JP2000345113A - 両面テープおよびその製造方法 - Google Patents

両面テープおよびその製造方法

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JP2000345113A
JP2000345113A JP11159157A JP15915799A JP2000345113A JP 2000345113 A JP2000345113 A JP 2000345113A JP 11159157 A JP11159157 A JP 11159157A JP 15915799 A JP15915799 A JP 15915799A JP 2000345113 A JP2000345113 A JP 2000345113A
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pressure
sensitive adhesive
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sided tape
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Masayoshi Matsumoto
真芳 松本
Masato Yanagi
正人 柳
Kunihiko Ozaki
邦彦 尾崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 剥がす際に必ず一方側の剥離ライナーに粘着
剤層が付くようにすることができ、しかも低コストであ
るキャストタイプの両面テープおよびその製造方法を提
供すること。 【解決手段】 剥離ライナー2の上に電子線硬化型粘着
剤層3を形成してなる両面テープ1であって、電子線照
射によって粘着剤層3の一方の面4と他方の面5とで粘
着力が異なるように構成する。この場合に、剥離ライナ
ー2の上に電子線硬化型粘着剤を塗工して粘着剤塗膜3
aを形成し、電子線を照射して、粘着剤塗膜3aの一方
の面4と他方の面5とで粘着力を異ならせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持体を用いずに
剥離ライナー上に粘着剤を形成してなるキャストタイプ
の両面テープの製造方法および両面テープに関する。
【0002】
【従来の技術】両面テープは、両面が粘着面のフィルム
状接着剤であり、作業性が良い等の液状接着剤にはない
特長を有し、しかも経済的であることから、種々の分野
で広く用いられている。
【0003】両面テープとしては、支持体の両側に粘着
剤を形成したものが一般的であるが、製造工程の簡略
化、製品の薄膜化等の観点から、支持体を用いず、剥離
紙上に粘着剤塗膜を塗工して製造するキャストタイプの
両面テープが製造されている。
【0004】このようなキャストタイプの両面テープ
は、通常、剥離ライナー上に粘着剤塗膜を形成したもの
を巻いてロール状にしているが、剥離ライナーの表裏が
同じ材質で、粘着剤塗膜の両側が同じ粘着力を有してい
る場合、テープ使用時に、粘着剤塗膜が剥離ライナー側
に付かずに巻き側に付いてしまう、いわゆる泣き別れ現
象が生じる場合がある。
【0005】そこで、従来、このような泣き別れ現象を
防止するために、剥離ライナーの表裏面に異なる処理を
施して表裏面の剥離性を異ならせ、剥がした剥離ライナ
ーに必ず粘着剤塗膜が付くようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに特殊な剥離ライナーを用いる場合には、剥離ライナ
ー自体の製造工程が複雑化し、使用後に廃棄される剥離
ライナーの製造コストが高く、結果として両面テープ自
体のコストが上昇してしまう。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、剥がす際に必ず一方側の剥離ライナーに粘着
剤層が付くようにすることができ、しかも低コストであ
るキャストタイプの両面テープおよびその製造方法を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、剥離ライナーの上に電子線硬化型粘着剤
層を形成してなり、電子線の照射により粘着剤層の一方
の面と他方の面とで粘着力が異なる、すなわち粘着力に
差を生じさせたことを特徴とする両面テープを提供す
る。
【0009】この場合に、前記粘着剤層の、剥離ライナ
ー側の粘着剤面の粘着力が他面の粘着力より大きいこと
が好ましい。また、前記粘着剤層の膜厚が5〜100μ
mであることが好ましい。
【0010】また、本発明は、剥離ライナーの上に電子
線硬化型粘着剤を塗工して粘着剤塗膜を形成し、電子線
を照射して、粘着剤塗膜の一方の面と他方の面とで粘着
