JP2000340176A - 放電管及びその製造方法 - Google Patents

放電管及びその製造方法

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JP2000340176A
JP2000340176A JP11150316A JP15031699A JP2000340176A JP 2000340176 A JP2000340176 A JP 2000340176A JP 11150316 A JP11150316 A JP 11150316A JP 15031699 A JP15031699 A JP 15031699A JP 2000340176 A JP2000340176 A JP 2000340176A
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envelope
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discharge
pipe
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Takao Ushikubo
隆夫 牛窪
Takaaki Yokoyama
隆昭 横山
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Sanken Electric Co Ltd
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Sanken Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度上昇等による内管の延伸に起因する発光
ばらつきを減少させることができる二重管式放電管を提
供する。 【解決手段】 第1封体管(内管)2に第1の管径拡張
部21及び第2の管径拡張部22が配設されている。第
1の管径拡張部21は、第1封体管2の長手方向の中央
部分をその中心軸に向かって水平方向に両側から押し潰
して垂直方向に管径を広げることで形成されている。第
2の管径拡張部22は第1封体管2の長手方向の中央部
分をその中心軸に向かって垂直方向に両側から押し潰し
て水平方向に管径を広げることで形成されている。第1
の管径拡張部21の長軸方向の少なくとも一端と第2封
体管(外管)3との間、若しくは、第2の管径拡張部2
2の長軸方向の少なくとも一端と第2封体管(外管)3
との間が接触する場合は、点接触である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温度環境下にお
いて充分な輝度が得られる二重管式放電管及びその製造
方法に関し、特に発光のばらつきを減少させることがで
き、さらに落下、衝撃等による内管の破損を確実に防止
することができる二重管式冷陰極蛍光放電管及びその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷陰極放電管は対向配置される一対の電
極を1つのガラス管で包囲した構造を備えている。この
冷陰極放電管においては、低温度環境下で使用する場
合、放電管内部の温度が充分に上昇しないために、放電
管内部の水銀蒸気圧が低下して発光効率が低くなってし
まい、充分な発光輝度を得ることができなかった。
【0003】このような技術課題を解決するために、低
温度環境下においては二重管式冷陰極放電管が一般的に
使用される傾向にある。図10は従来技術に係る二重管
式冷陰極放電管の断面構造図である。二重管式冷陰極放
電管11は、対向配置される一対の放電用電極14A及
び14Bを気密に封止する内管(発光管)12と、この
内管12を気密空間16を介在させて被覆する外管13
と、一対の放電用電極14A、14Bのそれぞれに結合
され内管12内から外管13外まで導出された端子15
A、15Bのそれぞれとを備えて構成されている。
【0004】内管12には細長いガラス管が使用され、
外管13には内管12の外径よりも内径が大きいガラス
管が使用されており、内管12、外管13のそれぞれは
両端部分において溶融結合により一体的に形成されてい
る。内管12の内壁には放電によって発生する紫外線の
照射を受けて可視光線を放出する蛍光膜が塗布されてい
る。さらに、内管12内部は気密に封じられており、こ
の内管12内部にはネオン(Ne)ガスとアルゴン(Ar)ガス
との混合ガスからなる放電用ガスが一般的に封入されて
いる。放電用ガスは、通常、5.3kPa〜13kPa程度の範囲
の圧力で封入されている。外管13内部は、内管12内
部と同様に気密に封じられ、133mPa〜1.3Pa程度の範囲
の圧力で高真空状態に保持されており、内管12の断熱
効果が高められている。
【0005】このように構成される二重管式冷陰極放電
管11は、内管12と外管13との間の気密空間6を熱
伝導率が低い高真空状態に保持しているので、内管12
の熱が外管13を通して外部に逃散しにくく、断熱効果
が充分に得られるので、低温度環境下でも充分な発光輝
度を得ることができる。
【0006】図11乃至図15は製造方法を説明するた
めの二重管式冷陰極蛍光放電管11の工程断面図であ
る。
【0007】(1)まず、図11に示す内管12並びに
図12に示す外管13を形成するためのガラス管13A
をそれぞれ準備する。内管12は筒状の細長いガラス管
の両端を気密に封じたものであり、内管12の図11中
左側の一端には放電用電極14A及び端子15Aが、図
11中右側の他端には放電用電極14B及び端子15B
がそれぞれ配設されている。図12に示すガラス管13
Aは内管12の外径よりも大きな内径を有する筒状で細
長い形状を有し、ガラス管13Aの両端は封じられてい
ない開放状態にある。
【0008】(2)内管12にスペーサ18を装着する
(図13参照)。スペーサ18の内径は内管12の外径
とほぼ同一の寸法に設定されており、内管12の外周面
がスペーサ18の内周面に当接した状態において装着が
行われる。スペーサ18の一端側は放電用電極14A部
分に位置し、他端側は後にスペーサ18を引き抜き排出
するために内管12よりも外側に導出されている。
【0009】(3)図13に示すように、内管12にス
ペーサ18を介在させてガラス管13Aを装着する。ス
ペーサ18の外径はガラス管13Aの内径とほぼ同一の
寸法に設定されており、ガラス管13Aの内周面とスペ
ーサ18の外周面とが当接した状態において装着が行わ
れる。ガラス管13Aの図13中左側の一端は、スペー
サ18よりも外側に突出させており、内管12の一端側
を包囲する位置に配設される。
【0010】(4)図14に示すように、ガラス管13
Aの一端側を溶融させ、このガラス管13Aの一端側と
内管12の一端側とが溶融結合により気密に封じられ
る。この工程においては、内管12の外周面とガラス管
13Aの内周面との間の離間寸法はスペーサ18により
均一に保たれている。
