JP2000335632A - 着色層を有するブリスターボトム材 - Google Patents
着色層を有するブリスターボトム材Info
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Abstract
層を施すことが可能なブリスターボトム材を提供する。 【構成】複数の樹脂層を積層してなるブリスターボトム
材であって、樹脂層間に着色層を有することを特徴とす
る着色層を有するブリスターボトム材である。
Description
の医薬品や各種食品などのプレススルーパック包装(以
下、PTP包装という)及び医薬品のアンプルや各種食
品等のブリスターボトム材に関し、特に、外観美麗にし
て、色による識別性と詳細な説明を施すことが可能なブ
リスターボトム材に関する。
数の凹部3(以下、ポケットという場合がある)を有す
るプラスチックシート1よりなり、各凹部3に一つづつ
カプセル状錠剤などの薬剤4を収納し、全面をアルミ箔
または易開封性プラスチックシートまたは紙よりなる蓋
材2で覆っている。そして、この多数の凹部3を形成す
るプラスチックシート1はブリスターボトム材と称さ
れ、従来は塩化ビニル樹脂シートが用いられていた。し
かし、塩化ビニル樹脂シートは、焼却時の塩素ガスの発
生、ダイオキシン等の問題により環境保全の観点から最
近はポリプロピレン系シートやアモルファスポリエステ
ル系シートが用いられるようになってきている。ところ
でPTP包装やブリスター包装(以下、まとめてブリス
ター包装という)は、一般に収納品の視認性が要求され
る。この点からは、ポリプロピレン系シートやアモルフ
ァスポリエステル系シートは透明性が高く視認性に優れ
ているので多用されている。ところが、ブリスター包装
内に収納される医薬品や食品の中には、その薬効や使用
法等によっては同様な包装形態のものから際立たせる着
色や記号や説明文を表面(ボトム材側)から判読できる
印刷を必要とする場合がある。そのため、ブリスター包
装に着色を施したり、或いは印刷を施したりすることが
要求される場合がある。
合、樹脂に顔料や染料を混合し、これを溶融押出法でシ
ートに成型する方法が考えられる。しかし、このような
方法によってブリスターボトム材を製造した場合、ポリ
プロピレン系樹脂やポリエステル系樹脂は染料や顔料が
分散しにくいため以下のような問題点がある。 (1)ポリプロピレン系シートやポリエステル系シート
は主にTダイ押出法で製造する為、顔料や染料を混ぜた
着色シートを製造した後で無色透明シートを製造しよう
とした時に、押出機やTダイ内に残留した顔料や染料が
無色透明シート製造の際、コンタミネーションするトラ
ブルが発生しやすい。更に、他品種の着色シートを製造
する際ロットを代える手間がかかり小ロットの製造には
不向きであった。 (2)ポリプロピレン系樹脂又はポリエステル系樹脂中
に染料や顔料を混合し、150〜300℃に加熱溶融し
てTダイ又はインフレーションにより押出してシート製
膜する方法では、樹脂中に顔料や染料が均一に分散しに
くい為に、溶融押出した際に色ムラが発生しやすい。ま
た、均一に分散させやすい色は色の選択範囲がせまい。 (3)上記シートを上記方法で製造した場合、医薬品や
食品と直接接触する面に顔料や染料等が存在する為に、
医薬品や食品と接触し、相互作用により医薬品や食品の
安全性に影響を与えるおそれがある。 (4)上記製造方法は樹脂シートに顔料や染料を混合す
るだけであるため文字、記号等の詳細な表示は出来なか
った。
印刷する場合は、蓋材のボトム側に接着される面に印刷
を行う。ところでボトム材と蓋材とを溶着してブリスタ
ー包装とするのであるが、ボトム材に成型された凹部と
蓋材に印刷された記号等をずれること無く位置を合わせ
て溶着することが困難であった。従って、PTPにおい
