JP2000342128A - 釣り具 - Google Patents

釣り具

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JP2000342128A
JP2000342128A JP11189470A JP18947099A JP2000342128A JP 2000342128 A JP2000342128 A JP 2000342128A JP 11189470 A JP11189470 A JP 11189470A JP 18947099 A JP18947099 A JP 18947099A JP 2000342128 A JP2000342128 A JP 2000342128A
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Kazutaka Someno
一隆 染野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部材本体表面に形成された装飾が損傷して
も、美的外観やそれによる付加価値を損なうことを防止
でき、また、装飾の損傷が進むにつれて新規な外観が形
成される装飾を有する釣り具を提供することにある。 【解決手段】 部材本体1と、この部材本体1の表面上
に形成された第一装飾層22と、この第一装飾層22を
被覆して隠蔽し且つ剥離可能に形成された第二装飾層2
4とを備えており、第一装飾層22は、第二装飾層24
と別の装飾が施されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣用リール、釣竿
等といった反復使用される釣り具に係わり、詳しくは、
部材本体表面上に装飾層を有する釣り具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、釣用リール、釣竿等といった釣
り具は、特開平7−31337号公報等で開示されてい
るように、その耐食性を向上させると共に、様々な塗装
等により装飾を施し、優れた外観を備えている。近年で
は、従来の塗装処理による装飾の他に、メッキ処理、蒸
着処理、陽極酸化処理等を施し、光沢等に富み、釣り人
の美的感覚に強く訴える外観を備えてたものが多くなっ
てきている。また、これらの釣り具は、表面処理技術の
向上によって、腐食等に対する極めて強い装飾層を有
し、保護層を形成すること等により、長期間使用しても
その優れた外観が保持されるように形成されているもの
が多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の装飾は、海水や水が付着する程度の通常使用をした場
合を想定して形成されているものがほとんどである。実
際に釣りを行う際には、それ以上に過酷な環境下で使用
される場合が多く、例えば、使用中に誤って落下させて
しまったり、周囲の岩等に衝突させてしまうこともしば
しばある。
【0004】このような状況では、いくら装飾に強度を
持たせ、耐食性等を向上させても、外的衝撃による損傷
を免れることは困難である。そして、損傷を受けた装飾
は、その部分から部材本体の素地が見えることになり、
外観上の見栄えが悪くなるばかりでなく、その損傷箇所
から剥離が広がり腐食を発生させ、強いては、部材本体
の強度等を低下させてしまうことにもつながるのであ
る。
【0005】このような落下や衝突による装飾の損傷を
防止すべく、保護膜を厚く形成する等の試みがこれまで
になされてきたが、釣り具全体の重量を増加させてしま
うことになり、自ずと制限が加えられていた。さらに、
長期間の使用に耐え得る強い装飾を形成したところで、
使用者にとっては何の変化もない釣り具に飽きを来たし
てしまうこともあり、結果的にその価値も半減させてし
まうことになる。
【0006】本発明は、上記した従来事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、部材本体表
面に形成された装飾が損傷しても、美的外観やそれに伴
う付加価値が損なわれることを防止できると共に、ま
た、装飾の損傷が進むにつれて新規な外観が形成される
装飾を有する釣り具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者が、上記
目的を達成すべく講じた技術的手段は、(1)、部材本
体と、該部材本体表面上に形成された第一装飾層と、該
第一装飾層を被覆して隠蔽し且つ剥離可能に形成された
第二装飾層と、を備えていることにある。
