JP2000346133A - 免震装置、滑り支承また免震構造 - Google Patents
免震装置、滑り支承また免震構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 積層ゴム免震より、安く、耐久性があり、高
い免震性能が得られる免震装置の開発である。 【構成】 滑り面部により構成される免震・滑り支承
と、重力復元またバネ等により構成される復元装置と、
地震力及び風等による引抜き力を防止する引抜き防止装
置と、風揺れを防止する固定ピン装置とにより、構成さ
れる。
い免震性能が得られる免震装置の開発である。 【構成】 滑り面部により構成される免震・滑り支承
と、重力復元またバネ等により構成される復元装置と、
地震力及び風等による引抜き力を防止する引抜き防止装
置と、風揺れを防止する固定ピン装置とにより、構成さ
れる。
Description
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】この発明は免震装置、または滑り
支承(すべり支承、転がり支承)に関するものである
(以下、免震装置と滑り支承とを「免震装置・滑り支
承」といい、また免震のための滑り支承「免震支承」と
いう)。滑り支承は、構造体とこの構造体を支持する構
造体との間に設けられるものであり、免震装置も、免震
される構造体と免震される構造体を支持する構造体との
間に設けられるものである。ここで発明された免震装置
は、当然、滑り支承として使用または応用できる。 【従来技術および解決しようとする問題点】本発明者兼
出願人は、特許 1844024号と特許 2575283号とで、免震
復元装置(重力復元型免震装置・滑り支承)・免震装置
(免震装置・滑り支承)・引抜防止装置(引抜防止装置
・滑り支承)・固定装置(風揺れ等の固定ピン装置)・
外れ防止装置の発明を、また特許 2504945号で、免震装
置の設置位置に関する発明をし、さらに特許 1778741号
で、引張材による垂直支持方式の発明をしているが、本
発明は、それらの改良発明および新たな免震装置・滑り
支承に関するものである。また、特許 1844024号および
特許 2575283号は、複数の装置が合わさることによって
十全な機能を発揮する形であった。その場合、材料の無
駄だけでなく、各種装置を個々別々に設置することにな
るため場所を取り、設置に懸かる人件費等もかさむ。そ
ういったことからも、また、垂直荷重の伝達位置という
限定された位置での設置の多さを考えても、1個で全て
の機能を果たす装置の発明が望まれた。 A.免震装置 1.十字型免震装置・滑り支承、また十字重力復元型免
震装置・滑り支承 特許 1844024号および特許 2575283号において、全方向
の復元性能を備えた免震復元装置としては、すり鉢状、
球面状等の凹形状滑り面部をもつ免震皿からなる、重力
により復元する免震復元装置があるが、この装置の免震
皿は、場所を取り、また、構造体および基礎からはみ出
している部分に力が加わった場合の支持強度にも問題が
あった。はみ出している部分の面積が小さくなるように
することが求められる。また重力復元型に特有の問題と
して、振動時の垂直変位に対応するために設けられた引
抜防止装置等の遊びにより、がたつきが生じるという問
題、風力等により免震される構造体に引抜き力が発生し
た時に衝撃が走るという問題を解決することが求められ
た。また、滑り支承の摩擦係数を下げること、引抜き防
止装置を複合させることが求められた。 2.引抜き防止装置・滑り支承の改良 2.1.復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承 特許 1844024号の引抜き防止装置に、復元機能または減
衰機能が装備されること、また、免震皿から滑り部等が
外れる事を抑制または防止することが求められた。 2.2.積層ゴム/ゴム/バネ付き引抜き防止装置・滑り支
承 特許 1844024号の引抜き防止装置と積層ゴム・ゴム・バ
ネとの複合が求められた。さらに、積層ゴムの、引抜き
力に対する抵抗力の欠如と、積層ゴムの座屈の問題(底
辺に対して高さの高い積層ゴムに顕著である)とを解決
する必要がある。 2.3.引抜き防止機能の増強 また、特許 1844024号の引抜き防止装置について、その
引抜き防止機能をさらに増強することが望まれる。 2.4.新引抜き防止装置・滑り支承 また、特許 1844024号の引抜き防止装置について、形の
バリエーションが求められ、特に、コンパクトなものが
求められる。また、そのような引抜き防止装置に復元装
置が複合されることもが求められた。 2.5.重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 引抜き防止装置と免震復元装置との複合が求められた。 2.6.引抜き防止装置・滑り支承の重力復元型免震装置・
滑り支承振動時垂直変位吸収装置 特許 1844024号の引抜き防止装置に併用される前述の重
力復元型免震復元装置の、振動時の垂直変位対応のため
の遊びにより、がたつきが生じるという問題、風力等に
より免震される構造体に引抜き力が発生した時に衝撃が
走るという問題を解決することが求められた。 2.7.引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(すべり
型) 特許 1844024号の引抜き防止装置・滑り支承について、
上部スライド部材・下部スライド部材間の摩擦係数を下
げることが求められた。 2.8.引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(転がり
型) 特許 1844024号の引抜き防止装置・滑り支承について、
上部スライド部材・下部スライド部材間の摩擦係数を下
げることが求められた。 2.9.引抜き防止装置・滑り支承の改良 特許 1844024号の引抜き防止装置・滑り支承について、
水平寸法を小さくすること、また転がり支承との兼用が
求められた。 3.滑り型免震装置・滑り支承のダンパー機能の向上及
び初滑動向上 特許 1844024号および特許 2575283号の免震装置また免
震復元装置等の滑り型免震装置・滑り支承に関しては、
初滑動を良くすること、また地震時の振幅を小さくする
ことが求められた。滑り型免震装置の問題として、摩擦
係数を大きくすると振幅は抑制されるが、初動加速度が
大きくなり、逆に、摩擦係数を小さくすると、初動加速
度は小さくなるが、振幅が大きくなるという問題があっ
た。そこで、このような問題を解決する減衰装置が求め
られる。つまり、初動加速度が小さく、すなわち免震感
度が高く、尚且つ一定以上の振幅を抑制するというよう
な減衰装置である。 4.二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支
承 特許 1844024号および特許 2575283号の免震装置また免
震復元装置の免震皿を小さくすること、さらにその密閉
性も求められた。また、免震皿と滑り部との摩擦を小さ
くし、接触面積をできるだけ大きくし、且つ、振動時に
も、その接触面積が変化せず同じであるようにしたい。
また、復元装置、引抜き防止装置との一体化も求められ
た。 5.重力復元型免震装置 5.1.重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承の滑り部
の改良 特許 1844024号および特許 2575283号の免震装置および
免震復元装置について、免震皿と滑り部の接触面積をで
きるだけ大きくし、且つ、振動時にも、その接触面積が
変化せず同じであるようにしたい。また、滑り性能を上
げること、首ふり角度を急にすることが求められた。 5.2. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿免
震装置・滑り支承 5.3. 縁切り型垂直変位吸収重力復元型免震装置・滑り
支承 重力復元型免震装置・滑り支承について、振動時の垂直
変位が吸収されるようにする必要がある。 5.4. 新重力復元型免震装置 バネ・ゴム等によるものではない長寿命の復元装置が求
められた。また、特許1844024号および特許 2575283号
の重力復元型免震装置では垂直変位が生じてしまい、垂
直変位のない免震復元装置(重力復元型免震装置・滑り
支承)が求められた。また、バネによる復元装置よりも
免震性能がよく、且つ、地震後の残留変位を消去する能
力が大きい復元装置が求められた。 6.垂直免震装置 今回の阪神大震災から、地震の垂直動を吸収できる垂直
免震装置の必要性が求められている。 7. 免震による地震発電装置 7.1. 免震による地震発電装置 地震エネルギーを電気等の役立つものに換えることが望
まれたが、ここで免震装置が活用できる。さらに、地震
エネルギーの三次元的動きを一次元の動きに換えるのが
困難であり、それを解決する方法も求められた。 7.2. 地震発電装置型地震センサー 電気を使用しない、地震エネルギーを利用した地震発電
による地震センサーの発明が望まれた。さらに、後述の
固定ピンの解除にまで使用できる量のエネルギーを発生
させうる大容量のものが望まれた。 8.固定装置 また、特許 2575283号の固定装置(固定ピン装置)につ
いて、その詳細な仕様についても明確にすることが求め
られた。阪神大震災では、建物が無事でも杭が壊れて駄
目になったケースが多かった。その対処法も考えられる
べきである。 9. 緩衝・変位抑制、耐圧性向上支承 予想を上回る地震変位振幅にも対処できるようにしてお
くことが必要である。また、滑り支承、特に転がり型支
承において耐圧性向上も必要である。 10.免震装置の組合せと材料仕様 免震装置同士の組合せと、その材料・仕様も決める必要
がある。 11.積層ゴムの改良、復元バネ 11.1. 積層ゴムの改良 また、従来の積層ゴムは、鋼とゴムとの付着性の問題、
鋼とゴムとを付着させて積重ねてゆく製法の困難さの問
題、また、耐圧能力の問題、防火上の問題等があり、も
っと簡易な製法で、これらの問題が解決する方法が望ま
れた。 11.2. 復元バネ 縦にバネを設置すると水平のどの方向にも復元性能を持
つことができるが、僅かな水平変位に対する復元力に乏
しい。その問題を解決する方法が望まれた。 B.免震装置と構造法 12.免震構造による構造体設計法 以上の免震装置・免震構造を利用した建物等の構造体設
計の、具体的方法も求められた。 12.1. 超高層建物・構造体 特に、柔構造の超高層では、地震時にも大きく揺れる
が、風時にも大きく揺れる。この問題を免震装置によっ
て解決する方法が望まれた。 12.2. 高塔状比建物・構造体 引抜き力が働く建物・構造体には、従来の積層ゴムは使
用できないため、高塔状比建物・構造体には、免震装置
は使用されなかった。この問題を解決する方法が望まれ
た。 12.4. 軽量建物・構造体 従来の積層ゴムを用いた免震装置の場合、免震される構
造体の固有周期が延びず、免震されないため、軽量建物
・構造体には、免震装置は使用されなかった。この問題
を解決する方法が望まれた。 12.5. 在来木造戸建て住宅/ 軽量(木造・鉄骨系)戸
建て住宅 (1) 土台床構面の形成 免震装置を装備する場合の、土台床構面をどう形成する
かを示すことが求められた。 13.免震装置設計と免震装置配置 滑り型免震装置について、その配置に関する内容と、そ
の際の復元装置の復元能力の設計に関する内容が求めら
れた。滑り型免震装置の施工時および施工後の水平性維
持の問題も解決する必要がある。 14.免震装置設置と基礎部分の施工に関する合理化 戸建て用の免震装置では、特に低廉な簡易型の免震装置
が求められている。免震される構造体と、それを支持す
る構造体とを分離する必要から、1階の梁とそれに支え
られる床が必要になり、それをいかに安くするかも課題
であった。また、プレハブ・在来・2×4という上部構
造の構法の違いを問題としない免震構法を開発するこ
と、また上部構造が剛性に欠けるという問題を解決する
必要があった。また、戸建て用にかかわらず、免震装置
の設置と基礎部分の施工に関する合理的工法が求められ
た。 【問題点を解決するための手段】この発明は、以上のよ
うな問題・課題を解決するものである。 A.免震装置 1.十字型免震装置・滑り支承、または十字重力復元型
免震装置・滑り支承 1.1. 十字型免震装置・滑り支承、または十字重力復元
型免震装置・滑り支承 特許 1844024号の免震装置(特許 1844024号の明細書の
第 8図〜第 9図)よりも材料が節約できるようにするた
めに、滑り面部を重ね合せ十字型にした免震装置・滑り
支承である(以下「十字型免震装置・滑り支承」とい
う)。また、特許 1844024号の発明の、一方向性(往復
を含む、以下同じ)復元免震皿による免震復元装置(特
許 1844024号の明細書の第 1図〜第 4図)に、全方向の
復元性能を持たせるために、凹形状の一方向性免震復元
装置を上下に交差させて係合させるという構成を発明し
た(以下「十字重力復元型免震装置・滑り支承」とい
う)。これは十字型免震装置・滑り支承と同様に、材料
を節約することにもなる。請求項1は、その発明であ
る。 1.2. 十字型免震装置・滑り支承、十字重力復元型免震
装置・滑り支承の中間滑り部 1.1.の十字型免震装置・滑り支承、十字重力復元型免震
装置・滑り支承の、上部スライド部材と下部スライド部
材との間の摩擦係数を下げ、また相互の滑り面の接触面
積を上げるために、両スライド部材の間に、中間滑り部
を設けることを発明した。請求項2は、その発明であ
る。さらに、その中間滑り部の、上部スライド部材、下
部スライド部材と接する位置に、ローラー・ボール(ベ
アリング)を設ける場合もある。 1.3. 十字重力復元型引抜き防止装置・滑り支承 また、請求項1項〜2項記載の発明と、特許 1844024号
の引抜き防止装置(特許 1844024号の明細書の第10図〜
第11図)とを一体化させることにより、引抜きを防止
し、且つ復元もするという免震装置・滑り支承が可能と
なる。(以下、「十字重力復元型引抜き防止装置・滑り
支承」という)。請求項3は、その発明である。また、
重力復元型免震装置に特有の、振動時の垂直変位に対応
するために設けられた引抜防止装置等の遊びにより、が
たつきが生じるという問題、風力等により、免震される
構造体に引抜き力が発生した時に衝撃が走るという問題
は、上部スライド部材のスライド孔を挟む下部材の下部
を下向きの凹形状にし、下部スライド部材のスライド孔
を挟む上部材の上部を上向きの凹形状にし、上下部スラ
イド部材が互いに滑走するように構成することにより、
解決する。請求項4は、その発明である。上部スライド
部材と下部スライド部材との間の摩擦係数を下げ、また
相互の滑り面の接触面積を上げるために、中間滑り部ま
たはローラー・ボール(ベアリング)をもった中間滑り
部を設ける場合が考えられる。請求項3の、請求項2項
記載の免震装置・滑り支承においての、発明が、それで
ある。 2.引抜き防止装置・滑り支承の改良 2.1. 復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承 特許 1844024号の引抜き防止装置のスライド孔に、水平
方向に、バネ・空気バネ・ゴム・磁石(磁石同士の反発
力吸引力等を使う)等(以下のすべての章で「バネ等」
と称する)を設けることにより、復元また減衰機能をも
たせることができる。請求項5項〜6−2項の発明はそ
れである。なお、このバネ等が、係合されたもう一方の
スライド部材に接すること無く、その途中までに設けら
れているという構成にすることにより、併用する免震皿
の滑り面から滑り部等が外れる可能性のある地震振幅の
場合にのみ抑制が働いて、免震皿の大きさ以内の地震振
幅に対しては抑制が働かず、免震性能を減じないという
効果が得られる。また、弾性力またはバネ定数が二段階
に変化する二段階バネ等を利用し、復元に適したものと
外れ防止に適したものとの二段階の弾性力またはバネ定
数をもったバネ等を設け、併用する免震皿の大きさ以内
の地震振幅には、復元バネ等が主に働いて、元の位置に
復元する効果を発揮し、免震皿の滑り面から滑り部等が
外れる可能性のある地震振幅時には、外れ防止バネ等が
働き、強い抑制が加えられ、免震皿の外れを防止する。
また、変位に応じて弾性力またはバネ定数が無段階に変
化するバネ等を使用することにより、免震皿の滑り面か
ら滑り部等が外れる可能性のある地震振幅ほど、強い抑
制が働き、免震皿の外れを防止することができる。ま
た、弾性力またはバネ定数が、二段階と無段階との間
の、三段階、四段階、…多段階に変化する弾性力またバ
ネ定数を持ったものを用いることもあり、請求項6−2
の発明がそれである。 2.2. 積層ゴム/ゴム/バネ付き引抜き防止装置・滑り
支承 請求項7項記載の発明は、特許 1844024号の引抜き防止
装置に、バネ等を複合させるというものである。これ
は、積層ゴムの引抜き力に対する抵抗力の無さの解決策
となる。また同時に引抜き防止装置が垂直荷重をカバー
するので、積層ゴム自体の座屈の問題(底辺に対して高
さの高い積層ゴムほど座屈しやすい)も解決され、大き
な変位に対応させるためには積層ゴムの幅を大きく大き
くする必要がなくなるため、積層ゴム自体のコンパクト
化と低コスト化が可能になる。 2.3. 引抜き防止機能の増強 特許 1844024号の発明の引抜き防止装置の引抜き防止を
増強するため、上部スライド部材・下部スライド部材の
中央部に、それらを貫く形で係合材を取り付けることを
発明した。請求項8項〜9項の発明がそれである。 2.4. 新引抜き防止装置・滑り支承 (1) 新引抜き防止装置・滑り支承 請求項10項記載の発明は、特許 1844024号での発明の
引抜き防止装置の、スライド孔を有さない上部スライド
部材・下部スライド部材の中央部に、それらを貫く係合
材を取り付けることにより、引抜き力に対応できるよう
にしたものである。 (2) 新引抜き防止装置・滑り支承 請求項10−2項〜10−3項記載の発明は、引抜き防
止装置・滑り支承の新しい形を提示したものであり、包
み込み合う関係のスライド部材からなるスライド装置と
して構成される。請求項10−2項の発明は、引抜き防
止機構が一重の場合、つまり、一重の包み込み合う関係
のスライド部材からできており、内側のスライド部材
が、水平にスライドできる余地をもって外側のスライド
部材に包み込まれることにより構成される場合であり、
内側のスライド部材と外側のスライド部材のどちらか一
方を免震される構造体に、他方を免震される構造体を支
持する構造体に設ける。請求項10−3項の発明は、引
抜き防止機構が二重以上の場合、つまり、二重以上の複
数の包み込み合う関係のスライド部材からできており、
一番内側のスライド部材が、水平にスライドできる余地
をもって、すぐ外側のスライド部材に包み込まれ、この
(二番目の)スライド部材が、水平にスライドできる余
地をもって、その外側のスライド部材に包み込まれる、
というふうに順次包み込み合う関係を成して構成されて
いる場合であり、一番内側のスライド部材と一番外側の
スライド部材のどちらか一方を免震される構造体に、他
方を免震される構造体を支持する構造体に設ける。 (3) 新引抜き防止装置・滑り支承 請求項10−4項〜10−5項記載の発明は、上記(2)
の新引抜き防止装置・滑り支承の装置を、上下に二組
設けることにより構成されたものである。 (4) 新引抜き防止装置・滑り支承のバネ付き 請求項10−7項記載の発明は、上記の新引抜き防止装
置・滑り支承に、復元バネ等を付けるというもので
あり、請求項10−2項、10−3項、10−4項、1
0−5項記載の免震装置・滑り支承において、内側のス
ライド部材と外側のスライド部材との間のそれぞれに、
もしくは一番内側のスライド部材と一番外側のスライド
部材との間に、コイルバネ、板バネ、螺旋板バネ、ゴ
ム、磁石等を設けることにより、復元力をもたせたもの
である。 2.5. 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 請求項10−6項〜11項は、引抜き防止装置と免震復
元装置を複合させたものである。 (1) 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 請求項11項記載の発明は、特許 1844024号の引抜き防
止装置に、特許 1844024号の免震復元装置を複合させる
たものである。 (2) 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 前記の2.4.(2) 新引抜き防止装置・滑り支承を重力復
元置型にするという方法もある。請求項10−2項、1
0−3項、10−4項、10−5項記載の免震装置・滑
り支承において、包み込み合う関係のスライド部材のう
ち、外側のスライド部材が、凹形状滑り面部を持ち、内
側のスライド部材が、その凹形状滑り面部を滑動できる
ように構成される。請求項10−6項の発明がそれであ
る。 (3) 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承のバネ付
き 請求項10−7項記載の発明は、上記の重力復元置型引
抜き防止装置・滑り支承に復元バネ等を付け、復元力
を補強するものである。請求項10−6項記載の免震装
置・滑り支承において、内側のスライド部材と外側のス
ライド部材との間のそれぞれに、もしくは一番内側のス
ライド部材と一番外側のスライド部材との間に、コイル
バネ、板バネ、螺旋板バネ、ゴム、磁石等を設けたもの
である。スライド部材同士間にバネ等を付けるという構
成は、2.4.(4)の新引抜き防止装置・滑り支承のバ
ネ付きの場合とほぼ同じである。 2.6. 引抜き防止装置・滑り支承の重力復元型免震装置
・滑り支承振動時垂直変位吸収装置 2.6.1. バネ付き部材での押さえ込み 請求項12項記載の発明は、特許 1844024号の引抜き防
止装置の両方のスライド孔内に、他方のスライド部材を
バネ等で押さえ込むプレート等の部材を取付けるという
ものである。それにより、併用する重力復元型免震装置
・滑り支承の、振動時の垂直変位に対応するために設け
られた遊びにより生じるがたつきの問題が解決され、ま
た風力等により引抜き力が発生した際の衝撃も吸収され
る。 2.6.2. 重力復元型免震装置・滑り支承と同じ曲率付き また、請求項12−1項記載の発明は、特許 1844024号
の引抜き防止装置・滑り支承の上部スライド部材・下部
スライド部材に、それと併用される重力復元型免震装置
・滑り支承の曲率と同じ勾配をもたせるというものであ
る。それにより、併用する重力復元型免震装置・滑り支
承の、振動時の垂直変位に対応するために設けられた遊
びにより生じるがたつきの問題が解決され、また風力等
により引抜き力が発生した際の衝撃も吸収される。 2.7. 引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(すべり
型) 請求項12−2項記載の発明は、特許 1844024号の引抜
き防止装置・滑り支承の、上部スライド部材と下部スラ
イド部材との間の摩擦係数を下げるために、上部スライ
ド部材と下部スライド部材との間に、中間滑り部(すべ
り型)またはローラー・ボール(ベアリング)をもった
中間滑り部(すべり型)を設けるというものである。 2.8. 引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(転がり
型) 請求項12−3項記載の発明は、特許 1844024号の引抜
き防止装置・滑り支承の上部スライド部材と下部スライ
ド部材との間の摩擦係数を下げるために、上部スライド
部材・下部スライド部材間に、中間滑り部としてローラ
ー・ボールを設けるというものである。 2.9. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 請求項12−4〜12−8項記載の発明は、特許 18440
24号の引抜き防止装置・滑り支承の、水平寸法を小さく
するためのものである。請求項12−4項記載の発明
は、スライド部材を三重にすることで、水平寸法を小さ
くするものである。上部スライド部材と下部スライド部
材との間に、中間部スライド部材が設けられ、また各ス
ライド部材は、横に細長く開口したスライド孔を有して
おり、上部スライド部材と中間部スライド部材、中間部
スライド部材と下部スライド部材とが、互いに交差する
方向に、双方のスライド孔に係合し、スライドできるよ
うに構成したものである。 2.10. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 請求項12−5項記載の発明は、上部スライド部材を構
成する下部材と、下部スライド部材を構成する上部材
の、どちらか、または両方が、上部下部スライド部材に
対して上下は拘束されながら水平にスライドするように
構成するというものである。請求項12−5−2項記載
の発明は、請求項12−5項記載の発明の、上部スライ
ド部材(上部免震皿)と下部スライド部材(下部免震
皿)との間に、すべり型中間滑り部または転がり型中間
滑り部を設けることにより構成される場合である。さら
に、請求項12−6項〜12−7項記載の発明は、12
−5項記載の発明に加えて、上部スライド部材(上部免
震皿)を構成する下部材の上部、下部スライド部材(下
部免震皿)を構成する上部材の上部に、スライド方向の
孔をもち、その上部下部スライド部材の交差する孔中
に、ローラーまたはボールを挟んで、転がり支承を兼用
させるというものである。 2.11. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 請求項12−8項記載の発明は、上部スライド部材と下
部スライド部材との間に、横に細長く開口したスライド
孔を有する中間部スライド部材を設け、上部スライド部
材と中間部スライド部材、中間部スライド部材と下部ス
ライド部材とを、互いに交差する方向に、双方のスライ
ド孔に係合し、スライドできるようにし、かつ、上部ス
ライド部材を構成する下部材と、下部スライド部材を構
成する上部材の、どちらか、または両方が、上部下部ス
ライド部材に対して上下は拘束されながら水平にスライ
ドするように構成したものである。 3.滑り型免震装置・滑り支承のダンパー機能向上及び
初滑動向上 3.1. 摩擦係数の変化 地震の初滑動を良くするために、免震皿の滑り面部にお
いて、中心部の摩擦係数を小さくする。また、振幅を小
さくするために、免震皿の滑り面部において周辺部の摩
擦係数を大きくする。また、この両方を組合せ、免震皿
の滑り面部において、中心部の摩擦係数を小さくし、周
辺部の摩擦係数を大きくする。それにより、地震の初動
加速度を小さくでき、しかも、一定以上の振幅を抑制す
る効果をより高めることができる。また、免震皿の滑り
面部において、中心部から周辺部に向かって、徐々に摩
擦係数を大きくしてゆく方法、また段階的に大きくして
ゆく方法もある。請求項13は、その発明である。ま
た、この方法は、粘性ダンパー等またバネ等に比べて、
摩擦係数によって簡単に減衰効果を変えられるだけでな
く、地震後の減衰効果も大きい。というのは、減衰抵抗
に関して、摩擦では速度と無関係で一定という関係であ
り、地震後の振動速度が弱まると減衰効果は大きくな
り、速やかに減衰するが、一方、粘性ダンパー等では速
度に比例し、またバネ等では振幅に比例するため、地震
後でも漸近線的なカーブになり、なかなか減衰しない。 3.2. 曲面率の変化 重力復元型免震装置・滑り支承において、免震皿の凹型
滑り面部の中心部の曲率半径を大きくし、周辺部の曲率
半径を小さくすることにより、ある一定以上の振幅の地
震に対して、滑り部が免震皿から外れないようにするた
めの、抑制効果を持たせることができる。請求項14の
発明は、その発明である。 3.3. 摩擦係数の変化と曲面率の変化 また、免震皿の、3.1.の摩擦係数の変化と、3.2.の曲面
率の変化とを、両方使って、滑り免震装置・滑り支承の
ダンパー機能向上および初滑動を向上させる方法もあ
る。 4.二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支
承 4.1. 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り
支承 4.1.1. 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑
り支承 免震皿の大きさを小さくするために、免震される構造体
と、それを支持する構造体との両方に、免震皿を取付
け、免震皿を上下二重(二重免震皿)にする方法を発明
した。この二重免震皿免震装置・滑り支承は、平面形状
滑り面部を持った免震皿同士で構成される場合と、平面
形状滑り面部を持った免震皿と凹曲面形状滑り面部を持
った免震皿とで構成される場合、または凹曲面形状滑り
面部を持った免震皿同士で構成される場合とがある。平
面形状と凹曲面形状との免震皿同士で構成される場合、
また凹曲面形状の免震皿同士で構成される場合は、上下
の二重免震皿の間に中間滑り部を必要とする。この二重
免震皿免震装置・滑り支承は、特許 1844024号の滑り部
と免震皿を持った免震装置または免震復元装置に比べ、
免震皿一枚あたりの面積はほぼ 1/4にとなり、上下の免
震皿を合わせても必要な材料はほぼ 1/2で良くなる。ま
た、上下二つの免震皿を同じ大きさにできることによ
り、地震時以外の常時における密閉性をも得ることがで
きる。また、当然、三重以上の免震皿による免震装置・
滑り支承も考えられる。請求項15〜16は、その発明
である。 4.1.2. 引抜き防止付き三重(また三重以上の)免震皿
免震装置・滑り支承 上部免震皿、中間免震皿、下部免震皿による三重免震皿
免震装置・滑り支承において、上部免震皿と中間免震皿
とをスライド部材でつなぎ(x軸方向=水平方向)、中
間免震皿と下部免震皿とをスライド部材でつなぐ(y軸
方向=水平方向)ことにより、上部免震皿と中間免震皿
と下部免震皿とが相互に連結して(z軸方向=鉛直方
向)、引抜き力に対処することができるようになる。ま
た、四重以上免震皿免震装置・滑り支承も同様に考えら
れる。請求項17〜18−2は、その発明である。 4.2. 中間滑り部持ち二重(または二重以上の)免震皿
免震装置・滑り支承 4.2.1. 中間滑り部(一重) 4.2.1.1. 中間滑り部 中間滑り部には、すべり型のものと転がり型のものと
が、考えられる。下向きの平面または凹曲面をもつ上部
免震皿と、上向きの平面または凹曲面をもつ下部免震皿
とで構成され、上部免震皿と下部免震皿との間に、中間
滑り部(すべり型または転がり型)、またはローラー・
ボール(ベアリング)をもった中間滑り部が挟み込ま
れ、また、上部免震皿、下部免震皿と中間滑り部との間
にローラー・ボール(ベアリング)がはさまれる場合も
ある。また、三重以上の免震皿の場合には、免震皿ごと
に挟み込む場合もある。請求項19は、その発明であ
る。 4.2.1.2. 中間滑り部(すべり型) 4.2.1.1.の、中間滑り部を持った二重の免震皿(凹曲面
免震皿)からなる免震装置において、上部免震皿の凹型
と同曲率または接する曲率を持つ凸型と、下部免震皿の
凹型と同曲率または接する曲率を持つ凸型とが合体した
形の中間滑り部を、上部免震皿と下部免震皿の間に挟み
込むという構成により、中間滑り部は1つの場合でも、
中間滑り部と上部免震皿、中間滑り部と下部免震皿との
接触面積をともに、振動時でも一定にできるか、または
それに近付けるようにすることができる。請求項20
は、その発明である。 4.2.1.3. 中間滑り部(転がり型) 4.2.1.3.1. 中間滑り部(平面、球面またすり鉢状免震
皿) 請求項20−2項は、下向き凹型の球面またはすり鉢状
の滑り面部を有する上部免震皿と、上向き凹型の球面ま
たはすり鉢状の滑り面部を有する下部免震皿と、これら
の免震皿に挟まれたボールを持ち、上部免震皿を免震さ
れる構造体に、下部免震皿を免震される構造体を支持す
る構造体に設けることにより構成される免震装置・滑り
支承の発明である。特に、すり鉢状の免震皿の場合に
は、すり鉢の底を、ボールと同曲率の球面形状にし、す
り鉢はそれに接する形で形成されるのが良い。この事に
より、すり鉢状にも拘らず、ボールと免震皿の接触面積
を大きくすることができ、耐圧性能が高くなる。このこ
とは、心配される経年後のボールの免震皿への食い込み
を、最小限に抑えることができる。というのは、問題と
なるのは、通常時(小変位の小地震の時を含む)におけ
る食い込みであり、この形状を採ることにより、通常時
の、ボールと免震皿の接触面積を大きくでき、免震皿に
かかる単位面積あたりの荷重を小さくすることができる
からである。 4.2.1.3.2. 中間滑り部(円柱谷面状またV字谷面状免
震皿) また、下向き凹型の円柱谷面状またはV字谷面状の滑り
面部を有する上部免震皿と上向き凹型の円柱谷面状また
はV字谷面状の滑り面部を有する下部免震皿と、これら
の免震皿に挟まれたローラーによって構成される免震装
置・滑り支承の場合も同様である。請求項20−3は、
その発明である。 4.2.2. 二重中間滑り部 請求項21項の発明は、4.2.1.の免震装置・滑り支承に
おいて、中間滑り部を二重にするというものである。中
間滑り部またはローラー・ボール(ベアリング)をもっ
た中間滑り部が、上下に、第一中間滑り部と第二中間滑
り部とに分かれ、互いに同一球面率の球面同士で重なり
あう形で、上下の凹型の免震皿に挟み込まれる。具体的
には、4.2.1.において、中間滑り部またはローラー・ボ
ール(ベアリング)をもった中間滑り部が第一中間滑り
部と第二中間滑り部とに分かれ、上部または下部免震皿
のどちらか一方の凹型滑り面部と同一球面率の凸型球面
滑り面部をもち、且つその凸型の反対部は凸(または
凹)型球面滑り面部をもつ第一中間滑り部と、その反対
部の凸(または凹)型球面滑り面部と同一球面率の凹
(または凸)型球面滑り面部をもち、且つその凹(また
は凸)型の反対部は、上部または下部免震皿のもう一方
の凹型滑り面部と同一球面率の凸型球面滑り面部をもつ
第二中間滑り部とからなり、この第一中間滑り部及び第
二中間滑り部とは、互いに同一球面率の球面滑り面部同
士で重なりあう形で、上部及び下部免震皿に挟み込まれ
ることにより構成される。 4.2.3. 三重中間滑り部 請求項22項の発明は、4.2.1.の免震装置・滑り支承に
おいて、中間滑り部を、三重にするというものである。
中間滑り部またはローラー・ボール(ベアリング)をも
った中間滑り部が、上下に、第一中間滑り部、第二中間
滑り部、第三中間滑り部に分かれ、それらはそれぞれ互
いに同一球面率の球面同士で重なりあう形で、上下の凹
型の免震皿に挟み込まれる。具体的には、4.2.1.におい
て、中間滑り部またはローラー・ボール(ベアリング)
をもった中間滑り部は第一中間滑り部と第二中間滑り部
と第三中間滑り部とに分かれ、上部または下部免震皿の
どちらか一方の凹型滑り面部と同一球面率の凸型球面滑
り面部をもち、且つその凸型の反対部は凹(または凸)
型球面滑り面部をもつ第一中間滑り部と、その反対部の
凹(または凸)型球面滑り面部と同一球面率の凸(また
は凹)型球面滑り面部をもち、且つその凸(または凹)
型の反対部は凸(または凹)型球面滑り面部をもつ第二
中間滑り部と、その反対部の凸(または凹)型球面滑り
面部と同一球面率の凹(または凸)型球面滑り面部をも
ち、且つその凹(または凸)型の反対部は、上部または
下部免震皿のもう一方の凹型滑り面部と同一球面率の凸
型球面滑り面部をもつ第三中間滑り部とからなり、この
第一中間滑り部、第二中間滑り部及び第三中間滑り部と
は、それぞれ互いに同一球面率の球面滑り面部同士で重
なりあう形で、上部及び下部免震皿に挟み込まれること
により構成される。 4.2.4. 復元バネ付き中間滑り部持ち二重(または二重
以上の)免震皿免震装置・滑り支承 請求項23項の発明は、以上の4.2.中間滑り部持ち二重
(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承の各装
置において、中間滑り部と上部免震皿、下部免震皿とを
バネ等で繋ぐことによって復元力を持たせ、復元装置の
機能を合せ持たせるというものである。 4.3. ローラー・ボール(ベアリング)入り二重(また
は二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承 4.1.1.〜4.1.2.の免震装置・滑り支承において、免震皿
の間にローラー・ボール(ベアリング)等5-e、5-fを
入れることにより、摩擦係数の低下が図られ、高い免震
性能が得られる。請求項24は、その発明である。 4.4. シールまた防塵カバー付き二重(または二重以上
の)免震皿免震装置・滑り支承 免震復元装置の免震皿の密閉性を得るために、二重(ま
たは二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承の、免震皿
の側面の周囲全周を、中小地震程度の揺れを許容するよ
うなシールまたは防塵カバーで密閉するという方法を発
明した。請求項24−2は、その発明である。 5.重力復元型免震装置 5.1. 重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承の滑り
部の改良 5.1.1. 中間滑り部 重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承の免震皿と滑
り部の接触面積が大きく、また地震時の免震振動時も一
定に保たれるようにするために、以下のような構成を発
明した。凹型球面滑り面部を有する免震皿と、この免震
皿の凹型滑り面部と同一球面率の凸型球面滑り面部をも
ち、且つその凸型の反対部に凹(または凸)型球面滑り
面部をもつ中間滑り部またはローラー・ボール(ベアリ
ング)をもった中間滑り部と、中間滑り部のこの凹(ま
たは凸)型球面滑り面部と同一球面率の凸(または凹)
型球面滑り面部をもつ滑り部とからなり、この中間滑り
部を、凹型の免震皿と滑り部との間に挟み込むことによ
り構成される免震装置・滑り支承である。請求項25
は、その発明である。 5.1.2. 二重中間滑り部 また、 凹型球面滑り面部を有する免震皿と、この免震
皿の凹型滑り面部と同一球面率の凸型球面滑り面部をも
ち、且つその凸型の反対部は凸(または凹)型球面滑り
面部をもつ第一中間滑り部またはローラー・ボール(ベ
アリング)をもった第一中間滑り部と、その反対部の凸
(または凹)型球面滑り面部と同一球面率の凹(または
凸)型球面滑り面部をもち、且つその凹(または凸)型
の反対部に凸(または凹)型球面滑り面部をもつ第二中
間滑り部またはローラー・ボール(ベアリング)をもっ
た第二中間滑り部と、この第二中間滑り部の前記凸(ま
たは凹)型球面滑り面部と同一球面率の凹(または凸)
型球面滑り面部をもつ滑り部とからなり、この第一中間
滑り部及び第二中間滑り部とは、互いに同一球面率の球
面滑り面部同士で重なりあう形で、凹型滑り面部の免震
皿と滑り部との間に挟み込まれることにより構成される
免震装置・滑り支承も発明した。請求項26は、その発
明である。 5.2. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿免
震装置・滑り支承 5.2.1. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿
免震装置・滑り支承免震復元装置の、免震皿の移動に
より生じる滑り部の垂直変位を吸収するために、滑り部
の上部に、垂直方向に弾性をもつバネ等を入れ、その上
をネジを切った押さえ材でそのバネ等を押さえる。その
バネ等の働きで、滑り部の垂直変位が吸収される。この
押さえ材をネジ方向に締めたり、緩めたりすることによ
り、復元力・減衰力を変えることができる。押さえ材を
ネジ方向に締める事により、地震後の残留変位を無くす
事も可能になる。またこのバネ等は、地震の垂直動に対
する免震効果をも持つ。請求項27は、その発明であ
る。 5.2.2. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿
免震装置・滑り支承 請求項45項記載の発明は、滑り部垂直変位吸収型の重
力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承に関する発明で
ある。8.1.2.2.3.の自動復元型固定装置の固定ピンを、
滑り部またはローラー・ボール(ベアリング)をもった
滑り部にし、固定ピンの挿入部を、凹形状滑り面部を有
する免震皿にしたもので、そうすることにより、滑り部
自体が垂直変位を吸収し得る、滑り部垂直変位吸収型の
重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承が可能にな
る。 5.3. 縁切り型垂直変位吸収重力復元型免震装置・滑り
支承 垂直変位を吸収するようにするために、以下のような装
置も発明した。重力復元型免震装置・滑り支承の滑り部
に、免震される構造体と水平力は伝達するが、垂直力は
伝達しない部材で、その部材の重さが、免震される構造
体に比べて、この重力復元型免震装置・滑り支承の復元
性を得られるほど、重い部材をもった重力復元型免震装
置・滑り支承である。請求項28は、その発明である。 5.4. 新重力復元型免震装置 免震される構造体にケーブル等で重りを接続し、免震さ
れる構造体を支持する構造体に、ケーブル等の入る大き
さの貫通口を免震される構造体の重りの支持位置の直下
となるように設け、その貫通口を通して免震される構造
体を支持する構造体の下にその重りを吊り下げる。地震
時には、免震される構造体の重りの支持位置とその孔と
がずれるが、重りによって、その位置のずれを矯正しよ
うとする力が働き、復元力が得られる。場合により、そ
の孔の周囲は、低摩擦材、潤滑材等でケーブルとその孔
の周囲の摩擦抵抗を最小限にすることもある。この重り
による重力復元型免震装置は、寿命が長く、しかも垂直
変位が生じない。バネ等による復元制御に比べて免震性
能がよく、地震後の残留変位を消去する能力も大きい。
請求項29〜31は、その発明である。 6.垂直免震装置 6.1. 滑り部垂直変位吸収型の垂直免震装置・滑り支承 請求項32は、免震装置・滑り支承、または重力復元型
免震装置・滑り支承の滑り部を挿入する筒内に垂直方向
にバネ等を入れて、滑り部先端を押出す機能をもたせ、
垂直変位を吸収するようにした発明である。 6.2. 垂直免震付き引抜き防止装置(復元付き含む) バネ等によって地震の垂直力に対して免震させる場合、
バネ等の座屈を防ぐために、水平力は逃がして、垂直力
だけを垂直バネ等に受け持たせなければならないので、
水平力を逃がせる機構となっている十字型免震装置、ま
た引抜き防止装置の上部スライド部材の上と下部スライ
ド部材の下の、どちらかまたは両方に垂直方向にバネ等
を入れることを発明した。2.1.の復元・減衰バネ付き引
抜き防止装置に、上述のように垂直方向にバネ等を入れ
る場合もある。請求項32−2は、その発明である。 6.3. 各層・各階ごとの垂直免震装置 特許 2504945号で、階・層単位ごとに免震装置を設ける
発明をしており、その応用にもなるが、水平力に対して
は、構造体の基礎部(また低層階)に設けた免震装置
(水平力免震装置)で構造体全体を免震させ、垂直力に
対しては、構造体全体を一括して免震するのは難しいの
で、何階単位かひとまとめにした層単位か、階単位で垂
直免震装置を設け免震させる。この垂直免震装置として
は、階単位での床免震が考えられるが、床・壁・天井を
一体にさせた箱を、層単位か、階単位で、地震の垂直力
から免震させる場合もある。請求項32−3は、その発
明である。 6.4. 引張材による垂直免震装置 特許 1778741号で、引張材による垂直支持の方式の発明
をしているが、この引張材に弾性をもたせることによ
り、垂直力の免震性能をもたせることが可能になる。
請求項32−4は、その発明である。 7. 免震による地震発電装置 請求項33項は、免震機構を使用しての、地震発電装置
の発明である。地震エネルギーを電気等に換える方法と
して、免震を活用するものである。 7.1. 免震による地震発電装置 地震エネルギーを電気等の役立つものに換える方法とし
て、免震が活用できるが、しかし、三次元的動きを一次
元の動きに換えるのが困難であった。以下の方法はこれ
を解決するものである。 1) ピン型 請求項33−1項は、凹形状の挿入部と当該挿入部に挿
入されたピンを有し、挿入部とピンのうち、一方を免震
される構造体または(免震される)重りに、もう一方を
免震される構造体を支持する構造体に設け、地震時に、
このピンが、凹形状の挿入部に沿って上り下がりし、そ
れに従って回転子が回転して、発電を行うように構成さ
れる地震発電装置である。凹形状の挿入部は、すり鉢形
状、球面等の凹形状が考えられる。この方法により、地
震エネルギーを上下運動に換えることで、二次元的動き
を一次元の動きに、さらに回転運動に換え、発電等をお
こなう。さらに、この方法によると、地震の垂直動も電
気エネルギー等に換えることができる。 2) ラックと歯車型 請求項33−2は、ラックと、ラックにより回転する歯
車のうち、一方を免震される構造体または(免震され
る)重りに、もう一方を免震される構造体を支持する構
造体に設け、地震時に、この歯車が、ラックによって回
転し、その回転により、発電を行うように構成される地
震発電装置である。この方法により、地震エネルギーを
水平運動に換えることで、二次元的動きを一次元の動き
に、さらに回転運動に換えることができる。 7.2. 地震発電装置型地震センサー 請求項33−3項は、地震発電装置による地震センサー
(以下、「地震発電装置型地震センサー」と言う)の発
明である。前記 7.1.の地震発電装置を利用することに
より、電気を使用しない地震エネルギーのみを使用した
地震センサーが可能になる。さらに、後述の固定ピン等
の固定装置の作動部の解除まで行える電気等のエネルギ
ーを発生させることも可能になる。 7.3. 地震(発電)センサーによる固定装置の解除 7.1.記載の免震による地震発電装置、または 7.2.記載
の地震発電装置型地震センサーを使用して、固定装置の
解除を行う。これには、自動制御装置が固定ピン等の固
定装置の作動部のロックのみを解除する間接方式と、自
動制御装置が固定ピン等の固定装置の作動部の解除を直
接行う直接方式との二通りがある。 8.固定装置 請求項35項〜55項記載の発明は、免震される構造体
と免震される構造体を支持する構造体とを固定して、風
揺れ等を防止するための固定装置に関するものである。
固定装置には、固定ピン等の係合材・摩擦材(以下、総
称して「固定ピン」と言う)からなる固定ピン型固定装
置(係合固体抵抗型固定装置)、シリンダーの中を可動
するピストン状部材による液体の流れの弁を閉めること
からなる油空圧シリンダー型固定装置(係合液体抵抗型
固定装置)等がある。また、作動型から、以下の8.1.地
震作動型固定装置と、8.2.風作動型固定装置との2種類
に分かれる。 8.1. 地震作動型固定装置 請求項35項記載の発明の地震作動型固定装置は、通常
時は免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを固定して、風揺れを防止しており、地震の振動
を感知すると、免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体との固定を解除して、免震装置を作動さ
せるというタイプの固定装置である。地震作動型固定装
置は、地震力そのもので作動する剪断ピン型固定装置
(8.1.1.)、地震時の地震センサーの指令または地震セン
サー振幅装置の振動する重りの力で作動する地震センサ
ー(振幅)装置装備型固定装置(8.1.2.)に分かれる。 8.1.1. 剪断ピン型固定装置 請求項36項記載の発明の剪断ピン型固定装置は、免震
される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを
固定し、両者を繋ぐ形で固定ピンが取り付けられてお
り、地震時以外は風揺れを防止し、地震時に地震力によ
って固定ピンが切断されることによって、免震される構
造体の固定状態が解除され、免震装置が可動する装置で
ある。 8.1.2. 地震センサー(振幅)装置装備型固定装置 (1) 一般 請求項35−2項記載の発明の地震センサー(振幅)装
置装備型固定装置は、免震される構造体の風揺れ等を防
止する固定装置に、地震を感知する地震センサーまたは
地震センサー振幅装置(以下、「地震センサー(振幅)
装置」という)が装備されたものである。地震時には、
地震センサー(振幅)装置の働きによって、固定装置が
解除される。地震センサー振幅装置には、重力復元型、
バネ復元型、振り子型の3つの形が考えられる。固定装
置の固定の解除に関して、地震力で、または地震センサ
ーからの指令で、または地震センサー振幅装置の地震時
に振動する重り(不動点状態は地面から見ると相対化し
て振動状態に見える。共振域に近付くと本当に振動す
る)そのもの力で、固定ピン等の固定装置の作動部自体
を解除する直接方式(8.1.2.3.)と、固定ピン等の固定
装置の作動部のロックのみを解除する(固定ピン等の固
定装置の作動部自体の解除はバネ等、重力または地震力
を利用する)間接方式(8.1.2.2.、8.1.2.1.吊材切断型
も機構上は間接方式に入る)との二通りに分かれる。ま
た、固定装置が、解除後、再び固定される際の復帰形式
により、8.1.2.1.と8.1.2.2.1.の手動復元、8.1.2.2.
2..と8.1.2.2.3.の自動復元型、8.1.2.3.の自動制御型
の3種類に分かれる。 (2) 地震発電装置による地震センサー装備型 請求項35−3項記載の発明の地震センサー(振幅)装
置装備型固定装置は、上記(1)(請求項35−2項)記
載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の、地震
センサーが、7.2.(請求項33−3項)の地震発電装置
型地震センサーによる場合である。 8.1.2.1. 吊材切断型 請求項37項は、吊材切断型地震センサー(振幅)装置装
備型固定装置の発明である。8.1.2.の地震センサー振幅
装置、または電気式振動計等の地震センサーをもち、こ
の地震センサー振幅装置の、地震力によって振動する重
りまたはその重りに連動する部材、または地震センサー
により作動するモーターまたは電磁石等の作動部材に、
刃が付き、その先に、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定する固定ピンを支えてい
る吊材があり、地震時にその加速度がある一定以上の大
きさになると、地震センサー振幅装置の重りの振幅が大
きくなることによって、または地震センサーの指令によ
り作動するモーターまたは電磁石等の作動によって、そ
の刃が吊材に当たり、吊材を切断し、免震される構造体
と免震される構造体を支持する構造体とを固定する固定
ピンが解除されるように構成されてなることを特徴とす
る吊材切断型地震センサー(振幅)装置装備型固定装置
である。 8.1.2.2. 間接方式(ロック解除型) 以下、地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の固定
ピン等の固定装置の作動部のロックのみを解除する間接
方式の説明をする。 8.1.2.2.1. 基本形 請求項38項〜38−1項は、地震センサー(振幅)装
置の、固定ピン等の固定装置の作動部を解除するのに必
要な力を小さくし、且つ固定装置の作動感度を上げるこ
とを図った地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の
発明である。8.1.2.の地震センサー(振幅)装置装備型
固定装置において、固定ピン等の固定装置の作動部自体
の固定と解除を直接に行わずに、固定ピン等の固定装置
の作動部をロックするロック部材によって固定装置の固
定と解除を行うことにより前記目的を達成するものであ
る。ロック部材が、ロックピンとロック弁に分けられる
ことから2つの方式に分かれる。 1) ロックピン方式 請求項38−2は、ロック部材がロックピンである地震
センサー(振幅)装置装備型固定装置の発明である。8.
1.2.2.の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置にお
いて、通常は、固定ピン等の固定装置の作動部にロック
部材が係合することにより、固定装置がロックされ、固
定装置の固定が行われ、免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体との固定がなされており、一定
以上の地震力が働くと、地震センサー(振幅)装置と連
動して、そのロック部材の係合が解除されることによ
り、固定装置のロックが解除され、固定装置の固定の解
除が行われ、免震される構造体と免震される構造体を支
持する構造体との固定の解除がなされるように構成され
てなることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備
型固定装置である。 2) ロック弁方式 請求項38−3は、ロック部材がロック弁である地震セ
ンサー(振幅)装置装備型固定装置の発明である。8.1.
2.2.の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置におい
て、筒中を、液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドす
るピストン状部材をもった固定ピン等の固定装置の作動
部を有し、この筒の端と端とを繋ぐ管か、ピストン状部
材に開いている孔か、またはその両方に、ロック弁が設
けられており、通常は、そのロック弁が閉まっているこ
とにより、固定装置がロックされ、固定装置の固定が行
われ、免震される構造体と免震される構造体を支持する
構造体との固定がなされており、一定以上の地震力が働
くと、地震センサー(振幅)装置と連動して、そのロッ
ク弁が開くことにより、固定装置のロックが解除され、
固定装置の固定の解除が行われ、免震される構造体と免
震される構造体を支持する構造体との固定の解除がなさ
れるように構成されてなることを特徴とする地震センサ
ー(振幅)装置装備型固定装置である。 3) 地震発電による地震センサー装備型 請求項38−4は、電源設備を必要としない、電気に頼
らない地震センサー装備型固定装置の発明である。請求
項38項または38−1項記載の発明の、地震センサー
(振幅)装置装備型固定装置に、7.2.の地震発電装置型
地震センサーを装備させたもので、地震時以外は、固定
装置のロック部材が働いて固定装置はロックされてお
り、ロック部材は、前記地震センサーと接続され、連動
するようになっていて、地震時に、地震センサーの発電
量が一定値に達すると、モーターまたは電磁石等によ
り、固定装置のロック部材が解除され、免震される構造
体と免震される構造体を支持する構造体との固定が解除
されることにより前記目的を達成するものである。ま
た、固定装置としては、後述の8.1.2.2.3. 地震力によ
る自動復元型を採用することにより、より効果を持つ。 8.1.2.2.2. 電気等による自動復元型 請求項39項は、固定装置が解除された場合に、地震後
に電気等により自動的に固定状態に復帰させる自動復元
型の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の発明で
ある。8.1.2.2.1.の地震センサー(振幅)装置装備型固
定装置において、地震後、地震センサー振幅装置の作
動、または地震センサーからの指令によって、固定ピン
等の固定装置の作動部を自動的に元の位置に戻す固定装
置自動復元装置を設けることにより前記目的を達成する
ものである。8.1.2.2.1.の固定装置に、固定装置自動復
元装置を取り付けたものである。これにより、地震後の
固定ピン等の固定装置の作動部の再セットが自動にな
り、手動復元のもののように一々手を煩わせる必要がな
くなった。復元の容易な固定装置の発明により、大地震
に対応する一回限りのものだけでなく、中小地震に対応
する免震装置が可能となる。装置の構成としては、8.1.
2.2.1.の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の、
固定ピン等の固定装置の作動部に、固定装置自動復元装
置を設けたものである。 8.1.2.2.3. 地震力による自動復元型 請求項41項は、固定ピン型固定装置の場合のもので、
固定装置が解除された場合に、地震後に地震力により自
動的に固定状態に復帰させる自動復元型の固定装置の発
明である。固定ピン型固定装置において、固定ピンの挿
入部を、すり鉢形状・球面形状等の凹形状にすることに
より前記目的を達成するものである。8.1.2.2.1.と 8.
1.2.2.4.(請求項38−1項〜38−4項、42項〜4
4記載)の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置に
おいて、特に意味がある。また、この装置を使用する場
合には、引抜き防止装置・滑り支承を併用することが
(重量物である免震される構造体を除いて)大抵の場合
必要である。 8.1.2.2.4. 応用形 以下の発明は、8.1.2.以下の地震センサー(振幅)装置
装備型固定装置全般に使用可能なものである。 1)を除
けば、8.2.1.以下の風センサー装備型固定装置の間接方
式にも使用できる。 1) ロック部材が地震センサー振幅装置の重り型 請求項42項は、固定装置に地震センサー振幅装置を内
包してコンパクト化を図った地震センサー振幅装置装備
型固定装置の発明である。8.1.2.2.1.〜8.1.2.2.4.(請
求項38〜41、43〜44項記載)の各地震センサー
振幅装置装備型固定装置において、地震センサー振幅装
置の重りが、同時にロック部材の役割を果たすことによ
り前記目的を達成するものである。 2) 二段以上ロック方式 請求項43項は、地震センサー(振幅)装置が、固定ピ
ン等の固定装置の作動部を解除するのに必要な力、及び
その際の引張長さまたは圧縮長さを小さく抑えられるこ
とにより、固定装置の作動感度を上げることを図った地
震センサー(振幅)装置装備型固定装置の発明である。
8.1.2.2.1.〜8.1.2.2.4.(請求項38〜42、43−2
〜44項記載)の各地震センサー(振幅)装置装備型固
定装置において、固定ピン等の固定装置の作動部をロッ
クする第一のロック部材、この第一のロック部材をロッ
クする第二のロック部材、・・・というようにロック部
材を二段以上にし、最後のロック部材を、地震センサー
(振幅)装置と接続して、連動させることにより前記目
的を達成するものである。 3) 二重以上ロック方式 請求項43−2項は、固定装置のロックの安全性を確保
することと、固定装置の作動感度を上げることの両立を
図った地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の発明
である。8.1.2.2.1.〜8.1.2.2.4.(請求項38〜43、
44項記載)の各地震センサー(振幅)装置装備型固定
装置において、固定ピン等の固定装置の作動部をロック
するロック部材を二個以上設け、またそれぞれのロック
部材について地震センサー(振幅)装置を設置し、それ
に連動させることにより前記目的を達成するものであ
る。 4) 遅延器付き 請求項44項は、地震時の免震効果を上げるために固定
装置の解除状態を持続させるために、固定ピン等の固定
装置の作動部の固定位置への戻りを遅くすることを図っ
た、遅延器付き地震センサー(振幅)装置装備型固定装
置の発明である。8.1.2.2.1.〜8.1.2.2.4.の各地震セン
サー(振幅)装置装備型固定装置において、後述の8.5.
(請求項53−8項〜53−8−6項)記載のような遅
延器が装備され、固定ピン等の固定装置の作動部が解除
されるときは速やかに、固定状態に復するときは緩やか
に行われるようにすることにより前記目的を達成するも
のである。 8.1.2.3. 直接方式(自動制御型固定装置) 直接方式は、地震センサー(振幅)装置からの力または
指令により、固定ピン等の固定装置の作動部自体を直接
制御する方式である。請求項47項、47−2項は、上
述の8.1.2.2.2.の電気等による自動復元よりも自動化を
進めた発明である。固定装置の地震時の解除も電気によ
るものである。直接方式の地震センサー(振幅)装置装
備型に関して、固定ピン型固定装置の場合と油空圧シリ
ンダー型固定装置の場合とがあげられる。 (1) 一般 請求項47項は、8.1.2.の請求項35−2項の地震セン
サー(振幅)装置装備型固定装置において、固定ピン等
の固定装置の作動部に、自動制御装置が設けられてお
り、地震時、地震センサー振幅装置の作動、または地震
センサーからの指令によって、免震される構造体と免震
される構造体を支持する構造体との固定を解除し、地震
後、再び自動的に固定を行うことにより前記目的を達成
するものである。 (2) 地震発電装置型地震センサー装備型 請求項47−2項記載の発明は、上記(1)(請求項47
項)記載の発明の地震センサー(振幅)装置装備型固定
装置の、地震センサーが、7.2.(請求項33−3項)の
地震発電装置型地震センサーによる場合である。つま
り、請求項47−2項は、8.1.2.の請求項35−3項の
地震センサー装備型固定装置において、固定ピン等の固
定装置の作動部に、自動制御装置を設け、地震時、その
地震センサーによって、免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体との固定を解除し、地震後、固
定を行うものである。 8.1.2.4. 地震センサー(振幅)装置 8.1.2.4.1. 地震センサー(振幅)装置 8.1.2.4.2. 地震センサー(振幅)装置の設置場所 8.1.2.4.3. 地震センサー(振幅)装置の設計 (1) 地震センサー(振幅)装置の周期 1) 地震センサー(振幅)装置の周期設計 請求項49−2は、地震センサー(振幅)装置装置の地
震に対する感度を高めることを図った地震センサー(振
幅)装置装備型固定装置の発明である。8.1.2.の地震セ
ンサー(振幅)装置装備型固定装置において、地震セン
サー(振幅)装置の重り等のセンサー部の周期を、その構
造体が建てられる敷地の地盤の固有周期にほぼ一致させ
ることにより、前記目的を達成するものである。 2) 地震センサー振幅装置の重り共振装置 請求項49−2−2項記載の発明は、地震センサー振幅
装置の重りの共振装置に関する発明である。地震時に重
りを共振させるためには、重りに繋がる(固定装置へも
繋がる)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等に余裕
(たるみ)を与える必要がある。しかし、たるみを与え
るとセンサー感度が落ちるので、たるみを与えない方法
が望まれる。そこで、重りの廻りに重りの衝突を受け、
重りともなる周囲材を設け、その周囲材に固定装置に繋
がるワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等を取付け
る。そうすることにより、 地震時に重りを地震と共振
させることができ、且つ固定装置へ繋がるワイヤー・ロ
ープ・ケーブル・ロッド等に余裕(たるみ)を与える必
要もなくなる。 3) 地震センサー振幅装置の複数個重り共振装置 請求項49−2−3項記載の発明は、地震センサー振幅
装置の複数個重りの共振装置に関する発明である。地盤
の周期への対応に幅を持たせるセンサーを考える場合、
複数個の重りを設けて、振動周期をその重りごとに変え
ることにより、地盤の固有周期への対応に幅を持たせる
ことが可能になる。地盤振動の周期成分ごとに重り20
の周期を合わせる。 (2) 全方向感度 請求項49−3項は、地震センサー振幅装置の地震に対
する感度が、地震力の方向によらず一定となることを図
った地震センサー振幅装置装備型固定装置の発明であ
る。8.1.2.の地震センサー振幅装置装備型固定装置にお
いて、地震センサー振幅装置の重りの上または下に、固
定装置と繋がるワイヤー・ロープ・ケーブル等を結合
し、その重りの直上または直下の地震センサー振幅装置
本体に(もしくはその内部あるいは外部に)、すり鉢状
またはラッパ形状の孔を形成し、重りにつながるワイヤ
ー・ロープ・ケーブル等をそこに通すことで、全方向に
対して同等の引抜き力または圧縮力の伝達が可能なよう
に構成されてなることにより、前記目的を達成するもの
である。 (3) 増幅器付き地震センサー振幅装置(その1) 請求項49−4項は、地震センサー振幅装置装置の地震
に対する感度を高めることを図った地震センサー振幅装
置装備型固定装置の発明である。8.1.2.の地震センサー
振幅装置装備型固定装置において、梃子・滑車・歯車等
を採用して、固定装置のロック部材に繋がるワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッドまたはレリーズ等の、引張さ
れる長さまたは圧縮される長さを増幅することにより前
記目的を達成するものである。 (4) 増幅器付き地震センサー振幅装置(その2) 請求項49−5項は、地震センサー振幅装置装置の地震
に対する感度を高めることを図った地震センサー振幅装
置装備型固定装置の発明である。8.1.2.の地震センサー
振幅装置装備型固定装置において、免震皿に乗せた地震
センサー振幅装置の重り(重力復元型)を、よく転がる
形状のものにし、この重りの上部に、球面またはすり鉢
等の凹形状の挿入部を設け、そこに(変位増幅のため
の)梃子の力点を挿入する。この梃子の支点は重りの直
上にの凹形状の挿入部内あり、作用点はさらにその延長
線上にあって、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等
が連結されている。このことにより、地震時に、梃子の
作用点には、重りの変位分と、重りの回転が与える変位
分とが、梃子により増幅されて伝わり、その増幅された
変位が、連結されるワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッ
ド等に伝えられるため、地震センサー振幅装置の作動感
度を高めることにより前記目的を達成するものである。 8.1.3. 連動作動型固定装置 複数の固定装置が設置されている場合には、全部の固定
装置が同時に解除されないと、構造体は、固定されてい
る箇所を中心に、捩れた動きをしてしまう。この欠点を
解消するために、全ての固定装置が同時に解除されるよ
うにすることが求められた。この連動作動型固定装置は
それを実現するものである。 8.1.3.1. 連動作動型固定装置 8.1.1.の剪断ピン型固定装置の欠点は、2個以上設置さ
れた場合に、地震力が働いて1個の固定装置の固定ピン
が折れても、他の固定ピンが折れる等の固定装置の解除
が同時におこなわれるとは限らないという点であった。
請求項49−6項は、その問題を解決し、剪断ピン型固
定装置を含む複数の固定装置が設置された場合の、全て
の固定装置の同時解除を実現する連動作動型固定装置に
関する発明である。具体的には、一定以上の地震力によ
り折れるか切れるかする構造をもつ剪断ピン型固定装置
(8.1.1.)を含む2つ以上の固定装置において、剪断ピン
型固定装置の固定ピンと、他の固定ピン等の固定装置の
作動部をロックするロック部材とが、相互にワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等で繋がれており、地震時
に、地震力によって剪断ピン型固定装置の固定ピンが折
れるか切れるかすると、ワイヤー・ロープ・ケーブル・
ロッド等で連動して、他の固定装置の前記ロック部材が
解除され、各固定装置が同時に解除され、免震される構
造体と免震される構造体を支持する構造体との固定を解
除するように構成されてなることにより前記目的を達成
するものである。 8.1.3.2. 連動作動型固定装置 以下の連動作動型固定装置〜は、上記の8.1.1.の剪
断ピン型固定装置だけでなく、8.1.2.の地震センサー
(振幅)装置装備型固定装置にも使用可能なものであ
る。請求項49−7項は、8.1.2.2.1.(請求項38項、
38−1項記載)の、地震センサー(振幅)装置装備型
固定装置を含む、2つ以上の固定装置において、ワイヤ
ー・ロープ・ケーブル・ロッドまたはレリーズ等で各固
定装置のロック部材同士を連結し、2つ以上の固定ピン
等の固定装置の作動部の固定と解除が同時に行われるよ
うにするという発明である。 8.1.3.3. 連動作動型固定装置 請求項49−8項は、8.1.2.2.1.(請求項38項、38
−1項記載)の、地震センサー(振幅)装置装備型固定
装置を含む、2つ以上の固定装置において、端部に各固
定装置をロックする機能をもったロック部材(枝分かれ
していない部材、三つ又、四つ又、またそれ以上に分か
れたもの)が、可動するように取付けられており、地震
時に、地震力によって重りが振動する地震センサー振幅
装置がこのロック部材を可動方向に作動させ、それによ
り、各端部のロック機能が、それぞれの固定装置を同時
に解除して、免震される構造体と免震される構造体を支
持する構造体との固定の解除が行われるという発明であ
る。つまり、可動できるようにされた部材に、2つ以上
の固定ピン等の固定装置の作動部をロックする機構があ
り(ロック孔をもち、そのロック孔に固定ピン等の固定
装置の作動部がはめ込まれることでロックされるように
なっており)、地震センサー振幅装置によるその部材の
動きに連動して、各固定装置の固定と解除が行われると
いう方法である。 8.1.3.4. 連動作動型固定装置 請求項49−9は、8.1.2.2.1.(請求項38項、38−
1項記載)の、地震センサー(振幅)装置装備型固定装
置を含む、2つ以上の固定装置において、端部に各固定
装置をロックする機能をもったロック部材(枝分かれし
ていない部材、三つ又、四つ又、またそれ以上にわかれ
た)が、中心を軸として回転できるように取付けられて
おり、地震時に、地震力によって重りが振動する地震セ
ンサー振幅装置が、このロック部材を回転させ、それに
より、各端部のロック機能が、それぞれの固定装置を同
時に解除して、免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体との固定の解除が行われるという発明で
ある。つまり、中心を軸として回転しうる部材の両端部
に、固定ピン等の固定装置の作動部をロックする機構が
あり(ロック孔をもち、そのロック孔に固定ピン等の固
定装置の作動部がはめ込まれることでロックされるよう
になっており)、その部材の回転に連動して、各固定装
置の固定と解除が行われる方法である。また、この部材
は、一本のものだけでなく、三つ又、四つ又、またそれ
以上に分かれる場合がある。その場合も、部材は中心を
軸として回転しうるようになっており、その分岐した個
々の端部に固定ピン等の固定装置の作動部をロックする
部分があり、その部材の回転に連動し、固定装置の固定
と解除が行われる。 8.1.3.5. 連動作動型固定装置 地震時に、地震センサーからの電気信号により、固定装
置が解除される装置は、固定の解除のされ方によって、
以下の2種類に分かれる。 (1) 電気で固定ピン等の固定装置の作動部自体が解除さ
れるもの 地震時に、地震センサーからの電気信号により、固定ピ
ン等の固定装置の作動部自体が解除される。 (2) 電気で固定ピン等の固定装置の作動部のロックのみ
が解除されるもの 地震時に、地震センサーからの電気信号により、固定ピ
ン等の固定装置の作動部のロックが解除され、固定ピン
等の固定装置の作動部自体の解除は、電気によらずバネ
等及び地震力等で行うもの。(1)の固定ピン等の固定装
置の作動部の解除は、速やかさを要求され、多くの電力
等が必要となるが、(2)の固定ピン等の固定装置の作動
部自体のロック解除のみの場合は、小電力で簡易な機構
で済む。請求項49−10項は、(2)の電気で固定ピン
等の固定装置の作動部のロックのみが解除される場合の
発明である。具体的には、8.1.2.2.1.(請求項38項、
38−1項記載)の、地震センサー(振幅)装置装備型
固定装置を1個または複数個もった固定装置において、
それぞれの固定ピン等の固定装置の作動部をロックする
ロック部材が、地震センサーからの電気信号によって作
動するように構成される。 8.2. 風作動型固定装置 この風作動型固定装置の発明は、8.1.地震作動型固定装
置のように地震力の大きさによることなく、全ての微細
な地震に対してまで免震を可能にするものである。その
ため、請求項49−11項記載の風作動型固定装置は、
地震時および風のない通常時は免震される構造体と免震
される構造体を支持する構造体との固定を解除してお
り、風力時に、風センサー等で風力を感知した時にの
み、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを固定するという型の固定装置である。 8.2.1. 風センサー装備型固定装置(一般型) 請求項50項は、風センサーを装備した固定装置(風セ
ンサー装備型固定装置)の発明である。具体的に言え
ば、請求項50項記載の発明は、免震される構造体と免
震される構造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ
等を防止する固定装置において、風センサーによって、
ある一定以上の風圧時にのみ、免震される構造体と免震
される構造体を支持する構造体とを固定し、風揺れ等を
防止するように構成された風作動型固定装置である。 (1) 直接方式 直接方式は、風力・風センサーからの力で、固定ピン等
の固定装置の作動部自体を直接制御する方式である。 1) 固定ピン型固定装置と 2) 油空圧シリンダー型固定
装置の二つの場合がある。 (2) 間接方式(ロック解除型) a) 一般 b) 固定ピン型の場合 請求項50−1項〜50−1−2項は、風センサーの、
固定ピン等の固定装置の作動部をセット(固定)するの
に必要な力を小さくし、且つ固定装置の作動感度を上げ
ることを図った、風センサー装備型固定装置の発明であ
る。8.2.1.の風センサー装備型固定装置において、固定
ピン等の固定装置の作動部自体の固定と解除を直接に行
わずに、固定ピン等の固定装置の作動部をロックするロ
ック部材を作動させることによって、固定装置の固定と
解除を行うようにすることにより前記目的を達成するも
のである。 c)地震力による自動復元型 請求項50−1−3項は、8.2.1.の風作動型の、固定ピ
ン型固定装置において、固定ピンの挿入部を、すり鉢形
状・球面形状等の凹形状にすることにより、地震力によ
る固定ピン等の固定装置の作動部の自動復元を可能にす
る風作動型固定装置の発明である。また、この装置は、
固定ピン等の固定装置の作動部をロックするロック部材
がロック弁である場合と、ロックピンである場合とがあ
り、それにより、次の2つの方式に分けられる。 1) ロック弁方式 請求項50−2項は、ロック部材がロック弁である風作
動型固定装置の発明である。8.2.1.の風センサー装備型
固定装置において、筒中を、液体・気体等をほぼ漏らさ
ずにスライドするピストン状部材をもった固定ピン等の
固定装置の作動部を有し、この筒の端と端とを繋ぐ管
か、ピストン状部材に開いている孔か、またはその両方
に、ロック弁が設けられており、通常は、そのロック弁
は開いており、固定装置のロックは解除され、固定装置
の固定の解除によって、免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体との固定の解除がなされてお
り、一定以上の風圧が働くと、風センサーと連動して、
そのロック弁が閉じることにより、固定装置がロックさ
れ、固定装置の固定によって、免震される構造体と免震
される構造体を支持する構造体との固定がなされるよう
に構成されてなることを特徴とする風センサー装備型固
定装置である。 2) ロックピン方式 請求項50−3項は、ロック部材がロックピンである風
作動型固定装置の発明である。8.2.1.の風センサー装備
型固定装置において、通常は、固定ピン等の固定装置の
作動部のロック部材の係合が解除されており、固定装置
のロックは解除され、固定装置の固定の解除によって、
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
との固定の解除がなされており、一定以上の風圧が働く
と、風センサーと連動して、そのロック部材が固定ピン
等の固定装置の作動部に係合することにより、固定装置
がロックされ、固定装置の固定によって、免震される構
造体と免震される構造体を支持する構造体との固定がな
されるように構成されてなることを特徴とする風センサ
ー装備型固定装置である。 8.2.5. 風力発電機型風センサー装備型固定装置 (1) 一般(直接方式含む) 請求項51−7項は、電源設備を必要としない、電気に
頼らない風力発電機型風センサー装備型固定装置の発明
である。8.2.1.(請求項50項記載)の風センサー装備
型固定装置において、一定以上の風圧になると、風力発
電機の電圧が、固定装置を作動させるのに必要な電圧以
上となり、固定装置を作動させて、免震される構造体と
免震される構造体を支持する構造体とを固定するように
構成されてなることにより前記目的を達成するものであ
る。 (2) 間接方式 (ロック解除型) 請求項51−8項は、風力発電機型風センサーの、固定
ピン等の固定装置の作動部を解除するのに必要な力を小
さくし、且つ固定装置の作動感度を上げることを図った
風力発電機型風センサー装備型固定装置の発明である。
8.2.1.(2)の間接方式(請求項50−1項〜50−3項
記載)の風センサー装備型固定装置において、一定以上
の風圧になると、風力発電機の電圧が、固定ピン等の固
定装置の作動部をロックするロック部材を作動させるの
に必要な電圧以上となり、ロック部材を作動させて固定
ピン等の固定装置の作動部をロックし、免震される構造
体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するよ
うに構成されてなることにより前記目的を達成するもの
である。 8.3. 固定装置の設置位置とリレー連動作動型固定装置 8.3.1. 一般 風揺れ等の対策を考えると、固定装置は、風により回転
の生じにくい、免震される構造体の重心( 重心及び免
震される構造体の各立面の図心からくる平面上の中心を
勘案したもの、以下「重心」と言う)位置またはその近
傍に、まず、設置されるのが良い。請求項52は、その
発明である。 8.3.2. 2個以上の固定装置の設置 8.1.地震作動型固定装置および8.2.風作動型固定装置に
おいては、免震される構造体の重心位置またはその近傍
以外の周辺位置に、切断感度また地震センサー装置の感
度が敏感なタイプのものを設置し、免震される構造体の
重心位置またはその近傍には、前記周辺位置に比べて切
断感度また地震センサー装置の感度が鈍感なものを設置
することにより構成する。請求項53は、その発明であ
る。 8.3.3. リレー連動作動型固定装置 固定装置の同時作動に関しては、機械式、電気式にして
も実際に同時に作動するかに関しては、問題があった。
特に、地震作動型固定装置は、時間差を許されず、ま
た、一本でも解除されない場合の問題は大きかった。こ
の地震作動型固定装置は、固定装置の作動(解除/セッ
ト(=ロック・固定))連動に関しては、同時に作動さ
せることは難しく、順次作動させていくことの方が確実
性がある。また、順次作動のさせ方によっては、一本で
も解除されない場合の問題も解決する。つまり、重心ま
たはその近傍に設置された固定装置を最後にリレーさせ
る方法でその問題は解決する(以下、「リレー連動作動
型固定装置」と言う)。また、逆に、固定装置のセット
に関しては、重心の固定装置が最初にセットされるのが
良い。 8.3.3.1. 地震作動型固定装置の場合 リレー連動作動型の地震作動型固定装置は、固定装置の
作動(解除/セット(=ロック・固定))連動に関して
は、同時に作動させることは難しく、順次作動させてい
くことの方が確実性がある。また、順次作動のさせ方に
よっては、一本でも解除されない場合の問題も解決す
る。つまり、重心またはその近傍に設置された固定装置
を最後にリレーさせる方法でその問題は解決する。請求
項53−2は、その発明である。具体的には、連動作動
型固定装置の設置に関して、そのうち少なくとも一本の
固定装置(リレー末端固定装置)は、免震される構造体
の重心位置またはその近傍に、他の固定装置(リレー中
間固定装置)は、周辺位置に設置され、地震時にこれら
の固定装置が順次解除される際に、前記重心位置または
その近傍に設置された固定装置が最後に解除されるよう
に構成される。また、地震後の、固定装置のセットに関
しては、重心の固定装置が最初にセットされるのが良
い。請求項53−3は、その発明である。具体的には、
連動作動型固定装置の設置に関して、そのうち少なくと
も一本の固定装置(リレー末端固定装置)は、免震され
る構造体の重心位置またはその近傍に、他の固定装置
(リレー中間固定装置)は、周辺に設置され、地震時に
これらの固定装置が順次解除された後、地震終了後に、
前記重心位置またはその近傍に設置された固定装置が最
初に固定されるように構成される。 8.3.3.1.1. リレー中間固定装置 8.3.3.1.1.1. リレー中間固定装置(一般) 請求項53−4は、地震作動型のリレー中間固定装置の
発明であり、この発明は、請求項53−2項、53−3
項記載のリレー中間固定装置において、地震センサー
(振幅)装置と直接つながるリレー(第1)中間固定装
置と、地震センサー(振幅)装置とは直接つながらない
リレー(第2番目以降の)中間固定装置に分かれ、前者
をリレー第1中間固定装置、後者をリレー第2以降中間
固定装置とし、リレー第1中間固定装置には、請求項3
8項〜44項記載の地震センサー(振幅)装置装備型固
定装置が使用され、地震センサー(振幅)装置と直接つ
ながるリレー中間固定装置をリレー第1中間固定装置、
直接つながらないリレー中間固定装置をリレー第2以降
中間固定装置とし、各リレー中間固定装置は、ロック部
材の装備に加え、地震時に、固定装置の作動を次のリレ
ー(中間、末端)固定装置のロック部材に伝え、連動さ
せてロック部材により固定装置を解除させる連動機構を
持っており、リレー第1中間固定装置のロック部材は、
地震センサー(振幅)装置に、リレー第2以降中間固定
装置のロック部材は、直前のリレー中間固定装置の連動
機構に、連動するように構成されてなることを特徴とす
るリレー連動作動型固定装置である。具体的に説明する
と、この固定装置には、この固定ピン等の固定装置の作
動部をロックするロック部材が差し込まれる欠き込み・
溝・窪みがあり、このロック部材は常時、重力・バネ・
ゴム・磁石等で押され、この欠き込み・溝・窪みに差し
込まれ、リレー第1中間固定装置の場合には、このロッ
ク部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重
り、または地震センサーにより作動するモーターまたは
電磁石等の作動部材とが、直接または(レリーズ中の)
ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等によって結ば
れ、地震時に地震センサー振幅装置の重りが振動し、ま
たは地震センサーにより作動するモーターまたは電磁石
等の作動部材によって、このワイヤー・ロープ・ケーブ
ル・ロッド等により、前記欠き込み・溝・窪みからロッ
ク部材が外されて、固定装置が解除され、また、リレー
第2以降中間固定装置の場合には、このロック部材と、
直前のリレー中間固定装置の後述の連動機構とが、(レ
リーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等に
よって結ばれ、地震時に、他の連動機構の作動により、
このワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等によって、
前記欠き込み・溝・窪みからロック部材が外されて、固
定装置が解除され、さらに、このリレー(第1、第2以
降)中間固定装置には、このロック部材の装備に加え
て、次のリレー中間・末端固定装置への連動機構を持
ち、連動機構は、地震時に固定装置の作動に連動して、
次のリレー(中間、末端)固定装置のロック部材に連動
し、前記欠き込み・溝・窪みからロック部材を外すこと
により構成される。 8.3.3.1.1.2. リレー中間固定装置(増幅器付) さらに、連動機構として、梃子また滑車また歯車等の増
幅器を加えることにより、固定ピン等の固定装置の作動
部の小さい変位を、大きな変位に増幅させて、次の固定
装置に連動させることが可能となる。請求項53−5項
は、その発明であり、この発明のリレー中間固定装置
(増幅器付)は、請求項53−4項記載の固定装置の連
動機構において、梃子また滑車また歯車等を採用して、
次のリレー(中間、末端)固定装置のロック部材への引
張長さまたは圧縮長さを増幅していることにより構成さ
れる。 8.3.3.1.2. リレー末端固定装置の場合 請求項53−6項は、地震作動型のリレー末端固定装置
の発明であり、この発明は、請求項53−2項、53−
3項記載の固定装置のリレー末端固定装置において、固
定ピン等の固定装置の作動部をロックするロック部材を
複数個持ち、この複数個のロック部材は、複数個の他の
リレー中間固定装置の連動機構(請求項53−4項、5
3−5項記載の連動機構)から、(レリーズ中の)ワイ
ヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等で、個々に連結さ
れ、地震時に個々に連動して引抜かれて、固定ピン等の
固定装置の作動部のロックが解除されるが、この複数個
のロック部材が、全て解除されない限り、リレー末端固
定装置のロックは完全に解除されないことにより構成さ
れる。 8.3.3.1.3. 遅延器の設置 リレー連動作動型固定装置(リレー中間固定装置・リレ
ー末端固定装置)のロック部材と、前記地震センサー振
幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーによ
り作動するモーターまたは電磁石等の作動部材との間、
または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間に、
8.5.のような遅延器を設け、地震時のロック解除された
後の振動中にロック部材の戻り(固定ピン等の固定装置
の作動部をロックする方向への)を遅延する必要があ
る。地震終了程度まで、時間を稼ぐ遅延機構が望ましい
が、数秒程度時間を稼ぐものでも問題はない。請求項5
3−7項は、その発明であり、請求項53−2項、53
−3項、また53−4項記載の固定装置において、ロッ
ク部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重
りとの間、または直前のリレー中間固定装置の連動機構
との間には、地震時にロック部材が解除された後の振動
中にロック部材の戻りを遅延する遅延器を設けているこ
とにより構成される(詳細は8.5.に記載)。 8.3.3.1.4. 引張力限定伝達装置 ロック部材と、前記地震センサー振幅装置の地震時に振
動する重りとの間、または直前のリレー中間固定装置の
連動機構との間には、引張力のみを伝達し、圧縮力を伝
達しない装置を必要とする。この引張力限定伝達装置
は、請求項53−2項、53−3項、53−4項、また
53−7項記載の免震装置・滑り支承において、ロック
部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重り
との間、または直前のリレー中間固定装置の連動機構と
の間には、引張力のみを伝達し、圧縮力を伝達しない装
置であり、請求項53−9は、この引張力限定伝達装置
をもっている固定装置に関する発明である。 8.3.3.2. 風作動型固定装置の場合 リレー連動作動型の風作動型固定装置に関しても、固定
装置の作動(解除/セット(=ロック・固定))連動に
関しては、同時に作動させることは難しく、順次作動さ
せていくことの方が確実性がある。また、順次作動のさ
せ方によっては、一本でも固定されていない場合の問題
も解決する。つまり、重心の固定装置を最初に固定させ
る方法でその問題は解決する。請求項53−10は、そ
の発明である。具体的には、連動作動型固定装置の設置
に関して、そのうち少なくとも一本は、免震される構造
体の重心位置またはその近傍に設置され、残りは周辺に
設置され、風時に、それらの固定装置が順次固定される
際に、前記重心位置またはその近傍に設置された固定装
置が最初に固定されるように構成される。また、風力が
一定以下になった後の、固定装置の(免震される構造体
と免震される構造体を支持する構造体との固定の)解除
に関しては、重心の固定装置が最後に解除されるのが良
い。請求項53−11は、その発明である。具体的に
は、連動作動型固定装置の設置に関して、そのうち少な
くとも一本は、免震される構造体の重心位置またはその
近傍に設置され、残りは、周辺に設置され、風時に、そ
れらの固定装置が順次固定され、その後、それらの固定
装置が順次解除される際に、前記重心位置またはその近
傍に設置された固定装置が最後に解除されるように構成
される。 8.3.3.2.1. リレー中間固定装置 請求項53−12は、風作動型のリレー中間固定装置の
発明であり、この発明は、請求項53−10項、53−
11項記載のリレー中間固定装置において、この固定装
置は、風センサーと直接繋がるリレー(第1)中間固定
装置と、風センサーとは直接繋がらないリレー(第2番
目以降の)中間固定装置に分かれ、前者をリレー第1中
間固定装置、後者をリレー第2以降中間固定装置とし、
リレー第1中間固定装置には、請求項50−1項〜51
−8項記載の風センサー装備型固定装置が使用され、風
センサーと直接繋がるリレー中間固定装置をリレー第1
中間固定装置、直接繋がらないリレー中間固定装置をリ
レー第2以降中間固定装置とし、各リレー中間固定装置
は、ロック部材の装備に加え、風時に固定装置の作動を
次のリレー(中間、末端)固定装置のロック部材に伝
え、連動させてロック部材により固定装置を固定させる
連動機構を持っており、リレー第1中間固定装置のロッ
ク部材は、風センサーに、リレー第2以降中間固定装置
のロック部材は、直前のリレー中間固定装置の連動機構
に、連動するように構成されてなることを特徴とするリ
レー連動作動型固定装置である。具体的に述べれば、こ
の固定装置には、この固定ピン等の固定装置の作動部を
ロックするロック部材が差し込まれる欠き込み・溝・窪
みがあり、このロック部材は常時、重力・バネ・ゴム・
磁石等で引張られ、この欠き込み・溝・窪みから外され
ており、リレー第1中間固定装置の場合には、このロッ
ク部材と、風センサーとが連動し、風時に、風センサー
により、この欠き込み・溝・窪みにロック部材が入り、
固定装置が固定され、また、リレー第2以降中間固定装
置の場合には、このロック部材と、直前のリレー中間固
定装置の後述の連動機構とが、(レリーズ中の)ワイヤ
ー・ロープ・ケーブル・ロッド等によって結ばれ、風時
に、他の連動機構の作動により、このワイヤー・ロープ
・ケーブル・ロッド等によって、欠き込み・溝・窪み
に、ロック部材が入り、固定装置が固定され、このリレ
ー(第1、第2以降)中間固定装置には、このロック部
材の装備に加えて、次のリレー中間・末端固定装置への
連動機構を持ち、連動機構は、風時に固定装置の作動に
連動して、次のリレー(中間、末端)固定装置のロック
部材に連動し、このロック部材を固定することにより構
成される。 8.4. 風揺れ等抑制装置としての固定装置 8.4.1. 風揺れ等抑制装置としての固定装置 (1) 風揺れ等抑制装置としての固定装置 挿入部に固定ピンを挿入することよって、免震される構
造体と免震される構造体を支持する構造体との風揺れ時
等の動きを抑制する風揺れ等抑制装置において、固定ピ
ンを固定する方の挿入部と固定ピンを支持する方の挿入
部のうち、一方を免震される構造体に、もう一方を免震
される構造体を支持する構造体に設け、固定ピンを固定
する方の挿入部は、すり鉢形状等の凹形状として、その
挿入部に固定ピンを挿入することにより風に抵抗させ、
かつ、固定ピンを支持する方の挿入部には、抵抗器を採
用して固定ピンの挿入部への挿入に対する抵抗を調整可
能とする(例えば、固定ピンの取付けられたピストン状
部材が筒中で液体や空気等を漏らさずスライドするスラ
イド機構とし、ピストン状部材に孔が設けられるか、筒
のピストン状部材がスライドする端と端とが管で繋がれ
ているかして、ピストン状部材がスライドする速度をこ
の筒内のピストン状部材のスライドによって孔または管
等を行き来する液体や空気等の粘性抵抗によって調整可
能とする)ことにより構成されてなることを特徴とする
風揺れ等抑制装置または固定装置。請求項53−13
は、その発明である。 (2) 風揺れ抑制装置としての固定装置(遅延器付き) さらに、(1)の機能に加えて、抵抗器に8.5.の遅延器を
使用して、地震時に固定ピンがスライド機構の中に収ま
っている時間を長くして免震効果を高める遅延器効果を
持った発明も考えられる。請求項53−13−2は、そ
の発明である。8.5.遅延器の一例で説明すると、固定ピ
ンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される構造体
に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体に設
け、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部に固定ピン
を挿入することよって、免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体とを固定し、風揺れ等を防止す
る固定装置において、風に抵抗できる勾配をもったすり
鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部と、当該挿入部と同
等の勾配の先端部をもった固定ピンを有し、筒中の液体
・気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材
をもった固定ピンが、その筒に挿入され、その外に固定
ピン先端が突き出ており、さらに、この筒の端と端とは
管で繋がれており、このピストン状部材にはこの管との
開口面積の差をもたせた孔が設けられ、この管またはピ
ストン状部材の孔のうち開口面積の大きい方に、ピスト
ン状部材が筒中へ引き込まれる時に開き、それ以外は閉
じている弁が付けられており、さらに、重力が、または
筒の中にバネ・ゴム・磁石等を入れた場合はそのバネ・
ゴム・磁石等が、このピストン状部材をもった固定ピン
を筒外に押出す役割をする場合もあり、また、この筒と
前記管とは、潤滑油等で満たされている場合もあり、こ
の弁の性格と、前記管またはピストン状部材の孔のうち
の一方の開口面積を絞ることにより、前記固定ピン先端
は、筒の中に入る方向では、速やかであり、出る方向で
は、遅延され、それにより、地震力が働くと、固定ピン
先端は、速やかに筒の中に入り、地震力が働いている間
は、出にくくなるように構成される。 8.4.2. 固定装置と中央部窪み形の風揺れ抑制装置との
併用 請求項53−13項また53−13−2項記載の風揺れ
抑制装置(固定装置)と、(一般の)固定装置、8.7.
(請求項55−9項記載)の免震皿の中央部窪み形の風
揺れ抑制装置のどちらかと、または両方と併用により風
等の揺れに抵抗する。請求項53−14は、その発明で
ある。 8.5. 遅延器 1) 一般 固定ピン等の固定装置の作動部が解除されるときは速や
かに、固定状態に復するときは遅延する遅延器が必要で
ある。また、リレー連動作動型固定装置(リレー中間固
定装置・リレー末端固定装置)のロック部材と、前記地
震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震
センサーにより作動するモーターまたは電磁石等の作動
部材との間、または直前のリレー中間固定装置の連動機
構との間には、地震時のロック解除された後の振動中に
ロック部材の戻り(固定ピン等の固定装置の作動部をロ
ックする方向への)を遅延する遅延器を必要とする。地
震終了程度まで、時間を稼ぐ遅延機構が望ましいが、数
秒程度時間を稼ぐものでも問題はない。請求項53−7
は、その発明であり、請求項53−2項〜53−6項記
載の固定装置において、ロック部材と、地震センサー振
幅装置の地震時に振動する重りとの間、または直前のリ
レー中間固定装置の連動機構との間には、地震時にロッ
ク部材が解除された後の振動中にロック部材の戻りを遅
延する遅延器を設けていることにより構成される。 2) 油空圧シリンダー式 請求項53−8は、油空圧シリンダー式遅延器の発明で
ある。この発明は、筒とスライドするピストン状部材か
ら構成され、この筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずに
スライドするピストン状部材が、その筒に挿入され、そ
の外にピストン状部材の先端が突き出ており、さらに、
この筒の端と端とは管で繋がれており、このピストン状
部材には、この管の開口面積より大きいかもしくは小さ
い孔があり、この管またはピストン状部材の孔の開口面
積が大きい孔の方に弁があり、この弁は、ピストン状部
材が引き込まれる時に、開くように付けられており、こ
の弁の性格と、上記筒の端と端とを繋ぐ管とピストン状
部材の孔との小さいほうの開口面積を絞ることにより、
前記ピストン状部材の先端は、この筒の中に入る方向で
は速やかであり、出る方向では遅延される。固定装置の
場合には、この遅延器のピストン状部材を、固定ピン等
の固定装置の作動部とするか、または、この遅延器のピ
ストン状部材を、固定装置のロック部材と、地震センサ
ー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサー
により作動するモーターまたは電磁石等の作動部材との
間で繋ぐかする。リレー連動作動型固定装置の場合に
は、この遅延器のピストン状部材を、リレー連動作動型
固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震
時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモ
ーターまたは電磁石等の作動部材との間、または直前の
リレー中間固定装置の連動機構との間を、リレーする
(レリーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド
等の間で繋ぎ、かつ、繋ぎ方は、遅延器の筒の中へピス
トン状部材を押込む方向が、ロック部材の解除方向とす
ることにより構成される。請求項53−8−1は、空圧
シリンダー式遅延器の発明である。この発明は、筒とス
ライドするピストン状部材から構成され、この筒中を気
体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材が、
その筒に挿入され、その外にピストン状部材の先端が突
き出ており、この筒には気体が筒中から出る孔と筒中へ
入る孔が設けられており、出る孔には、筒中から気体が
出る時には開き、それ以外は閉じる弁が付けられてお
り、さらに、重力が、または筒の中にバネ・ゴム・磁石
等を入れた場合はそのバネ・ゴム・磁石等が、このピス
トン状部材を筒外に押出す役割をする場合もあり、この
弁の性格と、気体が筒中へ入る孔の開口面積を絞ること
により、前記ピストン状部材は、筒の中に入る方向では
速やかであり、出る方向では遅延される。固定装置の場
合には、この遅延器のピストン状部材を、固定ピン等の
固定装置の作動部とするか、または、この遅延器のピス
トン状部材を、固定装置のロック部材と、地震センサー
振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーに
より作動するモーターまたは電磁石等の作動部材との間
で繋ぐかする。リレー連動作動型固定装置の場合には、
この遅延器のピストン状部材を、リレー連動作動型固定
装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に
振動する重りまたは地震センサーにより作動するモータ
ーまたは電磁石等の作動部材との間、または直前のリレ
ー中間固定装置の連動機構との間をリレーする(レリー
ズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等の間で
繋ぎ、かつ、繋ぎ方は、遅延器の筒の中へピストン状部
材を押込む方向を、ロック部材の解除方向とすることに
より構成される。 3)機械式 a) ガンギ車式 請求項53−8−2は、機械式遅延器のうち、ガンギ車
式の発明である。この発明は、1)にて述べられた、地震
時のロック解除された後のロック部材の戻り(固定ピン
等の固定装置の作動部をロックする方向への)を遅延す
ることを目的とした発明である。この発明はガンギ車と
アンクル及びラックとから構成され、ラックはその移動
によりガンギ車を回転させるようになっており、アンク
ルはガンギ車の回転に対しある方向については抵抗とな
らず、逆の方向については抵抗となって回転の速度を調
節するようになっており、またこれらの機構は歯車等の
連動機構を介して間接に組み合わされている場合もあ
り、このガンギ車とアンクル及びラックによる機構の性
質により、ラックは、力を受けた場合、ある方向には抵
抗なく移動できるが、逆の方向には移動の速度が遅延さ
れるようになっている。固定装置の場合には、この遅延
器のラックを、固定ピン等の固定装置の作動部に設ける
か、または、この遅延器のラックを、固定装置のロック
部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重り
または地震センサーにより作動するモーターまたは電磁
石等の作動部材との間で繋ぐかする。リレー連動作動型
固定装置の場合には、この遅延器のラックを、リレー連
動作動型固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装
置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作
動するモーターまたは電磁石等の作動部材または直前の
リレー中間固定装置の連動機構との間をリレーする(レ
リーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等の
間で繋ぎ、その繋ぎ方が、ラックが抵抗なく移動できる
方向が、ロック部材の外れる方向(解除方向)となるよ
うに構成されてなることにより、前記目的を達するもの
である。 b)ラチェット式(重量式重量抵抗型、水車式・風車式粘
性抵抗型) 請求項53−8−3は、機械式遅延器のうち、ラチェッ
ト式の発明である。この発明は、1)にて述べられた、地
震時のロック解除された後のロック部材の戻り(固定ピ
ン等の固定装置の作動部をロックする方向への)を遅延
することを目的とした発明である。この発明は歯車とラ
ック(及び水車(風車)等の装置)とから構成され、歯
車とラックとは、ラックの移動の方向により、ある方向
に対しては歯車とラックの歯が噛み合わずに歯車は回転
せず、逆の方向に対しては歯が噛みあって歯車が回転す
るような機構になっており、また歯が噛みあって歯車が
回転するとき、重量式重量抵抗型においては、ラックの
移動に対して歯車の自重が抵抗となり、同様に水車式・
風車式粘性抵抗型においては 、ラックの移動に対し
て、歯車の回転と連動して回転する、粘性のある液体
(気体)に浸された水車(風車)等の装置が、回転時に
与える負荷が抵抗となり、またこれらの機構は歯車等の
連動機構を介して間接に組み合わされている場合もあ
り、この歯車とラック(及び水車式・風車式粘性抵抗型
においては水車(風車)等の負荷を与える装置)による
機構の性質により、ラックは、力を受けた場合、ある方
向には抵抗なく移動できるが、逆の方向には移動の速度
が遅延されるようになっている。固定装置の場合には、
この遅延器のラックを、固定ピン等の固定装置の作動部
に設けるか、または、この遅延器のラックを、固定装置
のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動
する重りまたは地震センサーにより作動するモーターま
たは電磁石等の作動部材との間で繋ぐかする。リレー連
動作動型固定装置の場合には、この遅延器のラックを、
リレー連動作動型固定装置のロック部材と、地震センサ
ー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサー
により作動するモーターまたは電磁石等の作動部材また
は直前のリレー中間固定装置の連動機構との間をリレー
する(レリーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロ
ッド等の間で繋ぎ、その繋ぎ方が、ラックが抵抗なく移
動できる方向が、ロック部材の外れる方向(解除方向)
となるように構成されてなることにより、前記目的を達
するものである。 c) 重力式 請求項53−8−4は、機械式遅延器のうち、重力式の
発明である。この発明は、1)にて述べられた、地震時の
ロック解除された後のロック部材の(固定ピン等の固定
装置の作動部をロックする方向への)戻りを遅延するこ
とを目的とした発明である。この発明は歯車とラック及
び重りとから構成され、ラックはその移動により歯車を
回転させるようになっており、重りは歯車の回転と連動
しており、その自重がラックの移動方向に対し、ある方
向に対しては負荷となり、逆の方向に対しては抵抗とな
らない(歯車の回転を助ける)ようになっており、また
これらの機構は歯車等の連動機構を介して間接に組み合
わされている場合もあり、この歯車とラック及び重りに
よる機構の性質により、ラックは、力を受けた場合、あ
る方向には抵抗なく移動できるが、逆の方向には移動の
速度が遅延されるようになっている。固定装置の場合に
は、この遅延器のラックを、固定ピン等の固定装置の作
動部に設けるか、または、この遅延器のラックを、固定
装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に
振動する重りまたは地震センサーにより作動するモータ
ーまたは電磁石等の作動部材との間で繋ぐかする。リレ
ー連動作動型固定装置の場合には、この遅延器のラック
を、リレー連動作動型固定装置のロック部材と、地震セ
ンサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震セン
サーにより作動するモーターまたは電磁石等の作動部材
または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間をリ
レーする(レリーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル
・ロッド等の間で繋ぎ、その繋ぎ方が、ラックが抵抗な
く移動できる方向が、ロック部材の外れる方向(解除方
向)となるようにすることにより構成されてなることに
より、前記目的を達するものである。 4) 摩擦式 請求項53−8−5は、摩擦式遅延器の発明である。こ
の発明は、1)にて述べられた、地震時のロック解除され
た後のロック部材の戻り(固定ピン等の固定装置の作動
部をロックする方向への)を遅延することを目的とした
発明である。この発明は筒とスライドするピストン状部
材から構成され、ピストン状部材は筒の中を移動できる
ように組み合わされており、また筒の内表面とピストン
状部材の表面との両方あるいは一方は、スライドする方
向によって異なる摩擦抵抗を与えるようになっており、
この筒とピストン状部材による機構の性質により、ピス
トン状部材は、力を受けた場合、ある方向には抵抗をあ
まり受けずに移動できるが、逆の方向には大きな抵抗を
受けて、移動の速度が遅延されるようになっている。固
定装置の場合には、この遅延器のピストン状部材を、固
定ピン等の固定装置の作動部とするか、または、この遅
延器のピストン状部材を、固定装置のロック部材と、地
震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震
センサーにより作動するモーターまたは電磁石等の作動
部材との間で繋ぐかする。リレー連動作動型固定装置の
場合には、この遅延器のピストン状部材を、リレー連動
作動型固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置
の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動
するモーターまたは電磁石等の作動部材または直前のリ
レー中間固定装置の連動機構との間をリレーする(レリ
ーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等の間
で繋ぎ、その繋ぎ方が、ピストン状部材があまり抵抗を
受けずに移動できる方向が、ロック部材の外れる方向
(解除方向)となるようにすることにより構成されてな
ることにより、前記目的を達するものである。 5) 経路迂回式 請求項53−8−6は、経路迂回式遅延器の発明であ
る。この発明は、1)にて述べられた、地震時のロック解
除された後のロック部材の戻り(固定ピン等の固定装置
の作動部をロックする方向への)を遅延することを目的
とした発明である。この発明は筒と筒中をスライドする
円筒状の自由に回転可能なピストン状部材とから構成さ
れ、ピストン状部材は筒の中を移動できるように組み合
わされており、また、ピストン状部材の表面には、移動
方向に平行な直線部分と、曲線部分とがつながってルー
プ状となっているガイドが、筒にはバネ等よってピスト
ン状部材の方向に押し出されているピンが、それぞれ設
けられており、このピンはガイドに嵌まっており、この
ピンとガイドとの関係によりピストン状部材は筒中を回
転して移動し、かつピストン状部材はこのピンがガイド
の直線部分に位置するときは抵抗を受けずに移動でき、
曲線部分に位置するときは移動方向に対しガイドのなす
角度により抵抗を受けるようになっており、またピンは
このガイドを逆に戻ることはなく、この筒とピストン状
部材による機構の性質により、ピストン状部材は、力を
受けた場合、ある方向には抵抗を受けずに移動できる
が、逆の方向にはガイドのなす角度による抵抗を受け、
それに加えてピンの通過する直前部分と曲線部分との延
長距離の差によって、移動の速度が遅延されるようにな
っている。固定装置の場合には、この遅延器のピストン
状部材の先端部を、固定ピン等の固定装置の作動部とす
るか、または、この遅延器のピストン状部材の先端部
を、固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の
地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動す
るモーターまたは電磁石等の作動部材との間で繋ぐかす
る。リレー連動作動型固定装置の場合には、この遅延器
のピストン状部材を、リレー連動作動型固定装置のロッ
ク部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重
りまたは地震センサーにより作動するモーターまたは電
磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の連
動機構との間をリレーする(レリーズ中の)ワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等の間で繋ぎ、その繋ぎ方
が、ピストン状部材が抵抗を受けずに移動できる方向
が、ロック部材の外れる方向(解除方向)となるように
構成されてなることにより、前記目的を達するものであ
る。 6)粘性抵抗式 請求項53−8−7は、粘性抵抗式遅延器の発明であ
る。この発明は、1)にて述べられた、地震時のロック解
除された後のロック部材の戻り(固定ピン等の固定装置
の作動部をロックする方向への)を遅延することを目的
とした発明である。この発明は歯車とラック、及び水車
(風車)等の装置とから構成され、この水車(風車)等
の装置は、粘性のある液体(気体)に浸され、その液体
(気体)から、ラックの移動方向に対応する回転方向ご
とに、異なる大きさの粘性抵抗を受ける仕組みであり、
またこれらの機構は歯車等の連動機構を介して間接に組
み合わされている場合もあり、この歯車とラック及び水
車(風車)等の装置による機構の性質により、ラック
は、力を受けた場合、ある方向には小さな抵抗で移動で
きるが、逆の方向には大きな抵抗を受けて移動の速度が
遅延されるようになっている。固定装置の場合には、こ
の遅延器のラックを、固定ピン等の固定装置の作動部に
設けるか、または、この遅延器のラックを、固定装置の
ロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動す
る重りまたは地震センサーにより作動するモーターまた
は電磁石等の作動部材との間で繋ぐかする。リレー連動
作動型固定装置の場合には、この遅延器のラックを、リ
レー連動作動型固定装置のロック部材と、地震センサー
振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーに
より作動するモーターまたは電磁石等の作動部材または
直前のリレー中間固定装置の連動機構との間をリレーす
る(レリーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッ
ド等の間で繋ぎ、その繋ぎ方が、ラックが小さな抵抗で
移動できる方向が、ロック部材の外れる方向(解除方
向)となるように構成されてなることにより、前記目的
を達するものである。 8.6. 固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状 固定ピンを固定する挿入部の形状として、停止点を中心
に、すり鉢状等の凹面を施し、また、停止点よりも広い
範囲で、凸凹の形状を施す。請求項55は、その発明で
ある。さらに、請求項55−2〜55−8項の発明は、
固定ピンまた挿入部の形状に関するものである。 8.7. 免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置(食込み
支承) 請求項55−9項から請求項55−9−3項記載の発明
は、特許 1844024号と特許 2575283号との免震復元装置
(重力復元型免震装置・滑り支承)、免震装置(免震装
置・滑り支承)、さらに上記の4.二重(または二重以
上の)免震皿免震装置・滑り支承において、風揺れを抑
制したり、耐圧性能が得られるようにしたりするため
に、免震皿の中央部が、滑り部、中間滑り部、ボール、
またはローラーの入り込む形で、またそれらの形状で凹
んだ形で形成された免震皿をもつことにより構成する免
震装置・滑り支承(以下、「食込み支承」と言う)であ
り、風揺れを抑制したり、耐圧性能が得られるようにし
たりするものであり、または、それを使用した場合の免
震構造である。 8.8. 底面の球面部とそれ以外の周辺部のすり鉢併用の
免震皿 8.8.1. 底面の球面部とそれ以外の周辺部のすり鉢併用
の免震皿 重力復元型(一重免震皿または二重(または二重以上
の)免震皿)免震装置・滑り支承の免震皿の凹形状滑り
面部としては、地震後の残留変位が少なく、固有周期を
持たないゆえに共振現象を起こさないすり鉢形状が望ま
しい。しかし、風への抵抗を考えると、すり鉢形状の勾
配をきつくする必要があり、その場合には、小さい地震
には、免震しにくく、大きな地震時も、すり鉢の底の尖
り分、免震時の垂直動による振動衝撃が大きくスムース
な免震が得にくい。そこで、すり鉢の底を球面にするこ
とにより、小さい地震も免震可能となり、大きな地震時
の免震にも、すり鉢の底の尖りが無くなり、スムースな
免震による快適さを与える。請求項55−10は、その
発明である。請求項55−11は、前請求項の発明にお
いて、すり鉢の底の球面半径は、地震周期に共振する半
径近傍でもって構成されてなることを特徴とする免震装
置・滑り支承の発明である。その意味するところは、す
り鉢の底の球面半径が、地震周期に共振することによっ
て、免震がはじまる加速度を小さくすることが可能とな
る。このように初滑動の加速度を小さくするとともに、
共振をすり鉢によって押さえることが可能になる。 8.8.2. 微振動用の固定装置を重心に併用 しかし、すり鉢の底を、球面にすることにより、小さい
風で揺れる(しかし、底面の球面部以上の振幅は抑制さ
れる)。そこで、底面の球面部以内の微振動用の揺れ止
めのために、固定装置を、特に 8.2.の風作動型固定装
置(平常時は、ロックされ、地震時にロックが解除され
る固定装置)を、免震される構造体の重心またはその近
傍に併用する。請求項55−12は、その発明である。 8.9. 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り
支承による風揺れ固定 (1) 凹曲面の免震皿をもった二重免震皿免震装置・滑り
支承 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承
(4.参照)の利用により、風揺れ固定効果をもたら
す。二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支
承と中間滑り部(転がり型中間滑り部またすべり型中間
滑り部)とにより構成され、二重(または二重以上の)
免震皿免震装置・滑り支承のうち、どちらかがまた両方
が凹曲面の免震皿をもつように構成された二重(または
二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承において、中間
滑り部が、凹曲面の免震皿の最も底の位置に納まった時
(地震時以外の常時位置)において、上下の二重免震皿
の双方が接して(中間滑り部のために双方が接しない場
合には、周辺部に縁を立てる等により)、摩擦を発生す
るようにし、風揺れ等に対処する。ある一定以上の地震
等が発生して、中間滑り部が、凹曲面の免震皿の最も底
部からずれると、上の免震皿が浮き上がり、上下の二重
免震皿が接しなくなり、摩擦が発生しなくなる。請求項
55−13項、55−13−2項は、その発明である。 (2) 平面形状滑り面部同士の免震皿をもった二重免震皿
免震装置・滑り支承 平面形状滑り面部同士の免震皿をもった二重(または二
重以上の)免震皿免震装置・滑り支承において、二重
(または二重以上の)免震皿の片方が窪み、もう片方が
出っ張って、入り込む形を取ることにより構成される。
請求項55−13−3は、その発明である。 8.10. 手動型固定装置の併用 (1) 手動型固定装置との併用 免震装置において、免震性能を良くするためには固有周
期を長くしたいが、強風時に揺れる。このような場合
に、強風時用に、強風時に手動で免震される構造体と免
震される構造体を支持する構造体とを固定する固定装置
(以下、「手動型固定装置」と言う)を一本また複数本
併用することにより、高い免震性能を実現し、且つ強風
時の揺れを押さえられる。また、強風時の安全が保証さ
れている場合でも、免震装置の免震性能によって(積層
ゴム等のバネ定数、また免震滑り支承のすり鉢等の凹面
形状等の勾配および滑り支承面等の摩擦によって)、強
風時にある程度の揺れが生じる場合には、強風時に手動
で、固定ピン等の固定装置の作動部をその挿入部に挿入
する、固定ピン等の固定装置の作動部をロックするロッ
ク部材でロックする、等により免震される構造体と免震
される構造体を支持する構造体とを固定する固定装置
を、一本また複数本を使用、または他の固定装置と併用
して、揺れ止めをする。請求項55−14は、その発明
である。 (2) 自動解除固定手動型固定装置との併用 上記手動型固定装置に関して、強風後の固定装置の固定
解除忘れ防止のために、考案された発明である。強風時
に手動で固定するが、地震時には自動的に解除される固
定装置を併用して、風等による揺れ止めをする。請求項
55−15は、その発明である。 8.11. 地震後の残留変位への対処 8.11.1. すべり型免震装置の残留変異矯正 すべり型免震装置は、地震後の残留変異の矯正が困難で
あった。免震皿のすべり転がりの摩擦面に、液体潤滑剤
が潤滑する溝と、当該免震皿の外側に、その溝に液体潤
滑剤を流し込む孔を持ち、地震後に、揮発性の液体潤滑
剤を、前記孔から流し込み、地震後の残留変異の矯正を
容易にする。請求項54−2は、その発明である。 8.11.2. 重力復元型免震装置・滑り支承の免震皿の形状 8.1.2.2.2.と8.1.2.2.3.の自動復元型、8.1.2.3.の自動
制御型、8.2.風作動型固定装置の各場合においては、重
力復元型免震装置・滑り支承の免震皿の凹形状滑り面部
としては、地震後の残留変位の少ないすり鉢形状が望ま
しい。 8.12. 風揺れ対策のための固定装置等の組合せ (1) 重心部に固定装置と周辺部に食込み支承との併用 免震される構造体の重心またはその近傍に、固定装置を
最低限一箇所と、免震される構造体の周辺部に、請求項
55−9項記載の免震装置・滑り支承(食込み支承)と
を配置する。請求項55−16は、その発明である。 (2) 重心部に地震作動型固定装置と周辺部に風作動型固
定装置との併用 免震される構造体の重心またはその近傍に、8.1.の地震
作動型固定装置(ある一定以上の地震力にのみ、免震さ
れる構造体と免震される構造体を支持する構造体との固
定を解除する固定装置)を最低限一箇所と、免震される
構造体の周辺部に、8.2.の風作動型固定装置(ある一定
以上の風圧時にのみ、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定する固定装置)を最低限
一箇所とを配置する。請求項55−17は、その発明で
ある。 (3) 重心部に地震作動型固定装置と、周辺部に風作動型
固定装置と食込み支承との併用 免震される構造体の重心またはその近傍に、8.1.の地震
作動型固定装置(ある一定以上の地震力にのみ、免震さ
れる構造体と免震される構造体を支持する構造体との固
定を解除する固定装置)を最低限一箇所と、免震される
構造体の周辺部に、8.2.の風作動型固定装置(ある一定
以上の風圧時にのみ、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定する固定装置)を最低限
一箇所と請求項55−9項記載の免震装置・滑り支承
(食込み支承)とを配置する。請求項55−18は、そ
の発明である。 (4) 重心部に固定装置と周辺部に手動型固定装置との併
用 免震される構造体の重心またはその近傍に、固定装置を
最低限一箇所と、免震される構造体の周辺部に、8.10.
