JP2000343108A - シームレス管製造ライン用治具 - Google Patents

シームレス管製造ライン用治具

Info

Publication number
JP2000343108A
JP2000343108A JP11299779A JP29977999A JP2000343108A JP 2000343108 A JP2000343108 A JP 2000343108A JP 11299779 A JP11299779 A JP 11299779A JP 29977999 A JP29977999 A JP 29977999A JP 2000343108 A JP2000343108 A JP 2000343108A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon
yarn
composite material
silicon carbide
jig
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP11299779A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Hanzawa
茂 半澤
Kenji Nakano
健治 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP11299779A priority Critical patent/JP2000343108A/ja
Publication of JP2000343108A publication Critical patent/JP2000343108A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 より長期間使用可能なシームレス管製造ライ
ン用治具の提供。 【解決手段】 1200℃における圧縮強度が少なくと
も200MPaで、低動摩擦係数、優れた耐摩耗性を有
する、Siを含浸させた炭素繊維強化炭素複合材料から
なるシームレス管製造ライン用治具により課題達成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、シームレス管製
造ラインで使用される治具、特にスライダーに関する。
【0002】
【従来の技術】 シームレス管の延伸機による延圧は、
一対のロールをバーの先端に保持されたプラグで延圧さ
れている。一本毎に前後に動くバーの一端は、スライダ
ーで支えられている。スライダーとしては、バーと直接
する部分は、耐熱性に優れたエポキシ樹脂が使用されて
いるが、素材が樹脂のために現在の寿命は、2000本
の延圧と短い。従って、余儀なく高頻度で交換作業をし
ているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、より長期
間使用可能なシームレス管製造ライン用治具、特にスラ
イダーを提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明者等は、上記の
様な現状に鑑みて種々検討した結果、シームレス管製造
ライン用治具をSiを含浸させた炭素繊維強化炭素複合
材料から製造することにより、従来の治具に比較して、
少なくとも6倍の長寿命を有する治具が製造することが
できることを見出して本発明を完成させたものである。
すなわち、1200℃における圧縮強度が少なくとも2
00MPaで、また、動摩擦係数は0.05〜0.6と
低く、かつ、優れた耐摩耗性をしている、Siを含浸さ
せた炭素繊維強化炭素複合材料から製造したシームレス
管製造ライン用治具が、シームレス管製造ライン用治具
として長時間使用可能であることを見出して本発明を完
成させたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】 本発明においては、シームレス
管製造ライン用治具として、特定構造を有するの炭素繊
維にSiを含浸させて得られた複合材料を使用するもの
である。この複合材料は、炭素繊維とSiおよび/また
はSiCとからなる複合材料であるので、圧縮強度にお
いて優れており、また、SiおよびSiC層、あるいは
SiC層が表面に形成されているので、耐摩耗性も高い
という特性を有するものである。また、動摩擦係数も低
く、摺動性に優れているので、バーとの付着が起こりに
くいという特徴を有する。
【0006】 本発明において使用する、特定構造を有