て、ポケットの谷間に印刷を施す場合は、位置の制限の
無いいわゆるエンドレス印刷が多用されており、個々な
いし数個のポケットに対応した記号等を印刷することは
困難であった。そして、エンドレス印刷の場合、表示で
きる情報が極めて少なく、例えば個々の薬剤について服
用の日時を指定するなど多くの情報を表示することはで
きなかった。
記の問題点を解決すべく種々検討した結果、本発明を完
成したもので、本発明は上記のコンタミネーションを避
けると共に、医薬品又は食品との相互作用が生じるおそ
れがないようなブリスターボトム材を提供することを目
的とする。又、紙、アルミ箔等の蓋材に両面印刷をしな
くても文字、記号等が詳細表示でき、さらには個々のポ
ケットに対応可能な印刷付ブリスターボトム材を提供す
るこを目的とする。
樹脂層を積層してなるブリスターボトム材であって、樹
脂層間に着色層を有することを特徴とするブリスターボ
トム材である。即ち、本発明は、複数の樹脂層の間に着
色層を含有させたので押出機やTダイ内に残留した顔料
や染料によるコンタミネーションの発生を防止すること
が出来、また、顔料や染料をインキ又は接着剤に配合
し、樹脂層の間に積層したことによって医薬品や食品が
直接顔料や染料に接することを防止し、これによって、
医薬品や食品との相互作用を避け医薬品や食品の安全性
を確保したブリスターボトム材である。
明にかかるブリスターボトム材は、ポリプロピレン(P
P)、ポリスチレン、環状ポリオレフィンなどのポリオ
レフィン類やポリエチレンテレフタレート(PET)な
どのポリエステル類の複数の樹脂層よりなる。これらの
樹脂層は互いに異なっていても良く、例えば、PPとA
−PET(アモルファスポリエステル)等の異なる樹脂
同士の組み合わせでもよいが、リサイクル、廃棄、焼却
などの処分が容易である点から見て共通の樹脂を主成分
とする樹脂からなっていることが好ましい。そして、共
通の樹脂層としてはポリプロピレン系樹脂やポリエステ
ル系樹脂が好ましい。即ち、従来のブリスターボトム材
は塩化ビニルが主流であったが、焼却時の塩素ガス発生
等が問題となっており、一方、ポリプロピレン系樹脂や
ポリエステル系樹脂は焼却時に塩素ガスを発生させるこ
とがないので環境問題の点から見て好ましく、更に、ポ
リプロピレン系樹脂は防湿性に優れているので好まし
い。この樹脂には成型性を良くするなどの目的で添加剤
などが加えられていても良い。
述のように、樹脂層の間に顔料もしくは染料などの色素
を含む塗料を塗布した着色層を存在させる。この様な積
層構造とすることによって、本発明のブリスターボトム
材は、例えばブリスターボトム材の内容品を収納しない
側の面に、印刷層を設ける場合に比し、擦れて落ちる恐
れがないこと、ブリスターボトム材が巻取り保管されて
も反対面への顔料や染料の移行がなく、収納品との隔離
が確実であること、などの特徴を有する。また、本発明
で使用する色素については特に制限はなく公知の顔料や
染料を適宜使用することができる。顔料は溶出すること
がなく、衛生上安全度が高く、また、染料は樹脂との相
溶性に優れるものが多いので、均一に分散し、視認性を
妨げることが少ない。
/又は顔料を含有するインキを印刷機を用いて塗布する
か、或いは、色素及び/又は顔料を含有する接着剤を使
用してドライラミネートによって行うか、または、色素
及び/又は顔料を含有する接着用樹脂層を押出ラミネー
トによって行う。印刷機を用いて塗布する場合、グラビ
アロールを用いて塗布すると、均一に塗布が出来、ま
た、塗布量の調節が容易であり、詳細な部分塗工が可能
であるので好ましい。このように詳細な部分塗工が可能
となることによって例えばブリスター包装においてボト
ム材そのものに様々な情報を表示することが可能とな
る。例えば、ポケットの部分は収納品の視認性を妨げな
い程度の薄いベタ印刷として内容品の識別性を主体とし
