JP2000337992A - リークテスト装置のシール装置 - Google Patents

リークテスト装置のシール装置

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JP2000337992A
JP2000337992A JP11151000A JP15100099A JP2000337992A JP 2000337992 A JP2000337992 A JP 2000337992A JP 11151000 A JP11151000 A JP 11151000A JP 15100099 A JP15100099 A JP 15100099A JP 2000337992 A JP2000337992 A JP 2000337992A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貫通孔のリークテストにあたり、その貫通孔
を密閉するためのシールを貫通孔の一方向からのシール
ヘッドの挿入のみで、しかも内径シール方式でシールで
きる装置を提供する。 【解決手段】 エアシリンダの作動によりシールヘッド
3を貫通孔P内に挿入し、面取り部Qに対するストッパ
11の当接をもってシールヘッド3を位置決めする。な
おもエアシリンダの作動により、ストッパ11およびそ
れと一体のロッド10に対してプッシュロッド6および
カラー15を隙間Cがなくなるまで押し下げる。テーパ
面15aによって上下のOリング18,19を拡径させ
て貫通孔Pの内周面に圧接させ、そのOリング18,1
9によって挟まれた空間をリークテストのための密閉空
間Rとして隔離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両端が開放されて
いる貫通孔として形成された空間の気密性を検査するリ
ークテスト装置のシール装置に関し、さらに詳しくは、
上記貫通孔の両端内周面をOリングでシールして密閉空
間とした上でその空間の気密性を検査する際に使用され
るシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所定のワークに形成された空間あるいは
容器等の気密性を検査するリークテスト装置において
は、検査対象となる空間部の口元部(開放端部)を何ら
かのかたちで封止もしくは閉塞する必要があり、例えば
特開平9−159565号公報および特開平10−10
4112号公報等に記載されたシール装置が提案されて
いる。
【0003】従来の前者の技術では、図3に示すよう
に、内燃機関のシリンダヘッド101とロッカカバー1
02とにまたがって形成された吸気ポート103のリー
クテストを行うにあたり、ポート104からの圧縮空気
の導入によって膨張する弾性部材105のほか上部二箇
所のOリング106,107によって吸気ポート103
の一部を密閉空間Rとして隔成形成し、この空間Rにポ
ート108から圧縮空気を導入して、特にシリンダヘッ
ド101とロッカカバー102との間に介装されたガス
ケット部109に気密性不良がないかどうか検査するこ
とを基本としている。
【0004】また、従来の後者の技術では、図4に示す
ように、容器201のリークテストを行うにあたり、挿
入カバー部203とOリング当接部材204およびワー
ク当接部材205とからなる接続ヘッド202を容器2
01の筒状部206にかぶせ、上記挿入カバー部203
とOリング当接部材204との相対変位に基づいてOリ
ング207を拡径させて筒状部206をシールした後
に、挿入カバー部203に形成された図示外のポートか
ら容器201の内部にヘリウムガスを導入するようにし
ている。なお、図4では、右半部はOリング207によ
るシール前の状態を、左半部はOリング207によるシ
ール後の状態をそれぞれ示している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】その一方、図3に示し
た検査対象部位に類似したものとして、所定のワークに
形成された貫通孔のごとき両端が開放された空間のうち
特定の区間についてのみリークテストを行いたいという
要請がある。
【0006】この場合、図3に示した構造では、弾性部
材105を貫通孔である吸気ポート103の内周面に圧
接させているにもかかわらず、上部側のOリング107
については吸気ポート103の上方の開口端面に圧接さ
せるようにしているため、座面となるその開口端面が平
坦でかつ所定の表面粗さ精度に仕上げられていることが
必須条件となり、ワークの形状等によっては上記要請に
