JP2000336658A - ベース・布基礎一体打設用型枠保持具 - Google Patents

ベース・布基礎一体打設用型枠保持具

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JP2000336658A
JP2000336658A JP11149361A JP14936199A JP2000336658A JP 2000336658 A JP2000336658 A JP 2000336658A JP 11149361 A JP11149361 A JP 11149361A JP 14936199 A JP14936199 A JP 14936199A JP 2000336658 A JP2000336658 A JP 2000336658A
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Shigeo Awano
繁雄 粟野
Shoichi Koide
昭一 小出
Toshihiko Santo
利彦 山東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型枠を保持するセパレータを利用してベース
用及び布基礎用のコンクリート打設空間を一体的に形成
する。 【解決手段】 一対の型枠5,5の間に架設される架設
部11と架設部両端に設けられ型枠5,5の下端縁又は
上端縁に嵌合する一対の嵌合部12,13からなる第一
セパレータ10と、架設部21と架設部両端に設けられ
型枠の下端縁及び上端縁に嵌合する一対の嵌合部22,
23からなる第二セパレータ20と、第一セパレータ1
0を搭載,支持する支持部31と第一セパレータ10の
架設部に挿通されつつ型枠設置面に立設される脚部32
からなるセパレータ支持金具30とを備え、第一セパレ
ータ10が型枠5,5の下端側に取り付けられ、型枠設
置面に配設されたセパレータ支持金具30によって支持
されることにより、布基礎用及びベース用のコンクリー
ト打設空間を一体的に形成する構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート打設
用の型枠を住宅基礎設置面の所定箇所に配設,保持する
ことにより、基礎コンクリートのベース部分及び布基礎
部分のコンクリート打設用空間を形成するコンクリート
打設用型枠の保持具に関し、特に、一対の型枠を対向さ
せて保持するセパレータを利用してベース用及び布基礎
用のコンクリート打設空間を一体的に形成することを可
能とした、硬質発泡プラスチック成形品からなる型枠に
好適なベース・布基礎一体打設用型枠保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、住宅の基礎部分を構成する布基
礎は、設置面に形成したベースコンクリート上の所定箇
所に型枠を配設し、この型枠によって形成される空間に
コンクリートを打設することにより形成されるようにな
っている。図8を参照して、従来の布基礎のコンクリー
ト打設工法について説明する。図8は、従来の工法によ
りコンクリートを打設した布基礎構造を模式的に示す概
略断面図である。
【0003】同図に示すように、従来の一般的な布基礎
のコンクリート打設工法は、まず、土面109を掘削
して形成した根切り穴に砕石,割栗101及び捨てコン
クリート102を打ち、この捨てコンクリート102
の上にコンクリート基礎の基礎部分(フーチング部分)
となるベースコンクリート103を型枠板106,10
6を用いて打設,養生し(養生後、型枠板106,10
6は脱型)、次いで、ベースコンクリート103上に
墨だしを行い、墨だしに沿って、接続部材110で連
結した型枠105,105を配列するとともに、配筋1
07の配筋作業を行いながら、所望の基礎高さまで型枠
105,105を積載し、その後、この一対の型枠1
05,105が形成する空間にコンクリートを打設する
ことにより布基礎コンクリート104を形成する、とい
う手順により行われている。その後、必要に応じて、
完成した布基礎コンクリート104に固定された型枠1
05の表面に表面モルタル材108が取り付けられ、表
面仕上げが行われるようになっている。
【0004】ここで、このような布基礎用のコンクリー
ト打設用空間を形成する型枠(図8に示す型枠105,
105)は、これまでは、合板や金属板あるいはコンク
リートパネル等の型枠材が用いられていたが、最近で
は、硬質発泡プラスチック等を素材とした軽量断熱型枠
材が用いられるようになってきている。硬質発泡プラス
チック等からなる軽量断熱型枠材は、合板、金属型枠材
に比べ軽量で持ち運びが容易であり、加工性にも優れ、
現場での切削作業等も簡単に行える上に、図8に示すよ
うに、コンクリート打設後、そのまま布基礎の表面に残
されることにより断熱材として機能させることができ
る。このため、硬質発泡プラスチック等を素材とした軽
量断熱型枠材は、従来の合板型枠のような脱型の工程も
必要とすることなく、コンクリートの打設と同時に断熱
基礎構造が得られることから、近年、布基礎形成用の型
枠材として広く用いられるようになってきている。この
種の断熱性の発泡型枠を用いた住宅基礎構造としては、
例えば、実公平2−27048号や特開平6−1290
99号公報等に提案されている住宅基礎構造が知られて
いる。
【0005】しかしながら、このような従来の型枠を用
いた布基礎打設工法は、設置面にあらかじめコンクリー
ト打設を行ってベースコンクリートを形成しておき、こ
のベース部分のコンクリート養生終了後に、ベースコン
クリート上に墨だしを行って軽量断熱材等からなる型枠
の施工を行うという手順で行われていた。このため、基
礎コンクリートの施工にあたっては、図8に示したよう
に、ベースコンクリート103の部分と布基礎コンクリ
ート104の部分とを、二回に分けてコンクリート打設
する必要があり、工数や作業日数及びそれに伴う人件費
等が嵩み、コスト高となるという問題があった。また、
このようなベース部と布基礎部の二回打ちを行う従来工
法では、ベースと布基礎部分に継ぎ目が存在してしまう
ため、この継ぎ目部分から水等が侵入するおそれがあ
り、さらに、耐震性の面で強度が不足するという問題も
あった。
【0006】そこで、このような従来の布基礎用のコン
クリート打設工法に対し、ベースコンクリートと布基礎
部分をコンクリートの一回打設で施工が行える工法が強
く要請されるようになった。特に、最近では、住宅の施
工現場に携わる作業者の高齢化や絶対数の不足の問題が
深刻化する一方、大型地震等の不足の災害に対する耐震
構造の必要性が再認識されており、住宅工法の簡略化と
住宅品質の安定化,耐震性の増強化は、建築業界におけ
る重要な課題となっており、布基礎コンクリートの一回
打設工法に対する要請は高まってきている。
【0007】このような布基礎コンクリートの一回打設
の要請に対し、これまで、例えば特許公報第25397
36号や同第2802284号,特開平9−32453
8号,同10−77739号公報等には、布基礎用の型
枠板を搭載可能な型枠支持体を備えることにより、型枠
板と設置面の間に空間をもたせることにより、ベース部
と布基礎部のコンクリートを一体的に打設できるように
した型枠支持構造が提案されている。また、特開平8−
177057号には、ベース部と布基礎部のコンクリー
ト打設空間を一体的に構成する、ほぼ逆Y字形状に対
向,離間する型枠部材を備えることにより、ベース部分
と布基礎部分を一回でコンクリート打設可能としたコン
クリート基礎型枠が提案されている。これら従来提案さ
れた各公報記載の型枠構造によれば、いずれも、ベース
部と布基礎部のコンクリート打設空間が連通して形成さ
れるようになっているので、ベース部と布基礎部のコン
クリートを一体的に打設することが可能であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
各公報の型枠構造では、いずれも、布基礎を形成する型
枠及びこれを支持するための型枠支持体が、布基礎部分
の一体打設専用のものとなり、型枠の汎用性に欠け、ま
た、型枠構造が複雑となって施工の容易性が損なわれる
という問題があった。一般に、硬質発泡プラスチック等
からなる軽量断熱型枠材は、布基礎部分に用いられるだ
けでなく、建物の壁部分や土間部分等、住宅の断熱壁面
構造としてあらゆる部分に広く使用されるもので、一定
の大きさに形成された一対の型枠パネルをセパレータを
