JP2000338329A - 偏光板及びその製造方法 - Google Patents

偏光板及びその製造方法

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JP2000338329A
JP2000338329A JP15366899A JP15366899A JP2000338329A JP 2000338329 A JP2000338329 A JP 2000338329A JP 15366899 A JP15366899 A JP 15366899A JP 15366899 A JP15366899 A JP 15366899A JP 2000338329 A JP2000338329 A JP 2000338329A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カールや変形が少なく、液晶セルへの自動貼
付作業が容易で、かつ、薄い偏光素子を有する偏光板が
安定して生産可能な偏光板を提供する。 【解決手段】 熱可塑性樹脂フィルムの片面に、厚さが
6μm以上30μm以下のポリビニルアルコール系樹脂
層を形成した後、2倍以上5倍以下に延伸してポリ該ビ
ニルアルコール系樹脂層を透明皮膜素子層として、熱可
塑性樹脂フィルム層と透明皮膜素子層との二層からなる
複合フィルムを形成し、次いで、該二層からなる複合フ
ィルムの透明皮膜素子層側に光学透明樹脂フィルム層を
接着剤を介して貼合せた後、前記熱可塑性樹脂フィルム
層を剥離除去し、さらに透明皮膜素子層を染色・固定し
て偏光素子層として、光学透明樹脂フィルム層と偏光素
子層との二層からなる偏光板を得る工程を有する偏光板
の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示体等に使
用する偏光板技術に関するもので、とくに薄型偏光素子
偏光板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示体等に使用される偏光板に用い
られる偏光素子は、一般に75μm前後の厚さを有する
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムにヨウ素、各種染
料、硼酸等の水溶液を用いて染色後、延伸・固定して得
られる偏光素子であり、通常32〜34μm程度の厚さ
を有する。
【0003】偏光板は、このような偏光素子を中心にし
て、その両面から保護のためにセルロース系フィルム等
の光学透明フィルムを貼合わせ三層構造とされたものが
主体である。このような偏光板において、最近の液晶表
示体の大型化に伴って、カールや変形のために液晶セル
への自動貼付作業が次第に困難になってきている。
【0004】さらに携帯用パソコン等の電子機器の薄型
軽量化に伴い、偏光板自体の薄型化、軽量化が求められ
るようになっている。しかしながら、現状では偏光素子
の素材であるポリビニルアルコール系樹脂フィルムで7
5μmより薄いもので、かつ、素材として用いたときに
偏光板の安定生産が可能な高品質のものは現状では供給
されていない。また、そのように薄いポリビニルアルコ
ール系樹脂フィルムが安定的に供給されたとしてもコス
ト的に高くなることが想定される。さらに、極端に薄い
ポリビニルアルコール系樹脂フィルムを用いて偏光素子
を連続的に生産する場合には、工程での膜切れの多発が
予想されるなど解決すべき問題が多い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従
来技術の問題点を解決し、カールや変形が少なく、液晶
セルへの自動貼付作業が容易で、かつ、薄い偏光素子を
有する偏光板が安定して生産可能な偏光板を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の偏光板の製造方
法は、上記課題を解決するため、請求項1に記載の通
り、可塑性樹脂フィルムの片面に、厚さが6μm以上3
0μm以下のポリビニルアルコール系樹脂層を形成した
後、2倍以上5倍以下に延伸して該ポリビニルアルコー
ル系樹脂層を透明皮膜素子層として、熱可塑性樹脂フィ
ルム層と透明皮膜素子層との二層からなる複合フィルム
を形成し、次いで、該二層からなる複合フィルムの透明
皮膜素子層側に光学透明樹脂フィルム層を接着剤を介し
て貼合せた後、前記熱可塑性樹脂フィルム層を剥離除去
し、さらに透明皮膜素子層を染色・固定して偏光素子層
として、光学透明樹脂フィルム層と偏光素子層との二層
からなる偏光板を得る工程を有する偏光板の製造方法で
ある。
【0007】また、本発明の偏光板の製造方法は請求項
2に記載の通り、熱可塑性樹脂フィルムの片面に、厚さ
が6μm以上30μm以下のポリビニルアルコール系樹
脂層を形成した後、2倍以上5倍以下に延伸して該ポリ
ビニルアルコール系樹脂層を透明皮膜素子層とし、次い
で、該透明皮膜素子層を染色・固定して偏光素子層とし
て、熱可塑性樹脂フィルム層と偏光素子層との二層から
なる複合フィルムを形成し、得られた二層からなる複合
フィルムの偏光素子側に光学透明樹脂フィルム層を接着
剤を介して貼合せた後、前記熱可塑性樹脂フィルム層を
剥離除去して、光学透明樹脂フィルム層と偏光素子層と