【0011】(5)この後、内管12とガラス管13A
との間のスペーサ18がガラス管13Aの他端側から抜
き取られ排出される。このスペーサ18の排出により内
管12とガラス管13Aとの間に空間が形成される。
【0012】(6)引き続き、ガラス管13Aの開放状
態にある他端側からガラス管13Aの内部の排気を行
い、所定の高真空状態に達した後、ガラス管13Aの他
端側を溶融させ、図15に示すようにガラス管13Aの
他端側が気密に封じられ、ガラス管13Aの内部には気
密空間16が生成される。
【0013】(7)最後に、ガラス管13Aの他端側を
溶融させてこのガラス管13Aの他端側と内管12の他
端側とを溶融結合させた後、ガラス管13Aの他端側の
余分な部分を切り取り、取り除くことによりガラス管1
3Aから外管13が形成されるとともに、前述の図10
に示す二重管式冷陰極蛍光放電管11を完成させること
ができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
二重管式冷陰極蛍光放電管11においては、以下の点に
ついて配慮がなされていなかった。
【0015】(1)図10に示す二重管式冷陰極蛍光放
電管11においては、一対の放電用電極14A、14B
がそれぞれ配設された両端部分で内管12が外管13で
支持されているので、製造された段階或いは非点燈時に
は外管13の中央部分に内管12が位置している。しか
しながら、点燈時には内管12が外管13に比べて高温
下に置かれるために、図16に示すように外管13に比
べて内管12がその長手方向に延伸して外管13の内部
で撓みを生じ、内管12が外管13に当接してしまうこ
とがある。内管12が比較的大きな面積を持って外管1
3に接触してしまった場合には、内管12の接触部分の
温度が急激に低下してしまい、二重管式冷陰極蛍光放電
管11の発光ばらつきを生じてしまう。
【0016】(2)図10に示す二重管式冷陰極蛍光放
電管11においては、両端部分で内管12が外管13で
支持されてはいるものの、内管12の中央部分は浮いた
状態にある。このため、二重管式冷陰極蛍光放電管11
それ自体又は二重管式冷陰極蛍光放電管11が取り付け
られたパーソナルコンピュータ等の機材を誤って落下さ
せてしまった場合や強い衝撃を加えてしまった場合に
は、内管12が外管13内で振動したり内管12に撓み
を生じてしまい、内管12を破損させてしまう。
【0017】(3)図14に示す工程において内管12
の一端側とガラス管13Aの一端側とを溶融結合させた
後にスペーサ18を抜き取り排出させているが、スペー
サ18の排出後には内管12がガラス管13Aの内部で
片持支持の状態になり、内管12の自重で内管12の他
端側が垂れ下がりを生じ易かった。このような内管12
の垂れ下がりは、内管12と外管13との間の気密空間
の均一性(気密空間の厚みの均一性)を失い、場合によ
っては内管12の一端側が外管13の内壁に接触してし
まう。このため、気密空間の均一性が失われた部分又は
内管12と外管13とが接触した部分においては、内管
12から外管13の外部に集中的に熱放出を生じてしま
うので、断熱性を劣化させ、低温度環境下において期待
通りの輝度特性を得ることができなかった。
【0018】(4)製造プロセスにおいては気密空間1
6の生成にスペーサ18を必要とすることから、内管1
2にスペーサ18を装着させる工程、図13に示す内管
12にスペーサ18を介在させてガラス管13Aを装着
させる工程、図14に示す内管12の一端側及びガラス
管13Aの一端側を溶融結合させた後にスペーサ18を
抜き取り排出する工程が製造プロセスに組み込まれ、製
造工程数を増加させてしまい、製造プロセスを煩雑化さ
せてしまう。
【0019】(5)製造工程数の増加により生産性が低
下し、製造コスト並びに製品コストを増加させてしま
う。
【0020】(6)製造プロセスにおいて装着時にはス
ペーサ18を内管12、ガラス管13Aのそれぞれに当
接させ、しかも排出時には内管12、ガラス管13Aの
それぞれに当接させた状態でスペーサ18を排出させる
ために、内管12、ガラス管13Aのそれぞれに損傷や
破損を与える可能性があった。損傷や破損が生じた場合
には二重管式冷陰極蛍光放電管11は不良品になってし
まうので、製造上の歩留まりを低下させてしまう。
【0021】(7)スペーサ18の装着から排出までの
一連の動作が複雑であり、しかも内管12や外管13の
損傷や破損を与えないように高精度でスペーサ18の動
作を制御することは実質的に難しいので、製造プロセス
の自動化を構築することが実現できなかった。
【0022】本発明は上記課題を解決するためになされ
たものである。従って、本発明の目的は、発光のばらつ
きを減少させることができる二重管式放電管を提供する
ことである。
【0023】本発明の他の目的は、落下、衝撃等による
封体管の損傷を確実に防止することができる二重管式放
電管を提供することである。特に、落下、振動等による
内管(第1封体管)の損傷を確実に防止することができ
る二重管式放電管を提供することを目的とする。
【0024】本発明のさらに他の目的は、断熱効果を向
上させることができ、低温度環境下において優れた輝度
特性を得ることができる二重管式放電管を提供すること
である。
【0025】さらに、本発明の目的は、製造工程を簡略
化することができる二重管式放電管の製造方法を提供す
ることである。
【0026】さらに、本発明の目的は、自動化を容易に
実現することができる二重管式放電管の製造方法を提供
することである。
【0027】さらに、本発明の目的は、製造工程中の封
体管の損傷や破損を防止することができ、製造歩留まり
を向上させることができる二重管式放電管の製造方法を
提供することである。
【0028】さらに、本発明の目的は、製造コスト並び
に製品コストを削減することができる二重管式放電管の
製造方法を提供することである。
【0029】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の特徴は、内部に一対の放電用電極が
配設され、放電用ガスが封入された第1封体管と、第1
封体管の周囲を気密空間を介在して被覆する第2封体管
とからなる二重管式放電管の構造の改良に関する。即
ち、この二重管式放電管において、第1封体管は、第1
封体管の中心軸に直交する第1の方向に第1封体管の管
径よりも短い短軸を、この第1の方向及び第1封体管の
中心軸に共に直交する第2の方向に第1封体管の管径よ
りも長い長軸を有した第1の管径拡張部を、第1封体管
の長手方向の中央部に備えた放電管であることを本発明
の第1の特徴とする。この「第1の管径拡張部」は、第
1封体管の長手方向の中央部をその中心軸部分に向かっ
て第1の方向に押し潰し、第2の方向に管径を広げた管
径拡張部である。
【0030】「(第1の)管径拡張部」は、例えば点燈
により第2封体管に比べて第1封体管の温度が上昇して
