JP2000343000A - ノズルおよびノズル穴の加工方法ならびに加工装置 - Google Patents

ノズルおよびノズル穴の加工方法ならびに加工装置

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JP2000343000A JP11158997A JP15899799A JP2000343000A JP 2000343000 A JP2000343000 A JP 2000343000A JP 11158997 A JP11158997 A JP 11158997A JP 15899799 A JP15899799 A JP 15899799A JP 2000343000 A JP2000343000 A JP 2000343000A
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hole
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Abstract

(57)【要約】 【課題】噴射口の穴径をばらつきなく正確に所定値に形
成できる形状のノズル穴を有するノズルおよびそのノズ
ル穴の加工に適した加工方法ならびに加工装置を提供す
る。 【解決手段】ノズル7は、流入口9から噴射口10に向
けて断面積が漸次小さくなるテーパー形状のテーパー周
面部8aと、このテーパー周面部8aの端部から噴射口
10に向けてストレートに貫通したストレート周面部8
bとを有する穴形状のノズル穴8を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体などの噴射に
用いられるノズルおよびそのノズルのノズル穴の加工方
法ならびに加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】主として液体を噴射する用途に用いられ
るノズルには、その利用分野に応じて加工材料、厚みな
どが大きく異なる多くの種類のものが存在し、それらの
加工方法もドリル加工などの機械加工からドライエッチ
ングまで様々である。その一例として、インクジェット
式プリンタに用いられるインクジェットノズルについて
説明する。図5はインクジェットノズル1のノズル穴2
の形状を示す縦断面図を示す。このインクジェットノズ
ル1のノズル穴2は、横断面形状が円形であって、イン
ク流入口3の断面積が最も大きく、且つ、インク噴射口
4に向けて断面積が漸次小さくなるテーパー形状(先細
り形状)になっている。このようにノズル穴2をテーパ
ー形状にしているのは、インクの流れと共に圧力が高ま
って、いわゆる層流が得られ、所望の液滴を形成する上
で都合が良いためである。
【0003】なお、ノズル穴2をインク流入口3からイ
ンク噴射口4に向けて断面積が漸増する逆テーパー形状
にした場合には、インクの流れ方向に負圧が発生して流
れに乱れが生じ、一塊の吐出液滴を具合良く形成するこ
とが困難となる。そのため、インクジェットノズル1以
外の他の液体噴射用ノズルも、流入口から噴出口に向け
て断面積が漸次大きくなるテーパー形状になっているも
のが多い。
【0004】上記のノズル穴2は、レーザアブレーショ
ン(特開平10-76666号公報参照)、ドライエッチング
(特公平4-73287 号公報参照)およびプレス加工などの
加工方法により加工されている。レーザアブレーション
は、加工速度が速く、マスクの寸法精度と結像レンズの
性能とにより加工寸法が決まることから、再現性良く高
精度の加工が可能であるという利点がある。また、ドラ
イエッチングは、フォトリソグラフィなどでマスクを形
成して加工するため、極めて高精度の加工が可能である
という特長がある。さらに、プレス加工は、使用する材
料に殆ど限定がなく、面粗さの良い加工が可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなテーパー形状を有するノズル穴2は、ノズル1に
とって最も重要な噴射口4の穴径φDをばらつきなく正
確に形成するのが困難である。すなわち、ノズル穴2の
テーパー角θは、プレス加工の場合にポンチの形状、レ
ーザアブレーションの場合にレーザの集光角度によって
それぞればらつきなく正確に形成することが可能である
のに対し、噴射口4の穴径φDは、板厚Lの誤差や加工
時の材料の板厚L方向の僅かな位置ずれなどに起因して
ばらつきが生じ易いためである。特に、ノズル穴2を多
数配列するインクジェットノズル1では、各ノズル穴2
の噴射口4の穴径φDにばらつきがあると、インク吐出
量がばらついて印字むらが発生するという重大な欠陥と
なる。
【0006】また、従来のノズル穴2の加工に採用され
ている上記の各加工方法には何れも種々の欠点がある。
すなわち、レーザアブレーションは、レーザビームの断
面形状とパワー分布が発振器固有の特性に左右されるこ
とから、ノズル穴2の真円度を確保するのが難しい。し
かも、レーザアブレーションには、加工できる材料に限
定があり、ランニングコストが高くつき、危険物の一種
であるガスを使用する必要があり、レーザを使用するこ
とから必然的にノズル穴2がテーパー形状となるが、そ
のノズル穴2の形状の自由度が少ないなどの欠点があ
る。
【0007】一方、ドライエッチングは、使用できる材
料に限定があり、高アスペクト比、ノズル穴2を任意形
状に加工するのが困難であるなどの欠点がある。さら
に、ドライエッチングは、エッチングマスクの作成を含
む加工システム全体がコスト高であり、ランニングコス
トも高くつき、危険物の一種であるガスを使用する必要
があるなどの欠点がある。また、プレス加工では、加工
歪みやバリが発生するので、研磨によるバリ取りなどの
二次的な加工を必要とする欠点がある。
【0008】さらに、上述の各加工方法は、総じてノズ
ル穴2の加工形状に自由度が少なく、特に、テーパー形
状のノズル穴2の加工に際しては、各加工方法が有する