の手動型固定装置(強風時に手動で免震される構造体と
免震される構造体を支持する構造体とを固定する固定装
置)を最低限一箇所とを配置する。請求項55−19
は、その発明である。 (5) 自動解除固定手動型固定装置と自動解除自動復元型
固定装置との併用 (4)に関して、8.10.(2) 自動解除固定手動型固定装置の
採用の場合、その自動解除固定手動型固定装置は、請求
項53項記載のように、免震される構造体の重心または
その近傍に設置される固定装置(8.1.地震作動型固定装
置、8.2.風作動型固定装置)に比べて、固定装置の解除
の感度が地震に対して高く敏感な手動型固定装置、つま
り地震時に解除されやすい手動型固定装置を設置するこ
とにより構成されてなることを特徴とする免震構造であ
る。そのことにより、地震時において、この周辺部の手
動型固定装置の固定解除が重心部設置の固定装置に対し
遅れた場合に生じる捩れた動きの問題が解消される。請
求項55−20は、その発明である。 8.13. 杭折れ防止構法 上部構造(地上構造物)と杭等の基礎部との縁を切り、
その両者間をある一定以上の地震力によって折れるピン
で繋ぐ。請求項54は、その発明である。 9. 緩衝・変位抑制、耐圧性向上支承 9.1. 緩衝材付支承 ゴム等の弾性材また緩衝材を、免震皿等の免震装置・滑
り支承の周辺また縁に付け、予想を上回る地震変位振幅
に際して、滑り部・中間滑り部等をその支承周辺の弾性
材また緩衝材に衝突させて対処する。請求項56はその
発明である。 9.2. 弾性材敷き支承 請求項56−2は、免震皿とその免震皿面を滑動する滑
り部、中間滑り部、ボールまたはローラーとにより構成
されている免震装置・滑り支承において、その免震皿面
の滑り部、中間滑り部、ボールまたはローラーに対する
耐圧性能の向上と、地震時の応答変位の抑制とを図った
発明である。免震皿とその免震皿面を滑動する滑り部、
中間滑り部、ボールまたはローラーとにより構成されて
いる免震装置・滑り支承において、その免震皿面に弾性
材を敷くことにより構成されてなることにより前記目的
を達成するものである。 (1) 耐圧性向上 a) 基本形 請求項56−3は、免震皿とその免震皿面を滑動する滑
り部、中間滑り部、ボールまたはローラーとにより構成
されている免震装置・滑り支承において、その免震皿面
の滑り部、中間滑り部、ボールまたはローラーに対する
耐圧性能の向上を図った発明である。免震皿とその免震
皿面を滑動する滑り部、中間滑り部、ボールまたはロー
ラーとにより構成されている免震装置・滑り支承におい
て、その免震皿面に弾性材を敷くことにより耐圧に対応
するように構成されてなることにより前記目的を達成す
るものである。 b) ボール食込み孔付き弾性材敷き支承 請求項56−3項において、弾性材上の滑り部、中間滑
り部、ボール、またはローラーの地震時以外の通常位置
(中央部)に、その食込む形状に従って弾性材に孔を開
けて、弾性材へのへたり(疲労)等の負荷を減らす構成
方法もある。 (2) 変位抑制 a) 基本形 請求項56−4は、地震時の応答変位の抑制のための発
明である。免震皿とその免震皿面を滑動する滑り部、中
間滑り部、ボールまたはローラーとにより構成されてい
る免震装置・滑り支承において、その免震皿面に弾性材
を敷くことによって、地震時の応答変位の抑制に対応す
るように構成されてなることにより前記目的を達成する
ものである。 b) すり鉢形状の弾性材敷き 請求項56−5は、地震振幅の変位抑制のための発明で
ある。請求項56−4において、免震皿面に敷かれる弾
性材が、すり鉢または球面等の凹形状をしてなることに
より、前記目的により効果をもたらすものになる。 9.3. 変位抑制装置 請求項56−6は、地震振幅の変位抑制装置の発明であ
る。接触してスライドし合う部材同士の摩擦によって地
震の変位振幅を抑制し、スライドし合う部材同士の一方
が免震される構造体に、他方が免震される構造体を支持
する構造体に設けられることにより構成されてなること
により前記目的を達成するものである。 9.4. 衝突衝撃吸収装置 請求項56−7〜56−9の衝突衝撃吸収装置は、予想
を越える変位振幅をもった地震によって、免震される構
造体と免震される構造体を支持する構造体とが、外れ止
め等で衝突する場合を想定した装置で、免震される構造
体と、免震される構造体を支持する構造体とが衝突する
外れ止め等の位置に設けられ、その衝突を緩和する発明
である。 (1) 低反発係数型 請求項56−7は、免震される構造体と、免震される構
造体を支持する構造体とが衝突する位置に、低反発係数
の緩衝材また弾性材を設けることにより前記目的を達成
するものである。 (2) 座屈変形型 請求項56−8は、免震される構造体と、免震される構
造体を支持する構造体とが衝突する位置に、衝突時に弾
性材が座屈する細長比以上の弾性材を設けて、その弾性
材の座屈によって衝突時の衝撃を吸収するように構成さ
れることにより前記目的を達成するものである。 (3) 塑性変形型 請求項56−9は、免震される構造体と、免震される構
造体を支持する構造体とが衝突する位置に、衝突時に塑
性変形する緩衝材を設けることにより前記目的を達成す
るものである。 10.免震装置の組合せと材料仕様 10.1. プランの多様性に対応 請求項56−10は、免震される構造体の積載・固定荷
重形態が多様であったとしても(変形形態・変形平面・
偏心荷重形態であっても)、免震される構造体の各所に
おいて、同一性能の復元・減衰装置の設置を可能にする
発明である。 (1) 滑り支承と摩擦型減衰・抑制装置と勾配型復元滑り
支承の使用 免震と復元と減衰・抑制に関しては、滑り支承(すべり
支承、転がり支承)と、すり鉢または球面等の勾配によ
る復元性能をもった滑り支承(勾配型復元滑り支承とい
う)と、摩擦型減衰・抑制装置のみを使用することによ
り構成されてなることにより前記目的を達成するもので
ある。 (2) 固定ピン型固定装置の使用 風揺れ固定に関しては、固定ピン型固定装置(実施例の
8.(1)参照)のみを使用することにより構成されてな
ることにより前記目的を達成するものである。 11.新積層ゴム・バネ、復元バネ 11.1. 新積層ゴム・バネ 上述の従来の積層ゴムの問題から、鋼とゴムとを一層ご
とに付着させず、鋼等の硬質板を何層か積層させ、その
硬質板の中心部を空洞とし、その中心部にバネ等を充填
させる構成をとる。請求項57−1は、その発明であ
る。 11.2. 復元バネ 縦型にバネ等を設置することは水平のどの方向にも復元
性能を得られ反面、僅かな水平変位での復元力に乏しい
が、以下の形状を取ることで、この問題が解決される。
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
との間に、バネ等を設け、免震される構造体と免震され
る構造体を支持する構造体のどちらか一方に、ラッパ形
状の孔の中にそのバネ等の端を係合し、このバネ等の反
対側の端が、他方の構造体に係合される。このことによ
り、免震される構造体を支持する構造体が変位すると、
バネ等はこのラッパ形状に従って水平方向に曲がり、僅
かな変位でも水平方向の復元力が得られ、さらに、この
バネ等による、免震される構造体に働く下方への引張力
も最低限にし、免震される構造体への負荷も小さくする
ことができる。請求項57−2は、その発明である。 B.免震装置と構造法 12.免震構造による構造体設計法 12.1. 超高層建物・構造体 請求項57−3は、超高層建物・構造体において、免震
装置として、滑り型免震装置・滑り支承を、特に転がり
型滑り支承を採用し、免震される構造体は、風力ではゆ
れない剛性をもつ構造とすることにより前記目的を達成
するものである。 12.2. 高塔状比建物・構造体 引抜き力が働く建物・構造体の問題は、引抜き防止装置
によって対処し、塔状比によれば、ロッキングを小さく
するために、免震装置・滑り支承の摩擦係数をできるだ
け小さくする。 12.4. 軽量建物・構造体 従来の積層ゴムでは固有周期が延びない軽量建物・構造
体には、免震装置・滑り支承等の免震装置で、免震が可
能になる。 12.5. 在来木造戸建て住宅/軽量(木造・鉄骨系)戸建
て住宅 (1) 土台床構面の形成 床構面の形成に関しては、固定装置周辺は筋交による補
強を行い、その他の部分を全面筋交補強で行う方式、土
台(基礎の上の横架材)の上全面に構造用合板等を敷き
込み、その上にまた土台(横架材)を置くか、直に柱を
立てる方式、あるいはダイヤフラム構面を用いる方式に
より、免震装置・滑り支承の支持構造面を作る。請求項
58は、その発明である。土台(基礎の上の横架材)の
上全面に構造用合板等を敷き込み、その上にまた土台
(横架材)を置くか、直に柱を立てる。このようにし
て、構造用合板勝ちにして 構面が形成される手法で、
免震装置・滑り支承の支持構造面をつくる方式は、特に
メリットがある。具体的には、免震装置・滑り支承の設
置された土台等の基礎の上の横架材の上全面に、構造用
合板等を敷き込み、その上にまた土台(横架材)を置く
か、直に柱を立てる。 13.免震装置設計と免震装置配置 13.1. 免震装置配置 経済性をもたらすために、重心位置またその近傍にの
み、2箇所以上の復元装置を装備し、それ以外は、復元
力を持たない免震滑り支承とする。また必要に応じて、
固定装置を配する。これも復元装置と同様に、重心位置
またその近傍にのみ、一箇所以上、できれば2箇所以上
とするのが良い。請求項59は、その発明である。 13.2. 復元装置の復元能力の設計 免震性能を上げるためには、滑り型免震装置の場合、復
元装置の復元力を抑えて復元が可能な最小限の復元力に
する方法が挙げられる。復元力を最小限にするために、
凹形状の重力復元型滑り支承においては、復元が得られ
る限り、曲率半径はできるだけ大きくし、また、バネ等
の復元型においては、復元が得られる限り、弾性力また
バネ定数はできるだけ小さくし、また双方ともに、免震
装置・滑り支承の摩擦係数を下げる事も必要である。そ
のことはまた、免震性能をよくする事につながる。請求
項59−2は、その発明である。 14.免震装置設置と基礎部分の施工に関する合理化 14.1. 免震装置設置と基礎部分の施工の合理化 この構法は、汎用戸建て免震に適しているが(それに限
定される事はないが)、特に、戸建て用免震装置として
の意味がある。今までの在来構法及びプレハブの住宅を
免震装置対応にする場合の問題は、まず、1階の梁とそ
れに支えられる床が必要になり、それをいかに安くする
という課題、次に、プレハブ・在来・2×4という上部
構造の構法の違いを問題とせず、汎用的方法があるかど
うかという課題、さらに、上部構造としてのフレームと
しての剛性のない問題も解決する必要がある。その解決
方法として、ベタ基礎の上に空隙を設けて、もう一つベ
タ基礎(スラブ)を打ち、その間に免震装置を入れる方
法である。具体的に施工法を説明すると、ベタ基礎コン
クリートの上に免震装置を配備し、その間を有機溶剤で
溶けるスタイロフォーム等で埋めて間隙を作り、その上
にコンクリートスラブを打ち、コンクリートが固まって
からスタイロフォーム等の間隙を有機溶剤で溶かして空
間を作ると、ベタ基礎の上に、免震装置のみに支えられ
てコンクリートスラブが浮く形となり、免震装置の作動
が可能となる。そして、このコンクリートスラブを人工
土地的な扱いとすることにより、在来構法・プレハブ構
法・2×4構法等、構法の違いに影響されずに住宅を自
由に建てることができ、上部構造の自由がもたらされ
る。また上部構造としてのフレームとしての剛性のなさ
もスラブの剛性により解決される。また免震装置解析
も、上部構造を含めた免震される部分の重心が、このコ
ンクリートスラブの重さによって下がり、一質点系振動
の解析でほぼ近似でき、またこの部分の荷重が、上部構
造に比して大きく、木造・鉄骨等軽量戸建てが載る場合
は、解析の一様化が可能になり、上物ごとの個別認定で
なく、一般認定の可能性を開くものである。また、単に
二重にベタ基礎(スラブ)を打つのと同じであるので、
ローコストを可能にする。請求項60−1は、その発明
である。 14.2. 免震装置設置の施工の合理化 留め具等により、上下の皿を一体にされた二重免震皿装
置を、基礎のアンカーボルト位置に据え付け、土台とま
ず固定する。その後、基礎との間にできた隙間等を無収
縮モルタルで埋める。そして、無収縮モルタルが固まっ
た後に、基礎と免震装置とのアンカーボルトを締める。
以上の方法により、土台に対する水平性(平行性)が得
られ、基礎上に設置される免震装置の水平性を出しにく
い問題が解決する。請求項60−2項は、その発明であ
る。 14.3. 滑り型免震装置の水平性維持 滑り型免震装置の施工時及び施工後の水平性維持の問題
は、建物の内側(また重心)に向かって転ぶ傾斜(外が
高く、内が低い傾斜)を持たせることにより、解決され
る。請求項60−3は、その発明である。 【実施例】A.免震装置 1.十字型免震装置・滑り支承、また十字重力復元型免
震装置・滑り支承 1.1. 十字型免震装置・滑り支承、また十字重力復元型
免震装置・滑り支承 図1〜9は、請求項1項記載の免震装置・滑り支承(以
下「免震装置・滑り支承」という)また復元付き免震装
置・滑り支承の発明に関するもので、凹形状滑り面部ま
たは平面形状滑り面部を有するスライド部材4を上下に
交差させて係合させることにより、免震性を、また一方
向性(行き帰りを含む、以下同じ)もしくは全方向の復
元性を持たせるようにしたものである。上下に交差させ
て係合させる上で、スライド部材4の交差方向の角の面
を取り、スムーズに交差できるようにした場合もある。
上部のスライド部材4-aは、下向きの凹形状滑り面部ま
たは平面形状滑り面部を有するものであり、下部のスラ
イド部材4-bは、上向きの凹形状滑り面部または平面形
状滑り面部を有するものである。ともに滑り面部には低
摩擦材が使用されている場合がある。上部スライド部材
4-a・下部スライド部材4-bの組合せは、次の4通り考
えられる。 (1) 下向きの凹形状滑り面部を有する上部スライド部材
4-aと上向きの凹形状滑り面部を有する下部スライド部
材4-bとの組合せ(図1、2参照)。 (2) 下向きの平面形状滑り面部を有する上部スライド部
材4-aと上向きの凹形状滑り面部を有する下部スライド
部材4-bとの組合せ。 (3) 下向きの凹形状滑り面部を有する上部スライド部材
4-aと上向きの平面形状滑り面部を有する下部スライド
部材4-bとの組合せ。 (4) 下向きの平面形状滑り面部を有する上部スライド部
材4-aと上向きの平面形状滑り面部を有する下部スライ
ド部材4-bとの組合せ(図9参照)。以上の上部スライ
ド部材4-a・下部スライド部材4-bを、互いに交差する
方向に係合し、スライドできるように構成し、上部スラ
イド部材4-aを免震される構造体1に、下部スライド部
材4-bを免震される構造体を支持する構造体2に設け
る。図1〜2は、下向きの凹形状滑り面部を有する上部
スライド部材4-aと上向きの凹形状滑り面部を有する下
部スライド部材4-bとの組合せである。図1は、上部ス
ライド部材・下部スライド部材(4-a、4-b)の長辺方
向の凹形状滑り面部が台形の直線で構成されており、短
辺方向は平坦面の滑り面部で構成されて交差する場合で
ある。図2は、上部スライド部材・下部スライド部材
(4-a、4-b)の長辺方向の凹形状滑り面部が円弧状
で、また、その凹形状滑り面部にスライド部材の短辺方
向に丸みを持たせた場合である。なお、凹形状に関し
て、台形の直線で構成される場合と、円弧、放物線、ス
プライン曲線等の曲線で構成される場合がある。また上
部スライド部材・下部スライド部材共に、凹形状滑り面
部の底部に関して、互いのスライド部材が嵌まり込むよ
うに少し掘り下げられて、風等では動きにくくしている
場合もある。 1.2. 十字型免震装置・滑り支承、十字重力復元型免震
装置・滑り支承の中間滑り部 図10〜13は、請求項2項記載の免震装置・滑り支承
または復元付き免震装置・滑り支承に関する発明であ
る。請求項2項は、請求項1項の発明の、下向きの凹形
状滑り面部または平面形状滑り面部を有する上部スライ
ド部材4-aと、上向きの凹形状滑り面部または平面形状
滑り面部を有する下部スライド部材4-bとの間に、中間
滑り部6を設けた発明であり、また、その中間滑り部6
と、上部スライド部材4-a、下部スライド部材4-bとが
接する位置に、ローラー・ボール(ベアリング)5-e、
5-fを設けた場合もある。図10は、十字型免震装置・
滑り支承、図11〜13は、十字型復元付き免震装置・
滑り支承である。図10は、図9の構成の上部スライド
部材4-aと、下部スライド部材4-bとの間に、中間滑り
部6が挟まれた実施例である。この場合の中間滑り部6
は、円柱形をなしている。中間滑り部6と、上部スライ
ド部材4-a、下部スライド部材4-bとが接する上面、下
面、側面位置に、ローラー・ボール(ベアリング)5-
e、5-fを設けた場合もある。また、このローラー・ボ
ール(ベアリング)は、循環式転がり案内によって循環
する形を取るのが有利である。図11は、図1および図
2の構成の上部スライド部材4-aと、下部スライド部材
4-bとの間に、中間滑り部6が挟まれた実施例である。
上部スライド部材4-aの下向き凹形状滑り面部と、下部
スライド部材4-bの上向き凹形状滑り面部との間に、中
間滑り部6が挟み込まれ、この中間滑り部6の滑り部上
部(上面)6-uが、上部スライド部材4-aの下向き滑り
面部と同曲率を持ち、また滑り部下部(下面)6-lが、
下部スライド部材4-bの上向き滑り面部と同曲率を持つ
ように構成する。この場合、図(e) 〜(h) のように、地
震振幅により上部スライド部材4-aと下部スライド部材
4-bとがずれを起こしても、滑り部上部(上面)6-uと
上部スライド部材4-aの下向き滑り面部、及び滑り部下
部(下面)6-lと下部スライド部材4-bの上向き滑り面
部との接触面積が、同面積得られて、垂直荷重伝達能力
において有利になる。図11のうち、(a) は免震装置・
滑り支承の斜視図、(b)(c)はその断面図、(d) は免震装
置・滑り支承部の詳細斜視図、(e)(f)(g)(h)は、振幅時
の断面図であり、 (g)(h) は最大振幅時、(e)(f)は振幅
途中の時の図で、(e)(g)は基礎方向から見たもの、(f)
(h)は基礎方向に対面する方向から見たものである。中
間滑り部6と、上部スライド部材4-a、下部スライド部
材4-bとが接する上部6-u、下部6-l位置に、ローラー
・ボール(ベアリング)5-e、5-fを設けた場合もあ
る。この構成は、滑り面部の凹型球面形状に対して、常
にローラーまたはボールが接し、振動時においても同接
触面積が得られて、垂直荷重伝達能力において有利であ
る。また、このローラー・ボール(ベアリング)は、循
環式転がり案内によって循環する形を取るのが有利であ
る。図12は、図11の構成の中間滑り部6が球の場合
の実施例であり、上部スライド部材4-aの下向き凹形状
滑り面部と、下部スライド部材4-bの上向き凹形状滑り
面部との間に、球状の滑り面部を有する中間滑り部6が
挟み込まれ、この球状の中間滑り部6と接する上部スラ
イド部材4-aの下向き滑り面部、下部スライド部材4-b
の上向き滑り面部が、この球状の中間滑り部6と同曲率
を持つように構成する。この場合、地震振幅により上部
スライド部材4-aと下部スライド部材4-bとがずれを起
こしても、上部スライド部材4-aの下向き滑り面部、及
び下部スライド部材4-bの上向き滑り面部と、球状の中
間滑り部6との接触面積が、常に同面積得られて、垂直
荷重伝達能力において有利である。この中間滑り部6
と、上部スライド部材4-a、下部スライド部材4-bとの
接触面に、ローラーまたボール(ベアリング)5-e、5
-fを設けた場合もある。この構成は、凹型球面形状に対
して、常にローラーまたボールが接し、振動時において
も同接触面積が得られて、垂直荷重伝達能力において有
利である。また、このローラーまたボールベアリング
は、循環式転がり案内によって循環する形を取るのが有
利である。図13は、図11の中間滑り部6が、三重中
間滑り部の場合の実施例であり、中間滑り部6が、第一
中間滑り部6-aと第二中間滑り部6-bと第三中間滑り部
6-cとに分かれる。第一中間滑り部6-aは、上部スライ
ド部材4-aの下向き凹形状滑り面部と同曲率である凸型
の滑り面部6-u(中間滑り部上部(上面)6-u)をも
ち、その凸型の反対部には凹型球面滑り面部を有してい
る。第二中間滑り部6-bは、第一中間滑り部の前記反対
部の凹型球面と同一球面率である凸型形状滑り面部をも
ち、この凸型形状の反対部には凸型球面滑り面部を有し
ている。第二中間滑り部6-bは球形の場合もある。第三
中間滑り部6-cは、第二中間滑り部の前記反対部の凸型
球面と同一球面率である凹型形状滑り面部をもち、その
凹型の反対部には、下部スライド部材4-bの上向き凹形
状滑り面部と同一曲面率である凸型形状滑り面部6-l
(中間滑り部下部(下面)6-l)を有している。そし
て、上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-bとの
間に、この第一中間滑り部6-a、第二中間滑り部6-b及
び第三中間滑り部6-cを、挟み込むことにより構成され
る。この場合、図(e) 〜(h) のように、地震振幅により
上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-bとがずれ
を起こしても、中間滑り部上部(上面)6-uと上部スラ
イド部材4-aの下向き滑り面部、及び中間滑り部下部
(下面)6-lと下部スライド部材4-bの上向き滑り面部
の接触面積が、同面積得られて、垂直荷重伝達能力にお
いて有利である。図13のうち、(a) は免震装置・滑り
支承の斜視図、(b)(c)はその断面図、(d) は免震装置・
滑り支承部の詳細斜視図、(e)(f)(g)(h)は、振幅時の断
面図であり、 (g)(h) は最大振幅時、(e)(f)は振幅途中
の時の図で、(e)(g)は基礎方向から見たもの、(f)(h)は
基礎方向に対面する方向から見たものである。この第一
中間滑り部6-a、第三中間滑り部6-cと、上部スライド
部材4-a、下部スライド部材4-bとが接する中間滑り部
上部(上面)6-u、中間滑り部下部(下面)6-l位置
に、ローラー・ボール(ベアリング)5-e、5-fを設け
る場合もある。この構成は、凹型球面形状に対して、常
にローラーまたはボールが接し、地震振幅時においても
同接触面積が得られて、垂直荷重伝達能力において有利
である。また、第二中間滑り部6-bと、第一中間滑り部
6-a、第三中間滑り部6-cとが接する位置に、ローラー
・ボール(ベアリング)を設けると、首振りが容易にな
り、有利である。また、このローラー・ボールベアリン
グは、循環式転がり案内によって循環する形を取るのが
有利である。 1.3. 十字重力復元型引抜き防止装置・滑り支承 図1〜9のうち、特に、図3〜8−3は、請求項3項〜
4項記載の発明に関するもので、特許 1844024号での発
明の引抜き防止装置に、請求項1項記載の発明の復元付
き免震装置の機能を持たせたものであり、重力復元型引
抜き防止装置・滑り支承の実施例を示している。具体的
に説明すると、請求項1項また2項記載の発明の、下向
きの凹形状滑り面部または平面形状滑り面部を有する上
部材は、長辺側面に横に細長く開口したスライド孔を有
するスライド部材4-aを形成し、上向きの凹形状滑り面
部または平面形状滑り面部を有する下部材は、長辺側面
に横に細長く開口したスライド孔を有するスライド部材
4-bを形成し、これらのスライド部材を互いに交差する
方向に、双方のスライド孔に係合してスライドできるよ
うに構成し、かつ、これらのスライド部材のうち、上に
なるスライド部材(上部スライド部材)4-aを免震され
る構造体1に、下になるスライド部材(下部スライド部
材)4-bを免震される構造体を支持する構造体2に設け
て、引抜き防止の機能も合わせ持たせた復元付き免震装
置・滑り支承である。つまり、特許 1844024号での引抜
き防止装置の上部スライド部材4-aと下部スライド部材
4-bのうち、一方に凹形状滑り面部を有し、もう一方に
当該凹形状滑り面部を滑走しうる滑り部もしくは逆向き
の凹形状滑り面部を有する構成である。凹形状滑り面部
の箇所として (1) 上部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に下向
き凹形状滑り面部 (2) 上部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に上向
き凹形状滑り面部 (3) 上部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に下向
き凹形状滑り面部 (4) 下部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に上向
き凹形状滑り面部 (5) 下部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に下向
き凹形状滑り面部 (6) 下部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に上向
き凹形状滑り面部 の6通りが考えられ、また平面形状滑り面部の箇所も同
様に、 (1) 上部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に下向
き平面形状滑り面部 (2) 上部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に上向
き平面形状滑り面部 (3) 上部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に下向
き平面形状滑り面部 (4) 下部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に上向
き平面形状滑り面部 (5) 下部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に下向
き平面形状滑り面部 (6) 下部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に上向
き平面形状滑り面部 の6通りが考えられ、以上の12通りの組合せにより構
成される。なお凹面形状に関して、台形の直線で構成さ
れる場合と円弧、放物線、スプライン曲線等の曲線で構
成される場合がある。また上部スライド部材・下部スラ
イド部材共に凹形状滑り面部を有する底部に関して、互
いのスライド部材が嵌まり込むように少し掘り下げられ
て、風等では動きにくくしている場合もある。なお、重
なり合う上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-b
とは、隙間がある場合もあり、また、接している場合に
は含油メタル、テフロンにより低摩擦化されている例も
ある。免震皿の凹形状滑り面部及び当該部を滑走するロ
ーラー・ボール若しくは滑り部も同様である。以下の実
施例でも同様である。図3は、下部スライド部材4-bの
スライド孔を挟む下部材に上向き凹形状滑り面部を有
し、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材に
当該凹形状滑り面部を滑走しうる滑り部を有する実施例
である。図4は、上部スライド部材4-aのスライド孔を
挟む上部材に下向き凹形状滑り面部を有し、下部スライ
ド部材4-bのスライド孔を挟む上部材に当該凹形状滑り
面部を滑走しうる滑り部を有する実施例である。図5
は、下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む下部材に
上向き凹形状滑り面部を有し、上部スライド部材4-aの
スライド孔を挟む上部材に当該凹形状滑り面部を滑走し
うる滑り部を有し、かつ、上部スライド部材4-aのスラ
イド孔を挟む上部材に下向き凹形状滑り面部を有し、下
部スライド部材4-bのスライド孔を挟む上部材に当該凹
形状滑り面部を滑走しうる滑り部を有する実施例であ
る。図6は、下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む
上部材に上向き凹形状滑り面部を有し、上部スライド部
材4-aのスライド孔を挟む上部材に当該凹形状滑り面部
を滑走しうる下向き凹形状滑り面部を有し、かつ、下部
スライド部材4-bのスライド孔を挟む下部材に上向き凹
形状滑り面部を有し、上部スライド部材4-aのスライド
孔を挟む下部材に当該凹形状滑り面部を滑走しうる滑り
部を有する実施例である。また、その上下逆もあり得
る。つまり、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む
上部材に下向き凹形状滑り面部を有し、下部スライド部
材4-bのスライド孔を挟む上部材に当該凹形状滑り面部
を滑走しうる滑り部を有し、かつ、上部スライド部材4
-aのスライド孔を挟む下部材に下向き凹形状滑り面部を
有し、下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む下部材
に当該凹形状滑り面部を滑走しうる上向き凹形状滑り面
部を有する場合である。図8は、上部スライド部材4-a
のスライド孔を挟む上部材に下向き凹形状滑り面部を有
し、下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む上部材に
当該凹形状滑り面部を滑走しうる上向き凹形状滑り面部
を有し、かつ、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟
む下部材に下向き凹形状滑り面部を有し、下部スライド
部材4-bのスライド孔を挟む下部材に当該凹形状滑り面
部を滑走しうる上向き凹形状滑り面部を有する実施例で
ある。図8−2は、請求項4項記載の発明に関するもの
で、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む上部材の
下部に下向き凹形状滑り面部を有し、下部スライド部材
4-bのスライド孔を挟む上部材の上部に当該下向き凹形
状滑り面部が滑走しうる上向き凹形状滑り面部を、下部
に下向き凸形状滑り面部を有し、かつ、上部スライド部
材4-aのスライド孔を挟む下部材の上部に、当該下向き
凸形状滑り面部を滑走しうる上向き凸形状滑り面部を、
下部に下向き凹形状滑り面部を有し、下部スライド部材
4-bのスライド孔を挟む下部材の上部に当該下向き凹形
状滑り面部が滑走しうる上向き凹形状滑り面部を有する
実施例である。この図8−2においては、重力復元型に
もかかわらず、上部スライド部材4-aと下部スライド部
材4-bとの間に、上部スライド部材4-aの上下変位によ
る隙間を必要としない方式が可能となり、重力復元型特
有の地震振動時の垂直変位のための遊びによる、がたつ
きの問題と引抜き時の衝撃の問題をも解決できる。図8
−3は、請求項3項記載の発明(請求項2項記載の免震
装置・滑り支承において、……)に関するもので、上部
スライド部材・下部スライド部材の摩擦係数を下げ、ま
た相互の滑り面の接触面積を上げるために、中間滑り部
6を設けた場合の実施例である。この場合、図11(e)
〜(h) のように、地震振幅による上部スライド部材4-a
と下部スライド部材4-bとが、ずれを起こしても、滑り
部上部(上面)6-uとスライド部材(4-a、4-b)との
接触面積、及び滑り部下部(下面)6-lとスライド部材
(4-a、4-b)との接触面積が、ともに、常に同面積得
られて、垂直荷重伝達能力において有利である。請求項
3項記載の発明(請求項2項記載の免震装置・滑り支承
において、……)に関するもう一つのものは、図8−3
の中間滑り部6の、上部スライド部材4-a、下部スライ
ド部材4-bと接する上部6-u、下部6-l位置に、ローラ
ーまたはボール(ベアリング)5-e、5-fを設けた場合
のものである。この構成は、滑り面部の凹型球面形状に
対して、常にローラーまたはボールが接し、振動時にお
いても同接触面積が得られて、垂直荷重伝達能力におい
て有利である。また、このローラーまたボールベアリン
グは、循環式転がり案内によって循環する形を取るのが
有利である。 2.引抜き防止装置・滑り支承の改良 2.1. 復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承 図20〜22−2、図27〜27−5は、請求項5項〜
6−2項記載の発明の、復元・減衰バネ付き引抜き防止
装置・滑り支承Fの実施例を示している。特許 1844024
号での引抜き防止装置・滑り支承F、また1.3.の十字重
力復元型引抜き防止装置・滑り支承の、上部スライド部
材4-a、下部スライド部材4-bの片方または両者の、ス
ライド孔内の片側または両側に、バネ、空気バネ、ゴ
ム、積層ゴム、磁石(磁石同士の反発力吸引力等を使っ
た)等の弾性体(以下、すべての章で「バネ等」と称す
る)25を設置し、そのバネ等25により、他方のスラ
イド部材を当該スライド孔の中央部に位置せしめる機能
を与え、地震後に免震される構造体Aを元の位置に復元
させ、また他方のスライド部材を当該スライド孔の端に
衝突させない機能を有するものである。請求項5項記載
の発明は、特許 1844024号の引抜き防止装置・滑り支承
Fに、請求項6項記載の発明は、請求項3項記載の発明
の復元付き引抜き防止装置・滑り支承に、復元または減
衰バネ等25を設けたものである。バネ等25の固定に
関して、図21のように、バネ等25の一方の端は、ス
ライド孔の端に固定され、もう一方の端は、スライド止
め金4-pを介して、交差する他方のスライド部材に押し
当てられる。そのスライド止め金4-pとバネ等25とは
固定されている。また、図20のように、スライド止め
金4-pを介さずに、交差する他方のスライド部材に、バ
ネ等25が直接固定される場合もある。また、このバネ
等25は、通常の状態では交差する他方のスライド部材
に接しないように、スライド孔の端から途中までに設け
られている場合もあり、図22は、この場合の実施例で
ある。途中までの場合は、スライド孔の両端部に衝突し
ないための緩衝装置の役目が主である。この構成によ
り、併用する免震皿の滑り面から滑り部等が外れる可能
性のある地震振幅時のみに抑制が働き、免震皿内の地震
振幅時には、抑制は働かず免震装置による免震性能を減
じない効果が得られる。図21、22のうち、(a-1)(a-
2)(a-3)(a-4)は、スライド止め金4-Pの斜視図である。
(a-1)(a-2)でワンセット、(a-3)(a-4)でワンセットであ
り、(a-1)(a-2)と(a-3)(a-4)とは違うタイプのものであ
る。免震装置・滑り支承の斜視図(a) 、また断面図(b)
(c)には、(a-1)(a-2)タイプが描かれている。(a-1)(a-
3)は、上部スライド部材4-aのスライド止め金4-pであ
り、(a-2)(a-4)は、下部スライド部材4-bのスライド止
め金4-pである。図27〜27−5は、図26〜26−
5の引抜き防止装置・滑り支承に、復元・減衰バネ等を
設けたものである。また、図22−2は、請求項6−2
項記載の発明の、復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・
滑り支承Fの実施例を示している。二段階に弾性力が変
化する二段階バネ等は、復元バネ等25-aと外れ防止バ
ネ等25-bとの二段階の弾性力をもったものが設けら
れ、併用する免震皿の大きさ内の地震振幅時には、復元
バネ等25-aが主に働き、元の位置に復元する効果を持
ち、免震皿の滑り面から滑り部等が外れる可能性のある
地震振幅時には、外れ防止バネ等25-bが働き、強い抑
制が働き、免震皿の外れを防止する。また、円錐コイル
バネ・ゴム等の変位に応じて、バネ定数が無段階に変化
するバネ・ゴム等を使用することにより、免震皿の滑り
面から滑り部等が外れる可能性のある地震振幅ほど、強
い抑制が働き、免震皿の外れを防止するものもある。ま
た、バネ定数が、二段階と無段階との間の、三段階、四
段階、…多段階に変化するバネ定数また反発力を持った
ものもある。この場合、より特性にあった復元・減衰制
御装置が可能になる。 2.2. 積層ゴム/ゴム/バネ付き引抜き防止装置・滑り
支承 図15〜19−2は、請求項7項記載の発明の、バネ等
25と引抜き防止装置・滑り支承Fとの複合装置の実施
例を示している。特許 1844024号での引抜き防止装置・
滑り支承Fとバネ等25との位置関係は、(1) 上部スラ
イド部材4-aのスライド孔を挟む上部材または免震され
る構造体1と下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む
上部材との間、(2) 下部スライド部材4-bのスライド孔
を挟む上部材と上部スライド部材4-aのスライド孔を挟
む下部材との間、(3) 上部スライド部材4-aのスライド
孔を挟む下部材と下部スライド部材4-bのスライド孔を
挟む下部材または支持する構造体2との間、の3通り考
えられる。また、バネ等25の箇所数は、上記 (1)、
(2)、(3)の一か所の場合、 (1)と(2)、(1)と(3)、(2)と
(3)の二か所の場合、(1)と(2)と(3)の三か所の場合があ
る。図15は、(3) の上部スライド部材4-aのスライド
孔を挟む下部材と、下部スライド部材4-bのスライド孔
を挟む下部材との間に、バネ等25が設置され、上部ス
ライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材とバネ等25
の上部フランジとが接合され、下部スライド部材4-bの
スライド孔を挟む下部材とバネ等25の下部フランジと
が接合されている実施例である。図15のうち (a)(b)
(c)は、バネ等25の高さが低い場合、 (d)(e)(f)はバ
ネ等25の高さが高い場合である。図16は、(1) の免
震される構造体1と下部スライド部材4-bのスライド孔
を挟む上部材との間に、バネ等25が設置され、免震さ
れる構造体1とバネ等25の上部フランジとが接合さ
れ、下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む上部材と
バネ等25の下部フランジとが接合されている実施例で
ある。図16のうち (a)(b)(c)は、バネ等25の高さが
低い場合、 (d)(e)(f)はバネ等25の高さが高い場合で
ある。図17は、 (2)と(3) の二か所にバネ等25が設
置される場合で、上部バネ等25については、下部スラ
イド部材4-bのスライド孔を挟む上部材とバネ等25の
上部フランジとが接合され、上部スライド部材4-aのス
ライド孔を挟む下部材とバネ等25の下部フランジとが
接合され、下部バネ等25については、上部スライド部
材4-bのスライド孔を挟む下部材とバネ等25の上部フ
ランジとが接合され、下部スライド部材4-aのスライド
孔を挟む下部材とバネ等25の下部フランジとが接合さ
れている実施例である。図18は、 (1)と (2)と (3)の
三か所に、バネ等25が設置される場合で、上部バネ等
25については、免震される構造体1とバネ等25の上
部フランジとが接合され、下部スライド部材4-bのスラ
イド孔を挟む上部材とバネ等25の下部フランジとが接
合され、中間部バネ等25については、下部スライド部
材4-bのスライド孔を挟む上部材とバネ等25の上部フ
ランジとが接合され、上部スライド部材4-aのスライド
孔を挟む下部材とバネ等25の下部フランジとが接合さ
れ、下部バネ等25については、上部スライド部材4-a
のスライド孔を挟む下部材とバネ等25の上部フランジ
とが接合され、下部スライド部材4-bのスライド孔を挟
む下部材とバネ等25の下部フランジとが接合されてい
る実施例である。図18のうち(a)(b)(c) は、バネ等2
5の高さが低い場合、 (d)(e)(f)はバネ等25の高さが
高い場合である。また、図18の免震装置は、垂直に弾
性のあるバネ等25を設置した場合には垂直免震性も獲
得でき、また、圧縮時にも引抜き時にも摩擦が発生しな
いものである。また、垂直に弾性のあるバネ等25を使
用しても、引抜き防止装置・滑り支承Fによって、バネ
等の座屈の問題は軽減されている。図19は、引抜き防
止装置・滑り支承Fを2連装し、(3) の上部スライド部
材4-aのスライド孔を挟む下部材と免震される構造体を
支持する構造体2との間にバネ等25が設置される場合
で、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材と
バネ等25の上部フランジとが接合され、免震される構
造体を支持する構造体2とバネ等25の下部フランジと
が接合されている実施例である。図19のうち(a)(b)
(c) は、バネ等25の高さが低い場合、 (d)(e)(f)はバ
ネ等25の高さが高い場合である。また、図15−2、
16−2、17−2、19−2の、いずれの装置も、図
18の免震装置と同様に、垂直に弾性のあるバネ等25
を設置した場合には、垂直免震性も獲得できる。垂直に
弾性のあるバネ等25を使用しても、引抜き防止装置・
滑り支承Fによって、ゴムまたはバネ等の座屈の問題は
軽減されている。 2.3. 引抜き防止機能の増強 図23〜24は、請求項8項〜9項記載の発明の引抜き
防止装置・滑り支承の引抜き防止の増強の実施例を示し
ている。請求項8項記載の発明は、特許 1844024号での
発明の引抜き防止装置・滑り支承Fにおいて、上及び横
に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部材
4-aと下部スライド部材4-bとを、互いに交差する方向
に、双方の横のスライド孔に係合してスライドできるよ
うにし、双方の上のスライド孔(4−av、4−bv)を貫
く繋ぎ部材・係合材27を取付けて、引抜き防止を増強
する装置である。図23は、双方の上のスライド孔(4
−av、4−bv)を貫く繋ぎ部材・係合材27が1個のと
き、図23−2は、3個のとき、図23−3は、4個の
ときであり、図24は、ロ型の繋ぎ部材・係合材27が
2個のときで、上部スライド部材4-aと下部スライド
部材4-bとを係合して、引抜き防止を増強している。請
求項9項記載の発明は、1.3. 十字重力復元型引抜き防
止装置・滑り支承、2.1. 復元・減衰バネ付き引抜き防
止装置・滑り支承、2.2. 積層ゴム/ゴム/バネ付き引
抜き防止装置・滑り支承との複合装置の各装置におい
て、引抜き防止装置・滑り支承に、請求項8項記載の発
明と同様、上部スライド部材4-aと下部スライド部材4
-bとの上に細長く開口したスライド孔をあけ、双方の上
のスライド孔(4−av、4−bv)を貫く繋ぎ部材・係合
材27を取り付けて、引抜き防止を増強する装置であ
る。 2.4. 新引抜き防止装置・滑り支承 (1) 新引抜き防止装置・滑り支承 図23〜25は、請求項10項記載の発明の新引抜き防
止装置・滑り支承の実施例を示している。図23〜24
は、上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-bが、
上下2枚のダブル材の場合、図25は、上部スライド部
材4-aと下部スライド部材4-bが、シングル材の場合で
ある。上に細長く開口したスライド孔4-vを有する上部
スライド部材4-aと下部スライド部材4-bとを互いに交
差する方向に係合し、双方の上のスライド孔 (4−a
v、4−bv)を貫く係合材27を取り付けてスライドで
きるように構成され、かつ、前記上部スライド部材4-a
を免震される構造体1に、下部スライド部材4-bを免震
される構造体を支持する構造体2に設けることにより構
成される新引抜き防止装置・滑り支承である。また、図
23〜24の実施例と同様に、係合材27の複数か所止
めの場合もある。また、上部スライド部材4-aと下部ス
ライド部材4-bが、図25のようなシングル材で、図2
4のようなロ型の繋ぎ部材・係合材27が2個で、上部
スライド部材4-aと下部スライド部材4-bとを係合し
て、引抜き防止を増強する場合もある。 (2) 新引抜き防止装置・滑り支承 図28〜28−3は、請求項10−2項〜10−3項記
載の発明の新引抜き防止装置・滑り支承の実施例を示し
ている。請求項10−2項の発明は、図28のように引
抜き防止機構が一重の場合であり、免震される構造体1
と免震される構造体を支持する構造体2との間に設けら
れ、包み込み合う関係のスライド部材をもち、内側のス
ライド部材4-iが、水平にスライドできる余地をもって
外側のスライド部材4-oに包み込まれ、かつ、前記内側
のスライド部材4-iと外側のスライド部材4-oの一方
を、免震される構造体1に、他方を免震される構造体を
支持する構造体2に設けることにより構成される場合で
ある。請求項10−3項の発明は、図28−2のように
引抜き防止機構が二重以上の場合であり、免震される構
造体1と免震される構造体を支持する構造体2との間に
設けられ、複数以上の包み込み合う関係のスライド部材
をもち、一番内側のスライド部材4-iが、水平にスライ
ドできる余地をもって、すぐ外側のスライド部材4-oi
に包み込まれ、この二番目のスライド部材4-oi が、水
平にスライドできる余地をもって、さらにその外側のス
ライド部材4-oに包み込まれる、という方法で順次構成
されており、かつ、前記一番内側のスライド部材4-iと
一番外側のスライド部材4-oの一方を、免震される構造
体1に、他方を免震される構造体を支持する構造体2に
設けることにより構成される場合である。この請求項1
0−3項(図28−2)のような、引抜き機構が入れ子
状の、二重以上の場合には、その多重性に応じ、同じ地
震振幅に対応できる装置の大きさを小さくすることがで
きる。さらに、この方法は、請求項10−2項のような
引抜き機構が一重の場合に比べて、大きな引抜き力に対
応できる。つまり、外側のスライド部材4-oの包み込む
持ち出しが大きいほど、引抜き力に対応できない。その
欠点を補うものである。また、図28−2は、スライド
方向が一方向性(往復を含む、以下同じ)の場合であ
り、図28と図28−3は、全方向の場合である。全方
向の場合には、円形(図28−3)、方形(図28)の
場合がある。また、図28〜28−3は、包み込み合う
関係のスライド部材同士の(内側のスライド部材4-i
と、外側のスライド部材4-oの)間に、中間滑り部6、
またはローラー・ボール(ベアリング)をもった中間滑
り部6、またはローラー・ボール5-e、5-fをもった保
持器5-gが挿入されている場合である。 (3) 新引抜き防止装置・滑り支承 図28−7は、請求項10−4項〜10−5項記載の発
明の新引抜き防止装置・滑り支承の実施例を示してい
る。上記(2) 新引抜き防止装置・滑り支承の装置が、
上下の二組設けられた場合である。請求項10−4の発
明は、免震される構造体1と免震される構造体を支持す
る構造体2との間に設けられ、包み込み合う関係のスラ
イド部材からなるスライド装置が上下の二組あり、相互
に繋がれており、その上下それぞれのスライド装置にお
いて、内側のスライド部材4-iが、水平にスライドでき
る余地をもって外側のスライド部材4-oに包み込まれる
ように構成され、かつ、前記上下二組のスライド装置の
うちの上の一組を、免震される構造体1に、下の一組
を、免震される構造体を支持する構造体2に設けること
により構成される場合である。請求項10−5の発明
は、免震される構造体1と免震される構造体を支持する
構造体2との間に設けられ、二重以上の包み込み合う関
係のスライド部材からなるスライド装置が、上下の二組
あり、相互に繋がれており、その上下それぞれのスライ
ド装置において、一番内側のスライド部材4-iが、水平
にスライドできる余地をもって、すぐ外側のスライド部
材4-oi に包み込まれ、この二番目のスライド部材4-o
i が、水平にスライドできる余地をもって、さらにその
外側のスライド部材4-oに包み込まれる、という方法で
順次構成されており、かつ、前記上下二組のスライド装
置のうちの上の一組を、免震される構造体1に、下の一
組を、免震される構造体を支持する構造体に設けること
により構成される場合である。また、図28−7は、包
み込み合う関係のスライド部材同士の(内側のスライド
部材4-iと、外側のスライド部材4-oの)間に、中間滑
り部6、またはローラー・ボール(ベアリング)をもっ
た中間滑り部6、またはローラー・ボール5-e、5-fを
もった保持器5-gが挿入されている場合である。 (4) 新引抜き防止装置・滑り支承のバネ付き 図28−9〜28−10は、請求項10−7項記載の発
明の新引抜き防止装置・滑り支承のバネ付きの実施
例を示している。上記新引抜き防止装置・滑り支承
に復元バネが付く場合であり、請求項10−2項、10
−3項、10−4項、10−5項記載の免震装置・滑り
支承において、個々の内側のスライド部材4-iと外側の
スライド部材4-oとの間(図28−10)、もしくは、
スライド部材を支持する束材4-tと一番外側のスライド
部材4-oとの間(図28−9)に、コイルバネ(図28
−9〜10)、板バネ、螺旋板バネ、ゴム、磁石等25
を設けることにより復元力をもたせている。また、図2
8−9〜28−10は、包み込み合う関係のスライド部
材同士の(内側のスライド部材4-iと、外側のスライド
部材4-oの)間に、中間滑り部6、またはローラー・ボ
ール(ベアリング)をもった中間滑り部6、またはロー
ラー・ボール5-e、5-fをもった保持器5-gが挿入され
ている場合である。 2.5. 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 (1) 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 図29〜29−2は、請求項11項記載の発明の、引抜
き防止装置・滑り支承と重力復元型免震装置・滑り支承
(特許 1844024号では免震復元装置)との複合装置の実
施例を示しており、特許 1844024号の引抜き防止装置・
滑り支承と重力復元型免震装置・滑り支承との合体装置
である。つまり、長辺側面に横に細長く開口したスライ
ド孔を有する上部スライド部材4-aと下部スライド部材
4-bとが、互いに交差する方向に、双方のスライド孔に
係合してスライドできるように構成され、上部スライド
部材4-aと下部スライド部材4-bのうち一方に凹形状滑
り面部をもつ免震皿3を有し、もう一方に当該免震皿3
の凹形状滑り面部を滑走しうるローラー・ボール若しく
は滑り部5を有し、前記上部スライド部材4-aを免震さ
れる構造体1に、下部スライド部材4-bを免震される構
造体を支持する構造体2に設けることにより構成される
重力復元型引抜き防止装置・滑り支承である。図29
は、免震皿3が下にある場合、図29−2は、免震皿3
が上にある場合である。 (2) 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 図28−4〜28−6、図28−8は、請求項10−6
項記載の発明の重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承
の実施例を示している。前記2.4.(2)新引抜き防止装
置・滑り支承の重力復元置型であり、請求項10−2
項、10−3項、10−4項、10−5項記載の免震装
置・滑り支承において、包み込み合う関係のスライド部
材4-i、4-oのうち、外側のスライド部材4-oが、凹形
状滑り面部を持ち、内側のスライド部材4-iが、その凹
形状滑り面部を滑動できるように構成される場合であ
る。図28−4は引抜き及び重力復元機構が一重の場
合、図28−5〜28−6は二重以上の場合である。図
28−5〜28−6のような、引抜き及び重力復元機構
が入れ子状の、二重以上の場合には、その多重性に応
じ、同じ地震振幅に対応できる装置の大きさを小さくす
ることができる。図28−5は、凹形状滑り面部が円柱
面等、一方向性(往復を含む、以下同じ)の凹形状の場
合であり、図28−4と図28−6は、凹形状滑り面部
が、すり鉢、球面等、全方向性の凹形状の場合である。
全方向の場合には、円板(図28−6)、方形板(図2
8−4)の場合がある。また、図28−4〜28−6
は、包み込み合う関係のスライド部材同士の(内側のス
ライド部材4-iと、外側のスライド部材4-oの)間に、
中間滑り部6、またはローラー・ボール(ベアリング)
をもった中間滑り部6、またはローラー・ボール5-e、
5-fをもった保持器5-gが挿入されている場合である。
また、図28−8は、10−4項、また10−5項記載
の、重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承が、上下
の二組設けられた場合である。 (3) 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承のバネ付
き 請求項10−7項記載の発明は、重力復元置型引抜き防
止装置・滑り支承のバネ付きの場合である。上記重力
復元置型引抜き防止装置・滑り支承に復元バネが付く
場合であり、請求項10−6項記載の免震装置・滑り支
承において、個々の内側のスライド部材4-iと外側のス
ライド部材4-oとの間、もしくは、一番内側のスライド
部材4-iと一番外側のスライド部材4-oとの間に、コイ
ルバネ、板バネ、螺旋板バネ、ゴム、磁石等25を設け
ることにより復元力をもたせている。バネ等の付く構成
は、前記2.4.(4) 新引抜き防止装置・滑り支承のバ
ネ付きと同じである。 2.6. 引抜き防止装置・滑り支承の重力復元型免震装置
・滑り支承振動時垂直変位吸収装置 2.6.1.バネ付き部材での押さえ込み 図30〜31は、請求項12項記載の発明の実施例を示
している。特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・
滑り支承は、重力復元型免震装置・滑り支承と併用され
る場合に、重力復元型免震装置・滑り支承の振動時の上
下動を吸収するように、スライド孔の幅を他方のスライ
ド部材の厚みに上下動分の余裕を見たものにしている
が、風等により引抜き力が働いたときに、その余裕の空
隙のために、他方のスライド部材がスライド孔でぶつか
り衝撃が走る。そのため、請求項12項記載の発明は、
特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承の
スライド孔の両方また片方に、他方のスライド部材をバ
ネ等(バネ・ゴム・磁石等)で押さえ込むプレート等の
部材4-cを取付けることにより、その衝撃を防ぐように
したものである。図30〜31はともに、スライド孔の
片方に、他方のスライド部材をバネ等で押さえ込むプレ
ート等の部材4-cを取付けた場合である。図30は、バ
ネ等がコイルバネ4-sのとき、図31は、バネが板バネ
4-fs のときの場合である。 2.6.2. 重力復元型免震装置・滑り支承と同じ曲率付き 図7は、請求項12−1項記載の発明の実施例を示して
いる。特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り
支承は、重力復元型免震装置・滑り支承と併用される場
合に、重力復元型免震装置・滑り支承の振動時の上下動
を吸収するように、スライド孔の幅を他方のスライド部
材の厚みに上下動分の余裕を見たものにしているが、風
等により引抜き力が働いたときに、その余裕の空隙のた
めに、他方のスライド部材がスライド孔内でぶつかり衝
撃が走る。そのため、請求項12−1項記載の発明は、
特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承の
上部スライド部材・下部スライド部材に、併用される重
力復元型免震装置・滑り支承の免震皿の曲率と同じ勾配
をもたせる構成により、重力復元型免震装置・滑り支承
の水平振動時の垂直変位を吸収するようにしたものであ
る。つまり、免震装置によって免震される構造体1と免
震される構造体を支持する構造体2との間に設けられ、
長辺側面に横に細長く開口したスライド孔を有する上部
スライド部材4-aと下部スライド部材4-bとが、互いに
交差する方向に、双方のスライド孔に係合し、スライド
できるようにされており、上部スライド部材・下部スラ
イド部材が、当該装置と併用される重力復元型免震装置
・滑り支承の免震皿の曲率と同じ勾配形状をもち、か
つ、前記上部スライド部材4-aが免震される構造体1
に、下部スライド部材4-bが免震される構造体を支持す
る構造体2に設けられることにより構成される。 2.7.引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(すべり
型) 図14は、請求項12−2項記載の発明の実施例を示し
ており、特許 1844024号での発明の引抜き防止装置の、
上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む上部材と、下
部スライド部材4-bのスライド孔を挟む上部材との間、
下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む上部材と、上
部スライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材との間、
上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材と、下
部スライド部材4-bのスライド孔を挟む下部材との間
に、中間滑り部(すべり型)6が挟まれた実施例であ
る。この場合の個々の中間滑り部6は、円柱形をなして
いる。なお、個々の中間滑り部6の滑り部上部(上面)
6-uと滑り部下部(下面)6-lとは、摩擦面として、摩
擦抵抗が小さくなるような処理がなされている。 2.8.引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(転がり
型) 図14−2〜14−3は、請求項12−3項記載の発明
の実施例を示しており、特許 1844024号での発明の引抜
き防止装置・滑り支承の、上部スライド部材・下部スラ
イド部材間に発生する摩擦係数を下げるために、上部ス
ライド部材・下部スライド部材間に、ローラーまたはボ
ールからなる転がり型中間滑り部を設けたものである。
図14−2は、上部スライド部材4-aと下部スライド部
材4-bが接するように係合されており、各接触面につい
て、上部または下部どちらかのスライド部材にローラー
(ベアリング)5-fを設けたものである。また、同様に
(上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-bの接す
る位置の、上部または下部どちらかのスライド部材
に)、ボール(ベアリング)5-eを設けたものもある。
なお、各接触面において、ローラー(ベアリング)5-
f、ボール(ベアリング)5-eの設置される位置(スラ
イド部材)は、図とは上下逆となる場合もある。図14
−3は、上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-b
との接触面に、ローラー(ベアリング)5-fを設けたも
のであり、上部スライド部材4-a・下部スライド部材4
-bの接触部分でローラー5-f同士が接触する形を取って
いる。また、このローラー(ベアリング)5-fは、(b)
(c)断面図に表されているように、循環式転がり案内に
よって循環する形を取っている。特に、図14−3は、
引抜き時にのみ摩擦を下げる機構として、引抜き時に接
触する下部スライド部材4-bの上部材と上部スライド部
材4-aの下部材の両方にローラー(ベアリング)5-fを
設けたものであり、相互のローラー5-f同士が接触する
形を取っている。また、圧縮時において荷重を受けない
ように、上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-b
が接触しないための隙間が設けられている。そのため、
この装置を使う免震機構では、圧縮時の、免震される構
造体とそれを支持する構造体との摩擦は、他の免震装置
(図35の二重免震皿免震装置)で吸収される形をと
る。また、当然、圧縮時において荷重を受ける型、つま
り、圧縮時において上部スライド部材4-aと下部スライ
ド部材4-bが接触し、その摩擦を、上部スライド部材4
-aと下部スライド部材4-b相互のローラー(ベアリン
グ)で受けるタイプのものもある。 2.9.引抜き防止装置・滑り支承の改良 図26〜26−3、図27〜27−3は、請求項12−
4項記載の発明の実施例を示している。特許 1844024号
での発明の引抜き防止装置・滑り支承の水平寸法を小さ
くするために、上部スライド部材・下部スライド部材
(4-a、4-b)間に、長辺側面に横に開口したスライド
孔を有する中間部スライド部材4-mを設けたものであ
る。そして、上部スライド部材4-aと中間部スライド部
材4-mとが、中間部スライド部材4-mと下部スライド部
材4-bとが、互いに交差する方向に、双方のスライド孔
に係合し、スライドできるように構成されている。図2
6は、中間部スライド部材4-mのスライド孔の仕切をな
す中間材4-mm があるものであり、図26−2は、中間
材4-mm がないものである。図26−3は、図26の中
間部スライド部材4-mの中間材4-mm が、上部スライド
部材・下部スライド部材(4-a、4-b)の上下の免震皿
(4-as、4-bs)と同様の免震皿を形成するものであ
る。図27〜27−3は、図26〜26−3の引抜き防
止装置・滑り支承に復元・減衰バネ等25を設けて、復
元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承としたもの
である。また同時に、この復元・減衰バネ等25は、中
間部スライド部材4-mを常に定位置に戻すという効果を
もつ。この装置は、後記4.二重(または二重以上の)
免震皿免震装置・滑り支承と同様に、スライド部材(4
-a、4-b、4-m)の水平寸法の大きさを、従来の引抜き
防止装置・滑り支承のほぼ半分に近い寸法にする。とい
うのは、中間部スライド部材4-mによって、上部スライ
ド部材・下部スライド部材(4-a、4-b)が地震時に互
いにずれた際の寸法は、最大、上部スライド部材と下部
スライド部材(4-a、4-b)のスライド可能寸法分を足
し合わせた大きさまで可能となるためである。ただ、そ
のずれる寸法は、挟み込まれる中間部スライド部材の幅
の分だけマイナスされる。その幅をQとし、地震の最大
振幅の半分をLとすると、上部スライド部材・下部スラ
イド部材の大きさは、それぞれL+Qでよくなる。一般
的には、それに余裕をみた寸法か、それ以上の寸法とす
る。一方、従来の引抜き防止装置・滑り支承で考える
と、上部スライド部材・下部スライド部材の大きさは、
2×L+Q’(Q’:上部スライド部材・下部スライド
部材の短辺方向の幅)となる。よって、一辺の大きさで
ほぼ半分になり、従来の引抜き防止装置・滑り支承の大
きさが大きく場所を取るという問題が解決される。 2.10. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 図26−4は、請求項12−5項記載の発明の実施例を
示している。長辺側面に横に細長く開口したスライド孔
を有する上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-b
とを、互いに交差する方向に、双方のスライド孔に係合
してスライドできるようにし、かつ上部スライド部材4
-aを構成する下部材4-al、下部スライド部材4-bを構
成する上部材4-bu のどちらかが、または両方が、上部
スライド部材・下部スライド部材(4-a、4-b)に対し
て上下は拘束されながら水平方向だけにスライドするよ
うに構成されたものである。そして、前記上部スライド
部材4-aを免震される構造体1に、下部スライド部材4
-bを免震される構造体を支持する構造体2に設けること
により構成される。図26−4は、このうち、上部スラ
イド部材4-aを構成する下部材4-al 、下部スライド部
材4-bを構成する上部材4-bu の両方が、上部スライド
部材4-a、下部スライド部材4-bに対して上下は拘束さ
れながら水平にスライドするように構成したものであ
る。具体的には、上部スライド部材4-aを構成する下部
材4-al、下部スライド部材4-bを構成する上部材4-bu
の両方が、それぞれ上部スライド部材4-a、下部スラ
イド部材4-bのスライド方向に刻まれた溝に沿って、上
下は拘束されながら、水平にのみスライドするように構
成されたものである。また、上部スライド部材4-aが上
部免震皿3-aを、下部スライド部材4-bが下部免震皿3
-bを兼ねている場合である。この発明の利点は、上部免
震皿3-aと下部免震皿3-bによって全体が覆われ、密閉
性が得られることであり、2.9.の引抜き防止装置・滑り
支承の改良と同様に、水平寸法を従来の引抜き防止装
置・滑り支承のほぼ半分に近くする。図27−4は、図
26−4の引抜き防止装置・滑り支承に、復元・減衰バ
ネ等25を設けて、復元・減衰バネ付き引抜き防止装置
・滑り支承とするものである。また同時に、この復元・
減衰バネ等25は、スライドする部材を常に定位置に戻
すという効果をもつ。図26−9、図37−15は、請
求項12−5−2項記載の発明の実施例を示している。
請求項12−5項記載の発明の、上部免震皿3-a(上部
スライド部材4-a)と下部免震皿3-b(下部スライド部
材4-b)との間に、すべり型中間滑り部またはボール5
-e等の転がり型中間滑り部を設けることにより構成され
ている場合の実施例である。また、4.2.1.3.1.中間滑り
部(球面またすり鉢状免震皿)の併用は、引抜き防止装
置付き復元すべり支承または転がり支承となる。図37
−15は、その場合の実施例を示している。図26−
7、図26−8、図37−7、図37−14は、請求項
12−6項記載の発明の実施例を示している。図26−
7、26−8は、図26−4の実施例の上部スライド部
材4-a下部材4-alと下部スライド部材4-bの上部材4-
bu の双方の上に、スライド孔4-alv、4-buvをあけ
て、すべり型中間滑り部6またはボール5-e等の転がり
型中間滑り部を入れたものである。また、上部スライド
部材4-aは上部免震皿3-aを、下部スライド部材4-bは
下部免震皿3-bを兼ねている。図26−7は、ボール5
-e等の転がり型中間滑り部が入る場合、図26−8は、
すべり型中間滑り部6が入る場合である。この場合、当
該装置は、すべり支承または転がり支承ともなり、引抜
き防止装置付きすべり支承または転がり支承ともなる。
さらに、スライド孔4-alvの孔形状として、ボール5-e
の下が出ながらこのボール5-eを下受けする形、スライ
ド孔4-buvの孔形状として、ボール5-eの頭が出ながら
このボール5-eを上受けする形をとり、上部スライド部
材4-aの下部材4-al、下部スライド部材4-bの上部材
4-bu が、引抜き時に互いに接することが無いようにす
ることにより、引抜き力を対応しながら、下部材4-a
l、上部材4-bu 双方の地震水平力による摩擦が軽減さ
れる。また、上部スライド部材4-a(上部免震皿3-a)
を構成する下部材4-al 、下部スライド部材4-b(下部
スライド部材4-b)を構成する上部材4-bu の両方が、
それぞれ上部スライド部材4-a・下部スライド部材4-b
に対して上下は拘束されながら水平にスライドし、挟ま
れたボール5-eにより、摩擦係数を下げている。また、
4.2.1.3.1.の、球面またすり鉢状免震皿の使用は、引抜
き防止装置付き復元すべり支承または転がり支承とな
る。図37−7、37−14は、その発明の実施例を示
しており、図37−7は、ボール等の転がり型中間滑り
部が入る転がり支承の場合、図37−14は、すべり型
中間滑り部が入るすべり支承の場合である。その場合、
スライド孔4-alv及びスライド孔4-buvの孔形状とし
て、中間滑り部が、球面またはすり鉢状免震皿の中央部
から周辺部に移動するに従って持ち上がる分、孔形状を
大きくする必要があるが、全体を大きくするとがたつき
が発生するので、中間滑り部が持ち上がる分のみ、中央
部から周辺部にかけて孔形状の幅を大きくしていく必要
がある。さらに、請求項12−7項記載の発明の実施例
を示す図37−8は、上部スライド部材4-a(上部免震
皿3-a)の下部材4-al (または下部スライド部材の上
部材4-bu )の、スライド孔4-alv(またはスライド孔
4-buv)を挟んだ両側を分離し、その分離された部材4
-al1、4-al2、4-bu1、4-bu2、の両端をボルト等でピ
ン状態に回転できるように固定し、力が働くと、両端が
ピン状態で回転してたわみ、孔形状の幅が大きくなる工
夫をしている。下部スライド部材4-b(下部免震皿3-
b)も同様に構成される。このことにより、図37−7
の装置に比べて、すべり型中間滑り部またはボール等の
転がり型中間滑り部が、周辺に行くに従い、スライド孔
4-alv(またスライド孔4-buv)の孔形状が、広がりや
すくなることで対応している。また、図26−4、図2
6−7、図37−7、図37−8の構成において、図9
8(b) のように上部スライド部材4-aとその下部材4-a
l、また下部スライド部材4-bとその上部材4-bu と
が、スライドする接触点に、ボール(ベアリング)5-e
を挟み、摩擦係数を下げる方法が考えられる。 2.11. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 図26−5〜26−6は、請求項12−8項記載の発明
の実施例を示している。免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体との間に設けられ、長辺側面に
横に細長く開口したスライド孔を有する、上部スライド
部材と中間部スライド部材と下部スライド部材とからな
り、上部スライド部材4-aと中間部スライド部材4-mと
を、中間部スライド部材4-mと下部スライド部材4-bと
を、それぞれ互いに交差する方向に、双方のスライド孔
に係合してスライドできるようにし、かつ、上部スライ
ド部材4-aを構成する下部材4-al 、下部スライド部材
4-bを構成する上部材4-bu のどちらか、また両方が、
上部スライド部材4-a・下部スライド部材4-bに対して
上下は拘束されながら水平にスライドするように構成し
たものである。そして、前記上部スライド部材4-aを免
震される構造体1に、下部スライド部材4-bを免震され
る構造体を支持する構造体2に設けることにより構成さ
れる。図26−5〜26−6は、このうち、上部スライ
ド部材4-aを構成する下部材4-al、下部スライド部材
4-bを構成する上部材4-buの両方が、上部スライド部
材4-a、下部スライド部材4-bに対して上下は拘束され
ながら水平にスライドするように構成されたものであ
る。具体的には、上部スライド部材4-aを構成する下部
材4-al、下部スライド部材4-bを構成する上部材4-bu
の両方が、それぞれ上部スライド部材4-a、下部スライ
ド部材4-bのスライド方向に刻まれた溝に沿って、上下
は拘束されながら、水平にのみスライドするように構成
されたものである。図26−5は、中間部スライド部材
4-mのスライド孔の仕切をなす中間材4-mm があるもの
であり、図26−6は、その中間材4-mm がないもので
ある。この発明のメリットは、全体が覆われ、密閉性が
得られることであり、2.9.〜2.10. の引抜き防止装置・
滑り支承の改良と同様に、水平寸法を従来の引抜き
防止装置・滑り支承のほぼ半分に近くする。図27−5
は、図26−5の引抜き防止装置・滑り支承に、復元・
減衰バネ等25を設けて、復元・減衰バネ付き引抜き防
止装置・滑り支承となるものである。当然、図26−6
にも、同様に、復元・減衰バネ等25を設けて、復元・
減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承とする事が考え
られる。また同時に、この復元・減衰バネ等25は、ス
ライドする部材を常に定位置に戻す効果をもつ。 3.滑り型免震装置・滑り支承のダンパー機能向上及び
初滑動向上 3.1. 摩擦係数の変化 図32〜33は、請求項13項記載の発明の実施例を示
している。凹形状もしくは平面形状をもつ滑り面部を有
する免震皿と滑り部からなる免震装置・滑り支承におい
て、免震皿中心部の摩擦係数は小さく、免震皿周辺部の
摩擦係数は大きい免震皿をもつことによって構成され
る。免震皿の中心部の摩擦係数を小さくすることは、免
震感度を上げることになる。つまり滑り部等が最初に滑
動を開始する地震力の大きさを小さくすることにより、
免震感度を上げることができる。また、周辺部の摩擦係
数を大きくすることは 地震による振幅の抑制につなが
る。よって実施例は3つに分かれる 1) 免震皿の中心部の摩擦係数を小さくする。 2) 免震皿の周辺部の摩擦係数を大きくする。 3) 免震皿の中心部の摩擦係数を小さくし、かつ免震皿
の周辺部の摩擦係数を大きくする。3) に関しては、免
震皿3の中心部の摩擦係数を小さくして、免震皿の周辺
部に行くに従い、徐々に、または段階的に、摩擦係数を
大きくする方法もある。図32は、平面形状滑り面部を
有する免震皿3の場合、図33は、凹曲面形状滑り面部
を有する免震皿3の場合で、同心円状に、摩擦係数が中
心部から周辺部に向かって大きくなっている実施例であ
る。摩擦係数を大きくしていく割合は、一定の割合での
比例的な場合、二乗またn乗に比例的な場合、等差数列
的な場合、等比数列的な場合、また特殊な関数の場合も
ある。 3.2. 曲率の変化 請求項14項記載の発明は、免震皿の中心部の曲率半径
を大きくし、また周辺部の曲率半径を小さくするか、ま
たは、中心部から周辺に向かって、曲率半径を小さくし
て急勾配にすることにより、地震時の滑り部等の振幅を
抑制するものである。また曲率を変化させることによ
り、地震周期と共振を起こさないという効果をも合わせ
持つ。免震皿の形状は、全方向性の球面等の凹曲面もあ
り、一方向性(往復を含む、以下同じ)の円柱面等の凹
曲面もある。曲率の変化の割合は、段階的に変化させる
場合、一定の割合で変化させる場合(単純比例の場合、
二乗またはn乗に比例する場合、等差数列の場合、等比
数列の場合、また特殊な関数の場合)もある。 3.3. 摩擦係数の変化と曲面率の変化 さらに、免震皿の、3.1.の摩擦係数の変化と、3.2.の曲
面率の変化とを両方用いて、滑り免震装置・滑り支承の
ダンパー機能の向上及び初滑動の向上を図る方法もあ
る。 4.二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支
承 4.1. 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り
支承 4.1.1. 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑
り支承 図34〜42は、請求項15項〜16項記載の発明の二
重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承の実
施例を示している。この二重(または二重以上の)免震
皿免震装置・滑り支承は、以下によって構成される(今
まで説明の、滑り部と免震皿の構成の免震装置・滑り支
承を「一重免震皿免震装置・滑り支承」と言う)。下向
きの平面または凹曲面で形成された滑り面部をもつ上部
免震皿3-aと、上向きの平面または凹曲面で形成された
滑り面部をもつ下部免震皿3-bとが、上下に重なる。ま
た、この上部免震皿3-aと下部免震皿3-bの中間に、上
面下面ともに滑り面部をもった、1個若しくは複数個の
中間免震皿3-mも挟み込まれる場合もあり、二重(また
は二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承を構成する。
そして、上部免震皿3-aを免震される構造体1に取付
け、下部免震皿3-bを免震される構造体1を支持する構
造体2に取付ける。図34は、中間滑り部6を持たない
場合であり、図35〜42は、中間滑り部6またはロー
ラー・ボール(ベアリング)をもった中間滑り部6(=
保持器5-g)を持つ場合である。図34(a) 〜(d) は、
二重免震皿(上部免震皿3-a、下部免震皿3-b)の場
合、図34(e) 〜(f) は、三重免震皿(上部免震皿3-
a、中間免震皿3-m、下部免震皿3-b)の場合であり、
さらに四重以上免震皿の場合も考えられる。層数を重ね
るほうが、免震性能は増すと考えられる。なお、図34
(c)(d)は、特許 1844024号における免震復元装置との大
きさの比較図であり、(c) は特許 1844024号での免震復
元装置、 (d)は、二重免震皿による免震装置・滑り支承
の場合である。二重(または二重以上の)免震皿免震装
置・滑り支承の構成について説明する。まず、免震皿の
大きさの一辺は、地震による最大振幅(地震による免震
皿上での最大応答振幅)の免震皿枚数分で割った寸法
(例えば、二重免震皿の場合は地震の最大振幅の半分の
寸法)でほぼ良い。というのは、同じ大きさの免震皿の
二重以上の構成を取るために、地震時に免震皿同士が互
いがずれたときに、その接触点で、免震される構造体A
の垂直荷重が伝達できる最小限の面積が得られれば良
く、その最小限の面積をQの二乗とすると、正方形の場
合で考えると、一辺はQでよくなる。地震の最大振幅を
免震皿枚数分で割った寸法をL/免震皿枚数とすると、
二重以上免震皿の場合、上下の免震皿が相互にずれるの
で、正方形の場合で考えると、免震皿の一辺の大きさ
は、L/免震皿枚数+Qでよいことになる。一般的に
は、それに余裕をみた寸法か、それ以上の寸法とする。
二重免震皿の場合は、図34(d) の通りである。一方、
特許 1844024号での免震復元装置(重力復元型免震装置
・滑り支承)では、正方形の場合で考えると、免震皿の
一辺の長さは、L+Qとなる(Qは滑り部5の幅)。図
34(c) の通りである。よって、特許 1844024号での免
震復元装置に比べ、二重(以上)免震皿による免震装置
の免震皿の大きさは、一辺の長さでほぼ、1/免震皿枚
数分になり、面積でほぼ1/免震皿枚数分の二乗にな
る。また免震皿に使われる材料の効率の点からも、すべ
ての免震皿を合わせた面積は、ほぼ1/免震皿枚数分に
なる(二重免震皿の場合は、一辺の大きさで、ほぼ1/
2になり、面積で、ほぼ1/4になり、また免震皿を上
下合わせても、ほぼ1/2になる)。次に、免震皿の形
状を円形で考えた場合も、地震時にお互いがずれた二重
皿の接触点の、免震される構造体Aの垂直荷重が伝達で
きる必要最小限の面積からの寸法が変わるのみで、ほぼ
同じである。また、免震皿の形状に関しては、以上のよ
うに、正方形、円形でも、四角形、多角形、また楕円等
の曲線により形成された形でもよい。これは、免震皿の
大きさが大きくて場所を取るという問題を解決する。ま
た、この事により、同じ大きさの免震皿の重層で良くな
る。同じ大きさの免震皿の重層であることは、特許 184
4024号での免震復元装置(重力復元型免震装置・滑り支
承)の、密閉性のないことによって、塵埃等がたまり、
錆びて、装置の滑り支承の摩擦が悪くなるという問題を
も解決する。つまり、密閉、それも完全密閉が可能にな
るからである。免震皿の大きさと密閉性に関しての長所
は、平面形状滑り面部を有する免震皿であっても、凹形
状滑り面部を有する免震皿であっても同じである。密閉
性に関してさらに説明すると、免震皿が平面形状滑り面
部同士の場合には、問題がないことは言うまでもない
が、凹形状滑り面部同士の場合でも同様である。つま
り、後述の中間滑り部6の高さ寸法を、同じ大きさの二
重の凹形状免震皿が完全に重なった時に、隙間ができな
い大きさに設定する事により密閉性が得られるわけであ
る。さらに、免震皿のほぼ中央部に潤滑油の出る孔を設
けて、潤滑油がしみ出すようにするという工夫も考えら
れる。また、免震皿にグリース・固形の潤滑油をためる
ための窪みを設けることも考えられる。これは下部免震
皿3-bだけでも、上部免震皿3-aだけでも良く、上下部
免震皿(3-a、3-b))の両方でも良い。グリース・固
形の潤滑油をためる窪みは、一箇所でもまた数箇所でも
良い。一箇所の場合その位置は、ほぼ中央が良く、数箇
所の場合は分散させて配置することも可能となる。ま
た、その窪みに潤滑油をしみださせるための管を設け
て、その管に潤滑油を送る装置を結合する場合もある。 4.1.2. 引抜き防止付き三重(また三重以上の)免震皿
免震装置・滑り支承 図95〜97は、請求項17項〜18−2項記載の発明
の引抜き防止付き三重(また三重以上の)免震皿免震装
置・滑り支承の実施例である。請求項17は、上部免震
皿と中間免震皿と下部免震皿からなる三重免震皿免震装
置・滑り支承において、スライド部材によって上部免震
皿と中間免震皿とを平行する対辺同士で繋ぎ、それと交
差方向に平行する対辺同士で、スライド部材によって中
間免震皿と下部免震皿とを繋ぐことにより、上部免震皿
と中間免震皿と下部免震皿とを相互に連結させ、上部免
震皿を免震される構造体1に取付け、下部免震皿を免震
される構造体1を支持する構造体2に取付けることによ
り構成される場合である。中間免震皿が複数個ある場合
も同様であり、請求項18は、スライド部材によって平
行する対辺同士でその中間免震皿を相互につなぎ、さら
に、それと交差方向の平行する対辺同士で、スライド部
材によって次の中間免震皿とを相互につなぎ、順次、交
差方向に平行する対辺同士で、スライド部材によって次
の中間免震皿とを連結してゆくことによって構成される
場合である。さらに、請求項18−2は、以上の構成に
加えて、各免震皿の間に、ローラー(ベアリング)、ボ
ール(ベアリング)を挟み込むことにより構成する場合
である。交差方向の角度に関しては、それぞれがなす交
差角は免震皿の枚数に応じた360度の等分割が良い
が、それよりずれても良い。また、スライド部材自体
は、免震皿の一辺より大きい場合もある。その方が、ず
れに対応できるからである。なお、ここでのスライド部
材は、スライド方向にのみ移動可能で、垂直方向には抗
する機能(垂直方向には繋ぎ留める機能)をもった部材
である。また、免震皿の形状に関しては、以下説明され
るような正方形、正多角形、円形でもよいが、四角形、
多角形、また楕円等の曲線により形成された形でもよ
い。以下、具体的に説明する。 (1) 交差2平行(直交2平行)スライド部材繋ぎ 図95は、上部免震皿3-aと中間免震皿3-mと下部免震
皿3-bによる引抜き防止付き三重免震皿免震装置・滑り
支承の実施例である。この実施例では、免震皿は正方形
である。上部免震皿3-aと中間免震皿3-mとを、スライ
ド部材3-sによって平行する対辺同士で繋ぎ、それと交
差(直交する)方向に、中間免震皿3-mと下部免震皿3
-bとを、スライド部材3-sによって平行する対辺同士で
繋ぐことにより、上部免震皿3-aと中間免震皿3-mと下
部免震皿3-bとが相互に連結し、引抜き力に抗すること
ができる。なお、図95のうち、断面図(d)はすべり面
同士で接触している場合、断面図(e)はローラー(ベア
リング)5-fが設けられている場合、断面図(f)はボー
ル(ベアリング)5-eが設けられている場合の実施例で
ある。断面図(e)の場合は、スライド方向と直角にロー
ラー(ベアリング)5-fが設けられている。断面図(f)
のボール(ベアリング)5-eの場合も同様であるが、ロ
ーラー5-f・ボール5-eは、移動してもはみ出さないよ
うに、免震皿の全面にではなく、中心位置に部分的に設
けられる場合もある。また、その設置される範囲の大き
さは、免震される構造体の荷重が支持できるものであ
る。また、ローラー・ボール(ベアリング)が免震皿の
全面に設けられる場合には、保持器5-gは、下の免震皿
からせり出しても、ローラー・ボールが落ちない形式の
ものである。また、循環式転がり案内によって循環する
形を取る事も考えられる。また、以上の構成は、スライ
ド部材3-s無しで重ねられる場合もあり(スライド方向
にガイドだけが付いている場合もあり)、その場合でも
ローラー(ベアリング)、ボール(ベアリング)の構成
は同じである。 (2) 交差3平行スライド部材繋ぎ 図96は、上部免震皿3-aと中間免震皿(その1)3-m
1 と中間免震皿(その2)3-m2 と下部免震皿3-bによ
る四重免震皿免震装置・滑り支承の実施例である。この
実施例では、免震皿は正六角形である。上部免震皿3-a
と中間免震皿(その1)3-m1 とを平行する対辺同士
で、スライド部材3-sによって繋ぎ、それと交差方向
(六角形の一つの角の角度、例えば60度ずらした方向)
に中間免震皿(その1)3-m1 と中間免震皿(その2)
3-m2 とを平行する対辺同士でスライド部材3-sによっ
て繋ぎ、さらに、それと交差方向(六角形の一つの角の
角度、例えば60度ずらした方向)に中間免震皿(その
2)3-m2 と下部免震皿3-bとを、スライド部材3-sに
よって平行する対辺同士で繋ぐことにより、上部免震皿
3-aと中間免震皿(その1)3-m1 と中間免震皿(その
2)3-m2 と下部免震皿3-bとが相互に連結して、引抜
き力に抗することができる。なお、この実施例は、上部
免震皿3-aと中間免震皿(その1)3-m1 と中間免震皿
(その2)3-m2 と下部免震皿3-bとを相互に繋ぐ、上
下のスライド部材同士を順に60度ずらして連結させた
場合だが、スライド部材の方向が重複しなければ、平行
する対辺同士の連結順番は問わない。その角度も、36
0度の6等分割が望ましいが、単に6分割でも良い。な
お、図96のうち、断面図(b)はすべり面同士で接触し
ている場合の、断面図(c)はローラー・ボール(ベアリ
ング)5-e・5-fが設けられている場合の実施例であ
る。ここで、ローラー(ベアリング)5-fの場合には、
スライド方向と直角に、ローラー(ベアリング)が設け
られる。ボール(ベアリング)も同様であるが、ローラ
ー(ベアリング)5-fは、移動してもはみ出さないよう
に、免震皿の全面にではなく、中心位置に部分的に設け
られる場合もある。また、その設置される範囲の大きさ
は、免震される構造体の荷重が支持できるものである。
また、ローラー・ボール(ベアリング)が免震皿の全面
に設けられる場合には、保持器5-gは、下の免震皿から
せり出しても、ローラー・ボールが落ちない形式のもの
である。また、循環式転がり案内によって循環する形を
取る事も考えられる。また、以上の構成は、スライド部
材3-s無しで重ねられる場合もあり(スライド方向にガ
イドだけが付いている場合もあり)、その場合でもロー
ラー(ベアリング)、ボール(ベアリング)の構成は同
じである。 (3) 交差4平行スライド部材繋ぎ (2) の方法で、同様に、正八角形の上部免震皿3-aと中
間免震皿(その1)3-m1 と中間免震皿(その2)3-m
2 と中間免震皿(その3)3-m3 と下部免震皿3-bによ
る五重免震皿免震装置・滑り支承が構成される。しか
し、正八角形では、一辺が短くなりすぎるので、図97
の実施例では、正方形形状の免震皿を45度ずつずらし
て接合したものを5重積層させ、それらを相互にスライ
ド部材3-sによって繋いでいる。つまり、5重積層と
は、上部免震皿3-aと中間免震皿(その1)3-m1 と中
間免震皿(その2)3-m2 と中間免震皿(その3)3-m
3 と下部免震皿3-bとによって構成される。具体的に説
明すると以下のようである。まず、正方形形状の免震皿
2枚を45度ずらして接合した上部免震皿3-aと、同形
の中間免震皿(その1)3-m1 とを平行する対辺同士で
スライド部材3-sによって繋ぐ。つまり、上部免震皿3
-aの2枚のうちの下の免震皿と、中間免震皿(その1)
3-m1 の2枚のうちの上の免震皿とがスライド部材3-s
によって繋がれることになる。その中間免震皿(その
1)3-m1 の2枚のうちの下の免震皿と、中間免震皿
(その2)3-m2 の2枚のうちの上の免震皿とを平行す
る対辺同士で、スライド部材3-sによって繋ぐ。このス
ライド部材の方向は、上部免震皿3-aと中間免震皿(そ
の1)3-m1 とを接合するスライド部材の方向とは45
度ずれる。さらに、この中間免震皿(その2)3-m2 の
2枚のうちの下の免震皿と中間免震皿(その3)3-m3
の2枚のうちの上の免震皿とを平行する対辺同士で、ス
ライド部材3-sによって繋ぐ。このスライド部材の方向
も、中間免震皿(その1)3-m1 と中間免震皿(その
2)3-m2 とを接合するスライド部材の方向とは45度
ずれる。また、さらにこの中間免震皿(その3)3-m3
の2枚のうちの下の免震皿と下部免震皿3-bの2枚のう
ちの上の免震皿とを平行する対辺同士で、スライド部材
3-sによって繋ぐ。このスライド部材の方向も、同様に
中間免震皿(その2)3-m2 と中間免震皿(その3)3
-m3 とを接合するスライド部材の方向とは45度ずれ
る。以上の構成により、上部免震皿3-aと中間免震皿
(その1)3-m1 と中間免震皿(その2)3-m2 と中間
免震皿(その3)3-m3 と下部免震皿3-bとが相互に連
結して、引抜き力に対処できる。なお、上部免震皿3-a
の2枚のうちの上の免震皿と、免震される構造体1と
が、さらに下部免震皿3-bの2枚のうちの下の免震皿
と、免震される構造体を支持する構造体2とがそれぞれ
接合される。なお、この実施例は、上部免震皿3-aと中
間免震皿(その1)3-m1 と中間免震皿(その2)3-m
2 と中間免震皿(その3)3-m3 と下部免震皿3-bの相
互を繋ぐ、上下のスライド部材同士を順に45度ずらし
て連結させた場合だが、スライド部材の方向が重複しな
ければ、平行する対辺同士の連結順番は問わない。その
角度も、360度の8等分割が望ましいが、単に8分割
でも良い。なお、図97のうち、断面図(b) はすべり面
同士で接触している場合の、断面図(c)はローラー・ボ
ール(ベアリング)5-e・5-fが設けられている場合の
実施例である。ここで、ローラー(ベアリング)5-fの
場合には、スライド方向と直角に、ローラー(ベアリン
グ)が設けられる。ボール(ベアリング)も同様である
が、ローラー(ベアリング)5-fは、移動してもはみ出
さないように、免震皿の全面にではなく、中心位置に部
分的に設けられる場合もある。また、その設置される範
囲の大きさは、免震される構造体の荷重が支持できるも
のである。また、ローラー・ボール(ベアリング)が免
震皿の全面に設けられる場合には、保持器5-gは、下の
免震皿からせり出しても、ローラー・ボールが落ちない
形式のものである。また、循環式転がり案内によって循
環する形を取る事も考えられる。また、以上の構成は、
スライド部材3-s無しで重ねられる場合もあり(スライ
ド方向にガイドだけが付いている場合もあり)、その場
合でもローラー(ベアリング)、ボール(ベアリング)
の構成は同じである。 (4) 交差5平行以上スライド部材繋ぎ 交差5平行以上スライド部材繋ぎ(正十角形以上)も同
様に考えられる。交差平行数が増えるほうが、免震皿に
対して斜め方向の地震力に対応しやすい。 (5) 免震皿の形状 いずれにしても、スライド部材3-sが平行する対辺同士
で取り付けられ、全方向に免震皿がスライドできるもの
であれば、免震皿の形態は問わない。つまり、(1)では
交差2方向(直交)の平行形状に、(2)では交差3方向
の平行形状に、(3)では交差4方向の平行形状に、(4)で
は交差5方向の平行形状に、また、交差6方向の平行形
状に、それぞれスライド部材3-sが取り付けられる、と
いうように繰り返していって、それ以上の交差方向の場
合にも対応できる。 (6) スライド部材繋ぎ 以上の全てのスライド部材3-sとして、図98(a) のよ
うに、免震皿との間にボール(ベアリング)5-eを挟
み、摩擦係数を下げる方法が考えられる。 4.2.中間滑り部持ち二重(または二重以上の)免震皿免
震装置・滑り支承 平面形状滑り面部を有する免震皿と凹形状滑り面部を有
する免震皿との組合せと、凹形状滑り面部を有する免震
皿と凹形状滑り面部を有する免震皿との組合せとには、
必ず、中間滑り部(すべり型または転がり型)は必要で
あるが、平面形状滑り面部を有する免震皿と平面形状滑
り面部を有する免震皿との組合せにも、中間滑り部(す
べり型または転がり型)が設けられる場合もある。 4.2.1. 中間滑り部 4.2.1.1. 中間滑り部 中間滑り部として、ローラー・ボール等の転がり型中間
滑り部と、すべり型中間滑り部とが考えられる。図35
〜42は、請求項19項記載の発明の実施例を示してい
る。下向きの平面または凹曲面の上部免震皿と、上向き
の平面または凹曲面の下部免震皿とで構成され、上部免
震皿と下部免震皿との間に、中間滑り部、ローラー・ボ
ール(ベアリング)をもった中間滑り部、またはローラ
ー・ボール(ベアリング)(ローラー・ボールをもった
保持器を含む)が挟み込まれ、あるいは中間滑り部と上
部免震皿、下部免震皿との間にそれぞれローラー・ボー
ル(ベアリング)が挟み込まれ、そして、上部免震皿は
免震される構造体に、下部免震皿は免震される構造体を
支持する構造体に取付けられることにより構成される免
震装置・滑り支承である。以下の(1)(2)(3)(4)の4つの
場合がある。 (1) 二重平面免震皿 平面形状滑り面部を有する上部免震皿3-aと下部免震皿
3-bとの間に、中間滑り部(すべり型)、またはローラ
ー・ボール(ベアリング)をもった中間滑り部(すべり
型)、またはローラー・ボールベアリング5-e、5-f等
の転がり型中間滑り部が挟み込まれるものであり、図3
5は、ボール(ベアリング)5-eが挟み込まれた場合の
実施例である。図35−2は、平面形状滑り面部を有す
る上部免震皿3-aと下部免震皿3-bとの間に、ローラー
・ボール(ベアリング)5-e、5-fが挟み込まれる場合
であり、そのローラー・ボール5-e、5-fは、振動時に
移動して免震皿よりはみ出さないように、免震皿の全面
にではなく、中心位置に部分的に設けられる。また、そ
の設置される範囲の大きさは、免震される構造体の荷重
が支持できるものである。図35−3は、平面形状滑り
面部を有する上部免震皿3-aと下部免震皿3-bとの間
に、ローラー・ボール(ベアリング)5-e、5-fが挟み
込まれ、そのローラー・ボール(ベアリング)5-e、5
-fは、免震皿に全面に設けられた場合であり、保持器5
-gは、ローラー・ボール5-e、5-fが、下の免震皿から
せり出しても落下しない形式のものである。図35−3
の装置のメリットは、図35−2の装置に比して耐圧性
能が上がることである。この二重平面免震皿の防食性、
防塵性、また潤滑剤の蒸発等を防ぐ気密性は、図34
(g)(h)のように、二重(または二重以上の)免震皿に、
シールまたは防塵カバーをすることによって守ることが
できる。このことは、図35−3装置においても同様で
ある。この場合、中小地震では、ローラー・ボール5-
e、5-fは下の免震皿からせり出さず(逆に言えば、中
小地震では、下の免震皿からはみ出さないようにローラ
ー・ボール5-e、5-fの大きさと個数を決定する)、大
地震時にはシールが破れるかまたは防塵カバー3-cが開
くかして、保持器5-gによって保持されたローラー・ボ
ール5-e・5-fは、下の免震皿からせり出す事も可能に
する。 (2) 平面免震皿と凹曲面免震皿(復元免震皿) 図36は、平面形状滑り面部を有する免震皿と凹曲面滑
り面部を有する免震皿(3-a、3-b)との間に、中間滑
り部6が挟み込まれる場合である。その中間滑り部6
の、滑り部上部(上面)6-u、下部6-lに、ローラーま
たはボール(ベアリング)5-e、5-fを設けた場合もあ
る。また、このローラーまたボール(ベアリング)は、
循環式転がり案内によって循環する形を取るのが有利で
ある。なお、図36では、平面形状滑り面部を有する免
震皿が上部免震皿、凹曲面滑り面部を有する免震皿が下
部免震皿となっているが、その逆の場合もありうる。 (3) 二重凹曲面免震皿 図37〜42は、下向きの凹曲面滑り面部を有する上部
免震皿3-aと上向きの凹曲面滑り面部を有する下部免震
皿3-bとの間に、中間滑り部6またはローラー・ボール
(ベアリング)5-e・5-fをもった中間滑り部6(=
保持器5-g)を挟み込む場合である。また、図37〜4
2のいずれの場合も、図41に見られるように、このロ
ーラー・ボール(ベアリング)5-e・5-fは、循環式
転がり案内によって循環する形を取るのが有利である。
また、三重以上の免震皿の場合には、各免震皿ごとに中
間滑り部を挟み込む場合もある。以上の(1)(2)(3) の中
間滑り部6の滑り部上部(上面)6-uおよび滑り部下部
(下面)6-lは、低摩擦仕様となっており、テフロン等
の低摩擦材が使用されている場合もある。 (4) 二重凹凸曲面免震皿 下向きの凸曲面滑り面部を有する上部免震皿3-aと上向
きの凹曲面滑り面部を有する下部免震皿3-bとの間に、
中間滑り部6またはローラー・ボール(ベアリング)を
もった中間滑り部6(=保持器5-g)が挟み込まれるも
ので、図36−3は、ボール(ベアリング)5-eが挟
み込まれた場合の実施例である。なお、(1)〜(4)の以上
に関して同様の構成で、上部免震皿と下部免震皿が、上
下逆に設置される場合もある。 4.2.1.2. 中間滑り部(すべり型) 図37〜37−4、38は、請求項20項記載の発明の
実施例を示している。4.2.1.1.の、中間滑り部を持った
二重の免震皿(凹曲面免震皿)からなる免震装置におい
て、上部免震皿の凹型と同曲率または接する曲率を持つ
凸型と、下部免震皿の凹型と同曲率または接する曲率を
持つ凸型とが合体した形の中間滑り部が、上部免震皿と
下部免震皿の間に挟み込まれることにより構成されるも
のである。下向き凹型(例;球面(図37〜37−4)
または円柱面(図38)またはすり鉢)の滑り面部を有
する上部免震皿と、上向き凹型(例;球面(図37〜3
7−4)または円柱面(図38)またはすり鉢)の滑り
面部を有する下部免震皿との間に、上部免震皿と同曲率
または接する曲率を持つ凸型滑り部と下部免震皿と同曲
率または接する曲率を持つ凸型滑り部とが合体した中間
滑り部、またはローラー・ボール(ベアリング)をもっ
た中間滑り部が挟み込まれ、あるいはまた、上部免震
皿、下部免震皿と中間滑り部との間にローラー・ボール
(ベアリング)が挟み込まれ、上部免震皿が免震される
構造体に、下部免震皿が免震される構造体を支持する構
造体に設けられることにより構成される免震装置・滑り
支承である。これは、4.2.1.2.1. の球面免震皿と同曲
率をもった中間滑り部の場合(図37〜37−4)と、
4.2.1.2.2. の円柱谷面免震皿と同曲率をもった中間滑
り部の場合(図38)と、4.2.1.2.3. 凹型免震皿と接
する曲率をもった中間滑り部の場合、の3つの場合に分
かれる。以下、具体的に説明する。 4.2.1.2.1. 中間滑り部(球面免震皿と同曲率をもった
中間滑り部) 図37〜37−4は、下向きの凹曲面滑り面部を有する
上部免震皿3-aと上向きの凹曲面滑り面部を有する下部
免震皿3-bとの間に、中間滑り部6が挟み込まれた場合
の実施例である。図37は、下向き凹型球面滑り面部を
有する上部免震皿3-aと、上向き凹型球面滑り面部を有
する下部免震皿3-bとの間に挟まれた中間滑り部6の、
凸型の滑り部上部(上面)6-uが、上部免震皿3-aと同
一球面率を持ち、凸型の滑り部下部(下面)6-lが、下
部免震皿3-bと同一球面率を持つ場合に有利さがあると
いう実施例である。何故なら、図37(e) (f) のよう
に、地震振動により上部免震皿3-aと下部免震皿3-bと
がずれを起こしても、滑り部上部(上面)6-uと上部免
震皿3-aとの接触面、及び滑り部下部(下面)6-lと下
部免震皿3-bとの接触面が、常に同面積得られて、垂直
荷重伝達能力において有利だからである。図37−2の
実施例は、中間滑り部6が、図37の実施例の中間滑り
部6に比べて大きく、偏平である場合である。図37−
3の実施例は、中間滑り部6の滑り部下部(下面)6-l
に、ボール(ベアリング)5-eを設けた場合であり、図
37−4の実施例は、中間滑り部6の滑り部上部(上
面)6-u、下部(下面)6-lの両方に、ボール(ベアリ
ング)5-eを設けた場合である。この図37−3〜37
−4の構成は、凹型球面形状に対して常にボールが接
し、接触面が振動時においても常に同面積得られて、垂
直荷重伝達能力において有利である。なお、図37−3
の実施例に対して、構成が上下逆の場合、つまり、中間
滑り部6の滑り部上部(上面)6-uに、ボール(ベアリ
ング)5-eが設けられる場合もある。 4.2.1.2.2. 中間滑り部(円柱谷面免震皿と同曲率をも
った中間滑り部) また、図38は、下向き凹型円柱面の滑り面部を有する
上部免震皿3-aと、上向き凹型円柱面の滑り面部を有す
る下部免震皿3-bとの間に、滑り部上部(上面)6-uが
上部免震皿3-aと同曲率で、滑り部下部(下面)6-lが
下部免震皿3-bと同曲率である中間滑り部6が挟み込ま
れた場合の実施例である。図37の実施例が、全方向の
復元力をもつのに対して、図38の実施例は、一方向
(行き帰りを含む、以下同じ)の復元力しか持たない
が、それ以外の特徴・メリットは同じである。つまり、
地震振動によって上部免震皿3-aと下部免震皿3-bと
が、ずれを起こしても、滑り部上部(上面)6-uと上部
免震皿3-aとの接触面、及び滑り部下部(下面)6-lと
下部免震皿3-bとの接触面がともに、常に同面積得られ
て、垂直荷重伝達能力において有利である。中間滑り部
6の、滑り部上部(上面)6-u、下部(下面)6-lに、
ローラーまたはボール(ベアリング)5-e、5-fを設け
た場合もある。この構成は、凹型円柱面形状に対して、
常にローラーまたはボールが接し、振動時においても同
接触面積が得られて、垂直荷重伝達能力において有利で
ある。 4.2.1.2.3. 中間滑り部(凹型免震皿と接する曲率をも
った中間滑り部) すり鉢面またはV字谷面状の滑り面部とそれらと接する
曲率をもった凸型中間滑り部で構成される免震装置・滑
り支承もある。具体的構成は以下のようになる。免震さ
れる構造体と免震される構造体を支持する構造体との間
に設けられ、下向きの凹型すり鉢面またはV字谷面状の
滑り面部を有する上部免震皿と、上向きの凹型すり鉢面
またはV字谷面状の滑り面部を有する下部免震皿と、こ
れらの免震皿の間に挟み込まれ、上部免震皿の滑り面部
に接する曲率(球面)の凸型と下部免震皿の滑り面部に
接する曲率(球面)の凸型とが合体した形状の中間滑り
部またはローラー・ボール(ベアリング)をもった中間
滑り部とからなり、また、上部免震皿、下部免震皿と中
間滑り部との間にローラー・ボール(ベアリング)が挟
み込まれる場合もあり、かつ、上部免震皿が免震される
構造体に、下部免震皿が免震される構造体を支持する構
造体に設けられることにより構成されてなることを特徴
とする免震装置・滑り支承である。 4.2.1.3. 中間滑り部(転がり型) 4.2.1.3.1.中間滑り部(平面、球面またすり鉢状免震
皿) 図37−5〜37−6は、請求項20−2項記載の発明
の実施例を示している。下向きの平面、凹型の球面状ま
たすり鉢状の滑り面部を有する上部免震皿3-aと上向き
の平面、凹型の球面またすり鉢状の滑り面部を有する下
部免震皿3-bと、これらの免震皿3-a、3-bに挟まれた
ボール5-eを持ち、上部免震皿3-aを免震される構造体
1に、下部免震皿3-bを免震される構造体を支持する構
造体2に設けることにより構成される免震装置・滑り支
承である。特に、請求項20−2−2項の発明のよう
に、すり鉢状の免震皿の場合には、すり鉢の底は、ボー
ル5-eと同曲率の球面形状にし、すり鉢はそれに接する
形で形成するのが良い。それにより、免震皿がすり鉢状
であっても、ボールと免震皿の接触面積を大きくでき、
耐圧性能を上げることができる。このことは、経年後心
配される、ボールの免震皿への食い込みを最小限にでき
る。というのは、問題は、平常時(小変位の小地震の時
を含めて)の食い込みであって、この方法により、ボー
ルと免震皿の接触面積が大きくでき、それを防ぐことが
できるからである。なお、図37−5は、この発明の、
すり鉢状免震皿型の場合の実施例を示し、図37−6
は、球面状免震皿型の場合の実施例を示している。 4.2.1.3.2. 中間滑り部(円柱谷面状またV字谷面状免
震皿) 請求項20−3項記載の発明は、下向き凹型の円柱谷面
状またはV字谷面状の滑り面部を有する上部免震皿3-a
と上向き凹型の円柱谷面状またはV字谷面状の滑り面部
を有する下部免震皿3-bと、これらの免震皿3-a、3-b
に挟まれたローラー5-f(またはボール5-e)を持ち、
上部免震皿3-aを免震される構造体1に、下部免震皿3
-bを免震される構造体を支持する構造体2に設けること
により構成される免震装置・滑り支承である。特に、V
字谷面状の滑り面部を有する免震皿の場合には、V字谷
面の底は、ローラー5-f(またはボール5-e)と同曲率
の形状にし、V字谷面はそれに接する形で形成するのが
良い。それにより、V字谷面状にも拘らず、ローラー5
-f(またはボール5-e)と免震皿の接触面積を大きく
でき、耐圧性能を上げることができる。このことは、経
年後、心配されるローラー(またはボール5-e)と免震
皿への食い込みを最小限にできる。というのは、問題な
のは、平常時(小変位の小地震の時を含めて)の食い込
みであって、この方法により、ローラー(またはボール
5-e)と免震皿の接触面積が大きくでき、それを防ぐこ
とができるからである。 4.2.2. 二重中間滑り部 図39〜40は、請求項21項記載の発明の実施例を示
している。下向きの凹型球面滑り面部を有する上部免震
皿3-aと上向きの凹型球面滑り面部を有する下部免震皿
3-bと、両免震皿の間に挟みこまれた中間滑り部6から
なり、中間滑り部6が第一中間滑り部6-aと第二中間滑
り部6-bとに分かれて、二重になっていることを特徴と
する発明である。つまり、4.2.1.における中間滑り部6
が、第一中間滑り部6-aと第二中間滑り部6-bとに分か
れることを特徴とする。第一中間滑り部6-aは、上部免
震皿3-aの凹型と同一球面率の凸型の滑り面部をもち、
且つこの凸型の滑り面部の反対部に凸(または凹)型球
面滑り面部を有し、第二中間滑り部6-bは、第一中間滑
り部6-aのこの反対部の凸(または凹)型球面滑り面部
と同一球面率の凹(または凸)型滑り面部をもち、且つ
この凹(または凸)型滑り面部の反対部は、下部免震皿
3-bの凹型と同一球面率の凸型球面滑り面部を有する。
そして、この第一中間滑り部6-aと第二中間滑り部6-b
とは、互いに同一球面率の球面滑り面部同士で重なりあ
う形で、上部免震皿3-aと下部免震皿3-bとの間に挟み
込まれることにより構成される。また、第一中間滑り部
6-aと第二中間滑り部6-bとの関係が、上下逆の場合も
あり、図40は、図39の上下逆の場合の実施例であ
る。図39、図40のいずれの場合も、図39(e) (f)
のように、地震振動による上部免震皿3-aと下部免震皿
3-bとがずれを起こしても、滑り部上部(上面)6-uと
上部免震皿3-aとの接触面、及び滑り部下部(下面)6
-lと下部免震皿3-bとの接触面がともに、常に同面積得
られて、垂直荷重伝達能力において有利である。滑り部
上部(上面)6-u、下部(下面)6-lに、ローラー・ボ
ール(ベアリング)5-e、5-fを設けた場合もある。こ
の構成は、凹型球面形状に対して、常にローラーまたは
ボールが接し、振動時においても同接触面積が得られ
て、垂直荷重伝達能力において有利である。また、第一
中間滑り部6-aと第二中間滑り部6-bとの接する位置
に、ローラー・ボール(ベアリング)を設けると、首振
りが容易になり、有利である。 4.2.3. 三重中間滑り部 (1) 三重中間滑り部その1 図41は、請求項22項記載の発明の実施例を示してい
る。下向きの凹型球面滑り面部を有する上部免震皿3-a
と上向きの凹型球面滑り面部を有する下部免震皿3-b
と、両免震皿の間に挟み込まれた中間滑り部6からな
り、中間滑り部6が第一中間滑り部6-aと第二中間滑り
部6-bと第三中間滑り部6-cとに分かれて、三重になっ
ていることを特徴とする発明である。つまり、4.2.1.に
おける中間滑り部6が、第一中間滑り部6-aと第二中間
滑り部6-bと第三中間滑り部6-cとに分かれることを特
徴とする。第一中間滑り部6-aは、下向き凹型球面滑り
面部を有する上部免震皿3-aの凹型と同一球面率を持つ
凸型の滑り面部をもち、且つこの凸型の反対部は凹(ま
たは凸)型球面滑り面部を有する。第二中間滑り部6-b
は、第一中間滑り部6-aのこの反対部の凹(または凸)
型球面と同一球面率を持つ凸(または凹)型の滑り面部
をもち、且つこの凸(または凹)型の反対部は、凸(ま
たは凹)型球面滑り面部を有する。第三中間滑り部6-c
は、第二中間滑り部6-bのこの反対部の凸(または凹)
型球面と同一球面率を持つ凹(または凸)型の滑り面部
をもち、且つこの凹(または凸)型の反対部は、上向き
凹型球面滑り面部を有する下部免震皿3-bの凹型と同一
球面率を持つ凸型球面滑り面部を有する。そして、この
第一中間滑り部6-a、第二中間滑り部6-b及び第三中間
滑り部6-cとは、それぞれ互いに同一球面率の球面滑り
面部同士で重なりあう形で、上部免震皿3-aと下部免震
皿3-bの間に挟み込まれることにより構成される。この
場合、図41(e) (f) のように、地震振動によって上部
免震皿3-aと下部免震皿3-bとがずれを起こしても、滑
り部上部(上面)6-uと上部免震皿3-aとの接触面、及
び滑り部下部(下面)6-lと下部免震皿3-bとの接触面
が共に、常に同面積得られ、垂直荷重伝達能力において
有利である。また、滑り部が、免震皿の凹型球面形状に
対して、広がりの形状になることも、垂直荷重伝達能力
において有利である。第二中間滑り部6-bは球形の場合
もあり、図41は、その場合の実施例である。図41
(g)は、滑り部上部(上面)6-u、下部(下面)6-l
に、ローラー・ボール(ベアリング)5-e、5-fを設け
た場合の実施例である。この構成は、凹型球面形状に対
して、常にローラーまたはボールが接し、振動時におい
ても同接触面積が得られて、垂直荷重伝達能力において
有利である。また、このローラー・ボール(ベアリン
グ)5-e、5-fは循環式転がり案内(断面方向内側に潜
り込む形式を取っている)によって循環する形を取って
いる。また、第二中間滑り部6-bと、第一中間滑り部6
-a、第三中間滑り部6-cとが接する位置にローラー・ボ
ール(ベアリング)を設けると、首振りが容易になり、
有利である。 (2) 三重中間滑り部その2 図42は、請求項22項記載の発明のもう一つの場合の
実施例を示している。下向きの凹型球面滑り面部を有す
る上部免震皿3-aと上向きの凹型球面滑り面部を有する
下部免震皿3-bと、両免震皿の間に挟み込まれた中間滑
り部6からなり、中間滑り部6が第一中間滑り部6-aと
第二中間滑り部6-bと第三中間滑り部6-cとに分かれ
て、三重になっていることを特徴とする発明である。つ
まり、4.2.1.における中間滑り部6が、第一中間滑り部
6-aと第二中間滑り部6-bと第三中間滑り部6-cとに分
かれることを特徴とする。第一中間滑り部6-aは、上部
の下向き凹型球面滑り面部を有する免震皿3-aの凹型と
同一球面率を持つ凸型の滑り面部をもち、且つこの凸型
の反対部は凸型球面滑り面部を有する。第二中間滑り部
6-bは、第一中間滑り部6-aのこの反対部の凸型球面と
同一球面率を持つ凹型の滑り面部をもち、且つこの凹型
の反対部は、凹型球面滑り面部を有する。第三中間滑り
部6-cは、第二中間滑り部6-bのこの反対部の凹型球面
と同一球面率を持つ凸型の滑り面部をもち、且つこの凸
型の反対部は、下部の上向き凹型球面滑り面部を有する
免震皿3-bの凹型と同一球面率を持つ凸型球面滑り面部
を有する。そして、この第一中間滑り部6-a、第二中間
滑り部6-b及び第三中間滑り部6-cとは、それぞれ互い
に同一球面率の球面滑り面部同士で重なりあう形で、上
部免震皿3-aと下部免震皿3-bの間に挟み込まれること
により構成される。この場合、図42(e) (f) のよう
に、地震振動によって、上部免震皿3-aと下部免震皿3
-bとがずれを起こしても、滑り部上部(上面)6-uと上
部免震皿3-aとの接触面、及び滑り部下部(下面)6-l
と下部免震皿3-bとの接触面が、ともに、常に同面積得
られて、垂直荷重伝達能力において有利である。滑り部
上部(上面)6-u、下部(下面)6-lに、ローラー・ボ
ール(ベアリング)5-e、5-fを設けた場合の実施例で
ある。この構成は、凹型球面形状に対して、常にローラ
ーまたボールが接し、振動時においても同接触面積が得
られて、垂直荷重伝達能力において有利である。また、
第二中間滑り部6-bと、第一中間滑り部6-a、第三中間
滑り部6-cとが接する位置に、ローラー・ボール(ベア
リング)を設けると、首振りが容易になり有利である。 4.2.4. 復元バネ付き中間滑り部持ち二重(または二重
以上の)免震皿免震装置・滑り支承 請求項23の発明の実施例は、図35−4〜36−2に
示されており、以上の4.2.中間滑り部持ち二重(または
二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承の各装置におい
て、中間滑り部6と上部免震皿3-a、下部免震皿3-bと
をバネ等(バネ・ゴム・磁石)25で繋ぎ、復元力を持
たせ、復元装置の機能を合せ持たせていることを特徴と
する免震装置・滑り支承の発明である。図35−4は、
中間滑り部6と上部免震皿3-a、中間滑り部6と下部免
震皿3-bとをそれぞれバネ等25で繋いだ場合である。
図36−2は、中間滑り部6と、上部免震皿3-aまたは
上部免震皿3-bのどちらかとをバネ等25で繋いだ場合
であり、バネ等25で繋がれていない方の免震皿が凹曲
面等の勾配を持ち、中間滑り部6を復元させる構成とな
っている。また、上部免震皿3-aと下部免震皿3-bの
関係が上下逆の場合もある。つまり、中間滑り部6と下
部免震皿3-bがバネ等25で繋がれており、バネ等2
5で繋がれていない上部免震皿3-aが凹曲面等の勾配
を持ち、中間滑り部6を復元させる構成となっているも
のである。また、図35−5のように、図35−2のボ
ール5-eの保持器5-gと下部免震皿3-bとを、バネ等2
5で繋ぐ場合、さらにこの保持器5-gと上部免震皿3-a
とをバネ等25で繋ぐ場合もある。この場合には、バネ
等25により、免震される構造体の復元だけでなく、保
持器5-gの免震皿の中央部への復帰、上部免震皿の下部
免震皿の定位置への復帰も可能になる。以上の装置のメ
リットは、前記4.1.1.の説明のように、復元装置として
も、免震皿と同様、大きさが従来のほぼ半分近くですむ
ことである。というのは、中間滑り部6によって、地震
時に上部免震皿3-aと下部免震皿3-bが相互にずれた際
の寸法が、上部免震皿3-a・下部免震皿3-b各々のスラ
イド可能寸法分を足し合わせた大きさまで可能となるた
めである。ただ、そのずれる寸法は、挟み込まれている
中間滑り部6の幅と、収縮したバネ等分だけ小さくな
る。その小さくなる分の幅をQとし、地震の最大振幅の
半分をLとすると、上部免震皿・下部免震皿が相互にず
れるので、上部免震皿・下部免震皿の一辺の大きさは
(正方形の場合で考えると)、L+Qでよいことにな
る。一般的には、それに余裕をみた寸法か、それ以上の
寸法とする。一方、従来の免震装置・滑り支承では、免
震皿の一辺の大きさ(前述同様、正方形の場合で考える
と)は、2×L+Q’(Q’:滑り部5の幅と収縮した
バネ等分)となる。よって、この発明による復元機能付
免震装置・滑り支承は、従来のものと比べ、一辺の大き
さでほぼ半分になり、復元装置が大きくて場所を取ると
いう問題を解決する。 4.3. ローラー・ボール(ベアリング)入り二重(また
は二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承 図35、95(a)(e)(f) 、96(a)(c)、97(a)(c)は、
請求項24項記載の発明の実施例を示している。この発
明は、4.1.1.〜4.1.2.の免震皿の間にローラー・ボール
(ベアリング)等5-e、5-fを入れることにより、摩擦
係数の低下が図られ、高い免震性能が得られるというも
のである。図35は、4.1.1.二重(または二重以上の)
免震皿免震装置・滑り支承にボール(ベアリング)を入
れた場合である。下部免震皿3-bを掘り下げて、そこに
ボール(ベアリング)5-eを入れている。上部免震皿3
-aと下部免震皿3-bとがほぼ隙間なく密閉状態になって
いるほうが、塵埃等が入らないようにするには適してい
る。図95(a)(f) 、96(a)(c)、97(a)(c)は、4.1.
