JP2000338620A - ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真乳剤の製造方法

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JP2000338620A
JP2000338620A JP2000082482A JP2000082482A JP2000338620A JP 2000338620 A JP2000338620 A JP 2000338620A JP 2000082482 A JP2000082482 A JP 2000082482A JP 2000082482 A JP2000082482 A JP 2000082482A JP 2000338620 A JP2000338620 A JP 2000338620A
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solution
aqueous
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Masaaki Miki
正章 三木
Koichi Saito
浩一 齋藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小サイズで短分散性に優れたハロゲン化銀写
真乳剤の製造方法を提供する。またこのハロゲン化銀粒
子を核形成や結晶成長に用いると、単分散ハロゲン化銀
乳剤や平板状ハロゲン化銀乳剤を調製することができ
る。 【解決手段】銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液の少な
くとも一方を高い流速を持つ直線状の噴流とし、前記二
種類の溶液を短時間内に混合してハロゲン化銀粒子を連
続的に生成するハロゲン化銀写真乳剤の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真用感光材料のハ
ロゲン化銀写真乳剤の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真乳剤の製造は、通常の
場合、攪拌機を備えた反応容器内に銀イオンとハロゲン
化物イオンを添加して行われる。初期の添加によって核
形成が起こり、その後の添加によって結晶成長が行われ
る。攪拌方法には、例えば特開平7−219092号、
特開平8−171156号、特開平4−283741
号、特公平8−22739号各公報、米国特許第3,7
82,954号等に記載されているような様々な方法が
ある。しかし、このような方法で核形成を行う場合、い
ずれの攪拌方法を用いても、反応容器内を液が循環する
ために核形成と核成長が並行して起こり、単分散な核を
生成することが困難である。
【0003】ハロゲン化銀写真分野では感光素子として
受光面積の大きい平板状ハロゲン化銀粒子が広く用いら
れている。受光効率を上げるために、厚さの薄い平板状
ハロゲン化銀粒子が好ましい。しかし、上述ような方法
では、循環のために、成長途中の平板状ハロゲン化銀粒
子が銀イオンまたはハロゲン化物イオン添加口近傍の高
過飽和領域を通過し、平板状粒子の厚さが増加する弊害
が生じる。
【0004】これらの問題を解決するために、前記反応
容器の他に外部混合器を設け、該外部混合器でハロゲン
化銀微粒子を形成し、それを核形成工程や成長工程等に
用いる方法がある。この方法では、外部混合器に銀塩水
溶液とハロゲン化物塩水溶液と分散媒水溶液を添加し、
連続的に微粒子を形成する。微粒子は核形成かつ/また
は成長に用いることが出来る。このような方法では外部
混合器はできるだけ短時間で添加液を完全に混合できる
ことが望まれる。混合に長時間を要したり、添加液が外
部混合器内部を循環することは好ましくない。
【0005】前述の反応容器として様々な形式のものを
用いることが出来る。例えば、米国特許第5,250,
403号や特開平10−43570号では、小容量の混
合器の中で攪拌羽根によって混合を行う。しかし、この
ような方法は容器内で添加液が混合器内部を循環する。
特開平4−139440号や特表平6−507255号
では、機械的攪拌を伴わずに混合を行うため、添加液の
循環は存在しない。しかし、これらの方法では攪拌が存
在しないために混合力が不十分である。機械的攪拌を伴
わずに十分な混合力を保つために、添加液を噴流として
その運動エネルギーによって混合を行う方法がある。特
開平8−334848にはそのような噴流の運動エネル
ギーを利用するハロゲン化銀写真乳剤の製造方法が開示
されている。しかし、前記特許はシングルジェット法に
よるハロゲン化銀写真乳剤の製造方法に関するものであ
り、外部混合器とは全く異なるものである。さらにここ
で用いられている運動エネルギーは反応容器全体の混合