応えることができない。しかも図3に示した構造では、
弾性部材105およびOリング106,107以外にも
複数のOリング110,111が必要となり、上記空間
Rを完全密閉空間とするための構造が複雑化するととも
にそのための工数が増加するほか、リークテスト結果の
信頼性向上にも限界がある。
【0007】また、図4に示した構造では、検査すべき
空間の開放端が一箇所だけで貫通孔のように両端が開放
されていないことを前提としているため、上記要請に応
えるためにはほぼ同じ構造の二つの接続ヘッド202を
用いて検査対象空間の両側から閉塞しなければならず、
装置全体の複雑化とコストアップが余儀なくされる。
【0008】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、とりわけ簡単な構成で、しかもワークその
ものの外観形状等に制約されることなく、貫通孔のごと
き両端が開放された空間の特定区間について容易にその
リークテストを行えるようにしたシール装置を提供しよ
うとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、所定のワークに形成された貫通孔についてその軸心
方向における特定区間のリークテストを行うにあたり、
その特定区間の両端をシールして該特定区間を密閉空間
とするためのシール装置であって、前記貫通孔に挿入可
能な大径なフランジ部を先端部に有するロッドに対し、
それぞれに貫通孔に挿入可能な直径を有し且つ互いに直
列関係にあるプッシュロッドとカラーとを該カラーがフ
ランジ部側となるように軸心方向に相対移動可能に外挿
し、前記ロッドおよびカラーには貫通孔に対して所定の
流体を供給するための流体供給孔を形成するともに、カ
ラーの長手方向両端部にはテーパ面を形成し、さらに前
記ロッドの外周のうちプッシュロッドとカラーとの間お
よび該カラーとフランジ部との間には前記カラー側のテ
ーパ面に乗り上げるようにOリングをそれぞれに配置
し、前記ロッドとそれに外挿されたプッシュロッドおよ
びカラーとの軸心方向の相対移動に基づいて各Oリング
を拡径させて貫通孔の内周面に圧接させることにより、
貫通孔のうち前記Oリングで挟まれた特定空間を密閉空
間としてシールするようにしたことを特徴としている。
【0010】上記カラーの長さは、貫通孔のうちリーク
テストを行いたい部位すなわち密閉空間とするべき特定
空間の軸方向長さに応じて設定される。
【0011】したがって、この請求項1に記載の発明で
は、検査対象となる貫通孔に対して、プッシュロッドや
カラーおよびOリング等を備えたロッドを所定の深さま
で挿入した上、そのロッドとプッシュロッドおよびカラ
ーとを軸心方向に相対移動させると、各Oリングがカラ
ーのテーパ面によって拡径されて貫通孔の内周面に対し
てその内方から圧接するかたちとなる。これにより、貫
通孔のうち二つのOリングで挟まれた空間が密閉空間と
なって、上記ロッドおよびカラーに形成された流体供給
孔を通して所定の流体を封入することにより、その空間
についてのリークテストを行うことができる。
【0012】この場合、貫通孔に対してロッドを一方向
から挿入するだけでOリングによる二箇所のシールを同
時に行えることはもちろんのこと、Oリングはあくまで
貫通孔の内周面にその径方向から圧接させるため、従来
のように貫通孔の開口端面側にシールのための座面確保
の必要がなくなる。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の発明において、貫通孔に対してロッドを進退移
動させるアクチュエータと、貫通孔に対するロッドの挿
入量を規制する手段とを備えていて、前記貫通孔に対す
るロッドの挿入動作と、それに続くロッドとプッシュロ
ッドおよびカラーとの軸心方向の相対移動動作とが共通
のアクチュエータによってなされるようになっているこ
とを特徴としている。
【0014】したがって、この請求項2に記載の発明で
は、ロッドの進退動作を例えば直動型のアクチュエータ
によって行うものとすると、アクチュエータによるロッ
ドの進退移動に基づき、挿入量規制手段によって規制さ
れるまでそのロッドを貫通孔に挿入し、その上でなおも
ロッドを挿入方向に移動させると、ロッドに対してプッ
シュロッドとカラーとが相対移動して各Oリングが拡径
される。つまり、共通のアクチュエータのストローク動
作をもって、貫通孔に対するロッドの挿入動作と、その
ロッドに対するプッシュロッドおよびカラーの相対移動