【0008】これによれば、第二装飾層が、例えば、傷
付く等の損傷を受けると、その部分から徐々に剥離が進
行しはじめ、下層の第一装飾層が次第に視認可能とな
る。
【0009】また、(2)、上記(1)に記載の釣り具
において、前記第一装飾層と前記第二装飾層とはそれぞ
れ異なる装飾が施されていることにある。
【0010】これにより、第二装飾層が剥離した箇所か
ら視認することができる第一装飾層が明確に認識ができ
るようになり、第二装飾層の外観から第一装飾層の外観
へ次第に変化する様子を楽しむことができる。
【0011】さらに、(3)、上記(1)又は(2)の
釣り具において、前記第一装飾層上には、該第一装飾層
が剥離することを防止する中間層が設けられていること
にある。
【0012】これにより、第二装飾層が剥離した際に、
そこから第一装飾層が剥離して、部材本体の素地が露呈
してしまうことを防止することができる。
【0013】さらにまた、(4)、上記(3)に記載の
釣り具において、前記中間層は、透明性を有する樹脂か
らなることにある。
【0014】これにより、第二装飾層の剥離箇所から第
一装飾層が剥離することを防止すると共に、第一装飾層
の視認性を確保することができ、第二装飾層から第一装
飾層への外観の変化を可能にすることができる。
【0015】さらにまた、(5)、上記(3)又は
(4)に記載の釣り具において、前記中間層の表面は、
鉛筆硬度が2H〜4Hであることにある。
【0016】これによれば、例えば、部材本体が多少の
可撓性を有している場合であっても、従靭な中間層がそ
れに同調し、中間層自体の剥離を防止することができ
る。また、外的衝撃が加えられた場合であっても、その
衝撃を吸収して第一装飾層に損傷を与えるを防止すると
共に、中間層が剥離することも防止することができる。
【0017】さらにまた、(6)、上記(1)〜(5)
のいずれか一項に記載の釣り具において、前記第二装飾
層の付着性は、碁盤目テープ法による評価が4以下であ
ることにある。
【0018】これにより、第二装飾層に等との接触によ
り強い衝撃が加えられると、第二装飾層は砕壊し、部材
本体上からの剥離を起こさせやすくする。
【0019】さらにまた、(7)、上記(1)〜(6)
に記載の釣り具において、前記第二装飾層は、層厚が
0.01〜30μmであることにある。
【0020】これにより、第二装飾層の剥離を容易にす
ると共に、従来のものと比較して釣り具全体の重量をほ
とんど増加させることがなく、外観を変化させることが
できるようになる。
【0021】以上、本発明は、この目的に沿ったもので
あれば、上記手段を複数組み合わせて用いることも当然
可能である。ここで、本発明における装飾とは、記号、
文字、色、色彩、模様、図形、標章等を指し、また、こ
れらが結合したものも包含されるものである。
【0022】
【発明の効果】本発明においては、部材本体表面上に第
一装飾層を設け、その上に第一装飾層と全く別の装飾を
施された第二装飾層を設けていることにより、第二装飾
層に傷が付く等の損傷を受けると、その部分から下層の
第一装飾層が次第に視認可能となる。そのため、第二装
飾層の損傷箇所から部材本体の素地が見えることなく、
第二装飾層の外観とは全く別の装飾が視認できるように
なり、外観の変化を楽しむことができる釣り具を提供す
ることができる。
【0023】さらに、請求項2によれば、第一装飾層が
第二装飾層と異なる装飾が施されているため、外観の変
化が明確に認識ができるうえ、一つの釣り具において、
第一装飾層の外観と、第二装飾層の外観と、それに変化
する途中の外観とを楽しむことができ、付加価値を高め
ることができる。
【0024】そして、請求項3によれば、第一装飾層上
に中間層が設けられていることから、第一装飾層の剥離
を防止することができると共に、請求項4により、第一
装飾層の視認性が確保することができる。
【0025】また、請求項5により、釣り具に外的衝撃
が加えられた際に、その衝撃を吸収して第一装飾層に損
傷が加えられることを防止すると共に、請求項6により
第二装飾層が剥離されやすくすることができる。
【0026】請求項8により、第二装飾層の剥離を容易
にすると共に、従来のものから釣り具全体の重量をほと
んど増加させることがなく、外観を変化させることがで
きるようになり、結果的に付加価値を高めることができ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづき詳細に説明する。図1は、本発明における一
