JP2000342901A - 蒸留方法およびそれに用いる蒸留装置 - Google Patents
蒸留方法およびそれに用いる蒸留装置Info
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Abstract
とのできる蒸留置を提供する。 【解決手段】蒸留缶1と、醗酵後の醪を収容する醪待タ
ンク2と、昇温タンク3と、醪待タンク2と蒸留缶1を
連結する開閉弁12a付き第1供給管12と、醪待タン
ク2と昇温タンク3を連結する開閉弁13a付き第2供
給管13と、昇温タンク3内の醪を加熱する熱交換器9
と、昇温タンク3内の留出ガスを蒸留缶1に導入する開
閉弁14a付き第1導入管14と、凝縮器4と、蒸留缶
1内の留出ガスを凝縮器4に導入する開閉弁15a付き
スワンネック15と、このスワンネック15から分岐し
て醪待タンク2に連結する開閉弁16a付き分岐管16
とを備えている。
Description
れに用いる蒸留装置に関するものである。
ー等の蒸留酒の製造に、ポットスチル等の単式蒸留機が
使用されている。ところが、従来のポットスチルでは、
得られる蒸留酒のアルコール度数が低いという問題や、
蒸気,冷却水等の使用量が多いという問題がある。
本発明者は、従来のポットスチルでは分留していた後留
液(1回の蒸留の終わりに得られる留出液であり、フル
フラール,ジアセチル,高級脂肪酸エステル等の高沸点
成分が多量に混じっている)や初留液(1回の蒸留の初
めに得られる留出液であり、前回の後留液の滓等が含ま
れている)を活用するようにした単式の焼酎蒸留装置を
提案している(特願平4−242765号)。
に、蒸留缶51の手前に昇温タンク(前置蒸留缶)52
を設け、まず、昇温タンク52内に、前回の蒸留操作で
得られた昇温させた醪54を入れ、ついで、この昇温タ
ンク52内に蒸気を吹き込み、その留出ガスを昇温タン
ク52から取り出して蒸留缶51に送り込む。このと
き、この送り込んだ留出ガスのアルコール度数を検度器
53で観測する。そして、上記留出ガスで蒸留缶51内
の醪55を昇温させる。そして、上記留出ガスのアルコ
ール度数が0度になったことを検度器53が観測する
と、蒸留缶51に上記留出ガスを送り込むことを止め、
蒸気を送るようにする。図において、56は凝縮器、5
7は製品タンク、58は初後留液タンクである。
51に送り込んだ(昇温タンク52からの)留出ガスに
より、蒸留缶51内の醪55のアルコール濃度を高める
ことができ、従来のポットスチルに比べ、得られる蒸留
酒のアルコール度数が高くなる。また、蒸留時間を短縮
することができ、蒸気,冷却水等の使用量が少なくてす
む。しかしながら、最近では、単式の焼酎蒸留装置を用
いながらも、さらにアルコール度数の高い製品を安価に
製造することができる蒸留方法および蒸留装置の開発が
強く要望されている。
もので、アルコール度数の高い製品を安価に製造するこ
とのできる蒸留方法およびそれに用いる蒸留装置の提供
をその目的とする。
め、本発明は、醗酵後の醪(もろみ)を収容する醪待タ
ンクに、蒸留缶内の醪を蒸留して得られた留出ガスの後
留部分を導入し、この後留部分で上記醪待タンク内の醪
を昇温させ、この昇温後に、蒸留缶内の蒸留廃液を排出
し、新たに上記後留部分で昇温させた醪の一部を上記醪
待タンクから取り出して蒸留缶に供給し、かつ、上記後
留部分で昇温させた醪の一部を上記醪待タンクから取り
出して前置蒸留缶に供給し、この前置蒸留缶に供給した
醪を加熱手段により加熱し、この加熱により蒸発,気化
された留出ガスを上記前置蒸留缶から取り出して蒸留缶
に導入し、この導入した留出ガスで蒸留缶内の醪を昇温
させ、この昇温により蒸発,気化された留出ガスを蒸留