するの炭素繊維にSiを含浸させて得られた複合材料と
しては、C/Cコンポジットを基本骨格とし、その基本
骨格を取り巻く状態で、Si−SiC系材料からなるマ
トリックスが形成されているSi−SiC系複合材料、
およびSiC系材料からなるマトリックスが形成されて
いるSiC系複合材料が挙げられる。なお、両複合材料
共に、1200℃における圧縮強度は少なくとも200
MPaであり、また、動摩擦係数は、0.05〜0.6
と低く、かつ、優れた耐摩耗性を有している。従って、
シームレス管製造ライン用治具として好適に使用でき
る。
【0007】 なお、本明細書において、C/Cコンポ
ジットとは、炭素繊維の束のマトリックスとして作用す
る粉末状のバインダーであって、焼成後には炭素繊維の
束に対して遊離炭素となるピッチ、コークス類を包含さ
せ、さらに必要に応じてフェノール樹脂粉末等を含有さ
せることによって、炭素繊維束を調製し、この炭素繊維
束の周囲に、熱可塑性樹脂等のプラスチックからなる柔
軟な被膜を形成し、柔軟性中間材としてのプリフォーム
ドヤーンを得る。このプリフォームドヤーンを、特開平
2−80639号公報に記載されている方法によりシー
ト状または織布状にし、必要量を積層した後、ホットプ
レスで成形し得られた成形体、または、この成形体を焼
成して得られる焼成体をいう。
【0008】 基本素材として使用するC/Cコンポジ
ットとしては、直径が10μm前後の炭素繊維を、通
常、数百本〜数万本束ねて繊維束(ヤーン)を形成し、
この繊維束を熱可塑性樹脂で被覆して調製した柔軟性糸
状中間材を得、これを特開平2−80639号公報に記
載されている方法によりシート状にし、このシート状と
したものを二次元または三次元方向に配列して一方向シ
ート(UDシート)や各種クロスとしたり、また上記シ
ートやクロスを積層したりすることにより、所定形状の
予備成形体(繊維プリフォーム)を形成し、該予備成形
体の繊維束の外周に形成されている有機物からなる熱可
塑性樹脂等の被膜を焼成し、上記の同皮膜を炭化除去し
たものを使用すればよい。なお、本明細書に於いて、参
考のために特開平2−80639号公報の記載を引用す
る。本発明に於いて使用するC/Cコンポジットは、上
記のヤーン中の炭素繊維以外の炭素成分は、好ましくは
炭素粉末であり、特に好ましくは黒鉛化した炭素粉末で
ある。
【0009】 本発明において、Si−SiC系複合材
料とは、55重量%〜75重量%の炭素と、1重量%〜
10重量%の珪素と、10重量%〜50重量%の炭化珪
素とから構成され、少なくとも炭素繊維の束と炭素繊維
以外の炭素成分とを含有するヤーンが層方向に配向しつ
つ三次元的に組み合わされ、互いに分離しないように一
体化されているヤーン集合体と、このヤーン集合体中で
隣り合う前記ヤーンの間に充填されているSi−SiC
系材料からなるマトリックスとを備え、0.05〜0.
6の動摩擦係数と、0.5%〜10%に制御された気孔
率とを有する複合材料をいう。この材料は、平成10年
9月4日付の出願に係る特願平10−267402号に
開示された方法により製造することができる。従って、
特願平10−267402号の内容をここに引用する。
【0010】 なお、ここで、Si−SiC系材料と
は、未反応の状態で残存する珪素からなる珪素相からほ
ぼ純粋な炭化珪素に至るまでの、いくつかの相異なる相
を含む、典型的には珪素相と炭化珪素相からなるが、炭
化珪素相には、珪素の含有量が傾斜的に変化しているS
iC共存相を含みうるものをいう。従って、Si−Si
C系材料とは、このようにSi−SiC系列において、
炭素の濃度として、0mol%から50mol%までの
範囲以内で含まれてる材料の総称である。本発明に係る
Si−SiC系複合材料においては、マトリックス部が
Si−SiC系材料により形成されていることとなる。
【0011】 また、このSi−SiC系複合材料は、
好ましくは、ヤーンの表面から離れるのに従って珪素の
含有比率が上昇する傾斜組成を有するマトリックスを有
している。また、このSi−SiC系複合材料において
は、好ましくは、炭素繊維からなるヤーン集合体は、複
数のヤーン配列体から構成されており、各ヤーン配列体
はそれぞれ特定本数の炭素繊維を束ねて構成したヤーン
をほぼ平行に二次元的に配列することによって形成され
ており、各ヤーン配列体が積層されることによってヤー
ン集合体が構成されている。これによって、Si−Si
