JP2000344739A - N−保護−アゼチジン−2−カルボン酸の製造方法 - Google Patents

N−保護−アゼチジン−2−カルボン酸の製造方法

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JP2000344739A
JP2000344739A JP11153752A JP15375299A JP2000344739A JP 2000344739 A JP2000344739 A JP 2000344739A JP 11153752 A JP11153752 A JP 11153752A JP 15375299 A JP15375299 A JP 15375299A JP 2000344739 A JP2000344739 A JP 2000344739A
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Kazuhiro Yamauchi
一宏 山内
Hideki Ushio
英樹 牛尾
Isao Kurimoto
勲 栗本
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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    • C07—ORGANIC CHEMISTRY
    • C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D205/00—Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom
    • C07D205/02—Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
    • C07D205/04—Heterocyclic compounds containing four-membered rings with one nitrogen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having no double bonds between ring members or between ring members and non-ring members

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Abstract

(57)【要約】 【課題】N−保護−アゼチジン−2−カルボン酸の精製
方法を提供すること。 【解決手段】 一般式(1) (式中、Rは、アルキル、置換されていてもよいアルケ
ニル、置換されていてもよいアリール、キノリル、ジア
ルキル置換アミノなどを示す。)で示される一方の異性
体を過剰に含む光学活性なN−保護−アゼチジン−2−
カルボン酸を有機溶媒から晶析させる実質的に光学的純
粋なN−保護−アゼチジン−2−カルボン酸の製造方法

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】光学活性なN−保護−アゼチ
ジン−2−カルボン酸は、例えばWO9850420号
明細書に記載されているように医薬品の原料として有用
な化合物である。また、光学活性なアゼチジン−2−カ
ルボン酸もまた、Brain Res.,801(1−
2),p.158,1998やUS5786331号明
細書に記載されているように医薬品の原料として有用な
化合物である。本願は、光学活性なN−保護−アゼチジ
ン−2−カルボン酸を有機溶媒より晶析することにより
光学的に純粋な異性体を製造し、更には脱保護すること
により光学的に純粋なアゼチジン−2−カルボン酸また
はその塩を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アゼチジン−2−カルボン酸類を精製し
光学的に純粋な異性体を得る方法として、WO9802
568号明細書には、(S)-N−ベンゾイルアゼチジ
ン−2−カルボン酸(94%e.e.)を酢酸エチルか
ら結晶化させる方法、および84%e.e.の(S)-
N−ベンゾイルアゼチジン−2−カルボン酸を水酸化ナ
トリウム溶液中で加水分解した後にメタノールから結晶
化させる方法が記載されている。また、EP85544
6号明細書には98.4%e.e.のアゼチジン−2−
カルボン酸をメタノール/水から結晶化させる方法が記
載されている。しかし、これらの方法は収率が何れも5
0〜70%程度と必ずしも十分であるとは言い難いもの
であった。
【0003】また、別な方法として(S)-アゼチジン
−2−カルボン酸とD−酒石酸のジアステレオメリック
な塩(89%e.e.)を酢酸/水溶媒から再結晶させ
る方法が知られている。しかし、この方法では、得られ
た光学的に純粋なアゼチジン−2−カルボン酸を次の反
応に供するために、水酸化カリウム等を用いて酒石酸を
濾過除去せねばならず、操作が煩雑になるという欠点が
あった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
アゼチジン−2−カルボン酸類の精製方法について種々
検討を行った結果、N−保護−アゼチジン−2−カルボ
ン酸を有機溶媒から結晶化させることにより、光学的に
純粋な異性体を効率よく製造できることを見出し、発明
に至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、一
般式(1) (式中、Rは、直鎖または分岐したアルキル基、一つ以
上の置換基で置換されていてもよいアルケニル基、アル
キルチオ基で置換されていてもよいアリール基、キノリ
ル基、またはジアルキル置換されたアミノ基を示す。こ
こで、直鎖または分岐したアルキル基は、シアノ基、ハ
ロゲン原子、アシル基、トリアルキルシリル基、ヘテロ
アリール基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル
基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
ルキルホスホニオ基、アリールホスホニオ基で置換され
ていてもよいし、または、アルキル基、ハロゲン原子、
アミノ基、ニトロ基、アルコキシ基もしくはアルキルス
ルフィニル基で置換されていてもよいアリール基で置換
されていてもよい。*は不斉炭素原子を示す。)で示さ
れる一方の異性体を過剰に含む光学活性なN−保護−ア
ゼチジン−2−カルボン酸を有機溶媒から晶析させるこ
とを特徴とする実質的に光学的純粋なN−保護−アゼチ
ジン−2−カルボン酸の製造方法および得られたN−保
護−アゼチジン−2−カルボン酸を脱保護することによ
り実質的に光学的純粋なアゼチジン−2−カルボン酸を
製造する方法を提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明において実質的に光学的純粋なとは、エナ
ンチオマー過剰率をさらに高めることなくそのまま医農
薬原料として使用することができる程度の約98%e.