加工誤差や使用材料の板厚Lのばらつきなどに起因し
て、噴射口4の穴径φDに誤差が発生し易い問題があ
る。
【0009】そこで本発明は、上記従来の課題に鑑みて
なされたもので、噴射口の穴径をばらつきなく正確に所
定値に形成できる形状のノズル穴を有するノズルおよび
そのノズル穴の加工に適した加工方法ならびに加工装置
を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のノズルは、ノズル穴が、流入口から噴射口
に向けて断面積が漸次小さくなるテーパー形状のテーパ
ー周面部と、このテーパー周面部の端部から前記噴射口
に向けてストレートに貫通したストレート周面部とを有
する形状に形成されていることを特徴としている。
【0011】このノズルでは、ノズルにとって最も重要
な噴射口の穴径をばらつきなく正確に所定値に形成する
ことが可能である。すなわち、テーパー周面部のテーパ
ー角は従来からばらつきなく正確に形成することが可能
であり、ストレート周面部は、テーパー周面部の加工と
別個に加工することが可能であって、長さ方向の全体に
わたり一定の穴径に形成するので、加工方法が有する加
工誤差や使用材料の板厚のばらつきなどの誤差要因をス
トレート周面部の長さの僅かなばらつきとして吸収でき
るから、噴射口の穴径を正確に所定値に形成することが
できる。また、ストレート周面部の長さの僅かなばらつ
きは、ノズルの噴射性能に悪影響を及ぼす程のものでは
なく、何ら支障が生じない。
【0012】また、本発明のノズル穴の加工方法は、工
具電極を用いた放電加工法によってノズル材料にノズル
穴を加工するものであって、前記工具電極を前記ノズル
穴の加工に伴い前記ノズル材料に対し穴開け方向に向け
進行させるとともに、前記工具電極を前記ノズル材料の
加工面に平行な方向に揺動させ、且つこの揺動運動の揺
動量を、前記ノズル材料の表面からの前記穴開け方向の
加工位置に応じて加工すべきノズル穴の形状に対応する
よう変化させながら放電加工するようになっている。
【0013】このノズル穴の加工方法では、工具電極の
揺動量を穴開け方向の位置に応じて制御しながら加工さ
れるので、ノズル材料の板厚の誤差や加工時の材料の板
厚方向の僅かな位置ずれなどの誤差要因の影響を受ける
ことなく、所定のテーパー角のテーパー周面部と所定の
穴径のストレート周面部とを確実に有する穴形状のノズ
ル穴を加工できる。しかも、所要のノズル穴を工具電極
を用いた型彫放電加工法による一工程によって生産性良
く高精度に加工することができる。
【0014】上記ノズル穴の加工方法において、加工す
べきノズル穴における穴開け方向の各位置毎の直径と工
具電極の直径との寸法差分を揺動量として工具電極を揺
動運動させることが好ましい。これにより、深さ方向の
全体にわたり所要の穴径を有するノズル穴を確実に加工
することができる。
【0015】また、上記ノズル穴の加工方法において、
加工すべきノズル穴における穴開け方向の各位置毎の穴
径と工具電極の径および加工に伴う前記工具電極の径方
向の消耗分との寸法差分を揺動量として工具電極を揺動
運動させることが一層好ましい。これにより、工具電極
の消耗分による穴径の誤差発生を防止して、深さ方向の
全体にわたり所要の穴径を有するノズル穴を一層正確に
加工することができる。
【0016】上記ノズル穴の加工方法において、断面円
形の工具電極を用い、この工具電極を旋回運動させるよ
うにすることができる。これにより、インクジェットノ
ズルのような横断面形状が円形のノズル穴を、効率的、
且つ高精度に加工することができる。
【0017】本発明のノズル穴の加工装置は、型彫放電
加工法によってノズル材料にノズル穴を加工するもので
あって、前記ノズル材料を、これに加工するノズル穴の
穴開け方向に対し直交方向に揺動自在に保持する揺動テ
ーブルと、工具電極を前記ノズル材料に相対向する配置
で穴開け方向に移動自在に保持する電極作動テーブル
と、前記工具電極と前記ノズル材料との間に加工電圧を
印加する放電回路と、前記工具電極と前記ノズル材料と
の間の放電発生の有無を検出する放電検出部と、前記放
電検出部から放電検出信号が入力した時点を前記ノズル
材料の表面として前記電極作動テーブルの前記穴開け方
向への移動制御を開始し、放電状態に対応して前記電極
作動テーブルを介し前記工具電極を所定の速度で前記穴
開け方向へ移動させる穴加工制御部と、前記工具電極に
おける前記ノズル材料に対する前記穴開け方向の位置と
加工すべきノズル穴の穴開け方向の各位置の穴径とに基
づいて前記揺動テーブルの揺動量を演算する揺動量演算
部と、前記揺動量演算部により制御されて、前記揺動テ
ーブルを前記演算した揺動量に基づき揺動運動させる揺
動駆動部とを有して構成されている。
【0018】このノズル穴の加工装置は、揺動量演算部
によって工具電極におけるノズル材料に対する穴開け方
向の位置と加工すべきノズル穴の穴開け方向の各位置の
穴径とに基づいて揺動テーブルの揺動量を演算し、その
演算した揺動量に基づき揺動駆動部が揺動テーブルを揺
動運動させるので、本発明のノズル穴の加工方法を確実
に具現化して、加工方法と同様の効果を確実に得ること
ができる。
【0019】上記ノズル穴の加工装置において、揺動テ
ーブルは、これに保持されているノズル材料におけるノ
ズル穴を加工すべき箇所を工具電極に相対向させるよう
位置決めするXYテーブルに固定して設けられている構
成とすることができる。これにより、ノズル材料を、工
具電極に対し位置決めした状態において揺動テーブルに
より揺動運動させるので、揺動テーブルは、揺動量演算
部が演算した揺動量だけ揺動させればよく、ノズル材料
の揺動運動を高精度に行うことができる。
【0020】また、本発明の他のノズル穴の加工装置
は、型彫放電加工法によってノズル材料にノズル穴を加
工するものであって、前記ノズル材料を保持して、その
ノズル材料におけるノズル穴を加工すべき箇所を工具電
