JP2000335628A - ラッピングフィルム - Google Patents

ラッピングフィルム

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JP2000335628A
JP2000335628A JP28113899A JP28113899A JP2000335628A JP 2000335628 A JP2000335628 A JP 2000335628A JP 28113899 A JP28113899 A JP 28113899A JP 28113899 A JP28113899 A JP 28113899A JP 2000335628 A JP2000335628 A JP 2000335628A
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film
wrapping
wrapping film
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layer
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JP28113899A
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English (en)
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Shinya Sato
信也 佐藤
Michihide Yamauchi
通秀 山内
Haruo Sakahashi
春夫 坂橋
Masamichi Senoo
正道 妹尾
Hiroshi Otsuka
浩史 大塚
Keiji Abe
啓二 阿部
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 付着可能な面を少なくとも一方の面に有
するラッピングフィルムであって、表面粗さ0.7〜
1.5nmのガラス面に4Paの圧力で前記付着可能な
面を当接させた後に測定された剪断剥離力が400cN
/25cm2 以下で、且つ前記ガラス面に4kPA時の
圧力で前記付着可能な面を当接させた後に測定された剪
断剥離力が700cN/25cm2 以上であることを特
徴とするラッピングフィルム。 【効果】 本発明のラッピングフィルムは、食品への移
行物が少なく、ラップする前にはラップ同士が絡み合わ
ず、ラップする時はラッピングの対象物に対する付着性
が良好で、剥離性も良くラップした後はがしやすく、取
り扱い性が良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取り扱いの容易な
ラッピングフィルムに関し、詳細には、ラップする前に
はラップ同士が絡み合わず、ラップする時はラッピング
の対象物に対する付着性が良好で、ラップした後剥がし
易いラッピングフィルムに関する
【0002】
【従来の技術】家庭用或いは業務用ラッピングフィルム
としては、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等を主
成分とするフィルムが用いられている。これらはすべて
紙管に巻かれ使用時に巻き出され、カットして使用する
形態になっている。しかし、どのような素材を用いたラ
ッピングフィルムでも付着性が高いものは、フィルムを
カットして対象物をラッピングする迄にフィルム同士が
貼り付いてしまい、ラッピングの操作性が低下すること
がしばしばある。また、フィルム同士の貼り付きによ
り、フィルムの可使用面積が低下し、ムダにすることが
しばしばある。
【0003】また、ラッピングフィルムの使用目的を考
えれば、主に食材をラッピングして保存し、保存した後
必要な時にはそれを剥がして使用するので、十分な付着
性と、軽い剥離性が必要になる。
【0004】特公昭58−1030号公報に記載のラッ
ピングフィルムでは、フィルム同士の剥離性を向上させ
ることを目的として、周縁部又は一側縁部の表層に研磨
具によって多数の直線状又は非直線状の極微細な擦過条
痕からなる非自己粘着部を形成している。しかし、この
非自己粘着部は粘着性が発現するものではない。また、
非自己粘着部ではフィルム同士の貼り付きは起こらない
ものの、それ以外の部分は粘着性であるため貼り付きの
問題は依然として残っている。更に、容器や食材等の対
象物の大きさはまちまちであるので、場合によっては非
自己粘着部が確実なラッピングを妨げることもある。
【0005】WO97/25256号公報(特表平11
−501895)に記載のラッピングフィルムでは、ハ
ンドリング性の向上と密封性を向上させる目的で、使用
者によって作動されるまでは最小限の接着特性を示し、
作動後は十分な接着力を発現させる圧力感応接着剤を含
む凹凸フィルムが提案されている。非接着の突出部と突
出部の高さより小さい厚みでその突出部を包囲するよう
に圧力感応接着剤が配置されており、外力(圧縮力、引
っ張り力)がかかることにより、圧力感応接着剤が配置
されている部分がラッピングする対象面に接着し、十分
な接着性を示すことができるのである。この十分な接着
性は、この文献では作動側は、使用者によって作動され
た後は、1インチ幅毎に少なくとも1オンス(28g)
の接着剥がし力を示し、前記作動側は圧力感応接着剤を
含むことを特徴とする改良された収納ラップ材料、と記
載されている。しかしながら、使用する場面において、
ラッピングする対象面への接着性においては、1インチ
幅毎に少なくとも1オンスあれば十分であるが、対象面
からのラッピングフィルムの剥がし易さにおいては、接
着力が強すぎ、剥離性が不十分で、非常に使いにくくな