力を異ならせることを特徴とする両面テープの製造方法
を提供する。
【0011】この場合に、前記粘着剤塗膜側から電子線
を照射して前記粘着剤塗膜の、剥離ライナー側の粘着剤
面の粘着力が他面の粘着力より大きくすることが好まし
い。また、電子線の加速電圧が30〜125kVである
ことが好ましい。さらに、前記粘着剤塗膜の膜厚が5〜
100μmであることが好ましい。さらにまた、前記電
子線の照射は、真空管型電子線照射装置によってなされ
ることが好ましい。
【0012】本発明においては、剥離ライナーの上に形
成された粘着剤層の一方の面と他方の面とで粘着力を異
ならせたので、剥離ライナーとして表裏面の剥離性を異
ならせた特殊なものを用いずに、剥がす際に必ず一方側
の剥離ライナーに粘着剤層が付くようにすることがで
き、従来よりも低コストでキャストタイプの両面テープ
を得ることが可能となる。
【0013】また、本発明においては、電子線硬化型粘
着剤に電子線を照射して粘着剤塗膜の一方の面と他方の
面とで粘着力が異なる状態とするので、塗膜の膜厚に応
じて適切な出力で電子線を照射すればよく、極めて容易
に粘着剤塗膜の一方の面と他方の面とで粘着力を異なら
せることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明について具体的に説
明する。本発明では、図1に示すように、剥離ライナー
2の上に粘着剤層3を形成してなるキャストタイプの両
面テープ1において、粘着剤層3の剥離ライナー2側の
面4と上面5とで粘着力が異ならせている。この両面テ
ープ1は、図2に示すように、巻き取られてロール状と
される。したがって、粘着剤層3の上面5が剥離ライナ
ー2の外側面6に密着した状態となる。
【0015】この場合に、従来は、粘着剤層の両面の粘
着力に差がないため、剥離ライナー2と粘着剤層3とが
泣き別れしないようにするために剥離ライナーの表裏面
に異なる処理を施して表裏面の剥離性を異ならせ、剥が
した剥離ライナーに必ず粘着剤層が付くようにしてい
る。
【0016】これに対して、本発明のように粘着剤層3
の表裏面の粘着性を異なるようにすることにより、上記
剥離ライナー2に従来のように特殊な処理を施す必要を
なくすることができる。
【0017】本発明においては、このように粘着剤層3
の剥離ライナー2側の面4と上面5とで粘着力を異なら
せるために、図3に示すように、粘着剤として電子線硬
化型粘着剤7を剥離ライナー2上に塗工して粘着剤塗膜
3aを形成し(第1工程)、次いで、粘着剤塗膜3a側
から電子線8を照射する(第2工程)。
【0018】この際に照射する電子線の出力は、電子線
の到達深度が粘着剤塗膜3aの途中になるように調整さ
れる。すなわち、本出願人が先に提案した特開平10−
158413号に基づいて、粘着剤塗膜3aに対して厚
さ方向途中の所定の深さまでの到達深度を有する加速電
圧で電子線を照射することにより、その部分までの架橋
密度を高くすることにより、粘着剤塗膜3aの上面5の
架橋密度が剥離ライナー2側の面4の架橋密度よりも高
くなり、結果として上面5の粘着力よりもライナー側の
面4の粘着力のほうを高くすることができる。
【0019】このように到達深度を適切に調整する観点
からは、電子線の加速電圧は30〜125kVであるこ
とが好ましく、40〜100kVがより好ましい。ま
た、粘着剤層3の膜厚は5〜100μmが望ましい。膜
厚が5μm未満であれば、2つの面間で粘着力の差がつ
きにくく、膜厚が100μmを超えると両面テープとし
て厚くなりすぎる。膜厚のさらに好ましい範囲は10〜
70μmであり、より一層好ましい範囲は20〜60μ
mである。
【0020】30〜125kV(より好ましくは40〜
100kV)という低出力の電子線を照射するために
は、真空管型の電子線照射部を有する電子線照射装置を
用いることが好ましい。真空管型の電子線照射部は、図
4の(a)に示すように、円筒状をなすガラス、セラミ
ックまたは金属製の真空容器11と、その容器11内に
設けられ、陰極から放出された電子を電子線として取り
出してこれを加速する電子線発生部12と、真空容器1
1の端部に設けられ、電子線を射出する電子線射出部1
3と、図示しない給電部より給電するためのピン部14
とを有する。また、電子線射出部13には薄膜状の照射
窓15が設けられている。電子線射出部13の照射窓1
5は、ガスは透過せずに電子線を透過する機能を有して
おり、図4の(b)に示すように、偏平状をなしてい
る。そして、照射室内に配置された被照射物に照射窓1
5から射出された電子線が照射される。
【0021】このような真空管型の電子線照射部を有す
る電子線照射装置は、一例として米国特許第5,41
4,267号に開示されており、American Internation