2.の引抜き防止付き三重(また三重以上の)免震皿免震
装置・滑り支承にボール(ベアリング)を入れた場合で
ある(図96(c)、97(c)はローラーまたはボール(ベ
アリング)を入れた両方の場合が示されている)。中間
免震皿(3-m1 、3-m2 、3-m3 )および下部免震皿3
-bを掘り下げて、そこにボール(ベアリング)5-eを入
れている。また、図95(a) 、96(a) 、97(a) の場
合は、図95(e) 、96(c) 、97(c) のように、一方
向性(往復を含む、以下同じ)なのでローラー(ベアリ
ング)5-fをいれてもよい。いずれの場合も、保持器
(玉軸受・ころ軸受)5-gによりボール等5-e、5-fが
場所を変えないようにする場合もある。また、ローラー
・ボール(ベアリング)等5-e、5-fに潤滑剤を入れて
潤滑させる方法もある。また、このローラー・ボール
(ベアリング)は、循環式転がり案内によって循環する
形を取るのが有利な場合もある。 4.4. シールまたは防塵カバー付き二重(または二重以
上の)免震皿免震装置・滑り支承 また、図34(g)(h)は、請求項24−2項記載の二重
(または二重以上の)免震皿のシールまたは防塵カバー
に関する発明の実施例であり、4.1.〜4.3.のいずれにも
適用可能である。4.1.〜4.3.の二重(または二重以上
の)免震皿免震装置・滑り支承の上部免震皿・下部免震
皿・中間免震皿の側面の周囲を、防塵カバー3-cまたは
中小地震程度の揺れを許容するシール3-cで密閉するこ
とで、潤滑剤の蒸発、雨さらしになる事、塵埃等がたま
る事、空気に暴露される事等により、滑りが悪くなるこ
とを防ぐ事が可能になる。また、大地震時にはシール3
-cが破れ、または防塵カバー3-cが開いて、振動を許容
する。 5.重力復元型免震装置 5.1. 重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承の滑り
部の改良 図43〜45は、重力復元型一重免震皿免震装置・滑り
支承の滑り部5の改良発明の実施例を示している。 5.1.1. 中間滑り部 図43は、請求項25項記載の発明の中間滑り部を有す
る重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承の実施例を
示している。凹型球面形状の滑り面部を有する免震皿3
と、その面を滑走する中間滑り部6をもつた滑り部5と
からなる。中間滑り部6の、滑り部5と接する面は滑り
部5と同曲率の凹(または凸)型の(球面)滑り面部を
有し、免震皿3と接する面は免震皿3と同曲率の凸型の
(球面)滑り面部を有する。つまり、凹型球面形状の滑
り面部を有する免震皿3と、免震皿3の凹型と同一球面
率の凸型の滑り面部をもちこの凸型の反対部に凹(また
は凸)型球面滑り面部を有する中間滑り部6と、この中
間滑り部6の凹(または凸)型球面滑り面部と同一球面
率の凸(または凹)型の滑り面部をもつ滑り部5とから
なり、中間滑り部6を、免震皿3と滑り部5との間に挟
み込むことにより構成される。中間滑り部6は、ローラ
ー・ボール(ベアリング)をもった中間滑り部6の場合
もあり、ローラー・ボールをもった保持器の場合もあ
る。滑り部5は、免震される構造体1に取付けられ、免
震皿3は、免震される構造体1を支持する構造体2に取
付けられる。また、免震皿3と滑り部5が、免震される
構造体1、免震される構造体1を支持する構造体2に対
して逆の関係で取付けられる場合もある。この場合、地
震振動によって、滑り部5と下部免震皿3とがずれを起
こしても、中間滑り部6が、免震皿3の球面形状に追随
するように中間滑り部6が滑り部5の凸(または凹)型
の(球面)滑り面部に対して回転し、滑り部5と中間滑
り部6及び中間滑り部6と免震皿3との接触面が、常に
同面積得られて、垂直荷重伝達能力において有利であ
る。また、滑り部・中間滑り部が免震皿の凹型球面形状
に対して、広がりの形状になることも、垂直荷重伝達能
力において有利である。滑り部下部(下面)6-lに、ロ
ーラー・ボール(ベアリング)5-e、5-fを設けた場合
もある。この場合は、凹型球面形状に対して、常にロー
ラーまたはボールが接し、振動時においても同接触面積
が得られて、垂直荷重伝達能力において有利である。ま
た、中間滑り部6と滑り部5との接する位置に、ローラ
ー・ボール(ベアリング)を設けると、首振りが容易に
なり有利である。また、図41に見られるように、この
ローラー・ボール(ベアリング)は、循環式転がり案内
によって循環する形を取るのが有利である。 5.1.2. 二重中間滑り部 図44〜45は、請求項26項記載の発明の実施例を示
している。5.1.1.における中間滑り部6またはローラー
・ボール(ベアリング)をもった中間滑り部が、第一中
間滑り部6-aまたはローラー・ボール(ベアリング)を
もった第一中間滑り部6-aと、第二中間滑り部6-bまた
はローラー・ボール(ベアリング)をもった第二中間滑
り部6-bとに、分かれていることを特徴とする発明であ
る。図44は、請求項26項記載の発明の二重中間滑り
部を有する重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承の
実施例を示している。凹型球面形状の滑り面部を有する
免震皿3と、その面を滑走する中間滑り部をもつた滑り
部5とからなり、中間滑り部は、第二中間滑り部6-bと
第一中間滑り部6-aとに分かれる。第一中間滑り部6-a
の滑り部5と接する面は、滑り部5と同曲率の凹(また
は凸)型の(球面)滑り面部を有し、第二中間滑り部6
-bの免震皿3と接する面は、免震皿3と同曲率の凸型の
(球面)滑り面部を有する。第一中間滑り部6-aと第二
中間滑り部6-bとの、互いに接する面は、同曲率の嵌ま
り合う関係の凸型凹型の(球面)滑り面部を有してい
る。つまり、凹型球面滑り面部を有する免震皿3と、免
震皿3の凹型と同一球面率の凸型球面滑り面部をもちこ
の凸型球面滑り面部の反対部は凹(または凸)型球面滑
り面部を有する第二中間滑り部6-bと、この反対部の凹
(または凸)型球面滑り面部と同一球面率の凸(または
凹)型球面滑り面部をもちこの凸(または凹)型球面滑
り面部の反対部は凹(または凸)型球面滑り面部をもつ
第一中間滑り部6-aと、この第一中間滑り部6-aのこの
凹(または凸)型球面滑り面部と同一球面率の凸(また
は凹)型球面滑り面部をもつ滑り部5とからなり、この
第一中間滑り部6-a及び第二中間滑り部6-bとは、互い
に同一球面率の球面滑り面部同士で重なりあう形で、免
震皿3と滑り部5との間に、挟みこまれることにより構
成される。第二中間滑り部6-bと第一中間滑り部6-aと
は、ローラー・ボール(ベアリング)をもった場合もあ
る。滑り部5は、免震される構造体1に取付けられ、免
震皿3は、免震される構造体1を支持する構造体2に取
付けられる。また、免震皿3と滑り部5の関係が、上下
逆の場合もある。図45は、請求項26項記載の発明の
二重中間滑り部を有する重力復元型一重免震皿免震装置
・滑り支承の実施例を示しており、図44とは、滑り部
5、第二中間滑り部6-b、第一中間滑り部6-aの相互の
滑り面部の凹凸が逆の場合である。つまり、凹型球面滑
り面部を有する免震皿3と、免震皿3の凹型と同一球面
率を持つ凸型球面滑り面部をもちこの凸型球面滑り面部
の反対部は凸(または凹)型球面滑り面部を有する第二
中間滑り部6-bと、この反対部の凸(または凹)型球面
滑り面部と同一球面率を持つ凹(または凸)型球面滑り
面部をもちこの凹(または凸)型球面滑り面部の反対部
は凸(または凹)型球面滑り面部をもつ第一中間滑り部
6-aと、この第一中間滑り部6-aのこの凸(または凹)
型球面滑り面部と同一球面率を持つ凹(または凸)型球
面滑り面部をもつ滑り部5とからなり、この第一中間滑
り部6-a及び第二中間滑り部6-bを、免震皿3と滑り部
5との間に、挟みこむことにより構成される。第二中間
滑り部6-bと第一中間滑り部6-aとは、ローラー・ボー
ル(ベアリング)をもった場合もある。滑り部5は、免
震される構造体1に取付けられ、免震皿3は、免震され
る構造体1を支持する構造体2に取付けられる。また、
免震皿3と滑り部5の関係が、上下逆の場合もある。図
44、図45のいずれの場合も、図45(e) (f) のよう
に、地震振動によって滑り部5と下部免震皿3とが、ず
れを起こしても、中間滑り部6-bが免震皿3の球面形状
に追随するように、中間滑り部6-bが中間滑り部6-aに
対して回転し、さらに中間滑り部6-aが滑り部5に対し
て回転し、滑り部5と中間滑り部6-a及び中間滑り部6
-aと中間滑り部6-b及び中間滑り部6-bと免震皿3との
接触面積が常に同面積得られて、垂直荷重伝達能力にお
いて有利である。また、滑り部・中間滑り部が免震皿の
凹型球面形状に対して、裾広がりの形状になることも、
垂直荷重伝達能力において有利である。また、滑り部6
-bの滑り部下部(下面)6-lに、ローラー・ボール(ベ
アリング)5-e、5-fを設けた場合もある。この構成
は、免震皿の凹型球面形状に対して、常にローラーまた
ボールが接し、振動時においても同接触面積が得られ
て、垂直荷重伝達能力において有利である。また、第一
中間滑り部6-aと、滑り部5、第二中間滑り部6-bとの
接する位置に、ローラー・ボール(ベアリング)を設け
ると、首振りが容易になり、有利である。また、図41
に見られるように、このローラー・ボール(ベアリン
グ)は、循環式転がり案内によって循環する形を取るの
が有利である。 5.2. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿免
震装置・滑り支承 5.2.1. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿
免震装置・滑り支承 図46は、請求項27項記載の発明の滑り部垂直変位吸
収型の重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承の実施
例を示している。この発明は、重力復元型一重免震皿免
震装置・滑り支承Cにおいて、免震皿の凹曲面上を滑り
部がすべり、振動することにより生じる垂直変位を吸収
することを特徴としており、滑り部5は、筒5-aと、筒
5-aの中に挿入されるバネ等(バネ・ゴム・磁石)5-b
と、その下部に突き出る形で挿入されている滑り部先端
5-cからなっている。このバネ等5-bは、重力復元型一
重免震皿免震装置・滑り支承Cの作動時の垂直変位を吸
収するが、2.6.重力復元型免震装置・滑り支承の振動時
の垂直変位の吸収装置の併用によってもより効果がで
る。筒5-aの上部は、単に止め金が固定されている場合
もあるが、雌ネジが切られていて、雄ネジ5-dが挿入さ
れている場合もある。この雄ネジ5-dは、入り込み方向
に回転させて締めることにより、バネ等5-bを圧縮して
反発力を強め、滑り部先端5-cの押し出す力を強めると
いう機能をもち、復元力を高めたり、地震後の免震され
る構造体Aの残留変位の矯正を可能にしたりする。ま
た、このバネ等5-bは、重力復元型一重免震皿免震装置
・滑り支承Cの作動時の垂直変位を吸収するだけでな
く、垂直免震の機能も持ち合わせている。滑り部下面5
-lに、ローラー・ボール(ベアリング)5-e、5-fを設
けた場合もある。 また、このローラー・ボール(ベア
リング)は、循環式転がり案内によって循環する形を取
るのが有利である。 5.2.2. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿
免震装置・滑り支承 請求項45項記載の発明は、滑り部垂直変位吸収型の重
力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承に関する発明で
ある。これは、後述の8.1.2.2.3.の自動復元型固定装置
の固定ピン7を、滑り部5またはローラー・ボール(ベ
アリング)をもった滑り部5にし、固定ピン7の挿入部
7-v,7-vm を、凹形状滑り面部を有する免震皿3にし
たもので、そうすることにより、滑り部垂直変位吸収型
の重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承が可能にな
る。また、このローラー・ボール(ベアリング)は、循
環式転がり案内によって循環する形を取るのが有利であ
る。 5.3. 縁切り型垂直変位吸収重力復元型免震装置・滑り
支承 図93は、請求項28項記載の発明の、縁切り型の滑り
部垂直変位吸収重力復元型免震装置・滑り支承の実施例
を示している。凹形状滑り面部を有する免震皿3と免震
皿3の凹形状滑り面部を滑走しうるローラー・ボール
(ベアリング)若しくは滑り部5からなり、前記免震皿
3およびローラー・ボール(ベアリング)若しくは滑り
部5のうち、一方を垂直方向にスライドし水平方向は拘
束されているスライド装置32によって、免震される構
造体1に繋ぎ、もう一方を免震される構造体を支持する
構造体2に設けることにより構成されるものである。図
93(a) はその平面図であり、(b)(c)は断面図である。
このうち、図93(a) と(b) は、ローラー・ボール(ベ
アリング)若しくは滑り部5を、垂直方向にスライド
し、水平方向の移動を拘束するスライド装置32によっ
て、免震される構造体1に繋ぎ、免震皿3を免震される
構造体を支持する構造体2に設けた場合、図93(a) と
(c) は、免震皿3を、垂直方向にスライドし水平方向の
移動を拘束するスライド装置32によって、免震される
構造体1に繋ぎ、ローラー・ボール(ベアリング)若し
くは滑り部5を免震される構造体を支持する構造体2に
設けた場合である。図93(a) と(b) 、(a) と(c) とも
に、凹形状滑り面部を有する免震皿3の復元能力は一方
向性(特許 1844024号の1〜4図、また本願の図38の
実施例の上また下の免震皿参照)でも良いし、球面、す
り鉢形状等の全方向性でも良い。機能を説明すると、免
震される構造体Aと、重力復元型免震装置・滑り支承C
の滑り部5または免震皿3のどちらか一方とを、垂直方
向にスライドし水平方向は拘束されているスライド装置
32によって繋ぐことにより、重力復元型免震装置・滑
り支承Cの地震時の振動による水平変位は、免震される
構造体Aに伝達されるが、垂直変位は伝達されない。そ
の事により、併用される引抜き防止装置・滑り支承の垂
直変位の遊びを設ける必要がなくなり、風時の引抜き力
によるがたつきがなくなる。なお、重力復元型免震装置
・滑り支承Cの復元性能を考えると、重力復元型免震装
置・滑り支承Cの滑り部5に取り付く部材20は、免震
される構造体Aと同等の重さが必要である。また、併用
される他の重力復元型免震装置・滑り支承Cの個数によ
り、その重さは軽減される。また免震される構造体Aの
平面位置に応じて、部材20の重さを変えることによっ
ても、免震される構造体Aの偏心等の重心調整も可能で
ある。また、滑り部5の、凹形状滑り面部を有する免震
皿3の接する滑り部下面5-lまた上面5-uに、ローラー
・ボール(ベアリング)5-e、5-fを設けた場合もあ
る。このローラー・ボール(ベアリング)は、循環式転
がり案内によって循環する形を取るのが有利である。 5.4. 新重力復元型免震装置 図47〜48は、請求項29項〜31項記載の発明の、
垂直変位のない新重力復元型免震装置Cの実施例を示し
ている。図47は、請求項29項記載の発明の実施例で
あり、免震される構造体Aから吊材等8で吊された重り
20を、免震される構造体を支持する構造体または基礎
2に設けられた挿入孔31を経由して、その下にまで吊
されるように設置する。挿入孔31の形状に関しては、
例えば、一方向(往復を含む、以下同じ)復元性能を持
たせる場合は、、角を取ったアール形状の挿入孔、コロ
を介しての挿入孔、全方向復元性能を持たせる場合は、
角を取ったアール鉢状の挿入孔、ラッパ形状の挿入孔
(図48)、すり鉢状等の形状の挿入孔(図47)のよ
うに、吊材8とその挿入孔31とが接する角を丸める
か、コロ等の回転子を介するかして(その場合はX・Y
軸に重り20吊材8分けてそれに対応してコロ等の回転
子を設ける必要がある)、摩擦を小さくした方がよい。
また挿入孔31の材質は、低摩擦材がよく、強度も必要
である。また、吊材8も、強度があり、曲げられる材料
のケーブル、ワイヤー、ロープ等が選択される。また、
復元力をもたせるために、重り20の重さは、この装置
を単独で使用する場合には、免震される構造体Aの重さ
と、併用される免震装置・滑り支承の摩擦係数とを掛合
わせた数値以上、この装置を複数個使用する場合には、
上記の値(免震される構造体A重さ×摩擦係数)をその
個数で割った数値以上にする必要がある。図48は、請
求項30項記載の発明の実施例であり、図47の実施例
の重り20と免震される構造体を支持する構造体2の間
に、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)25を付加したもの
である。バネ等25の強度分、重り20を軽くする事が
可能となり、また最大振幅時の緩衝装置としても使うこ
とができる。特に、バネ等25と基礎2の間に隙間を設
けて、ある地震振幅以上にならないとバネ等が働かない
機構にすると、最大振幅時のみに機能する緩衝装置とな
り、併用する免震皿から滑り部などが外れるのを防止す
る、外れ防止装置としても機能する。また、図47−2
は、請求項31項記載の発明の実施例であり、重り20
または吊材8またはこれらの延長物に、固定装置のロッ
ク機能を設けることにより構成されるものである。具体
的には、重り20、吊材8に、またこれらの延長物に、
固定装置Gの挿入部7-vを設け、そこに固定ピン7が
差込まれる。この固定装置Gは、以下の「8.固定装置
の詳細の仕様」に示されるような各種型があり、固定ピ
ン7は、地震センサーまたは風センサーに接続される。
また、特許 1844024号と特許 2575283号での免震復元装
置(重力復元型免震装置・滑り支承)では地震振動時に
垂直変位が生じるが、この新重力復元型免震装置におい
ては、重力復元型免震装置であるにもかかわらず、垂直
変位が生じない。このことは、引抜き防止装置・固定装
置等を垂直変位に対処するようにした場合に生じるがた
つき等の問題を解決する(前記2.6.等参照)。また、こ
の新重力復元型免震装置は、バネ等による復元制御に比
べて、免震性能が高い。バネ等による復元制御は変位に
比例して復元力が増加するため、変位の大きい強い地震
ほど反発力が大きく、そのために免震性能を低下させ
る。この新重力復元型はその点、変位に比例しない一定
の復元力を得られるため、強い地震に対しても免震性能
が低下することはない。また、変位に比例しない一定の
復元力をもつという性能は、地震終了後の残留変位の抑
制に対して大きな効果を持つ。つまり、変位に比例して
復元力が増加するバネ型のものは、変位が小さい場合に
は復元力を持たず、そのため残留変位が残り易い。一
方、変位に比例しない一定の復元力をもつこの新重力復
元型は、変位が小さくても一定の復元力が得られるた
め、残留変位を消去する能力は大きいのである。さら
に、変位に比例しない一定の復元力をもつという性能
は、免震装置自体が固有周期を持たないという重要な効
果を持つ。つまり地震周期に対しては共振域を持たない
という大きな効果が得られる。また、重り20により、
免震される構造体の重心が押し下げられて、ロッキング
現象等の問題も少くなり、安定した免震性能が得られる
ことに役立つ。 6.垂直免震装置 図49〜57は、地震の垂直力から免震させる垂直免震
装置の実施例を示している。 6.1. 滑り部垂直変位吸収型の垂直免震装置・滑り支承 図49〜50は、請求項32項記載の発明の垂直免震装
置・滑り支承Iの実施例を示している。これは、5.2.滑
り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿免震装置・
滑り支承の応用であり、凹形状滑り面部または平面形状
滑り面部を有する免震皿3と免震皿3の滑り面部を滑走
しうるローラー・ボール(ベアリング)部若しくは滑り
部5(以下、全て含めて「滑り部」という)からなり、
また滑り部5は、筒5-aと、その中に挿入されるバネ等
(バネまたゴムまた磁石等)5-bと、下部に突き出る形
で挿入されている滑り部先端5-cからなっており、免震
皿3と滑り部5のうち、一方を免震される構造体1に、
もう一方を免震される構造体を支持する構造体2に設け
ることにより構成されている免震装置・滑り支承であ
る。筒5-aの上部は、5.2.同様に単に止め金が固定され
ている場合もあるが、図のように雌ネジが切られてい
て、雄ネジ5-dが挿入されている場合もある。この雄ネ
ジ5-dは、入り込み方向に回転させて締めることによ
り、バネ等5-bを圧縮して反発力を強め、滑り部先端5
-cの押し出す力を強めるという機能をもち、復元力を高
めたり、免震される構造体Aの地震後の残留変位の矯正
を可能にしたりする。また、滑り部下面5-lに、ローラ
ー・ボール(ベアリング)5-e、5-fを設けた場合もあ
る。このローラー・ボール(ベアリング)は、循環式転
がり案内によって循環する形を取るのが有利である。 6.2. 垂直免震付き引抜き防止装置(復元付き含む) 請求項32−2項記載の発明は、上述の十字型免震装置
・滑り支承、十字型復元付き免震装置・滑り支承、また
特許 1844024号の引抜き防止装置・滑り支承の、上部ス
ライド部材4-aと免震される構造体1の間、また、下部
スライド部材4-bと免震される構造体を支持する構造体
2との間の、どちらか一方または両方に、垂直方向に弾
性のあるバネ等(バネまたゴムまた磁石等)25を設置
するものである。この装置の特徴は、十字型免震装置・
滑り支承(復元付き含む)、また引抜き防止装置・滑り
支承により水平力が吸収されるため、地震水平力の影響
を受けずに、地震垂直動のみを前記バネ等25で吸収す
ることができ、垂直免震が可能になることである。図5
1〜52は、請求項32−2項記載の発明の垂直免震装
置・滑り支承Iの実施例を示している。図51は、特許
1844024号での引抜き防止装置・滑り支承Fの、上部ス
ライド部材4-aと免震される構造体1の間および下部ス
ライド部材4-bと免震される構造体を支持する構造体2
との間の両方に、垂直方向に弾性のあるバネ等25を設
置した実施例である。図52は、2.1.の復元・減衰バネ
付き引抜き防止装置・滑り支承の、上部スライド部材4
-aと免震される構造体1の間および下部スライド部材4
-bと免震される構造体を支持する構造体2との間の両方
に、垂直方向に弾性のあるバネ等25を設置した実施例
である。これは、水平復元または減衰性能をも持つ。 6.3. 各層・各階ごとの垂直免震装置 図53〜54は、請求項32−3項記載の発明の垂直免
震装置の実施例を示している。地震垂直力を免震させる
垂直免震装置Iは、建物全体に機能させるのは難しい。
そこで、地震水平力に関しては、免震される構造体を支
持する構造体Bの基礎部(または低層階)に設けた水平
方向にのみ免震する水平免震装置Hによって、免震され
る構造体A全体を免震させ、且つ、地震垂直力に関して
は、複数階を一まとめにした層単位または階単位で、垂
直方向にのみ免震する垂直免震装置I(垂直方向及び水
平方向に免震する免震装置でもよい)を設置することに
よって免震させるという方法が考えられる。この垂直免
震装置Iとしては、階単位での床免震も考えられるが、
床・壁・天井を一体にさせた箱を、層単位、階単位で、
垂直免震させる場合もある。建物等の構造体全体を免震
しようとすると、垂直免震させるためのバネ等が巨大に
なりすぎ、実用上不可能になるのを、この発明は、各
階、または各層に免震装置を分散させる事によって可能
にするものである。また、地震力の水平力と垂直力を明
確に分けて免震できるという利点もある。図53の1、
2階(層)では、壁・床・天井を一体にさせた箱全体
を、3階(層)では壁・床を、4階(層)では床を、ま
た5階(層)では1層内に3階分の床が組まれており、
それらの壁・床・天井を一体にした箱全体を、屋上層で
は屋上に構築された何階分かの構造体全体を、それぞれ
垂直免震させる実施例を表したものである。垂直免震装
置Iの位置は、図53の2階(層)以上に示されている
ように、一般的には、壁・床・天井を一体にさせた箱全
体の下部であるが、1階(層)のように、その上下に入
れる場合もある。図54 (a)は、構造体の基礎部(また
低層階)に設けた水平免震装置で地震水平力を免震さ
せ、各層(階)に、水平方向には拘束され垂直方向のみ
に免震する垂直免震装置Iを装備した実施例を表したも
のである。この、水平方向には拘束され、垂直方向のみ
に免震する垂直免震装置Iを装備する事により、地震振
動が単純化されて、構造解析の単純化が可能になる。ま
た、垂直方向及び水平方向にも免震する免震装置を、各
層(階)に設置する方法もある。図54 (b)は、上記の
水平方向には拘束され、垂直方向のみに免震する垂直免
震装置Iの実施例を表しており、その具体的構成は、垂
直免震装置Iの部材5-cが、筒状の部材5-aの中に挿入
され筒状の部材5-aの中には部材5-cを押出し垂直方向
に伸縮するバネ等(バネまたゴムまた磁石等)5-bが入
り、相互に垂直方向にスライドするものである。この相
互にスライドする部材(5-a、5-c)の長さは、一方の
部材と他方の部材とが重なる部分をもち、バネ等5-bが
伸びきった状態でも互いに外れないものであり、さら
に、部材5-cが部材5-aに完全に納まり最も縮んだ時、
バネ等5-bが最も圧縮された状態で、余らないほどであ
ることが必要である。 6.4. 引張材による垂直免震装置 図55〜57は、請求項32−4項記載の発明の、引張
材による垂直免震装置Iの実施例を示している。免震さ
れる構造体Aの柱、梁、基礎等の支持材1を支持するた
めに三方向以上に引張材8を張り、その他端を、免震さ
れる構造体Aを支持する構造体または基礎Bの圧縮材等
2により構成された3角形以上の多角形の各頂点で支
え、引張材8の弾性もしくは引張材8の途中に設けられ
たバネ等(バネまたゴムまた磁石等)25の弾性によっ
て、免震される構造体Aの地震垂直力の免震を可能にす
る。また、引張材8は、上弦材8-uと下弦材8-lにより
構成される場合もあり、下弦材8-lのみでも成立する
が、上弦材8-uを加えることにより、免震される構造体
Aの柱等1は、自立する。図55は、引張材8が、下弦
材のみで構成される場合、図56は、引張材8が、上弦
材8-uと下弦材8-lとにより構成される場合の実施例で
ある。図57は、引張材8が上弦材8-uと下弦材8-lと
により構成され、さらに途中にバネ等25が設けられて
いる場合の実施例である。また、バネ等を使わない場
合、引張材における弾性は、高張力の綱また高張力のワ
イヤー・ロープ・ケーブル材を利用することで得られ
る。これらの材料が弾性材として使用でき理由は、これ
らの材料は高張力分、高い弾性率を有するからである。
さらに高張力材料に故に、(バネ等25を使わない場合
には)バネを使わないお陰で、相当な重量物の垂直免震
性を可能にする。また、バネ等を使う場合と使わない場
合のいずれも、水平免震としての機能をも合せ持つ。以
上がこの装置の大きな利点である。 7.免震による地震発電装置 免震装置の機構は、地震のエネルギーを電気等の活用可
能なエネルギーに変換するものとして、応用することが
できる。請求項33項は、その免震機構を利用した地震
発電装置の発明である。 7.1. 免震による地震発電装置 地震エネルギーを電気等の役立つものに換えるために、
免震装置を活用することが考えられるが、地震による三
次元的な動きを一次元の動きに換えるのが困難であっ
た。以下の方法はこれを解決するものである。 1) ピン型 図102−1〜102−2は、請求項33−1項記載の
発明の、免震による地震発電装置の実施例を示してい
る。地震発電装置Kは、免震装置によって免震される構
造体1または免震される重り20と免震される構造体を
支持する構造体2との間に設けられ、凹形状の挿入部7
-vmと当該挿入部にその先端7-wが挿入されたピン7と
を有している。ピン7は、地震時に地震力を受けて自由
に運動できる重り20に設けられた挿入部7-vに挿入さ
れ、地震時にはピン7が、凹形状の挿入部7-vmに沿っ
て上り下がりし、それに接続したラック36-cと連動し
て、回転子36-dが回転して、発電機44を回し、発電
を行う。凹形状の挿入部は、すり鉢形状、球面等の凹形
状が考えられる。図102−1は、免震装置によって免
震される構造体1と免震される構造体を支持する構造体
2との間に設けられる場合の実施例であり、図102−
2は、低摩擦材等によってできた免震皿の上を滑って免
震される重り20と免震される構造体を支持する構造体
2との間に設けられる場合であり、下記の7.2. 地震発
電装置型地震センサーに使用される場合の実施例であ
る。図102−1〜102−2での、凹形状の挿入部7
-vmと当該挿入部に挿入されたピン7との関係が、免震
される構造体1と免震される構造体を支持する構造体2
とに対して逆に取付く場合もある。以上の構成により、
地震エネルギーを上下運動に換えることで、垂直一次元
及び水平二次元的動きを垂直一次元の動きに換えられ、
回転運動に換えて発電等をおこなう。さらに、この方法
によると、地震の垂直動も電気エネルギー等に換えられ
る。 2) ラックと歯車型 図103−1〜103−2は、請求項33−2項記載の
発明の、免震による地震発電装置の実施例を示してい
る。地震発電装置Kは、免震装置によって免震される構
造体1と免震される構造体を支持する構造体2との間に
設けられ、凹形状の挿入部2-aと当該挿入部に挿入され
た部材(挿入部材)1-pとを有し、地震時に、挿入部材
1-pが、凹形状の挿入部2-aに沿って出入りし、挿入部
材1-pのラック36-cとの連動により、凹形状の挿入部
2-a側に設けられた歯車36-dが回転して、発電機44
を回し、発電を行う。ラック36-cと、ラックにより回
転する歯車36-dのうち、一方を免震される構造体1ま
たは地震時に地震力を受けて自由に運動できる重り20
に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体2に
設ける。この方法により、地震エネルギーを水平運動に
換えることで、二次元的動きを一次元の動きに、さらに
回転運動に換えられる。図103−1は、地震発電装置
Kが、免震される構造体1に設けられる場合の実施例で
あり、図103−2は、地震発電装置Kが、低摩擦材等
によってできた免震皿の上を滑って免震される重り20
に設けられる場合であり、この機構は、下記の7.2.地震
発電装置型地震センサーとして使用される場合である。
なお、凹形状の挿入部2-aと挿入部材1-pとの関係が、
免震される構造体1または免震される重り20と免震さ
れる構造体を支持する構造体2とに対して、図103−
1〜103−2に示したものとは、逆になる場合もあ
る。凹形状の挿入部1-aが免震される構造体1または免
震される重り20に、挿入部材2-pが免震される構造体
を支持する構造体2に取り付くということである。 7.2. 地震発電装置型地震センサー 請求項33−3項は、上記の 7.1.の地震発電装置を用
いた、地震センサー(以下、「地震発電装置型地震セン
サー」と言う)の発明である。これは、請求項33−2
項記載の免震による地震発電装置を使用して、地震によ
る発電量を計測すること等により、地震センサーの役割
を果たすものである。地震発電装置を用いることによ
り、地震エネルギーを使用し、それ以外の電源を必要と
しない地震センサーが可能になる。さらに、8.の固定
装置の解除(8.1.2.3.直接方式)まで賄える電気等のエ
ネルギーを発生させることも可能になる。 7.3. 地震(発電)センサーによる固定装置の解除 7.1.記載の免震による地震発電装置、または 7.2.記載
の地震発電装置型地震センサーを使用して、固定装置の
解除が行われるようにすることができる。これには、自
動制御装置22が固定ピンのロックのみを解除する間接
方式(8.1.2.2.1.(2))と、自動制御装置22が固定ピ
ンの解除を直接行う直接方式(8.1.2.3.2.)との二通り
がある。図81−2〜81−4は間接方式、図81−5
〜81−6は直接方式の機構を示しており、また、図8
1−2〜81−5は、図102−2のピン型地震発電装
置を使用する場合であり、図81−6は、図103−2
のラックと歯車型地震発電装置を使用する場合を示して
いる。図81−2〜81−4に示される間接方式は、ピ
ン型地震発電装置を使用したものとなっているが、ラッ
クと歯車型地震発電装置、またそれ以外の構成の地震発
電装置を使用したものも当然考えられる。 8.固定装置 固定装置とは、免震装置の設置に起因する、風揺れまた
は車などによる免震される構造体の振動等を防止するた
めに、免震される構造体と免震される構造体を支持する
構造体とを固定するものである。 (1) 固定装置の分類 固定装置は、以下のように分類される。 1) 固定ピン型と油空圧シリンダー型の固定装置 固定装置は、固定形態から、固定ピン型固定装置(係合
固体抵抗型固定装置)と油空圧シリンダー型固定装置
(係合液体抵抗型固定装置)等の2つの型がある。固定
ピン型固定装置は、免震される構造体と免震される構造
体を支持する構造体とを繋ぐ形で取り付けられた固定ピ
ン等の係合摩擦材(以下、総称して「固定ピン」と言
う)により、免震される構造体と免震される構造体を支
持する構造体とを固定するものである。油空圧シリンダ
ー型固定装置は、免震される構造体と免震される構造体
を支持する構造体とを繋ぐ形で取り付けられた、油空圧
(油圧・空圧)シリンダーとその中の液体・気体等をほ
ぼ漏らさずにスライドするピストン状部材とからなり、
ピストン状部材のスライドする範囲の端と端とを繋ぐ管
か、ピストン状部材に開いている孔かに設けた、または
両方に設けた、弁(固定弁)7-efを、閉めることによ
り両者を固定するものである。シリンダー内の液体・気
体に関しては、圧力による収縮のない液体が一般的にな
り、粘性ダンパーに弁を取り付けた粘性ダンパー型固定
装置が一般的になる。 2) 地震作動型と風作動型の固定装置 固定装置は、作動形態から、次の2つの型がある。固定
装置には、通常時は常に固定されており、地震時にのみ
固定が解除される形の、地震力に反応して作動するもの
(8.1.地震作動型)と、風時にのみ固定される形の、風力
に反応して作動するものとがある(8.2.風作動型)。 (2) 固定ピン等の固定装置の作動部 固定ピン等の固定装置の作動部(以下、固定装置の作動
部の総称として「固定装置の作動部」または「固定ピ
ン」を使う)は、固定装置の、免震される構造体と免震
される構造体を支持する構造体とを固定するために作動
する部分である。固定する方法は係合抵抗であるが、係
合固体抵抗型と係合液体抵抗型との二つに分かれる。 1) 固定ピン型固定装置(係合固体抵抗型固定装置)の
場合 固定装置の作動部は、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との両者と係合し固体抵抗(固体
摩擦・剪断)により、両者を固定するものである。具体
的には、両者間を固定ピンにより係合して、固体抵抗
(固体摩擦・剪断)により両者を固定するものである。
この場合、固定装置の作動部は固定ピンになる。 2) 油空圧シリンダー型固定装置(係合液体抵抗型固定
装置)の場合 固定装置の作動部は、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との両者と係合し液体抵抗(流体
摩擦・遮断)により、両者を固定するものである。具体
的には、両者間をシリンダーとその中をスライドするピ
ストン状部材により係合して、シリンダーの中をスライ
ドするピストン状部材による液体の流動する孔・管を絞
り(流れの摩擦)さらに弁を閉める(流れの遮断)こと
による液体抵抗(流体摩擦・遮断)により、両者を固定
するものである。この場合、固定装置の作動部は弁にな
る。 (3) 固定ピン型固定装置と油空圧シリンダー型固定装置
との比較 図59と図59−4との装置の比較を行えば、図59
は、固定ピン型固定装置であり、図59−4は、油空圧
シリンダー型固定装置である。図59(a)は、免震され
る構造体を支持する構造体2の部材からなるピストン状
部材2-pが、ユニバーサル回転接点2-xを介して、免震
される構造体を支持する構造体2に設置された支持部材
2-gに接続されており、免震される構造体1の部材から
なるその挿入筒1-aが、支持部材1-g及びユニバーサル
回転接点1-xを介して、免震される構造体1に設置され
た支持部材1-gに接続されている。図59−4(a)は、
筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドする、免
震される構造体を支持する構造体2の部材からなるピス
トン状部材2-pが、ユニバーサル回転接点2-xを介し
て、免震される構造体を支持する構造体2に設置された
支持部材2-gに接続されており、免震される構造体1の
部材からなるその挿入筒1-aが、支持部材1-g及びユニ
バーサル回転接点1-xを介して、免震される構造体1に
設置された支持部材1-gに接続されている。さらに、こ
の挿入筒1-aの、ピストン状部材2-pにより仕切られた
端と端とは、管1-eで繋がれており、この途中にこの固
定装置Gを固定する弁(固定弁)として、電動弁、電磁
弁、機械式弁、油圧式弁7-efが設置される。この弁7-
efは風センサー7-qと信号線7-qlによって連動し、そ
の指令によって開閉するものである。これらには免震さ
れる構造体1及び免震される構造体を支持する構造体2
と、ピストン状部材及びその挿入筒等からなる固定装置
との関係が、左右あるいは上下に入れ替わった対称型が
あり、図59(b)、図59−4(b)などがそれである。図
59及び図59−4両方の場合とも、ピストン状部材2
-p、1-pや筒1-a、2-aという部材はあるにせよ、あく
まで免震される構造体1の一部と免震される構造体を支
持する構造体2の一部とが、互いに挿入し合う関係とな
っているだけでこの両者と係合し、両者を固定する機能
をもつのは部材7だけである。だからその部材7が固定
ピンとなる。なぜなら、固定ピンの定義から「免震され
る構造体と免震される構造体を支持する構造体との両者
と係合し、両者を固定する部材」が固定ピンだからであ
る。また、図59−4(a)の免震される構造体1と免震
される構造体を支持する構造体2との固定は、ピストン
状部材2-pが液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドす
る筒1-aの、ピストン状部材2-pのスライドする範囲の
端と端とを繋ぐ管1-eか、ピストン状部材2-pに開いて
いる孔かに設けた、または両方に設けた、(逆流を許さ
ない)弁7-efを、閉めることにより行われる。この機
構は当然図59−4(b)についても同様である。図59
(c)(d)は、図59(a)(b)のピンとその挿入部の変化形で
ある。固定装置の機構としては、図59の(c)と図59
−1(a)とが、図59の(d)と図59−1(b)とが、それ
ぞれ対応している。図59(c)、59−1(a)は固定ピン
7の先端7-w、及びピストン状部材2-p、1-pの固定ピ
ン7の先端7-wが突き当たる部分が摩擦抵抗の大きくな
るような形状であり、相互にかみ合ってロックされる摩
擦型固定装置の場合の例である。図59(d)、59−1
(b)は固定ピン7がピストン状部材2-p、1-pに設けら
れたすり鉢形状・球面形状等の凹形態の挿入部7-vmに
挿入され、地震後の残留変位に対処した場合(8.6.(1)
(2)参照)の例である。ここで図59は後述の地震セン
サー振幅装置装備型の場合であり、図59−1は後述の
地震センサー装備型の場合である。どちらも通常時は、
固定ピン7はバネ等9-cによりピストン状部材2-p、1
-pをロックする方向に力を受けている。地震時には、図
59の場合は地震センサー振幅装置と連動するワイヤー
・ロープ・ケーブル・ロッド等8によって固定ピン7が
解除されることで、固定装置が解除される。図59−1
の場合は地震センサーからの信号により、図59−1
(a)では固定装置自動制御装置(電磁石)22-aが作動
して固定ピン7が解除されることで、図59−1(b)で
はロック部材制御装置(モーター)46が作動してロッ
ク部材11を解除し、固定ピン7が解除されることで、
固定装置が解除される。また、図59−2は、図59−
1(a)〜(b)の固定機構と同じ仕組みを持ち(図59−2
は図59−1(a)と同じ機構の場合であり、図59−1
(b)と同じ場合もある)、ピストン状部材2-p、1-pに
設けたラック36-cに固定ピン(の機能を持つ歯車)7
を組み合わせ、これをロック部材11により固定できる
ようにしたもので、通常時はロック部材11はバネ等9
-cにより固定ピン7をロックする方向に力を受けてい
る。地震時には地震センサーからの信号により、ロック
部材制御装置(電磁石)45、あるいはロック部材制御
装置(モーター)46が作動してロック部材11が解除
され、固定ピン7の回転の拘束が解かれることで固定装
置が解除され、免震される構造体1と免震される構造体
を支持する構造体2との固定を解除する機構である。 (4) 固定装置の解除/固定/作動 ここで用語の説明もしておく。固定装置の解除とは、固
定装置による免震される構造体と免震される構造体を支
持する構造体との固定を解除することを意味し、固定装
置の固定(固定装置のセット、固定装置のロックとも言
う)とは、固定装置による免震される構造体と免震され
る構造体を支持する構造体とを固定することを意味し、
固定装置の作動とは、固定装置による免震される構造体
と免震される構造体を支持する構造体との固定および解
除の両方を意味する。 8.1. 地震作動型固定装置 請求項35項記載の発明の地震作動型固定装置は、通常
時は免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを固定して、風揺れを防止しており、地震の振動
を感知すると、免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体との固定を解除して、免震装置を作動さ
せるというタイプの固定装置である。地震作動型固定装
置は、地震力そのものの力で作動する剪断ピン型固定装
置(8.1.1.)、地震時の地震センサーの指令または地震セ
ンサー振幅装置の振動する重りによって作動する地震セ
ンサー(振幅)装置装備型固定装置(8.1.2.)に分かれ
る。地震感度について、地震センサー装備型は、地震加
速度と地震変位の両方に対応でき、地震センサー振幅装
置装備型は、主に地震変位対応型である。 8.1.1. 剪断ピン型固定装置 請求項36項記載の発明の剪断ピン型固定装置は以下の
ようなものである。免震装置によって免震される構造体
1と免震される構造体を支持する構造体2とを固定し、
両者を繋ぐ形で固定ピン7が取り付けられており、地震
時に、一定以上の地震力によって固定ピン7が折れるか
切れるかして、免震される構造体1と免震される構造体
を支持する構造体2との固定を解除する。このような、
固定ピン自体が折れたり切れたりすることにより固定を
解除する固定ピンのことを、以下、「剪断ピン」または
「剪断ピン型固定ピン」と呼び、剪断ピン型固定ピンに
よる固定装置のことを、「剪断ピン型固定装置」と呼
ぶ。なお、この剪断ピン型固定装置は一回のみ作動型で
あり、そのため、大地震対応型となる。 8.1.1.1. 刃付き切断型固定装置 図58、図58−2は、請求項36項記載の剪断ピン型
固定装置の実施例の一つを示している。固定ピン7を切
断するための刃16をもつことを特徴とする。固定ピン
7と、固定ピン7を切断するための刃16と固定ピン7
のうち一方が、免震される構造体1に、もう一方が免震
される構造体を支持する構造体2に取付けられる。図5
8、図58−2ともに、固定ピン7が免震される構造体
1に、刃16が免震される構造体を支持する構造体2に
取付けられるている場合である。免震される構造体1と
免震される構造体を支持する構造体2に対し、逆に取付
けられる場合もある。また、固定ピン7を、片側から切
断する片刃タイプと、固定ピン7の両側から切断する両
刃タイプとがあり、図58は片刃タイプを、図58−2
は両刃タイプを示している。 8.1.1.2. 遊び空間設置型刃付き切断型固定装置 また、8.1.1.1.の固定装置において、刃16と固定ピン
7との間に、ある程度の遊びを設け、刃16を加速させ
て固定ピン7を切断するという仕組みが考えられる。さ
らに、刃16と固定ピン7とが、中小程度の地震では接
触しないように、刃16と固定ピン7との間の空隙に、
緩衝材26を挿入することも考えられる。緩衝材26に
は、グラスウール等のクッション材、また、粘性摩擦を
与えるような材料を用いることが考えられる。 8.1.2. 地震センサー(振幅)装置装備型固定装置 請求項35−2項記載の発明の地震センサー(振幅)装
置装備型固定装置は、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止す
る固定装置に、地震を感知する地震センサーまたは地震
センサー振幅装置が装備されたものである。地震時に
は、地震センサー(振幅)装置の働きによって、固定装
置が解除される。なお、地震センサー振幅装置および地
震センサーを、以下、「地震センサー(振幅)装置」と
呼ぶことにする。 (1) 地震センサー(振幅)装置 地震センサー(振幅)装置は、地震センサーまたは地震
センサー振幅装置に分かれ、それぞれ以下のようなもの
である。 1) 地震センサー振幅装置 地震センサー振幅装置には、重力復元型、バネ復元型、
振り子型の3種類がある。地震センサー振幅装置の重り
が、地震力で振動し(不動点状態は地面から見ると相対
化して振動状態に見える。共振域に近付くと本当に振動
する)、重力またはバネ等により元の位置に戻る。 a) 重力復元型地震センサー振幅装置 図61は、地震センサー振幅装置が、重力復元型の場合
である。地震センサー振幅装置14の免震皿3は、球
面、またはすり鉢等の凹形状滑り面部を有しており、地
震時等の振動により振幅が自由にされた重り20(滑り
部)は、その面を滑り、免震皿の形状により重力で元の
位置に戻る。 b) バネ復元型地震センサー振幅装置 図62は、地震センサー振幅装置が、バネ復元型の場合
である。地震センサー振幅装置15の免震皿3は、平面
形状滑り面部を有しており、地震時等の振動により振幅
が自由にされた重り20(滑り部)は、その面を滑り、
免震皿の周囲と重り20(滑り部)に繋げられたバネ・
ゴム・磁石等により元の位置に戻る。 c) 振り子型地震センサー振幅装置 図65は、地震センサー振幅装置が振り子型の場合であ
る。地震センサー振幅装置13は、地震時等の振動によ
り振幅が自由にされた振り子の重り20は、重力で元の
位置に戻る。地震センサー振幅装置の重りの振幅方向
は、全方向性を持ったものが望ましいが、一方向性(往
復を含む、以下同じ)のものでもよい。 2) 地震センサー 地震センサー装置には、以下ようなものが考えられる。 a) 電気式振動計等の地震センサー 動電型、圧電型、可変抵抗型(しゅう動抵抗式、ひずみ
ゲージ式等)、可変インダクタンス型(空隙変化型変換
素子、差動トランス等)、サーボ加速度型等の、あるい
はその他地震計等に使用されている形式の電気式振動計
を、地震センサーとして使用する。 b) 地震発電装置による地震センサー 上記の7.2. 地震発電装置型地震センサーによる場合で
ある。請求項35−3項記載の発明の地震センサー(振
幅)装置装備型固定装置は、上記請求項35−2項記載
の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、
地震センサーが、7.2.(請求項33−3項記載)の地震
発電装置型地震センサーの場合である。地震センサー
も、全方向性を持ったもの、あるいは2個以上を異なる
方向で設置することが望ましいが、一方向性(往復を含
む、以下同じ)のものでもよい。また、いずれの地震セ
ンサー(振幅)装置も、免震される構造体を支持する構
造体に固定されている方がよい。 (2) 固定装置の固定の解除形式 固定装置の解除に関して、地震力で、または地震センサ
ーからの指令で、または地震センサー振幅装置の地震時
に振動する重り(不動点状態は地面から見ると相対化し
て振動状態に見える。共振域に近付くと本当に振動す
る)そのもの力で、固定ピン等の固定装置の作動部自体
を解除する直接方式と、固定ピン等の固定装置の作動部
のロックのみを解除する(固定ピン等の固定装置の作動
部自体の解除はバネ等、重力または地震力を利用する)
間接方式との二通りに分かれる。前記固定ピン型固定装
置に関して言えば、間接方式は、固定ピンのロックする
ロック部材を解除する方式であり、直接方式は、固定ピ
ン自体を可動させ解除する方式である。 1) 間接方式(8.1.2.2./8.1.2.1.) 地震センサー振幅装置の場合には、地震センサー振幅装
置の重りの地震時の振動により、固定ピン等の固定装置
の作動部のロックのみを解除する。電気式振動計等の地
震センサーの場合には、地震センサーからの電気等の指
令を受け、固定装置内のモーターまたは電磁石等により
固定ピン等の固定装置の作動部のロックのみを解除す
る。地震発電による地震センサーの場合には、地震セン
サーからの電気で固定装置内のモーターまたは電磁石等
を作動させ、固定ピン等の固定装置の作動部のロックの
みを解除する。後記 8.1.2.2.はその具体的説明であ
り、 8.1.2.1.の吊材切断型も機構上は間接方式に入る
が、別の章として分けて説明する。 2) 直接方式(8.1.2.3.) 地震センサー振幅装置の場合には、地震センサー振幅装
置の、重りの地震時の振動により固定ピン等の固定装置
の作動部自体を解除する。電気式振動計等の地震センサ
ーの場合には、地震センサーからの電気等の指令を受
け、固定装置内のモーターまたは電磁石等により固定ピ
ン等の固定装置の作動部自体を解除する。地震発電によ
る地震センサーの場合には、a)地震センサーからの電気
等の指令を受け、固定装置内のモーターまたは電磁石等
により固定ピン等の固定装置の作動部自体を解除する
か、b)地震センサーからの電気で固定装置内のモーター
または電磁石等を作動し、固定ピン等の固定装置の作動
部自体を解除する。 (3) 固定装置の復元型 この地震センサー(振幅)装置装備型固定装置は、固定
装置の復元による分類から、以下の3つに分れる。 1) 手動復元型(8.1.2.1./8.1.2.2.1.) 地震終了後、手動により、固定装置を再びセット(=ロ
ック・固定)する必要がある地震センサー振幅装置装備
型固定装置である。吊材切断型(8.1.2.1.)とロック解除
型(8.1.2.2.1.)との2種類に分かれる。固定装置の解除
後の固定への復帰させるための機構を特に装備していな
い簡易型で、完全に再使用可能な固定装置はロック解除
型であり、吊材切断型は吊材を張り代える必要がある。 2) 自動復元型(8.1.2.2.2.電気等による、8.1.2.2.3.
地震力による) 地震終了後、固定装置の固定が自動的にされる地震セン
サー振幅装置装備型固定装置である。電気等による場合
(8.1.2.2.2.)と、地震力による場合(8.1.2.2.3.)との2
種類に分かれる。 3) 自動制御型(8.1.2.3.) 地震時の解除も、地震終了後の固定装置の固定も、自動
的にされる地震センサー振幅装置装備型固定装置であ
る。 8.1.2.1. 吊材切断型 請求項37項は、吊材切断型地震センサー(振幅)装置装
備型固定装置の発明である。8.1.2.の地震センサー振幅
装置、または電気式振動計等の地震センサーをもち、こ
の地震センサー振幅装置の地震力によって振動する重り
またはその重りに連動する部材、または地震センサーに
より作動するモーターまたは電磁石等の作動部材に刃が
付き、その先に、免震される構造体と免震される構造体
を支持する構造体とを固定する固定ピンを支えている吊
材があり、地震時にその加速度がある一定以上の大きさ
になると、地震センサー振幅装置の重りの振幅が大きく
なることによって、または地震センサーの指令を受けた
モーターまたは電磁石等の作動によって、その刃が吊材
に当たり、吊材を切断し、さらに固定ピンに設けられた
バネ等、または重力、または挿入部の形状(すり鉢型
等)などにより、固定ピンの挿入部から固定ピンが外
れ、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体との固定が解除されるように構成されてなることを
特徴とする吊材切断型地震センサー(振幅)装置装備型
固定装置である。 (1) 地震センサー振幅装置装備型 図63〜64、66は、この請求項37項記載の発明
の、吊材切断型地震センサー(振幅)装置装備型固定装置
の地震センサー振幅装置装備型の実施例を示している。
地震センサー振幅装置(振り子型13、重力復元型1
4、バネ復元型15)の、振幅が自由にされた重り20
(滑り部)、またはその重り20(滑り部)に連動され
た部材(例えば、図63〜64、66の(a)のように作
用部(押出し部・引張り部等)17、または図63〜6
4、66の(b)のように(必要によりレリーズ8-rを介
して)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8)に刃
16が付いており、その先に、固定ピン7を支えている
吊材12があって、地震時に、地震センサー振幅装置の
重り20(滑り部)の振幅が大きくなり、ある一定以上
になると、刃16が吊材12に当たり、吊材12が切断
される。そうすると、固定ピンが外れる方向に働くよう
取付けられたバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cによっ
て、また重力によって、また地震振幅に応じすり鉢等の
固定ピン挿入部の勾配に従って持ち上がることによっ
て、固定ピンの挿入部7-vから固定ピン7が外れ、免震
される構造体1と免震される構造体を支持する構造体2
との固定が解除される。8.1.2.2.のロック解除型と同様
に、地震センサー振幅装置(振り子型13、重力復元型
14、バネ復元型15)側の刃16の出を調整可能にす
るか、または、地震センサー振幅装置と刃16とを繋い
でいる(レリーズ8-r内の)ワイヤー・ロープ・ケーブ
ル・ロッド等8の長さ(弛みの有無)を調整可能にする
かなどして、刃16と吊材12との間隔を自由に変えら
れるようにし、地震センサー振幅装置の地震感度を自由
に変えられるようにすること、また、振り子の吊り長さ
を調整可能とすることにより、固定ピン7解除の地震力
の大きさを自由に変更できるものである。地震センサー
振幅装置が、図63は重力復元型、図64はバネ復元
型、図66は振り子型の、吊材切断型の地震センサー
(振幅)装置装備型固定装置の実施例を示している。図
63〜64の(a)は、地震センサー振幅装置(重力復
元型14、バネ復元型15)の免震皿3により、振幅が
自由にされた重り20(滑り部)の作用部(押出し部・
引張り部等)17に刃16が付いた場合であり、図63
〜64の(b)は、地震センサー振幅装置(重力復元型
14、バネ復元型15)の免震皿3により、振幅が自由
にされた重り20(滑り部)と刃16とが、(必要によ
りレリーズ8-rを介して)ワイヤー・ロープ・ケーブル
・ロッド等8と繋がれている場合である。図66の(a)
は、地震センサー振幅装置13の振り子に刃16が付い
た場合であり、図66(b)は、振り子と刃16とが、
(必要によりレリーズ8-rを介して)ワイヤー・ロープ
・ケーブル・ロッド等8と繋がれている場合である。な
お、固定ピン7の吊材12が免震される構造体1の側に
出ている場合は、吊材12の取付け部12-fは免震され
る構造体1に固定されている。逆に、固定ピン7の吊材
12が免震される構造体1を支持する構造体2の側に出
ている場合は、吊材12の取付け部12-fは、支持する
構造体2に固定されている。なお、図の固定装置Gが、
免震される構造体1、免震される構造体を支持する構造
体2に対して、逆に取り付けられる場合もある。また、
地震センサー(振幅)装置は支持する構造体に固定され
ている方がよい。 (2) 地震センサー装備型 1) 一般 図66−3は、請求項37項記載の発明の、吊材切断型
地震センサー(振幅)装置装備型固定装置のうち、地震セ
ンサー装備型固定装置の実施例を示している。地震セン
サー装置J-bから信号を伝える電線23により連動する
ロック部材制御装置47に刃16が付き、その先に固定
ピン7を支えている吊材12があって、地震の加速度、
速度、または変位がある一定以上になると、地震センサ
ー装置J-bがそれを感知し、ロック部材制御装置47が
作動して刃16が吊材12に当たり、吊材12が切断さ
れる。そうすると、固定ピンが外れる方向に働くよう取
付けられたバネ・ゴム・磁石等9-cにより固定ピンの挿
入部7-vから固定ピン7が外れ、免震される構造体1と
免震される構造体を支持する構造体2との固定が解除さ
れる。なお、固定ピン7の吊材12が免震される構造体
1の側に出ている場合は、吊材12の取付け部12-fは
免震される構造体1に固定されている。逆に、固定ピン
7の吊材12が免震される構造体1を支持する構造体2
の側に出ている場合は、吊材12の取付け部12-fは、
支持する構造体2に固定されている。8.1.2.2.のロック
解除型と同様に、地震センサー装置J-bの地震感度を自
由に変えられるようにすることにより、固定ピン7解除
の地震力の大きさは自由に変更できるものである。な
お、図の固定装置Gが、免震される構造体1、免震され
る構造体を支持する構造体2に対して、逆に取り付けら
れる場合もある。また、地震センサーは支持する構造体
に固定されている方がよい。 2)地震発電による地震センサー装備型 請求項37項記載の発明の、吊材切断型地震センサー
(振幅)装置装備型固定装置のうち、7.1.記載の免震によ
る地震発電装置、または 7.2.記載の地震発電装置型地
震センサーによって作動する固定装置の実施例を示して
いる。図81−3はその一例で、7.1.!)のピン型の地震
発電装置を使用したものである。ロック部材制御装置4
7は、7.1. 1)、2)で説明されている地震発電装置型地
震センサーJ-kと、信号を伝える電線23により連絡さ
れている。このロック部材制御装置47に刃16が付
き、その先に固定ピン7を支えている吊材12がある。
地震時に地震発電装置Kが作動し、その発電した電力に
よりロック部材制御装置47も作動して刃16が吊材1
2に当たり、吊材12が切断される。そうすると、固定
ピンが外れる方向に働くよう取付けられたバネ・ゴム・
磁石等9-cにより固定ピンの挿入部7-vから固定ピン7
が外れ、免震される構造体1と免震される構造体を支持
する構造体2との固定が解除される。なお、固定ピン7
の吊材12が免震される構造体1の側に出ている場合
は、吊材12の取付け部12-fは免震される構造体1に
固定されている。逆に、固定ピン7の吊材12が免震さ
れる構造体1を支持する構造体2の側に出ている場合
は、吊材12の取付け部12-fは、支持する構造体2に
固定されている。地震発電装置型地震センサーJ-kの、
地震力に対する出力の設定を調整できるようにすること
により、固定ピン7解除の地震力の大きさは自由に変更
できるものである。なお、図の固定装置Gが、免震され
る構造体1、免震される構造体を支持する構造体2に対
して、逆に取り付けられる場合もある。また、地震発電
による地震センサー装置は支持する構造体に固定されて
いる方がよい。 8.1.2.2. 間接方式(ロック解除型) 以下、地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の固定
ピン等の固定装置の作動部のロックのみを解除する間接
方式の実施例に基づいた具体的説明をする。地震センサ
ー(振幅)装置装備型固定装置の固定ピン等の固定装置
の作動部のロックのみを解除する間接方式のロック形式
について、分類すると次のようになる。 1) ロック形式 上記の間接方式について、固定ピン等の固定装置の作動
部をロックする機能をもった部材(以下、「ロック部
材」と呼ぶ)の、ロック形式から、次の2つに分けられ
る。 a) ロックピン方式(8.1.2.1. 1)参照) 図61、62、65、67〜78−3、83、89−1
〜89−4、82参照。 b) ロック弁方式(8.1.2.1. 2)参照) 図82−3、84参照。 2) ロック方式 以上のそれぞれは、ロック方式から、次の2つに分けら
れる。 a) 一段ロック方式 図61、62、65、67〜78−3、83、89−1
〜89−4参照。 b) 二段以上ロック方式( 8.1.2.2.4. 2)参照) 図82参照。 3) ロック個数 さらに、以上のそれぞれは、ロックの個数から、次の2
つに分けられる。 a) 一重ロック方式 図61、62、65、67〜78−3、82〜84、8
9−1〜89−4参照。 b) 二重以上ロック方式( 8.1.2.2.4. 3)参照) 図82−6、82−7参照。 8.1.2.2.1. 基本形 請求項38項〜38−1項は、ロック解除型の地震セン
サー(振幅)装置装備型固定装置の発明である。免震さ
れる構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固
定して、風揺れ等を防止する固定装置において、地震時
以外は、固定装置の作動部をロックするロック部材が働
いて固定装置はロックされ、風揺れ等を防止する固定装
置において、重りとそれを定位置に戻すバネ・ゴム・磁
石等からなる装置、重り(滑り部)とそれを定位置に戻
し且つそれが滑る球面すり鉢型等の免震皿からなる装
置、重りとそれを振り子として支持する部材とからなる
装置等の、地震力によってこの重りが振動する地震セン
サー振幅装置、または電気式振動計等の地震センサー
(地震センサー振幅装置および地震センサーを地震セン
サー(振幅)装置という)をもち、前記ロック部材と接
続され、連動し、地震時にその加速度がある一定以上の
大きさになると、地震センサー振幅装置の重りの振幅が
ある一定以上の大きさになり、重りにより直接またはそ
れに連動された部材によって、または地震センサーによ
り作動するモーターまたは電磁石等の作動部材によっ
て、固定装置のロック部材が解除され、免震される構造
体と免震される構造体を支持する構造体との固定が解除
されるように構成されてなることを特徴とする地震セン
サー振幅装置装備型固定装置である。また、固定装置の
作動部が固定ピンの場合は以下のようになる。固定ピン
の挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される構造体
に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体に設
け、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを、挿入部に固定ピンを挿入することよって固定
し、地震時以外は、固定ピンに、固定ピンをロックする
ロック部材が係合されて風揺れ等を防止する固定装置に
おいて、地震センサー振幅装置または電気式振動計等の
地震センサーをもち、前記ロック部材と接続され、地震
時にその加速度がある一定以上の大きさになると、地震
センサー振幅装置の重りの振幅がある一定以上の大きさ
になり、重りにより直接またはそれに連動された部材に
よって、または地震センサーにより作動するモーターま
たは電磁石等の作動部材によって、固定ピンのロック部
材を解除し、免震される構造体と免震される構造体を支
持する構造体との固定が解除されるように構成されてな
ることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装
置である。以上のロック解除型の地震センサー(振幅)
装置装備型固定装置は、ロック部材が、ロックピンとロ
ック弁に分けられることからロックピン方式とロック弁
方式との2つの方式に分かれる。 1) ロックピン方式 請求項38−2は、8.1.2.2.の地震センサー(振幅)装
置装備型固定装置のロック部材が、ロックピンである方
式(ロックピン方式)の、固定装置の発明である。図7
8−1は、その地震センサー振幅装置装備型固定装置の
地震センサー振幅装置装備型の実施例である。この地震
センサー(振幅)装置装備型固定装置には、固定ピン7
をロックする機能をもった部材11(ロックピン・ロッ
ク弁等、以下、「ロック部材」と呼ぶ)があり、通常時
は固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cに差し込まれて
いる。前述の地震センサー、または地震センサー振幅装
置が、地震時に振幅がある一定以上になると、固定ピン
のロックを解除する。この固定ピンが外れる方向に働く
よう取付けられたバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cに
より、また重力により、また地震振幅に応じすり鉢等の
固定ピン挿入部の勾配に従って持ち上がる(図78−
1)ことによって、この固定ピンの挿入部等からこの固
定ピンが外れ、免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体との固定が解除されるように構成され
る。なお、図78−1において、固定ピンの挿入部が、
7-vm/vとなっているのは、7-v(固定ピンの挿入部)
または7-vm(固定ピンのすり鉢形状・球面形状等の凹
形態の挿入部)と言う意味である(図1からの全ての図
面に共通することであるが、「/」は「または」の意味
である。)。図66−2は、その地震センサー装備型固
定装置の地震センサー振幅装置装備型の実施例である。 2) ロック弁方式 請求項38−3項は、8.1.2.2.の地震センサー(振幅)
装置装備型固定装置のロック部材が、ロック弁である方
式(ロック弁方式)の、固定装置の発明である。8.1.2.
2.の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置におい
て、固定ピンを支持する筒中を液体・気体等をほぼ漏ら
さずにスライドするピストン状部材を伴った固定ピンの
ロックを、この筒の端と端とを繋ぐ管か、ピストン状部
材に開いている孔かに設けた、または両方に設けた、
(逆流を許さない)ロック弁を地震センサー(振幅)装
置と連動して開閉することにより、行うことを特徴とす
る地震センサー(振幅)装置装備型固定装置である。図
84は、8.1.2.2.3.の請求項41項の発明の、地震力に
よる自動復元型が組み合わさった場合の、ロック弁方式
の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の地震セン
サー振幅装置装備型の場合の実施例である。固定ピンの
支持部は、筒部とその中に入るピストン状部材からな
り、筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドする
ピストン状部材をもった固定ピンが、その筒に挿入さ
れ、その外に固定ピン先端が突き出ており、さらに、こ
の筒の端と端とは管で繋がれているか、ピストン状部材
に孔が開いているかしており、固定ピンに、この固定ピ
ンをロックするロック弁(ロック部材)が、この管に
か、ピストン状部材の孔にか、または両方に付いてお
り、地震時に、地震センサー振幅装置の重りまたは振り
子の振幅がある一定以上の大きさになると、その重りま
たは振り子により、固定ピンのロック弁を開いて、免震
される構造体と免震される構造体を支持する構造体との
固定が解除されるように構成される。具体的に、図に基
づいて説明すると、筒中の液体や空気等を漏らさずスラ
イドするピストン状部材7-pをもった固定ピン7が、そ
の筒(固定ピン取付け部)7-aに挿入され、筒7-aの外
に固定ピン先端7-wが突き出ており、さらに、筒7-aの
ピストン状部材7-pがスライドする端と端とは管7-eで
繋がれている。管7-eには、ロック弁(ロック部材)7
-fが取付けられており、ピストン状部材7-pが押出され
る時に開くようになっている。さらに、上述の地震セン
サー振幅装置(振り子型13、重力復元型14、バネ復
元型15)をもち、地震センサー振幅装置またはそれに
連動した部材(ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド
等)の先に、管7-eのロック弁(ロック部材)7-fを開
く作用部(押出し部・引張り部等)7-hを持つ。(a)図
は地震センサー振幅装置(バネ復元型)15の場合、
(b)図は地震センサー振幅装置(重力復元型)14の場
合である。なお、作用部7-hは、重力またバネ等(バネ
・ゴム・磁石等)7-iによって、ロック弁(ロック部
材)7-fを常に閉じる状態にしておく。地震時には、地
震センサー振幅装置(振り子型13、重力復元型14、
バネ復元型15)の重りが振動し、作用部7-hに作用し
て(押出して)ロック弁(ロック部材)7-fを開く。請
求項41項の発明の、すり鉢形状・球面形状等の凹形状
の固定ピンの挿入部7-vm を有していることから、地震
力により固定ピン先端7-wが、すり鉢形状の挿入部勾配
により、持ち上がり、免震装置全体が可動し始める。逆
に、地震終了時には、バネ等7-oまた重力(固定ピン7
が免震される構造体1に取付けられる場合)の働きによ
り、固定ピン先端7-wが、すり鉢形状の挿入部勾配に従
いながら突き出る方向に働き、かつ、ロック弁(ロック
部材)7-fも突き出る方向にしか開かないので、すり鉢
形状の挿入部勾配に従いながら最も底で止まって、免震
される構造体Aが固定される。ロック弁(ロック部材)
7-fの性格により、(地震時以外の)通常時は、固定ピ
ン先端7-wは下に突き出す方向性のみを持ち、引き込む
ことは、地震時以外には起こらない。筒7-aの中にバネ
等(バネ・ゴム・磁石等)7-oが入り、また重力によ
り、ピストン状部材7-pをもった固定ピン7をセット
(=ロック・固定)する方向に筒外に押出す役割をする
場合もある。また、筒7-a、及び管7-eとは、潤滑油等
で満たされている場合もある。図84では、固定ピン7
が免震される構造体1に、固定ピンの挿入部7-vが免震
される構造体を支持する構造体2に、取付けられている
が、逆の関係の場合もある。固定ピンの挿入部7-vおよ
び固定ピン7のうち、どちらか一方が免震される構造体
1に、もう一方が免震される構造体を支持する構造体2
に設けられる。また、筒7-aの上部に関して、5.2.同様
に、単に止め金が固定されている場合もあるが、雌ネジ
が切られて、雄ネジ7-dが挿入されている場合もある。
この雄ネジ7-dは、入り込み方向に回転して締めること
により、バネ等7-oを圧縮して、バネ・ゴム・磁石等7
-oの反発力を強め、固定ピン先端7-wの押し出す力を強
めるという機能をもち、復元力を高めたり、地震後の免
震される構造体Aの残留変位の矯正を可能にしたりす
る。以下、さらに、地震センサー振幅装置装備型と地震
センサー装備型の場合の実施例をそれぞれ説明する。 (1) 地震センサー振幅装置装備型 図61〜62、65は、重力復元型・バネ復元型・振り
子型の地震センサー振幅装置装備型固定装置の実施例を
示している。これらの固定装置には、固定ピン7をロッ
クするロック部材11があり、この固定ピン7の欠き込
み・溝・窪み7-cに差し込まれている。地震によって、
振幅が自由にされた重り20(滑り部)の振幅が大きく
なり、ある一定以上になると、この重り20(滑り部)
またはそれに連動された部材が、ロック部材11のロッ
クを解除する方向に作用し、この固定ピンの欠き込み・
溝・窪み7-cから、固定ピン7のロック部材11が外れ
る。そうすると、固定ピンが外れる方向に働くよう取付
けられたバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cにより、ま
た重力により、また地震振幅に応じすり鉢等の固定ピン
挿入部の勾配に従って持ち上がることによって、固定ピ
ンの挿入部7-vから固定ピン7が外れ、免震される構造
体1と免震される構造体を支持する構造体2との固定が
解除される。また、ロック部材11は、バネ等9-cによ
り、ロック解除の方向とは逆方向に、常時押出されてい
るか引張られている形になっている。さらに、ロック部
材11は垂直方向には拘束され、持ち上らないようにな
っており、水平方向にのみスライドするように取付けら
れている。重り20(滑り部)に連動する部材として
は、図61〜62の(a)(b)のように作用部(押出し部・
引張り部等)17、または、図61〜62の(c)(d)のよ
うにレリーズ8-r内のワイヤー・ロープ・ケーブル・ロ
ッド等8がある。また、振り子13に連動する部材とし
ても、同様に、図65(a)(b)のように作用部(押出し部
・引張り部等)17、または、図65(c)(d)のようにレ
リーズ8-r内のワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等
8がある。なお、図67、68(a)〜(b)、69(a)〜(b)
のスライド装置24のように、固定ピン側のロック部材
11の出を調整可能にするか、または、地震センサー振
幅装置13、14、15のロック部材11とレリーズ8
-r内のワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8との接
合長さ(弛みの有無)を調整可能にするかなどして、地
震センサー振幅装置13、14、15のロック部材11
に対する感度を自由に変えることができるようにするこ
とにより、また、振り子の吊り長さを調整可能とするこ
とにより、固定ピン7解除の地震力の大きさを自由に変
更できるものである。また、地震センサー振幅装置とロ
ック部材11との間隔調整の方法としては、上記の方法
以外にも、地震センサー振幅装置の作用部(押出し部・
引張り部等)17の先端の出を調整可能とする方法もあ
る。地震センサー振幅装置が、図61は重力復元型、図
62はバネ復元型、図65は振り子型の、ロック解除型
の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の実施例で
ある。図61〜62の(a)(b)は、重力復元型・バネ復元
型地震センサー振幅装置14・15の免震皿3により振
幅が自由にされた重り20(滑り部)またはその連動さ
れた部材の先に(振幅時の重り20またはその連動され
た部材がぶつかる範囲内に)、固定ピン7をロックする
ロック部材11がある場合である。図61〜62の(c)
(d)は、重力復元型・バネ復元型地震センサー振幅装置
14・15の免震皿3により振幅が自由にされた重り2
0(滑り部)の連動された部材の先に、固定ピン7をロ
ックするロック部材11がある場合である。つまり、重
り20(滑り部)またはその連動された部材と、固定ピ
ン7をロックするロック部材11とが、(必要によりレ
リーズ8-rを介して)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロ
ッド等8によって繋がれている場合である。図65(a)
(b)は、振り子型地震センサー振幅装置13により振幅
が自由にされた重り20またはその連動された部材の先
に(振幅時の重り20またはその連動された部材がぶつ
かる範囲内に)、固定ピン7をロックするロック部材1
1がある場合である。図65(c)(d)は、振り子型地震セ
ンサー振幅装置13により振幅が自由にされた重り20
の連動された部材の先に、固定ピン7をロックするロッ
ク部材11がある場合である。つまり、重り20または
その連動された部材と、固定ピン7をロックするロック
部材11とが、(必要によりレリーズ8-rを介して)ワ
イヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8によって繋がれ
ている場合である。また、図78−3は、前述の地震セ
ンサー振幅装置15の中に固定ピン7が入り、地震セン
サー振幅装置15の重り20が同時にロック部材11の
役割を果たす場合である。地震センサー振幅装置15の
ロック部材11が地震時に振動状態となり、固定ピン7
の欠き込み・溝・窪み7-cからロック部材11が外れる
と、バネ・ゴム・磁石等9-cにより固定ピン7が持ち上
がり、固定装置が解除される。なお、図の固定装置G
が、免震される構造体1と免震される構造体を支持する
構造体2に対して、逆に取り付けられる場合もある。ま
た、地震センサー(振幅)装置は支持する構造体に固定
されている方がよい。 (2) 地震センサー装備型 1) 一般 地震センサー装備型自動復元型固定装置のうちで、固定
ピンの復帰を、地震力を用いた自動復元とする型であ
る。(1)の地震センサー振幅装置の代わりに地震センサ
ーを使ったもので、固定装置の解除時の感度の精度が上
げられる。しかし、固定ピンの復帰は、地震力だけを利
用して行う型である。また、動電型、圧電型、可変抵抗
型(しゅう動抵抗式、ひずみゲージ式等)、可変インダ
クタンス型(空隙変化型変換素子、差動トランス等)、
サーボ加速度型等の、あるいはその他地震計等に使用さ
れている形式の電気式振動計を、地震センサーとして装
備した固定装置も考えられる。図66−2は、請求項3
8項記載の発明の固定装置の実施例を示している。地震
時以外、特に風時に、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止す
る固定装置に、上記形式の電気式振動計を利用した地震
センサー装置が装備されたものである。これらの固定装
置には固定ピン7をロックするロック部材11があり、
通常時は固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cに差し込
まれている。地震時には、地震センサー装置J-bに、信
号を伝える電線23により連動するロック部材制御装置
47が、この固定装置のロックを解除する。つまり、地
震時以外、特に風時に、免震される構造体1と免震され
る構造体を支持する構造体2とを固定して、風揺れ等を
防止する固定装置Gにおいて、地震時に加速度あるいは
振幅がある一定以上になると、地震センサー装置J-bが
それを感知し、連動するロック部材制御装置47によ
り、この固定ピンの挿入部等7-vからこの固定ピン7を
外し、免震される構造体1と免震される構造体を支持す
る構造体2との固定を解除することにより構成される。
具体的に述べると、図66−2のように、地震を感知す
る地震センサー装置J-b、ロック部材制御装置47があ
る。地震の加速度、速度、または変位がある一定以上に
なると、地震センサー装置J-bがそれを感知し、ロック
部材制御装置47がロック部材11のロックを解除する
方向に作用し、この固定ピンの欠き込み・溝・窪み7-c
から、固定ピン7のロック部材11が解除される。そう
すると、固定ピン7が外れる方向に働くよう取付けられ
たバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cにより固定ピンの
挿入部7-vから固定ピン7が外れ、免震される構造体1
と免震される構造体を支持する構造体2との固定が解除
される。また、ロック部材11は、バネ等9-cにより、
ロック解除の方向とは逆方向に、常時押出されているか
引張られている形になっている。さらに、ロック部材1
1は垂直方向には拘束され、持ち上らないようになって
おり、水平方向にのみスライドするように取付けられて
いる。地震センサー装置J-bのロック部材11に対する
感度を自由に変えられることにより、固定ピン7解除の
地震力の大きさは自由に変更できるものである。なお、
図の固定装置Gが、免震される構造体1、免震される構
造体を支持する構造体2に対して、逆に取り付けられる
場合もある。また、地震センサー(振幅)装置は支持す
る構造体に固定されている方がよい。図86−4〜86
−5は、請求項38−1の発明による地震センサー装置
装備型固定装置のうち、固定ピン型固定装置の実施例
で、地震センサーJ-bからの信号により作動する電気型
の場合である。この例はすり鉢形状・球面形状等の凹形
態の挿入部7-vmに挿入された固定ピン7に、この固定
ピン7をロックする方向でロック部材11を差し込み、
固定装置Gをロックするタイプである。この固定装置G
を作動させる機構には、ロック部材制御装置(電磁石)
を使用する方法と、ロック部材自動制御装置(モータ
ー)を使用する方法とがあり、図86−4は前者の例、
図86−5は後者の例である。 免震される構造体1に
設置された固定装置Gの固定ピン7が、免震される構造
体を支持する構造体2に設けられたすり鉢形状・球面形
状等の凹形態の挿入部7-vmに挿入されており、通常時
このロック部材11は、バネ等9-cにより、固定ピン7
に設けられた欠き込み・溝・窪み7-cに挿入され、固定
ピン7をロックしている機構になっている。地震センサ
ーJ-bが一定以上の地震力を感知すると、ロック部材制
御装置(電磁石)45あるいはロック部材自動制御装置
(モーター)46が作動して、ロック部材11を固定ピ
ン7をロックを解除する方向に動かし、欠き込み・溝・
窪み7-cからロック部材11を外すことで固定ピン7の
ロックを解除し、固定装置Gを解除して免震される構造
体1と免震される構造体を支持する構造体2との固定を
解除し、地震センサーJ-bが地震の終了を感知すると、
ロック部材制御装置(電磁石)45あるいはロック部材
自動制御装置(モーター)46が作動を止め、ロック部
材11が元に戻り固定ピン7がロックされることで固定
装置Gが作動し、免震される構造体1と免震される構造
体を支持する構造体2とを固定して、通常の状態へ戻す
機構である。このとき地震センサーJ-bが地震の終了を
感知してから、一定の時間をおいて固定装置を作動させ
るための、タイマーを設ける場合もある。 2)地震発電による地震センサー装備型 地震発電装置による地震センサーにより、固定装置を解
除する固定装置の発明である。これは7.記載の地震発
電の電気により電動モーターまた電磁石等を使用して、
固定ピンのロックを解除する(固定ピン自体の解除はバ
ネ等または地震力を利用する)間接方式と、固定ピン自
体を解除する直接方式(8.1.2.3.2.(2))との二通りに
分かれる。つまり、 ■1 間接方式(固定ピンのロックを解除するタイプ) 固定ピンをロックする部材(ロック部材)が、ロックピ
ンとロック弁とに分けられることから、以下のようにロ
ックピン方式とロック弁方式との2つに分れる。 a) ロックピン方式 図81−2〜81−4に見られるような固定ピンの引抜
きまた挿入運動をロックするロックピン(ロック部材)
11(一段ロック)の解除、図82に見られるような第
1のロックピン(ロック部材)7-l、第2のロックピン
(ロック部材)7-n(二段ロック)の解除、 b) ロック弁方式 図84に見られるような固定ピンの引抜きまた挿入運動
をロックするロック弁(ロック部材)7-fの解除、図8
2−3に見られるような固定ピンの引抜きまた挿入運動
をロックするロック弁(ロック部材)7-efの解除、等
に見られるような固定ピンのロック部材(ロックピン、
ロック弁)の解除の場合、 ■2 直接方式(固定ピンの解除を直接行うタイプ) 図81−5〜81−6に見られるような固定ピン自体の
引抜きまた挿入を行う場合(8.1.2.3.2.(2)参照)、の
二通りに分かれる。ここでは、 間接方式(固定ピン
のロックを解除するタイプ)の場合である。図81−2
は、請求項38−4項記載の発明の固定装置の実施例を
示している。これは前記(2) 1)の地震センサーの代わり
に7.1.記載の免震による地震発電装置、または 7.2.記
載の地震発電装置型地震センサーを用いる場合で、固定
装置の作動に当たって電源設備を必要としない。固定装
置Gには固定ピン7をロックするロック部材11があ
り、通常時は固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cに差
し込まれている。地震時には、地震発電装置型地震セン
サーJ-kと連動するロック部材制御装置47が、この固
定装置Gのロックを解除する。地震時に地震発電装置型
地震センサーJ-kが作動し、ロック部材制御装置47も
連動してこの固定ピンの挿入部等7-vからこの固定ピン
7を外し、免震される構造体1と免震される構造体を支
持する構造体2との固定を解除することにより構成され
る。具体的に述べると、図81−2のように、地震を感
知し、地震力により作動し発電する地震発電装置型地震
センサーJ-k、および電線23によりこれと連絡されて
いるロック部材制御装置47がある。地震力が一定以上
になって、地震発電装置型地震センサーJ-kの発電する
電圧が装置を作動させるのに必要な電圧以上になると、
ロック部材制御装置47も作動してロック部材11のロ
ックを解除する方向に作用し、この固定ピンの欠き込み
・溝・窪み7-cから、固定ピン7のロック部材11が解
除される。そうすると、固定ピン7が外れる方向に働く
よう取付けられたバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cに
より、また重力により、また地震振幅に応じすり鉢等の
固定ピン挿入部の勾配に従って持ち上がることによっ
て、固定ピンの挿入部7-vから固定ピン7が外れ、免震
される構造体1と免震される構造体を支持する構造体2
との固定が解除される。また、ロック部材11は、バネ
等9-cにより、ロック解除の方向とは逆方向に、常時押
出されているか引張られている形になっている。さら
に、ロック部材11は垂直方向には拘束され、持ち上ら
ないようになっており、水平方向にのみスライドするよ
うに取付けられている。地震発電装置型地震センサーJ
-kの、地震力に対する出力の設定を調整できるようにす
ることにより、固定ピン7解除の地震力の大きさは自由
に変更できるものである。なお、図の固定装置Gが、免
震される構造体1、免震される構造体を支持する構造体
2に対して、逆に取り付く場合もある。また、地震セン
サー装置は支持する構造体に固定されている方がよい。
図86−4〜86−5は、請求項38−4の発明による
地震発電装置型地震センサーを装備した地震センサー装
置装備型固定装置のうち、固定ピン型固定装置の実施例
である。この例はすり鉢形状・球面形状等の凹形態の挿
入部7-vmに挿入された固定ピン7に、この固定ピン7
をロックする方向でロック部材11を差し込み、固定装
置Gをロックするタイプである。この固定装置Gを作動
させる機構には、ロック部材制御装置(電磁石)を使用
する方法と、ロック部材自動制御装置(モーター)を使
用する方法とがあり、図86−4は前者の例、図86−
5は後者の例である。 免震される構造体1に設置され
た固定装置Gの固定ピン7が、免震される構造体を支持
する構造体2に設けられたすり鉢形状・球面形状等の凹
形態の挿入部7-vmに挿入されており、通常時このロッ
ク部材11は、バネ等9-cにより、固定ピン7に設けら
れた欠き込み・溝・窪み7-cに挿入され、固定ピン7を
ロックしている機構になっている。地震力が一定以上に
なって、地震発電装置型地震センサーJ-kの発電する電
圧が装置を作動させるのに必要な電圧以上になると、そ
の発電した電力によりロック部材制御装置(電磁石)4
5あるいはロック部材自動制御装置(モーター)46が
作動して、ロック部材11を固定ピン7をロックを解除
する方向に動かし、欠き込み・溝・窪み7-cからロック
部材11を外すことで固定ピン7のロックを解除し、固
定装置Gを解除して免震される構造体1と免震される構
造体を支持する構造体2との固定を解除し、地震力が一
定以下になって、地震発電装置型地震センサーJ-kの発
電する電圧が装置を作動させるのに必要な電圧以下にな
ると、ロック部材制御装置(電磁石)45あるいはロッ
ク部材自動制御装置(モーター)46が作動を止め、ロ
ック部材11が元に戻り固定ピン7がロックされること
で固定装置Gが作動し、免震される構造体1と免震され
る構造体を支持する構造体2とを固定して、通常の状態
へ戻す機構である。このとき地震発電装置型地震センサ
ーJ-kの発電する電圧が一定以下になってから、一定の
時間をおいて固定装置を作動させるための、タイマーを
設ける場合もある。 8.1.2.2.2. 電気等による自動復元型 請求項39項は、固定装置が解除された場合に、地震後
に電気等により自動的に固定状態に復帰させる地震セン
サー(振幅)装置装備型固定装置(ロック解除型)の発
明である。この発明は、8.1.2.2.1.の地震センサー(振
幅)装置装備型固定装置(ロック解除型)に、固定装置
自動復元装置を取り付ける事により、固定装置解除後の
固定ピンの元の位置への自動復帰を可能にしたものであ
る。具体的には、固定ピン7に固定装置自動復元装置2
1が設けられ、地震後に、固定装置自動復元装置21
が、固定ピン7をロック部材11の係合する位置に自動
復元するもので、その位置は、固定ピン7が完全に解除
されたときに来る位置に設置される。以下、構成を説明
する。 (1) 地震センサー振幅装置装備型 1) 重力復元型・バネ復元型地震センサー振幅装置装備
型 図67〜68は、重力復元型・バネ復元型地震センサー
振幅装置装備型固定装置の実施例を示している。 a) 中心接点型 前述の重力復元型、バネ復元型地震センサー振幅装置の
場合であり、地震センサー振幅装置14、15の免震皿
上の重り20(滑り部)と、その(地震前また地震後
の)停止位置との双方に、電気等の接点23-cが取付け
られている。地震後において、重り20(滑り部)がこ
の停止位置に継続的にとどまり、免震皿上・重り20
(滑り部)双方の電気等の接点23-cが重なり続け、電
気等の場合には、通電状態が継続すると、固定装置自動
復元装置21が作動して、固定装置自動復元装置の固定
装置への作用部(押出し部・引張り部等)17が、固定
ピン7を、(固定ピンの挿入部が上にある場合には)押
し上げ、また(固定ピンの挿入部が下にある場合には)
押し下げて、ロック部材11が係合する位置に自動復元
させ、その後、固定装置自動復元装置21自体は、元の
位置に戻るものである(そして再度地震等により双方の
電気等の接点23-cが重なり、スイッチが入るまで、節
電停止状態に入る)。 b) 周辺接点型 上述の重力復元型、バネ復元型地震センサー振幅装置1
4、15の免震皿上の重り20(滑り部)と、その(地
震前また地震後の)停止位置以外の周辺部との双方に、
電気等の接点23-cが取付けられている。通常時は、こ
の停止位置に、重り20(滑り部)がとどまり、接点2
3-cが接せずに通電せず、固定装置自動復元装置21は
作動せず、よって固定ピンには作用しない。地震時に、
この停止位置より移動すると、双方の電気等の接点23
-cが重なり合い通電し、地震後、この停止位置に重り2
0(滑り部)が再びとどまり、通電しなくなると、この
固定装置自動復元装置21内のモーター、バネ等、また
は重力により、固定装置自動復元装置21の固定装置へ
の作用部(押出し部・引張り部等)17が、固定ピン等
の固定装置の作動部7を、(固定ピンの挿入部が上にあ
る場合には)押し上げ、また(固定ピンの挿入部が下に
ある場合には)押し下げ、ロック部材11が係合する位
置に復帰させ、その後、作用部自体は元の位置に戻ると
いうものである。図67は、重力復元型の地震センサー
振幅装置の場合、図68は、バネ復元型の地震センサー
振幅装置の場合の実施例である。重力復元型地震センサ
ー振幅装置14の免震皿3は、全方向性を持った球面ま
たすり鉢状等の凹曲面滑り面部をもったものが望ましい
が、一方向性(往復を含む、以下同じ)でもよい。また
凹曲面でない平面形状の滑り面部を有する免震皿3の場
合は、バネ復元型の、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)9
で元の位置に復元させる場合もある。図67(a)(b)、図
68(a)(b)は、地震センサー振幅装置(重力復元型、バ
ネ復元型)14、15の免震皿3により、振幅が自由に
された重り20(滑り部)の先に、ロック部材11があ
る場合、図67(c)図68(c)は、地震センサー振幅装置
(重力復元型、バネ復元型)14、15の免震皿3によ
り、振幅が自由にされた重り20(滑り部)もしくは重
り20(滑り部)に連動された部材と、ロック部材11
とが、レリーズ8-rを介して、ワイヤー・ロープ・ケー
ブル・ロッド等8と繋がれている場合である。なお、図
67〜68は、中心接点型のものである。周辺接点型の
地震センサー振幅装置の詳細については、図79(b)、
図80(b)の地震センサー振幅装置14、15に表され
ており、そのうち図79は重力復元型の場合、図80は
バネ復元型の場合の実施例を示している。 2) 振り子型地震センサー振幅装置装備型 図69は、振り子型地震センサー振幅装置装備型固定装
置発明の実施例を示している。前述の振り子型の地震セ
ンサー振幅装置13による固定装置に、電気等による固
定装置自動復元装置21が取付けられたものである。 a) 中心接点型 前述の振り子型地震センサー振幅装置の場合の実施例で
あり、地震センサー振幅装置13の振り子と、その停止
位置との双方に、電気等の接点23-cが取付けられてい
る。地震後において、振り子がこの停止位置に継続的に
とどまり、双方の電気等の接点23-cが重なり続け、電
気等の場合には、通電状態が継続すると、固定装置自動
復元装置21が作動して、固定装置自動復元装置の固定
装置への作用部(押出し部・引張り部等)17が、固定
ピン等の固定装置の作動部7を、(固定ピンの挿入部が
上にある場合には)押し上げて、また(固定ピンの挿入
部が下にある場合には)押し下げて、ロック部材11が
係合する位置に自動復元させ、その後、固定装置自動復
元装置21自体は、元の位置に戻るものである(そして
再度地震等により双方の電気等の接点23-cが重なり、
スイッチが入るまで、節電停止状態に入る)。 b) 周辺接点型 地震センサー振幅装置13の振り子と、その停止位置以
外の周辺部との双方に、電気等の接点23-cが取付けら
れている。通常時は、この停止位置に、振り子(重り2
0)がとどまり、接点23-cが接せずに通電せず、固定
装置自動復元装置21は作動せず、よって固定ピン等の
固定装置の作動部7には作用しない。地震時に、振り子
がこの停止位置より移動すると、双方の電気等の接点2
3-cが重なり合い通電し、地震後、この停止位置に振り
子(重り20)が再びとどまり、通電しなくなると、こ
の固定装置自動復元装置21内のモーター、バネ等、ま
た重力により、固定装置自動復元装置21の固定装置へ
の作用部(押出し部・引張り部等)17が、固定ピン等
の固定装置の作動部7を、(固定ピンの挿入部が上にあ
る場合には)押し上げ、また(固定ピンの挿入部が下に
ある場合には)押し下げ、ロック部材11が係合する位
置に復帰させ、その後、作用部自体は元の位置に戻ると
いうものである。振り子も、全方向性を持ったものが望
ましいが、一方向性(往復を含む、以下同じ)でもよ
い。なお、図69(a)(b)は、地震センサー振幅装置13
の振り子の先に、ロック部材11がある場合、図69
(c)は、振り子もしくは振り子に連動された部材とロッ
ク部材11とが、レリーズ8-rを介して、ワイヤー・ロ
ープ・ケーブル・ロッド等8で繋がれている場合であ
る。図69は、中心接点型のものであるが、周辺接点型
の地震センサー振幅装置の詳細については、図81の
(b)の地震センサー振幅装置13に表されている。図6
7〜69について、以上に述べた他は、8.1.2.2.1.と同
じである。なお、固定装置Gが、免震される構造体1と
免震される構造体を支持する構造体2に対して、図67
〜69に示されているのとは逆に取り付けられる場合も
ある。前述のとおり、ロック部材11は、バネ等(バネ
・ゴム・磁石等)9-cまた重力によって、地震センサー
振幅装置側へ常時押出されている形になっている。ま
た、ロック部材11は、垂直には拘束されていて持ち上
らないようになっており、地震センサー振幅装置側方向
へのみ、水平にスライドするように取付けられ、固定ピ
ン等の固定装置の作動部7が押し上ってくると、自動的
に固定ピン等の固定装置の作動部7をロックするための
欠き込み・溝・窪み7-cに嵌り込む。また、8.1.2.3.の
地震センサー振幅装置装備型自動制御型固定装置におい
ても同様であるが、この自動復元装置21と反対側の固
定ピンの挿入部7-v側の先端部は、錐状等の先端が尖っ
た形であるのが望ましい。これは、固定ピン等の固定装
置の作動部7をロック部材11が係合する位置に戻すた
めにも必要である。挿入部7-vも、固定ピン等の固定装
置の作動部7が挿入しやすいように、すり鉢状等の凹形
状7-vm であるのが望ましい。また、固定ピン等の固定
装置の作動部の挿入部7-v側の先端部が、錐状等の尖っ
た形であれば、固定ピン等の固定装置の作動部7が、地
震後、残留変位のために、免震される構造体1の挿入部
7-vに入らない場合でも、免震される構造体の床版等1
に突き刺すようにして当たり、免震される構造体1を固
定する機能を持つ。そのためには、固定装置自動復元装
置21、また自動制御型固定装置22にも、固定ピン等
の固定装置の作動部7が、完全に挿入部7-vに貫入しな
くても途中停止できる遊び(途中停止による遊び)が必
要である。また、8.1.2.3.の地震センサー振幅装置装備
型自動制御型固定装置においても、堀込みのある挿入部
7-v、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部7-vmに
固定ピンが挿入する形のほかに、挿入部7-vが、免震さ
れる構造体の床版等1の側には貫通穴を持たず、単に、
固定ピン7が免震される構造体の床版等1に押し当た
り、その摩擦で固定される形のものも考えられ、その場
合の方が地震後の残留変位があっても固定が可能にな
る。図79〜81はその実施例を示しており、固定ピン
の先端部は、摩擦面積が最大になるよう平らにされてお
り、さらに、摩擦係数の大きいザラザラの仕上になって
いる。なお、固定装置Gが、免震される構造体1と免震
される構造体を支持する構造体2に対して逆に取り付け
られる場合もあり、その場合、以上のことは逆の関係に
なる。 (2) 地震センサー装備型 1) 一般 動電型、圧電型、可変抵抗型(しゅう動抵抗式、ひずみ
ゲージ式等)、可変インダクタンス型(空隙変化型変換
素子、差動トランス等)、サーボ加速度型等の、あるい
はその他地震計等に使用されている形式の電気式振動計
を、地震センサーとして装備した固定装置も考えられ
る。図69−2は請求項39項記載の発明の固定装置の
実施例を示している。地震センサーJ-bが一定以上の地
震を感知すると、信号を伝える電線23により連絡され
ているロック部材制御装置47が作動し、固定ピンをロ
ックするための欠き込み・溝・窪み7-cから、常時はバ
ネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cにより、固定ピン7を
ロックする方向へ押されているロック部材11を外す方
向で作用する(引き抜く)。そうすると、固定ピンが外
れる方向に働くよう取付けられたバネ・ゴム・磁石等9
-cにより固定ピンの挿入部7-vから固定ピン7が外れ、
免震される構造体1と免震される構造体を支持する構造
体2との固定が解除される。地震終了後は、地震センサ
ー装置J-bが地震の終了を感知して一定時間後、信号を
伝える電線23により連絡されている固定装置自動復元
装置21が作動して、固定装置自動復元装置の固定装置
への作用部(押出し部・引張り部等)17が、固定ピン
7に作用し(固定ピンの挿入部が上にある場合には押し
上げて、また固定ピンの挿入部が下にある場合には押し
下げて)、ロック部材11が係合する位置に自動復元さ
せる。ロック部材11は、垂直方向の変位を拘束されて
おり、地震センサー装置J-b側方向へのみ水平にスライ
ドするように取付けられ、固定ピン7が元の位置に戻る
と、自動的に固定ピンをロックするための欠き込み・溝
・窪み7-cに嵌り込む。その後、固定装置自動復元装置
21自体は、元の位置に戻る(そして再度地震センサー
装置が地震の開始とその終了を感知し、スイッチが入る
まで、節電停止状態に入る)。なお、固定装置Gが、免
震される構造体1と免震される構造体を支持する構造体
2に対して、図67〜69−2に示されているのとは逆
に取り付けられる場合もある。また、8.1.2.3.の地震セ
ンサー(振幅)装置装備型自動制御型固定装置において
も同様であるが、この自動復元装置21と反対側の固定
ピンの挿入部7-v側の先端部は、錐状等の先端が尖った
形であるのが望ましい。これは、固定ピン7をロック部
材11が係合する位置に戻すためにも必要である。挿入
部7-vも、固定ピン7が挿入しやすいように、すり鉢状
等の凹形状7-vmであるのが望ましい。また、固定ピン
の挿入部7-v側の先端部が、錐状等の尖った形であれ
ば、固定ピン7が、地震後、残留変位のために、免震さ
れる構造体1の挿入部7-vに入らない場合でも、免震さ
れる構造体の床版等1に突き刺すようにして当たり、免
震される構造体1を固定する機能を持つ。そのために
は、固定装置自動復元装置21、またロック部材制御装
置47にも、固定ピン7が、完全に挿入部7-vに貫入し
なくても途中停止できる遊び(途中停止による遊び)が
必要である。また、8.1.2.3.の地震センサー(振幅)装
置装備型自動制御型固定装置においても、堀込みのある
挿入部7-v、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部7
-vmに固定ピンが挿入する形のほかに、挿入部7-vが、
免震される構造体の床版等1の側には貫通穴を持たず、
単に、固定ピン7が免震される構造体の床版等1に押し
当たり、その摩擦抵抗で固定される形のものも考えら
れ、その場合の方が地震後の残留変位があっても固定が
可能になる。その場合、固定ピン7の先端部7-wは、摩
擦面積が最大になるよう平らにされ、さらに固定ピンの
先端部7-w、免震される構造体の床版等1で固定ピン先
端部7-wが突き当たる部分、あるいはその部分に設置さ
れる固定ピンを受ける部材7-vnは、摩擦抵抗が大とな
るような形状とする。図88(a)〜(h)はその実施例であ
る。また同じ部分に摩擦抵抗の大きい摩擦部材7-wmを
設置する場合もある。なお、固定装置Gが、免震される
構造体1と免震される構造体を支持する構造体2に対し
て逆に取り付けられる場合もあり、その場合、以上のこ
とは逆の関係になる。 2)地震発電による地震センサー装備型 8.1.2.2.2.(2) 1)の地震センサー装備型の代わりに7.1.
記載の免震による地震発電装置、または 7.2.記載の地
震発電装置型地震センサーを用いる場合がある。この場
合は固定装置の作動に当たって自身の発電した電気を用
いるため、電源設備を必要としない。図69−2は、請
求項39項記載の発明の固定装置の実施例を示してい
る。地震の加速度、速度、または変位がある一定以上に
なると、地震発電装置型地震センサーJ-kが作動し、そ
の発電した電力により連動するロック部材制御装置47
が作動し、固定ピンをロックするための欠き込み・溝・
窪み7-cから、常時はバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9
-cにより、固定ピン7をロックする方向へ押されている
ロック部材11を外す方向で作用する(引き抜く)。そ
うすると、固定ピンが外れる方向に働くよう取付けられ
たバネ・ゴム・磁石等9-cにより、固定ピンの挿入部7
-vから固定ピン7が外れ、免震される構造体1と免震さ
れる構造体を支持する構造体2との固定が解除される。
地震終了後は、地震発電装置型地震センサーJ-kが作動
を停止して一定時間後、信号を伝える電線23により連
絡されている固定装置自動復元装置21が作動して、固
定装置自動復元装置の固定装置への作用部(押出し部・
引張り部等)17が、固定ピン7を作動させて、(固定
ピンの挿入部が上にある場合には押し上げて、また固定
ピンの挿入部が下にある場合には押し下げて)、ロック
部材11が係合する位置に自動復元させる。ロック部材
11は、垂直方向の変位を拘束されており、地震センサ
ー装置J-b側方向へのみ水平にスライドするように取付
けられ、固定ピン7が元の位置に戻ると、自動的に固定
ピンをロックするための欠き込み・溝・窪み7-cに嵌り
込む。その後、固定装置自動復元装置21自体は、元の
位置に戻る(そして再度地震発電装置から信号が入力
し、スイッチが入るまで、節電停止状態に入る)。な
お、固定装置Gが、免震される構造体1と免震される構
造体を支持する構造体2に対して、図67〜69−2に
示されているのとは逆に取り付けられる場合もある。ま
た、8.1.2.3.の地震センサー(振幅)装置装備型自動制
御型固定装置においても同様であるが、この自動復元装
置21と反対側の固定ピンの挿入部7-v側の先端部は、
錐状等の先端が尖った形であるのが望ましい。これは、
固定ピン7をロック部材11が係合する位置に戻すため
にも必要である。挿入部7-vも、固定ピン7が挿入しや
すいように、すり鉢状等の凹形状7-vmであるのが望ま
しい。また、固定ピンの挿入部7-v側の先端部が、錐状
等の尖った形であれば、固定ピン7が、地震後、残留変
位のために、免震される構造体1の挿入部7-vに入らな
い場合でも、免震される構造体の床版等1に突き刺すよ
うにして当たり、免震される構造体1を固定する機能を
持つ。そのためには、固定装置自動復元装置21、また
ロック部材制御装置47にも、固定ピン7が、完全に挿
入部7-vに貫入しなくても途中停止できる遊び(途中停
止による遊び)が必要である。また、8.1.2.3.の地震セ
ンサー(振幅)装置装備型自動制御型固定装置において
も、堀込みのある挿入部7-v、すり鉢形状・球面形状等
の凹形状挿入部7-vmに固定ピンが挿入する形のほか
に、挿入部7-vが、免震される構造体の床版等1の側に
は貫通穴を持たず、単に、固定ピン7が免震される構造
体の床版等1に押し当たり、その摩擦抵抗で固定される
形のものも考えられ、その場合の方が地震後の残留変位
があっても固定が可能になる。その場合、固定ピン7の
先端部7-wは、摩擦面積が最大になるよう平らにされ、
さらに固定ピンの先端部7-w、免震される構造体の床版
等1で固定ピン先端部7-wが突き当たる部分、あるいは
その部分に設置される固定ピンを受ける部材7-vnは、
摩擦抵抗が大となるような形状とする。図88(a)〜(h)
はその実施例である。また同じ部分に摩擦抵抗の大きい
摩擦部材7-wmを設置する場合もある。なお、固定装置
Gが、免震される構造体1と免震される構造体を支持す
る構造体2に対して逆に取り付けられる場合もあり、そ
の場合、以上のことは逆の関係になる。 8.1.2.2.3. 地震力による自動復元型 請求項41項は、固定ピン型固定装置の場合のもので、
固定装置が解除された場合に、地震後に地震力により自
動的に固定状態に復帰させる自動復元型の固定装置の発
明である。この発明は、固定ピン型固定装置の固定ピン
の挿入部を、すり鉢形状・球面形状等の凹形状にするこ
とにより、固定装置解除後の固定ピンの元の位置への自
動復帰を可能にしたものである。この方式を、固定ピン
型固定装置全般(地震作動型固定装置、風作動型固定装
置等)に採用することは有利であるが、省力化方式であ
る間接方式(8.1.2.2.特に 8.1.2.2.1.と 8.1.2.2.4.
または 8.2.の風作動型固定装置)の場合においては、
不可欠とも言えるほど極めて有利となる。また、この装
置はいずれも、引抜き防止装置・滑り支承Fを併用する
ことが(重量物である免震される構造体を除いて)大抵
の場合必要である。というのは、地震振幅によって、す
り鉢状等の凹形状挿入部7-vmの形状に従い、固定装置
全体が持ち上がってしまうと、固定装置の機能を果たさ
ないからである。それを防止するためには、引抜き防止
装置との併用が不可欠になる。図78−1は、この発明
のうち8.1.2.2.1.の地震センサー振幅装置装備型固定装
置の固定ピン7の挿入部7-vmが、すり鉢形状・球面形
状等の凹形状をなす場合の実施例を示している。風揺れ
等を防止する固定ピン7には、この固定ピン7を固定す
るロック部材11が差し込まれる欠き込み・溝・窪み7
-cがあり、このロック部材11は常時、バネ等(バネ・
ゴム・磁石等)9-cまた重力で押されて一定位置を保っ
ている。固定ピン7は自然に重力またはバネ等(バネ・
ゴム・磁石等)7-oにより挿入部7-vmに挿入される
(またバネ等7-oは、すり鉢状等の凹形状挿入部7-vm
へ固定ピン7がゆっくりと挿入する程度のものとす
る)。これらの事により、地震センサー振幅装置の重り
が地震時に振動状態となり、この重りとワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等8(またはレリーズ8-rを介し
て)によって接続されたロック部材11が固定ピン7の
欠き込み・溝・窪み7-cから外れ、固定ピン7が、地震
力により、すり鉢等の凹形状挿入部7-vmの勾配に従っ
て解除方向に動き(図では持ち上がり)、固定装置が解
除される。地震最中には、挿入部7-vmのすり鉢状等の
凹形状と地震振幅とによって、固定ピン7が引込んだ
(図では持ち上がった)状態が維持される。また、バネ
等7-oのバネ定数の選択により、固定ピン7の下りる速
度を落とすことは、固定ピン7の引込んだ状態を維持す
るのに、より効果を発揮する。地震終了段階には、地震
力の低下に従い、固定ピン7は重力またはバネ等(バネ
・ゴム・磁石等)7-oにより挿入部7-vmに挿入され始
める。そして、すり鉢形状の挿入部勾配に従いながら、
すり鉢の最も底部に達したときに、この固定ピンの(ロ
ック部材が差し込まれる)欠き込み・溝・窪み7-cに、
ロック部材11が嵌まり、固定ピン7がロックされ、免
震される構造体1が免震される構造体を支持する構造体
2に固定される。そして、地震力が働かない限り、地震
センサー振幅装置に連動したロック部材11によって、
固定ピン先端7-wがロックされ続け、風等では免震され
る構造体は動かない。 8.1.2.2.4. 応用形 以下の発明は、8.1.2.2.以下の間接方式(ロック解除
型)地震センサー振装置装備型固定装置全般に使用可能
なものである。 1)を除けば、8.2.1.以下の風センサー
装備型固定装置の間接方式(ロック解除型)にも使用可
能である。 1) ロック部材が地震センサー振幅装置の重り型 請求項42項は、8.1.2.2.以下の地震センサー振幅装置
装備型固定装置のロック部材が、地震センサー振幅装置
の重りを兼用する固定装置の発明である。図78−3
は、8.1.2.2.3.の請求項41項の発明の地震力による自
動復元型が組み合わさった場合の、請求項42項の地震
センサー振幅装置装備型固定装置の実施例である。地震
センサー振幅装置の中に固定ピン7が入り、地震センサ
ー振幅装置の重り20が同時にロック部材11の役割を
果たすものである。風揺れ等を防止する固定ピン7に
は、この固定ピン7を固定するロック部材11が差し込
まれる欠き込み・溝・窪み7-cがあり、このロック部材
11は常時、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)9また重力
で押されて一定位置を保っている。さらに、このロック
部材11自体が、地震センサー振幅装置の地震時に振動
する重り20となる。固定ピン7は自然に重力またはバ
ネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cにより挿入部7-vmに
挿入される(またバネ等9-cは、すり鉢状等の凹形状挿
入部7-vm へ固定ピン7がゆっくりと挿入する程度のも
のとする)。これらの事により、地震センサー振幅装置
15のロック部材11が地震時に振動状態となり、固定
ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cからロック部材11が
外れる。さらに、請求項41項の発明の、固定ピンの挿
入部を、すり鉢形状・球面形状等の凹形状にすることに
より、固定ピン7が、地震力により、すり鉢等の凹形状
挿入部7-vmの勾配に従って解除方向に動き(図では持
ち上がり)、固定装置が解除される。地震最中には、挿
入部7-vmのすり鉢状等の凹形状と地震振幅とによっ
て、固定ピン7が引込んだ(図では持ち上がった)状態
が維持される。また、バネ等9-cのバネ定数の選択によ
り、固定ピン7の下りる速度を落とすことは、固定ピン
7の引込んだ状態を維持するのに、より効果を発揮す
る。地震終了段階には、地震力の低下に従い、固定ピン
7は重力またはバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cによ
り挿入部7-vmに挿入され始める。そして、すり鉢形状
の挿入部勾配に従いながら、すり鉢の最も底部に達した
ときに、この固定ピンの(ロック部材が差し込まれる)
欠き込み・溝・窪み7-cに、ロック部材11が嵌まり、
固定ピン7がロックされ、免震される構造体が免震され
る構造体を支持する構造体に固定される。そして、地震
力が働かない限り、ロック部材11によって、固定ピン
7がロックされ続け、風等では免震される構造体は動か
ない。これも、請求項41項の発明の採用により、引抜
き防止装置・滑り支承Fを併用することが必要である。
地震振幅によって、すり鉢状等の凹形状挿入部7-vmに
より、固定装置全体が持ち上がってしまうと、固定装置
の機能を果たさないからである。それを防止するために
は、引抜き防止装置との併用が不可欠になるからであ
る。 2) 二段以上ロック方式 請求項43項は、8.1.2.2.1.〜 8.1.2.2.4.の地震セン
サー(振幅)装置装備型固定装置のロック部材が、二段
以上ロック方式である固定装置の発明である。8.1.2.2.