C系複合材料は、複数層のヤーン配列体を特定方向に積
層した積層構造を有することになる。
【0012】 図1は、ヤーン集合体の概念を説明する
ための概略斜視図であり、図2(a)は図1のIIa−
IIa線断面図であり、図2(b)は図1のIIb−I
Ib線断面図である。Si−SiC系複合材料7の骨格
は、ヤーン集合体6によって構成されている。ヤーン集
合体6は、ヤーン配列体1A、1B、1C、1D、1
E、1Fを上下方向に積層してなる。各ヤーン配列体に
おいては、各ヤーン3が二次元的に配列されており、各
ヤーンの長手方向がほぼ平行である。上下方向に隣り合
う各ヤーン配列体における各ヤーンの長手方向は、直交
している。すなわち、各ヤーン配列体1A、1C、1E
の各ヤーン2Aの長手方向は、互いに平行であり、かつ
各ヤーン配列体1B、1D、1Fの各ヤーン2Bの長手
方向に対して直交している。各ヤーンは、炭素繊維と、
炭素繊維以外の炭素成分とからなる繊維束3からなる。
ヤーン配列体が積層されることによって、三次元格子形
状のヤーン集合体6が構成される。各ヤーンは、後述す
るような加圧成形工程の間に押しつぶされ、略楕円形に
なっている。
【0013】 各ヤーン配列体1A、1C、1Eにおい
ては、隣り合う各ヤーンの間隙には、マトリックス8A
が充填されており、各マトリックス8Aはヤーン2Aの
表面に沿ってそれと平行に延びている。各ヤーン配列体
1B、1D、1Fにおいては、隣り合う各ヤーンの間隙
には、マトリックス8Bが充填されており、各マトリッ
クス8Bは、ヤーン2Bの表面に沿ってそれと平行に延
びている。本例では、マトリックス8A、8Bは、それ
ぞれ、各ヤーンの表面を被覆する炭化珪素相4A、4B
と、炭化珪素相4A、4Bよりも炭素の含有割合が少な
いSi−SiC系材料相5A、5Bからなっている。炭
化珪素相中にも珪素を一部含有していてよい。また、本
例では、上下方向に隣接するヤーン2Aと2Bとの間に
も、炭化珪素相4A、4Bが生成している。各マトリッ
クス8Aと8Bとは、それぞれヤーンの表面に沿って細
長く、好ましくは直線状に延びており、各マトリックス
8Aと8Bとは互いに直交している。そして、ヤーン配
列体1A、1C、1Eにおけるマトリックス8Aと、こ
れに直交するヤーン配列体1B、1D、1Fにおけるマ
トリックス8Bとは、それぞれヤーン2Aと2Bとの間
隙部分で連続している。この結果、マトリックス8A、
8Bは、全体として、三次元格子を形成している。
【0014】 本発明において、SiC系複合材料と
は、炭化珪素と炭素繊維と炭素繊維以外の炭素成分とか
ら構成され、骨格部と骨格部の周囲に形成されマトリッ
クスとからなる構造を有するSi−SiC/Cコンポジ
ット複合材料であって、炭化珪素の少なくとも50%は
β型で、骨格部は、炭素繊維と炭素繊維以外の炭素成分
により形成されており、その骨格部の一部分には炭化珪
素が存在していてもよく、マトリックスは、炭化珪素に
より形成され、前記マトリックスと前記骨格部とは一体
的に形成されており、かつ、前記複合材料は0.5%〜
5%の気孔率と二山型の平均気孔径の分布を有する複合
材料をいう。
【0015】 従って、このSiC系複合材料は、骨格
部として、各炭素繊維が炭素繊維束から構成されている
C/Cコンポジットを用いており、そのため、その一部
にSiCが形成されていても、各炭素繊維としては炭素
繊維としての構造が、破壊されることなく保持されてい
るために炭素繊維が炭化珪素化により短繊維化すること
がないので、原料であるC/Cコンポジットの有する機
械的強度がほぼ保持されるか、炭化珪素化により増大す
るという大きな特徴を有している。しかも、ヤーン集合
体中で隣り合うヤーンの間に、SiC系材料からなるマ
トリックスが形成された複合構造を有している。この点
で、上記のSi−SiC系複合材料とは異なる。なお、
この材料は、平成11年2月9日付の出願に係る特願平
11−31979号に開示された方法により製造するこ
とができる。従って、特願平11−31979号の内容
をここに引用する。このものも、動摩擦係数は0.05
〜0.6の範囲内にある。
【0016】 本発明において、SiC系材料とは、炭
素との結合度を異にする炭化珪素を含有する材料をい
い、このSiC系材料は以下のようにして製造されるも
のをいう。本発明では、C/Cコンポジットに対して、
金属珪素を含浸させるが、その際、金属珪素はコンポジ
ット内の炭素繊維を構成する炭素原子および/または炭