al Technologies(AIT)社によりMin−EB装置
として検討されている。この装置においては、100k
V以下という低加速電圧でも電子線の透過力の低下が小
さく、有効に電子線を取り出すことができる。これによ
って、基材上の被覆材に対し低深度で電子線を作用させ
ることが可能となる。
【0022】従来から多用されているドラムタイプの電
子線照射装置は、ドラム内を常に真空引きしながら電子
線を照射するものであって本質的に出力が大きく、加速
電圧100kV以下の低出力領域で出力を適切に調整す
ることは困難であるが、上記真空管タイプのものを使用
することにより加速電圧100kV以下で容易に加速電
圧を制御することができる。
【0023】本発明においては、上述したように、剥離
ライナー2は、両面の剥離性を異ならせる必要はなく、
両面同一な処理が施されたものを用いればよい。剥離ラ
イナー2の材質としては、上質紙、グラシン紙等の紙
類、紙の両面にポリエチレンをラミネートしたもの、ポ
リエチレン、ポリエステルのフィルムの両面にシリコン
樹脂などの離型剤をコートしたものを用いることができ
る。
【0024】粘着剤層3としては、ビニル重合型(シア
ノアクリレート系、ジアクリレート系、不飽和ポリエス
テル樹脂系)、縮合型(フェノール樹脂系、ユリヤ樹脂
系、メラミン樹脂系)、重付加型(エポキシ樹脂系、ウ
レタン樹脂系)などの反応硬化型(モノマー型、オリゴ
マー型)のものが挙げられる。
【0025】なお、上記実施形態では、粘着剤層3にお
いて上面5の粘着力よりもライナー側の面4の粘着力の
ほうを高くしたが、逆であってもよく、その場合には巻
き取りを、粘着剤層側を外側にして行うか、電子線照射
を剥離ライナー側から行う。また、粘着剤層の形成を押
し出し機等により行ってもよい。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 (実施例1)両面の剥離性が同じ剥離ライナー(東セロ
株式会社製 SP−PET−B1−50−BU)上に電
子線硬化型粘着剤、ビスコタック(大阪有機化学工業株
式会社製)をアプリケーターで塗工して膜厚約40μm
の粘着剤塗膜を形成し、AIT社製Min−EB電子線
照射装置を用いて酸素濃度50ppm以下で加速電圧6
5kVで3水準の吸収線量になるように電子線を照射
し、1面(照射面)のボールタックを測定した。さらに
ローラを用いてPETフィルムにその粘着剤を貼付け、
剥離ライナーを取り除いた後、2面(剥離ライナー側
面)のボールタックを測定した。なお、膜厚測定はソニ
ー株式会社製μ−mateによって行い、ボールタック
測定は傾斜式ボールタックJIS Z 0237に準拠
して行った。また、電子線を照射した際の吸収線量は、
Far West Technology社製、FWT
60−00線量測定フィルムによって測定した。その際
の電子線の照射条件を表1に、ボールタックの測定結果
を表2に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【表2】
【0029】表2に示すように、1面より2面のほうが
必ずタックが大きくなっており、粘着剤塗膜の2つの面
間で粘着力に差をつけることに成功した。
【0030】(実施例2)この実施例では、粘着剤塗膜
の膜厚を20μm、加速電圧を50kVに変更した以外
は実施例1と同様にして実験を行った。その際の電子線
の照射条件を表3に、ボールタックの測定結果を表4に
示す。
【0031】
【表3】
【0032】
【表4】
【0033】表4に示すように、実施例1と同様、1面
より2面のほうが必ずタックが大きくなっており、粘着
剤塗膜の2つの面間で粘着力に差をつけることに成功し
た。
【0034】(実施例3)この実施例では、粘着剤塗膜
の膜厚を60μm、加速電圧を80kVに変更した以外
は実施例1と同様にして実験を行った。その際の電子線
の照射条件を表5に、ボールタックの測定結果を表6に
示す。
【0035】
【表5】
【0036】
【表6】
【0037】表6に示すように、実施例1,2と同様、
1面より2面のほうが必ずタックが大きくなっており、
粘着剤塗膜の2つの面間で粘着力に差をつけることに成
功した。
【0038】(比較例1)剥離ライナーとして実施例1
で用いた東セロ株式会社製SP−PET−B1−50−
BUを用い、その上に、上記実施例と同様の電子線硬化
型粘着剤を用いて60μmの粘着剤膜を形成した後、日
新ハイボルテージ株式会社製電子線照射装置EBC−2
00−20−30を用い、加圧電圧150kV、3m
A、吸収線量30kGyの条件で電子線を照射し、実施
例と同様にしてボールタックを測定した。その結果、1
面、2面ともボールタックの値が9であり粘着力に差が
みられなかった。