1.〜8.1.2.2.4.の各地震センサー(振幅)装置装備型固
定装置において、固定ピンをロックする第一のロック部
材、このロック部材をロックする第二のロック部材、・
・・のようにロック部材を二段以上に設け、最後のロッ
ク部材を地震センサー(振幅)装置と接続し、連動させ
ることにより前記目的を達成するものである。図82
は、8.1.2.2.3.の請求項41項の発明の、地震力による
自動復元型が組み合わさった場合の、請求項43項の発
明の地震センサー(振幅)装置装備型定装置の実施例で
ある。固定ピンには、第1のロック部材7-lが係合され
る欠き込み・溝・窪み7-kがあり、この第1のロック部
材7-lには、さらに第2のロック部材7-nが係合される
欠き込み・溝・窪み7-mがあり、というように、第1の
ロック部材に第2のロック部材7-nが、第2のロック部
材7-nに第3のロック部材が係合されるというように、
順次、次のロック部材が係合されるように構成されて、
最後の(第2ロック部材までの場合には第2の)ロック
部材と地震センサー(振幅)装置とが接続され、連動す
ることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固
定装置である。具体的に説明すると、固定ピン7には、
第1のロック部材7-lが差し込まれる欠き込み・溝・窪
み7-kがあり、この第1のロック部材7-lは、常時、バ
ネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cまた重力で押されてい
る。この第1のロック部材7-lにも欠き込み・溝・窪み
7-mがあり、そこに第2のロック部材7-nが差し込ま
れ、第2のロック部材7-nも常時、バネ等(バネ・ゴム
・磁石等)9-cまた重力で押されている。そしてこの第
2のロック部材7-nは、直接に、またはワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等8で、上述の地震センサー振幅
装置と繋がれている。地震時には、地震センサー振幅装
置の重りが振動し、接続されたワイヤー・ロープ・ケー
ブル・ロッド等8により、第2のロック部材7-nが引っ
張られて第1のロック部材7-lのロックが外れ、それに
より第1のロック部材7-lが固定ピン7の欠き込み・溝
・窪み7-kから外れる。さらに、請求項41項の発明
の、固定ピンの挿入部を、すり鉢形状・球面形状等の凹
形状にすることにより、固定ピン7が、地震力により、
すり鉢等の凹形状挿入部7-vmの勾配に従って解除方向
に動き(図では持ち上がり)、固定装置が解除される。
地震最中には、挿入部7-vmのすり鉢状等の凹形状と地
震振幅とによって、固定ピン7が引込んだ(図では持ち
上がった)状態が維持される。また、バネ等7-oのバネ
定数の選択により、固定ピン7の下りる速度を落とすこ
とは、固定ピン7の引込んだ状態を維持するのに、より
効果を発揮する。地震終了段階には、地震力の低下に従
い、固定ピン7は重力またはバネ等(バネ・ゴム・磁石
等)7-oにより挿入部7-vmに挿入され始める。そし
て、すり鉢形状の挿入部の勾配に従いながら、挿入部7
-vmの底部に達したときに、第1のロック部材7-lによ
り、固定ピン7がロックされ、免震される構造体Aも固
定される。なお、地震力が働かない限り、第1のロック
部材7-lにより、固定ピン7がロックされ続けており、
風等では免震される構造体Aは動かない。さらに、図8
2は、請求項44の発明の、遅延器が組み合わさってい
る。筒中で液体や空気等を漏らさずスライドするピスト
ン状部材7-pをもった固定ピン7が、その筒(固定ピン
取付け部)7-aに挿入され、筒7-aの外に固定ピン先端
7-wが突き出ており、さらに、ピストン状部材7-pによ
って区切られた筒7-aの端と端とは管7-eで繋がれてい
る。 ピストン状部材7-p上部と下部との液体や空気等
が この管7-eを通って行き来する。そして、ピストン
状部材7-pには、この管7-eの開口面積より大きいかも
しくは小さい孔7-jがあり、管7-eかピストン状部材孔
7-jかの大きい孔の方に弁7-fがある。この弁7-fは、
ピストン状部材7-pが引き込まれる時に、開くように付
けられ、この弁7-fは逆流を許さない。(具体的には、
ピストン状部材7-pには、この管7-eの開口面積より大
きい、孔7-jがあり、その孔に弁7-fがある。この弁7
-fは、ピストン状部材7-pが引き込まれる時に、開くよ
うに付けられる。または、管7-eと孔7-jの開口面積の
大きさがこの逆の場合もある。つまり、この管7-eの開
口面積より小さい、孔7-jがあり、この管7-eの孔の中
に弁7-fがある。この弁7-fは、ピストン状部材7-pが
引き込まれる時に、開くように付けられる。) 弁7-fの性格により、固定ピン先端7-wの動きは、筒7
-a中に入る方向では速やかであり、出る方向では遅延さ
れる。それにより、固定ピン先端7-wは、地震力が働く
と速やかに筒7-a中に入り、入ってしまって後しばらく
(例えば地震力が働いている程度の時間)は出てきにく
くなる。筒7-aの中にバネ等(バネ・ゴム・磁石等)7
-oが入り、また重力により、ピストン状部材7-pをもっ
た固定ピン7をセット(=ロック・固定)する方向に力
が働く場合もある。また、筒7-a、及び管7-eとは、潤
滑油等で満たされている場合もある。図82では、固定
ピン7が免震される構造体1に、固定ピンの挿入部7-v
mが免震される構造体を支持する構造体2に、取付けら
れているが、逆の関係の場合もある。固定ピンの挿入部
7-vmおよび固定ピン7のうち、どちらか一方が免震さ
れる構造体1に、もう一方が免震される構造体を支持す
る構造体2に設けられる。また、筒7-aの上部に関し
て、5.2.同様に、単に止め金が固定されている場合もあ
るが、雌ネジが切られて、雄ネジ7-dが挿入されている
場合もある。この雄ネジ7-dは、入り込み方向に回転し
て締めることにより、バネ等7-oを圧縮して、バネ等7
-oの反発力を強め、固定ピン先端7-wの押し出す力を強
める機能をもち、復元力を高めたり、地震後の免震され
る構造体Aの残留変位の矯正を可能にしたりする。ま
た、管7-eと孔7-jとに、バルブを付ける事により、強
風時の、手動による強制的固定も可能になる。 3) 二重以上ロック方式 請求項43−2項は、8.1.2.2.1.〜 8.1.2.2.4.の地震
センサー(振幅)装置装備型固定装置において、地震セ
ンサー(振幅)装置を複数個装備し、それに連動した複
数個(または同数の)ロック部材をもった固定装置の発
明である。8.1.2.2.1.〜8.1.2.2.4.の各地震センサー
(振幅)装置装備型固定装置において、固定ピンをロッ
クするロック部材を二個以上設け、またそれぞれのロッ
ク部材について地震センサー(振幅)装置と接続し、連
動させることにより前記目的を達成するものである。図
82−6は、8.1.2.2.3.の請求項41項の発明の、地震
力による自動復元型が組み合わさった場合の、請求項4
3−2項の発明の地震センサー(振幅)装置装備型固定
装置の場合の実施例である。具体的には、固定ピン7に
は、この固定ピン7を固定するロック部材11が差し込
まれる欠き込み・溝・窪み7-cが複数箇所あり、これに
対応するロック部材11も同数設置されている。連動し
てこのロック部材11を引き抜く地震センサー振幅装置
も、複数個設置される。地震時にはこれらの地震センサ
ー振幅装置が作動し、連動するロック部材11が欠き込
み・溝・窪み7-cからはずれるが、ここで複数のロック
部材11がすべて同時にはずれたときに限り、固定ピン
先端7-wは、筒7-a中に入り、免震装置全体が可動状態
になる。この二重以上ロック方式のおかげで、ロック部
材が一重の場合よりも、固定ピンのロックの安全性が高
まり、同時に各々のロック部材を敏感に設定できるた
め、固定ピン7のロック部材11が差し込まれる欠き込
み・溝・窪み7-cを浅くでき、地震時の固定装置の作動
感度を上げられる。さらに、固定ピンには、固定ピンを
ロックする複数のロック部材が係合され、このロック部
材それぞれが、地震センサー(振幅)装置と接続され、
連動する場合について、以下の二通りに分れる。 a) 複数のロック部材が、共通の一個の地震センサー
(振幅)装置と接続され、連動する場合、 b) 複数のロック部材が、それぞれ対応する地震センサ
ー(振幅)装置と接続され、連動する場合とである。 この複数のロック部材が、それぞれ対応する地震センサ
ー(振幅)装置と接続され、連動する場合について、具
体的には、地震センサー振幅装置、及びこれに連動する
ロック部材11が複数個設置されており、また固定ピン
7には、この固定ピン7を固定するロック部材11が差
し込まれる欠き込み・溝・窪み7-cが同様に複数箇所あ
る。地震時にはこれらの複数の地震センサー振幅装置が
独立して作動し、それぞれの地震センサー振幅装置に連
動するロック部材11が、対応する欠き込み・溝・窪み
7-cからはずれる。ここでこの複数のロック部材11が
すべて同時にはずれたときに限り、固定ピン先端7-wは
筒7-a中に入り、免震装置全体が可動状態になる。この
ことから、二重以上ロック方式については、複数のロッ
ク部材に、それぞれ対応する地震センサー(振幅)装置
が接続された場合に意味をもつ。というのは、固定ピン
のロックの安全性が高まり、同時に各々のロック部材を
敏感に設定できるため、固定ピン7のロック部材11が
差し込まれる欠き込み・溝・窪み7-cを浅くでき、地震
時の固定装置の作動感度を上げられるからである。図8
2−7は、上記と同じ(8.1.2.2.3.の請求項41項の発
明の、地震力による自動復元型が組み合わさった場合
の)請求項43−2項の発明の地震センサー(振幅)装
置装備型固定装置において、請求項44の発明の遅延器
付き、および請求項49−4項記載の増幅器付きの場合
の実施例である。この固定装置Gは、固定ピン7を固定
するロック部材11、ロック部材11が差し込まれる固
定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-c、及びロック部材1
1に連動する地震センサー振幅装置J-aをそれぞれ2セ
ット装備し、それらを一体型としたものである。地震セ
ンサー振幅装置J-aの重り20は吊材20-sで吊られ、
(球面等の形状の)支点20-hにおいて支持され、抵抗
無く振動できる振子となっており、この支点20-hは
(すり鉢、球面等の凹形状の)支持部20-iにより支持
されている。重り20の重さと最大振幅とは、この後述
べる増幅器の増幅倍率を考慮して決定され、吊材20-s
の長さは、8.1.2.4.3.(1)にて後述している地盤の固有
周期との関係により設定される。またこの重り20の最
大振幅は緩衝材26により調整できる。地震センサー振
幅装置J-aの吊材20-sには、ロック部材へ引張力を伝
達するためのロッド等8-dが接続されており、その接続
部は、垂直方向へは拘束されているが吊材20-s周りの
回転は自由である継手8-zによる。このロッド等8-dに
は途中にフレキシブルジョイント8-jを設け、地震時に
重り20の振動がどの方向のものであっても、1方向の
引張力(及び圧縮力)として伝えられるようにしてい
る。また、地震センサー振幅装置J-aとロック部材11
との間には増幅器が設置され、地震センサー振幅装置J
-aからのロッド8-dはこの増幅器の梃子36-bの力点3
6-lへ接続されている。この接続箇所は、引張力のみを
伝え、圧縮力を逃がすことができる形状である。この例
では、横長な形状の穴36-kに、ロッド等8-dの端部8
-eが、引張力を伝えられる形状で、かつ横長な形状の穴
36-kの範囲で自由に動けるように係り合い、地震セン
サー振幅装置J-aの重り20が静止状態の時に、端部8
-eが横長な形状の穴36-kの、地震センサー振幅装置J
-aに近い側の端に位置するようになっている。このとき
横長な形状の穴36-kの水平方向の大きさは、重り20
の最大振幅より大でなければならない。このような機構
により、これ以降ロック部材へは引張力のみが伝達され
ることになる。この増幅器の梃子36-bは、力点36-l
での変位を、(支点36-hから作用点36-j迄の距離)
/(支点36-hから力点36-l迄の距離)倍に増幅して
作用点36-jでの変位とするから、吊材20-s上の継手
8-zでの変位にこの倍率を乗じた変位が、ロック部材1
1に伝えられる変位となる。ただ重り20による引張力
はこの倍率にて除された値がロック部材に伝えられるた
め、前述のように、その分重り20の重量を大とする必
要がある。固定ピン7をロックするロック部材11はバ
ネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cにより、固定ピン7を
ロックする方向に押されており、固定ピン7の欠き込み
・溝・窪み7-cに差し込まれている。地震時に、増幅器
の梃子36-bの作用点36-lからロック部材11へ接続
されたロッド等8-dにより伝えられた引張力は、ロック
部材11を固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cから引
き抜く。このとき2個あるロック部材11が同時に引き
抜かれている場合が、ロックが解除された状態である。
地震時に固定ピン7の先端7-wは、すり鉢形状・球面形
状等の凹形態の挿入部7-vmの斜面から、固定ピン取付
部の筒7-aの中に押し下げられる方向に力を受ける。こ
のとき固定ピン7のロックが解除された状態であれば、
固定ピン7の先端7-wは筒7-aの中に押し下げられ、免
震装置全体が可動状態となる。またこの固定装置Gは、
8.1.2.2.4. 4)で述べる遅延器を装備している。固定ピ
ン7は、筒中で液体や空気等を漏らさずスライドするピ
ストン状部材7-pを固定ピン取付部の筒7-a中に持ち、
さらに、ピストン状部材7-pによって区切られた筒7-a
の端と端とは管7-eで繋がれている。 ピストン状部材
7-p上部と下部との液体や空気等が この管7-eを通っ
て行き来する。(筒7-a、及び管7-eとは、潤滑油等で
満たされている場合もある。)ピストン状部材7-pに
は、この管7-eの開口面積より大きい孔7-jとそれに取
付けられた弁7-fがある。この弁7-fは、ピストン状部
材7-pが引き込まれる時に、開くように付けられ、また
逆流を許さない。この弁7-fの機能により、固定ピン先
端7-wの動きは、筒7-a中に入る方向では速やかであ
り、出る方向では遅延される。それにより、固定ピン先
端7-wは、地震力が働くと速やかに筒7-a中に入り、入
ってしまって後しばらく(例えば地震力が働いている程
度の時間)は出てきにくくなる。地震終了後は、固定ピ
ン取付部の筒7-a中のバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9
-cにより、固定ピン7及びピストン状部材7-pは筒7-a
を脱する方向へ押し出され、固定ピン7の先端7-wがす
り鉢形状・球面形状等の凹形態の挿入部7-vmへ挿入さ
れた状態で、2個のロック部材11がそれぞれの固定ピ
ン7の欠き込み・溝・窪み7-cに差し込まれ、固定装置
Gがセットされて免震される構造体1と免震される構造
体を支持する構造体2とが係合される。図82−7で
は、固定ピンの挿入部7-vmが免震される構造体1に、
固定ピン7が免震される構造体を支持する構造体2に、
それぞれ取付けられているが、逆の関係の場合もある。
固定ピンの挿入部7-vmおよび固定ピン7のうち、どち
らか一方が免震される構造体1に、もう一方が免震され
る構造体を支持する構造体2に設けられる。また、遅延
器の管7-eに手動弁7-mfが設置されており、これを手
動操作で閉鎖することにより固定ピン7及びピストン状
部材7-pの移動が拘束され、強風時の手動による強制的
固定が可能である。 4) 遅延器付き 請求項44項は、8.1.2.2.〜 8.1.2.2.4.の(特に8.1.
2.2.3.の)地震センサー(振幅)装置装備型固定装置に
おいて、地震時の免震効果を上げるために固定ピンの解
除状態を持続させるために、固定ピンの固定位置への戻
りを遅くする遅延器を設けた固定装置の発明である。8.
1.2.2.1.〜8.1.2.2.4.の各地震センサー(振幅)装置装
備型固定装置において、8.5.の遅延器(油空圧シリンダ
ー式、機械式、摩擦式、経路迂回式等)を設けることが
可能である。油空圧シリンダー式を例にとると以下のよ
うになる。筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライ
ドするピストン状部材を伴った固定ピンの作動速度を、
この筒の端と端とを繋ぐ管と、ピストン状部材に開いて
いる孔との開口面積の比によって調整するもので、固定
ピンが筒中に入るときは速やかに、筒から出るときは遅
延されるように構成されてなることを特徴とする地震セ
ンサー(振幅)装置装備型固定装置である。図78−
2、82−2は、8.1.2.2.3.の請求項41項の発明の、
地震力による自動復元型が組み合わさった場合の、請求
項44項の発明の遅延器付きの、地震センサー(振幅)
装置装備型固定装置の実施例である。図78−2は、図
78−1に遅延器を設けたものである。図82−2は、
図78−3に遅延器を設けたものである。遅延器自体の
構成は、以下の通りである。筒中を液体・気体等をほぼ
漏らさずにスライドするピストン状部材をもった固定ピ
ンが、その筒に挿入され、その外に固定ピン先端が突き
出ており、さらに、この筒の端と端とは管で繋がれてお
り、また、この筒と管とは、潤滑油等で満たされている
場合もあり、このピストン状部材には、この管の開口面
積より大きいかもしくは小さい孔があり、この管または
ピストン状部材の孔の開口面積が大きい孔の方に弁があ
り、この弁は、ピストン状部材が引き込まれる時に、開
くように付けられており、さらに、この筒の中に、バネ
・ゴム・磁石等が入り、また重力により、このピストン
状部材をもった固定ピンを筒外に押出す役割をする場合
もあり、この弁の性格により、前記固定ピン先端は、こ
の筒の中に入る方向では速やかであり、出る方向では遅
延され、それにより、この固定ピン先端は、地震力が働
くと速やかにこの筒の中に入り、地震力が働いている間
は出にくくなるように構成されている。また、この筒と
前記管とは、潤滑油等で満たされている場合もある。具
体的に、図78−2、図82−2の場合について説明す
ると、筒中で液体や空気等を漏らさずスライドするピス
トン状部材7-pをもった固定ピン7が、その筒(固定ピ
ン取付け部)7-aに挿入され、筒7-aの外に固定ピン先
端7-wが突き出ている。さらに、ピストン状部材7-pに
よって仕切られた筒7-aのピストン状部材7-pがスライ
ドする端と端とは管7-eで繋がれており、ピストン状部
材7-p上部と下部との液体や空気等が この管7-eを通
って行き来する。そして、ピストン状部材7-pには、こ
の管7-eの開口面積より大きいかもしくは小さい孔7-j
があり、管7-eまたはピストン状部材孔7-jの開口面積
の大きい孔の方に弁7-fがある。この弁7-fは、ピスト
ン状部材7-pが引き込まれる時に、開くように付けら
れ、この弁7-fは逆流を許さない。(具体的には、ピス
トン状部材7-pには、この管7-eの開口面積より大きい
孔7-jがあり、その孔に弁7-fがある。この弁7-fは、
ピストン状部材7-pが引き込まれる時に、開くように付
けられる。または、管7-eと孔7-jの開口面積の大きさ
がこの逆の場合もある。つまり、この管7-eの開口面積
より小さい孔7-jがあり、この管7-eの孔の中に弁7-f
がある。この弁7-fは、ピストン状部材7-pが引き込ま
れる時に開くように付けられる。) 弁7-fの性格により、固定ピン先端7-wの動きは、筒7
-a中に入る方向では速やかであり、出る方向では遅延さ
れる。それにより、固定ピン先端7-wは、地震力が働く
と速やかに筒7-a中に入り、入ってしまって後しばらく
(例えば地震力が働いている程度の時間)は出てきにく
くなる。以上が遅延器の構成である。また、図78−
2、図82−2は、地震センサー(振幅)装置装備型固
定装置の実施例であり、固定ピンには、この固定ピンを
固定するロック部材11が差し込まれる欠き込み・溝・
窪み7-cがあり、ロック部材11は常時、水平位置にお
いて、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)9また重力で押さ
れて一定位置を保っている。また、上下位置において
も、水平架台7-gに押されて持ち上がらない構成となっ
ている(図82−2)。図82−2では、このロック部
材11自体が上述の地震センサー振幅装置15の重りと
なっており、地震時にはロック部材11が振動状態とな
って、固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cからロック
部材11が外れる。図78−2では、ロック部材11が
ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8により、地震
センサー振幅装置の重りと連動するように接続され、地
震時に重りが振動すると、連動したロック部材11が固
定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cから外れる。さら
に、図78−2、図82−2は、8.1.2.2.3.の請求項4
1項の発明の、地震力による自動復元型が組み合わさっ
た場合であり、ロック部材11が解除されると、すり鉢
状等の凹形状挿入部7-vmの勾配に従って、固定ピン先
端7-wが持ち上がり、固定装置が解除される。地震最中
は、挿入部7-vmのすり鉢状等の凹形状と地震振幅によ
って、固定ピン先端7-wは持ち上がった状態が維持され
る。また、上述のピストン状部材7-pの機構によって固
定ピン先端7-wの下りる速度を落とすことが、固定ピン
先端7-wの持ち上がった状態を維持するのに、より効果
を発する。地震終了段階には、地震力の低下に従い、重
力またはバネ等7-oの働きによって、固定ピン先端7-w
が下がり始める。そして、すり鉢形状の挿入部の勾配に
従いながら、すり鉢状等の挿入部7-vm の底部に達した
ときに、ロック部材11により固定ピン7がロックさ
れ、免震される構造体1も固定される。なお、地震力が
働かない限り、ロック部材11により、固定ピン7がロ
ックされ続けており、風等では免震される構造体1は動
かない。筒7-aの中にバネ等(バネ・ゴム・磁石等)7
-oが入り、また重力により、ピストン状部材7-pをもっ
た固定ピン7をセット(=ロック・固定)する方向に力
が働く場合もある。また、筒7-a、及び管7-eとは、潤
滑油等で満たされている場合もある。図82−2では、
固定ピン7が免震される構造体1に、固定ピンの挿入部
7-vmが免震される構造体を支持する構造体2に、取付
けられているが、逆の関係の場合もある。固定ピンの挿
入部7-vおよび固定ピン7のうち、どちらか一方が免震
される構造体1に、もう一方が免震される構造体を支持
する構造体2に設けられる。また、筒7-aの上部に関し
て、5.2.同様に、単に止め金が固定されている場合もあ
るが、雌ネジが切られて、雄ネジ7-dが挿入されている
場合もある。この雄ネジ7-dは、入り込み方向に回転し
て締めることにより、バネ等7-oを圧縮して、バネ等7
-oの反発力を強め、固定ピン先端7-wの押し出す力を強
めるという機能をもち、復元力を高めたり、地震後の免
震される構造体1の残留変位の矯正を可能にしたりす
る。また、管7-eと孔7-jとに、バルブを付ける事によ
り、強風時の、手動による固定ピンの強制的固定も可能
になる。なお、図78−2、78−3、82〜86にお
いて、固定ピンの挿入部が、7-vm/vとなっているの
は、7-v(固定ピンの挿入部)または7-vm(固定ピン
のすり鉢形状・球面形状等の凹形態の挿入部)と言う意
味である。 8.1.2.3. 直接方式(自動制御型固定装置) 直接方式は、地震センサー(振幅)装置からの力または
指令により、固定ピン等の固定装置の作動部自体を直接
制御する方式である。 8.1.2.3.1. 地震センサー振幅装置装備型 直接方式の地震センサー振幅装置装備型に関して、固定
ピン型固定装置の場合と油空圧シリンダー型固定装置の
場合とが挙げられる。 (1) 固定ピン型固定装置 直接方式の地震センサー振幅装置装備型の固定ピン型固
定装置(自動制御型固定装置)は、地震センサー(振
幅)装置により地震の初期微動を感知し、固定ピン7を
その挿入部7-vから引抜くなどして係脱して、免震され
る構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定
を解除し、地震後にその固定を自動的に復帰する装置で
ある。図59(a)〜(d)は、地震センサー振幅装置により
地震の初期微動を感知し、地震センサー振幅装置の重り
20の振動により直接、またはワイヤー・ロープ・ケー
ブル・ロッド等8を介して、固定ピン7をその挿入部7
-vから引抜きまた挿入を行う場合の、地震センサー振幅
装置装備型自動制御型の実施例を示している。また、図
79〜81は、請求項47項記載の発明の地震センサー
振幅装置装備型自動制御型固定装置の実施例を示してい
る。図79は、地震センサー振幅装置が重力復元型の場
合、図80は、地震センサー振幅装置がバネ復元型の場
合、図81は、地震センサー振幅装置が振り子型の場合
であり、また、それぞれ(a)は中心接点型、(b)は周辺接
点型の場合を示している。固定ピン7の上部または下部
に(図では固定ピン7も一体となる形で)、固定装置自
動制御装置22が設けられる。図59−1(a)は、以下
の1)〜2)の地震センサー振幅装置の機構による電気的信
号によって、電磁石で固定ピン7をその挿入部7-vから
引抜きまた挿入を行う場合の固定装置部分の実施例を示
している。 1) 重力復元型・バネ復元型地震センサー振幅装置装備
型 a) 中心接点型 図79(a)は、地震センサー振幅装置が重力復元型の場
合の実施例を、図80(a)は、バネ復元型の場合の実施
例を示している。重力復元型、バネ復元型(免震皿型)
地震センサー振幅装置の場合、地震センサー振幅装置1
4、15の免震皿上の重り(滑り部)20と、その(地
震前また地震後の)停止位置との双方に、電気等の接点
23-cが取付けられている。通常時は、 重り20(滑
り部)が停止位置にとどまり、電気等の接点23-cが重
なり続けることで、固定装置自動制御装置22が作動
し、固定ピンが、セット(=ロック・固定)されている
状態が保たれている(そして一定時間が経つと節電状態
に入る)。地震時に、重り(滑り部)20が動いて、通
電状態の継続が破られると、固定装置自動制御装置22
が作動しなくなり、(バネまたは重力等により)固定ピ
ン7が解除されて、免震される構造体1と免震される構
造体を支持する構造体2との固定が解除される。地震
後、重り20(滑り部)が、この停止位置に再び継続的
にとどまり、通電状態が継続すると、固定装置自動制御
装置22が作動して、固定ピン7を免震される構造体1
を固定する位置に自動復元させる(そして一定時間が経
つと節電状態に入る)。中心接点型の装置の場合、電気
等の接点23-cの大きさが、免震装置の免震感度を決定
する。接点が大きければ感度は低くなり、小さければ感
度が高くなる。ただし、地震後の残留変位を考慮し、余
裕をみた大きさにする必要がある。また、接点の大きさ
を調整可能にしておく事により、免震装置の感度を調整
できるようにすることが可能となる。 b) 周辺接点型 さらに、上記の中心接点型以外の方法も考えられる。図
79(b)、図80(b)は、その実施例を示しており、図7
9(b)は、地震センサー振幅装置が重力復元型の場合、
図80(b)は、バネ復元型の場合である。重力復元型、
バネ復元型(免震皿型)地震センサー振幅装置14、1
5の免震皿上の重り20(滑り部)と、その(地震前ま
た地震後の)停止位置以外の周辺部との双方に、電気等
の接点23-cが取付けられている。通常時は、重り20
(滑り部)が停止位置にとどまり、接点23-cが接しな
いため通電せず、固定装置自動制御装置22は作動しな
い。地震時に、重り(滑り部)20が停止位置より移動
して、双方の電気等の接点23-cが重なり合い通電する
と、固定装置自動制御装置22が作動し、固定ピン7が
引き抜かれて、免震される構造体1と免震される構造体
を支持する構造体2との固定が解除される。そして地震
後、重り20(滑り部)が再び停止位置にとどまり、通
電しなくなると、固定装置自動制御装置22が作動しな
くなり、(バネまたは重力等により)固定ピン7が免震
される構造体1を固定する元の位置に復帰する。また、
a)中心接点型、b)周辺接点型ともに、免震皿3は、重力
復元型の、全方向性を持った球面またすり鉢状等の凹曲
面滑り面部をもったものが望ましいが、一方向性(往復
を含む、以下同じ)でもよい。また凹曲面でない平面形
状の滑り面部を有する免震皿3の場合は、バネ復元型と
なり、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)9で重り20(滑
り部)を元の位置に復元させる場合である。また、免震
皿3の重り20(滑り部)は、単に球形状の場合もあ
る。 2) 振り子型地震センサー振幅装置装備型 a) 中心接点型 図81(a)は、地震センサー振幅装置が振り子型である
場合の実施例を示している。振り子型の地震センサー振
幅装置の場合、地震センサー振幅装置13の振り子と、
その停止位置との双方に、電気等の接点23-cが取付け
られている。通常時は、 振り子が停止位置にとどま
り、電気等の接点23-cが重なり続けることで、固定装
置自動制御装置22が作動し、固定ピンが、セット(=
ロック・固定)されている状態が保たれている(そして
一定時間が経つと節電状態に入る)。地震時に、振り子
が移動して、通電状態の継続が破られると、固定装置自
動制御装置22が作動しなくなり、(バネまたは重力等
により)固定ピン7が解除されて、免震される構造体と
免震される構造体を支持する構造体2との固定が解除さ
れる。地震後、振り子がこの停止位置に再び継続的にと
どまり、通電状態が継続すると、固定装置自動制御装置
22が作動して、固定ピン7を免震される構造体1を固
定する位置に自動復元させるものである(そして一定時
間が経つと節電状態に入る)。 b) 周辺接点型 さらに、上記の中心接点型以外の方法も考えられる。図
81(b)は、この実施例を示している。地震センサー振
幅装置13の振り子と、その停止位置以外の周辺部との
双方に、電気等の接点23-cが取付けられている。通常
時は、この停止位置に、振り子がとどまり、接点23-c
が接しないため通電せず、固定装置自動制御装置22は
作動せず、よって固定ピンには作用しない。地震時に、
振り子がこの停止位置より移動して、双方の電気等の接
点23-cが重なり合い通電すると、固定装置自動制御装
置22が作動し、固定ピン7が引き抜かれて、免震され
る構造体1と免震される構造体を支持する構造体2との
固定が解除される。地震後、この停止位置に、再び振り
子がとどまり、通電しなくなると、固定装置自動制御装
置22が作動しなくなり、(バネまたは重力等により)
固定ピン7は免震される構造体1を固定する元の位置に
復帰する。なお、a)中心接点型、b)周辺接点型ともに、
振り子も、全方向性を持ったものが望ましいが、一方向
性(往復を含む、以下同じ)でもよい。図79は、地震
センサー振幅装置14が重力復元型の場合、図80は、
地震センサー振幅装置15がバネ復元型の場合、図81
は、地震センサー振幅装置13が振り子型の場合であ
る。また、重力復元型、バネ復元型、振り子型のいずれ
も、固定装置Gが、免震される構造体1と免震される構
造体を支持する構造体2とに対して、図79〜81に示
されているのとは逆に取り付けられる場合もある。 (2) 油空圧シリンダー型固定装置 図59−4は、風作動型固定装置の直接方式のうち、油
空圧シリンダー型固定装置の実施例である。この固定装
置Gは、免震される構造体1と、免震される構造体を支
持する構造体2との間に設置され、図59−4(a)で
は、筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドす
る、免震される構造体を支持する構造体2の部材からな
るピストン状部材2-pが、ユニバーサル回転接点2-xを
介して、免震される構造体を支持する構造体2に設置さ
れた支持部材2-gに接続されており、免震される構造体
1の部材からなるその挿入筒1-aが、支持部材1-g及び
ユニバーサル回転接点1-xを介して、免震される構造体
1に設置された支持部材1-gに接続されている。図59
−4(b)では、筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにス
ライドする、免震される構造体1の部材からなるピスト
ン状部材1-pが、ユニバーサル回転接点1-xを介して、
免震される構造体1に設置された支持部材1-gに接続さ
れており、免震される構造体を支持する構造体2の部材
からなるその挿入筒2-aが、支持部材2-g及びユニバー
サル回転接点2-xを介して、免震される構造体を支持す
る構造体2に設置された支持部材2-gに接続されてい
る。これらは免震される構造体1及び免震される構造体
を支持する構造体2と、固定装置Gとの関係が、左右あ
るいは上下に入れ替わった対称型である。さらに、この
挿入筒1-a、2-aの、ピストン状部材2-p、1-pにより
仕切られた端と端とは、管1-e、2-eで繋がれており、
この途中にこの固定装置Gを固定する弁(固定弁)とし
て、電動弁、電磁弁、機械式弁、油圧式弁等7-efが設
置される。この弁(固定弁)7-efが、電動弁、電磁弁
等の電気式の場合は、地震センサー振幅装置と電線23
によって連動し、機械式弁の場合は、地震センサー振幅
装置とワイヤー、ロープ、ケーブル、ロッド等8によっ
て連動し、その指令・動き(重り20の振動)によって
開閉するものである。通常この電動弁、電磁弁、機械式
弁、油圧式弁等7-efは閉じており、挿入筒1-a、2-a
内の液体あるいは気体は、自由に管1-e、2-e内を移動
できない。電気式の場合には地震センサー振幅装置が一
定以上の地震力を感知すると(1)のような機構から電気
信号を送り、機械式の場合には地震センサー振幅装置の
重り20が振動して、連動するこの電動弁、電磁弁、機
械式弁、油圧式弁等7-efが開いて固定装置Gの固定を
解除し、免震される構造体1と免震される構造体を支持
する構造体2との固定を解除し、地震センサー(振幅)
装置が地震力が一定以下になったことを感知すると(重
り20が振動しなくなると)、連動するこの電動弁、電
磁弁、機械式弁、油圧式弁等7-efが再び閉じて固定装
置Gを固定し、免震される構造体1と免震される構造体
を支持する構造体2とを固定して、通常の状態へ戻す機
構である。このとき地震センサー振幅装置が地震力が一
定以下になったことを感知してから(重り20が振動し
なくなってから)、一定の時間をおいて固定装置を固定
させるための、タイマーまたは遅延器(8.5.参照)を設
ける場合もある。 8.1.2.3.2. 地震センサー装備型(電気等による自動制
御型) (1) 一般 また、動電型、圧電型、可変抵抗型(しゅう動抵抗式、
ひずみゲージ式等)、可変インダクタンス型(空隙変化
型変換素子、差動トランス等)、サーボ加速度型等の、
あるいはその他地震計等に使用されている形式の振動計
を、地震センサーとして装備した自動制御型固定装置も
考えられる。請求項47項記載の発明の内容は、それで
あり、図81−5、81−6(地震センサーがJ-bの
時)はその実施例を示している。地震センサーJ-b、及
びこれと信号を伝える電線23により連動する固定装置
自動制御装置22が設置され、ある一定以上の地震力
(加速度、速度、変位等)になると、地震センサーJ-b
がそれを感知し、固定装置自動制御装置22が固定ピン
7を解除するように作動して、免震される構造体1と免
震される構造体を支持する構造体2との固定が解除され
る。終了時については、地震力がある一定以下となり、
地震センサーJ-bが地震の終了を感知してから一定時間
後、固定装置自動制御装置22が固定ピン7を、免震さ
れる構造体1を固定する位置に復帰させる。なお、この
固定装置Gが、免震される構造体1と免震される構造体
を支持する構造体2に対して、図81−5〜81−6と
は逆に取り付けられる場合もある。「ある一定以上の地
震力」、また「ある一定以下の地震力」(固定装置自動
制御装置がどのくらいの地震になると固定ピンを解除さ
せ、またどれくらいまで治まると固定ピンをセット(=
ロック・固定)させるか)に関しては、調整可能にして
おき、敷地ごとの状況に応じて設定できるようにする。 (2) 地震発電による地震センサー装備型 8.1.2.3.2.(1) の地震センサー装備型の代わりに、7.1.
記載の免震による地震発電装置、または 7.2.記載の地
震発電装置型地震センサーを使用して、固定装置の解除
を行う場合がある。これは、自動制御装置が直接固定ピ
ンの解除を行うタイプである。この場合は固定装置の作
動に当たって自身の発電した電気を用いるため、電源設
備を必要としない。図81−5、81−6(地震センサ
ーがJ-kの時)は、請求項47−2項記載の発明の固定
装置の実施例を示している。地震の加速度、速度、また
は変位がある一定以上になると、地震発電装置型地震セ
ンサーJ-kが作動し、その発電した電力により、連動す
る固定装置自動制御装置22も固定ピン7を解除するよ
うに作動して、免震される構造体1と免震される構造体
を支持する構造体2との固定が解除される。地震終了時
については、地震力がある一定以下となり、地震発電装
置型地震センサーJ-kが作動を停止してから一定時間
後、固定装置自動制御装置22が固定ピン7を、免震さ
れる構造体1を固定する位置に復帰させる。なお、この
固定装置Gが、免震される構造体1と免震される構造体
を支持する構造体2に対して、図81−5〜81−6と
は逆に取り付けられる場合もある。 (3) 固定ピン型/油空圧シリンダー型固定装置 以上の(1)(2)に関して、固定ピン型固定装置の場合と油
空圧シリンダー型固定装置の場合とがあげられる。 1) 固定ピン型固定装置 図59−1(a)は、固定ピン型固定装置の場合で、地震
センサーからの電気等の指令によって、電磁石で固定ピ
ン7をその挿入部7-vから引抜きまた挿入を行う場合の
地震センサー装備型自動制御型固定装置の実施例を示し
ている。 2) 油空圧シリンダー型固定装置 図59−4は、油空圧シリンダー型固定装置の場合で、
地震センサーからの電気等の指令で、固定装置の作動部
の固定を解除する場合の地震センサー装備型自動制御型
固定装置の実施例である。この固定装置Gは、免震され
る構造体1と、免震される構造体を支持する構造体2と
の間に設置され、図59−4(a)では、筒中を液体・気
体等をほぼ漏らさずにスライドする、免震される構造体
を支持する構造体2の部材からなるピストン状部材2-p
が、ユニバーサル回転接点2-xを介して、免震される構
造体を支持する構造体2に設置された支持部材2-gに接
続されており、免震される構造体1の部材からなるその
挿入筒1-aが、支持部材1-g及びユニバーサル回転接点
1-xを介して、免震される構造体1に設置された支持部
材1-gに接続されている。図59−4(b)では、筒中を
液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドする、免震され
る構造体1の部材からなるピストン状部材1-pが、ユニ
バーサル回転接点1-xを介して、免震される構造体1に
設置された支持部材1-gに接続されており、免震される
構造体を支持する構造体2の部材からなるその挿入筒2
-aが、支持部材2-g及びユニバーサル回転接点2-xを介
して、免震される構造体を支持する構造体2に設置され
た支持部材2-gに接続されている。これらは免震される
構造体1及び免震される構造体を支持する構造体2と、
固定装置Gとの関係が、左右あるいは上下に入れ替わっ
た対称型である。さらに、この挿入筒1-a、2-aの、ピ
ストン状部材2-p、1-pにより仕切られた端と端とは、
管1-e、2-eで繋がれており、この途中にこの固定装置
Gを固定する弁(固定弁)として、電動弁、電磁弁、機
械式弁、油圧式弁等7-efが設置される。この弁(固定
弁)7-efは地震センサーと電線23によって連動し、
その指令によって開閉するものである。通常時はこの電
動弁、電磁弁、機械式弁、油圧式弁等7-efは閉じてお
り、挿入筒1-a、2-a内の液体あるいは気体は、自由に
管1-e、2-e内を移動できない。地震センサーが一定以
上の地震力を感知すると、連動するこの電動弁、電磁
弁、機械式弁、油圧式弁等7-efが開いて固定装置Gの
固定を解除し、免震される構造体1と免震される構造体
を支持する構造体2との固定を解除し、地震センサーが
地震力が一定以下になったことを感知すると、連動する
この電動弁、電磁弁、機械式弁、油圧式弁等7-efが再
び閉じて固定装置Gを固定し、免震される構造体1と免
震される構造体を支持する構造体2とを固定して、通常
時の状態へ戻す機構である。このとき地震センサーが地
震力が一定以下になったことを感知してから、一定の時
間をおいて固定装置を固定させるための、タイマーを設
ける場合もある。 8.1.2.4. 地震センサー(振幅)装置 8.1.2.4.1. 地震センサー(振幅)装置 地震センサー(振幅)装置は、地震センサーと地震セン
サー振幅装置とに分けられる。 1) 地震センサー振幅装置 地震センサー振幅装置には、重力復元型、バネ復元型、
振り子型の3種類がある。地震センサー振幅装置の重り
が、地震力で振動し、重力またはバネ等により元の位置
に戻る。図61は、地震センサー振幅装置が、重力復元
型の場合である。地震センサー振幅装置14の免震皿3
は、球面、またはすり鉢等の凹形状滑り面部を有してお
り、地震時等の振動により振幅が自由にされた重り20
(滑り部)は、その面を滑り、免震皿の形状により重力
で元の位置に戻る。図62は、地震センサー振幅装置
が、バネ復元型の場合である。地震センサー振幅装置1
5の免震皿3は、平面形状滑り面部を有しており、地震
時等の振動により振幅が自由にされた重り20(滑り
部)は、その面を滑り、重り20(滑り部)に繋げられ
たバネ・ゴム・磁石等により元の位置に戻る。図65
は、地震センサー振幅装置が振り子型の場合である。地
震センサー振幅装置13では、地震時等の振動により振
幅が自由にされた振り子の重り20は、重力で元の位置
に戻る。 2) 地震センサー装備型固定装置 動電型、圧電型、可変抵抗型(しゅう動抵抗式、ひずみ
ゲージ式等)、可変インダクタンス型(空隙変化型変換
素子、差動トランス等)、サーボ加速度型等の、あるい
はその他地震計等に使用されている形式の電気式振動計
を、地震センサーとして使用する。 8.1.2.4.2. 地震センサー(振幅)装置の設置場所 8.1.2.の各装置において、地震センサーまたは地震セン
サー振幅装置(振り子型13、重力復元型14、バネ復
元型15)の設置場所は、免震される構造体Aと免震さ
れる構造体を支持する構造体Bのどちらでも良いが、地
震力以外の振動が働かない場所、つまり、免震される構
造体を支持する構造体Bのほうが良い。また地震センサ
ーからの指令を電気等で送る場合は、地震力以外の振動
が働かない、地下等の場所も可能である。 8.1.2.4.3. 地震センサー(振幅)装置の設計 (1) 地震センサー(振幅)装置の周期 1) 地震センサー(振幅)装置の周期設計 請求項49−2項記載の発明は、地震センサー(振幅)
装置の周期に関する発明である。8.1.2.の 地震センサ
ー(振幅)装置装備型固定装置の各装置において、地震
センサー(振幅)装置の重り等のセンサー部の周期を
(地震センサー振幅装置の場合は、重りの周期を)、そ
れが設置される構造体の建てられる敷地の地盤の固有周
期に合わせたものである。地盤周期に同調して共振する
ような地震センサー(振幅)装置の方が感度が高い。具
体的には、建てられる敷地の地盤種別(1種、2種、3
種というような区分)に従い、地震センサー(振幅)装
置の重り20の周期を合わせる。敷地の地盤周期が長周
期の場合は、振り子型の場合には振り子の長さを長く取
ることが必要になり、振り子型よりも免震皿による重力
復元型(球面型)・バネ復元型の地震センサー(振幅)
装置が適している。なお、実際には、重り20の周期を
地盤周期に完全に合せることは困難であり、大まかなも
のであっても実用上の問題はない。 2) 地震センサー振幅装置の重り共振装置 請求項49−2−2項記載の発明は、地震センサー振幅
装置の重りの共振装置に関する発明である。地震時に重
りを共振させるためには、重り20に繋がる(固定装置
へも繋がる)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8
に余裕(たるみ)を与える必要がある。しかし、たるみ
を与えるとセンサー感度が落ちるので、たるみを与えな
い方法が望まれる。そこで、重り20の廻りに重りの衝
突を受け、重りにもなる周囲材20-aを設け、その周囲
材20-aに固定装置に繋がるワイヤー・ロープ・ケーブ
ル・ロッド等8を取付ける。そうすることにより、 地
震時に重り20を地震と共振させることができ、且つ固
定装置へ繋がるワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等
8に余裕(たるみ)を与える必要もなくなる。図89−
17は、その実施例である。重り20は、地震時共振に
より弾みをつけて衝突し、周囲材20-aを振動させるこ
とになる。重り20と周囲材20-aの重さの比を変える
ことにより、周囲材20-a自体の振れと重り20の共振
のバランスを考慮して感度に対応できる。重り20と周
囲材20-aの間隔は、重り20の共振できる幅を持たせ
るのが望ましい。 3) 地震センサー振幅装置の複数個重り共振装置 請求項49−2−3項記載の発明は、地震センサー振幅
装置の複数個の重りの共振装置に関する発明である。地
盤の周期への対応に幅を持たせるセンサーを考える場
合、複数個の重り20を設けて、その重り20ごとに振
動周期を変えることにより、地盤の固有周期への対応に
幅を持たせることが可能になる。地震振動の周期成分
(初期微動・本震等)の周波数領域ごとの周期に重り2
0の周期を合わせる。図89−18は、その実施例であ
る。 (2) 全方向感度 図61(c)(d)、62(c)(d)、65(c)(d)に示されている
地震センサー振幅装置(振り子型13、バネ復元型1
4、重力復元型15)のいずれの型も、重り20と固定
装置に繋がるワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8
とが結合される方向と、重り20の地震振幅方向とが合
えば、このワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8に
伝達される引抜き力または圧縮力の感度がよく、その他
の角度の地震振幅、特に直角方向ではその感度は悪くな
る。請求項49−3項記載の発明は、その問題を解決す
るもので、図89−9〜89−11は、その実施例を示
している。地震振幅の全方向に対して、ワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等8への、同等の引抜き力または
圧縮力伝達を可能にするものである。地震センサー振幅
装置(振り子型13、重力復元型14、バネ復元型1
5)本体の中に、重り20が、全方向に振動しうる形で
設置され、重り20の上または下にワイヤー・ロープ・
ケーブル等8が接合されて固定装置へと繋がっており、
重り20の直上または直下の、地震センサー振幅装置の
筐体あるいは支持枠に(もしくはその内部あるいは外部
に)、重り20に接続されたワイヤー・ロープ・ケーブ
ル等8を通すすり鉢状またはラッパ形状の孔31を持つ
挿入部を設け、それにより、あらゆる地震力の方向に対
して、ワイヤー・ロープ・ケーブル等8への、同等の引
張力または圧縮力の伝達を可能にする。図89−9は、
地震センサー振幅装置が振り子型の場合、図89−10
は、重力復元型の場合、図89−11は、バネ復元型の
場合である。図89−10、図89−11では、重り2
0が免震皿上を滑る(すべる、転がる)場合である。図
では、高い感度を考えてローラーまたはボールべアリン
グ等によって転がる場合であるが、すべる場合も当然考
えられる。図89−10は、重力復元型であり、免震皿
は、すり鉢型のものと球面型のものとが考えられるが、
建てられる敷地の地盤種別1種、2種、3種の地盤周期
に合わせることを考えると、免震皿は固有周期を合わせ
られる球面型のものが適している。 (3) 増幅器付き地震センサー振幅装置(その1) 請求項49−4項記載の発明は、増幅器付の地震センサ
ー振幅装置の発明であり、図89−12〜89−15、
82−7は、その実施例である。地震センサー振幅装置
に、梃子・滑車・歯車等を組込むことによって、地震セ
ンサー振幅装置に連結しているワイヤー・ロープ・ケー
ブル・ロッド等の、地震時の引張長さまたは圧縮長さを
増幅させて、固定装置の、地震に対する感度を高めると
いう発明である。図89−12〜89−14は増幅器と
して梃子が用いられた場合、図89−15は、増幅器と
して歯車が用いられた場合の実施例を示している。図8
9−12は、地震センサー振幅装置が振り子型の場合で
ある。地震時に振り子の重り20が振動すると、その重
り20が梃子36-bの力点となり、その振幅が、梃子3
6-bの支点36-hを経由して、それが梃子36-bのもう
一方の端(梃子の作用点)36-jに伝わる際に、力点か
ら支点36-hの距離と、支点36-hから作用点36-jの
距離との比に応じて増幅され、続くワイヤー・ロープ・
ケーブル等8の引張られる長さが増大する。なお、梃子
の支点36-hは、全方向に回転する梃子の支点である。
図89−13は、地震センサー振幅装置がバネ復元型の
場合である。地震時に重り20が振動すると、重り20
の挿入部36-mに挿入された梃子36-bの力点36-lが
連動して振動し、その振幅が、梃子の支点36-hを経由
して、それが梃子36-bのもう一方の端(梃子の作用
点)36-jに伝わる際に、力点36-lから支点36-hの
距離と、支点36-hから作用点36-jの距離との比に応
じて増幅され、続くワイヤー・ロープ・ケーブル等8の
引張られる長さが増大する。なお、梃子の支点36-h
は、全方向に回転する梃子の支点である。図89−14
は、地震センサー振幅装置が重力復元型の場合である。
地震時に重り20が振動すると、重り20の挿入部36
-mに挿入された梃子36-bの力点36-lが連動して振動
し、その振幅が、梃子の支点36-hを経由して、それが
梃子36-bのもう一方の端(梃子の作用点)36-jに伝
えられる際に、力点36-lから支点36-hの距離と、支
点36-hから作用点36-jの距離との比に応じて増幅さ
れ、続くワイヤー・ロープ・ケーブル等8の引張られる
長さが増大する。なお、梃子の支点36-hは、全方向に
回転する梃子の支点である。また、免震皿は、すり鉢型
のものと球面型のものとが考えられるが、重りの周期を
建てられる敷地の地盤種別1種、2種、3種の地盤周期
に合わせることを考えると、免震皿は球面型のものが適
している。図89−15は、増幅器として歯車が用いら
れた場合の実施例であり、地震センサー振幅装置がバネ
復元型の場合を示している。地震時に重り20が振動す
ると、その振幅が重り20に付けられたラック36−c
から歯車36−dに伝わり、歯車36−dが回転する。
場合により、歯車がもう一つ付けられていることもある
が、その場合には歯車36−dの回転が二つめの歯車3
6−eに伝わる。そして、歯車36−dまたは歯車36
−eに連結されたワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド
等8が引張られる。このとき、ラック36−cに対する
歯車36−dの大きさ、または歯車36−dに対する歯
車36−eの大きさの比に応じて、ワイヤー・ロープ・
ケーブル・ロッド等8の引張られる長さが増大する。図
82−7は、請求項49−4の発明の、増幅器付き地震
センサー振幅装置の実施例である。地震時に重り20が
振動すると、その振幅が重り20に接続されたロッド等
8-dに伝えられ、ついで増幅器の梃子36-bの力点36
-lへと伝えられる。このロッド等8-dにはフレキシブル
ジョイント8-jを設け、重り20の振動の方向に関わら
ず、増幅器の梃子36-bの力点36-lへは一方向の力し
か伝達されないようになっている。またロッド等8と梃
子36-bの力点36-lとの接続箇所は、横長な形状の穴
36-kに、ロッド等8-dの端部8-eが、引張力を伝えら
れる形状で、かつ横長な形状の穴36-kの範囲で自由に
動けるように係り合い、重り20が静止状態の時に、端
部8-eが横長な形状の穴36-kの、重り20に近い側の
端に位置するようになっている。このとき横長な形状の
穴36-kの水平方向の大きさは、重り20の最大振幅よ
り大である。この機構により重り20の振動による力
は、この増幅器以降には固定ピン7のロック部材11を
解除する方向の力しか伝達されないことになる。この増
幅器の梃子36-bによると、力点36-lでの変位は、
(支点36-hから作用点36-j迄の距離)/(支点36
-hから力点36-l迄の距離)倍されて作用点36-jでの
変位となり、作用点36-jに接続されたロッド等8-dへ
伝えられる変位はその分増幅される。但し作用点36-j
での力は、この倍率にて力点36-lでの力が除された値
であるため、その分重り20の重量を大とする必要があ
る。なお、図89−15を除き、図89−12〜89−
14の梃子の支点36-hは、梃子36-bが全方向に回転
できるようなものとなっている。図89−13〜89−
14の梃子36-bの力点が入り込む重り20の挿入部3
6-mも、球面またはすり鉢等の凹形状になっており、梃
子36-bの先端部が追随でき、どの方向からの地震力を
伝達できるようなものとなっている。そのため、これら
の装置は、8.1.2.4.3.の(2)と同様、地震力がどの方向
から働いても、同等の感度(引抜き力または圧縮力の伝
達)を可能にするものである。 (4) 増幅器付き地震センサー振幅装置(その2) 請求項49−5項記載の発明は、増幅器付の地震センサ
ー振幅装置の発明であり、図89−16は、その実施例
である。下部が球状で自由に転がることのできる形状の
重り20を免震皿上に乗せ、その上部に梃子36-bの力
点が入り込む挿入部36-mを設ける。地震力を受けて重
り20が転がると、力点36-lも連動して動き、これに
よって梃子36-bの作用点36-jも動くことになる。こ
のとき力点36-lの動きの振幅は、地震変位振幅に加
え、重り20(及び挿入部36-m)の回転が力点36-b
に与える変位分とからなる。この力点36-lの振幅が、
力点36-lから支点36-hの距離と支点36-hから作用
点36-jの距離との比に応じて増幅され、作用点36-j
の動きの振幅となる。この2重に増幅された作用点36
-jの動きによって、接続されているワイヤー・ロープ・
ケーブル等8の引っ張られる長さが増大する。なお、梃
子の支点36-hは、全方向に回転する梃子の支点であ
る。また梃子36-bの力点が入り込む重り20の挿入部
36-mも、球面またはすり鉢等の凹形状になっており、
梃子36-bの先端部が追随でき、全方向からの地震力を
伝達できるようなものとなっている。またこの方式で
は、重り20自体が自由に転がることができるため、図
89−14等で使用されている重り20下のボール(ベ
アリング)5-eを無しにできる。 8.1.3. 連動作動型固定装置 図60、図70〜77は、連動作動型固定装置の実施例
を示している。連動作動型固定装置は、複数個の固定装
置からなり、各固定装置の固定ピン同士が、相互に連動
して作動することを特徴とするものである。複数の固定
装置を、相互に連動させずに一つの構造体に設置した場
合、地震力が働いたときに、各固定装置が同時に解除さ
れるとは限らず、その場合、構造体は固定されている箇
所を中心に、ねじれた動きをしてしまう。連動作動型固
定装置の開発は、その問題を解消するために、各固定ピ
ンが同時に解除するようにする方法を考えたものであ
る。 8.1.3.1. 連動作動型固定装置 この連動作動型固定装置は、上記の8.1.1.の剪断ピン
型固定装置だけに使用可能なものである。図60は、請
求項49−6項記載の発明の実施例を示している。剪断
ピン型固定装置を含む複数の固定装置からなり、それぞ
れの固定ピン7が相互に連動する仕組みをもつ固定装置
である。固定ピン同士を連動させることによって、複数
の固定装置を同時に解除させようとするものである。具
体的には、剪断ピン型固定装置の固定ピン7-sと、それ
以外の固定装置の、固定ピン7をロックする部材11
(以下、「ロック部材」と言う)とが相互にワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等8で繋がり、引張用のバネ
等(バネ、ゴム、磁石等)9-tによって引っ張られてい
る。ロック部材11には、固定ピン7が貫通できる大き
さのロック孔11-vが開けられており、ロック孔11-v
の縁(へり)と、固定ピン7に設けられた欠き込み・溝
・窪み7-cとが嵌まり込むことにより、固定ピン7がロ
ックされている。また、ロック部材11は、固定ピンの
ロックまたは解除する方向にスライドできるようにされ
ている。地震時に、地震力によって前記剪断ピン型固定
ピン7-sが折れるか切れるかすると、重力またはバネ等
(バネ・ゴム・磁石等)9-tの力により外れ、前記ワイ
ヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8が緩み、このワイ
ヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8で連動している他
の固定ピン7のロック部材11が、引張用のバネ等9-t
により引張られて固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-c
から外れ、固定ピン7のロックが解除される。そして、
この固定ピン7に付けられた圧縮用のバネ等(バネ、ゴ
ム、磁石等)9-c(引張用のバネ等9-tの場合も当然考
えられる)により、固定ピン7が外れて、免震される構
造体1の固定が解除される。また、固定装置Gが免震さ
れる構造体1と免震される構造体を支持する構造体2に
対して図とは逆向きに取り付けられ、ワイヤー・ロープ
・ケーブル・ロッド等8も逆になる場合もある。この発
明は、8.1.2.地震センサー(振幅)装置装備型固定装
置、8.2.風作動型固定装置にも適用できるものである。
これら、8.1.2.、8.2.、8.3.の固定装置が複数個用いら
れる場合には、電気指令、メカニカル指令等によって各
固定装置を同時に作動させる方法を採ることもある。こ
の装置の開発により、剪断ピン型の固定装置の欠陥であ
る剪断ピン2個以上設置の場合の問題を解決する。つま
り、複数の固定ピンが同時に切断されない場合、切断さ
れなかった(ロック解除されなかった)固定ピンによっ
て、地震力が働くと、固定されている箇所を中心に、捩
れた動きをする。その欠点を解消するためには、同時に
固定ピンを解除する形が求められた。この装置は、この
問題を解決する。 8.1.3.2. 連動作動型固定装置 以下に説明する連動作動型固定装置〜は、上記の8.
1.1.の剪断ピン型固定装置だけでなく、8.1.2.以下に説
明される地震センサー(振幅)装置装備型固定装置にお
いても使用可能なものである。図70〜71は、請求項
49−7項記載の発明の、連動作動型固定装置の実施
例を示している。風揺れ等を防止する固定装置が2個以
上用いられ、各固定ピンには、それをロックする機能を
もった部材(ロックピン・ロック弁等、以下、「ロック
部材」と呼ぶ)が、固定ピンのロックまたは解除する方
向にスライドできるような状態で、組み合わされてい
る。ロック部材同士は、ワイヤー・ロープ・ケーブル・
ロッドまたレリーズ等で連結されている。地震時に、こ
のロック部材の一つに、固定ピンのロックを解除する方
向(押出し方向、または引抜き方向)に作用すると、ワ
イヤー・ロープ・ケーブル・ロッドまたレリーズ等の連
結により、それぞれの固定ピンのロック部材が、同時
に、それぞれの各固定装置を解除する仕組みである。こ
の装置は、 8.1.2.の地震センサー(振幅)装置装備型
(固定装置用)と、8.1.1.の剪断ピン型(固定装置用)
とに分かれ、以下に説明する。 (1) 地震センサー(振幅)装置装備型 図70は、地震センサー(振幅)装置(8.1.2.)を装備し
た連動作動型固定装置の実施例を示している。図70
は、ロック部材が、ロックピンである場合のものであ
る。ロック部材11には、固定ピン7をロックするため
の、固定ピン7が貫通できる大きさのロック孔11-vが
開けられており、固定ピン7に設けられた欠き込み・溝
・窪み7-cにロック孔11-vの縁が嵌まり込むことによ
り、固定ピン7がロックされている。ロック部材11同
士は、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8で連結
されており、ロックが解除される方向に連動し、その逆
方向にはバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9で戻り、地震
時に、地震センサー振幅装置(振り子型13、重力復元
型14、バネ復元型15)(8.1.2.4.参照)の振動する
重り20が、直接またそれに連動した部材を介して(例
えば、図68のように作用部(押出し部・引張り部等)
17を介して、また、図72のようにレリーズ8-r内の
ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8と繋がれ
て)、ロック部材11の一つに、ロック部材11を解除
する方向に(図70中の白抜き矢印の押出し、また引抜
き方向に)作用し、そのロック部材11にあけられたロ
ック孔11-vに、嵌め込まれてロックされている各固定
ピン7が同時に解除される。また、各ロック部材11
が、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8のかわり
にレリーズ等8-rで連結される場合は、そのレリーズ等
8-rにより押出し方向と引張り方向の両方向に連動可能
である。なお、ロック部材11のロック解除の方向の逆
方向には、いずれかのロック部材11の一つにバネ等9
を付けて復元させる必要はある。図83は、8.1.2.2.4.
2)の固定装置が二個以上設置され、連動作動する場合
の実施例を示している。2つ以上の、この自動復元型固
定装置において、固定ピン7をロックしている第1のロ
ック部材7-l同士をワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッ
ドまたはレリーズ等8-rで繋ぎ、片方が動くと他方も動
くように構成する。 (2) 剪断ピン型 図71は、8.1.1.の剪断ピン型固定装置を含む複数の固
定装置からなる連動作動型固定装置の実施例を示してい
る。欠き込み・溝・窪み7-cにロック部材のロック孔1
1-vの縁に嵌め込まれてロックされている剪断ピン型固
定ピン7-sが、地震時に、折れるか切れるかして、重力
またはバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-tの力により外
れると、ロック孔11-vの縁に嵌まっていた固定ピン7
-sの欠き込み・溝・窪み7-cの形状により、ロック部材
11が押し出される等して、その動きが、ワイヤー・ロ
ープ・ケーブル・ロッドまたはレリーズ等8によって、
他の固定装置のロック部材11を、固定ピンのロックを
解除する方向に連動させ、それにより、各固定ピン7が
同時に解除される。 8.1.3.3. 連動作動型固定装置 図72〜73は、請求項49−8項記載の発明の、連動
作動型固定装置の実施例を示している。風揺れ等を防
止する複数個の固定装置において、各固定ピンをロック
する機能の複数個のロック孔11-vを持ったロック部材
が、固定ピンをロックまたは解除する方向に可動(スラ
イド)できるようになっており、地震時にロック部材が
押し出されるか引き戻されるかすると、ロックする機能
をもつロック孔11-vから、それぞれの固定ピンが外れ
て、同時に解除されるというものである。ロック部材の
形態としては、固定装置の数に応じ、枝分かれのないも
の、三つ又、四つ又、またそれ以上に枝分かれしたもの
などが考えられる。この装置は、 8.1.2.の地震センサ
ー(振幅)装置装備型(固定装置用)と、8.1.1.の剪断
ピン型(固定装置用)とに分かれ、以下に説明する。 (1) 地震センサー(振幅)装置装備型 図72は、地震センサー(振幅)装置(8.1.2.)を装備し
た連動作動型固定装置の実施例を示している。地震時
に、地震センサー振幅装置(振り子型13、重力復元型
14、バネ復元型15)の振動する重り20が、直接ま
たそれに連動した部材を介して(例えば、図68のよう
に作用部(押出し部・引張り部等)17を介して、ま
た、図72のようにレリーズ8-r内のワイヤー・ロープ
・ケーブル・ロッド等8と繋がれて)、ロック部材11
の端部の一つに、ロック部材11を解除する方向に(図
70中の白抜き矢印の押出し、また引抜き方向に)作用
し、そのロック部材11にあけられた複数個のロック孔
11-vの縁に固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cに嵌
まり込むことによりロックされている各固定ピン7が同
時に解除される。なお、ロック部材11のロック解除の
方向とは逆方向に働くバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9
を付けて復元させる必要はある。 (2) 剪断ピン型 図73は、8.1.1.の剪断ピン型固定装置を含む複数の固
定装置からなる連動作動型固定装置の実施例を示してい
る。欠き込み・溝・窪み7-cにロック部材のロック孔1
1-vの縁が嵌め込まれてロックされている剪断ピン型固
定ピン7-sが、地震時に、折れるか切れるかして、重力
またはバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-tの力により外
れると、ロック孔11-vの縁に嵌まっていた固定ピン7
-sの欠き込み・溝・窪み7-cの形状により、ロック部材
11が押し出される等して、固定ピンの解除方向に動
き、このロック部材11の他のロック孔11-vの縁に嵌
まっていた各固定ピン7が同時に解除される。なお、図
73は、分岐のないロック部材に、2つのロック孔11
-vが開けられている場合であり、図72は、三つ又、四
つ又、またそれ以上にわかれているロック部材に個々に
ロック孔11-vをもち、地震時に同時に解除される場合
である。当然のように、図73においても、図72と同
様に、三つ又、四つ又、またそれ以上にわかれているロ
ック部材が考えられる。 8.1.3.4. 連動作動型固定装置 図74〜77は、請求項49−9項記載の発明の連動作
動型固定装置の実施例を示している。風揺れ等を防止
する複数個の固定装置において、各固定ピンをロックす
る機能の複数個のロック孔11-vを持ったロック部材
が、ロック部材の一つの点を軸にして回転できるように
取付けられており、地震時に、ロック部材を回転方向へ
押出すか引戻すかすることにより、それぞれの固定装置
が同時に解除されるものである。ロック部材の形態とし
ては、固定装置の数に応じ、 枝分かれのないもの、三
つ又、四つ又、またそれ以上に枝分かれしたものなどが
考えられる。図74、図75は、ロック部材が枝分かれ
していない場合であり、図76は、ロック部材が三つ又
に、図77は、四つ又に分かれている場合である。この
装置は、 8.1.2.の地震センサー(振幅)装置装備型
(固定装置用)と、8.1.1.の剪断ピン型(固定装置用)
とに分かれ、以下に説明する。 (1) 地震センサー(振幅)装置装備型 図74、76は、地震センサー(振幅)装置(8.1.2.)を
装備した連動作動型固定装置の実施例を示している。図
74は、ロック部材が枝分かれしていない場合のもので
ある。回転できるロック部材の両端に固定ピン7をロッ
クするためのロック孔11-vがあり、地震時に、地震セ
ンサー振幅装置の、地震時に自由に振動する重り20
が、直接またはそれに連動する部材を介して(例えば、
図68のように作用部(押出し部・引張り部等)17を
介して、また、図72のようにレリーズ8-r内のワイヤ
ー・ロープ・ケーブル・ロッド8と繋がれて)、ロック
部材11の一端を、固定ピンからロックが外れる回転方
向(図74中の白抜き矢印の押出し方向、または引抜き
方向)に作動させることにより、そのロック部材11に
あけられた複数個のロック孔11-vの縁に固定ピン7の
欠き込み・溝・窪み7-cに嵌まり込むことによりロック
されている各固定ピン7が同時に解除される。なおロッ
ク部材に、ロック解除とは逆の回転方向に働くバネ等
(バネ・ゴム・磁石等)9を付けて、復元力をもたせる
必要がある。図76は、ロック部材が枝分かれしている
場合のものである。三つ又、四つ又、またそれ以上に枝
分かれし、その分岐した個々の端部に固定ピン7をロッ
クするためのロック孔11-vをもったロック部材が、ロ
ック部材の一つの点11-xを軸として回転できるように
取付けられており、地震時に、地震センサー振幅装置
(振り子型13、重力復元型14、バネ復元型15)の
振動する重り20が、直接またそれに連動した部材を介
して(例えば、図68のように作用部(押出し部・引張
り部等)17を介して、また、図72のようにレリーズ
8-r内のワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8と繋
がれて)、このロック部材11の枝分かれした一つに、
固定ピン7のロックを解除する回転方向(図76中の白
抜き矢印の押出し、また引抜き方向)へ作用し、そのロ
ック部材11にあけられた複数個のロック孔11-vの縁
に固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cに嵌まり込むこ
とによりロックされている各固定ピン7が同時に解除さ
れる。なお、ロック部材11にロック解除と逆回転方向
に働くバネ等9を付けて、復元力を持たせる必要があ
る。 (2) 剪断ピン型 図75、77は、8.1.1.の剪断ピン型固定装置を含む複
数の固定装置からなる連動作動型固定装置の実施例を示
している。図75は、ロック部材が枝分かれしていない
場合のものである。欠き込み・溝・窪み7-cにロック部
材のロック孔11-vの縁が嵌め込まれてロックされてい
る剪断ピン型固定ピン7-sが、地震時に、折れるか切れ
るかして、重力またはバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9
-tの力により外れると、ロック孔11-vの縁に嵌まって
いた固定ピン7-sの欠き込み・溝・窪み7-cの形状によ
り、ロック部材11が押し出される等して、固定ピンの
解除方向に回転し、このロック部材11の他のロック孔
11-vの縁に嵌まっていた各固定ピン7が同時に解除さ
れる。図77は、ロック部材が枝分かれしている場合の
ものである。欠き込み・溝・窪み7-cにロック部材のロ
ック孔11-vの縁が嵌め込まれてロックされている剪断
ピン型固定ピン7-sが、地震時に、折れるか切れるかし
て、重力またはバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-tの力
により外れると、ロック孔11-vの縁に嵌まっていた固
定ピン7-sの欠き込み・溝・窪み7-cの形状により、ロ
ック部材11が押し出される等して、固定ピンの解除方
向に回転し、このロック部材11の他のロック孔11-v
の縁に嵌まっていた各固定ピン7が同時に解除される。
なお、図70〜77の平面図中の※印の付いた鉤矢印
は、その下の断面図の切断方向を表しているものであ
る。以上の8.1.3.2.連動作動型固定装置〜8.1.3.4.連
動作動型固定装置の地震センサー振幅装置(振り子型
13、重力復元型14、バネ復元型15)において、そ
のロック部材11の解除に対する感度を自由に変えられ
るように、作用部(押出し部・引張り部等)17とロッ
ク部材11との距離を、スライド装置24等を設けて調
整可能にしておくか、地震センサー振幅装置の重り20
とロック部材とを繋いでいるレリーズ8-r内のワイヤー
・ロープ・ケーブル・ロッド8の長さ(弛みの有無)を
調整可能にしておくかにより、または、振り子型等の地
震センサー振幅装置を用いる場合には、振り子の吊り長
さを調整可能にしておく等の方法により、固定装置の感
度(どれだけの地震力になると固定が解除されるか)を
自由に設定できるようにすることが可能である。 8.1.3.5. 連動作動型固定装置 請求項49−10項記載の発明は、地震時に、地震セン
サーからの電気信号により、同時に1個もしくは複数個
の固定ピンが解除される方式の連動作動型固定装置であ
る。固定の解除の仕方に関して、次の2種類に分かれ
る。 (1) 電気で固定ピン自体が解除されるもの 地震時に、地震センサーからの電気信号により、1個も
しくは複数個の固定ピン自体が解除されるもの。 (2) 電気で固定ピンのロックのみが解除されるもの 地震時に、地震センサーからの電気信号により、1個も
しくは複数個の固定ピンのロックが解除され、固定ピン
自体は、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)及び地震力等に
より解除されるもの。 (1) の固定ピンの解除は、速やかさを要求され、大きな
電力等を要求されるが、(2) の固定ピンのロック解除の
みの場合には、(1)の固定ピンの解除の場合に比べて少
ない電力で済み、また簡易な機構で済む。請求項49−
10は、(2)の電気で固定ピンのロックのみが解除され
る場合の発明である。 8.2. 風作動型固定装置 請求項49−11項記載の風作動型固定装置は、地震時
および風のない通常時は免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体との固定を解除しており、一定
以上の風圧時にのみ、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定するという型の固定装置
である。風作動型固定装置は、以下のように分けられ
る。 (1) 固定装置の固定作動方式 風作動型固定装置も、風そのものの力で反応(作動)す
る 1)風力反応型と、風センサーからの電気等の指令で
作動する 2)風センサー型と、風そのもの力で発電して
作動する 3)風力発電型に分かれる。 1) 風力反応型(8.2.2.油圧型、8.2.3.機械型) 2) 風センサー装備型(8.2.1.風センサー装備型固定装
置、8.2.4.電気型) 3) 風力発電機型(8.2.5. 風力発電機型風センサー装備
型) (2) 固定ピン等の固定装置の作動部制御方式(直接方式
・間接方式) 以上のそれぞれは、固定ピン等の固定装置の作動部の解
除に関して、風力・風センサーからの力で、固定装置の
作動部自体を直接制御する直接方式と、固定装置の作動
部のロックを制御する間接方式とに分かれる。 1) 間接方式:固定ピン等の固定装置の作動部のロック
のみ解除するタイプ 2) 直接方式:固定ピン等の固定装置の作動部の解除を
直接行うタイプ (3) 間接方式のロック形式について 上記の間接方式について、固定ピン等の固定装置の作動
部のロック部材は、ロック形状から、8.1.の地震作動型
固定装置と同様に、次の2つに分けられる。 1) ロックピン方式 2) ロック弁方式 以上のそれぞれは、固定装置の作動部のロック方式か
ら、8.1.と同様に、次の2つに分けられる。 1) 一段ロック方式 2) 二段以上ロック方式 さらに、以上のそれぞれは、ロックの個数から、8.1.と
同様に、次の2つに分けられる。 1) 一重ロック方式 2) 二重以上ロック方式 また、以上のすべての方式に遅延器付き((1)の2)、ま
たは8.5.参照)が考えられる。 8.2.1. 風センサー装備型固定装置(一般型) 請求項50項は、風センサーを装備した固定装置(風セ
ンサー装備型固定装置)の発明である。具体的に言え
ば、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを固定して、風揺れ等を防止する固定装置におい
て、風センサーによって、ある一定以上の風圧時にの
み、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを固定し、風揺れ等を防止するように構成されて
なることを特徴とする風作動型固定装置である。固定ピ
ン型固定装置(8.参照)の場合には、風センサーの反
応によって、一定以上の風力また風圧になると、固定ピ
ン7が挿入部7-vに挿入され、免震される構造体Aを固
定し、一定以下の風力また風圧になると、固定ピン7が
また解除されるものである。油空圧シリンダー型固定装
置(8.参照)の場合には、風センサーの反応によっ
て、一定以上の風力また風圧になると、油空圧シリンダ
ー型固定装置の弁が閉じられ、免震される構造体Aを固
定し、一定以下の風力また風圧になると、弁がまた解除
されるものである。 (1) 直接方式 直接方式は、風力・風センサーからの力または指令によ
り、固定ピン等の固定装置の作動部自体を直接制御する
方式である。 1) 固定ピン型固定装置 図59(e)〜(h)は、風作動型固定装置のうち、固定ピン
型固定装置の実施例である。この図59(e)〜(h)の例で
は、ピストン状部材2-p、1-pを固定ピン7が直接ロッ
クし、免震される構造体1と免震される構造体を支持す
る構造体2とを固定する。図59(e)(f)は固定ピン7が
ピストン状部材2-p、1-pに設けられた固定ピン挿入部
7-vに挿入され、ロックされる場合の例、図59(g)は
固定ピン7の先端7-w、及びピストン状部材2-p、1-p
の固定ピン7の先端7-wが突き当たる部分が摩擦抵抗の
大きくなるような形状であり、相互にかみ合ってロック
される摩擦型固定装置の場合の例、図59(h)は固定ピ
ン7がピストン状部材2-p、1-pに設けられたすり鉢形
状・球面形状等の凹形態の挿入部7-vmに挿入され、地
震後の残留変位に対処した場合(8.6.(1)(2)参照)の例
である。この固定装置Gは、免震される構造体1と、免
震される構造体を支持する構造体2との間に設置され、
図59(e)、59(g)では、免震される構造体を支持する
構造体2の部材からなるピストン状部材2-pが、ユニバ
ーサル回転接点2-xを介して、免震される構造体を支持
する構造体2に設置された支持部材2-gに接続されてお
り、免震される構造体1の部材からなるその挿入筒1-a
が、支持部材1-g及びユニバーサル回転接点1-xを介し
て、免震される構造体1に設置された支持部材1-gに接
続されている。図59(f)、59(h)では、免震される構
造体1の部材からなるピストン状部材1-pが、ユニバー
サル回転接点1-xを介して、免震される構造体1に設置
された支持部材1-gに接続されており、免震される構造
体を支持する構造体2の部材からなるその挿入筒2-a
が、支持部材2-g及びユニバーサル回転接点2-xを介し
て、免震される構造体を支持する構造体2に設置された
支持部材2-gに接続されている。これらは免震される構
造体1及び免震される構造体を支持する構造体2と、固
定装置Gとの関係が、左右あるいは上下に入れ替わった
対称型である。この固定ピン7は風センサー7-qとワイ
ヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8によって連動し、
通常はバネ等9-tによりピストン状部材2-p、1-pをロ
ックしない機構になっている。風センサー7-qが一定以
上の風圧を感知すると、固定ピン7がワイヤー・ロープ
・ケーブル・ロッド等8から、ピストン状部材2-p、1
-pをロックする方向の力を受け、固定装置Gをロック
し、免震される構造体1と免震される構造体を支持する
構造体2とを固定し、風センサー7-qが風圧が一定以下
になったことを感知すると、固定ピン7がワイヤー・ロ
ープ・ケーブル・ロッド等8から、ピストン状部材2-
p、1-pをロックする方向の力を受けなくなり、固定装
置Gのロックを解除し、免震される構造体1と免震され
る構造体を支持する構造体2との固定を解除して、通常
の状態へ戻す機構である。このとき風センサー7-qが風
圧が一定以下になったことを感知してから、一定の時間
をおいて固定装置を解除させるための、タイマーを設け
る場合もある。図59−1(c)〜(d)((c)は直接方式、
(d)は間接方式であるが合わせて説明すると)は、風作
動型固定装置のうち、固定ピン型固定装置の実施例で、
共に風センサー7-qからの信号により作動する電気型で
ある。この図59−1(c)〜(d)の例では、ピストン状部
材2-p、1-pを固定ピン7が直接ロックし、免震される
構造体1と免震される構造体を支持する構造体2とを固
定するが、図59−1(c)は固定ピン7の先端7-w、及
びピストン状部材2-p、1-pの固定ピン7の先端7-wが
突き当たる部分が摩擦抵抗の大きくなるような形状であ
り、相互にかみ合ってロックされる摩擦型固定装置の場
合の例、図59−1(d)は固定ピン7がピストン状部材
2-p、1-pに設けられたすり鉢形状・球面形状等の凹形
態の挿入部7-vmに挿入され、地震後の残留変位に対処
した場合(8.6.(1)(2)参照)の例である。図59−1
(c)では、免震される構造体を支持する構造体2の部材
からなるピストン状部材2-pが、ユニバーサル回転接点
2-xを介して、免震される構造体を支持する構造体2に
設置された支持部材2-gに接続されており、免震される
構造体1の部材からなるその挿入筒1-aが、支持部材1
-g及びユニバーサル回転接点1-xを介して、免震される
構造体1に設置された支持部材1-gに接続されている。
このタイプにも図59(e)〜(h)の場合と同様に、免震さ
れる構造体1及び免震される構造体を支持する構造体2
と、固定装置Gとの関係が、左右あるいは上下に入れ替
わった対称型がある。図59−1(d)についても、図5
9−1(c)と同様に対称型がある。通常時この固定ピン
7は、バネ等9-t、9-cにより、ピストン状部材2-p、
1-pをロックしない機構になっている。風センサー7-q
が一定以上の風圧を感知すると、図59−1(c)では固
定装置自動制御装置(電磁石)22-aが作動し、固定ピ
ン7にピストン状部材2-p、1-pをロックする方向の力
を加えることで固定装置Gをロックし、図59−1(d)
ではロック部材自動制御装置(モーター)46が作動
し、固定ピン7がすり鉢形状・球面形状等の凹形態の挿
入部7-vmから脱しないよう、ロック部材11を動かし
て固定ピン7をロックすることで固定装置Gをロック
し、免震される構造体1と免震される構造体を支持する
構造体2とを固定し、風センサー7-qが風圧が一定以下
になったことを感知すると、図59−1(c)では固定装
置自動制御装置(電磁石)22-aが作動を止め、固定ピ
ン7は固定装置Gを解除し、図59−1(d)ではロック
部材自動制御装置(モーター)46が作動を止め、ロッ
ク部材11を動かして固定ピン7をロックを解除して固
定装置Gを解除し、免震される構造体1と免震される構
造体を支持する構造体2との固定を解除して、通常の状
態へ戻す機構である。このとき風センサー7-qが風圧が
一定以下になったことを感知してから、一定の時間をお
いて固定装置を解除させるための、タイマーを設ける場
合もある。 2) 油空圧シリンダー型固定装置 図59−4は、風作動型固定装置のうち、油空圧シリン
ダー型固定装置の実施例である。この固定装置Gは、免
震される構造体1と、免震される構造体を支持する構造
体2との間に設置され、図59−4(a)では、筒中を液
体・気体等をほぼ漏らさずにスライドする、免震される
構造体を支持する構造体2の部材からなるピストン状部
材2-pが、ユニバーサル回転接点2-xを介して、免震さ
れる構造体を支持する構造体2に設置された支持部材2
-gに接続されており、免震される構造体1の部材からな
るその挿入筒1-aが、支持部材1-g及びユニバーサル回
転接点1-xを介して、免震される構造体1に設置された
支持部材1-gに接続されている。図59−4(b)では、
筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドする、免
震される構造体1の部材からなるピストン状部材1-p
が、ユニバーサル回転接点1-xを介して、免震される構
造体1に設置された支持部材1-gに接続されており、免
震される構造体を支持する構造体2の部材からなるその
挿入筒2-aが、支持部材2-g及びユニバーサル回転接点
2-xを介して、免震される構造体を支持する構造体2に
設置された支持部材2-gに接続されている。これらは免
震される構造体1及び免震される構造体を支持する構造
体2と、固定装置Gとの関係が、左右あるいは上下に入
れ替わった対称型である。さらに、この挿入筒1-a、2
-aの、ピストン状部材2-p、1-pにより仕切られた端と
端とは、管1-e、2-eで繋がれており、この途中にこの
固定装置Gをロックする弁(固定弁)として、電動弁、
電磁弁、機械式弁、油圧式弁等7-efが設置される。こ
の弁(固定弁)7-efは、風センサー7-qと信号線7-ql
によって連動し(電動弁・電磁弁等の電気式の場合は、
風センサー7-qと電線等によって連動し、機械式弁・油
圧式弁の場合は、風センサー7-qとワイヤー・ロープ・
ケーブル・ロッド等または油空気の通る管によって連動
し)、その指令・動きによって開閉するものである。通
常この電動弁、電磁弁、機械式弁、油圧式弁等7-efは
開いており、挿入筒1-a、2-a内の液体あるいは気体
は、自由に管1-e、2-e内を移動できる。風センサー7
-qが一定以上の風圧を感知すると、連動するこの電動
弁、電磁弁、機械式弁、油圧式弁等7-efが閉じて固定
装置Gをロックし、免震される構造体1と免震される構
造体を支持する構造体2とを固定し、風センサー7-qが
風圧が一定以下になったことを感知すると、連動するこ
の電動弁、電磁弁、機械式弁、油圧式弁等7-efが再び
開いて固定装置Gのロックを解除し、免震される構造体
1と免震される構造体を支持する構造体2との固定を解
除して、通常の状態へ戻す機構である。このとき風セン
サー7-qが風圧が一定以下になったことを感知してか
ら、一定の時間をおいて固定装置を解除させるための、
タイマーまたは遅延器(8.5.参照)を設ける場合もあ
る。 (2) 間接方式(ロック解除型) 間接方式は、風力・風センサーからの力または指令によ
り、固定ピン等の固定装置の作動部のロックを制御する
方式である。 a) 一般 請求項50−1は、固定装置とロック部材の組合せの場
合である。免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する固定装置
において、風センサー等で一定以上の風圧を感知する
と、固定装置の作動部をロックするロック部材を働かせ
て固定装置をロックし、免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体とを固定するように構成されて
なることを特徴とする風センサー装備型固定装置であ
る。 b) 固定ピン型の場合 請求項50−1−2は、固定ピンとロック部材の組合せ
の場合である。固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一
方を免震される構造体に、もう一方を免震される構造体
を支持する構造体に設け、免震される構造体と免震され
る構造体を支持する構造体とを、挿入部に固定ピンを挿
入することよって固定して、風揺れ等を防止する固定装
置において、風センサー等で一定以上の風圧を感知する
と、固定ピンをロックするロック部材を働かせて固定ピ
ンをロックし、免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体とを固定するように構成されてなること
を特徴とする風センサー装備型固定装置である。 c) 地震力による自動復元型 特に、この間接方式の発明は、請求項50−1−3の、
風作動型の固定ピン型固定装置において、固定ピンの挿
入部が、すり鉢形状・球面形状等の凹形状をなし、地震
力によって固定ピンの自動復元を可能にする風作動型固
定装置の発明と組合せることにより、より省電力となり
効果的である。請求項50−1−2項記載の風作動型固
定ピン型固定装置において、固定ピンの挿入部が、すり
鉢形状・球面形状等の凹形状をなすことを特徴とする風
センサー装備型固定装置であり、8.1.2.2.3. 地震力に
よる自動復元型(請求項41項記載)と同じ内容のもの
である。固定装置をロックするロック部材が、ロック
弁、ロックピンとに分れることから、以下のようにロッ
ク弁方式、ロックピン方式との2つに分れる。 1) ロック弁方式 請求項50−2は、請求項50−1−2項〜50−1−
3項記載の風作動型の固定ピン型固定装置において、固
定ピンを支持する筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずに
スライドするピストン状部材を伴った固定ピンのロック
を、この筒の端と端とを繋ぐ管か、ピストン状部材に開
いている孔かに設けた、または両方に設けたロック弁を
風センサー等と連動して閉じることにより、行うことに
より構成されてなることを特徴とする風作動型固定装置
である。具体的に、地震力による自動復元型の場合で説
明すると、固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を
免震される構造体に、もう一方を免震される構造体を支
持する構造体に設け、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の
凹形状挿入部に固定ピンを挿入することよって固定し
て、風揺れ等を防止する固定装置において、固定ピンの
支持部は、筒部とその中に入るピストン状部材からな
り、筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドする
ピストン状部材をもった固定ピンが、その筒に挿入さ
れ、その外に固定ピン先端が突き出ており、さらに、こ
の筒の端と端とは管で繋がれているか、ピストン状部材
に孔が開いているかしており、すり鉢形状・球面形状等
の凹形状挿入部によって、地震時に自由に上がり下がり
する固定ピンに、この固定ピンをロックするロック弁
(ロック部材)が、この管か、ピストン状部材の孔に、
または両方に付いており、風センサー等で一定以上の風
圧を感知すると、このロック弁(ロック部材)が閉じて
固定ピンをロックし、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定するように構成されてい
る。 2) ロックピン方式 請求項50−3項は、固定ピンの挿入部と固定ピンのう
ち、一方を免震される構造体に、もう一方を免震される
構造体を支持する構造体に設け、免震される構造体と免
震される構造体を支持する構造体とを、すり鉢形状・球
面形状等の凹形状挿入部に固定ピンを挿入することよっ
て固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、す
り鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部によって、地震時
に自由に上がり下がりする固定ピンに、この固定ピンを
ロックするロックピン(ロック部材)が付いており、風
センサー等で一定以上の風圧を感知すると、このロック
ピンを作動させて固定ピンをロックし、免震される構造
体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するよ
うに構成されている。図59−1(c)〜(d)((c)は直接
方式、(d)は間接方式であるが合わせて説明すると)
は、請求項50−3の発明による風作動型固定装置のう
ち、固定ピン型固定装置の実施例で、共に風センサー7
-qからの信号により作動する電気型である。この図59
−1(c)〜(d)の例では、ピストン状部材2-p、1-pを固
定ピン7が直接ロックし、免震される構造体1と免震さ
れる構造体を支持する構造体2とを固定するが、図59
−1(c)は固定ピン7の先端7-w、及びピストン状部材
2-p、1-pの固定ピン7の先端7-wが突き当たる部分が
摩擦抵抗の大きくなるような形状であり、相互にかみ合
ってロックされる摩擦型固定装置の場合の例、図59−
1(d)は固定ピン7がピストン状部材2-p、1-pに設け
られたすり鉢形状・球面形状等の凹形態の挿入部7-vm
に挿入され、地震後の残留変位に対処した場合(8.6.
(1)(2)参照)の例である。図59−1(c)では、免震さ
れる構造体を支持する構造体2の部材からなるピストン
状部材2-pが、ユニバーサル回転接点2-xを介して、免
震される構造体を支持する構造体2に設置された支持部
材2-gに接続されており、免震される構造体1の部材か
らなるその挿入筒1-aが、支持部材1-g及びユニバーサ
ル回転接点1-xを介して、免震される構造体1に設置さ
れた支持部材1-gに接続されている。このタイプにも図
59(e)〜(h)の場合と同様に、免震される構造体1及び
免震される構造体を支持する構造体2と、固定装置Gと
の関係が、左右あるいは上下に入れ替わった対称型があ
る。図59−1(d)についても、図59−1(c)と同様に
対称型がある。通常時この固定ピン7は、バネ等9-t、
9-cにより、ピストン状部材2-p、1-pをロックしない
機構になっている。風センサー7-qが一定以上の風圧を
感知すると、図59−1(c)では固定装置自動制御装置
(電磁石)22-aが作動し、固定ピン7にピストン状部
材2-p、1-pをロックする方向の力を加えることで固定
装置Gをロックし、図59−1(d)ではロック部材自動
制御装置(モーター)46が作動し、固定ピン7がすり
鉢形状・球面形状等の凹形態の挿入部7-vmから脱しな
いよう、ロック部材11を動かして固定ピン7をロック
することで固定装置Gをロックし、免震される構造体1
と免震される構造体を支持する構造体2とを固定し、風
センサー7-qが風圧が一定以下になったことを感知する
と、図59−1(c)では固定装置自動制御装置(電磁
石)22-aが作動を止め、固定ピン7は固定装置Gを解
除し、図59−1(d)ではロック部材自動制御装置(モ
ーター)46が作動を止め、ロック部材11を動かして
固定ピン7をロックを解除して固定装置Gを解除し、免
震される構造体1と免震される構造体を支持する構造体
2との固定を解除して、通常の状態へ戻す機構である。
このとき風センサー7-qが風圧が一定以下になったこと
を感知してから、一定の時間をおいて固定装置を解除さ
せるための、タイマーを設ける場合もある。図59−3
は、請求項50−3の発明による風作動型固定装置のう
ち、固定ピン型固定装置の実施例で、風センサー7-qか
らの信号により作動する電気型である。図59−1(c)
〜(d)の場合に対して、図59−3の例は、ピストン状
部材1-p、2-pに設けられたラック36-cに組み合わせ
られた固定ピン(の機能を持つ歯車)7に、ロック部材
11をかみ合わせてロックすることで、ピストン状部材
1-p、2-pをロックする機構である。このロック部材1
1を作動させる機構には、ロック部材制御装置(電磁
石)を使用する方法と、ロック部材制御装置(モータ
ー)を使用する方法とがあり、この図59−3は後者の
例である。前者の例は図59−2と同様の機構である。
固定ピン(の機能を持つ歯車)7の歯車の回転軸7-x
は、免震される構造体1と固定ピン7が係合する(免震
される構造体1のラック36-cと噛み合う)ときは、免
震される構造体を支持する構造体2に挿入され、免震さ
れる構造体を支持する構造体2と係合するときは、免震
される構造体1に挿入される。免震される構造体1の部
材からなるピストン状部材1-pが、ユニバーサル回転接
点1-xを介して、免震される構造体1に設置された支持
部材1-gに接続されており、免震される構造体を支持す
る構造体2の部材からなるその挿入筒2-aが、支持部材
2-g及びユニバーサル回転接点2-xを介して、免震され
る構造体を支持する構造体2に設置された支持部材2-g
に接続されている。このタイプにも図59(e)〜(h)の場
合と同様に、免震される構造体1及び免震される構造体
を支持する構造体2と、固定装置Gとの関係が、左右あ
るいは上下に入れ替わった対称型がある。通常時このロ
ック部材11は、バネ等9-tにより、固定ピン7をロッ
クしない機構になっている。風センサー7-qが一定以上
の風圧を感知すると、ロック部材制御装置(電磁石)4
5あるいはロック部材制御装置(モーター)46が作動
し、ロック部材11を固定ピン7をロックする方向に動
かし、この固定ピン7がラック36-cをロックすること
で固定装置Gをロックし、免震される構造体1と免震さ
れる構造体を支持する構造体2とを固定し、風センサー
7-qが風圧が一定以下になったことを感知すると、ロッ
ク部材制御装置(電磁石)45あるいはロック部材制御
装置(モーター)46が作動を止め、固定ピン7のロッ
ク及びラック36-cのロックが解除されて固定装置Gが
解除され、免震される構造体1と免震される構造体を支
持する構造体2との固定を解除して、通常の状態へ戻す
機構である。このとき風センサー7-qが風圧が一定以下
になったことを感知してから、一定の時間をおいて固定
装置を解除させるための、タイマーを設ける場合もあ
る。図86−2〜86−3は、請求項50−3発明によ
る風作動型固定装置のうち、固定ピン型固定装置の実施
例で、風センサー7-qからの信号により作動する電気型
である。この例はすり鉢形状・球面形状等の凹形態の挿
入部7-vmに挿入された固定ピン7に、この固定ピンを
ロックする方向でロック部材11を差し込み、固定装置
Gをロックするタイプである。この固定ピンを作動させ
る機構には、ロック部材制御装置(電磁石)を使用する
方法と、ロック部材自動制御装置(モーター)を使用す
る方法とがあり、図86−2は前者の例、図86−3は
後者の例である。免震される構造体1に設置された固定
装置Gの固定ピン7が、免震される構造体を支持する構
造体2に設けられたすり鉢形状・球面形状等の凹形態の
挿入部7-vmに挿入されており、通常時このロック部材
11は、バネ等9-tにより、固定ピン11をロックしな
い機構になっている。風センサー7-qが一定以上の風圧
を感知すると、ロック部材制御装置(電磁石)45ある
いはロック部材自動制御装置(モーター)46が作動し
てロック部材11を固定ピン7をロックする方向に動か
し、固定ピン7に設けられた欠き込み・溝・窪み7-cへ
差し込むことで固定ピン7をロックし、固定装置Gを作
動させて免震される構造体1と免震される構造体を支持
する構造体2とを固定し、風センサー7-qが風圧が一定
以下になったことを感知すると、ロック部材制御装置
(電磁石)45あるいはロック部材自動制御装置(モー
ター)46が作動を止め、ロック部材11が元に戻って
固定ピン7のロックが解除されることで固定装置Gが解
除され、免震される構造体1と免震される構造体を支持
する構造体2との固定を解除して、通常の状態へ戻す機
構である。このとき風センサー7-qが風圧が一定以下に
なったことを感知してから、一定の時間をおいて固定装
置を解除させるための、タイマーを設ける場合もある。 (3) 風センサーからの連絡方式(油圧型、機械型、電気
型) 風センサーからの反応の送られかたには、8.2.2.のよう
な油圧によるもの(油圧型)、8.2.3.のようなワイヤー
等によるもの(機械型)、8.2.4.のような電気信号によ
るもの(電気型)等があり、1個もしくは複数個の固定
ピンが、同時に作動可能なほうが良い。また、電気型の
場合には、固定ピンがセット(=ロック・固定)された
後、風圧が一定以下になるまでは解除されないだけでな
く、風圧が一定以下になっても、一定時間が経過するま
では解除されないというものも考えられる。直接方式、
間接方式ともに、固定ピンへの風センサーからの反応
(力)の送りかたによって、油圧型、機械型、電気型の
3つの種類に分けられる。また、間接方式も、ロックピ
ン(ロック部材)が固定ピンに差込まれるかたちの固定
装置の、ロック部材を制御するものと、固定ピンがピス
トン状部材として作動する形の固定装置の、ロック弁
(ロック部材)を制御するもの等が考えられる。この間
接方式のメリットは、風センサーが直接固定ピンを作動
させる仕事をしないため、風センサーの出力が小さなも
ので済むことである。さらに、固定ピンがピストン状部
材として作動する固定装置の場合のメリットとしては、
管と弁による遅延効果(8.2.4.(2) 間接方式を参照)を
利用して、地震時に、固定ピンが解除された状態が保た
れやすく、免震性能を下げずに済むということである。
また、変位振幅を抑制するダンパーとして使用して、ダ
ンパー効果を与える場合には、水平ダンパーに比べて本
数が少なくて済む。水平ダンパーを使用する場合は、水
平方向二方向(直交する二方向)に効かせようとする
と、最低二本必要であるが、この方式の場合では、一本
で済み、少ない設置本数で良いという利点もある。 8.2.2. 風センサー装備型固定装置(油圧型) (1) 直接方式 図86は、請求項51−1項記載の発明の、風センサー
装備型固定装置(油圧型)の、直接方式ついての実施例
を示している。風センサーに風圧を受ける板(風圧版)
が設けられており、一定以上の風圧になると、風圧板と
連動している油圧ポンプからの油圧力により、固定装置
が作動し、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを固定するように構成されている。具体的
に述べると、風センサー7-qが免震される構造体Aの屋
上等に設置され、風センサー7-qの機構として、風圧を
受ける板(風圧板)7-rを設け、風圧板7-rが一定以上
の風圧を受けると、風圧板と連動する油圧ポンプ7-tの
ピストン状部材7-pが押され、それにより、ポンプ内を
満たしていた液体が押出され、パイプ等7-ppを通って
固定装置Gを作動させる油圧ポンプ7-uに流れだし、油
圧ポンプのピストン状部材7-pが押され、固定ピン先端
7-wが免震される構造体を支持する構造体2に設けられ
た固定ピンの挿入部7-vに挿入されて免震される構造体
Aが固定される。風圧が一定以下になると、風圧板7-r
は、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cまたは重力の働
きにより、元の位置に戻り、それにより風圧板7-rと連
動する油圧ポンプ7-tのピストン状部材7-pも元の位置
に戻る。それによって液体も引き戻され、固定装置Gの
油圧ポンプ7-u内のピストン状部材7-pを戻し、免震さ
れる構造体Aの固定が解除される。この固定装置Gの感
度は、風圧板7-rと連動する油圧ポンプ7-tと、固定装
置Gを作動させる油圧ポンプ7-uとの、シリンダーの大
きさの関係で決まる。つまり、固定装置Gを作動させる
油圧ポンプ7-uに比べて、風圧板と連動する油圧ポンプ
7-tのシリンダーを大きくすればするほど、固定装置G
は風力に対して敏感になる。また、固定装置が一定以上
の風圧にのみ作用するようにするためには、風圧板7-r
と油圧ポンプ7-tの間に遊びを設け、一定以上の風圧時
にのみ油圧ポンプに作用する形をとればよい。なお、風
圧板7-rとそれに連動する油圧ポンプ7-tは、尾翼7-y
を付け、回転心棒7-xの上に乗せることにより、風見鶏
のように回転して、常に風上に風圧板7-rを向ける形を
とることができ、それにより、この装置は、あらゆる方
向の風に対応しうるものとなる。なお、油圧型と呼んで
はいるものの、ポンプ内を満たす液体等は、油以外の液
体でもよく、さらに気体でも良い。また、風センサーの
中、または風センサーと固定装置の間、または固定装置
の中に、8.5.等で後述する遅延器を付けておいて、風力
が一定以下になってから固定ピンが解除されるまでの時
間を長くする方法もある。 (2) 間接方式(ロック解除型) 図82−3は、請求項51−2項記載の発明の風センサ
ー装備型固定装置(油圧型)の、間接方式についての実
施例を示している。固定ピンをロックする機構の主要部
材であるロック部材が、ロック弁、ロックピンとに分れ
ることから、以下のようにロック弁方式、ロックピン方
式との2つに分れる。 1) ロック弁方式 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される
構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造
体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入
部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、固定ピンの支持部は、筒
部とその中に入るピストン状部材からなり、筒中を液体
・気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材
をもった固定ピンが、その筒に挿入され、その外に固定
ピン先端が突き出ており、さらに、この筒の端と端とは
管で繋がれているか、ピストン状部材に孔が開いている
かしており、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部に
よって、地震時に自由に上がり下がりする固定ピンに、
この固定ピンをロックするロック弁(ロック部材)が、
この管またはピストン状部材の孔に付いており、また、
風センサーに風圧を受ける板(風圧板)が設けられてお
り、一定以上の風圧になると、風圧板と連動している油
圧ポンプからの油圧力により、このロック弁(ロック部
材)を閉じて固定ピンをロックし、免震される構造体と
免震される構造体を支持する構造体とを固定するように
構成されている。この装置には、以下の二種類がある。
一つは、風センサーの油圧ポンプからの油圧力が信号と
して働いて、モーターまたは電磁石等を稼動させ、この
ロック弁(ロック部材)を閉じさせるもの、もう一つ
は、風センサーの油圧ポンプからの油圧力が、直接にこ
のロック弁(ロック部材)を閉じさせるものである。ま
た、風センサーの中、または風センサーと固定装置の
間、または固定装置の中に、8.5.等で後述する遅延器を
付けておいて、風力が一定以下になってから固定ピンが
解除されるまでの時間を長くする方法もある。固定装置
に関して、他は、8.2.4.電気型の(2)と同様である。ま
た、風センサー7-qに関しては、上記(1)と同じであ
る。なお、油圧型と呼んではいるものの、ポンプ内を満
たす液体等は、油以外の液体でもよく、さらに気体でも
良い。 2) ロックピン方式 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される
構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造
体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入
部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、すり鉢形状・球面形状等
の凹形状挿入部によって、地震時に自由に上がり下がり
する固定ピンに、この固定ピンをロックするロックピン
(ロック部材)が付いており、風センサーに風圧を受け
る板(風圧板)が設けられており、一定以上の風圧にな
ると、風圧板と連動している油圧ポンプからの油圧力に
より、このロックピンを作動させて固定ピンをロック
し、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを固定するように構成されている。この装置に
は、以下の二種類がある。一つは、風センサーの油圧ポ
ンプからの油圧力が信号として働いて、モーターまたは
電磁石等を稼動させ、このロックピン(ロック部材)を
作動させるもの、もう一つは、風センサーの油圧ポンプ
からの油圧力が、直接にこのロックピン(ロック部材)
を作動させものである。 8.2.3. 風センサー装備型固定装置(機械型) (1) 直接方式 請求項51−3項記載の発明は、風センサー装備型固定
装置(機械型)の、直接方式についての実施例を示して
いる。風センサーの反応の伝達手段として、ワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等を使用するものである。こ
の装置には、以下の二種類がある。一つは、一定以上の
風圧になると、風センサーの反応により、ワイヤー・ロ
ープ・ケーブル・ロッド等が圧縮されまたは引張られ、
その機械的力(圧縮力または引張力)が、機械的信号と
して伝達され、固定装置を作動させ(例えば、固定装置
内のモーター等の機構が稼動して、固定ピンがセット
(=ロック・固定)され)、免震される構造体と免震さ
れる構造体を支持する構造体とが固定されるものであ
り、もう一つは、機械的力(圧縮力または引張力)が直
接固定ピンに働きかけセットされるものである。また、
風センサーの中、または風センサーと固定装置の間、ま
たは固定装置の中に、8.5.で後述する遅延器を付けてお
いて、風力が一定以下になってから固定ピンが解除され
るまでの時間を長くする方法もある。 (2) 間接方式(ロック解除型) 図82−3は、請求項51−4項記載の発明の風センサ
ー装備型固定装置(機械型)の、間接方式についての実施
例を示している。固定ピンをロックする機構の主要部材
であるロック部材が、ロック弁、ロックピンとに分れる
ことから、以下のようにロック弁方式、ロックピン方式
との2つに分れる。 1) ロック弁方式 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される
構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造
体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入
部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、固定ピンの支持部は、筒
部とその中に入るピストン状部材からなり、筒中を液体
・気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材
をもった固定ピンが、その筒に挿入され、その外に固定
ピン先端が突き出ており、さらに、この筒の端と端とは
管で繋がれているか、ピストン状部材に孔が開いている
かしており、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部に
よって、地震時に自由に上がり下がりする固定ピンに、
この固定ピンをロックするロック弁(ロック部材)が、
この管またはピストン状部材の孔に付いており、一定以
上の風圧になると、風センサーからの機械的力(圧縮力
または引張力)により、このロック弁(ロック部材)を
閉じさせて固定ピンをロックし、免震される構造体と免
震される構造体を支持する構造体とを固定するように構
成されている。この装置には、以下の二種類がある。一
つは、風センサーからの機械的力が信号として働いて、
モーターまたは電磁石等を稼動させ、このロック弁(ロ
ック部材)を閉じさせるもの、もう一つは、風センサー
からの機械的力が、直接にこのロック弁(ロック部材)
を閉じさせるものである。また、風センサーが、風圧を
受ける板(風圧板)をもったものである場合には、その
風センサー7-qは屋上等におかれ、風圧板7-rが風圧を
受けると、それと連動するピストン状部材7-pが押され
る。そのことにより、ロック弁(ロック部材)7-efに
連結しているワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等7
-qlが引張られるか押出されるかして、ロック弁7-efを
閉める。そして風が一定以下になると、前記風圧板7-r
は、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cの力または重力
によって元の位置にもどり、それにより、この風圧板7
-rと連動する前記ピストン状部材7-pも元の位置に戻
る。そうすると、ワイヤー・ロープ・ケーブル等7-ql
が押出されるか引張られるかして、固定装置のピストン
状部材7-pを戻し、免震される構造体Aの固定が解除さ
れる。なお、風圧板7-rとそれに連動する油圧ポンプ7
-tは、尾翼7-yを付け、回転心棒7-xの上に乗せること
により、風見鶏のように回転して、常に風上に風圧板7
-rを向ける形をとることができ、それにより、この装置
は、あらゆる方向の風に対応しうるものとなる。また、
風センサーの中、または風センサーと固定装置の間、ま
たは固定装置の中に、8.5.で後述する遅延器を付けてお
いて、一定風力後の固定ピンの解除までの時間を長くす
る方法もある。固定装置に関しては、他は、8.2.4.電気
型と同様である。また、一定以上の風圧にのみ作用する
ようにするには、風圧板とピストン状部材7-pの間に、
遊びを設ければよい。 2) ロックピン方式 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される
構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造
体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入
部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、すり鉢形状・球面形状等
の凹形状挿入部によって、地震時に自由に上がり下がり
する固定ピンに、この固定ピンをロックするロックピン
(ロック部材)が付いており、一定以上の風圧になる
と、風センサーからの機械的力(圧縮力または引張力)
により、このロックピンを作動させて固定ピンをロック
し、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを固定するように構成されている。この装置に
は、以下の二種類がある。一つは、風センサーからの機
械的力が信号として働いて、モーターまたは電磁石等を
稼動させ、このロックピン(ロック部材)を作動させる
もの、もう一つは、風センサーからの機械的力が、直接
にこのロックピン(ロック部材)を作動させものであ
る。 8.2.4. 風センサー装備型固定装置(電気型) (1) 直接方式 請求項51−5項記載の発明は、風センサー装備型固定
装置(電気型)の、直接方式ついての実施例を示してい
る。8.2.2. 油圧型の油の代わりに、風センサーの反応
の伝達手段として、電気を使用するものである。一定以
上の風圧になると、風センサーの反応が、電気信号とな
って伝達され、その信号が固定装置を作動させ、免震さ
れる構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固
定する。具体的には、電気信号が、固定装置内のモータ
ー等を稼動させ、そのモーターまたは電磁石等が、固定
ピンを動かすようになっている。風力が一定以下になる
と、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cまたは重力の働
きにより、固定装置の固定ピン等の固定する部分は元の
位置に戻り、免震される構造体と免震される構造体を支
持する構造体との固定を解除する方式が便利である。ま
た、風力が一定以下になってから固定ピンが解除される
までの時間を長くするためのタイマー等を設ける方法も
ある。 (2) 間接方式(ロック解除型) 図82−3は、請求項51−6項記載の発明の風センサ
ー装備型固定装置(電気型)の、間接方式についての実
施例を示している。固定ピンをロックする機構の主要部
材であるロック部材が、ロック弁、ロックピンとに分れ
ることから、以下のようにロック弁方式、ロックピン方
式との2つに分れる。 1) ロック弁方式 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される
構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造
体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入
部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、固定ピンの支持部は、筒
部とその中に入るピストン状部材からなり、筒中を液体
・気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材
をもった固定ピンが、その筒に挿入され、その外に固定
ピン先端が突き出ており、さらに、この筒の端と端とは
管で繋がれているか、ピストン状部材に孔が開いている
かしており、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部に
よって、地震時に自由に上がり下がりする固定ピンに、
この固定ピンをロックするロック弁(ロック部材)が、
この管またはピストン状部材の孔に付いており、一定以
上の風圧になると、このロック弁が、風センサーからの
指令で閉じて固定ピンをロックし、免震される構造体と
免震される構造体を支持する構造体とを固定するように
構成されている。具体的に述べると、風センサーからの
電気信号により、固定装置の管7-eのロック部材である
ロック弁(電動弁、電磁弁等)7-efを閉める。挿入部
7-v(すり鉢型等を含む)と当該挿入部7-vによって固
定される固定ピン7を有し、筒中の液体や空気等を漏ら
さずスライドするピストン状部材7-pをもった固定ピン
7が、その筒(固定ピン取付け部)7-aに挿入され、そ
の外に固定ピン先端7-wが突き出ており、さらに、筒7
-aのピストン状部材7-pがスライドする端と端とは管7
-eで繋がれている。そして、ピストン状部材7-pには、
この管7-eより開口面積が大きいもしくは小さい孔7-j
があり、開口面積の大きい方にロック弁(ロック部材)
7-efがある。このロック弁7-efは、ピストン状部材7
-pが引き込まれる時に、開くように付けられる。さら
に、開口面積の小さい方に弁7-fがある。この弁7-f
は、ピストン状部材7-pが引き込まれる時に、閉じるよ
うに付けられる。また、その筒7-aの中にバネ等(バネ
・ゴム・磁石等)7-oが入り、また重力により、ピスト
ン状部材7-pをもった固定ピン7を押出す役割をする場
合もある。管7-eの開口面積がピストン状部材の孔7-j
よりも大きく、ロック弁7-efが筒の管7-eの中に付い
ている場合について説明すると、ある一定以上の風が吹
くと、風センサーからの電気信号により、電動弁式、電
磁弁式等の方法で、固定装置の管7-eのロック弁7-ef
が閉まる。このロック弁7-efを閉める事により、押し
出すことは可能であっても引き込まれることはなくな
り、固定ピンはロックされる。また、タイマーを付け、
ロック弁7-efが閉じている時間を制御する方法もあ
る。また、管7-eと孔7-jと弁7-fとロック弁7-efの
性格により、固定ピン先端7-wは、筒7-a中に入る方向
では、速やかであり、出る方向では、遅延される。それ
により、地震時には、固定ピン先端7-wは速やかに筒7
-a中に入り、免震が始まり、地震力が働いている間は出
にくくなる。また、筒7-a、及び管7-eとは、潤滑油等
で満たされている場合もある。以上は、固定ピン7が免
震される構造体1に、固定ピンの挿入部7-vが免震され
る構造体を支持する構造体2に、取付けられている場合
を述べたものであるが、逆の関係の場合もある。つま
り、前記固定ピンの挿入部7-vおよび固定ピン7のう
ち、一方を免震される構造体1に、もう一方を免震され
る構造体を支持する構造体2に設けることになる。ま
た、筒7-aの上部に関して、5.2.同様に、単に止め金が
固定されている場合もあるが、筒7-aの上部内側が雌ネ
ジになっていて、そこに雄ネジ7-dが挿入されている場
合もある。この雄ネジ7-dは、入り込み方向に回転して
締めることにより、バネ等7-oを圧縮して、バネ等7-o
の反発力を強め、固定ピン先端7-wの押し出す力を強め
る機能をもち、復元力を高めたり、地震後の免震される
構造体Aの残留変位の矯正を可能にしたりする。また、
管7-eと孔7-jとに、バルブを付ける事により、強風時
の、手動による強制的固定も可能になる。また、風力が
一定以下になってから固定ピンが解除されるまでの時間
を長くするためのタイマー等を設ける方法もある。 2) ロックピン方式 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される
構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造
体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入
部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、すり鉢形状・球面形状等
の凹形状挿入部によって、地震時に自由に上がり下がり
する固定ピンに、この固定ピンをロックするロックピン
(ロック部材)が付いており、風センサーからの指令
で、このロックピンが作動して固定ピンをロックし、免
震される構造体と免震される構造体を支持する構造体と
を固定するように構成されるものである。 8.2.5. 風力発電機型風センサー装備型固定装置 (1) 一般型(直接方式含む) 請求項51−7項記載の発明は、風力発電機型風センサ
ー装備型固定装置の、直接方式ついての実施例を示して
いる。一定以上の風圧になると、風力発電機の電圧が、
固定装置を作動させる以上の電圧となり、固定装置を作
動させ、免震される構造体と免震される構造体を支持す
る構造体とを固定する。具体的には、風力発電機による
電気が、固定装置内のモーターまたは電磁石等を稼動さ
せ、そのモーター等が、固定ピン等の固定装置の作動部
を動かすようになっている。風力が一定以下になると、
バネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cまたは重力の働きに
より、固定ピン等の固定装置の作動部は元の位置に戻
り、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体との固定を解除する。また、風力が一定以下になっ
てから固定装置が解除されるまでの時間を長くするため
のタイマー等を設ける方法もある。 (2) 間接方式(ロック解除型) 請求項51−8項記載の発明は、風力発電機による電気
型固定装置の、間接方式ついての実施例を示している。
8.2.1.(2)の間接方式(請求項50−1項〜50−3項
記載)の風センサー装備型固定装置において、一定以上
の風圧になると、風力発電機の電圧が、固定ピン等の固
定装置の作動部をロックするロック部材を作動させる上
で必要な電圧以上となり、ロック部材を作動させて固定
ピン等の固定装置の作動部をロックし、免震される構造
体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するよ
うに構成されるものである。ロック部材が、ロック弁、
ロックピンとに分れることから、以下のようにロック弁
方式、ロックピン方式との2つに分れる。特に、この発
明は、請求項50−1−3の、固定ピンの挿入部が、す
り鉢形状・球面形状等の凹形状をなす、地震力によって
固定ピンの自動復元を可能にする風作動型固定装置の発
明と組合せることにより、より省電力となり効果的であ
る。 1) ロック弁方式 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される
構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造
体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入
部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、固定ピンの支持部は、筒
部とその中に入るピストン状部材からなり、筒中を液体
・気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材
をもった固定ピンが、その筒に挿入され、その外に固定
ピン先端が突き出ており、さらに、この筒の端と端とは
管で繋がれているか、ピストン状部材に孔が開いている
かしており、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部に
よって、地震時に自由に上がり下がりする固定ピンに、
この固定ピンをロックするロック弁(ロック部材)が、
この管またはピストン状部材の孔に付いており、一定以
上の風圧になると、風力発電機の電圧が、このロック弁
を閉じさせる以上の電圧となり、このロック弁(電動
弁、電磁弁等)を閉じて固定ピンをロックし、免震され
る構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定
するように構成されている。固定装置に遅延機構を備え
る場合、8.2.4. (2) 間接方式(ロック弁方式)と同様の
構成を取る。さらに、ブレーカー(過剰電流遮断機)を
設け、予想以上の強風時において電流または電圧が一定
以上になるとブレーカーが下りて、固定装置のロック弁
(電動弁、電磁弁等)7-efが閉められたままにする方
法もある。 2) ロックピン方式 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される
構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造
体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入
部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、すり鉢形状・球面形状等
の凹形状挿入部によって、地震時に自由に上がり下がり
する固定ピンに、この固定ピンをロックするロックピン
(ロック部材)が付いており、一定以上の風圧になる
と、風力発電機の電圧が、固定装置の固定のロックとな
っている機構を作動させる以上の電圧となり、このロッ
クピンを作動(電動器、電磁石等)させて固定ピンをロ
ックし、免震される構造体と免震される構造体を支持す
る構造体とを固定するように構成されている。図86−
2〜86−3は、請求項51−8の発明による風力発電
機型風センサーを装備した風作動型固定装置のうち、ロ
ックピン方式の固定ピン型固定装置の実施例である。こ
の例はすり鉢形状・球面形状等の凹形態の挿入部7-vm
に挿入された固定ピン7に、この固定ピンをロックする
方向でロック部材11を差し込み、固定装置Gをロック
するタイプである。この固定ピンを作動させる機構に
は、電磁石からなるロック部材制御装置を用いる方式
と、モーターからなるロック部材制御装置を用いる方式
とがあり、図86−2は前者の例、図86−3は後者の
例である。免震される構造体1に設置された固定装置G
の固定ピン7が、免震される構造体を支持する構造体2
に設けられたすり鉢形状・球面形状等の凹形態の挿入部
7-vmに挿入されており、通常時このロック部材11
は、バネ等9-tにより、固定ピン11をロックしない機
構になっている。一定以上の風圧になると、風力発電機
型風センサー7-qdの発電する電圧が装置の作動に必要
な電圧以上となり、ロック部材制御装置(電磁石)45
あるいはロック部材制御装置(モーター)46が作動し
てロック部材11を固定ピン7をロックする方向に動か
し、固定ピン7に設けられた欠き込み・溝・窪み7-cへ
差し込むことで固定ピン7をロックし、固定装置Gを作
動させて免震される構造体1と免震される構造体を支持
する構造体2とを固定し、一定以下の風圧になると、風
力発電機型風センサー7-qdの発電する電圧が装置の作
動に必要な電圧以下となり、ロック部材制御装置(電磁
石)45あるいはロック部材制御装置(モーター)46
が作動を止め、ロック部材11が元に戻って固定ピン7
のロックが解除されることで固定装置Gが解除され、免
震される構造体1と免震される構造体を支持する構造体
2との固定を解除して、通常の状態へ戻す機構である。
このとき風力発電機型風センサー7-qdが風圧が一定以
下になったことを感知してから、一定の時間をおいて固
定装置を解除させるための、タイマーを設ける場合もあ
る。 8.3. 固定装置の設置位置とリレー連動作動型固定装置 8.3.1. 一般 請求項52項記載の発明は、風揺れ等の対策を考えた固
定装置の設置位置に関するもので、特許 2575283号の固
定装置(固定ピン装置)、および、8.1.〜8.2記載の固
定装置は、風により回転の生じにくい、免震される構造
体Aの重心(重心及び免震される構造体の各立面の図心
からくる平面上の中心を勘案したもの、以下「重心」と
言う)位置またはその近傍の一か所または複数箇所に設
置されるというものである。具体的には、重心近傍に、
(その固定装置を中心に)回転が生じない程度離して2
箇所設置する方法が、多くの場合に採用されると考えら
れる。その場合、複数個の固定装置が、8.1.の地震作動
型固定装置である場合には、8.1.3.の連動作動型固定装
置で説明されている方法により同時解除され、8.2.風作
動型固定装置の場合には、油圧型(8.2.2.)また機械型
(8.2.3.)また電気型(8.2.4.)で同時に解除される。
また、8.1.の地震作動型固定装置の、8.1.3.の連動作動
型固定装置では困難な、複数個の固定装置の距離の離れ
た場合には、以下のような方法がある。この方法は、8.