用いて接続することによって、上下,前後に任意に連接
できるようになっており、このような点でも、合板や金
属板からなる従来の型枠材にはない優れた汎用性や易施
工性を有していた。
【0009】ところが、上述した特許公報第25397
36号や同第2802284号,特開平9−32453
8号,同10−77739号公報に提案されている型枠
構造では、型枠を所定間隔をもって対向させつつ支持す
る型枠支持体が、布基礎を形成するベース部以外に設置
することができず、この型枠支持体を他の箇所に配設し
たりセパレータや保持具として用いることはできなかっ
た。このため、これら公報記載の型枠構造では、型枠支
持体を他の部位に用いることができず、型枠を接続する
ためのセパレータ等の手段は別途設けなければならない
ことから、型枠保持手段としての汎用性に欠け、発泡型
枠の有する優位性,利便性が失われてしまうという問題
があった。
【0010】また、特開平8−177057号に示され
た型枠構造では、型枠がベース部及び布基礎部のコンク
リート打設空間を一体的に形成するほぼ逆Y字形状に形
成されており、型枠自体が布基礎部分専用のものとなっ
ていたため、この型枠を他の壁面等に用いることは不可
能であった。しかも、この逆Y字状の型枠を固定するた
め、固定構造も複雑となり、型枠の組立及び施工作業も
複雑なものとなってしまい、軽量断熱型枠の有する汎用
性,施工性の良さといった優位性がまったく失われてし
まうという問題が発生した。
【0011】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点を解決するために提案されたものであり、一対の
型枠を対向させて保持するセパレータを利用し、セパレ
ータを直接支持して型枠を設置面から浮かせた状態で保
持することにより、型枠に取り付けられるセパレータ自
体によってベース用及び布基礎用のコンクリートの一体
打設空間を構築する型枠保持具を構成することができ、
型枠やセパレータの汎用性や易施工性等を失うことな
く、ベースコンクリート部分と布基礎部分をコンクリー
トの一回打設によって一体的に形成することができる、
特に、硬質発泡プラスチック成形品からなる型枠に好適
なベース・布基礎一体打設用型枠保持具の提供を目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載のベース・布基礎一体打設用型枠
保持具は、一対の型枠の下端側及び/又は上端側に取り
付けられて、当該一対の型枠の対向面間に架設されるセ
パレータと、このセパレータを搭載,支持するセパレー
タ支持手段と、を備え、前記セパレータが前記一対の型
枠の少なくとも下端側に取り付けられることによって、
当該一対の型枠が所定間隔をもって対向して保持され、
当該型枠の対向間に布基礎用コンクリート打設空間が形
成されるとともに、前記一対の型枠の下端側に取り付け
られた前記セパレータが前記セパレータ支持手段によっ
て支持されることによって、前記一対の型枠が設置面か
ら離間して保持され、当該型枠と設置面の間に、前記布
基礎用コンクリート打設空間と連通するベース用コンク
リート打設空間が形成される構成としてある。特に、請
求項2では、前記型枠が硬質発泡樹脂成形体からなる構
成としてある。
【0013】このような構成からなる本発明のベース・
布基礎一体打設用型枠保持具によれば、型枠を所定間隔
で対向させた状態で固定するセパレータを、型枠の少な
くとも下端側に取り付けられる構成とするとともに、こ
のセパレータを型枠設置面から離間させた状態で支持す
るとセパレータ支持手段を設けることにより、型枠と設
置面との間に基礎フーチングを構成するベースコンクリ
ートを打設する空間を、型枠対向間に形成される布基礎
用の空間と一体的に形成することができる。
【0014】これによって、型枠に架設されるセパレー
タを支持する支持手段を設けるのみで、コンクリート基
礎のベースコンクリート部分と布基礎コンクリート部分
の一回打設空間を形成できるので、セパレータは、型枠
を対向させて固定する本来の用途として使用しつつ、コ
ンクリート打設空間形成用の型枠保持具としても使用す
ることができ、従来のような専用の型枠材や型枠支持
体,接続部材等を必要とすることなく、型枠やセパレー
タの有する本来の機能や汎用性,易施工性を何ら損なう
ことなく、セパレータを活用してベースコンクリートと
布基礎コンクリートを一体的に打設形成することが可能
となり、特に、汎用性,易施工性に優れた硬質発泡樹脂
成形体からなる型枠に好適である。また、硬質発泡樹脂
成形体からなる型枠を用いることにより、布基礎部分に
硬質発泡樹脂成形品が基礎断熱材としてそのまま用いる
ことができ、ベース及び布基礎コンクリートの一回打設
と同時に基礎断熱構造を得ることができる。
【0015】また、請求項3記載のベース・布基礎一体
打設用型枠保持具は、前記セパレータが、前記一対の型
枠の下端側及び上端側に取り付けられる場合に、前記一
対の型枠の下端側に取り付けられた前記セパレータを搭
載,支持するセパレータ保持配筋と、前記一対の型枠の
上端側に取り付けられた前記セパレータから吊り下げら
れ、前記セパレータ保持配筋を吊り下げ保持する吊り下
げ配筋とを備え、このセパレータ保持配筋及び吊り下げ
配筋によって、前記型枠の下端側に取り付けられたセパ
レータが脱落不能に保持される構成としてある。
【0016】このような構成からなる本発明のベース・
布基礎一体打設用型枠保持具によれば、型枠の下端側に
取り付けられるセパレータを搭載,支持するセパレータ
保持配筋を備え、このセパレータ保持配筋を吊り下げ配
筋によって型枠間に固定することによって、型枠下端側
に取り付けられるセパレータを脱落不能に保持すること
ができる。これにより、本発明において、型枠下端側に
複数のセパレータを取り付けても、鉄筋等からなるセパ
レータ保持配筋を配設するだけで、セパレータを型枠か
ら脱落不能に保持することができ、型枠やセパレータの
有する汎用性や易施工性を損なうことなく、ベース及び
布基礎コンクリートの一体打設空間を容易かつ確実,堅
固に構築することができる。
【0017】また、このように複数のセパレータがセパ
レータ保持配筋によって脱落不能に保持されることで、
セパレータを支持するセパレータ支持手段は、すべての
セパレータに対して設ける必要がなく、適宜所定の間隔
で任意のセパレータを支持すれば足りることになる。こ
れによって、多数のセパレータ支持手段を必要とするこ
となく、本発明にかかるベース及び布基礎コンクリート
の一体打設空間を容易に形成でき、施工の容易性と保持
具にかかるコストの低減を図ることができる。
【0018】そして、請求項4では、前記セパレータの
少なくとも一つが、前記一対の型枠の対向面間に架設さ
れる架設部及びこの架設部の両端に設けられ前記一対の
型枠の各下端縁又は上端縁に嵌合可能な縦断面ほぼU字
形状をなす一対の嵌合部を備え、前記一対の型枠の下端
側及び/又は上端側に選択的に取り付けられる第一セパ
レータからなり、前記セパレータ支持手段が、この第一
セパレータの前記嵌合部を搭載,支持する支持部と、こ
の支持部とほぼ直交して設けられ、前記第一セパレータ
の架設部に挿通されるとともに、前記型枠の設置面に立
設状態で配設される脚部とを備えたセパレータ支持金具
からなり、前記第一セパレータが前記一対の型枠の少な
くとも下端側に取り付けられるとともに、この第一セパ
レータが、前記型枠の設置面に配設された前記セパレー
タ支持金具によって支持されることにより、前記布基礎
用コンクリート打設空間及びこれと連通するベース用コ
ンクリート打設空間が形成される構成としてある。
【0019】このような構成からなる本発明のベース・
布基礎一体打設用型枠保持具によれば、型枠の下端側又
は上端側に取り付け可能な第一セパレータと、この第一
セパレータを型枠設置面に支持するセパレータ支持金具
を設けることによって、ベース及び布基礎コンクリート
の一体打設空間を形成することができる。これによっ
て、型枠の下端側及び上端側にそれぞれ第一セパレータ
を取り付けて、型枠を対向させて固定する本来の用途と
して使用するとともに、型枠下端側の第一セパレータを
セパレータ支持金具で支持することにより、コンクリー
ト打設空間形成用の型枠保持具として使用することがで
き、第一セパレータの機能及び汎用性,易施工性を何ら
損なうことなく、この第一セパレータを活用してベース
及び布基礎コンクリートの一体打設空間を形成すること
ができる。