に基づくOリングの拡径動作とが連続して行われる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1,2に
記載の発明と同様に、所定のワークに形成された貫通孔
についてその軸心方向における特定区間のリークテスト
を行うにあたり、その特定区間の両端をシールして該特
定区間を密閉空間とするためのシール装置であることを
前提としている。
【0016】その上で、アクチュエータにより進退駆動
されて少なくとも先端部が前記貫通孔に挿入可能なプッ
シュロッドと、前記プッシュロッドに対し軸心方向に相
対移動可能に内挿されるとともに前記密閉空間に所定の
流体を供給するための流体供給孔が形成され、かつプッ
シュロッドから突出する先端部には貫通孔に挿入可能な
大径のフランジ部が形成されたロッドと、前記プッシュ
ロッドに外挿されてロッドとともに弾性付勢されつつ軸
心方向に相対移動可能であって、かつ前記プッシュロッ
ドを貫通孔に挿入する際に該貫通孔の開口端面に当接す
るストッパと、前記プッシュロッドとフランジ部との間
に挟まれるようにしてロッドに対し軸心方向に相対移動
可能に外挿されるとともに、前記特定区間の長さに応じ
た長さと貫通孔に挿入可能な直径とを有し、かつ長手方
向両端外周面にそれぞれにテーパ面が形成されたカラー
と、このカラーに形成されて前記ロッド側の流体供給孔
を貫通孔に臨ませるための補助流体供給孔と、前記ロッ
ドの外周のうちプッシュロッドとカラーとの間および該
カラーとフランジ部との間に前記カラー側のテーパ面に
乗り上げるようにそれぞれに配置されたOリングとを備
えている。
【0017】そして、前記ストッパを貫通孔の開口端面
に着座させた後になおも所定ストロークだけプッシュロ
ッドをスライドさせることで各Oリングを拡径させて貫
通孔の内周面に圧接させて、前記貫通孔のうち各Oリン
グで挟まれた特定区間を密閉空間としてシールするもの
であることを特徴としている。
【0018】したがって、この請求項3に記載の発明で
は、実質的に請求項1,2に記載の発明の双方の機能を
全て備えたものと理解することができ、アクチュエータ
の働きによりプッシュロッドを貫通孔に挿入すると、や
がてストッパがワークのうち貫通孔の開口端面に当接し
て、それ以上の貫通孔に対するプッシュロッドの挿入が
阻止される。これをもってカラーおよびその両側のOリ
ングが貫通孔の内周の特定の位置に位置決めされる。プ
ッシュロッドの挿入動作が停止してもなおもアクチュエ
ータの作動を継続すると、そのプッシュロッドおよびカ
ラーに対してロッドが軸心方向に相対移動し、結果とし
てプッシュロッドとカラーとの間およびカラーとフラン
ジ部との間に介装されているOリングがそれぞれ拡径さ
れて、貫通孔の内周面に圧接することによりその部分を
シールすることになる。
【0019】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ロッド
等によって支持されたOリングを一旦貫通孔内に挿入し
た上で貫通孔自体の径方向に拡径させてシールするよう
にしているので、ワーク自体の外観形状等に制約される
ことなく、貫通孔のごとき両端が開放された空間のうち
任意の特定の区間についてのみ完全密閉空間とすること
が可能で、その部分のリークテストを容易に行える効果
があるほか、ロッド等の一方向からの挿入のみによって
二箇所のOリングを同時に拡径させてシールできるの
で、シール装置全体の構造を簡素化できる効果がある。
【0020】しかも、上記空間のシールに関与している
のは二つのOリングだけであり、従来のようにそれ以外
に別のシール部材等を必要としないので、シールのため
の構造の一層の簡素化とコストダウンを図ることができ
るほか、リークテスト結果の信頼性も併せて向上し、さ
らに上記特定空間の容積の大部分をカラーが占めること
から、その空間へのリークテストのための流体封入量を
著しく少なくすることができる効果がある。
【0021】請求項2に記載の発明によれば、貫通孔に
対するロッド等の挿入動作とそれに続くOリングの拡径
動作とが共通のアクチュエータのはたらきによってなさ
れることから、請求項1に記載の発明と同様の効果のほ
かに、必要とするアクチュエータの数を減らしてシール
装置全体の構造をより一層簡素化できる効果がある。
【0022】請求項3に記載の発明によれば、実質的に
上記請求項1,2に記載の発明の機能が同時に実現され
るように構成したことから、その請求項1,2に記載の
発明と全く同様の効果が得られる。
【0023】
【発明の実施の形態】図1,2は本発明に係るシール装
置の好ましい実施の形態を形態を示す構成説明図であっ