極に相対向させるよう位置決めするXYテーブルと、前
記工具電極を、前記ノズル材料に加工するノズル穴の穴
開け方向に対し直交方向に揺動自在に保持する揺動テー
ブルと、前記揺動テーブルを保持して前記工具電極を前
記穴開け方向に移動させる電極作動テーブルと、前記工
具電極と前記ノズル材料との間に加工電圧を印加する放
電回路と、前記工具電極と前記ノズル材料との間の放電
発生の有無を検出する放電検出部と、前記放電検出部か
ら放電検出信号が入力した時点を前記ノズル材料の表面
として前記電極作動テーブルの前記穴開け方向への移動
制御を開始し、放電状態に対応して前記電極作動テーブ
ルを介し前記工具電極を所定の速度で前記穴開け方向へ
移動させる穴加工制御部と、前記工具電極における前記
ノズル材料に対する前記穴開け方向の位置と加工すべき
ノズル穴の穴開け方向の各位置の穴径とに基づいて前記
揺動テーブルの揺動量を演算する揺動量演算部と、前記
揺動量演算部により制御されて、前記揺動テーブルを前
記演算した揺動量に基づき揺動運動させる揺動駆動部と
を有する構成になっている。
【0021】このノズル穴の加工装置は、上記のノズル
穴の加工方法を忠実に具現化して加工方法と同様の効果
を得られるのに加えて、ノズル材料を固定状態として加
工できるので、ノズル材料を順次移動させながら多数の
ノズル穴を配列形成する場合などに好適に適用できる。
【0022】上記の各ノズル穴の加工装置において、揺
動テーブルは、X方向揺動テーブル部とY方向揺動テー
ブル部とからなり、揺動駆動部は、前記X方向揺動テー
ブル部および前記Y方向揺動テーブル部を個別に揺動さ
せる圧電素子により構成することが好ましい。
【0023】これにより、X方向揺動テーブル部とY方
向揺動テーブル部とを個別に揺動させて、ノズル材料ま
たは工具電極をX方向およびY方向の任意の位置の方向
に容易、且つ正確に揺動させることができる。また、揺
動駆動部が圧電素子を用いて構成されているので、揺動
運動を高速、且つ高精度に行わせることができる。特
に、圧電素子はノズル材料または工具電極を短いストロ
ークで高速に揺動させることができるので、断面形状の
直径が比較的小さいノズル穴を加工する場合に高速加工
が可能となる。しかも、圧電素子は発熱が少ないことか
ら、揺動駆動部を小型化できる利点がある。
【0024】揺動テーブルは、X方向揺動テーブル部と
Y方向揺動テーブル部とからなり、揺動駆動部は、前記
X方向揺動テーブル部および前記Y方向揺動テーブル部
を個別に揺動させるリニアモータにより構成することも
できる。
【0025】これにより、X方向揺動テーブル部とY方
向揺動テーブル部とを個別に揺動させて、ノズル材料ま
たは工具電極をX方向およびY方向の任意の位置の方向
に容易、且つ正確に揺動させることができる。また、揺
動駆動部を構成するリニアモータは、バックラッシュが
ないことから、直線往復運動時のヒステリシスが無い利
点があるので、揺動運動を一層高精度に行わせることが
できる。特に、リニアモータはノズル材料または工具電
極を50μm程度の比較的長いストロークで高速に揺動さ
せることができるので、断面形状の直径が比較的大きい
ノズル穴を加工する場合に高速加工が可能となる。
【0026】上記の各ノズル穴の加工装置において、工
具電極におけるノズル材料に対する穴開け方向の位置を
検出する位置検出部を備え、揺動量演算部は、前記位置
検出部の検出位置に基づいて揺動量を演算するよう構成
することが好ましい。これにより、加工すべきノズル穴
における穴開け方向の各部位における揺動量を正確に算
出することができ、所要の穴径の穴形状を有するノズル
穴を正確に加工できる。
【0027】また、上記の各ノズル穴の加工装置におい
て、X方向揺動テーブル部とY方向揺動テーブル部との
位置をそれぞれ検出する位置センサを備え、揺動量演算
部は、演算した揺動量に基づき揺動駆動部を揺動制御す
るとともに、前記各位置センサの位置検出信号に基づき
前記揺動駆動部を演算した揺動量になるようフィードバ
ック制御する構成とすることができる。これにより、ノ
ズル材料または工具電極を、揺動量演算部が算出した揺
動量通りに正確に揺動させることができる。
【0028】また、本発明のインクジェット式プリンタ
のインクジェットノズルは、所定配置で形成された多数
個の各ノズル穴が、流入口から噴射口に向けて断面積が
漸次小さくなるテーパー形状のテーパー周面部と、この
テーパー周面部の端部から前記噴射口に向けてストレー
トに貫通したストレート周面部とを有する形状にそれぞ
れ形成されていることを特徴としている。
【0029】これにより、ノズル穴のテーパー周面部に
よってインクの流れと共に圧力が高まって、いわゆる層
流が得られ、所望の液滴を形成することができる。ま
た、ノズル穴には、テーパー周面部の加工と別個に加工
することができるストレート周面部を有しおり、このス
トレート周面部は、長さ方向の全体にわたり一定の穴径
を有していることから、加工方法が有する加工誤差や使
用材料の板厚のばらつきなどの誤差要因を長さの僅かな
ばらつきとして吸収することができる。したがって、こ
のインクジェット式プリンタのインクジェットノズル
は、ノズルにとって最も重要な噴射口の穴径をばらつき
なく正確に所定値に形成することが可能なノズル穴を有
している。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明
の一実施の形態に係るノズル7のノズル穴8の形状を示
す縦断面図である。このノズル7では、そのノズル穴8
が、流入口9から噴射口10に向けて断面積が漸次小さ
くなるテーパー形状となったテーパー周面部8aと、こ
のテーパー周面部8aの下端から噴射口10に向けて同
一断面積でストレートに貫通したストレート周面部8b
とを有する形状になっている。
【0031】このノズル7のノズル穴8は、いかなる加
工方法により加工した場合にも、それら加工方法が有す
る加工誤差や使用材料の板厚Lのばらつきの影響を除外