【0020】また、請求項5記載のベース・布基礎一体
打設用型枠保持具は、前記セパレータの少なくとも一つ
が、前記一対の型枠の対向面間に架設される架設部及び
この架設部の両端に設けられ前記一対の型枠の各下端縁
及び上端縁に嵌合可能な縦断面ほぼH字形状をなす一対
の嵌合部を備え、前記一対の型枠の下端側及び/又は上
端側に選択的に取り付けられる第二セパレータからな
り、この第二セパレータが前記一対の型枠の少なくとも
上端側に取り付けられる構成としてある。
【0021】このような構成からなる本発明のベース・
布基礎一体打設用型枠保持具によれば、上下方向に配設
された複数の型枠の上端及び下端側にそれぞれ取り付け
可能な第二セパレータを設け、この第二セパレータを本
発明にかかる型枠構造に適用することができる。これに
より、本発明では、上下方向に連接される複数の型枠の
最下端部と最上端部に第一セパレータを取り付け、上下
の型枠の連接部分に第二セパレータを取り付けることに
より、複数の型枠を任意の上下方向及び長手方向に連接
することができ、型枠構造の易施工性を生かしつつ、本
発明にかかるベース及び布基礎コンクリートの一体打設
空間を形成することができる。
【0022】一方、請求項6記載のベース・布基礎一体
打設用型枠保持具は、前記セパレータが、前記一対の型
枠の対向面間に架設される架設部及びこの架設部の両端
に設けられ前記一対の型枠の各下端又は上端縁に嵌合可
能な縦断面ほぼU字形状をなす一対の嵌合部を備え、前
記一対の型枠の下端側及び/又は上端側に選択的に取り
付けられる第一セパレータと、前記一対の型枠の対向面
間に架設される架設部及びこの架設部の両端に設けられ
前記一対の型枠の各下端縁及び上端縁に嵌合可能な縦断
面ほぼH字形状をなす一対の嵌合部を備え、前記一対の
型枠の下端側及び/又は上端側に選択的に取り付けられ
る第二セパレータからなり、前記セパレータ支持手段
が、両端に前記第一及び第二セパレータの各嵌合部にそ
れぞれ嵌入される嵌入部を備え、前記第一及び第二セパ
レータを接続する一対の接続部からなるセパレータ接続
金具からなり、前記第二セパレータが前記一対の型枠の
少なくとも下端側に取り付けられるとともに、この第二
セパレータに、前記セパレータ接続金具を介して前記型
枠の設置面に配設された前記第一セパレータが接続され
ることにより、前記布基礎用コンクリート打設空間及び
これと連通するベース用コンクリート打設空間が形成さ
れる構成としてある。
【0023】このような構成からなる本発明のベース・
布基礎一体打設用型枠保持具によれば、型枠の下端側又
は上端側に取り付け可能な第一セパレータと、型枠の下
端側及び上端側に取り付け可能な第二セパレータとを、
セパレータ接続金具を用いて接続し、この第一及び第二
セパレータを型枠設置面に配設することによって、ベー
ス及び布基礎コンクリートの一体打設空間を形成するこ
とができる。これによって、型枠を対向させて固定する
第一及び第二セパレータを接続金具を介して接続するだ
けでコンクリート打設空間形成用の型枠保持具として使
用することができ、第一及び第二セパレータの機能及び
汎用性,易施工性を何ら損なうことなく、第一及び第二
セパレータを活用しつつ、ベース及び布基礎コンクリー
トの一体打設空間を形成することができる。
【0024】さらに、請求項7記載のベース・布基礎一
体打設用型枠保持具は、前記セパレータ接続金具が、前
記一対の接続部を連結する連結部を備えた構成としてあ
る。このような構成からなる本発明のベース・布基礎一
体打設用型枠保持具によれば、第一及び第二セパレータ
を接続するセパレータ接続金具の一対の接続部を連結部
によって一体的に連結して構成することにより、セパレ
ータ接続金具の取り扱いやセパレータの接続作業をより
容易に行えるようにすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。 [第一実施形態]まず、本発明のベース・布基礎一体打
設用型枠保持具の第一実施形態について、図1〜図4を
参照して説明する。図1は、本発明の第一実施形態にか
かるベース・布基礎一体打設用型枠保持具を示す斜視図
である。図2及び図3は、図1に示す本実施形態にかか
る型枠保持具を用いて型枠を設置する状態を示す斜視図
である。図4は、本実施形態にかかる型枠保持具を用い
て設置した型枠にコンクリートを打設した状態を示す要
部断面正面図である。
【0026】これらの図に示すように、本実施形態のベ
ース・布基礎一体打設用型枠保持具は、住宅の布基礎部
分のコンクリートを打設するための型枠を保持するもの
であり、二枚一対の型枠5,5を連結するセパレータ
(第一セパレータ10及び第二セパレータ20)と、一
対の型枠5,5に取り付けられた第一セパレータ10を
搭載,支持するセパレータ支持手段(セパレータ支持金
具30)を備えている。一対の型枠5,5は、硬質発泡
樹脂成形体からなる二枚の板状部材からなり、互いに所
定間隔をもって対向して配設されることにより、図4に
示すように、対向面間に布基礎コンクリート4の打設用
の空間を形成する型枠材となっている。
【0027】そして、この一対の型枠5,5に第一及び
第二セパレータ10,20が取り付けられることによっ
て、型枠5,5が所定間隔をもって対向して保持されて
布基礎用コンクリート打設空間が形成されるとともに、
型枠5,5の下端側に取り付けられる第一セパレータ1
0がセパレータ支持金具30によって支持されることに
よって、一対の型枠5,5が設置面から離間して保持さ
れ、型枠5,5と設置面の間に布基礎用コンクリート打
設空間と連通するベース用コンクリート打設空間が形成
されるようにしたものである。以下、本実施形態にかか
る型枠保持具によって構築されるベース及び布基礎一体
構造の各構成要素を、図面を参照しつつ説明する。
【0028】セパレータ 図1に示すように、本実施形態のセパレータは、第一セ
パレータ10及び第二セパレータ20からなり、それぞ
れ、第一セパレータ10は、連接される型枠5,5の最
下端及び最上端に取り付けられ、第二セパレータ20は
上下方向及び長手方向に連接される一対の型枠5,5の
上端及び下端に取り付けられるようになっている。ここ
で、本実施形態のセパレータは、図1に示すように、第
二セパレータ20は、二つの第一セパレータ10を反転
状態で重ね合わせたものに相当する構成となっており、
第一セパレータ10は、第二セパレータ20のほぼ上側
(又は下側)半分の部分に相当するようになっている。
従って、それ以外の両セパレータ10,20の板厚や型
枠対向間の長さ、後述する両端嵌合部の嵌合空間の大き
さ等は、それぞれ同様の構成となっている。また、本実
施形態の第一及び第二セパレータ10,20は、それぞ
れ、後述する架設部を構成する棒板部材とスペーサ、及
び架設部両端の嵌合部を含め、ポリプロピレン,ポリエ
チレン等のプラスチック樹脂を一体成形することにより
形成してある。
【0029】第一セパレータ 第一セパレータ10は、図2及び図3に示すように、型
枠5,5の対向面間に架設される架設部11と、架設部
11の両端に設けられた一対の嵌合部12,13からな
っている。この第一セパレータ10は、嵌合部12,1
3が上方向(又は下方向)の一方に開口しており、上下
を反転させて用いることにより、型枠5,5の下端側又
は上端側に嵌合できるようになっている。これによっ
て、第一セパレータ10は、型枠5,5の下端側と上端
側のいずれにも選択的に取り付けることができるように
なっている。そして、本実施形態では、型枠5,5の下
端側に第一セパレータ10が取り付けられ、この第一セ
パレータ10が、後述するセパレータ支持金具30によ
って支持されることによって、型枠全体が設置面に配設
されるようになっている。また、第一セパレータ10
は、図4に示すように、上下に連接される型枠5,5の
最上端に取り付けられようになっている。
【0030】架設部11は、図1に示すように、板面を
水平方向に向けて対向させた二枚の棒板部材11b,1
1bを、交差する棒状のスペーサ11cで一体的に連結
した構成となっている。ここで、上述したように第一セ
パレータ10は第二セパレータ20の上側(又は下側)
半分の部分に相当するようになっており、架設部11
は、後述する第二セパレータ20の架設部21のほぼ半
分の厚みとなっている。
【0031】この架設部11は、図1に示すように、二
枚の棒板部材11b,11bを、板面を水平方向に向け
て対向させるとともに、この二枚の棒板部材11b,1