の二層からなる偏光板を得る工程を有する偏光板の製造
方法である。
【0008】さらに、本発明の偏光板の製造方法は請求
項3に記載の通り、熱可塑性樹脂フィルムの片面に、厚
さが6μm以上30μm以下のポリビニルアルコール系
樹脂層を形成し、次いで該ポリビニルアルコール系樹脂
層上にさらに熱可塑性樹脂フィルムを積層して、熱可塑
性樹脂フィルム層/ポリビニルアルコール系樹脂層/熱
可塑性樹脂フィルム層の三層構造を形成した後、2倍以
上5倍以下に延伸してポリビニルアルコール系樹脂層を
透明皮膜素子層とし、さらにポリビニルアルコール系樹
脂層を挟む熱可塑性樹脂フィルム層のうち一方を剥離除
去して、熱可塑性樹脂フィルム層と透明皮膜素子層との
二層からなる複合フィルムを形成し、次いで、透明皮膜
素子層側に光学透明樹脂フィルム層を接着剤を介して貼
合せた後、前記熱可塑性樹脂フィルム層を剥離除去し、
さらに透明皮膜素子層を染色・固定して偏光素子層とし
て、光学透明樹脂フィルム層と偏光素子層との二層から
なる偏光板を得る工程を有する偏光板の製造方法であ
る。
【0009】また、本発明の偏光板の製造方法は、請求
項4に記載の通り、熱可塑性樹脂フィルムの片面に、厚
さが6μm以上30μm以下のポリビニルアルコール系
樹脂層を形成し、次いで該ポリビニルアルコール系樹脂
層上にさらに熱可塑性樹脂フィルムを積層して、熱可塑
性樹脂フィルム層/ポリビニルアルコール系樹脂層/熱
可塑性樹脂フィルム層の三層構造を形成した後、2倍以
上5倍以下に延伸してポリビニルアルコール系樹脂層を
透明皮膜素子層とし、さらに、ポリビニルアルコール系
樹脂層を挟む熱可塑性樹脂フィルム層のうち一方を剥離
除去して、熱可塑性樹脂フィルム層と透明皮膜素子層と
の二層からなる複合フィルムを形成し、得られた複合フ
ィルムの偏光素子側に光学透明樹脂フィルム層を接着剤
を介して貼合せた後、前記熱可塑性樹脂フィルム層を剥
離除去して、光学透明樹脂フィルム層と偏光素子層との
二層からなる偏光板を得る工程を有する偏光板の製造方
法である。また、本発明の偏光板は、請求項7に記載の
通り、偏光素子層の厚さが2μm以上15μm以下であ
る偏光板である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の偏光板の製造方法は上記
請求項1〜4にそれぞれ記載された特有の構成により、
従来は製造ができなかった、偏光素子層の厚さが2μm
以上15μm以下である偏光板を安定生産可能とするも
のである。このような本発明の偏光板の製造方法につい
てモデル断面図1〜4を用いて説明する。
【0011】本発明の偏光板の製造方法で用いる熱可塑
性樹脂フィルム(図1(a)中符号1としてその断面を
示す)としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポ
リエチレンテレフタレート等各種ポリマーあるいはこれ
らポリマーをベースとする熱可塑性樹脂からなるフィル
ムが挙げられるが、特に無延伸のものが好ましい。用い
る熱可塑性樹脂フィルムの厚さは50〜100μm程度
の扱いやすく、外観欠点及び厚さむらの少ないものであ
ることが必要である。また、ある程度の耐熱性と良好な
延伸性を備え、比較的安価であることからポリプロピレ
ンフィルムが好適である。
【0012】ここで、熱可塑性樹脂フィルムとして市販
されているもののうち、親水性など、各種親和性を改善
するためにコロナ放電処理などを行ったものが知られて
いる。このような親和性向上処理を行った熱可塑性樹脂
フィルムは高い延伸性が得られるので好ましい。
【0013】このような熱可塑性樹脂フィルムの片面に
ポリビニルアルコール系樹脂層(図1(b)中符号2)
を形成する ここで用いるポリビニルアルコール系樹脂とは鹸化度9
8.0以上99.9程度の完全鹸化型のポリビニルアル
コールを主成分とし、またそのポリビニルアルコールの
重合度は1700〜2600である。このようなポリビ
ニルアルコールは粉末またはペレットの形で市販されて
いる。例えば、クラレ製ポバール117、117H、1
20、125、日本合成工業製ゴーセノールNH−1
8、20、26等が知られている。
【0014】これらポリビニルアルコールを加熱しなが
ら水に溶解し、7〜15重量%ポリビニルアルコール水
溶液を作製し、コーター等で上記熱可塑性樹脂フィルム
に塗工したのち乾燥させ、ポリビニルアルコール系樹脂
層を形成する。
【0015】上記ポリビニルアルコール系樹脂層の厚さ
としては6μm以上30μm以下であることが必要であ
る。6μm未満であると延伸工程で充分な延伸が困難と
なり、耐久性のある良好な偏光素子が得られない。一
方、厚さが30μmを超えると乾燥工程で時間がかか
り、均一なポリビニルアルコール系樹脂層を得ることが
困難となり、偏光素子用染着液によって染色を行って
も、染色に要するまでの時間が長くなったり、あるいは
色むらが発生して、均一で良好な偏光素子が得られな
い。
【0016】次いで、加熱下で延伸倍率が2倍以上5倍
以下の範囲となるよう一軸延伸して、ポリビニルアルコ
ール系樹脂層を透明皮膜素子層(図1(c)中符号
2’)として、熱可塑性樹脂フィルム層と透明皮膜素子