実施形態であり、釣り具の部材本体の断面図を示したも
のである。
【0028】図中1は、部材本体を示しており、部材本
体1の表面上には、装飾層2が備えらている。この装飾
層2は、少なくとも複数の層からなり、部材本体1の表
面上に積層状態で設けられている。
【00329】部材本体1の材料としては、種々の金属
(例えば、ステンレス,銅,黄銅,アルミニウム,マグ
ネシウム,チタン,亜鉛,ニッケル等、又は、これらの
合金)、セラミックス(例えば、炭化珪素,アルミナ,
ジルコニア等)、樹脂(例えば、アクリル,ポリエステ
ル,ポリエチレン,ポリスチレン,ポリプロピレン,ポ
リフェニレンサルファイド,ポリアミド,ポリカーボネ
ート,ポリエチレンテフタレート,ポリアセタール,ポ
リ酢酸ビニル,塩化ビニル,アクリロニトリルブタジエ
ンスチレン等)、繊維強化樹脂(例えば、炭素繊維,ガ
ラス繊維,ボロン繊維等の補強繊維にエポキシ樹脂等の
熱硬化性樹脂を含侵させたプリプレグ等)、天然素材
(例えば、綿,絹,皮革,コルク,木材等)等が挙げら
れ、必要に応じて、これらを合成又は混合させて用いる
ことができる。
【0030】装飾層2は、少なくとも第一装飾層22
と、これを被覆し隠蔽する第二装飾層24とを備えてい
る。ここで、本体表面上に第一装飾層22を形成する前
には、部材本体1の表面上に直接下地層21を形成して
もよい。この下地層21は、アクリル系塗料,ウレタン
系塗料,エポキシ系塗料,シリコーン系塗料,フェノー
ル系塗料,フッ素系塗料等の塗料をシゴキ,吹付け,浸
漬,刷毛塗り等により塗布乾燥することによって形成さ
れる。好ましくは、下地層21は、部材本体1及び第一
装飾層22との密着性の良いものが選ばれる。これによ
り部材本体1の耐食性を向上させることができ、下地層
21を平滑に研磨すれば、第一装飾層22の成形性が良
好になる。
【0031】第一装飾層22は、例えば、真空蒸着法,
スパッタリング法,イオンプレーティング法,プラズマ
CVD法,有機金属CVD法,湿式メッキ,陽極酸化処
理,ドライコーティング,シルクスクリーン印刷,ホッ
トメルト,ホットスタンプ等を用いて、部材本体1又は
下地層21の素材により適宜選択して形成される。第一
装飾層の厚さとしては、装飾の視認性及び重量等を考慮
して、数10nm〜数10μm程度であることが好まし
い。
【0032】例えば、部材本体1がA1合金により形成
されていれば、陽極酸化処理(アルマイト)を用いて着
色したり、部材本体1が炭素繊維に熱硬化性のエポキシ
樹脂を含侵させたプリプレグにより形成され、エポキシ
樹脂系のクリヤー塗料により下地層が形成されたもので
あれば、密着性の観点からエポキシ樹脂系による塗装や
金属蒸着等により着色や装飾が形成される。
【0033】このような第一装飾層22上には、第二装
飾層24を形成する前に、中間層23を形成することが
望ましい。この中間層23は、第一装飾層22の保護と
視認性を確保するために、透明性を有する樹脂からなる
塗料により形成される。中間層23としては、例えば、
アクリル系クリヤー塗料,エポキシ系クリヤー塗料,フ
ッ素系クリヤー塗料等の塗料をシゴキ,吹付け,浸漬,
刷毛塗り等により塗布乾燥することによって形成され
る。
【0034】中間層23は、第一装飾層22の保護と釣
り具全体の重量の観点から、数μm〜数100μm程度
の厚さで鉛筆硬度を2H〜4H程度の硬さに形成される
ことが好ましい。これにより、第一装飾層22が部材本
体1又は下地層21から剥離することを防止し、後述す
るように、第一装飾層22が視認可能となった際の損傷
が防止されると共に、中間層23自体の剥離も防止す
る。
【0035】第一装飾層22又は中間層23上には、第
二装飾層24が形成される。第二装飾層24としては、
Al,Cu,Ag,Mg,In,Cr,Si,Ni,A
u,Rh,Pt等の金属被膜、TiN,TiC,CrC
N,TiAlN,DLC,SiC,ZrC等のセラミッ
クス被膜、アクリル系,ウレタン系,エポキシ系,シリ
コーン系,フッ素系,フェノール系等の合成樹脂塗料や
合成樹脂インク等により構成される。
【0036】第二装飾層24は、例えば、真空蒸着法,
スパッタリング法,イオンプレーティング法,プラズマ
CVD法,有機金属CVD法,湿式メッキ,陽極酸化処
理,ドライコーティング等による金属又はセラミックス
被膜成形、シルクスクリーン印刷,ホットメルト,ホッ
トスタンプ等による樹脂塗膜成形により形成される。
【0037】第二装飾層24は、第一装飾層22と同様
に装飾の視認性及び重量等を考慮して、数10nm〜数