【0039】(比較例2)剥離ライナーとして実施例1
で用いた東セロ株式会社製 SP−PET−B1−50
−BUを用い、粘着性アクリル樹脂を含む粘着剤(東洋
インキ製造株式会社製粘着剤 オリバインBPS315
6D)の100部とトリレンジイソシアネート誘導体系
硬化剤(東洋インキ製造株式会社製硬化剤 BHS85
15)の3部とを撹拌混合した塗液を乾燥膜厚40μm
となるように粘着塗工し、オーブンで90℃、3分間乾
燥した後、同剥離ライナーを3kgf/cmの圧力で
ラミネートして両面テープを得た。この両面テープから
剥離ライナーを剥がすことを試みた結果、10回中5回
は粘着剤層1面が現れ、残りの5回は粘着剤層2面が現
れ、いわゆる泣き別れ現象を示した。また、粘着剤層の
両面ともボールタックは9であった。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
粘着剤層の一方の面と他方の面とで粘着力が異なるの
で、剥離ライナーとして表裏面の剥離性を異ならせた特
殊なものを用いずに、剥がす際に必ず一方側の剥離ライ
ナーに粘着剤塗膜が付くようにすることができ、従来よ
りも低コストでキャストタイプの両面テープを得ること
が可能となる。
【0041】また、電子線硬化型粘着剤に電子線を照射
して粘着剤塗膜の一方の面と他方の面とで粘着力が異な
る状態とするので、塗膜の膜厚に応じて適切な出力で電
子線を照射すればよく、極めて容易に粘着剤塗膜の一方
の面と他方の面とで粘着力を異ならせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る両面テープの構造を模式的に示す
側面図。
【図2】両面テープを巻き取った状態を模式的に示す側
面図
【図3】本発明に係る両面テープの製造方法の製造工程
を説明するための図。
【図4】本発明に係る両面テープの製造方法に好適に用
いることができる電子線照射装置の電子線照射部を示す
側面図および底面図。
【符号の説明】
1……両面テープ 2……剥離ライナー 3……粘着剤層 3a……粘着剤塗膜 4……剥離ライナー側面 5……上面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 邦彦 東京都中央区京橋二丁目3番13号 東洋イ ンキ製造株式会社内 Fターム(参考) 4J004 AA01 AA06 AA10 AA12 AA13 AA14 AA15 AB06 CA02 CA04 CA06 CB02 CC02 CD01 DA02 DA04 DB03 EA01 EA05 GA01 GA02

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 剥離ライナーの上に電子線硬化型粘着剤
    層を形成してなり、電子線の照射により粘着剤層の一方
    の面と他方の面とで粘着力が異なることを特徴とする両
    面テープ。
  2. 【請求項2】 前記粘着剤層の、剥離ライナー側の粘着
    剤面の粘着力が他面の粘着力より大きいことを特徴とす
    る請求項1に記載の両面テープ。
  3. 【請求項3】 前記粘着剤層の膜厚が5〜100μmで
    あることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    両面テープ。
  4. 【請求項4】 剥離ライナーの上に電子線硬化型粘着剤
    を塗工して粘着剤塗膜を形成し、電子線を照射して粘着
    剤塗膜の一方の面と他方の面とで粘着力を異ならせるこ
    とを特徴とする両面テープの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記粘着剤塗膜側から電子線を照射して
    前記粘着剤塗膜の、剥離ライナー側の粘着剤面の粘着力
    が他面の粘着力より大きくすることを特徴とする請求項
    4に記載の両面テープの製造方法。
  6. 【請求項6】 電子線の加速電圧が30〜125kVで
    あることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の
    両面テープの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記粘着剤塗膜の膜厚が5〜100μm
    であることを特徴とする請求項4ないし請求項6のいず
    れか1項に記載の両面テープの製造方法。
  8. 【請求項8】 前記電子線の照射は、真空管型電子線照
    射装置によってなされることを特徴とする請求項4ない
    し請求項7のいずれか1項に記載の両面テープの製造方
    法。
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