ってくる。更に、接着剤が配置されているので、食器ま
たは食材に接着剤が移行して安全性上好ましくない。
【0006】また、この文献では、作動側は、1平方イ
ンチあたり0.1ポンドの圧縮力で作動可能と記載され
ている。従って、通常の方法でロール状にフィルムを巻
いた場合、巻いた時点で既に作動してしまうため、フィ
ルム同士が接着してしまい、ロールから引き出すことが
できない。そこで、フィルムを軽い力で引き出すには、
作動しない極めて弱い力でロール状に仕上げる必要があ
る。しかし、ロールの嵩が大きくなって、収納箱も大き
くなるため握りにくく、使いにくいものになったり、少
ししか巻いていないため、すぐなくなったりして、実用
上不都合が生じる。更には、極めて弱い力で巻き上げる
ため生産性が良くない欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、食
品への移行物が少なく、ラップする前にはラップ同士が
絡み合わず、ラップする時はラッピングの対象物に対す
る付着性が良好で、ラップした後剥がし易い、取り扱い
性の良好なラッピングフィルム、好ましくはロール状の
ラッピングフィルムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ラッピン
グフィルムのラッピング操作について詳細に検討したと
ころ、フィルムをカットして容器や食材等の対象物をラ
ッピングする迄にフィルム同士が互いに貼り付くときの
圧力は最低約4Paであり、且つ容器や食材等の対象物
をラッピングしてその状態を保持するのに必要な圧力は
最低約4kPaであることが判明した。本発明者らは更
に検討を推し進め、圧力が約4Pa以下の時にはフィル
ム同士の付着力が発現せず、且つフィルム使用時の圧力
である約4kPa以上の時になってはじめてラッピング
に十分な付着力が発現するとともに剥離し易いような付
着力をフィルムに付与すれば前記目的が達成されること
を知見した。また、更に、容器や食材等の対象物をラッ
ピングした後、ラッピングフィルムを剥がす時のフィル
ムの剥がし易さを検討したところ、ある一定以上の付着
力を有していると、剥がしにくくなり、非常に扱いにく
くなることも判明した。
【0009】すなわち、本発明は、少なくとも一方の面
が付着可能な面であるラッピングフィルムであって、表
面粗さ0.7〜1.5nmのガラス面に4Paの圧力で
前記付着可能な面を当接させた後に測定された剪断剥離
力が400cN/25cm2以下で、且つ前記ガラス面
に4kPa時の圧力で前記付着可能な面を当接させた後
に測定された剪断剥離力が700cN/25cm2 以上
であることを特徴とするラッピングフィルムを提供する
ものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のラッピングフィルムは、
少なくとも一方の面が付着可能な面であるラッピングフ
ィルムであって、表面粗さ0.7〜1.5nmのガラス
面に4Paの圧力で前記付着可能な面を当接させた後に
測定された剪断剥離力が400cN/25cm2 以下
で、且つ前記ガラス面に4kPa時の圧力で前記付着可
能な面を当接させた後に測定された剪断剥離力が700
cN/25cm2 以上であるラッピングフィルムであ
る。
【0011】詳細には、日本工業規格JIS−B601
−1994で定義される表面粗さRa(算出平均粗さ)
0.7〜1.5nmのガラス面に4Paの圧力で付着可
能な面を当接させた後に測定された剪断剥離力(以下、
この剪断剥離力をラップ前剪断剥離力という)が、40
0cN/25cm2 以下、好ましくは300cN/25
cm2 以下、更に好ましくは260cN/25cm2
下となるように、ラップフィルムにおける前記付着可能
な面の付着力を制御することで、フィルムをカットして
対象物をラッピングする迄にフィルム同士が貼り付くこ
とが効果的に防止され、フィルムの取り扱い性及びラッ
ピングの操作性が向上する。ラップ前剪断剥離力が40
0cN/25cm2 を超えるとフィルム同士が貼り付い
たときに引き剥がすのが困難になる。ラップ前剪断剥離
力は小さければ小さいほどフィルム同士の貼り付きが防
止され、0であることが好ましい。また、前記ガラス面
に4kPa時の圧力で前記付着可能な面を当接させた後
に測定された剪断剥離力(以下、この剪断剥離力をラッ
プ時剪断剥離力という)が、700cN/25cm 2
上、好ましくは800cN/25cm2 以上、更に好ま
しくは900cN/25cm2 以上となるように、ラッ
プフィルムにおける前記付着可能な面の付着力を制御す
ることで、ラッピングする迄のフィルム同士の貼り付き
を防止しつつ、容器や食材等の対象物のラッピング状態
を保つことができる。ラップ時剪断剥離力が700cN
/25cm2 未満では実用上十分な粘着力が発現しな
い。ラップ時剪断剥離力は、その値が大きければ大きい
ほど対象物のラッピングを十分に行える。
【0012】また、容器や食材等の対象物からラップを
剥がす時の付着力は、90度剥離力で表すことができ
る。詳細には、日本工業規格JIS−B601−199
4で定義される表面粗さRa(算出平均粗さ)0.7〜
1.5nmのガラス面に付着可能な面を当接させた後に
ラップフィルム面とガラス面とのなす角が90度で測定
される剥離力(以下、90度剥離力またはラップ後剥離
力という)が、40cN/2.5cm以下、好ましくは
20cN/2.5cm以下、更に好ましくは10cN/
2.5cm以下となるように、ラップフィルムにおける
前記付着可能な面の付着力を制御することで、容器や食
材等の対象物をラッピングした後、使用場面において、
ラッピングフィルムを剥がす時、フィルムが剥がし易く
する。ラップ後剥離力が40cN/2.5cmを超える
