JP2000338327A - 偏光特性の改善された積層体およびそのための表面保護フィルム - Google Patents

偏光特性の改善された積層体およびそのための表面保護フィルム

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JP2000338327A
JP2000338327A JP11151405A JP15140599A JP2000338327A JP 2000338327 A JP2000338327 A JP 2000338327A JP 11151405 A JP11151405 A JP 11151405A JP 15140599 A JP15140599 A JP 15140599A JP 2000338327 A JP2000338327 A JP 2000338327A
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biaxially oriented
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polyester film
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Hiroyuki Sumi
洋幸 角
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 偏光板、位相差板または視野角拡大フィルム
の粘着層を設けていない面を保護するための表面保護フ
ィルムであって、異物等がなく、偏光特性に優れ、目視
異物検査が容易である積層体及びそのための表面保護フ
ィルムを提供する。 【解決手段】 積層体は、表面保護フィルムにおける二
軸配向ポリエステルフィルムの配向結晶主軸の方向と、
偏光板、位相差板または視野角拡大フィルムの配向軸の
方向が実質的に一致、あるいは90°となるように位置
され、かつ二軸配向ポリエステルフィルムは下記式で表
わされるリターデーション値Rが1200nm以上であ
ることを特徴とする偏光特性の改善された積層体。 R=Δn・d (式中、Δnはフィルムの複屈折率、dはフィルムの厚
み(nmを表わす。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は偏光特性の改善され
た積層体およびそのための表面保護フィルムに関し、詳
しくは偏光特性に優れ、かつ目視異物検査が容易である
積層体およびそのための表面保護フィルムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ディスプレイ商品として、CRT
ディスプレイに次いで液晶ディスプレイが、例えばノー
トパソコン、ワードプロセッサやカーナビゲーション等
の商品に使用され、そのシェアが確実に伸びている。液
晶ディスプレイは、CRTディスプレイに比べ、軽薄化
が可能であり、また消費電力が少ない等のメリットか
ら、近年特に、高性能化、高画質化やカラー化、さらに
は大型化の技術の向上が進んでいることで、急速に普及
し、その伸びも大きい。
【0003】しかし、液晶ディスプレイの製造工程は非
常に複雑であり、しかも異物等の混入を嫌う。そのため
部品となる偏光板、位相差板や視野角拡大フィルムの光
学部品や光学積層体の表面保護として、保護フィルムが
使用されている。偏光板、位相差板や視野角拡大フィル
ムは一方の面には、粘着層が設けられており、その保護
として特開平7−101026号公報に例示されるよう
な離形フィルムが設けられているが、もう一方の面も液
晶ディスプレイを製造するまでは、ゴミ等の異物付着か
ら保護されることが必要かつ重要であるので、弱粘着層
を設けた表面保護フィルムを貼り合せる必要がある。
【0004】しかし、液晶ディスプレイの製造コストは
依然高く、いかに低価格で製造できるかが今後のポイン
トの一つとなる。例えば、大画面のTFT方式やSTN
方式等の液晶ディスプレイ製造ではまだまだ不良品の発
生率が高く、歩留り向上によるコスト合理化が急務とな
っている。その中で、偏光板、位相差板または視野角拡
大フィルムは、液晶ディスプレイの透過光の明暗や色相
を変化させるために必要かつ重要な部品であり、その製
造時の品質維持が重要課題となっており、工程検査、品
質検査、出荷検査の基準が厳しくなっているのが現状で
ある。
【0005】偏光板、位相差板または視野角拡大フィル
ムは、それらの面の一方の面に、粘着層を設け、その粘
着層の上に離形フィルムを積層したロール状態から各種
サイズに打抜き断裁して液晶ディスプレイ用として提供
されるが、その製造時の検査で重要な項目の一つとして
異物の混入、付着の検査がある。特に最終検査工程にお
ける異物検査は、クロスニコル法(偏光板を2枚延伸軸
を直交させ、間に先の離形フィルムが入り、透過光で観
察する方法)による人間による目視検査であり、特に大
画面のものについては粘着層の上の離形フィルムの基材
である二軸配向ポリエステルフィルムの光学的異方性が