e.以上のエナンチオマー過剰率を意味する。本発明に
おいて用いられる一般式(1)で示される一方の異性体
を過剰に含む光学活性なN−保護−アゼチジン−2−カ
ルボン酸におけるRの例としては例えば、以下のものが
挙げられる。すなわち、メチル、エチル、イソブチル、
ターシャリーブチル、1−アダマンチル、1−(1−ア
ダマンチルエチル)−1−メチルエチル、などの直鎖ま
たは分岐したアルキル基、
【0007】ベンジル、p−メトキシベンジル、p−ニ
トロベンジル、p−ブロモベンジル、4−メチルスルフ
ィニルベンジル、2,4−ジクロロベンジル、2−フェ
ニルエチル、9−フルオレニルメチル、9−(2−スル
ホ)フルオレニルメチル、9−(2,7−ジブロモ)フ
ルオレニルメチル、2,7−ジターシャリーブチル−
[9−(10,10−ジオキソ−10,10,10,1
0−テトラハイドロチオキサンチル)メチル、1−メチ
ル−1−(4−ビフェニルイル)エチル、1−(3,5
−ジターシャリーブチルフェニル)−1−メチルエチ
ル、9−アンスラニルメチル、ジフェニルメチルなど
の、アルキル基、ハロゲン原子、アミノ基、ニトロ基、
アルコキシ基、アルキルスルフィニル基で置換されたア
リール基または無置換のアリール基で置換されたアルキ
ル基、
【0008】1,1−ジメチル−2−シアノエチルなど
のシアノ基で置換されたアルキル基、トリクロロエチ
ル、1,1−ジメチル−2−クロロエチル、1,1−ジ
メチル−2,2−ジブロモエチル、1,1−ジメチル−
2,2,2−トリクロロエチルなどのハロゲン原子で置
換されたアルキル基、
【0009】メトキシフェナシル基などのアシル基で置
換されたアルキル基、トリメチルシリルエチルなどのシ
リル基で置換されたアルキル基、2−メチルチオエチ
ル、メチルジチオなどのアルキルチオ基で置換されたア
ルキル基、2−メチルスルホニルエチル、[2−(1,
3−ジチアニル)]メチル、2−(p−トルエンスルホ
ニル)エチルなどのスルホニル基で置換されたアルキル
基、2−トリメチルホスホニオエチル、2−トリフェニ
ルホスホニオイソプロピルなどのホスホニオ基で置換さ
れたアルキル基、2−(2‘−ピリジル)エチルなどの
ヘテロアリール基で置換されたアルキル基で置換された
アルキル基、
【0010】ビニル、アリル、1−イソプロピルアリ
ル、シンナミル、4−ニトロシンナミル等の無置換また
は一つ以上の置換基で置換されたアルケニル基、フェニ
ル、4−メチルチオフェニル、2,4−ジメチルチオフ
ェニルなどのアルキルチオ基で置換されたアリール基、
8−キノリルなどのキノリル基、ピペリジニルなどのジ
アルキル置換されたアミノ基などが挙げられる。Rの好
ましいものとしては、ターシャリーブチル、9−フルオ
レニルメチル、ベンジルなどが挙げられる。
【0011】更に具体的には、以下の化合物の光学活性
体を例示できる。すなわち、N−メチルオキシカルボニ
ル−アゼチジン−2−カルボン酸、 N−エチルオキシ
カルボニル−アゼチジン−2−カルボン酸、 N−イソ
ブチルオキシカルボニル−アゼチジン−2−カルボン
酸、 N−ターシャリーブチルオキシカルボニル−アゼ
チジン−2−カルボン酸、 N−(1−アダマンチル)
オキシカルボニル−アゼチジン−2−カルボン酸、 N
−[1−(1−アダマンチルエチル)−1−メチルエチ
ル]オキシカルボニル−アゼチジン−2−カルボン酸、
N−ベンジルオキシカルボニル−アゼチジン−2−カ
ルボン酸、 N−(p−メトキシベンジルオキシカルボ
ニル)−アゼチジン−2−カルボン酸、 N−(p−ニ
トロベンジルオキシカルボニル)−アゼチジン−2−カ
ルボン酸、 N−(p−ブロモベンジルオキシカルボニ
ル)−アゼチジン−2−カルボン酸、 N−(4−メチ
ルスルフィニルベンジルオキシカルボニル)−アゼチジ
ン−2−カルボン酸、N−(2,4−ジクロロベンジル
オキシカルボニル)−アゼチジン−2−カルボン酸、
N−(2−フェニルエチルオキシカルボニル)−アゼチ
ジン−2−カルボン酸、 N−(9−フルオレニルメチ
ルオキシカルボニル)−アゼチジン−2−カルボン酸、
N−[9−(2−スルホ)フルオレニルメチルオキシ
カルボニル]−アゼチジン−2−カルボン酸、 N−
[9−(2,7−ジブロモ)フルオレニルメチルオキシ