1bをスペーサ11cによって一体的に連結した構成と
なっている。スペーサ11cは、二枚の棒板部材11
b,11bの対向面間に配設されて棒板部材11b,1
1bを連結して架設部11の強度を高める手段となって
おり、本実施形態では、図1に示すように、複数本の棒
状部材が斜めに交差してなる二組のX字状のスペーサ1
1cにより構成してある。
【0032】このようにX字状等に交差するスペーサ1
1cで連結された二枚の棒板部材11b,11bからな
る架設部11は、棒板部材11b,11bの間にコンク
リートが流れる空間11dが形成されることになり、打
設コンクリートを隙間なく充填することができる。ま
た、二本の棒板部材11b,11bによってセパレータ
全体の強度が保持され、架設部11の上下方向の高さを
短尺化することができ、セパレータ全体の大きさを小型
化することができる。そして、この架設部11のスペー
サ11cによって形成される空間11dに、後述するセ
パレータ支持金具30の軸部が挿通され、第一セパレー
タ10が支持されるようになっている。
【0033】なお、二枚の棒板部材11b,11bで架
設部11を構成することによって、一方の棒状部材11
bの一部を切断しても、もう一方の棒状部材11bによ
ってセパレータとして機能させることも可能となる。こ
れによって、例えば、型枠パネル内に配設される鉄筋等
が架設部11と干渉するような場合にも、一方の棒板部
材11bをニッパ等の工具で切断することにより縦配筋
を通すことができ、種々の配筋構造にも対応できる、よ
り汎用性の高い型枠用セパレータを提供することができ
る。ここで、配筋構造に応じて棒板部材11bの一部を
切断した場合、架設部11の嵌合部12,13について
の保持強度が弱くなるおそれがあるので、その場合に
は、棒板部材11bを連結しているスペーサ11cの交
差部分に結束線等を結ぶことにより架設部11の強度を
保持することができ、コンクリートの打設時に型枠5,
5に膨れや破損等が生じることはない。
【0034】架設部11の両端に備えられた一対の嵌合
部12,13は、一対の型枠5,5にそれぞれ嵌合され
るようになっており、上述したように、架設部11と一
体的に形成してある。図1に示すように、一対の嵌合部
12,13は、それぞれ、対向する二枚の板部材12
a,12b(13a,13b)と、この板部材12a,
12b(13a,13b)を下端側(又は上端側)で連
結する連結部材12c(13c)及びセパレータ外側の
板部材12a(13a)の両側縁から連結部材12c
(13c)に向かって傾斜する側板部12d(13d)
からなる縦断面ほぼU字形状をなす嵌合空間を構成して
おり、型枠5の下端側又は上端側に嵌合できるようにな
っている。
【0035】セパレータ内側に位置する板部材12b
(13b)は、セパレータ外側に位置する両端の板部材
12a(13a)のほぼ半分の長さに短尺形成してあ
る。上述したように、本実施形態のセパレータは、架設
部11が棒板部材11bからなり高さ方向に短尺形成さ
れているので、この架設部11に連続する内側の板部材
12a,13aも、外側の板部材12b,13bより短
尺化することが可能となる。これにより、セパレータ全
体の大きさをより小型化することができる。なお、二枚
の板部材12a,12b(13a,13b)を連結する
連結部材12c,13cには、中心部等に釘孔を穿設す
ることができ、型枠5,5に嵌合した嵌合部12,13
に対して、釘孔を介して釘を打ち込むことにより、セパ
レータ10と型枠5,5とをより堅固に固定することが
可能である。
【0036】また、嵌合部12(13)は、セパレータ
外側の板部材12a(13a)の両側縁から、それぞれ
連結部材12c(13c)に向かって傾斜する、ほぼ直
角三角形状に形成された一対の側板部12d,12d
(13d,13d)が形成してあり、この一対の側板部
12d,12d(13d,13d)によって、嵌合部1
2(13)の両端の板部材12a(13a)と連結部材
12c(13c)とが一体的に固着されることになる。
このように嵌合部12,13に側板部12d,12d
(13d,13d)を設けることによって、両端の板部
材12a(13a)が連結部材12c(13c)側に堅
固に固着されるので、コンクリート打設時に板部材12
a(13a)が外側方向へ反ったり変形することがな
く、型枠5,5に膨らみが生ずることを確実に防止でき
る。なお、この側板部12d,13dに対応して、型枠
パネル5,5の後述する取付部5a,5aには、側板部
12d,13dが挿嵌されるスリット5bが形成してあ
る。
【0037】そして、この側板部12d,13dを備え
た嵌合部12,13が型枠5,5に嵌合されると、両端
の板部材12a,13aが型枠5,5の側面に露出し、
サイディングボードの釘打ちやねじ止めが可能となる。
なお、本実施形態では、図1に示すように、型枠5,5
の側面に露出する両端の板部材12a,13aの表面
に、格子状の凹凸模様が形成してある。これによって、
型枠5,5の表面にモルタル等の仕上げ材を塗布等する
場合にも、仕上げ材の密着性を向上させることができ
る。
【0038】第二セパレータ 第二セパレータ20は、図2及び図3に示すように、型
枠パネル5,5の対向面間に架設される架設部21と、
架設部21の両端に設けられた一対の嵌合部22,23
からなっており、上述した第一セパレータ10を二つ合
わせて一体化したものに相当する構成となっている。こ
の第二セパレータ20は、嵌合部22,23が上下双方
に開口して型枠5,5の上端側及び下端側に同時に嵌合
できるようになっており、本実施形態では、下端側に第
一セパレータ10を取り付けた型枠5,5の上端側に取
り付けられ、さらにその上方に連接される型枠5,5の
下端側に嵌合し、型枠5,5を上下に連接する接続手段
として機能している。これにより、第二セパレータ20
は、型枠5,5の下端側と上端側のいずれにも選択的に
取り付け可能となっている。
【0039】架設部21は、第一セパレータ10の架設
部11とほぼ同様の構成となっており、図1に示すよう
に、二枚の棒板部材21b,21bを、板面を水平方向
に向けて対向させるとともに、この二枚の棒板部材21
b,21bをX字状に交差するスペーサ21cによって
一体的に連結した構成となっている。なお、第二セパレ
ータ20は、第一セパレータ10を二つ合わせた構成と
なっているため、架設部21も第一セパレータ10の架
設部11のほぼ倍の厚みとなっている。
【0040】架設部21の両端に備えられた一対の嵌合
部22,23は、一対の型枠パネル5,5にそれぞれ嵌
合されるようになっており、第一セパレータ10の場合
と同様、架設部21と一体的に形成してある。図1に示
すように、一対の嵌合部22,23は、それぞれ、対向
する二枚の板部材22a,22b(23a,23b)
と、この板部材22a,22b(23a,23b)をほ
ぼ中央で連結する連結部材22c(23c)及びセパレ
ータ外側の板部材22a(23a)の両側縁から連結部
材22c(23c)に向かって傾斜する側板部22d
(23d)からなる縦断面ほぼH字形状をなす嵌合空間
を構成しており、型枠5の下端側及び上端側に嵌合でき
るようになっている。
【0041】ここで、セパレータ内側に位置する板部材
22b(23b)は、セパレータ外側に位置する両端の
板部材22a(23a)のほぼ半分の長さに短尺形成し
てあり、第一セパレータ10の場合と同様、セパレータ
全体の小型化が図られている。また、セパレータ外側の
板部材22a(23a)の両側縁から、それぞれ連結部
材22c(23c)に向かって傾斜する、ほぼ二等辺三
角形状に形成された一対の側板部22d,22d(23
d,23d)が形成してある。この一対の側板部22
d,22d(23d,23d)によって、嵌合部22
(23)の両端の板部材22a(23a)と連結部材2
2c(23c)とが一体的に固着されることになる。こ
のように側板部22d,22d(23d,23d)を備
えた嵌合部22,23によって、第一セパレータ10と
同様、コンクリート打設時に板部材22a(23a)が
外側方向へ反ったり変形することがなく、型枠5,5の
膨らみを防止することができる。
【0042】そして、以上説明した第一セパレータ10
及び第二セパレータ20は、それぞれ、一対の型枠5,
5が長手方向に連接される場合には、一対の嵌合部1
2,13(22,23)が、長手方向に隣接する二つの
一対の型枠5,5に跨って嵌合されるようになってい