缶から取り出したのち凝縮器に導入して凝縮,液化する
ようにした蒸留方法を第1の要旨とし、蒸留缶と、醗酵
後の醪を収容する醪待タンクと、前置蒸留缶と、上記醪
待タンクと蒸留缶を連結する開閉弁付き第1供給路と、
上記醪待タンクと前置蒸留缶を連結する開閉弁付き第2
供給路と、上記前置蒸留缶内の醪を加熱する加熱手段
と、上記加熱手段の加熱により生成された上記前置蒸留
缶内の留出ガスを蒸留缶に導入する開閉弁付き第1導入
路と、凝縮器と、上記第1導入路から導入された留出ガ
スの昇温により生成された上記蒸留缶内の留出ガスを凝
縮器に導入する開閉弁付き第2導入路と、上記第2導入
路から分岐して上記醪待タンクに連結する開閉弁付き分
岐路とを備えている蒸留装置を第2の要旨とする。
留缶での蒸留の終わりに蒸留缶から取り出される後留部
分を醪待タンクに導入し、上記後留部分で醪待タンク内
の醗酵後の醪を昇温させる。ついで、この昇温後に、蒸
留缶内の蒸留廃液を排出し、上記後留部分で昇温させた
醪の一部を醪待タンクから取り出して蒸留缶および前置
蒸留缶に供給する。つぎに、この前置蒸留缶に供給した
醪を加熱手段により加熱し、その留出ガスを前置蒸留缶
から取り出して蒸留缶に導入する。そして、この導入し
た留出ガスで蒸留缶内の醪を昇温させ、その留出ガスを
蒸留缶から取り出したのち凝縮器に導入している。
から取り出した後留部分を醪待タンクに導入し、この後
留部分で醪待タンク内の醗酵後の醪を昇温させたのち、
上記後留部分で昇温させた醪の一部を醪待タンクから取
り出して蒸留缶および前置蒸留缶に供給している。した
がって、蒸留缶および前置蒸留缶での醪の蒸留時間(昇
温時間)を短縮することができるうえ、醪のアルコール
度数を高めて、得られる製品のアルコール度数を高くす
ることができる。また、醪待タンクに直接に後留部分を
導入しているため、他の加熱手段に比べて、醪待タンク
の設備費が安価になる。また、醪の蒸留時間が短くなる
ため、その分蒸気の使用量が減少する。しかも、後留部
分の再留を行わないため、後留部分を冷却するための冷
却水が不要になり、全体の冷却水使用量が大幅に減少す
る。したがって、地下水の使用量やクーリングタワーの
電気量が少なくてすみ、省エネ化,省力化を実現するこ
とができる。一方、本発明の蒸留装置によれば、本発明
の蒸留方法を効率よく行うことができる。
縮器に導入する途中で、上記前置蒸留缶内の醪のアルコ
ール度数が所定値を下回った場合には、上記前置蒸留缶
内の醪を排出し、新たに上記醪待タンク内の醪を導入す
るようにした場合には、蒸留缶内の醪のアルコール度数
の低下を防ぐことができ、これにより、得られる製品の
アルコール度数を高く維持することができる。
面にもとづいて説明する。
示している。この実施の形態の蒸留装置は単式の蒸留装
置である。図において、1は円筒状の蒸留缶であり、醪
待タンク2内に収容された醗酵後の醪Aの一部が、醪待
タンク2の下端部から延びる出口管11および開閉弁1
2a付き第1供給管12を介して供給される。3は昇温
タンク(前置蒸留缶)であり、醪待タンク2内に収容さ
れた醗酵後の醪の一部が出口管11および開閉弁13a
付き第2供給管13を介して供給される。また、蒸留缶
1と昇温タンク3とは、開閉弁14a付き第1導入管1
4を介して連結しており、サンプルテスター5で第1導
入管14を通る留出ガス中のアルコール度数を検出しう
るようにしている。
示せず)が、蒸留缶1の頂部から延びる開閉弁15a付
きスワンネック(第2導入路)15に連結している。1
6は開閉弁15aより上流側のスワンネック15の部分
から分岐する開閉弁16a付き分岐管であり、醪待タン
ク2に連結している。図において、4aは凝縮器4の内