を行うには不十分なため、機械的攪拌が併用されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明により、小サイ
ズかつ単分散なハロゲン化銀粒子を連続的に生成するこ
とが可能となる。これを核として用いることで、単分散
ハロゲン化銀粒子が得られる。また、これを結晶成長に
用いることで、厚さの薄い平板状ハロゲン化銀粒子の形
成が可能になる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以下の方
法によって達成される。
【0008】銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液の少
なくとも一方を高い流速を持つ直線状の噴流とし、前記
二種類の溶液を短時間内に混合してハロゲン化銀粒子を
連続的に生成するハロゲン化銀写真乳剤の製造方法。
【0009】銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液の少
なくとも一方を高い流速を持つ直線状の噴流とし、前記
二種類の溶液を循環させずに混合してハロゲン化銀粒子
を連続的に生成するハロゲン化銀写真乳剤の製造方法。
【0010】銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液の少
なくとも一方を高い流速を持つ直線状の噴流とし、前記
二種類の溶液を機械的攪拌を伴わずに混合してハロゲン
化銀粒子を連続的に生成するハロゲン化銀写真乳剤の製
造方法。
【0011】銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液の少
なくとも一方を高い流速を持つ直線状の噴流とし、該噴
流に平行でかつ内部に窪みを有する細管に前記二種類の
溶液を通過させて、短時間内に混合してハロゲン化銀粒
子を連続的に生成するハロゲン化銀写真乳剤の製造方
法。
【0012】銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液の少
なくとも一方を高い流速を持つ直線状の噴流とし、該噴
流に平行でかつ内部に窪みを有する細管に前記二種類の
溶液を通過させて、循環させずに混合してハロゲン化銀
粒子を連続的に生成するハロゲン化銀写真乳剤の製造方
法。
【0013】銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液の少
なくとも一方を高い流速を持つ直線状の噴流とし、該噴
流に平行でかつ内部に窪みを有する細管に前記二種類の
溶液を通過させて、機械的攪拌を伴わずに混合してハロ
ゲン化銀粒子を連続的に生成するハロゲン化銀写真乳剤
の製造方法。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の銀塩水溶液は通常硝酸銀
水溶液が用いられる。本発明の方法で得られるハロゲン
化銀粒子を核として用いる場合、水溶液の濃度は4mol/
リットル以下が好ましく、1mol/リットル以下がさらに
好ましく、0.2mol/リットル以下が最も好ましい。結晶
成長に用いる場合には、生産性の観点から高濃度の水溶
液を用いることが好ましく、0.5mol/リットル以上4mol/
リットル以下が好ましく、1.0mol/ リットル以上がさら
に好ましい。水溶液の温度は5℃以上75℃以下が好まし
い。本発明のハロゲン化物塩水溶液は、通常、臭化カリ
ウム、臭化ナトリウム、塩化カリウム、塩化ナトリウ
ム、沃化カリウム、沃化ナトリウムおよびそれらの混合
物の水溶液が用いられる。本発明の方法で得られるハロ
ゲン化銀粒子を核として用いる場合、水溶液の濃度は4m
ol/リットル以下が好ましく、1mol/リットル以下がさら
に好ましく、0.2mol/リットル以下が最も好ましい。結
晶成長に用いる場合は、生産性の観点から高濃度の水溶
液を用いることが好ましく、その濃度は0.5mol/リット
ル以上4mol/リットル以下が好ましく、1.0mol/リットル
以上がさらに好ましい。水溶液の温度は5℃以上75℃以
下が好ましい。
【0015】本発明の銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶
液の少なくとも一方に保護コロイドとしてゼラチンが含
まれることが好ましい。ゼラチンは生成するハロゲン化
銀粒子中の双晶発生確率に大きな影響を与えるため、好
ましいゼラチン水溶液濃度は、生成する微粒子ハロゲン
化銀粒子の使用目的によって異なる。平板状ハロゲン化
銀粒子調製を行う際の核として連続生成されたハロゲン
化銀粒子を利用する場合、平行二重双晶核が必要なた
め、所望の双晶発生確率が達成されるようにゼラチン水
溶液濃度を調節することが必要である。銀塩水溶液とハ
ロゲン化物塩水溶液が混合されたときに銀1gあたりの
ゼラチン量が0.03g以上0.4g以下となるように
ゼラチン濃度を選ぶことが好ましく、0.3g以下にす
ることがさらに好ましい。