2.の風作動型固定装置の場合で、複数個が同時に解除さ
れない場合にも利用できる。 8.3.2. 2個以上の固定装置の設置 (1) 重りをできるだけ重くした、増幅器付き地震センサ
ー振幅装置の採用 複数個の固定装置を同時に解除させることを考えると、
地震が大きな振幅になる前に(固定ピンが幾つか解除さ
れないことによる捩じれが大きく生じる程度の振幅にな
る前に、食込み支承(8.7.)の場合には食込み支承から
離脱する地震力になる前に)固定ピンを解除できるよう
に、地震センサー(振幅)装置の感度を上げることであ
る。それは、地盤周期に地震センサー(振幅)装置の重
り等のセンサーの周期を合わせることであり(8.1.2.4.
3.(1))、地震センサー振幅装置の場合には、振動する
重りをできるだけ重くすることであり、そして、地震セ
ンサー振幅装置に引抜き長さ(圧縮長さ)を増幅させる
増幅器を付けた8.1.2.4.3.の(3) 増幅器付き地震センサ
ー振幅装置を採用することである。特に、増幅器を付け
る場合には、引抜き長さまたは圧縮長さに応じて、引抜
き力または圧縮力がその増幅倍数分の一に減じられるの
で、より増幅倍数分重さを大きくする必要がある。 (2) 固定装置(敏感型・鈍感型)の設置による 図87は、請求項53項記載の発明の、固定装置の設置
位置の実施例を示している。この発明は、複数個設置さ
れた固定装置が解除されていく際に、重心位置または重
心に近い箇所が一番最後まで固定されているようにする
ことによって、免震される構造体の、固定されている箇
所の偏りにより生じる捩れた動きを、防ぐものである。
固定装置の設置に関しては、免震される構造体Aの重心
位置(または重心近傍)以外の周辺位置に、固定装置の
解除の感度が地震に対して高く敏感な固定装置G-sを設
置し、免震される構造体Aの重心位置(または重心近
傍)には、周辺位置の固定装置に比べて、固定装置の解
除の感度が地震に対して低く鈍感な固定装置G-dを設置
する。地震感度の高い固定装置G-sとは、地震感度の低
い固定装置G-dに対し、より小さい地震力で固定ピンが
解除され、免震を作動させ易い固定装置ということであ
り、例えば、8.1.2.2.のロック部材11が差込む固定ピ
ン7のかき込み・溝・窪み7-c奥行が小さいもの、固定
装置のロック弁7-fの開きが地震力に敏感なもの(8.1.
2.2.1. 2)のロック弁方式)、地震の周期と合わせるこ
と等により地震センサー(振幅)装置の感度が敏感なも
の、地震センサー(振幅)装置の地震時に振動する重り
20が重いもの等である。地震感度の低い固定装置G-d
とは、地震感度の高い固定装置G-sに対し、より大きな
地震力で固定ピンが解除され、免震を作動させ難い固定
装置ということであり、例えば、8.1.2.2.のロック部材
11が差込まれる固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-c
奥行が大きいもの、固定装置のロック弁7-fの開きが地
震力に鈍感なもの(8.1.2.2.1. 2)のロック弁方式)、
地震の周期と合わせないことにより地震センサー(振
幅)装置の感度が鈍感なもの、地震センサー(振幅)装
置の地震時に振動する重り20が軽いもの等である。平
常時は、免震される構造体Aの重心位置(または重心近
傍)と、それ以外の周辺位置との2ヶ所以上で、固定装
置によって、免震される構造体Aが、免震される構造体
を支持する構造体Bに固定されており、地震時には、周
辺位置に設置された地震感度の高い固定装置G-sがまず
解除され、その後、重心位置(または重心近傍)の地震
感度の低い固定装置G-dが解除されて、免震される構造
体Aの固定が解除され免震状態に入る。図87(a)(b)
(c) は、以上に述べた固定ピン設置位置の実施例を示し
ており、(a) は、免震される構造体Aの重心位置(また
は重心近傍)以外の周辺位置に1箇所、免震される構造
体Aの重心位置(または重心近傍)に1箇所の場合、
(b) は、免震される構造体Aの重心位置(または重心近
傍)以外の周辺位置に2箇所、免震される構造体Aの重
心位置(または重心近傍)に1箇所の場合、(c) は、免
震される構造体Aの重心位置(または重心近傍)以外の
周辺位置に4箇所、免震される構造体Aの重心位置(ま
たは重心近傍)に1箇所の場合である。この方法は、全
ての固定装置において、可能な方法である。8.1.1.の剪
断ピン型固定装置の場合は、地震センサー(振幅)装置
の感度の代わりに、固定ピンの切断される感度を調整す
る。つまり、免震される構造体Aの重心位置(または重
心近傍)以外の周辺位置に、固定ピンの切断感度が高い
(固定ピンが切断されやすい)固定装置G-sを設置し、
免震される構造体Aの重心位置(または重心近傍)に
は、周辺位置に比べて、固定ピンの切断感度が低い(固
定ピンが切断されにくい)固定装置G-dを設置する。ま
た、8.2.の、風時に免震される構造体を固定する風作動
型固定装置Gにおいては、免震される構造体Aの重心位
置(または重心近傍)以外の周辺位置に、風センサー感
度が低いまたは固定ピンがセット(=ロック・固定)さ
れにくい固定装置G-wdを設置し、免震される構造体A
の重心位置(または重心近傍)には、周辺位置に比べ
て、風センサー感度が高いまたは固定ピンがセットされ
易い固定装置G-wsを設置する。それにより、風時に
は、免震される構造体Aの重心位置(または重心近傍)
の風力感度の高い固定装置G-ws の固定ピンがセット
(ロック)され、そして周辺位置の風力感度の低い固定
装置G-wd の固定ピンが、それに続いてセット(ロッ
ク)される。つまり免震される構造体Aが、その重心位
置(または重心近傍)においてまず固定され、その後、
周辺位置でも固定されることになる。しかし、風作動型
固定装置は、電動型を使用できるので、各固定ピンが同
時に作動するようにすることも可能である。図87(d)
(e)(f) は、この風作動型固定装置Gの設置位置の実施
例を示しており、(d) は、免震される構造体Aの重心位
置(または重心近傍)以外の周辺位置に1箇所、免震さ
れる構造体Aの重心位置(または重心近傍)に1箇所の
場合、(e) は、免震される構造体Aの重心位置(または
重心近傍)以外の周辺位置に2箇所、免震される構造体
Aの重心位置(または重心近傍)に1箇所の場合、(f)
は、免震される構造体Aの重心位置(または重心近傍)
以外の周辺位置に4箇所、免震される構造体Aの重心位
置(または重心近傍)に1箇所の場合である。この風作
動型固定装置に比べて、8.1.の地震作動型固定装置は、
地震時に停電する可能性もあり、(自家発電設備を全て
に設けるのは困難であるし、電池方式にもメンテナンス
フリーを考えると問題もあり)、それゆえ電動型を使用
しにくいので、以上の方法が必要になる。 8.3.3. リレー連動作動型固定装置 請求項53−2項〜53−11項記載の発明は、リレー
連動作動型固定装置に関するものである。複数個の固定
装置の固定ピンの同時解除の方法に関して、機械式、電
気式にしても、実際に確実に同時に行われるかどうかと
いう点で問題があった。特に、地震作動型の固定装置に
おいては時間差を許されず、また、一本でも解除されな
い場合の問題は大きかった。この地震作動型の複数個の
固定装置の固定ピンを同時に作動(解除/セット(=ロ
ック・固定))させることは難しく、順次作動させてい
くことの方が確実性が高い。また、順次作動のさせ方に
よっては、固定装置が一個でも解除されない場合の問題
も解決する。つまり、固定ピンがリレー式に解除され、
免震される構造体Aの重心に位置する固定装置の固定ピ
ンが最後に作動する方法を採ることによってである。ま
た、地震後、固定ピンが再びセットされる時には、逆
に、重心に位置する固定装置の固定ピンが最初にセット
されるのが良い。リレーの伝達方式は、ワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等の機械式伝達以外に、当然、電
気式伝達も考えられる。 8.3.3.1. 地震作動型固定装置の場合 複数個の地震作動型固定装置に関して、固定ピンの作動
(解除/セット(=ロック・固定))連動に関しては、
同時に作動させることは難しく、順次作動させていくこ
との方が確実性がある。また、順次作動のさせ方によっ
ては、一本でも解除されない場合の問題も解決する。つ
まり、重心の固定ピンが最後にリレーさせる方法でその
問題は解決する。請求項53−2は、複数の固定装置の
各固定ピンがリレー式に解除され、免震される構造体A
の重心に位置する固定装置の固定ピンが最後に解除され
る仕組みの、リレー連動作動型固定装置の発明である。
具体的には、連動作動型固定装置の設置に関して、その
うち少なくとも一本の固定装置(リレー末端固定装置)
が、免震される構造体の重心位置またはその近傍に、他
の固定装置(リレー中間固定装置)が、周辺位置に設置
され、地震時に、それらの固定装置が順次解除される際
に、前記重心位置またはその近傍に設置された固定装置
が最後に解除されるように構成される。請求項53−3
は、地震後に固定ピンが再びセットされる際に、免震さ
れる構造体Aの重心に位置する固定装置の固定ピンが最
初にセットされる仕組みのリレー連動作動型固定装置の
発明ある。具体的には、連動作動型固定装置の設置に関
して、そのうち少なくとも一本の固定装置(リレー末端
固定装置)が、免震される構造体の重心位置またはその
近傍に設置され、他の固定装置(リレー中間固定装置)
が、周辺に設置され、地震時にこれらの固定装置が順次
解除された後、地震終了後に、前記重心位置またはその
近傍に設置された固定装置が最初に固定されるように構
成される。図89−1〜89−8は、その実施例であ
る。 8.3.3.1.1. リレー中間固定装置 8.3.3.1.1.1. リレー中間固定装置(一般) そのうち、図89−1〜89−2は、リレー連動作動型
固定装置の一部をなす、リレー中間固定装置の実施例で
ある。リレー中間固定装置には、地震センサー(振幅)
装置と直接繋がっているものと、直接は繋がっていない
ものとがあり、前者をリレー第1中間固定装置、後者を
リレー第2以降中間固定装置(リレー二番目をリレー第
2中間固定装置、リレーn番目をリレー第n中間固定装
置)と呼ぶ。各リレー中間固定装置の固定ピン7には、
そこに固定ピン7を固定するロック部材11が差し込ま
れる欠き込み・溝・窪み7-cがあり、このロック部材1
1は常時、重力により、またバネ等(バネ・ゴム・磁石
等)9-cの力で、固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-c
に差し込まれている。リレー第1中間固定装置の場合に
おいては、このロック部材11と、地震センサー(振
幅)装置の地震時に振動する重り20または地震センサ
ーにより作動するモーターまたは電磁石等の作動部材と
が、図82の地震センサー(振幅)装置のように(レリ
ーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8に
よって結ばれ、地震時にこの重り20または地震センサ
ーにより作動するモーターまたは電磁石等の作動部材が
振動して、このワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等
8によって、固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cか
ら、ロック部材11が外され(引抜かれ)、固定ピンの
固定が解除される。この固定ピンの固定の解除の方法と
しては、例えば、地震力によって、固定ピン7が、挿入
部のすり鉢等7-vmの勾配に従いながら、解除方向に動
く(図89−1の実施例では下がる、図89−2−1の
実施例では上の固定ピンが上り、下の固定ピンが下が
る、図89−2−2の実施例では上がる)ことによる。
また、リレー中間固定装置は、ロック部材11の装備に
加えて、固定ピンの作動を次のリレー中間・末端固定装
置に連動させる連動機構36を持っている。リレー第2
以降中間固定装置の場合においては、その固定ピンをロ
ックするロック部材11が、直前のリレー中間固定装置
が持つ連動機構36(後述)と、(レリーズ中の)ワイ
ヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8によって結ばれて
おり、地震時に、直前のリレー中間固定装置の連動機構
36によって、このワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッ
ド等8を介して、固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-c
から、ロック部材11が外され(引抜かれ)、固定ピン
が解除される。この固定ピンの固定の解除の方法として
は、例えば、固定ピンが、地震力により、挿入部のすり
鉢等7-vmの勾配に従って、解除方向に動くことによ
る。連動機構36は、図89−1〜89−2−1の実施
例においては、ピンというかたちを取っており、地震時
に、固定ピン7の作動により力を受け、次のリレー中間
固定ピンまたはリレー末端固定ピンのロック部材11に
連動し、そのロック部材11を解除する役割を果たす。
図89−2−2〜89−2−4の実施例において、連動
機構36は、梃子または滑車または歯車というかたちを
取っており、地震時に、固定ピン7の作動により、梃子
または滑車または歯車が作動して、次のリレー中間固定
ピンまたはリレー末端固定ピンのロック部材11に連動
し、そのロック部材11を解除する役割を果たす。具体
的には、連動機構36は、地震時に、地震力によって、
挿入部のすり鉢等7-vmの勾配に従い、上ったり下がっ
たりする(図89−2−3では上がる)固定ピン7によ
り、ピン36-aが押出され、また梃子36-bが働き、ま
た滑車36-fまた歯車36-dが回転し、梃子36-bまた
滑車36-fまた歯車36-dに取り付いたワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等8(場合によりレリーズ8-r等
で連結された)を引張り、次のリレー(中間、末端)固
定ピンのロック部材11を引抜き、このロック部材11
を解除する。このリレー中間固定装置のもうひとつのメ
リットは、次のリレー中間固定ピンまたはリレー末端固
定ピンのロック部材11に対する引抜き力を、増幅する
機能を持つことである。というのは、大抵の場合、リレ
ーが進むごとに伝達される力は弱まるが、この装置の場
合は、地震力によって挿入部のすり鉢等7-vmの勾配に
従い動く固定ピン7の力により、連動機構36が作動す
るので、伝達される力は、地震力によって増幅される。
このことにより、リレー中間固定装置においては、リレ
ーによって伝達される力が弱まることなく、その都度、
再生され、また増幅される。請求項53−4は、その発
明である。図89−1は、8.6.(a)〜(b)の、固定ピン挿
入部の形状及び固定ピンの形状の場合の固定装置であ
る。図89−2−1は、8.6.(m)の、固定ピン挿入部の
形状及び固定ピンの形状の場合の固定装置である。リレ
ー第1中間固定装置と、リレー第2以降中間固定装置ま
たリレー末端固定装置との違いは、ロック部材11と固
定ピン7との間の遊びの有無、または固定ピンとその挿
入部との遊びの有無である。リレー第1中間固定装置に
は、地震力によってリレー式に作動させるためには、こ
の遊びは必要ないが(図89−2−5(a)参照)、リ
レー第2以降中間固定装置及びリレー末端固定装置に
は、地震力によってリレー式に作動させるために、遊び
が必要となる(図89−2−5(b)参照)。図89−
2−5(a)はリレー第1中間固定装置を示したもので
ある。図89−2−5(b)は、リレー末端固定装置を
示しているが、第2以降中間固定装置の場合も、このリ
レー末端固定装置と同じように、ロック部材11と固定
ピン7との間の遊びが必要である。この遊びの大きさ
は、地震センサー(振幅)装置によりリレー第1中間固
定装置の固定ピンが解除された後、免震される構造体が
その遊びにより水平移動して、このリレー第1中間固定
装置の連動機構36によって、リレー第2以降中間固定
装置及びリレー末端固定装置のロック部材11が解除さ
れるために必要な寸法である。また、この寸法が大きす
ぎると、風によるがたつきの原因になるので、必要最小
限の寸法とする。具体的には、リレー第2以降中間固定
装置及びリレー末端固定装置のロック部材11と固定ピ
ン7との間の遊びとして、その遊びによりリレー第1中
間固定装置の固定ピン7が挿入部のすり鉢等7-vmの勾
配に従って動いて連動機構36が作動し、次のリレー中
間固定ピンもしくはリレー末端固定ピンのロック部材1
1に連動し、このロック部材11の解除が可能であるた
めに必要な寸法を取る。 8.3.3.1.1.2. リレー中間固定装置(増幅器付) さらに、連動機構36に、梃子または滑車または歯車等
の増幅器を加えることにより、固定ピン7の小さい変位
を、大きな変位に増幅させて、次の固定ピンに連動させ
ることが可能となる。請求項53−5は、その発明であ
る。図89−2−2は、そのうちの梃子を使った場合の
実施例である。図89−2−3は、そのうちの歯車を使
った場合の実施例である。図89−2−4は、そのうち
の滑車を使った場合の実施例である。具体的に説明する
と、図89−2−2の梃子を使った実施例の場合、地震
時に、ロック部材11が引抜かれると、地震力により、
固定ピン7が挿入部のすり鉢等7-vmの勾配に従い動
き、それにより連動機構36が作動する。固定ピンの上
がる力は、連動機構36を構成している梃子36-bの一
端(梃子の力点)36-lに伝わり、梃子の支点36-hを
経由して、それが梃子のもう一方の端(梃子の作用点)
36-jに伝えられる際に、力点36-lと支点36-hの距
離と、支点36-hと作用点36-jとの距離との比に応じ
て、続くワイヤー・ロープ・ケーブル等8の引張られる
長さが増大する。図89−2−3の歯車を使った場合も
同様である。地震力により、固定ピン7が振動して挿入
部のすり鉢等7-vmの勾配に従って上ったり下がったり
する(図89−2−3では上がる)と、それにより連動
機構36が作動する。固定ピンの上がる力は、ラック3
6−cから、連動機構36を構成している歯車36−d
に伝わり、歯車36−dが回転する。場合により、歯車
がもう一つ付けられていることもあり、その場合には歯
車36−dの回転が二つめの歯車36−eに伝わる。そ
して、歯車36−dまたは歯車36−eに連結されたワ
イヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8が引張られる。
このとき、ラック36−cに対する歯車36−dの大き
さ、または歯車36−dに対する歯車36−eの大きさ
の比に応じて、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等
8の引張られる長さが増大する。図89−2−4の滑車
を使った場合も同様である。地震力により、挿入部のす
り鉢等7-vmの勾配に従い、上ったり下がったりする
(図89−2−4では下がる)固定ピン7により、連動
機構36のピン36−aが力を受ける(押出される)。
ピン36−aの受けた力(押される力)は、連動機構3
6を構成している動滑車36−fの中心軸に伝わる。動
滑車36−fにはワイヤー・ロープ・ケーブル等8がか
けられており、そのワイヤー・ロープ・ケーブル等8の
一端はバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-tを介して固定
され、もう一方の端は、定滑車36-gを介して、次のリ
レー中間固定装置またはリレー末端固定装置に連結して
いる。動滑車を一つ使用することで、ワイヤー・ロープ
・ケーブル等8の引張られる長さを二倍に増大させるこ
とができる。場合により、動滑車が複数使用されること
もあり、動滑車の数に応じて、ワイヤー・ロープ・ケー
ブル等8の引張られる長さは二倍ずつ増大する。なお、
図89−1〜89−2において、固定ピンの挿入部が、
7-vm/vとなっているのは、7-v(固定ピンの挿入部)
または7-vm(固定ピンのすり鉢形状・球面形状等の凹
形態の挿入部)と言う意味である。 8.3.3.1.2. リレー末端固定装置の場合 図89−2−5(b)、89−3〜89−4は、請求項5
3−6項記載の、リレー末端固定装置の実施例を示して
いる。この発明におけるリレー末端固定装置の特徴は、
固定装置をロックするロック部材11を複数個もつとい
うことである。複数個のロック部材11は、それぞれ、
ワイヤー、ロープ、ケーブル、ロッド等8(またはレリ
ーズ8-r内のワイヤー、ロープ、ケーブル、ロッド等
8)で、複数個設置された他のリレー中間固定装置の連
動機構36と個々に連結されており、地震時に、各ロッ
ク部材はそれぞれ、ワイヤー、ロープ、ケーブル、ロッ
ド等8によって引抜かれるようになっているが、複数個
のロック部材11の全てが引抜かれない限り、リレー末
端固定装置のロックは解除されない。また、このリレー
末端固定装置は、免震される構造体の重心部(または重
心部近傍)に設置されることによって、効果を発揮す
る。つまり、周辺の固定装置全てが解除されない限り、
重心部の固定装置は解除されないということであり、複
数の固定装置が解除されていく間の、固定未解除箇所に
偏りが生じることにより起こる免震される構造体の捩れ
た動きを、防ぐことができる。図89−2−5(b)、8
9−3、89−3−2は、8.6.(1)(2)のうち、図88
(a)〜(b)の、固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状
の場合の固定装置である。図89−4は、8.6.(8)上下
固定ピン中間滑り部挟み型のうち、図88(m)の、固定
ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状の場合の固定装置
である。図89−3−2は、固定ピンのロック部材11
と固定ピンのロック部材11をロックするロック部材1
1-aとで固定ピンがロックされ、ロック部材11とロッ
ク部材11-aが共に引抜かれない限り、リレー末端固定
装置のロックは解除されない場合の実施例である。な
お、図89−1〜89−4において、固定ピン7の取付
けられる位置は、図に示されているものと上下の関係が
逆の場合もある。つまり、固定ピン7が、免震される構
造体1に取付けられる場合、免震される構造体を支持す
る構造体2に取付けられる場合の両方が考えられる。 8.3.3.1.3. 遅延器の設置 リレー連動作動型固定装置(リレー中間固定装置・リレ
ー末端固定装置)のロック部材と、前記地震センサー振
幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーによ
り作動するモーターまたは電磁石等の作動部材との間、
または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間に、
8.5.のような遅延器を設け、地震時のロック解除された
後の地震振動中のロック部材の戻り(固定ピン等の固定
装置の作動部をロックする方向への)を遅延する必要が
ある。地震終了程度まで、時間を稼ぐ遅延機構が望まし
いが、数秒程度時間を稼ぐものでも問題はない。請求項
53−7は、その発明であり、請求項53−2項、53
−3項、また53−4項記載の固定装置において、ロッ
ク部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重
りとの間、または直前のリレー中間固定装置の連動機構
との間には、地震時にロック部材が解除された後の地震
振動中のロック部材の戻りを遅延する遅延器を設けてい
ることにより構成される(詳細は8.5.に記載)。 8.3.3.1.4. 引張力限定伝達装置 また、ロック部材11と、前記地震センサー(振幅)装
置の地震時に振動する重り20または地震センサーによ
り作動するモーターまたは電磁石等の作動部材または直
前のリレー中間固定装置の連動機構36との間には、引
張力のみを伝達し、圧縮力を伝達しないようにする装置
が必要である。請求項53−9は、この引張力限定伝達
装置をもっている固定装置に関する発明である。図89
−2−8は、その引張力限定伝達装置の実施例を示して
いる。これは、二つのL型の部材40を相互に引掛かる
ように組むことにより、引張力のみを伝達し、圧縮力を
伝達しないようにするものである。なお、図において、
この引張力限定伝達装置の取り付け位置が1/2となっ
ているのは、免震される構造体1または免震される構造
体を支持する構造体2に取り付けられると言う意味であ
る。 8.3.3.1.5. リレー連動作動型固定装置の配置構成 図89−5〜89−8は、リレー連動作動型固定装置の
配置の仕方の実施例を示している。リレー中間固定装置
は、免震される構造体の周辺部に設置され、リレー末端
固定装置は、免震される構造体の重心部(または重心近
傍)に設置される。前述のとおり、リレー末端固定装置
は、重心部におかれることによって、効果を発揮する。
免震される構造体の周辺部の固定が全て解除されてはじ
めて、重心部の固定が解除され、免震が始まるからであ
る。各固定ピン同士の連結・連動の仕方は、地震センサ
ー(振幅)装置Jから、まず、周辺部にあるリレー第1
中間固定装置G-m1に連結・連動され、そして、幾つか
のリレー第2以降中間固定装置G-m2(リレー二番目)
〜G-mn(リレーn番目)に連結・連動された後、最後
に、重心部に位置するリレー末端固定装置G-eに連結・
連動されるという仕方である。(リレー中間固定装置が
一つしか無い場合は、リレー第1中間固定装置G-m1
が、直接にリレー末端固定装置G-eに連結・連動され
る。)図89−5、図89−7は、地震センサー(振
幅)装置Jからリレー末端固定装置G-eまでに、リレー
中間固定装置G-mが、1個介在する場合、図89−6、
図89−8は、リレー中間固定装置G-mが、2個介在す
る場合の実施例である。最後に位置する、リレー末端固
定装置G-eへの連結・連動には、図89−7、図89−
8のようにリレー中間固定装置G-mn(リレーn番目)
による複数経路で伝達される場合があり、その場合、リ
レー末端固定装置には、その経路の個数分のロック部材
11が設けられる。 8.3.3.2. 風作動型固定装置の場合 風作動型固定装置に関しても、複数の固定装置を同時に
作動させることは難しく、順次作動させていくことの方
が確実性がある。また、順次作動させる方法によって
は、1本でも固定されなかった場合の問題を解決するこ
とができる。つまり、風時には、免震される構造体をそ
の重心において真っ先に固定すればよい。そのために免
震される構造体の重心位置に設置された固定ピンが一番
最初に作動するようにする。これが、請求項53−10
の発明の内容である。また、風力が一定以下になった
後、免震される構造体の固定が解除される際には、免震
される構造体の重心位置において最後まで固定されてい
るのがよい。そのために重心位置に設置された固定ピン
が一番最後に解除されるようにする。これが、請求項5
3−11の発明の内容である。この二つの方法によっ
て、固定ピンが1本でも固定されなかった場合の問題、
つまり、風による揺れの問題は解消される。 8.3.3.2.1. リレー中間固定装置 リレー中間固定装置は、風センサー7-qまたは直前のリ
レー中間固定装置に連動している入力連動部37と、次
のリレー中間・末端固定装置を連動させる出力連動部3
8を持つ。リレー中間固定装置には、風センサーと直接
繋がっているものと、直接は繋がっていないものとがあ
り、前者をリレー第1中間固定装置、後者をリレー第2
以降中間固定装置(リレー二番目をリレー第2中間固定
装置、リレーn番目をリレー第n中間固定装置)と呼
ぶ。入力連動部37は、一定以上の風力になると、風セ
ンサー7-qまたは直前のリレー中間固定装置の出力連動
部38からの指令で、固定ピンをセット(=ロック・固
定)させ、免震機構を固定する役割をする。出力連動部
38は、次のリレー中間・末端固定装置の入力連動部3
7へと連結・連動しており、一定以上の風力になると、
(当該固定装置の固定ピン7の可動等の力により)、次
のリレー中間・末端固定装置の入力連動部37を作動さ
せてこの固定ピンをセットさせ、免震機構を固定する役
割をする。請求項53−12は、この風作動型のリレー
中間固定装置の発明であり、この発明は、請求項53−
10項、53−11項記載のリレー中間固定装置におい
て、この固定装置は、風センサーと直接繋がるリレー
(第1)中間固定装置と、風センサーとは直接繋がらな
いリレー(第2番目以降の)中間固定装置に分かれ、前
者をリレー第1中間固定装置、後者をリレー第2以降中
間固定装置とし、この固定装置には、この固定ピン等の
固定装置の作動部をロックするロック部材が差し込まれ
る欠き込み・溝・窪みがあり、このロック部材は常時、
重力・バネ・ゴム・磁石等で引張られ、この欠き込み・
溝・窪みから外されており、リレー第1中間固定装置の
場合には、このロック部材と、風センサーとが連動し、
風時に、風センサーにより、この欠き込み・溝・窪みに
ロック部材が入り、固定装置が固定され、また、リレー
第2以降中間固定装置の場合には、このロック部材と、
直前のリレー中間固定装置の後述の連動機構とが、(レ
リーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等に
よって繋がれており、風時に、直前の連動機構が作動す
ると、このワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等によ
って、欠き込み・溝・窪みに、ロック部材が入り、固定
装置が固定され、このリレー(第1、第2以降)中間固
定装置は、このロック部材の装備に加えて、次のリレー
中間・末端固定装置への連動機構を持ち、連動機構は、
風時に、固定装置の作動に連動して、次のリレー(中
間、末端)固定装置のロック部材に作用し、このロック
部材を固定することにより構成される。 8.3.3.2.2. リレー末端固定装置の場合 リレー末端固定装置は、直前のリレー中間固定装置と連
動する、入力連動部37を持つ。入力連動部37のみあ
ればよく、出力連動部38をもつ必要は無いが、前記の
リレー中間固定装置を、出力連動部38を使用しない形
で使うという方法もある。 8.3.3.2.3. リレー連動作動型固定装置の配置構成 風センサー7-qに第一に連結・連動されるリレー中間固
定装置(リレー第1中間固定装置)は、免震される構造
体の重心部(または重心近傍)に設置され、リレー第1
中間固定装置から、周辺部に設置されたリレー第2中間
固定装置以降が、順に連結・連動される。風力が一定以
上になると、風センサー7-qからリレー第1中間固定装
置へ、リレー第1中間固定装置からリレー第2中間固定
装置へ(重心部から周辺部へ)、というように順に指令
が送られ、各固定装置が順次作動(セット(=ロック・
固定))していき、免震される構造体と免震される構造
体を支持する構造体を固定する。逆に、風力が一定以下
になると、周辺部のリレー第2以降中間固定装置から順
に重心部のリレー第1中間固定装置へ連動し、各固定装
置が順次作動(解除)していき、免震される構造体と免
震される構造体を支持する構造体との固定を解除する。
また、以上の説明の各固定装置において、固定ピン7
は、免震される構造体1に取り付けられる場合と、免震
される構造体を支持する構造体2に取り付けられる場合
の、どちらの場合もある。 8.4. 風揺れ等抑制装置としての固定装置 8.4.1. 風揺れ等抑制装置としての固定装置 (1) 風揺れ等抑制装置としての固定装置 図82−4〜82−5は、請求項53−13〜53−1
3−2項記載の発明の、風揺れ等抑制装置としての固定
装置(遅延器付き、遅延器の詳細は8.5.に記載)の実施
例を示している。請求項53−13項の発明において、
風揺れ等の抑制を以下の構成で可能にしている。固定ピ
ン先端7-wが挿入される方の、挿入部7-vmは、すり鉢
形状等の凹形状として、その挿入部7-vmに固定ピン先
端7-wを挿入することにより風等に抵抗させ、かつ固定
ピン7を支持する方の挿入部7-vmは、抵抗器を採用し
て(例えば、固定ピン7の取り付けられたピストン状部
材7-pが筒中7-aで液体や空気等を漏らさずスライドす
るスライド機構とし、ピストン状部材7-pがスライドす
る早さと抵抗を液体や空気等の粘性抵抗によって)固定
ピン7の挿入部7-vmへの挿入方向に対する抵抗を調整
可能とする。それにより、固定ピン7の挿入部7-vm
の、すり鉢形状等の凹形状の勾配でまず風揺れ等に抵抗
するが、固定ピン7がその勾配により持ち上がろうとす
ると、今度は、抵抗器により(この例では、ピストン状
部材7-pによるスライド機構の粘性抵抗により)抵抗を
受ける。以上のことから風揺れの抑制装置となる。具体
的に説明すると、風揺れ等を抑制できる勾配をもった、
すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部7-vmと、先端
部が当該挿入部7-vmに入り込む角度をもち、挿入部7-
vmに挿入されて固定を行う固定ピン7を有し、筒中7-a
で液体や空気等を漏らさずスライドするピストン状部材
7-pをもった固定ピン7が、その筒(固定ピン取付け
部)7-aに挿入され、筒7-aの外に固定ピン先端7-wが
突き出ており、さらに、ピストン状部材に孔7-jが設け
られるか、筒7-aのピストン状部材7-pがスライドする
端と端とが管7-eで繋がれているかしている。その管7
-eにバルブを持つ場合は、そのバルブを絞り、管中の液
体・気体等の流量を調整することによってスライド機構
の流量を変化させることが可能となり、風揺れの抑制の
調整も可能となる。なお、図82−3において、孔7-j
と弁7-fと信号線7-qlとが無く、7-efがバルブに置き
かわると、その実施例になる。また、風揺れ抑制機能の
調整は、ピストン状部材7-pに開けられた孔7-jの開口
面積または管7-eの開口面積の調整によって可能とな
る。 (2) 風揺れ等抑制装置としての固定装置(遅延器付き) さらに、(1)の機能に加えて、抵抗器に8.5.の遅延器を
使用して、地震時に固定ピンがスライド機構の中に収ま
っている時間を延長し、免震効果を高める発明も考えら
れる。請求項53−13−2は、その発明である。8.5.
遅延器の一例で説明すると、ピストン状部材7-pには、
この管7-eの開口面積より大きいかもしくは小さい孔7
-jが設けられる場合があり、管7-eかピストン状部材孔
7-jのうち開口面積の大きい方に弁7-fがある。この弁
7-fは、ピストン状部材7-pが引き込まれる時に開くよ
うに取付けられる。この場合は、弁の設置位置に関し、
二つのパターンが挙げられる。一つは、ピストン状部材
7-pに、管7-eよりも開口面積が大きい孔7-jがあり、
その孔に弁7-fがある。この弁7-fが、ピストン状部材
7-pが引き込まれる時に開くように付けられる場合であ
る。図82−4は、その実施例である。もう一つは、管
7-eと孔7-jの開口面積の大きさが逆の場合、つまり、
ピストン状部材に、管7-eより開口面積が小さい孔7-j
があって、この管7-eの中に弁7-fがある。この弁7-f
が、ピストン状部材7-pが引き込まれる時に開くように
付けられる場合である。図82−5は、その実施例であ
る。また、その筒7-aの中にバネ等(バネ・ゴム・磁石
等)7-oが入り、また重力により、ピストン状部材7-p
をもった固定ピン7を筒外に押出す役割をする場合もあ
る。この弁7-fの性格により、固定ピン先端7-wの動き
は、筒7-a中に入る方向では速やかであり、出る方向で
は遅延される。この装置を遅延器という。それにより、
固定ピン先端7-wは、地震力が働くと速やかに筒7-a中
に入り、地震力が働いている間は出にくくなる。筒7-
a、及び管7-eとは、潤滑油等で満たされている場合も
ある。図82−4では、固定ピン7が免震される構造体
1に、固定ピンの挿入部7-vmが免震される構造体を支
持する構造体2に取付けられているが、逆の関係の場合
もある。つまり、固定ピンの挿入部7-vmおよび固定ピ
ン7のうち、どちらか一方が免震される構造体1に、も
う一方が免震される構造体を支持する構造体2に設けら
れるということである。バネ等7-oの設置に関して、5.
2.滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震装置・滑り支
承と同様に、筒7-aの内側の材とバネ等7-oの上部と
が、単に止め金で固定されている場合もあるが、筒7-a
の上部内側が雌ネジになっていて、そこに雄ネジ7-dが
挿入され、雌ネジとバネ等7-oが接続されている場合も
ある。雄ネジ7-dは、入り込み方向に回転して締めるこ
とにより、バネ等7-oを圧縮して反発力を強め、固定ピ
ン先端7-wを押し出す力を強める機能をもち、復元力を
高めたり、地震後の免震される構造体Aの残留変位の矯
正を可能にしたりする。また、管7-eと孔7-jとに、バ
ルブ7-efを設ける事により、強風時の手動による強制
的固定も可能になる。また、風センサーを設けた場合、
風時に風センサーからの電気信号で、固定装置の管7-
e、孔7-jの電動弁、電磁弁、バルブ等7-efを閉めるこ
とが考えられる。これは、8.2.4.電気型による風作動型
固定装置の場合である。以上の構成から、風等の水平力
に対する抵抗力を期待できる。つまり、すり鉢形状・球
面形状等の凹形状挿入部7-vmの勾配を調整すること、
また、管7-eと孔7-jの開口面積の大きさを調整するこ
とにより、風等の水平力に対して、勾配に応じた抵抗力
を発揮することが期待できる。また、風等の水平力に対
して抵抗できるすり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部
7-vmの勾配とは、木造住宅では、ピストン状部材7-p
が上下しない場合には2/10程度(木造住宅の全荷重
がここにかかる場合)の勾配であるが、実際にはピスト
ン状部材7-pが上下するので、それ以上の勾配が必要と
なり、管7-eと孔7-jの開口面積の大きさの比率に応じ
て、計算する必要がある。この管7-eと孔7-jの開口面
積の調整によっては、これは、ダンパーとしても考えら
れる(水平ダンパーを使用する場合は、水平方向二方向
(直交する二方向)に効かせようとすると、最低二本必
要であるが、この方式の場合では一本で済む)。これ
は、8.7.の免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置と、
風等の水平力の抵抗に関して同様の考え方であるが、地
震時には、8.7.に比べて、免震性能を上げられる。とい
うのは、8.7.の免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置
では、地震時に、中間滑り部・ボール・ローラー等が中
央部窪み形に入り込んでしまうことがあるが、この発明
では、遅延器によって、地震時に、固定ピン7がすり鉢
形状・球面形状等の凹形状挿入部7-vmに入り込んでし
まうことが少なくなるからである。 8.4.2. 固定装置・中央部窪み形の風揺れ抑制装置との
併用 また、この8.4.1.の風揺れ抑制装置としての固定装置
と、固定装置、8.7.の免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑
制装置のどちらかと、または両方と併用することによっ
て、風揺れを抑え、地震時の快適な免震を期待できる。
特に、重心位置等に設置された固定装置1個と併用する
ことで、固定装置1個のみの場合に風によって起こる、
設置点を中心にした回転を防ぐことができ、且つ、当該
装置のみで全ての風揺れに対応する場合よりも免震性能
を向上させることができる。請求項53−14は、その
発明である。 8.5. 遅延器 1) 一般 固定ピン等の固定装置の作動部が地震時に解除されると
きは速やかに、地震中は固定状態に復しないかもしくは
固定状態に復するのが遅延されるようにする遅延器が必
要である。つまり、固定装置(リレー連動作動型固定装
置を含む)には、固定ピン等の固定装置の作動部が地震
時に解除された後、固定ピン等の固定装置の作動部もし
くはロック部材が固定状態に復するのを遅延させるため
の遅延器が必要である。遅延器は、固定ピン等の固定装
置の作動部自体に取付けられるか、固定装置・リレー中
間固定装置・リレー末端固定装置のロック部材11と、
地震センサー(振幅)装置の地震時に振動する重り20
または地震センサーにより作動するモーターまたは電磁
石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の連動
機構36との間を、繋ぐ(リレーする)ワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等8(またはレリーズ内のワイヤ
ー、ロープ、ケーブル、ロッド等8)に取付けられる。
地震終了程度まで時間を稼ぐ遅延機構が望ましいが、数
秒程度時間を稼ぐものでも問題はない。請求項53−7
は、その発明である。 2)油空圧シリンダー式 請求項53−8は、遅延器のうち油空圧シリンダー式遅
延器の発明である。筒7-a中を液体・気体等をほぼ漏ら
さずにスライドするピストン状部材7-pが、その筒7-a
に挿入され、筒7-aの外にピストン状部材7-pの先端7
-wが突き出ており、さらに、この筒のピストン状部材7
-pがスライドする端と端とは管7-eで繋がれている。ピ
ストン状部材7-pには、この管7-eの開口面積より大き
いかもしくは小さい孔7-jがあり、管7-eかピストン状
部材孔7-jかの開口面積が大きい孔の方に弁7-fがあ
る。この弁7-fは、ピストン状部材7-pが引き込まれる
時に、開くように付けられている。また、この筒7-aの
中にバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cが入り、また重
力により、このピストン状部材7-pを筒外に押出す役割
をする場合もある。この弁7-fの性格と上記筒7-aのピ
ストン状部材7-pがスライドする端と端とを繋ぐ管7-e
により、ピストン状部材の先端7-wの動きは、この筒7
-aの中に入る方向では速やかであり、出る方向では遅延
される。固定装置の場合には、この遅延器のピストン状
部材7-pを、固定ピン等の固定装置の作動部7とする
か、または、この遅延器のピストン状部材7-p(の支持
点7-z)を、固定装置のロック部材11と、地震センサ
ー振幅装置の地震時に振動する重り20または地震セン
サーにより作動するモーターまたは電磁石等の作動部材
との間で繋ぐかする。リレー連動作動型固定装置の場合
には、この遅延器のピストン状部材の先端部7-w(の支
持点7-z)を、リレー連動作動型固定装置のロック部材
11と、地震センサー(振幅)装置の地震時に振動する
重り20または地震センサーにより作動するモーターま
たは電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装
置の連動機構36との間を繋ぐ(リレーする)ワイヤー
・ロープ・ケーブル・ロッド等8(またはレリーズ内の
ワイヤー、ロープ、ケーブル、ロッド等8)に接続させ
る。接続の仕方に関しては、遅延器のピストン状部材を
筒の中へ押込む方向が、ロック部材11の固定ピンの解
除方向と同じになるようにする。図89−2−6は、管
7-eより開口面積の大きいピストン状部材孔7-jに弁7
-fが取付けられ、ピストン状部材の先端部7-w(の支持
点7-z)がワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8
(またはレリーズ内のワイヤー、ロープ、ケーブル、ロ
ッド等8)に接続された例である。また、遅延器を、固
定ピンの装置内に直接組込むことも考えられる。具体的
には、筒7-a中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライ
ドするピストン状部材7-pをもった固定ピン7が、その
筒7-aに挿入され、その外に固定ピン先端7-wが突き出
ており、さらに、この筒7-aのピストン状部材7-pがス
ライドする端と端とは管7-eで繋がれている。このピス
トン状部材7-pには、この管7-eの開口面積より大きい
かもしくは小さい孔7-jがあり、管7-eかピストン状部
材孔7-jかの開口面積の大きい孔の方に弁7-fがある。
この弁7-fは、ピストン状部材7-pが引き込まれる時に
開くように付けられている図89−2−7の場合、この
弁7-fは、ボールの形をとっている。具体的には、ピス
トン状部材7-pには、この管7-eの開口面積より大き
い、孔7-jがあり、その孔に弁7-fがある。この弁7-f
は、ピストン状部材7-pが引き込まれる時に、孔7-jか
ら出る液体・気体等によって開くように付けられる。ま
たは、管7-eと孔7-jの開口面積の大きさがこの逆の場
合もある。つまり、この管7-eの開口面積より小さい、
孔7-jがあり、この管7-eの孔の中に弁7-fがある。こ
の弁7-fは、ピストン状部材7-pが引き込まれる時に、
開くように付けられる。また、図89−2−7のよう
に、この筒7-aの中にバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9
-cが入り、また重力により、このピストン状部材7-pを
もった固定ピン7を筒外に押出す役割をする場合もあ
る。この弁7-fの性格と上記筒7-aのピストン状部材7
-pがスライドする端と端とを繋ぐ管7-eにより、前記固
定ピン先端7-wの動きは、この筒7-aの中に入る方向で
は速やかであり、出る方向では遅延される。それによ
り、固定ピン先端7-wは、地震力が働くと速やかに筒7
-aの中に入り、地震力が働いている間は出にくくなって
いる。このピストン状部材7-pを伴った固定ピン7の上
がり下がりの速度は、この筒7-aのピストン状部材7-p
がスライドする端と端とを繋ぐ管7-eと、ピストン状部
材7-pに開いている孔7-jとの断面積の比によって設定
され、固定ピン7が筒中に入るときは速やかに、筒7-a
から出るときは緩やかにする事ができるほか、図82−
3のようにロック弁と併用することで、装置をコンパク
ト化できる。なお、図89−2−6において、この遅延
器の取り付け位置が1/2となっているのは、免震され
る構造体1または免震される構造体を支持する構造体2
に取り付けられると言う意味である(図1からの全ての
図面に共通することであるが、「/」は「または」の意
味である。)。請求項53−8−1は、空圧シリンダー
式遅延器の発明である。この発明は、筒7-aとスライド
するピストン状部材7-pから構成され、この筒中7-aを
気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材7
-pが、その筒7-aに挿入され、その外にピストン状部材
7-pの先端が突き出ており、この筒7-aには気体が筒中
7-aから出る孔7-joと筒中7-aへ入る孔7-jiが設けら
れており、出る孔には、筒中7-aから気体が出る時には
開き、それ以外は閉じる弁7-fが付けられており、さら
に、重力が、または筒7-aの中にバネ・ゴム・磁石等7
-oを入れた場合そのバネ・ゴム・磁石等9-cが、このピ
ストン状部材7-pを筒7-a外に押出す役割をする場合も
あり、この弁7-fの性格と、気体が筒中7-aへ入る孔の
開口面積を絞ることにより、前記ピストン状部材7-p
は、筒7-aの中に入る方向では速やかであり、出る方向
では遅延される。固定装置の場合には、この遅延器のピ
ストン状部材7-pを、固定ピン等の固定装置の作動部7
とするか(図89−2−14参照)、または、この遅延
器のピストン状部材7-pを、固定装置のロック部材11
と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重り20
または地震センサーにより作動するモーターまたは電磁
石等の作動部材との間で繋ぐかする。リレー連動作動型
固定装置の場合には、この遅延器のピストン状部材7-p
を、リレー連動作動型固定装置のロック部材11と、地
震センサー振幅装置の地震時に振動する重り20または
地震センサーにより作動するモーターまたは電磁石等の
作動部材との間、または直前のリレー中間固定装置の連
動機構36との間をリレーする(レリーズ中の)ワイヤ
ー・ロープ・ケーブル・ロッド等8の間で繋ぎ、かつ、
繋ぎ方は、遅延器の筒7-aの中へ、ピストン状部材7-p
を押込む方向が、ロック部材11の解除方向とすること
により構成される。 3)機械式 a) ガンギ車式 請求項53−8−2の発明は、機械式遅延器のうち、ガ
ンギ車を使用するタイプを示している。この発明はガン
ギ車36-nとアンクル36-o及びラック36-cとから構
成され、ラック36-cはその移動によりガンギ車36-n
を回転させるようになっており、アンクル36-oはガン
ギ車36-nの回転に対しある方向については抵抗となら
ず、その逆の方向については、ガンギ車36-nにアンク
ル36-oが、(具体的にはこのガンギ車36-nの歯にア
ンクル36-oの2本のつめ36-p、36-qがそれぞれ交
互にかみ合い、アンクル36-oが支点36-rを中心に往
復運動できる形で組み合わされて)抵抗となって回転の
速度を調節するようになっており、またこれらの機構は
歯車等の連動機構を介して間接に組み合わされている場
合もあり、このガンギ車36-nとアンクル36-o及びラ
ック36-cによる機構の性質により、ラック36-cは、
力を受けた場合、ある方向には抵抗なく移動できるが、
逆の方向には移動の速度が遅延されるようになってい
る。固定装置の場合には、この遅延器のラック36-c
を、固定ピン等の固定装置の作動部に設けるか、また
は、この遅延器のラックを、固定装置のロック部材と、
地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地
震センサーにより作動するモーターまたは電磁石等の作
動部材との間で繋ぐかする。リレー連動作動型固定装置
の場合には、この遅延器のラック36-cを、リレー中間
固定装置・リレー末端固定装置のロック部材と地震セン
サー振幅装置の重りまたは地震センサーにより作動する
モーターまたは電磁石等の作動部材または直前のリレー
中間固定装置の連動機構との間をリレーする(レリーズ
中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8の間で
繋ぎ、その繋ぎ方が、ラックが抵抗なく移動できる方向
が、ロック部材の外れる方向(解除方向)となるように
構成される。図89−2−10では、ワイヤー・ロープ
・ケーブル・ロッド等8に固定され、ラック滑り面36
-cd上を自由に滑るラック36-cが、ガンギ車36-nの
回転軸36-iと同軸の歯車36-eにかみ合う歯車36-d
に組み合わされている。このラック36-cは直接歯車3
6-eに組み合わされても良いが、回転速度の調整等を考
慮すると直接ではない方が良い場合もある。ワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等8の伝える引張力あるいは
圧縮力により、ガンギ車36-nが回転方向の力(図89
−2−10では左回転方向)を常時受けているとき、ガ
ンギ車36-nが歯一個分回転すると、アンクル36-oの
1個目のつめ36-pがガンギ車36-nの回転を一時押さ
えると同時にアンクル36-oがガンギ車36-nから力を
受けて動き、次の瞬間2個目のつめ36-qがガンギ車3
6-nを歯1個分回すと同時にアンクル36-oは先程と逆
の方向に動いてはじめの状態に戻り、再び1個目のつめ
36-pがガンギ車36-nの回転を歯1個分に止めるよう
な機構である。このような機構により、ガンギ車36-n
が常時回転方向に力を受けていても、それを一定の設定
した時間に合わせて解放でき、かつこの機構は逆回転
(図89−2−10では右回転方向)は拘束しないた
め、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8は、固定
装置のロックを解除する方向(図89−2−10では右
方向)の力は小さい抵抗で伝え、一旦解除したロックを
再び入れる方向(図89−2−10では左方向)の力の
伝達には抵抗が加わり、遅延させる効果がある。このガ
ンギ車式遅延器は、固定装置の中に組み込む場合と、ワ
イヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8の途中に設置す
る場合とがある。図89−2−10は後者の場合であ
る。なお、図89−2−10において、この遅延器の取
り付け位置が1/2となっているのは、免震される構造
体1または免震される構造体を支持する構造体2に取り
付けられると言う意味である。 b) ラチェット式(重量式重量抵抗型、水車式・風車式
粘性抵抗型) 図89−2−11は請求項53−8−3の発明の機械式
遅延器のうち、ラチェット式の重量式重量抵抗型の例を
示している。歯車36-daは、回転方向毎に異なる角度
で傾斜した歯を持つ歯車である。この歯車36-daに対
し、同様に移動方向毎に異なる角度で傾斜した歯を持
ち、ラック滑り台36-cd上を自由に滑るラック36-ca
が組み合わされている。このとき双方の歯は、傾斜の大
きい面と大きい面、及び小さい面と小さい面とが合うよ
うに組み合わせられている。また歯車36-daは、その
回転軸36-iが自由にスライドできる形状の軸受36-i
lによって支持され、自重によってラック36-caと組合
わさっている。このためラック36-caの移動方向が傾
斜の小さい面の方向であったときは、この回転軸36-i
がスライドして歯車36-daがラック36-caから外れる
方向へ移動し、ラックは抵抗なく移動することが出来
る。これに対しラック36-caの移動方向が傾斜の大き
い面の方向であったときは、歯車36-daとラック36-
caとは歯がかみ合い、歯車36-daはラック36-caから
外れることなく、ラックの移動には歯車36-daを回転
させる抵抗が伴うこととなる。この抵抗を与える機構に
より、この方式は重量式重量抵抗型と水車式・風車式粘
性抵抗型とに分かれる。前者は歯車36-daの自重によ
り、またはバネ等により歯車36-daをラック36-caに
押し当てて、回転の抵抗を与えるタイプであり、後者は
歯車36-daと同軸上かあるいは歯車等の連動機構で結
ばれるかした、粘性のある液体(気体)に浸された水車
(風車)等の装置によって抵抗を与えるタイプである。
またラック36-caは図89−2−11の場合のように
直接歯車36-daに組み合わされても良いが、回転速度
の調整等を考慮すると、直接ではなく途中に別の歯車等
の伝達機構を設けた方が良い場合もある。固定装置の場
合には、この遅延器のラック36-caを、固定ピン等の
固定装置の作動部に設けるか、または、この遅延器のラ
ックを、固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装
置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作
動するモーターまたは電磁石等の作動部材との間で繋ぐ
かする。リレー連動作動型固定装置の場合には、このラ
ック36-caに、リレー中間固定装置・リレー末端固定
装置のロック部材と地震センサー振幅装置の重りまたは
地震センサーにより作動するモーターまたは電磁石等の
作動部材または直前のリレー中間固定装置の連動機構と
の間を繋ぐ(レリーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブ
ル・ロッド等8が接続されている。このワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等8が、それらの固定装置を解除
するための引張力あるいは圧縮力を伝える際、この遅延
器の設置方向を、固定ピンのロックを解除する方向を抵
抗のない方向(図89−2−11では左方向)に、一旦
解除された固定ピンのロックを再びかける方向を抵抗の
大きい方向(図89−2−11では右方向)に、それぞ
れなるように設置する。、このことにより、ワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等8は、固定装置のロックを
解除する方向の力には抵抗をあまり受けず、一旦解除し
たロックを再び入れる方向の力には大きな抵抗を受ける
ため、この機構を遅延器として用いることができる。こ
のラチェット式遅延器は、固定装置の中に組み込む場合
と、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8の途中に
設置する場合とがある。図89−2−15は請求項53
−8−3の発明の機械式遅延器のうち、ラチェット式の
水車式・風車式粘性抵抗型の遅延器が固定装置Gに組み
込まれた場合の実施例を示している。移動方向毎に異な
る角度で傾斜した歯を持つラック36-caを持ち、固定
ピン7から突出するアーム部材7-pmにその部材上の支
点36-ccで接続された可動部材36-cb、回転方向毎に
異なる角度で傾斜した歯を持つ歯車36-da、この歯車
36-daと同軸の歯車36-d、及びこの歯車36-dとか
み合う水車(風車)36-wと同軸の歯車36-eとによっ
て、固定ピン7と水車(風車)36-wとが連動するよう
に構成されている。このときラック36-caと歯車36-
daとの歯は、双方の傾斜の大きい面と大きい面、及び小
さい面と小さい面とが合うように組み合わせられてい
る。また水車(風車)36-wは粘性のある液体(気体)
に浸されており、回転する際にはその粘性によって抵抗
を受ける。地震時にロック部材11が解除されて固定ピ
ン7がその挿入筒7-a中に入りこむ場合は、アーム部材
7-pmに連動して可動部材36-cbも移動するが、このと
きラック36-caと歯車36-daとの歯の角度が合わない
こと、及び支点36-ccを軸に可動部材36-cbが歯車3
6-daの抵抗を受けない方向に動くよって、ラック36-
caは歯車36-daを回転させない。従って連動する水車
(風車)36-wも回転しないので、固定ピン7の移動に
は抵抗は生じない。一旦筒7-a中に入り込んだ固定ピン
7は、バネ等9-cにより筒7-aの外に押し出される方向
に力を受けて動き出すが、この場合はラック36-caと
歯車36-daとの歯の角度が合うこと、及び可動部材3
6-cbがその自重により、あるいはバネ等を設けそのバ
ネ等の働きによって、歯車36-daにかみ合う方向に力
を受けることにより、ラック36-caは歯車36-daを回
転させ、これにより連動する水車(風車)36-wも周囲
の粘性のある液体(気体)の抵抗を受けながら回転する
ため、固定ピン7の移動には抵抗が生じる。このとき歯
車36-dの径と歯車36-eの径との比によって水車(風
車)36-wの回転数が決定され、これが固定ピン7が筒
7-aから押し出される際の抵抗となることから、この比
を設定することで遅延時間を調節することができる。以
上の機構により、固定ピンが筒7-aに入り込むときは抵
抗を受けないのに対し、筒7-aより押し出されるときは
任意で設定された抵抗を受けるため、固定ピンが移動に
要する時間は長くなり、この機構を遅延装置として用い
ることができる。固定装置の場合には、この遅延器のア
ーム部材7-pmを、固定ピン等の固定装置の作動部に設
けるか(図89−2−15)、または、この遅延器のア
ーム部材7-pmを、固定装置のロック部材と、地震セン
サー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサ
ーにより作動するモーターまたは電磁石等の作動部材と
の間で繋ぐかする。リレー連動作動型固定装置の場合に
は、このアーム部材7-pmに、リレー中間固定装置・リ
レー末端固定装置のロック部材と地震センサー振幅装置
の重りまたは地震センサーにより作動するモーターまた
は電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置
の連動機構との間を繋ぐ(レリーズ中の)ワイヤー・ロ
ープ・ケーブル・ロッド等8が接続される。さらに図8
9−2−15は固定装置Gに組み込まれた場合である。 c) 重力式 図89−2−12は、機械式遅延器のうち、請求項53
−8−4の発明の重力式の実施例を示している。歯車3
6-dに、ラック滑り台36-cd上を自由に滑るラック3
6-c、及びガイド36-cgにより支持されてラック滑り
台36-cd上を自由に滑る、表面にラックを持つスライ
ド部材36-csが組み合わされている。重さを調節でき
る重り36-cwはスライド部材36-csと接続され、この
重り36-cwは、ラック36-cに対し歯車36-dを介し
て、その自重がある移動方向に対しては抵抗にならず
(力を加える方向になる)、その反対の移動方向に対し
ては抵抗となるような状態で設置されている。またラッ
ク36-c及びスライド部材36-csは図89−2−12
の場合のように直接歯車36-dに組み合わされても良い
が、回転速度の調整等を考慮すると、直接ではなくその
間に別の歯車等の伝達機構を設けた方が良い場合もあ
る。固定装置の場合には、このラック36-cを、固定ピ
ン等の固定装置の作動部に設けるか、または、この遅延
器のラックを、固定装置のロック部材と、地震センサー
振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーに
より作動するモーターまたは電磁石等の作動部材との間
で繋ぐかする。リレー連動作動型固定装置の場合には、
このラック36-cに、リレー中間固定装置・リレー末端
固定装置のロック部材と地震センサー振幅装置の重りま
たは地震センサーにより作動するモーターまたは電磁石
等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の連動機
構との間を繋ぐ(レリーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケ
ーブル・ロッド等8が接続されている。このワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等8が、それらの固定装置を
解除するための引張力あるいは圧縮力を伝える際、この
遅延器の設置方向は、固定ピンのロックを解除する方向
を抵抗のない方向(図89−2−12では右方向)に、
一旦解除された固定ピンのロックを再びかける方向を抵
抗の大きい方向(図89−2−12では左方向)に、そ
れぞれなるように設置する。このことにより、ワイヤー
・ロープ・ケーブル・ロッド等8は、固定装置のロック
を解除する方向の力には抵抗を受けず、一旦解除したロ
ックを再び入れる方向の力には大きな抵抗を受けるた
め、この機構を遅延器として用いることができる。この
重力式遅延器は、固定装置の中に組み込む場合と、ワイ
ヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8の途中に設置する
場合とがある。 4) 摩擦式 図89−2−9は請求項53−8−5の発明の摩擦式遅
延器を示している。筒7-aにピストン状部材7-pが挿入
されており、固定装置の場合には、このピストン状部材
7-pを、固定ピン等の固定装置の作動部7とするか、ま
たは、この遅延器のピストン状部材7-p(の支持点7-
z)を、固定装置のロック部材11と、地震センサー振
幅装置の地震時に振動する重り20または地震センサー
により作動するモーターまたは電磁石等の作動部材との
間で繋ぐかし、リレー連動作動型固定装置の場合には、
リレー中間固定装置・リレー末端固定装置のロック部材
と地震センサー振幅装置の重りまたは直前のリレー中間
固定装置の連動機構との間を繋ぐワイヤー・ロープ・ケ
ーブル・ロッド等8が、ピストン状部材7-pに対し、直
接またはピストン状部材の先端7-wに設けられたワイヤ
ー・ロープ・ケーブル・ロッド等8の支持点7-zを介し
て接続されている。図(1)はピストン部材7-pに対し、
ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8が直接接続す
る場合の、(2)はピストン部材7-pに対し、ワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等8の支持点7-zを介して接
続する場合の例である。筒7-aの内表面もしくはピスト
ン状部材7-pの表面あるいはその両方に表面部材36-u
が装備されており、ピストン状部材7-pはワイヤー・ロ
ープ・ケーブル・ロッド等8からの引張力あるいは圧縮
力を受けて筒7-a内を移動する時、移動方向によって異
なる摩擦抵抗を受ける。図(3)はピストン状部材7-pの
表面に表面部材36-uが装備されている場合である。こ
の表面部材36-uは、それ自体の形状により移動方向に
よって異なる抵抗を与える場合と、バネ・ゴム・磁石等
25を利用した機構により移動方向によって異なる抵抗
を与える場合とがある。図(4)-1〜(4)-2はその例で、図
(4)-1では表面部材36-uは緩斜面36-ueと急斜面36
-usとを持ち、ピストン状部材7-pがこの表面部材36-
uと接触しつつ変位するとき、緩斜面36-ue側からの変
位に対する場合の方が急斜面36-us側からの変位に対
する場合よりも抵抗が小さくなる仕組みである。図(4)-
2では、支点36-hにより可動な面材36-umが、バネ・
ゴム・磁石等25によって押し出されており、力を受け
るとバネ・ゴム・磁石等25が圧縮されて面材36-um
は押し下げられるため、この面材36-um側からの変位
に対する場合の方が逆方向よりも抵抗が小さくなる仕組
みである。このことにより、ワイヤー・ロープ・ケーブ
ル・ロッド等8は、固定装置のロックを解除する方向の
力には抵抗をあまり受けず、一旦解除したロックを再び
入れる方向の力には大きな抵抗を受けるため、この機構
を遅延器として用いることができる。この摩擦式遅延器
は、固定装置の中に組み込む場合と、ワイヤー・ロープ
・ケーブル・ロッド等8の途中に設置する場合とがあ
る。 5) 経路迂回式 図89−2−13は請求項53−8−6の発明の経路迂
回式遅延器の例を示している。筒7-aに、回転心棒7-x
を軸として自由に回転する円筒状のピストン状部材7-p
aが挿入されている。固定装置の場合には、このピスト
ン状部材7-paを、固定ピン等の固定装置の作動部7と
するか、または、この遅延器のピストン状部材7-pa
(の支持点7-z)を、固定装置のロック部材11と、地
震センサー振幅装置の地震時に振動する重り20または
地震センサーにより作動するモーターまたは電磁石等の
作動部材との間で繋ぐかし、リレー連動作動型固定装置
の場合には、図89−2−13の例では、ピストン状部
材7-paと回転心棒7-xにより連動する部材7-pbが、リ
レー中間固定装置・リレー末端固定装置のロック部材と
地震センサー振幅装置の重りまたは直前のリレー中間固
定装置の連動機構との間を繋ぐワイヤー・ロープ・ケー
ブル・ロッド等8と、部材7-pbの先端部に設けられた
支持点7-zを介して接続されている。このワイヤー・ロ
ープ・ケーブル・ロッド等8は、ピストン状部材7-pa
あるいは回転心棒7-xに対し直接接続される場合もあ
る。ピストン状部材7-paの表面には、移動方向に平行
な直線部分7-pkと、その直線部分7-pkの両端を結ぶ曲
線部分7-plとからなるループ状のガイド7-pgが、筒7
-aにはバネ等9-cによってピストン状部材7-paの方向
に押し出されているピン7-phが挿入される筒7-pha
が、それぞれ設けられている。ピン7-phはピストン状
部材7-paの表面に刻まれたガイド7-pgに嵌まってお
り、図89−2−13の例では通常時(ピストン状部材
7-paが最も筒外に出た状態のとき)はガイド上の点7-
piに位置している。地震時にワイヤー・ロープ・ケーブ
ル・ロッド等8が固定ピンを解除する方向の力を伝える
とき、図89−2−13の例ではピストン状部材7-pa
は筒7-aの中へ入り込む方向へ移動する。このときピン
7-phはガイド7-pgの直線部分7-pkを抵抗なく経由
し、ピストン状部材7-paが最も筒中に入った状態でガ
イド上の点7ーpjに至る。この点7ーpjにおいて、ガイド
7-pgの直線部分7-pkは曲線部分7-plへと変わるが、
このとき前者より後者の溝の方がやや深くなっているた
め、バネ等9-cの働きによりピン7-phは直線部分7-pk
から曲線部分7-plへと移行し、かつ逆戻りすることは
ない。ピストン状部材7-paは、筒中7-aに最も中に入
った状態からバネ等9-cにより筒7-aの外へ押し出され
るが、ピン7-phがガイド7-pgの曲線部分7-plにはま
っているために、ピン7-phとガイド7-pgの案内に従っ
て回転心棒7-xを中心に回転しつつ、ガイド7-pgの曲
線部分7-plを経由して直線部分7-pk上の最初の点7-p
iへと至る。ここでも前者より後者の溝の方がやや深く
なっているため、同様にバネ等9-cの働きによりピン7
-phは曲線部分7-plから直線部分7-pkへと移行し、か
つ逆戻りすることはない。このときピン7-phの経由す
るガイド7-pgの直線部分7-pkと曲線部分7-plとの距
離差と曲線部分7-plのなす角度による抵抗とが、ピス
トン状部材7-paが筒7-aから外へ出る運動に対して遅
延効果を与える。このことにより、固定装置のロックを
解除する方向の力は抵抗を受けず速やかに伝達し、一旦
解除したロックを再び入れる方向の力は大きな抵抗を受
けるためその力の伝達は遅延させることができるため、
この機構を遅延器として用いることができる。この経路
迂回式遅延器は、固定装置の中に組み込む場合と、図8
9−2−13のようにワイヤー・ロープ・ケーブル・ロ
ッド等8の途中に設置する場合とがある。 6)粘性抵抗式 図89−2−16は請求項53−8−7の発明の粘性抵
抗式遅延器の実施例を示している。固定装置の場合に
は、ラック36-cを、固定ピン等の固定装置の作動部に
設けるか、または、ラック36-cを、固定装置のロック
部材11と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する
重り20または地震センサーにより作動するモーターま
たは電磁石等の作動部材との間で繋ぐかし、リレー連動
作動型固定装置の場合には、このラック36-cに、リレ
ー中間固定装置・リレー末端固定装置のロック部材と地
震センサー振幅装置の重りまたは地震センサーにより作
動するモーターまたは電磁石等の作動部材または直前の
リレー中間固定装置の連動機構との間を繋ぐ(レリーズ
中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8が接続
される。図89−2−16は固定装置Gに組み込まれた
場合の例であり、固定ピン7から突出するアーム部材7
-pmに設けられたラック36-c、歯車36-d、及びこれ
にかみ合う水車(風車)36-wと同軸の歯車36-eとに
よって、固定ピン7と水車(風車)36-wとが連動する
ように構成されている。また水車(風車)36-wは粘性
のある液体(気体)に浸されており、回転する際にはそ
の粘性によって抵抗を受ける。地震時にロック部材11
が解除されて固定ピン7がその挿入筒7-a中に入りこむ
とき、及び一旦筒7-aに入り込んだ固定ピン7がバネ等
9-cによって筒7-aの外に押し出されるとき、固定ピン
7の移動に伴ってアーム部材7-pmとラック36-cも移
動し、歯車36-d及び36-eを介して水車(風車)36
-wが回転する。ここで水車(風車)36-wの羽根36-w
aを、抵抗を受けると容易に撓む性質のものとし、また
羽根36-waを支持する部材36-wbを、固定ピン7の筒
7-aから押し出される方向の移動に対応する水車(風
車)36-wの回転方向については、羽根36-waが抵抗
を受けても、これを支持して撓まないような位置に設置
する。これにより水車(風車)36-wは、固定ピン7が
筒7-aの中に入り込む方向の移動に対応する水車(風
車)36-wの回転に対しては、羽根36-waが抵抗を受
けて撓むために抵抗が小さくなり、逆に固定ピン7の筒
7-aから押し出される方向の移動に対応する水車(風
車)36-wの回転に対しては、羽根36-waが支持部材
36-wbによって拘束されるために大きな抵抗をうけ
る。この抵抗の差により、固定ピンが筒7-aに入り込む
ときに対し、筒7-aより押し出されるときの方が固定ピ
ンが移動に要する時間は長くなるので、この機構を遅延
装置として用いることができる。このとき歯車36-dの
径と歯車36-eの径との比によって水車(風車)36-w
の回転数が決定され、この回転数によって抵抗が決定さ
れることから、この比を設定することで遅延時間を調節
することができる。 8.6. 固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状 図88(a) 〜(d)は、請求項55項記載の発明の、図8
8(e) 〜(h)(j)は、請求項55−2項記載の発明の、図
88(k)、(l)は、請求項55−3項記載の発明の、図8
8(m)、(n)、(p)は、請求項55−4項記載の発明の、
図88(o)は、請求項55−5項記載の発明の、図88
(q)は、請求項55−6項記載の発明の、図88(r)〜
(u)は、請求項55−7項〜55−8項記載の発明の、
固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状の実施例を示
している。地震後、固定ピンは、残留変位のために必し
も地震前の停止点に戻るとは限らない。したがって固定
ピンが他の位置で停止しても免震される構造体1が固定
されうるように、固定ピン挿入部の形状には、地震前の
停止点よりも広い範囲(残留変位の生じる範囲)で固定
ピンを受け止める(固定させる)ことができ、さらにま
た、固定ピンを自然に地震前の停止点に戻すような工夫
が必要になる。つまり、地震前の停止点よりも広い範囲
(残留変位の生じる範囲)に、摩擦の加わる形状、凸凹
の多い形状を施し、さらにまた、すり鉢状等の凹面形状
にして、固定ピンを地震前の停止点に戻るように促す工
夫が必要である。請求項55項記載の発明の、固定ピン
挿入部の形状としては、以下の(1)(2)(3)(4)があげられ
る。その実施例はそれぞれ、図88(a) 〜(d)に示され
ている。 (1) 球面 図88(a) は、固定ピン7の挿入部7-vが球面形状の場
合である。 (2) すり鉢 図88(b) は、固定ピン7の挿入部7-vがすり鉢形状の
場合である。 (3) 凸凹形状 図88(c) は、固定ピン挿入部7-vが固定ピンの地震前
の停止位置よりも広い範囲で凸凹形状になっている場合
である。 (4) 斜め段々形状型すり鉢 図88(d) は、固定ピン7の挿入部7-vが、凸凹形状
で、全体としては円錐形すり鉢形状となっている場合で
ある。以上の (1)〜(4) の構成は、固定ピン7が免震さ
れる構造体1に、その挿入部7-vが免震される構造体を
支持する構造体2に、取付けられるている場合の実施例
であるが、その逆の関係の場合もある。また、 (1)の球
面型、(2)のすり鉢型の場合、固定装置と重力復元型免
震装置とを兼用させることが可能であり、8.1.2.2.3.の
地震センサー(振幅)装置装備型自動復元型固定装置を
用いることによって、固定ピンを地震前の停止位置に戻
すようにすることができる。請求項55−2項記載の発
明の、固定ピン挿入部の形状としては、以下の(5)(6)が
あげられる。その実施例はそれぞれ、図88(e) 〜(h)
(j)に示されている。 (5) 凸凹形状が逆 図88(e)、(f)は、固定ピン7の挿入部7-vが凸形状
で、固定ピン7の先端が凹形状になっている場合であ
る。(e)は、凸形状が、尖っている場合、(f)は、凸形状
の角が取れて丸くなっている場合である。図88(g)、
(h)は、図88(e)、(f)の固定ピン形状の場合で、かつ
固定ピン挿入部が、固定ピンの地震前の停止位置よりも
広い範囲で凸凹形状になっている場合である。(g)は、
固定ピンの凸形状が尖っている場合、(h)は、固定ピン
の凸形状が尖り、挿入部7-vが、凸凹形状で、全体とし
ては円錐形すり鉢形状となっている場合である。 (6) 固定ピンがアーム型 図88(i)、(j)は、固定ピンが、曲がったアーム型をし
ている場合である。固定ピン7は、挿入部7-v側とは反
対端で、回転軸挿入部7-xによって回転できるような
形で取付けられ、固定ピン先端はこの回転軸7-xを中
心として回転し挿入部7-vに挿入される。固定ピン7の
挿入部7-vの反対端は、この挿入部7-vが設置されてい
る構造体の反対側の構造体(免震される構造体1にこの
挿入部が設けられている場合は、免震される構造体を支
持する構造体2に、免震される構造体を支持する構造体
2に設けられている場合は、免震される構造体1に)の
回転軸挿入部7-xに、回転できる形で挿入され取り付
けられている。(i)は、この固定ピンの挿入部7-vが凹
形状、固定ピン7が凸形状となっている場合、(j)は、
その逆の、固定ピンの挿入部7-vが凸形状、固定ピン7
が凹形状となっている場合である。請求項55−3項記
載の発明の、固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状
としては、以下の(7)があげられる。その実施例はそれ
ぞれ、図88(k)、(l)に示されている。 (7) 上下固定ピンロック型 図88(k)、(l)は、上下の固定ピンがあり、下の固定ピ
ンが上がり、上の固定ピンが下がり、噛み合うことによ
り、免震される構造体1を固定する。また、下の固定ピ
ンが下がり、上の固定ピンが上がると固定が解除され
る。(K)は、上下の固定ピンが上がり下がりし、噛み合
いロックする型である。(l)は、(K)とは凹凸が逆で、上
下の固定ピンが上がり下がりし、噛み合いロックする型
である。請求項55−4項〜55−5項記載の発明の、
固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状としては、以
下の(8)があげられる。その実施例はそれぞれ、図88
(m)、(n)、(o)、(p)に示されている。 (8) 上下固定ピン中間滑り部挟み型 図88(m)(n)(p) は、請求項55−4項記載の発明の実
施例を、図88(o) は、請求項55−5項記載の発明の
実施例を示している。図88(m) 〜(p) は、上下の固定
ピンが上がり下がりし、中間滑り部等を介して、免震装
置をロックするものである。上下に固定ピンがあり、ロ
ック時は、下の固定ピンが上がり、上の固定ピンが下が
り、中間滑り部を挟みロックし、免震される構造体1
と、免震される構造体を支持する構造体2とを固定す
る。解除時は、下の固定ピンが下がり、上の固定ピンが
上がり、固定が解除される。 1) 図88(m) は、上下の固定ピン7が上がり下がりし
て、ローラー・ボール5-e等の転がり型の中間滑り部を
上下で挟み、ロックするものである。具体的には、図2
6−7、35−4、36、36−2、37、37−5〜
37−10、38等の上部免震皿3-a、下部免震皿3-b
の中央部の、ボール5-e等の中間滑り部を挟む位置に固
定ピン挿入部7-vを設け、固定ピン7を挿入し、上下の
固定ピン7でボール5-e等の中間滑り部を上下で挟むこ
とで、上部免震皿3-aと下部免震皿3-bとを固定させる
ことが可能になる。 2) 図88(n) は、上下の固定ピン7が上がり下がり
し、保持器をもったローラー・ボール等の中間滑り部の
(保持器に開けられた)中央部の挿入部で重なり合い、
周囲にある中間滑り部(保持器)の拘束で、上下の固定ピ
ン7の水平移動が拘束され、免震される構造体1と、免
震される構造体を支持する構造体2とを固定する。具体
的には、図35−2〜35−3、35−5、36−3等
の、上部免震皿3-a、下部免震皿3-bの中央部に、固定
ピン挿入部7-vを設け、固定ピン7を挿入し、保持器5
-gをもったローラー・ボール5-e等の中間滑り部の(保
持器に開けられた)中央部の挿入部位置で、この上下の
固定ピン7が重なり合い、周囲にある中間滑り部(保持
器5-g)の拘束で、上下の固定ピン7の水平移動が拘束
され、上部免震皿3-aと下部免震皿3-bとを固定させる
ことが可能になる。 3) 図88(p) は、上下の固定ピン7があり、下の固定
ピン7が上がり、上の固定ピン7が下がり、上下の固定
ピン7が中間滑り部6に挿入することにより、上下から
中間滑り部6をロックし、免震される構造体1と免震さ
れる構造体を支持する構造体2を固定するものである。
解除時は、下の固定ピン7が下がり、上の固定ピン7が
上がり、ロックを解除する型である。具体的には、図3
7−2、38、39、40、41、42等の、上部免震
皿3-a、下部免震皿3-bの中央部に、固定ピン挿入部7
-vを設け、固定ピン7を挿入し、中間滑り部6の挿入部
7-v位置に上下の固定ピン7が挿入すると、上下の固定
ピン7の水平移動が拘束され、それにより上部免震皿3
-aと下部免震皿3-bとを固定させることが可能になる。
また、図37−3は、図88(o)(p)の装置の併用で、ロ
ックが可能になる。 4) 図88(o)は、請求項55−5項記載の発明の実施例
を示しており、請求項55−4項記載の、上の固定ピン
と下の固定ピンとの間に、中間滑り部をもつ固定装置に
おいて、固定ピンと中間滑り部の間に、ローラー・ボー
ルの保持器を有し、この保持器の挿入部に、固定ピンが
挿入されてロックするように構成されている。図88
(o)では、上下の固定ピン7があり、下の固定ピン7が
上がり、上の保持器の挿入部に挿入し、同時に、上の固
定ピン7が下がり、下の保持器の挿入部に挿入し、この
上下の保持器をロックし、免震される構造体1と免震さ
れる構造体を支持する構造体2を固定するものである。
解除時は、下の固定ピン7が下がり、上の固定ピン7が
上がり、ロックを解除する型である。当然、下また上だ
け保持器の場合もある。具体的には、図37−4等の、
上部免震皿3-a、下部免震皿3-bの中央部に、挿入部7
-vを設け、固定ピン7を挿入し、上下の保持器5-gをも
ったローラー・ボール5-eの中間滑り部の(保持器に開
けられた)中央部の挿入部位置に、この上下の固定ピン
7を挿入して、この上下の保持器5-gの中間滑り部を固
定することで、上部免震皿3-aと下部免震皿3-bとを固
定させることが可能になる。図88(m)〜(p)の利点は、
二重免震皿免震装置・滑り支承に使えることで、免震皿
を二重にすることで、その大きさは一重の場合のほぼ半
分とすることが可能であり、地震後の残留変位に対処す
るためのすり鉢状等の凹面形状の大きさをほぼ半分にで
きることである。さらに、固定ピンを上下から各々挿入
する仕組みによって、各固定ピンの可動寸法が小さくて
すむようになり、例えば、電池等で作動させる場合で
も、その負担を小さくすることができ、また地震力のみ
で作動させる場合でも、微小地震の際の作動を容易にす
ることができる。また、(7)の上下固定ピンロック型、
(8)の上下固定ピン中間滑り部挟み型ともに、それぞれ
地震作動型、風作動型に分かれる。地震作動型とは、普
段は固定ピンがセット(=ロック・固定)されており、
地震時に上下固定ピンが同時に抜かれ、解除される型で
あり、風作動型とは、風時にのみ、上下固定ピンが同時
に挿入され、固定ピンがセットされる型である。請求項
55−6項記載の発明の、固定ピン挿入部の形状及び固
定ピンの形状としては、以下の(9)があげられ、その実
施例は、図88(q)に示されている。 (9) 固定ピン滑り部ロック型 図88(q)の装置と同様の機構で、固定ピン7が一本の
場合も当然考えられる。上または下の固定ピン7で、滑
り部5また中間滑り部6を固定し、免震される構造体1
と免震される構造体を支持する構造体2を固定するもの
である。解除時は、固定ピン7が抜かれて、固定を解除
する。具体的には、図43〜46等の、免震皿3の中央
部に、固定ピン挿入部7-vを設け、固定ピン7を挿入
し、滑り部5また中間滑り部6の挿入部7-v位置に、こ
の固定ピン7が挿入されることにより、免震される構造
体1と免震される構造体を支持する構造体2を固定する
ものである。請求項55−7項〜55−8項記載の発明
の、固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状として
は、以下の(10)があげられる。その実施例はそれぞれ、
図88(r)〜(u)に示されている。 (10) 固定ピン凹み型 図88(r)〜(u) は、固定ピン、またはボール5-e等の
中間滑り部に対して、固定ピン挿入部7-vが凹み、固定
ピン7または中間滑り部が嵌まり込むことによってロッ
クをおこなうものである。図88(t)(u) は、請求項5
5−7項記載の発明の実施例を示している。固定ピン7
自体は動かずに、その反対側の挿入部7-vが凹むことに
より、固定ピンがセット(=ロック・固定)されるもの
である。また、この凹んだ挿入部7-vが元の位置に戻
り、固定ピン7が挿入部から押出されるとロックが解除
される。挿入部7-vと固定ピン7のうち、どちらか一方
が免震される構造体1に、もう一方が免震される構造体
を支持する構造体2に設けられることにより構成され
る。図88(r)(s)は、請求項55−8項記載の発明の実
施例を示している。免震される構造体1と免震される構
造体を支持する構造体2との間に、すべり型の中間滑り
部6、またはローラー・ボール5-e,5-f等の転がり型
中間滑り部、または保持器5-gをもったローラー・ボー
ル5-e,5-f等の中間滑り部を有し、免震される構造体
1と免震される構造体を支持する構造体2の一方または
両方の、この中間滑り部に接する部分が挿入部7-vをな
している。中間滑り部に対して、挿入部7-vが凹んで、
中間滑り部を固定することにより、免震される構造体1
と免震される構造体を支持する構造体2とが固定され
る。また、凹んだ挿入部7-vが元に戻り、中間滑り部が
押し出されると固定が解除される。図88(r)、(s)は、
この発明を示し、免震される構造体1側と免震される構
造体を支持する構造体2側の両方に、挿入部をもつ場合
を示している。図88(r)は、挿入部7-vが凹む前の、
ボール5-eが転がり可能な状態のもので、図88(s)は
挿入部7-vが凹んで、ボール5-eの転がりを阻止し、免
震装置をロックするものである。具体的には、図37−
5等の、上部免震皿3-a、下部免震皿3-bの両方の中央
部に、固定ピン挿入部7-vを設け、ボール5-e等の中間
滑り部に対して、挿入部7-vが凹んで、中間滑り部を固
定することにより、免震される構造体1と免震される構
造体を支持する構造体2とが固定される。また、凹んだ
挿入部7-vが元に戻り、中間滑り部が挿入部から押し出
されると、固定が解除される。以上の(1) 〜(10) の固
定装置等は、引抜き力を押さえ込む引抜き防止装置との
併用によってより効果を発揮する。 8.7. 免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置(食込み
支承) 8.7.1. 免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置 請求項55−9項記載の発明は、特許 1844024号と特許
2575283号とで記載の免震復元装置(重力復元型免震装
置・滑り支承)、免震装置(免震装置・滑り支承)、ま
た、上記の4.二重(または二重以上の)免震皿免震装
置・滑り支承において、免震皿の中央部が、滑り部、中
間滑り部、ボール・ローラーの形状で、また入り込む形
状で、窪んだ(凹んだ)形(食込み部)で形成された免
震皿をもつことにより構成される免震装置・滑り支承で
ある(以下、「食込み支承」という)。請求項55−9
−1項記載の発明は、風等の揺れに対抗できるように、
窪んだ(凹んだ)形状を形成したものであり、請求項5
5−9−1−1項記載の発明は、それを使用した場合の
免震構造である。その効果は、風揺れの防止である。一
般に転がり免震においては、風揺れの防止が一番大きな
課題となるが、食込み支承は、免震皿の中央部を、免震
皿に挟まれた、ボールまたはローラーが入り込む形で、
さらにそのボールまたはローラーの曲率形状で窪ませる
(凹ませる)、という比較的簡単な方法で大きな風揺れ
抑制効果を持つものであり、傾斜角を大きくする(すり
鉢状免震皿)、曲率半径を小さくする(球面状免震皿)
等の方法に比べて、地震時に免震装置が作動した際の免
震性能を落とすことがない優れた方法である。ここで、
地震時の免震性能について述べれば、地震時に、中央部
窪み形に中間滑り部、ボールまたはローラー等が入り込
む心配があるが、 実際は、地震は全方向に動くため、中
央部を通過するケースはそれほど多くない。とくに中央
部窪み径が小さい場合は、その確率は小さく、免震性能
が低下することは少ない。そのため地震時に一旦動きだ
せば、高い免震性能を保てる。図37−9は、この発明
のすり鉢状二重免震皿型の場合の実施例(以下、「食込
みすり鉢状二重免震皿型支承」という)を示し、図37
−10は、平面状と球面状の二重免震皿型の場合の実施
例を示しており、ともに、上部免震皿3-aおよび下部免
震皿3-bに、ボール5-eの曲率形状で窪ませ(凹ませ)
た窪み35のある場合の実施例である。以上は二重免震
皿の場合であるが、当然、特許 1844024号と特許 25752
83号とで記載の免震復元装置(重力復元型免震装置・滑
り支承)、免震装置(免震装置・滑り支承)において
も、つまり、図43〜46等の、滑り部5また中間滑り
部6と免震皿3からなる免震装置型においても、免震皿
側に、滑り部5また中間滑り部6とボール5-eまたロー
ラー5-fの同曲率形状で窪ませる(凹ませる)ことが考
えられる。図37−11は、その実施例であり、免震皿
3に、滑り部5の曲率形状で窪ませた窪み35のある場
合の実施例である。また、免震皿に窪ませる(凹ませ
る)形状の寸法は、以下の式から与えることが可能であ
る。球また円状に免震皿の一部を窪ませるとして、K=
M(免震される構造体の質量)×G(重力加速度)/R
(滑り部また中間滑り部とボールまたはローラーの半
径)として表され、免震皿の窪ませられた寸法の半分を
Lとし、同装置の設置個数をN(同装置が、偏心しない
ようにバランス良く配置されたとして)とすると、K×
L×N+摩擦力(免震装置・滑り支承の摩擦)が、免震
される構造体にあたる最大風圧力よりも大きい場合は、
風圧力によって動く事はない。これが目安になり、免震
皿に窪ませる(凹ませる)形状の寸法が決定される。若
しくは、その窪みが免震皿の滑り面部へ切り替わる勾配
の差により生じる角度θによって、最大抵抗値が決ま
る。最大抵抗値は、免震される構造体の質量×tanθ
で求められる。この式は、窪ませる(凹ませる)形状が
すり鉢であっても使用できる。また、当然、必ずしも免
震皿に挟まれたボールまたはローラーの曲率形状で窪ま
せる(凹ませる)必要はなく、ボールまたはローラーが
入り込む形状で窪ませる(凹ませる)だけでも良い。 (1) 免震皿と滑り部とからなる免震装置・滑り支承にお
ける水平力の抵抗計算請求項55−9項の発明の例とし
て、ボールまたはローラーの滑り部5と免震皿3からな
り、かつこの免震皿3にこの滑り部5の形状で窪ませら
れた窪み35が設けられている免震装置・滑り支承を考
える。滑り部5に、水平力Q及び質量Mによる鉛直荷重
M×G(重力加速度)が加わっているとき、この滑り部
5が窪み35から免震皿3の滑り面部へ脱するための条
件は、この窪み35と滑り面部との境界での窪み35の
曲面の勾配をtanθとしたとき、Q×cosθ>M×G×si
nθ+摩擦力より、Q>M×G×tanθ+摩擦力となる。
摩擦係数をμとすればこの式は、Q>M×G×(tanθ
+μ)と表せる。以上は窪み35の形状(すり鉢形状、
球面形状等)を問わず適用できる。また、この滑り部5
の形状で窪ませられた窪み35の形状が球また円状とな
る場合、その曲率半径をR、窪み35と滑り面部との境
界の描く円の半径をLとしたとき、窪み35の滑り面部
の勾配tanθがある程度小さければ、tanθ≒sinθ=L
/Rであるから、このときの条件は、上式よりQ>M×
G×L/R+摩擦力である。この式を前述のKを用いて
書けば、Q>K×L+摩擦力となり、免震装置の設置個
数をN個(同装置を偏心しないようにバランス良く配置
したとして)とすると、Q>K×L×N+摩擦力とな
り、前項と一致する。以上のことから、免震される構造
体にあたる最大風圧力よりも水平力Qが大きくなるよう
にtanθあるいはK及びLを定めることにより、この免
震された構造体が風圧力により動くことはないとするこ
とができる。また摩擦力については、不安定なため算定
に加えない方がよい場合もある。 (2) 二重(または二重以上の)免震皿型免震装置・滑り
支承における水平力の抵抗計算 1) 片面のみの窪みの場合 ボールまたはローラーの滑り部と上部及び下部免震皿と
からなり、かつこの上下免震皿の一方だけに、この滑り
部の形状で窪ませられた窪みが設けられている二重(ま
たは二重以上の)免震皿型免震装置・滑り支承を用いる
場合、食込み部をもたない方の免震皿をすべる中間滑り
部のすべりにより水平力抵抗値が規定される。 2) 両面の窪みの場合 請求項55−9項の発明の例として、ボールまたはロー
ラーの滑り部5と上部免震皿3-a及び下部免震皿3-bと
からなり、かつこの免震皿3-aと3-bとにこの滑り部5
の形状で窪ませられた窪み35が設けられている 二重
(または二重以上の)免震皿型免震装置・滑り支承を考
える。この滑り部5は転がり部材として機能し、スリッ
プ等はしないものと考える。上部免震皿3-aに水平力Q
及び質量Mによる鉛直荷重M×G(重力加速度)が加わ
っている場合、この滑り部5が窪み35から免震皿3の
滑り面部へと脱するための条件は、滑り部5と上部免震
皿3-a及び下部免震皿3-bの窪み35の曲面との接点で
の、窪み35の曲面の勾配をtanθとしたとき、滑り面
部5がスリップ等をせずに転がるのであれば、この2つ
の接点における荷重の条件は、滑り面部5の中心につい
て点対称で共通であり、(1)の場合と同様の計算過程と
なるため、前述の関係式Q>M×G×tanθ+摩擦力を
用いることができる。摩擦係数をμとすればこの式は、
Q>M×G×(tanθ+μ)と表せる。以上は窪み35
の形状(すり鉢形状、球面形状等)を問わず適用でき
る。またこの滑り部5の形状で窪ませられた窪み35の
形状が球また円状となる場合、その曲率半径をRとし、
窪み35と滑り面部との境界の描く円の半径をLとした
とき、Q>K×L×N+摩擦力となるのも前項と同じで
ある。以上のことから、免震される構造体にあたる最大
風圧力よりも水平力Qが大きくなるようにtanθあるい
はK及びLを定めることにより、この免震された構造体
が風圧力により動くことはないとすることができる。ま
た摩擦力については、不安定なために算定に加えない方
がよい場合もある。また、以上のいずれの場合も風揺れ
防止に不足する分は、下記のように 8.7.3.の固定装置
との併用することで補う方法もある。 8.7.2. 耐圧性能加味した転がり滑り支承 また、免震皿の中央部を、その免震皿面を滑動するボー
ルまたはローラーの曲率形状で窪ませる(凹ませる)こ
とは、重量構造体(免震皿面にボールまたはローラーが
食い込むような重量が大きい構造体)の場合、免震皿側
の耐圧性能を上げる効果も持つ。請求項55−9−2
は、免震皿側の耐圧性能を上げる場合の発明である。接
触面積がそのまま耐圧面積となり、耐圧性能が計算でき
る。逆に、必要な耐圧性能から必要耐圧面積つまり接触
面積を計算して、食い込み面積(ほぼ接触面積と同じで
ある)を出せばよい。請求項55−9−2−1は、耐圧
性能を上げる効果と風揺れ防止の効果とを合わせ持たせ
る場合の発明である。8.7.1.の計算と上記の計算をすれ
ば良く、耐圧性能だけを満たして、風揺れ防止に不足す
る分は、下記のように 8.7.3.の固定装置との併用する
ことで補う方法もある。また、請求項55−9−2−2
項記載の発明は、それを使用した場合の免震構造であ
る。 8.7.3. 固定装置との併用 この免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置と、固定装
置(上述を含む風揺れ防止装置全般)との併用は、双方
の装置に風圧力を分担させ、従って固定装置の数を少な
くさせる。特に、固定装置1個(重心位置等)との併用
は、固定装置1個の場合にありうる、風による免震され
る構造体の(固定ピン廻りの)回転を防ぎ、かつ、固定
装置を使用せずにこの中央部窪み形の風揺れ抑制装置で
全ての風揺れに対応する場合より免震性能を向上させ
る。請求項55−9−3は、その発明である。 8.8. 底面の球面部とそれ以外の周辺部のすり鉢併用の
免震皿 8.8.1. 底面の球面部とそれ以外の周辺部のすり鉢併用
の免震皿 重力復元型(一重免震皿または二重(または二重以上
の)免震皿)免震装置・滑り支承の免震皿3の凹形状滑
り面部としては、地震後の残留変位が少なく、固有周期
を持たないゆえに共振現象を起こさないすり鉢形状が望
ましい。しかし、風への抵抗を考えると、すり鉢形状の
勾配を大きくする必要があり、その場合には、小さい地
震には、免震しにくく、大きな地震時も、すり鉢傾斜の
大きい分、免震時の(すり鉢の中心付近を通過し、勾配
の下りと上りとが急に変化するときの)振動衝撃が大き
くなり、スムースな免震が得にくい。そこで、すり鉢の
底を球面にすることにより、小さい地震も免震可能とな
り、大きな地震時にも、すり鉢の底での急激な勾配の変
化が無くなることで、快適な免震が行われる。請求項5
5−10は、その発明である。すり鉢形状免震皿をボー
ル5-eが転がる構成の場合(図37−5)は、特にその
効果は顕著であり、すり鉢形状免震皿を球面形状滑り面
部を持つ滑り部、中間滑り部(図37−12)がすべる
構成の場合でも、効果はある。請求項55−11は、前
請求項の発明において、すり鉢の底の球面半径は、地震
周期に共振する半径近傍でもって構成されてなることを
特徴とする免震装置・滑り支承の発明であり、その意味
するところは、すり鉢の底の球面半径が、地震周期に共
振することによって、初期の小さい加速度から免震を開
始することが可能となる。このように初滑動の加速度を
小さくするとともに、この球面の範囲外では共振をすり
鉢によって押さえることが可能になる。 8.8.2. 微振動用の固定装置を重心に併用 しかし、すり鉢の底を球面にすることより、免震される
構造体は小さい風でも球面部内を振動し、(底面の球面
部以上の振幅は抑制されるが)揺れてしまう。そこで、
底面の球面部以内の微振動による揺れ止めのために、固
定装置を、特に8.2.の風作動型固定装置(平常時はロッ
クされ、地震時にロックが解除される固定装置)を、免
震される構造体の重心またはその近傍に一本また複数本
併用する。請求項55−12は、その発明である。すり
鉢形状免震皿をボール5-eが転がる構成の場合(図37
−5)は、特にその効果は顕著であり、すり鉢形状免震
皿を球面中間滑り部がすべる構成の場合(図37−1
2)でも、効果はある。 8.9. 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り
支承による風揺れ固定 (1) 凹曲面の免震皿をもった二重免震皿免震装置・滑り
支承 地震時以外の常時に上下の免震皿が接し、摩擦が発生す
る形状の、二重(または二重以上の)免震皿免震装置・
滑り支承(4.参照)の利用により、風揺れ抑制効果を
もたらす。 請求項55−13は、その発明である。二
重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承と中
間滑り部(転がり型中間滑り部またはすべり型中間滑り
部)とにより構成され、二重(または二重以上の)免震
皿免震装置・滑り支承のうち、どちらかがまた両方が凹
曲面の免震皿をもつ。そのように構成された二重(また
は二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承において、中
間滑り部が、凹曲面の免震皿の最も底の位置(地震時以
外の通常時の停止位置)に納まった時において、上下の
二重免震皿の双方の凹曲面以外の周囲が接して(中間滑
り部のために双方が接しない場合には、周辺部に縁を立
てる等により接して)、摩擦が発生するようにし、風揺
れ等に対処する。ある一定以上の大きさの地震等が発生
して、中間滑り部が、凹曲面の免震皿の最も底の位置か
らずれると、上の免震皿が浮き上がり、上下の二重免震
皿が接しなくなり、免震性能を下げる摩擦が発生しなく
なる。図37−13は、その発明の実施例のひとつを示
している。凹曲面の免震皿3-a、3-bをもつ二重免震皿
免震装置・滑り支承とボールの中間滑り部5-eとにより
構成され、中間滑り部5-eが、凹曲面の免震皿3-a、3-
bの最も底の位置に納まった時(通常時の停止位置)に
おいて、上下の二重免震皿3-a、3-bの双方(の縁また
は双方の立ち上がった縁)が接して、摩擦を発生するよ
うにし、風揺れ等に対処する。ある一定以上の大きさの
地震等が発生して、中間滑り部が、凹曲面の免震皿の最
も底の位置からずれると、上の免震皿が浮き上がり、上
下の二重免震皿が接しなくなり、摩擦が発生しなくな
る。また、接触面を噛合せて、摩擦をより大きくする場
合もある。さらに、この二重免震皿免震装置・滑り支承
に、食込み支承(8.7.)を使用することにより、上下の
免震皿の接し方をより確実にし、摩擦をより大きくする
ことも可能である。請求項55−13−2は、その発明
の実施例のひとつを示している。なお、この食込み支承
(8.7.)の使用と、上下の二重免震皿の接触面を噛合せ
ることにより、摩擦をより大きくしても、地震時に一旦
動きだせば、上の免震皿が浮き上がり、上下の二重免震
皿が接しなくなり、摩擦が発生しなくなることは同じで
ある。つまり、なかなか動きにくく、地震時に一旦動き
だせば、非常に高い免震性能が得られる。これも固定装
置との併用によってより効果を持つ。また、接触面が与
える密閉性のため、食込み支承の中央部窪みに入り込む
塵埃等が最小限となる。 (2) 平面形状滑り面部同士の免震皿をもった二重免震皿
免震装置・滑り支承 さらに、平面形状滑り面部同士の免震皿をもった二重
(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承におい
て、片方が窪み、もう片方が出っ張って、入り込む形状
を取り、摩擦を発生して風揺れ等に対する抵抗をなす。
この機構は、(1)の凹曲面以外の接触面においても考え
られる。図34−2〜34−3は、請求項55−13−
3項記載の発明の実施例を示している。平面形状滑り面
部同士の免震皿3-a、3-bをもった二重(または二重以
上の)免震皿免震装置・滑り支承において、各免震皿の
ある部分(図では中央部)に、一方の免震皿は凹部3-
v、もう片方は凸部3-uを有し、互いに嵌まり合うよう
に構成されている。凸部3-uまた凹部3-vの形状は、図
34−2では球面形であり、図34−3では円錐形であ
る。この支承は、すべり支承の「食込み支承」ともいう
べきものであるが(8.7.は、転がり支承の「食込み支
承」)、免震性能を別にすると、風揺れ抵抗は、8.7.の
「食込み支承」と同様に、窪み3-vの傾斜角度によって
決まり、その窪みが、免震皿の平面形状へ切り替わる勾
配の差により生じる角度θによって、最大抵抗値が与え
られる。 最大抵抗値は、免震される構造体の質量×t
anθとなる。この式は、窪ませる(凹ませる)形状が
すり鉢であっても使用可能である。 8.10. 手動型固定装置との併用 (1) 手動型固定装置との併用 免震性能を良くするために固有周期を長くした、積層ゴ
ム免震装置または免震滑り支承の球面・すり鉢等の凹面
形状の勾配等をもった免震装置・滑り支承の場合には、
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
とを、強風時に手動で固定する固定装置(以下、「手動
型固定装置」と言う)を併用する。また、強風時の安全
が保証されている場合で、積層ゴム等のバネ定数、また
免震滑り支承のすり鉢等の凹面形状等の勾配、また滑り
支承面等の摩擦によっても、強風時にある程度の揺れが
生じる場合には、免震される構造体と免震される構造体
を支持する構造体とを、手動で固定する固定装置を一
本、また複数本併用して、揺れ止めを行う。請求項55
−14は、その発明である。具体的には(強風時の安全
が保証されている場合で、現実的にはそのようなことが
要求される)、免震性能を良くするためには固有周期を
長くした結果強風時の揺れが避けられない、積層ゴムの
場合、滑り支承とバネ等の併用の場合、球面またはすり
鉢等の凹面形状の免震皿支承の場合等の免震装置におい
て、強風時に手動で、固定ピン7を固定ピンの挿入部7
-vに挿入する、または固定ピン等の固定装置の作動部を
ロックするロック部材でロックする等によって、免震さ
れる構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固
定する固定装置を、一本また複数本併用することによ
り、高い免震性能を実現し、且つ強風時の揺れを抑制で
きる。また、8.8.の「底面の球面部とそれ以外の周辺部
のすり鉢併用の免震皿」におけるように、強風時の抵抗
を、底面の球面部を除く周辺部のすり鉢だけでなす場合
に、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを、強風時用に手動で固定する固定装置を、一本
また複数本併用して(底面の球面部での微振動を含め
て)揺れ止めを行う。 (2) 自動解除固定手動型固定装置との併用 強風時に手動で固定するが、地震時には自動的に解除さ
れる固定装置を併用して、風等による揺れ止めを行う。
請求項55−15は、その発明である。図78−3の装
置は、その実施例である。この装置について、8.1.2.2.
4. 1)の説明では、「またバネ等9-cは、すり鉢状等の
凹形状挿入部7-vm へ固定ピン7がゆっくりと挿入する
程度のものとする」となっていたが、ここでは、バネ等
9-cは、固定ピン7を持ち上げるもので良い。これが、
適宜配置されて風揺れに対処する。 8.11. 地震後の残留変位への対処 8.11.1. すべり型免震装置の残留変異矯正 すべり型免震装置においては、特に、地震後の残留変異
の矯正が困難であった。請求項54−2は、それを解決
する発明である。この発明は、当然、転がり型免震装置
においても使用可能なものである。免震皿の摩擦面に潤
滑剤が潤滑する溝があり、免震皿の外側に、その溝に潤
滑剤を流し込むための孔があって、地震後に、この孔か
ら潤滑剤を流し込み、摩擦面を潤滑させ、地震後の残留
変異の矯正を容易にするというものである。この潤滑剤
として、揮発性の液体潤滑剤は、摩擦を発生させて風揺
れに対処するようなすべり型免震装置においては特に有
効である。 8.11.2. 重力復元型免震装置・滑り支承の免震皿の形状 重力復元型免震装置・滑り支承における免震皿の凹形状
滑り面部の形状は、地震後の残留変位が少ないすり鉢状
が望ましく、さらに、すべり型免震装置においては、凹
形状滑り面部の底を平らにし、その平らな部分の大きさ
も滑り部の大きさとほぼ同じにして、滑り部等が底に戻
り易くするという工夫も必要である。また、すべり型・
転がり型免震装置両者ともに摩擦係数を小さくする必要
もある。8.1.2.2.2.と8.1.2.2.3.の自動復元型、8.1.2.
3.の自動制御型、8.2.の風作動型固定装置の各場合にお
いては、このような免震装置の工夫は不可欠になる。 8.12. 風揺れ対策のための固定装置等の組合せ 軽量建物・構造体、特に軽量(木造・鉄骨系)戸建て住
宅の免震における問題は、風揺れ対策である。この問題
に対して、いままで述べた風揺れ対策は、単独でも十分
な効果を発揮するが、それらを組合せることにより、単
独以上の効果をもつ。 (1) 重心部に固定装置と周辺部に食込み支承との併用 免震される構造体の重心またはその近傍に、固定装置
(8.1.地震作動型固定装置、8.2.風作動型固定装置)を最
低限一箇所と、免震される構造体の周辺部に食込み支承
(8.7.)を配置する。そのことにより、風揺れに対処で
きる。請求項55−9−3と請求項55−16とは、そ
の発明である。食込み支承(特に、食込みすり鉢状二重
免震皿型支承)だけだと、免震性能が落ちる。逆に、固
定装置のみの場合は、重心軸での回転防止対策として、
2装置以上必要になり、リレー連動作動型固定装置(8.
3.3.参照)等を採用することになるが、この機構は簡易
な方法ではなく、メンテナンスなどの問題からも固定装
置は、一装置としたい。そこで、固定装置と周辺部に食
込み支承を併用し、双方が風荷重を適当な割合で分担す
ることにより、食込み支承(特に、食込みすり鉢状二重
免震皿型支承)のみの場合よりも免震性能を上げること
ができる。なお固定装置は一装置のみで良いので、メン
テナンスも容易となって簡易化も図れる。 (2) 重心部に地震作動型固定装置と周辺部に風作動型固
定装置との併用 免震される構造体の重心またはその近傍に地震作動型固
定装置を最低限一箇所と、免震される構造体の周辺部に
風作動型固定装置を最低限一箇所とを配置する。地震作
動型固定装置(8.1.)のみの場合は、風時の重心軸での回
転対策が必要になるため、その回転対策として、周辺部
に風作動型固定装置(8.2.)を最低限一箇所併用する。請
求項55−17は、その発明である。 (3) 重心部に地震作動型固定装置と、周辺部に風作動型
固定装置と食込み支承との併用 免震される構造体の重心またはその近傍に地震作動型固
定装置を最低限一箇所と、免震される構造体の周辺部に
風作動型固定装置を最低限一箇所と食込み支承とを配置
する。地震作動型固定装置(8.1.)のみの場合は、風時の
重心軸での回転対策が必要になるため、その回転対策と
して、周辺部に風作動型固定装置(8.2.)を最低限一箇所
と食込み支承(8.7.1.)を併用する。請求項55−18
は、その発明である。 (4) 重心部に固定装置と周辺部に手動型固定装置との併
用 免震される構造体の重心またはその近傍に固定装置(8.