た印刷とするとともにポケットそのものや、ポケット以
外の部分に薬品の記号や使用方法などを詳細に印字する
ことが可能となる。
10μmの樹脂フィルムに形成されることが好ましい。
更には50μm〜10μmの樹脂フィルムに形成される
ことがより好ましい。50μm〜10μmの樹脂フィル
ムは柔軟性に富むので扱いやすく、通常ロール状の巻取
りで取り扱われるが、長尺に巻取ることが可能となり、
作業性が優れている。さらには、印刷層の形成に際し、
図柄の一部に光電管が感知できる様な直線部を有する図
柄、いわゆる光電管マーク(アイマーク)を入れていく
と良い。この様にしておくと、ブリスター包装のポケッ
ト部を形成する際、該光電管マークを成形機の光電管が
追跡可能となり、ポケットと印刷パターンの位置関係を
正確にコントロールすることが可能となる。具体的には
特公平6−62129号公報に記載の方法を本発明のボ
トム材に適用することによって可能である。なお、この
時、ピッチの管理はボトム材シートにボトムのピッチよ
り短いピッチで光電管マークを印刷しておき、予熱ヒー
ターでボトム材を軟化させ、その時点でボトム材シート
に制御された張力をかけることによって、ズレの修正が
可能である。この様にコントロールすることによって、
従来蓋材にエンドレス印刷で表示していた記号等を各ポ
ケットに対応して表示可能とすることができるので、飛
躍的に表示可能な情報量が増大する。
イラミネーターにグラビアロールをセットして塗工する
と同じ理由によって好ましい。その他にはメイヤバーコ
ートやリバースロールコートなど公知の塗工方法が適用
可能である。接着剤を使用してドライラミネートする場
合、接着剤としてはイソシアネート系、ウレタン系、ア
クリル系等の接着剤が使用できる。
としては、特に制限はないが、ポケットに着色する場
合、赤色又は白色を用いて包装される内容品に悪影響を
与える可能性の高い短波長領域の光線を遮断する様にし
ても良い。その時、紫外線吸収剤を併用すると効果的で
ある。着色層に使用できるその様な機能を有する色素と
しては、亜鉛華や酸化チタン顔料、リトホン顔料、硫化
亜鉛などの無機顔料あるいはアゾ系、アンスラキノン
系、複素環系、メチン系、ペリノン系等の有機顔料であ
り、具体的には、レーキレッドC、レーキレッドDなど
のアゾ系顔料等の染料を挙げることが出来る。また、紫
外線吸収剤としては、プラスチック成形において一般的
に用いられるものであるが、例えば、ベンゾフェノン系
のシーソープ101(シプロ化成社製)、ベンゾトリア
ゾール系のチヌビンP(チバガイギー社製)、サリチレ
ート系のバイオソープ90(共同薬品社製)、シアノア
クリレート系のバイオソープ910(共同薬品社製)等
である。紫外線遮断層におけるこれらの使用量はインキ
または接着剤100重量部当たり0部〜8部、より好ま
しくは0.01部〜5部である。なお、本発明におい
て、印刷層には上記の色素の外、通常プラスチック用イ
ンキ又は接着剤に配合される填料、滑剤等の配合剤を添
加しても良い。
ン系樹脂層よりなる二層構成のPTPボトム材の場合、
例えば、厚さ10〜200μのポリプロピレン系シート
(A)の表面上に色素を含んだ印刷層を存在させ、その
印刷層の上に50〜400μのポリプロピレン系シート
(B)を積層し、総厚150〜500μとする。ポリプ
ロピレン系シート(A)の厚さとしては10〜200μ
m程度であり、10μmより薄いと十分に医薬品との相
互作用を防止出来ず、また、200μm以上であっても
その作用は異ならない上、シートが硬くなり作業性が低
下することやロール状に巻取る際、長尺化が困難となる
など好ましくない。ポリプロピレン系シート(B)は、
場合によっては共押出しなどの2層構造以上の多層構造
のシートであってもよい。
PTP包装の斜視図であり、図2は本発明にかかるブリ