部に設けた冷却コイル、6は製品タンク、7は初後留タ
ンク、8はタンク、17aは冷却水入口管、17bは冷
却水排出弁、18は凝縮器4で凝縮,液化された留出液
を取り出す留出液取出管、19は留出液取出管18を通
る留出液のアルコール度数を検出する検度器である。ま
た、1a,3a,6a,7aは取り出し弁、8a,8
b,18a,18bは開閉弁である。
れぞれ、同構造の熱交換器9,10が設けられている。
これら両熱交換器9,10のうち、蒸留缶1に設けた熱
交換器9について説明する。この熱交換器9は、図2お
よび図3に示すように、上記蒸留缶1内の底部近傍に上
記蒸留缶1と同心状に配設された6本の円筒状の本体2
1と、上記蒸留缶1の外周部に配設された円環状の1つ
の蒸気供給管22と、上記蒸留缶1の外周部で上記蒸気
供給管22の下側に配設された円環状の1個の蒸気排出
管23と、ボイラー(図示せず)とを備えており、上記
各本体21は、それ自体の軸方向が上記蒸留缶1の軸方
向に沿うようにして、縦向きで、かつ、等間隔置きに配
設されている。上記両熱交換器9,10は加熱面積を大
きくすることができ、蒸留時間を短くできる(加熱方法
は直接蒸気加熱でもよい)。
造(この内部に円環状の空間が形成されている)になっ
ており、その頂部から蒸気導入管25が蒸留缶1の缶壁
1aに向かって延びているとともに、その底部から蒸気
排出管26が蒸留缶1の缶壁1aに向かって延びてい
る。上記各蒸気導入管25は、その先端が上記缶壁1a
に穿設された貫通丸孔1bを貫通して缶壁1a外に突出
しており、この突出部分の外周面にねじ部25aが形成
されている(図4参照)。一方、上記各蒸気導入管25
に対応する上記缶壁1aの外周面の部分にナット板27
がボルト32止めされており、各ナット板27の中央部
に、上記各蒸気導入管25の軸方向に沿うようにして貫
通孔27aが穿設されている。そして、これら各貫通孔
27aの内周面に、上記各蒸気導入管25のねじ部25
aにら合するねじ部27bが形成されている。また、上
記各ナット板27の貫通孔27aに対応する上記蒸気供
給管22の部分に蒸気出口22aが穿設されており、上
記ナット板27にボルト33止めされた枝管28を介し
て、上記貫通孔27aと蒸気出口22aとが連通してい
る。
導入管25と同様にして、蒸気排出管23に連通してい
る。すなわち、上記蒸気排出管26は、その先端が上記
缶壁1aに穿設された貫通丸孔1cを貫通して缶壁1a
外に突出しており、この突出部分の外周面にねじ部26
aが形成されている(図4参照)。一方、上記各蒸気排
出管26に対応する上記缶壁1aの外周面の部分にナッ
ト板29がボルト32止めされており、各ナット板29
の中央部に、上記各蒸気排出管26の軸方向に沿うよう
にして貫通孔29aが穿設されている。そして、これら
各貫通孔29aの内周面に、上記各蒸気排出管26のね
じ部26aにら合するねじ部29bが形成されている。
また、上記各ナット板29の貫通孔29aに対応する上
記蒸気排出管23の部分に蒸気入口23aが穿設されて
おり、上記ナット板29にボルト33止めされた枝管3
0を介して、上記貫通孔29aと蒸気入口23aとが連
通している。図4において、34はパッキン、35は上
記缶壁1aに固定した座金である。
本体21の蒸気導入管25,蒸気排出管26をそれぞれ
缶壁1aの貫通丸孔1b,1cに通して缶壁1a外へ引
き出し、ついで、パッキン34を所定位置に位置決めし
た状態で、蒸気導入管25,蒸気排出管26の先端にナ
ット板27,29を嵌め、つぎに、ナット板27,29
を回動させてナット板27,29のねじ部27a,29
aと蒸気導入管25,蒸気排出管26のねじ部25a,