と、剥がしにくくなる。
【0013】取り扱いのし易さでは、ロールから引き出
す時、軽い力で引き出せることが好ましい。引き出し抵
抗値で、300cN以下、好ましくは200cN以下、
特に好ましくは、150cN以下である。
【0014】本発明のラッピングフィルムは、フィルム
表面に凸状部を形成させることにより、所望の剪断剥離
を得ることができる。この凸状部は、ロール状に巻き上
げられ圧力によりつぶされたとしても、フィルム同士が
強固にくっつき合うこともなしに、再び引き出された際
に有効な形状をとりもどすのが好ましい。当該凸状部
は、反対面が対応して凹部となっていても、反対面が平
坦部でもよい。
【0015】凸状部を形成して本発明のラッピングフィ
ルムに付着力を付与する方法を用いる場合、ラッピング
する前の低圧力(4Pa)の状態下では、凸状部同士が
接触することで、平坦なラッピングフィルムに比して接
触面積が小さくなり、粘着性が低下する。一方、実際に
ラッピングするときの高圧力(4kPa)の状態下では
接触面積が大きくなり十分な付着力が発現する。即ち、
ラッピングフィルムにおける凸状部が形成された面が、
主として感圧粘着面として機能する。この場合、付着力
の程度は、凸状部の高さ及び平面視での凸状部の面積比
等によって制御できる。
【0016】凸状部の形成方法としては、平坦なフィル
ムにスクリーン印刷、オフセット印刷又はグラビア印刷
などの方法で凸状部を塗布形成する方法、金属ロール、
樹脂ロール、ゴムロール又はその加工ロールを用いて平
坦なフィルムをロールプレスし、表面に皺状の凸状部又
は微視的若しくは巨視的な凸状部を形成する方法、フィ
ルムを製膜した後に該フィルムを網状加工されたロール
又はコンベア上に配し、反対側から吸引して凸状部を形
成する方法、エンボスロールと平滑ロールとを用いたエ
ンボス加工によって凸状部を形成する方法等があり、特
にエンボス加工を用いることが好ましい。
【0017】エンボス加工を用いる場合、エンボスロー
ルと共に用いられる平滑ロールは、A硬度50〜90
度、特に60〜90度、又はD硬度40〜100度、特
に40〜90度(何れもJIS K6253、デュロメ
ータ硬さ試験タイプA、タイプD)のゴムロール、ウレ
タンロール、ベントシュアー・タイプIIロール、樹脂ロ
ール等が好ましい。また、ネスティッドエンボス、Ti
p to Tipエンボスでもこの限りでない。エンボ
スパターンとしては、例えばドット柄、水玉柄等の非連
続パターン、格子柄、縞柄、線条柄等の連続パターンの
何れもが用いられる。また、エンボス加工後にロールプ
レスを行い、凸状部の形状を安定化させてもよい。
【0018】凸状部を何れの方法で形成する場合におい
ても、平面視での凸状部の面積比は1〜30%、特に1
〜25%であることが、ラッピング前のラップフィルム
の取り扱い性及びラッピング時の充分な粘着力発現の点
から好ましい。また、凸状部の高さ(平坦部において凸
状部が起立した面から凸状部の最高点迄の高さ)は、ラ
ッピングフィルムにおける平坦部の厚さと関係し、厚さ
が5〜30μmの場合、凸状部の高さは1〜50μm、
特に2〜30μmであることが、上記面積比の場合と同
様の理由から好ましい。また凸状部の高さと平坦部の厚
みとの比(前者/後者)は、0.03〜1.67、特に
0.08〜1.00であることが、凸状部の形成のし易
さの点から好ましい。更に、ラッピングフィルムの見掛
け厚さ、即ち、凸状部の高さと平坦部の厚みとの和は、
同様の理由から5〜60μm、特に5〜40μmである
ことが好ましい。
【0019】凸状部がドット状等の非連続パターンであ
る場合、凸状部は、本発明のラッピングフィルムの何れ
の部分においても1〜200個/cm2 、特に1〜15
0個/cm2 形成されていることが、ラッピング前のラ
ップフィルムの取り扱い性及びラッピング時の充分な密
着力発現の点から好ましい。
【0020】本発明は前記実施形態に制限されず、例え
ばラッピングフィルムの両面に凸状部を形成し、両面を
付着可能な面となしてもよい。この場合、各面における
ラップ前剪断剥離力及びラップ時剪断剥離力はそれぞれ
同一でもよく或いは異なっていてもよい。
【0021】凸状部の形状とその高さは、正確にはEL
IONIX社(エリオニクス社)製3次元SEM(型式
ESA−3000)を用いて測定する。常法により蒸着
装置でAu蒸着した凸状部のあるフィルムをプローブに
入れる。該形状に応じて、最低に近い倍率(×30倍)
でSEM像の鳥瞰図を得て、最大突起部分とベース部分
を選択する。これを通る断面を測定するようにモードを
セットし凸状部の高さを求める。
【0022】本発明のラッピングフィルムは、その少な
くとも一方の面に凹凸度合い(Ra′)が40nm以上
の凸状部を有するものが好ましい。当該Ra′値が40
nm未満ではフィルム同士が絡み合い、取り扱いが悪
い。より好ましいRa′値は、40nm〜1mm、特に
好ましくは、200nm〜1mmである。当該凹凸度合
い(Ra′)は、触針式表面粗さ計を用い、触針径5μ
m及び触針圧50mgで測定した値から計算された値で
ある。当該Ra′値は、粗さ・うねりを統合した断面曲
線(カットオフ値の設定をOFFとする)から次式によ
って算出したものである。
【0023】
【数1】
【0024】サンプルは、松浪ガラス(株)社製白スラ
イドグラスS1111(商品名)の表面に当該フィルム
の両端をしわがないように接着テープで固定し、サンプ
ル台に設置する。Ra′値が10μm未満の場合は、4
mm長さの測定を行ってそのRa′値を計算し、Ra′
値が10μm以上の場合は40mmの長さの測定を行っ
てそのRa′値を計算して求める。測定は凸状部分に対
して行う。