【0016】本発明によって得られた微粒子ハロゲン化
銀乳剤はハロゲン化銀粒子の結晶成長時に核として用い
ることができる。結晶成長に利用する場合には、添加し
たハロゲン化銀粒子が速やかに溶解することが好まし
い。そのため、双晶核が少ない方が好ましく、ゼラチン
水溶液濃度は高い方が好ましい。ゼラチン水溶液濃度は
添加される硝酸銀1gに対して0.2g以上、1g以
下、ゼラチンが添加される濃度にすることが好ましく、
0.3g以上にすることがさらに好ましく、0.4g以上
にすることが最も好ましい。
【0017】ゼラチン水溶液濃度を高くした場合、ゼラ
チン水溶液の粘度が増加し添加が困難になる。ゼラチン
を酵素分解などの手法で低分子量化することにより、粘
度を低下させることができる。ゼラチンの分子量は5000
以上、10万以下であることが好ましく、5万以下である
ことがさらに好ましく、3万以下であることが最も好ま
しい。結晶成長に利用する場合、ハロゲン化銀粒子と共
に添加されるゼラチンが平板状ハロゲン化銀粒子の厚さ
に影響を及ぼす。厚さへの影響はゼラチンの化学修飾に
よって様々に変化させることができる。薄い平板状ハロ
ゲン化銀粒子を得るために、酸化処理、コハク化処理、
トリメリット化処理を好ましく用いることができる。
【0018】噴流として添加される水溶液の流速は、1
00m/sec以上であることが好ましく、250m/
sec以上であることがさらに好ましく、500m/s
ec以上であることが最も好ましい。
【0019】溶液を混合する細管の直径は、直線状噴流
添加口の直径の20倍以下であることが好ましく、10
倍以下であることがさらに好ましく、7倍以下であるこ
とが最も好ましい。溶液を混合する細管の長さは、その
直径の10倍以上であることが好ましく、50倍以上で
あることがさらに好ましく、100倍以上であることが
最も好ましい。細管は内部に窪みを有することができ
る。添加された溶液が細管内を流れる際にこの窪みによ
って流れはより細かな乱流となり、混合をより均一化す
る。高い流速を持つ噴流による混合を行う場合、混合液
の温度が上昇するため、該装置には冷却器を付属するこ
とが好ましい。
【0020】銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液の混合
は短時間に行うことが好ましい。混合時間は0.5秒以
下であることが好ましく、0.1秒以下であることが好
ましく、0.05秒以下であることが最も好ましい。銀
塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液の混合の際に外部混合
器内で添加液の循環が起こらないことが好ましい。添加
溶液が外部混合器内部を循環すると、生成したハロゲン
化銀微粒子の成長が生じ易いため好ましくない。
【0021】銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液の混合
は機械的攪拌を伴わないことが好ましい。機械的攪拌を
伴うと、循環が起こらない混合が困難である。また、
0.1秒以下のような短い混合時間の場合、機械的攪拌
では十分な混合を行うことが困難である。
【0022】本発明の要件を満たす混合方法として、B
EE INTERNATIONAL社製の高圧ホモジェ
ナイザー(DeBEE2000)を応用して用いることが
できる。該装置のデュアルフィード法を用いて、銀塩水
溶液またはハロゲン化物塩水溶液の一方を高速噴流と
し、もう一方の液と混合することができる。噴流とする
水溶液に高圧をかけることで高い運動エネルギーを持た
せ、二つの液を極めて短時間に混合することが可能であ
る。また、この方法では添加された液が再び添加口近傍
に戻るような循環が発生せず、さらに、添加液が十分な
運動エネルギーを持つために機械的攪拌も不要である。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例によって説明する。
【0024】<実施例1> (比較例)特開平10−43570号公報に記載の攪拌
装置に、硝酸銀水溶液とゼラチンを含む臭化銀水溶液を
添加して、臭化銀微粒子を生成させた。該攪拌装置は機
械的攪拌によって混合を行う。濃度0.0826mol/リットル
硝酸銀水溶液硝酸銀水溶液と濃度0.350%の低分子量ゼラ
チン(分子量2万)を含む濃度0.0836mol/リットルの臭化
カリウム水溶液をそれぞれ200cc/minの流量でセル内に
添加した。添加液の混合容器内滞留時間は2.3 秒であっ
た。
【0025】生成したハロゲン化銀微粒子を透過型電子
顕微鏡で観察した。ハロゲン化銀微粒子の電子線による
損傷を防ぐために、サンプルは液体窒素を用いて−120
℃まで冷却した。観察されたハロゲン化銀微粒子はほぼ
球形であり、300粒子についてサイズ測定を行った結
果、平均直径16.2nm、変動係数は33%であった。
【0026】(本発明)BEE INTERNATIO