原因となって正確な目視検査が阻害される場合があり、
そのために異物混入の見逃しがかなりの頻度で発生する
ことが問題となり、最終商品の液晶ディスプレイで異物
が発覚し、歩留りが低下する恐れがある。この問題に対
しては、先に示した特開平7−101026号公報に例
示されるような離形フィルムを用いることで検査性の向
上が可能となった。
【0006】しかし、大画面のTFT方式やSTN方式
等の液晶ディスプレイにおいては、CRT以上の高精細
な画質が求められており、上記検査においても更なる異
物排除、即ち検査性の向上が必要となる。検査は、偏光
板、位相差板または視野角拡大フィルムに、その粘着層
側へは離形フィルム、もう一方の面に弱粘着層を有した
表面保護フィルムを貼り合せたまま、実施されることが
多い。したがって、表面保護フィルムにも離形フィルム
と同様な易検査性が必要となる。表面保護フィルムは、
液晶ディスプレイ等の製造組み立てが完了した後や実際
の使用に際して、剥離により除去される。
【0007】従来、表面保護フィルムの基材として、ポ
リエチレンやポリプロピレン等の透明なオレフィン系フ
ィルムが使用されていた。しかし、オレフィン系フィル
ム等では透明性が劣ったり、またフィシュアイ等のゲル
物が多いため、偏光板、位相差板または視野角拡大フィ
ルムの欠陥検査を精度よく行うことが困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、かか
る従来技術の問題を解消し、偏光板、位相差板または視
野角拡大フィルムの粘着層を設けていない面を保護する
ための表面保護フィルムであって、異物等がなく、偏光
特性に優れ、目視異物検査が容易である積層体およびそ
のための表面保護フィルムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の2つの
構成からなる。 1.偏光板、位相差板または視野角拡大フィルムの一方
の表面に粘着層を設け、その粘着層と反対の面に、二軸
配向ポリエステルフィルムを基材としその一方の表面に
粘着層を設けた表面保護フィルムを該粘着層を介して積
層した積層体であって、(1)該積層体は、該表面保護
フィルムにおける二軸配向ポリエステルフィルムの配向
結晶主軸の方向と、偏光板、位相差板または視野角拡大
フィルムの配向軸の方向が実質的に一致、あるいは90
°となるよう位置され、かつ(2)該表面保護フィルム
における二軸配向ポリエステルフィルムは、下記式で表
わされるリターデーション値(R)が1200nm以上
であることを特徴とする偏光特性の改善された積層体。 R=Δn・d (式中、Δnはフィルムの複屈折率、即ち、可視光(波
長λ=589nm)でのフィルム縦(巻取り)方向の屈
折率(ny)と横(その垂直)方向の屈折率(nx)と
の差(nx−ny)であり、dはフィルムの厚み(n
m)を表わす。)
【0010】2.二軸配向ポリエステルフィルムを基材
としその一方の表面に粘着層を設けた表面保護フィルム
であって、該二軸配向ポリエステルフィルムは、下記式
で表わされるリターデーション値(R)が1200nm
以上であることを特徴とする偏光板、位相差板または視
野角拡大フィルムの検査のための保護フィルム。 R=Δn・d (式中、Δnはフィルムの複屈折率、即ち、可視光(波
長λ=589nm)でのフィルム縦(巻取り)方向の屈
折率(ny)と横(その垂直)方向の屈折率(nx)と
の差(nx−ny)であり、dはフィルムの厚み(n
m)を表わす。)さらに本発明によれば、基材フィルム
である二軸配向ポリエステルフィルムのマイクロ波透過
型分子配向計で測定したMOR値が1.3以上1.8以
下の範囲が好ましい。
【0011】以下、本発明を詳細に説明するが、まず本
発明の積層体を構成する表面保護フィルムについて説明
する。本発明の表面保護フィルムは、少なくとも、基材
となる二軸配向ポリエステルフィルムと粘着剤層からな
る。さらには、その粘着層と反対の面に、帯電防止剤お
よび離形剤の少なくとも1つの剤を層として設けること
ができる。
【0012】[プラスチックフィルム]本発明におい
て、表面保護フィルムの基材として、二軸配向ポリエス
テルフィルムを用いる。かかる二軸配向ポリエステルフ
ィルムを構成するポリエステルは、芳香族二塩基酸成分
とジオール成分とからなる結晶性の線状飽和ポリエステ
ルであることが好ましく、例えばポリエチレンテレフタ
レート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジ
カルボキシレート等を挙げることができる。また、これ
らの一部が他成分に置換された共重合体や、ポリアルキ
レングリコールあるいは他の樹脂との混合物であっても
良い。二軸配向ポリエステルフィルムとしては、二軸延
伸ポリエステルフィルム、さらに二軸延伸ポリエチレン
−2,6−ナフタレンジカルボキシレートフィルムが好
ましい。また、その構成においては、共押出しによる任
意の層数の多層構造をとってもよい。該二軸配向ポリエ