1.地震作動型固定装置、8.2.風作動型固定装置)を最低
限一箇所と、免震される構造体の周辺部に手動型固定装
置(8.10.)を最低限一箇所とを配置する。手動型固定
装置について、風が吹き始めたら(また揺れ始めた
ら)、免震される構造体と免震される構造体を支持する
構造体とを、室内から電気等で固定する装置も考えられ
る。請求項55−19は、その発明である。 (5) 自動解除固定手動型固定装置と自動解除自動復元型
固定装置との併用 (4)に関して、8.10.(2) 自動解除固定手動型固定装置の
採用の場合、その自動解除固定手動型固定装置は、請求
項53項記載のように、免震される構造体の重心または
その近傍に設置される固定装置(8.1.地震作動型固定装
置、8.2.風作動型固定装置)に比べて、固定装置の解除
の感度が地震に対して高く敏感な装置となる。つまり、
免震される構造体の重心またはその近傍に固定装置(8.
1.地震作動型固定装置、8.2.風作動型固定装置)が設置
され、それに比べて、地震時に解除されやすい自動解除
固定手動型固定装置(8.10.(2))が周辺位置に設置され
ることにより構成されてなることを特徴とする免震構造
である。そのことにより、地震時の、重心部設置の固定
装置によりも、この手動型固定装置の固定解除が遅れた
場合に生じる捩れた動きの問題が解消される。請求項5
5−20は、その発明である。 8.13. 杭折れ防止構法 請求項54項記載の発明の杭折れ防止構法は、上部構造
(地上構造物)と杭等の基礎部とを構造的に縁を切り、
その両者間をある一定以上の地震力によって折れる固定
ピンで繋ぐことにより構成するものである。ある一定以
上の地震力とは、杭折れが起こる地震力以下の地震力で
ある。上部構造(地上構造物)の柱等と、基礎部との詳
細としては、まず、基礎部の柱受けの詳細として、柱よ
り大きな支持板を持ち、周辺は立ちあげて、柱が支持板
より外れるのを防ぐ必要もある。その支持板は、杭折れ
を防ぐためだけならば、コンクリートでも良い。また形
状は、平面でも、すり鉢また球面等の凹曲面でも良い。
同様に、上部構造(地上構造物)の柱等の基礎当たり部
の材料は杭折れを防ぐためだけならば、コンクリートで
も良く、また形状は、平面でも、基礎部と対称の、台円
錐また球面等の曲凸面でも良い。また固定ピンも、剪断
ピン同様、誘発切り込みの入ったものでも良い。 9. 緩衝・変位抑制、耐圧性向上支承 9.1. 緩衝材付支承 (1) 減衰ダンパーについて 積層ゴム免震は、(時間軸を横軸、変位を縦軸とする
と、)等比級数的な減衰曲線を持ち、減衰しにくいた
め、必ずと言って良いほど減衰ダンパーが必要である
が、滑り型免震では(時間軸を横軸、変位を縦軸とする
と、)等差級数的な減衰曲線を持ち、すみやかに減衰す
るため、減衰ダンパーは必要ない。なお滑り型免震に減
衰ダンパーを設けた場合には、免震性能を下げる効果し
か持たない。また、全ての免震機構に言えることである
が、減衰ダンパーでは、10.に記載のように免震され
る構造体の形態の多様性に対応できない。 (2) 滑り型免震での減衰ダンパー= 緩衝材付支承 ゴム等の弾性材また緩衝材を、免震装置・滑り支承の免
震皿等の滑り面(すべり面・転がり面)の周辺また縁に
取り付けて、(設計時の)予想を上回る地震変位振幅が
入力した場合、その支承周辺の弾性材また緩衝材に滑り
部または中間滑り部等を衝突させて対処する。請求項5
6は、その発明である。図100〜101は、その発明
の実施例を示している。具体的には、ゴムまたスポンジ
等の弾性材また緩衝材26を、免震皿3等の免震滑り支
承C、Dの周辺また縁に取り付けて、予想を上回る地震
変位振幅が入力した場合、その支承C、D周辺のゴム等
の弾性材また緩衝材26に滑り部または中間滑り部等を
衝突させて対処する。緩衝材26の幅を大きく持たせ、
さらに柔らかいスポンジ等を用いるとより効果的とも考
えられる。また、緩衝材26の幅を同じにするために、
ドーナツ型円周形にする方法も考えられる。図101
は、その発明の実施例を示している。また図100は、
免震皿が方形の場合である。図100は、凹形状滑り面
部の免震皿Cの場合、また図101は、平面形状滑り面
部の免震皿Dの場合であり、図100、図101共に、
滑り部と免震皿の一重免震皿免震装置・滑り支承、中間
滑り部を挟んだ二重免震皿免震装置・滑り支承の場合も
ある。また二重免震皿免震装置・滑り支承の場合、弾性
材また緩衝材26が上下の免震皿の両方に取り付けられ
る場合もあり、上免震皿また下免震皿のどちらかに取り
付けられる場合もある。しかし、二重免震皿免震装置・
滑り支承の場合は、上下の免震皿の両方に取り付けられ
る場合の方が、上と下の免震皿が衝突時の衝撃によりず
れないので望ましい。 9.2. 弾性材敷き支承 図104は、請求項56−2の発明の弾性材敷き支承の
うち、免震皿とその免震皿面を滑動するボールまたはロ
ーラーの場合の実施例を示している。免震皿3とその免
震皿面を滑動する滑り部5、中間滑り部6、ボール5-
e、またはローラー5-fとにより構成されている免震装
置・滑り支承において、滑り部5、中間滑り部6、ボー
ル5-e、またはローラー5-fの滑動する免震皿3に弾性
材3-eを敷くことにより、構成されている免震装置・滑
り支承である。なお、弾性材3-eとは天然ゴム、合成ゴ
ム等の弾性材である。弾性材3-eの使用によって、滑り
部5、中間滑り部6、ボール5-e、またはローラー5-f
が、弾性材3-eへ食込むことにより接触面積が増加し、
且つ滑動時の摩擦が増大して、免震皿面を滑動する滑り
部5、中間滑り部6、ボール5-e、またはローラー5-f
等に対する免震皿面の耐圧性能の向上と、地震時の応答
変位の抑制とを可能にする。変位抑制の意味は、予想以
上の地震振幅時の、免震皿から滑り部等の外れ及び免震
皿の縁等への滑り部等の衝突の防止である。この発明
は、以下のように(1)耐圧性向上、(2)変位抑制とに分か
れて発展できる。 (1) 耐圧性向上 a) 基本形 図104は、請求項56−3の発明の、耐圧性向上を図
った弾性材敷き支承のうち、免震皿とその免震皿面を滑
動するボールまたはローラーの場合の実施例を示してい
る。免震皿3とその免震皿面を滑動する滑り部5、中間
滑り部6、ボール5-e、またはローラー5-fとにより構
成されている免震装置・滑り支承、特にボール5-eまた
はローラー5-fとによる転がり型滑り支承において、滑
り部5、中間滑り部6、ボール5-e、またはローラー5
-fの滑動する免震皿3に弾性材3-eを敷くことにより、
免震皿3への食込みを防止して、免震皿3の耐圧性能の
向上に対応するように構成されてなることを特徴とする
免震装置・滑り支承である。弾性材3-eの使用によっ
て、滑り部5、中間滑り部6、ボール5-e、またはロー
ラー5-fが、弾性材3-eへ食込むことにより接触面積が
増加し、耐圧性能を向上させ、且つ免震皿3への食込み
を防止する。また当然、変位抑制効果も持つ。 b) ボール食込み孔付き弾性材敷き支承 また、滑り部5、中間滑り部6、ボール5-e、またはロ
ーラー5-fの、地震時以外の通常位置(中央部)に、そ
の食込む形状に従って弾性材3-eに孔を開けて、弾性材
3-eへのへたり(疲労)等の負荷を減らす構成方法もあ
る。この方法により、通常時の弾性材への圧力を排除
し、長期にわたり圧力を受けることによる弾性材の疲労
を防ぐ。さらに、耐圧性能を向上させ、食込み支承より
も免震時の免震性能を落とさず、風揺れ防止する。この
孔に滑り部等の大きさよりも余裕を見た場合には、小さ
い加速度時での免震性能も向上させる。以下の(2) b)の
すり鉢形状の弾性材敷き支承においても、同様の構成が
採用可能である。 (2) 変位抑制 a) 基本形 図104は、請求項56−4の発明の、変位抑制を図っ
た弾性材敷き支承のうち、免震皿とその免震皿面を滑動
するボールまたはローラーの場合の実施例を示してい
る。免震皿3とその免震皿面を滑動する滑り部5、中間
滑り部6、ボール5-e、またはローラー5-fとにより構
成されている免震装置・滑り支承において、滑り部5、
中間滑り部6、ボール5-e、またはローラー5-fの滑動
する免震皿3に弾性材3-eを敷くことにより、変位抑制
に対応するように構成されてなることを特徴とする免震
装置・滑り支承である。弾性材3-eの使用によって、滑
り部5、中間滑り部6、ボール5-e、またはローラー5
-fが、弾性材3-eへ食込むことにより接触面積が増加
し、滑動時の摩擦が増大して、地震時の応答振幅の変位
が抑制される。 b) すり鉢形状の弾性材敷き支承 さらに、この弾性材について、厚みが周辺部ほど増すす
り鉢また球面等の凹型形状を取ることにより、変位抑制
の効果はより期待できる。図105は、この発明(請求
項56−5)の、すり鉢形状の弾性材敷き支承のうち、
免震皿とその免震皿面を滑動するボールまたはローラー
の場合の実施例を示している。請求項56−4におい
て、免震皿3に敷かれる弾性材3-eがすり鉢等の凹形状
をしてなることを特徴とする免震装置・滑り支承であ
る。図105の(b)と(c)の断面図((b)は通常時、(c)は
地震振幅時)に示されているように、弾性材3-eが、厚
みが周辺部ほど増す、すり鉢また球面等の凹型形状を取
ることにより、地震時の振幅が大きいほど、滑り部5、
中間滑り部6、ボール5-e、またはローラー5-fによる
弾性材3-eへの食込み深さが増して接触面積が増加し、
滑動時の摩擦が増大して、地震時の応答振幅の変位が抑
制される。また当然、 a) b)共に、免震皿3の耐圧性能
も向上する。 9.3. 変位抑制装置 図106は、請求項56−6の発明の変位抑制装置の実
施例を示している。スライドし合う部材同士1-a、2-p
の摩擦によって地震の変位振幅を抑制し、スライドし合
う部材同士の一方が免震される構造体1に、他方が免震
される構造体を支持する構造体2に設けられることによ
り構成されてなることを特徴とする免震変位抑制装置で
ある。スライドし合う部材同士1-a、2-pの接触部の摩
擦が大きくなるように、接触部の材料としてゴム等の摩
擦係数の大きい材料の選択をすること、また、ゴム等の
弾性材26-bをスライドし合う部材同士1-a、2-pに設
け、部材同士1-a、2-pを押し付け合うことも考えられ
る。また、この装置は、図59〜59−4のように固定
装置にも使用できる。 9.4. 衝突衝撃吸収装置 請求項56−7〜56−9の衝突衝撃吸収装置は、予想
を越える変位振幅をもった地震によって、免震される構
造体と免震される構造体を支持する構造体とが、外れ止
め等で衝突する場合を想定した装置で、免震される構造
体と、免震される構造体を支持する構造体とが衝突する
外れ止め等の位置に設けられ、その衝突を緩和する発明
である。その衝突緩和の方法に関しては、弾性的反発の
ある形ではなく、反発係数の低い弾性材(低反発係数
型)を用いる、座屈変形(座屈変形型)を利用する、塑
性変形(塑性変形型)を利用する等によって、反発を最
小限に抑えるのが望ましい。というのはそれによって衝
突後の免震振動が乱されずに済み、衝突を緩和すること
ができるからである。 (1) 低反発係数型 請求項56−7は、免震される構造体と、免震される構
造体を支持する構造体とが衝突する位置に、低反発係数
の緩衝材また弾性材を設けることにより構成されてなる
ことを特徴とする衝突衝撃吸収装置である。 (2) 座屈変形型 図107は、請求項56−8の発明の、弾性材の座屈に
よる衝突衝撃吸収装置の実施例を示している。免震され
る構造体と、免震される構造体を支持する構造体とが衝
突する位置に、衝突時に弾性材が座屈する細長比以上の
弾性材を設けて、その弾性材の座屈によって衝突時の衝
撃を吸収するように構成されてなることを特徴とする衝
突衝撃吸収装置である。また、前記の9.3.の変位抑制装
置の端部にこの弾性材を付けることも可能であり、また
この装置は、図59〜59−4の固定装置にも使用でき
る。 (3) 塑性変形型 請求項56−9は、免震される構造体と、免震される構
造体を支持する構造体とが衝突する位置に、衝突時に塑
性変形する緩衝材を設けることにより構成されてなるこ
とを特徴とする衝突衝撃吸収装置である。 10.免震装置の組合せと材料仕様 10.1. 形態の多様性に対応 請求項56−10は、免震される構造体の形態、固定荷
重・積載荷重形態が変化に富む場合(変形形態・変形平
面・偏心荷重形態)であっても、免震される構造体の各
所に設置される復元・減衰装置を、同一性能の装置、つ
まり単一の性能の装置とすることを可能にする発明であ
る。 (1) 滑り支承と摩擦型減衰・抑制装置と勾配型復元滑り
支承の使用 免震と復元と減衰・抑制に関しては、滑り支承(すべり
支承、転がり支承)と、すり鉢または球面等の勾配によ
る復元性能を持った滑り支承(勾配型復元滑り支承とい
う)と、摩擦型減衰・抑制装置のみを使用することによ
り構成されてなることにより前記目的を達成するもので
ある。というのは、同一性能の復元装置また減衰装置
を、免震される構造体を支持する必要箇所に設置する場
合、バネ型復元装置または粘性減衰型装置では、それぞ
れの設置位置において免震される構造体からの荷重によ
る応力が異なると、免震時にきれいな免震がなされず捩
じれが生じるからである。従来、このことは大きな問題
であった。同一性能の復元装置また減衰装置の設置に関
しては、復元また減衰性能が支持する荷重の影響を受け
るかどうかが問題となる。このことは、以下の(5)に示
される、バネ型復元装置+粘性減衰型装置による免震の
運動方程式と、摩擦型減衰・抑制装置+勾配型復元滑り
支承による免震の運動方程式との比較から明瞭になる。
つまり、バネ型復元装置または粘性減衰型装置を使用す
る場合は、質量の影響を受ける。その結果、同じ性能を
もった復元装置の各所設置、同じ性能をもった減衰装置
の各所設置では、免震される構造体の平面形(間取)変
化による積載・固定荷重の変化に対応できずに、荷重偏
心によって免震時に捩れた動きが生じる。その点、摩擦
型減衰・抑制装置とすり鉢または球面形状等の勾配型復
元滑り支承を使用する場合は、質量の影響を受けない。
そのため、同じ性能をもった復元装置の各所設置、同じ
性能をもった減衰・抑制装置の各所設置でも、免震され
る構造体の平面形(間取)変化による積載・固定荷重の
変化に対応でき、荷重偏心があっても免震時に大きな捩
れた動きは生じず、きれいな免震が可能になる。以上の
ことからわかるように、バネ型復元装置または粘性減衰
型装置を使用して偏心荷重時に捩れた動きを伴わずにき
れいな免震させるためには、各位置に設置された各バネ
のバネ定数の調整、各粘性ダンパーの調整をする必要が
あり、極めて煩雑となる。その点、摩擦型減衰・抑制装
置、勾配型復元滑り支承を使用する場合は、偏心荷重時
であっても、各位置に設置される摩擦型減衰・抑制装
置、勾配型復元滑り支承は、単一の性能の装置で良く、
各支承の調整の煩しさもなく、きれいな免震が可能にな
る。 1) 摩擦型減衰・抑制装置 摩擦型減衰・抑制装置とは、摩擦型減衰装置、摩擦型抑
制装置に分かれ、摩擦型減衰装置とは、地震後の振幅を
摩擦によって減衰させる装置であり、摩擦型抑制装置と
は、風揺れ等を摩擦によって抑制、また地震時の変位振
幅を摩擦によって抑制させる装置である。なお、ここで
の「摩擦によって」とは、免震される構造体の自重によ
って生じる摩擦である。それ以外によって生じる摩擦は
別のもので、逆に生じさせないようにする必要がある。
図32、104、105が、この型の装置と考えられる
が、図104に関しては弾性材3-eの厚みが弾性との関
係で厚過ぎたりすると摩擦が自重によって変化したり、
さらに厚過ぎると粘性抵抗に近付くので、どの位置に置
いてもボール5-eのボール先端部が免震皿3にほぼ接す
るように、弾性との関係で厚さを決める必要がある。図
105も同様であるが、弾性材3-eの厚みが厚過ぎると
粘性抵抗に近付くので弾性との関係での厚み調整がより
必要となる。図37−9〜37−11等の食込み支承
(8.7.)も、風揺れ等を摩擦によって抑制するこの型の
装置の一つと考えられる。 2) 勾配型復元滑り支承 すり鉢または球面形状等の勾配型復元滑り支承とは、滑
り支承(すべり支承、転がり支承)の滑り面に、すり鉢
または球面等の形状の勾配を与えて、その面を滑動する
ものを重力により通常位置に復元させる装置である。図
1〜8、11〜13、28−4〜28−7、29、29
−2、36、36−3〜46がその実施例である。以上
のことから、摩擦型減衰・抑制装置、勾配型復元滑り支
承の使用に際して、免震される構造体の積載・固定荷重
形態の多様性に対応するためには、免震される構造体の
各所に設置される装置の摩擦係数と勾配は、全て同じに
する必要がある。 (2) 固定ピン型固定装置の使用 以上のことから、固定装置も、粘性ダンパー型固定装置
(図59−4)は使用できない。基本的には、免震時に
抵抗の無い(有っても、免震される構造体の自重によっ
て生じる摩擦であるので問題が無い)固定ピン型固定装
置(8.(1)参照)に限られる。 (3) 座屈変形型・塑性変形型等衝突衝撃吸収装置の使用 9.4.の説明のように、予想を越える地震による応答変位
によって、外れ防止等の部材に最終的に衝突させる場合
は、弾性的反発のある形では無く、座屈変形型・塑性変
形型等の反発を最小限に抑える型が好ましいのは、プラ
ンの多様性に対応させることを考えても同様である。 (4) プランの多様性に対応できる免震装置の組合せ 以上のことから、同一性能の復元・減衰装置によって、
免震される構造体の荷重形態・プラン(間取り)の多様
性に対応できる免震装置の組合せは、滑り支承(すべり
支承、転がり支承)+摩擦型減衰・抑制装置+勾配型復
元滑り支承+固定ピン型固定装置+低反発係数型・座屈
変形型・塑性変形型等衝突衝撃吸収装置、の中での組合
せとなる。 (5) 運動方程式の比較 1) バネ型復元装置+粘性減衰型装置による免震の運動
方程式 復元加速度、減衰加速度ともに質量に反比例。重いほど
効きが悪くなる。2) 滑り支承+バネ型復元装置+粘性
減衰型装置による免震の運動方程式 減衰加速度は、質量に無関係。復元加速度は、質量に反
比例。重いほど効きが悪くなる。3) (滑り支承+)勾
配型復元滑り支承による免震の運動方程式 1.球面形状の場合 復元加速度、減衰加速度ともに質量に無関係。 2.すり鉢形状の場合 復元加速度、減衰加速度ともに質量に無関係。4) 滑り
支承のみ免震の運動方程式 減衰加速度は、質量に無関係。 (符号) x :地面=免震皿から見た質点の変位応答(相対変
位) z :不動=絶対点より見た地面の変位応答(絶対変
位) t :時間 m :質点の質量 g :重力加速度 d(dx/dt)/dt:質点の加速度応答(対地面=受け皿、相
対加速度) d(dz/dt)/dt:地震加速度(地面上=受け皿入力値、絶
対加速度) R :免震皿球面の曲率半径 K :バネ定数 θ :すり鉢形状免震皿の勾配 μ :免震皿の動摩擦係数 c :粘性減衰係数 10.2. 滑り型免震装置・滑り支承の材料仕様 以上の滑り型免震装置・滑り支承の材料は、簡易型の場
合、錆びても良い材料も考えられる。しかし、一般的に
は、滑り型免震装置・滑り支承の材料は、ステンレスま
た亜鉛溶融メッキ等の錆びない材料によって構成される
方がよい。しかし、それほど高い免震性能が要求されな
い場合、転がり免震では錆びが生じても積層ゴム免震ま
たはすべり型免震に比べ、性能は格段に良いので、錆び
は許容されるため、普通鋼材を用いても良い。表面研磨
は、平面状免震皿の二重による二重免震の場合は、鏡面
仕上げでなく、一段階か二段階か何段階か荒くした方が
良い。 11.新積層ゴム・バネ、復元バネ 11.1. 新積層ゴム・バネ 図94は、請求項57−1項記載の発明の新積層ゴム免
震装置の実施例を示している。中央部に穴を有する鋼等
の硬質板28を積み重ねて積層させ、その中央部にゴム
またバネ(空気バネ含む)29を挿入させることにより
構成され、かつ、この硬質板28の最上部の板を免震さ
れる構造体1に、最下部の板を免震される構造体を支持
する構造体2に設けることにより構成される。剪断変形
に関しては、ゴム自体の性能を期待できるが、耐圧性能
に関しては、ゴムの膨脹の問題があった。ゴムの圧縮力
によるこの膨脹の問題、また、ゴムまたバネの座屈の問
題は、この、中央部の穴を有する鋼等の硬質板28で対
応でき、さらに、現状の積層ゴムのようなに一枚一枚ゴ
ムと鋼等を接着する製法上の困難が解消され、生産が容
易になる。 11.2. 復元バネ 図99は、請求項57−2項記載の発明の復元バネ免震
装置の実施例を示している。図99では、免震される構
造体1と免震される構造体を支持する構造体2との間
に、バネ・ゴム等25が設けられ、支持する構造体2の
ラッパ形状の孔34の中にそのバネ・ゴム等25の端が
係合され、このバネ・ゴム等25の反対の端が免震され
る構造体1に係合されることにより構成されている。当
然のごとく、免震される構造体1のラッパ形状の孔34
の中に、そのバネ・ゴム等25の端が係合され、このバ
ネ・ゴム等25の反対の端が、支持する構造体2に係合
される場合もある。図99(a) は、免震される構造体1
と、免震される構造体を支持する構造体2との間に変位
が無い時の、図99(b) は、地震等により、免震される
構造体1と、免震される構造体を支持する構造体2との
間に変位が生じ、バネ・ゴム等25が伸びた時の図であ
る。このように、地震により免震される構造体1と支持
する構造体2とが変位すると、このラッパ形状34に従
い、バネ・ゴム等25は水平方向に曲げられ、水平方向
復元力を持つことになり、僅かな変位でも水平方向の復
元力を得られる。さらに、このバネ・ゴム等により、免
震される構造体1に働く下方への引張力も最低限にし、
免震される構造体1への負荷も小さくしている。縦型に
バネ・ゴム等を設置することは、水平のどの方向にも復
元性能を得られる反面、僅かな水平変位での復元力に乏
しい。この発明は、その問題を解決し、僅かな変位でも
水平方向の復元力を得られるようになっている。またそ
の結果、このバネ・ゴム等により、免震される構造体に
働く下方への引張力も、最低限になり、免震される構造
体への負荷を小さくしている。 B.免震装置と構造法 12.免震構造による構造体設計法 12.1. 超高層建物・構造体 請求項57−3は、超高層建物・構造体において、免震
装置として、滑り型免震装置・滑り支承を、特に転がり
型滑り支承を採用し、免震される構造体としては、風力
では揺れない剛性をもつ構造とする発明である。積層ゴ
ム免震装置では対応しきれなかった長周期の超高層建物
・構造体でも、滑り型免震装置・滑り支承の使用によっ
て免震が可能となる。そのことにより、超高層建物・構
造体を、地震対策としての柔構造から風力では揺れない
程度の剛性をもつ構造(剛構造)にすることができ、風
揺れをも防ぐことが可能となる。そのことにより、免震
され、風揺れしない超高層建物が可能になる。 (1) 構造法 滑り型免震等の免震装置上の超高層建物・構造体は、従
来の柔構造によらず、風力ではゆれない程度の剛性をも
つ構造とする。建物の剛性を上げることは、免震性能を
上げることにもつながる。 (2) 免震装置 建物本体の固有周期の長い超高層建物・構造体に関して
は、それを上回るかなりの長周期を持つ免震装置でない
と免震が働かないため、積層ゴム免震装置では免震性能
が得られなかった。しかも、引抜き力が発生するため
に、積層ゴム免震装置では対応しきれなかった。特許 1
844024号と特許 2575283号との免震復元装置、免震装
置、及び本発明の滑り型免震装置・滑り支承を使用すれ
ば、長周期の超高層建物・構造体でも十分に免震する。
また、引抜き力に対しては、引抜き防止装置が、さら
に、風揺れに関しては、固定装置がそれぞれ対処する。
以上の(1)(2)により、地震時に免震され、風揺れしない
超高層建物が可能となり、風揺れ防止のための制振構造
を採用する必要もなくなる。 12.2. 高塔状比建物・構造体 (1) 構造法 (2) 免震装置 ある塔状比以上の構造体は、免震装置・滑り支承等の免
震装置に加えて引抜き防止装置を必要とする。また、ロ
ッキング等の問題を少なくするために、免震装置・滑り
支承の摩擦係数をできるだけ下げ、また、1階等の地上
に近い階の床等を重くする必要もある。また、自重に対
して、ある一定以上に風圧見つけ面積の大きい構造体
は、固定装置を必要とする場合もある。 12.3. 一般中高層建物(8.7.2.同じ) また、免震皿の中央部を、その免震皿面を滑動するボー
ルまたはローラーの曲率形状で窪ませる(凹ませる)こ
とは、一般中高層建物のように自重が大きい場合、免震
皿側の耐圧性能を上げる効果と風揺れ防止の効果とを合
わせ持つ。請求項55−9−2は、その発明である。請
求項55−9−2−2項記載の発明は、それを使用した
場合の免震構造である。 12.4. 軽量建物・構造体 (1) 構造法 (2) 免震装置 従来の積層ゴム免震装置では固有周期が長く設定でき
ず、免震性能が得られなかった軽量建物・構造体には、
固有周期とは無関係の免震装置・滑り支承等の免震装置
で、免震が可能になる。また、引抜き力が働く場合は、
引抜き防止装置によって対処し、風で揺れる場合には、
固定装置を必要とする。免震性能を上げるには、重心を
下げることが有効なため、1階等の地上に近い階の床等
を重くする必要もある。 12.5. 在来木造戸建て住宅/ 軽量(木造・鉄骨系)戸
建て住宅 (1) 構造法 1) 土台床構面の形成 床構面の形成に関しては、固定装置が負担する風圧荷重
をスムーズに土台から基礎に伝達するため、固定装置周
辺は筋交による土台補強を行う必要がある。それ以外の
部分は、在来工法の全面筋交補強で行う方式、在来工法
の改良で、土台(基礎の上の横架材)の上全面に構造用
合板等を敷き込み、その上にまた土台(横架材)を置く
か、直に柱を立てる方式、あるいは枠組み壁工法等で用
いられているダイヤフラム構面を用いる方式の内いずれ
かで形成することが考えられる。このようにして構面が
形成される手法で、免震装置・滑り支承の支持構造面を
つくる。請求項58は、その発明である。 13.免震装置設計と免震装置配置 (1) 復元装置の復元能力の設計 請求項59−2項記載の発明は、復元装置の復元能力の
設計に関するものである。滑り型免震装置のどのような
場合にも言える事であるが、復元装置の復元力の設計に
関しては、免震される構造体の復元が可能な範囲で最小
限の復元力が、免震性能上は一番良い。つまり、凹形状
を持つ重力復元型免震装置・滑り支承・十字重力復元型
免震装置・滑り支承免震皿の復元型の場合においては、
復元が得られる限り、曲率半径をできるだけ大きくし、
またすり鉢勾配をできるだけ小さくして平坦面に近付け
る。バネ等(バネ・ゴム・磁石等)の復元型の場合にお
いても、復元が得られる限り、バネ定数をできるだけ小
さくする。そして、双方ともに、復元力を最小限にする
ためには、免震装置・滑り支承の摩擦係数を下げる事も
必要である。そのことは、また、免震性能を上げる事に
つながる。復元装置の全体での復元力は、免震される構
造体Aの免震層の全体での摩擦力よりも大きくする必要
があり、かつ、施工精度の許容値、特に基礎の施工精度
の許容値、また不同沈下の許容値から考えられる免震さ
れる構造体の傾斜から発生する力よりも大きくする必要
がある。免震される構造体Aの免震層が、転がり型滑り
支承の場合には、免震される構造体Aの全体の免震層の
摩擦係数は1/100以下になるので、これら曲率半
径、バネ定数、すり鉢勾配の最小の値は、大抵の場合、
施工精度、特に基礎の施工精度から(また不同沈下の許
容範囲から)決まる。戸建ての場合には、不同沈下の許
容傾斜範囲1/150以上から、すり鉢状の勾配は、安
全率を見て1/50以上という数字が選択される。 (2) 固定装置の設計 固定装置に関しては、箇所数が多いと、固定装置の解除
また差し込みのタイムラグの心配があり、箇所数が少な
い事に越したことはないが、一箇所だけでは、風力によ
る回転の心配がある。それゆえ、2箇所以上(連動作動
型固定装置(8.1.3.)、リレー連動作動型固定装置(8.
3.)、8.3.2.等の採用)か、固定装置(一箇所配置)と
食込み支承の併用(8.7.3.)が良い。一箇所配置の場合に
は、免震される構造体Aの重心位置またその近傍がよ
い。 13.1. 復元装置限定配置による免震装置配置 13.1.1. 概要 請求項59項記載の発明は、免震装置の配置に関するも
のである。 (1) 復元装置 免震される構造体Aの重心位置またその近傍にのみ、一
箇所以上、できれば2箇所以上の復元装置Cを装備し、
それ以外は、復元力を持たない免震装置・滑り支承Dと
する。特に、2箇所の場合には 免震される構造体Aの
長軸方向における重心位置をはさみ、ほぼ等距離の位置
の二箇所に設定するのが望ましい。当然、重心位置を挟
み対称位置に設置することもある。また等距離からずれ
ても良い。 (2) 固定装置 また必要に応じて、固定装置Gを配する。特に固定装置
Gに関しては、箇所数が多いと、固定装置の解除また差
し込み時のタイムラグの心配があり、箇所数が少ない事
に越したことはないが、一箇所では、風力による回転の
心配がある。それゆえ、2箇所に設置するのが望まし
い。一箇所の場合には、免震される構造体Aの重心位置
またその近傍がよい。詳細は、8.3.に書かれている。 13.1.2. 戸建ての場合 図90〜92−2は、戸建ての実施例の場合を示してお
り、戸建ての標準的柱間隔のプランにおいて、各柱ごと
の下に、4.1.の二重(または二重以上の)平面形状滑り
面部をもった免震皿を有する免震装置・滑り支承D等を
装備し、免震される構造体Aの重心位置またその近傍
に、復元装置C、また固定装置Gを装備した実施例であ
る。図90(a) 、図91(a) は、全体配置図であり、図
90(b) 、図91(b) は、その部分断面図である。図9
2−1は、重心位置またその近傍に位置する2.1.の復元
・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承Cの実施図で
あり、図92−2は、スラブを取った状態での2.1.の復
元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承Cの実施図
である。装置ごとの具体的な配置について説明すると、 1) 免震装置・滑り支承の配置 免震装置・滑り支承Dの配置に関して、2.7m、3.
6m等の標準的柱間隔で、各柱ごとの下に(間柱等は飛
ばす場合あり)、4.1.の二重(または二重以上の)平面
形状滑り面部をもった免震皿を有する免震装置・滑り支
承D等を装備する。免震装置Dを安価なものにできるこ
とで、経済的な理由から免震装置設置間隔を大きくとる
といった必要がなくなり、各柱下ごとの免震装置の設置
が実現できるようになった。このために、戸建ての構造
的形態・仕様を変えずに免震が可能となった。 2) 復元装置の配置 復元装置Cの配置に関して、免震される構造体Aの重心
位置またその近傍に、一か所、2箇所、また数箇所(特
に2箇所以上に)、復元装置Cを装備するが、当然、2.
1.の復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承だけ
でなく、積層ゴム、5.3.の縁切り型垂直変位吸収重力復
元型免震装置・滑り支承、5.4.の新重力復元型免震装
置、また2.2.の積層ゴム/ゴム/バネ付き引抜き防止装
置・滑り支承でも良い。特に、5.3.の縁切り型垂直変位
吸収重力復元型免震装置・滑り支承と、5.4.の新重力復
元型免震装置とは、免震される構造体Aの重心を下げる
効果により、安定した免震性能が得られる。 3) 固定装置の配置 また、固定装置Gに関しても同様であり、免震される構
造体Aの重心位置またその近傍に1箇所、2箇所、また
数箇所設置されるが、特に2箇所とするのが良い。固定
装置Gの装置の種類に関して、8.1.1.の剪断ピン型固定
装置、8.1.2.の地震センサー(振幅)装置装備型固定装
置、8.2.風作動型固定装置のいずれかが設置される。8.
1.1.の剪断ピン型固定装置の場合には、8.1.3.連動作動
型固定装置が必要になる。 13.1.3. 一般ビルの場合 一般ビルの場合も、そのビルの柱間隔に、その柱ごとの
下に(小スパン間隔の場合は飛ばす場合あり)、免震装
置・滑り支承D等を装備し、中心部に復元装置C、また
固定装置Gを装備する。以下、ほぼ同様である。 14.免震装置設置と基礎部分の施工に関する合理化 14.1. 免震装置設置と基礎部分の施工の合理化 図90〜92−2は、請求項60−1項記載の発明の実
施例を示している。特に、戸建て用免震装置としての意
味がある。ベタ基礎2、また布基礎2と地面33の上に
空隙を設けて、スラブ1-sを打ち、その間に免震装置・
滑り支承を入れる。具体的に施工法を説明すると、ベタ
基礎2、また布基礎2と地面33の上に免震装置・滑り
支承を配備し、その間を有機溶剤で溶けるスタイロフォ
ーム等のプラスチック30か、水で溶けるプラスチック
30で埋めて間隙を作り、それらの上にコンクリートス
ラブ1-sを打ち、コンクリートが固まるとこのプラスチ
ックを有機溶剤か水で溶かして空間を作る。ベタ基礎
2、また布基礎2と地面33の上に、免震装置・滑り支
承のみに支えられてコンクリートスラブ1-sが浮く形と
なり、免震装置・滑り支承の作動が可能となる。そして
このコンクリートスラブ1-sには、在来構法・プレハブ
構法・2×4構法等の住宅を自由に建てられるように、
一定荷重以上を想定した構造設計により、配筋設計をす
る。また上部構造としてのフレームとしての剛性のなさ
を補うようなスラブの剛性設計もする。その事により、
上部構造の自由がもたらされ、上部構造としてのフレー
ムとしての剛性のなさの問題もスラブの剛性により解決
される。図90は、ベタ基礎に空隙を設けてスラブ1-s
を打つ場合であり、図91は、布基礎2と地面33の上
に空隙を設けて、スラブ1-sを打つ場合である。また、
ベタ基礎2、また布基礎2と地面33の上に、コンクリ
ートスラブ1-sをつくるその他の方法としては、 1) ベタ基礎、また布基礎と地面の上に、施工後にボル
トのネジ操作でジャッキアップできる機能を持ったボル
トを一定間隔に設ける。そののちベタ基礎、また布基礎
と地面の上に、コンクリートの剥離材また剥離を容易に
するシートを設けて、その上にコンクリートスラブを打
つ。コンクリートが固まってから、埋めてあったボルト
のネジ操作でジャッキアップし、空間を作って、免震装
置・滑り支承を配備すると、ベタ基礎、また布基礎と地
面の上に、免震装置・滑り支承のみに支えられてコンク
リートスラブが浮く形となり、免震装置・滑り支承の作
動が可能となる。 2) ベタ基礎、また布基礎と地面の上に、免震装置・滑
り支承を配備して、その上にPC版を並べる方法もあ
る。 3) ベタ基礎、また布基礎と地面の上に、免震装置・滑
り支承を配備して、その上に鉄骨を梁としてかけ渡し、
その鉄骨梁にPC版またALC版をかけ渡す方法もあ
る。この構法は、汎用戸建て免震に適しているが、それ
に限定される事はない。 14.2. 免震装置設置の施工の合理化 請求項60−2項記載の発明は、戸建て住宅等に設置さ
れる免震装置の設置の施工の手間を省くためのものであ
る。基礎上に設置される免震装置の水平性は出しにくい
ものであるが、本来欲しいのは、土台に対する水平性
(平行性)である。そのため、以下の方法が考えられ
る。留め具等により、上下の皿を一体にされた二重免震
皿装置を、基礎のアンカーボルト位置に据え付け、土台
とまず固定する。その後、基礎との間にできた隙間等を
無収縮モルタルで埋める。そして、無収縮モルタルが固
まった後に、基礎と免震装置とのアンカーボルトを締め
る。以上の方法により、土台に対する水平性(平行性)
が得られる。 14.3. 滑り型免震装置の水平性維持 請求項60−3項記載の発明は、滑り型免震装置・滑り
支承の水平性維持の施工に関するものである。免震装置
・滑り支承を、免震される構造体の内側(また重心)方
向に向かって低く、免震される構造体の外側に向かって
高い傾斜を持たせて設置する。そのことにより、滑り型
免震装置・滑り支承の施工時及び施工後の水平性維持の
問題が解決される。以上1.〜14.3.記載の全ての発明
の組合せにより、様々な要求に応えた免震装置及び支
承、および免震構造が可能になる。 【発明の効果】A.免震装置 1.十字型免震装置・滑り支承、また十字重力復元型免
震装置・滑り支承 1.1.十字型免震装置・滑り支承、また十字重力復元型免
震装置・滑り支承 凹形状滑り面部または平面形状滑り面部を有するスライ
ド部材を上下に交差させて係合させることにより、免震
性を与え、また復元性を持たせるようにしたものであ
る。この発明は、同形の部材の上下の噛み合わせで、一
方向(行き帰りを含む、以下同じ)しかできなかった免
震時の復元が、全方向で得られる。またこのような単純
な機構により、耐久性も得られ、メンテナンス上の問題
も軽減する。また、十字型にすることにより材料を節約
した。 1.2.十字型免震装置・滑り支承、十字重力復元型免震装
置・滑り支承の中間滑り部 1.1.の発明の、下向きの凹形状滑り面部または平面形状
滑り面部を有する上部スライド部材と、上向きの凹形状
滑り面部または平面形状滑り面部を有する下部スライド
部材との間に、中間滑り部を設けた発明である。この中
間滑り部によって摩擦性能を上げられ、上部スライド部
材と下部スライド部材との接触面積も増加させることが
できる。また地震振動時において、中間滑り部と、上部
スライド部材と下部スライド部材との接触面積の変化も
ない。また、この中間滑り部の、上部スライド部材・下
部スライド部材と接する位置に、ローラー・ボール(ベ
アリング)を設けても、同様に、地震振動時において、
このローラー・ボール(ベアリング)と、上部スライド
部材と下部スライド部材との接触面積も変化しないので
有利である。 1.3.十字重力復元型引抜き防止装置・滑り支承 1.1.また1.2.の発明の、下向きの凹形状滑り面部または
平面形状滑り面部を有する上部材は、長辺側面に横に細
長く開口したスライド孔を有するスライド部材を形成
し、上向きの凹形状滑り面部または平面形状滑り面部を
有する下部材は、長辺側面に横に細長く開口したスライ
ド孔を有するスライド部材を形成し、これらのスライド
部材を互いに交差する方向に、双方のスライド孔に係合
してスライドできるように構成し、かつ、これらのスラ
イド部材のうち、上になるスライド部材(上部スライド
部材)を免震される構造体に、下になるスライド部材
(下部スライド部材)を免震される構造体を支持する構
造体に設けて、引抜き防止の機能も合わせ持たせた復元
付き免震装置・滑り支承であり、1つの装置で、免震復
元と引抜き防止を合せ持った装置が可能になる。また重
力復元型特有の地震振動時の垂直変位のための遊びによ
るがたつきの問題及び引抜き時の衝撃の問題をも解決で
きる。また、1.2.と同様に、中間滑り部によって摩擦性
能を上げられ、上部スライド部材と下部スライド部材と
の接触面積も上げられる。また地震振動時において、中
間滑り部と、上部スライド部材と下部スライド部材との
接触面積の変化もない。また、この中間滑り部の、上部
スライド部材・下部スライド部材と接する位置に、ロー
ラー・ボール(ベアリング)を設けても、同様に、地震
振動時において、このローラー・ボール(ベアリング)
と、上部スライド部材と下部スライド部材との接触面積
も変化しないので有利である。 2.引抜き防止装置・滑り支承の改良 免震される構造体の免震される構造体を支持する構造体
からの引抜きを防止する装置の改良に関する発明であ
る。 2.1.復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承 地震後に元の位置に復元し、また、免震皿の滑り面から
の滑り部等の外れを抑制、防止する復元・減衰バネ付き
の引抜き防止装置・滑り支承である。具体的には、特許
1844024号での引抜き防止装置・滑り支承、また1.3.の
十字重力復元型引抜き防止装置・滑り支承の、上部スラ
イド部材、下部スライド部材の片方または両者の、スラ
イド孔内の片側または両側に、バネ等を設置し、地震後
に、そのバネ等により係合された他方のスライド部材を
当該スライド孔の中央部(通常位置)に復元させ、また
他方のスライド部材を当該スライド孔の端に衝突させな
い機能を有するものである。また、バネ等が、通常の状
態では交差する他方のスライド部材に接しないように、
スライド孔の端から途中までに設けられている場合は、
スライド孔の両端部に他のスライド部材が衝突しないた
めの緩衝装置となり、併用する免震皿の滑り面から滑り
部等が外れる可能性のある地震振幅時のみに抑制が働
き、免震皿内の地震振幅時には、抑制は働かず免震装置
による免震性能を減じない効果が得られる。 2.2.積層ゴム/ゴム/バネ付き引抜き防止装置・滑り支
承 積層ゴム免震における引抜き力対応の解決策となり、ま
た同時に、積層ゴムの座屈(底辺に対して高さの高い積
層ゴムの場合)の問題を解決するものである。これによ
り、積層ゴム自体のコンパクト化と低コスト化を可能に
した。 2.3.引抜き防止機能の増強 特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承、
1.3. 十字重力復元型引抜き防止装置・滑り支承、2.1.
復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承、2.2.
積層ゴム/ゴム/バネ付き引抜き防止装置・滑り支承と
の複合装置の各装置において、上及び横に細長く開口し
たスライド孔を有する上部スライド部材と下部スライド
部材とを、互いに交差する方向に、双方の横のスライド
孔に係合してスライドできるようにし、双方の上のスラ
イド孔を貫く繋ぎ部材・係合材を取付けて、引抜き防止
機能をさらに増強する装置である。 2.4.新引抜き防止装置・滑り支承 新しい引抜き防止装置・滑り支承である。また、コンパ
クトな引抜き防止装置・滑り支承を可能にしている。 (1) 新引抜き防止装置・滑り支承 上に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部
材と下部スライド部材とを互いに交差する方向に係合
し、双方の上のスライド孔を貫く係合材を取り付けてス
ライドできるように構成され、かつ、前記上部スライド
部材を免震される構造体に、下部スライド部材を免震さ
れる構造体を支持する構造体に設けることにより構成さ
れる新引抜き防止装置・滑り支承である。 (2) 新引抜き防止装置・滑り支承 免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
との間に設けられ、一重または複数以上の包み込み合う
関係のスライド部材をもち、一番内側のスライド部材
が、水平にスライドできる余地をもって、すぐ外側のス
ライド部材4-oiに包み込まれ、この二番目のスライド
部材が、水平にスライドできる余地をもって、さらにそ
の外側のスライド部材に包み込まれ、という方法で順次
構成されており、かつ、前記一番内側のスライド部材と
一番外側のスライド部材の一方を、免震される構造体
に、他方を免震される構造体を支持する構造体に設ける
ことにより構成される場合である。引抜き防止機構が入
れ子状の、二重以上の場合には、その多重性に応じ、同
じ地震振幅に対応できる装置の大きさを小さくすること
ができ、一重の場合に比べて、大きな引抜き力に対応で
きる。 (3) 新引抜き防止装置・滑り支承 上記(2)の装置が、上下の二組設けられた場合である。 (4) 新引抜き防止装置・滑り支承のバネ付き 上記新引抜き防止装置・滑り支承に復元バネが付く
場合であり、上記(2)、(3)の免震装置・滑り支承におい
て、個々の内側のスライド部材と外側のスライド部材と
の間、もしくは、一番内側のスライド部材と一番外側の
スライド部材との間に、バネ等を設けることにより復元
力をもたせている。 2.5.重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 重力復元置型の免震復元が可能な引抜き防止装置・滑り
支承である。また、コンパクトな引抜き防止装置・滑り
支承を可能にしている。 2.6.重力復元型免震装置・滑り支承振動時の垂直変位の
吸収装置 重力復元型免震装置・滑り支承の併用時の地震振動時の
垂直変位による特許 1844024号での発明の引抜き防止装
置・滑り支承の遊びによる、風等の引抜き力が働いたと
きの衝撃を吸収する装置である。 2.7.引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(すべり
型) 特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承の
上部スライド部材・下部スライド部材間に中間滑り部
(すべり型)を設けることにより、上部スライド部材・
下部スライド部材間の摩擦係数を下げることができる。 2.8.引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(転がり
型) 特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承の
上部スライド部材・下部スライド部材間に中間滑り部
(ローラー・ボール等の転がり型)を設けることによ
り、上部スライド部材・下部スライド部材間の摩擦係数
を下げることができる。 2.9.引抜き防止装置・滑り支承の改良 特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承の
上部スライド部材・下部スライド部材間に、中間部スラ
イド部材を設けることにより水平寸法を小さくすること
ができる。 2.10. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承の
上部スライド部材を構成する下部材、下部スライド部材
を構成する上部材、のどちらかが、また両方が、上部下
部スライド部材に対して上下は拘束されながら水平にス
ライドことにより水平寸法を小さくすることができる。 2.11. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承の
上部スライド部材・下部スライド部材間に、中間部スラ
イド部材を設けることにより水平寸法を小さくすること
ができる。 3.滑り型免震装置・滑り支承のダンパー機能向上及び
初滑動向上 3.1.摩擦係数の変化 凹形状もしくは平面形状をもつ滑り面部を有する免震皿
と滑り部からなる免震装置・滑り支承において、免震皿
中心部の摩擦係数は小さく、免震皿周辺部の摩擦係数は
大きい免震皿をもつように構成される。免震皿の中心部
の摩擦係数を小さくすることは、滑り部が最初に滑動を
開始する地震力の大きさを小さくして免震装置感度を上
げ、周辺部を大きくすることは、滑り部の振幅を抑制す
る。両方の使用により、初滑動を良くし、かつ地震時の
免震装置の振幅を小さくする。つまり、免震皿滑り面部
の全域にわたって摩擦係数を大きくすると、振幅は抑制
されるが、初動加速度が大きくなり、免震感度が悪くな
る。逆に、免震皿滑り面部の全域にわたって摩擦係数を
小さくすると、初動加速度は小さなるが、振幅が大きく
なるという滑り型の問題を解決する。 3.2.曲面率の変化 重力復元型免震装置・滑り支承の、凹曲面の曲率半径
を、中心部から周辺に向かって、小さくして急勾配にす
ることにより、地震の振幅抑制をするものである。また
曲率を変化させることにより、地震の固有周期と共振を
起こさないという効果をも合わせ持つ。 3.3. 摩擦係数の変化と曲面率の変化 また、免震皿の、3.1.の摩擦係数の変化と、3.2.の曲率
の変化とを、両方用いて、滑り免震装置・滑り支承のダ
ンパー機能向上及び初滑動向上を行う方法もある。 4.二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支
承 滑り部と免震皿の方式(特許 1844024号での免震復元装
置)に比べて、免震皿の面積で、ほぼ1/4になり、免
震皿を上下合わせても、ほぼ1/2になる。また、免震
皿同士が同面積のために密閉性が得られ、潤滑剤の蒸発
を防ぎ、防雨、防塵、また防錆により、摩擦が悪くなる
ことを防ぐ事が可能になる。 4.1.二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支
承 4.1.1.二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り
支承 4.1.2.引抜き防止付き三重(また三重以上の)免震皿免
震装置・滑り支承 上部免震皿と複数個の中間免震皿と下部免震皿からなる
三重(また三重以上の)免震皿免震装置・滑り支承にお
いて、スライド部材によって平行する対辺同士でその中
間免震皿を相互につなぎ、さらに、それと交差方向の平
行する対辺同士で、スライド部材によって次の中間免震
皿とを相互につなぎ、順次、前の中間免震皿と交差方向
に、平行する対辺同士で、スライド部材によって次の中
間免震皿とを連結させ、上部免震皿を免震される構造体
に取付け、下部免震皿を免震される構造体を支持する構
造体に取り付けることにより、 免震される構造体の免
震される構造体を支持する構造体からの引抜きを防止
し、かつ、滑り免震を可能にする。 4.2.中間滑り部持ち二重(または二重以上の)免震皿免
震装置・滑り支承 二重・三重・四重に滑り面(すべり面、転がり面)が得
られ、すべり性能が向上する。 4.2.1.中間滑り部(すべり型または転がり型) 転がり型中間滑り部として、ローラーまたはボールが考
えられるが、すべり型中間滑り部として、下向き凹型の
上部免震皿と同曲率または接する曲率を持つ凸型と、上
向き凹型の下部免震皿と同曲率または接する曲率を持つ
凸型とが合体した中間滑り部を挟み込むことにより、上
部下部の免震皿と滑り部との接触面積を大きくでき、摩
擦性能を良くすることができる。また、免震皿と同曲率
の中間滑り部の場合は、地震振動時にも、この中間滑り
部が免震皿の球面形状に追随して、接触面積を一定に保
つことができ、さらに、この中間滑り部の、上部下部の
免震皿と接する位置に、ローラー・ボール(ベアリン
グ)を設けた場合も同様に、地震振動時において免震皿
とこのローラー・ボール(ベアリング)との接触面積が
変化しないので有利である。さらに、すり鉢状、V字谷
面状の滑り面部を有する免震皿の場合、免震皿の底をロ
ーラー・ボール(ベアリング)等転がり型中間滑り部と
同曲率形状とすることにより、接触面積を一定に保つと
共に、耐圧性能を向上させることができる。 4.2.2.二重中間滑り部 中間滑り部が第一中間滑り部と第二中間滑り部とに分か
れることで、上記の4.2.1.の効果に加えて、三重に滑り
面(すべり面、転がり面)が得られ、また、滑り面部が
受け皿形状になるので潤滑油を充填しやすい。 4.2.3.三重中間滑り部 中間滑り部が第一中間滑り部と第二中間滑り部と第三滑
り部とに分かれることで、四重に滑り面(すべり面、転
がり面)が得られる。以上の二重以上中間滑り部に関し
て、中間滑り部同士が接する位置に、ローラー・ボール
(ベアリング)を設けると、首振りが容易になり、有利
である。 4.2.4.復元バネ付き中間滑り部持ち二重(または二重以
上の)免震皿免震装置・滑り支承 以上の4.2.中間滑り部持ち二重(または二重以上の)免
震皿免震装置・滑り支承の各装置において、中間滑り部
と上部免震皿、下部免震皿とをバネで繋ぎ、定位置への
復元力を持たせ、復元装置の機能を合せ持たせる。復元
装置としても、従来のほぼ半分に近い寸法にすることが
可能になる。 4.3.ローラー・ボール(ベアリング)入り二重(または
二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承 上記の4.1.1.〜4.1.2.の免震皿の間にローラー・ボール
(ベアリング)等を入れることにより、摩擦係数の低下
が図られ、高い免震性能が得られる。なお免震皿を掘り
下げるか周囲を立ち上げるかしてローラー・ボール(ベ
アリング)を挿入し、免震皿同士ががほぼ隙間なく密閉
状態になっているほうが、防塵等には適している。 4.4.シールまた防塵カバー付き二重(または二重以上
の)免震皿免震装置・滑り支承 4.1.〜4.3.の二重(または二重以上の)免震皿免震装置
・滑り支承の上部・下部(中間含む)免震皿をシールま
た防塵カバーで密閉することにより、潤滑剤の蒸発を防
ぎ、防雨、防塵、また防錆により免震皿・滑り部等の滑
り性能の低下を防ぐ事が可能になる。弾性シールの場合
には、中小地震では、シールの弾性範囲内で許容され、
シールが破れずにその密閉性が保持される。 5.重力復元型免震装置 5.1.重力復元型免震装置・滑り支承の滑り部の改良 免震皿と滑り部の接触面積をできるだけ大きくし、且
つ、振動時にも、その接触面積が変化しないように同じ
にできる。二重・三重に滑り面(すべり面、転がり面)
が得られ、滑り性能が向上する。 5.1.1.中間滑り部 中間滑り部を挟み込むことにより、摩擦性能を上げら
れ、地震振動時にも、この中間滑り部が、免震皿の球面
形状に追随するため、免震皿と滑り部の接触面積を一定
に保つことができる。また、この中間滑り部の、免震皿
と接する位置に、ローラー・ボール(ベアリング)を設
けた場合も同様に、地震振動時において免震皿とこのロ
ーラー・ボール(ベアリング)との接触面積が変化しな
いので有利である。共に、滑り部を、受け皿状の中間滑
り部が受ける形状であるため、潤滑油を充填しやすい。
また、2重に滑り面(すべり面、転がり面)が得られ、
滑り性能が向上する。 5.1.2.二重中間滑り部 5.1.1.における中間滑り部またはローラー・ボール(ベ
アリング)をもった中間滑り部を、第一中間滑り部また
はローラー・ボール(ベアリング)をもった第一中間滑
り部と第二中間滑り部またはローラー・ボール(ベアリ
ング)をもった第二中間滑り部とにより構成することに
よって、上記5.1.1.の効果に加えて、三重に滑り面(す
べり面、転がり面)が得られることで滑り性能がさらに
向上し、また、中間滑り部の首振り角度が大きくなるの
で、凹型の免震皿の減衰効果を上げられる。また、中間
滑り部同士が接する位置に、ローラー・ボール(ベアリ
ング)を設けると首振りが容易になり、有利である。 5.2.滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震装置・滑り
支承 5.2.1.滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震装置・滑
り支承 重力復元型免震装置・滑り支承において、滑り部を筒と
筒中に挿入されるバネ等と、その下部に突き出る形で挿
入される滑り部先端とにより構成する事によって、重力
復元型免震装置・滑り支承の作動時の垂直変位を吸収す
るだけでなく、垂直免震の機能を持たせることができ
る。この筒の上部に、雄ネジが挿入されている場合に
は、復元力の調整だけでなく、地震後の残留変位の矯正
も可能になる。 5.2.2.滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震装置・滑
り支承 8.1.2.2.3.の地震センサー(振幅)装置装備型自動復元
型固定装置の固定ピンを滑り部に、固定ピンの挿入部を
凹形状滑り面部を有する免震皿にすると、滑り部垂直変
位吸収型の重力復元型免震装置・滑り支承が可能にな
る。 5.3.縁切り型垂直変位吸収重力復元型免震装置・滑り支
承 重力復元型免震装置・滑り支承を使用しても、他の免震
装置に、垂直変位動の影響を及ぼさない重力復元型免震
装置・滑り支承である。免震される構造体と、重力復元
型免震装置・滑り支承の滑り部または免震皿のどちらか
一方とを、垂直方向にスライドし水平方向の移動は拘束
されているスライド装置によって繋ぐことにより、重力
復元型免震装置・滑り支承の地震時の振動による水平変
位は、免震される構造体に伝達されるが、垂直変位は伝
達されない。その事により、併用される引抜き防止装置
・滑り支承の垂直変位の遊びを設ける必要がなくなり、
風時の引抜き力によるがたつきも解消される。また、免
震される構造体の重心位置に設ける事により、一質点系
に近い振動を可能にし、地震時の動きを単純化させる効
果をも持つ。また、免震される構造体の重心を下げる効
果により、安定した免震性能が得られる。 5.4. 新重力復元装置 免震される構造体から吊材等で吊された重りを、免震さ
れる構造体を支持する構造体または基礎に設けられた挿
入孔を経由して、その下にまで吊されるように構成され
る、垂直変位動のない重力復元型免震装置である。免震
される構造体の重心を下げて、ロッキング現象等の問題
も少くし、安定した免震性能が得られる。また、重りと
免震される構造体を支持する構造体の間に、バネ等を付
加した場合、バネ等の強度分、重りを軽くする事が可能
となり、また最大振幅時の緩衝装置としても使うことが
できる。この装置は、バネ等による復元制御に比べ、免
震装置自体が固有周期を持たず地震周期に共振しないの
で、変位に比例しない一定の復元力が得られ、免震性能
が向上し、地震後の残留変位を消去する能力も大きい。
また、固定装置との一体型も容易である。 6.垂直免震装置 6.1.滑り部垂直変位吸収型の垂直免震装置・滑り支承 5.2.滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震装置・滑り
支承の応用であり、水平免震装置の免震皿上を滑る滑り
部を、筒とその下部に突き出る形で挿入される滑り部先
端からなる垂直免震装置とすることで、コンパクト化が
可能になる。筒中にバネ等を挿入することにより、垂直
変位の吸収に加え、復元力を高めたり、免震される構造
体の地震後の残留変位の矯正を可能にする。 6.2.垂直免震付き引抜き防止装置(復元付き含む) 十字型免震装置・滑り支承(復元付き含む)、また引抜
き防止装置・滑り支承により地震の水平力を吸収し、上
記免震装置に垂直方向に弾性のあるバネ等を地震垂直動
のみを吸収できるように設置することにより、地震の水
平力と垂直力の免震を分担し、垂直免震を可能にする。
また、2.1.の復元・減衰バネ付引抜き防止装置・滑り支
承に、このバネ等が設置される場合は、水平復元または
減衰性能をも持つ。 6.3.各層・各階ごとの垂直免震装置 免震される構造体を支持する構造体の基礎部(または低
層階)に設けた水平免震装置によって免震される構造体
全体を地震水平力から免震させ、地震垂直力に関しては
層単位または階単位で免震させる垂直免震装置を設置す
ることにより、地震の水平力と垂直力の免震を分担し、
建物等の構造体の垂直免震を現実的な形で可能にする。 6.4.引張材による垂直免震装置 免震される構造体の柱、梁、基礎等の支持材を、三方向
以上に引張材を張ることで支持し、引張材の弾性もしく
は引張り材の途中に設けられたバネ等の弾性によって、
免震される構造体の地震の水平力に対する免震に加え垂
直力に対する免震が可能となる。また、バネ等を用い
ず、弾性力の高い高張力の綱また高張力のワイヤー・ロ
ープ・ケーブル材を利用することにより、重量の大きい
構造体の垂直免震にも対応できる。また、バネ等を用い
る場合と用いない場合のいずれも、水平力免震としての
機能をも合せ持つ。 7.免震による地震発電装置 7.1. 免震による地震発電装置 免震装置と固定装置の活用により、地震エネルギーの三
次元的動きを上下運動(ピン型)、水平運動(ラックと
歯車型)の一次元の動きに、さらに回転運動にに変換し
て発電を行い、地震エネルギーを電気等の有益なものに
換えることが可能になる。 7.2. 地震発電装置型地震センサー 上記の 7.1.の地震発電装置を用いることで、地震エネ
ルギーを使用して他に電源を必要としない地震センサー
が可能になる。さらに、地震エネルギー発電により、固
定ピンの解除までを行える電気等のエネルギーを発生さ
せることが可能になる。 8.固定装置 8.1.地震作動型固定装置 通常時は免震される構造体と免震される構造体を支持す
る構造体とを固定して風揺れを防止する固定装置におい
て、地震時に地震の振動を感じると固定装置の固定が解
除される装置である。通常時は免震される構造体は免震
される構造体を支持する構造体に固定されているので、
安全である。 8.1.1. 剪断ピン型固定装置 免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
とを固定ピンによって固定し、地震時に一定以上の地震
力により固定ピン自体が切断されて固定解除を行う固定
装置である。この固定ピンの性質上、一回のみ作動型で
あり、簡易型に適している。またメンテナンスも簡易で
ある。 8.1.2.地震センサー(振幅)装置装備型固定装置 免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
とを固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
地震センサーまたは地震センサー(振幅)装置等によっ
て、一定以上の地震時に固定装置を解除する装置であ
る。8.1.1.の剪断ピン型固定装置に比べて地震に対して
感度の良い固定装置が可能になり、免震性能の向上を図
れる。 8.1.2.1.吊材切断型 8.1.2.地震センサー(振幅)装置装備型固定装置のう
ち、地震時に固定ピンを支えている吊材を切断すること
で、バネ等、または重力、または挿入部の形状(すり鉢
型等)などにより、挿入部から固定ピンが外れ、免震さ
れる構造体と免震される構造体を支持する構造体との固
定が解除されるような機構であり、簡易な仕組みである
ため、メンテナンス等の負担を軽減できる。 (1)地震センサー振幅装置装備型 8.1.2.1.地震センサー(振幅)装置装備型固定装置のう
ち、8.1.2.(1)に述べられているような、地震センサー
振幅装置により作動するタイプで、電源設備等を必要と
しない。地震センサー振幅装置の振幅が自由にされた重
り、またはその重りに連動された部材(押出し部・引張
り部等、必要によりレリーズを介したワイヤー・ロープ
・ケーブル・ロッド等)に刃が付き、地震時にその重り
の振幅が一定以上となると、その刃が固定ピンを支える
吊材を切断し、固定ピンがバネ等、重力、すり鉢等の固
定ピンの挿入部の勾配により、その挿入部から外れるよ
うに構成される。また、8.1.2.2.のロック解除型と同様
に、刃の出の調節、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッ
ド等の長さ(弛みの有無)または振子の吊り長さの調節
を可能とすることによって、地震感度を変更することが
できる。 (2) 地震センサー装備型 1) 一般 8.1.2.1.地震センサー(振幅)装置装備型固定装置のう
ち、8.1.2.(2) a)に述べられているような、地震センサ
ーとの連動により作動するタイプであり、地震センサー
装置から信号を伝える電線により連動するロック部材制
御装置に刃が付き、地震時に地震センサー装置が感知す
ると、ロック部材制御装置が作動して固定ピンを支える
吊材を切断し、固定ピンの挿入部から固定ピンが外れて
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
との固定が解除される。8.1.2.2.のロック解除型の地震
センサー装備型と同様に、作動する地震力について設定
等が容易である。 2)地震発電による地震センサー装備型 8.1.2.1.地震センサー(振幅)装置装備型固定装置のう
ち、8.1.2.(2) b)に述べられているような、地震発電装
置による地震センサーとの連動により作動するタイプで
あり、地震時に地震発電装置が作動し、その発電した電
力によりロック部材制御装置も作動して、このロック部
材制御装置に付けられた刃が固定ピンを支える吊材を切
断する。電気式でありながら、地震発電を利用するため
電源設備を必要とせず、作動する地震力について設定等
が容易である。 8.1.2.2. 間接方式(ロック解除型) 8.1.2.2.1. 基本形 8.1.2.地震センサー(振幅)装置装備型固定装置のう
ち、地震時に固定ピンのロック部材を外し、免震される
構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定が
解除されるように構成されている機構である。具体的に
は、固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震さ
れる構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する
構造体に設け、免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体とを、挿入部に固定ピンを挿入すること
よって固定し、地震時以外は、固定ピンに、固定ピンを
ロックするロック部材が係合されて風揺れ等を防止する
固定装置において、地震センサー振幅装置または電気式
振動計等の地震センサーをもち、前記ロック部材と接続
され、地震時にその加速度がある一定以上の大きさにな
ると、地震センサー振幅装置の重りの振幅がある一定以
上の大きさになり、重りにより直接またはそれに連動さ
れた部材によって、または地震センサーにより作動する
モーターまたは電磁石等の作動部材によって、固定ピン
のロック部材を解除し、免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体との固定が解除されるように構
成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装
備型固定装置である。ロック部材のみを操作するため、
直接固定ピンを操作する機構よりも、小さなエネルギー
で作動させることができる。 1) ロックピン方式 8.1.2.2.1.の形式のうち、地震時にロック部材が解除さ
れると、この固定ピンが外れる方向に働くよう取付けら
れたバネ等(バネ・ゴム・磁石等)、重力、また地震力
によって挿入部等からこの固定ピンが外れ、免震される
構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定が
解除される仕組みであり、機構が簡易であるためメンテ
ナンス等が容易である。 2) ロック弁方式 8.1.2.2.1.の形式のうち、固定ピンを支持する筒中を液
体・気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部
材を伴った固定ピンのロックを、この筒のピストン状部
材がスライドする端と端とを繋ぐ管か、ピストン状部材
に開いている孔かに設けた、ロック弁を、地震センサー
振幅装置と連動して開閉することにより行うもので、8.
1.2.2.4.(1) 4)遅延器と併用することで、装置をコンパ
クト化できる。また、以上の機構は、それぞれ(1) 地震
センサー振幅装置装備型と(2)地震センサー装備型の場
合に分かれる。(2)地震センサー装備型の中で特に効果
のあるのは、地震センサー装備型自動復元型固定装置の
うち、固定ピンの復帰を地震力を用いた自動復元とする
型であり、(1)の地震センサー振幅装置の代わりに地震
センサーを使ったもので、固定装置の解除時の感度の精
度が上げられ、固定ピンの復帰は、地震力だけを利用し
て行う。また、(2)地震センサー装備型において、2)の
地震発電による地震センサー装備型は、1)の地震センサ
ーの代わりに7.1.記載の免震による地震発電装置、また
は 7.2.記載の地震発電装置型地震センサーを用いる場
合で、固定装置の作動に当たって地震発電を利用するた
め電源設備を必要としない型である。 8.1.2.2.2. 電気等による自動復元型 8.1.2.地震センサー(振幅)装置装備型固定装置のう
ち、固定ピンが解除された場合に、地震後に電気等によ
り自動的に固定状態に復帰させるものである。具体的に
は、8.1.2.2.1.の地震センサー(振幅)装置装備型固定
装置(ロック解除型)の固定ピンに固定装置自動復元装
置が設けられ、地震後に、固定装置自動復元装置が、固
定ピンをロック部材の係合する位置に自動復元するもの
で、その位置は、固定ピンが完全に解除されたときに来
る位置に設置される。以上の機構は、(1) 地震センサー
振幅装置装備型と(2)地震センサー装備型の場合に分か
れる。 (2)地震センサー装備型において、2)の地震発電による
地震センサー装備型は、1)の地震センサーの代わりに7.
1.記載の免震による地震発電装置、または 7.2.記載の
地震発電装置型地震センサーを用いる場合で、固定装置
の作動に当たって地震発電を利用するため電源設備を必
要としない型である。 8.1.2.2.3. 地震力による自動復元型 8.1.2.地震センサー(振幅)装置装備型の固定ピン型固
定装置のうち、固定装置の固定ピンの挿入部をすり鉢形
状・球面形状等の凹形状にすることにより、固定装置解
除後の固定ピンの元の位置への、地震力による自動復帰
を可能にしたものであり、固定ピンの復元に当たって電
源設備等を必要としない。この方式は固定ピン型固定装
置全般(地震作動型固定装置、風作動型固定装置等)に
採用することが可能であり、特に、省力化方式である間
接方式(8.1.2.2.特に 8.1.2.2.1.と 8.1.2.2.4. また
は 8.2.の風作動型固定装置)においての採用は不可欠
とも言えるほど極めて有利となる。8.1.2.2.2.また8.1.
2.3.は電気制御式が一般的になるが、地震後の固定装置
の元の位置への復帰に関して、地震後の停電を考える
と、中小ビル以下では適用しにくい。この地震センサー
(振幅)装置装備型自動復元型固定装置は、電気に頼らな
いシステムにより、その問題を解決するものである。 8.1.2.2.4. 応用形 以下の発明は、8.1.2.以下の地震センサー(振幅)装置
装備型固定装置全般に使用可能なものである。 1)を除
けば、8.2.1.以下の風センサー装備型固定装置の間接方
式にも使用できる。 1) ロック部材が地震センサー振幅装置の重り型 地震センサー振幅装置の重りがロック部材を兼ねるよう
にしたもので、地震センサー振幅装置と固定装置が一体
化できる。地震時にこのロック部材を兼ねる重りが振動
状態となり、固定ピンから外れることで固定ピンを解除
する。また、固定ピンの挿入部をすり鉢形状・球面形状
等の凹形状にすることにより、地震力による固定装置の
復元を可能にする。 2) 二段以上ロック方式 固定ピンをロックする第一のロック部材、このロック部
材をロックする第二のロック部材、・・・のようにロッ
ク部材を二段以上に設け、最後のロック部材(二段目以
降)を地震センサー振幅装置と連動するようにしたもの
で、地震センサー振幅装置が固定ピンを解除するのに必
要な力、及びその際の引張長さまたは圧縮長さを小さく
押さえることができ、固定装置の作動感度を上げられ
る。 3) 二重以上ロック方式 固定ピンをロックするロック部材を二個以上設け、また
それぞれのロック部材について地震センサー振幅装置を
設置し、連動させたもので、複数のロック部材があるこ
とでより固定ピンのロックの安全性が増し、かつロック
部材が差し込まれる欠き込み・溝・窪みを浅くでき、固
定装置の作動感度を上げられる。したがって、二重以上
ロック方式については、複数のロック部材それぞれに、
それぞれに対応する地震センサー(振幅)装置が接続さ
れた場合に特に意味をもつ。つまり、地震センサー振幅
装置を複数設置し、それぞれについてロック部材を設
け、連動させたもので、複数のロック部材があることで
より固定ピンのロックの安全性が増し、かつロック部材
が差し込まれる欠き込み・溝・窪みを浅くできる。 4) 遅延器付き 地震時の免震効果を上げるため固定ピンの解除状態を持
続させるために、固定ピンの固定位置への戻りを遅延さ
せるものである(詳細は8.5.に記載)。 8.1.2.3. 直接方式(自動制御型固定装置) 8.1.2.2.2.に対し、免震される構造体の固定の解除まで
自動で行うものである。 8.1.2.4. 地震センサー(振幅)装置 8.1.2.4.1. 地震センサー(振幅)装置 地震センサー(振幅)装置は、地震センサー及び地震セ
ンサー振幅装置とに分けられる。 8.1.2.4.2. 地震センサー(振幅)装置の設置場所 地震センサー(振幅)装置の設置場所は、(地震に関し
ては)免震される構造体Aと免震される構造体を支持す
る構造体Bのどちらでも良いが、免震される構造体を支
持する構造体Bの方に設置することで地震以外の振動を
感知させないようにすることができる。また地震センサ
ーからの指令を電気等で送る場合は、地下等の場所も可
能である。 8.1.2.4.3. 地震センサー(振幅)装置の設計 (1) 地震センサー(振幅)装置の周期 1) 地震センサー(振幅)装置の周期設計 地震センサー(振幅装置)の重りの周期を、それが設置
される構造体の建てられれる敷地の地盤周期に合わせて
設定することにより、地震時初期の小さな揺れの段階か
ら、地震センサー(振幅)装置の重りが地盤周期と共振
し、大きく揺れて作動するため、地震センサー(振幅装
置)の感度を高めることができる。 2) 地震センサー振幅装置の重り共振装置 地震時に重りを共振させるためには、重りに繋がる(固
定装置へも繋がる)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッ
ド等に余裕(たるみ)を与える必要がある。しかし、た
るみを与えるとセンサー感度が落ちる。そこで、重りの
廻りに重りの衝突を受け、かつ重りともなる周囲材を設
け、その周囲材に固定装置に繋がるワイヤー・ロープ・
ケーブル・ロッド等を取付ける。そうすることにより、
地震時に重りを地震と共振させることができ、且つ固
定装置へ繋がるワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等
に余裕(たるみ)を与える必要もなくなる。 3) 地震センサー振幅装置の複数個重り共振装置 地盤の周期への対応に幅を持たせる地震センサーを考え
る場合、複数個の重りを設けて、振動周期をその重りご
とに変えることにより、地盤の固有周期への対応に幅を
持たせることが可能になる。 (2) 全方向感度 地震センサー振幅装置の重りの直上あるいは直下に、重
りの揺れが引張力あるいは圧縮力として伝わるようにワ
イヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等を設け、その延長
上の地震センサー振幅装置の筐体あるいは支持枠に(も
しくはその内部あるいは外部に)、すり鉢状またはラッ
パ形状の孔を持つ挿入部を設け、重りに接続されたワイ
ヤー・ロープ・ケーブル等をそこに通すことで、重りの
揺れの方位に関係なく、揺れの振幅によってのみ引き抜
き長さあるいは圧縮長さが決まる。このことにより地震
センサー振幅装置の感度を、地震力の方向によらず一定
とすることができる。 (3) 増幅器付き地震センサー振幅装置 地震センサー振幅装置に梃子・滑車・歯車等からなる
(変位)増幅機構を組込むことによって、連結している
ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等に伝えられる、
地震時の引張長さあるいは圧縮長さを増幅させ、地震初
期の小さな変位振幅にも対応できるようにすることで、
地震センサー振幅装置の感度を高めることができる。な
お、増幅器として梃子が使用された場合、梃子が全方向
からの地震力を伝達できるように構成されるものは、8.
1.2.4.3.の(2)と同様、地震力がどの方向から働いて
も、同等の感度(引抜き力または圧縮力の伝達)を可能
にする。 (4)増幅器付き地震センサー振幅装置(その2) 免震皿上に乗せた地震センサー振幅装置の重り(重力復
元型)を、よく転がることのできる形状とし、この重り
の上部に球面またはすり鉢等の凹形状の挿入部を設け、
(変位増幅のための)梃子の力点が挿入されている。こ
の梃子の支点は重りの直上にあり、作用点はさらにその
延長線上にあってワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド
等が連結されている。このことにより、地震時に梃子の
作用点には、重りの変位分と、重り(と凹形状挿入部)
の回転が与える変位分とを、梃子が増幅した変位が生
じ、連結されるワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等
に伝えられるため、地震センサー振幅装置の作動感度を
高めることができる。また、梃の支点を全方向の回転可
能とし、梃の力点が入り込む重りの挿入部の球面または
すり鉢等の凹形状に、梃の先端部が追随することで、全
方向からの地震力を伝達することができる。この方式で
は、重り自体が自由に転がることができるため、重りの
下にボール(ベアリング)を設置する必要は無い。 8.1.3.連動作動型固定装置 固定装置は、2か所以上に必要な場合が多いが、各装置
が同時にロック解除されない場合、構造体は固定されて
いる箇所に偏りが生じ、捩れた動きをしてしまう。連動
作動型固定装置はその問題を解決するものである。 8.1.3.1. 連動作動型固定装置 8.1.1.剪断ピン型固定装置を含む複数の固定装置からな
り、地震時に剪断ピン型固定ピンが折れるか切れるかす
ると、この剪断ピン型固定ピンと次の固定ピンのロック
部材とを繋いでいるワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッ
ド等が弛み、ロック部材がバネ・ゴム・磁石等により
(2個目の)固定ピンからはずれてロックが解除される
ことで、連動作動が行われるものである。このことによ
り、同時ロック解除の失敗による偏心ロック状態による
捩れ振動を防ぐほか、剪断ピン型固定ピンの場合、複数
の固定ピンが必ずしも同時に切断されないという欠点を
解決する。 8.1.3.2. 連動作動型固定装置 複数の固定装置からなり、それぞれの固定ピンのロック
部材が、固定ピンをロックまたはロック解除する方向に
スライドできるような状態で設置され、ロック部材同士
はワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッドまたレリーズ等
で連結されており、地震時にこのロック部材の一つが、
固定ピンを解除する方向で作動すると、その他の固定ピ
ンのロック部材も同時にそれぞれの固定装置を解除する
形で連動する。このことにより、同時ロック解除の失敗
による偏心ロック状態による捩れ振動を防ぐ。 (1)地震センサー(振幅)装置装備型 8.1.3.2. 連動作動型固定装置において、地震センサ
ー振幅装置の重りが、直接または伝達する部材を介し
て、ロック部材の一つに固定ピンを解除する方向で作用
し、連動によりその他の固定ピンのロックも解除するよ
うになっており、同時ロック解除の失敗による偏心ロッ
ク状態による捩れ振動を防ぐ。 (2)剪断ピン型 8.1.3.2. 連動作動型固定装置において、ロック部材
にロックされて固定されている剪断ピン型固定ピンが、
地震時に折れるか切れるかして、この剪断ピン型固定ピ
ンが重力またはバネ・ゴム・磁石等の力によってはずれ
ると、ロック部材のはまっている欠き込み・溝・窪みの
形状により、ロック部材が押し出される等してはずれ、
連動するその他の固定ピンのロックも解除するようにな
っており、同時ロック解除の失敗による偏心ロック状態
による捩れ振動を防ぐ。 8.1.3.3. 連動作動型固定装置 複数の固定装置からなり、それらの固定ピンをロックす
る複数のロック孔を持つロック部材が、各固定ピンをロ
ックまたはロック解除する方向にスライドできるような
状態で設置され、地震時にこのロック部材が、固定ピン
を解除する方向に作動すると、同時にすべての固定ピン
のロックが解除されるものである。このことにより、同
時ロック解除の失敗による偏心ロック状態による捩れ振
動を防ぐ。 (1)地震センサー(振幅)装置装備型 8.1.3.3. 連動作動型固定装置において、地震センサ
ー振幅装置の重りが、直接または伝達する部材を介し
て、ロック部材に固定ピンを解除する方向で作用し、連
動により同時にすべての固定ピンのロックが解除される
ようになっており、同時ロック解除の失敗による偏心ロ
ック状態による捩れ振動を防ぐ。 (2)剪断ピン型 8.1.3.3. 連動作動型固定装置において、ロック部材
にロックされて固定されている剪断ピン型固定ピンが、
地震時に折れるか切れるかして、この剪断ピン型固定ピ
ンが重力またはバネ・ゴム・磁石等の力によってはずれ
ると、ロック部材のはまっている欠き込み・溝・窪みの
形状により、ロック部材が押し出される等してはずれ、
同時にすべての固定ピンのロックが解除されるようにな
っており、同時ロック解除の失敗による偏心ロック状態
による捩れ振動を防ぐ。 8.1.3.4. 連動作動型固定装置 複数の固定装置からなり、それらの固定ピンをロックす
る複数のロック孔を持つロック部材が、各固定ピンをロ
ックまたはロック解除する方向に、一つの点を軸にして
回転できるような状態で設置され、地震時にこのロック
部材が、固定ピンを解除する方向で作動(回転)する
と、同時にすべての固定ピンのロックが解除されるもの
である。このことにより、同時ロック解除の失敗による
偏心ロック状態による捩れ振動を防ぐ。 (1)地震センサー(振幅)装置装備型 8.1.3.4. 連動作動型固定装置において、地震センサ
ー振幅装置の重りが、直接または伝達する部材を介し
て、ロック部材を、固定ピンを解除する方向で回転さ
せ、同時にすべての固定ピンのロックが解除されるよう
になっており、同時ロック解除の失敗による偏心ロック
状態による捩れ振動を防ぐ。 (2)剪断ピン型 8.1.3.4. 連動作動型固定装置において、ロック部材
にロックされて固定されている剪断ピン型固定ピンが、
地震時に折れるか切れるかして、この剪断ピン型固定ピ
ンが重力またはバネ・ゴム・磁石等の力によってはずれ
ると、ロック部材のはまっている欠き込み・溝・窪みの
形状により、ロック部材が押し出される等して、ロック
部材が回転してはずれ、同時にすべての固定ピンのロッ
クが解除されるようになっており、同時ロック解除の失
敗による偏心ロック状態による捩れ振動を防ぐ。 8.1.3.5. 連動作動型固定装置 1個もしくは複数の固定装置からなり、地震時に地震セ
ンサーからの電気信号により、同時にすべての固定ピン
のロックが解除されるものである。このことにより、同
時ロック解除の失敗による偏心ロック状態による捩れ振
動を防ぐ。 (1)電気で固定ピン自体が解除されるもの 8.1.3.5. 連動作動型固定装置において、1個もしく
は複数個の固定ピン自体が解除されるもので、同時ロッ
ク解除の失敗による偏心ロック状態による捩れ振動を防
ぐ。 (2)電気で固定ピンのロックのみが解除されるもの 8.1.3.5. 連動作動型固定装置において、1個もしく
は複数個の固定ピンをロックしているロック部材が解除
され、固定ピン自体はバネ・ゴム・磁石等あるいは地震
力等により解除されるもので、同時ロック解除の失敗に
よる偏心ロック状態による捩れ振動を防いでいるほか、
速やかさを要求される8.1.3.5.(1)の固定ピン自体を解
除する方式に比べ、必要な電力は小さくてすみ、また簡
易な機構で実現可能である。 8.2. 風作動型固定装置 風センサーにより、風時にのみ固定ピン等の固定装置の
作動部が作動して、免震される構造体が固定される。こ
の型のメリットは、8.1.地震作動型固定装置のように地
震力の大きさによらず、全ての微細な地震まで免震可能
だということである。 8.2.1. 風センサー装備型固定装置(一般型) 普段は、免震される構造体の固定は解除されていて、風
センサーの反応によって、一定以上の風力・風速・風圧
等になると、固定ピン等の固定装置の作動部がロックさ
れて免震される構造体を固定し、一定以下の風力・風速
・風圧等になると、固定ピン等の固定装置の作動部のロ
ックが解除される。このことにより、風時以外ではすべ
ての微細な地震まで免震が可能となる。また、風センサ
ーを回転可能な形状とし、常に風上を向くような機構と
することで、すべての方位の風に対応できる。 (1)直接方式 8.2.1. 風センサー装備型固定装置(一般型)におい
て、風センサー等で一定以上の風力・風速・風圧等を感
知すると、固定ピン等の固定装置の作動部が直接固定さ
れ、また一定以下になると直接固定されていた固定ピン
等の固定装置の作動部が解除される。このことにより、
風時以外ではすべての微細な地震まで免震が可能とな
る。 (2)間接方式(ロック解除型) 8.2.1. 風センサー装備型固定装置(一般型)におい
て、風センサー等で一定以上の風力・風速・風圧等を感
知すると、固定ピン等の固定装置の作動部のロック機構
が作動し、また一定以下になるとロック機構が解除とな
る。このことにより、風時以外ではすべての微細な地震
まで免震が可能となるほか、8.2.1.(1)の直接方式より
も作動に必要な力が小さく、機構を簡略にすることがで
きる。 1)ロック弁方式 8.2.1.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ンを支持する筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスラ
イドするピストン状部材を伴った固定ピンのロックを、
この筒のピストン状部材がスライドする端と端とを繋ぐ
管か、ピストン状部材に開いている孔かに設けたロック
弁の開閉により行うもので、風センサーと連動して、モ
ーターまたは電磁石等を稼動させ、このロック弁(ロッ
ク部材)を閉じさせるものと、風センサーからの機械的
力が、直接このロック弁(ロック部材)を閉じさせるも
のとがあり、共に装置のコンパクト化が期待できる。 2)ロックピン方式 8.2.1.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ン等の固定装置の作動部のロックを、固定ピン等の固定
装置の作動部の欠き込み・溝・窪みに挿入されるロック
ピン(ロック部材)により行うもので、風センサーと連
動して、モーターまたは電磁石等を稼動させ、このロッ
クピン(ロック部材)をロックさせるものと、風センサ
ーからの機械的力が、直接にこのロックピン(ロック部
材)をロックさせるものとがあり、共に8.2.1.(2) 1)ロ
ック弁方式に比べてロックの確実さが期待できる。 8.2.2. 風センサー装備型固定装置(油圧型) 8.2.1.一般型に対し、風センサーに風圧力を受ける風圧
板を設け、連動する油圧ポンプにより、風圧力を油圧力
に変換し、固定装置への連動をこの油圧力で行うタイプ
である。風時以外ではすべての微細な地震まで免震が可
能となる。 (1)直接方式 8.2.2. 風センサー装備型固定装置(油圧型)におい
て、風センサーに設けられた風圧板が受ける風圧力が一
定以上になると、この風圧力が変換された油圧ポンプか
らの油圧力が、直接(ピストン状部材を伴った)固定ピ
ン等の固定装置の作動部を作動させ固定を行い、また風
圧が一定以下になると風圧板と連動している油圧ポンプ
により、固定されていた固定ピン等の固定装置の作動部
が直接解除される。このことにより、風時以外ではすべ
ての微細な地震まで免震が可能となる。また、風圧板と
連動する油圧ポンプと、固定装置を作動させる油圧ポン
プとのシリンダーの大きさの比により、固定装置の風力
に対する感度の調節が可能である。つまり、風圧板と連
動する油圧ポンプのシリンダーを固定装置を作動させる
油圧ポンプに対して大きくするほど、風力に対して敏感
となる。なお風圧板を回転可能な形状とし、常に風上を
向くような機構とすることで、すべての方位の風に対応
できる。 (2)間接方式(ロック解除型) 8.2.2. 風センサー装備型固定装置(油圧型)におい
て、風圧板が受ける風圧力が一定以上になると、固定ピ
ン等の固定装置の作動部のロック機構が作動し、また一
定以下になるとロック機構が解除となる。このことによ
り、風時以外ではすべての微細な地震まで免震が可能と
なるほか、8.2.2.(1)の直接方式よりも必要な仕事は小
さく、機構は簡略にすることができる。 1)ロック弁方式 8.2.2.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ンを支持する筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスラ
イドするピストン状部材を伴った固定ピンのロックを、
この筒のピストン状部材がスライドする端と端とを繋ぐ
管か、ピストン状部材に開いている孔かに設けたロック
弁の開閉により行い、風センサーに設けられた風圧板が
受ける風圧力を変換した油圧力が信号として働いて、モ
ーターまたは電磁石等を稼動させ、このロック弁(ロッ
ク部材)を閉じさせるものと、油圧力が直接このロック
弁(ロック部材)を閉じさせるものとがあり、共に装置
のコンパクト化が期待できる。 2)ロックピン方式 8.2.2.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ン等の固定装置の作動部のロックを、固定ピン等の固定
装置の作動部の欠き込み・溝・窪みに挿入されるロック
ピン(ロック部材)により行うもので、風センサーと連
動して(油圧ポンプからの油圧力が信号として働い
て)、モーターまたは電磁石等を稼動させ、このロック
ピン(ロック部材)をロックさせるものと、風センサー
からの機械的力(油圧ポンプからの油圧力)が、直接こ
のロックピン(ロック部材)をロックさせるものとがあ
り、共に8.2.2.(2) 1)ロック弁方式に比べてロックの確
実さが期待できる。 8.2.3. 風センサー装備型固定装置(機械型) 8.2.1.一般型に対し、風センサーから固定装置までの連
動を、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等により伝
達される機械的力(圧縮力または引張力)で行うタイプ
である。 (1)直接方式 8.2.3. 風センサー装備型固定装置(機械型)におい
て、一定以上の風力・風速・風圧等になると、風センサ
ーの反応により、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド
等が機械的力(圧縮力または引張力)を受け、この機械
的力が信号として働いて固定装置を作動させ、固定ピン
等の固定装置の作動部を直接ロックするものと、この機
械的力が直接固定ピン等の固定装置の作動部に作用して
ロックを行うものとがあり、共に風時以外ではすべての
微細な地震まで免震が可能となる。 (2)間接方式(ロック解除型) 8.2.3. 風センサー装備型固定装置(機械型)におい
て、一定以上の風力・風速・風圧等になると、風センサ
ーの反応に連動した機械的力により、固定ピン等の固定
装置の作動部のロック機構が作動し、また一定以下にな
るとロック機構が解除となる。このことにより、風時以
外ではすべての微細な地震まで免震が可能となるほか、
8.2.3.(1)の直接方式よりも必要な仕事は小さく、機構
は簡略にすることができる。 1)ロック弁方式 8.2.3.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ンを支持する筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスラ
イドするピストン状部材を伴った固定ピンのロックを、
この筒のピストン状部材がスライドする端と端とを繋ぐ
管か、ピストン状部材に開いている孔かに設けたロック
弁の開閉により行い、一定以上の風力・風速・風圧等に
なると、風センサーの反応に、ワイヤー・ロープ・ケー
ブル・ロッド等を介して連動した機械的力が信号として
働いて、モーターまたは電磁石等を稼動させ、このロッ
ク弁(ロック部材)を閉じさせるものと、この機械的力
が直接にこのロック弁(ロック部材)を閉じさせるもの
とがあり、共に装置のコンパクト化が期待できる。なお
風センサーが風圧板を持つ場合は、風圧板を回転可能な
形状とし、常に風上を向くような機構とすることで、す
べての方位の風に対応できる。 2)ロックピン方式 8.2.3.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ン等の固定装置の作動部のロックを、固定ピン等の固定
装置の作動部の欠き込み・溝・窪みに挿入されるロック
ピン(ロック部材)により行うもので、一定以上の風力
・風速・風圧等になると、風センサーの反応に連動した
機械的力が信号として働いて、モーターまたは電磁石等
を稼動させ、このロックピン(ロック部材)をロックさ
せるものと、風センサーからの機械的力が、直接にこの
ロックピン(ロック部材)をロックさせるものとがあ
り、共に8.2.3.(2) 1)ロック弁方式に比べてロックの確
実さが期待できる。 8.2.4. 風センサー装備型固定装置(電気型) 8.2.1.一般型に対し、風センサーから固定装置までの連
動を電気信号で行うタイプである。ほかの方式に比べ制
御(タイマー等)や伝達機構(配線等)の自由度が高い
利点がある。 (1)直接方式 8.2.4. 風センサー装備型固定装置(電気型)におい
て、一定以上の風力・風速・風圧等になると、風センサ
ーの反応により電気的信号を送り、固定装置内のモータ
ーまたは電磁石等によって固定ピン等の固定装置の作動
部を直接作動させ固定を行うするものであり、風時以外
ではすべての微細な地震まで免震が可能となる。また、
タイマー等により、風力が一定以下になってから固定ピ
ン等の固定装置の作動部が解除されるまでの時間設定等
も可能である。 (2)間接方式(ロック解除型) 8.2.4. 風センサー装備型固定装置(電気型)におい
て、一定以上の風力・風速・風圧等になると、風センサ
ーの反応により電気的信号を送り、固定ピン等の固定装
置の作動部のロック機構が作動し、また一定以下になる
とロック機構が解除となる。このことにより、風時以外
ではすべての微細な地震まで免震が可能となるほか、8.
2.4.(1)の直接方式よりも必要な仕事は小さく、機構は
簡略にすることができる。 1)ロック弁方式 8.2.4.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ンを支持する筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスラ
イドするピストン状部材を伴った固定ピンのロックを、
この筒のピストン状部材がスライドする端と端とを繋ぐ
管か、ピストン状部材に開いている孔かに設けたロック
弁の開閉により行い、一定以上の風力・風速・風圧等に
なると、風センサーの反応により電気的信号を送り、モ
ーターまたは電磁石等を稼動させ、このロック弁(ロッ
ク部材)を閉じさせるものであり、装置のコンパクト化
が期待できる。 2)ロックピン方式 8.2.4.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ン等の固定装置の作動部のロックを、固定ピン等の固定
装置の作動部の欠き込み・溝・窪みに挿入されるロック
ピン(ロック部材)により行うもので、一定以上の風力
・風速・風圧等になると、風センサーの反応により電気
的信号を送り、モーターまたは電磁石等を稼動させ、こ
のロックピン(ロック部材)をロックさせるものであ
り、8.2.4.(2) 1)ロック弁方式に比べてロックの確実さ
が期待できる。 8.2.5. 風力発電機装備型固定装置 8.2.4. 風センサー装備型固定装置(電気型 )におい
て、風センサーに相当する部分が風力発電機であり、一
定以上の風力・風速・風圧等になると、風力発電機の発
生させる電力・電圧・電流等が、固定装置を作動させる
以上の値になって固定装置を作動させ、免震される構造
体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するも
のである。このことにより、電気型の利点を持ちつつ、
電源設備を必要としない装置が可能となる。 (1)一般型(直接方式含む) 8.2.5. 風力発電機装備型固定装置において、一定以上
の風力・風速・風圧等になると、風力発電機の発生させ
る電力・電圧・電流等が、固定装置を作動させる以上の
値になると固定装置内のモーターまたは電磁石等を稼働
させ、固定ピン等の固定装置の作動部を直接動かし固定
を行うものであり、風時以外ではすべての微細な地震ま
で免震が可能となる。また、タイマー等により、風力が
一定以下になってから固定ピン等の固定装置の作動部が
解除されるまでの時間設定等も可能である。 (2)間接方式(ロック解除型) 8.2.5. 風力発電機装備型固定装置において、一定以上
の風力・風速・風圧等になると、風力発電機の発生させ
る電力・電圧・電流等が、ロック機構を作動させる以上
の値になって固定ピン等の固定装置の作動部のロック機
構が作動し、また一定以下になるとロック機構が解除と
なる。このことにより、風時以外ではすべての微細な地
震まで免震が可能となるほか、8.2.5.(1)の直接方式よ
りも必要な仕事は小さく、機構は簡略にすることができ
る。 1)ロック弁方式 8.2.5.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ンを支持する筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスラ
イドするピストン状部材を伴った固定ピンのロックを、
この筒のピストン状部材がスライドする端と端とを繋ぐ
管か、ピストン状部材に開いている孔かに設けたロック
弁の開閉により行い、一定以上の風力・風速・風圧等に
なると、風力発電機の発生させる電力・電圧・電流等
が、モーターまたは電磁石等を作動させる以上の値にな
って、モーターまたは電磁石等を稼動させ、このロック
弁(ロック部材)を閉じさせるものであり、装置のコン
パクト化が期待できる。 2)ロックピン方式 8.2.5.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ン等の固定装置の作動部のロックを、固定ピン等の固定
装置の作動部の欠き込み・溝・窪みに挿入されるロック
ピン(ロック部材)により行うもので、一定以上の風力
・風速・風圧等になると、風力発電機の発生させる電力
・電圧・電流等が、モーターまたは電磁石等を作動させ
る以上の値になって、モーターまたは電磁石等を稼動さ
せ、このロックピン(ロック部材)をロックさせるもの
であり、8.2.5.(2) 1)ロック弁方式に比べてロックの確
実さが期待できる。 8.3. 固定装置の設置位置とリレー連動作動型固定装置 8.3.1. 一般 固定装置は、免震される構造体の重心位置またはその近
傍に、1カ所または複数箇所設置され、免震される構造
体に回転が生じない程度離れた、2カ所以上設置の場合
であれば、風揺れ等による回転に抑制し安定する。しか
し、2個以上設置された固定装置に関しては以下の問題
がある。地震作動型固定装置の場合、固定装置の固定の
解除が全て行われず、一か所だけが解除されなかった場
合、特に周辺位置の固定装置のうち一か所だけが解除さ
れなかった場合、この一か所の固定装置により地震動に
より偏心して捩れて振り回される可能性が生じる。その
問題を解決する必要がある。風作動型固定装置の場合、
固定装置の固定が全て行われず、一か所だけが固定され
た場合、特に重心位置の固定装置が固定されず、周辺位
置の固定装置のうち一か所だけが固定されている場合
は、風力によりこの固定された固定装置位置を中心にし
た回転が生じる。その問題を解決する必要がある。 8.3.2. 2個以上の固定装置の設置 地震作動型固定装置の場合、同時連動作動が望ましい
が、電気式連動でないと同時作動は難しく、また離れた
位置に設置された2個以上の固定装置の場合には、8.1.
