JP2000335921A - 酸化鉄粒子及びその製造方法 - Google Patents
酸化鉄粒子及びその製造方法Info
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Abstract
ンスよく向上させ、特に小粒径の酸化鉄粒子において問
題とされる凝集による流動性不良を改善せしめ、さらに
低温低湿下及び高温高湿下において吸湿性や電気抵抗の
環境依存性が小さい酸化鉄粒子及びその製造方法を提供
する。 【解決手段】 粒子表面が、鉄とケイ素とAl、Ce、
Mo、W、Pから選ばれる1種以上の元素とを有する複
合酸化物の薄膜で被覆されたことを特徴とする酸化鉄粒
子。
Description
の製造方法に関し、詳しくは粒子の表面に、鉄とケイ素
とAl、Ce、Mo、W、Pから選ばれる1種以上の元
素とを有する複合酸化物の薄膜を被覆することにより、
磁気特性のバランスや粉体の流動性がよく、かつ粉体の
低温低湿下及び高温高湿下での吸湿性や電気抵抗の環境
依存性が少なく、特に静電複写磁性トナー用材料粉、静
電潜像現像用キャリア用材料粉、塗料用黒色顔料粉等の
用途に主に用いられる酸化鉄粒子及びその製造方法に関
する。
乾式電子写真複写機、プリンター等の磁性トナー用材料
粉又は黒色顔料粉として、水溶液反応によるマグネタイ
ト粒子が広く使用されている。磁性トナーとしては各種
の一般的現像特性が要求されるが、近年、電子写真技術
の発達により、特にデジタル技術を用いた複写機、プリ
ンターが急速に発達し、要求特性がより高度になってき
た。
クや写真等の出力も要求されており、特にプリンターの
中には1インチあたり1200ドット以上の能力のもの
も現れ、感光体上の潜像はより緻密になってきている。
そのため、現像での細線再現性の高さ、各環境下でも問
題なく使用できること等が強く要求されている。
ている酸化鉄粒子の1種であるマグネタイト粒子は、そ
の製造方法として湿式法と乾式法とが知られているが、
そのうち湿式法の製造方法においては、第一鉄塩水溶液
とアルカリ水溶液とを中和混合して得られる水酸化第一
鉄スラリーを、特定の条件下で酸化反応を行うのが主流
となっている。
する目的で様々な添加元素の使用と添加方法について検
討されてきた。特に、ケイ素を使用することで電気的な
特性と同時に粉体の流動性について改善することが示さ
れている。例えば、特開昭54−139544号公報、
特開昭62−278131号公報、特公平3−9045
号公報、特開平8−48524号公報等に開示されてい
るマグネタイト粒子及びその製造方法が代表的なものと
して挙げられる。
報においては、酸化ケイ素の微粉末やシリコンオイル等
を有機溶媒によって希釈後、付着処理を施す磁性粉末を
開示しているが、この磁性粉末では機械的な手段による
ため粒子上のケイ素成分の均一性に問題があり、ケイ素
成分による効果が充分に期待できない。
よると、磁性酸化鉄中のケイ素元素の存在率が鉄元素を
基準として0.1〜1.5重量%、かつ該磁性酸化鉄の
鉄元素溶解率が約10重量%迄に存在するケイ素元素の
含有率が約0.7重量%以下、該磁性酸化鉄の鉄元素溶
解率が約90乃至100重量%の間に存在するケイ素元
素の含有率が0.2〜5重量%、前者と後者の比が1.