26aとをら合させたのち、ナット板27,29を缶壁
1aの座金35にボルト32で固定する。そののち、ナ
ット板27,29の外側に枝管28,30をボルト33
止めする。
気を導入すると、この蒸気は各枝管28,各蒸気導入管
25を経て、各本体21の外周壁に形成した円環状の空
間に流入し、周囲の醪B(図1参照)を加熱したのち、
各蒸気排出管26,各枝管30を経て蒸気排出管23に
導入してボイラー内に戻る。そして、この熱交換器9に
よる熱交換により、蒸留缶1内の醪Bは各本体21の内
部空間21aを上昇して対流し、速やかにアルコールの
沸点温度に加熱される。
10は、上述したように、上記熱交換器9と同構造であ
り、また、昇温タンク3への組み立て要領および昇温タ
ンク3での作用も同じである。したがって、その説明を
省略する。
製品アルコールをつぎのようにして製造することができ
る。すなわち、まず、醪待タンク2に所定の醪Aを収容
しておく。そして、蒸留缶1での蒸留の終わりに、昇温
タンク3からの留出アルコールベーパーの供給が停止さ
れる(この停止は、第1導入管14の開閉弁14aを閉
弁することにより行われる)と、熱交換器9に蒸気を流
して蒸留缶1を加熱する。と同時に、スワンネック15
の開閉弁15aを閉弁するとともに、分岐管16の開閉
弁16aを開弁する。これにより、蒸留缶1からの後留
アルコールベーパー(後留部分)を、スワンネック15
および分岐管16を通して醪待タンク2に導入し、この
導入した後留アルコールベーパーにより醪待タンク2中
の醪Aを昇温させる。
アルコール度数が所定値(例えば、アルコール度数0
%)まで低下すると、これをサンプルテスター(図示せ
ず)で検出し、開閉弁15aを開弁し、開閉弁16aを
閉弁する。つぎに、蒸留缶1内の醪Bを排出し、醪待タ
ンク3から醪Aの一部を蒸留缶1および昇温タンク3に
供給する。つぎに、昇温タンク3の熱交換器10に蒸気
を通し、昇温タンク3内の醪C(図1参照)を加熱させ
る。これにより、昇温タンク3内で留出アルコールベー
パーが生成し、第1導入管14(開閉弁14aは開弁し
ている)を通って蒸留缶1に導入する。これにより、蒸
留缶1内の醪Bが昇温し、留出アルコールベーパーが凝
縮器4に導入され、製品アルコールが得られる。
ル度数が上記所定値まで低下すると、これを排出し、醪
待タンク2から醪Aの一部を昇温タンク3に供給する。
そして、再び、上記熱交換器10により昇温タンク3内
の醪Cを昇温させ、昇温タンク3内で生成した留出アル
コールベーパーを蒸留缶1に導入する。これにより、蒸
留缶1内の醪Bが昇温し、留出アルコールベーパーが凝
縮器4に導入され、製品アルコールが得られる。
コール度数が上記所定値まで低下すると、これを排出
し、醪待タンク2から醪Aの一部を昇温タンク3に供給
し、上記と同様にして、蒸留缶1内で生成した留出アル
コールベーパーを凝縮器4に導入し、製品アルコールを
得る。一方、上記供給により醪待タンク2内が空になる
ため、醪待タンク2内に醪Aを収容する。
ール度数が上記所定値になると、これを排出し、かつ、
蒸留缶1への留出アルコールベーパーの供給を停止す
る。この停止は、第1導入管14の開閉弁14aを閉弁
することにより行われる。この停止後は、上記と同様の
操作が繰り返される。なお、1回の蒸留により、製品ア
ルコールを得るようにしてもよい。
タンク2に直接に後留アルコールベーパーを供給して醪
待タンク2内の醪Aを昇温しているため、蒸留時間(醪
の昇温時間)が短くなるうえ、蒸留缶1の醪Bのアルコ
ール度数が高くなり、その分留出アルコールベーパーの
アルコール度数も高くなる。しかも、醪待タンク2の設
備費が少なくてよい。さらに、後留アルコールベーパー