第1封体管が長手方向に延伸した場合に、第2封体管の
内壁に先に当接し、第1封体管自体が第2封体管の内壁
に接触しないように、第1封体管の中央部分の位置を第
2封体管の中心軸部分に修正することができる機能を備
えている。さらに、「(第1の)管径拡張部」は、第1
封体管を第1の方向に押し潰して第2の方向に管径を広
げているので、第1封体管に比べて第1の方向に短軸を
有し、第2の方向に長軸を有する楕円形状、若しくは楕
円形状に近い形状で形成され、第2封体管の内壁との間
の接触面積を減少させることができる。すなわち、
「(第1の)管径拡張部」とは、温度変化による第1封
体管の延伸による撓みを減少させることができ、第1封
体管自体の第2封体管への接触を防止することができる
部材という意で使用される。第1封体管の延伸による撓
みは、通常、第1封体管の自重方向(垂直方向)に発生
しやすいので、「第1の方向に押し潰してこの第1の方
向と交差する第2の方向に管径を広げた管径拡張部」と
は、「水平方向に押し潰してこの水平方向と直交する垂
直方向に管径を広げた管径拡張部」であることが好まし
い。さらに詳細には、「第1の管径拡張部」とは、「少
なくとも下方向(自重により撓みが発生する方向)に管
径を広げた管径拡張部」であることが好ましい。さらに
好ましくは「第1の管径拡張部」とは、「第1封体管の
長手方向の中央部にその中心軸部分に向かって水平方向
の両側から押し潰して垂直方向の上下それぞれの方向に
管径を広げた管径拡張部」としたことである。
【0031】このように構成される本発明の第1の特徴
に係る放電管においては、第1の管径拡張部で第2封体
管の中心軸部分に第1封体管を固定させることができる
ので、結果的に第1封体管と第2封体管との間の気密空
間の寸法を均一に保つことができる。従って、気密空間
で得られる断熱性効果を均一にすることができるので、
二重管式放電管において発光のばらつきを減少させるこ
とができる。さらに、本発明の第1の特徴に係る放電管
においては、第1の管径拡張部と第2封体管との間の接
触面積を小さくすることができるので、この接触部分の
熱抵抗値を高めて第1封体管の熱を第2封体管に逃げに
くくし、断熱効果を向上させることができ、特に低温度
環境下での輝度特性を向上させることができる。
【0032】さらに、本発明の第1の特徴に係る放電管
においては、同様に第1の管径拡張部で第2封体管の中
心軸部分に第1封体管を固定させることができるので、
二重管式放電管自体又は二重管式放電管を組み込んだパ
ーソナルコンピューター等の電子装置(電子機器)を誤
って落下させてしまったり、予期しない衝撃が発生して
も第1封体管に加わる振動又は撓みを防止し、第1封体
管の損傷を防止することができる。第1の管径拡張部に
おいて、例えば第1封体管の長手方向の中央部を中心軸
部分に向かって水平方向の両側から押し潰した場合に
は、垂直方向の上下それぞれの双方に管径を広げること
ができるので、この管径が広げられた垂直方向において
第2封体管の中心部分に第1封体管を固定することがで
きる。
【0033】さらに、本発明の第1の特徴に係る放電管
においては、第1封体管を押し潰してこの第1封体管の
管径を広げることにより、第1封体管そのものを使って
管径拡張部を形成することができるので、第1の管径拡
張部の形成には別途新たなる部品を必要とすることがな
く、部品点数を削減することができ、構造を簡易に実現
することができる。
【0034】本発明の第1の特徴に係る放電管において
「第1の管径拡張部」は、第1封体管の長手方向の中央
部に少なくとも1個配設されていればよいが、例えば第
1封体管の長さとこの第1封体管の撓みの度合いに応じ
て2個又はそれ以上の個数を長手方向に所定の間隔で適
宜配設することが好ましい。
【0035】具体的には、本発明の第1の特徴に係る放
電管において、上記の第1の管径拡張部に隣接して、第
2の管径拡張部を適宜配設することが好ましい。そし
て、この第2の管径拡張部は、第1封体管の中心軸に直
交し、第1の方向とは異なる第3の方向に、第1封体管
の管径よりも短い短軸を、この第3の方向及び第1封体
管の中心軸に共に直交する第4の方向に第1封体管の管
径よりも長い長軸を有した第2の管径拡張部を有するよ
うに構成することが好ましい。ここで、「第2の管径拡
張部」とは、「第1の管径拡張部」と実質的に同一の形
状のものであるが、「第1の管径拡張部」とは、押し潰
す方向及び管径を広げる方向が互いに異なる方向に配向
されたものである。
【0036】例えば、第1の方向と第3の方向は互いに
直交し、第2の方向と第3の方向が互いに平行になるよ
うにすればよい。この場合は、「第2の管径拡張部」
は、「第1の管径拡張部」と実質的に同一の形状で、
「第1の管径拡張部」とは、押し潰す方向及び管径を広
げる方向を互いに入れ替えた配向である。
【0037】あるいは、第1の方向と第3の方向とのな
す角を約30度(又は150度)、45度(又は135度)又は60
度(又は120度)等の他の互いにで交差する方向に長軸
方向を選定しても良い。例えば、それぞれ120度の角度
で交差する3方向にそれぞれ長軸方向を有する3種類の
管径拡張部を備えてもよい。
【0038】「第1及び第2の管径拡張部」は、第1封
体管の長手方向の中央部に隣接して少なくとも1個づつ
配設されていればよいが、例えば第1封体管の長さとこ
の第1封体管に生じる撓みの度合いに応じて合計3個又
は4個以上の個数を長手方向に所定の間隔で適宜配設す
ることが好ましい。「合計3個」とは、第1の方向と第
3の方向が互いに直交するのであれば、「第1の管径拡
張部」、「第2の管径拡張部」、「第1の管径拡張部」
のそれぞれを第1封体管の長手方向に順次配設すればよ
い。つまり、第1の方向と第3の方向が互いに直交する
場合には、「第2の管径拡張部」、「第1の管径拡張
部」、「第2の管径拡張部」のそれぞれを第1封体管の
長手方向に順次配設する意である。「合計4個」とは、
第1の方向と第3の方向が互いに直交するのであれば、
「第1の管径拡張部」、「第2の管径拡張部」、「第1
の管径拡張部」、「第2の管径拡張部」のそれぞれの
順、「第1の管径拡張部」、「第2の管径拡張部」、
「第2の管径拡張部」、「第1の管径拡張部」のそれぞ
れの順、「第1の管径拡張部」、「第1の管径拡張
部」、「第2の管径拡張部」、「第2の管径拡張部」の
それぞれの順の3通りの配列形式と、これら3通りの配
列形式において「第1の管径拡張部」と「第2の管径拡
張部」とを入れ替えた3通りの配列形式との少なくとも
合計6通りの配列形式が含まれる。
【0039】このように構成される互いに長軸方向が異
なる方向の第1及び第2の管径拡張部を有する二重管式
放電管においては、第1の管径拡張部のみを有する二重
管式放電管で得られる作用効果に加えて、第1及び第2
の管径拡張部で第1及び第2の方向において第2封体管
の中心軸部分に第1封体管を固定させることができるの
で、結果的に第1封体管と第2封体管との間の気密空間