素繊維の表面に残存している遊離炭素原子と反応し、一
部が炭化されるために、C/Cコンポジットの最表面や
炭素繊維からなるヤーンとヤーンとの間には、一部炭化
された珪素が生成し、かくして上記のヤーンとヤーンと
の間には炭化珪素からなるマトリックスが形成される。
【0017】 このマトリックスにおいては、極微量の
珪素と炭素とが結合したが炭化珪素質の相から、純粋な
炭化珪素結晶相に至るまで、いくつかの相異なる相を含
みうる。しかし、このマトリックスには、X線による検
出限界(0.3重量%)以下の金属珪素しか含まれな
い。つまり、このマトリックスは、典型的には炭化珪素
相からなるが、炭化珪素相には、珪素の含有量が傾斜的
に変化しているSiC質相を含みうる。従って、SiC
系材料とは、このようなSiC系列において、炭素の濃
度として、少なくとも0.01mol%以上から50m
ol%までの範囲以内で含まれてる材料の総称である。
なお、炭素濃度が、0.01mol%未満に制御するに
は、C/Cコンポジット中の遊離炭素の量とに関係で、
添加する金属珪素の量の厳密な計量が要求されること
と、後述する最終工程での温度管理が複雑になるので実
質的でない。従って、理論的には、炭素濃度を0.00
1mol%程度まで制御することは可能である。
【0018】 このSi系複合材料について、図面を使
用してさらに説明することとする。このSiC系複合材
料の骨格部も、基本的には図1に示したものと同じであ
る。本発明に係るSiC系複合材料を、図1においての
IIa−IIa線で切断した場合の断面図は、図3
(a)、同じく図1においてのIIb−IIb線で切断
した場合の断面図は、図3(b)として示す。SiC系
複合材料17の骨格は、Si−SiC系複合材料7の骨
格と同様に、ヤーン集合体16によって構成されてい
る。ヤーン集合体16は、ヤーン配列体11A、11
B、11C、11D、11E、11Fを上下方向に積層
してなる。各ヤーン配列体においては、各ヤーン13が
二次元的に配列されており、各ヤーンの長手方向がほぼ
平行である。上下方向に隣り合う各ヤーン配列体におけ
る各ヤーンの長手方向は、直交している。すなわち、各
ヤーン配列体11A、11C、11Eの各ヤーン12A
の長手方向は、互いに平行であり、かつ各ヤーン配列体
11B、11D、11Fの各ヤーン12Bの長手方向に
対して直交している。各ヤーンは、炭素繊維と、炭素繊
維以外の炭素成分とからなる繊維束13からなる。ヤー
ン配列体が積層されることによって、三次元格子形状の
ヤーン集合体16が構成される。各ヤーンは、後述する
ような加圧成形工程の間に押しつぶされ、やや楕円形に
なっている。
【0019】 各ヤーン配列体11A、11C、11E
においては、隣り合う各ヤーンの間隙には、マトリック
ス18Aが充填されており、各マトリックス18Aはヤ
ーン12Aの表面に沿ってそれと平行に延びている。各
ヤーン配列体11B、11D、11Fにおいては、隣り
合う各ヤーンの間隙には、マトリックス18Bが充填さ
れており、各マトリックス18Bは、ヤーン12Bの表
面に沿ってそれと平行に延びている。図3(a)および
図3(b)に示したように、マトリックス18A、18
Bは、それぞれ、各ヤーンの表面を被覆する炭化珪素相
14からなっている。炭化珪素相の一部は、小突起部1
9として表面に突出するか、あるいは、複合部材の内部
においては、炭素繊維層に突出していてもよい。この様
な小突起部の内部には、中央値が約100μmの孔径を
有する気孔(空隙:15)が形成されている。なお、こ
の小突起部19は、殆どが原料のC/Cコンポジットの
炭素繊維以外の炭素成分からなるマトリックスの跡に沿
って形成されるので、ヤーンとヤーンとの間隔および/
またはヤーン配列体とヤーン配列体との間隔を適宜選択
することにより、単位面積当たりの小突起部19の密度
を調整することが可能である。隣接するヤーン12Aと
12Bとの間にも、炭化珪素相14が形成されていても
よい。
【0020】 各マトリックス18Aと18Bとは、そ
れぞれヤーンの表面に沿って細長く、好ましくは直線状
に延びており、各マトリックス18Aと18Bとは互い
に直交している。そして、ヤーン配列体11A、11
C、11Eにおけるマトリックス18Aと、これに直交
するヤーン配列体11B、11D、11Fにおけるマト
リックス18Bとは、それぞれヤーン12Aと12Bと
の間隙部分で連続している。この結果、マトリックス1
8A、18Bは、全体として、三次元格子を形成してい