ステルフィルムは、下記式で定義されるリターデーショ
ン値(R)が1200nm以上である必要がある。 R=Δn・d (式中、Δnはフィルムの複屈折率、即ち、可視光(波
長λ=589nm)でのフィルム縦(巻取り)方向の屈
折率(ny)と横(その垂直)方向の屈折率(nx)と
の差(nx−ny)であり、dはフィルムの厚み(n
m)を表わす。) 好ましくは、フィルム厚みが25〜50μmであって、
リターデーション値(R)が1300nm以上の二軸配
向ポリエステルフィルムである。
【0013】二軸配向ポリエステルフィルムは複屈折体
であるため、光が入射すると、入射光は振動面が互いに
直交する2つの直線偏光として伝播する。この2つの直
線偏光(常光線と異常光線)の差が位相差(リターデー
ション:R)と定義され、この位相差が色として、偏光
板の検査工程で干渉色として問題となる。既に、特開平
7−101026号公報に示されているように、直交ニ
コルにおいて、Michel-Levy改修の干渉色図表(偏光顕
微鏡)によると、低リターデーション領域では暗視野
(黒)であり、このリターデーションに比例して、干渉
色が黄色→赤色→紫色→青色→緑色と変わり、次に再度
黄色に戻り、このサイクルを繰り返す。しかし、リター
デーション(R)が1200nmを超す付近より干渉色
の濃度が急激に低下し、リターデーション(R)が十分
に大きい場合は干渉色が極めて微小になり、目視検査の
障害にならなくなる。
【0014】次に、該二軸配向ポリエステルフィルム
は、マイクロ波透過型分子配向計で測定したMOR(Max
imum Oriented Ratio)値が、1.3以上1.8以下の範
囲、さらに1.35以上1.75以下の範囲が好まし
い。このMOR値とは、透過型分子配向計で測定された
透過マイクロ波強度の最大値と最小値の比(最大値/最
小値)である。このMOR値は、フィルム巻き(長手・
縦)方向とその垂直(横)方向の延伸倍率の差が小さ
い、即ちバランスしたフィルムほど小さくなり、また、
この差が大きい、即ちいずれか一方向の延伸強度が強い
程大きくなる。このMOR値は上記範囲において、小さ
すぎても大きすぎても好ましくない。また、MOR値は
フィルムの各位置においてバラツキがないことが好まし
く、具体的にはMOR値の最小値と最大値の差が0.2
以下であることが好ましい。ここで、MOR値の最小値
と最大値の差は、フィルム幅方向の3ヶ所、即ちフィル
ムの幅方向の直線における一方の端部から10%、50
%、90%の距離の3カ所において測定されるMOR値
の最小値と最大値の差である。この差は、特に0.15
以下であることが好ましい。
【0015】また、該二軸配向ポリエステルフィルム
は、偏光顕微鏡で測定した配向結晶主軸の、フィルム横
(幅)方向に対する傾き(配向角、θ)が、−20°≦
θ≦20°であることが好ましい。この範囲外である
と、クロスニコル法(直交ニコル法)による目視異物検
査において光干渉色が強くなり、検査上好ましくない。
この条件を満足させる延伸条件は、製膜時の横(幅)方
向の延伸倍率を高くして、フィルム幅方向、特に端部の
幅方向における主配向結晶軸のバラツキ(ボーイング現
象)を減少させて主配向軸をフィルムの幅方向に近づけ
ることが好ましい。
【0016】上記のポリエステルフィルムは二軸延伸フ
ィルムであることが好ましいが、この二軸延伸フィルム
は、逐次二軸延伸法、同時二軸延伸法等の従来から知ら
れている方法で製造することができる。特に好ましく
は、逐次二軸延伸法であり、以下の方法で行うことがで
きる。上記ポリエステルポリマーを十分に乾燥してか
ら、溶融押出し法にて、ダイ(例えばT−ダイ、I−ダ
イ等)から冷却ドラム上に押出し、急冷して未延伸フィ
ルム、または共押出し未延伸フィルムを製造し、続いて
該未延伸フィルムを60〜140℃の温度で縦方向に3
倍以上で延伸し、次いで80〜150℃の温度で横方向
に3倍以上、かつ縦方向の延伸倍率よりも倍率を0.5
以上、より好ましくは0.7以上で延伸を行ない、さら
に170〜260℃の温度で1〜100秒間で熱固定す
ることにより製造することができる。なお、横方向の延
伸倍率は6倍以下であることが好ましい。また、二軸延
伸後の熱固定処理時にフィルム前幅でのボーイング現象
を減らす等方化処理手段を加えることが好ましい。ま
た、溶融押出しの際、静電密着法を使用することが好ま
しい。
【0017】フィルムの厚みは特に制限はないが、5〜
250μmが好ましい。特に、リターデーションの点か
ら、25〜50μmが好ましい。
【0018】該二軸配向ポリエステルフィルムには、フ
ィルムの巻取り時の滑り性、また、粘着剤塗工等の加工
時のハンドリングを良好なものとするため、滑剤、例え
ば炭酸カルシウム、アルミナ、カオリン、シリカ、酸化
チタン、硫酸バリウム、ゼオライト等のような無機微粒
子や、シリコーン樹脂、架橋ポリスチレン、アクリル樹
脂等の有機微粒子を含有させることができ、また他の添
加剤、例えば安定剤、紫外線吸収剤、難燃剤、帯電防止
剤等を含有させることもできる。微粒子や添加剤等の添
