
きる。
【0034】また,万一,油圧源7に失陥が生じて,倍
力油圧室30が昇圧不能となった場合でも,マスタシリ
ンダMの出力油圧の1次ホイールシリンダ61 ,61
の供給は可能であるから,1次ピストン51 ,51 のみ
の前進により車輪ブレーキ手段Bを作動して,フェール
セーフを確保することができる。
【0035】次に,ブレーキレバー1への操作力を解除
して,マスタシリンダMを不作動状態に戻すと,1次ホ
イールシリンダ61 ,61 及び制御油圧室20は直ちに
減圧する。制御油圧室20が減圧すると,弁ピストン2
2が戻しばね23の付勢力で制御ピストン18と共に後
退し,それに伴い入口弁33が閉弁すると共に出口弁4
0が開弁するので,アキュムレータ11から倍力油圧室
30への油圧の供給が絶たれると共に,倍力油圧室30
及び2次ホイールシリンダ62 の油圧が出口弁40を通
って戻し油路L6 へ,そしてリザーバ10に戻るか,再
び油圧ポンプ9に吸入されていく。こうして,車輪ブレ
ーキ手段Bは不作動状態に復帰して,前輪Wfを制動力
から解放する。
【0036】この第1実施例のように,車輪ブレーキ手
段Bを,前輪Wfの一側に配設したディスクブレーキで
構成し,そのキャリパ4に1次及び2次ホイールシリン
ダ6 2 を設けることは,該ブレーキ手段Bの構成簡素化
を図る上に有効である。
【0037】次に,図3により,本発明の第2実施例に
ついて説明する。
【0038】この第2実施例では,車輪ブレーキ手段B
が,前輪Wfの両側に配設される第1及び第2ディスク
ブレーキB1 ,B2 によって構成される。これら第1及
び第2ディスクブレーキB1 ,B2 のブレーキキャリパ
4は,1本又は複数本のピストン51 ,52 を収容する
1本又は互いに連通する複数本のホイールシリンダ
1 ,62 をそれぞれ備えており,その他の各ディスク
ブレーキB1 ,B2 の構成は,前記実施例の車輪ブレー
キ手段であるディスクブレーキBと基本的には同一であ
る。
【0039】第1ディスクブレーキB1 のホイールシリ
ンダ61 が1次ホイールシリンダとされ,第2ディスク
ブレーキB2 のホイールシリンダ62 が2次ホイールシ
リンダ62 とされる。したがって,その1次ホイールシ
リンダ61 には,マスタシリンダMの出力ポートMaが
油圧導管L1 を介して接続され,2次ホイールシリンダ
2 には,比例増圧弁Vの倍力油圧室30が油圧導管L
3 を介して接続される。その他の構成は,前実施例と同
様であるので,図中,前実施例と対応する部分には同一
の参照符号を付して,その説明を省略する。
【0040】而して,ブレーキレバー1の操作によりマ
スタシリンダMを作動すれば,その出力油圧により第1
ディスクブレーキB1 を作動し,比例増圧弁Vの倍力油
圧室30からの出力油圧により第2ディスクブレーキB
2 を倍力作動することができる。
【0041】油圧源7の失陥時には,マスタシリンダM
の出力油圧により第1ディスクブレーキB1 の通常作動
が可能であるから,この第2実施例においてもフェール
セーフは確保される。
【0042】また,上記のように,車輪ブレーキ手段B
を,前輪Wfの両側に配設した第1及び第2ディスクブ
レーキB1 ,B2 により構成して,第1ディスクブレー
キB 1 のホイールシリンダ61 を1次ホイールシリンダ
とし,第2ディスクブレーキB2 のホイールシリンダ6
2 を2次ホイールシリンダとすることは,前輪Wfの制
動効果を高める上に有効である。
【0043】本発明は,上記実施例に限定されるもので
はなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が
可能である。例えば,第1実施例においては,1次及び
2次ホイールシリンダ62 を備えたディスクブレーキB
を前輪Wfの左右両側に一対配設することもできる。ま
た,本発明のブレーキ装置は,自動二輪車の後輪用とし
ても実施可能である。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば,車輪を制動する車輪ブレーキ手段に,それぞれ油圧
を供給されると該車輪ブレーキ手段を作動し得る1次ホ
イールシリンダ及び2次ホイールシリンダを備えた,自
動二輪車のブレーキ装置において,前記1次ホイールシ
リンダに,操縦者による操作によって油圧を発生するマ
スタシリンダの出力ポートを接続し,前記2次ホイール
シリンダには,油圧ポンプを含む油圧源から前記マスタ