る。
【0021】 本発明に係るスライダーは、従来例のよ
うにことさらに樋型形状とする必要はなく、例えば、図
4に示すように板状のものを受け台23の上に3枚組み
合わせて、その断面の上部が幅広である、いわゆる逆台
形状となるようにして、製造してもよい。すなわち、ス
ライダーの内表面全体でバーを受ける必要はなく、底部
22、側部21を形成する各板状の部品の一部でバーを
受ければ充分である。勿論、使用に伴い、一部が摩耗し
て、次第に樋型に近くなることもあるが、そのような状
態になっても、使用上全く問題はない。
【0022】
【実施例】 以下、実施例を挙げて本発明をさらに説明
するが、本発明はこれら実施例により何ら限定されるも
のではない。なお、圧縮強度、動摩擦係数、および摩耗
量の測定は、以下の条件により行った。
【0023】 (圧縮強さの評価方法)テストピース
(30mm×30mm×30mm)に圧縮荷重を加え、
下記の式により算出した。 圧縮強さ=P/A (式中、Pは最大荷重時の荷重、Aはテストピースの最
小断面積を表す。)
【0024】 (動摩擦係数の評価方法)テストピース
をジグにセットして100rpmで10分間回転させ、
相手材(SUJ、10mm球)を2kgの荷重Fp
(N)にてテストピースに押し付け、その際の摩擦力F
s(N)を測定した。動摩擦係数の値は下式により算出
した。 摩擦係数μ=Fs/Fp
【0025】 (磨耗量の評価方法)テストピースをジ
グにセットして100rpmで10分間回転させ、相手
材(SUJ、10mm球)を2kgの荷重Pでテストピ
ースに押し付け、試験前の重量Wa(mg)と試験後の
重量Wb(mg)を測定した。テストピースの密度ρ
(g/cm3)より、磨耗量V(mm3)を下式により算
出した。 V=(Wa−Wb)/ρ
【0026】 以下に、本発明に係るシームレス管製造
ライン用治具のスライダーとピアザプラグの製造例を挙
げて説明するが、本発明はこの製造例により何ら限定さ
れるものではない。
【0027】 (スライダーの製造例)炭素繊維を一方
向に引き揃えたものにフェノール樹脂を含浸させ、直径
10μmの炭素長繊維を約1万本束ね、繊維束(ヤー
ン)を得、このヤーンを簾状にしたヤーン配列体(プレ
プリグシート)を作り、これを図1のように配列し、プ
リプレグシート積層体を得た。かくして得たプリプレグ
シート積層体を直径が25mmの円柱状の型に巻き付
け、この上から炭素系接着剤を塗布し、ヤーン同士を固
着した。固着後、型から固着体を離型し、離型した円筒
状のプリプレグシート積層体をオーブン中に入れ、含浸
させたフェノール樹脂を180℃、常圧で硬化させた
後、窒素雰囲気中で2000℃で焼成した。得られた焼
成体に、純度99.9%、平均粒径1mmのSi粉末を
添加し、このものを炉内温度1300℃、炉内圧1hP
aの焼成炉内に入れ、炉内に毎分アルゴンガスを20N
Lの割合で流しながら、4時間保持した。次いで、炉内
圧はそのままとし、炉内温度を1600℃に昇温させ
て、Siを含浸させた。かくして、Si、Si−C、炭
素繊維からなるSi−SiC系複合材料を得た。このも
のを切断、外周加工して、幅が約110mmで、長さが
1mの板を3枚製造した。この板を使用して、図4に示
すように、受け台23の上に、底部22および側部21
を組み合わせて、スライダーを製造した。このものを使
用してシームレス管製造ラインと同様に条件下で試用し
たところ、6000本製造後でも継続して、使用でき
た。
【0028】 一方、上記の焼成体から、テストピース
を切り取り、圧縮強度試験に供したところ、圧縮強度
は、1200℃で、220MPaであり良好な圧縮強度
を示した。また、動摩擦係数も0.06と低く、摩耗量
も実質的に零であった。
【0029】
【発明の効果】 本発明に係るシームレス管製造ライン
用治具は、スライダーとして要求される圧縮強度も強
く、優れたシームレス管製造ライン用治具として好適で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のシームレス管製造ライン用治具に使
用する複合材料の基本構造をなすヤーン集合体の構造を
模式的に示す斜視図である。
【図2】 (a)は、Si−SiC系複合材料を図1の
IIa−IIa線で切断した場合の断面図であり、
(b)は、同材料を図1のIIb−IIb線で切断した
場合の断面図である。
【図3】 (a)は、SiC系複合材料を図1のIIa