層との二層からなる複合フィルムを形成する。このとき
の加熱温度は上記熱可塑性樹脂フィルム1の軟化温度に
応じて調整する。ここで低率延伸が2倍未満であると良
好な偏光性を有する偏光素子が得られず、また5倍超の
効率延伸であると安定生産が極端に困難になる。
【0017】次いでこの熱可塑性樹脂フィルム層と透明
皮膜素子層との二層からなる複合フィルムの透明皮膜素
子層側に、光学透明樹脂フィルム(図1(d)中符号
3)を接着剤を用いて貼り合わせる。
【0018】本発明で用いる光学透明樹脂フィルムは特
殊な場合を除き、良好な平面性を有し、光学異方性が少
なく、かつ、充分な光透過性を有するものであることが
必要である。その後、熱可塑性樹脂フィルム層1を剥離
除去して、透明皮膜素子層と光学透明樹脂フィルム層と
の二層からなる複合フィルムを得る(図1(e)参
照)。
【0019】さらに、透明皮膜素子層2’を偏光素子用
染着液によって染色して偏光素子層(図1(f)中符号
2”)とし、偏光板を得る。この染色で用いる偏光素子
用染着液は通常のポリビニルアルコール樹脂系偏光素子
製造に用いられるもののうち、光学透明樹脂フィルムに
対して悪影響を及ぼさないものであれば全て使用可能で
ある。通常、ヨウ素、各種染料などの水溶液が用いられ
る。
【0020】なお、従来技術においては染色・固定工程
(あるいは延伸・染色・固定工程。延伸しながら染色・
固定をおこなう場合もあった)では、ポリビニルアルコ
ール樹脂系フィルムを偏光素子用染着液に浸漬しておこ
なっていたため、染色槽、固定槽、あるいは染色固定槽
には充分な量の薬液が必要であった。
【0021】偏光素子層はそのままでは不安定であるた
め、硼酸水溶液などを用いて固定し、安定させる。な
お、偏光素子用染着液の種類により、例えばヨウ素系の
偏光素子用染着液の場合には、偏光素子用染着液に硼酸
を添加することにより、染着と固定とを同時におこなう
ことができる。
【0022】本発明の場合、ポリビニルアルコール樹脂
系フィルムは光学透明樹脂フィルムによって保持されて
いて、さらに、ポリビニルアルコール樹脂系フィルムの
厚さが従来品の製造時より遙かに薄いため、フィルム片
面からの処理で充分な染色が可能となる。そのため、コ
ーターなどで染色処理することができ、従来必要であっ
た浸漬染色のための染着液槽が不要となり、偏光素子用
染着液は染色に必要な量のみを準備することで充分とな
る。従って、ロット切り替え等で偏光素子用染着液の種
類を変更する際でも偏光素子用染着液を廃棄する必要が
なく、その結果、偏光素子用染着液の回収や廃棄処理が
不要となる効果も併せて得られる。
【0023】染色・固定後、偏光素子を充分乾燥させ
る。なお、染色・固定後の偏光素子層の片面のみが保護
された偏光板は、平滑性及び耐久性に問題があるので、
通常は、図1(g)に示すように接着剤を介してさらに
光学透明樹脂フィルムを貼合せて、光学透明樹脂フィル
ム層/偏光素子層/光学透明樹脂フィルム層の三層構造
を有する偏光板とする。なお、このとき2つの光学透明
樹脂フィルムは同じものであっても、あるいは、求めら
れる性能などに応じて材質、厚さなどが異なるものであ
っても良い。
【0024】上記においては、熱可塑性樹脂フィルムの
片面に、厚さが6μm以上30μm以下のポリビニルア
ルコール系樹脂層を形成した後、2倍以上5倍以下に延
伸して該ポリビニルアルコール系樹脂層を透明皮膜素子
層として、熱可塑性樹脂フィルム層と透明皮膜素子層と
の二層からなる複合フィルムを形成し、次いで、該二層
からなる複合フィルムの透明皮膜素子層側に光学透明樹
脂フィルム層を接着剤を介して貼合せた後、前記熱可塑
性樹脂フィルム層を剥離除去し、さらに透明皮膜素子層
を染色・固定して偏光素子層とする工程を有する偏光板
の製造方法(以下、この方法を「製造方法1」と云う)
について説明した。
【0025】ここで別法(製造方法2)について、説明
する。すなわち、熱可塑性樹脂フィルムの片面に、厚さ
が6μm以上30μm以下のポリビニルアルコール系樹
脂層を形成した後、2倍以上5倍以下に延伸してポリビ
ニルアルコール系樹脂層を透明皮膜素子層とし、次い
で、該透明皮膜素子層を染色・固定して偏光素子層とし
て、熱可塑性樹脂フィルム層と偏光素子層との二層から
なる複合フィルムを形成し、得られた二層からなる複合
フィルムの偏光素子側に光学透明樹脂フィルム層を接着
剤を介して貼合せた後、前記熱可塑性樹脂フィルム層を
剥離除去する工程を有する偏光板の製造方法である。こ
の場合、熱可塑性樹脂フィルム層と透明皮膜素子層との
二層からなる複合フィルムを形成するまでは上記製造方
法1と同様におこなう。すなわち図2(a)〜(c)の
各図は図1(a)〜(c)とそれぞれ対応する。
【0026】得られた熱可塑性樹脂フィルム層1と透明
皮膜素子層2’との二層からなる複合フィルムの透明皮
膜素子層2’を染色・固定して偏光素子層とし、熱可塑
性樹脂フィルム層と偏光素子層2”との二層からなる複
合フィルムを形成する(図2(d))。このとき熱可塑
性樹脂フィルム1が補強材として働き、コーターなどの
手段でも染色できる。従って偏光素子用染着液の必要量
が少ない等の効果は上記製造方法1と同様である。
【0027】また、この場合、偏光素子用染着液として