シリンダの出力油圧に比例した倍力油圧を引き出す比例
増圧弁の倍力油圧室を接続したので,マスタシリンダの
作動時には,その出力油圧が1次ホイールシリンダに供
給され,またこのマスタシリンダの出力油圧に比例して
比例増圧弁から出力される倍力油圧が2次マスタシリン
ダに供給されるから,操縦者は,マスタシリンダに対す
る比較的小さい操作力をもって前輪を強力に制動するこ
とができる。しかも,車輪ブレーキ手段に倍力油圧を与
えるための油圧源及び比例増圧弁は,自動二輪車の懸架
ばねより上方のフロントフォーク上部やボディフレーム
に自由に設置することが可能であるから,そのような設
置により,自動二輪車のばね下荷重の増加を抑え,良好
な乗り心を維持することができる。また,万一,油圧源
に失陥が生じて,比例増圧弁が出力不能となっても,マ
スタシリンダの出力油圧の1次ホイールシリンダへの供
給は可能であるから,車輪ブレーキ手段の通常作動を得
て,フェールセーフを確保することができる。
【0045】また,本発明の第2の特徴によれば,車輪
ブレーキ手段を,車輪の少なくとも一側に配設したディ
スクブレーキで構成し,そのキャリパに1次及び2次ホ
イールシリンダを併設したので,車輪ブレーキ手段の構
成簡素化を図ることができる。
【0046】さらに,本発明の第3の特徴によれば,車
輪ブレーキ手段を,車輪の両側に配設した第1及び第2
ディスクブレーキにより構成して,第1ディスクブレー
キのホイールシリンダを1次ホイールシリンダとし,第
2ディスクブレーキのホイールシリンダを2次ホイール
シリンダとしたので,車輪の制動効果を高めることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す,自動二輪車のブレ
ーキ装置の,要部を縦断した全体系統図。
【図2】同ブレーキ装置の制動力特性線図。
【図3】本発明の第2実施例を示す,図1と同様な全体
系統図。
【符号の説明】
B・・・・・・車輪ブレーキ手段 B1 ・・・・・第1ディスクブレーキ B2 ・・・・・第2ブレーキ M・・・・・・マスタシリンダ V・・・・・・比例増圧弁 Wf・・・・・車輪(前輪) 1・・・・・・ブレーキレバー 4・・・・・・ブレーキキャリパ 61 ・・・・・1次ホイールシリンダ 62 ・・・・・2次ホイールシリンダ 7・・・・・・油圧源 9・・・・・・油圧ポンプ 30・・・・・倍力油圧室

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輪(Wf)を制動する車輪ブレーキ手
    段(B)に,それぞれ油圧を供給されると該車輪ブレー
    キ手段(B)を作動し得る1次ホイールシリンダ
    (61 )及び2次ホイールシリンダ(62 )を備えた,
    自動二輪車のブレーキ装置において,前記1次ホイール
    シリンダ(61 )に,操縦者による操作によって油圧を
    発生するマスタシリンダ(M)の出力ポート(Ma)を
    接続し,前記2次ホイールシリンダ(62 )には,油圧
    ポンプ(9)を含む油圧源(7)から前記マスタシリン
    ダ(M)の出力油圧に比例した倍力油圧を引き出す比例
    増圧弁(V)の倍力油圧室(30)を接続したことを特
    徴とする,自動二輪車のブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動二輪車のブレーキ装
    置において,車輪ブレーキ手段(B)を,車輪(Wf)
    の少なくとも一側に配設したディスクブレーキで構成
    し,そのキャリパ(4)に1次及び2次ホイールシリン
    ダ(6 1 ,62 )を並設したことを特徴とする,自動二
    輪車のブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動二輪車のブレーキ装
    置において,車輪ブレーキ手段(B)を,車輪(Wf)
    の両側に配設した第1及び第2ディスクブレーキ
    (B1 ,B2 )により構成して,第1ディスクブレーキ
    (B1 )のホイールシリンダを1次ホイールシリンダ
    (61 )とし,第2ディスクブレーキ(B2 )のホイー
    ルシリンダを2次ホイールシリンダ(62 )としたこと
    を特徴とする,自動二輪車のブレーキ装置。
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