JP2000343081A - 便器殺菌装置 - Google Patents

便器殺菌装置

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JP2000343081A
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Kenji Sakamoto
健二 坂元
Naohito Wajima
尚人 輪島
Masahiro Tokida
昌広 常田
Shuji Nishiyama
修二 西山
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極の消耗による電極交換等時期を利用者が
容易に検知することがででき、保守点検時の作業性に優
れた便器殺菌装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 所定の間隔をおいて平行に対抗させた少
なくとも一対の、少なくとも一方が殺菌性金属イオンを
溶出させる金属からなる電極を有する殺菌性金属イオン
供給手段を便器への洗浄水経路に備えた便器殺菌装置に
おいて、前記電極への通電状態に基づいてこの電極の異
常を検出する電極状態検知手段を設けたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、殺菌性金属イオン
を溶出させる金属からなる電極を有する殺菌性金属イオ
ン供給手段を便器への洗浄水経路に備えた便器殺菌装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】供給される水道水、井戸水、中水をその
まま水洗便器の便器洗浄水として用いると、雑菌の繁殖
に起因して、徐々に便器に水アカやぬめりが付着し、ま
た臭気が発生してしまう。
【0003】この問題に対し、便器洗浄水に殺菌力を有
する成分を生成し供給させることによって対処する方法
もいくつか知られている。
【0004】例えば、水洗便器に対する便器洗浄水給水
路と、この便器洗浄水給水路内に銀イオンを混入させる
銀極板を有するイオン発生器と、前記便器洗浄水給水路
に設けた開閉弁の開弁動作に連動して閉成し銀極板に給
電する電源装置とを備えた便器洗浄水の殺菌浄化装置も
知られている。(実開平7−17391)
【0005】これらの発明では、所定の間隔をおいて平
行に対抗させた少なくとも一対の、少なくとも一方が殺
菌性金属イオンを溶出させる金属からなる電極に電流を
流して電解させることにより便器洗浄水に殺菌力を有す
る成分を生成し供給していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、長い間この
便器殺菌装置を使用すると電極が殺菌性金属イオンを溶
出するため、最終的に電極が無くなってしまう。このた
め電極が消耗してしまった場合、電極板や電解槽の交換
等を行う必要があった。ところがこのような便器殺菌装
置では、従来電極の状態における異常、すなわち電極消
耗による電解時の異常については、これを検出する手段
は特に設けられていなかった。このため利用者が電極板
の交換等の必要があることを知るためには、生成される
殺菌性金属イオンの濃度を測定して電解性能を測定する
か、電解槽を分解する等をしなければならず、保守点検
時の作業性に欠けるという問題点を有していた。また電
解ができなくなった状態のまま、便器殺菌装置を使用し
続けると、殺菌性金属イオンの溶出がないので、雑菌の
繁殖に起因して、徐々に便器に水アカやぬめりが付着
し、また臭気が発生してしまうといった問題があった。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたもので、電極の消耗による電極交換時期を利用者が
容易に検知することがででき、保守点検時の作業性に優
れた便器殺菌装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用・効果】上記目
的を達成するために本発明においては、所定の間隔をお
いて平行に対抗させた少なくとも一対の、少なくとも一
方が殺菌性金属イオンを溶出させる金属からなる電極を
有する殺菌性金属イオン供給手段を便器への洗浄水経路
に備えた便器殺菌装置において、前記電極への通電状態
に基づいてこの電極の異常を検出する電極状態検知手段
を設けたことを特徴とする。