加時期は、ポリエステルフィルムを製膜する迄の段階で
あれば特に制限はなく、例えば重合段階で添加してもよ
く、また製膜の際に添加してもよい。
【0019】該二軸配向ポリエステルフィルムにおい
て、中心線平均粗さ(Ra)が2nm以上、500nm
以下であることが好ましい。表面粗さが2nm未満であ
ると、加工中で滑り難い等の搬送性に支障を来すおそれ
があり、また500nmより大きいと、透明性が悪くな
ることで検査性が落ちたり、また、転写法で剥離紙から
二軸配向ポリエステルフィルムに粘着層を転写させた場
合、二軸配向ポリエステルフィルムの凹凸のために一様
に密着しないことが懸念される。
【0020】さらに、その二軸配向ポリエステルフィル
ムにおいては、一辺の長さ210mmとそれに直交する
辺の長さ148mmの広さ(面積310.8cm2)当
りのフィルムの中に25μm以上の異物が存在せず、5
μm以上25μm未満が10個以下であることが好まし
い。25μm以上の異物が存在すると、粘着剤の塗布時
や転写時に、ボイド等が発生し、その大きさ以上にその
部分だけ粘着剤が抜けたり、または盛り上がったりする
ため、目視でも確認できるくらいの局所的な外観欠点と
なることがある。また、5μm以上25μm未満の異物
が10個より多いと、その大きさは目視では確認し難い
くらいではあるが、その多さのため、欠点が目立つ恐れ
がある。
【0021】[粘着層]本発明の第2の構成である表面
保護フィルムは、前述の二軸配向ポリエステルフィルム
を基材とし、その一方の表面に粘着層を積層した層構成
を有する。粘着層を構成する粘着剤は、屋内だけでなく
屋外での使用を考慮し、また検査時の様々な光線に耐え
るため、特に紫外線に耐えることが必要なため、さらに
は粘着剤からの成分の移行を防ぐため、アクリル系粘着
剤が特に好ましい。使用するアクリル系粘着剤は特に限
定されないが、例えば以下に説明する粘着剤が好まし
い。アクリル系粘着剤としては、溶剤系、エマルジョン
系等があるが、粘着力、基材との密着性等の安定性の点
で溶剤系粘着剤を好ましく使うことができる。アクリル
溶剤系粘着剤としては、各種特性を満たすために、溶液
重合で得られたものを使用する。原料としては、アクリ
ル粘着剤の溶液重合用の公知のものを使用できる。例え
ば、骨格としての主モノマーとしては、エチルアクリレ
ート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリ
レート、オクチルアクリレート等のアクリル酸エステ
ル、凝集力を向上させるためのコモノマーとしては、酢
酸ビニル、アクリルニトリル、スチレン、メチルメタク
リレート等、さらに高架橋を促進し、安定した低い粘着
力を付与させために官能基含有モノマーとして、メタク
リル酸、アクリル酸、イタコン酸、ヒドロキシエチルメ
タクリレート、グリシジルメタクリレート等が挙げら
れ、低い粘着性やタック性、および高い凝集力を持たせ
るために、イソシアネート系硬化剤で高架橋化を図るた
めに、特に水酸基を多く含むものが好ましい。粘着剤の
合成においては、公知の方法で行うことができる。例え
ば、酢酸エチルやトルエン等の有機溶剤の存在下で、反
応窯内に必要な原料を投入し、ベンゾイルパーオキサイ
ド等のパーオキサイド系やアゾビスイソブチロニトリル
等のアゾビス系を触媒として、加熱下で重合できる。粘
着剤の硬化剤としては、特にアクリル溶剤系では一般的
なイソシアネート系硬化剤やエポキシ系硬化剤が使用で
きるが、均一な皮膜を得るためには経時による粘着剤の
流動性と高い架橋状態が必要なため、イソシアネート系
硬化剤が好ましい。特に、低く、経時でも安定した粘着
力を得るために、より硬い粘着層とするために、トルイ
レンジイソシアネート(TDI)等の芳香族系のタイプ
が好ましい。この粘着剤には、添加剤として、例えば安
定剤、紫外線吸収剤、難燃剤、帯電防止剤等を含有させ
ることもできる。
【0022】粘着剤溶液の二軸配向ポリエステルフィル
ムへの塗布は、任意の段階で行うことができる。また、
その塗液を二軸配向ポリエステルフィルムに塗布する際
には、必要に応じて、密着性、塗工性を向上させるため
の予備処理として、その表面に火炎処理、コロナ放電処
理、プラズマ放電処理などの物理的表面処理を施すか、
あるいは、製膜中または製膜後において、有機樹脂系や
無機樹脂系の塗料を塗布する化学的表面処理を施すこと
により、粘着剤と二軸配向ポリエステルフィルムの密着
性を強固にすることができる。かかる粘着剤層の厚み
は、1〜500μmの範囲が好ましく、2〜50μmの
範囲がさらに好ましい。粘着力は粘着剤の厚みに依存す
るので、厚みが1μm未満であると二軸配向ポリエステ
ルフィルムの厚み斑とあいまって、部分的に、例えば偏
光板などの相手基材との接触が不十分となり、必要な粘
着力が得られにくい。また、粘着剤の厚みが500μm
より大きい場合、コストが高くなり、また、加工上十分
な硬化が進まず、偏光板等の相手基材に貼り付けた後剥
がした時に粘着剤層間で凝集破壊が生じ、粘着剤が残っ