して、ノズル7にとって最も重要な噴射口10の穴径φ
Dをばらつきなく正確に所定値に形成することが可能で
ある。すなわち、テーパー周面部8aのテーパー角θ
は、例えば、プレス加工ではポンチの形状、レーザアブ
レーションではレーザの集光角度によって従来からばら
つきなく正確に形成することが可能であり、ストレート
周面部8bは、テーパー周面部8aの加工と別個に加工
することが可能であることから、例えば、噴射側から加
工してもよく、また、長さLs方向の全体にわたり一定
の穴径φDに形成するので、噴射口10の穴径φDを正
確に所定値に形成することができる。
【0032】つまり、板厚Lの誤差や加工時の材料の板
厚L方向の僅かな位置ずれなどの誤差要因は、ストレー
ト周面部8bの長さLsの僅かなばらつきとして吸収で
きるから、噴射口10の穴径φDは確実に正確な所定値
に形成できる。上記ストレート周面部8bの長さLsの
僅かなばらつきは、ノズル7の噴射性能に悪影響を及ぼ
す程のものではないが、このストレート周面部8bの長
さLsは、ノズル穴8の加工方法が有する誤差と噴出す
べき液体の噴射特性に応じて設定すれば、ばらつきを可
及的に無くすことができる。実測値によると、インクジ
ェット式プリンタ用の場合には、ストレート周面部8b
の長さLsを数μmに設定するのが好ましい。
【0033】つぎに、上記のような穴形状を有するノズ
ル穴8を一工程により生産性良く高精度に加工すること
のできる加工方法について説明する。図2(a),
(b)は、本発明の一実施の形態に係るノズル穴8の加
工方法の原理を説明するための概略縦断面図および概略
横断面図であり、この実施の形態では、インクジェット
式プリンタに用いるノズル7の加工方法を例示してあ
る。したがって、ノズル穴8は横断面形状が円形のもの
である。この加工方法は、工具電極11とノズル材料1
2との間に放電回路13により所定の加工電圧を印加し
て断続的なアーク放電を発生させ、この結果生じる多数
の放電痕によってノズル材料12に穴開け加工を施す。
すなわち、この実施の形態のノズル穴8の加工方法は、
周知の型彫放電加工法を利用したものである。
【0034】工具電極11は円柱形状を有している。通
常、型彫放電加工法では、ノズル材料12に対して工具
電極11の先端面を投影する状態に加工して、その加工
の進行と共に工具電極11の進行方向に先端面を投影し
た形状が加工されるのであるが、この加工方法では、工
具電極11を、図2にA矢印で示すように、ノズル材料
12の加工面に対し平行な面内で円形に旋回運動させな
がら、加工した穴14の進行に対応して(a)にZ矢印
で示すノズル材料12の厚み方向、つまり穴開け方向に
移動させてノズル穴8を加工する。なお、この実施の形
態では、工具電極11自体も図2にB矢印で示すように
回転する。この工具電極11を自転させているのは、加
工屑の排出と真円度を確保するためである。上記工具電
極11を旋回運動させる旋回半径は、加工に伴い移動す
る工具電極11の穴開け方向Zにおける位置の変化に対
応して図4に示すように変化させていく。
【0035】すなわち、図4は、工具電極11先端がノ
ズル材料12の表面に近接して放電が開始された時点で
の工具電極11の位置を穴開け方向Zの始点、つまり0
点として、この工具電極11の穴開け方向Zにおける位
置と工具電極11の旋回半径との関係を示したものであ
る。同図において、f(Z)の特性表示線は、加工すべ
きノズル穴8のテーパー周面部8aのテーパー角θとス
トレート周面部8bの穴径φDとにより決定される工具
電極11の穴開け方向Zの位置に対する旋回半径の関係
を示すものである。W(Z)の特性表示線は、加工に伴
う工具電極11の径方向の消耗量に応じた工具電極11
の旋回半径の補正値を示すものである。
【0036】また、F(Z)の特性表示線は、加工すべ
きノズル穴8の穴形状と工具電極11の径方向の消耗量
に応じた補正値とにより決定される実際の加工時の工具
電極11の穴開け方向Zの位置に対する旋回半径の関係
を示すものであり、その旋回半径は、ノズル穴8の穴形
状により決定される穴開け方向Zの位置に対応する旋回
半径に、工具電極11の径方向の消耗量に応じた補正値
を加算したものとなる。なお、同図の旋回半径を示す縦
軸のCはテーパー周面部8aの加工範囲、Dはストレー
ト周面部8bの加工範囲である。
【0037】したがって、工具電極11は、放電開始し
た時点からの穴開け方向Zの位置を検出しながら、その
検出した穴開け方向の位置に対応してF(Z)の特性表
示線の制御データに基づく旋回半径で旋回運動するよう
制御される。このように工具電極11を穴開け方向Zの
位置に応じて旋回制御させながら加工されたノズル穴8
は、板厚Lの誤差や加工時の材料の板厚L方向の僅かな
位置ずれなどの誤差要因の影響を受けることなく、所定
のテーパー角θのテーパー周面部8aと所定の穴径φD
のストレート周面部8bとを確実に有する穴形状とな
る。しかも、所要のノズル穴8を工具電極11を用いた
型彫放電加工法による一工程によって生産性良く高精度
に加工することができる。
【0038】なお、図4の縦軸に示す旋回半径におい
て、テーパー周面部8aにおける流入口9から工具電極
11の直径の2倍以上の穴径を有する位置までの範囲で
は、工具電極11の最大旋回半径を示しており、工具電
極11は、最大旋回半径で旋回しながら加工したのち
に、その内部を揺動しながら加工する。すなわち、工具
電極11は、順次変化していく加工面の穴径に対する自
体の直径の寸法差分の範囲内を旋回運動する。正確に
は、順次変化していく加工面の穴径に対する自体の直径
の寸法差分に工具電極11の径方向の消耗量を加算した
揺動範囲内を旋回運動することになる。
【0039】また、放電回路13としては周知のRC回
路を用いる。実測によると、この放電回路13における
加工電圧を30V、充電容量を10pFに設定して導電性の
ノズル材料12に加工を施したところ、加工面粗さが0.
