JP2000340903A - 回路基板ユニット及びその製造方法 - Google Patents

回路基板ユニット及びその製造方法

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JP2000340903A
JP2000340903A JP11152018A JP15201899A JP2000340903A JP 2000340903 A JP2000340903 A JP 2000340903A JP 11152018 A JP11152018 A JP 11152018A JP 15201899 A JP15201899 A JP 15201899A JP 2000340903 A JP2000340903 A JP 2000340903A
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JP
Japan
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circuit board
wiring pattern
thermosetting resin
board unit
printed circuit
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JP11152018A
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Toshimasa Tanaka
俊雅 田中
Katsuharu Matsuo
勝春 松尾
Tsuyoshi Hosoito
強志 細糸
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 交流電源を整流してインバータの入力とする
と共に、そのインバータの出力でモータを駆動するため
の回路を構成する配線パターンが設けられたプリント基
板、及びその配線パターンを覆うポッティング用の熱硬
化性樹脂を備えた回路基板ユニットにおいて、別途回路
を追加することなく、ノイズを容易に低減できるように
する。 【解決手段】 配線パターンを覆うポッティング用の熱
硬化性樹脂の高誘電率特性に着目する。プリント基板3
5に設けられる配線パターンのうち、ノイズ防止回路の
配線パターン36〜40の隣り合った各配線パターン間
の間隔を1.5mm以下に設定する。この配線パターン
と、これを覆う熱硬化性樹脂とにより形成される分布容
量のコンデンサを利用し、これによりノイズを低減させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、交流電源を整流し
てインバータの入力とすると共に、そのインバータの出
力でモータを駆動するための回路を構成する配線パター
ンが設けられたプリント基板、及びその配線パターンを
覆うポッティング用の熱硬化性樹脂を備えた回路基板ユ
ニット及びその製造方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】例えば洗濯機において
は、近年、洗いや脱水を行うための洗濯機モータを、イ
ンバータの出力で駆動する構成としたものが供されてい
る。この場合、インバータ回路の入力側には、交流電源
を直流に整流する電源回路と、ノイズ防止回路が設けら
れ、インバータ回路の出力側にモータが接続される。こ
れらインバータ回路や電源回路、ノイズ防止回路の配線
パターンは、一枚あるいは複数枚のプリント基板に設け
られる。そして、それらの回路が設けられたプリント基
板は、電子部品を実装した後、ユニットケース内に収容
し、ポッティング用の熱硬化性樹脂を充填することによ
り、プリント基板の前記配線パターン及び各電子部品の
端子などを熱硬化性樹脂によって覆うようにしている。
【0003】ここで、図15には、ノイズ防止回路の回
路構成を示し、図16には、このノイズ防止回路の配線
パターンの具体例を示している。図16において、プリ
ント基板1の一面に、ノイズ防止回路の配線パターンと
して、5本の配線パターン2〜6が設けられている。こ
れらのうち、左側の2本の配線パターン2,3には、そ
れぞれの両端部に接続部2a,2b及び3a,3bが設
けられていると共に、中間部にコンデンサ接続部2c及
び3cが設けられている。また、右側の2本の配線パタ
ーン4,5には、それぞれの両端部に接続部4a,4b
及び5a,5bが設けられていると共に、中間部と左側
の端部にコンデンサ接続部4c,4d及び5c,5dが
設けられている。中央部に配置された配線パターン6に
は、下部右側の一端部に接続部6aが設けられ、上側の
端部及び中間部にコンデンサ接続部6b,6cが設けら