カルボニル]−アゼチジン−2−カルボン酸、 N−
[2,7−ジターシャリーブチル−[9−(10,10
−ジオキソ−10,10,10,10−テトラハイドロ
チオキサンチル)メチルオキシカルボニル]−アゼチジ
ン−2−カルボン酸、 N−[1−メチル−1−(4−
ビフェニルイル)エチルオキシカルボニル]−アゼチジ
ン−2−カルボン酸、 N−[1−(3,5−ジターシ
ャリーブチルフェニル)−1−メチルエチルオキシカル
ボニル]−アゼチジン−2−カルボン酸、 N−(9−
アンスラニルメチルオキシカルボニル)−アゼチジン−
2−カルボン酸、 N−ジフェニルメチルオキシカルボ
ニル−アゼチジン−2−カルボン酸、 N−[(1,1
−ジメチル−2−シアノエチル)オキシカルボニル]−
アゼチジン−2−カルボン酸、 N−トリクロロエチル
オキシカルボニル−アゼチジン−2−カルボン酸、 N
−(1,1,−ジメチル−2−クロロエチルオキシカル
ボニル)−アゼチジン−2−カルボン酸、N−(1,
1,−ジメチル−2,2−ジブロモエチルオキシカルボ
ニル)−アゼチジン−2−カルボン酸、 N−(1,
1,−ジメチル−2,2,2−トリクロロエチルオキシ
カルボニル)−アゼチジン−2−カルボン酸、 N−メ
トキシフェナシルオキシカルボニル−アゼチジン−2−
カルボン酸、 N−トリメチルシリルエチルオキシカル
ボニル−アゼチジン−2−カルボン酸、 N−(2−メ
チルチオエチルオキシカルボニル)−アゼチジン−2−
カルボン酸、 N−(2−メチルスルホニルエチルオキ
シカルボニル)−アゼチジン−2−カルボン酸、 N−
[2−(1,3−ジチアニル)]メチルオキシカルボニ
ル−アゼチジン−2−カルボン酸、 N−[2−(p−
トルエンスルホニル)エチルオキシカルボニル]−アゼ
チジン−2−カルボン酸、 N−(2−トリメチルホス
ホニオエチルオキシカルボニル)−アゼチジン−2−カ
ルボン酸、 N−(2−トリフェニルホスホニオイソプ
ロピルオキシカルボニル)−アゼチジン−2−カルボン
酸、 N−[2−(2‘−ピリジル)エチルオキシカル
ボニル]−アゼチジン−2−カルボン酸、N− ビニル
オキシカルボニル−アゼチジン−2−カルボン酸、 N
−アリルオキシカルボニル−アゼチジン−2−カルボン
酸、 N−(1−イソプロピルアリルオキシカルボニ
ル)−アゼチジン−2−カルボン酸、 N−シンナミル
オキシカルボニル−アゼチジン−2−カルボン酸、 N
−(4−ニトロシンナミルオキシカルボニル)−アゼチ
ジン−2−カルボン酸、 N−フェニルオキシカルボ
ニル−アゼチジン−2−カルボン酸、 N−(4−メチ
ルチオフェニルオキシカルボニル)−アゼチジン−2−
カルボン酸、 N−(2,4−ジメチルチオフェニルオ
キシカルボニル)−アゼチジン−2−カルボン酸、
N−(8−キノリルオキシカルボニル)−アゼチジン−
2−カルボン酸、 N−[(1−ピペリジニル)オキシ
カルボニル]−アゼチジン−2−カルボン酸などが挙げ
られる。
【0012】これらの一般式(1)で示される化合物
は、いずれかの光学異性体を過剰に含むものであればよ
く、反応混合物より抽出等の手段により単離された未精
製のものでも良いし、カラムクロマトグラフィー等によ
り化学的に精製されたものであっても良い。そのエナン
チオマー過剰率は特に限定されるものではないが、エナ
ンチオマー過剰率が、高い方が晶析収率は当然高くなる
ので、通常、80%e.e.程度以上のものを用いるのが好
ましい。
【0013】本発明の晶析溶媒としては、一般式(1)
で示される化合物の溶解度を有するものが用いられる。
かかる溶媒として、例えばベンゼン、トルエン、エチル
ベンゼン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水
素類、あるいはヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、
イソオクタン等の脂肪族炭化水素類、あるいはt−ブチ
ルメチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類、あるいはメタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、t−ブタノール等のアルコール類、あるいはアセト