1 μmで、真円度が0.1 μm以下の精度で横断面形状が
円形のノズル穴8を加工することが可能となった。しか
も、上記放電回路で加工する場合には、工具電極11の
径方向の消耗量が加工体積比1%以下と極めて少なくな
り、W(Z)の特性表示線の値はf(Z)の特性表示線
の値に比較して極めて小さくなる。
【0040】ところで、上記実施の形態では、横断面形
状が円形のノズル穴8を加工する場合を例に説明してお
り、この横断面円形のノズル穴8を効率良く加工するた
めに、円柱状の工具電極11を円形に旋回運動させてい
るが、工具電極11は、揺動運動させるようにしてもよ
く、さらに、穴開け方向Zの同一位置における揺動量を
平面内で任意に可変するよう制御することもでき、その
揺動量の設定によって、横断面形状が三角形や四角形な
どの種々の形状、或いは穴開け方向Zに向けて変化する
種々の形状のノズル穴を容易に加工することができる。
この場合の工具電極11の揺動量は、加工すべきノズル
穴の断面形状の直径と工具電極11の直径との寸法差と
なる。工具電極11の正確な揺動量は、加工すべきノズ
ル穴の断面形状の直径と工具電極11の直径との寸法差
から算出した揺動量に工具電極11の消耗量を加算した
ものである。
【0041】図3は、上記ノズル穴8の加工方法を具現
化した本発明の実施の形態に係るノズル穴8の加工装置
を示す構成斜視図であり、同図において、図1および図
2と同一若しくは同等のものには同一の符号を付して、
その説明を省略する。このノズル穴8の加工装置は、構
成を大別すると、ノズル材料12を工具電極11の真下
に位置決めするためのXYテーブル17と、ノズル材料
12をこれの加工面と平行な方向に揺動運動(旋回運動
を含む)させる揺動テーブル18と、工具電極11を保
持して穴開け方向Z(一般に鉛直下方向)に進行させる
電極作動テーブル19とを備えて構成されている。
【0042】XYテーブル17は、X方向駆動用モータ
22により回転されるボールねじ23によってX方向ガ
イドフレーム24に沿ってX方向に移動するX方向移動
テーブル部20と、Y方向駆動用モータ27により回転
されるボールねじ28によってY方向ガイドフレーム2
9に沿ってY方向に移動するY方向移動テーブル部21
とを備えて構成されている。X方向ガイドフレーム24
はY方向移動テーブル部21に固定されており、したが
って、X方向移動テーブル部20はY方向移動テーブル
部21と一体に移動される。X方向移動テーブル部20
には保持フレーム30が固定されており、この保持フレ
ーム30は、X方向移動テーブル部20およびY方向移
動テーブル部21によってX方向およびY方向の任意の
位置に移動されるようになっている。
【0043】揺動テーブル18は、上記保持フレーム3
0の内部に板ばね部34を介在してY方向に揺動自在に
保持されたフレーム状のY方向揺動テーブル部32と、
このY方向揺動テーブル部32の内部に板ばね部33を
介在してX方向に揺動自在に保持されたX方向揺動テー
ブル部31とにより構成されている。両揺動テーブル部
31,32は、それぞれ個別の圧電素子37,38の駆
動によってX方向およびY方向に揺動されるようになっ
ている。ノズル材料12は、X方向揺動テーブル部31
内に保持されて、各圧電素子37,38の駆動によって
X方向揺動テーブル部31およびY方向揺動テーブル部
32によりX方向およびY方向の任意の方向に揺動運動
されるようになっている。
【0044】電極作動テーブル19は、ボールねじ40
がテーブル昇降用モータ39によって回転駆動されるこ
とより、ガイドレール41に沿って上下動するようにな
っている。この電極作動テーブル19の電極支持台44
に回転自在に保持された工具電極11は、電極駆動用モ
ータ42の回転力をベルト43を介し伝達されて回転す
る。NCコントローラ47の穴加工制御部48は、モー
タ駆動制御部50を介してテーブル昇降用モータ39の
回転を制御することにより、電極作動テーブル19を下
降させて工具電極11を被加工物であるノズル材料12
に近接させるとともに、工具電極11とノズル材料12
との間の放電の発生を検出する放電検出部51から放電
検出信号が入力された時点から、放電回路13からの入
力信号による放電状態に応じて設定速度で工具電極11
を穴開け方向Zに向け進行させるようテーブル昇降用モ
ータ39を回転制御する。
【0045】揺動量演算部49は、図4に示したf
(Z)の特性表示線およびW(Z)の特性表示線に対応
するデータが予め登録されており、テーブル昇降用モー
タ39の回転検出部52からの回転検出信号に基づき工
具電極11の穴開け方向の位置を演算するとともに、こ
の算出した位置データと上記の登録データとに基づき揺
動量を演算し、その演算した揺動量に基づき各圧電素子
37,38を駆動し、且つX方向およびY方向移動テー
ブル部20,21にそれぞれ固定されてX方向およびY
方向揺動テーブル部31,32の位置を検出するX方向
位置センサ53およびY方向位置センサ54からの位置
検出信号に基づき圧電素子37,38をフィードバック
制御する。これにより、ノズル材料12は、揺動量演算
部49が算出した揺動量に基づき正確に揺動される。
【0046】また、揺動駆動部として、高精度な振動子