は、通常のポリビニルアルコール樹脂系偏光素子製造に
用いられるもののうち、熱可塑性樹脂フィルム1に対し
て悪影響を及ぼさないものであれば全て使用可能であ
る。ただし、熱可塑性樹脂フィルム1は製品である偏光
板が得られる前に剥離除去されるため、染着などが生じ
てもあまり問題にならず、選択の幅は広い。
【0028】次いで(充分な乾燥をおこなった後)、こ
の複合フィルムの偏光素子層2”側に接着剤を介して光
学透明樹脂フィルム3を貼合せた後(図2(e)参照)
前記熱可塑性樹脂フィルム層1を剥離除去して、光学透
明樹脂フィルム層3と偏光素子層2”との二層からなる
偏光板を得る。(図2(f)参照)。
【0029】その後、偏光素子2”保護のため、この光
学透明樹脂フィルム層3と偏光素子層2”との二層から
なる偏光板の偏光素子層2”側に光学透明樹脂フィルム
層3を接着剤を介して貼合せ、光学透明樹脂フィルム層
3/偏光素子層2”/光学透明樹脂フィルム層3の三層
構造を有する偏光板を得る(図2(g)参照)。
【0030】上記のように、熱可塑性樹脂フィルムの片
面に、厚さが6μm以上30μm以下のポリビニルアル
コール系樹脂層を形成した後、2倍以上5倍以下に延伸
してポリビニルアルコール系樹脂層を透明皮膜素子層と
し、次いで、該透明皮膜素子層を染色・固定して偏光素
子層として、熱可塑性樹脂フィルム層と偏光素子層との
二層からなる複合フィルムを形成し、得られた二層から
なる複合フィルムの偏光素子側に光学透明樹脂フィルム
層を接着剤を介して貼合せた後、前記熱可塑性樹脂フィ
ルム層を剥離除去して、光学透明樹脂フィルム層と偏光
素子層との二層からなる偏光板を得る工程を経て得られ
た偏光板には、従来技術で問題となっていたそり、カー
ルがほとんどなく、後工程での液晶セルなどへの貼り付
け作業にも差し支えなく、自動貼付機などでの取り扱い
でも何らの障害を起こさない優れたものである。
【0031】本発明の偏光板の製造方法により、従来得
られなかった厚さの薄い偏光素子を有する偏光板が安定
的に得られる。製造に当たっては、カットされたフィル
ムを用いていわゆるバッチ的に作製することも可能であ
るが、長尺のフィルムを用いて、連続的に行うことによ
り生産性を飛躍的に向上させることができる。
【0032】このように長尺のフィルムを用いる場合、
通常はその長さ方向に延伸を行うが、本発明の場合には
ポリビニルアルコール系樹脂層は熱可塑性樹脂フィルム
によって裏打ち補強されているため、例えば特殊なテン
ターを用いて、長さ方向に対して45度方向など斜め方
向に延伸することも可能となり、長方形で、かつ、その
偏光方向がその辺に対して斜めとなっている偏光板の生
産などでも、フィルム全体を有効使用できるようにな
り、生産性向上を図ることができる。
【0033】このように特殊な延伸を行う場合には、上
記のような二層構造の複合フィルムを用いても良いが、
熱可塑性樹脂フィルム層/ポリビニルアルコール系樹脂
層/熱可塑性樹脂フィルム層の三層構造を有する複合フ
ィルムを形成し、これに対して延伸を行う方が所定の偏
光性能を有する偏光板をより安定的に生産できる。
【0034】このような三層構造を有する複合フィルム
は、熱可塑性樹脂フィルムの片面に、厚さが6μm以上
30μm以下のポリビニルアルコール系樹脂層を形成
し、次いで該ポリビニルアルコール系樹脂層上にさらに
熱可塑性樹脂フィルムを積層して形成することができ
る。なお、三層構造を有する複合フィルムにおける2つ
の熱可塑性樹脂フィルムは、通常、同じ材質からなるこ
とが必要で、また、厚さも同じであることが望ましい。
【0035】なお、三層構造を有する複合フィルムを2
倍以上5倍以下に延伸し、そのポリビニルアルコール系
樹脂層を透明皮膜素子層とした後、この透明皮膜素子層
を挟む熱可塑性樹脂フィルム層のうち一方を剥離除去し
て、熱可塑性樹脂フィルム層と透明皮膜素子層との二層
からなる複合フィルムとし、以降は上記製造方法1ある
いは製造方法2と同様にて偏光板を形成することができ
る。
【0036】本発明において偏光素子作製に当たって
は、染色・固定方式でも、また、偏光インク及び固定イ
ンクを用いて染着させる方法でも良い。さらに上記にお
いて、薄膜偏光素子層と光学透明樹脂フィルム層とから
なる二層構造の偏光板、あるいは、薄膜偏光素子層が2
つの光学透明樹脂フィルムの間に貼合せられている三層
構造を有する偏光板について述べたが、これら光学透明
樹脂フィルムのうち少なくとも一方が光学的機能性を有
するフィルムあるいは光学的機能性を有する層によって
置き換えられていても良く、また、偏光素子が光学的機
能性を有するフィルムあるいは光学的機能性を有する層
を介して光学透明樹脂フィルムに貼合せられていても良
く、さらに、光学透明樹脂フィルムを介して各種光学的
機能性を有するフィルムあるいは光学的機能性を有する
層が設けられていても良く、これらも本発明に属する。
【0037】このような光学的機能性を有するフィルム
あるいは層としては、ハードコート層、アンチグレアハ
ードコート層、マルチコート層、AR層その他の反射防
止層、あるいは反射層等、さらに位相差フィルム、光学
異方性フィルム等の光学機能性フィルムなどを用途に応
じて偏光軸方向、あるいは軸方向に対して45°など必