10μm程度の厚さに形成されるが、第二装飾層24が
剥離し易くするため、好適には、中間層23の層厚より
も薄く形成される。また、第二装飾層24は剥離を容易
にするため、中間層23に使用される樹脂塗料と付着性
が良くない材料を使用する等により中間層23との付着
性がさほど良好にならないように形成することが好まし
く、好適には碁盤目テープ法(JIS K 5400
8.5)による評価点が4以下になるように形成すると
よい。
【0038】ここで、本発明における要旨は、第二装飾
層24の剥離を可能とし、それにより部材本体1の外観
の変化をさせることにあるため、第二装飾層24上に保
護層を形成する等によって積極的に第二装飾層24の剥
離及び損傷を防止する必要はない。
【0039】また、第二装飾層24は、第一装飾層22
と同一の装飾を施してもよいが、本発明においては、第
二装飾層24が剥離又は損傷することにより、全く新規
な外観を持たせることを目的としているため、第一装飾
層22とは全く別の装飾が施される。
【0040】次に、上記のように構成された釣り具の外
観が変化する原理について説明する。ここで、仮に、釣
り具を取り扱っている最中に誤ってその釣り具を落下さ
せたり、周囲の岩等に衝突させてしまったとすると、第
二装飾層24が損傷を受けて部分的に剥離を起こし、図
2(A)のように、第二装飾層24が剥離した部分から
下層の第一装飾層22が視認可能になる。
【0041】この釣り具が、第一装飾層22と第二装飾
層24とに、同一の装飾が施される場合については、剥
離又は損傷した部分が目立たなくなり、第二装飾層24
の外観と同一の外観が維持されることになる。それに対
して本発明においては、第二装飾層24が第一装飾層2
2とは全く別の装飾が施されていることにより、第二装
飾層24が損傷を受け剥離した際に、そこから部材本体
1の素地が見えることなく下層の第一装飾層22が視認
可能になり、第二装飾層の外観とは全く別の装飾が視認
できるようになる。
【0042】また、第二装飾層24が、狭い範囲で部分
的に剥離又は損傷した場合についても、第一装飾層22
と第二装飾層24とにより、その剥離又は損傷した部分
が斑模様となり、元の第二装飾層24の外観とは全く別
の外観を呈することになる。
【0043】そして、釣り具の使用を繰り返していくう
ちに、摩擦などにより第二装飾層24が広範囲に亙って
徐々に剥離していく。すると、最終的には図2(B)に
示すように、第一装飾層22が完全に露出することにな
り、部材本体1の表面は、第二装飾層24の外観から第
一装飾層22の外観に変わるのである。
【0044】そして、完全に露出した第一装飾層22上
には、透明な中間層23が形成されていることにより第
一装飾層22の視認性を確保したまま剥離等から保護さ
れ、第二装飾層24のように剥離することが防止される
のである。
【0045】もっとも、外観の変化を何度も繰り返すこ
とができるように、第一装飾層上に複数の剥離可能な装
飾層を設けることも可能である。それにより、上述した
ような第二装飾層24から第一装飾層22への変化以外
に他の変化を奏することになり、複数の層にわたって剥
離や損傷があれば、より複雑な模様の変化を楽しむこと
ができるのである。
【0046】また、中間層23の表面は、後述するよう
に、その上に形成される第二装飾層24の剥離を容易に
するため、研磨等により平滑に形成する必要はなく、む
しろ、中間層23の表面には、外観上気にならない程
度、例えば、数μm〜数10μm程度の凹凸があった方
が好ましい。これにより、中間層23の凸部上に形成さ
れた第二装飾層24が摩擦等により早く剥離し、凹部上
に形成された第二装飾層が後から剥離するようになる。
【0047】また、予め中間層23の凸部を利用して模
様や図柄の輪郭を形成しておくことで、第二装飾層24
から第一装飾層22への変化する際に、その模様や図柄
を視認できるようにすることもできる。
【0048】以上、本発明を説明したが、本発明は、上
記のような実施の形態にのみに限定されるものではな
く、その本質から逸脱しない限りどのような形態であっ
ても構わない。
【0049】例えば、第一装飾層22や第二装飾層24
は、部材本体1の表面の限られた一部にのみ形成し、そ
の部分の装飾だけが外観上変化するようにしてもよい。
【0050】ここで、本発明の実施例について説明す
る。 〔実施例1〕アルミニウム合金のダイカストで形成され
たリール側板の表面を、陽極酸化処理(アルマイト)に
よりシャンパンゴールド色に着色すると共に、厚さ2.