ン、2−ブタノン等のケトン類、あるいはアセトニトリ
ル等のニトリル類、あるいはN,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N―ジメチルアセトアミド等のアミド類、あ
るいはジメチルスルホキシド等のスルホキシド類等、酢
酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピルなどのエステ
ル類が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いられても
良いし2種類以上の混合物として用いられても良い。疎
水性溶媒が好ましく用いられ、より好ましい溶媒として
はトルエン、トルエンと他の溶媒との混合溶媒などが挙
げられる。
【0014】用いられる溶媒の量は、一般式(1)で示
されるN−保護−アゼチジン−2−カルボン酸を溶解さ
せることができる量以上であればよく、N−保護−アゼ
チジン−2−カルボン酸に対して0.1から100重量
倍程度、好ましくは、0.5から50重量倍程度であ
る。
【0015】晶析の方法としては、有機物の晶析に通常
用いられる方法が用いられる。かかる晶析法として、例
えば、一般式(1)で示される化合物の飽和溶液を冷却
するか又は貧溶媒を滴下することにより結晶を析出させ
る方法が用いられる。また、結晶析出を開始させるため
に種晶を添加することもできる。
【0016】晶析の温度としては、晶析前に一般式
(1)で示される化合物が溶解している温度であること
が望ましく、通常−50℃から200℃、好ましくは、
−20℃から150℃、更に好ましくは、0℃から10
0℃程度である。貧溶解度溶媒を添加する場合には、添
加後さらに冷却することもできる。
【0017】結晶が析出した後は、濾過などの通常の方
法により析出した結晶を集めることができる。必要に応
じて集めた結晶を水または有機溶媒で洗浄しても良い。
得られた結晶は、必要に応じ更に再結晶、カラムクロマ
トグラフィー等の手段により精製することもできる。
【0018】得られた実質的に光学的純粋なN−保護−
アゼチジン−2−カルボン酸(1)は、そのまま次の反
応に供することもできるが、必要に応じ脱保護し、実質
的に光学的純粋なアゼチジン−2−カルボン酸またはそ
の塩に誘導することもできる。かかる脱保護反応は、例
えば“PROTECTIVE GROUPS IN OR
GANIC SYNTHESIS” (T.W.GREE
NE,P.G.M.WUTS著、1991,JOHN
WILEY and SONS,INC)など文献既知の
方法に準じて行うことができる。
【0019】次に、本発明に用いられる一般式(1)で
示されるN−保護−アゼチジン−2−カルボン酸の化合
物の合成法について述べる。
【0020】本発明に用いられる一般式(1)で示され
る一方の異性体を過剰に含む光学活性なN−保護−アゼ
チジン−2−カルボン酸の製造は、特に限定されるもの
ではないが、一方の異性体を過剰に含む光学活性なアゼ
チジン−2−カルボン酸を、例えば、“PROTECT
IVE GROUPS IN ORGANIC SYNTH
ESIS” (T.W.GREENE,P.G.M.W
UTS著、1991,JOHN WILEY and S
ONS,INC)などに記載の通常の方法に準じて行う
ことができる。また、一方の異性体を過剰に含む光学活
性なアゼチジン−2−カルボン酸は、例えば、WO98
02568号明細書に記載の方法など文献既知の方法に
準じて製造することができる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、一方の異性体を過剰に
含む光学活性なN−保護−アゼチジン−2−カルボン酸
を有機溶媒から晶析することにより、容易にかつ効率的
に実質的に光学的純粋なN−保護−アゼチジン−2−カ
ルボン酸を製造することができる。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。
【0023】(実施例1) 94.6%e.e.の(S)−アゼチジン−2−カルボン
酸を含む水溶液 161.4g(アゼチジン−2−カルボン酸含量20.