NAL社製の高圧ホモジェナイザーDeBEE2000
を混合器として応用することによって、硝酸銀水溶液と
ゼラチンを含む臭化銀水溶液を混合して臭化銀微粒子を
生成させた。該装置のデュアルフィード法を用い、濃度
0.0826mol/リットル硝酸銀水溶液を直線状噴流とした。
噴流は吐出圧9.8×107Paの圧力下で直径0.1mmの細孔を
通過させることによって生成した。硝酸銀水溶液の添加
速度は280cc/min、流速は600m/secであった。もう一方
の添加口から、ピストンによって流量制御を行いながら
ゼラチンを含む臭化カリウム水溶液を添加した。臭化カ
リウム濃度は0.0836mol/リットルであり、ゼラチン水溶
液濃度は0.350%であった。ゼラチンは分子量約20000の
低分子量ゼラチンを用いた。添加速度は280cc/minであ
った。この方法により、硝酸銀水溶液とハロゲン化物塩
水溶液を、0.012秒の混合時間で、循環なく、機械的攪
拌を伴わずに混合した。得られたハロゲン化銀微粒子の
平均直径は13.8nmであり変動係数は24%であった。
【0027】上記より、本発明により、小サイズかつ単
分散性に優れたハロゲン化銀微粒子の生成が可能である
ことが分る。この微粒子を核として用いることで単分散
性に優れたハロゲン化銀写真乳剤の調製が可能となる。
【0028】<実施例2> (乳剤A/比較例1)KBrを26.4g、低分子量酸
化処理ゼラチン(メチオニン基を酸化処理し酵素により
低分子量化したアルカリ処理オセインゼラチンで、メチ
オニン基含有率4μmol/g、平均分子量1500
0)を65.9g含む水溶液34.3Lを35℃に保ち、
撹拌した。(1st 液調製)
【0029】Ag−1水溶液(100ml中にAgNO
3を4.9g含有する)2005mlと、X−1水溶液
(100ml中にKBrを5.2g含有する)1530
ml、およびゼラチン水溶液(100ml中に前記の低
分子量酸化処理ゼラチンを8.0g含有する)448m
lをトリプルジェット法で、一定の流量で30秒間にわ
たり添加した(添加1)。
【0030】その後、KBr171gを添加し、温度を
75℃に昇温した。昇温後12分間の熟成工程を経た
後、ゼラチン水溶液(100ml中にメチオニン基を酸
化処理したアルカリ処理オセインゼラチンを12.7g
含有する)7900mlを添加し、次いで、4,5−ジ
ヒドロキシ−1,3−ジスルホン酸ジナトリウム一水和
物を55.3g、二酸化チオ尿素を0.05gを1分間
づつ間隔をあけて順次添加した。
【0031】次に、Ag−2水溶液(100ml中にA
gNO3を32g含有する)13358mlとX−2水
溶液(100ml中に、KBrを22.0gおよびKI
を1.1g含有する)をダブルジェット法で46分間に
わたり添加した。この時、Ag−2の添加は一定の流量
で行い、X−2水溶液の添加は反応容器内のバルク乳剤
溶液のpAgが7.86を保つように行った。(添加
3)
【0032】さらに、Ag−4水溶液(100ml中に
AgNO3を32.0g含有する)4114mlと、X
−4水溶液(100ml中にKBrを22.4g含有す
る)をダブルジェット法で17分間にわたり添加した。
この時、Ag−4水溶液の添加は一定の流量で行い、X
−3水溶液の添加は反応容器内のバルク乳剤溶液のpA
gが7.52を保つように行った。(添加4)
【0033】その後、ベンゼンチオスルホン酸ナトリウ
ムを1.8g、オセインゼラチン水溶液(100ml中
にアルカリ処理オセインゼラチンを12.0g含有す
る)3297mlを、1分間づつ間隔をあけて順次添加
した。次いでKBrをバルク乳剤溶液のpAgを9.0
0になるように添加してから、AgI微粒子乳剤(10
0g中に平均粒径0.047μmのAgI微粒子を1
3.0g含有する)1950gを添加し、その2分後か
ら、Ag−4水溶液6567mlと、X−4水溶液をダ
ブルジェット法で添加した。この時Ag−4水溶液は一
定の流量で9分間にわたって添加し、X−4水溶液は最
初の3.3分間だけ反応容器内のバルク乳剤溶液のpA
gを9.00に保つように添加し、残りの5.7分間は
添加をせず、反応容器内のバルク乳剤溶液のpAgが最
終的に8.4になるようにした。(添加5)。その後、
フロキュレーション法により脱塩を行い、次いで、攪拌
しながら水、NaOH、前記のゼラチン−1を添加し、
56℃でpH6.4、pAg8.6になるように調整し
た。
【0034】得られた粒子は、(111)面を主平面と
する平板状ハロゲン化銀粒子であり、平均円相当径1.
46μm、平均厚さ0.15μmであった。これらの粒
子を透過型電子顕微鏡で観察したところ、粒子のフリン
ジ(縁)部分に1粒子辺り平均30本以上の転位線が観
察された。
【0035】(乳剤B/比較例2)添加2のAg−2水
溶液とX−2水溶液を、特開平10−43570に記載
の攪拌装置を用いて混合し、形成される平均サイズ0.