【0009】これにより長期にわたって使用する際、電
極が消耗して無くなったり、電極間が短絡し、殺菌性金
属イオンの溶出が行われなくても、それらの異常を即座
に認知することができる。
【0010】また、電極への通電状態に基づいて電極の
異常を検出することにより、前記電極自体に電極状態検
知手段と殺菌性金属イオン供給機能の2つの機能を持た
せることができ、別途電極状態検知手段を設ける必要が
なくなり、構造を簡単化し、低価格、コンパクトで取り
付け容易な構造にできる。
【0011】また、前記電極状態検知手段が電極の異常
を検出すると、その異常の発生を報知する報知手段を設
けたものとすれば、使用者は異常の発生を知り、電極の
交換作業等を速やかに行うことが可能となる。
【0012】また、前記電極状態検知機能において、前
記電極に一定電流を流し、その電圧を監視することで電
極の消耗状態を検知したり、前記電極に一定電圧を印加
したときの電流値を監視することで電極の消耗状態を検
知するように構成することもできる。
【0013】このように、電極間に定電圧を印加する場
合電極が消耗すると電解時に電極間を流れる電流が減少
する現象や、電極間に定電流を流す場合電極が消耗する
と電解時に電極間電圧が上昇する現象を利用して制御部
が電極板の消耗状態を検知することによって、電極板の
消耗を正確に知ることができる。
【0014】本発明のさらに好ましい様態として、上記
構成における電極の材質を少なくとも一方が銀にしたも
のを挙げることができる。
【0015】殺菌性金属イオンとしては、前記銀イオン
の他にも、銅イオン、亜鉛イオンなどが知られている
が、これらの中で銀イオンがもっとも低濃度で殺菌効果
を示す。よって電極に銀を用い、銀イオンを溶出させた
場合、他の殺菌性金属を用いる場合に比べて、本殺菌装
置をコンパクトあるいは長寿命なものとすることができ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を用
いて説明する。なお、本実施例では主として本発明の殺
菌装置を便器洗浄に適用した例を示したが、浄水器、浴
槽等のその他すべての殺菌装置に用いても同様の効果を
発揮することができる。
【0017】図1は本発明に係る便器殺菌装置の第一の
実施例である。水洗大便器11に接続されたロータンク
7には、便器洗浄用給水管6が接続されている。ロータ
ンク7内にはボールタップ2が設けられている。制御手
段1と電気的に接続された接続ケーブル3によって、ロ
ータンク7の貯水時水位以下に電極5と水位センサー1
2からなる殺菌性金属イオン供給手段4が接続されてい
る。また異常を検知した場合に使われる異常を報せるも
のとしてブザー13が設けられている。
【0018】さらに、上記接続ケーブル3のみによって
殺菌性金属イオン供給手段4が接続されていてもよい
が、他に補助的に支えるケーブルなどの手段があっても
よい。
【0019】次に動作について説明する。ロータンク7
内に貯留されていた水は、洗浄コック8を回転させるこ
とで玉鎖9が引き上げられ、その先端に結合されている
洗浄用開閉弁10が動作することにより、水洗大便器1
1に流入する。ロータンク7内部の水位が下がるとボー
ルタップ2が開栓し、給水管からの水道水がボールタッ
プ2に通水される。一方、制御手段1は殺菌性金属イオ
ン供給手段4に付随する水位センサー15による水検知
機能により、水位の低下を以て洗浄用開閉弁10の開栓
を検知し、再度の水位復帰により、電極5の電解溶出作
用により殺菌性金属イオンが溶出され、殺菌性金属イオ
ンを含んだ便器洗浄水がロータンク7に貯留される。
【0020】ここで、異常判断がどのようになされるか
について説明する。定電流を電極5に流し、その電極間
の電圧を監視して異常を検知する場合の殺菌装置使用回
数に対する電圧の経時変化を図2に示す。ここで、初期
電圧と長期使用後の電圧を比べると、長期使用後は電極
5が消耗され電極面積が小さくなる、あるいは電極間距
離が大きくなるため、長期使用後は電極間抵抗が大きく
なるため電圧の上昇が起こる。これは電極間の抵抗が電
極間距離に比例して、また電極面積に反比例して大きく
なる性質から容易に推測できる。この性質を利用して、
便器殺菌装置の使用回数、例えば100回毎に電圧を監
視し、制御装置に記憶しておく。ここで、初期電極間距
離により電極厚みの減少による電極間距離増加の電圧に