てしまう恐れがある。粘着剤の塗工方法としては、任意
の公知の方法が使用でき、例えばダイコーター法、グラ
ビアロールコーター法、ブレードコーター法、スプレー
コーター法、エアーナイフコート法、コンマコーター
法、デップコート法等が好ましく挙げられ、単独または
組合せて用いることができる。二軸配向ポリエステルフ
ィルムへの粘着剤の塗布は、先の塗工方式にて、直接フ
ィルムに塗布しても良く、また、一度剥離紙に塗工して
乾燥させた後、二軸配向ポリエステルフィルムを貼り合
せて粘着剤を転写させても良い。より平滑な粘着層面を
有する表面保護フィルムを作成するためには、平滑な表
面を有する剥離紙に一度塗工し、これを二軸配向ポリエ
ステルフィルムに転写させる方が好ましい。この時の乾
燥温度は、残留溶剤ができるだけ少なくなることが好ま
しく、そのために乾燥温度や時間を、好ましくは50〜
150℃の温度で、10秒〜5分の乾燥時間を設けるこ
とが良い。また、イソシアネート系硬化剤等を使用する
場合、加熱乾燥直後はまだ反応が完結しておらず、その
反応を完了させ、安定した粘着力を得るためにも養生が
必要である。一般的には、室温で約1週間以上、加熱し
た場合、例えば50℃位であると3日以上が好ましい。
加熱の場合、温度を上げすぎるとプラスチックフィルム
の平面性が悪化するおそれがあるため、あまり上げすぎ
ない方が良い。
【0023】[帯電防止層/離形層]本発明の表面保護
フィルムには、二軸配向ポリエステルフィルムの粘着層
の反対側に、表面保護層の剥離時に、偏光板を設けるT
FTが剥離帯電による破壊を防ぐため、また表面保護フ
ィルムの片面に裁断した時のゴミや粘着剤が付着した場
合、付着を防いだり、あるいは容易に除去するために、
帯電防止剤および/または離形剤を含んだ層を設けるこ
とができる。
【0024】この帯電防止剤や離形剤は、混合して1層
で設けてもよく、また、各々1層としてもよい。また、
帯電防止層は、粘着剤層と混合してもよく、また粘着剤
層と二軸配向ポリエステルフィルムとの間に設けても良
い。
【0025】帯電防止剤や離形剤は、層の強度の向上
や、二軸配向ポリエステルフィルムへの密着性、耐水
性、耐溶剤性、ブロッキング性等の向上のために、バイ
ンダとして、熱可塑性ポリエステル樹脂、アクリル樹脂
等の熱可塑性樹脂および/または熱硬化性アクリル樹
脂、ウレタン樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等の熱
硬化性樹脂等の高分子化合物を含有させることが好まし
い。さらに架橋剤としては、メチロール化あるいはアル
キロール化したメラミン系、尿素系、アクリルアミド系
等の化合物、エポキシ化合物、ポリイソシアネートから
選ばれた少なくとも1種類を含有することが特に好まし
い。
【0026】帯電防止剤としては、特に限定はされない
が、例えば、第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、
第1〜3級アミノ基等のカチオン性を有する各種カチオ
ン性帯電防止剤、スルホン酸塩基、硝酸エステル塩基、
リン酸エステル塩基等のアニオン性を有するアニオン性
帯電防止剤、アミノ酸系、アミノ硫酸エステル系等の両
性帯電防止剤、アミノアルコール系、グリセリン系、ポ
リエチレングリコール系等のノニオン性帯電防止剤等の
各種界面活性剤型帯電防止剤、さらには上記の高分子化
したもの等が使用できる。また、ポリアニリン、ポリピ
ロール、ポリチオフェン等の導電性ポリマーやスズ、ア
ンチモン系フィラーを分散したものも使用できる。さら
には、銀、スズ等の金属層を気相成長法や真空蒸着法、
スパッター法またはプラズマCVD法等で設けても良
い。
【0027】離形剤としては、表面保護フィルム面の汚
れ防止が目的であるため、適度な剥離力を有し、耐久性
があることが好ましい。かかる離形剤としては、シリコ
ーン系、フッ素系やアルキルポリマー系の離形剤等が挙
げられる。工程内へのコンタミネーションを防ぐ意味
で、移行性の特に低いアルキルポリマー系が好ましい。
【0028】帯電防止剤や離形剤を二軸配向ポリエステ
ルフィルムに設けるには、製膜時に結晶配向が完了する
前や、あるいは結晶配向が完了した製膜後に塗布するこ
とができる。二軸配向ポリエステルフィルムへの塗布方
法としては、公知の任意の方法が適用できる。例えば、
ロールコート法、グラビアコート法、リバースコート
法、スプレーコート法などを単独あるいは組合せて使用
できる。
【0029】本発明の表面保護フィルムは、容易な検査
性のため高い透明性が要求される。具体的には、光線透
過率が70%以上であり、またヘーズが10%以下であ
ることが好ましい。光線透過率が70%未満であり、ま
たヘーズが10%より大きいと、透明性が悪いために、
例えば表面保護フィルムを偏光版と貼り合せた時の異物
等の欠点検査において、異物を検知できないことが懸念
される。
【0030】[剥離紙]本発明においては、表面保護フ
ィルムの粘着剤層を保護する目的で、剥離紙を設けるこ
とが好ましい。また剥離紙の基材としては、特に制限は