【0025】なお、フィルムの凸状部は、全面積の5%
以上、特に10〜100%に施されているのが好まし
い。
【0026】引っ張り試験による破断伸度の測定は、テ
ンシロン(オリエンティック社製)を用い、サンプル巾
25mm、チャック間巾100mm、引っ張り速度30
0mm/分の条件で測定することにより行われる。
【0027】本発明のラッピングフィルムは、ポリ塩化
ビニリデン、ポリ塩化ビニルおよびポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリメチルペンテンなどのオレフィン系樹
脂を主成分とした樹脂が用いられる。特にエチレン−α
−オレフィン共重合体またはプロピレン−α−オレフィ
ン共重合体を主成分とする樹脂組成から得られるフィル
ムが好ましい。層構造は、2層以上の多層構造を有した
エチレン−α−オレフィン共重合体または、プロピレン
−α−オレフィン共重合体を主成分とする樹脂組成から
得られるフィルムが好ましい。
【0028】本発明のラッピングフィルムに用いられる
ポリマーとしては、エチレン−α−オレフィン共重合体
として、ブテン、ヘキセン、オクテン等のα−オレフィ
ンとの共重合体等が挙げられる。また、プロピレン−α
−オレフィン共重合体として、エチレン、ブテン等のプ
ロピレン以外のプロピレン−α−オレフィン共重合体を
用いることができる。このうち、エチレン−α−オレフ
ィン共重合体を主成分とするポリマーは、密度が860
〜930kg/m3 、DSC(昇温速度5℃/分)で得ら
れる融点が100〜130℃のものを、プロピレン−α
−オレフィン共重合体を主成分とするポリマーは、DS
C(昇温速度5℃/分)で得られる融点が100〜15
5℃のものを好適に用いることができる。
【0029】これらのうち、エチレン−α−オレフィン
共重合体を主成分とする樹脂組成を用いる場合は、メル
トフローレート(JIS K7210)が0.5〜30
g/10分、特に1〜20g/10分、更には1〜10
g/10分の範囲にあるのもが好ましい。また、密度が
860〜930kg/m3 、特に900〜920kg/m 3
のものが好ましい。密度が860kg/m3 より小さい
と、樹脂の凝集力が小さくなり、フィルム同士のくっつ
く自着をコントロールしにくい。密度が930kg/m3
を超えると付着力が小さくなるため好ましくない。DS
C(昇温速度5℃/分)で得られる融点が100〜13
0℃のものを、更には115℃〜130℃のものが好ま
しい。融点が100℃未満では、電子レンジ加熱の際に
十分な耐熱性が得られない。融点が高い分に電子レンジ
加熱の耐熱性において好ましいが、現在得られるエチレ
ン−α−オレフィン共重合体のうち付着性が十分なもの
はこの範疇にはいる。更には、種々のエチレン系ポリマ
ーとのブレンドにより、本発明のラッピングフィルムの
ベースフィルムとして好ましいフィルムを得ることがで
きる。エチレン−α−オレフィン共重合体にブレンドす
るのであれば、例えば、低密度ポリエチレンなどをブレ
ンドして密度を860〜930kg/m3 の範囲に調整す
るとよい。さらに付着性と柔軟(ドレープ)性を改善す
るために、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラ
ストマーをブレンドしても良い。
【0030】また、プロピレン−α−オレフィン共重合
体を主成分とするポリマーを用いる場合には、メルトフ
ローレート(JIS K7210)が0.5〜50g/
10分、特に0.5〜25g/10分、更には1〜15
g/10分の範囲にあるのもが好ましい。密度範囲とし
ては、現在得られるプロピレン−α−オレフィン共重合
体のうち付着性が十分なものは、この範疇にはいる。D
SC(昇温速度5℃/分)で得られる融点が100〜1
55℃のもの、特に120〜155℃、更には130℃
〜155℃のものが好ましい。融点が100℃未満で
は、電子レンジ加熱の際に十分な耐熱性が得られない。
融点が高い分に電子レンジ加熱の耐熱性において好まし
いが、現在得られるプロピレン−α−オレフィン共重合
体のうち付着性が十分なものはこの範疇にはいる。プロ
ピレン−α−オレフィン共重合体を主成分とするポリマ
ーを用いる場合には、付着性と柔軟(ドレープ)性を改
善するために、ポリブテン−1、ポリオレフィン系エラ
ストマーをブレンドして良い。
【0031】本発明のラッピングフィルムの態様とし
て、上記構成成分を少なくとも1つ有する積層構造体が
ある。2層構造では、エチレン−α−オレフィン共重合
体同士、プロピレン−α−オレフィン共重合体同士、エ
チレン−α−オレフィン共重合体とプロピレン−α−オ
レフィン共重合体との積層体、エチレン−α−オレフィ
ン共重合体あるいはプロピレン−α−オレフィン共重合
体とポリエチレン、ポリプロピレン、アモルファスポリ
オレフィン、ポリメチルペンテン、ナイロン、ポリエス
テル、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリメチル
メタクリレート、セロハン、エチレン−ビニルアルコー
ル共重合体、ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデンから選ばれた組み合
わせの積層構造体などが挙げられる。3層構造体では、
表面がエチレン−α−オレフィン共重合体あるいはプロ
ピレン−α−オレフィン共重合体で、芯層がポリエチレ
ン、ポリプロピレン、アモルファスポリオレフィン、ポ
リメチルペンテン、ナイロン、ポリエステル、ポリカー
ボネート、ポリアリレート、ポリメチルメタクリレー
ト、セロハン、エチレン−ビニルアルコール共重合体、
ポリスチレン、ポリアクリロニトリル、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデンから選ばれた組み合わせの積層