要に応じて積層してなる位相差偏光素子、位相差偏光
板、複合光学異方性偏光素子、複合光学異方性偏光板な
どが挙げられる。
【0038】本発明の偏光板には需要者の要求に応じ、
上記光学的機能性を有するフィルムあるいは光学的機能
性を有する層の他、粘着付離型層等を積層することがで
きる。これらにより、液晶セルなどとの複合化が容易と
なる。
【0039】ここでこれら応用例について図を用いて説
明する。ただしこれらは例であって本発明を限定するも
のではない。図3には2層の光学透明樹脂フィルム3と
それら間に配された本発明に係る薄型偏光素子2”から
なる偏光板に、粘着層4及びポリエステル離型フィルム
からなる離型層5がこの順で設けられた粘着層付き薄型
偏光板の例を示す。
【0040】図4には偏光板の一方の面にハードコート
層あるいはハードコートアンチグレア層6とさらにその
上に反射防止層7とが設けられ、他方の面には粘着層4
及びポリエステル離型フィルムからなる離型層5がこの
順で設けられた粘着層付き反射防止薄型偏光板の例を示
す。
【0041】図5には偏光板の一方の面に粘着層4’介
して位相差フィルム及び光学異方性フィルム8が配さ
れ、さらにこの位相差フィルム及び光学異方性フィルム
8の上には粘着層4及びポリエステル離型フィルムから
なる離型層5がこの順で設けられた粘着層付き複合薄型
偏光板の例を、また、図5には図6と同様の、ただし、
偏光板の他方の面にハードコート層あるいはハードコー
トアンチグレア層6とさらにその上に反射防止層7とが
設けられた粘着層付き複合薄型偏光板の例をそれぞれ示
す。
【0042】また、図7には偏光板の片面に粘着層4’
を介して反射層及び半透過層9が、他方の面には粘着層
4を介して離型層5が設けられた半透過反射薄型偏光板
の例を示す。本発明に係る薄型の偏光板に上記のように
さまざまなフィルムあるいは層を付加することにより、
需要者が求める各種機能に対応することができる。
【0043】
【実施例】以下に本発明の偏光板の製造方法について具
体的に説明する。 (実施例1)ポリビニルアルコール樹脂としては、クラ
レ製ポバールPVA−117H(重合度1700、完全
鹸化型、粉末)、日本合成化学工業ゴーセノールNH−
26(重合度2600、完全鹸化型、粉末)を用いて、
これらを加熱しながら水に溶解して、それぞれ8重量%
のポリビニルアルコール水溶液を作製した。
【0044】一方、大きさが230mm×330mm、
厚さが2mmmのガラス板上に熱可塑性樹脂フィルム
(図1における符号1)として、無延伸ポリエチレンフ
ィルム(厚さ90μm、大きさA4サイズ、サンエー化
研製サニーテクトPAC4K−90R、片面にエチレン
−酢酸ビニル共重合体層を有する)を固定した。
【0045】この熱可塑性樹脂フィルムのエチレン−酢
酸ビニル共重合体層側の面に、バーコーター(ヨシミツ
精機製No.8)を使用して上記で作製したポリビニル
アルコール水溶液をコートし、次いで80℃で5分間乾
燥して5μmのポリビニルアルコール層(図1(b)中
符号2)を形成した。
【0046】次いで、これら複合フィルムを加熱延伸機
により55℃の温度で3倍に一軸延伸して、ポリビニル
アルコール層2を透明皮膜素子層2’とし、図1(c)
にその断面をモデル的に示す複合フィルムを得た。これ
ら複合フィルムの透明皮膜素子層の厚みは共に約2μm
であり、観察の結果、厚みむらもないものであることが
確認された。
【0047】これら複合フィルムの透明皮膜素子層側の
面にポリビニルアルコール系接着剤を用いて光学透明樹
脂フィルム(図1(d)中符号3に相当する。富士写真
フィルム製フジタックFTUV80F、厚さ80μm)
を貼合せて3層からなる複合フィルム(図1(d)参
照)を得た。
【0048】この複合フィルムからポリエチレンフィル
ム(図1(d)中符号1)を剥離除去して、透明皮膜素
子層2’と光学透明樹脂フィルム3とが貼合せられてな
る複合フィルム(図1(e)参照)を得た。
【0049】さらに、この複合フィルムの透明皮膜素子
層2’を染色を行って偏光素子層(図1(f)中符号
2”に相当)とした。すなわち、偏光素子用染着液であ
る、ヨウ素とヨウ素カリウムを重量比1:3で、かつ、
これら溶質の濃度が0.5重量%となるように作成した
0.5重量%ヨウ素・ヨウ素カリウム水溶液をコーター
によって塗布した後室温で乾燥後、さらに5重量%硼酸
水溶液(固定液)をコーターによって塗布して室温で
燥後、50℃で5分間の乾燥処理を行って、図1(f)
中符号で表せられる偏光素子層を有する複合フィルムを
得た。
【0050】この偏光素子層を有する複合フィルムの偏
光素子層側に上記と同じ光学透明樹脂フィルムを接着剤
を用いて貼合せ、50℃で20分間乾燥処理を行って本
発明に係る偏光板を得た(図1(g)参照)。
【0051】ポリビニルアルコール樹脂の重合度が17
00のものを用いた偏光板、及び、2600のものを用
いた偏光板は共にその単体透過率は41.8〜42.3
%で、偏光度は99.1〜99.2%の範囲であり、平
滑性のある優れたものであった。
【0052】(実施例2)ポリビニルアルコール溶液と
して実施例1で用いたものと同じもの(2種類)をそれ
ぞれ用い、熱可塑性樹脂フィルムとして、厚さ50μ