る。また、第二セパレータ20については、さらに、一
対の型枠5,5が上下方向及び長手方向に連接される場
合には、一対の嵌合部22,23が、上下方向及び長手
方向に隣接する四つの一対の型枠パネルに跨って嵌合さ
れるようになっている。なお、本実施形態では、後述す
るように、型枠5,5に複数の取付部5aを形成し、こ
の取付部5aに各セパレータ10,20を嵌合させるよ
うにしてある。
【0043】セパレータ支持手段 本実施形態の第一セパレータ10を搭載,支持するセパ
レータ支持手段となるセパレータ支持金具30は、図1
に示すように、第一セパレータ10の底面側(嵌合部1
2,13の連結部材側)と対向して配設される軸状部材
からなる支持部31と、この支持部31とほぼ直交して
設けられた二本一対の軸状部材からなる脚部32a,3
2bを備えており、脚部32a,32bは、一端側がそ
れぞれ支持部31とほぼ平行となるように曲折形成され
ている。支持部31は、第一セパレータ10の嵌合部1
2,13の底面(連結部材12c,13cの底面)が搭
載,支持される支持手段で、本実施形態では鉄筋等の軸
状部材によって構成してある。
【0044】脚部32は、支持部31とほぼ直交して配
設され、支持部31に溶接等によって一体的に固着され
た二本一対の軸状部材で、本実施形態では、支持部31
と同様の鉄筋等を用いて構成してある。この脚部32
は、支持部31に搭載された第一セパレータ10の架設
部11の空間11dに挿通されるようになっており、こ
の脚部32によって第一セパレータ10は支持部31上
から脱落しないように位置決め,保持されるようになっ
ている。従って、脚部32は、架設部11の空間11d
に対して嵌入状態で挿通される外径を有する鉄筋等で構
成することが好ましい。
【0045】また、脚部32は、図1に示すように、第
一セパレータ10に挿通される側と反対側がほぼ直角に
曲折形成されて、支持部31とほぼ平行に対向するよう
になっている。この折り曲げ部分によって、脚部32
は、型枠設置面に立設状態で配設できるようになってい
る。ここで、本実施形態では、図1に示すように、脚部
32a,32bの底面側に、それぞれ板状の支持板33
a,33bが備えられ、セパレータ支持金具30全体が
転倒しないよう支持されるようになっている。この支持
板33a,33bは、セパレータ支持金具30を支持す
る板状部材であればどのような部材により構成すること
もでき、本実施形態では、鉄板等の金属板を用いて脚部
32a,32bに溶接等によって固着するようにしてあ
る。なお、本実施形態では、折曲げ形成した脚部32に
支持板33を固着してあるが、セパレータ支持金具30
が転倒しない構造であれば、これ以外の形態を採用する
こともできる。例えば、支持板34a,34bに直線状
の脚部32a,32bを直接植設するようにしてもよ
い。また、支持板34には、捨てコンクリート部分に釘
打ち固定できるように、釘孔を設けることもできる。
【0046】そして、この支持板34により型枠設置面
に立設,支持された脚部32及び支持部31によって第
一セパレータ10が支持され、第一セパレータ10が取
り付けられた型枠5,5が所定の高さで保持されて、ベ
ース・布基礎のベースコンクリート3の打設空間を形成
することになる。すなわち、布基礎のベースコンクリー
ト3の高さは、第一セパレータ10が搭載される支持部
31及び脚部32の高さによって設定,規制されること
になる。従って、この支持部31及び脚部32の高さを
任意に設定することにより、ベースコンクリート3を所
望の高さに設定してコンクリートを打設することができ
る。
【0047】以上のような構成からなるセパレータ支持
金具30を設けることによって、図2及び図3に示すよ
うに、一対の型枠5,5の下端側に取り付けられる第一
セパレータ10を中空に固定した状態で保持することが
でき、型枠5と設置面との間にコンクリート打設用の空
間を形成しつつ、住宅基礎に必要とされる基礎フーチン
グ部分の高さ位置に型枠5,5を係止させることができ
る。すなわち、このセパレータ支持金具30を用いるこ
とにより、後述するベース及び布基礎部分のコンクリー
ド打設作業の際に、土面9を掘削して形成した根切り穴
9aの底部に採石・割栗1及び捨てコンクリート2の打
設した状態の基礎工事現場において、セパレータ支持金
具30を直接捨てコンクリート2上に配置することによ
り、型枠5,5を設定面から離間させつつ保持すること
ができる。
【0048】これにより、鉄筋等を曲折形成してなるき
わめて簡易な構成のセパレータ支持金具30を用いるだ
けで、第一セパレータ10を支持してベース及び布基礎
の一体的打設空間を構築することができる。しかも、本
実施形態のセパレータ支持金具30は、鉄筋等の軸部材
からなり、打設されるコンクリートに対して障害となる
こともない。なお、このセパレータ支持金具30の設置
数としては、例えば、長さ1mの軽量断熱材からなる型
枠板5,5の一セットに対して、少なくとも二個設置す
ることが好ましく、より好ましくは、型枠板5,5の長
手方向の両端及び中央部の合計三箇所に設置することが
望ましい。
【0049】コンクリート打設用型枠 上記の構成からなる本実施形態の第一及び第二セパレー
タ10,20とセパレータ支持金具30を用いて保持,
連接される本実施形態のコンクリート打設用型枠につい
て説明する。本実施形態のコンクリート打設用型枠は、
対向して平行に配設される一対の型枠5,5が、上下方
向及び長手方向に連接されてコンクリート打設用の空間
を形成するようになっている。なお、本実施形態では、
型枠5の上端及び下端に凹凸部を設けて型枠5同士が上
下に嵌合するようにしてある。この上下嵌合構造は、所
望の基礎高さまで型枠の積載ができればどのような形
状,構造等であってもよく、セパレータを用いて堅固に
連接できる場合には、凹凸構造を省略してもよい。そし
て、本実施形態では、この型枠5を、発泡スチロ−ル、
発泡ウレタン等の軽量で高い断熱性能を有する硬質発泡
樹脂成形品により形成してある。型枠5として硬質発泡
樹脂成形体を用いることで、後述するように、布基礎部
分に型枠5をそのまま残すことによって、そのまま基礎
断熱材として用いることができ、ベース及び布基礎コン
クリートの打設と同時に基礎断熱構造を構築することが
できる。
【0050】本実施形態の一対の型枠5,5は、図2及
び図3に示すように、下端側に複数の第一セパレータ1
0が取り付けられるとともに、上端側に複数の第二セパ
レータ20が取り付けられることによって、一対の型枠
5,5が所定間隔をもって対向して保持されるようにな
っている。図2及び図3に示すように、一対の型枠5,
5の上端側及び下端側には、それぞれ各セパレータ1
0,20の嵌合部12,13,22,23が嵌合する取
付部5aが複数形成してある。
【0051】この取付部5aは、図2及び図3に示すよ
うに、一対の型枠5,5の各上面と側面及び各下面と側
面に形成された凹部となっている。この凹部は、型枠側
面の深さが、嵌合されるセパレータ10,20の嵌合部
12,13,22,23の両端板部材12a,13a,
22a,23aの厚さとほぼ同じ深さに形成してある。
また、この凹部の型枠上面及び下面の深さは、セパレー
タ10,20の嵌合部12,13,22,23の連結部
材12c,13c,22c,23cの厚さより浅く形成
してあり、セパレータ10,20の連結部材12c,1
3c,22c,23cが、型枠5,5の上端面及び下端
面から突出するようになっている。ただし、この型枠上
面及び下面の凹部の深さは、嵌合されるセパレータ1
0,20の連結部材12c,13c,22c,23cの
厚さとほぼ同じくして、パネルの上面又は下面のいずれ
か一方にのみ設けてもよく、また、この上面及び下面の
凹部については省略することもできる。
【0052】さらに、セパレータ10,20の嵌合部1
2,13,22,23には三角形状の側面部を設けてあ
るので、型枠5,5の取付部5aに、セパレータ10,
20の側面部が挿嵌されるスリット5bを設けてある。
このスリット5bは、図2及び図3に示すように、型枠
5,5の取付部5aの凹部外縁に沿って、型枠パネル1
の外側面及び上面(又は下面)に連通するように形成さ
れており、スリット5bに各セパレータ10,20の嵌
合部に形成された側面部が挿嵌できるようになってい
る。このスリット5bを形成することによって、側面部
を備えた本実施形態のセパレータ10,20が、それぞ
れ型枠5,5の取付部5aに、型枠上方又は下方から嵌