0以上であるケイ素元素を有する磁性酸化鉄について開
示している。しかし、この磁性酸化鉄では、粒子全体量
から換算して、表面から内部10重量%に至るまでのケ
イ素含有量はSi/Feのモル比(%)が0.2%程度
に過ぎず、やはり粉体の流動性において問題がある。
は、予め反応前の水酸化アルカリ又は水酸化第一鉄コロ
イドを含む第一鉄塩反応水溶液のいずれかに水可溶性ケ
イ酸塩をFeに対しSi換算で0.1〜5.0原子%添
加するマグネタイト粒子の製造方法を開示しているが、
このマグネタイト粒子では反応前にケイ酸塩を添加する
ため、粒子表面近傍のケイ素含有量は著しく低く、粉体
の流動性において問題がある。
は、鉄−亜鉛酸化物の薄膜が被覆され、その上に鉄−ケ
イ素酸化物の薄膜が被覆され、黒色を呈し、磁気特性も
バランス良く向上し、かつ粉体の凝集による流動性不良
を改善して分散性を向上させた酸化鉄粒子について開示
されているが、最表面層にケイ素成分を存在させている
ために、温度や湿度が変化したときの吸湿性や電気抵抗
の変化が大きくなってしまうので、環境依存性に対して
劣ったものとなってしまう。
を損なわず、磁気特性もバランスよく向上させ、特に小
粒径の酸化鉄粒子において問題とされる凝集による流動
性不良を改善せしめ、さらに低温低湿下及び高温高湿下
において吸湿性や電気抵抗の環境依存性が小さい酸化鉄
粒子及びその製造方法を提供することにある。
の結果、酸化鉄粒子表面に、鉄とケイ素と共に、Al、
Ce、Mo、W、Pから選ばれる1種以上の元素とを有
する複合酸化物の薄膜を被覆することによって、上記目
的が達成されることを知見した。
で、粒子表面が、鉄とケイ素とAl、Ce、Mo、W、
Pから選ばれる1種以上の元素とを有する複合酸化物の
薄膜で被覆されたことを特徴とする酸化鉄粒子を提供す
るものである。
ましい製造方法として、水酸化第一鉄コロイドを含む第
一鉄塩スラリーを酸化することにより得られた酸化鉄粒
子を含むスラリー又は酸化鉄粒子を水分散させたスラリ
ーに、水可溶性ケイ酸塩とAl、Ce、Mo、W、Pか
ら選ばれる1種以上の元素を含有する第一鉄塩水溶液を
添加し、pH6〜9に維持しながら酸化し、粒子表面を
被覆することを特徴とする酸化鉄粒子の製造方法を提供
するものである。
好ましい製造方法として、水酸化第一鉄コロイドを含む
第一鉄塩スラリーを酸化することにより得られた酸化鉄
粒子を含むスラリー又は酸化鉄粒子を水分散させたスラ
リーに、水可溶性ケイ酸塩を含有する第一鉄塩水溶液を
添加し、pH6〜9に維持しながら酸化した後、さらに
Al、Ce、Mo、W、Pから選ばれる1種以上の元素
を含有する水溶液を添加してpHを調整し、粒子表面を
被覆することを特徴とする酸化鉄粒子の製造方法を提供
するものである。
子の好ましい製造方法として、水酸化第一鉄コロイドを
含む第一鉄塩スラリーを酸化することにより得られた酸
化鉄粒子を含むスラリー又は酸化鉄粒子を水分散させた
スラリーに、水可溶性ケイ酸塩を含有する第一鉄塩水溶
液を添加し、pH6〜9に維持しながら酸化した後、さ
らにAl、Ce、Mo、W、Pから選ばれる1種以上の
元素を含有する第一鉄塩水溶液を添加し、pH6〜9に
維持しながら酸化し、粒子表面を被覆することを特徴と
する酸化鉄粒子の製造方法を提供するものである。
する。本発明でいう酸化鉄粒子とは、好ましくはマグネ
タイトを主成分とするものである。以下の説明では、酸
化鉄粒子としてその代表的なものであるマグネタイト粒
子について説明する。また、酸化鉄粒子又はマグネタイ
ト粒子という時にはその内容によって個々の粒子又はそ
の集合のいずれも意味する。
面が、鉄とケイ素とAl、Ce、Mo、W、Pから選ば
れる1種以上の元素とを有する複合酸化物の薄膜で被覆
されている。すなわち、芯材(コア材)となるマグネタ