5μmのアルマイト被膜を形成した。ついで、リーフィ
ングタイプの鱗片状アルミニウム・ペーストを混合した
ウレタン系塗料を塗布乾燥し、30μm程度の厚さで鉛
筆硬度が6Hの第二装飾層を形成した。
【0051】このようにして得られたリールの側板は、
表面に傷が付くと、そこから第二装飾層が剥離しはじ
め、下層の第一装飾層が中間層を通して視認可能とな
り、アルミニウム片のシルバー色にアルマイト被膜のシ
ャンパンゴールド色の斑模様が浮き出るように見えた。
そして、使用するに連れてアルミニウム片塗膜の剥離が
徐々に広がると共に、シャンパンゴールド色の範囲が広
がり、最終的にリール側板全域がシャンパンゴールド色
になった。
【0052】〔実施例2〕炭素繊維に熱硬化性エポキシ
樹脂を含侵させたプリプレグをマンドレルに巻回して熱
硬化処理をすることによって得られた素管本体表面上
に、エポキシ系クリヤー塗料でシゴキ塗装を用いて厚さ
5μmの下地層を形成した。次いで、ブルーメタリック
のウレタン系インクでシルクスクリーン印刷により模様
を形成し、乾燥させることによって第一装飾層を15μ
mの厚さに形成した。次に、第一装飾層上から本体表面
上に亙る全域に、エポキシ系クリヤー塗料を塗布乾燥さ
せて中間層を形成した。そして、第一装飾層による中間
層の凸部を研磨して表面を平滑にし、下地層からの厚さ
を30μmに形成した。さらに、中間層上の全域に、真
空蒸着によりアルミニウムを被覆し、厚さ2μm程度の
第二装飾層を形成した。
【0053】このようにして得られた竿管は、金属等と
こすれて表面に傷が付くと、そこから第二装飾層が剥離
しはじめ、下層の第一装飾層が中間層を通して視認可能
となり、アルミニウムのシルバー色にブルーメタリック
色の斑模様が浮き出るように見えた。そして、使用する
に連れてアルミニウム被膜の剥離が徐々に広がると共
に、ブルーメタリック色の範囲が広がり、最終的に竿管
全域がブルーメタリック色になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明における一実施形態であり、釣
り具の部材本体の断面図を示したものである。
【図2】図2は、図1で示した第二装飾層が損傷を受
け、剥離した状態を示しており、図2(A)は、第二装
飾層が部分的に剥離し、第一装飾層が視認可能となった
状態であり、図2(B)は、第二装飾層の全体が完全に
剥離した状態をそれぞれ示した断面図である。
【符号の説明】
1 部材本体 2 装飾層 21 下地層 22 第一装飾層 23 中間層 24 第二装飾層 25 保護層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部材本体と、該部材本体表面上に形成さ
    れた第一装飾層と、該第一装飾層を被覆して隠蔽し且つ
    剥離可能に形成された第二装飾層と、を備えていること
    を特徴とする釣り具。
  2. 【請求項2】 前記第一装飾層と前記第二装飾層とはそ
    れぞれ異なる装飾が施されていることを特徴とする請求
    項1に記載の釣り具。
  3. 【請求項3】 前記第一装飾層上には、該第一装飾層が
    剥離することを防止する中間層が設けられていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の釣り具。
  4. 【請求項4】 前記中間層は、透明性を有する樹脂から
    なることを特徴とする請求項3に記載の釣り具。
  5. 【請求項5】 前記中間層の表面は、鉛筆硬度が2H〜
    4Hであることを特徴とする請求項3又は4に記載の釣
    り具。
  6. 【請求項6】 前記第二装飾層の付着性は、碁盤目テー
    プ法による評価が4以下であることを特徴とする請求項
    1〜5のいずれか一項に記載の釣り具。
  7. 【請求項7】 前記第二装飾層は、層厚が0.01〜3
    0μmであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか
    一項に記載の釣り具。
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