合できるようになっている。
【0053】そして、この取付部5aは、上下方向に隣
接する二つの一対の型枠5,5に跨って形成されるとと
もに、長手方向に隣接する二つの一対の型枠5,5に跨
って形成され、長手方向及び上下方向に隣接する四つの
一対の型枠5,5に跨って形成される構成としてある。
すなわち、取付部5aを備えた型枠5,5は、上下方向
に同形の型枠5,5が配設されて上下方向に任意の高さ
まで連接されるようになっており、上下方向に配設され
た型枠5,5の上端及び下端の取付部5aに、それぞ
れ、第二セパレータ20が嵌合することによって、一対
の型枠5,5が任意の複数段だけ、上下方向に一体的に
連接されるようになっている。また、一対の型枠5,5
は、図示しない同形の型枠5,5が長手方向にも配設さ
れ、長手方向に配設された複数の型枠5,5の隣接する
端部の取付部5aに第一及び第二セパレータ10,20
が跨って嵌合することによって、一対の型枠5,5は長
手方向にも任意の長さだけ連接できるようになってい
る。
【0054】このように、本実施形態では、上述した第
一セパレータ10が、長手方向に隣接する二つの一対の
型枠5,5の端部に跨って嵌合するとともに、第二セパ
レータ20が、上下方向及び長手方向に隣接する四つの
一対の型枠5,5の端部に跨って嵌合することによっ
て、一対の型枠5,5を上下方向及び長手方向に任意の
高さ及び長さだけ一体的に連接されるようになってい
る。なお、上下方向に連接される一対の型枠5,5の最
上段に配設される型枠5,5については、図4に示すよ
うに、最上段の型枠5,5の上端に第一セパレータ10
が反転された状態で取り付けられるようになっている。
【0055】以上のように、取付部5aを備えた本実施
形態の型枠5,5によれば、型枠5,5に嵌合するセパ
レータ10,20を、例えば所定の等間隔などの所望の
位置に容易かつ確実に嵌合させることができ、型枠構造
の施工作業をより迅速かつ正確に行うことができる。ま
た、取付部5aを凹状に形成することによって、取付部
5aがセパレータ110,20のストッパとして機能す
るので、上下前後に連接される複数の型枠5,5の位置
ずれを防止することもでき、より正確かつ直線性の高い
型枠構造を簡単に構築することが可能となる。
【0056】特に、取付部5aを構成する凹部のパネル
上面及び下面の深さを、セパレータ10,20の各連結
部材12c,13c,22c,23cが型枠5,5の上
端面及び下端面から突出する深さとしてあるので、この
連結部材12c,13c,22c,23cが、上下の型
枠5,5の上端及び下端の取付部5aに同時に係合し
て、複数連接される型枠5,5が、上下方向及び長手方
向の双方向のストッパとなり、型枠5,5の位置ずれが
防止されることになる。さらに、本実施形態では取付部
5aは、セパレータ10,20の両端板部材12a,1
3a,22a,23aが型枠5,5の側面から突出しな
い凹状に形成してあるので、セパレータ嵌合後の型枠
5,5の側面は、いわゆる面一となり、後述するよう
に、サイディングボードを型枠5,5に取り付けられる
胴縁と隙間なく配設することができる。
【0057】セパレータ保持配筋及び吊り下げ配筋 さらに、本実施形態では、図2及び図3に示すように、
第一セパレータ10の保持手段としてセパレータ保持配
筋34及び吊り下げ配筋35を備えている。セパレータ
保持配筋34は、鉄筋等からなる軸状部材で、型枠5の
下端側に取り付けられる複数の第一セパレータ10の各
架設部11が搭載,保持されるようになっている。本実
施形態では、複数設置されるセパレータ支持金具30の
支持部31上にセパレータ保持配筋34が載置されて、
第一セパレータ10の架設部11の底面側に配設される
ようになっている。吊り下げ配筋35は、鉄筋等からな
る軸状部材で、一端がほぼ直角鉤状に折り曲げられると
ともに、他端がほぼJ字形状に折り曲げられており、一
端鉤状部が型枠5,5の上端側に取り付けられた第二セ
パレータ20の架設部21に係合することによって吊り
下げられるようになっている。そして、この吊り下げ配
筋35の他端J字状部分によってセパレータ保持配筋3
4が吊り下げ保持されるようになっている。
【0058】このセパレータ保持配筋34及び吊り下げ
配筋35を備えることにより、型枠5,5の下端側に取
り付けられる複数の第一セパレータ10の各架設部11
がセパレータ保持配筋34に搭載,保持されるととも
に、セパレータ保持配筋34が吊り下げ配筋35によっ
て吊り下げ保持されるので、型枠5,5に取り付けられ
た各セパレータが脱落不能に保持されることになる。こ
れによって、特に、セパレータ支持金具30で支持され
ていない型枠下端側の第一セパレータ10がセパレータ
保持配筋34で一体的に保持され、型枠5から脱落する
ことがなくなる。
【0059】このように複数の第一セパレータ10がセ
パレータ保持配筋34によって一体的に脱落不能に保持
されることで、第一セパレータ10を支持するセパレー
タ支持金具30は、すべてのセパレータに対して設ける
ことなく、適宜所定の間隔で任意の第一セパレータ10
を支持すれば足りることになる。なお、セパレータ保持
配筋34を吊り下げ支持する吊り下げ配筋35は、任意
の数だけ設置することができ、例えば、セパレータ支持
金具30の設置個所に対応して型枠板5,5の一セット
に対して、少なくとも二箇所、より好ましくは、型枠板
5,5の長手方向の両端及び中央部の合計三箇所に設置
することができる。
【0060】コンクリートの打設工法 次に、以上のような構成からなる本実施形態のベース・
布基礎一体打設用型枠保持具を用いてベースと布基礎部
分のコンクリートを一体的に打設,形成する工程につい
て説明する。まず、図4に示すように、コンクリート基
礎を設置する箇所の土面9を一定の深さに掘削して根切
り穴9aを形成し、この根切り穴9aの底部を採石・割
栗石1によって尽き固め、その上に捨てコンクリート2
を打って基礎接地面を形成する。次いで、この基礎上
に、所定の間隔をもってセパレータ支持金具30を配設
し、配設したセパレータ支持金具30の支持部31上に
セパレータ保持配筋34を搭載する。その後、セパレー
タ支持金具30の周囲にベースコンクリート部(基礎フ
ーチング部)となる空間を形成する型枠板6,6を配設
し、地盤の地戻しを行なう。なお、基礎フーチング部分
の空間を形成する型枠板6,6としては、硬質発砲樹脂
成形体等からなる軽量断熱型枠材を使用しても良いし、
あるいは、従来のように合板等の通常の型枠材を利用し
ても構わない。
【0061】一方、型枠5,5の下端側に第一セパレー
タ10を取り付けるとともに、上端側に第二セパレータ
20を取り付け、型枠5,5を連結させておく。このと
き、型枠5,5の下端側には取付部5aが形成してある
ので、第一及び第二セパレータ10,20は容易かつ確
実に所定箇所に取り付けることができる。そして、この
一対の型枠5,5をセパレータ支持金具30の上面に配
設し、セパレータ支持金具30の脚部32a,32bを
第一セパレータ10の架設部11に挿通させつつ、第一
セパレータ10をセパレータ支持金具30に搭載する。
これにより、型枠5,5は設置面から離間した状態で保
持される。次いで、吊り下げ配筋35を第二セパレータ
20の架設部21から吊り下げ、セパレータ支持金具3
0に搭載されたセパレータ保持配筋34に係合させる。
これによって、第一セパレータ10及び第二セパレータ
20がセパレータ保持配筋34及び吊り下げ配筋35に
挟持状態で保持され、型枠下端側の第一セパレータ10
が脱落することなく堅固に保持される。
【0062】さらに、型枠5,5は、上下方向及び長手
方向に任意の数だけ連接することができるので、その場
合には、第二セパレータ20を用いて接続し、最上段に
配設された型枠5,5の上端側に第一セパレータ10を
取り付ける(図4参照)。また、連接された型枠5,5
及び基礎フーチング部の型枠板6,6が形成する空間に
は、配筋7を配設して所定の配筋作業を行う。これによ
り、型枠5,5の組立作業が完了する。
【0063】その後、型枠5の空間上方からコンクリー
トを打設し、コンクリートと型枠5,5及び型枠板6,
6を一体として硬化させる。なお、型枠板6,6は、コ
ンクリートが硬化した後、脱型する。これによって、ベ
ースコンクリート3と布基礎コンクリート4が一体とし
て形成され、施工が完了する。なお、上記手順として、
まず基礎フーチング部を形成する型枠板6,6を配置し