イトコア粒子の表面に上記複合酸化物の薄膜が被覆され
ている。ここで複合酸化物とは、鉄成分をケイ素成分や
その他の元素成分の存在下で酸化することによって、ケ
イ素やその他の元素を取り込み又は結合した酸化物を指
す。
酸化鉄粒子総量の鉄の含有量に対し、Si/Feのモル
比(%)で0.4〜2%であることが望ましく、0.6
〜1.4%がさらに望ましい。この値が0.4%未満で
は粉体としての凝集性が強くなってしまう。また、この
値が2%を超える場合、流動性の改善はできるものの、
ケイ素成分の露出が多くなりすぎ、水洗時の濾布への目
詰まりにより、作業性が困難となったり、磁性体として
の飽和磁化が低下してしまうといった問題が発生する。
e、Mo、W、Pから選ばれる1種以上の含有量の合計
は、表面に存在するケイ素に対してそのモル比で1〜1
00%であるのが好ましい。その含有量が1%未満で
は、添加元素に求められる環境依存性を改善する効果が
得られず、また100%を超えると、ケイ素成分で得ら
れる流動性が失われてしまうばかりでなく、磁性体とし
ての充分な磁気特性が得られない。
Pといった元素がマグネタイト粒子の環境依存性を改善
する理由については必ずしも明らかではないが、本発明
者らはこれらの元素はそのもの単独で、あるいは鉄と複
合酸化物の状態となった場合には、粒子表面のケイ素成
分と特異的に作用し、ケイ素成分の水との結合活性点の
活性度を低下させるためだと推定した。
kOeの外部磁場における飽和磁化が好ましくは75e
mu/g以上、さらに好ましくは80〜92emu/g
である。また、粒子中のFeO含有率が18重量%以上
であることが望ましい。FeO含有率が18重量%未満
では、充分な磁気特性が得られないばかりでなく、黒色
粉体としての色相も赤みを帯びたものとなってしまう。
0%RHと35℃、85%RHの各環境下で4時間曝露
された後の吸湿率(重量%)をそれぞれΔWLL、ΔWHH
とし、比表面積をA(m2 /g)としたときに、下記式
(1)を満足することが望ましい。 (ΔWHH−ΔWLL)/A≦0.05 ・・・・・ (1)
粒子の吸湿率の変化が小さいことが望ましい。吸湿性
は、粒子の比表面積が大きくなればなるほど比例的に増
加することが推定でき、Al、Ce、Mo、W、Pの含
有効果を単位面積当たりで評価することで、吸湿の環境
依存性がどの程度であるかが明らかになる。各環境にお
ける吸湿率の差を比表面積で除した値が、上記式(1)
に示されるように0.05以下が好ましく、さらに好ま
しくは0.04以下である。(ΔWHH−ΔWLL)/Aが
0.05を超えると、電気抵抗等に対する吸湿性の影響
が大きくなり、静電複写磁性トナー用材料粉又は静電潜
像現像用キャリア用材料粉用マグネタイト粒子としての
環境安定性が損なわれる恐れがある。
℃、20%RHと35℃、85%RHの各環境下で24
時間曝露された後の体積電気抵抗の測定値(Ω・cm)
をそれぞれΔRLL、ΔRHHとしたときに、下記式(2)
を満足することが必要である。 1≦ΔRLL/ΔRHH≦10 ・・・・・ (2)
体積電気抵抗の変化が小さいことが望ましい。一般に湿
度が高くなれば電気抵抗が低下することが知られている
が、鉄とケイ素の複合酸化鉄を表面に被覆したマグネタ
イト粒子にAl、Ce、Mo、W、Pを含有させること
で、環境変化に対する電気抵抗の変化を小さく抑えられ
る。本発明ではいずれの環境でも電気抵抗として1×1
06 Ω・cm以下であり、なおかつ環境依存性の小さい
マグネタイト粒子が好ましい。ΔRLL/ΔRHHの値は、
上記式(2)に示されるように1〜10が好ましく、さ
らに好ましくは1〜8である。ΔRLL/ΔRHHの値が1
未満の場合には出力画像の環境安定性が損なわれる恐れ
がある。また、RLL/ΔRHHの値が10を超えると静電