の寸法をより一層均一に保つことができる。従って、気
密空間で得られる断熱性効果をより一層均一にすること
ができるので、二重管式放電管において発光のばらつき
をより一層減少させることができる。勿論、第1及び第
2の管径拡張部を有する二重管式放電管においては、第
1の管径拡張部、第2の管径拡張部のそれぞれと第2封
体管との間の接触面積を小さくすることができるので、
これらの接触部分の熱抵抗値を高めて第1封体管の熱を
第2封体管に逃げにくくし、断熱効果を向上させること
ができ、特に低温度環境下での輝度特性を向上させるこ
とができる。
【0040】さらに、互いに異なる方向の第1及び第2
の管径拡張部を有する二重管式放電管においては、第1
の管径拡張部のみを有する放電管と同様に、第1の管径
拡張部及び第2の管径拡張部で第2封体管の中心軸部分
に第1封体管を固定させることができるので、二重管式
放電管自体又は二重管式放電管を組み込んだ電子装置を
誤って落下させてしまったり、予期しない衝撃が発生し
ても第1封体管に加わる振動又は撓みを防止し、第1封
体管の損傷を防止することができる。特に第1封体管は
第1の管径拡張部及び第2の管径拡張部で上下方向並び
に左右方向において第2封体管の中心軸部分に固定され
るので、第1封体管に加わる振動又は撓みの発生を確実
に防止することができ、第1封体管の損傷を確実に防止
することができる。さらに、第1封体管に発生する振動
又は撓みは複数の第1の管径拡張部、第2の管径拡張部
のそれぞれを通して分散させて第2封体管に逃がすこと
ができるので、第1封体管の損傷をより一層確実に防止
することができる。
【0041】さらに、本発明の第1の特徴に係る放電管
において、第1の管径拡張部の少なくとも一部が第2封
体管に点接触していることが好ましい。ここで、「第1
の管径拡張部の少なくとも一部が第2封体管に点接触し
ている」とは、例えば、第1の管径拡張部の一端のみ
が、第2封体管に点接触していればよいという意味であ
る。第1管径拡張部の管径を広げた部分(長軸の両端)
の一端が、第2封体管に接触したとしても第1封体管の
熱が管径拡張部を通して第2封体管に逃げにくくなる。
勿論、第1の管径拡張部の両端が、第2封体管に点接触
するようにしても良いが、必ずしも、両端が第2封体管
に点接触することを要求しているのではないということ
に留意すべきである。第2封体管に点接触していない他
端は、第2封体管に全く接触していないのであるから、
更に断熱効果が大きいことは容易に理解出来るであろ
う。このように構成される二重管式放電管においては、
第1の管径拡張部と第2封体管とが接触した場合の接触
部分の熱抵抗値を高くすることができ、第1封体管の熱
を第2封体管に逃げにくくできるので、断熱性効果を向
上させることができ、より一層、輝度特性を向上させる
ことができる。
【0042】さらに、本発明の第1の特徴に係る放電管
において、第2の管径拡張部の少なくとも一部が第2封
体管に点接触していることが好ましい。ここで、「第2
の管径拡張部の少なくとも一部が第2封体管に点接触し
ている」とは、上述したように、第2の管径拡張部の一
端のみが、第2封体管に点接触していればよいという意
味である。このように、第2の管径拡張部の少なくとも
一部(少なくとも一端)と第2封体管とが接触した場合
は、この接触部分の熱抵抗値を高くすることができの
で、第1封体管の熱を第2封体管に逃げにくくできる。
従って、断熱性効果を向上させることができ、より一
層、輝度特性を向上させることができる。
【0043】さらに、互いに異なる方向の第1及び第2
の管径拡張部を有する二重管式放電管において、第1の
管径拡張部の管径を広げた部分(第2の方向の長軸の両
端)の少なくとも一部(少なくとも一端)、第2の管径
拡張部の管径を広げた部分(第1の方向の長軸の両端)
の少なくとも一部(少なくとも一端)が、いずれも第2
封体管に点接触するように構成することが好ましい。こ
のような、少なくとも一部(少なくとも一端)が点接触
する第1及び第2の管径拡張部を有する二重管式放電管
においては、さらに、断熱効果を向上させることができ
る。従って、低温度環境下での輝度特性を、さらに向上
させることができる。
【0044】本発明の第2の特徴は、(1)内部に一対
の放電用電極が配設され、放電用ガスが封入された第1
封体管を形成する工程と、(2)第1封体管の長手方向
の中央部をその中心軸部分に向かって第1の方向に押し
潰して第1の方向と交差する第2の方向に管径を広げた
管径拡張部を形成する工程と、(3)第1封体管の周囲
を被覆可能な幾何学的形状を有した第2封体管の内部に
第1封体管を配置するとともに、管径拡張部で第1封体
管と第2封体管との間の気密空間の寸法を調節する工程
と、(4)第2封体管を密閉し、第1封体管と第2封体
管との間に気密空間を形成する工程とを備えた放電管の
製造方法としたことである。
【0045】本発明の第2の特徴に係る放電管の製造方
法によれば、第2封体管の内部に第1封体管を配置する
際に、第1封体管に予め形成した管径拡張部が位置決め
部材となって第2封体管の中心軸部分に第1封体管の配
置位置を調節することができる。従って、従来のスペー
サの使用をなくすことができ、第1封体管にスペーサを
装着する工程、第1封体管にスペーサを介在させて第2
封体管を装着する工程、及びスペーサを排出する工程を
なくすことができるので、二重管式放電管の製造工程を
簡略化する(製造工程数を減少させる)ことができる。
さらに、スペーサの装着動作や排出動作等、スペーサの
複雑な動作をなくすことができるので、二重管式放電管
の製造の自動化を実現することができる。さらに、スペ
ーサの装着動作や排出動作等に起因する第1封体管や第
2封体管の損傷や破損をなくすことができるので、製造
上の歩留まりを向上させることができる。さらに、製造
工程の簡略化を実現することにより、製造コスト並びに
製品コストを減少させることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る
二重管式放電管(二重管式冷陰極蛍光放電管)の断面構
造図である。図1に示すように、本発明の実施の形態に
係る二重管式放電管1は、内部に一対の放電用電極4A
及び4Bが配設され、放電用ガスが封入された第1封体
管(内管)2と、第1封体管2の周囲を気密空間6を介
在して被覆する第2封体管(外管)3と、第1封体管2
の長手方向の中央部をその中心軸部分に向かって第1の
方向に押し潰して第1の方向と交差する第2の方向に管
径を広げた第1の管径拡張部21と、第1の管径拡張部
21に隣接して配設され、第1封体管2の長手方向の中
央部をその中心軸部分に向かって第2の方向に押し潰し
て第1の方向に管径を広げた第2の管径拡張部22とを
備えている。
【0047】第1封体管2は例えば1.4mm〜1.7mmの外径
寸法の細長い筒状のガラス材料で形成された封止管であ
る。第2封体管3は、第1封体管2を気密空間6を介在