て、図2の(B)に示すように、ワークWに形成された
ストレート形状の貫通孔Pについてリークテストを行う
場合に使用されるシール装置を示している。
【0024】図1に示すように、このシール装置は、大
別して、直動型のアクチュエータである油圧シリンダも
しくはエアシリンダ1と、エアシリンダ1のピストンロ
ッド2を延長するべくこのピストンロッド2の先端に連
結されたシールヘッド3とから形成されている。ピスト
ンロッド2の先端には大径の取付フランジ部4が一体に
形成されていて、この取付フランジ部4に対し該取付フ
ランジ部4と同形状のフランジ部5を有し且つ内外周と
もに段付中空軸形状をなすプッシュロッド6がボルト7
にて連結されている。このプッシュロッド6は大径部6
aと小径部6bとから形成されていて、その小径部6b
の直径Dは、後述するように例えば0.1〜0.2mm
程度の微小隙間をもってワークW側の貫通孔Pにスムー
ズにはまり得る大きさに設定されている一方、プッシュ
ロッド6の内周は、そのままリークテストのための圧縮
空気を導入するための空気供給孔8を兼ねていて、フラ
ンジ部5側の導入ポート9を介して図示外の空気圧力源
から圧縮空気が導入されるようになっている。
【0025】前記プッシュロッド6内には同じく中空段
付軸形状のロッド10がそのプッシュロッド6の先端か
ら突出するように内挿されているとともに、プッシュロ
ッド6の外側には同様に中空段付軸形状の挿入量規制手
段としてのストッパ11が外挿されていて、これらロッ
ド10およびストッパ11はいずれもプッシュロッド6
に対して軸心方向に相対移動可能となっている。すなわ
ち、プッシュロッド6の大径部6aには該大径部6aの
軸心方向において後述するボルト13の相対移動を許容
するための長穴12が形成されていて、この長穴12を
貫通するボルト13にてロッド10とストッパ11とが
一体的に連結されている。そして、プッシュロッド6と
ストッパ11との間には圧縮コイルスプリング14が介
装されていて、これによりロッド10とストッパ11と
が一体のものとして図1の下方に向けて常時弾性付勢さ
れている一方、これらロッド10およびストッパ11は
先に述べた長穴12の範囲内でプッシュロッド6に対し
その軸心方向に相対移動可能となっている。なお、スト
ッパ11の先端部11aは、後述するようにシールヘッ
ド3を貫通孔Pに挿入する際に貫通孔P側の開口端面に
形成された面取り部Qに圧接することになるため、その
ストッパ11の先端部11aは面取り部Qに対応したテ
ーパ形状に形成されている。
【0026】また、前記ロッド10の先端部側にはプッ
シュロッド6と直列関係となるようにカラー15がスラ
イド可能に外挿されていて、このカラー15はロッド1
0の先端にナット16にて固定された大径のフランジ部
たるワークガイド17にてその抜け止めが施されてい
る。なお、上記カラー15およびワークガイド17の外
径寸法Dは、先に述べたプッシュロッド6の小径部6b
と同様に例えば0.1〜0.2mm程度の微小隙間をも
って貫通孔Pにはまり得る大きさに設定されている。
【0027】前記カラー15の長手方向両端部には図2
に拡大して示すように所定の傾斜角をもってテーパ面1
5aが形成されていて、それらテーパ面15aとプッシ
ュロッド6の小径部6bおよびワークガイド17との間
には、内径の一部がテーパ面15aに乗り上げるように
してそれぞれにOリング18,19が介装されている。
そして、図2の(A)に示すようにシールヘッド3が貫
通孔Pに挿入されていない状態では、各テーパ面15a
にOリング18,19が乗り上げつつも、それらのOリ
ング8,19がカラー15の外径Dよりも外側に突出し
ないように設定され、同時にそれらのOリング18,1
9の自己復元力のためにプッシュロッド6の小径部6b
とカラー15との間およびそのカラー15とワークガイ
ド17との間にはCなる隙間が確保されるように設定さ
れていて、なおかつこの隙間Cはプッシュロッド6側の
長穴12にて許容されるストロークと同等もしくはそれ
よりもわずかに小さくなるように設定されている。
【0028】また、前記カラー15にはその内周全周に
形成された周溝21とそれに連通する単一もしくは複数
の小孔22とからなる補助空気供給孔20が形成されて
いる一方、ロッド10の内周は貫通孔ではなく先止まり
形状の空気供給孔23を兼ねている。そして、ロッド1
0の空気供給孔23の上端側がプッシュロッド6側の空
気供給孔8と連通しているとともに、ロッド10自体の
空気供給孔23は下端の連通孔24をもってカラー15