構造体などが挙げられる。
【0032】ラッピングフィルムの収納箱に備え付けら
れたノコ刃による切断性を重視する際には、エチレン−
α−オレフィン共重合体あるいはプロピレン−α−オレ
フィン共重合体を表層に、裏層あるいは芯層には(AS
TM/D747)により測定したオルゼン剛性(e(M
Pa))と、(ASTM/D638)により測定した破
断伸び(s(%))で得られるlog(e/s)が、
0.5以上の樹脂を用いた積層体が好ましく用いられ
る。更に好ましくは積層フィルム全体として測定したオ
ルゼン剛性(e(MPa))と、破断伸び(s(%))
で得られるlog(e/s)が、0.5以上になるよう
にすることが好ましい。切断性の尺度として(JIS/
P8116)により測定された引き裂き強さが350c
N以下になることが好ましく、さらには200cN以
下、特に100cN以下であれば良好な切断性を得るこ
とができる。引き裂き強さが350cNを超えると、切
断できなかったり、カットするのに大きな力が必要とな
り良くない。引き裂き強さが低い方が切断性が良好であ
るが、実用強度を満足する範囲を考慮する必要がある。
【0033】オレフィン系樹脂から裏層あるいは芯層を
選ぶことにより、成形性が良好でかつ層間接着性が良好
な薄層フィルムを得ることができる。層間接着性が悪化
すると切断性が悪くなるため好ましくない。層間接着性
が良くない組み合わせの際には、それぞれに接着性を有
する層をさらに設けることで対応できる。また切断性を
付与する方法として切断方向への延伸が挙げられる。そ
の際には、最初のサイズに対して、2〜9倍の延伸が好
ましい。さらにフィルム自体の力学的バランスを得るた
め切断方向と垂直な方向への延伸を行っても良い。その
際には、横延伸の延伸倍率にもよるが、2〜6倍の延伸
を組み合わせることができる。
【0034】全層厚は5〜50μmが好ましい。層比か
らすると、例えば表層/芯層/表層から構成される3層
フィルムあるいは表層/接着層/芯層/接着層/表層か
ら構成される5層フィルムの場合、フィルム全体に占め
る芯層の割合が厚み比で10〜70%であることが、特
に10〜50%、更には10〜25%が好ましい。芯層
が10%未満であると十分な切断性が得られず、75%
を超えると表層の厚さが十分にとれず付着性が低下する
ため好ましくない。
【0035】これらの積層構造体の製造方法は、特に制
限されず、タンデムあるいは共押出し法、ドライラミネ
ート法が挙げられる。
【0036】本発明のラッピングフィルムは、前記物性
を満たしていれば、特に制限はないが、通常のフィルム
に用いられる添加剤、例えば粘着付与剤、油剤、界面活
性剤等をフィルム形成前に適宜配合したフィルムに多数
の凸状部を規則的に又は不規則に形成する方法が好まし
い。
【0037】このうち、粘着付与剤としては、例えばロ
ジン、ダンマル等の天然樹脂、重合ロジン、部分水添ロ
ジン等の変性ロジン、グリセリンエステルロジン、ペン
タエリスリットエステルロジン等のロジン及び変性ロジ
ン誘導体、α−ピネンの重合体、β−ピネンの重合体、
ジペンテン重合体等のポリテルペン系樹脂、テルペンフ
ェノール、α−ピネンフェノール共重合体等のテルペン
変性体テルペン樹脂等、ポリイソブチレンなど高分子加
工、別冊8、粘着(高分子刊行会、昭和51年7月15
日再販、第105頁、表1)に記載されているものなど
がある。
【0038】また、油剤としては、例えばポリブテン、
エチレン−α−オレフィンオリゴマーなどの炭化水素系
の液状物、流動パラフィン、プロセスオイル等のパラフ
ィン系、ナフテン系、芳香族オイル、大豆油、コーン
油、ナタネ油。オリーブ油、ひまし油等の植物由来のも
の、牛脂などの動物由来のものなど天然物由来のものな
ど挙げられる。
【0039】界面活性剤としては、食品添加物として認
められるものであれば制限されず、特に、グリセリン脂
肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオ
キシエチレンと脂肪酸エステルの縮合物、ポリオキシエ
チレンと脂肪酸アルコールとの縮合物、これらの水酸基
をアセチル化したもの、ソルビタン脂肪酸エステルが好
ましい。
【0040】ラッピングフィルムは、通常、小巻といわ
れるロール状態(紙製の管の外側にフィルムを巻いた状
態)にされ、収納箱に入れられており、使用者が、当該
フィルムを引き出して、任意の大きさにカットし、使用
するものと、同様にロール状態にされた後専用の切断具
(例えば、金属製のノコ刃形状の刃、加熱された金属線
等)付きのホルダーに紙管を支持された状態で、当該フ
ィルムを引き出して、任意の大きさにカットし、使用す
るものがある。
【0041】本発明のラッピングフィルムは、前述のよ
うにラップする前にはラップ同士が絡み合わず、ラップ
する時はラッピングの対象物に対する付着性が良好で、
ラップした後剥がし易く、取り扱い性が良好である。従
って、本発明のラッピングフィルムは、このような小巻
といわれるロール状態にして使用される形態としたとき
に特に有用である。
【0042】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を更に説明す
る。本発明の実施例においてはすべて小巻にして評価し
た。なお、フィルムの小巻は、フィルム巻き取り用の紙
管(内径35.6mm、外径38.1mm)をNBR樹
脂ゴムロール(外径100mm、A硬度90度)に加圧
力1.86N/cmで押しつけながら、巻き取り速度1
0m/minで20m巻き取った。
【0043】〔実施例1〕ポリエチレンを主成分とする
表層を有する市販のラッピングフィルム〔日立化成フィ