れている。
【0004】しかして、左側上下の配線パターン2,3
のコンデンサ接続部2c,3c間にはコンデンサ7が接
続され、右側上下の配線パターン4,5のコンデンサ接
続部4c,5c間にはコンデンサ8が接続され、中央の
配線パターン6のコンデンサ接続部6b,6cと右側上
下の配線パターン4,5のコンデンサ接続部4d,5d
間にはコンデンサ9,10が接続されるようになってい
る。また、左上の配線パターン2の右側の接続部2bと
右上の配線パターン4の左側の接続部4aとの間、及び
左下の配線パターン3の右側の接続部3bと右下の配線
パターン5の左側の接続部5aとの間には、コモンモー
ドチョークコイル11のコイル11a,11bが接続さ
れるようになっている。
【0005】また、左右両側の4本の各配線パターン2
〜5において、接続部2a,2b間、3a,3b間、4
a,4b間、及び5a,5b間には、それぞれリード線
12を半田付けにより接続している。この場合、5本の
隣り合った各配線パターン2〜6間の間隔Aは、通常は
3mm以上に設定されている。このように構成されたノ
イズ防止回路において、左側上下の配線パターン2,3
の左側の接続部2a,3aは、図示しない交流電源の両
母線に接続され、また、右側上下の配線パターン4,5
の接続部4b,5bは、図示しない直流電源回路の入力
側に接続され、中央の配線パターン6の接続部6aはア
ースされる。
【0006】図17には、このようなノイズ防止回路の
配線パターンを設けたプリント基板1に電子部品を実装
すると共に、ポッティング用の熱硬化性樹脂13を充填
した状態の回路基板ユニットの断面図を示している。こ
の場合、ポッティング用の熱硬化性樹脂13は、次のよ
うにして充填する。まず、上記したコンデンサ7〜10
やコモンモードチョークコイル11などの電子部品を実
装したプリント基板1を、上記配線パターンが設けられ
た裏面1aを下向きにした状態でユニットケース14内
に収容し、その裏面1aとユニットケース14の底面1
4aとの間に空間部15を形成するように支持部14b
にて支持した状態とする。このとき、プリント基板1の
一端部には樹脂入り口15aを形成し、他端部に樹脂出
口15bを形成しておく。そして、ウレタン系の熱硬化
性樹脂13を樹脂入り口15aから空間部15内に充填
し、空間部15内が一杯になったら、さらにプリント基
板1の表面1b側にも各電子部品の端子も覆うように熱
硬化性樹脂13を充填し、その熱硬化性樹脂13を硬化
させる。
【0007】一方、図18は、前記インバータ回路の出
力側の配線パターンを示したものであり、3本の配線パ
ターン16,17,18が設けられている。これら3本
の配線パターン16,17,18の一端部の接続部16
a,17a,18aは、インバータ回路の出力端子に接
続され、他端部の接続部16b,17b,18bは、図
示しないコネクタを介して洗濯機モータのコイルに接続
される。この場合、配線パターン16,17,18の他
端部側の接続部16b,17b,18bは、一端部の接
続部16a,17a,18a間の間隔よりも広くなるよ
うに配置されている。
【0008】また、図19は、インバータ回路に用いら
れる、IGBTからなるスイッチング素子19の取付け
状態を示している。この場合、スイッチング素子19の
端子19aは、隣り合った端子19a,19a間の間隔
を広げるように変形させて、プリント基板の接続部20
に挿入して取り付けている。
【0009】ところで、上記したようなインバータ回路
を用いてモータを駆動する場合、特にスイッチング素子
19のスイッチングによりノイズが発生するためにその
雑音端子電圧を小さくすることが必要となり、従来よ
り、そのノイズを防止するためにノイズ防止回路を設け
ている。このような回路を用いたプリント基板を設計す
る場合、ノイズを規制値以下に押さえるために、回路や
電子部品の配置を試行錯誤で工夫し、最終回路を決定す
るまでに何回も試作を繰り返しており、設計に苦労して
いるのが実情である。そこで、上記雑音端子電圧を規制
値以下に押さえることは勿論のことであるが、別途回路
を追加することなく、ノイズを低減することが要望され
ている。
【0010】本発明は上記した事情に鑑みてなされたも
のであり、その第1の目的は、別途回路を追加すること
なく、ノイズを容易に低減できる回路基板ユニットを提
供するにあり、第2の目的は、そのような回路基板ユニ
ットを良好に製造することが可能な回路基板ユニットの
製造方法を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した第1の目的を達
成するために、請求項1の発明は、交流電源を整流して
インバータの入力とすると共に、そのインバータの出力