側の周溝21に連通していて、後述するようにロッド1
0とカラー15とがストロークCの範囲内で相対移動し
たとしても上記連通孔24と周溝21との連通が維持さ
れるように設定されている。
【0029】ここで、先に述べた取付フランジ部4とフ
ランジ部5との合わせ面はOリング25にてシールされ
ているとともに、プッシュロッド6の内周面とロッド1
0の外周面との間はOリング26にてシールされてい
て、さらに図2に示すようにロッド10の先端部とワー
クガイド17との間も同じくOリング27にてシールさ
れている。
【0030】したがって、本実施の形態によれば、図
1,2に示すように、リークテストの対象となる貫通孔
Pの上方においてその貫通孔Pと同一軸線上に位置する
ようにシールヘッド3をセットした上で、エアシリンダ
1を伸長動作させると、シールヘッド3がその先端のワ
ークガイド17を貫通孔Pの内周面に沿わせるようにし
て貫通孔にスムーズに挿入される。
【0031】このシールヘッド3全体の下降動作に伴い
ストッパ11の下端部11aが貫通孔Pの開口端面の面
取り部にQ圧接すると、シールヘッド3全体が貫通孔P
に対してセンタリングされながら、少なくともストッパ
11およびそれと一体のロッド6についてはそれ以上の
下降動作が不能となり、これをもってカラー15の上下
両端部に位置するOリング18,19が貫通孔Pのうち
シールすべき位置に位置決めされることになる。この時
には、貫通孔Pに挿入されたプッシュロッド6、カラー
15、ワークガイド17およびOリング18,19はな
おも貫通孔Pの内周面に対して所定の微小隙間を有して
いる。
【0032】なおも所定量だけエアシリンダ1が伸長動
作すると、既に下降動作が不能となったストッパ11お
よびロッド10に対して圧縮コイルスプリング14を圧
縮させるようにしてプッシュロッド6のみが単独で下降
する。プッシュロッド6が下降すると、そのプッシュロ
ッド6は図2の(A)に示した隙間Cがなくなるまでカ
ラー15をロッド10に対して押し下げる。その結果、
図2の(B)に示すように、カラー15の両端のテーパ
面15aとプッシュロッド6およびワークガイド17と
の間に挟まれているそれぞれのOリング18,19が拡
径されて貫通孔Pの内周面に圧接するかたちとなる。こ
れをもって、貫通孔Pのうち双方のOリング18,19
で挟まれた部分が密閉空間Rとして隔離形成される。そ
して、この状態で各空気供給孔8,23および補助空気
供給孔20を通して上記密閉空間Rに圧縮空気を封入し
た上でその圧力変化もしくは漏れ量を監視することでそ
の密閉空間Rについてのリークテストが実施される。
【0033】このとき、図2の(B)から明らかなよう
に、上記密閉空間Rを隔離形成しているのは貫通孔Pの
内周面のほかカラー15の外周面およびその上下のOリ
ング18,19だけであり、それ以外のOリング26,
27等は上記密閉空間Rの隔離には直接関与していない
ので漏れ等の心配がなく、リークテスト結果の信頼性が
高いものとなる。しかも、上記Oリング18,19等で
隔離された密閉空間Rの容積の大部分をカラー15自体
が占めているので、リークテストに必要な密閉空間Rへ
の空気封入量が著しく少なくて済むという利点がある。
【0034】このように本実施の形態によれば、両端が
開放された貫通孔Pのリークテストに必要な密閉空間隔
離のためのシールを、その貫通孔Pに対する一方向から
のシールヘッド3の挿入のみで二箇所のシールを同時に
行えることになる。しかも、貫通孔P内に一旦挿入した
Oリング18,19を径方向に拡径させてシールする方
式であるため、ワークWの外観形状に制約されることな
く貫通孔Pのシールを確実に行えることはもちろんのこ
と、シールヘッド3の挿入量を規制するべくストッパ1
1と当接することになる面取り部(必ずしも面取りされ
ている面でなくてもよい)Qはその機能からして高精度
が要求されることもない。
【0035】ここで、カラー15の軸心方向での長さや
そのカラー15とストッパ11の先端とのなす距離は、
リークテストの対象となる貫通孔Pの深さあるいはその
貫通孔Pのうちリークテストを行いたい部位の位置等に
応じて適宜設定もしくは変更できることはいうまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシール装置の好ましい実施の形態
を示す要部の断面説明図。
【図2】図1の要部拡大図であって、(A)はOリング
を拡径させる前の状態を示す説明図、(B)は同図
(A)の状態からOリングを拡径させてシールした時の