ルテック(株)製のNEWビューラップ(商品名)、厚
み10μm〕に、ドット状のエンボスロールとD硬度9
0度のベントシュアー・タイプIIロールとで多数の凸状
部を規則的に形成した。凸状部の面積比は13%、密度
は80個/cm2 、高さは15μmであった。このフィ
ルムの引き裂き強度は、340cNであった。
【0044】〔実施例2〕塩化ビニリデンを主成分とす
る単層からなる市販のラッピングフィルム〔旭化成工業
製のサランラップ(商品名)、厚み11μm〕に、ドッ
ト状のエンボスロールとA硬度60度のウレタンロール
とで多数の凸状部を規則的に形成した。凸状部の面積比
は4%、密度は25個/cm2 、高さは5μmであっ
た。このフィルムの引き裂き強度は、10cNであっ
た。
【0045】〔実施例3〕ポリプロピレンを主成分とす
る表層を有する市販のラッピングフィルム〔ライオン
(株)製のリードクッキングラップ(商品名)、厚み8
μm〕に、ドット状のエンボスロールとD硬度90度の
ベントシュアー・タイプIIロールとで多数の凸状部を規
則的に形成した。凸状部の面積比は13%、密度は80
個/cm2 、高さは10μmであった。このフィルムの
引き裂き強度は、35cNであった。
【0046】〔実施例4〕ポリメチルペンテンを主成分
とする単層からなる市販のラッピングフィルム〔理研ビ
ニル(株)製のフォーラップ(商品名)、厚み10μ
m〕に、ドット状のエンボスロールとA硬度90度のウ
レタンロールとで多数の凸状部を規則的に形成した。凸
状部の面積比は4%、密度は25個/cm2 、高さは1
0μmであった。このフィルムの引き裂き強度は、86
cNであった。
【0047】〔実施例5〕ポリエチレンを主成分とする
単層からなる市販のラッピングフィルム〔宇部フィルム
(株)製のNEWポリラップ(商品名)、厚み10μ
m〕に、ドット状のエンボスロールとD硬度90度のベ
ントシュアー・タイプIIロールとで多数の凸状部を規則
的に形成した。凸状部の面積比は13%、密度は80個
/cm2 、高さは10μmであった。このフィルムの引
き裂き強度は、130cNであった。
【0048】〔実施例6〕ポリプロピレンを主成分とす
る表層を有する市販のラッピングフィルム〔伊藤忠サン
プラス(株)製のエコプラス(商品名)、厚み10μ
m〕に、ドット状のエンボスロールとD硬度90度のベ
ントシュアー・タイプIIロールとで多数の凸状部を規則
的に形成した。凸状部の面積比は13%、密度は80個
/cm2 、高さは10μmであった。このフィルムの引
き裂き強度は、16cNであった。
【0049】〔実施例7〕A/B/Aの3層構造のフィ
ルムとして、A層の樹脂として、密度0.917g/c
3 、メルトフローレート3.5g/10minの直鎖
低密度ポリエチレン(日本ユニカー社製、FG982)
100重量部、粘着付与剤としてポリブテン(100
R、出光石油化学社製)3重量部、添加剤としてオリー
ブ油(味の素社製)3重量部、B層の樹脂として環状オ
レフィンコポリマー(三井化学社製、APL6015
T)を用いて、3層共押出成型機により4μm/4μm
/4μmの12μmのフィルムを得た。これにドット状
のエンボスロールとD硬度90度のベントシュアー・タ
イプIIロールとで多数の凸状部を規則的に形成した。凸
状部の面積比は13%、密度は80個/cm2 、高さは
20μmであった。このフィルムの横方向(ノコ刃カッ
ト方向)の引き裂き強度は、10cNであった。
【0050】〔実施例8〕A/B/Aの3層構造のフィ
ルムとして、A層の樹脂として、実施例7の樹脂を、B
層の樹脂として密度833kg/m3 、メルトフローレー
ト26g/10min、log(e/s)=1.6のポ
リメチルペンテン(三井化学社製、TPXRT18)を
用いて、3層共押出成型機により5μm/2μm/5μ
mの12μmのフィルムを得た。これにドット状のエン
ボスロールとD硬度90度のベントシュアー・タイプII
ロールとで多数の凸状部を規則的に形成した。凸状部の
面積比は13%、密度は80個/cm2 、高さは15μ
mであった。このフィルムの横方向の引き裂き強度は、
14cNであった。
【0051】〔実施例9〕A/B/Aの3層構造のフィ
ルムとして、A層の樹脂として、実施例7の樹脂を、B
層の樹脂として密度900kg/m3 、メルトフローレー
ト30g/10min、log(e/s)=1.6のポ
リプロピレン(モンテル社製、PF611)を用いて、
3層共押出成型機により4μm/4μm/4μmの12
μmのフィルムを得た。これにドット状のエンボスロー
ルとD硬度90度のベントシュア・タイプIIロールとで
多数の凸状部を規則的に形成した。凸状部の面積比は1
3%、密度は80個/cm2 、高さは20μmであっ
た。このフィルムの横方向の引き裂き強度は、125c
Nであった。
【0052】〔比較例1〜6〕実施例1〜6で用いた市
販のラッピングフィルムをエンボス加工せずそのまま用
いた。
【0053】〔比較例7〕実施例7で用いた試作したラ
ッピングフィルムをエンボス加工せずそのまま用いた。
【0054】〔比較例8及び9〕実施例5で用いた市販
のラッピングフィルムを、1500番手のサンドペーパ
ーを巻き付けたロールでプレスし、全面に(比較例8)
及び周縁部に(比較例9)擦過条痕をつけた。
【0055】〔比較例10〕樹脂として、高密度ポリエ
チレン(HI−ZEX 1300J、三井化学社製、M
I;13g/10min、密度;0.965g/c
3 )を用い、Tダイにより厚さ15μmのフィルムを
得、これを、特表平11−501895記載の製造法に
基づいて成形した。但し、特表平11−501895の
26ページ記載のexclusion distance E=2β/√