である圧電素子37,38を用いているので、揺動運動
を高速、且つ高精度に行わせることができる。特に、圧
電素子37,38は揺動対象を短いストロークで高速に
揺動させることができるので、断面形状の直径が比較的
小さいノズル穴8を加工する場合に高速加工が可能とな
る。しかも、圧電素子37,38は発熱が少ないことか
ら、小型の揺動駆動部を構成できる利点がある。
【0047】なお、上記構成における圧電素子37,3
8に代えて、リニアモータを用いることもできる。この
リニアモータは、バックラッシュがないことから、直線
往復運動時のヒステリシスが無い利点があるので、揺動
運動を一層高精度に行わせることができる。特に、リニ
アモータは揺動対象を50μm程度の比較的長いストロー
クで高速に揺動させることができるので、断面形状の直
径が比較的大きいノズル穴8を加工する場合に高速加工
が可能となる。
【0048】また、この加工装置は、型彫放電加工法を
行うものであって、その放電加工は、通常、被加工物で
あるノズル材料12および工具電極11を油や水などの
絶縁性の加工液中で数ミクロンのギャップで相対向させ
てアーク放電を発生させることにより行われるが、この
実施の形態では、図示を簡略する便宜上、上記の加工液
などの図示を省略してある。
【0049】つぎに、上記加工装置の作用について説明
する。ノズル材料12が揺動テーブル18におけるX方
向揺動テーブル部31内にセットされると、X方向駆動
用モータ22およびY方向駆動用モータ27がそれぞれ
回転駆動してX方向移動テーブル部20およびY方向移
動テーブル部21を移動させ、ノズル材料12における
ノズル穴8を加工すべき部位を工具電極11の真下位置
に位置決めする。
【0050】続いて、穴加工制御部48は、モータ駆動
制御部50を介してテーブル昇降用モータ39を正方向
に回転させることにより、電極作動テーブル19を下降
させて工具電極11をノズル材料12に近接させる。こ
のとき、工具電極11とノズル材料12との間には、放
電回路13から上述のように30Vの加工電圧が印加され
ている。それにより、工具電極11とノズル材料12と
の間の極間距離が小さくなったときに、加工液の絶縁が
破れて火花放電に始まるアーク放電が発生する。このと
き、放電回路13からはパルス電流が供給されるので、
アーク放電は短時間で消滅するが、その発生熱によって
放電発生部分が溶融や蒸発を起こし、クレータができ
る。アーク放電は向かい合った面の距離の近いところか
ら順次発生し、ノズル材料12における工具電極11の
端面形状に対応した範囲全体にクレータが生じる結果、
両極間の間隙が均一になるように加工が進む。
【0051】放電検出部51は、上記のアーク放電の発
生を放電回路13の駆動状態から検出して、放電検出信
号を穴加工制御部48に対し出力する。穴加工制御部4
8は、放電検出信号が入力した時点から、放電回路13
からの入力信号による放電状態に応じて工具電極11を
設定速度で穴開け方向Zに向け進行させる制御を開始す
る。そののち、穴加工制御部48は、放電回路13の駆
動状態を監視しながら、工具電極11がノズル材料12
の加工面に対し放電の継続が可能な微小間隙を常時保つ
ようにテーブル昇降用モータ39の回転を制御する。こ
れにより、工具電極11は加工の進行に伴い穴開け方向
Zに向けて所要の速度で移動される。
【0052】揺動量演算部49は、回転検出部52から
の回転検出信号が変化した時点を放電開始点として、上
記回転検出信号に基づき工具電極11の穴開け方向Zの
位置を演算するとともに、この算出した位置データと登
録データとに基づきノズル材料12の揺動量を演算し、
その演算した揺動量に基づき各圧電素子37,38を駆
動してX方向およびY方向揺動テーブル部31,32を
揺動させるよう制御する。ここで、図1に示した横断面
形状が円形のノズル穴8を加工する場合には、ノズル材
料12が旋回運動される。また、上記の揺動量は、加工
すべき穴の直径と工具電極11の直径との差に基づき算
出され、各圧電素子37,38は、上記揺動量の半分の
振幅で駆動され、その場合の駆動周波数は10Hz〜10k
Hz程度に設定される。
【0053】さらに、揺動量演算部49は、X方向位置
センサ53およびY方向位置センサ54からの位置検出
信号に基づき圧電素子37,38をフィードバック制御
して、ノズル材料12が上記の算出した揺動量通りに正
確に揺動(この場合は旋回)するよう圧電素子37,3
8の駆動を制御する。これにより、ノズル材料12に
は、図2で説明した加工方法の原理に基づいて、図1に
示した所定の穴形状を有するノズル穴8が高精度に加工
される。
【0054】また、本発明の他の実施の形態に係る加工
装置は、ノズル材料12をXYテーブル17に固定する
ようにし、図3に示した保持フレーム30、揺動テーブ
ル18、圧電素子37,38および位置センサ53,5
4を含む構成を、電極支持台44に設けて、電極駆動用
モータ42により回転される工具電極11を、圧電素子
37,38の駆動によりノズル材料12の加工面と平行
な面内においてX方向およびY方向に揺動させる構成と
する。この構成は、図3の構成要素の一部の配置を変更
するだけであって、容易に想定できることから、あえて