対する影響は異なる。すなわち初期電極間距離が広いと
電極の厚み減少による電極間距離の増加による電圧上昇
の影響は少ないということである。しかし初期電極間距
離の広い、狭いに関わらず電極が消耗し、電極面積が減
少してくると使用回数に応じてなめらかな電圧上昇がみ
られる。電極が消耗して無くなると、電圧の上昇が頭打
ちとなる。この現象から電極の消耗を見極め、電極の交
換を行う。また、電極が完全に消耗する前に電極を交換
する場合は、初期電極間電圧と比べて長期使用後の電極
間電圧が例えば1.5倍、2倍となったときに電極の交
換を行うといった方法を用いても良い。また、電極間の
短絡も、電圧0Vを認知することで検知することができ
る。
【0021】次に前記電極に一定電圧を印加したときの
電流値を監視することで電極の消耗状態を検知する場合
の殺菌装置使用回数における電流値の経時変化を図3に
示す。定電圧を電極に印加する場合、電極が消耗して電
極面積が小さくなる、あるいは電極間距離が大きくなる
と電極間抵抗が大きくなるため、流れる電流値が低下す
る。この性質を利用して、便器殺菌装置の使用回数、例
えば100回毎に電流を監視し、制御装置に記憶してお
く。初期の電極間距離、初期電極厚みによりことなる
が、電極が消耗してくると使用回数に比例して流れる電
流のなめらかな低下がみられる。電極が消耗して無くな
ると電流値の低下が起こらなくなる。この現象から電極
の消耗を見極め、電極の交換を行う。また電極が完全に
消耗する前に電極を交換する場合は、初期電流値と比べ
て長期使用後の電流値が例えば1/2倍、1/3倍とな
ったときに電極の交換を行うといった方法を用いても良
い。また電圧を印加したときに過大な電流値が流れるこ
とで、電極間の短絡を認知する事もできる。
【0022】また、制御手段1は所定時間後、電極5に
対して通電を開始、停止する機能を有する。
【0023】一方電極5の極性(すなわちアノードとカ
ソード)は、制御手段1が定期的に反転させており、カ
ソード側に炭酸カルシウムなどのスケールが付着するの
を防いでいる。この際、銀イオンの供給にともない、電
極5は消耗していくので、電極がアノードである時間と
カソードである時間とは均等にしておくことで一対の電
極5を均等に消耗させることができ、最後まで無駄なく
電極5を使い切ることができる。
【0024】なお、一対の電極5のうち少なくとも一方
が銀であればよい。一方に銀以外の電極を用いる場合
は、制御手段1によって銀電極側の極性をアノードに切
り替えることで銀イオンを供給することができる。ま
た、この少なくとも一方が銀である対の電極を複数対設
けてもよい。
【0025】次に本発明の効果を発揮させるのに必要な
銀イオン濃度と電流について説明する。便器洗浄水に含
有させる銀イオンの濃度は、一般的に銀イオンが殺菌効
果を発揮するとされている50μg/リットル以上にす
ることが好ましい。また、銀イオン濃度が過剰になる
と、大便器11のボウル面やトラップ部に酸化銀あるい
は金属銀の析出物による黒ずみが生じることがあるの
で、300μg/リットル以下に維持することが好まし
い。
【0026】ロータンク7の貯水量は、一般的には15
リットル程度であり、この時に、電極5に電流としてわ
ずか0.05Aを54秒間通電させた場合、電解効率
(電極5に流れた電気量のうち、銀イオンの生成に用い
られた量の割合)を仮に100%とし、ファラデー定数
を96500とすると、一対の電極5のうちのアノード
側からの溶出によるロータンク7内の銀イオン(原子量
107.9)濃度は下式のごとく、約201μg/リッ
トルとなる。 (0.05×54×107.9/96500/15)=2.01×10−4g/ リットル =201μg/リットル 電解効率は電極の設計(電極面積、電極間距離、電圧、
電流など)や便器洗浄水の水質(電気伝導度、塩素イオ
ン濃度、pHなど)によって変化するが、本願出願人の
実験により確認したところによると、日本の水道水の範
囲であれば、いかなる条件においても、50〜100%
であるので、生成される銀イオン濃度は100〜201
μg/リットルであると予想され、好適な銀イオン濃度
範囲に入る。
【0027】なお、銀電極(電極5の少なくとも一方の
銀である側)からは銀が銀イオンとして溶出するため、
銀電極は徐々に消耗していく。しかし、銀イオン濃度を
100μg/リットル、ロータンクの容量を15リット
ル、1日の使用回数を20回とした場合、1日に消耗す