させて被覆可能な幾何学的形状を有しており、第1封体
管2の外径寸法よりも大きい例えば2.4mm〜2.6mmの外径
寸法で形成された細長い筒状のガラス材料で形成された
封止管である。このように両者の外形寸法を選ぶことに
より、第2封体管3の内部に第1封体管2を配設するこ
とができる。そして、第1封体管2、第2封体管3のそ
れぞれの両端部分は溶融結合により一体的に形成されて
いる。この外形寸法の関係から、第1封体管2から第2
封体管3までの間の気密空間6の寸法は、肉厚を考慮す
れば、約0.45mm〜0.6mmになる。
【0048】図示しないが、第1封体管2の内壁には、
放電により発生する紫外線の照射を受けて可視光線を放
出させるために蛍光膜が塗布されている。さらに、第1
封体管2の内部には、水銀放電を発生させるための必要
一定量の水銀(水銀粒)と、点灯を助けるための放電用
ガスとが封入されている。放電用ガスにはアルゴン(Ar)
ガス、キセノン(Xe)ガス等の希ガスが使用され、第1封
体管2の内部の圧力は5.3kPa〜13kPa程度に設定されて
いる。第2封体管3の内壁には基本的には蛍光膜が塗布
されていない。なお、可視光線の放出率を高くする等の
目的で、第2封体管3の内壁に蛍光膜を塗布することが
できる。
【0049】一対の放電用電極4A、4Bは、本発明の
実施の形態においていずれも円筒形状で形成され、ニッ
ケル(Ni)等の電極材料で形成されている。一対の放電
用電極4A、4Bのそれぞれの電極形状は、特に限定さ
れないが、皿形状、棒形状、ワイヤ形状等、様々な形状
を採用することができる。
【0050】端子5Aの一端側は放電用電極4Aに電気
的に接続され、他端側は第2封体管3の外部に導出され
ている。同様に、端子5Bの一端側は放電用電極4Bに
電気的に接続され、他端側は第2封体管3の外部に導出
されている。端子5A、5Bはいずれも例えばニッケル
等の電気伝導性が良好な金属材料で形成されており、端
子5Aと放電用電極4Aとの間、端子5Bと放電用電極
4Bとの間のそれぞれは、例えば、溶融結合、ろう接又
は半田接合等により接合されている。
【0051】第1封体管2と第2封体管3との間の気密
空間6の内部は本発明の実施の形態において断熱性効果
が最も期待できる高真空状態に保持されている。例え
ば、気密空間6の内部は133mPa〜1.3mPa程度の高真空状
態に保持されることが好ましい。さらに、気密空間6の
内部には熱伝導率の悪い(熱抵抗値の高い)断熱性気
体、例えばアルゴンガス、エチレン(CH2=CH2)ガス、
エタン(C2H6)ガス、一酸化窒素(NO)ガス、クリプトン
(Kr)ガス、或いはフルオロメタン(CF4,C2F6)若しく
はクロロフルオロメタン(CCl2F2)等の多ハロゲン化誘
導体のいずれか1種類のガス、又はこれらの内から選ば
れた複数種類のガスを混合した混合ガスを充填すること
ができる。
【0052】図2は図1に示すF2−F2切断線で切っ
た二重管式放電管1の第1の管径拡張部21部分の拡大
断面構造図、図3は図1に示すF3−F3切断線で切っ
た二重管式放電管1の第2の管径拡張部22の拡大断面
構造図である。第1の管径拡張部21、第2の管径拡張
部22のそれぞれは第1封体管2の長手方向の中央部
分、詳細には図1中左側の第1封体管2と第2封体管3
との溶融結合部分で放電用電極4Aよりも右側と、図1
中右側の第1封体管2と第2封体管3との溶融結合部分
で放電用電極4Bよりも左側との間で近接して配設され
ている。
【0053】図2に示すように、第1の管径拡張部21
は、第1封体管2の中心軸に直交する第1の方向(水平
方向)に、第1封体管2の管径(外径)Lよりも長い短
軸を、第1の方向と直交する第2の方向(垂直方向)
に、第1封体管2の管径(外径)Lよりも長い、長軸を
有して、第1封体管21の長手方向の中央部に形成され
ている。つまり、第1の管径拡張部21は、第1の方向
(水平方向)の両側から第1封体管2の中心軸部分に向
かって(図2中、左側から右側に向かって及び右側から
左側に向かって)第1封体管2を押し潰して第2の方向
(垂直方向)の上下のそれぞれの方向に(双方向に)第
1封体管2の管径を広げることで形成されている。第1
封体管2を水平方向に押し潰し垂直方向に管径を広げて
いるので、第1の管径拡張部21の水平方向の管径(短
軸径)L1は第1封体管2の管径(外径)Lよりも小さ
く、第1の管径拡張部21の垂直方向の管径(長軸径)
L2は管径Lよりも大きくなり、第1の管径拡張部21
は垂直方向に細長い楕円形状又はそれに近い断面形状で
形成されている。第1の管径拡張部21の垂直方向の上
下それぞれに管径を広げた部分は、その少なくとも一部
(一端)が第2封体管3の内壁に僅かに接触するか、又
は接触するかしないかの僅かな隙間を持って離間されて
いる。第1の管径拡張部21は前述のように楕円形状又
はそれに近い断面形状で形成されているので、第1封体
管2と第2封体管3の双方が接触するとすれば、第1の
管径拡張部21の管径を広げた部分の少なくとも一部
(一端)が、第2封体管2の内壁面に点接触する。即
ち、第1の管径拡張部21の長軸方向の端部が、第1封
体管2の管径Lよりも小さくさらに管径L1よりも小さ
い、半径r1で描かれる円弧で、第2封体管2の内壁面
に点接触する。従って、第1の管径拡張部21は、例え
ば二重管式放電管1の点燈により第2封体管3に比べて
第1封体管2の温度が上昇して第1封体管2が長手方向
に延伸した場合に、第1封体管2よりも先に第2封体管
2の内壁に接触し、第1封体管2自体(第1の管径拡張
部21及び第2の管径拡張部22以外の部分)が第2封
体管3の内壁に接触しないように、第1封体管2の中央
部分の位置を第2封体管3の中心軸部分に修正すること
ができるようになっている。
【0054】図3に示すように、第2の管径拡張部22
は、第1封体管2の中心軸に直交し、第1の方向(水平
方向)とは異なる第3の方向(垂直方向)に、第1封体
管2の管径(外径)Lよりも短い短軸を、この第3の方
向(垂直方向)及び第1封体管2の中心軸に共に直交す
る第4の方向(水平方向)に第1封体管の管径(外径)
Lよりも長い長軸を有する。図3においては、図2に示
した第1の方向と第3の方向とは互いに直交し、図2に
示した第2の方向と第3の方向が互いに平行(同一方
向)になっている。従って、以下の説明では、図3に示
す第3の方向(垂直方向)を第2の方向(垂直方向)
と、第4の方向(水平方向)を第1の方向(水平方向)
と呼ぶ。即ち、第2の管径拡張部22は、第2の方向
(垂直方向)の両側から第1封体管2の中心軸部分に向
かって(図2中、上側から下側に向かって及び下側から
上側に向かって)第1封体管2を押し潰しされている。
この結果、第2の管径拡張部22は、第1の方向(水平
方向)の左右それぞれの双方の方向に第1封体管2の管
径を広げられている。第1封体管2を垂直方向に押し潰
し水平方向に管径を広げているので、第2の管径拡張部
22の垂直方向の管径(短軸径)L3は第1封体管2の