ないが、先に挙げた二軸配向ポリエステルフィルムを用
いることが好ましい。この剥離紙の少なくとも片面に、
離形層を形成することが好ましい。離形層成分として
は、例えばシリコーン樹脂、フッ素樹脂、脂肪族等ワッ
クスあるいはオレフィン系樹脂等を挙げることができ
る。また、粘着剤の種類によっては離形層を設けなくて
も良い。かかる離形層を形成する成分には、本発明の目
的を妨げない範囲で公知の各種添加剤を配合することが
できる。この添加剤としては、例えば紫外線吸収剤、顔
料、消泡剤、帯電防止剤等を挙げることができる。離形
層の塗設は離形層を形成する成分を含む塗液を基材フィ
ルムに塗布し、加熱乾燥させて塗膜を形成させることに
より行なうことができる。加熱条件としては80〜16
0℃で10〜120秒間、特に120〜150℃で20
〜60秒間が好ましい。塗布方法は、任意の公知の方法
が使用でき、例えばロールコーター法、ブレードコータ
ー法等が好ましく挙げられる。また、ポリエチレンやポ
リプロピレン等のオレフィン系樹脂の場合は、単独の押
し出しや、基材フィルムへの押出しラミネート等で得ら
れる。
【0031】[積層体]本発明の第1の構成である積層
体は、前述の表面保護フィルムにおける二軸配向ポリエ
ステルフィルムのマイクロ波透過型分子配向計で測定さ
れた結晶配向主軸の方向と、偏光板、位相差板または視
野角拡大フィルムの配向軸の方向が実質的に同じになる
ように一致させるかあるいは90°となるように位置す
ることが必要である。ここで『実質的に同じ』というこ
とは、前記両方向が全く一致するかあるいは目視検査に
事実上支障を来さない程度に若干ずれていてもよいこと
を意味する。通常5°以下好ましくは3°以下のずれは
許容される。
【0032】一般に、二軸配向芳香族ポリエステルフィ
ルムのマイクロ波透過型分子配向計で測定された結晶配
向主軸(以下これを単に『配向主軸』と略称することが
ある)の方向は、フィルムの縦方向(長手方向)または
横方向(幅方向)にほぼ一致しているから、例えば該フ
ィルムの縦方向と偏光板、位相差偏光板または位相差板
の長手方向(長さ方向;配向軸方向)とを一致させるこ
とにより前記積層条件を満足させることができる。
【0033】本発明の積層体は、表面保護フィルムの配
向主軸と偏光板、位相差偏光板または位相差板の配向軸
とが一致または90度ずれているからクロスニコル法に
よる目視異物検査において光干渉色が生せず、容易に異
物や欠陥を検出できる。なお、前記フィルムの配向主軸
と前記配向軸とが一致していると明視野での検査とな
り、一方90度ずれていると暗視野で、反射光のみによ
る検査となるが、いずれの場合も異物検査は容易であ
る。例えば、長さ900mm、幅600mmの大きさで
も検査が容易にでき、異物や欠陥を見落すことは殆んど
なくなる。
【0034】前記偏光板、位相差板、視野角拡大フィル
ムの粘着層としては、それ自体従来から知られ、または
用いられているものを用いることができる。
【0035】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。なお、実施例、比較例における各物性値は次の
ように測定した。
【0036】(1)レターデーション値 アッベ屈折率計を用い、波長589nmにて、フィルム
縦(巻取り)方向の屈折率(ny)と横(その垂直)方
向の屈折率(nx)とを求め、その差Δn(即ちnx−
ny)にフィルム厚みd(nm)を掛けたものをレター
デーション値とする。
【0037】(2)MOR値、配向結晶主軸の傾き(配
向角) 神崎製紙(株)製のマイクロ波分子配向計を用い、透過
マイクロ波強度のパターンからMOR値、配向結晶主軸
の傾き(配向角)を求める。
【0038】(3)光線透過率/ヘーズ 光線透過率は550nmの波長において、透過率および
ヘーズを測定(日本精密光学(株)製、ポイックヘーズ
メーターSEP−HS−D1型)する。
【0039】(4)プラスチックフィルム内異物数 プラスチックフィルムサンプルを縦210mm×横14
8mm(面積310.8cm2)に切取り、このフィル
ムの全範囲をクロスニコル法にて目視検査による異物検
査を行った。次いで検出されたサンプルフィルムの中の
異物を、光学顕微鏡を用いて透過光により観察し、光学
的に異常な範囲として観察される部分の最大径を異物の
大きさ(直径)とした。なお、異物粒子周辺に存在する
空洞(ボイド)が光学的に異常な範囲として観察される
場合は異物粒子の大きさに含めた。そして、異物粒子の
大きさを25μm以上のもの、5μm以上25μm未満
のものに分けて、異物数とした。
【0040】(5)目視検査状況(クロスニコル下での
光干渉の影響) 偏光板の一方の面に、フィルムの長手(縦)方向が双方
一致するように表面保護フィルムを貼り合せ、さらに、
その表面保護フィルムの上にクロスニコル検査用偏光板
をフィルムの長手(縦)方向が垂直になるように重ね合
せる。そして偏光板側から光を照射し、検査用偏光板側
から目視検査を行い、光干渉の発生状況を次の基準で評