−IIa線で切断した場合の断面図であり、(b)は、
同材料を図1のIIb−IIb線で切断した場合の断面
図である。
【図4】 本発明に係るスライダーの構成を示す模式図
である。
【符号の説明】
1A、1B、1C、1D、1Eおよび1F…ヤーン配列
体、2A…ヤーン、2B…ヤーン、3…繊維束(ヤー
ン)、4A…炭化珪素相、4B…炭化珪素相、4C…炭
化珪素相、5A…Si−SiC系材料相、5B…Si−
SiC系材料相、5C…Si−SiC系材料相、6…ヤ
ーン集合体、7…繊維複合材料、8A…マトリックス、
8B…マトリックス、11A、11B、11C、11
D、11Eおよび11F…ヤーン配列体、12A…ヤー
ン、12B…ヤーン、13…繊維束(ヤーン)、14…
炭化珪素相、15…空隙、16…ヤーン集合体、17…
繊維複合材料、18A…マトリックス、18B…マトリ
ックス、19…小突起部、21…スライダーの側部、2
2…スライダーの底部、23…スライダーの受け台。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 41/88 C08J 5/04 C08J 5/04 D03D 1/00 A D03D 1/00 C04B 35/52 E Fターム(参考) 4F072 AA04 AA06 AA09 AB10 AD13 AF06 AG03 AH13 AH19 AH21 AJ04 AJ11 AL09 4G032 AA33 AA42 AA52 BA02 4L048 AA05 AA48 AA56 BA09 CA09 DA30 DA41 EB00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1200℃における圧縮強度が少なくと
    も200MPaで、かつ、低動摩擦係数と優れた耐摩耗
    性を有する、Siを含浸させた炭素繊維強化炭素複合材
    料からなるシームレス管製造ライン用治具。
  2. 【請求項2】 該Siを含浸させた炭素繊維強化炭素複
    合材料が、55重量%〜75重量%の炭素と、1重量%
    〜10重量%の珪素と、10重量%〜50重量%の炭化
    珪素とから構成され、少なくとも炭素繊維の束と炭素繊
    維以外の炭素成分とを含有するヤーンが層方向に配向し
    つつ三次元的に組み合わされ、互いに分離しないように
    一体化されているヤーン集合体と、このヤーン集合体中
    で隣り合う前記ヤーンの間に充填されているSi−Si
    C系材料からなるマトリックスとを備え、0.05〜
    0.6の動摩擦係数と、0.5%〜10%に制御された
    気孔率とを有する複合材料、または炭化珪素と炭素繊維
    と炭素繊維以外の炭素成分とから構成され、骨格部と骨
    格部の周囲に形成されマトリックスとからなる構造を有
    するSi−SiC/Cコンポジット複合材料であって、
    炭化珪素の少なくとも50%はβ型で、骨格部は、炭素
    繊維と炭素繊維以外の炭素成分により形成されており、
    その骨格部の一部分には炭化珪素が存在していてもよ
    く、マトリックスは、炭化珪素により形成され、前記マ
    トリックスと前記骨格部とは一体的に形成されており、
    かつ、前記複合材料は、0.05〜0.6の動摩擦係数
    と、0.5%〜5%の気孔率と二山型の平均気孔径の分
    布を有する複合材料である請求項1に記載のシームレス
    管製造ライン用治具。
  3. 【請求項3】 該シームレス管製造ライン用治具がスラ
    イダーである請求項1または2に記載のシームレス管製
    造ライン用治具。
JP11299779A 1999-03-31 1999-10-21 シームレス管製造ライン用治具 Withdrawn JP2000343108A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11299779A JP2000343108A (ja) 1999-03-31 1999-10-21 シームレス管製造ライン用治具

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11-92928 1999-03-31
JP9292899 1999-03-31
JP11299779A JP2000343108A (ja) 1999-03-31 1999-10-21 シームレス管製造ライン用治具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000343108A true JP2000343108A (ja) 2000-12-12