図示を省略する。このような構成とした加工装置におい
ても、図3の加工装置とほぼ同様の作用によって図1に
示した所定の穴形状を有するノズル穴8を高精度に加工
することができる。これに加えて、ノズル材料12を固
定状態として加工できるので、ノズル材料12を順次移
動させながら多数のノズル穴8を配列形成する場合など
に好適に適用できる。
【0055】
【発明の効果】以上のように、本発明のノズルによれ
ば、ノズル穴が、流入口から噴射口に向けて断面積が漸
次小さくなるテーパー形状のテーパー周面部と、このテ
ーパー周面部の端部から前記噴射口に向けてストレート
に貫通したストレート周面部とを有する形状を有してい
るので、ストレート周面部は、テーパー周面部の加工と
別個に加工することが可能であって、長さ方向の全体に
わたり一定の穴径に形成するので、加工方法が有する加
工誤差や使用材料の板厚のばらつきなどの誤差要因をス
トレート周面部の長さの僅かなばらつきとして吸収でき
るから、ノズルにとって最も重要な噴射口の穴径をばら
つきなく正確に所定値に形成することが可能である。
【0056】また、本発明のノズル穴の加工方法によれ
ば、工具電極の揺動量を穴開け方向の位置に応じて制御
しながら加工するようにしたので、ノズル材料の板厚の
誤差や加工時の材料の板厚方向の僅かな位置ずれなどの
誤差要因の影響を受けることなく、所定のテーパー角の
テーパー周面部と所定の穴径のストレート周面部とを確
実に有する穴形状のノズル穴を加工できる。しかも、所
要のノズル穴を工具電極を用いた型彫放電加工法による
一工程によって生産性良く高精度に加工することができ
る。
【0057】また、本発明のノズル穴の加工装置によれ
ば、揺動量演算部によって工具電極におけるノズル材料
に対する穴開け方向の位置と加工すべきノズル穴の穴開
け方向の各位置の穴径とに基づいて揺動テーブルの揺動
量を演算し、その演算した揺動量に基づき揺動駆動部が
揺動テーブルを揺動運動させる構成としたので、本発明
のノズル穴の加工方法を確実に具現化して、加工方法と
同様の効果を確実に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るノズルにおけるノ
ズル穴形状を示す縦断面図。
【図2】(a),(b)は本発明の実施の形態に係るノ
ズル穴の加工方法の原理を説明するための概略縦断面図
および概略横断面図。
【図3】同上加工方法を具現化した本発明の実施の形態
に係るノズル穴の加工装置を示す構成斜視図。
【図4】工具電極の穴開け方向の位置に対する旋回半径
の関係を示す特性図。
【図5】従来のノズルにおけるノズル穴形状を示す縦断
面図。
【符号の説明】
7 ノズル 8 ノズル穴 8a テーパー周面部 8b ストレート周面部 9 流入口 10 噴射口 11 工具電極 12 ノズル材料 17 XYテーブル 18 揺動テーブル 19 電極作動テーブル 31 X方向揺動テーブル部 32 Y方向揺動テーブル部 37,38 圧電素子 44 電極支持台 48 穴加工制御部 49 揺動量演算部 51 放電検出部 52 回転検出部(位置検出部) 53,54 位置センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C057 AF24 AF93 AG02 AG12 AP02 AP13 AP22 3C059 AA01 AB01 AB07 CH08 CH13 HA14 JA04 4F033 AA01 BA03 DA01 EA01 MA00 NA01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル穴が、流入口から噴射口に向けて
    断面積が漸次小さくなるテーパー形状のテーパー周面部
    と、このテーパー周面部の端部から前記噴射口に向けて
    ストレートに貫通したストレート周面部とを有する形状
    に形成されていることを特徴とするノズル。
  2. 【請求項2】 工具電極を用いた放電加工法によってノ
    ズル材料にノズル穴を加工するノズル穴の加工方法であ
    って、 前記工具電極を前記ノズル穴の加工に伴い前記ノズル材
    料に対し穴開け方向に向け進行させるとともに、前記工
    具電極を前記ノズル材料の加工面に平行な方向に揺動さ
    せ、且つこの揺動運動の揺動量を、前記ノズル材料の表
    面からの前記穴開け方向の加工位置に応じて加工すべき
    ノズル穴の形状に対応するよう変化させながら放電加工
    することを特徴とするノズル穴の加工方法。
  3. 【請求項3】 加工すべきノズル穴における穴開け方向
    の各位置毎の直径と工具電極の直径との寸法差分を揺動
    量として工具電極を揺動運動させるようにした請求項2
    に記載のノズル穴の加工方法。
  4. 【請求項4】 加工すべきノズル穴における穴開け方向
    の各位置毎の穴の直径と工具電極の直径および加工に伴
    う前記工具電極の径方向の消耗分との寸法差分を揺動量
    として工具電極を揺動運動させるようにした請求項2に
    記載のノズル穴の加工方法。
  5. 【請求項5】 断面円形の工具電極を用い、この工具電
    極を旋回運動させるようにした請求項2〜4の何れかに