でモータを駆動するための回路を構成する配線パターン
が設けられたプリント基板と、このプリント基板に実装
された電子部品と、前記配線パターンを覆うように設け
られたポッティング用の熱硬化性樹脂とを備え、前記配
線パターンのうち高電圧部における所定の隣り合った配
線パターン間の間隔を1.5mm以下に設定したことを
特徴としている。
【0012】ここで、ポッティング用の熱硬化性樹脂
は、従来では主に防湿を目的に使用されていた。本発明
者らは、そのポッティング用の熱硬化性樹脂の高誘電率
特性に着目し、この熱硬化性樹脂で覆う所定の隣り合っ
た配線パターン間の間隔を狭くすることにより、従来で
は考えられていなかったコンデンサを構成できることを
突き止めた。このコンデンサは、電子部品としてのコン
デンサではなく、回路に形成される分布容量であり、比
較的高周波帯域のノイズを吸収しやすくなっている。こ
れにより、新たな別回路を設けることなく、ノイズを容
易に低減できるようになる。この場合、隣り合った配線
パターン間の間隔を1.5mm以下とすることにより、
得られる分布容量が大きく、ノイズ低減効果を効果的に
得ることができる。
【0013】この場合、上記配線パターンの幅を広くす
ることが好ましい。また、間隔を1.5mm以下に設定
する配線パターンは、インバータの出力側の配線パター
ンとすることができる。また、ポッティング用の熱硬化
性樹脂は、ウレタン系熱硬化性樹脂が好ましい。
【0014】上記した第2の目的を達成するために、請
求項6の発明は、上記したような回路基板ユニットを製
造する際に、ポッティング用の熱硬化性樹脂は、プリン
ト基板の配線パターンが設けられた側を上向きにした状
態で前記配線パターンを覆うように設けるようにしたこ
とを特徴としている。
【0015】これによれば、プリント基板の配線パター
ンを覆う部分のポッティング用の熱硬化性樹脂には極力
気泡が含まれないようにできる。これにより、熱硬化性
樹脂の高誘電率を有効に利用できて、期待する分布容量
をもったコンデンサを良好に形成でき、ノイズを低減で
きる回路基板ユニットを良好に製造することができるよ
うになる。
【0016】また、請求項6と同様な目的を達成するた
めに、請求項7の発明は、上記したような回路基板ユニ
ットを製造する際に、電子部品を実装したプリント基板
を型枠内に収容した状態で、ポッティング用の熱硬化性
樹脂を前記プリント基板の配線パターンを覆うように設
け、この後、前記型枠を外すようにしたことを特徴とし
ている。
【0017】これによれば、型枠を外して配線パターン
を覆う熱硬化性樹脂を見ることにより、その配線パター
ンを覆う部分に気泡が含まれているか否かを容易に確認
することができる。これにより、配線パターンを覆う部
分に気泡が含まれないもののみをを選別でき、ノイズを
低減できる回路基板ユニットを良好に製造することがで
きる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1実施例につい
て図1ないし図9を参照して説明する。図2には本実施
例に係る洗濯機の電気的構成が示されており、まず、そ
の概略構成について述べる。この洗濯機には、負荷とし
て、図示しない外槽内に設けられた回転槽及びその回転
槽内に設けられた撹拌体を回転駆動するモータたる洗濯
機モータ21、前記回転槽内へ給水するための給水弁2
2、風呂水などを回転槽内へ供給するためのポンプ2
3、回転槽からの排水を行うための排水弁24、回転槽
内に柔軟仕上げ剤を自動投入するためのソフタ弁25な
どが設けられている。
【0019】前記洗濯機モータ21は、この場合、3相
の巻線を有するインバータ駆動形のブラシレスモータか
らなり、洗濯運転全体を制御するマイクロコンピュータ
を備えた制御装置26により、インバータ回路27を介
して駆動制御されるようになっている。このとき、制御
装置26には、洗濯機モータ21の回転位置を検出する
回転位置検出器28からそのモータ21の回転信号が入
力されるようになっている。また、前記給水弁22、ポ
ンプ23、排水弁24、ソフタ弁25も、前記制御装置
26により、負荷駆動回路29を介して通断電制御され
るようになっている。さらに、制御装置26には、洗濯
機上部のトップカバーに設けられた操作パネルの入力キ
ー30からの信号が入力されるようになっていると共
に、制御装置26は、その操作パネルに設けられた表示
部31の制御も行うようになっている。
【0020】前記インバータ回路27は、図示はしない
が三相ブリッジ接続された6個の高圧用のスイッチング
素子(IGBT)などを備えた周知構成のものであり、
このインバータ回路27の入力側には、交流電源に接続