0g、198mmol)に、ジ−t−ブチルジカーボネ
ートの64wt%トルエン溶液(ジ−t−ブチルジカー
ボネート56.1g、257mmol)を加えた後、2
7%水酸化ナトリウム水溶液38.1g(水酸化ナトリ
ウム10.8g、257mmol)を滴下し、40℃で
4時間攪拌した。反応後、トルエン80.0gを注加
し、30分間攪拌後、静置・分液し、水層230.0g
(N−t−ブチルオキシカルボニル−アゼチジン−2−
カルボン酸含量38.9g、193mmol)を得た。
この水層222.3g(N−t−ブチルオキシカルボニ
ル−アゼチジン−2−カルボン酸含量37.6g、18
7mmol)に塩化ナトリウム35.0gを加えた後、
36%塩酸26.9gを滴下し、トルエン75.0gで
2回抽出した。トルエン層を20wt%塩化ナトリウム
水溶液で洗浄した後、静置・分液し、 N−t−ブチル
オキシカルボニル−アゼチジン−2−カルボン酸のトル
エン溶液194.4g( N−t−ブチルオキシカルボ
ニル−アゼチジン−2−カルボン酸含量37.2g、1
85mmol)を得た。得られた(S)−N−t−ブチ
ルオキシカルボニル−アゼチジン−2−カルボン酸は9
4.6%e.e.であった。次にこのトルエン溶液17
7.9g( N−t−ブチルオキシカルボニル−アゼチ
ジン−2−カルボン酸含量34.0g、169mmo
l)を減圧下、60℃で溶媒留去し、69.3g( N
−t−ブチルオキシカルボニル−アゼチジン−2−カル
ボン酸濃度49.0wt%)まで濃縮した。濃縮液を6
0℃に保温したまま種晶0.15gを加え、1時間攪拌
した後20℃/hの冷却速度で0℃まで冷却した。析出
した結晶を濾過し、冷トルエン20.0gで洗浄後、乾
燥し30.3gの (S)−N−t−ブチルオキシカル
ボニル−アゼチジン−2−カルボン酸を得た(晶析収率
88.6%)。キラルカラムをもちいたHPLC分析の
結果、99.6%e.e.であった。
【0024】(実施例2)実施例1と同様にして得た
(S)−N−t−ブチルオキシカルボニル−アゼチジン
−2−カルボン酸 (99.6%e.e.)5.00g
を17%塩化水素酢酸エチル溶液53gに加え1h撹拌
した。反応混合物を減圧化に濃縮し(S)−アゼチジン
−2−カルボン酸の塩酸塩3.45gを得た。収率10
0%、キラルカラムを用いたHPLC分析の結果、9
9.6%e.e.であった。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年5月31日(2000.5.3
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】メトキシフェナシル基などのアシル基で置
換されたアルキル基、トリメチルシリルエチルなどのシ
リル基で置換されたアルキル基、2−メチルチオエチ
ル、[2−(1,3−ジチアニル)]メチルなどのアル
キルチオ基で置換されたアルキル基、2−メチルスルホ
ニルエチル、2−(p−トルエンスルホニル)エチルな
どのスルホニル基で置換されたアルキル基、2−トリメ
チルホスホニオエチル、2−トリフェニルホスホニオイ
ソプロピルなどのホスホニオ基で置換されたアルキル
基、2−(2‘−ピリジル)エチルなどのヘテロアリー
ル基で置換されたアルキル基、
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】本発明の晶析溶媒としては、一般式(1)
で示される化合物の溶解度を有するものが用いられる。
かかる溶媒として、例えばベンゼン、トルエン、エチル
ベンゼン、キシレン、クロロベンゼン等の芳香族炭化水
素類、あるいはヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、
イソオクタン等の脂肪族炭化水素類、あるいはt−ブチ
ルメチルエーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒド
ロフラン、ジオキサン等のエーテル類、あるいはメタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、n−ブタノー
ル、t−ブタノール等のアルコール類、あるいはアセト
ン、2−ブタノン等のケトン類、あるいはアセトニトリ
ル等のニトリル類、あるいはN,N−ジメチルホルムア
ミド、N,N―ジメチルアセトアミド等のアミド類、あ
るいはジメチルスルホキシド等のスルホキシド類等、酢
酸エチル、酢酸ブチル、酢酸イソプロピルなどのエステ
ル類が挙げられる。これらの溶媒は単独で用いられても
良いし2種類以上の混合物として用いられても良い。芳
香族炭化水素類が好ましく用いられ、より好ましい溶媒
としてはトルエン、トルエンと他の溶媒との混合溶媒な
どが挙げられる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】晶析の方法としては、有機物の晶析に通常
用いられる方法が用いられる。かかる晶析法として、例
えば、一般式(1)で示される化合物の飽和溶液を冷却
するか又は脂肪族炭化水素類等の貧溶媒を滴下すること
により結晶を析出させる方法が用いられる。また、結晶
析出を開始させるために種晶を添加することもできる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) (式中、Rは、直鎖または分岐したアルキル基、一つ以
    上の置換基で置換されていてもよいアルケニル基、アル
    キルチオ基で置換されていてもよいアリール基、キノリ
    ル基、またはジアルキル置換されたアミノ基を示す。こ
    こで、直鎖または分岐したアルキル基は、シアノ基、ハ
    ロゲン原子、アシル基、トリアルキルシリル基、ヘテロ
    アリール基、アルキルチオ基、アルキルスルフィニル
    基、アルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、ア
    ルキルホスホニオ基、アリールホスホニオ基で置換され
    ていてもよいし、または、アルキル基、ハロゲン原子、
    アミノ基、ニトロ基、アルコキシ基もしくはアルキルス
    ルフィニル基で置換されていてもよいアリール基で置換
    されていてもよい。*は不斉炭素原子を示す。)で示さ
    れる一方の異性体を過剰に含む光学活性なN−保護−ア
    ゼチジン−2−カルボン酸を有機溶媒から晶析させるこ
    とを特徴とする実質的に光学的純粋なN−保護−アゼチ
    ジン−2−カルボン酸の製造方法。
  2. 【請求項2】一般式(1)においてRがターシャリーブ
    チル、9−フルオレニルメチルまたはベンジルである請
    求項1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】一般式(1)においてRがターシャリーブ
    チルである請求項1または2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】有機溶媒が、疎水性の溶媒を主成分とする
    ものである請求項1から3のいずれかに記載の製造方
    法。
  5. 【請求項5】有機溶媒が、トルエンまたはトルエンと他
    の溶媒との混合溶媒である請求項1から4のいずれかに
    記載の製造方法
  6. 【請求項6】一方の異性体を過剰に含む光学活性なアゼ
    チジン−2−カルボン酸を、N保護化試薬と反応させ一
    般式(1)で示される化合物を得た後に、有機溶媒から
    晶析させることを特徴とする請求項1から5のいずれか
    に記載の実質的に光学的純粋なN−保護−アゼチジン−
    2−カルボン酸の製造方法。
  7. 【請求項7】実質的に光学的純粋な一般式(1)で示さ
    れるN−保護−アゼチジン−2−カルボン酸を脱保護す
    ることを特徴とする実質的に光学的純粋なアゼチジン−
    2−カルボン酸またはその塩の製造方法。
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