3.連動作動型固定装置の採用も難しい。各固定装置の地
震感度に差を設ける事で、上述の問題を解決できる。 (1)重りをできるだけ重くした、増幅器付き地震センサ
ー振幅装置の採用 複数個の固定装置を同時に解除させるには、地震力の小
さい内に固定ピンが解除されている必要があるが、地震
センサー振幅装置の重りを大きくすること、地盤周期と
地震センサー振幅装置の重り等の周期を合わせること、
8.1.2.6.3.(3)増幅器付き地震センサー振幅装置を使用
することなどにより、地震センサー振幅装置の感度を上
げることで、問題を解決できる。特に増幅器を使用する
場合は、引き抜き長さまたは圧縮長さの増幅率に応じ、
引き抜き力または圧縮力が減じられるので、その分の重
り重量の増分を見込む必要がある。 (2)固定装置(敏感型・鈍感型)の設置による 地震時に複数個の固定装置を解除する場合、固定装置が
一個でも未解除による偏心ロック状態による捩れ振動
(偏心による回転)を防ぐため、重心またはその近傍に
位置する固定ピンが最後に解除される必要がある。重心
またはその近傍に位置する固定装置と、周辺に位置する
固定装置との間に、地震感度の差を設定し、前者を鈍感
型に、後者を敏感型にしておくことで、固定ピン解除の
時期をコントロールでき、重心またはその近傍に位置す
る固定ピンの解除が最後となるようにすることによっ
て、偏心による回転を防ぎ、複数個の固定装置の解除に
関する問題を解決できる。感度の設定に関しては、例え
ばロック部材の差込まれる固定ピンの欠き込み・溝・窪
みの奥行き、固定装置のロック弁の地震に対する感度、
地震センサー(振幅)装置の重りの重さ等を調節する、
または地震センサー(振幅)装置の周期を地震周期と合
わせる、合わせない等により設定が可能である。なお、
剪断ピン型固定装置の場合は、固定ピンの切断される感
度を調節する。また、8.2.の、風時に免震される構造体
を固定する、風作動型固定装置においては、免震される
構造体の重心位置(または重心近傍)以外の周辺位置
に、風センサー感度が低い、または固定ピン型固定装置
の場合は固定ピンがセット(=ロック・固定)されにく
い固定装置を設置し、免震される構造体の重心位置(ま
たは重心近傍)には、周辺位置に比べて、風センサー感
度が高いまたは固定ピンがセットされ易い固定装置を設
置することにより、風時に複数の固定装置が同時に固定
されない場合の問題、特に重心位置の固定装置が固定作
動されていず、周辺位置の固定装置が固定作動されてい
る場合は、風時に固定作動され位置を中心にした回転が
生じる問題を解決することが可能となる。 8.3.3. リレー連動作動型固定装置 複数の固定装置を設置し、それらの同時作動を考えた場
合、その確実性に関しては、機械式、電気式共に困難な
部分があった。特に地震作動型の固定装置の場合、同時
作動のときに各装置間の時間差があってはならず、また
(重心またはその近傍に位置する装置以外の)一つでも
解除されない場合の問題は大きかった。それに対し、こ
のリレー連動作動型固定装置は、複数の固定装置を、同
時作動させるのではなく、リレー式に順次に作動させ
て、一つの固定装置の作動が次の固定装置の作動の条件
とし、地震の初期のある時期までにすべての固定装置が
解除されているようにするもので、同時作動させる場合
よりも連動が確実になるだけでなく、リレーの最末端に
重心またはその近傍に位置する装置を配置し、これが最
後に解除されるようにすることで、偏心による回転を防
ぐことができる。 8.3.3.1. 地震作動型固定装置の場合 8.3.3. リレー連動作動型固定装置のうち、地震時に固
定装置が(地震力を利用して)解除されるタイプであ
り、地震センサー振幅装置、重心またはその近傍に配置
するリレー末端固定装置、その中間に1箇所または複数
箇所配置するリレー中間固定装置、及びそれらの装置を
連動させる部材(機械式の場合はワイヤー・ロープ・ケ
ーブル・ロッド等)からなる。この装置は、地震動があ
る加速度に達するより前に、リレー連動作動型固定装置
がすべて解除されるようにするものであるが、解除され
ない装置があったとしても、少なくとも重心またはその
近傍の固定装置もロック状態にあるため、耐震建築と同
等の状態が保証され、地震時の偏心による回転の問題は
解決されている。 8.3.3.1.1. リレー中間固定装置 8.3.3.1.地震作動型固定装置におけるリレー中間固定装
置は、地震センサー振幅装置と直接つながる、リレー第
1中間固定装置と、リレー第2以降中間固定装置とに分
かれる。 8.3.3.1.1.1. リレー中間固定装置(一般) 8.3.3.1.1. リレー中間型固定装置の場合、リレー第2
以降中間固定装置またリレー末端固定装置とには、ロッ
ク部材と固定ピンとの間または固定ピンとその挿入部と
の間に遊びがある。これは、リレー第1中間固定装置の
解除された後免震される構造体に水平移動を許し、この
リレー第1中間固定装置の作動によって、リレー第2以
降中間固定装置及びリレー末端固定装置のロック部材を
解除させ、地震力によりこれらの装置を作動させるため
のものである。地震時には、地震センサー振幅装置の重
りの揺れによって発生した引張力あるいは圧縮力が、ワ
イヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等によりリレー第1
中間固定装置の固定ピンのロックを解除する。そして地
震力により免震される構造体が、リレー第2以降中間固
定装置またリレー末端固定装置の、ロック部材と固定ピ
ンとの間の遊びまたは固定ピンとその挿入部との遊びに
より水平移動し、固定ピンが固定ピンの挿入されている
すり鉢等状の挿入部の勾配に従い動くことにより、固定
ピンが挿入部を脱して固定装置が作動する。このときの
地震力を受けた固定ピンの動きは、固定装置に組み込ま
れた連動機構により、引張力あるいは圧縮力へと変換さ
れて、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等により、
第2中間固定装置の固定ピンのロックを解除する。以降
順次リレー中間固定装置は解除されて、最後にリレー末
端固定装置を解除し、リレー連動作動型固定装置全体の
作動が終了する。このように、各固定装置の固定ピンの
ロック解除が、一つ前の固定装置(あるいは地震センサ
ー振幅装置)の作動によってなされるため、解除されな
い固定装置があったとしても、それ以降の装置は解除さ
れず、地震時の偏心による回転の問題は解決されてい
る。また、固定ピンのロック解除に要する力は、一つ前
の固定装置の固定ピンが受けた地震力を変換したもので
あるため、リレーが進んでも弱まることなく、常に同じ
力で固定装置を作動させていくことができる。 8.3.3.1.1.2. リレー中間固定装置(増幅器付) 8.3.3.1.1.1. リレー中間固定装置(一般)において、
固定装置に組み込まれた連動機構に梃子または滑車また
は歯車等の増幅器を加えることにより、固定ピンが固定
ピンの挿入されているすり鉢等状の挿入部の勾配に従い
動くことにより生じた小さい変位を、大きな変位に増幅
させて、次の固定ピンに連動させることが可能となる。 8.3.3.1.2. リレー末端固定装置の場合 8.3.3.1. (リレー連動)地震作動型固定装置における
リレー末端固定装置は、リレーの末端に位置する装置と
して、重心またはその近傍に配置される。この構成によ
り、周辺の固定装置全てが解除されない限り、重心また
はその近傍に配置された固定装置(リレー末端固定装
置)は解除されない。したがって複数の固定装置が解除
されていくあいだに、固定未解除箇所に偏りがある場合
に起こる、免震される構造体の捩れた動きを、防ぐこと
ができる。またリレー末端固定装置は、複数の系統のリ
レー連動作動型固定装置にそれぞれ対応した複数のロッ
ク部材を持つ場合が考えられるが、この場合は各々のリ
レー連動作動型固定装置の連結延長を短くできるため作
動が確実になり、加えて複数のロック部材がすべて解除
されないと固定装置が解除されないため、ロックの安全
性がより期待できる。 8.3.3.1.3. 遅延器の設置 リレー連動作動型固定装置において、リレー中間固定装
置及びリレー末端固定装置には、地震時に固定ピンのロ
ックが解除された後、ロック部材の(固定ピンをロック
する方向への)戻りを遅延させるための遅延器が必要で
ある。この遅延器は、リレー中間固定装置・リレー末端
固定装置のロック部材と地震センサー振幅装置の重りま
たは直前のリレー中間固定装置の連動機構との間を繋ぐ
ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等または各固定装
置内部に取付けられる。この装置により、地震時に一旦
解除された固定ピンのロックが、地震が終わらないうち
に再び入ってしまうという事態を避けることができる。
地震終了程度まで時間を稼ぐ遅延機構が望ましいが、数
秒程度時間を稼ぐものでも問題はない(詳細は8.5.に記
載)。 8.3.3.1.4. 引張力限定伝達装置 二つのL型の部材を相互に引掛かるように組むことによ
り、引張力のみを伝達し、圧縮力を伝達しないようにす
るものである。この機構により、ロック部材と地震セン
サー(振幅)装置の重りまたは地震センサーにより作動
するモーターまたは電磁石等の作動部材または直前のリ
レー中間固定装置の連動機構との間で、装置の作動に必
要な方向の力のみを伝達する機能を実現できる。 8.3.3.1.5. リレー連動作動型固定装置の配置構成 リレー中間固定装置は、免震される構造体の周辺部に設
置され、リレー末端固定装置は、免震される構造体の重
心部(または重心近傍)に設置される。各固定ピン同士
の連結・連動の仕方は、地震センサー(振幅)装置Jか
らまず周辺部にあるリレー第1中間固定装置に連結・連
動され、リレー第2以降中間固定装置(リレー2番目〜
n番目)に連結・連動された後、最後に、重心部に位置
するリレー末端固定装置G-eに連結・連動される。リレ
ー中間固定装置が一つしか無い場合は、リレー第1中間
固定装置G-m1が、直接にリレー末端固定装置G-eに連
結・連動される。最後に位置する、リレー末端固定装置
への連結・連動には、複数経路で伝達される場合があ
り、その場合、リレー末端固定装置には、その経路の個
数分のロック部材が設けられる。このことにより、免震
される構造体は、周辺部の固定が全て解除されてはじめ
て重心部の固定が解除され、偏心による回転運動を起こ
すことなく、すべての固定装置が解除されて免震状態に
至ることができる。また解除されない固定装置があって
も、同様に偏心による回転運動を起こす状態は避けるこ
とができる。 8.3.3.2. 風作動型固定装置の場合 風時には、免震される構造体をその重心において最初に
固定すればよく、そのために免震される構造体の重心位
置に設置された固定ピンが一番最初に作動するようにす
る。また、風力が一定以下になった後、免震される構造
体の固定が解除される際には、免震される構造体の重心
位置において最後まで固定されているのがよく、重心位
置に設置された固定ピンが一番最後に解除されるように
する。このことにより、同時には解除されない固定装置
があっても、偏心による回転運動を起こす状態はさける
ことができる。 8.3.3.2.1. リレー中間固定装置 リレー中間固定装置は風センサーと直接つながっている
ものと、直接はつながっていないものとがあり、前者を
リレー第1中間固定装置、後者をリレー第2以降中間固
定装置と呼ぶ。風センサーまたは直前のリレー中間固定
装置に連動している入力連動部と、次のリレー中間・末
端固定装置を連動させる出力連動部を持つ。入力連動部
は、一定以上の風力になると、風センサーまたは直前の
リレー中間固定装置の出力連動部からの指令で、固定ピ
ンをロックし、免震機構を固定する役割をし、出力連動
部は、次のリレー中間・末端固定装置の入力連動部へと
連結・連動しており、一定以上の風力になると次のリレ
ー中間・末端固定装置の入力連動部を作動させてこの固
定ピンをセットさせ、免震機構を固定する役割をする。
この機構によって複数のリレー中間固定装置の作動を連
動して行うことができる。 8.3.3.2.2. リレー末端固定装置の場合 リレー末端固定装置は直前のリレー中間固定装置と連動
する入力連動部のみあればよく、出力連動部38をもつ
必要は無いが、前記のリレー中間固定装置を、出力連動
部を使用しない形で使うという方法も可能となる。 8.3.3.2.3. リレー連動作動型固定装置の配置構成 風センサーに最初に連結・連動されるリレー第1中間固
定装置は、免震される構造体の重心部(または重心近
傍)に設置され、リレー第1中間固定装置から、周辺部
に設置されたリレー第2中間固定装置以降が、順に連結
・連動される。風力が一定以上になると、風センサーか
らリレー第1中間固定装置へ、リレー第1中間固定装置
からリレー第2中間固定装置へ(重心部から周辺部
へ)、というように順に指令が送られ、各固定装置が順
次作動していき、免震される構造体と免震される構造体
を支持する構造体を固定する。逆に、風力が一定以下に
なると、周辺部のリレー第2以降中間固定装置から順に
重心部のリレー第1中間固定装置へ連動し、各固定装置
が順次解除していき、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との固定を解除する。このことに
より、免震される構造体は、重心部の固定がなされてか
ら周辺部の固定され、また周辺部の解除がなされてから
重心部が解除されるため、偏心による回転運動を起こす
状態は常に避けることができる。 8.4. 抵抗装置としての固定装置 8.4.1. 風揺れ等抑制装置としての固定装置 (1) 風揺れ等抑制装置としての固定装置 挿入部に固定ピンを挿入することよって、免震される構
造体と免震される構造体を支持する構造体との風揺れ時
等の動きを抑制する風揺れ等抑制装置において、固定ピ
ン先端が挿入され固定ピンを固定する方の挿入部と固定
ピンを支持する方の挿入部のうち、一方を免震される構
造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体
に設け、固定ピンを固定する方の挿入部は、すり鉢形状
等の凹形状として、その挿入部に固定ピンを挿入するこ
とにより風に抵抗させ、かつ、固定ピンを支持する方の
挿入部には、抵抗器を採用して固定ピンの挿入部への挿
入に対する抵抗を調整可能とする(例えば、固定ピンの
取付けられたピストン状部材が筒中で液体や空気等を漏
らさずスライドするスライド機構とし、ピストン状部材
に孔が設けられるか、筒のピストン状部材がスライドす
る端と端とが管で繋がれているかして、ピストン状部材
がスライドする速度をこの筒内のピストン状部材のスラ
イドによって孔または管等を行き来する液体や空気等の
粘性抵抗によって調整可能とする)。それにより、固定
ピンの挿入部の、すり鉢形状等の凹形状の勾配でまず風
揺れに抵抗するが、固定ピンがその勾配により持ち上が
ろうとすると、今度は、抵抗器により(この例では、ピ
ストン状部材によるスライド機構の粘性抵抗により)抵
抗を受ける。以上のことから風揺れ等の抑制装置とな
る。 (2) 風揺れ等抑制装置としての固定装置(遅延器付き) さらに、(1)の機能に加えて、抵抗器に8.5.の遅延器を
使用し、かつ地震時には免震に対する抵抗にはならない
という機能を実現できる。8.5.遅延器の一例で説明する
と、筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドする
ピストン状部材を伴った固定ピンが、この筒中を出入り
する時の速度を、この筒のピストン状部材がスライドす
る端と端とを繋ぐ管と、ピストン状部材に設けられた孔
との開口面積の比によって設定するもので、固定ピンが
筒中に入るときは速やかに、筒から出るときは遅延され
るようにする事ができ、免震を妨げない。また、風揺れ
抑制機能の調整としては、筒のピストン状部材がスライ
ドする端と端とを繋ぐ管と、ピストン状部材に設けられ
た孔との開口面積の比の設定によっても可能となる。さ
らに、以上の(1)(2)に共通して言えることであるが、通
常の風揺れ抑制装置としてのダンパーは一方向に最低1
本は必要であるが、この機構であれば1本ですべての方
向の水平力に対応できる。 8.4.2. 固定装置・中央部窪み形の風揺れ抑制装置との
併用 この8.4.1.の風揺れ抑制装置としての固定装置と、固定
装置、後述の8.7.の免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制
装置のどちらかと、または両方と併用することで、風揺
れを抑え、地震時の快適な免震を期待できる。特に、重
心位置等に設置された固定装置1個と併用することで、
固定装置1個のみの場合に風によって生じる、設置点を
中心にした回転を防ぐことができ、且つ、当該装置のみ
で全ての風揺れに対応する場合よりも免震性能を向上さ
せることができる。 8.5. 遅延器 1)一般 固定ピン等の固定装置の作動部が地震時に解除されると
きは速やかに、地震中は固定状態に復しないかもしくは
固定状態に復するのが遅延されるようにする遅延器が必
要である。つまり、固定装置(リレー連動作動型固定装
置を含む)には、固定ピン等の固定装置の作動部が地震
時に解除された後、固定ピン等の固定装置の作動部もし
くはロック部材が固定状態に復するのを遅延させるため
の遅延器が必要である。この遅延器は、固定ピン等の固
定装置の作動部自体に取付けられるか、固定装置・リレ
ー中間固定装置・リレー末端固定装置のロック部材と地
震センサー振幅装置の重りまたは直前のリレー中間固定
装置の連動機構との間を繋ぐワイヤー・ロープ・ケーブ
ル・ロッド等または各固定装置内部に取付けられる。こ
の装置により、地震時に一旦解除された固定ピン等の固
定装置の作動部もしくはロック部材が、地震が終わらな
いうちに再び固定を行う位置に復帰してしまうという事
態を避けることができる。地震終了程度まで時間を稼ぐ
遅延機構が望ましいが、数秒程度時間を稼ぐものでも問
題はない。 2)油空圧シリンダー式 筒と、その筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライ
ドするピストン状部材を伴った部材とからなる遅延器
を、固定ピン等の固定装置の作動部に設けるか、固定装
置・リレー中間固定装置・リレー末端固定装置のロック
部材と地震センサー振幅装置の重りまたは直前のリレー
中間固定装置の連動機構との間に設けるか、ワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等を介して設ける等により、
このピストン状部材に対し、引張力あるいは圧縮力を伝
達するよう接続されている。このピストン状部材が筒中
を出入りする時の速度を、この筒のピストン状部材がス
ライドする端と端とを繋ぐ管とピストン状部材に開いて
いる孔との開口面積比(または筒に設けられた二つの孔
の開口面積比)、及びそれらのどちらかに設けられた弁
によって設定することができ、固定ピン等の固定装置の
作動部が筒中に入るときは速やかに、筒から出るときは
緩やかに(あるいは設置方向によりその逆に)する事が
できる。このことにより、固定ピン等の固定装置の作動
部、またはロック部材は速やかに解除されるが、その戻
り(固定)方向については遅延効果を与えることができ
る。 3)機械式 a) ガンギ車式 機械式遅延器のうち、ガンギ車式の発明である。ガンギ
車とアンクルを用いた機構で、このガンギ車にアンクル
の2本のつめがそれぞれ交互にかみ合い、アンクルがそ
の支点を中心に往復運動できる形で組み合わされてお
り、固定装置・リレー中間固定装置・リレー末端固定装
置のロック部材と地震センサー振幅装置の重りまたは直
前のリレー中間固定装置の連動機構との間の伝達力が、
または固定ピン等の固定装置の作動部の作動力が、この
ガンギ車に対し働きかけ、回転力となり、その回転力を
受けてガンギ車が歯一個分回転すると、1個目のつめが
ガンギ車の回転を一時押さえると同時にアンクルがガン
ギ車から力を受けて、支点を中心に動き、次の瞬間2個
目のつめがガンギ車を歯1個分回すと同時にアンクルは
先程と逆の方向に動いてはじめの状態に戻り、再び1個
目のつめがガンギ車の回転を歯1個分に止めるような機
構である。これにより、ガンギ車は常時回転力を受けて
いても、それを一定の設定した時間に合わせて解放で
き、かつ逆回転は拘束しないため、固定装置の固定また
はロックを解除する方向の力は拘束を受けずに伝えるこ
とができ、かつ固定装置の固定またはロックする方向の
力には遅延効果を与えることが出来る。 b)ラチェット式 機械式遅延器のうち、ラチェット式の発明である。重量
式重量抵抗型と水車式・風車式粘性抵抗型とがあり、と
もに歯車とラックを用いた機構である。この遅延器を、
固定ピン等の固定装置の作動部に設けるか、固定装置・
リレー中間固定装置・リレー末端固定装置のロック部材
と地震センサー振幅装置の重りまたは直前のリレー中間
固定装置の連動機構との間に設けるか、ワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等を介して設ける等により、この
ラックに対し、引張力あるいは圧縮力を伝達するよう接
続されている。このラックの移動の方向により、固定装
置の固定またはロックを解除する方向に対しては歯車と
ラックの歯が噛み合わず、ラックは抵抗を受けずに自由
に移動し、逆の方向に対しては歯が噛み合って歯車が回
転するようになっている。また歯が噛み合って歯車が回
転するとき、ラックの移動に対して、重量式重量抵抗型
では歯車の自重が、水車式・風車式粘性抵抗型では歯車
の回転と連動して回転する、粘性のある液体(気体)に
浸された水車(風車)等の装置が与える負荷が、それぞ
れ抵抗となるようになっている。この機構により、固定
装置の固定またはロックを解除する方向の力は拘束を受
けずに伝えることができ、かつ固定装置の固定またはロ
ックする方向の力には遅延効果を与えることが出来る。 c) 重力式 機械式遅延器のうち、重力式の発明である。歯車とラッ
ク及び重りとを用いた機構でる。この遅延器を、固定ピ
ン等の固定装置の作動部に設けるか、固定装置・リレー
中間固定装置・リレー末端固定装置のロック部材と地震
センサー振幅装置の重りまたは直前のリレー中間固定装
置の連動機構との間に設けるか、ワイヤー・ロープ・ケ
ーブル・ロッド等を介して設ける等により、このラック
に対し、引張力あるいは圧縮力を伝達するよう接続され
ている。重りは歯車を介してラックの移動と連動してお
り、その自重がラックの移動方向に対して、固定装置の
固定またはロックを解除する方向に対しては抵抗となら
ず(歯車の回転を助ける側)、固定装置の固定またはロ
ックする方向に対しては抵抗となるような仕組みとなっ
ている。この機構により、固定装置の固定またはロック
を解除する方向の力は拘束を受けずに伝えることがで
き、かつ固定装置の固定またはロックする方向の力の伝
達には遅延効果を与えることが出来る。 4) 摩擦式 摩擦式遅延器の発明である。ピストン状部材とその挿入
筒とからなる遅延器を、固定ピン等の固定装置の作動部
に設けるか、固定装置・リレー中間固定装置・リレー末
端固定装置のロック部材と地震センサー振幅装置の重り
または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間に設
けるか、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等を介し
て設ける等により、このピストン状部材に対し、引張力
あるいは圧縮力を伝達するよう接続されている。このピ
ストン状部材及び挿入筒の一方あるいは両方の内部に
は、ピストン状部材の移動方向に対して異なった抵抗を
与える表面部材が貼られている。この表面部材はそれ自
体の形状によって、あるいはバネ等を利用した機構によ
って、ピストン状部材の移動方向に対して異なる抵抗を
与える。この機構により、固定装置の固定またはロック
を解除する方向の力は小さい抵抗で伝えることができ、
かつ固定装置の固定またはロックする方向の力には大き
い抵抗を与えることができるため、この機構を遅延器と
して用いることができる。 5) 経路迂回式 経路迂回式遅延器の発明である。回転心棒を軸として自
由に回転する、円筒状のピストン状部材と、それが挿入
される筒とからなる遅延器を、固定ピン等の固定装置の
作動部に設けるか、固定装置・リレー中間固定装置・リ
レー末端固定装置のロック部材と地震センサー振幅装置
の重りまたは直前のリレー中間固定装置の連動機構との
間に設けるか、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等
を介して設ける等により、このピストン状部材に対し、
引張力あるいは圧縮力を伝達するよう接続されている。
このピストン状部材の表面には、移動方向に平行な直線
部分と、その直線部分の両端を結ぶ曲線部分とからなる
ループ状のガイドが、筒にはこのガイドの溝に嵌まるピ
ンがそれぞれ設けられ、ピストン状部材が移動すると、
このピンとガイドとによりピストン状部材が案内されて
回転するような機構になっている。ピストン状部材の移
動に伴いピンがガイドに沿って進む方向は直線部分から
曲線部分への一方向で、逆戻りをしない仕組みのため、
直線部分と曲線部分との延長距離の差と、曲線部分が移
動方向に対してなす角度とにより、ピストン状部材の移
動方向に対し、異なった抵抗を与えることが出来る。こ
の機構により、固定装置の固定またはロックを解除する
方向の力は抵抗を受けず速やかに伝達し、かつ固定装置
の固定またはロックする方向の力には大きい抵抗を与え
ることができるため、その力の伝達は遅延させることが
できるため、この機構を遅延器として用いることができ
る。 6)粘性抵抗式 粘性抵抗式遅延器の発明である。歯車とラック及び水車
(風車)等の装置を用いた機構である。この遅延器を、
固定ピン等の固定装置の作動部に設けるか、固定装置・
リレー中間固定装置・リレー末端固定装置のロック部材
と地震センサー振幅装置の重りまたは直前のリレー中間
固定装置の連動機構との間に設けるか、ワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等を介して設ける等により、この
ラックに対し、引張力あるいは圧縮力を伝達するよう接
続されている。この水車(風車)等の装置は、粘性のあ
る液体(気体)から、ラックの移動方向に対応する回転
方向ごとに、異なる大きさの粘性抵抗を受ける仕組みで
ある。それによってラックは、固定装置の固定またはロ
ックを解除する方向に対しては、小さな抵抗しか受けず
に移動し、逆の方向に移動するのには大きな抵抗を受け
る。この機構により、固定装置の固定またはロックを解
除する方向の力は拘束を受けずに伝えることができ、か
つ固定装置の固定またはロックする方向の力には遅延効
果を与えることが出来る。 8.6. 固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状 地震後の残留変位の生じる範囲内のどの位置にきても、
固定ピンによる免震される構造体の固定機能が働くよう
に、固定ピンによる固定ができる範囲を、地震後の予想
される残留変位と同じ範囲とすることにより、地震後の
残留変位に対処できる。さらにすり鉢状等の凹面形状
で、地震前の停止点に戻るように誘うことも可能であ
る。この固定ピンをロックできる範囲の形状として、球
面形状、すり鉢形状、凸凹の多い摩擦の加わる形状等が
あげられる。そして、すり鉢形状等を選択する場合に
は、8.1.2.2.3.の地震センサー(振幅)装置装備型自動
復元型固定装置による方法を選ぶことによって、元の位
置に戻すことも可能になる。また、上下に、つまり免震
される構造体と免震される構造体を支持する構造体とに
固定ピンが設けられ、下の固定ピンが上がり、上の固定
ピンが下がり、中間滑り部を挟んでロックする上下固定
ピン中間滑り部挟み型を考えた場合、二重免震皿免震装
置・滑り支承に使えることで、地震後の残留変位への対
処としてのすり鉢状等の凹面形状の大きさをほぼ半分に
でき、しかも、固定ピンが上下から各々出てくること
で、固定ピンの出を小さくでき、固定ピンの可動寸法を
小さくでき、電池等による作動を考えた場合でも、その
電池等の負担を小さくでき、地震力のみによる作動を考
えた場合でも、微小地震での作動を容易にする。 8.7. 免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置 8.7.1. 免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置 免震皿の中央部が、滑り部、中間滑り部、ボール、また
はローラーの形状で、また入り込む形状で、凹んだ形で
形成された免震皿をもつことにより構成される免震装置
・滑り支承であり、風揺れを抑制するものであり、簡易
な風揺れ抑制装置である。地震時の免震性能について
は、地震時に、中央部窪み形に滑り部、中間滑り部、ボ
ール、またはローラー等が入り込む心配があるが、 実際
は、地震は全方向に動くため中央部を通過するケースは
それほど多くない。とくに中央部窪み径が小さい場合
は、その確率は小さく、免震性能を落とさない優れた方
法である。 8.7.2.耐圧性能を加味した転がり滑り支承 また、免震皿の中央部を、その免震皿面を滑動する滑り
部、中間滑り部、ボール、またはローラーの曲率形状で
窪ませる(凹ませる)ことは、一般中高層建物のように
自重が大きい場合、免震皿側の耐圧性能を上げる効果と
風揺れ防止の効果とを合わせ持つ。 8.7.3. 固定装置との併用 この免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置とを併用す
ることにより、固定装置の設置個数を少なくすることが
できる。特に、固定装置1個(重心位置等)との併用の
場合は、固定装置を1個だけ使用した場合に起こりうる
風による免震される構造体の回転を、中央部窪み形の風
揺れ抑制装置によって防ぎ、かつ、この固定装置が風圧
力の荷重を分担するために、この中央部窪み形の風揺れ
抑制装置だけで全ての風揺れに対応する場合より、免震
性能を向上させることができる。 8.8. 底面の球面部とそれ以外の周辺部のすり鉢併用の
免震皿 8.8.1. 底面の球面部とそれ以外の周辺部のすり鉢併用
の免震皿 重力復元型免震装置・滑り支承(すべり転がり支承)の
免震皿の凹形状滑り面部としては、地震後の残留変位が
少なく、固有周期を持たないゆえに共振現象を起こさな
いすり鉢形状が望ましいが、風への抵抗を考えると、す
り鉢形状の勾配を大きくする必要がある。その場合、小
規模な地震を免震しにくく、大きな地震時も、すり鉢の
底のなす角度が鋭角になるほど、滑り部等の垂直動によ
る振動衝撃が大きくなり、スムースな免震が得にくい。
そこで、すり鉢の中心部の底を球面にすることより、小
さい地震も免震可能となり、大きな地震時にも、すり鉢
の鋭角な底部を通過することによる衝撃が無くなり、快
適な免震が可能となる。すり鉢形状滑り面をボールが転
がる構成の場合、特にその効果は顕著であり、すり鉢形
状滑り面を球面中間滑り部がすべる構成の場合でも効果
はある。またこのすり鉢底部の球面の固有周期を地震周
期と合わせておくことで、地震初期の小さな加速度の時
点で共振が発生し、その段階から免震状態へ移行するこ
とができる。滑り部等が球面の範囲を脱してすり鉢の部
分へ至れば、この共振現象は速やかに減衰する。このこ
とにより免震の初滑動加速度を低く押さえることができ
る。 8.8.2. 微振動用の自動固定ピンを重心に併用 しかし、8.8.1.で述べたようにすり鉢の底を球面にする
と、球面の範囲内では小さい風でも揺れが発生してしま
う(底面の球面部以上の振幅は抑制されるが)。そこ
で、底面の球面部以内の微振動による揺れ止めのため
に、地震時ロック解除型自動固定ピン(平常時はロック
され、地震時にロックが解除される自動固定ピン)を重
心またはその近傍に併用することにより、小さい風では
揺れなくなる。すり鉢形状滑り面をボールが転がる構成
の場合は、特にその効果は顕著であり、すり鉢形状滑り
面を球面中間滑り部がすべる構成の場合でも、効果はあ
る。 8.9. 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り
支承による風揺れ固定 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承
(4.参照)の利用により、風揺れ固定効果をもたら
す。中間滑り部が、凹曲面の免震皿の最も底の位置(地
震時以外の通常時の停止位置)に納まった時において、
上下の二重免震皿の双方が接して(中間滑り部のために
双方が接しない場合には、周辺部に縁を立てる等により
接して)、摩擦を発生するようにし、風揺れ等に対処す
る。ある一定以上の大きさの地震等が発生して、中間滑
り部が、凹曲面の免震皿の最も底の位置からずれると、
上の免震皿が浮き上がり、上下の二重免震皿が接しなく
なり、免震性能を下げる摩擦が発生しなくなる。さら
に、上下の免震皿の全周が接した二重(または二重以上
の)免震皿免震装置・滑り支承の場合には、免震皿の内
部が地震時以外の常時密閉され、潤滑剤の蒸発また雨さ
らしになる事、塵埃等がたまる事、また空気に暴露され
る事等による、滑り面部等の摩擦性能の低下を防ぐ事が
可能になる。 8.10. 手動型固定装置の併用 (1) 手動型固定装置の併用 積層ゴム等の場合、滑り支承とバネ等を使った場合、球
面またすり鉢等の凹面形状等の緩い勾配をもった免震皿
を有する支承の場合等に、免震性能を良くするためには
固有周期を長くしたいが、強風時に揺れが生じてしま
う。このような場合に、強風時用の手動で免震される構
造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定する
固定装置を一本また複数本併用することにより、高い免
震性能を実現し、且つ強風時の揺れを抑制できる。なお
このような場合でも、強風時用の手動の固定装置無しで
強風時の安全が保証されている必要がある。 (2) 自動解除固定手動型固定装置との併用 上記手動型固定装置に関して、強風後において固定解除
を忘れても地震時に固定装置が自動的に解除される装置
の発明であり、それが採用された免震構造の発明であ
る。 8.11. 地震後の残留変位への対処 8.11.1. すべり型免震装置の残留変異矯正 地震後の残留変異の矯正が困難であったすべり型免震装
置に対し、免震皿のすべり・転がりの摩擦面に、液体潤
滑剤が潤滑する溝と、当該免震皿の外側にその溝に液体
潤滑剤を流し込む孔を設け、地震後に揮発性の液体潤滑
剤をこの孔から流し込み、短期的に摩擦抵抗を小さくす
ることで地震後の残留変異の矯正を容易にすることがで
きる。揮発性の液体潤滑剤は矯正後にできるだけ速やか
に揮発し、風揺れ等に対して元の抵抗が得られるような
ものを選択する。 8.11.2. 重力復元型免震装置・滑り支承の免震皿の形状 重力復元型免震装置・滑り支承の免震皿の形状として
は、すり鉢形状とすることによって、滑り部等が通常の
位置に戻り易くなり、地震後の残留変位を少なくでき
る。 8.12. 風揺れ対策のための固定装置等の組合せ 軽量建物・構造体、特に軽量(木造・鉄骨系)戸建て住
宅に対し、いままで述べた風揺れ対策を組合せて使用す
ることで、単独以上の効果を発揮する。 (1) 重心部に固定装置と周辺部に食込み支承との併用 免震される構造体の重心またはその近傍に、固定装置
(8.1.地震作動型固定装置、8.2.風作動型固定装置)を最
低限一箇所と、免震される構造体の周辺部に食込み支承
(8.7.)を配置することで風揺れに対処できる。食込み
支承のみでは免震性能が悪くなり、固定装置のみでは重
心軸での回転対策としてリレー連動作動型固定装置(8.
3.3.参照)等が必要になるが、この機構は簡易ではない
ため、固定装置と周辺部に食込み支承を併用し、双方が
風荷重を適当な割合で分担することにより、食込み支承
のみの場合よりも免震性能を上げることができ、固定装
置も一装置のみで良いので、メンテナンスも容易となっ
て簡易化も図れる。 (2) 重心部に地震作動型固定装置と周辺部に風作動型固
定装置との併用 免震される構造体の重心またはその近傍に地震作動型固
定装置を最低限一箇所と、免震される構造体の周辺部に
風作動型固定装置を最低限一箇所とを配置することで、
風時の重心軸での回転を抑えることが可能になる。 (3) 重心部に地震作動型固定装置と、周辺部に風作動型
固定装置と食込み支承との併用 8.12.(2)の場合に加え、食込み支承を同時に配置するこ
とで、風時の重心軸での回転を抑えることが可能にな
る。 (4) 重心部に固定装置と周辺部に手動型固定装置との併
用 免震される構造体の重心またはその近傍に固定装置(8.
1.地震作動型固定装置、8.2.風作動型固定装置)を最低
限一箇所と、免震される構造体の周辺部に手動型固定装
置(8.10.)を最低限一箇所とを配置することで、風時
の重心軸での回転を抑えることが可能になる。手動型固
定装置について、風が吹き始めたら(また揺れ始めた
ら)、免震される構造体と免震される構造体を支持する
構造体とを、室内から電気等で固定する装置も考えられ
る。 (5) 自動解除固定手動型固定装置と自動解除自動復元型
固定装置との併用 (4)に関して、8.10.(2) 自動解除固定手動型固定装置の
採用の場合、その自動解除固定手動型固定装置は、免震
される構造体の重心またはその近傍に設置される固定装
置(8.1.地震作動型固定装置、8.2.風作動型固定装置)に
比べて、固定装置の解除の感度が地震に対して高く敏感
な手動型固定装置、つまり地震時に解除されやすい手動
型固定装置を設置することにより、地震時において、重
心部設置の固定装置に対し周辺部の手動型固定装置の固
定解除が遅れた場合に生じる捩れた動きの問題が解消さ
れる。 8.13. 杭折れ防止構法 上部構造(地上構造物)と杭等の基礎部とを構造的に縁
を切り、その両者間を(杭折れが起きない範囲の)ある
一定以上の地震力によって折れる固定ピンで繋ぐことに
より構成するものである。基礎部の柱受けとしては、柱
が外れるのを防ぐために周辺を立ちあげた柱より大きな
支持板を設置する。この支持板は、杭折れを防ぐためだ
けならばコンクリートでも良く、また形状は平面でもす
り鉢また球面等の凹曲面でも良い。同様に上部構造(地
上構造物)の柱等の基礎当たり部の材料は、杭折れを防
ぐためだけならばコンクリートでも良く、また形状は平
面でも基礎部と対称の台円錐また球面等の曲凸面でも良
い。また固定ピンも、剪断ピン同様、誘発切り込みの入
ったものでも良い。この構法により、地震力による杭の
破壊防止、及び上部構造(地上構造物)に働く地震力の
緩和が期待できる。またこの構法は、杭のあるすべての
構造体に使用できる。 9. 緩衝・変位抑制、耐圧性向上支承 9.1. 緩衝材付支承 ゴム等の弾性材また緩衝材を、免震皿等の免震装置・滑
り支承の周辺また縁に付けて、予想を上回る地震変位振
幅に対して、滑り部または中間滑り部等をその支承周辺
の弾性材また緩衝材に衝突させて対処する。この発明
は、油圧ダンパー等による場合に比べて安価であり、且
つ、メンテナンスの問題も少なく、調整の必要も無く、
偏心荷重の場合でも安定した免震性能が得られる。 9.2. 弾性材敷き支承 免震皿とその免震皿面を滑動する滑り部、中間滑り部、
ボールまたはローラーとにより構成されている免震装置
・滑り支承において、その免震皿面に弾性材を敷くこと
により、その免震皿面の滑り部、中間滑り部、ボールま
たはローラーに対する耐圧性能の向上と、地震時の応答
変位の抑制とを可能にする。 (1) 耐圧性向上 a) 基本形 その免震皿面に弾性材を敷くことにより、滑り部、中間
滑り部、ボールまたはローラーがその弾性材に食込むこ
とで免震皿への食込みを防止し、その免震皿面の滑り
部、中間滑り部、ボールまたはローラーに対する耐圧性
能の向上を可能にする。また当然、変位抑制効果も持
つ。 b) ボール食込み孔付き弾性材敷き支承 滑り部、中間滑り部、ボール、またはローラーの、地震
時以外の通常位置(中央部)に、その食込む形状に従っ
て弾性材に孔をけることにより、滑り部等の圧力を常時
受けることによる弾性材の疲労等の負荷を低減するもの
である。この方法は、耐圧性能を向上させ、食込み支承
よりも免震時の免震性能を落とさず、風揺れ防止する。
この孔に滑り部等の大きさよりも余裕を見た場合には、
小さい加速度時での免震性能も向上させる。以下の(2)
b)のすり鉢形状の弾性材敷き支承においても、同様の構
成が採用可能である。 (2) 変位抑制 a) 基本形 免震皿面に弾性材を敷くことにより、地震時の応答変位
の抑制に対応を可能にする。 b) すり鉢形状の弾性材敷き 免震皿面に敷かれる弾性材を、すり鉢または球面等の凹
形状にすることにより地震時の応答変位の抑制を可能に
する。また当然、 a) b)共に、免震皿3の耐圧性能も向
上する。 9.3. 変位抑制装置 スライドし合う部材同士の摩擦を大きくすることによっ
て地震の変位振幅を抑制し、スライドし合う部材同士の
一方が免震される構造体に、他方が免震される構造体を
支持する構造体に設けられることにより地震時の応答変
位の抑制を可能にする。 9.4. 衝突衝撃吸収装置 免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造
体とが、予想を越える変位振幅をもった地震によって衝
突する、外れ止め等の位置に設けられて衝突時の衝撃を
緩和する発明である。その衝突緩和の方法に関しては、
弾性的反発のある形ではなく、反発係数の低い弾性材
(低反発係数型)を用いる、座屈変形(座屈変形型)を
利用する、塑性変形(塑性変形型)を利用する等によっ
て、反発を最小限に抑えるのが望ましい。というのはそ
れによって衝突後の免震振動が乱されずに済み、衝突を
緩和することができるからである。 (1) 低反発係数型 免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造
体とが衝突する位置に、低反発係数の緩衝材また弾性材
を設けることによって、衝突時の衝撃を吸収する。 (2) 座屈変形型 免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造
体とが衝突する位置に、衝突時に弾性材が座屈する細長
比以上の弾性材を設けて、その弾性材の座屈によって、
衝突時の衝撃を吸収する。 (3) 塑性変形型 免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造
体とが衝突する位置に、衝突時に塑性変形する緩衝材を
設けることによって、衝突時の衝撃を吸収する。 10.免震装置の組合せと材料仕様 10.1. 形態の多様性に対応 全ての建物、特に戸建て住宅に免震を普及させる上で、
同一性能の免震装置のみを各支持位置へ設置して、免震
される構造体の形態、固定荷重・積載荷重形態の多様性
に対応させることを可能にすることが課題であった。そ
れは、バネ型復元装置または粘性減衰型装置を使用する
場合、それぞれの設置位置において免震される構造体か
らの荷重による応力が異なると、同一性能の装置では、
きれいな免震がなされずに捩じれが生じるからであり、
その調整は困難なものであった。さらに、固定荷重に比
べて積載荷重の影響が大きい木造等の軽量型戸建て住宅
では特に困難であった。以下の発明は、それを解決する
ものである。 (1) 滑り支承と摩擦型減衰・抑制装置と勾配型復元滑り
支承の使用 免震と復元と減衰・抑制に関しては、滑り支承(すべり
支承、転がり支承)と、すり鉢または球面等の勾配によ
る復元性能を持った滑り支承(勾配型復元滑り支承とい
う)と、摩擦型減衰・抑制装置のみを使用することによ
り構成されてなることによって、免震される構造体の形
態、固定荷重・積載荷重形態が変化に富む場合(変形形
態・変形平面・偏心荷重形態)であっても、免震される
構造体の各所に設置される復元・減衰装置を、同一性能
の装置、つまり単一の性能の装置とすることを可能にす
る。 (2) 固定ピン型固定装置の使用 風揺れ固定に関しては、免震時に抵抗のない固定ピン型
固定装置(実施例の8.(1)参照)のみを使用すること
により構成されてなることにより、免震される構造体の
形態、固定荷重・積載荷重形態が変化に富む場合(変形
形態・変形平面・偏心荷重形態)であっても、免震され
る構造体の各所に設置される復元・減衰装置を、同一性
能の装置、つまり単一の性能の装置とすることを可能に
する。 11.新積層ゴム・バネ、復元バネ 11.1. 新積層ゴム・バネ 従来の積層ゴムにおける、鋼とゴムとの付着性の問題、
鋼とゴムとを付着して積重ねてゆく製法上の問題、耐圧
性の問題、防火上の問題等を解決するものである。鋼と
ゴムとを一層ごとに付着させずに鋼だけを積層させ、鋼
の中心部を欠き、その中心部にゴムまたコイルバネを充
填させる方法をとる事により、鋼と鋼とを積層させるの
で、鋼とゴムとの付着性の問題はなくなり、鋼とゴムと
を付着して積重ねてゆく製法上の困難も解消する。耐圧
性能に関しては、ゴムを挟まず鋼と鋼とが積層するので
鋼自体の耐圧性能が得られ、また、ゴムが内部に封じ込
められ、直接外部に露出しないため防火上の問題も解決
する。 11.2. 復元バネ 縦型にバネ等を設置することは水平のどの方向にも復元
性能を得られる反面、僅かな水平変位での復元力に乏し
い。この発明は、その問題を解決し、僅かな変位でも水
平方向向きの復元力を得られるようにし、その結果、こ
のバネ等により、免震される構造体に働く下方への引張
力も最低限にし、免震される構造体への負荷を小さくし
ている。 B.免震装置と構造法 12.免震構造による構造体設計法 12.1. 超高層建物・構造体 積層ゴム免震装置では対応しきれなかった長周期の超高
層建物・構造体でも、滑り型免震装置・滑り支承の使用
によって免震が可能となる。そのことにより、超高層建
物・構造体を、地震対策としての柔構造から風力では揺
れない程度の剛性をもつ構造(剛構造)にすることがで
き、風揺れをも防ぐことが可能となる。 12.2. 高塔状比建物・構造体 引抜き防止装置によって、従来の積層ゴム免震では不可
能だった引抜き力の働く高塔状比建物・構造体の免震を
可能にする。また、免震装置・滑り支承の摩擦係数をで
きるだけ下げ、1階等の地上に近い階の床等を重くする
ことにより、ロッキング等の問題も解消する。また、固
定装置によって、自重に対して、ある一定以上の風圧見
つけ面積のある構造体の風揺れ問題も解決する。 12.4. 軽量建物・構造体 免震装置・滑り支承等の免震装置によって、従来の積層
ゴム免震では固有周期が延びず、免震効果の得られない
軽量建物・構造体の免震を可能にする。また、摩擦係数
を下げることにより生じる風揺れ問題も、固定装置によ
って解決する。また、引抜き力が働く場合には、引抜き
防止装置によって対処もできる。 13.免震装置配置と免震装置設計 13.1. 免震装置配置 重心位置またその近傍にのみ、2箇所以上の復元装置を
装備し、それ以外は、復元力を持たない免震滑り支承と
する。これは経済的に有利である。また必要に応じて、
固定装置を配する。これも復元装置と同様に、重心位置
またその近傍にのみ、2箇所以上とするのが良い。箇所
数が多いと固定ピン解除また差込み時のタイムラグの心
配があり、特に固定装置に関しては、数が少ない事に越
したことはないが、一箇所では、風力による回転の心配
がある。それゆえ、2箇所以上設置するのが望ましく、
これも経済的に有利である。 13.2. 復元装置の復元能力の設計 滑り型免震装置の場合、復元可能な最小限の復元力に押
さえることが、免震性能上一番良い。凹形状の重力復元
型においては、復元が得られる限り、曲率半径はできる
だけ大きくし、また、バネ等の復元型においては、復元
が得られる限り、バネ定数はできるだけ小さくし、双方
ともに、復元力を最小限にするためには、免震装置・滑
り支承の摩擦係数を下げる事も必要である。そのこと
は、また免震性能を上げる事につながる。 14.免震装置設置と基礎部分の施工に関する合理化 低廉な簡易型の免震装置が可能になり、免震装置の水平
性維持の問題も解決される。また、1階の梁とそれに支
えられて床のコスト上の問題も解決する。また、プレハ
ブ・在来・2×4という上部構造の構法の違いを問題と
せず、上部構造の剛性のない場合の問題も解決する。
支承(すべり支承、転がり支承)に関するものである
(以下、免震装置と滑り支承とを「免震装置・滑り支
承」といい、また免震のための滑り支承「免震支承」と
いう)。滑り支承は、構造体とこの構造体を支持する構
造体との間に設けられるものであり、免震装置も、免震
される構造体と免震される構造体を支持する構造体との
間に設けられるものである。ここで発明された免震装置
は、当然、滑り支承として使用または応用できる。 【従来技術および解決しようとする問題点】本発明者兼
出願人は、特許 1844024号と特許 2575283号とで、免震
復元装置(重力復元型免震装置・滑り支承)・免震装置
(免震装置・滑り支承)・引抜防止装置(引抜防止装置
・滑り支承)・固定装置(風揺れ等の固定ピン装置)・
外れ防止装置の発明を、また特許 2504945号で、免震装
置の設置位置に関する発明をし、さらに特許 1778741号
で、引張材による垂直支持方式の発明をしているが、本
発明は、それらの改良発明および新たな免震装置・滑り
支承に関するものである。また、特許 1844024号および
特許 2575283号は、複数の装置が合わさることによって
十全な機能を発揮する形であった。その場合、材料の無
駄だけでなく、各種装置を個々別々に設置することにな
るため場所を取り、設置に懸かる人件費等もかさむ。そ
ういったことからも、また、垂直荷重の伝達位置という
限定された位置での設置の多さを考えても、1個で全て
の機能を果たす装置の発明が望まれた。 A.免震装置 1.十字型免震装置・滑り支承、また十字重力復元型免
震装置・滑り支承 特許 1844024号および特許 2575283号において、全方向
の復元性能を備えた免震復元装置としては、すり鉢状、
球面状等の凹形状滑り面部をもつ免震皿からなる、重力
により復元する免震復元装置があるが、この装置の免震
皿は、場所を取り、また、構造体および基礎からはみ出
している部分に力が加わった場合の支持強度にも問題が
あった。はみ出している部分の面積が小さくなるように
することが求められる。また重力復元型に特有の問題と
して、振動時の垂直変位に対応するために設けられた引
抜防止装置等の遊びにより、がたつきが生じるという問
題、風力等により免震される構造体に引抜き力が発生し
た時に衝撃が走るという問題を解決することが求められ
た。また、滑り支承の摩擦係数を下げること、引抜き防
止装置を複合させることが求められた。 2.引抜き防止装置・滑り支承の改良 2.1.復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承 特許 1844024号の引抜き防止装置に、復元機能または減
衰機能が装備されること、また、免震皿から滑り部等が
外れる事を抑制または防止することが求められた。 2.2.積層ゴム/ゴム/バネ付き引抜き防止装置・滑り支
承 特許 1844024号の引抜き防止装置と積層ゴム・ゴム・バ
ネとの複合が求められた。さらに、積層ゴムの、引抜き
力に対する抵抗力の欠如と、積層ゴムの座屈の問題(底
辺に対して高さの高い積層ゴムに顕著である)とを解決
する必要がある。 2.3.引抜き防止機能の増強 また、特許 1844024号の引抜き防止装置について、その
引抜き防止機能をさらに増強することが望まれる。 2.4.新引抜き防止装置・滑り支承 また、特許 1844024号の引抜き防止装置について、形の
バリエーションが求められ、特に、コンパクトなものが
求められる。また、そのような引抜き防止装置に復元装
置が複合されることもが求められた。 2.5.重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 引抜き防止装置と免震復元装置との複合が求められた。 2.6.引抜き防止装置・滑り支承の重力復元型免震装置・
滑り支承振動時垂直変位吸収装置 特許 1844024号の引抜き防止装置に併用される前述の重
力復元型免震復元装置の、振動時の垂直変位対応のため
の遊びにより、がたつきが生じるという問題、風力等に
より免震される構造体に引抜き力が発生した時に衝撃が
走るという問題を解決することが求められた。 2.7.引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(すべり
型) 特許 1844024号の引抜き防止装置・滑り支承について、
上部スライド部材・下部スライド部材間の摩擦係数を下
げることが求められた。 2.8.引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(転がり
型) 特許 1844024号の引抜き防止装置・滑り支承について、
上部スライド部材・下部スライド部材間の摩擦係数を下
げることが求められた。 2.9.引抜き防止装置・滑り支承の改良 特許 1844024号の引抜き防止装置・滑り支承について、
水平寸法を小さくすること、また転がり支承との兼用が
求められた。 3.滑り型免震装置・滑り支承のダンパー機能の向上及
び初滑動向上 特許 1844024号および特許 2575283号の免震装置また免
震復元装置等の滑り型免震装置・滑り支承に関しては、
初滑動を良くすること、また地震時の振幅を小さくする
ことが求められた。滑り型免震装置の問題として、摩擦
係数を大きくすると振幅は抑制されるが、初動加速度が
大きくなり、逆に、摩擦係数を小さくすると、初動加速
度は小さくなるが、振幅が大きくなるという問題があっ
た。そこで、このような問題を解決する減衰装置が求め
られる。つまり、初動加速度が小さく、すなわち免震感
度が高く、尚且つ一定以上の振幅を抑制するというよう
な減衰装置である。 4.二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支
承 特許 1844024号および特許 2575283号の免震装置また免
震復元装置の免震皿を小さくすること、さらにその密閉
性も求められた。また、免震皿と滑り部との摩擦を小さ
くし、接触面積をできるだけ大きくし、且つ、振動時に
も、その接触面積が変化せず同じであるようにしたい。
また、復元装置、引抜き防止装置との一体化も求められ
た。 5.重力復元型免震装置 5.1.重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承の滑り部
の改良 特許 1844024号および特許 2575283号の免震装置および
免震復元装置について、免震皿と滑り部の接触面積をで
きるだけ大きくし、且つ、振動時にも、その接触面積が
変化せず同じであるようにしたい。また、滑り性能を上
げること、首ふり角度を急にすることが求められた。 5.2. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿免
震装置・滑り支承 5.3. 縁切り型垂直変位吸収重力復元型免震装置・滑り
支承 重力復元型免震装置・滑り支承について、振動時の垂直
変位が吸収されるようにする必要がある。 5.4. 新重力復元型免震装置 バネ・ゴム等によるものではない長寿命の復元装置が求
められた。また、特許1844024号および特許 2575283号
の重力復元型免震装置では垂直変位が生じてしまい、垂
直変位のない免震復元装置(重力復元型免震装置・滑り
支承)が求められた。また、バネによる復元装置よりも
免震性能がよく、且つ、地震後の残留変位を消去する能
力が大きい復元装置が求められた。 6.垂直免震装置 今回の阪神大震災から、地震の垂直動を吸収できる垂直
免震装置の必要性が求められている。 7. 免震による地震発電装置 7.1. 免震による地震発電装置 地震エネルギーを電気等の役立つものに換えることが望
まれたが、ここで免震装置が活用できる。さらに、地震
エネルギーの三次元的動きを一次元の動きに換えるのが
困難であり、それを解決する方法も求められた。 7.2. 地震発電装置型地震センサー 電気を使用しない、地震エネルギーを利用した地震発電
による地震センサーの発明が望まれた。さらに、後述の
固定ピンの解除にまで使用できる量のエネルギーを発生
させうる大容量のものが望まれた。 8.固定装置 また、特許 2575283号の固定装置(固定ピン装置)につ
いて、その詳細な仕様についても明確にすることが求め
られた。阪神大震災では、建物が無事でも杭が壊れて駄
目になったケースが多かった。その対処法も考えられる
べきである。 9. 緩衝・変位抑制、耐圧性向上支承 予想を上回る地震変位振幅にも対処できるようにしてお
くことが必要である。また、滑り支承、特に転がり型支
承において耐圧性向上も必要である。 10.免震装置の組合せと材料仕様 免震装置同士の組合せと、その材料・仕様も決める必要
がある。 11.積層ゴムの改良、復元バネ 11.1. 積層ゴムの改良 また、従来の積層ゴムは、鋼とゴムとの付着性の問題、
鋼とゴムとを付着させて積重ねてゆく製法の困難さの問
題、また、耐圧能力の問題、防火上の問題等があり、も
っと簡易な製法で、これらの問題が解決する方法が望ま
れた。 11.2. 復元バネ 縦にバネを設置すると水平のどの方向にも復元性能を持
つことができるが、僅かな水平変位に対する復元力に乏
しい。その問題を解決する方法が望まれた。 B.免震装置と構造法 12.免震構造による構造体設計法 以上の免震装置・免震構造を利用した建物等の構造体設
計の、具体的方法も求められた。 12.1. 超高層建物・構造体 特に、柔構造の超高層では、地震時にも大きく揺れる
が、風時にも大きく揺れる。この問題を免震装置によっ
て解決する方法が望まれた。 12.2. 高塔状比建物・構造体 引抜き力が働く建物・構造体には、従来の積層ゴムは使
用できないため、高塔状比建物・構造体には、免震装置
は使用されなかった。この問題を解決する方法が望まれ
た。 12.4. 軽量建物・構造体 従来の積層ゴムを用いた免震装置の場合、免震される構
造体の固有周期が延びず、免震されないため、軽量建物
・構造体には、免震装置は使用されなかった。この問題
を解決する方法が望まれた。 12.5. 在来木造戸建て住宅/ 軽量(木造・鉄骨系)戸
建て住宅 (1) 土台床構面の形成 免震装置を装備する場合の、土台床構面をどう形成する
かを示すことが求められた。 13.免震装置設計と免震装置配置 滑り型免震装置について、その配置に関する内容と、そ
の際の復元装置の復元能力の設計に関する内容が求めら
れた。滑り型免震装置の施工時および施工後の水平性維
持の問題も解決する必要がある。 14.免震装置設置と基礎部分の施工に関する合理化 戸建て用の免震装置では、特に低廉な簡易型の免震装置
が求められている。免震される構造体と、それを支持す
る構造体とを分離する必要から、1階の梁とそれに支え
られる床が必要になり、それをいかに安くするかも課題
であった。また、プレハブ・在来・2×4という上部構
造の構法の違いを問題としない免震構法を開発するこ
と、また上部構造が剛性に欠けるという問題を解決する
必要があった。また、戸建て用にかかわらず、免震装置
の設置と基礎部分の施工に関する合理的工法が求められ
た。 【問題点を解決するための手段】この発明は、以上のよ
うな問題・課題を解決するものである。 A.免震装置 1.十字型免震装置・滑り支承、または十字重力復元型
免震装置・滑り支承 1.1. 十字型免震装置・滑り支承、または十字重力復元
型免震装置・滑り支承 特許 1844024号の免震装置(特許 1844024号の明細書の
第 8図〜第 9図)よりも材料が節約できるようにするた
めに、滑り面部を重ね合せ十字型にした免震装置・滑り
支承である(以下「十字型免震装置・滑り支承」とい
う)。また、特許 1844024号の発明の、一方向性(往復
を含む、以下同じ)復元免震皿による免震復元装置(特
許 1844024号の明細書の第 1図〜第 4図)に、全方向の
復元性能を持たせるために、凹形状の一方向性免震復元
装置を上下に交差させて係合させるという構成を発明し
た(以下「十字重力復元型免震装置・滑り支承」とい
う)。これは十字型免震装置・滑り支承と同様に、材料
を節約することにもなる。請求項1は、その発明であ
る。 1.2. 十字型免震装置・滑り支承、十字重力復元型免震
装置・滑り支承の中間滑り部 1.1.の十字型免震装置・滑り支承、十字重力復元型免震
装置・滑り支承の、上部スライド部材と下部スライド部
材との間の摩擦係数を下げ、また相互の滑り面の接触面
積を上げるために、両スライド部材の間に、中間滑り部
を設けることを発明した。請求項2は、その発明であ
る。さらに、その中間滑り部の、上部スライド部材、下
部スライド部材と接する位置に、ローラー・ボール(ベ
アリング)を設ける場合もある。 1.3. 十字重力復元型引抜き防止装置・滑り支承 また、請求項1項〜2項記載の発明と、特許 1844024号
の引抜き防止装置(特許 1844024号の明細書の第10図〜
第11図)とを一体化させることにより、引抜きを防止
し、且つ復元もするという免震装置・滑り支承が可能と
なる。(以下、「十字重力復元型引抜き防止装置・滑り
支承」という)。請求項3は、その発明である。また、
重力復元型免震装置に特有の、振動時の垂直変位に対応
するために設けられた引抜防止装置等の遊びにより、が
たつきが生じるという問題、風力等により、免震される
構造体に引抜き力が発生した時に衝撃が走るという問題
は、上部スライド部材のスライド孔を挟む下部材の下部
を下向きの凹形状にし、下部スライド部材のスライド孔
を挟む上部材の上部を上向きの凹形状にし、上下部スラ
イド部材が互いに滑走するように構成することにより、
解決する。請求項4は、その発明である。上部スライド
部材と下部スライド部材との間の摩擦係数を下げ、また
相互の滑り面の接触面積を上げるために、中間滑り部ま
たはローラー・ボール(ベアリング)をもった中間滑り
部を設ける場合が考えられる。請求項3の、請求項2項
記載の免震装置・滑り支承においての、発明が、それで
ある。 2.引抜き防止装置・滑り支承の改良 2.1. 復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承 特許 1844024号の引抜き防止装置のスライド孔に、水平
方向に、バネ・空気バネ・ゴム・磁石(磁石同士の反発
力吸引力等を使う)等(以下のすべての章で「バネ等」
と称する)を設けることにより、復元また減衰機能をも
たせることができる。請求項5項〜6−2項の発明はそ
れである。なお、このバネ等が、係合されたもう一方の
スライド部材に接すること無く、その途中までに設けら
れているという構成にすることにより、併用する免震皿
の滑り面から滑り部等が外れる可能性のある地震振幅の
場合にのみ抑制が働いて、免震皿の大きさ以内の地震振
幅に対しては抑制が働かず、免震性能を減じないという
効果が得られる。また、弾性力またはバネ定数が二段階
に変化する二段階バネ等を利用し、復元に適したものと
外れ防止に適したものとの二段階の弾性力またはバネ定
数をもったバネ等を設け、併用する免震皿の大きさ以内
の地震振幅には、復元バネ等が主に働いて、元の位置に
復元する効果を発揮し、免震皿の滑り面から滑り部等が
外れる可能性のある地震振幅時には、外れ防止バネ等が
働き、強い抑制が加えられ、免震皿の外れを防止する。
また、変位に応じて弾性力またはバネ定数が無段階に変
化するバネ等を使用することにより、免震皿の滑り面か
ら滑り部等が外れる可能性のある地震振幅ほど、強い抑
制が働き、免震皿の外れを防止することができる。ま
た、弾性力またはバネ定数が、二段階と無段階との間
の、三段階、四段階、…多段階に変化する弾性力またバ
ネ定数を持ったものを用いることもあり、請求項6−2
の発明がそれである。 2.2. 積層ゴム/ゴム/バネ付き引抜き防止装置・滑り
支承 請求項7項記載の発明は、特許 1844024号の引抜き防止
装置に、バネ等を複合させるというものである。これ
は、積層ゴムの引抜き力に対する抵抗力の無さの解決策
となる。また同時に引抜き防止装置が垂直荷重をカバー
するので、積層ゴム自体の座屈の問題(底辺に対して高
さの高い積層ゴムほど座屈しやすい)も解決され、大き
な変位に対応させるためには積層ゴムの幅を大きく大き
くする必要がなくなるため、積層ゴム自体のコンパクト
化と低コスト化が可能になる。 2.3. 引抜き防止機能の増強 特許 1844024号の発明の引抜き防止装置の引抜き防止を
増強するため、上部スライド部材・下部スライド部材の
中央部に、それらを貫く形で係合材を取り付けることを
発明した。請求項8項〜9項の発明がそれである。 2.4. 新引抜き防止装置・滑り支承 (1) 新引抜き防止装置・滑り支承 請求項10項記載の発明は、特許 1844024号での発明の
引抜き防止装置の、スライド孔を有さない上部スライド
部材・下部スライド部材の中央部に、それらを貫く係合
材を取り付けることにより、引抜き力に対応できるよう
にしたものである。 (2) 新引抜き防止装置・滑り支承 請求項10−2項〜10−3項記載の発明は、引抜き防
止装置・滑り支承の新しい形を提示したものであり、包
み込み合う関係のスライド部材からなるスライド装置と
して構成される。請求項10−2項の発明は、引抜き防
止機構が一重の場合、つまり、一重の包み込み合う関係
のスライド部材からできており、内側のスライド部材
が、水平にスライドできる余地をもって外側のスライド
部材に包み込まれることにより構成される場合であり、
内側のスライド部材と外側のスライド部材のどちらか一
方を免震される構造体に、他方を免震される構造体を支
持する構造体に設ける。請求項10−3項の発明は、引
抜き防止機構が二重以上の場合、つまり、二重以上の複
数の包み込み合う関係のスライド部材からできており、
一番内側のスライド部材が、水平にスライドできる余地
をもって、すぐ外側のスライド部材に包み込まれ、この
(二番目の)スライド部材が、水平にスライドできる余
地をもって、その外側のスライド部材に包み込まれる、
というふうに順次包み込み合う関係を成して構成されて
いる場合であり、一番内側のスライド部材と一番外側の
スライド部材のどちらか一方を免震される構造体に、他
方を免震される構造体を支持する構造体に設ける。 (3) 新引抜き防止装置・滑り支承 請求項10−4項〜10−5項記載の発明は、上記(2)
の新引抜き防止装置・滑り支承の装置を、上下に二組
設けることにより構成されたものである。 (4) 新引抜き防止装置・滑り支承のバネ付き 請求項10−7項記載の発明は、上記の新引抜き防止装
置・滑り支承に、復元バネ等を付けるというもので
あり、請求項10−2項、10−3項、10−4項、1
0−5項記載の免震装置・滑り支承において、内側のス
ライド部材と外側のスライド部材との間のそれぞれに、
もしくは一番内側のスライド部材と一番外側のスライド
部材との間に、コイルバネ、板バネ、螺旋板バネ、ゴ
ム、磁石等を設けることにより、復元力をもたせたもの
である。 2.5. 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 請求項10−6項〜11項は、引抜き防止装置と免震復
元装置を複合させたものである。 (1) 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 請求項11項記載の発明は、特許 1844024号の引抜き防
止装置に、特許 1844024号の免震復元装置を複合させる
たものである。 (2) 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 前記の2.4.(2) 新引抜き防止装置・滑り支承を重力復
元置型にするという方法もある。請求項10−2項、1
0−3項、10−4項、10−5項記載の免震装置・滑
り支承において、包み込み合う関係のスライド部材のう
ち、外側のスライド部材が、凹形状滑り面部を持ち、内
側のスライド部材が、その凹形状滑り面部を滑動できる
ように構成される。請求項10−6項の発明がそれであ
る。 (3) 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承のバネ付
き 請求項10−7項記載の発明は、上記の重力復元置型引
抜き防止装置・滑り支承に復元バネ等を付け、復元力
を補強するものである。請求項10−6項記載の免震装
置・滑り支承において、内側のスライド部材と外側のス
ライド部材との間のそれぞれに、もしくは一番内側のス
ライド部材と一番外側のスライド部材との間に、コイル
バネ、板バネ、螺旋板バネ、ゴム、磁石等を設けたもの
である。スライド部材同士間にバネ等を付けるという構
成は、2.4.(4)の新引抜き防止装置・滑り支承のバ
ネ付きの場合とほぼ同じである。 2.6. 引抜き防止装置・滑り支承の重力復元型免震装置
・滑り支承振動時垂直変位吸収装置 2.6.1. バネ付き部材での押さえ込み 請求項12項記載の発明は、特許 1844024号の引抜き防
止装置の両方のスライド孔内に、他方のスライド部材を
バネ等で押さえ込むプレート等の部材を取付けるという
ものである。それにより、併用する重力復元型免震装置
・滑り支承の、振動時の垂直変位に対応するために設け
られた遊びにより生じるがたつきの問題が解決され、ま
た風力等により引抜き力が発生した際の衝撃も吸収され
る。 2.6.2. 重力復元型免震装置・滑り支承と同じ曲率付き また、請求項12−1項記載の発明は、特許 1844024号
の引抜き防止装置・滑り支承の上部スライド部材・下部
スライド部材に、それと併用される重力復元型免震装置
・滑り支承の曲率と同じ勾配をもたせるというものであ
る。それにより、併用する重力復元型免震装置・滑り支
承の、振動時の垂直変位に対応するために設けられた遊
びにより生じるがたつきの問題が解決され、また風力等
により引抜き力が発生した際の衝撃も吸収される。 2.7. 引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(すべり
型) 請求項12−2項記載の発明は、特許 1844024号の引抜
き防止装置・滑り支承の、上部スライド部材と下部スラ
イド部材との間の摩擦係数を下げるために、上部スライ
ド部材と下部スライド部材との間に、中間滑り部(すべ
り型)またはローラー・ボール(ベアリング)をもった
中間滑り部(すべり型)を設けるというものである。 2.8. 引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(転がり
型) 請求項12−3項記載の発明は、特許 1844024号の引抜
き防止装置・滑り支承の上部スライド部材と下部スライ
ド部材との間の摩擦係数を下げるために、上部スライド
部材・下部スライド部材間に、中間滑り部としてローラ
ー・ボールを設けるというものである。 2.9. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 請求項12−4〜12−8項記載の発明は、特許 18440
24号の引抜き防止装置・滑り支承の、水平寸法を小さく
するためのものである。請求項12−4項記載の発明
は、スライド部材を三重にすることで、水平寸法を小さ
くするものである。上部スライド部材と下部スライド部
材との間に、中間部スライド部材が設けられ、また各ス
ライド部材は、横に細長く開口したスライド孔を有して
おり、上部スライド部材と中間部スライド部材、中間部
スライド部材と下部スライド部材とが、互いに交差する
方向に、双方のスライド孔に係合し、スライドできるよ
うに構成したものである。 2.10. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 請求項12−5項記載の発明は、上部スライド部材を構
成する下部材と、下部スライド部材を構成する上部材
の、どちらか、または両方が、上部下部スライド部材に
対して上下は拘束されながら水平にスライドするように
構成するというものである。請求項12−5−2項記載
の発明は、請求項12−5項記載の発明の、上部スライ
ド部材(上部免震皿)と下部スライド部材(下部免震
皿)との間に、すべり型中間滑り部または転がり型中間
滑り部を設けることにより構成される場合である。さら
に、請求項12−6項〜12−7項記載の発明は、12
−5項記載の発明に加えて、上部スライド部材(上部免
震皿)を構成する下部材の上部、下部スライド部材(下
部免震皿)を構成する上部材の上部に、スライド方向の
孔をもち、その上部下部スライド部材の交差する孔中
に、ローラーまたはボールを挟んで、転がり支承を兼用
させるというものである。 2.11. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 請求項12−8項記載の発明は、上部スライド部材と下
部スライド部材との間に、横に細長く開口したスライド
孔を有する中間部スライド部材を設け、上部スライド部
材と中間部スライド部材、中間部スライド部材と下部ス
ライド部材とを、互いに交差する方向に、双方のスライ
ド孔に係合し、スライドできるようにし、かつ、上部ス
ライド部材を構成する下部材と、下部スライド部材を構
成する上部材の、どちらか、または両方が、上部下部ス
ライド部材に対して上下は拘束されながら水平にスライ
ドするように構成したものである。 3.滑り型免震装置・滑り支承のダンパー機能向上及び
初滑動向上 3.1. 摩擦係数の変化 地震の初滑動を良くするために、免震皿の滑り面部にお
いて、中心部の摩擦係数を小さくする。また、振幅を小
さくするために、免震皿の滑り面部において周辺部の摩
擦係数を大きくする。また、この両方を組合せ、免震皿
の滑り面部において、中心部の摩擦係数を小さくし、周
辺部の摩擦係数を大きくする。それにより、地震の初動
加速度を小さくでき、しかも、一定以上の振幅を抑制す
る効果をより高めることができる。また、免震皿の滑り
面部において、中心部から周辺部に向かって、徐々に摩
擦係数を大きくしてゆく方法、また段階的に大きくして
ゆく方法もある。請求項13は、その発明である。ま
た、この方法は、粘性ダンパー等またバネ等に比べて、
摩擦係数によって簡単に減衰効果を変えられるだけでな
く、地震後の減衰効果も大きい。というのは、減衰抵抗
に関して、摩擦では速度と無関係で一定という関係であ
り、地震後の振動速度が弱まると減衰効果は大きくな
り、速やかに減衰するが、一方、粘性ダンパー等では速
度に比例し、またバネ等では振幅に比例するため、地震
後でも漸近線的なカーブになり、なかなか減衰しない。 3.2. 曲面率の変化 重力復元型免震装置・滑り支承において、免震皿の凹型
滑り面部の中心部の曲率半径を大きくし、周辺部の曲率
半径を小さくすることにより、ある一定以上の振幅の地
震に対して、滑り部が免震皿から外れないようにするた
めの、抑制効果を持たせることができる。請求項14の
発明は、その発明である。 3.3. 摩擦係数の変化と曲面率の変化 また、免震皿の、3.1.の摩擦係数の変化と、3.2.の曲面
率の変化とを、両方使って、滑り免震装置・滑り支承の
ダンパー機能向上および初滑動を向上させる方法もあ
る。 4.二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支
承 4.1. 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り
支承 4.1.1. 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑
り支承 免震皿の大きさを小さくするために、免震される構造体
と、それを支持する構造体との両方に、免震皿を取付
け、免震皿を上下二重(二重免震皿)にする方法を発明
した。この二重免震皿免震装置・滑り支承は、平面形状
滑り面部を持った免震皿同士で構成される場合と、平面
形状滑り面部を持った免震皿と凹曲面形状滑り面部を持
った免震皿とで構成される場合、または凹曲面形状滑り
面部を持った免震皿同士で構成される場合とがある。平
面形状と凹曲面形状との免震皿同士で構成される場合、
また凹曲面形状の免震皿同士で構成される場合は、上下
の二重免震皿の間に中間滑り部を必要とする。この二重
免震皿免震装置・滑り支承は、特許 1844024号の滑り部
と免震皿を持った免震装置または免震復元装置に比べ、
免震皿一枚あたりの面積はほぼ 1/4にとなり、上下の免
震皿を合わせても必要な材料はほぼ 1/2で良くなる。ま
た、上下二つの免震皿を同じ大きさにできることによ
り、地震時以外の常時における密閉性をも得ることがで
きる。また、当然、三重以上の免震皿による免震装置・
滑り支承も考えられる。請求項15〜16は、その発明
である。 4.1.2. 引抜き防止付き三重(また三重以上の)免震皿
免震装置・滑り支承 上部免震皿、中間免震皿、下部免震皿による三重免震皿
免震装置・滑り支承において、上部免震皿と中間免震皿
とをスライド部材でつなぎ(x軸方向=水平方向)、中
間免震皿と下部免震皿とをスライド部材でつなぐ(y軸
方向=水平方向)ことにより、上部免震皿と中間免震皿
と下部免震皿とが相互に連結して(z軸方向=鉛直方
向)、引抜き力に対処することができるようになる。ま
た、四重以上免震皿免震装置・滑り支承も同様に考えら
れる。請求項17〜18−2は、その発明である。 4.2. 中間滑り部持ち二重(または二重以上の)免震皿
免震装置・滑り支承 4.2.1. 中間滑り部(一重) 4.2.1.1. 中間滑り部 中間滑り部には、すべり型のものと転がり型のものと
が、考えられる。下向きの平面または凹曲面をもつ上部
免震皿と、上向きの平面または凹曲面をもつ下部免震皿
とで構成され、上部免震皿と下部免震皿との間に、中間
滑り部(すべり型または転がり型)、またはローラー・
ボール(ベアリング)をもった中間滑り部が挟み込ま
れ、また、上部免震皿、下部免震皿と中間滑り部との間
にローラー・ボール(ベアリング)がはさまれる場合も
ある。また、三重以上の免震皿の場合には、免震皿ごと
に挟み込む場合もある。請求項19は、その発明であ
る。 4.2.1.2. 中間滑り部(すべり型) 4.2.1.1.の、中間滑り部を持った二重の免震皿(凹曲面
免震皿)からなる免震装置において、上部免震皿の凹型
と同曲率または接する曲率を持つ凸型と、下部免震皿の
凹型と同曲率または接する曲率を持つ凸型とが合体した
形の中間滑り部を、上部免震皿と下部免震皿の間に挟み
込むという構成により、中間滑り部は1つの場合でも、
中間滑り部と上部免震皿、中間滑り部と下部免震皿との
接触面積をともに、振動時でも一定にできるか、または
それに近付けるようにすることができる。請求項20
は、その発明である。 4.2.1.3. 中間滑り部(転がり型) 4.2.1.3.1. 中間滑り部(平面、球面またすり鉢状免震
皿) 請求項20−2項は、下向き凹型の球面またはすり鉢状
の滑り面部を有する上部免震皿と、上向き凹型の球面ま
たはすり鉢状の滑り面部を有する下部免震皿と、これら
の免震皿に挟まれたボールを持ち、上部免震皿を免震さ
れる構造体に、下部免震皿を免震される構造体を支持す
る構造体に設けることにより構成される免震装置・滑り
支承の発明である。特に、すり鉢状の免震皿の場合に
は、すり鉢の底を、ボールと同曲率の球面形状にし、す
り鉢はそれに接する形で形成されるのが良い。この事に
より、すり鉢状にも拘らず、ボールと免震皿の接触面積
を大きくすることができ、耐圧性能が高くなる。このこ
とは、心配される経年後のボールの免震皿への食い込み
を、最小限に抑えることができる。というのは、問題と
なるのは、通常時(小変位の小地震の時を含む)におけ
る食い込みであり、この形状を採ることにより、通常時
の、ボールと免震皿の接触面積を大きくでき、免震皿に
かかる単位面積あたりの荷重を小さくすることができる
からである。 4.2.1.3.2. 中間滑り部(円柱谷面状またV字谷面状免
震皿) また、下向き凹型の円柱谷面状またはV字谷面状の滑り
面部を有する上部免震皿と上向き凹型の円柱谷面状また
はV字谷面状の滑り面部を有する下部免震皿と、これら
の免震皿に挟まれたローラーによって構成される免震装
置・滑り支承の場合も同様である。請求項20−3は、
その発明である。 4.2.2. 二重中間滑り部 請求項21項の発明は、4.2.1.の免震装置・滑り支承に
おいて、中間滑り部を二重にするというものである。中
間滑り部またはローラー・ボール(ベアリング)をもっ
た中間滑り部が、上下に、第一中間滑り部と第二中間滑
り部とに分かれ、互いに同一球面率の球面同士で重なり
あう形で、上下の凹型の免震皿に挟み込まれる。具体的
には、4.2.1.において、中間滑り部またはローラー・ボ
ール(ベアリング)をもった中間滑り部が第一中間滑り
部と第二中間滑り部とに分かれ、上部または下部免震皿
のどちらか一方の凹型滑り面部と同一球面率の凸型球面
滑り面部をもち、且つその凸型の反対部は凸(または
凹)型球面滑り面部をもつ第一中間滑り部と、その反対
部の凸(または凹)型球面滑り面部と同一球面率の凹
(または凸)型球面滑り面部をもち、且つその凹(また
は凸)型の反対部は、上部または下部免震皿のもう一方
の凹型滑り面部と同一球面率の凸型球面滑り面部をもつ
第二中間滑り部とからなり、この第一中間滑り部及び第
二中間滑り部とは、互いに同一球面率の球面滑り面部同
士で重なりあう形で、上部及び下部免震皿に挟み込まれ
ることにより構成される。 4.2.3. 三重中間滑り部 請求項22項の発明は、4.2.1.の免震装置・滑り支承に
おいて、中間滑り部を、三重にするというものである。
中間滑り部またはローラー・ボール(ベアリング)をも
った中間滑り部が、上下に、第一中間滑り部、第二中間
滑り部、第三中間滑り部に分かれ、それらはそれぞれ互
いに同一球面率の球面同士で重なりあう形で、上下の凹
型の免震皿に挟み込まれる。具体的には、4.2.1.におい
て、中間滑り部またはローラー・ボール(ベアリング)
をもった中間滑り部は第一中間滑り部と第二中間滑り部
と第三中間滑り部とに分かれ、上部または下部免震皿の
どちらか一方の凹型滑り面部と同一球面率の凸型球面滑
り面部をもち、且つその凸型の反対部は凹(または凸)
型球面滑り面部をもつ第一中間滑り部と、その反対部の
凹(または凸)型球面滑り面部と同一球面率の凸(また
は凹)型球面滑り面部をもち、且つその凸(または凹)
型の反対部は凸(または凹)型球面滑り面部をもつ第二
中間滑り部と、その反対部の凸(または凹)型球面滑り
面部と同一球面率の凹(または凸)型球面滑り面部をも
ち、且つその凹(または凸)型の反対部は、上部または
下部免震皿のもう一方の凹型滑り面部と同一球面率の凸
型球面滑り面部をもつ第三中間滑り部とからなり、この
第一中間滑り部、第二中間滑り部及び第三中間滑り部と
は、それぞれ互いに同一球面率の球面滑り面部同士で重
なりあう形で、上部及び下部免震皿に挟み込まれること
により構成される。 4.2.4. 復元バネ付き中間滑り部持ち二重(または二重
以上の)免震皿免震装置・滑り支承 請求項23項の発明は、以上の4.2.中間滑り部持ち二重
(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承の各装
置において、中間滑り部と上部免震皿、下部免震皿とを
バネ等で繋ぐことによって復元力を持たせ、復元装置の
機能を合せ持たせるというものである。 4.3. ローラー・ボール(ベアリング)入り二重(また
は二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承 4.1.1.〜4.1.2.の免震装置・滑り支承において、免震皿
の間にローラー・ボール(ベアリング)等5-e、5-fを
入れることにより、摩擦係数の低下が図られ、高い免震
性能が得られる。請求項24は、その発明である。 4.4. シールまた防塵カバー付き二重(または二重以上
の)免震皿免震装置・滑り支承 免震復元装置の免震皿の密閉性を得るために、二重(ま
たは二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承の、免震皿
の側面の周囲全周を、中小地震程度の揺れを許容するよ
うなシールまたは防塵カバーで密閉するという方法を発
明した。請求項24−2は、その発明である。 5.重力復元型免震装置 5.1. 重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承の滑り
部の改良 5.1.1. 中間滑り部 重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承の免震皿と滑
り部の接触面積が大きく、また地震時の免震振動時も一
定に保たれるようにするために、以下のような構成を発
明した。凹型球面滑り面部を有する免震皿と、この免震
皿の凹型滑り面部と同一球面率の凸型球面滑り面部をも
ち、且つその凸型の反対部に凹(または凸)型球面滑り
面部をもつ中間滑り部またはローラー・ボール(ベアリ
ング)をもった中間滑り部と、中間滑り部のこの凹(ま
たは凸)型球面滑り面部と同一球面率の凸(または凹)
型球面滑り面部をもつ滑り部とからなり、この中間滑り
部を、凹型の免震皿と滑り部との間に挟み込むことによ
り構成される免震装置・滑り支承である。請求項25
は、その発明である。 5.1.2. 二重中間滑り部 また、 凹型球面滑り面部を有する免震皿と、この免震
皿の凹型滑り面部と同一球面率の凸型球面滑り面部をも
ち、且つその凸型の反対部は凸(または凹)型球面滑り
面部をもつ第一中間滑り部またはローラー・ボール(ベ
アリング)をもった第一中間滑り部と、その反対部の凸
(または凹)型球面滑り面部と同一球面率の凹(または
凸)型球面滑り面部をもち、且つその凹(または凸)型
の反対部に凸(または凹)型球面滑り面部をもつ第二中
間滑り部またはローラー・ボール(ベアリング)をもっ
た第二中間滑り部と、この第二中間滑り部の前記凸(ま
たは凹)型球面滑り面部と同一球面率の凹(または凸)
型球面滑り面部をもつ滑り部とからなり、この第一中間
滑り部及び第二中間滑り部とは、互いに同一球面率の球
面滑り面部同士で重なりあう形で、凹型滑り面部の免震
皿と滑り部との間に挟み込まれることにより構成される
免震装置・滑り支承も発明した。請求項26は、その発
明である。 5.2. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿免
震装置・滑り支承 5.2.1. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿
免震装置・滑り支承免震復元装置の、免震皿の移動に
より生じる滑り部の垂直変位を吸収するために、滑り部
の上部に、垂直方向に弾性をもつバネ等を入れ、その上
をネジを切った押さえ材でそのバネ等を押さえる。その
バネ等の働きで、滑り部の垂直変位が吸収される。この
押さえ材をネジ方向に締めたり、緩めたりすることによ
り、復元力・減衰力を変えることができる。押さえ材を
ネジ方向に締める事により、地震後の残留変位を無くす
事も可能になる。またこのバネ等は、地震の垂直動に対
する免震効果をも持つ。請求項27は、その発明であ
る。 5.2.2. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿
免震装置・滑り支承 請求項45項記載の発明は、滑り部垂直変位吸収型の重
力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承に関する発明で
ある。8.1.2.2.3.の自動復元型固定装置の固定ピンを、
滑り部またはローラー・ボール(ベアリング)をもった
滑り部にし、固定ピンの挿入部を、凹形状滑り面部を有
する免震皿にしたもので、そうすることにより、滑り部
自体が垂直変位を吸収し得る、滑り部垂直変位吸収型の
重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承が可能にな
る。 5.3. 縁切り型垂直変位吸収重力復元型免震装置・滑り
支承 垂直変位を吸収するようにするために、以下のような装
置も発明した。重力復元型免震装置・滑り支承の滑り部
に、免震される構造体と水平力は伝達するが、垂直力は
伝達しない部材で、その部材の重さが、免震される構造
体に比べて、この重力復元型免震装置・滑り支承の復元
性を得られるほど、重い部材をもった重力復元型免震装
置・滑り支承である。請求項28は、その発明である。 5.4. 新重力復元型免震装置 免震される構造体にケーブル等で重りを接続し、免震さ
れる構造体を支持する構造体に、ケーブル等の入る大き
さの貫通口を免震される構造体の重りの支持位置の直下
となるように設け、その貫通口を通して免震される構造
体を支持する構造体の下にその重りを吊り下げる。地震
時には、免震される構造体の重りの支持位置とその孔と
がずれるが、重りによって、その位置のずれを矯正しよ
うとする力が働き、復元力が得られる。場合により、そ
の孔の周囲は、低摩擦材、潤滑材等でケーブルとその孔
の周囲の摩擦抵抗を最小限にすることもある。この重り
による重力復元型免震装置は、寿命が長く、しかも垂直
変位が生じない。バネ等による復元制御に比べて免震性
能がよく、地震後の残留変位を消去する能力も大きい。
請求項29〜31は、その発明である。 6.垂直免震装置 6.1. 滑り部垂直変位吸収型の垂直免震装置・滑り支承 請求項32は、免震装置・滑り支承、または重力復元型
免震装置・滑り支承の滑り部を挿入する筒内に垂直方向
にバネ等を入れて、滑り部先端を押出す機能をもたせ、
垂直変位を吸収するようにした発明である。 6.2. 垂直免震付き引抜き防止装置(復元付き含む) バネ等によって地震の垂直力に対して免震させる場合、
バネ等の座屈を防ぐために、水平力は逃がして、垂直力
だけを垂直バネ等に受け持たせなければならないので、
水平力を逃がせる機構となっている十字型免震装置、ま
た引抜き防止装置の上部スライド部材の上と下部スライ
ド部材の下の、どちらかまたは両方に垂直方向にバネ等
を入れることを発明した。2.1.の復元・減衰バネ付き引
抜き防止装置に、上述のように垂直方向にバネ等を入れ
る場合もある。請求項32−2は、その発明である。 6.3. 各層・各階ごとの垂直免震装置 特許 2504945号で、階・層単位ごとに免震装置を設ける
発明をしており、その応用にもなるが、水平力に対して
は、構造体の基礎部(また低層階)に設けた免震装置
(水平力免震装置)で構造体全体を免震させ、垂直力に
対しては、構造体全体を一括して免震するのは難しいの
で、何階単位かひとまとめにした層単位か、階単位で垂
直免震装置を設け免震させる。この垂直免震装置として
は、階単位での床免震が考えられるが、床・壁・天井を
一体にさせた箱を、層単位か、階単位で、地震の垂直力
から免震させる場合もある。請求項32−3は、その発
明である。 6.4. 引張材による垂直免震装置 特許 1778741号で、引張材による垂直支持の方式の発明
をしているが、この引張材に弾性をもたせることによ
り、垂直力の免震性能をもたせることが可能になる。
請求項32−4は、その発明である。 7. 免震による地震発電装置 請求項33項は、免震機構を使用しての、地震発電装置
の発明である。地震エネルギーを電気等に換える方法と
して、免震を活用するものである。 7.1. 免震による地震発電装置 地震エネルギーを電気等の役立つものに換える方法とし
て、免震が活用できるが、しかし、三次元的動きを一次
元の動きに換えるのが困難であった。以下の方法はこれ
を解決するものである。 1) ピン型 請求項33−1項は、凹形状の挿入部と当該挿入部に挿
入されたピンを有し、挿入部とピンのうち、一方を免震
される構造体または(免震される)重りに、もう一方を
免震される構造体を支持する構造体に設け、地震時に、
このピンが、凹形状の挿入部に沿って上り下がりし、そ
れに従って回転子が回転して、発電を行うように構成さ
れる地震発電装置である。凹形状の挿入部は、すり鉢形
状、球面等の凹形状が考えられる。この方法により、地
震エネルギーを上下運動に換えることで、二次元的動き
を一次元の動きに、さらに回転運動に換え、発電等をお
こなう。さらに、この方法によると、地震の垂直動も電
気エネルギー等に換えることができる。 2) ラックと歯車型 請求項33−2は、ラックと、ラックにより回転する歯
車のうち、一方を免震される構造体または(免震され
る)重りに、もう一方を免震される構造体を支持する構
造体に設け、地震時に、この歯車が、ラックによって回
転し、その回転により、発電を行うように構成される地
震発電装置である。この方法により、地震エネルギーを
水平運動に換えることで、二次元的動きを一次元の動き
に、さらに回転運動に換えることができる。 7.2. 地震発電装置型地震センサー 請求項33−3項は、地震発電装置による地震センサー
(以下、「地震発電装置型地震センサー」と言う)の発
明である。前記 7.1.の地震発電装置を利用することに
より、電気を使用しない地震エネルギーのみを使用した
地震センサーが可能になる。さらに、後述の固定ピン等
の固定装置の作動部の解除まで行える電気等のエネルギ
ーを発生させることも可能になる。 7.3. 地震(発電)センサーによる固定装置の解除 7.1.記載の免震による地震発電装置、または 7.2.記載
の地震発電装置型地震センサーを使用して、固定装置の
解除を行う。これには、自動制御装置が固定ピン等の固
定装置の作動部のロックのみを解除する間接方式と、自
動制御装置が固定ピン等の固定装置の作動部の解除を直
接行う直接方式との二通りがある。 8.固定装置 請求項35項〜55項記載の発明は、免震される構造体
と免震される構造体を支持する構造体とを固定して、風
揺れ等を防止するための固定装置に関するものである。
固定装置には、固定ピン等の係合材・摩擦材(以下、総
称して「固定ピン」と言う)からなる固定ピン型固定装
置(係合固体抵抗型固定装置)、シリンダーの中を可動
するピストン状部材による液体の流れの弁を閉めること
からなる油空圧シリンダー型固定装置(係合液体抵抗型
固定装置)等がある。また、作動型から、以下の8.1.地
震作動型固定装置と、8.2.風作動型固定装置との2種類
に分かれる。 8.1. 地震作動型固定装置 請求項35項記載の発明の地震作動型固定装置は、通常
時は免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを固定して、風揺れを防止しており、地震の振動
を感知すると、免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体との固定を解除して、免震装置を作動さ
せるというタイプの固定装置である。地震作動型固定装
置は、地震力そのもので作動する剪断ピン型固定装置
(8.1.1.)、地震時の地震センサーの指令または地震セン
サー振幅装置の振動する重りの力で作動する地震センサ
ー(振幅)装置装備型固定装置(8.1.2.)に分かれる。 8.1.1. 剪断ピン型固定装置 請求項36項記載の発明の剪断ピン型固定装置は、免震
される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを
固定し、両者を繋ぐ形で固定ピンが取り付けられてお
り、地震時以外は風揺れを防止し、地震時に地震力によ
って固定ピンが切断されることによって、免震される構
造体の固定状態が解除され、免震装置が可動する装置で
ある。 8.1.2. 地震センサー(振幅)装置装備型固定装置 (1) 一般 請求項35−2項記載の発明の地震センサー(振幅)装
置装備型固定装置は、免震される構造体の風揺れ等を防
止する固定装置に、地震を感知する地震センサーまたは
地震センサー振幅装置(以下、「地震センサー(振幅)
装置」という)が装備されたものである。地震時には、
地震センサー(振幅)装置の働きによって、固定装置が
解除される。地震センサー振幅装置には、重力復元型、
バネ復元型、振り子型の3つの形が考えられる。固定装
置の固定の解除に関して、地震力で、または地震センサ
ーからの指令で、または地震センサー振幅装置の地震時
に振動する重り(不動点状態は地面から見ると相対化し
て振動状態に見える。共振域に近付くと本当に振動す
る)そのもの力で、固定ピン等の固定装置の作動部自体
を解除する直接方式(8.1.2.3.)と、固定ピン等の固定
装置の作動部のロックのみを解除する(固定ピン等の固
定装置の作動部自体の解除はバネ等、重力または地震力
を利用する)間接方式(8.1.2.2.、8.1.2.1.吊材切断型
も機構上は間接方式に入る)との二通りに分かれる。ま
た、固定装置が、解除後、再び固定される際の復帰形式
により、8.1.2.1.と8.1.2.2.1.の手動復元、8.1.2.2.
2..と8.1.2.2.3.の自動復元型、8.1.2.3.の自動制御型
の3種類に分かれる。 (2) 地震発電装置による地震センサー装備型 請求項35−3項記載の発明の地震センサー(振幅)装
置装備型固定装置は、上記(1)(請求項35−2項)記
載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の、地震
センサーが、7.2.(請求項33−3項)の地震発電装置
型地震センサーによる場合である。 8.1.2.1. 吊材切断型 請求項37項は、吊材切断型地震センサー(振幅)装置装
備型固定装置の発明である。8.1.2.の地震センサー振幅
装置、または電気式振動計等の地震センサーをもち、こ
の地震センサー振幅装置の、地震力によって振動する重
りまたはその重りに連動する部材、または地震センサー
により作動するモーターまたは電磁石等の作動部材に、
刃が付き、その先に、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定する固定ピンを支えてい
る吊材があり、地震時にその加速度がある一定以上の大
きさになると、地震センサー振幅装置の重りの振幅が大
きくなることによって、または地震センサーの指令によ
り作動するモーターまたは電磁石等の作動によって、そ
の刃が吊材に当たり、吊材を切断し、免震される構造体
と免震される構造体を支持する構造体とを固定する固定
ピンが解除されるように構成されてなることを特徴とす
る吊材切断型地震センサー(振幅)装置装備型固定装置
である。 8.1.2.2. 間接方式(ロック解除型) 以下、地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の固定
ピン等の固定装置の作動部のロックのみを解除する間接
方式の説明をする。 8.1.2.2.1. 基本形 請求項38項〜38−1項は、地震センサー(振幅)装
置の、固定ピン等の固定装置の作動部を解除するのに必
要な力を小さくし、且つ固定装置の作動感度を上げるこ
とを図った地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の
発明である。8.1.2.の地震センサー(振幅)装置装備型
固定装置において、固定ピン等の固定装置の作動部自体
の固定と解除を直接に行わずに、固定ピン等の固定装置
の作動部をロックするロック部材によって固定装置の固
定と解除を行うことにより前記目的を達成するものであ
る。ロック部材が、ロックピンとロック弁に分けられる
ことから2つの方式に分かれる。 1) ロックピン方式 請求項38−2は、ロック部材がロックピンである地震
センサー(振幅)装置装備型固定装置の発明である。8.
1.2.2.の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置にお
いて、通常は、固定ピン等の固定装置の作動部にロック
部材が係合することにより、固定装置がロックされ、固
定装置の固定が行われ、免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体との固定がなされており、一定
以上の地震力が働くと、地震センサー(振幅)装置と連
動して、そのロック部材の係合が解除されることによ
り、固定装置のロックが解除され、固定装置の固定の解
除が行われ、免震される構造体と免震される構造体を支
持する構造体との固定の解除がなされるように構成され
てなることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備
型固定装置である。 2) ロック弁方式 請求項38−3は、ロック部材がロック弁である地震セ
ンサー(振幅)装置装備型固定装置の発明である。8.1.
2.2.の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置におい
て、筒中を、液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドす
るピストン状部材をもった固定ピン等の固定装置の作動
部を有し、この筒の端と端とを繋ぐ管か、ピストン状部
材に開いている孔か、またはその両方に、ロック弁が設
けられており、通常は、そのロック弁が閉まっているこ
とにより、固定装置がロックされ、固定装置の固定が行
われ、免震される構造体と免震される構造体を支持する
構造体との固定がなされており、一定以上の地震力が働
くと、地震センサー(振幅)装置と連動して、そのロッ
ク弁が開くことにより、固定装置のロックが解除され、
固定装置の固定の解除が行われ、免震される構造体と免
震される構造体を支持する構造体との固定の解除がなさ
れるように構成されてなることを特徴とする地震センサ
ー(振幅)装置装備型固定装置である。 3) 地震発電による地震センサー装備型 請求項38−4は、電源設備を必要としない、電気に頼
らない地震センサー装備型固定装置の発明である。請求
項38項または38−1項記載の発明の、地震センサー
(振幅)装置装備型固定装置に、7.2.の地震発電装置型
地震センサーを装備させたもので、地震時以外は、固定
装置のロック部材が働いて固定装置はロックされてお
り、ロック部材は、前記地震センサーと接続され、連動
するようになっていて、地震時に、地震センサーの発電
量が一定値に達すると、モーターまたは電磁石等によ
り、固定装置のロック部材が解除され、免震される構造
体と免震される構造体を支持する構造体との固定が解除
されることにより前記目的を達成するものである。ま
た、固定装置としては、後述の8.1.2.2.3. 地震力によ
る自動復元型を採用することにより、より効果を持つ。 8.1.2.2.2. 電気等による自動復元型 請求項39項は、固定装置が解除された場合に、地震後
に電気等により自動的に固定状態に復帰させる自動復元
型の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の発明で
ある。8.1.2.2.1.の地震センサー(振幅)装置装備型固
定装置において、地震後、地震センサー振幅装置の作
動、または地震センサーからの指令によって、固定ピン
等の固定装置の作動部を自動的に元の位置に戻す固定装
置自動復元装置を設けることにより前記目的を達成する
ものである。8.1.2.2.1.の固定装置に、固定装置自動復
元装置を取り付けたものである。これにより、地震後の
固定ピン等の固定装置の作動部の再セットが自動にな
り、手動復元のもののように一々手を煩わせる必要がな
くなった。復元の容易な固定装置の発明により、大地震
に対応する一回限りのものだけでなく、中小地震に対応
する免震装置が可能となる。装置の構成としては、8.1.
2.2.1.の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の、
固定ピン等の固定装置の作動部に、固定装置自動復元装
置を設けたものである。 8.1.2.2.3. 地震力による自動復元型 請求項41項は、固定ピン型固定装置の場合のもので、
固定装置が解除された場合に、地震後に地震力により自
動的に固定状態に復帰させる自動復元型の固定装置の発
明である。固定ピン型固定装置において、固定ピンの挿
入部を、すり鉢形状・球面形状等の凹形状にすることに
より前記目的を達成するものである。8.1.2.2.1.と 8.
1.2.2.4.(請求項38−1項〜38−4項、42項〜4
4記載)の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置に
おいて、特に意味がある。また、この装置を使用する場
合には、引抜き防止装置・滑り支承を併用することが
(重量物である免震される構造体を除いて)大抵の場合
必要である。 8.1.2.2.4. 応用形 以下の発明は、8.1.2.以下の地震センサー(振幅)装置
装備型固定装置全般に使用可能なものである。 1)を除
けば、8.2.1.以下の風センサー装備型固定装置の間接方
式にも使用できる。 1) ロック部材が地震センサー振幅装置の重り型 請求項42項は、固定装置に地震センサー振幅装置を内
包してコンパクト化を図った地震センサー振幅装置装備
型固定装置の発明である。8.1.2.2.1.〜8.1.2.2.4.(請
求項38〜41、43〜44項記載)の各地震センサー
振幅装置装備型固定装置において、地震センサー振幅装
置の重りが、同時にロック部材の役割を果たすことによ
り前記目的を達成するものである。 2) 二段以上ロック方式 請求項43項は、地震センサー(振幅)装置が、固定ピ
ン等の固定装置の作動部を解除するのに必要な力、及び
その際の引張長さまたは圧縮長さを小さく抑えられるこ
とにより、固定装置の作動感度を上げることを図った地
震センサー(振幅)装置装備型固定装置の発明である。
8.1.2.2.1.〜8.1.2.2.4.(請求項38〜42、43−2
〜44項記載)の各地震センサー(振幅)装置装備型固
定装置において、固定ピン等の固定装置の作動部をロッ
クする第一のロック部材、この第一のロック部材をロッ
クする第二のロック部材、・・・というようにロック部
材を二段以上にし、最後のロック部材を、地震センサー
(振幅)装置と接続して、連動させることにより前記目
的を達成するものである。 3) 二重以上ロック方式 請求項43−2項は、固定装置のロックの安全性を確保
することと、固定装置の作動感度を上げることの両立を
図った地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の発明
である。8.1.2.2.1.〜8.1.2.2.4.(請求項38〜43、
44項記載)の各地震センサー(振幅)装置装備型固定
装置において、固定ピン等の固定装置の作動部をロック
するロック部材を二個以上設け、またそれぞれのロック
部材について地震センサー(振幅)装置を設置し、それ
に連動させることにより前記目的を達成するものであ
る。 4) 遅延器付き 請求項44項は、地震時の免震効果を上げるために固定
装置の解除状態を持続させるために、固定ピン等の固定
装置の作動部の固定位置への戻りを遅くすることを図っ
た、遅延器付き地震センサー(振幅)装置装備型固定装
置の発明である。8.1.2.2.1.〜8.1.2.2.4.の各地震セン
サー(振幅)装置装備型固定装置において、後述の8.5.
(請求項53−8項〜53−8−6項)記載のような遅
延器が装備され、固定ピン等の固定装置の作動部が解除
されるときは速やかに、固定状態に復するときは緩やか
に行われるようにすることにより前記目的を達成するも
のである。 8.1.2.3. 直接方式(自動制御型固定装置) 直接方式は、地震センサー(振幅)装置からの力または
指令により、固定ピン等の固定装置の作動部自体を直接
制御する方式である。請求項47項、47−2項は、上
述の8.1.2.2.2.の電気等による自動復元よりも自動化を
進めた発明である。固定装置の地震時の解除も電気によ
るものである。直接方式の地震センサー(振幅)装置装
備型に関して、固定ピン型固定装置の場合と油空圧シリ
ンダー型固定装置の場合とがあげられる。 (1) 一般 請求項47項は、8.1.2.の請求項35−2項の地震セン
サー(振幅)装置装備型固定装置において、固定ピン等
の固定装置の作動部に、自動制御装置が設けられてお
り、地震時、地震センサー振幅装置の作動、または地震
センサーからの指令によって、免震される構造体と免震
される構造体を支持する構造体との固定を解除し、地震
後、再び自動的に固定を行うことにより前記目的を達成
するものである。 (2) 地震発電装置型地震センサー装備型 請求項47−2項記載の発明は、上記(1)(請求項47
項)記載の発明の地震センサー(振幅)装置装備型固定
装置の、地震センサーが、7.2.(請求項33−3項)の
地震発電装置型地震センサーによる場合である。つま
り、請求項47−2項は、8.1.2.の請求項35−3項の
地震センサー装備型固定装置において、固定ピン等の固
定装置の作動部に、自動制御装置を設け、地震時、その
地震センサーによって、免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体との固定を解除し、地震後、固
定を行うものである。 8.1.2.4. 地震センサー(振幅)装置 8.1.2.4.1. 地震センサー(振幅)装置 8.1.2.4.2. 地震センサー(振幅)装置の設置場所 8.1.2.4.3. 地震センサー(振幅)装置の設計 (1) 地震センサー(振幅)装置の周期 1) 地震センサー(振幅)装置の周期設計 請求項49−2は、地震センサー(振幅)装置装置の地
震に対する感度を高めることを図った地震センサー(振
幅)装置装備型固定装置の発明である。8.1.2.の地震セ
ンサー(振幅)装置装備型固定装置において、地震セン
サー(振幅)装置の重り等のセンサー部の周期を、その構
造体が建てられる敷地の地盤の固有周期にほぼ一致させ
ることにより、前記目的を達成するものである。 2) 地震センサー振幅装置の重り共振装置 請求項49−2−2項記載の発明は、地震センサー振幅
装置の重りの共振装置に関する発明である。地震時に重
りを共振させるためには、重りに繋がる(固定装置へも
繋がる)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等に余裕
(たるみ)を与える必要がある。しかし、たるみを与え
るとセンサー感度が落ちるので、たるみを与えない方法
が望まれる。そこで、重りの廻りに重りの衝突を受け、
重りともなる周囲材を設け、その周囲材に固定装置に繋
がるワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等を取付け
る。そうすることにより、 地震時に重りを地震と共振
させることができ、且つ固定装置へ繋がるワイヤー・ロ
ープ・ケーブル・ロッド等に余裕(たるみ)を与える必
要もなくなる。 3) 地震センサー振幅装置の複数個重り共振装置 請求項49−2−3項記載の発明は、地震センサー振幅
装置の複数個重りの共振装置に関する発明である。地盤
の周期への対応に幅を持たせるセンサーを考える場合、
複数個の重りを設けて、振動周期をその重りごとに変え
ることにより、地盤の固有周期への対応に幅を持たせる
ことが可能になる。地盤振動の周期成分ごとに重り20
の周期を合わせる。 (2) 全方向感度 請求項49−3項は、地震センサー振幅装置の地震に対
する感度が、地震力の方向によらず一定となることを図
った地震センサー振幅装置装備型固定装置の発明であ
る。8.1.2.の地震センサー振幅装置装備型固定装置にお
いて、地震センサー振幅装置の重りの上または下に、固
定装置と繋がるワイヤー・ロープ・ケーブル等を結合
し、その重りの直上または直下の地震センサー振幅装置
本体に(もしくはその内部あるいは外部に)、すり鉢状
またはラッパ形状の孔を形成し、重りにつながるワイヤ
ー・ロープ・ケーブル等をそこに通すことで、全方向に
対して同等の引抜き力または圧縮力の伝達が可能なよう
に構成されてなることにより、前記目的を達成するもの
である。 (3) 増幅器付き地震センサー振幅装置(その1) 請求項49−4項は、地震センサー振幅装置装置の地震
に対する感度を高めることを図った地震センサー振幅装
置装備型固定装置の発明である。8.1.2.の地震センサー
振幅装置装備型固定装置において、梃子・滑車・歯車等
を採用して、固定装置のロック部材に繋がるワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッドまたはレリーズ等の、引張さ
れる長さまたは圧縮される長さを増幅することにより前
記目的を達成するものである。 (4) 増幅器付き地震センサー振幅装置(その2) 請求項49−5項は、地震センサー振幅装置装置の地震
に対する感度を高めることを図った地震センサー振幅装
置装備型固定装置の発明である。8.1.2.の地震センサー
振幅装置装備型固定装置において、免震皿に乗せた地震
センサー振幅装置の重り(重力復元型)を、よく転がる
形状のものにし、この重りの上部に、球面またはすり鉢
等の凹形状の挿入部を設け、そこに(変位増幅のため
の)梃子の力点を挿入する。この梃子の支点は重りの直
上にの凹形状の挿入部内あり、作用点はさらにその延長
線上にあって、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等
が連結されている。このことにより、地震時に、梃子の
作用点には、重りの変位分と、重りの回転が与える変位
分とが、梃子により増幅されて伝わり、その増幅された
変位が、連結されるワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッ
ド等に伝えられるため、地震センサー振幅装置の作動感
度を高めることにより前記目的を達成するものである。 8.1.3. 連動作動型固定装置 複数の固定装置が設置されている場合には、全部の固定
装置が同時に解除されないと、構造体は、固定されてい
る箇所を中心に、捩れた動きをしてしまう。この欠点を
解消するために、全ての固定装置が同時に解除されるよ
うにすることが求められた。この連動作動型固定装置は
それを実現するものである。 8.1.3.1. 連動作動型固定装置 8.1.1.の剪断ピン型固定装置の欠点は、2個以上設置さ
れた場合に、地震力が働いて1個の固定装置の固定ピン
が折れても、他の固定ピンが折れる等の固定装置の解除
が同時におこなわれるとは限らないという点であった。
請求項49−6項は、その問題を解決し、剪断ピン型固
定装置を含む複数の固定装置が設置された場合の、全て
の固定装置の同時解除を実現する連動作動型固定装置に
関する発明である。具体的には、一定以上の地震力によ
り折れるか切れるかする構造をもつ剪断ピン型固定装置
(8.1.1.)を含む2つ以上の固定装置において、剪断ピン
型固定装置の固定ピンと、他の固定ピン等の固定装置の
作動部をロックするロック部材とが、相互にワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等で繋がれており、地震時
に、地震力によって剪断ピン型固定装置の固定ピンが折
れるか切れるかすると、ワイヤー・ロープ・ケーブル・
ロッド等で連動して、他の固定装置の前記ロック部材が
解除され、各固定装置が同時に解除され、免震される構
造体と免震される構造体を支持する構造体との固定を解
除するように構成されてなることにより前記目的を達成
するものである。 8.1.3.2. 連動作動型固定装置 以下の連動作動型固定装置〜は、上記の8.1.1.の剪
断ピン型固定装置だけでなく、8.1.2.の地震センサー
(振幅)装置装備型固定装置にも使用可能なものであ
る。請求項49−7項は、8.1.2.2.1.(請求項38項、
38−1項記載)の、地震センサー(振幅)装置装備型
固定装置を含む、2つ以上の固定装置において、ワイヤ
ー・ロープ・ケーブル・ロッドまたはレリーズ等で各固
定装置のロック部材同士を連結し、2つ以上の固定ピン
等の固定装置の作動部の固定と解除が同時に行われるよ
うにするという発明である。 8.1.3.3. 連動作動型固定装置 請求項49−8項は、8.1.2.2.1.(請求項38項、38
−1項記載)の、地震センサー(振幅)装置装備型固定
装置を含む、2つ以上の固定装置において、端部に各固
定装置をロックする機能をもったロック部材(枝分かれ
していない部材、三つ又、四つ又、またそれ以上に分か
れたもの)が、可動するように取付けられており、地震
時に、地震力によって重りが振動する地震センサー振幅
装置がこのロック部材を可動方向に作動させ、それによ
り、各端部のロック機能が、それぞれの固定装置を同時
に解除して、免震される構造体と免震される構造体を支
持する構造体との固定の解除が行われるという発明であ
る。つまり、可動できるようにされた部材に、2つ以上
の固定ピン等の固定装置の作動部をロックする機構があ
り(ロック孔をもち、そのロック孔に固定ピン等の固定
装置の作動部がはめ込まれることでロックされるように
なっており)、地震センサー振幅装置によるその部材の
動きに連動して、各固定装置の固定と解除が行われると
いう方法である。 8.1.3.4. 連動作動型固定装置 請求項49−9は、8.1.2.2.1.(請求項38項、38−
1項記載)の、地震センサー(振幅)装置装備型固定装
置を含む、2つ以上の固定装置において、端部に各固定
装置をロックする機能をもったロック部材(枝分かれし
ていない部材、三つ又、四つ又、またそれ以上にわかれ
た)が、中心を軸として回転できるように取付けられて
おり、地震時に、地震力によって重りが振動する地震セ
ンサー振幅装置が、このロック部材を回転させ、それに
より、各端部のロック機能が、それぞれの固定装置を同
時に解除して、免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体との固定の解除が行われるという発明で
ある。つまり、中心を軸として回転しうる部材の両端部
に、固定ピン等の固定装置の作動部をロックする機構が
あり(ロック孔をもち、そのロック孔に固定ピン等の固
定装置の作動部がはめ込まれることでロックされるよう
になっており)、その部材の回転に連動して、各固定装
置の固定と解除が行われる方法である。また、この部材
は、一本のものだけでなく、三つ又、四つ又、またそれ
以上に分かれる場合がある。その場合も、部材は中心を
軸として回転しうるようになっており、その分岐した個
々の端部に固定ピン等の固定装置の作動部をロックする
部分があり、その部材の回転に連動し、固定装置の固定
と解除が行われる。 8.1.3.5. 連動作動型固定装置 地震時に、地震センサーからの電気信号により、固定装
置が解除される装置は、固定の解除のされ方によって、
以下の2種類に分かれる。 (1) 電気で固定ピン等の固定装置の作動部自体が解除さ
れるもの 地震時に、地震センサーからの電気信号により、固定ピ
ン等の固定装置の作動部自体が解除される。 (2) 電気で固定ピン等の固定装置の作動部のロックのみ
が解除されるもの 地震時に、地震センサーからの電気信号により、固定ピ
ン等の固定装置の作動部のロックが解除され、固定ピン
等の固定装置の作動部自体の解除は、電気によらずバネ
等及び地震力等で行うもの。(1)の固定ピン等の固定装
置の作動部の解除は、速やかさを要求され、多くの電力
等が必要となるが、(2)の固定ピン等の固定装置の作動
部自体のロック解除のみの場合は、小電力で簡易な機構
で済む。請求項49−10項は、(2)の電気で固定ピン
等の固定装置の作動部のロックのみが解除される場合の
発明である。具体的には、8.1.2.2.1.(請求項38項、
38−1項記載)の、地震センサー(振幅)装置装備型
固定装置を1個または複数個もった固定装置において、
それぞれの固定ピン等の固定装置の作動部をロックする
ロック部材が、地震センサーからの電気信号によって作
動するように構成される。 8.2. 風作動型固定装置 この風作動型固定装置の発明は、8.1.地震作動型固定装
置のように地震力の大きさによることなく、全ての微細
な地震に対してまで免震を可能にするものである。その
ため、請求項49−11項記載の風作動型固定装置は、
地震時および風のない通常時は免震される構造体と免震
される構造体を支持する構造体との固定を解除してお
り、風力時に、風センサー等で風力を感知した時にの
み、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを固定するという型の固定装置である。 8.2.1. 風センサー装備型固定装置(一般型) 請求項50項は、風センサーを装備した固定装置(風セ
ンサー装備型固定装置)の発明である。具体的に言え
ば、請求項50項記載の発明は、免震される構造体と免
震される構造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ
等を防止する固定装置において、風センサーによって、
ある一定以上の風圧時にのみ、免震される構造体と免震
される構造体を支持する構造体とを固定し、風揺れ等を
防止するように構成された風作動型固定装置である。 (1) 直接方式 直接方式は、風力・風センサーからの力で、固定ピン等
の固定装置の作動部自体を直接制御する方式である。 1) 固定ピン型固定装置と 2) 油空圧シリンダー型固定
装置の二つの場合がある。 (2) 間接方式(ロック解除型) a) 一般 b) 固定ピン型の場合 請求項50−1項〜50−1−2項は、風センサーの、
固定ピン等の固定装置の作動部をセット(固定)するの
に必要な力を小さくし、且つ固定装置の作動感度を上げ
ることを図った、風センサー装備型固定装置の発明であ
る。8.2.1.の風センサー装備型固定装置において、固定
ピン等の固定装置の作動部自体の固定と解除を直接に行
わずに、固定ピン等の固定装置の作動部をロックするロ
ック部材を作動させることによって、固定装置の固定と
解除を行うようにすることにより前記目的を達成するも
のである。 c)地震力による自動復元型 請求項50−1−3項は、8.2.1.の風作動型の、固定ピ
ン型固定装置において、固定ピンの挿入部を、すり鉢形
状・球面形状等の凹形状にすることにより、地震力によ
る固定ピン等の固定装置の作動部の自動復元を可能にす
る風作動型固定装置の発明である。また、この装置は、
固定ピン等の固定装置の作動部をロックするロック部材
がロック弁である場合と、ロックピンである場合とがあ
り、それにより、次の2つの方式に分けられる。 1) ロック弁方式 請求項50−2項は、ロック部材がロック弁である風作
動型固定装置の発明である。8.2.1.の風センサー装備型
固定装置において、筒中を、液体・気体等をほぼ漏らさ
ずにスライドするピストン状部材をもった固定ピン等の
固定装置の作動部を有し、この筒の端と端とを繋ぐ管
か、ピストン状部材に開いている孔か、またはその両方
に、ロック弁が設けられており、通常は、そのロック弁
は開いており、固定装置のロックは解除され、固定装置
の固定の解除によって、免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体との固定の解除がなされてお
り、一定以上の風圧が働くと、風センサーと連動して、
そのロック弁が閉じることにより、固定装置がロックさ
れ、固定装置の固定によって、免震される構造体と免震
される構造体を支持する構造体との固定がなされるよう
に構成されてなることを特徴とする風センサー装備型固
定装置である。 2) ロックピン方式 請求項50−3項は、ロック部材がロックピンである風
作動型固定装置の発明である。8.2.1.の風センサー装備
型固定装置において、通常は、固定ピン等の固定装置の
作動部のロック部材の係合が解除されており、固定装置
のロックは解除され、固定装置の固定の解除によって、
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
との固定の解除がなされており、一定以上の風圧が働く
と、風センサーと連動して、そのロック部材が固定ピン
等の固定装置の作動部に係合することにより、固定装置
がロックされ、固定装置の固定によって、免震される構
造体と免震される構造体を支持する構造体との固定がな
されるように構成されてなることを特徴とする風センサ
ー装備型固定装置である。 8.2.5. 風力発電機型風センサー装備型固定装置 (1) 一般(直接方式含む) 請求項51−7項は、電源設備を必要としない、電気に
頼らない風力発電機型風センサー装備型固定装置の発明
である。8.2.1.(請求項50項記載)の風センサー装備
型固定装置において、一定以上の風圧になると、風力発
電機の電圧が、固定装置を作動させるのに必要な電圧以
上となり、固定装置を作動させて、免震される構造体と
免震される構造体を支持する構造体とを固定するように
構成されてなることにより前記目的を達成するものであ
る。 (2) 間接方式 (ロック解除型) 請求項51−8項は、風力発電機型風センサーの、固定
ピン等の固定装置の作動部を解除するのに必要な力を小
さくし、且つ固定装置の作動感度を上げることを図った
風力発電機型風センサー装備型固定装置の発明である。
8.2.1.(2)の間接方式(請求項50−1項〜50−3項
記載)の風センサー装備型固定装置において、一定以上
の風圧になると、風力発電機の電圧が、固定ピン等の固
定装置の作動部をロックするロック部材を作動させるの
に必要な電圧以上となり、ロック部材を作動させて固定
ピン等の固定装置の作動部をロックし、免震される構造
体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するよ
うに構成されてなることにより前記目的を達成するもの
である。 8.3. 固定装置の設置位置とリレー連動作動型固定装置 8.3.1. 一般 風揺れ等の対策を考えると、固定装置は、風により回転
の生じにくい、免震される構造体の重心( 重心及び免
震される構造体の各立面の図心からくる平面上の中心を
勘案したもの、以下「重心」と言う)位置またはその近
傍に、まず、設置されるのが良い。請求項52は、その
発明である。 8.3.2. 2個以上の固定装置の設置 8.1.地震作動型固定装置および8.2.風作動型固定装置に
おいては、免震される構造体の重心位置またはその近傍
以外の周辺位置に、切断感度また地震センサー装置の感
度が敏感なタイプのものを設置し、免震される構造体の
重心位置またはその近傍には、前記周辺位置に比べて切
断感度また地震センサー装置の感度が鈍感なものを設置
することにより構成する。請求項53は、その発明であ
る。 8.3.3. リレー連動作動型固定装置 固定装置の同時作動に関しては、機械式、電気式にして
も実際に同時に作動するかに関しては、問題があった。
特に、地震作動型固定装置は、時間差を許されず、ま
た、一本でも解除されない場合の問題は大きかった。こ
の地震作動型固定装置は、固定装置の作動(解除/セッ
ト(=ロック・固定))連動に関しては、同時に作動さ
せることは難しく、順次作動させていくことの方が確実
性がある。また、順次作動のさせ方によっては、一本で
も解除されない場合の問題も解決する。つまり、重心ま
たはその近傍に設置された固定装置を最後にリレーさせ
る方法でその問題は解決する(以下、「リレー連動作動
型固定装置」と言う)。また、逆に、固定装置のセット
に関しては、重心の固定装置が最初にセットされるのが
良い。 8.3.3.1. 地震作動型固定装置の場合 リレー連動作動型の地震作動型固定装置は、固定装置の
作動(解除/セット(=ロック・固定))連動に関して
は、同時に作動させることは難しく、順次作動させてい
くことの方が確実性がある。また、順次作動のさせ方に
よっては、一本でも解除されない場合の問題も解決す
る。つまり、重心またはその近傍に設置された固定装置
を最後にリレーさせる方法でその問題は解決する。請求
項53−2は、その発明である。具体的には、連動作動
型固定装置の設置に関して、そのうち少なくとも一本の
固定装置(リレー末端固定装置)は、免震される構造体
の重心位置またはその近傍に、他の固定装置(リレー中
間固定装置)は、周辺位置に設置され、地震時にこれら
の固定装置が順次解除される際に、前記重心位置または
その近傍に設置された固定装置が最後に解除されるよう
に構成される。また、地震後の、固定装置のセットに関
しては、重心の固定装置が最初にセットされるのが良
い。請求項53−3は、その発明である。具体的には、
連動作動型固定装置の設置に関して、そのうち少なくと
も一本の固定装置(リレー末端固定装置)は、免震され
る構造体の重心位置またはその近傍に、他の固定装置
(リレー中間固定装置)は、周辺に設置され、地震時に
これらの固定装置が順次解除された後、地震終了後に、
前記重心位置またはその近傍に設置された固定装置が最
初に固定されるように構成される。 8.3.3.1.1. リレー中間固定装置 8.3.3.1.1.1. リレー中間固定装置(一般) 請求項53−4は、地震作動型のリレー中間固定装置の
発明であり、この発明は、請求項53−2項、53−3
項記載のリレー中間固定装置において、地震センサー
(振幅)装置と直接つながるリレー(第1)中間固定装
置と、地震センサー(振幅)装置とは直接つながらない
リレー(第2番目以降の)中間固定装置に分かれ、前者
をリレー第1中間固定装置、後者をリレー第2以降中間
固定装置とし、リレー第1中間固定装置には、請求項3
8項〜44項記載の地震センサー(振幅)装置装備型固
定装置が使用され、地震センサー(振幅)装置と直接つ
ながるリレー中間固定装置をリレー第1中間固定装置、
直接つながらないリレー中間固定装置をリレー第2以降
中間固定装置とし、各リレー中間固定装置は、ロック部
材の装備に加え、地震時に、固定装置の作動を次のリレ
ー(中間、末端)固定装置のロック部材に伝え、連動さ
せてロック部材により固定装置を解除させる連動機構を
持っており、リレー第1中間固定装置のロック部材は、
地震センサー(振幅)装置に、リレー第2以降中間固定
装置のロック部材は、直前のリレー中間固定装置の連動
機構に、連動するように構成されてなることを特徴とす
るリレー連動作動型固定装置である。具体的に説明する
と、この固定装置には、この固定ピン等の固定装置の作
動部をロックするロック部材が差し込まれる欠き込み・
溝・窪みがあり、このロック部材は常時、重力・バネ・
ゴム・磁石等で押され、この欠き込み・溝・窪みに差し
込まれ、リレー第1中間固定装置の場合には、このロッ
ク部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重
り、または地震センサーにより作動するモーターまたは
電磁石等の作動部材とが、直接または(レリーズ中の)
ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等によって結ば
れ、地震時に地震センサー振幅装置の重りが振動し、ま
たは地震センサーにより作動するモーターまたは電磁石
等の作動部材によって、このワイヤー・ロープ・ケーブ
ル・ロッド等により、前記欠き込み・溝・窪みからロッ
ク部材が外されて、固定装置が解除され、また、リレー
第2以降中間固定装置の場合には、このロック部材と、
直前のリレー中間固定装置の後述の連動機構とが、(レ
リーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等に
よって結ばれ、地震時に、他の連動機構の作動により、
このワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等によって、
前記欠き込み・溝・窪みからロック部材が外されて、固
定装置が解除され、さらに、このリレー(第1、第2以
降)中間固定装置には、このロック部材の装備に加え
て、次のリレー中間・末端固定装置への連動機構を持
ち、連動機構は、地震時に固定装置の作動に連動して、
次のリレー(中間、末端)固定装置のロック部材に連動
し、前記欠き込み・溝・窪みからロック部材を外すこと
により構成される。 8.3.3.1.1.2. リレー中間固定装置(増幅器付) さらに、連動機構として、梃子また滑車また歯車等の増
幅器を加えることにより、固定ピン等の固定装置の作動
部の小さい変位を、大きな変位に増幅させて、次の固定
装置に連動させることが可能となる。請求項53−5項
は、その発明であり、この発明のリレー中間固定装置
(増幅器付)は、請求項53−4項記載の固定装置の連
動機構において、梃子また滑車また歯車等を採用して、
次のリレー(中間、末端)固定装置のロック部材への引
張長さまたは圧縮長さを増幅していることにより構成さ
れる。 8.3.3.1.2. リレー末端固定装置の場合 請求項53−6項は、地震作動型のリレー末端固定装置
の発明であり、この発明は、請求項53−2項、53−
3項記載の固定装置のリレー末端固定装置において、固
定ピン等の固定装置の作動部をロックするロック部材を
複数個持ち、この複数個のロック部材は、複数個の他の
リレー中間固定装置の連動機構(請求項53−4項、5
3−5項記載の連動機構)から、(レリーズ中の)ワイ
ヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等で、個々に連結さ
れ、地震時に個々に連動して引抜かれて、固定ピン等の
固定装置の作動部のロックが解除されるが、この複数個
のロック部材が、全て解除されない限り、リレー末端固
定装置のロックは完全に解除されないことにより構成さ
れる。 8.3.3.1.3. 遅延器の設置 リレー連動作動型固定装置(リレー中間固定装置・リレ
ー末端固定装置)のロック部材と、前記地震センサー振
幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーによ
り作動するモーターまたは電磁石等の作動部材との間、
または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間に、
8.5.のような遅延器を設け、地震時のロック解除された
後の振動中にロック部材の戻り(固定ピン等の固定装置
の作動部をロックする方向への)を遅延する必要があ
る。地震終了程度まで、時間を稼ぐ遅延機構が望ましい
が、数秒程度時間を稼ぐものでも問題はない。請求項5
3−7項は、その発明であり、請求項53−2項、53
−3項、また53−4項記載の固定装置において、ロッ
ク部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重
りとの間、または直前のリレー中間固定装置の連動機構
との間には、地震時にロック部材が解除された後の振動
中にロック部材の戻りを遅延する遅延器を設けているこ
とにより構成される(詳細は8.5.に記載)。 8.3.3.1.4. 引張力限定伝達装置 ロック部材と、前記地震センサー振幅装置の地震時に振
動する重りとの間、または直前のリレー中間固定装置の
連動機構との間には、引張力のみを伝達し、圧縮力を伝
達しない装置を必要とする。この引張力限定伝達装置
は、請求項53−2項、53−3項、53−4項、また
53−7項記載の免震装置・滑り支承において、ロック
部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重り
との間、または直前のリレー中間固定装置の連動機構と
の間には、引張力のみを伝達し、圧縮力を伝達しない装
置であり、請求項53−9は、この引張力限定伝達装置
をもっている固定装置に関する発明である。 8.3.3.2. 風作動型固定装置の場合 リレー連動作動型の風作動型固定装置に関しても、固定
装置の作動(解除/セット(=ロック・固定))連動に
関しては、同時に作動させることは難しく、順次作動さ
せていくことの方が確実性がある。また、順次作動のさ
せ方によっては、一本でも固定されていない場合の問題
も解決する。つまり、重心の固定装置を最初に固定させ
る方法でその問題は解決する。請求項53−10は、そ
の発明である。具体的には、連動作動型固定装置の設置
に関して、そのうち少なくとも一本は、免震される構造
体の重心位置またはその近傍に設置され、残りは周辺に
設置され、風時に、それらの固定装置が順次固定される
際に、前記重心位置またはその近傍に設置された固定装
置が最初に固定されるように構成される。また、風力が
一定以下になった後の、固定装置の(免震される構造体
と免震される構造体を支持する構造体との固定の)解除
に関しては、重心の固定装置が最後に解除されるのが良
い。請求項53−11は、その発明である。具体的に
は、連動作動型固定装置の設置に関して、そのうち少な
くとも一本は、免震される構造体の重心位置またはその
近傍に設置され、残りは、周辺に設置され、風時に、そ
れらの固定装置が順次固定され、その後、それらの固定
装置が順次解除される際に、前記重心位置またはその近
傍に設置された固定装置が最後に解除されるように構成
される。 8.3.3.2.1. リレー中間固定装置 請求項53−12は、風作動型のリレー中間固定装置の
発明であり、この発明は、請求項53−10項、53−
11項記載のリレー中間固定装置において、この固定装
置は、風センサーと直接繋がるリレー(第1)中間固定
装置と、風センサーとは直接繋がらないリレー(第2番
目以降の)中間固定装置に分かれ、前者をリレー第1中
間固定装置、後者をリレー第2以降中間固定装置とし、
リレー第1中間固定装置には、請求項50−1項〜51
−8項記載の風センサー装備型固定装置が使用され、風
センサーと直接繋がるリレー中間固定装置をリレー第1
中間固定装置、直接繋がらないリレー中間固定装置をリ
レー第2以降中間固定装置とし、各リレー中間固定装置
は、ロック部材の装備に加え、風時に固定装置の作動を
次のリレー(中間、末端)固定装置のロック部材に伝
え、連動させてロック部材により固定装置を固定させる
連動機構を持っており、リレー第1中間固定装置のロッ
ク部材は、風センサーに、リレー第2以降中間固定装置
のロック部材は、直前のリレー中間固定装置の連動機構
に、連動するように構成されてなることを特徴とするリ
レー連動作動型固定装置である。具体的に述べれば、こ
の固定装置には、この固定ピン等の固定装置の作動部を
ロックするロック部材が差し込まれる欠き込み・溝・窪
みがあり、このロック部材は常時、重力・バネ・ゴム・
磁石等で引張られ、この欠き込み・溝・窪みから外され
ており、リレー第1中間固定装置の場合には、このロッ
ク部材と、風センサーとが連動し、風時に、風センサー
により、この欠き込み・溝・窪みにロック部材が入り、
固定装置が固定され、また、リレー第2以降中間固定装
置の場合には、このロック部材と、直前のリレー中間固
定装置の後述の連動機構とが、(レリーズ中の)ワイヤ
ー・ロープ・ケーブル・ロッド等によって結ばれ、風時
に、他の連動機構の作動により、このワイヤー・ロープ
・ケーブル・ロッド等によって、欠き込み・溝・窪み
に、ロック部材が入り、固定装置が固定され、このリレ
ー(第1、第2以降)中間固定装置には、このロック部
材の装備に加えて、次のリレー中間・末端固定装置への
連動機構を持ち、連動機構は、風時に固定装置の作動に
連動して、次のリレー(中間、末端)固定装置のロック
部材に連動し、このロック部材を固定することにより構
成される。 8.4. 風揺れ等抑制装置としての固定装置 8.4.1. 風揺れ等抑制装置としての固定装置 (1) 風揺れ等抑制装置としての固定装置 挿入部に固定ピンを挿入することよって、免震される構
造体と免震される構造体を支持する構造体との風揺れ時
等の動きを抑制する風揺れ等抑制装置において、固定ピ
ンを固定する方の挿入部と固定ピンを支持する方の挿入
部のうち、一方を免震される構造体に、もう一方を免震
される構造体を支持する構造体に設け、固定ピンを固定
する方の挿入部は、すり鉢形状等の凹形状として、その
挿入部に固定ピンを挿入することにより風に抵抗させ、
かつ、固定ピンを支持する方の挿入部には、抵抗器を採
用して固定ピンの挿入部への挿入に対する抵抗を調整可
能とする(例えば、固定ピンの取付けられたピストン状
部材が筒中で液体や空気等を漏らさずスライドするスラ
イド機構とし、ピストン状部材に孔が設けられるか、筒
のピストン状部材がスライドする端と端とが管で繋がれ
ているかして、ピストン状部材がスライドする速度をこ
の筒内のピストン状部材のスライドによって孔または管
等を行き来する液体や空気等の粘性抵抗によって調整可
能とする)ことにより構成されてなることを特徴とする
風揺れ等抑制装置または固定装置。請求項53−13
は、その発明である。 (2) 風揺れ抑制装置としての固定装置(遅延器付き) さらに、(1)の機能に加えて、抵抗器に8.5.の遅延器を
使用して、地震時に固定ピンがスライド機構の中に収ま
っている時間を長くして免震効果を高める遅延器効果を
持った発明も考えられる。請求項53−13−2は、そ
の発明である。8.5.遅延器の一例で説明すると、固定ピ
ンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される構造体
に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体に設
け、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部に固定ピン
を挿入することよって、免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体とを固定し、風揺れ等を防止す
る固定装置において、風に抵抗できる勾配をもったすり
鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部と、当該挿入部と同
等の勾配の先端部をもった固定ピンを有し、筒中の液体
・気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材
をもった固定ピンが、その筒に挿入され、その外に固定
ピン先端が突き出ており、さらに、この筒の端と端とは
管で繋がれており、このピストン状部材にはこの管との
開口面積の差をもたせた孔が設けられ、この管またはピ
ストン状部材の孔のうち開口面積の大きい方に、ピスト
ン状部材が筒中へ引き込まれる時に開き、それ以外は閉
じている弁が付けられており、さらに、重力が、または
筒の中にバネ・ゴム・磁石等を入れた場合はそのバネ・
ゴム・磁石等が、このピストン状部材をもった固定ピン
を筒外に押出す役割をする場合もあり、また、この筒と
前記管とは、潤滑油等で満たされている場合もあり、こ
の弁の性格と、前記管またはピストン状部材の孔のうち
の一方の開口面積を絞ることにより、前記固定ピン先端
は、筒の中に入る方向では、速やかであり、出る方向で
は、遅延され、それにより、地震力が働くと、固定ピン
先端は、速やかに筒の中に入り、地震力が働いている間
は、出にくくなるように構成される。 8.4.2. 固定装置と中央部窪み形の風揺れ抑制装置との
併用 請求項53−13項また53−13−2項記載の風揺れ
抑制装置(固定装置)と、(一般の)固定装置、8.7.