されるプラグ32の両母線32a,32bに接続された
ノイズ防止回路33と、交流電源を整流する電源回路3
4が設けられ、この電源回路34からインバータ回路2
7に直流電源が供給されるようになっている。これら各
回路の配線パターンは、1枚或いは複数枚のプリント基
板に分けて設けられ、そのプリント基板に電子部品が実
装されるようになっている。ここで、本実施例におい
て、交流電源に接続されるノイズ防止回路33、電源回
路34、インバータ回路27と、給水弁22やポンプ2
3などの負荷への接続回路を高電圧部という。
【0021】上記ノイズ防止回路33は図3に示す回路
構成とされ、その配線パターンは図1に示す構成となっ
ている。この図1において、プリント基板35の一面
に、ノイズ防止回路33の配線パターンとして、5本の
配線パターン36〜40が設けられている。これらのう
ち、左側の2本の配線パターン36,37は、図中、左
右方向に平行に延びていて、これら配線パターン36,
37には、それぞれの両端部に接続部36a,36b及
び37a,37bが設けられていると共に、中間部にコ
ンデンサ接続部36c及び37cが設けられている。ま
た、右側の2本の配線パターン38,39も左右方向に
平行に延びていて、これら配線パターン38,39に
は、それぞれの両端部に接続部38a,38b及び39
a,39bが設けられていると共に、中間部と左側の端
部にコンデンサ接続部38c,38d及び39c,39
dが設けられている。中央部に配置された配線パターン
40は、上下方向に延びると共に、下部は右側に延びて
いて、この下部右側の一端部に接続部40aが設けら
れ、上側の端部及び中間部にコンデンサ接続部40b,
40cが設けられている。
【0022】しかして、左側上下の配線パターン36,
37のコンデンサ接続部36c,37c間にはコンデン
サ41が接続され、右側上下の配線パターン38,39
のコンデンサ接続部38c,39c間にはコンデンサ4
2が接続され、中央の配線パターン40のコンデンサ接
続部40b,40cと右側上下の配線パターン38,3
9のコンデンサ接続部38d,39d間にはコンデンサ
43,44が接続されるようになっている。また、左上
の配線パターン36の右側の接続部36bと右上の配線
パターン38の左側の接続部38aとの間、及び左下の
配線パターン37の右側の接続部37bと右下の配線パ
ターン39の左側の接続部39aとの間には、コモンモ
ードチョークコイル45のコイル45a,45bが接続
されるようになっている。
【0023】ここで、隣り合った各配線パターン36〜
40間の間隔Bは、それぞれ従来より狭い1.5mm以
下に設定されている。またこの場合、5本の各配線パタ
ーン33〜37の幅Cは、従来よりも広く設定されてい
る。さらに、隣り合った各配線パターン36〜40が平
行に対向する部分の長さDは、20mm以上に設定され
ている。
【0024】このように構成されたノイズ防止回路33
において、左側上下の配線パターン36,37の左側の
接続部36a,37aは、上記プラグ32の両母線32
a,32bに接続され、また、右側上下の配線パターン
38,39の接続部38b,39bは、上記電源回路3
4の入力端子に接続され、中央の配線パターン40の接
続部40aはアースされる。
【0025】図4は、上記ノイズ防止回路33の配線パ
ターンが設けられたプリント基板35に、コンデンサ4
1〜44及びコモンモードチョークコイル45などの電
子部品を実装した後、ポッティング用の熱硬化性樹脂4
6を設けて構成された回路基板ユニットが示されてい
る。この図4において、上記ノイズ防止回路33の配線
パターン36〜40はプリント基板35の裏面35aに
設けられ、コンデンサ41〜44及びコモンモードチョ
ークコイル45などの電子部品はプリント基板35の表
面35b側に設けられていて、ノイズ防止回路33の上
記配線パターン36〜40及び各電子部品の端子47
は、熱硬化性樹脂46により覆われている。この場合、
ポッティング用の熱硬化性樹脂46としては、従来より
洗濯機などの回路基板ユニットのポッティング用に用い
られているウレタン系熱硬化性樹脂を用いている。
【0026】図5は、上記インバータ回路27が設けら
れた部分の回路基板ユニットが示されている。この場
合、IGBTからなる高圧用のスイッチング素子48
は、3本の端子48aを変形させることなく接続部49
に挿入してプリント基板35に実装されている。この場
合も、インバータ回路27の図示しない配線パターン及
びスイッチング素子48を含む各電子部品の端子は、熱
硬化性樹脂46により覆われている。
【0027】図6は、インバータ回路27の出力側の3
本の配線パターン50,51,52を示している。これ