複写磁性トナー用材料粉又は静電潜像現像用キャリア用
材料粉用マグネタイト粒子としての環境安定性、ひいて
は出力画像の環境安定性が損なわれる恐れがある。さら
に好ましい環境依存性としては以下の条件を同時に満た
すものが良い。 1≦ΔRLL/ΔRNN≦3、かつ1≦ΔRNN/ΔRHH≦3 〔但し、RNNは23℃、55%RH環境下で測定した粉
体の電気抵抗値(Ω・cm)である〕
率(60度)が85%以上であることが望ましい。反射
率(60度)が85%未満では樹脂への分散性に問題が
生じる。
は、Zn、Mn、Co、Si、Al、Ti、Mg等の元
素を含有したものも包含される。また、酸化時の条件を
変えることで粒子の形状を八面体、六面体、球形と変え
られることも知られているが、本発明のマグネタイト粒
子は、いずれの形状のものにも適用可能である。
は、鉄とケイ素とAl、Ce、Mo、W、Pから選ばれ
る1種以上の元素とを含有していれば良いが、ケイ素と
Al、Ce、Mo、W、Pから選ばれる1種以上の元素
が共に鉄成分に取り込まれ又は結合した複合酸化鉄であ
ることが好ましい。
説明する。本発明のマグネタイト粒子の製造方法は、水
酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩スラリーを酸化する
ことにより得られた酸化鉄粒子を含むスラリー又は酸化
鉄粒子を水分散させたスラリーに、水可溶性ケイ酸塩と
Al、Ce、Mo、W、Pから選ばれる1種以上の元素
を含有する第一鉄塩水溶液を添加し、pH6〜9に維持
しながら酸化し、粒子表面を被覆することを特徴とす
る。
造方法は、水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩スラリ
ーを酸化することにより得られた酸化鉄粒子を含むスラ
リー又は酸化鉄粒子を水分散させたスラリーに、水可溶
性ケイ酸塩を含有する第一鉄塩水溶液を添加し、pH6
〜9に維持しながら酸化した後、さらにAl、Ce、M
o、W、Pから選ばれる1種以上の元素を含有する水溶
液を添加してpHを調整し、粒子表面を被覆することを
特徴とする。
製造方法は、水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩スラ
リーを酸化することにより得られた酸化鉄粒子を含むス
ラリー又は酸化鉄粒子を水分散させたスラリーに、水可
溶性ケイ酸塩を含有する第一鉄塩水溶液を添加し、pH
6〜9に維持しながら酸化した後、さらにAl、Ce、
Mo、W、Pから選ばれる1種以上の元素を含有する第
一鉄塩水溶液を添加し、pH6〜9に維持しながら酸化
し、粒子表面を被覆することを特徴とする。
法において、水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩スラ
リーは、第一鉄塩水溶液とアルカリ水溶液とを中和混合
して得られる。ここで用いられる第一鉄塩としては、硫
酸第一鉄、塩化第一鉄等が挙げられる。アルカリとして
は水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム
等が用いられる。
法においては、マグネタイト粒子を水分散させたスラリ
ーを出発原料として被覆工程を行っても良く、その際に
使用されるマグネタイト粒子は湿式法、乾式法いずれに
より作成されたものでも良い。
W、Pの化合物は水溶液として使用できるものであれば
何ら限定されず、例えばAlやCeは塩化物、硫酸塩、
アルミン酸ナトリウム等であり、MoやWはハロゲン化
物、オキシハロゲン化物、モリブテン酸塩、タングステ
ン酸塩等、Pについては燐酸塩等が用いることができ、
さらにこれらの成分を同時に使用することもできる。
としては、酸素含有ガスを通気すればよく、経済的にも