を再留しないため、冷却水の使用量が大幅に減少し、地
下水もしくはクーリングタワーの電気量も小さくなり、
省エネ,省力になる。また、留出アルコールベーパーの
アルコール度数を上げているため、蒸留缶1からの留出
アルコールベーパー量を少なすることができ、省エネ化
できるうえ、焼酎等の貯蔵タンクを小さくすることがで
きる。さらに、昇温タンク3での蒸留に蒸気を使用して
いないため、蒸気の使用量も大幅に減少する。
は、まず、醪待タンク2にアルコール度数(以下「AL
C」と略す)10.5%、体積21900l(リット
ル)、温度20℃の醪Aを収容しておく。また、昇温タ
ンク3からの留出アルコールベーパーの供給停止の際に
おける、蒸留缶1中の醪BはALC7.5%、体積11
000l、温度94℃である(図5参照)。一方、上記
停止後は、昇温タンク3は空の状態にある。
待タンク2への後留アルコールベーパー導入により、所
定時間が経過すると、醪待タンク2の醪AはALC1
2.5%、体積25000l、温度80℃になり、蒸留
缶1の醪BはALC0%、体積7900l、温度100
℃になる(図6参照)。その時点で、蒸留缶1内の醪B
を排出し、醪待タンク2から10000lの醪Aを蒸留
缶1に供給するとともに、5000lの醪Aを昇温タン
ク3に供給する(図7参照)。
気を通し、昇温タンク3内の醪Cを昇温させる。これに
より、昇温タンク3に留出アルコールベーパーが生成
し、所定時間が経過する間に、ALC37.8%、16
50l、100℃の留出アルコールベーパーが蒸留缶1
に導入される。そして、昇温タンク3内の醪CはALC
0%、3350l、100℃になる。また、上記留出ア
ルコールベーパーにより蒸留缶1内の醪Bが昇温し、留
出アルコールベーパーが凝縮器4に導入され、ALC6
3.3%、1020lの留出アルコール液が得られる。
このとき、蒸留缶1内の醪BがALC11.5%、10
630l、92℃になる(図8参照)。
%になった時点で、これを排出し、醪待タンク2から5
000lの醪Aを昇温タンク3に供給する(図9参
照)。そして、再び、熱交換器10内を通る蒸気によ
り、昇温タンク3内の醪Cを昇温させる。これにより、
昇温タンク3内に留出アルコールベーパーが生成し、A
LC37.8%、1650l、100℃が蒸留缶1に導
入される。そして、上記留出アルコールベーパーによ
り、昇温タンク3内の醪CはALC0%、3350l、
100℃になる。また、蒸留缶1内の醪Bが昇温し、留
出アルコールベーパーが凝縮器4に導入され、ALC5
9.5%、1450lの留出アルコール液が得られる。
このとき、蒸留缶1内の醪BがALC9.1%、108
30l、94℃になる(図10参照)。
になった時点で、これを排出し、醪待タンク2から50
00lの醪Aを昇温タンク3に供給する(図11参
照)。これにより、醪待タンク2内が空になる。また、
再び、熱交換器10内を通る蒸気により、昇温タンク3
内の醪Cを昇温させる。これにより、昇温タンク3内に
留出アルコールベーパーが生成し、ALC37.8%、
1650l、100℃が蒸留缶1に導入される。そし
て、上記留出アルコールベーパーにより、昇温タンク3
内の醪CはALC0%、3350l、100℃になる。
また、蒸留缶1内の醪Bが昇温し、留出アルコールベー
パーが凝縮器4に導入され、ALC55.5%、135
0lの留出アルコール液が得られる。このとき、蒸留缶
1内の醪BがALC7.7%、11130l、94℃に
なる(図12参照)。
び、ALC10.5%、21900l、常温の醪を収容
しておく(図1参照)。このような蒸留を1回もしくは
複数回行うことにより、所望の製品アルコールを得るこ
とができる。
から昇温タンク3に3回醪Aを供給しているが、これに