スターポトム材を用いたPTP包装の断面図である。そ
して、図3は本発明にかかるブリスターポトム材の積層
構造の1例を示す。図1において透明なポリプロピレン
シート1に多数の凹部(ポケット)3を設け、該ポケッ
ト3にカプセル状錠剤4を収納し、その上に蓋材2を貼
合する。しかして、本発明にかかるブリスターポトム材
のPTP包装は、図2に示すように、ポリプロピレン系
シート1がポリプロピレン系シートAとポリプロピレン
系シートBとの間に印刷層5が介在する。図3は本発明
にかかるブリスターポトム材の積層構造の1例であっ
て、ポリプロピレン系シートAに印刷層6と接着剤層7
とを設け、接着剤層を介してポリプロピレン系シートB
を積層する。次に実施例をもって本発明を具体的に説明
する。
の無延伸ポリプロピレンシート50μmのシートの片面
にコロナ放電処理を施した後、ポリウレタン−塩ビ・酢
ビ系の顔料を含む黒色及び橙色インキ約1.1g/m2
をグラビア印刷をした。文字及び左下隅の光電管マーク
は黒色で、その後全体を橙色のベタ印刷とした。同系の
白色顔料を含むインキ0.8〜5.0g/m2を重ねて
グラビア印刷し、図4に示すようなの印刷層を形成し
た。 (2)この白色インキ印刷面にポリエステル系ポリウレ
タン接着剤約3.0g/m2を塗工して、250μmの
ポリプロピレンシート(25μmの融点162℃のポリ
プロピレンと200μmの融点162℃のポリプロピレ
ンに芳香族石油炭化水素樹脂を混合したものと25μm
の融点162℃のポリプロピレンとの2種3層共押し出
しシート)のコロナ放電処理面と貼り合わせた。 (3)またこのサンプルは試験的に光電管を付設した予
熱ヒーター付PTPブリスター包装機械でPTPのポケ
ットに成形したところ、各ポケットの頂上には数字が、
脇にはカタカナが個々のポケットに対し正確な位置で印
字されており、ポケット6ヵ所に対してローマ字も適切
な位置で印字されていた。 (4)またこのサンプルの50μのポリプロピレンフィ
ルムと250μのポリプロピレンシートの層間剥離強度
は速度300mm/min、剥離角度180度にて40
0gf/25mm以上の強度を有し、PTP包装機の成
形でも剥離を生じなかった。
層の間に着色層を設けることによって、従来、ブリスタ
ーボトム材を着色する際に生じたコンタミネーションを
避けることができた。また、従来、紙やアルミ箔等の蓋
材の両面に印刷を施していたが、この様な両面印刷をし
なくても文字、記号等の詳細表示ができ、さらに、個々
のポケットに対応可能な印刷付きブリスターボトム材を
提供することができた。
P包装の断面図
積層構造を示す。
ボトム材の平面図。
部 4 カプセル状錠剤 5 着色層 6 印
刷層 7 接着剤層
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の樹脂層を積層してなるブリスター
ボトム材であって、樹脂層間に着色層を有することを特
徴とする着色層を有するブリスターボトム材。 - 【請求項2】 前記複数の樹脂層が互いに共通の樹脂を
主成分とする樹脂から成ることを特徴とする請求項1記
載の着色層を有するブリスターボトム材。 - 【請求項3】 前記共通の樹脂がポリプロピレンである
ことを特徴とする請求項1又は2記載の着色層を有する
ブリスターボトム材。 - 【請求項4】 着色層が厚さ200μm以下の樹脂フィ
ルムに形成された印刷層である請求項1〜3項記載の着
色層を有するブリスターボトム材。 - 【請求項5】 前記印刷層に光電管マークが印刷されて
いることを特徴とする請求項4項記載の着色層を有する
ブリスターボトム材。
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1999
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