る銀の重量はこれらの積である0.03gに過ぎず、わ
ずか110gの銀電極を用いることで10年間、銀電極
の取り替えを要することなく使用することができる。
【0028】また、銀電極に用いる銀の重量を軽減する
ことで小型で軽量の殺菌装置を提供することも可能であ
る。この場合、銀電極の交換寿命は10年以内に到来す
ることとなるが、便器洗浄水給水路に備えた場合と異な
り、専門の水道工事業者等による配管工事を伴うことが
なく、ロータンク7の上蓋を明けて本殺菌装置の殺菌性
金属イオン供給手段4を取り出し、銀電極を交換するだ
けよく、極めて容易である。
【0029】また、便器洗浄水への銀イオンの供給は、
毎便器洗浄時に行わなくても本発明の効果は発揮され
る。すなわち1日のうち数回(好ましくは2〜4回)だ
け、便器洗浄時に銀イオンを含んだ便器洗浄水を大便器
11に供給するだけでも水アカ、ぬめりの付着や臭気の
発生を防止することができる。
【0030】また、本実施例では殺菌性金属イオンとし
て銀イオンを用いたが、電極に銅、亜鉛、あるいはこれ
ら及び銀の合金を用いてもよい。
【0031】また本発明における電極の形状はいずれも
四角形のものに限られず、所定の間隔をおいて平行に対
抗させた少なくとも一対のものであれば三角形、円、な
どいずれの形状でもよい。
【0032】以上、本発明により、水洗便器における水
アカ、ぬめりの付着や臭気の発生を防止する機能を備え
るとともに、電極状態検知手段を設けることにより、電
極交換時期、電極間短絡などの異常を認知できるため、
これらのあらゆる機能を安定して供給できる殺菌装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る殺菌装置の実施例の構成図であ
る。
【図2】 殺菌装置の使用回数における電極間電圧の経
時変化を示す図
【図3】 殺菌装置の使用回数における電極間を流れる
電流値の経時変化を示す図
【符号の説明】
1:制御手段 2:ボールタップ 3:接続ケーブル 4:殺菌性金属イオン供給手段 5:電極 6:便器洗浄用給水管 7:ロータンク 8:洗浄コック 9:玉鎖 10:洗浄用開閉弁 11:水洗大便器 12:水位センサー 13:ブザー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 540 C02F 1/50 540B 550 550C 550L 550D 560 560F E03D 9/02 E03D 9/02 (72)発明者 西山 修二 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 Fターム(参考) 2D038 AA00 4D061 DA03 DB01 EA02 EB01 EB05 EB14 EB31 EB37 EB38 EB39 GA04 GA30 GB30 GC01 GC16

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔をおいて平行に対抗させた少
    なくとも一対の、少なくとも一方が殺菌性金属イオンを
    溶出させる金属からなる電極を有する殺菌性金属イオン
    供給手段を便器への洗浄水経路に備えた便器殺菌装置に
    おいて、前記電極への通電状態に基づいてこの電極の異
    常を検出する電極状態検知手段を設けたことを特徴とす
    る便器殺菌装置。
  2. 【請求項2】 前記電極状態検知手段が電極の異常を検
    出すると、その異常の発生を報知する報知手段を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の便器殺菌装置。
  3. 【請求項3】 前記電極状態検知機能は前記電極に一定
    電流を流し、その電圧値を監視することで電極の消耗状
    態を検知することを特徴とする請求項1または2記載の
    便器殺菌装置。
  4. 【請求項4】 前記電極状態検知機能は前記電極に一定
    電圧を印加し、その電流値を監視することで電極の消耗
    状態を検知することを特徴とする請求項1または2記載
    の便器殺菌装置。
  5. 【請求項5】 前記電極が銀であることを特徴とする請
    求項1乃至4に記載の便器殺菌装置。
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