ら配線パターン50,51,52には、それぞれの両端
部に接続部50a,50b、51a,51b及び52
a,52bが設けられていて、それぞれの一端側(図6
では下端部側)の接続部50a,51a,52aがイン
バータ回路27に接続され、他端部側の接続部50b,
51b,52bが図示しないコネクタを介して前記洗濯
機モータ21の巻線に接続されるようになっている。
【0028】ここで、3本の各配線パターン50,5
1,52は、互いに平行に配置され、隣り合った配線パ
ターン間の間隔Eも、1.5mm以下となるように設定
されている。また、3本の各配線パターン50,51,
52の幅Fも、従来構成(図18参照)よりも広く設定
されている。なお、これら3本の各配線パターン50,
51,52もポッティング用の熱硬化性樹脂46により
覆われるようになっている。
【0029】ここで、ポッティング用の熱硬化性樹脂4
6は、従来では主に防湿を目的に使用されていたが、本
発明者らは、そのポッティング用の熱硬化性樹脂46の
高誘電率特性に着目し、この熱硬化性樹脂46で覆う所
定の隣り合った配線パターン間の間隔を狭くすること
で、従来では考えられていなかったコンデンサを構成す
ることを考えた。
【0030】図7及び図8には、2本の配線パターンを
20mm平行に配置し、これら配線パターン間の間隔
と、形成されるコンデンサ容量との関係を測定した結果
を示している。このうち、図7は、配線パターンを熱硬
化性樹脂で覆わない場合(ウレタンなしの場合)を示
し、図8は、配線パターンを熱硬化性樹脂で覆った場合
(ウレタンありの場合)を示している。これら図7及び
8から明らかなように、配線パターン間の間隔が小さく
なるに従って形成されるコンデンサ容量が大きくなり、
また、配線パターンを熱硬化性樹脂で覆った場合(ウレ
タンありの場合)の方が、配線パターンを熱硬化性樹脂
で覆わない場合(ウレタンなしの場合)よりも、形成さ
れるコンデンサ容量が大きくなることがわかる。
【0031】ちなみに、従来のように配線パターン間の
間隔を3mm以上とした場合(ウレタンあり)のコンデ
ンサ容量は約0.2pFであったのに対し、本実施例の
ように配線パターン間の間隔を1.5mmとした場合の
コンデンサ容量は、約2.2pFであり、従来の10倍
以上にも達している。
【0032】さて、上記した実施例においては、プリン
ト基板35に設けられた配線パターンのうちのノイズ防
止回路33における5本の隣り合った各配線パターン3
6〜40間の間隔Bは、それぞれ従来より狭い1.5m
m以下に設定し、それら各配線パターン36〜40をポ
ッティング用の熱硬化性樹脂46により覆うようにして
いる。これにより、従来では考えられていなかったコン
デンサを構成できる。このコンデンサは、電子部品とし
てのコンデンサではなく、回路に形成される分布容量で
あり、後述するように比較的高周波帯域のノイズを吸収
しやすくなっている。
【0033】図9は雑音端子電圧を測定した結果を示し
ている。このうち(a)は、従来のノイズ防止回路にお
ける隣り合った各配線パターン2〜6間の間隔をそれぞ
れ2mm以上とした場合であり、(b)は各配線パター
ン36〜40間の間隔をそれぞれ1.5mm以下とした
本実施例の場合を示している。この図9から明らかなよ
うに、従来では、特に高周波領域(約10MHz)のノ
イズのレベルが規制値Kに対して殆ど余裕がなかったの
に対し、本実施例においては、その高周波領域(約10
MHz)のノイズのレベルを規制値Kに対して3dB以
上も余裕をもってクリヤできるようになった。よって、
本実施例によれば、新たな別回路を設けることなく、ノ
イズを容易に低減できるようになる。
【0034】また、本実施例によれば、次のような効果
も得ることができる。ノイズ防止回路33における各配
線パターン36〜40は、隣り合った配線パターン間の
間隔を狭くした分、幅Cを広くしているので、電流を多
く流すことが可能となる。従来では、電流が多く流れる
ノイズ防止回路において、配線パターン2〜5にリード
線12(図16参照)を設け、配線パターンに流れる電
流をそのリード線12にも分散させて安全性を図るよう
にしていたが、ノイズ防止回路33における各配線パタ
ーン36〜40の幅を広くすることにより、リード線を
接続する必要がなくなり、従来よりもプリント基板35
を容易に製造することができると共に、製造コストも低
減できる。
【0035】また、配線パターン間の間隔を狭くするこ
とにより、図5に示すように、インバータ回路27に用
いられるスイッチング素子48を、これの端子48aを
変形させることなくプリント基板35に取り付けること
が可能となり、端子を変形させて取り付ける必要があっ