好ましくは空気を使用する。また、液体の酸化剤を使用
してもよい。また、この酸化の際の液温は、好ましくは
70〜98℃である。
合酸化物の薄膜を被覆した後、通常の濾過、洗浄、乾
燥、粉砕工程を経て、マグネタイト粒子が得られる。
明する。
に、Fe2+2.0mol/lを含む硫酸第一鉄水溶液5
0リットルと4.0mol/lの水酸化ナトリウム水溶
液52リットルとを混合撹拌し、水酸化第一鉄スラリー
を得た。このときのpHは11.2であった。このスラ
リーを85℃に維持しながら65リットル/minの空
気を吹き込み反応を終了させた。
1.0mol/lとSi成分が0.44mol/l及び
Al成分がこのSiに対して60mol%となるように
添加した水溶液2.3リットルを別に用意し、上述の反
応スラリーに加え、pHを8.5に調整した後、再び2
0リットルの空気を吹き込み反応を終了させた。得られ
た生成粒子を通常の濾過、洗浄、乾燥、粉砕工程にて処
理し、マグネタイト粒子を得た。
について、以下に示す方法で特性、物性を評価し、その
結果を表2に示す。 〔測定方法〕 (1)添加元素含有量 サンプルを溶解し、ICPにて測定した。 (2)FeO含有量 サンプルを硫酸にて溶解し、過マンガン酸カリウム標準
溶液にて酸化還元滴定により測定した。 (3)飽和磁化 東英工業製振動型磁力計VSM−P7を使用し、外部磁
場10kOeにて測定した。 (4)比表面積 島津−マイクロメリッテクス製2200型BET計にて
測定した。 (5)各環境下での吸湿率 マグネタイト粒子を乾燥機で105℃、1時間にて予備
乾燥させ(このときの乾燥重量をW1とする)、環境室
内にて10℃、20%RHと35℃、85%RHの環境
下にそれぞれ4時間曝露し吸湿させた(このときの吸湿
重量をW2とする)。それぞれの重量測定から以下の式
にて吸湿率(重量%)を算出した(ΔW LL:10℃、2
0%RHでの吸湿率、ΔWHH:35℃、85%RHでの
吸湿率)。 ΔW:吸湿率(重量%)={(W2−W1)/W1}×
100 また、この粒子の比表面積をA(m2 /g)としたと
き、単位比表面積あたりの吸湿率の変化は下記式(1)
にて示した。 (ΔWHH−ΔWLL)/A … … … (1) (6)各環境下での電気抵抗 マグネタイト粒子を環境室内にて10℃、20%RHと
35℃、85%RHの環境下にそれぞれ24時間曝露し
た。このサンプル10gをホルダーに入れ、600kg
/cm2 の圧力を加えて25mmφの錠剤型に成形後、
電極を取り付け150kg/cm2 の加圧状態で電気抵
抗を測定した。測定に使用した試料の厚さ及び断面積と
抵抗値からマグネタイトの体積抵抗値(Ω・cm)を求
めた(R LL:10℃、20%RHでの体積電気抵抗、R
HH:35℃、85%RHでの体積電気抵抗)。また、電
気抵抗の環境依存性については、下記式(2)にて示し
た。 RLL/RHH … … … (2) (7)反射率 スチレンアクリル系樹脂(TB−1000F)をトルエ
ン(樹脂:トルエン=1:2)にて溶解した液を60
g、試料10g、直径1mmのガラスビーズ90gを内
容積140mlのビンに入れ、蓋をした後、ペイントシ
ェーカー(トウヨウセイキ社製)にて30分混合した。
これをガラス板上に4milのアプリケーターを用いて
塗布し、乾燥後、ムラカミ式GLOSS METER
(GM−3M)にて60度の反射率を測定した。
造条件を変えてマグネタイト粒子を製造し、得られたマ
グネタイト粒子を実施例1と同様に評価し、その結果を
表2に示す。
条件を変えてマグネタイト粒子を製造し、得られたマグ
ネタイト粒子を実施例1と同様に評価し、その結果を表
2に示す。
のマグネタイト粒子は、磁気特性に優れ、低温低湿や高
温高湿でも吸湿性や電気抵抗の環境依存性が小さいもの