価する。 ○:光干渉発生なし △:光干渉発生あるが、検査可能 ×:光干渉発生強く、検査不可能
【0041】[実施例1〜2、比較例1〜2]平均粒径
0.15μmの真球状シリカ粒子を0.1重量%含有し
た固有粘度0.62のポリエチレンテレフタレートポリ
マーを押出し機で溶融して、ダイスから40℃に維持し
てある回転冷却ドラム上に、静電密着法を用いて密着さ
せて急冷し未延伸フィルムとした。次いで、この未延伸
フィルムを表1の条件に基づいた延伸条件にて、縦方向
に延伸し、引き続き横方向に延伸した。さらに表1の熱
固定温度にて処理し、厚さ38μmの二軸配向ポリエチ
レンテレフタレートフィルムを得た。そしてこのフィル
ムの片面にコロナ処理を実施した。次に、アクリル系粘
着剤として、主モノマーとして、2−エチルヘキシルア
クリレート、コモノマーとしてメチルアクリレート、官
能基含有モノマーとしてヒドロキシエチルメタクリレー
トを3:1:1の比で、酢酸エチルの溶剤下で反応触媒
としてアゾビスイソブチロニトリルを用い溶液重合し、
重量平均分子量約45万の粘着剤用ポリマーを調製し
た。この粘着剤用ポリマーにTDI系イソシアネート架
橋剤を添加し、後述の方法で作成した剥離紙に乾燥後の
厚みが20μmになるように塗布し、そして先に作成し
た二軸配向ポリエチレンテレフタレートフィルムのコロ
ナ処理を行った面を貼り合せ、転写法にて表面保護フィ
ルムを作成した。
【0042】また、剥離紙として、38μmの二軸配向
ポリエチレンテレフタレートフィルムの片面に、下記に
示す方法で調製した塗液を6g/m2(wet)の塗布
量で塗布し、140℃の温度で1分間加熱乾燥および硬
化させて離形層の厚さが0.1μmの離形フィルムを作
成した。塗液は、ビニル基を有するポリジメチルシロキ
サンとジメチルハイドロジェンシランからなる付加反応
タイプの硬化型シリコーンをトルエン溶媒中に溶解さ
せ、固形分濃度が2%の溶液とし、この溶液に白金触媒
を添加して作成した。この様にして作成した表面保護フ
ィルムの特性を表1に示す。
【0043】なお、表1中の符号B、C、Fは、製膜フ
ィルムの全幅(2130mm)を3等分(710mm)
にスリットした時のフィルム部分である。 B:製膜フィルム巻取り位置からみて、左側のフィルム
部分 C:製膜フィルム巻取り位置からみて、中央のフィルム
部分 F:製膜フィルム巻取り位置からみて、右側のフィルム
部分
【0044】[参考例1]実施例1において、表面保護
フィルムの基材用ポリマーとして、固有粘度0.61の
ポリエチレンテレフタレートポリマーに含有させる粒子
を、平均粒径0.5μmの真球状シリカ粒子で0.5重
量%にする以外は同じ様に製膜して、二軸配向ポリエス
テルフィルムを得、表面保護フィルムを作成した。その
特性を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1より明らかなように、実施例に示した
本発明の積層体および表面保護フィルムは、透明性が良
く、またクロスニコルによる目視検査において、異物や
干渉色等に欠点や検査のし難さが改善され、易検査性に
優れるものである。
【0047】表1で、実施例2において使用したフィル
ムと比較例1において使用したフィルムは、製膜した同
じ二軸配向ポリエステルフィルムを幅方向に3等分した
ものである。このように、同時に製膜されたフィルムで
あっても、幅方向によっては、フィルム製膜時のボーイ
ング現象に起因した配向主軸の位置が変化しているため
MOR値やその最大値と最小値の差が異なり、表面保護
フィルムとしての適否が異なることがある。
【0048】
【発明の効果】本発明の表面保護フィルムは、偏光板、
位相差板または視野角拡大フィルムの表面の粘着層を設
けていない面に特定の角度で貼合せることにより、偏光
特性に優れ、また、異物等もないことから、貼り合わさ
れた偏光板、位相差板または視野角拡大フィルムの最終
異物検査において、表面保護フィルムに起因する異物や
干渉色等での検査のし難さや歩留りの悪さが大幅に改善
される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA41 AA90 AB02 AC22 CA11 2H049 BA02 BA06 BB03 BB20 BB23 BB51 BB54 BB67 BC14 BC22 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FC25 FC30 FD14 GA16 GA17 LA07 LA19 4F100 AK41C AK42C AR00A AR00B AR00D AR00E BA02 BA03 BA04 BA05 BA07 BA10A BA10C BA10D BA10E BA22 EJ38C GB41 JA20C JG03D JK15C JL02 JL13A JL14E JN01 JN10B JN30B JN30C YY00 YY00C

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏光板、位相差板または視野角拡大フィ