管径(外径)Lよりも小さく、第2の管径拡張部22の
水平方向の管径(長軸径)L4は管径Lよりも大きくな
り、第2の管径拡張部22は水平方向に細長い楕円形状
又はそれに近い断面形状で形成されている。すなわち、
図2及び図3に示すように、第2の管径拡張部22は第
1の管径拡張部21に対して第1封体管2の中心軸部分
を中心として90度回転させた形状で形成されている。第
2の管径拡張部22の水平方向の左右それぞれに管径を
広げた部分の少なくとも一部(一端)は、第1の管径拡
張部21と同様に、第2封体管3の内壁に僅かに接触す
るか、又は長軸方向の両端が、接触するかしないかの僅
かな隙間を持って離間されている。第2の管径拡張部2
2は同様に楕円形状又はそれに近い断面形状で形成され
ているので、双方が接触する場合は、第2の管径拡張部
22の管径を広げた部分の端部は、第1封体管2の管径
Lよりも小さくさらに管径L1よりも小さい、半径r1
で描かれる円弧で第2封体管2の内壁面に接触すること
になる。つまり、双方が接触する場合は、第2の管径拡
張部22の管径を広げた部分の少なくとも一部(一端)
が点接触するような幾何学的状態で接触する。従って、
第2の管径拡張部22は、例えば二重管式放電管1の点
燈により第2封体管3に比べて第1封体管2の温度が上
昇して第1封体管2が長手方向に延伸した場合に、第1
封体管2よりも先に第2封体管2の内壁に接触し、第1
封体管2自体(第1の管径拡張部21及び第2の管径拡
張部22以外の部分)が第2封体管3の内壁に接触しな
いように、第1封体管2の中央部分の位置を第2封体管
3の中心軸部分に修正することができるようになってい
る。
【0055】本発明の実施の形態に係る二重管式放電管
1においては、垂直方向の上下のそれぞれの双方に管径
を広げた第1の管径拡張部21及び水平方向の左右それ
ぞれの双方に管径を広げた第2の管径拡張部22を備え
ているが、例えば点燈により第1封体管2は長手方向に
延伸し自重により下方向に撓みを生じるので、本発明は
少なくともこの第1封体管2の撓みが生じる領域に管径
拡張部を備えていればよい。
【0056】さらに、本発明の実施の形態に係る二重管
式放電管1においては、第1封体管2の長手方向に沿っ
て1個の第1の管径拡張部21及び1個の第2の管径拡
張部22を配列しているが、本発明においては、第1封
体管2の長手方向に沿って2個の第1の管径拡張部21
を配列しても、さらに第1封体管2の長さとこの第1封
体管2に生じる撓みの度合いに応じて3個又は4個以上
の管径拡張部を配列することができる。例えば、3個の
配列形式としては、第1封体管2の長手方向に沿って、
第1の管径拡張部21、第2の管径拡張部22、第1の
管径拡張部21のそれぞれを順に配列することができ、
また第2の管径拡張部22、第1の管径拡張部21、第
2の管径拡張部22のそれぞれを順に配列することがで
きる。4個の配列形式としては、第1の管径拡張部2
1、第2の管径拡張部22、第1の管径拡張部21、第
2の管径拡張部22のそれぞれの順、第1の管径拡張部
21、第2の管径拡張部22、第2の管径拡張部22、
第1の管径拡張部21のそれぞれの順、第1の管径拡張
部21、第1の管径拡張部21、第2の管径拡張部2
2、第2の管径拡張部22のそれぞれの順の3通りの配
列形式と、これら3通りの配列形式において第1の管径
拡張部21と第2の管径拡張部22とを入れ替えた3通
りの配列形式との少なくとも合計6通りの配列形式が含
まれる。
【0057】第1の管径拡張部21、第2の管径拡張部
22はいずれも第1封体管2に配設されることが好まし
い。このような管径拡張部を第2封体管3に形成した場
合には、第2封体管3に形成した管径拡張部における光
の屈折とこの光を導く導光板との間の微妙な位置変化で
採光量が変化しやすく、均一な採光を得ることが難し
い。また、均一な採光を得るための微妙な位置変化の調
節が非常に難しい。
【0058】以上説明した本発明の実施の形態に係る二
重管式放電管1においては、第1の管径拡張部21及び
第2の管径拡張部22で第2封体管3の中心軸部分に第
1封体管2の中央部分を固定させることができるので、
結果的に第1封体管2と第2封体管3との間の気密空間
6の寸法(気密空間6の厚さ)を均一に保つことができ
る。さらに、第1の管径拡張部21で上下それぞれの双
方の方向において、第2の管径拡張部22で左右それぞ
れの双方の方向において第2封体管3の中心軸部分に第
1封体管2の中央部分を固定させることができるので、
第1封体管2と第2封体管3との間の気密空間6の寸法
をより一層均一に保つことができる。従って、気密空間
6で得られる断熱性効果を均一にすることができるの
で、二重管式放電管1において発光のばらつきを減少さ
せることができる。
【0059】さらに、本発明の実施の形態に係る二重管
式放電管1においては、第1の管径拡張部21、第2の
管径拡張部22のそれぞれと第2封体管3との間の接触
面積を小さくすることができるので、この接触部分の熱
抵抗値を高めて第1封体管2の熱を第2封体管3に逃げ
にくくし、断熱効果を向上させることができ、特に低温
度環境下での輝度特性を向上させることができる。
【0060】さらに、本発明の実施の形態に係る二重管
式放電管1においては、同様に第1の管径拡張部21、
第2の管径拡張部22のそれぞれで第2封体管3の中心
軸部分に第1封体管2を固定させることができるので、
二重管式放電管1自体又は二重管式放電管1を組み込ん
だパーソナルコンピューター等の電子装置(電子機器)
を誤って落下させてしまったり、予期しない衝撃が発生
しても第1封体管2に加わる振動又は撓みを防止し、第
1封体管2の損傷を防止することができる。
【0061】さらに、本発明の実施の形態に係る二重管
式放電管1においては、第1封体管2を押し潰してこの
第1封体管2の管径を広げることにより、第1封体管2
そのものを使って第1の管径拡張部21、第2の管径拡
張部22のそれぞれを形成することができるので、第1
の管径拡張部21及び第2の管径拡張部22の形成には
別途新たなる部品を必要とすることがなく、部品点数を
削減することができ、構造を簡易に実現することができ
る。
【0062】さらに、本発明の実施の形態に係る二重管
式放電管1においては、第1の管径拡張部21の管径を
広げた部分の少なくとも一部(一端)、又は/及び、第
2の管径拡張部22の管径を広げた部分の少なくとも一
部(一端)が第2封体管3に点接触されている。このた
め、この点接触部分の熱抵抗値を高くすることができ、
第1封体管2の熱を第2封体管3に逃げにくくできる。
従って、断熱性効果を向上させることができ、より一
層、輝度特性を向上させることができる。
【0063】次に、本発明の実施の形態に係る二重管式
放電管1の製造方法を、図4乃至図9に示す工程断面図
を用いて、簡単に説明する。
【0064】(1)まず、周知のガラス切断技術、ガラ
スシールド技術等を使用し、図4に示すように、第1封