    記載のノズル穴の加工方法。
  6. 【請求項6】 型彫放電加工法によってノズル材料にノ
    ズル穴を加工するノズル穴の加工装置であって、 前記ノズル材料を、これに加工するノズル穴の穴開け方
    向に対し直交方向に揺動自在に保持する揺動テーブル
    と、 工具電極を前記ノズル材料に相対向する配置で穴開け方
    向に移動自在に保持する電極作動テーブルと、 前記工具電極と前記ノズル材料との間に加工電圧を印加
    する放電回路と、 前記工具電極と前記ノズル材料との間の放電発生の有無
    を検出する放電検出部と、 前記放電検出部から放電検出信号が入力した時点を前記
    ノズル材料の表面として前記電極作動テーブルの前記穴
    開け方向への移動制御を開始し、放電状態に対応して前
    記電極作動テーブルを介し前記工具電極を所定の速度で
    前記穴開け方向へ移動させる穴加工制御部と、 前記工具電極における前記ノズル材料に対する前記穴開
    け方向の位置と加工すべきノズル穴の穴開け方向の各位
    置の穴径とに基づいて前記揺動テーブルの揺動量を演算
    する揺動量演算部と、 前記揺動量演算部により制御されて、前記揺動テーブル
    を前記演算した揺動量に基づき揺動運動させる揺動駆動
    部とを有することを特徴とするノズル穴の加工装置。
  7. 【請求項7】 揺動テーブルは、これに保持されている
    ノズル材料におけるノズル穴を加工すべき箇所を工具電
    極に相対向させるよう位置決めするXYテーブルに固定
    して設けられている請求項6に記載のノズル穴の加工装
    置。
  8. 【請求項8】 型彫放電加工法によってノズル材料にノ
    ズル穴を加工するノズル穴の加工装置であって、 前記ノズル材料を保持して、そのノズル材料におけるノ
    ズル穴を加工すべき箇所を工具電極に相対向させるよう
    位置決めするXYテーブルと、 前記工具電極を、前記ノズル材料に加工するノズル穴の
    穴開け方向に対し直交方向に揺動自在に保持する揺動テ
    ーブルと、 前記揺動テーブルを保持して前記工具電極を前記穴開け
    方向に移動させる電極作動テーブルと、 前記工具電極と前記ノズル材料との間に加工電圧を印加
    する放電回路と、 前記工具電極と前記ノズル材料との間の放電発生の有無
    を検出する放電検出部と、 前記放電検出部から放電検出信号が入力した時点を前記
    ノズル材料の表面として前記電極作動テーブルの前記穴
    開け方向への移動制御を開始し、放電状態に対応して前
    記電極作動テーブルを介し前記工具電極を所定の速度で
    前記穴開け方向へ移動させる穴加工制御部と、 前記工具電極における前記ノズル材料に対する前記穴開
    け方向の位置と加工すべきノズル穴の穴開け方向の各位
    置の穴径とに基づいて前記揺動テーブルの揺動量を演算
    する揺動量演算部と、 前記揺動量演算部により制御されて、前記揺動テーブル
    を前記演算した揺動量に基づき揺動運動させる揺動駆動
    部とを有することを特徴とするノズル穴の加工装置。
  9. 【請求項9】 揺動テーブルは、X方向揺動テーブル部
    とY方向揺動テーブル部とからなり、揺動駆動部は、前
    記X方向揺動テーブル部および前記Y方向揺動テーブル
    部を個別に揺動させる圧電素子により構成されている請
    求項6〜8の何れかに記載のノズル穴の加工装置。
  10. 【請求項10】 揺動テーブルは、X方向揺動テーブル
    部とY方向揺動テーブル部とからなり、揺動駆動部は、
    前記X方向揺動テーブル部および前記Y方向揺動テーブ
    ル部を個別に揺動させるリニアモータにより構成されて
    いる請求項6〜8の何れかに記載のノズル穴の加工装
    置。
  11. 【請求項11】 工具電極におけるノズル材料に対する
    穴開け方向の位置を検出する位置検出部を備え、揺動量
    演算部は、前記位置検出部の検出位置に基づいて揺動量
    を演算するよう構成されている請求項6〜10の何れか
    に記載のノズル穴の加工装置。
  12. 【請求項12】 X方向揺動テーブル部とY方向揺動テ
    ーブル部との位置をそれぞれ検出する位置センサを備
    え、揺動量演算部は、演算した揺動量に基づき揺動駆動
    部を揺動制御するとともに、前記各位置センサの位置検
    出信号に基づき前記揺動駆動部を演算した揺動量になる
    ようフィードバック制御する構成になっている請求項9
    〜11の何れかに記載のノズル穴の加工装置。
  13. 【請求項13】 所定配置に形成された多数個の各ノズ
    ル穴が、流入口から噴射口に向けて断面積が漸次小さく
    なるテーパー形状のテーパー周面部と、このテーパー周
    面部の端部から前記噴射口に向けてストレートに貫通し
    たストレート周面部とを有する形状にそれぞれ形成され
    ていることを特徴とするインクジェット式プリンタのイ
    ンクジェットノズル。
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