m、無延伸のポリプロピレンフィルム(東セロ製ラミグ
レードGHC#50)を用い、そのコロナ処理面に実施
例1同様に、ただしバーコーターとしてヨシミツ精機製
No.50を用いて、ポリビニルアルコール樹脂層を形
成し、80℃・10分間乾燥条件で乾燥した。その結
果、ポリビニルアルコール樹脂層の厚さが9μmの複合
フィルム(図2(b)に相当する)を得た。
【0053】次いで、これら複合フィルムを加熱延伸機
により60℃で3倍に一軸延伸して、ポリビニルアルコ
ール樹脂層を透明皮膜素子層2’として、図2(c)に
その断面をモデル的に示す複合フィルムを得た。これら
複合フィルムの透明皮膜素子層の厚みは共に約4μmで
あり、観察の結果、厚みむらもないものであることが確
認された。
【0054】さらに、この複合フィルムの透明皮膜素子
層2’を染色を行って偏光素子層(図2(d)中符号
2”に相当)とした。すなわち、偏光素子用染着液であ
る、ヨウ素とヨウ素カリウムを重量比1:3で、かつ、
これら溶質の濃度が0.5重量%となるように作成した
0.5重量%ヨウ素・ヨウ素カリウム水溶液をコーター
によって塗布した後室温で乾燥後、さらに5重量%硼酸
水溶液(固定液)をコーターによって塗布して室温で乾
燥後、50℃で5分間の乾燥処理を行って、図2(d)
にその断面をモデル的に示す偏光素子層を有する複合フ
ィルムを得た。
【0055】これら複合フィルムの偏光素子層側の面に
ポリビニルアルコール系接着剤を用いて光学透明樹脂フ
ィルム(図2(e)中符号3に相当する。富士写真フィ
ルム製フジタックFTUV80F)を貼合せて3層から
なる複合フィルム(図2(e)参照)を得た。次いで、
この複合フィルムから熱可塑性樹脂フィルムであるポリ
プロピレンフィルム(図2(e)中符号1)を剥離除去
して、透明皮膜素子層と光学透明樹脂フィルムとが貼合
せられてなる複合フィルム(図2(f)参照)を得た。
【0056】この偏光素子層を有する複合フィルムの偏
光素子層側に上記と同じ光学透明樹脂フィルムを接着剤
を用いて貼合せ、50℃で20分間乾燥処理を行って本
発明に係る偏光板を得た(図2(g)参照)。
【0057】このとき、ポリビニルアルコール樹脂の重
合度が1700のものを用いた偏光板、及び、2600
のものを用いた偏光板は共にその単体透過率は41.2
〜42.5%で、偏光度は99.3〜99.4%の範囲
であり、平滑性のある優れたものであった。
【0058】(実施例3)ポリビニルアルコール溶液と
して実施例1で用いたものと同じもの(2種類)をそれ
ぞれ用い、熱可塑性樹脂フィルムとして無延伸のナイロ
ンフィルム(東レ合成フィルム製イファンNOT−14
01#50、厚さ50μm、片面がコロナ処理面)を用
い、そのコロナ処理面に実施例1同様に、バーコーター
としてヨシミツ精機製No.8を用いてポリビニルアル
コール樹脂層を形成した。その結果、ポリビニルアルコ
ール樹脂層の厚さが5μmの図1(b)に断面をモデル
的に示す複合フィルムを得た。
【0059】次いで、これら複合フィルムを加熱延伸機
により70℃で3倍に一軸延伸して、ポリビニルアルコ
ール層を透明皮膜素子層2’とし、図2(c)に断面を
モデル的に示す複合フィルムを得た。これら複合フィル
ムの透明皮膜素子層2’の厚みは約2μmであり、観察
の結果、厚みむらもないものであることが確認された。
【0060】これら複合フィルムの透明皮膜素子層2’
側の面にポリビニルアルコール系接着剤を用いて光学透
明樹脂フィルム(図1(d)中符号3に相当する。富士
写真フィルム製フジタックFTUV80F)を貼合せて
3層からなる複合フィルム(図1(d)参照)を得た。
【0061】この複合フィルムから熱可塑性樹脂層であ
るフィルムナイロンフィルム(図1(d)中符号1)を
剥離除去して、透明皮膜素子層2’と光学透明樹脂フィ
ルム3とが貼合せられてなる複合フィルム(図1(e)
参照)を得た
【0062】さらに、この複合フィルムの透明皮膜素子
層2’を染色を行って偏光素子層(図2(d)中符号
2”に相当)とした。まず複合フィルムを50℃で5分
間乾燥し、その後偏光素子用染着液であるヨウ素とヨウ
素カリウムを重量比1:3で、かつ、これら溶質の濃度
が0.5重量%となるように作成した0.5重量%ヨウ
素・ヨウ素カリウム水溶液をコーターによって塗布した
後室温で乾燥後、さらに5重量%硼酸水溶液(固定液)
をコーターによって塗布して室温で乾燥後、50℃で5
分間の乾燥処理を行って、図1(f)でモデル的に表せ
られる偏光素子層を有する複合フィルムを得た。
【0063】この偏光素子層を有する複合フィルムの偏
光素子層2”側に上記と同じ光学透明樹脂フィルムを接
着剤を用いて貼合せ、50℃で10分間乾燥処理を行っ
て本発明に係る偏光板を得た(図1(g)参照)。
【0064】このとき、ポリビニルアルコール樹脂の重
合度が1700のものを用いた偏光板、及び、2600
のものを用いた偏光板は共にその単体透過率は41.5
〜42.0%で、偏光度は99.0〜99.1%の範囲
であり、平滑性のある優れたものであった。
【0065】(比較例(従来技術例))厚さ75μmの
ポリビニルアルコールフィルム(クラレ製ビニロンフィ
ルムVF−P#7500)を延伸機に固定し、40℃の