てから、セパレータ支持金具30を設置するように順序
を逆にしてもよい。
【0064】以上のように、本実施形態のベース・布基
礎一体打設用型枠保持具によれば、型枠5,5を所定間
隔で対向させた状態で固定する第一セパレータ10を、
型枠5の下端側に取り付けるとともに、この第一セパレ
ータ10をセパレータ支持金具30を用いて型枠設置面
から離間させた状態で支持することにより、型枠5,5
と設置面との間に基礎フーチングを構成するベースコン
クリートを打設する空間を、型枠対向間の布基礎用の空
間と一体的に形成することができる。これによって、型
枠5,5に架設される第一セパレータ10を支持する支
持金具30を設けるのみで、コンクリート基礎のベース
コンクリート部分と布基礎コンクリート部分の一回打設
空間を形成できるので、第一及び第二セパレータ10,
20は、型枠5,5を対向させて固定する本来の用途と
して使用しつつ、第一セパレータ10をコンクリート打
設空間形成用の型枠保持具としても使用することができ
る。
【0065】すなわち、本実施形態では、従来のような
専用の型枠材や型枠支持体,接続部材等を必要とするこ
となく、型枠5,5や第一及び第二セパレータ10,2
0の有する本来の機能や汎用性,易施工性を何ら損なう
ことなく、セパレータを活用してベースコンクリートと
布基礎コンクリートを一体的に打設形成することが可能
となる。また、本実施形態では、型枠5,5を硬質発泡
樹脂成形体により形成してあるので、布基礎部分に型枠
5,5がそのまま残されることによって、硬質発泡樹脂
成形品が基礎断熱材としてそのまま機能し、ベース及び
布基礎コンクリートの一回打設と同時に基礎断熱構造を
得ることができる。
【0066】[第二実施形態]次に、本発明のベース・
布基礎一体打設用型枠保持具の第二実施形態について、
図5〜図7を参照して説明する。図5は、本発明の第二
実施形態にかかるベース・布基礎一体打設用型枠保持具
を示す斜視図である。図6は、図5に示す型枠保持具を
用いて型枠を設置する状態を示す斜視図である。また、
図7は、図5に示す本実施形態にかかるベース・布基礎
一体打設用型枠保持具の変更形態を示す斜視図である。
【0067】これらの図に示すように、本実施形態のベ
ース・布基礎一体打設用型枠保持具は、上述した第一実
施形態の変更実施形態であり、型枠5の下端部に取り付
けられる第二セパレータ20と、この第二セパレータ2
0に接続される第一セパレータ10及びセパレータ接続
金具40により本発明の型枠保持具を構成するようにし
てある。すなわち、本実施形態では、第一実施形態にお
けるセパレータ支持金具30に代えて、第一及び第二セ
パレータ10,20を接続するセパレータ接続金具40
を備えたものであり、一対の型枠5,5や第一及び第二
セパレータ10,20については、第一実施形態の場合
と同様の構成となっている。従って、第一実施形態と同
様の構成部分については、図面上、同一符号を付すこと
により、詳細な説明は省略する。
【0068】本実施形態におけるセパレータ接続金具4
0は、型枠5,5に取り付けられる第二セパレータ20
を支持して型枠5,5と設置面の間にベースコンクリー
ト用の打設空間を形成するセパレータ支持手段となって
おり、図5に示すように、一対の接続部41,42及び
これら一対の接続部41,42を連結する連結部43を
備えている。一対の接続部41,42は、型枠5,5と
設置面の間に立設される架設手段であり、本実施形態で
は横断面T字形状に形成された金属製の板状部材により
形成してある。この接続部41,42は、それぞれ両端
に、第二セパレータ20及び第一セパレータ10の各嵌
合部にそれぞれ嵌入される嵌入部41a,41b,42
a,42bが備えてある。
【0069】この各嵌入部は、それぞれ、第一及び第二
セパレータ10,20の各嵌合部の嵌合空間内に嵌入さ
れるようになっており、本実施形態では、硬質発泡樹脂
成形体を方体形状に形成して、接続部41,42の各両
端部に固着して構成してある。そして、この一対の接続
部41,42が、連結部43によって一体的に連結され
ている。なお、本実施形態の連結部43は、一対の接続
部41,42と一体的に連続して形成されており、接続
金具全体がほぼH字形状をなす金属板により構成されて
いる。ただし、接続部41,42と連結部43を別体に
形成し、これを溶接等によって固着するようにしてもよ
い。
【0070】このような構成からなるセパレータ接続金
具40を用いることにより、第一及び第二セパレータ1
0,20は、各嵌合部に接続金具の各嵌入部が嵌入され
ることによって一体的に接続されることになる。そし
て、図6に示すように、第二セパレータ20が一対の型
枠5,5の下端側に取り付けられるとともに、この第二
セパレータ20に、セパレータ接続金具40を介して、
型枠5,5の設置面に配設された第一セパレータ10が
接続されることにより、布基礎用コンクリート打設空間
及びこれと連通するベース用コンクリート打設空間が一
体的に形成されるようになっている。なお、図6に示す
ように、型枠5,5の下端側に取り付けられる第二セパ
レータ20は、セパレータ接続金具40を接続する部分
にのみ取り付けられればよく、セパレータ接続金具40
を接続しない部分については、第一実施形態の場合と同
様、第一セパレータ10を取り付ければ足りる。また、
その他の構成要素、型枠5,5の組立方法、コンクリー
トの打設工法等については、第一実施形態の場合と同様
である。従って、図6では図示していないが、第一実施
形態と同様、セパレータ保持配筋34及び吊り下げ配筋
35を設けて第一及び第二セパレータ10,20を堅固
に保持することも可能である。
【0071】このような構成からなる本実施形態のベー
ス・布基礎一体打設用型枠保持具によれば、第一セパレ
ータ10と第二セパレータ20とを、セパレータ接続金
具40を用いて接続し、この第一及び第二セパレータ1
0,20を型枠設置面に配設することによって、ベース
及び布基礎コンクリートの一体打設空間を形成すること
ができる。これによって、第一及び第二セパレータ1
0,20を、セパレータ接続金具40を介して接続する
だけでコンクリート打設空間形成用の型枠保持具として
使用することができるので、第一及び第二セパレータ1
0,20のセパレータとしての機能及び汎用性,易施工
性を何ら損なうことなく、この第一及び第二セパレータ
10,20を活用しつつ、ベース及び布基礎コンクリー
トの一体打設空間を形成することができる。このよう
に、本実施形態のセパレータ接続金具40や上記第一実
施形態のセパレータ支持金具30のようなセパレータ支
持手段を用いることで、本発明では、本来、型枠5,5
の連結,固定手段である第一及び第二セパレータ10,
20を、ベース・布基礎用コンクリートの一体打設空間
を形成する型枠保持具として活用できるようにしたもの
である。
【0072】なお、図7に示すように、本実施形態のセ
パレータ接続金具40は、一対の接続部41,42を連
結する連結部43を省略した形態とすることもできる
(図7に示すセパレータ接続金具40a)。一対の接続
部41,42を連結部43によって一体的に連結して構
成した図5に示すセパレータ接続金具40では、両接続
部41,42が一体化されているので、金具の取り扱い
やセパレータの接続作業が容易に行えるようになる。一
方、一対の接続部41,42が連結部43で連結されな
い図7に示すセパレータ接続金具40aでは、両接続部
41,42が分離しているので、それぞれ単独でセパレ
ータに嵌入,接続されることになるが、この場合、一対
の接続部41,42が同一の構成となるので、金具とし
ての汎用性が向上する効果がある。すなわち、同一の構
成となる接続部41,42の場合、一つの金具を形成す
れば足りるとともに、設置面の状況等に応じて型枠5,
5の一方にのみ接続することにより、型枠5,5の片側
だけを支持することも可能となり、より広範な使用方法
が可能となる。
【0073】なお、本発明のコンクリート打設用型枠
は、上述した実施形態に限定されるものではなく、要旨
の範囲内において種々の変形実施形態を含むものであ
る。例えば、上述した第一及び第二実施形態では、型枠
保持具を用いて形成する布基礎及びベース部が逆T字形
状をなす基礎となっていたが、これ以外の基礎構造にも
本発明の型枠保持具を適用することができる。住宅の基
礎構造としては、ベース部とベース部上に立設される布
基礎部(立ち上がり部)を備え、このベースと布基礎に