となっている。それに対して、比較例1のマグネタイト
粒子は、反射率に劣り、また比較例2のマグネタイト粒
子は、Al、Ce、Mo、W、Pでの表面処理を行わな
かったため、環境変化に対する吸湿変化が大きく、また
電気抵抗の変化も大きいものであった。
子は、酸化鉄コア粒子の表面を鉄とケイ素とAl、C
e、Mo、W、Pから選ばれる1種以上の元素とを有す
る複合酸化物の薄膜で被覆しているために、磁気特性や
流動性のみならず、吸湿性や電気抵抗の環境依存性が少
なく、静電複写磁性トナー用材料粉、静電潜像現像用キ
ャリア用材料粉、塗料用黒色顔料粉等の用途に好適であ
る。また、本発明の製造方法によって、上記酸化鉄粒子
が簡便に、かつ工業的規模で製造できる。
Claims (9)
- 【請求項1】 粒子表面が、鉄とケイ素とAl、Ce、
Mo、W、Pから選ばれる1種以上の元素とを有する複
合酸化物の薄膜で被覆されたことを特徴とする酸化鉄粒
子。 - 【請求項2】 上記複合酸化物を形成するケイ素の存在
量が、酸化鉄粒子総量の鉄の含有量に対し、Si/Fe
のモル比(%)で0.4〜2%である請求項1に記載の
酸化鉄粒子。 - 【請求項3】 10kOeの外部磁場における飽和磁化
が75emu/g以上、FeO含有率が18重量%以上
である請求項1又は2に記載の酸化鉄粒子。 - 【請求項4】 10℃、20%RHと35℃、85%R
Hの各環境下で4時間曝露された後の吸湿率(重量%)
をそれぞれΔWLL、ΔWHHとし、比表面積をA(m2 /
g)としたときに、下記式(1)を満足する請求項1、
2又は3に記載の酸化鉄粒子。 (ΔWHH−ΔWLL)/A≦0.05 ・・・・・ (1) - 【請求項5】 10℃、20%RHと35℃、85%R
Hの各環境下で24時間曝露された後の体積電気抵抗の
測定値(Ω・cm)をそれぞれΔRLL、ΔR HHとしたと
きに、下記式(2)を満足する請求項1〜4のいずれか
に記載の酸化鉄粒子。 1≦ΔRLL/ΔRHH≦10 ・・・・・ (2) - 【請求項6】 反射率(60度)が85%以上である請
求項1〜5のいずれかに記載の酸化鉄粒子。 - 【請求項7】 水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩ス
ラリーを酸化することにより得られた酸化鉄粒子を含む
スラリー又は酸化鉄粒子を水分散させたスラリーに、水
可溶性ケイ酸塩とAl、Ce、Mo、W、Pから選ばれ
る1種以上の元素を含有する第一鉄塩水溶液を添加し、
pH6〜9に維持しながら酸化し、粒子表面を被覆する
ことを特徴とする酸化鉄粒子の製造方法。 - 【請求項8】 水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩ス
ラリーを酸化することにより得られた酸化鉄粒子を含む
スラリー又は酸化鉄粒子を水分散させたスラリーに、水
可溶性ケイ酸塩を含有する第一鉄塩水溶液を添加し、p
H6〜9に維持しながら酸化した後、さらにAl、C
e、Mo、W、Pから選ばれる1種以上の元素を含有す
る水溶液を添加してpHを調整し、粒子表面を被覆する
ことを特徴とする酸化鉄粒子の製造方法。 - 【請求項9】 水酸化第一鉄コロイドを含む第一鉄塩ス
ラリーを酸化することにより得られた酸化鉄粒子を含む
スラリー又は酸化鉄粒子を水分散させたスラリーに、水
可溶性ケイ酸塩を含有する第一鉄塩水溶液を添加し、p
H6〜9に維持しながら酸化した後、さらにAl、C
e、Mo、W、Pから選ばれる1種以上の元素を含有す
る第一鉄塩水溶液を添加し、pH6〜9に維持しながら
酸化し、粒子表面を被覆することを特徴とする酸化鉄粒
子の製造方法。
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