説明図。
【図3】従来のシール装置の一例を示す構成説明図。
【図4】従来のシール装置の他の例を示す構成説明図。
【符号の説明】
1…エアシリンダ(アクチュエータ) 3…シールヘッド 6…プッシュロッド 8…空気供給孔 10…ロッド 11…ストッパ(挿入量規制手段) 12…長穴 14…圧縮コイルスプリング 15…カラー 15a…テーパ面 17…ワークガイド(フランジ部) 18,19…Oリング 20…補助空気供給孔(補助流体供給孔) 23…空気供給孔 P…貫通孔 R…密閉空間 W…ワーク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のワークに形成された貫通孔につい
    てその軸心方向における特定区間のリークテストを行う
    にあたり、その特定区間の両端をシールして該特定区間
    を密閉空間とするためのシール装置であって、 前記貫通孔に挿入可能な大径のフランジ部を先端部に有
    するロッドに対し、それぞれに貫通孔に挿入可能な直径
    を有し且つ互いに直列関係にあるプッシュロッドとカラ
    ーとを該カラーがフランジ部側となるように軸心方向に
    相対移動可能に外挿し、 前記ロッドおよびカラーには貫通孔に対して所定の流体
    を供給するための流体供給孔を形成するともに、カラー
    の長手方向両端部にはテーパ面を形成し、 さらに前記ロッドの外周のうちプッシュロッドとカラー
    との間および該カラーとフランジ部との間には前記カラ
    ー側のテーパ面に乗り上げるようにOリングをそれぞれ
    に配置し、 前記ロッドとそれに外挿されたプッシュロッドおよびカ
    ラーとの軸心方向の相対移動に基づいて各Oリングを拡
    径させて貫通孔の内周面に圧接させることにより、貫通
    孔のうち前記Oリングで挟まれた特定空間を密閉空間と
    してシールするようにしたことを特徴とするリークテス
    ト装置のシール装置。
  2. 【請求項2】 前記貫通孔に対してロッドを進退移動さ
    せるアクチュエータと、貫通孔に対するロッドの挿入量
    を規制する手段とを備えていて、前記貫通孔に対するロ
    ッドの挿入動作と、それに続くロッドとプッシュロッド
    およびカラーとの軸心方向の相対移動動作とが共通のア
    クチュエータによってなされるようになっていることを
    特徴とする請求項1に記載のリークテスト装置のシール
    装置。
  3. 【請求項3】 所定のワークに形成された貫通孔につい
    てその軸心方向における特定区間のリークテストを行う
    にあたり、その特定区間の両端をシールして該特定区間
    を密閉空間とするためのシール装置であって、 アクチュエータにより進退駆動されて少なくとも先端部
    が前記貫通孔に挿入可能なプッシュロッドと、 前記プッシュロッドに対し軸心方向に相対移動可能に内
    挿されるとともに前記密閉空間に所定の流体を供給する
    ための流体供給孔が形成され、かつプッシュロッドから
    突出する先端部には貫通孔に挿入可能な大径のフランジ
    部が形成されたロッドと、 前記プッシュロッドに外挿されてロッドとともに弾性付
    勢されつつ軸心方向に相対移動可能であって、かつ前記
    プッシュロッドを貫通孔に挿入する際に該貫通孔の開口
    端面に当接するストッパと、 前記プッシュロッドとフランジ部との間に挟まれるよう
    にしてロッドに対し軸心方向に相対移動可能に外挿され
    るとともに、前記特定区間の長さに応じた長さと貫通孔
    に挿入可能な直径とを有し、かつ長手方向両端外周面に
    それぞれにテーパ面が形成されたカラーと、 このカラーに形成されて前記ロッド側の流体供給孔を貫
    通孔に臨ませるための補助流体供給孔と、 前記ロッドの外周のうちプッシュロッドとカラーとの間
    および該カラーとフランジ部との間に前記カラー側のテ
    ーパ面に乗り上げるようにそれぞれに配置されたOリン
    グと、 を備えていて、 前記ストッパを貫通孔の開口端面に着座させた後になお
    も所定ストロークだけプッシュロッドをスライドさせる
    ことで各Oリングを拡径させて貫通孔の内周面に圧接さ
    せて、前記貫通孔のうち各Oリングで挟まれた特定区間
    を密閉空間としてシールするものであることを特徴とす
    るリークテスト装置のシール装置。
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