より形成される基礎形状としては、上記実施形態で示し
た逆T字形状の場合(図4参照)の他、L字形状や、布
基礎部が複数形成されるベタ基礎形状等がある。そし
て、本発明の型枠保持具は、これら各種形状の基礎構造
におけるベース部と布基礎部のコンクリート打設空間を
一体的に形成することができる。すなわち、本発明は、
ベース部と、このベース部上に立上がり形成される布基
礎部を備える住宅基礎構造である限り、どのような形状
の基礎構造にも適用することができる。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明のベース・布
基礎一体打設用型枠保持具によれば、一対の型枠を対向
させて保持するセパレータを利用し、セパレータを直接
支持して型枠を設置面から浮かせた状態で保持すること
により、型枠に取り付けられるセパレータ自体によって
ベース用及び布基礎用のコンクリートの一体打設空間を
構築する型枠保持具を構成することができる。これによ
り、型枠やセパレータの有する汎用性や易施工性等を失
うことなく、ベースコンクリート部分と布基礎部分をコ
ンクリートの一回打設によって一体的に形成することが
可能となり、特に、汎用性,易施工性に優れた硬質発泡
プラスチック成形品からなる型枠に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態にかかるベース・布基礎
一体打設用型枠保持具を示す斜視図である。
【図2】図1に示す本発明の第一実施形態にかかる型枠
保持具を用いて型枠を設置する状態を示す斜視図であ
る。
【図3】図1に示す本発明の第一実施形態にかかる型枠
保持具を用いて型枠を設置する状態を示す斜視図であ
る。
【図4】本発明の第一実施形態にかかる型枠保持具を用
いて設置した型枠にコンクリートを打設した状態を示す
要部断面正面図である。
【図5】本発明の第二実施形態にかかるベース・布基礎
一体打設用型枠保持具を示す斜視図である。
【図6】図5に示す本発明の第二実施形態にかかる型枠
保持具を用いて型枠を設置する状態を示す斜視図であ
る。
【図7】本発明の第二実施形態にかかるベース・布基礎
一体打設用型枠保持具の変更形態を示す斜視図である。
【図8】従来の型枠を用いた布基礎コンクリート打設構
造を模式的に示す概略断面図である。
【符号の簡単な説明】
1 採石・割栗 2 捨てコンクリート 3 ベースコンクリート(基礎フーチング部分) 4 布基礎コンクリート 5 型枠 6 型枠板 7 配筋 9 土面 9a 根切り穴 10 第一セパレータ 11 架設部 12 嵌合部 13 嵌合部 20 第二セパレータ 21 架設部 22 嵌合部 23 嵌合部 30 セパレータ支持金具 31 支持部 32 脚部 33 支持板 34 セパレータ保持配筋 35 吊り下げ配筋 40 セパレータ接続金具 41 接続部 41a 嵌入部 41b 嵌入部 42 接続部 42a 嵌入部 42b 嵌入部 43 連結部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D046 BA11 BA16 2E177 EA05 JA03 KA08 KC00 KD01 KF05

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の型枠の下端側及び/又は上端側に
    取り付けられて、当該一対の型枠の対向面間に架設され
    るセパレータと、 このセパレータを搭載,支持するセパレータ支持手段
    と、を備え、 前記セパレータが前記一対の型枠の少なくとも下端側に
    取り付けられることによって、当該一対の型枠が所定間
    隔をもって対向して保持され、当該型枠の対向間に布基
    礎用コンクリート打設空間が形成されるとともに、 前記一対の型枠の下端側に取り付けられた前記セパレー
    タが前記セパレータ支持手段によって支持されることに
    よって、前記一対の型枠が設置面から離間して保持さ
    れ、当該型枠と設置面の間に、前記布基礎用コンクリー
    ト打設空間と連通するベース用コンクリート打設空間が
    形成されることを特徴としたベース・布基礎一体打設用
    型枠保持具。
  2. 【請求項2】 前記型枠が硬質発泡樹脂成形体からなる
    請求項1記載のベース・布基礎一体打設用型枠保持具。
  3. 【請求項3】 前記セパレータが、前記一対の型枠の下
    端側及び上端側に取り付けられる場合に、 前記一対の型枠の下端側に取り付けられた前記セパレー
    タを搭載,支持するセパレータ保持配筋と、 前記一対の型枠の上端側に取り付けられた前記セパレー
    タから吊り下げられ、前記セパレータ保持配筋を吊り下
    げ保持する吊り下げ配筋とを備え、 このセパレータ保持配筋及び吊り下げ配筋によって、前
    記型枠の下端側に取り付けられたセパレータが脱落不能
    に保持される請求項1又は2記載のベース・布基礎一体
    打設用型枠保持具。
  4. 【請求項4】 前記セパレータの少なくとも一つが、前
    記一対の型枠の対向面間に架設される架設部及びこの架
    設部の両端に設けられ前記一対の型枠の各下端縁又は上
    端縁に嵌合可能な縦断面ほぼU字形状をなす一対の嵌合
    部を備え、前記一対の型枠の下端側及び/又は上端側に
    選択的に取り付けられる第一セパレータからなり、 前記セパレータ支持手段が、この第一セパレータの前記
    嵌合部を搭載,支持する支持部と、この支持部とほぼ直
    交して設けられ、前記第一セパレータの架設部に挿通さ
    れるとともに、前記型枠の設置面に立設状態で配設され
    る脚部とを備えたセパレータ支持金具からなり、 前記第一セパレータが前記一対の型枠の少なくとも下端
    側に取り付けられるとともに、この第一セパレータが、
    前記型枠の設置面に配設された前記セパレータ支持金具
    によって支持されることにより、前記布基礎用コンクリ
    ート打設空間及びこれと連通するベース用コンクリート
    打設空間が形成される請求項1,2又は3記載のベース
    ・布基礎一体打設用型枠保持具。
  5. 【請求項5】 前記セパレータの少なくとも一つが、前
    記一対の型枠の対向面間に架設される架設部及びこの架
    設部の両端に設けられ前記一対の型枠の各下端縁及び上
    端縁に嵌合可能な縦断面ほぼH字形状をなす一対の嵌合
    部を備え、前記一対の型枠の下端側及び/又は上端側に
    選択的に取り付けられる第二セパレータからなり、 この第二セパレータが前記一対の型枠の少なくとも上端
    側に取り付けられる請求項1,2,3又は4記載のベー
    ス・布基礎一体打設用型枠保持具。
  6. 【請求項6】 前記セパレータが、前記一対の型枠の対
    向面間に架設される架設部及びこの架設部の両端に設け
    られ前記一対の型枠の各下端又は上端縁に嵌合可能な縦
    断面ほぼU字形状をなす一対の嵌合部を備え、前記一対
    の型枠の下端側及び/又は上端側に選択的に取り付けら
    れる第一セパレータと、前記一対の型枠の対向面間に架
    設される架設部及びこの架設部の両端に設けられ前記一
    対の型枠の各下端縁及び上端縁に嵌合可能な縦断面ほぼ
    H字形状をなす一対の嵌合部を備え、前記一対の型枠の
    下端側及び/又は上端側に選択的に取り付けられる第二
    セパレータからなり、 前記セパレータ支持手段が、両端に前記第一及び第二セ
    パレータの各嵌合部にそれぞれ嵌入される嵌入部を備
    え、前記第一及び第二セパレータを接続する一対の接続
    部からなるセパレータ接続金具からなり、 前記第二セパレータが前記一対の型枠の少なくとも下端
    側に取り付けられるとともに、この第二セパレータに、
    前記セパレータ接続金具を介して前記型枠の設置面に配
    設された前記第一セパレータが接続されることにより、
    前記布基礎用コンクリート打設空間及びこれと連通する
    ベース用コンクリート打設空間が形成される請求項1,
    2又は3記載のベース・布基礎一体打設用型枠保持具。
  7. 【請求項7】 前記セパレータ接続金具が、前記一対の
    接続部を連結する連結部を備えた請求項6記載のベース
    ・布基礎一体打設用型枠保持具。
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