033μmの沃臭化銀超微粒子を含むハロゲン化銀乳剤
を吐出後直ちに添加するように変更した。この時、X−
2水溶液は添加量が13558mLとなるように一定流
量で添加し、バルク液のpAgは、X−1を添加しなが
ら7.86になるように保った。上記以外は、比較例1
と同様にした。
【0036】得られた粒子は、(111)面を主平面と
する平板状ハロゲン化銀粒子と0.06μm程度の正常
晶微粒子の混合物であった。添加2で加えたハロゲン化
銀微粒子の一部が溶解せずに残存する結果となった。平
板状粒子は、平均円相当径1.69μm、平均厚さ0.
08μmであった。
【0037】(乳剤C/本発明)比較例2において、特
開平10−4350号公報に記載の攪拌機の代わりに、
DeBEE2000を混合器として用いる以外は、比較
例2と同様にした。DeBEE2000から生成する微
粒子の平均サイズは0.016μmであった。得られた
粒子は、(111)面を主平面とする平板状ハロゲン化
銀粒子であり正常晶微粒子は殆ど観察されなかった。平
板状粒子は、平均円相当径1.91μm、平均厚さ0.
08μmであった。これらの粒子を透過型電子顕微鏡で
観察したところ、粒子のフリンジ(縁)部分に1粒子辺
り平均30本以上の転位線が観察された。本発明によ
り、厚さが薄くなおかつ微粒子の残存が少ない平板状粒
子の形成が可能となった。
【0038】<実施例3>特開平5−346631号公
報の実施例1と同様にして、化学増感および分光増感を
を行い、写真性能を比較した。乳剤Aに対して乳剤C
は、増感色素を多量に吸着できるため、より高い写真感
度がえられた。乳剤Bでは、微粒子が多く残存してお
り、高い写真感度は得られなかった。
【0039】
【発明の効果】本発明により、小サイズかつ単分散性に
優れたハロゲン化銀粒子の形成が可能となる。それを核
形成や結晶成長に用いることで、単分散ハロゲン化銀写
真乳剤や、厚さの薄い平板状ハロゲン化銀写真乳剤の調
製が可能となる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液の少な
    くとも一方を高い流速を持つ直線状の噴流とし、前記二
    種類の溶液を短時間内に混合してハロゲン化銀粒子を連
    続的に生成することを特徴とするハロゲン化銀写真乳剤
    の製造方法。
  2. 【請求項2】銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液の少な
    くとも一方を高い流速を持つ直線状の噴流とし、前記二
    種類の溶液を循環させずに混合してハロゲン化銀粒子を
    連続的に生成することを特徴とするハロゲン化銀写真乳
    剤の製造方法。
  3. 【請求項3】銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液の少な
    くとも一方を高い流速を持つ直線状の噴流とし、前記二
    種類の溶液を機械的攪拌を伴わずに混合してハロゲン化
    銀粒子を連続的に生成することを特徴とするハロゲン化
    銀写真乳剤の製造方法。
  4. 【請求項4】銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液の少な
    くとも一方を高い流速を持つ直線状の噴流とし、該噴流
    に平行でかつ内部に窪みを有する細管に前記二種類の溶
    液を通過させて、短時間内に混合してハロゲン化銀粒子
    を連続的に生成することを特徴とするハロゲン化銀写真
    乳剤の製造方法。
  5. 【請求項5】銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液の少な
    くとも一方を高い流速を持つ直線状の噴流とし、該噴流
    に平行でかつ内部に窪みを有する細管に前記二種類の溶
    液を通過させて、循環させずに混合してハロゲン化銀粒
    子を連続的に生成することを特徴とするハロゲン化銀写
    真乳剤の製造方法。
  6. 【請求項6】銀塩水溶液とハロゲン化物塩水溶液の少な
    くとも一方を高い流速を持つ直線状の噴流とし、該噴流
    に平行でかつ内部に窪みを有する細管に前記二種類の溶
    液を通過させて、機械的攪拌を伴わずに混合してハロゲ
    ン化銀粒子を連続的に生成することを特徴とするハロゲ
    ン化銀写真乳剤の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6878511B2 (en) 2002-04-26 2005-04-12 Fuji Photo Film Co., Ltd. Process of producing silver halide photographic emulsions
US7297179B2 (en) 2002-09-30 2007-11-20 Fujifilm Corporation Method of producing metal particles, and metal oxide obtained from the particles

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