    ルムの一方の表面に粘着層を設け、その粘着層と反対の
    面に、二軸配向ポリエステルフィルムを基材としその一
    方の表面に粘着層を設けた表面保護フィルムを該粘着層
    を介して積層した積層体であって、(1)該積層体は、
    該表面保護フィルムにおける二軸配向ポリエステルフィ
    ルムの配向結晶主軸の方向と、偏光板、位相差板または
    視野角拡大フィルムの配向軸の方向が実質的に一致、あ
    るいは90°となるよう位置され、かつ(2)該表面保
    護フィルムにおける二軸配向ポリエステルフィルムは、
    下記式で表わされるリターデーション値(R)が120
    0nm以上であることを特徴とする偏光特性の改善され
    た積層体。 R=Δn・d (式中、Δnはフィルムの複屈折率、即ち、可視光(波
    長λ=589nm)でのフィルム縦(巻取り)方向の屈
    折率(ny)と横(その垂直)方向の屈折率(nx)と
    の差(nx−ny)であり、dはフィルムの厚み(n
    m)を表わす。)
  2. 【請求項2】 表面保護フィルムにおける二軸配向ポリ
    エステルフィルムは、マイクロ波透過型分子配向計で測
    定したMOR値が1.3〜1.8の範囲である請求項1
    記載の積層体。
  3. 【請求項3】 表面保護フィルムにおける二軸配向ポリ
    エステルフィルムは、MOR値の最小値と最大値の差が
    0.2以下である請求項2記載の積層体。
  4. 【請求項4】 表面保護フィルムにおける二軸配向ポリ
    エステルフィルムは、偏光顕微鏡で測定した配向結晶主
    軸の、フィルム横方向に対する傾き(配向角、θ)が、
    −20°≦θ≦20°の範囲にある請求項1〜3のいず
    れかに記載の積層体。
  5. 【請求項5】 表面保護フィルムにおける二軸配向ポリ
    エステルフィルム表面の中心線平均表面粗さ(Ra)が
    2nm以上500nm以下であり、一辺の長さ210m
    mとそれに直交する辺の長さ148mmの範囲(面積3
    10.8cm2)のフィルム表面に直径25μm以上の
    異物が存在せず、そして直径5μm以上25μm未満の
    異物が10個以下であり、さらにフィルムの可視光線透
    過率が70%以上およびヘーズ値が10%以下である請
    求項1〜4のいずれかに記載の積層体。
  6. 【請求項6】 表面保護フィルムにおける二軸配向ポリ
    エステルフィルムの粘着剤層を設けた面と反対の面に、
    帯電防止層を設けた請求項1〜5のいずれかに記載の積
    層体。
  7. 【請求項7】 表面保護フィルムにおける二軸配向ポリ
    エステルフィルムの粘着剤層を設けた面と反対の面に、
    離形層を設けた請求項1〜6のいずれかに記載の積層
    体。
  8. 【請求項8】 二軸配向ポリエステルフィルムを基材と
    しその一方の表面に粘着層を設けた表面保護フィルムで
    あって、該二軸配向ポリエステルフィルムは、下記式で
    表わされるリターデーション値(R)が1200nm以
    上であることを特徴とする偏光板、位相差板または視野
    角拡大フィルムの検査のための保護フィルム。 R=Δn・d (式中、Δnはフィルムの複屈折率、即ち、可視光(波
    長λ=589nm)でのフィルム縦(巻取り)方向の屈
    折率(ny)と横(その垂直)方向の屈折率(nx)と
    の差(nx−ny)であり、dはフィルムの厚み(n
    m)を表わす。)
  9. 【請求項9】 二軸配向ポリエステルフィルムは、マイ
    クロ波透過型分子配向計で測定したMOR値が1.3〜
    1.8の範囲である請求項8記載の保護フィルム。
  10. 【請求項10】 二軸配向ポリエステルフィルムは、M
    OR値の最小値と最大値の差が0.2以下である請求項
    9記載の保護フィルム。
  11. 【請求項11】 二軸配向ポリエステルフィルムは、偏
    光顕微鏡で測定した配向結晶主軸の、フィルム横方向に
    対する傾き(配向角、θ)が、−20°≦θ≦20°の
    範囲にある請求項8〜10のいずれかに記載の保護フィ
    ルム。
  12. 【請求項12】 二軸配向ポリエステルフィルム表面の
    中心線平均表面粗さ(Ra)が2nm以上500nm以
    下であり、一辺の長さ210mmとそれに直交する辺の
    長さ148mmの範囲(面積310.8cm2)のフィ
    ルム表面に直径25μm以上の異物が存在せず、そして
    直径5μm以上25μm未満の異物が10個以下であ
    り、さらにフィルムの可視光線透過率が70%以上およ
    びヘーズ値が10%以下である請求項8〜11のいずれ
    かに記載の保護フィルム。
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