体管2を形成する。この第1封体管2は、内壁に蛍光膜
が塗布され、内部に放電用ガスが充填され、内部に一対
の放電用電極4A及び4Bが形成され、さらに内部から
外部に端子5A及び5Bが導出された状態で形成されて
いる。
【0065】(2)図5に示すように、第1封体管2の
長手方向の中央部分をその中心軸部分に向かって水平方
向の両側から押し潰して垂直方向の上下それぞれに管径
を広げた第1の管径拡張部21と、この第1の管径拡張
部21に隣接して第1封体管2の長手方向の中央部分を
その中心軸部分に向かって垂直方向の両側から押し潰し
て水平方向の左右それぞれに管径を広げた第2の管径拡
張部22とを、第1封体管2に形成する。ここで、「第
1封体管2の長手方向の中央部分」とは、第1封体管2
の温度上昇により延伸時に最も第1封体管2が第2封体
管3に近接する位置という意であり、本発明の実施の形
態においては第1の管径拡張部21、第2の管径拡張部
22のそれぞれはこの近接する位置の両側に各々配置さ
れる。「第1封体管2の長手方向の中央部分」は、第1
封体管2の長さを予め測定しておけば容易に推定するこ
とができ、或いは設計データから容易に推定(設計)す
ることができる。さらに「第1の管径拡張部21に隣接
した第2の管径拡張部22」とは、好ましくは第1の管
径拡張部21を形成するために押し潰した部分(又は管
径を広げた部分)と第2の管径拡張部22を形成するた
めに押し潰した部分(同様に又は管径を広げた部分)と
が連続的に繋がっている意である。なお、本発明におい
ては、第1封体管2と第2封体管3との間の気密空間6
の寸法が均一に保てる範囲で、第1の管径拡張部21と
第2の管径拡張部22との間を僅かに離間させることが
できる。
【0066】第1の管径拡張部21は、第1封体管2の
この当個所をガスバーナーで加熱溶融し、この加熱溶融
された部分を水平方向の両側から押し潰すことにより、
垂直方向の上下それぞれの双方に管径を広げることがで
きる。第1の管径拡張部21の形成には、垂直方向の管
径の広がり寸法を決定する(規定の寸法以上に管径の広
がりを抑える)治具を併用することが好ましい。同様
に、第2の管径拡張部22は、第1封体管2のこの当個
所をガスバーナーで加熱溶融し、この加熱溶融された部
分を垂直方向の両側から押し潰すことにより、水平方向
に管径を広げることができる。第2の管径拡張部22の
形成には、水平方向の管径の広がり寸法を決定する治具
を併用することが好ましい。
【0067】(3)第2封体管3を形成するために、図
6に示すガラス管3Aを用意する。ガラス管3Aは細長
い筒状で形成されており、図6中、右側及び左側のガラ
ス管3Aの両端は開放状態にある。
【0068】(4)第1封体管2に形成された第1の管
径拡張部21及び第2の管径拡張部22を利用しなが
ら、図7に示すように、第1封体管2をガラス管3Aの
内部に挿入して行き、このガラス管3Aの内部に第1封
体管2を配設する。ここで、第1封体管2は第1の管径
拡張部21、第2の管径拡張部22のそれぞれの管径を
広げた部分に当接させ滑らせながらガラス管3A内に挿
入され配設されるので、ガラス管3Aのほぼ中央部分に
第1封体管2の配設位置が自動的に調節される。すなわ
ち、図1乃至図3に示す第1封体管2と第2封体管3と
の間の気密空間6の寸法が自動的に均一に調節される。
【0069】(5)図8に示すように、第1封体管2の
一端側(図8中、左側)とガラス管3Aの一端側とを溶
融により結合させ、この一端側を気密に封じる。ガラス
管3Aの他端側は開放された状態のままである。
【0070】(6)そして、ガラス管3Aの開放状態に
ある他端側からガラス管3Aの内部をターボ分子ポン
プ、クライオポンプ、油拡散ポンプ等の真空排気装置に
より排気し、ガラス管3Aの内部の圧力を133mPa〜1.3m
Pa程度のバックグランド圧力(到達圧力)に設定する。
【0071】(7)ガラス管3Aの内部圧力が133mPa〜
1.3mPaの範囲内の圧力に到達した時点で排気を停止し、
この内部圧力を維持した状態で図9に示すようにガラス
管3Aの他端側を溶融結合により気密に封じ、第1封体
管2とガラス管3Aとの間に気密空間6を生成する。
【0072】(8)そして、前述の図1に示すように、
第1封体管2の他端側(図1中、右側)とガラス管3A
の他端側とを溶融(封じ切り)により結合させることに
よりガラス管3Aから第2封体管3が形成され、余分な
ガラス管3Aが切り取られ、取り除かれる。これら一連
の製造工程により本発明の実施の形態に係る二重管式放
電管1が完成する。
【0073】以上説明した本発明の実施の形態に係る二
重管式放電管1の製造方法においては、第2封体管3の
内部に第1封体管2を配置する際に、ガラス管3A(第
2封体管3)に予め形成した第1封体管2に形成した第
1の管径拡張部21及び第2の管径拡張部22で第1封
体管2の配置位置を自動的に調節することができる。従
って、前述の図13及び図14に示すスペーサ18の使
用をなくすことができ、第1封体管2にスペーサ18を
装着する工程、第1封体管2にスペーサ18を介在させ
て第2封体管3を装着する工程、及びスペーサ18を排
出する工程をなくすことができるので、二重管式放電管
1の製造工程を簡略化する(製造工程数を減少させる)
ことができる。さらに、スペーサ18の装着動作や排出
動作等、スペーサ18の複雑な動作をなくすことができ
るので、二重管式放電管1の製造の自動化を実現するこ
とができる。さらに、スペーサ18の装着動作や排出動
作等に起因する第1封体管2や第2封体管3の損傷や破
壊をなくすことができるので、製造上の歩留まりを向上
させることができる。さらに、製造工程の簡略化を実現
することにより、製造コストを減少させることができ
る。
【0074】(その他の実施の形態)本発明は上記実施
の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述
及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべき
ではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形
態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0075】例えば、上記実施の形態においては、第1
封体管2の両側と第2封体管3の両側とはそれぞれ溶融
結合により結合されているが、本発明においては、第1
封体管2と第2封体管3との双方とは別部材で形成され
た保持具を介して結合させることができる。
【0076】また、上記実施の形態においては、互いに
直交する方向に長軸方向を有する第1の管径拡張部2
1、第2の管径拡張部22の配向を例示したが、本発明
においては、第1の管径拡張部21と第2の管径拡張部
22のそれぞれの長軸方向のなす角は、種々の角度を採
用可能である。