限定するものではなく、1回や2回でもよいし、4回以
上でもよい。また、蒸留缶1の圧力は常圧,減圧どちら
でもよい。また、加熱方法は直接蒸気方式,間接加熱方
式のどちらでもよい。
ば、蒸留缶から取り出した後留部分を醪待タンクに導入
し、この後留部分で醪待タンク内の醗酵後の醪を昇温さ
せたのち、上記後留部分で昇温させた醪の一部を醪待タ
ンクから取り出して蒸留缶および前置蒸留缶に供給して
いる。したがって、蒸留缶および前置蒸留缶での醪の蒸
留時間(昇温時間)を短縮することができるうえ、醪の
アルコール度数を高めて、得られる製品のアルコール度
数を高くすることができる。また、醪待タンクに直接に
後留部分を導入しているため、他の加熱手段に比べて、
醪待タンクの設備費が安価になる。また、醪の蒸留時間
が短くなるため、その分蒸気の使用量が減少する。しか
も、後留部分の再留を行わないため、後留部分を冷却す
るための冷却水が不要になり、全体の冷却水使用量が大
幅に減少する。したがって、地下水の使用量やクーリン
グタワーの電気量が少なくてすみ、省エネ化,省力化を
実現することができる。一方、本発明の蒸留装置によれ
ば、本発明の蒸留方法を効率よく行うことができる。
縮器に導入する途中で、上記前置蒸留缶内の醪のアルコ
ール度数が所定値を下回った場合には、上記前置蒸留缶
内の醪を排出し、新たに上記醪待タンク内の醪を導入す
るようにした場合には、蒸留缶内の醪のアルコール度数
の低下を防ぐことができ、これにより、得られる製品の
アルコール度数を高く維持することができる。
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 醗酵後の醪(もろみ)を収容する醪待タ
ンクに、蒸留缶内の醪を蒸留して得られた留出ガスの後
留部分を導入し、この後留部分で上記醪待タンク内の醪
を昇温させ、この昇温後に、蒸留缶内の蒸留廃液を排出
し、新たに上記後留部分で昇温させた醪の一部を上記醪
待タンクから取り出して蒸留缶に供給し、かつ、上記後
留部分で昇温させた醪の一部を上記醪待タンクから取り
出して前置蒸留缶に供給し、この前置蒸留缶に供給した
醪を加熱手段により加熱し、この加熱により蒸発,気化
された留出ガスを上記前置蒸留缶から取り出して蒸留缶
に導入し、この導入した留出ガスで蒸留缶内の醪を昇温
させ、この昇温により蒸発,気化された留出ガスを蒸留
缶から取り出したのち凝縮器に導入して凝縮,液化する
ようにしたことを特徴とする蒸留方法。 - 【請求項2】 蒸留缶内の留出ガスを凝縮器に導入する
途中で、上記前置蒸留缶内の醪のアルコール度数が所定
値を下回った場合には、上記前置蒸留缶内の醪を排出
し、新たに上記醪待タンク内の醪を導入するようにした
請求項1記載の蒸留方法。 - 【請求項3】 蒸留缶と、醗酵後の醪を収容する醪待タ
ンクと、前置蒸留缶と、上記醪待タンクと蒸留缶を連結
する開閉弁付き第1供給路と、上記醪待タンクと前置蒸
留缶を連結する開閉弁付き第2供給路と、上記前置蒸留
缶内の醪を加熱する加熱手段と、上記加熱手段の加熱に
より生成された上記前置蒸留缶内の留出ガスを蒸留缶に
導入する開閉弁付き第1導入路と、凝縮器と、上記第1
導入路から導入された留出ガスの昇温により生成された
上記蒸留缶内の留出ガスを凝縮器に導入する開閉弁付き
第2導入路と、上記第2導入路から分岐して上記醪待タ
ンクに連結する開閉弁付き分岐路とを備えていることを
特徴とする蒸留装置。
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1999
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