た従来構成(図19参照)とは違い、端子を変形させる
必要がないために部品が不良となることを防止できると
共に、取付け工数を低減でき、ひいてはコストを低減で
きる。
【0036】加えて、インバータ27の出力側の各配線
パターン50,51,52間の間隔も1.5mm以下と
なるように設定しているので、これによってもノイズを
低減できるようになる。
【0037】さらに、ポッティング用の熱硬化性樹脂4
6として用いたウレタン系熱硬化性樹脂は、他の熱硬化
性樹脂に比べて気泡ができにくく、熱硬化性樹脂46の
高誘電率を有効に利用でき、ノイズ低減効果に一層効果
的である。
【0038】図10及び図11は本発明の第2実施例を
示したものである。この第2実施例は、ポッティング用
の熱硬化性樹脂46の充填の仕方に特徴を有している。
従来の回路基板ユニットにおいては、ポッティング用の
熱硬化性樹脂はプリント基板に対する湿気を防止するこ
とが主な目的であったため、プリント基板に対する湿気
を防止できればよかった。
【0039】これに対して、上記した第1実施例のよう
に、隣り合った配線パターン間の間隔を狭くし、その配
線パターン部分をポッティング用の熱硬化性樹脂46で
覆うことによって、分布容量をもったコンデンサを形成
する構成とした場合、熱硬化性樹脂46の特に配線パタ
ーン付近に気泡が含まれないようにする必要がある。こ
れは、配線パターン付近に気泡が含まれると、熱硬化性
樹脂46の高誘電率が有効に利用できず、ノイズ低減効
果も低下してしまうためである。
【0040】そこで、この第2実施例においては、次の
ようにして熱硬化性樹脂46のポッティングを行うよう
にしている。まず、図10に示すように、ユニットケー
ス55の底部55a(図10では上部)に樹脂入り口5
6aと樹脂出口56bとを形成し、このユニットケース
55内に、電子部品を実装したプリント基板35を収容
し、ユニットケース55を、プリント基板35の配線パ
ターンが設けられた側の裏面35aが上向きとなるよう
に、底部55aを上にする。このとき、プリント基板3
5の裏面35aとユニットケース55の底部55aの内
面との間に空間部57が形成されるように、プリント基
板35を支持部58により支持する。
【0041】そして、この状態で、熱硬化性樹脂46を
樹脂入り口56aから空間部57内に充填し硬化させ
る。このとき、プリント基板35の配線パターンが設け
られた側の裏面35aを上向きとしているので、その裏
面35a付近に気泡ができることを極力防止することが
できる。
【0042】この後、図11に示すように、ユニットケ
ース55を、プリント基板35の表面35bが上向きと
なるように向きを変え、従来と同様に、熱硬化性樹脂4
6を、プリント基板35の表面35b側に電子部品の端
子47まで覆うように充填し硬化させる。
【0043】このような第2実施例によれば、プリント
基板35の配線パターンが設けられた側の裏面35a付
近に気泡ができることを極力防止することができるた
め、熱硬化性樹脂46の高誘電率を有効に利用できて、
期待する分布容量をもったコンデンサを良好に形成で
き、ノイズを低減できる回路基板ユニットを良好に製造
することができる。
【0044】図12は本発明の第3実施例を示すもの
で、この第3実施例は、上記した第2実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、ユニットケース60は、底
面が開放されている。このユニットケース60内に、電
子部品が実装されたプリント基板35を支持部58にて
支持した状態で収容し、ユニットケース60を、プリン
ト基板35の配線パターンが設けられた側の裏面35a
が上向きとなるようにする。そして、この状態で、熱硬
化性樹脂46を、プリント基板35の裏面35a上に充
填し硬化させる。このときも、プリント基板35の配線
パターンが設けられた側の裏面35aを上向きとしてい
るので、その裏面35a付近に気泡ができることを極力
防止することができる。
【0045】この後、ユニットケース60を、プリント
基板35の表面35bが上向きとなるように向きを変
え、第2実施例と同様に、熱硬化性樹脂46を、プリン
ト基板35の表面35b側に電子部品の端子47まで覆
うように充填し硬化させる。
【0046】このような第3実施例においても、プリン
ト基板35の配線パターンが設けられた側の裏面35a
付近に気泡ができることを極力防止することができる。
またこの場合、ユニットケース60には底面がないの
で、熱硬化性樹脂46が充填された後において、プリン
ト基板35の裏面35a付近に気泡があるか無いかを目
視にて確認することで、気泡が無いものだけを選別する
ことができる利点もある。
【0047】図13は本発明の第4実施例を示すもの