温水中で3倍に延伸し、この延伸後のフィルム表面の水
滴を取った後、ヨウ素系溶液で染色し、さらに室温で乾
燥後、5重量%−硼酸水溶液で固定した。
【0066】室温乾燥後、さらに50℃で10分間の乾
燥を行い、厚さ33μmの偏光素子を得た。なお、上記
延伸において延伸倍率をさらに高くして薄い偏光素子を
得る検討を行ったが、偏光素子の厚さは薄くならず、そ
れ以上延伸を行ったところフィルムに切断が生じた。
【0067】得られた偏光素子の両面に接着剤を介して
光学透明樹脂フィルム(富士写真フィルム製フジタック
FTUV80F)を貼合せ、50℃・20分間の乾燥処
理を行って偏光板を得た。この偏光板の単体透過率は4
1.8%、偏光度は99.0〜99.6%であり、比較
的平滑性のある優れたものであった。
【0068】(カール、変形の発生の有無)上記実施例
1〜3及び比較例で作製した偏光板を一辺の長さが50
mmの正方形に切断し、40℃・90%RHに設定した
恒湿恒温槽に120時間放置後、カールの発生の有無を
調べた。すなわち、生じたカールの凸側が下になるよう
定盤上に置き、その最大高さを測定した。複数の偏光板
による測定結果を表1に示す。
【0069】
【表1】
【0070】表1により本発明の製造方法により得られ
た薄型の偏光素子を有する偏光板でのカール高さは従来
技術に係る比較例の偏光板でのカール高さより小さいこ
とが判る。
【0071】なお、上記例では80μmの光学透明樹脂
フィルムを用いた例を示したが、例えば50μmあるい
はそれ以下の薄い光学透明樹脂フィルムを用いることに
より、より薄型化が求められる最近の液晶機器などの要
求を満足させることができる。また、本発明の薄型の偏
光素子を有する偏光板技術にその他、反射フィルムや各
種光学機能性を有するフィルム、薄膜、層に関する技術
を組み合わせることにより、需要者のさまざまな要求に
応えることができる。
【0072】
【発明の効果】本発明の偏光板の製造方法は、偏光素子
用染着液や固定液の無駄を省き、かつ、従来では得られ
なかったような薄い偏光素子を有する偏光板を製造可能
とする優れた偏光板である。この製造方法で得られる、
本発明の偏光板は従来得られなかったような薄い偏光素
子を用いるもので、特に薄型化が求められる分野にも十
分対応でき、また、カール、変形の発生が少ないため、
大型の偏光板とした場合でも、例えば液晶セルなどの貼
合せ作業の自動化、効率化など生産性向上に寄与できる
優れた偏光板である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏光板の製造方法の1例を示す図(モ
デル断面図)である。
【図2】本発明の偏光板の製造方法の他の例を示す図
(モデル断面図)である。
【図3】本発明の偏光板の応用例(粘着付離型層とを設
けた例)を示すモデル断面図である。
【図4】本発明の偏光板の応用例(ハードコート層ある
いはハードコートアンチグレア層、反射防止層、粘着層
及び離型層を設けた例)を示すモデル断面図である。
【図5】本発明の偏光板の応用例(位相差層、光学異方
性層、粘着付離型層を設けた例)を示すモデル断面図で
ある。
【図6】本発明の偏光板の応用例(ハードコート層ある
いはハードコートアンチグレア層、反射防止層、粘着付
離型層を設けた例)を示すモデル断面図である。
【図7】本発明の偏光板の応用例(反射層及び半透過
層、粘着付離型層を設けた例)を示すモデル断面図であ
る。
【符号の説明】
1 熱可塑性樹脂フィルム 2 ポリビニルアルコール樹脂層 2’ 透明皮膜素子層 2” 偏光素子層 3 光学透明樹脂フィルム 4 粘着層 5 離型層 6 ハードコートアンチグレア層 7 反射防止層 7 反射防止層 8 位相差フィルム及び光学異方性フィルム 9 反射層及び半透過層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豆生田 映司 栃木県下都賀郡藤岡町大字甲248 株式会 社サンリッツ内 (72)発明者 平松 満雄 栃木県下都賀郡藤岡町大字甲248 株式会 社サンリッツ内 Fターム(参考) 2H049 BA02 BA25 BB16 BB42 BB51 BB65 BB66 BC03 BC09 BC14 BC22 4F210 AA19 AH73 QA02 QC01 QD19 QG01 QL17 QW31

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂フィルムの片面に、厚さが
    6μm以上30μm以下のポリビニルアルコール系樹脂
    層を形成した後、2倍以上5倍以下に延伸して該ポリビ
    ニルアルコール系樹脂層を透明皮膜素子層として、熱可
    塑性樹脂フィルム層と透明皮膜素子層との二層からなる
    複合フィルムを形成し、 次いで、該二層からなる複合フィルムの透明皮膜素子層
    側に光学透明樹脂フィルム層を接着剤を介して貼合せた
    後、前記熱可塑性樹脂フィルム層を剥離除去し、さらに
    透明皮膜素子層を染色・固定して偏光素子層として、光
    学透明樹脂フィルム層と偏光素子層との二層からなる偏