【0077】例えば約30度(又は150度)、45度(又は1
35度)又は60度(又は120度)で交差する方向に管径を
広げた2種類以上の管径拡張部を形成してもよい。
【0078】さらに、本発明においては、それぞれ120
度の角度で交差する方向に管径を広げた3種類の管径拡
張部を備えてもよい。
【0079】このように、本発明はここでは記載してい
ない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。従っ
て、本発明の技術的範囲は上記の妥当な特許請求の範囲
に係る発明特定事項によってのみ定められるものであ
る。
【0080】
【発明の効果】本発明は、内管(第1封体管)の延伸に
起因する内管と外管(第2封体管)との間の気密空間の
寸法のばらつきを減少させることができ、発光ばらつき
を減少させることができる二重管式放電管を提供するこ
とができる。
【0081】本発明は、落下、衝撃等による封体管の振
動や撓みによる破損を確実に防止することができる二重
管式放電管を提供することができる。特に、本発明は、
落下、振動等による内管(第1封体管)の損傷を確実に
防止することができる二重管式放電管を提供することが
できる。
【0082】さらに、本発明は、断熱効果を向上させる
ことができ、低温度環境下において優れた輝度特性を得
ることができる二重管式放電管を提供することができ
る。
【0083】さらに、本発明は、製造工程を簡略化する
ことができる二重管式放電管の製造方法を提供すること
ができる。
【0084】さらに、本発明は、自動化を実現すること
ができる二重管式放電管の製造方法を提供することがで
きる。
【0085】さらに、本発明は、製造工程中の封体管の
損傷や破損を防止することができ、製造歩留まりを向上
させることができる二重管式放電管の製造方法を提供す
ることができる。
【0086】さらに、本発明は、製造コストを削減する
ことができる二重管式放電管の製造方法を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る二重管式放電管の断
面構造図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る二重管式放電管の第
1の管径拡張部の拡大断面構造図(図1のF2−F2切
断線で切った拡大断面構造図)である。
【図3】本発明の実施の形態に係る二重管式放電管の第
2の管径拡張部の拡大断面構造図(図1のF3−F3切
断線で切った拡大断面構造図)である。
【図4】本発明の実施の形態に係る二重管式放電管の工
程断面図である(その1)。
【図5】本発明の実施の形態に係る二重管式放電管の工
程断面図である(その2)。
【図6】本発明の実施の形態に係る二重管式放電管の工
程断面図である(その3)。
【図7】本発明の実施の形態に係る二重管式放電管の工
程断面図である(その4)。
【図8】本発明の実施の形態に係る二重管式放電管の工
程断面図である(その5)。
【図9】本発明の実施の形態に係る二重管式放電管の工
程断面図である(その6)。
【図10】従来技術に係る二重管式冷陰極蛍光放電管の
断面構造図である。
【図11】従来技術に係る製造方法を説明するための二
重管式冷陰極蛍光放電管の工程断面図である(その
1)。
【図12】従来技術に係る二重管式冷陰極蛍光放電管の
工程断面図である(その2)。
【図13】従来技術に係る二重管式冷陰極蛍光放電管の
工程断面図である(その3)。
【図14】従来技術に係る二重管式冷陰極蛍光放電管の
工程断面図である(その4)。
【図15】従来技術に係る二重管式冷陰極蛍光放電管の
工程断面図である(その5)。
【図16】従来技術に係る二重管式冷陰極蛍光放電管の
課題を説明するための断面構造図である。
【符号の説明】
1 二重管式放電管 2 第1封体管(内管) 3 第2封体管(外管) 3A ガラス管 4A,4B 放電用電極 5A,5B 端子 6 気密空間 21 第1の管径拡張部 22 第2の管径拡張部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に一対の放電用電極が配設され、放
    電用ガスが封入された第1封体管と、前記第1封体管の
    周囲を気密空間を介在して被覆する第2封体管とからな
    る二重管式放電管において、 前記第1封体管は、前記第1封体管の中心軸に直交する
    第1の方向に前記第1封体管の管径よりも短い短軸を、
    該第1の方向及び前記第1封体管の中心軸に共に直交す
    る第2の方向に前記第1封体管の管径よりも長い長軸を
    有した第1の管径拡張部を、前記第1封体管の長手方向
    の中央部に備えたことを特徴とする放電管。
  2. 【請求項2】 前記第1の管径拡張部に隣接して、前記
    第1封体管の中心軸に直交し、前記第1の方向とは異な
    る第3の方向に、前記第1封体管の管径よりも短い短軸
    を、該第3の方向及び前記第1封体管の中心軸に共に直
    交する第4の方向に前記第1封体管の管径よりも長い長
    軸を有した第2の管径拡張部をさらに備えたことを特徴
    とする請求項1に記載の放電管。
  3. 【請求項3】 前記第1の方向と前記第3の方向は互い
    に直交していることを特徴とする請求項2に記載の放電
    管。
  4. 【請求項4】 前記第1の管径拡張部の少なくとも一部
    は、前記第2封体管に点接触していることを特徴とする
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の放電管。
  5. 【請求項5】 前記第2の管径拡張部の少なくとも一部
    は、前記第2封体管に点接触していることを特徴とする
    請求項2乃至4のいずれか1項に記載の放電管。
  6. 【請求項6】 少なくとも以下の工程を備えたことを特
    徴とする放電管の製造方法。 (1)内部に一対の放電用電極が配設され、放電用ガス
    が封入された第1封体管を形成する工程 (2)前記第1封体管の長手方向の中央部をその中心軸
    部分に向かって第1の方向に押し潰して前記第1の方向
    と交差する第2の方向に管径を広げた管径拡張部を形成
    する工程 (3)前記第1封体管の周囲を被覆可能な幾何学的形状
    を有した第2封体管の内部に前記第1封体管を配置する
    とともに、前記管径拡張部で前記第1封体管と第2封体
    管との間の気密空間の寸法を調節する工程 (4)前記第2封体管を密閉し、第1封体管と第2封体
    管との間に気密空間を形成する工程
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100918430B1 (ko) 2007-11-22 2009-09-24 조정열 이중관 구조의 램프 제조 방법

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