で、この第4実施例は、上記した第3実施例とは次の点
が異なっている。すなわち、ユニットケース60内のプ
リント基板35の裏面35a上に、ポッティング用の熱
硬化性樹脂46を充填し、気泡がないことを確認した
後、そのユニットケース60の底面に底板61を取り付
けるようにしている。この場合、底板61を透明なもの
で形成しておくことにより、底板61を通しても気泡が
あるか無いかを確認することも可能となる。
【0048】図14は本発明の第5実施例を示すもの
で、この第5実施例は次の点に特徴を有している。すな
わち、型枠62は、底板62aと、周囲の複数枚の側板
62bとを組み合わせてケース状に構成されている。こ
の型枠62内に、電子部品が実装されたプリント基板3
5を収容する。この場合、プリント基板35には、樹脂
入り口63aと樹脂出口63bとを形成している。そし
て、熱硬化性樹脂46を、樹脂入り口63から空間部5
7内へ充填する。このとき、樹脂出口63b側が樹脂入
り口63a側よりも高くなるように型枠62を傾斜させ
ると、空間部57内の空気及び熱硬化性樹脂46内の気
泡が樹脂出口63bから外部へ逃げやすくなるので、プ
リント基板35の裏面35a(配線パターンが設けられ
た面)付近の熱硬化性樹脂46に気泡が極力含まれない
ようにできる。この後、プリント基板35の表面35b
側にも熱硬化性樹脂46を充填して硬化させる。そし
て、熱硬化性樹脂46が硬化したら、型枠62を外す。
【0049】このような第5実施例においても、プリン
ト基板35の裏面35a付近に気泡があるか無いかを目
視にて確認することで、気泡が無いものだけを選別する
ことができる。
【0050】上記した各実施例では、本発明を洗濯機の
回路基板ユニットに適用した例を例示したが、本発明は
これに限られず、モータをインバータの出力で駆動する
構成のものであれば、乾燥機や食器洗浄器などの回路基
板ユニットにも適用することができる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば次のような効果を得ることができる。請求項
1、3の回路基板ユニットによれば、プリント基板に設
けられる高電圧部の配線パターンと、これを覆うポッテ
ィング用の熱硬化性樹脂とにより形成される分布容量の
コンデンサを利用することにより、別途回路を追加する
ことなく、ノイズを容易に低減できるようになる。特
に、隣り合った配線パターン間の間隔を1.5mm以下
に設定することにより、一層大きな分布容量のコンデン
サを形成でき、良好なノイズ低減効果を得ることができ
る。
【0052】請求項2の回路基板ユニットによれば、配
線パターンに、電流を分散させるためのリード線を設け
る必要がなくなるので、リード線を設ける場合に比べ
て、プリント基板を容易に製造することができると共
に、製造コストも低減できる。
【0053】請求項4の回路基板ユニットによれば、高
圧用スイッチング素子をプリント基板に取り付ける際
に、端子を変形させる必要がないために部品が不良とな
ることを防止できると共に、取付け工数を低減でき、ひ
いてはコストを低減できる。
【0054】請求項5の回路基板ユニットによれば、ポ
ッティング用の熱硬化性樹脂としてウレタン系熱硬化性
樹脂を用いるようにしたことにより、他の熱硬化性樹脂
に比べて気泡ができにくく、熱硬化性樹脂の高誘電率を
有効に利用できて、ノイズ低減効果に一層効果的であ
る。
【0055】請求項6の回路基板ユニットの製造方法に
よれば、プリント基板の配線パターンが設けられた面付
近に気泡ができることを極力防止することができるた
め、熱硬化性樹脂の高誘電率を有効に利用できて、期待
する分布容量をもったコンデンサを良好に形成でき、ノ
イズを低減できる回路基板ユニットを良好に製造するこ
とができる。
【0056】請求項7の回路基板ユニットの製造方法に
よれば、型枠を外して配線パターンを覆う熱硬化性樹脂
を見ることにより、その配線パターンを覆う部分に気泡
が含まれているか否かを容易に確認することができる。
これにより、配線パターンを覆う部分に気泡が含まれな
いもののみをを選別でき、ノイズを低減できる回路基板
ユニットを良好に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すもので、ノイズ防止
回路の配線パターンの平面図
【図2】洗濯機の電気的構成を示す図
【図3】ノイズ防止回路の回路図
【図4】ノイズ防止回路部分における回路基板ユニット
の縦断面図
【図5】インバータ回路部分における回路基板ユニット
の縦断面図
【図6】インバータ回路の出力側における配線パターン
の平面図
【図7】ウレタン樹脂がない場合における配線パターン