    光板を得る工程を有することを特徴とする偏光板の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂フィルムの片面に、厚さが
    6μm以上30μm以下のポリビニルアルコール系樹脂
    層を形成した後、2倍以上5倍以下に延伸して該ポリビ
    ニルアルコール系樹脂層を透明皮膜素子層とし、次い
    で、該透明皮膜素子層を染色・固定して偏光素子層とし
    て、熱可塑性樹脂フィルム層と偏光素子層との二層から
    なる複合フィルムを形成し、 得られた二層からなる複合フィルムの偏光素子側に光学
    透明樹脂フィルム層を接着剤を介して貼合せた後、前記
    熱可塑性樹脂フィルム層を剥離除去して、光学透明樹脂
    フィルム層と偏光素子層との二層からなる偏光板を得る
    工程を有することを特徴とする偏光板の製造方法。
  3. 【請求項3】 熱可塑性樹脂フィルムの片面に、厚さが
    6μm以上30μm以下のポリビニルアルコール系樹脂
    層を形成し、次いで該ポリビニルアルコール系樹脂層上
    にさらに熱可塑性樹脂フィルムを積層して、熱可塑性樹
    脂フィルム層/ポリビニルアルコール系樹脂層/熱可塑
    性樹脂フィルム層の三層構造を形成した後、2倍以上5
    倍以下に延伸してポリビニルアルコール系樹脂層を透明
    皮膜素子層とし、さらにポリビニルアルコール系樹脂層
    を挟む熱可塑性樹脂フィルム層のうち一方を剥離除去し
    て、熱可塑性樹脂フィルム層と透明皮膜素子層との二層
    からなる複合フィルムを形成し、 次いで、透明皮膜素子層側に光学透明樹脂フィルム層を
    接着剤を介して貼合せた後、前記熱可塑性樹脂フィルム
    層を剥離除去し、さらに透明皮膜素子層を染色・固定し
    て偏光素子層として、光学透明樹脂フィルム層と偏光素
    子層との二層からなる偏光板を得る工程を有することを
    特徴とする偏光板の製造方法。
  4. 【請求項4】 熱可塑性樹脂フィルムの片面に、厚さが
    6μm以上30μm以下のポリビニルアルコール系樹脂
    層を形成し、次いで該ポリビニルアルコール系樹脂層上
    にさらに熱可塑性樹脂フィルムを積層して、熱可塑性樹
    脂フィルム層/ポリビニルアルコール系樹脂層/熱可塑
    性樹脂フィルム層の三層構造を形成した後、2倍以上5
    倍以下に延伸してポリビニルアルコール系樹脂層を透明
    皮膜素子層とし、さらに、ポリビニルアルコール系樹脂
    層を挟む熱可塑性樹脂フィルム層のうち一方を剥離除去
    して、熱可塑性樹脂フィルム層と透明皮膜素子層との二
    層からなる複合フィルムを形成し、 得られた複合フィルムの偏光素子側に光学透明樹脂フィ
    ルム層を接着剤を介して貼合せた後、前記熱可塑性樹脂
    フィルム層を剥離除去して、光学透明樹脂フィルム層と
    偏光素子層との二層からなる偏光板を得る工程を有する
    ことを特徴とする偏光板の製造方法。
  5. 【請求項5】 上記光学透明樹脂フィルム層と偏光素子
    層との二層からなる偏光板の偏光素子層側に光学透明樹
    脂フィルム層を接着剤を介して貼合せ、光学透明樹脂フ
    ィルム層/ポリビニルアルコール系樹脂層/光学透明樹
    脂フィルム層の三層構造を有する偏光板を得る工程を有
    することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれ
    かに記載の偏光板の製造方法。
  6. 【請求項6】 上記熱可塑性樹脂フィルムのポリビニル
    アルコール系樹脂層を形成する面がコロナ放電等の親和
    性向上処理がなされていることを特徴とする請求項1な
    いし請求項5のいずれかに記載の偏光板の製造方法。
  7. 【請求項7】 偏光素子層の厚さが2μm以上15μm
    以下であることを特徴とする偏光板。
  8. 【請求項8】 上記偏光素子層の少なくとも片面が光学
    透明樹脂フィルムによって保護されていることを特徴と
    する請求項7に記載の偏光板。
  9. 【請求項9】 上記偏光板が、ハードコート層、アンチ
    グレア層、アンチグレアハードコート層、AR層、マル
    チコート層等の光学機能性層の少なくとも1種類を有す
    ることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の偏
    光板。
  10. 【請求項10】 位相差フィルム、光学異方性フィルム
    等の光学機能性フィルムの少なくとも1種類が積層され
    ていることを特徴とする請求項7ないし請求項9のいず
    れかに記載の偏光板。
  11. 【請求項11】 反射層フィルム、半透過性フィルム等
    の反射・半透過機能フィルムが積層されていることを特
    徴とする請求項7ないし請求項10のいずれかに記載の
    偏光板。
  12. 【請求項12】 粘着付離型層を有することを特徴とす
    る請求項7ないし請求項11のいずれかに記載の偏光
    板。
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