(λπ)は、β=0.75:λ=700(単位面積は平
方inchとした)、π=3.14159を用いて計算し、
凸部の面積率が50%になるような形状とした。その凹
部に32ページ記載の圧力感応接着剤HL−2115X
を厚さ15μmになるよう塗工した。
【0056】〔性能評価〕実施例及び比較例のラッピン
グフィルムについて、4Pa及び4kPa加圧時の剪断
剥離力を以下の方法で測定した。また、ラッピングフィ
ルムの取り扱い易さ及び密着性を以下の方法で評価し
た。その結果を以下の表1に示す。
【0057】〔剪断剥離力〕 (1) 測定装置 アイコーエンジニアリング社製のスタンド「MODEL-225
2」に同社製プッシュプルゲージ9520B を設置した。測
定架台に、キムワイプワイパーS200〔十条キンバリ
ー(株)〕にエタノール〔純正化学(株)、一級試薬〕
をつけて洗浄して表面が清浄な状態になされたガラス製
のシャーレ(表面粗さRa=0.7〜1.5nmの範囲
にあるものから選択した。:Tencor社製P−2に
て測定)を固定し、その上面に、50mm×50mmに
切り抜いて窓を作ったラベルシート(コクヨ社製;PP
C用ラベルシートKB−A190)を貼り、その窓から
ラッピングフィルムと当接するガラス面(対象面)が露
出するようにした。プッシュプルゲージの先端には、測
定サンプルを把持するためにクリップを取り付けた。ク
リップとガラス面との間隔は20mmとした。
【0058】(2) サンプリング及びセッティング 測定対象のラッピングフィルム及び測定装置は、20
℃、65%RHの環境においた。ラッピングフィルムを
長手方向(MD方向)に長さ50mm×幅100mmに
切断しし、これをサンプルとした。これとは別に、適度
な大きさにカットしたトレース紙(コクヨ社製のトレー
シングペーパー)によって、上記露出させたガラス面
(対象面)を覆った。サンプルを、ガラス面を覆うよう
にトレース紙上に載せた。そして、サンプルの長手方向
端部をクリップで把持させた。次いで、トレース紙をゆ
っくりと引き抜き、サンプルとガラス面とを対向させ
た。
【0059】(3) 加圧方法及び測定方法 4Paの圧力下での剪断剥離力の測定は、先ず前記サン
プルへの荷重が4Paになるようにコートボール紙を所
定の大きさにカットし、サンプル上に10秒間載置し
て、サンプルとガラス面とを当接させた。10秒間後、
前記コートボール紙を取り去り、前記サンプルを80m
m/minの速度で引っ張り、剪断剥離力を測定した。
4kPaの圧力下での剪断剥離力の測定では、前記コー
トボール紙に代えてカットパイル状のカーペット(スミ
ノエ社製シーザーUS−3000)及び所定重さの重り
を用い、サンプルへの荷重が4kPaになるようにし
た。次いで、カーペットの下面がサンプルに当接するよ
うにサンプル上に載置して、サンプルとガラス面とを当
接させた。その後は、前記と同様にして剪断剥離力を測
定した。
【0060】 〔90度剥離力〕 (1) 測定装置 引っ張り試験機(ORIENTEC社製RTM−25) 測定モード:剥離試験モード CROSSHEAD SPEED;300mm/min チャック間;50mm 測定距離;50mm 荷重レンジ 定格=5.000kgf レンジ;1〜5% サンプル巾;25cm 測定開始点;L=5.0000mm 無効振巾レベル;0.0000% 測定環境;温度20℃、湿度60%RH
【0061】(2) 測定方法 サンプルを100mm×25mmに切断し、日本工業規
格JIS−B601−1994で定義される表面粗さR
a(算出平均粗さ)0.7〜1.5nmの範囲にあるも
のから選択されたフラットなガラス面に、付着面積が2
5mm×50mmになるように設置し、1kgのローラ
ー(幅33mm、ロール直径86mm、ローラー表面硬
度A70度NBR製)にて、2往復し、密着させる。サ
ンプル端部を前記引っ張り試験機のチャックにはさみ、
前記測定モードで測定し、N=5の各最値大の平均を値
とする。この時、サンプルとガラス面との剥離角度が9
0±10度でそれぞれの最大値を求めた。
【0062】 〔引き出し抵抗値〕 (1) 測定装置 引っ張り試験機(ORIENTEC社製RTA−100) 測定モード:剥離試験モード CROSSHEAD SPEED;1000mm/min チャック間;30mm 測定距離;50mm 荷重レンジ 定格=5.000kgf レンジ;1〜5% サンプル巾;300cm 測定開始点;極小点から 測定終了点;L=50.000mm 測定環境;温度20℃、湿度60%RH
【0063】(2) 測定方法 紙管に巻かれたサンプルの紙管の中に鉄棒(直径10m
m)を通し、サンプル固定台にセットする。巻きだした
フィルム長さが30mmになるようにし(巻きだし面と
チャック間が30mm)、前記測定モードで測定し、N
=5の平均を値とする。
【0064】〔ラッピングフィルムの取り扱い易さ、引
き出し性、密着性、及び剥がし易さの評価〕モニター1
0人に、直径18cmのガラス製のサラダボウルを実際
にラッピングしてもらい以下の基準で評価した。また、
以下の基準で総合評価を行った。
【0065】〔取り扱い易さ〕 ◎:ラッピング前の取り扱いが容易と答えた人が7人以
上 ○:ラッピング前の取り扱いが容易と答えた人が5人以
上 ×:ラッピング前の取り扱いが容易と答えた人が4人以
【0066】〔引き出し性〕 ◎:ラッピング前の引き出しが容易と答えた人が7人以
上 ○:ラッピング前の引き出しが容易と答えた人が5人以
上 ×:ラッピング前の引き出しが容易と答えた人が4人以
【0067】〔密着性〕 ◎:サラダボウルに密着すると答えた人が7人以上 ○:サラダボウルに密着すると答えた人が5人以上 ×:サラダボウルに密着すると答えた人が4人以下