間の間隔とコンデンサ容量との関係を示す特性線図
【図8】ウレタン樹脂がある場合における配線パターン
間の間隔とコンデンサ容量との関係を示す特性線図
【図9】(a)は従来の配線パターンでの雑音端子電圧
の変化を示す図、(b)は本発明での雑音端子電圧の変
化を示す図
【図10】本発明の第2実施例を示すもので、熱硬化性
樹脂を充填する際の縦断面図その1
【図11】熱硬化性樹脂を充填する際の縦断面図その2
【図12】本発明の第3実施例を示す図10相当図
【図13】本発明の第4実施例を示す図10相当図
【図14】熱硬化性樹脂を充填する際の縦断面図
【図15】ノイズ防止回路の回路図
【図16】従来例を示す図1相当図
【図17】図4相当図
【図18】図9相当図
【図19】図5相当図
【符号の説明】
21は洗濯機モータ(モータ)、27はインバータ回
路、32はプラグ、33はノイズ防止回路、34は電源
回路、35はプリント基板、35aは裏面(配線パター
ンが設けられた面)、36〜40は配線パターン、41
〜44はコンデンサ(電子部品)、45はコモンモード
チョークコイル(電子部品)、46は熱硬化性樹脂、4
8はスイッチング素子(電子部品)、48aは端子、5
0〜52は配線パターン、62は型枠を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細糸 強志 愛知県瀬戸市穴田町991番地 東芝エー・ ブイ・イー株式会社名古屋事業所内 Fターム(参考) 5E314 AA25 BB06 BB15 CC20 GG26 5E338 BB22 CC04 CD12 EE13

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流してインバータの入力と
    すると共に、そのインバータの出力でモータを駆動する
    ための回路を構成する配線パターンが設けられたプリン
    ト基板と、 このプリント基板に実装された電子部品と、 前記配線パターンを覆うように設けられたポッティング
    用の熱硬化性樹脂とを備え、 前記配線パターンのうち高電圧部における所定の隣り合
    った配線パターン間の間隔を1.5mm以下に設定した
    ことを特徴とする回路基板ユニット。
  2. 【請求項2】 高電圧部における所定の配線パターンの
    幅を広くしたことを特徴とする請求項1記載の回路基板
    ユニット。
  3. 【請求項3】 間隔を1.5mm以下に設定した配線パ
    ターンは、インバータの出力側の配線パターンであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の回路基板ユニット。
  4. 【請求項4】 電子部品のうち高圧用スイッチング素子
    は、端子形状を変形させることなくプリント基板に取り
    付ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の回路
    基板ユニット。
  5. 【請求項5】 熱硬化性樹脂は、ウレタン系熱硬化性樹
    脂であることを特徴とする請求項1記載の回路基板ユニ
    ット。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のうちのいずれかに記
    載の回路基板ユニットを製造する際に、 ポッティング用の熱硬化性樹脂は、プリント基板の配線
    パターンが設けられた側を上向きにした状態で前記配線
    パターンを覆うように設けるようにしたことを特徴とす
    る回路基板ユニットの製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のうちのいずれかに記
    載の回路基板ユニットを製造する際に、 電子部品を実装したプリント基板を型枠内に収容した状
    態で、ポッティング用の熱硬化性樹脂を前記プリント基
    板の配線パターンを覆うように設け、この後、前記型枠
    を外すようにしたことを特徴とする回路基板ユニットの
    製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1547867A3 (en) * 2003-12-24 2006-03-22 Ichikoh Industries, Ltd. Motor driving unit and vehicle-door mirror
CN113993279A (zh) * 2020-07-12 2022-01-28 平流层复合水离子(深圳)有限公司 净化器驱动板灌封的装置及其方法

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