Family

ID=26434289

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11299779A Withdrawn JP2000343108A (ja) 1999-03-31 1999-10-21 シームレス管製造ライン用治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000343108A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014237569A (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 三菱電機株式会社 C/SiCからなる部品、およびC/SiCからなる部品の製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014237569A (ja) * 2013-06-10 2014-12-18 三菱電機株式会社 C/SiCからなる部品、およびC/SiCからなる部品の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102008540B1 (ko) 탄소 섬유 강화 탄소 복합체 및 그의 제조 방법
JP4468015B2 (ja) 繊維ブランクの製造方法、および繊維強化複合材料部品の製造方法
EP1305268B1 (en) Carbon-matrix composites compositions and methods related thereto
US5688577A (en) Multi-directional friction materials
US20070259185A1 (en) High-temperature-resistant composite and method of producing the composite
JP2002541002A (ja) 繊維−強化製品用のコーダルプレフォーム及びその製造方法
US10336655B2 (en) Process for producing shaped bodies of carbon fiber reinforced carbon
EP2554526A1 (en) Carbon/carbon composite material and method of manufacture for same
EP1908740B1 (en) CARBON-FIBER-REINFORCED SiC COMPOSITE MATERIAL AND SLIDE MEMBER
JPH02227244A (ja) 成形断熱材
JP6623011B2 (ja) 炭素繊維強化炭素複合材および炭素繊維強化炭素複合材の製造方法
JP2000343108A (ja) シームレス管製造ライン用治具
JP2001192270A (ja) 炭素繊維複合材料
JPH10291869A (ja) カーボン断熱材及びその製造方法
JP4245725B2 (ja) 炭素繊維強化炭素複合材料からなる高温加圧成型炉部材及びその製造方法
JP2002193679A (ja) 焼成用スペーサー及びそれを用いた焼成用治具
JP2783807B2 (ja) 炭素繊維強化炭素複合材料及びその製造方法
JP3983459B2 (ja) 炭素繊維強化炭素複合材料製ネジ
JP2002087883A (ja) 複合摺動部材
JPH0648830A (ja) 炭素繊維強化炭素複合材料前駆体
JP3853058B2 (ja) 耐酸化性c/c複合材及びその製造方法
JP2001146485A (ja) 粉末焼成用トレー
EP0806285B1 (en) Fiber structure for fiber reinforced composite material and method of making fiber reinforced composite material
JPH09290474A (ja) 炭素質成形体の製造方法
JP2001097792A (ja) 耐酸化保護層を有する炭素質材料およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070109