【0068】〔剥がし易さ〕 ◎:ラッピング後の剥がし易さが良好と答えた人が7人
以上 ○:ラッピング後の剥がし易さが良好と答えた人が5人
以上 ×:ラッピング後の剥がし易さが良好と答えた人が4人
以下
【0069】〔総合評価〕 ◎:各項目すべての評価が、◎であるもの ○:各項目の評価が、◎と○であるもの ×:各項目少なくとも一つに、×があるもの
【0070】
【表1】
【0071】以下の実施例において、Ra′は東京精密
社製、サーフコムを用い、前記条件により測定した。
【0072】実施例10 A/B/Aの3層構造のフィルムとして、A層の樹脂と
して実施例7の樹脂を、B層の樹脂として密度0.94
8g/cm3 、メルトフローレート30g/min、l
og(e/s)=1.17の中密度ポリエチレン(三井
化学社製、ネオゼックス50300)を用いて3層共押
し出し成形機により3μm/6μm/3μmの12μm
のフィルムを得た。このフィルムをエンボス加工機にか
け、表面最大凹凸山谷間距離が0.2mm、最短突起間
間隔0.5mmの一定間隔のエンボス加工を施した。得
られたフィルムのRa′は、70μmであった。
【0073】実施例11 A/B/Aの3層構造のフィルムとして、A層の樹脂と
して実施例7の樹脂を、B層の樹脂として密度0.90
g/cm3 、メルトフローレート30g/min、lo
g(e/s)=1.6ポリプロピレン(モンテル社製、
PF611)を用いて3層共押し出し成形機により2μ
m/8μm/2μmの12μmのフィルムを得た。この
フィルムをエンボス加工機にかけ、表面最大凹凸山谷間
距離が0.2mm、最短突起間間隔0.5mmの一定間
隔のエンボス加工を施した。得られたフィルムのRa′
は、70μmであった。
【0074】実施例10〜11で得られたラッピングフ
ィルムは、いずれも柔軟で、フィルム同士を重ねてもフ
ィルム同士の粘着性はなく取り扱い性が良好であった。
また、これをガラス製グラスにラッピングした結果、グ
ラスへの粘着性は極めて良好であった。また、これらの
ラッピングフィルムは、電子レンジによる加熱、冷蔵又
は冷凍保存後もその適性は良好であった。一方、実施例
10〜13において凹凸加工を施す前のフィルムは、フ
ィルム同士が粘着し、絡み合って取り扱い性が極めて悪
かった。
【0075】
【発明の効果】本発明のラッピングフィルムは、食品へ
の移行物が少なく、ラップする前にはラップ同士が絡み
合わず、ラップする時はラッピングの対象物に対する付
着性が良好で、剥離性も良くラップした後剥がし易く、
取り扱い性が良好である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/18 CES C08J 5/18 CES // C08L 23:14 (72)発明者 坂橋 春夫 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 妹尾 正道 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 大塚 浩史 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 阿部 啓二 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内 Fターム(参考) 3E086 AD13 BA15 BB57 BB90 4F071 AA14X AA15 AA20 AA24 AA25 AF19 AH04 BC01 BC07 BC08 4F100 AK04 AK07 AK08 AK16 AK62B AK62C AK63 AK66B AK66C AK80 AL01 AT00A BA02 BA03 BA06 BA07 BA10B BA10C DD04B DD04C DD07B DD07C EH20 EH202 EJ39 EJ392 GB17 JK06B JK06C JK14B JK14C JL11 JL13B JL13C JL14 JL14B JL14C YY00B YY00C 4F209 AA03 AA04 AA08 AA11 AA12 AA14 AH54 PA04 PB02 PC05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付着可能な面を少なくとも一方の面に有
    するラッピングフィルムであって、表面粗さ0.7〜
    1.5nmのガラス面に4Paの圧力で前記付着可能な
    面を当接させた後に測定された剪断剥離力が400cN
    /25cm2 以下で、且つ前記ガラス面に4kPa時の
    圧力で前記付着可能な面を当接させた後に測定された剪
    断剥離力が700cN/25cm2 以上であることを特
    徴とするラッピングフィルム。
  2. 【請求項2】 前記ガラス面に前記付着可能な面を当接
    させた後に測定される90度剥離力が、40cN/2.
    5cm以下である請求項1記載のラッピングフィルム。
  3. 【請求項3】 平坦なフィルムの少なくとも一方の面に
    多数の凸状部が形成されてなる請求項1または2記載の
    ラッピングフィルム
  4. 【請求項4】 エチレン−α−オレフィン共重合体また
    はプロピレン−α−オレフィン共重合体を主成分とする
    樹脂組成から得られるフィルムであって、表面に凹凸度
    合い(Ra′)が40nm以上の凹凸を有するラッピン
    グフィルム。
  5. 【請求項5】 フィルムが少なくとも2層以上の多層構
    造を有するものである請求項4記載のラッピングフィル
    ム。
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