(請求項55−9項記載)の免震皿の中央部窪み形の風
揺れ抑制装置のどちらかと、または両方と併用により風
等の揺れに抵抗する。請求項53−14は、その発明で
ある。 8.5. 遅延器 1) 一般 固定ピン等の固定装置の作動部が解除されるときは速や
かに、固定状態に復するときは遅延する遅延器が必要で
ある。また、リレー連動作動型固定装置(リレー中間固
定装置・リレー末端固定装置)のロック部材と、前記地
震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震
センサーにより作動するモーターまたは電磁石等の作動
部材との間、または直前のリレー中間固定装置の連動機
構との間には、地震時のロック解除された後の振動中に
ロック部材の戻り(固定ピン等の固定装置の作動部をロ
ックする方向への)を遅延する遅延器を必要とする。地
震終了程度まで、時間を稼ぐ遅延機構が望ましいが、数
秒程度時間を稼ぐものでも問題はない。請求項53−7
は、その発明であり、請求項53−2項〜53−6項記
載の固定装置において、ロック部材と、地震センサー振
幅装置の地震時に振動する重りとの間、または直前のリ
レー中間固定装置の連動機構との間には、地震時にロッ
ク部材が解除された後の振動中にロック部材の戻りを遅
延する遅延器を設けていることにより構成される。 2) 油空圧シリンダー式 請求項53−8は、油空圧シリンダー式遅延器の発明で
ある。この発明は、筒とスライドするピストン状部材か
ら構成され、この筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずに
スライドするピストン状部材が、その筒に挿入され、そ
の外にピストン状部材の先端が突き出ており、さらに、
この筒の端と端とは管で繋がれており、このピストン状
部材には、この管の開口面積より大きいかもしくは小さ
い孔があり、この管またはピストン状部材の孔の開口面
積が大きい孔の方に弁があり、この弁は、ピストン状部
材が引き込まれる時に、開くように付けられており、こ
の弁の性格と、上記筒の端と端とを繋ぐ管とピストン状
部材の孔との小さいほうの開口面積を絞ることにより、
前記ピストン状部材の先端は、この筒の中に入る方向で
は速やかであり、出る方向では遅延される。固定装置の
場合には、この遅延器のピストン状部材を、固定ピン等
の固定装置の作動部とするか、または、この遅延器のピ
ストン状部材を、固定装置のロック部材と、地震センサ
ー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサー
により作動するモーターまたは電磁石等の作動部材との
間で繋ぐかする。リレー連動作動型固定装置の場合に
は、この遅延器のピストン状部材を、リレー連動作動型
固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震
時に振動する重りまたは地震センサーにより作動するモ
ーターまたは電磁石等の作動部材との間、または直前の
リレー中間固定装置の連動機構との間を、リレーする
(レリーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド
等の間で繋ぎ、かつ、繋ぎ方は、遅延器の筒の中へピス
トン状部材を押込む方向が、ロック部材の解除方向とす
ることにより構成される。請求項53−8−1は、空圧
シリンダー式遅延器の発明である。この発明は、筒とス
ライドするピストン状部材から構成され、この筒中を気
体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材が、
その筒に挿入され、その外にピストン状部材の先端が突
き出ており、この筒には気体が筒中から出る孔と筒中へ
入る孔が設けられており、出る孔には、筒中から気体が
出る時には開き、それ以外は閉じる弁が付けられてお
り、さらに、重力が、または筒の中にバネ・ゴム・磁石
等を入れた場合はそのバネ・ゴム・磁石等が、このピス
トン状部材を筒外に押出す役割をする場合もあり、この
弁の性格と、気体が筒中へ入る孔の開口面積を絞ること
により、前記ピストン状部材は、筒の中に入る方向では
速やかであり、出る方向では遅延される。固定装置の場
合には、この遅延器のピストン状部材を、固定ピン等の
固定装置の作動部とするか、または、この遅延器のピス
トン状部材を、固定装置のロック部材と、地震センサー
振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーに
より作動するモーターまたは電磁石等の作動部材との間
で繋ぐかする。リレー連動作動型固定装置の場合には、
この遅延器のピストン状部材を、リレー連動作動型固定
装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に
振動する重りまたは地震センサーにより作動するモータ
ーまたは電磁石等の作動部材との間、または直前のリレ
ー中間固定装置の連動機構との間をリレーする(レリー
ズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等の間で
繋ぎ、かつ、繋ぎ方は、遅延器の筒の中へピストン状部
材を押込む方向を、ロック部材の解除方向とすることに
より構成される。 3)機械式 a) ガンギ車式 請求項53−8−2は、機械式遅延器のうち、ガンギ車
式の発明である。この発明は、1)にて述べられた、地震
時のロック解除された後のロック部材の戻り(固定ピン
等の固定装置の作動部をロックする方向への)を遅延す
ることを目的とした発明である。この発明はガンギ車と
アンクル及びラックとから構成され、ラックはその移動
によりガンギ車を回転させるようになっており、アンク
ルはガンギ車の回転に対しある方向については抵抗とな
らず、逆の方向については抵抗となって回転の速度を調
節するようになっており、またこれらの機構は歯車等の
連動機構を介して間接に組み合わされている場合もあ
り、このガンギ車とアンクル及びラックによる機構の性
質により、ラックは、力を受けた場合、ある方向には抵
抗なく移動できるが、逆の方向には移動の速度が遅延さ
れるようになっている。固定装置の場合には、この遅延
器のラックを、固定ピン等の固定装置の作動部に設ける
か、または、この遅延器のラックを、固定装置のロック
部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重り
または地震センサーにより作動するモーターまたは電磁
石等の作動部材との間で繋ぐかする。リレー連動作動型
固定装置の場合には、この遅延器のラックを、リレー連
動作動型固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装
置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作
動するモーターまたは電磁石等の作動部材または直前の
リレー中間固定装置の連動機構との間をリレーする(レ
リーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等の
間で繋ぎ、その繋ぎ方が、ラックが抵抗なく移動できる
方向が、ロック部材の外れる方向(解除方向)となるよ
うに構成されてなることにより、前記目的を達するもの
である。 b)ラチェット式(重量式重量抵抗型、水車式・風車式粘
性抵抗型) 請求項53−8−3は、機械式遅延器のうち、ラチェッ
ト式の発明である。この発明は、1)にて述べられた、地
震時のロック解除された後のロック部材の戻り(固定ピ
ン等の固定装置の作動部をロックする方向への)を遅延
することを目的とした発明である。この発明は歯車とラ
ック(及び水車(風車)等の装置)とから構成され、歯
車とラックとは、ラックの移動の方向により、ある方向
に対しては歯車とラックの歯が噛み合わずに歯車は回転
せず、逆の方向に対しては歯が噛みあって歯車が回転す
るような機構になっており、また歯が噛みあって歯車が
回転するとき、重量式重量抵抗型においては、ラックの
移動に対して歯車の自重が抵抗となり、同様に水車式・
風車式粘性抵抗型においては 、ラックの移動に対し
て、歯車の回転と連動して回転する、粘性のある液体
(気体)に浸された水車(風車)等の装置が、回転時に
与える負荷が抵抗となり、またこれらの機構は歯車等の
連動機構を介して間接に組み合わされている場合もあ
り、この歯車とラック(及び水車式・風車式粘性抵抗型
においては水車(風車)等の負荷を与える装置)による
機構の性質により、ラックは、力を受けた場合、ある方
向には抵抗なく移動できるが、逆の方向には移動の速度
が遅延されるようになっている。固定装置の場合には、
この遅延器のラックを、固定ピン等の固定装置の作動部
に設けるか、または、この遅延器のラックを、固定装置
のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動
する重りまたは地震センサーにより作動するモーターま
たは電磁石等の作動部材との間で繋ぐかする。リレー連
動作動型固定装置の場合には、この遅延器のラックを、
リレー連動作動型固定装置のロック部材と、地震センサ
ー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサー
により作動するモーターまたは電磁石等の作動部材また
は直前のリレー中間固定装置の連動機構との間をリレー
する(レリーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロ
ッド等の間で繋ぎ、その繋ぎ方が、ラックが抵抗なく移
動できる方向が、ロック部材の外れる方向(解除方向)
となるように構成されてなることにより、前記目的を達
するものである。 c) 重力式 請求項53−8−4は、機械式遅延器のうち、重力式の
発明である。この発明は、1)にて述べられた、地震時の
ロック解除された後のロック部材の(固定ピン等の固定
装置の作動部をロックする方向への)戻りを遅延するこ
とを目的とした発明である。この発明は歯車とラック及
び重りとから構成され、ラックはその移動により歯車を
回転させるようになっており、重りは歯車の回転と連動
しており、その自重がラックの移動方向に対し、ある方
向に対しては負荷となり、逆の方向に対しては抵抗とな
らない(歯車の回転を助ける)ようになっており、また
これらの機構は歯車等の連動機構を介して間接に組み合
わされている場合もあり、この歯車とラック及び重りに
よる機構の性質により、ラックは、力を受けた場合、あ
る方向には抵抗なく移動できるが、逆の方向には移動の
速度が遅延されるようになっている。固定装置の場合に
は、この遅延器のラックを、固定ピン等の固定装置の作
動部に設けるか、または、この遅延器のラックを、固定
装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に
振動する重りまたは地震センサーにより作動するモータ
ーまたは電磁石等の作動部材との間で繋ぐかする。リレ
ー連動作動型固定装置の場合には、この遅延器のラック
を、リレー連動作動型固定装置のロック部材と、地震セ
ンサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震セン
サーにより作動するモーターまたは電磁石等の作動部材
または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間をリ
レーする(レリーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル
・ロッド等の間で繋ぎ、その繋ぎ方が、ラックが抵抗な
く移動できる方向が、ロック部材の外れる方向(解除方
向)となるようにすることにより構成されてなることに
より、前記目的を達するものである。 4) 摩擦式 請求項53−8−5は、摩擦式遅延器の発明である。こ
の発明は、1)にて述べられた、地震時のロック解除され
た後のロック部材の戻り(固定ピン等の固定装置の作動
部をロックする方向への)を遅延することを目的とした
発明である。この発明は筒とスライドするピストン状部
材から構成され、ピストン状部材は筒の中を移動できる
ように組み合わされており、また筒の内表面とピストン
状部材の表面との両方あるいは一方は、スライドする方
向によって異なる摩擦抵抗を与えるようになっており、
この筒とピストン状部材による機構の性質により、ピス
トン状部材は、力を受けた場合、ある方向には抵抗をあ
まり受けずに移動できるが、逆の方向には大きな抵抗を
受けて、移動の速度が遅延されるようになっている。固
定装置の場合には、この遅延器のピストン状部材を、固
定ピン等の固定装置の作動部とするか、または、この遅
延器のピストン状部材を、固定装置のロック部材と、地
震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震
センサーにより作動するモーターまたは電磁石等の作動
部材との間で繋ぐかする。リレー連動作動型固定装置の
場合には、この遅延器のピストン状部材を、リレー連動
作動型固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置
の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動
するモーターまたは電磁石等の作動部材または直前のリ
レー中間固定装置の連動機構との間をリレーする(レリ
ーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等の間
で繋ぎ、その繋ぎ方が、ピストン状部材があまり抵抗を
受けずに移動できる方向が、ロック部材の外れる方向
(解除方向)となるようにすることにより構成されてな
ることにより、前記目的を達するものである。 5) 経路迂回式 請求項53−8−6は、経路迂回式遅延器の発明であ
る。この発明は、1)にて述べられた、地震時のロック解
除された後のロック部材の戻り(固定ピン等の固定装置
の作動部をロックする方向への)を遅延することを目的
とした発明である。この発明は筒と筒中をスライドする
円筒状の自由に回転可能なピストン状部材とから構成さ
れ、ピストン状部材は筒の中を移動できるように組み合
わされており、また、ピストン状部材の表面には、移動
方向に平行な直線部分と、曲線部分とがつながってルー
プ状となっているガイドが、筒にはバネ等よってピスト
ン状部材の方向に押し出されているピンが、それぞれ設
けられており、このピンはガイドに嵌まっており、この
ピンとガイドとの関係によりピストン状部材は筒中を回
転して移動し、かつピストン状部材はこのピンがガイド
の直線部分に位置するときは抵抗を受けずに移動でき、
曲線部分に位置するときは移動方向に対しガイドのなす
角度により抵抗を受けるようになっており、またピンは
このガイドを逆に戻ることはなく、この筒とピストン状
部材による機構の性質により、ピストン状部材は、力を
受けた場合、ある方向には抵抗を受けずに移動できる
が、逆の方向にはガイドのなす角度による抵抗を受け、
それに加えてピンの通過する直前部分と曲線部分との延
長距離の差によって、移動の速度が遅延されるようにな
っている。固定装置の場合には、この遅延器のピストン
状部材の先端部を、固定ピン等の固定装置の作動部とす
るか、または、この遅延器のピストン状部材の先端部
を、固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の
地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動す
るモーターまたは電磁石等の作動部材との間で繋ぐかす
る。リレー連動作動型固定装置の場合には、この遅延器
のピストン状部材を、リレー連動作動型固定装置のロッ
ク部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重
りまたは地震センサーにより作動するモーターまたは電
磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の連
動機構との間をリレーする(レリーズ中の)ワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等の間で繋ぎ、その繋ぎ方
が、ピストン状部材が抵抗を受けずに移動できる方向
が、ロック部材の外れる方向(解除方向)となるように
構成されてなることにより、前記目的を達するものであ
る。 6)粘性抵抗式 請求項53−8−7は、粘性抵抗式遅延器の発明であ
る。この発明は、1)にて述べられた、地震時のロック解
除された後のロック部材の戻り(固定ピン等の固定装置
の作動部をロックする方向への)を遅延することを目的
とした発明である。この発明は歯車とラック、及び水車
(風車)等の装置とから構成され、この水車(風車)等
の装置は、粘性のある液体(気体)に浸され、その液体
(気体)から、ラックの移動方向に対応する回転方向ご
とに、異なる大きさの粘性抵抗を受ける仕組みであり、
またこれらの機構は歯車等の連動機構を介して間接に組
み合わされている場合もあり、この歯車とラック及び水
車(風車)等の装置による機構の性質により、ラック
は、力を受けた場合、ある方向には小さな抵抗で移動で
きるが、逆の方向には大きな抵抗を受けて移動の速度が
遅延されるようになっている。固定装置の場合には、こ
の遅延器のラックを、固定ピン等の固定装置の作動部に
設けるか、または、この遅延器のラックを、固定装置の
ロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動す
る重りまたは地震センサーにより作動するモーターまた
は電磁石等の作動部材との間で繋ぐかする。リレー連動
作動型固定装置の場合には、この遅延器のラックを、リ
レー連動作動型固定装置のロック部材と、地震センサー
振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーに
より作動するモーターまたは電磁石等の作動部材または
直前のリレー中間固定装置の連動機構との間をリレーす
る(レリーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッ
ド等の間で繋ぎ、その繋ぎ方が、ラックが小さな抵抗で
移動できる方向が、ロック部材の外れる方向(解除方
向)となるように構成されてなることにより、前記目的
を達するものである。 8.6. 固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状 固定ピンを固定する挿入部の形状として、停止点を中心
に、すり鉢状等の凹面を施し、また、停止点よりも広い
範囲で、凸凹の形状を施す。請求項55は、その発明で
ある。さらに、請求項55−2〜55−8項の発明は、
固定ピンまた挿入部の形状に関するものである。 8.7. 免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置(食込み
支承) 請求項55−9項から請求項55−9−3項記載の発明
は、特許 1844024号と特許 2575283号との免震復元装置
(重力復元型免震装置・滑り支承)、免震装置(免震装
置・滑り支承)、さらに上記の4.二重(または二重以
上の)免震皿免震装置・滑り支承において、風揺れを抑
制したり、耐圧性能が得られるようにしたりするため
に、免震皿の中央部が、滑り部、中間滑り部、ボール、
またはローラーの入り込む形で、またそれらの形状で凹
んだ形で形成された免震皿をもつことにより構成する免
震装置・滑り支承(以下、「食込み支承」と言う)であ
り、風揺れを抑制したり、耐圧性能が得られるようにし
たりするものであり、または、それを使用した場合の免
震構造である。 8.8. 底面の球面部とそれ以外の周辺部のすり鉢併用の
免震皿 8.8.1. 底面の球面部とそれ以外の周辺部のすり鉢併用
の免震皿 重力復元型(一重免震皿または二重(または二重以上
の)免震皿)免震装置・滑り支承の免震皿の凹形状滑り
面部としては、地震後の残留変位が少なく、固有周期を
持たないゆえに共振現象を起こさないすり鉢形状が望ま
しい。しかし、風への抵抗を考えると、すり鉢形状の勾
配をきつくする必要があり、その場合には、小さい地震
には、免震しにくく、大きな地震時も、すり鉢の底の尖
り分、免震時の垂直動による振動衝撃が大きくスムース
な免震が得にくい。そこで、すり鉢の底を球面にするこ
とにより、小さい地震も免震可能となり、大きな地震時
の免震にも、すり鉢の底の尖りが無くなり、スムースな
免震による快適さを与える。請求項55−10は、その
発明である。請求項55−11は、前請求項の発明にお
いて、すり鉢の底の球面半径は、地震周期に共振する半
径近傍でもって構成されてなることを特徴とする免震装
置・滑り支承の発明である。その意味するところは、す
り鉢の底の球面半径が、地震周期に共振することによっ
て、免震がはじまる加速度を小さくすることが可能とな
る。このように初滑動の加速度を小さくするとともに、
共振をすり鉢によって押さえることが可能になる。 8.8.2. 微振動用の固定装置を重心に併用 しかし、すり鉢の底を、球面にすることにより、小さい
風で揺れる(しかし、底面の球面部以上の振幅は抑制さ
れる)。そこで、底面の球面部以内の微振動用の揺れ止
めのために、固定装置を、特に 8.2.の風作動型固定装
置(平常時は、ロックされ、地震時にロックが解除され
る固定装置)を、免震される構造体の重心またはその近
傍に併用する。請求項55−12は、その発明である。 8.9. 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り
支承による風揺れ固定 (1) 凹曲面の免震皿をもった二重免震皿免震装置・滑り
支承 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承
(4.参照)の利用により、風揺れ固定効果をもたら
す。二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支
承と中間滑り部(転がり型中間滑り部またすべり型中間
滑り部)とにより構成され、二重(または二重以上の)
免震皿免震装置・滑り支承のうち、どちらかがまた両方
が凹曲面の免震皿をもつように構成された二重(または
二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承において、中間
滑り部が、凹曲面の免震皿の最も底の位置に納まった時
(地震時以外の常時位置)において、上下の二重免震皿
の双方が接して(中間滑り部のために双方が接しない場
合には、周辺部に縁を立てる等により)、摩擦を発生す
るようにし、風揺れ等に対処する。ある一定以上の地震
等が発生して、中間滑り部が、凹曲面の免震皿の最も底
部からずれると、上の免震皿が浮き上がり、上下の二重
免震皿が接しなくなり、摩擦が発生しなくなる。請求項
55−13項、55−13−2項は、その発明である。 (2) 平面形状滑り面部同士の免震皿をもった二重免震皿
免震装置・滑り支承 平面形状滑り面部同士の免震皿をもった二重(または二
重以上の)免震皿免震装置・滑り支承において、二重
(または二重以上の)免震皿の片方が窪み、もう片方が
出っ張って、入り込む形を取ることにより構成される。
請求項55−13−3は、その発明である。 8.10. 手動型固定装置の併用 (1) 手動型固定装置との併用 免震装置において、免震性能を良くするためには固有周
期を長くしたいが、強風時に揺れる。このような場合
に、強風時用に、強風時に手動で免震される構造体と免
震される構造体を支持する構造体とを固定する固定装置
(以下、「手動型固定装置」と言う)を一本また複数本
併用することにより、高い免震性能を実現し、且つ強風
時の揺れを押さえられる。また、強風時の安全が保証さ
れている場合でも、免震装置の免震性能によって(積層
ゴム等のバネ定数、また免震滑り支承のすり鉢等の凹面
形状等の勾配および滑り支承面等の摩擦によって)、強
風時にある程度の揺れが生じる場合には、強風時に手動
で、固定ピン等の固定装置の作動部をその挿入部に挿入
する、固定ピン等の固定装置の作動部をロックするロッ
ク部材でロックする、等により免震される構造体と免震
される構造体を支持する構造体とを固定する固定装置
を、一本また複数本を使用、または他の固定装置と併用
して、揺れ止めをする。請求項55−14は、その発明
である。 (2) 自動解除固定手動型固定装置との併用 上記手動型固定装置に関して、強風後の固定装置の固定
解除忘れ防止のために、考案された発明である。強風時
に手動で固定するが、地震時には自動的に解除される固
定装置を併用して、風等による揺れ止めをする。請求項
55−15は、その発明である。 8.11. 地震後の残留変位への対処 8.11.1. すべり型免震装置の残留変異矯正 すべり型免震装置は、地震後の残留変異の矯正が困難で
あった。免震皿のすべり転がりの摩擦面に、液体潤滑剤
が潤滑する溝と、当該免震皿の外側に、その溝に液体潤
滑剤を流し込む孔を持ち、地震後に、揮発性の液体潤滑
剤を、前記孔から流し込み、地震後の残留変異の矯正を
容易にする。請求項54−2は、その発明である。 8.11.2. 重力復元型免震装置・滑り支承の免震皿の形状 8.1.2.2.2.と8.1.2.2.3.の自動復元型、8.1.2.3.の自動
制御型、8.2.風作動型固定装置の各場合においては、重
力復元型免震装置・滑り支承の免震皿の凹形状滑り面部
としては、地震後の残留変位の少ないすり鉢形状が望ま
しい。 8.12. 風揺れ対策のための固定装置等の組合せ (1) 重心部に固定装置と周辺部に食込み支承との併用 免震される構造体の重心またはその近傍に、固定装置を
最低限一箇所と、免震される構造体の周辺部に、請求項
55−9項記載の免震装置・滑り支承(食込み支承)と
を配置する。請求項55−16は、その発明である。 (2) 重心部に地震作動型固定装置と周辺部に風作動型固
定装置との併用 免震される構造体の重心またはその近傍に、8.1.の地震
作動型固定装置(ある一定以上の地震力にのみ、免震さ
れる構造体と免震される構造体を支持する構造体との固
定を解除する固定装置)を最低限一箇所と、免震される
構造体の周辺部に、8.2.の風作動型固定装置(ある一定
以上の風圧時にのみ、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定する固定装置)を最低限
一箇所とを配置する。請求項55−17は、その発明で
ある。 (3) 重心部に地震作動型固定装置と、周辺部に風作動型
固定装置と食込み支承との併用 免震される構造体の重心またはその近傍に、8.1.の地震
作動型固定装置(ある一定以上の地震力にのみ、免震さ
れる構造体と免震される構造体を支持する構造体との固
定を解除する固定装置)を最低限一箇所と、免震される
構造体の周辺部に、8.2.の風作動型固定装置(ある一定
以上の風圧時にのみ、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定する固定装置)を最低限
一箇所と請求項55−9項記載の免震装置・滑り支承
(食込み支承)とを配置する。請求項55−18は、そ
の発明である。 (4) 重心部に固定装置と周辺部に手動型固定装置との併
用 免震される構造体の重心またはその近傍に、固定装置を
最低限一箇所と、免震される構造体の周辺部に、8.10.
の手動型固定装置(強風時に手動で免震される構造体と
免震される構造体を支持する構造体とを固定する固定装
置)を最低限一箇所とを配置する。請求項55−19
は、その発明である。 (5) 自動解除固定手動型固定装置と自動解除自動復元型
固定装置との併用 (4)に関して、8.10.(2) 自動解除固定手動型固定装置の
採用の場合、その自動解除固定手動型固定装置は、請求
項53項記載のように、免震される構造体の重心または
その近傍に設置される固定装置(8.1.地震作動型固定装
置、8.2.風作動型固定装置)に比べて、固定装置の解除
の感度が地震に対して高く敏感な手動型固定装置、つま
り地震時に解除されやすい手動型固定装置を設置するこ
とにより構成されてなることを特徴とする免震構造であ
る。そのことにより、地震時において、この周辺部の手
動型固定装置の固定解除が重心部設置の固定装置に対し
遅れた場合に生じる捩れた動きの問題が解消される。請
求項55−20は、その発明である。 8.13. 杭折れ防止構法 上部構造(地上構造物)と杭等の基礎部との縁を切り、
その両者間をある一定以上の地震力によって折れるピン
で繋ぐ。請求項54は、その発明である。 9. 緩衝・変位抑制、耐圧性向上支承 9.1. 緩衝材付支承 ゴム等の弾性材また緩衝材を、免震皿等の免震装置・滑
り支承の周辺また縁に付け、予想を上回る地震変位振幅
に際して、滑り部・中間滑り部等をその支承周辺の弾性
材また緩衝材に衝突させて対処する。請求項56はその
発明である。 9.2. 弾性材敷き支承 請求項56−2は、免震皿とその免震皿面を滑動する滑
り部、中間滑り部、ボールまたはローラーとにより構成
されている免震装置・滑り支承において、その免震皿面
の滑り部、中間滑り部、ボールまたはローラーに対する
耐圧性能の向上と、地震時の応答変位の抑制とを図った
発明である。免震皿とその免震皿面を滑動する滑り部、
中間滑り部、ボールまたはローラーとにより構成されて
いる免震装置・滑り支承において、その免震皿面に弾性
材を敷くことにより構成されてなることにより前記目的
を達成するものである。 (1) 耐圧性向上 a) 基本形 請求項56−3は、免震皿とその免震皿面を滑動する滑
り部、中間滑り部、ボールまたはローラーとにより構成
されている免震装置・滑り支承において、その免震皿面
の滑り部、中間滑り部、ボールまたはローラーに対する
耐圧性能の向上を図った発明である。免震皿とその免震
皿面を滑動する滑り部、中間滑り部、ボールまたはロー
ラーとにより構成されている免震装置・滑り支承におい
て、その免震皿面に弾性材を敷くことにより耐圧に対応
するように構成されてなることにより前記目的を達成す
るものである。 b) ボール食込み孔付き弾性材敷き支承 請求項56−3項において、弾性材上の滑り部、中間滑
り部、ボール、またはローラーの地震時以外の通常位置
(中央部)に、その食込む形状に従って弾性材に孔を開
けて、弾性材へのへたり(疲労)等の負荷を減らす構成
方法もある。 (2) 変位抑制 a) 基本形 請求項56−4は、地震時の応答変位の抑制のための発
明である。免震皿とその免震皿面を滑動する滑り部、中
間滑り部、ボールまたはローラーとにより構成されてい
る免震装置・滑り支承において、その免震皿面に弾性材
を敷くことによって、地震時の応答変位の抑制に対応す
るように構成されてなることにより前記目的を達成する
ものである。 b) すり鉢形状の弾性材敷き 請求項56−5は、地震振幅の変位抑制のための発明で
ある。請求項56−4において、免震皿面に敷かれる弾
性材が、すり鉢または球面等の凹形状をしてなることに
より、前記目的により効果をもたらすものになる。 9.3. 変位抑制装置 請求項56−6は、地震振幅の変位抑制装置の発明であ
る。接触してスライドし合う部材同士の摩擦によって地
震の変位振幅を抑制し、スライドし合う部材同士の一方
が免震される構造体に、他方が免震される構造体を支持
する構造体に設けられることにより構成されてなること
により前記目的を達成するものである。 9.4. 衝突衝撃吸収装置 請求項56−7〜56−9の衝突衝撃吸収装置は、予想
を越える変位振幅をもった地震によって、免震される構
造体と免震される構造体を支持する構造体とが、外れ止
め等で衝突する場合を想定した装置で、免震される構造
体と、免震される構造体を支持する構造体とが衝突する
外れ止め等の位置に設けられ、その衝突を緩和する発明
である。 (1) 低反発係数型 請求項56−7は、免震される構造体と、免震される構
造体を支持する構造体とが衝突する位置に、低反発係数
の緩衝材また弾性材を設けることにより前記目的を達成
するものである。 (2) 座屈変形型 請求項56−8は、免震される構造体と、免震される構
造体を支持する構造体とが衝突する位置に、衝突時に弾
性材が座屈する細長比以上の弾性材を設けて、その弾性
材の座屈によって衝突時の衝撃を吸収するように構成さ
れることにより前記目的を達成するものである。 (3) 塑性変形型 請求項56−9は、免震される構造体と、免震される構
造体を支持する構造体とが衝突する位置に、衝突時に塑
性変形する緩衝材を設けることにより前記目的を達成す
るものである。 10.免震装置の組合せと材料仕様 10.1. プランの多様性に対応 請求項56−10は、免震される構造体の積載・固定荷
重形態が多様であったとしても(変形形態・変形平面・
偏心荷重形態であっても)、免震される構造体の各所に
おいて、同一性能の復元・減衰装置の設置を可能にする
発明である。 (1) 滑り支承と摩擦型減衰・抑制装置と勾配型復元滑り
支承の使用 免震と復元と減衰・抑制に関しては、滑り支承(すべり
支承、転がり支承)と、すり鉢または球面等の勾配によ
る復元性能をもった滑り支承(勾配型復元滑り支承とい
う)と、摩擦型減衰・抑制装置のみを使用することによ
り構成されてなることにより前記目的を達成するもので
ある。 (2) 固定ピン型固定装置の使用 風揺れ固定に関しては、固定ピン型固定装置(実施例の
8.(1)参照)のみを使用することにより構成されてな
ることにより前記目的を達成するものである。 11.新積層ゴム・バネ、復元バネ 11.1. 新積層ゴム・バネ 上述の従来の積層ゴムの問題から、鋼とゴムとを一層ご
とに付着させず、鋼等の硬質板を何層か積層させ、その
硬質板の中心部を空洞とし、その中心部にバネ等を充填
させる構成をとる。請求項57−1は、その発明であ
る。 11.2. 復元バネ 縦型にバネ等を設置することは水平のどの方向にも復元
性能を得られ反面、僅かな水平変位での復元力に乏しい
が、以下の形状を取ることで、この問題が解決される。
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
との間に、バネ等を設け、免震される構造体と免震され
る構造体を支持する構造体のどちらか一方に、ラッパ形
状の孔の中にそのバネ等の端を係合し、このバネ等の反
対側の端が、他方の構造体に係合される。このことによ
り、免震される構造体を支持する構造体が変位すると、
バネ等はこのラッパ形状に従って水平方向に曲がり、僅
かな変位でも水平方向の復元力が得られ、さらに、この
バネ等による、免震される構造体に働く下方への引張力
も最低限にし、免震される構造体への負荷も小さくする
ことができる。請求項57−2は、その発明である。 B.免震装置と構造法 12.免震構造による構造体設計法 12.1. 超高層建物・構造体 請求項57−3は、超高層建物・構造体において、免震
装置として、滑り型免震装置・滑り支承を、特に転がり
型滑り支承を採用し、免震される構造体は、風力ではゆ
れない剛性をもつ構造とすることにより前記目的を達成
するものである。 12.2. 高塔状比建物・構造体 引抜き力が働く建物・構造体の問題は、引抜き防止装置
によって対処し、塔状比によれば、ロッキングを小さく
するために、免震装置・滑り支承の摩擦係数をできるだ
け小さくする。 12.4. 軽量建物・構造体 従来の積層ゴムでは固有周期が延びない軽量建物・構造
体には、免震装置・滑り支承等の免震装置で、免震が可
能になる。 12.5. 在来木造戸建て住宅/軽量(木造・鉄骨系)戸建
て住宅 (1) 土台床構面の形成 床構面の形成に関しては、固定装置周辺は筋交による補
強を行い、その他の部分を全面筋交補強で行う方式、土
台(基礎の上の横架材)の上全面に構造用合板等を敷き
込み、その上にまた土台(横架材)を置くか、直に柱を
立てる方式、あるいはダイヤフラム構面を用いる方式に
より、免震装置・滑り支承の支持構造面を作る。請求項
58は、その発明である。土台(基礎の上の横架材)の
上全面に構造用合板等を敷き込み、その上にまた土台
(横架材)を置くか、直に柱を立てる。このようにし
て、構造用合板勝ちにして 構面が形成される手法で、
免震装置・滑り支承の支持構造面をつくる方式は、特に
メリットがある。具体的には、免震装置・滑り支承の設
置された土台等の基礎の上の横架材の上全面に、構造用
合板等を敷き込み、その上にまた土台(横架材)を置く
か、直に柱を立てる。 13.免震装置設計と免震装置配置 13.1. 免震装置配置 経済性をもたらすために、重心位置またその近傍にの
み、2箇所以上の復元装置を装備し、それ以外は、復元
力を持たない免震滑り支承とする。また必要に応じて、
固定装置を配する。これも復元装置と同様に、重心位置
またその近傍にのみ、一箇所以上、できれば2箇所以上
とするのが良い。請求項59は、その発明である。 13.2. 復元装置の復元能力の設計 免震性能を上げるためには、滑り型免震装置の場合、復
元装置の復元力を抑えて復元が可能な最小限の復元力に
する方法が挙げられる。復元力を最小限にするために、
凹形状の重力復元型滑り支承においては、復元が得られ
る限り、曲率半径はできるだけ大きくし、また、バネ等
の復元型においては、復元が得られる限り、弾性力また
バネ定数はできるだけ小さくし、また双方ともに、免震
装置・滑り支承の摩擦係数を下げる事も必要である。そ
のことはまた、免震性能をよくする事につながる。請求
項59−2は、その発明である。 14.免震装置設置と基礎部分の施工に関する合理化 14.1. 免震装置設置と基礎部分の施工の合理化 この構法は、汎用戸建て免震に適しているが(それに限
定される事はないが)、特に、戸建て用免震装置として
の意味がある。今までの在来構法及びプレハブの住宅を
免震装置対応にする場合の問題は、まず、1階の梁とそ
れに支えられる床が必要になり、それをいかに安くする
という課題、次に、プレハブ・在来・2×4という上部
構造の構法の違いを問題とせず、汎用的方法があるかど
うかという課題、さらに、上部構造としてのフレームと
しての剛性のない問題も解決する必要がある。その解決
方法として、ベタ基礎の上に空隙を設けて、もう一つベ
タ基礎(スラブ)を打ち、その間に免震装置を入れる方
法である。具体的に施工法を説明すると、ベタ基礎コン
クリートの上に免震装置を配備し、その間を有機溶剤で
溶けるスタイロフォーム等で埋めて間隙を作り、その上
にコンクリートスラブを打ち、コンクリートが固まって
からスタイロフォーム等の間隙を有機溶剤で溶かして空
間を作ると、ベタ基礎の上に、免震装置のみに支えられ
てコンクリートスラブが浮く形となり、免震装置の作動
が可能となる。そして、このコンクリートスラブを人工
土地的な扱いとすることにより、在来構法・プレハブ構
法・2×4構法等、構法の違いに影響されずに住宅を自
由に建てることができ、上部構造の自由がもたらされ
る。また上部構造としてのフレームとしての剛性のなさ
もスラブの剛性により解決される。また免震装置解析
も、上部構造を含めた免震される部分の重心が、このコ
ンクリートスラブの重さによって下がり、一質点系振動
の解析でほぼ近似でき、またこの部分の荷重が、上部構
造に比して大きく、木造・鉄骨等軽量戸建てが載る場合
は、解析の一様化が可能になり、上物ごとの個別認定で
なく、一般認定の可能性を開くものである。また、単に
二重にベタ基礎(スラブ)を打つのと同じであるので、
ローコストを可能にする。請求項60−1は、その発明
である。 14.2. 免震装置設置の施工の合理化 留め具等により、上下の皿を一体にされた二重免震皿装
置を、基礎のアンカーボルト位置に据え付け、土台とま
ず固定する。その後、基礎との間にできた隙間等を無収
縮モルタルで埋める。そして、無収縮モルタルが固まっ
た後に、基礎と免震装置とのアンカーボルトを締める。
以上の方法により、土台に対する水平性(平行性)が得
られ、基礎上に設置される免震装置の水平性を出しにく
い問題が解決する。請求項60−2項は、その発明であ
る。 14.3. 滑り型免震装置の水平性維持 滑り型免震装置の施工時及び施工後の水平性維持の問題
は、建物の内側(また重心)に向かって転ぶ傾斜(外が
高く、内が低い傾斜)を持たせることにより、解決され
る。請求項60−3は、その発明である。 【実施例】A.免震装置 1.十字型免震装置・滑り支承、また十字重力復元型免
震装置・滑り支承 1.1. 十字型免震装置・滑り支承、また十字重力復元型
免震装置・滑り支承 図1〜9は、請求項1項記載の免震装置・滑り支承(以
下「免震装置・滑り支承」という)また復元付き免震装
置・滑り支承の発明に関するもので、凹形状滑り面部ま
たは平面形状滑り面部を有するスライド部材4を上下に
交差させて係合させることにより、免震性を、また一方
向性(行き帰りを含む、以下同じ)もしくは全方向の復
元性を持たせるようにしたものである。上下に交差させ
て係合させる上で、スライド部材4の交差方向の角の面
を取り、スムーズに交差できるようにした場合もある。
上部のスライド部材4-aは、下向きの凹形状滑り面部ま
たは平面形状滑り面部を有するものであり、下部のスラ
イド部材4-bは、上向きの凹形状滑り面部または平面形
状滑り面部を有するものである。ともに滑り面部には低
摩擦材が使用されている場合がある。上部スライド部材
4-a・下部スライド部材4-bの組合せは、次の4通り考
えられる。 (1) 下向きの凹形状滑り面部を有する上部スライド部材
4-aと上向きの凹形状滑り面部を有する下部スライド部
材4-bとの組合せ(図1、2参照)。 (2) 下向きの平面形状滑り面部を有する上部スライド部
材4-aと上向きの凹形状滑り面部を有する下部スライド
部材4-bとの組合せ。 (3) 下向きの凹形状滑り面部を有する上部スライド部材
4-aと上向きの平面形状滑り面部を有する下部スライド
部材4-bとの組合せ。 (4) 下向きの平面形状滑り面部を有する上部スライド部
材4-aと上向きの平面形状滑り面部を有する下部スライ
ド部材4-bとの組合せ(図9参照)。以上の上部スライ
ド部材4-a・下部スライド部材4-bを、互いに交差する
方向に係合し、スライドできるように構成し、上部スラ
イド部材4-aを免震される構造体1に、下部スライド部
材4-bを免震される構造体を支持する構造体2に設け
る。図1〜2は、下向きの凹形状滑り面部を有する上部
スライド部材4-aと上向きの凹形状滑り面部を有する下
部スライド部材4-bとの組合せである。図1は、上部ス
ライド部材・下部スライド部材(4-a、4-b)の長辺方
向の凹形状滑り面部が台形の直線で構成されており、短
辺方向は平坦面の滑り面部で構成されて交差する場合で
ある。図2は、上部スライド部材・下部スライド部材
(4-a、4-b)の長辺方向の凹形状滑り面部が円弧状
で、また、その凹形状滑り面部にスライド部材の短辺方
向に丸みを持たせた場合である。なお、凹形状に関し
て、台形の直線で構成される場合と、円弧、放物線、ス
プライン曲線等の曲線で構成される場合がある。また上
部スライド部材・下部スライド部材共に、凹形状滑り面
部の底部に関して、互いのスライド部材が嵌まり込むよ
うに少し掘り下げられて、風等では動きにくくしている
場合もある。 1.2. 十字型免震装置・滑り支承、十字重力復元型免震
装置・滑り支承の中間滑り部 図10〜13は、請求項2項記載の免震装置・滑り支承
または復元付き免震装置・滑り支承に関する発明であ
る。請求項2項は、請求項1項の発明の、下向きの凹形
状滑り面部または平面形状滑り面部を有する上部スライ
ド部材4-aと、上向きの凹形状滑り面部または平面形状
滑り面部を有する下部スライド部材4-bとの間に、中間
滑り部6を設けた発明であり、また、その中間滑り部6
と、上部スライド部材4-a、下部スライド部材4-bとが
接する位置に、ローラー・ボール(ベアリング)5-e、
5-fを設けた場合もある。図10は、十字型免震装置・
滑り支承、図11〜13は、十字型復元付き免震装置・
滑り支承である。図10は、図9の構成の上部スライド
部材4-aと、下部スライド部材4-bとの間に、中間滑り
部6が挟まれた実施例である。この場合の中間滑り部6
は、円柱形をなしている。中間滑り部6と、上部スライ
ド部材4-a、下部スライド部材4-bとが接する上面、下
面、側面位置に、ローラー・ボール(ベアリング)5-
e、5-fを設けた場合もある。また、このローラー・ボ
ール(ベアリング)は、循環式転がり案内によって循環
する形を取るのが有利である。図11は、図1および図
2の構成の上部スライド部材4-aと、下部スライド部材
4-bとの間に、中間滑り部6が挟まれた実施例である。
上部スライド部材4-aの下向き凹形状滑り面部と、下部
スライド部材4-bの上向き凹形状滑り面部との間に、中
間滑り部6が挟み込まれ、この中間滑り部6の滑り部上
部(上面)6-uが、上部スライド部材4-aの下向き滑り
面部と同曲率を持ち、また滑り部下部(下面)6-lが、
下部スライド部材4-bの上向き滑り面部と同曲率を持つ
ように構成する。この場合、図(e) 〜(h) のように、地
震振幅により上部スライド部材4-aと下部スライド部材
4-bとがずれを起こしても、滑り部上部(上面)6-uと
上部スライド部材4-aの下向き滑り面部、及び滑り部下
部(下面)6-lと下部スライド部材4-bの上向き滑り面
部との接触面積が、同面積得られて、垂直荷重伝達能力
において有利になる。図11のうち、(a) は免震装置・
滑り支承の斜視図、(b)(c)はその断面図、(d) は免震装
置・滑り支承部の詳細斜視図、(e)(f)(g)(h)は、振幅時
の断面図であり、 (g)(h) は最大振幅時、(e)(f)は振幅
途中の時の図で、(e)(g)は基礎方向から見たもの、(f)
(h)は基礎方向に対面する方向から見たものである。中
間滑り部6と、上部スライド部材4-a、下部スライド部
材4-bとが接する上部6-u、下部6-l位置に、ローラー
・ボール(ベアリング)5-e、5-fを設けた場合もあ
る。この構成は、滑り面部の凹型球面形状に対して、常
にローラーまたはボールが接し、振動時においても同接
触面積が得られて、垂直荷重伝達能力において有利であ
る。また、このローラー・ボール(ベアリング)は、循
環式転がり案内によって循環する形を取るのが有利であ
る。図12は、図11の構成の中間滑り部6が球の場合
の実施例であり、上部スライド部材4-aの下向き凹形状
滑り面部と、下部スライド部材4-bの上向き凹形状滑り
面部との間に、球状の滑り面部を有する中間滑り部6が
挟み込まれ、この球状の中間滑り部6と接する上部スラ
イド部材4-aの下向き滑り面部、下部スライド部材4-b
の上向き滑り面部が、この球状の中間滑り部6と同曲率
を持つように構成する。この場合、地震振幅により上部
スライド部材4-aと下部スライド部材4-bとがずれを起
こしても、上部スライド部材4-aの下向き滑り面部、及
び下部スライド部材4-bの上向き滑り面部と、球状の中
間滑り部6との接触面積が、常に同面積得られて、垂直
荷重伝達能力において有利である。この中間滑り部6
と、上部スライド部材4-a、下部スライド部材4-bとの
接触面に、ローラーまたボール(ベアリング)5-e、5
-fを設けた場合もある。この構成は、凹型球面形状に対
して、常にローラーまたボールが接し、振動時において
も同接触面積が得られて、垂直荷重伝達能力において有
利である。また、このローラーまたボールベアリング
は、循環式転がり案内によって循環する形を取るのが有
利である。図13は、図11の中間滑り部6が、三重中
間滑り部の場合の実施例であり、中間滑り部6が、第一
中間滑り部6-aと第二中間滑り部6-bと第三中間滑り部
6-cとに分かれる。第一中間滑り部6-aは、上部スライ
ド部材4-aの下向き凹形状滑り面部と同曲率である凸型
の滑り面部6-u(中間滑り部上部(上面)6-u)をも
ち、その凸型の反対部には凹型球面滑り面部を有してい
る。第二中間滑り部6-bは、第一中間滑り部の前記反対
部の凹型球面と同一球面率である凸型形状滑り面部をも
ち、この凸型形状の反対部には凸型球面滑り面部を有し
ている。第二中間滑り部6-bは球形の場合もある。第三
中間滑り部6-cは、第二中間滑り部の前記反対部の凸型
球面と同一球面率である凹型形状滑り面部をもち、その
凹型の反対部には、下部スライド部材4-bの上向き凹形
状滑り面部と同一曲面率である凸型形状滑り面部6-l
(中間滑り部下部(下面)6-l)を有している。そし
て、上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-bとの
間に、この第一中間滑り部6-a、第二中間滑り部6-b及
び第三中間滑り部6-cを、挟み込むことにより構成され
る。この場合、図(e) 〜(h) のように、地震振幅により
上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-bとがずれ
を起こしても、中間滑り部上部(上面)6-uと上部スラ
イド部材4-aの下向き滑り面部、及び中間滑り部下部
(下面)6-lと下部スライド部材4-bの上向き滑り面部
の接触面積が、同面積得られて、垂直荷重伝達能力にお
いて有利である。図13のうち、(a) は免震装置・滑り
支承の斜視図、(b)(c)はその断面図、(d) は免震装置・
滑り支承部の詳細斜視図、(e)(f)(g)(h)は、振幅時の断
面図であり、 (g)(h) は最大振幅時、(e)(f)は振幅途中
の時の図で、(e)(g)は基礎方向から見たもの、(f)(h)は
基礎方向に対面する方向から見たものである。この第一
中間滑り部6-a、第三中間滑り部6-cと、上部スライド
部材4-a、下部スライド部材4-bとが接する中間滑り部
上部(上面)6-u、中間滑り部下部(下面)6-l位置
に、ローラー・ボール(ベアリング)5-e、5-fを設け
る場合もある。この構成は、凹型球面形状に対して、常
にローラーまたはボールが接し、地震振幅時においても
同接触面積が得られて、垂直荷重伝達能力において有利
である。また、第二中間滑り部6-bと、第一中間滑り部
6-a、第三中間滑り部6-cとが接する位置に、ローラー
・ボール(ベアリング)を設けると、首振りが容易にな
り、有利である。また、このローラー・ボールベアリン
グは、循環式転がり案内によって循環する形を取るのが
有利である。 1.3. 十字重力復元型引抜き防止装置・滑り支承 図1〜9のうち、特に、図3〜8−3は、請求項3項〜
4項記載の発明に関するもので、特許 1844024号での発
明の引抜き防止装置に、請求項1項記載の発明の復元付
き免震装置の機能を持たせたものであり、重力復元型引
抜き防止装置・滑り支承の実施例を示している。具体的
に説明すると、請求項1項また2項記載の発明の、下向
きの凹形状滑り面部または平面形状滑り面部を有する上
部材は、長辺側面に横に細長く開口したスライド孔を有
するスライド部材4-aを形成し、上向きの凹形状滑り面
部または平面形状滑り面部を有する下部材は、長辺側面
に横に細長く開口したスライド孔を有するスライド部材
4-bを形成し、これらのスライド部材を互いに交差する
方向に、双方のスライド孔に係合してスライドできるよ
うに構成し、かつ、これらのスライド部材のうち、上に
なるスライド部材(上部スライド部材)4-aを免震され
る構造体1に、下になるスライド部材(下部スライド部
材)4-bを免震される構造体を支持する構造体2に設け
て、引抜き防止の機能も合わせ持たせた復元付き免震装
置・滑り支承である。つまり、特許 1844024号での引抜
き防止装置の上部スライド部材4-aと下部スライド部材
4-bのうち、一方に凹形状滑り面部を有し、もう一方に
当該凹形状滑り面部を滑走しうる滑り部もしくは逆向き
の凹形状滑り面部を有する構成である。凹形状滑り面部
の箇所として (1) 上部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に下向
き凹形状滑り面部 (2) 上部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に上向
き凹形状滑り面部 (3) 上部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に下向
き凹形状滑り面部 (4) 下部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に上向
き凹形状滑り面部 (5) 下部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に下向
き凹形状滑り面部 (6) 下部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に上向
き凹形状滑り面部 の6通りが考えられ、また平面形状滑り面部の箇所も同
様に、 (1) 上部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に下向
き平面形状滑り面部 (2) 上部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に上向
き平面形状滑り面部 (3) 上部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に下向
き平面形状滑り面部 (4) 下部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に上向
き平面形状滑り面部 (5) 下部スライド部材のスライド孔を挟む上部材に下向
き平面形状滑り面部 (6) 下部スライド部材のスライド孔を挟む下部材に上向
き平面形状滑り面部 の6通りが考えられ、以上の12通りの組合せにより構
成される。なお凹面形状に関して、台形の直線で構成さ
れる場合と円弧、放物線、スプライン曲線等の曲線で構
成される場合がある。また上部スライド部材・下部スラ
イド部材共に凹形状滑り面部を有する底部に関して、互
いのスライド部材が嵌まり込むように少し掘り下げられ
て、風等では動きにくくしている場合もある。なお、重
なり合う上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-b
とは、隙間がある場合もあり、また、接している場合に
は含油メタル、テフロンにより低摩擦化されている例も
ある。免震皿の凹形状滑り面部及び当該部を滑走するロ
ーラー・ボール若しくは滑り部も同様である。以下の実
施例でも同様である。図3は、下部スライド部材4-bの
スライド孔を挟む下部材に上向き凹形状滑り面部を有
し、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材に
当該凹形状滑り面部を滑走しうる滑り部を有する実施例
である。図4は、上部スライド部材4-aのスライド孔を
挟む上部材に下向き凹形状滑り面部を有し、下部スライ
ド部材4-bのスライド孔を挟む上部材に当該凹形状滑り
面部を滑走しうる滑り部を有する実施例である。図5
は、下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む下部材に
上向き凹形状滑り面部を有し、上部スライド部材4-aの
スライド孔を挟む上部材に当該凹形状滑り面部を滑走し
うる滑り部を有し、かつ、上部スライド部材4-aのスラ
イド孔を挟む上部材に下向き凹形状滑り面部を有し、下
部スライド部材4-bのスライド孔を挟む上部材に当該凹
形状滑り面部を滑走しうる滑り部を有する実施例であ
る。図6は、下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む
上部材に上向き凹形状滑り面部を有し、上部スライド部
材4-aのスライド孔を挟む上部材に当該凹形状滑り面部
を滑走しうる下向き凹形状滑り面部を有し、かつ、下部
スライド部材4-bのスライド孔を挟む下部材に上向き凹
形状滑り面部を有し、上部スライド部材4-aのスライド
孔を挟む下部材に当該凹形状滑り面部を滑走しうる滑り
部を有する実施例である。また、その上下逆もあり得
る。つまり、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む
上部材に下向き凹形状滑り面部を有し、下部スライド部
材4-bのスライド孔を挟む上部材に当該凹形状滑り面部
を滑走しうる滑り部を有し、かつ、上部スライド部材4
-aのスライド孔を挟む下部材に下向き凹形状滑り面部を
有し、下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む下部材
に当該凹形状滑り面部を滑走しうる上向き凹形状滑り面
部を有する場合である。図8は、上部スライド部材4-a
のスライド孔を挟む上部材に下向き凹形状滑り面部を有
し、下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む上部材に
当該凹形状滑り面部を滑走しうる上向き凹形状滑り面部
を有し、かつ、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟
む下部材に下向き凹形状滑り面部を有し、下部スライド
部材4-bのスライド孔を挟む下部材に当該凹形状滑り面
部を滑走しうる上向き凹形状滑り面部を有する実施例で
ある。図8−2は、請求項4項記載の発明に関するもの
で、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む上部材の
下部に下向き凹形状滑り面部を有し、下部スライド部材
4-bのスライド孔を挟む上部材の上部に当該下向き凹形
状滑り面部が滑走しうる上向き凹形状滑り面部を、下部
に下向き凸形状滑り面部を有し、かつ、上部スライド部
材4-aのスライド孔を挟む下部材の上部に、当該下向き
凸形状滑り面部を滑走しうる上向き凸形状滑り面部を、
下部に下向き凹形状滑り面部を有し、下部スライド部材
4-bのスライド孔を挟む下部材の上部に当該下向き凹形
状滑り面部が滑走しうる上向き凹形状滑り面部を有する
実施例である。この図8−2においては、重力復元型に
もかかわらず、上部スライド部材4-aと下部スライド部
材4-bとの間に、上部スライド部材4-aの上下変位によ
る隙間を必要としない方式が可能となり、重力復元型特
有の地震振動時の垂直変位のための遊びによる、がたつ
きの問題と引抜き時の衝撃の問題をも解決できる。図8
−3は、請求項3項記載の発明(請求項2項記載の免震
装置・滑り支承において、……)に関するもので、上部
スライド部材・下部スライド部材の摩擦係数を下げ、ま
た相互の滑り面の接触面積を上げるために、中間滑り部
6を設けた場合の実施例である。この場合、図11(e)
〜(h) のように、地震振幅による上部スライド部材4-a
と下部スライド部材4-bとが、ずれを起こしても、滑り
部上部(上面)6-uとスライド部材(4-a、4-b)との
接触面積、及び滑り部下部(下面)6-lとスライド部材
(4-a、4-b)との接触面積が、ともに、常に同面積得
られて、垂直荷重伝達能力において有利である。請求項
3項記載の発明(請求項2項記載の免震装置・滑り支承
において、……)に関するもう一つのものは、図8−3
の中間滑り部6の、上部スライド部材4-a、下部スライ
ド部材4-bと接する上部6-u、下部6-l位置に、ローラ
ーまたはボール(ベアリング)5-e、5-fを設けた場合
のものである。この構成は、滑り面部の凹型球面形状に
対して、常にローラーまたはボールが接し、振動時にお
いても同接触面積が得られて、垂直荷重伝達能力におい
て有利である。また、このローラーまたボールベアリン
グは、循環式転がり案内によって循環する形を取るのが
有利である。 2.引抜き防止装置・滑り支承の改良 2.1. 復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承 図20〜22−2、図27〜27−5は、請求項5項〜
6−2項記載の発明の、復元・減衰バネ付き引抜き防止
装置・滑り支承Fの実施例を示している。特許 1844024
号での引抜き防止装置・滑り支承F、また1.3.の十字重
力復元型引抜き防止装置・滑り支承の、上部スライド部
材4-a、下部スライド部材4-bの片方または両者の、ス
ライド孔内の片側または両側に、バネ、空気バネ、ゴ
ム、積層ゴム、磁石(磁石同士の反発力吸引力等を使っ
た)等の弾性体(以下、すべての章で「バネ等」と称す
る)25を設置し、そのバネ等25により、他方のスラ
イド部材を当該スライド孔の中央部に位置せしめる機能
を与え、地震後に免震される構造体Aを元の位置に復元
させ、また他方のスライド部材を当該スライド孔の端に
衝突させない機能を有するものである。請求項5項記載
の発明は、特許 1844024号の引抜き防止装置・滑り支承
Fに、請求項6項記載の発明は、請求項3項記載の発明
の復元付き引抜き防止装置・滑り支承に、復元または減
衰バネ等25を設けたものである。バネ等25の固定に
関して、図21のように、バネ等25の一方の端は、ス
ライド孔の端に固定され、もう一方の端は、スライド止
め金4-pを介して、交差する他方のスライド部材に押し
当てられる。そのスライド止め金4-pとバネ等25とは
固定されている。また、図20のように、スライド止め
金4-pを介さずに、交差する他方のスライド部材に、バ
ネ等25が直接固定される場合もある。また、このバネ
等25は、通常の状態では交差する他方のスライド部材
に接しないように、スライド孔の端から途中までに設け
られている場合もあり、図22は、この場合の実施例で
ある。途中までの場合は、スライド孔の両端部に衝突し
ないための緩衝装置の役目が主である。この構成によ
り、併用する免震皿の滑り面から滑り部等が外れる可能
性のある地震振幅時のみに抑制が働き、免震皿内の地震
振幅時には、抑制は働かず免震装置による免震性能を減
じない効果が得られる。図21、22のうち、(a-1)(a-
2)(a-3)(a-4)は、スライド止め金4-Pの斜視図である。
(a-1)(a-2)でワンセット、(a-3)(a-4)でワンセットであ
り、(a-1)(a-2)と(a-3)(a-4)とは違うタイプのものであ
る。免震装置・滑り支承の斜視図(a) 、また断面図(b)
(c)には、(a-1)(a-2)タイプが描かれている。(a-1)(a-
3)は、上部スライド部材4-aのスライド止め金4-pであ
り、(a-2)(a-4)は、下部スライド部材4-bのスライド止
め金4-pである。図27〜27−5は、図26〜26−
5の引抜き防止装置・滑り支承に、復元・減衰バネ等を
設けたものである。また、図22−2は、請求項6−2
項記載の発明の、復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・
滑り支承Fの実施例を示している。二段階に弾性力が変
化する二段階バネ等は、復元バネ等25-aと外れ防止バ
ネ等25-bとの二段階の弾性力をもったものが設けら
れ、併用する免震皿の大きさ内の地震振幅時には、復元
バネ等25-aが主に働き、元の位置に復元する効果を持
ち、免震皿の滑り面から滑り部等が外れる可能性のある
地震振幅時には、外れ防止バネ等25-bが働き、強い抑
制が働き、免震皿の外れを防止する。また、円錐コイル
バネ・ゴム等の変位に応じて、バネ定数が無段階に変化
するバネ・ゴム等を使用することにより、免震皿の滑り
面から滑り部等が外れる可能性のある地震振幅ほど、強
い抑制が働き、免震皿の外れを防止するものもある。ま
た、バネ定数が、二段階と無段階との間の、三段階、四
段階、…多段階に変化するバネ定数また反発力を持った
ものもある。この場合、より特性にあった復元・減衰制
御装置が可能になる。 2.2. 積層ゴム/ゴム/バネ付き引抜き防止装置・滑り
支承 図15〜19−2は、請求項7項記載の発明の、バネ等
25と引抜き防止装置・滑り支承Fとの複合装置の実施
例を示している。特許 1844024号での引抜き防止装置・
滑り支承Fとバネ等25との位置関係は、(1) 上部スラ
イド部材4-aのスライド孔を挟む上部材または免震され
る構造体1と下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む
上部材との間、(2) 下部スライド部材4-bのスライド孔
を挟む上部材と上部スライド部材4-aのスライド孔を挟
む下部材との間、(3) 上部スライド部材4-aのスライド
孔を挟む下部材と下部スライド部材4-bのスライド孔を
挟む下部材または支持する構造体2との間、の3通り考
えられる。また、バネ等25の箇所数は、上記 (1)、
(2)、(3)の一か所の場合、 (1)と(2)、(1)と(3)、(2)と
(3)の二か所の場合、(1)と(2)と(3)の三か所の場合があ
る。図15は、(3) の上部スライド部材4-aのスライド
孔を挟む下部材と、下部スライド部材4-bのスライド孔
を挟む下部材との間に、バネ等25が設置され、上部ス
ライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材とバネ等25
の上部フランジとが接合され、下部スライド部材4-bの
スライド孔を挟む下部材とバネ等25の下部フランジと
が接合されている実施例である。図15のうち (a)(b)
(c)は、バネ等25の高さが低い場合、 (d)(e)(f)はバ
ネ等25の高さが高い場合である。図16は、(1) の免
震される構造体1と下部スライド部材4-bのスライド孔
を挟む上部材との間に、バネ等25が設置され、免震さ
れる構造体1とバネ等25の上部フランジとが接合さ
れ、下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む上部材と
バネ等25の下部フランジとが接合されている実施例で
ある。図16のうち (a)(b)(c)は、バネ等25の高さが
低い場合、 (d)(e)(f)はバネ等25の高さが高い場合で
ある。図17は、 (2)と(3) の二か所にバネ等25が設
置される場合で、上部バネ等25については、下部スラ
イド部材4-bのスライド孔を挟む上部材とバネ等25の
上部フランジとが接合され、上部スライド部材4-aのス
ライド孔を挟む下部材とバネ等25の下部フランジとが
接合され、下部バネ等25については、上部スライド部
材4-bのスライド孔を挟む下部材とバネ等25の上部フ
ランジとが接合され、下部スライド部材4-aのスライド
孔を挟む下部材とバネ等25の下部フランジとが接合さ
れている実施例である。図18は、 (1)と (2)と (3)の
三か所に、バネ等25が設置される場合で、上部バネ等
25については、免震される構造体1とバネ等25の上
部フランジとが接合され、下部スライド部材4-bのスラ
イド孔を挟む上部材とバネ等25の下部フランジとが接
合され、中間部バネ等25については、下部スライド部
材4-bのスライド孔を挟む上部材とバネ等25の上部フ
ランジとが接合され、上部スライド部材4-aのスライド
孔を挟む下部材とバネ等25の下部フランジとが接合さ
れ、下部バネ等25については、上部スライド部材4-a
のスライド孔を挟む下部材とバネ等25の上部フランジ
とが接合され、下部スライド部材4-bのスライド孔を挟
む下部材とバネ等25の下部フランジとが接合されてい
る実施例である。図18のうち(a)(b)(c) は、バネ等2
5の高さが低い場合、 (d)(e)(f)はバネ等25の高さが
高い場合である。また、図18の免震装置は、垂直に弾
性のあるバネ等25を設置した場合には垂直免震性も獲
得でき、また、圧縮時にも引抜き時にも摩擦が発生しな
いものである。また、垂直に弾性のあるバネ等25を使
用しても、引抜き防止装置・滑り支承Fによって、バネ
等の座屈の問題は軽減されている。図19は、引抜き防
止装置・滑り支承Fを2連装し、(3) の上部スライド部
材4-aのスライド孔を挟む下部材と免震される構造体を
支持する構造体2との間にバネ等25が設置される場合
で、上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材と
バネ等25の上部フランジとが接合され、免震される構
造体を支持する構造体2とバネ等25の下部フランジと
が接合されている実施例である。図19のうち(a)(b)
(c) は、バネ等25の高さが低い場合、 (d)(e)(f)はバ
ネ等25の高さが高い場合である。また、図15−2、
16−2、17−2、19−2の、いずれの装置も、図
18の免震装置と同様に、垂直に弾性のあるバネ等25
を設置した場合には、垂直免震性も獲得できる。垂直に
弾性のあるバネ等25を使用しても、引抜き防止装置・
滑り支承Fによって、ゴムまたはバネ等の座屈の問題は
軽減されている。 2.3. 引抜き防止機能の増強 図23〜24は、請求項8項〜9項記載の発明の引抜き
防止装置・滑り支承の引抜き防止の増強の実施例を示し
ている。請求項8項記載の発明は、特許 1844024号での
発明の引抜き防止装置・滑り支承Fにおいて、上及び横
に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部材
4-aと下部スライド部材4-bとを、互いに交差する方向
に、双方の横のスライド孔に係合してスライドできるよ
うにし、双方の上のスライド孔(4−av、4−bv)を貫
く繋ぎ部材・係合材27を取付けて、引抜き防止を増強
する装置である。図23は、双方の上のスライド孔(4
−av、4−bv)を貫く繋ぎ部材・係合材27が1個のと
き、図23−2は、3個のとき、図23−3は、4個の
ときであり、図24は、ロ型の繋ぎ部材・係合材27が
2個のときで、上部スライド部材4-aと下部スライド
部材4-bとを係合して、引抜き防止を増強している。請
求項9項記載の発明は、1.3. 十字重力復元型引抜き防
止装置・滑り支承、2.1. 復元・減衰バネ付き引抜き防
止装置・滑り支承、2.2. 積層ゴム/ゴム/バネ付き引
抜き防止装置・滑り支承との複合装置の各装置におい
て、引抜き防止装置・滑り支承に、請求項8項記載の発
明と同様、上部スライド部材4-aと下部スライド部材4
-bとの上に細長く開口したスライド孔をあけ、双方の上
のスライド孔(4−av、4−bv)を貫く繋ぎ部材・係合
材27を取り付けて、引抜き防止を増強する装置であ
る。 2.4. 新引抜き防止装置・滑り支承 (1) 新引抜き防止装置・滑り支承 図23〜25は、請求項10項記載の発明の新引抜き防
止装置・滑り支承の実施例を示している。図23〜24
は、上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-bが、
上下2枚のダブル材の場合、図25は、上部スライド部
材4-aと下部スライド部材4-bが、シングル材の場合で
ある。上に細長く開口したスライド孔4-vを有する上部
スライド部材4-aと下部スライド部材4-bとを互いに交
差する方向に係合し、双方の上のスライド孔 (4−a
v、4−bv)を貫く係合材27を取り付けてスライドで
きるように構成され、かつ、前記上部スライド部材4-a
を免震される構造体1に、下部スライド部材4-bを免震
される構造体を支持する構造体2に設けることにより構
成される新引抜き防止装置・滑り支承である。また、図
23〜24の実施例と同様に、係合材27の複数か所止
めの場合もある。また、上部スライド部材4-aと下部ス
ライド部材4-bが、図25のようなシングル材で、図2
4のようなロ型の繋ぎ部材・係合材27が2個で、上部
スライド部材4-aと下部スライド部材4-bとを係合し
て、引抜き防止を増強する場合もある。 (2) 新引抜き防止装置・滑り支承 図28〜28−3は、請求項10−2項〜10−3項記
載の発明の新引抜き防止装置・滑り支承の実施例を示し
ている。請求項10−2項の発明は、図28のように引
抜き防止機構が一重の場合であり、免震される構造体1
と免震される構造体を支持する構造体2との間に設けら
れ、包み込み合う関係のスライド部材をもち、内側のス
ライド部材4-iが、水平にスライドできる余地をもって
外側のスライド部材4-oに包み込まれ、かつ、前記内側
のスライド部材4-iと外側のスライド部材4-oの一方
を、免震される構造体1に、他方を免震される構造体を
支持する構造体2に設けることにより構成される場合で
ある。請求項10−3項の発明は、図28−2のように
引抜き防止機構が二重以上の場合であり、免震される構
造体1と免震される構造体を支持する構造体2との間に
設けられ、複数以上の包み込み合う関係のスライド部材
をもち、一番内側のスライド部材4-iが、水平にスライ
ドできる余地をもって、すぐ外側のスライド部材4-oi
に包み込まれ、この二番目のスライド部材4-oi が、水
平にスライドできる余地をもって、さらにその外側のス
ライド部材4-oに包み込まれる、という方法で順次構成
されており、かつ、前記一番内側のスライド部材4-iと
一番外側のスライド部材4-oの一方を、免震される構造
体1に、他方を免震される構造体を支持する構造体2に
設けることにより構成される場合である。この請求項1
0−3項(図28−2)のような、引抜き機構が入れ子
状の、二重以上の場合には、その多重性に応じ、同じ地
震振幅に対応できる装置の大きさを小さくすることがで
きる。さらに、この方法は、請求項10−2項のような
引抜き機構が一重の場合に比べて、大きな引抜き力に対
応できる。つまり、外側のスライド部材4-oの包み込む
持ち出しが大きいほど、引抜き力に対応できない。その
欠点を補うものである。また、図28−2は、スライド
方向が一方向性(往復を含む、以下同じ)の場合であ
り、図28と図28−3は、全方向の場合である。全方
向の場合には、円形(図28−3)、方形(図28)の
場合がある。また、図28〜28−3は、包み込み合う
関係のスライド部材同士の(内側のスライド部材4-i
と、外側のスライド部材4-oの)間に、中間滑り部6、
またはローラー・ボール(ベアリング)をもった中間滑
り部6、またはローラー・ボール5-e、5-fをもった保
持器5-gが挿入されている場合である。 (3) 新引抜き防止装置・滑り支承 図28−7は、請求項10−4項〜10−5項記載の発
明の新引抜き防止装置・滑り支承の実施例を示してい
る。上記(2) 新引抜き防止装置・滑り支承の装置が、
上下の二組設けられた場合である。請求項10−4の発
明は、免震される構造体1と免震される構造体を支持す
る構造体2との間に設けられ、包み込み合う関係のスラ
イド部材からなるスライド装置が上下の二組あり、相互
に繋がれており、その上下それぞれのスライド装置にお
いて、内側のスライド部材4-iが、水平にスライドでき
る余地をもって外側のスライド部材4-oに包み込まれる
ように構成され、かつ、前記上下二組のスライド装置の
うちの上の一組を、免震される構造体1に、下の一組
を、免震される構造体を支持する構造体2に設けること
により構成される場合である。請求項10−5の発明
は、免震される構造体1と免震される構造体を支持する
構造体2との間に設けられ、二重以上の包み込み合う関
係のスライド部材からなるスライド装置が、上下の二組
あり、相互に繋がれており、その上下それぞれのスライ
ド装置において、一番内側のスライド部材4-iが、水平
にスライドできる余地をもって、すぐ外側のスライド部
材4-oi に包み込まれ、この二番目のスライド部材4-o
i が、水平にスライドできる余地をもって、さらにその
外側のスライド部材4-oに包み込まれる、という方法で
順次構成されており、かつ、前記上下二組のスライド装
置のうちの上の一組を、免震される構造体1に、下の一
組を、免震される構造体を支持する構造体に設けること
により構成される場合である。また、図28−7は、包
み込み合う関係のスライド部材同士の(内側のスライド
部材4-iと、外側のスライド部材4-oの)間に、中間滑
り部6、またはローラー・ボール(ベアリング)をもっ
た中間滑り部6、またはローラー・ボール5-e、5-fを
もった保持器5-gが挿入されている場合である。 (4) 新引抜き防止装置・滑り支承のバネ付き 図28−9〜28−10は、請求項10−7項記載の発
明の新引抜き防止装置・滑り支承のバネ付きの実施
例を示している。上記新引抜き防止装置・滑り支承
に復元バネが付く場合であり、請求項10−2項、10
−3項、10−4項、10−5項記載の免震装置・滑り
支承において、個々の内側のスライド部材4-iと外側の
スライド部材4-oとの間(図28−10)、もしくは、
スライド部材を支持する束材4-tと一番外側のスライド
部材4-oとの間(図28−9)に、コイルバネ(図28
−9〜10)、板バネ、螺旋板バネ、ゴム、磁石等25
を設けることにより復元力をもたせている。また、図2
8−9〜28−10は、包み込み合う関係のスライド部
材同士の(内側のスライド部材4-iと、外側のスライド
部材4-oの)間に、中間滑り部6、またはローラー・ボ
ール(ベアリング)をもった中間滑り部6、またはロー
ラー・ボール5-e、5-fをもった保持器5-gが挿入され
ている場合である。 2.5. 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 (1) 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 図29〜29−2は、請求項11項記載の発明の、引抜
き防止装置・滑り支承と重力復元型免震装置・滑り支承
(特許 1844024号では免震復元装置)との複合装置の実
施例を示しており、特許 1844024号の引抜き防止装置・
滑り支承と重力復元型免震装置・滑り支承との合体装置
である。つまり、長辺側面に横に細長く開口したスライ
ド孔を有する上部スライド部材4-aと下部スライド部材
4-bとが、互いに交差する方向に、双方のスライド孔に
係合してスライドできるように構成され、上部スライド
部材4-aと下部スライド部材4-bのうち一方に凹形状滑
り面部をもつ免震皿3を有し、もう一方に当該免震皿3
の凹形状滑り面部を滑走しうるローラー・ボール若しく
は滑り部5を有し、前記上部スライド部材4-aを免震さ
れる構造体1に、下部スライド部材4-bを免震される構
造体を支持する構造体2に設けることにより構成される
重力復元型引抜き防止装置・滑り支承である。図29
は、免震皿3が下にある場合、図29−2は、免震皿3
が上にある場合である。 (2) 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 図28−4〜28−6、図28−8は、請求項10−6
項記載の発明の重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承
の実施例を示している。前記2.4.(2)新引抜き防止装
置・滑り支承の重力復元置型であり、請求項10−2
項、10−3項、10−4項、10−5項記載の免震装
置・滑り支承において、包み込み合う関係のスライド部
材4-i、4-oのうち、外側のスライド部材4-oが、凹形
状滑り面部を持ち、内側のスライド部材4-iが、その凹
形状滑り面部を滑動できるように構成される場合であ
る。図28−4は引抜き及び重力復元機構が一重の場
合、図28−5〜28−6は二重以上の場合である。図
28−5〜28−6のような、引抜き及び重力復元機構
が入れ子状の、二重以上の場合には、その多重性に応
じ、同じ地震振幅に対応できる装置の大きさを小さくす
ることができる。図28−5は、凹形状滑り面部が円柱
面等、一方向性(往復を含む、以下同じ)の凹形状の場
合であり、図28−4と図28−6は、凹形状滑り面部
が、すり鉢、球面等、全方向性の凹形状の場合である。
全方向の場合には、円板(図28−6)、方形板(図2
8−4)の場合がある。また、図28−4〜28−6
は、包み込み合う関係のスライド部材同士の(内側のス
ライド部材4-iと、外側のスライド部材4-oの)間に、
中間滑り部6、またはローラー・ボール(ベアリング)
をもった中間滑り部6、またはローラー・ボール5-e、
5-fをもった保持器5-gが挿入されている場合である。
また、図28−8は、10−4項、また10−5項記載
の、重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承が、上下
の二組設けられた場合である。 (3) 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承のバネ付
き 請求項10−7項記載の発明は、重力復元置型引抜き防
止装置・滑り支承のバネ付きの場合である。上記重力
復元置型引抜き防止装置・滑り支承に復元バネが付く
場合であり、請求項10−6項記載の免震装置・滑り支
承において、個々の内側のスライド部材4-iと外側のス
ライド部材4-oとの間、もしくは、一番内側のスライド
部材4-iと一番外側のスライド部材4-oとの間に、コイ
ルバネ、板バネ、螺旋板バネ、ゴム、磁石等25を設け
ることにより復元力をもたせている。バネ等の付く構成
は、前記2.4.(4) 新引抜き防止装置・滑り支承のバ
ネ付きと同じである。 2.6. 引抜き防止装置・滑り支承の重力復元型免震装置
・滑り支承振動時垂直変位吸収装置 2.6.1.バネ付き部材での押さえ込み 図30〜31は、請求項12項記載の発明の実施例を示
している。特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・
滑り支承は、重力復元型免震装置・滑り支承と併用され
る場合に、重力復元型免震装置・滑り支承の振動時の上
下動を吸収するように、スライド孔の幅を他方のスライ
ド部材の厚みに上下動分の余裕を見たものにしている
が、風等により引抜き力が働いたときに、その余裕の空
隙のために、他方のスライド部材がスライド孔でぶつか
り衝撃が走る。そのため、請求項12項記載の発明は、
特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承の
スライド孔の両方また片方に、他方のスライド部材をバ
ネ等(バネ・ゴム・磁石等)で押さえ込むプレート等の
部材4-cを取付けることにより、その衝撃を防ぐように
したものである。図30〜31はともに、スライド孔の
片方に、他方のスライド部材をバネ等で押さえ込むプレ
ート等の部材4-cを取付けた場合である。図30は、バ
ネ等がコイルバネ4-sのとき、図31は、バネが板バネ
4-fs のときの場合である。 2.6.2. 重力復元型免震装置・滑り支承と同じ曲率付き 図7は、請求項12−1項記載の発明の実施例を示して
いる。特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り
支承は、重力復元型免震装置・滑り支承と併用される場
合に、重力復元型免震装置・滑り支承の振動時の上下動
を吸収するように、スライド孔の幅を他方のスライド部
材の厚みに上下動分の余裕を見たものにしているが、風
等により引抜き力が働いたときに、その余裕の空隙のた
めに、他方のスライド部材がスライド孔内でぶつかり衝
撃が走る。そのため、請求項12−1項記載の発明は、
特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承の
上部スライド部材・下部スライド部材に、併用される重
力復元型免震装置・滑り支承の免震皿の曲率と同じ勾配
をもたせる構成により、重力復元型免震装置・滑り支承
の水平振動時の垂直変位を吸収するようにしたものであ
る。つまり、免震装置によって免震される構造体1と免
震される構造体を支持する構造体2との間に設けられ、
長辺側面に横に細長く開口したスライド孔を有する上部
スライド部材4-aと下部スライド部材4-bとが、互いに
交差する方向に、双方のスライド孔に係合し、スライド
できるようにされており、上部スライド部材・下部スラ
イド部材が、当該装置と併用される重力復元型免震装置
・滑り支承の免震皿の曲率と同じ勾配形状をもち、か
つ、前記上部スライド部材4-aが免震される構造体1
に、下部スライド部材4-bが免震される構造体を支持す
る構造体2に設けられることにより構成される。 2.7.引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(すべり
型) 図14は、請求項12−2項記載の発明の実施例を示し
ており、特許 1844024号での発明の引抜き防止装置の、
上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む上部材と、下
部スライド部材4-bのスライド孔を挟む上部材との間、
下部スライド部材4-bのスライド孔を挟む上部材と、上
部スライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材との間、
上部スライド部材4-aのスライド孔を挟む下部材と、下
部スライド部材4-bのスライド孔を挟む下部材との間
に、中間滑り部(すべり型)6が挟まれた実施例であ
る。この場合の個々の中間滑り部6は、円柱形をなして
いる。なお、個々の中間滑り部6の滑り部上部(上面)
6-uと滑り部下部(下面)6-lとは、摩擦面として、摩
擦抵抗が小さくなるような処理がなされている。 2.8.引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(転がり
型) 図14−2〜14−3は、請求項12−3項記載の発明
の実施例を示しており、特許 1844024号での発明の引抜
き防止装置・滑り支承の、上部スライド部材・下部スラ
イド部材間に発生する摩擦係数を下げるために、上部ス
ライド部材・下部スライド部材間に、ローラーまたはボ
ールからなる転がり型中間滑り部を設けたものである。
図14−2は、上部スライド部材4-aと下部スライド部
材4-bが接するように係合されており、各接触面につい
て、上部または下部どちらかのスライド部材にローラー
(ベアリング)5-fを設けたものである。また、同様に
(上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-bの接す
る位置の、上部または下部どちらかのスライド部材
に)、ボール(ベアリング)5-eを設けたものもある。
なお、各接触面において、ローラー(ベアリング)5-
f、ボール(ベアリング)5-eの設置される位置(スラ
イド部材)は、図とは上下逆となる場合もある。図14
−3は、上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-b
との接触面に、ローラー(ベアリング)5-fを設けたも
のであり、上部スライド部材4-a・下部スライド部材4
-bの接触部分でローラー5-f同士が接触する形を取って
いる。また、このローラー(ベアリング)5-fは、(b)
(c)断面図に表されているように、循環式転がり案内に
よって循環する形を取っている。特に、図14−3は、
引抜き時にのみ摩擦を下げる機構として、引抜き時に接
触する下部スライド部材4-bの上部材と上部スライド部
材4-aの下部材の両方にローラー(ベアリング)5-fを
設けたものであり、相互のローラー5-f同士が接触する
形を取っている。また、圧縮時において荷重を受けない
ように、上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-b
が接触しないための隙間が設けられている。そのため、
この装置を使う免震機構では、圧縮時の、免震される構
造体とそれを支持する構造体との摩擦は、他の免震装置
(図35の二重免震皿免震装置)で吸収される形をと
る。また、当然、圧縮時において荷重を受ける型、つま
り、圧縮時において上部スライド部材4-aと下部スライ
ド部材4-bが接触し、その摩擦を、上部スライド部材4
-aと下部スライド部材4-b相互のローラー(ベアリン
グ)で受けるタイプのものもある。 2.9.引抜き防止装置・滑り支承の改良 図26〜26−3、図27〜27−3は、請求項12−
4項記載の発明の実施例を示している。特許 1844024号
での発明の引抜き防止装置・滑り支承の水平寸法を小さ
くするために、上部スライド部材・下部スライド部材
(4-a、4-b)間に、長辺側面に横に開口したスライド
孔を有する中間部スライド部材4-mを設けたものであ
る。そして、上部スライド部材4-aと中間部スライド部
材4-mとが、中間部スライド部材4-mと下部スライド部
材4-bとが、互いに交差する方向に、双方のスライド孔
に係合し、スライドできるように構成されている。図2
6は、中間部スライド部材4-mのスライド孔の仕切をな
す中間材4-mm があるものであり、図26−2は、中間
材4-mm がないものである。図26−3は、図26の中
間部スライド部材4-mの中間材4-mm が、上部スライド
部材・下部スライド部材(4-a、4-b)の上下の免震皿
(4-as、4-bs)と同様の免震皿を形成するものであ
る。図27〜27−3は、図26〜26−3の引抜き防
止装置・滑り支承に復元・減衰バネ等25を設けて、復
元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承としたもの
である。また同時に、この復元・減衰バネ等25は、中
間部スライド部材4-mを常に定位置に戻すという効果を
もつ。この装置は、後記4.二重(または二重以上の)
免震皿免震装置・滑り支承と同様に、スライド部材(4
-a、4-b、4-m)の水平寸法の大きさを、従来の引抜き
防止装置・滑り支承のほぼ半分に近い寸法にする。とい
うのは、中間部スライド部材4-mによって、上部スライ
ド部材・下部スライド部材(4-a、4-b)が地震時に互
いにずれた際の寸法は、最大、上部スライド部材と下部
スライド部材(4-a、4-b)のスライド可能寸法分を足
し合わせた大きさまで可能となるためである。ただ、そ
のずれる寸法は、挟み込まれる中間部スライド部材の幅
の分だけマイナスされる。その幅をQとし、地震の最大
振幅の半分をLとすると、上部スライド部材・下部スラ
イド部材の大きさは、それぞれL+Qでよくなる。一般
的には、それに余裕をみた寸法か、それ以上の寸法とす
る。一方、従来の引抜き防止装置・滑り支承で考える
と、上部スライド部材・下部スライド部材の大きさは、
2×L+Q’(Q’:上部スライド部材・下部スライド
部材の短辺方向の幅)となる。よって、一辺の大きさで
ほぼ半分になり、従来の引抜き防止装置・滑り支承の大
きさが大きく場所を取るという問題が解決される。 2.10. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 図26−4は、請求項12−5項記載の発明の実施例を
示している。長辺側面に横に細長く開口したスライド孔
を有する上部スライド部材4-aと下部スライド部材4-b
とを、互いに交差する方向に、双方のスライド孔に係合
してスライドできるようにし、かつ上部スライド部材4
-aを構成する下部材4-al、下部スライド部材4-bを構
成する上部材4-bu のどちらかが、または両方が、上部
スライド部材・下部スライド部材(4-a、4-b)に対し
て上下は拘束されながら水平方向だけにスライドするよ
うに構成されたものである。そして、前記上部スライド
部材4-aを免震される構造体1に、下部スライド部材4
-bを免震される構造体を支持する構造体2に設けること
により構成される。図26−4は、このうち、上部スラ
イド部材4-aを構成する下部材4-al 、下部スライド部
材4-bを構成する上部材4-bu の両方が、上部スライド
部材4-a、下部スライド部材4-bに対して上下は拘束さ
れながら水平にスライドするように構成したものであ
る。具体的には、上部スライド部材4-aを構成する下部
材4-al、下部スライド部材4-bを構成する上部材4-bu
の両方が、それぞれ上部スライド部材4-a、下部スラ
イド部材4-bのスライド方向に刻まれた溝に沿って、上
下は拘束されながら、水平にのみスライドするように構
成されたものである。また、上部スライド部材4-aが上
部免震皿3-aを、下部スライド部材4-bが下部免震皿3
-bを兼ねている場合である。この発明の利点は、上部免
震皿3-aと下部免震皿3-bによって全体が覆われ、密閉
性が得られることであり、2.9.の引抜き防止装置・滑り
支承の改良と同様に、水平寸法を従来の引抜き防止装
置・滑り支承のほぼ半分に近くする。図27−4は、図
26−4の引抜き防止装置・滑り支承に、復元・減衰バ
ネ等25を設けて、復元・減衰バネ付き引抜き防止装置
・滑り支承とするものである。また同時に、この復元・
減衰バネ等25は、スライドする部材を常に定位置に戻
すという効果をもつ。図26−9、図37−15は、請
求項12−5−2項記載の発明の実施例を示している。
請求項12−5項記載の発明の、上部免震皿3-a(上部
スライド部材4-a)と下部免震皿3-b(下部スライド部
材4-b)との間に、すべり型中間滑り部またはボール5
-e等の転がり型中間滑り部を設けることにより構成され
ている場合の実施例である。また、4.2.1.3.1.中間滑り
部(球面またすり鉢状免震皿)の併用は、引抜き防止装
置付き復元すべり支承または転がり支承となる。図37
−15は、その場合の実施例を示している。図26−
7、図26−8、図37−7、図37−14は、請求項
12−6項記載の発明の実施例を示している。図26−
7、26−8は、図26−4の実施例の上部スライド部
材4-a下部材4-alと下部スライド部材4-bの上部材4-
bu の双方の上に、スライド孔4-alv、4-buvをあけ
て、すべり型中間滑り部6またはボール5-e等の転がり
型中間滑り部を入れたものである。また、上部スライド
部材4-aは上部免震皿3-aを、下部スライド部材4-bは
下部免震皿3-bを兼ねている。図26−7は、ボール5
-e等の転がり型中間滑り部が入る場合、図26−8は、
すべり型中間滑り部6が入る場合である。この場合、当
該装置は、すべり支承または転がり支承ともなり、引抜
き防止装置付きすべり支承または転がり支承ともなる。
さらに、スライド孔4-alvの孔形状として、ボール5-e
の下が出ながらこのボール5-eを下受けする形、スライ
ド孔4-buvの孔形状として、ボール5-eの頭が出ながら
このボール5-eを上受けする形をとり、上部スライド部
材4-aの下部材4-al、下部スライド部材4-bの上部材
4-bu が、引抜き時に互いに接することが無いようにす
ることにより、引抜き力を対応しながら、下部材4-a
l、上部材4-bu 双方の地震水平力による摩擦が軽減さ
れる。また、上部スライド部材4-a(上部免震皿3-a)
を構成する下部材4-al 、下部スライド部材4-b(下部
スライド部材4-b)を構成する上部材4-bu の両方が、
それぞれ上部スライド部材4-a・下部スライド部材4-b
に対して上下は拘束されながら水平にスライドし、挟ま
れたボール5-eにより、摩擦係数を下げている。また、
4.2.1.3.1.の、球面またすり鉢状免震皿の使用は、引抜
き防止装置付き復元すべり支承または転がり支承とな
る。図37−7、37−14は、その発明の実施例を示
しており、図37−7は、ボール等の転がり型中間滑り
部が入る転がり支承の場合、図37−14は、すべり型
中間滑り部が入るすべり支承の場合である。その場合、
スライド孔4-alv及びスライド孔4-buvの孔形状とし
て、中間滑り部が、球面またはすり鉢状免震皿の中央部
から周辺部に移動するに従って持ち上がる分、孔形状を
大きくする必要があるが、全体を大きくするとがたつき
が発生するので、中間滑り部が持ち上がる分のみ、中央
部から周辺部にかけて孔形状の幅を大きくしていく必要
がある。さらに、請求項12−7項記載の発明の実施例
を示す図37−8は、上部スライド部材4-a(上部免震
皿3-a)の下部材4-al (または下部スライド部材の上
部材4-bu )の、スライド孔4-alv(またはスライド孔
4-buv)を挟んだ両側を分離し、その分離された部材4
-al1、4-al2、4-bu1、4-bu2、の両端をボルト等でピ
ン状態に回転できるように固定し、力が働くと、両端が
ピン状態で回転してたわみ、孔形状の幅が大きくなる工
夫をしている。下部スライド部材4-b(下部免震皿3-
b)も同様に構成される。このことにより、図37−7
の装置に比べて、すべり型中間滑り部またはボール等の
転がり型中間滑り部が、周辺に行くに従い、スライド孔
4-alv(またスライド孔4-buv)の孔形状が、広がりや
すくなることで対応している。また、図26−4、図2
6−7、図37−7、図37−8の構成において、図9
8(b) のように上部スライド部材4-aとその下部材4-a
l、また下部スライド部材4-bとその上部材4-bu と
が、スライドする接触点に、ボール(ベアリング)5-e
を挟み、摩擦係数を下げる方法が考えられる。 2.11. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 図26−5〜26−6は、請求項12−8項記載の発明
の実施例を示している。免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体との間に設けられ、長辺側面に
横に細長く開口したスライド孔を有する、上部スライド
部材と中間部スライド部材と下部スライド部材とからな
り、上部スライド部材4-aと中間部スライド部材4-mと
を、中間部スライド部材4-mと下部スライド部材4-bと
を、それぞれ互いに交差する方向に、双方のスライド孔
に係合してスライドできるようにし、かつ、上部スライ
ド部材4-aを構成する下部材4-al 、下部スライド部材
4-bを構成する上部材4-bu のどちらか、また両方が、
上部スライド部材4-a・下部スライド部材4-bに対して
上下は拘束されながら水平にスライドするように構成し
たものである。そして、前記上部スライド部材4-aを免
震される構造体1に、下部スライド部材4-bを免震され
る構造体を支持する構造体2に設けることにより構成さ
れる。図26−5〜26−6は、このうち、上部スライ
ド部材4-aを構成する下部材4-al、下部スライド部材
4-bを構成する上部材4-buの両方が、上部スライド部
材4-a、下部スライド部材4-bに対して上下は拘束され
ながら水平にスライドするように構成されたものであ
る。具体的には、上部スライド部材4-aを構成する下部
材4-al、下部スライド部材4-bを構成する上部材4-bu
の両方が、それぞれ上部スライド部材4-a、下部スライ
ド部材4-bのスライド方向に刻まれた溝に沿って、上下
は拘束されながら、水平にのみスライドするように構成
されたものである。図26−5は、中間部スライド部材
4-mのスライド孔の仕切をなす中間材4-mm があるもの
であり、図26−6は、その中間材4-mm がないもので
ある。この発明のメリットは、全体が覆われ、密閉性が
得られることであり、2.9.〜2.10. の引抜き防止装置・
滑り支承の改良と同様に、水平寸法を従来の引抜き
防止装置・滑り支承のほぼ半分に近くする。図27−5
は、図26−5の引抜き防止装置・滑り支承に、復元・
減衰バネ等25を設けて、復元・減衰バネ付き引抜き防
止装置・滑り支承となるものである。当然、図26−6
にも、同様に、復元・減衰バネ等25を設けて、復元・
減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承とする事が考え
られる。また同時に、この復元・減衰バネ等25は、ス
ライドする部材を常に定位置に戻す効果をもつ。 3.滑り型免震装置・滑り支承のダンパー機能向上及び
初滑動向上 3.1. 摩擦係数の変化 図32〜33は、請求項13項記載の発明の実施例を示
している。凹形状もしくは平面形状をもつ滑り面部を有
する免震皿と滑り部からなる免震装置・滑り支承におい
て、免震皿中心部の摩擦係数は小さく、免震皿周辺部の
摩擦係数は大きい免震皿をもつことによって構成され
る。免震皿の中心部の摩擦係数を小さくすることは、免
震感度を上げることになる。つまり滑り部等が最初に滑
動を開始する地震力の大きさを小さくすることにより、
免震感度を上げることができる。また、周辺部の摩擦係
数を大きくすることは 地震による振幅の抑制につなが
る。よって実施例は3つに分かれる 1) 免震皿の中心部の摩擦係数を小さくする。 2) 免震皿の周辺部の摩擦係数を大きくする。 3) 免震皿の中心部の摩擦係数を小さくし、かつ免震皿
の周辺部の摩擦係数を大きくする。3) に関しては、免
震皿3の中心部の摩擦係数を小さくして、免震皿の周辺
部に行くに従い、徐々に、または段階的に、摩擦係数を
大きくする方法もある。図32は、平面形状滑り面部を
有する免震皿3の場合、図33は、凹曲面形状滑り面部
を有する免震皿3の場合で、同心円状に、摩擦係数が中
心部から周辺部に向かって大きくなっている実施例であ
る。摩擦係数を大きくしていく割合は、一定の割合での
比例的な場合、二乗またn乗に比例的な場合、等差数列
的な場合、等比数列的な場合、また特殊な関数の場合も
ある。 3.2. 曲率の変化 請求項14項記載の発明は、免震皿の中心部の曲率半径
を大きくし、また周辺部の曲率半径を小さくするか、ま
たは、中心部から周辺に向かって、曲率半径を小さくし
て急勾配にすることにより、地震時の滑り部等の振幅を
抑制するものである。また曲率を変化させることによ
り、地震周期と共振を起こさないという効果をも合わせ
持つ。免震皿の形状は、全方向性の球面等の凹曲面もあ
り、一方向性(往復を含む、以下同じ)の円柱面等の凹
曲面もある。曲率の変化の割合は、段階的に変化させる
場合、一定の割合で変化させる場合(単純比例の場合、
二乗またはn乗に比例する場合、等差数列の場合、等比
数列の場合、また特殊な関数の場合)もある。 3.3. 摩擦係数の変化と曲面率の変化 さらに、免震皿の、3.1.の摩擦係数の変化と、3.2.の曲
面率の変化とを両方用いて、滑り免震装置・滑り支承の
ダンパー機能の向上及び初滑動の向上を図る方法もあ
る。 4.二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支
承 4.1. 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り
支承 4.1.1. 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑
り支承 図34〜42は、請求項15項〜16項記載の発明の二
重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承の実
施例を示している。この二重(または二重以上の)免震
皿免震装置・滑り支承は、以下によって構成される(今
まで説明の、滑り部と免震皿の構成の免震装置・滑り支
承を「一重免震皿免震装置・滑り支承」と言う)。下向
きの平面または凹曲面で形成された滑り面部をもつ上部
免震皿3-aと、上向きの平面または凹曲面で形成された
滑り面部をもつ下部免震皿3-bとが、上下に重なる。ま
た、この上部免震皿3-aと下部免震皿3-bの中間に、上
面下面ともに滑り面部をもった、1個若しくは複数個の
中間免震皿3-mも挟み込まれる場合もあり、二重(また
は二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承を構成する。
そして、上部免震皿3-aを免震される構造体1に取付
け、下部免震皿3-bを免震される構造体1を支持する構
造体2に取付ける。図34は、中間滑り部6を持たない
場合であり、図35〜42は、中間滑り部6またはロー
ラー・ボール(ベアリング)をもった中間滑り部6(=
保持器5-g)を持つ場合である。図34(a) 〜(d) は、
二重免震皿(上部免震皿3-a、下部免震皿3-b)の場
合、図34(e) 〜(f) は、三重免震皿(上部免震皿3-
a、中間免震皿3-m、下部免震皿3-b)の場合であり、
さらに四重以上免震皿の場合も考えられる。層数を重ね
るほうが、免震性能は増すと考えられる。なお、図34
(c)(d)は、特許 1844024号における免震復元装置との大
きさの比較図であり、(c) は特許 1844024号での免震復
元装置、 (d)は、二重免震皿による免震装置・滑り支承
の場合である。二重(または二重以上の)免震皿免震装
置・滑り支承の構成について説明する。まず、免震皿の
大きさの一辺は、地震による最大振幅(地震による免震
皿上での最大応答振幅)の免震皿枚数分で割った寸法
(例えば、二重免震皿の場合は地震の最大振幅の半分の
寸法)でほぼ良い。というのは、同じ大きさの免震皿の
二重以上の構成を取るために、地震時に免震皿同士が互
いがずれたときに、その接触点で、免震される構造体A
の垂直荷重が伝達できる最小限の面積が得られれば良
く、その最小限の面積をQの二乗とすると、正方形の場
合で考えると、一辺はQでよくなる。地震の最大振幅を
免震皿枚数分で割った寸法をL/免震皿枚数とすると、
二重以上免震皿の場合、上下の免震皿が相互にずれるの
で、正方形の場合で考えると、免震皿の一辺の大きさ
は、L/免震皿枚数+Qでよいことになる。一般的に
は、それに余裕をみた寸法か、それ以上の寸法とする。
二重免震皿の場合は、図34(d) の通りである。一方、
特許 1844024号での免震復元装置(重力復元型免震装置
・滑り支承)では、正方形の場合で考えると、免震皿の
一辺の長さは、L+Qとなる(Qは滑り部5の幅)。図
34(c) の通りである。よって、特許 1844024号での免
震復元装置に比べ、二重(以上)免震皿による免震装置
の免震皿の大きさは、一辺の長さでほぼ、1/免震皿枚
数分になり、面積でほぼ1/免震皿枚数分の二乗にな
る。また免震皿に使われる材料の効率の点からも、すべ
ての免震皿を合わせた面積は、ほぼ1/免震皿枚数分に
なる(二重免震皿の場合は、一辺の大きさで、ほぼ1/
2になり、面積で、ほぼ1/4になり、また免震皿を上
下合わせても、ほぼ1/2になる)。次に、免震皿の形
状を円形で考えた場合も、地震時にお互いがずれた二重
皿の接触点の、免震される構造体Aの垂直荷重が伝達で
きる必要最小限の面積からの寸法が変わるのみで、ほぼ
同じである。また、免震皿の形状に関しては、以上のよ
うに、正方形、円形でも、四角形、多角形、また楕円等
の曲線により形成された形でもよい。これは、免震皿の
大きさが大きくて場所を取るという問題を解決する。ま
た、この事により、同じ大きさの免震皿の重層で良くな
る。同じ大きさの免震皿の重層であることは、特許 184
4024号での免震復元装置(重力復元型免震装置・滑り支
承)の、密閉性のないことによって、塵埃等がたまり、
錆びて、装置の滑り支承の摩擦が悪くなるという問題を
も解決する。つまり、密閉、それも完全密閉が可能にな
るからである。免震皿の大きさと密閉性に関しての長所
は、平面形状滑り面部を有する免震皿であっても、凹形
状滑り面部を有する免震皿であっても同じである。密閉
性に関してさらに説明すると、免震皿が平面形状滑り面
部同士の場合には、問題がないことは言うまでもない
が、凹形状滑り面部同士の場合でも同様である。つま
り、後述の中間滑り部6の高さ寸法を、同じ大きさの二
重の凹形状免震皿が完全に重なった時に、隙間ができな
い大きさに設定する事により密閉性が得られるわけであ
る。さらに、免震皿のほぼ中央部に潤滑油の出る孔を設
けて、潤滑油がしみ出すようにするという工夫も考えら
れる。また、免震皿にグリース・固形の潤滑油をためる
ための窪みを設けることも考えられる。これは下部免震
皿3-bだけでも、上部免震皿3-aだけでも良く、上下部
免震皿(3-a、3-b))の両方でも良い。グリース・固
形の潤滑油をためる窪みは、一箇所でもまた数箇所でも
良い。一箇所の場合その位置は、ほぼ中央が良く、数箇
所の場合は分散させて配置することも可能となる。ま
た、その窪みに潤滑油をしみださせるための管を設け
て、その管に潤滑油を送る装置を結合する場合もある。 4.1.2. 引抜き防止付き三重(また三重以上の)免震皿
免震装置・滑り支承 図95〜97は、請求項17項〜18−2項記載の発明
の引抜き防止付き三重(また三重以上の)免震皿免震装
置・滑り支承の実施例である。請求項17は、上部免震
皿と中間免震皿と下部免震皿からなる三重免震皿免震装
置・滑り支承において、スライド部材によって上部免震
皿と中間免震皿とを平行する対辺同士で繋ぎ、それと交
差方向に平行する対辺同士で、スライド部材によって中
間免震皿と下部免震皿とを繋ぐことにより、上部免震皿
と中間免震皿と下部免震皿とを相互に連結させ、上部免
震皿を免震される構造体1に取付け、下部免震皿を免震
される構造体1を支持する構造体2に取付けることによ
り構成される場合である。中間免震皿が複数個ある場合
も同様であり、請求項18は、スライド部材によって平
行する対辺同士でその中間免震皿を相互につなぎ、さら
に、それと交差方向の平行する対辺同士で、スライド部
材によって次の中間免震皿とを相互につなぎ、順次、交
差方向に平行する対辺同士で、スライド部材によって次
の中間免震皿とを連結してゆくことによって構成される
場合である。さらに、請求項18−2は、以上の構成に
加えて、各免震皿の間に、ローラー(ベアリング)、ボ
ール(ベアリング)を挟み込むことにより構成する場合
である。交差方向の角度に関しては、それぞれがなす交
差角は免震皿の枚数に応じた360度の等分割が良い
が、それよりずれても良い。また、スライド部材自体
は、免震皿の一辺より大きい場合もある。その方が、ず
れに対応できるからである。なお、ここでのスライド部
材は、スライド方向にのみ移動可能で、垂直方向には抗
する機能(垂直方向には繋ぎ留める機能)をもった部材
である。また、免震皿の形状に関しては、以下説明され
るような正方形、正多角形、円形でもよいが、四角形、
多角形、また楕円等の曲線により形成された形でもよ
い。以下、具体的に説明する。 (1) 交差2平行(直交2平行)スライド部材繋ぎ 図95は、上部免震皿3-aと中間免震皿3-mと下部免震
皿3-bによる引抜き防止付き三重免震皿免震装置・滑り
支承の実施例である。この実施例では、免震皿は正方形
である。上部免震皿3-aと中間免震皿3-mとを、スライ
ド部材3-sによって平行する対辺同士で繋ぎ、それと交
差(直交する)方向に、中間免震皿3-mと下部免震皿3
-bとを、スライド部材3-sによって平行する対辺同士で
繋ぐことにより、上部免震皿3-aと中間免震皿3-mと下
部免震皿3-bとが相互に連結し、引抜き力に抗すること
ができる。なお、図95のうち、断面図(d)はすべり面
同士で接触している場合、断面図(e)はローラー(ベア
リング)5-fが設けられている場合、断面図(f)はボー
ル(ベアリング)5-eが設けられている場合の実施例で
ある。断面図(e)の場合は、スライド方向と直角にロー
ラー(ベアリング)5-fが設けられている。断面図(f)
のボール(ベアリング)5-eの場合も同様であるが、ロ
ーラー5-f・ボール5-eは、移動してもはみ出さないよ
うに、免震皿の全面にではなく、中心位置に部分的に設
けられる場合もある。また、その設置される範囲の大き
さは、免震される構造体の荷重が支持できるものであ
る。また、ローラー・ボール(ベアリング)が免震皿の
全面に設けられる場合には、保持器5-gは、下の免震皿
からせり出しても、ローラー・ボールが落ちない形式の
ものである。また、循環式転がり案内によって循環する
形を取る事も考えられる。また、以上の構成は、スライ
ド部材3-s無しで重ねられる場合もあり(スライド方向
にガイドだけが付いている場合もあり)、その場合でも
ローラー(ベアリング)、ボール(ベアリング)の構成
は同じである。 (2) 交差3平行スライド部材繋ぎ 図96は、上部免震皿3-aと中間免震皿(その1)3-m
1 と中間免震皿(その2)3-m2 と下部免震皿3-bによ
る四重免震皿免震装置・滑り支承の実施例である。この
実施例では、免震皿は正六角形である。上部免震皿3-a
と中間免震皿(その1)3-m1 とを平行する対辺同士
で、スライド部材3-sによって繋ぎ、それと交差方向
(六角形の一つの角の角度、例えば60度ずらした方向)
に中間免震皿(その1)3-m1 と中間免震皿(その2)
3-m2 とを平行する対辺同士でスライド部材3-sによっ
て繋ぎ、さらに、それと交差方向(六角形の一つの角の
角度、例えば60度ずらした方向)に中間免震皿(その
2)3-m2 と下部免震皿3-bとを、スライド部材3-sに
よって平行する対辺同士で繋ぐことにより、上部免震皿
3-aと中間免震皿(その1)3-m1 と中間免震皿(その
2)3-m2 と下部免震皿3-bとが相互に連結して、引抜
き力に抗することができる。なお、この実施例は、上部
免震皿3-aと中間免震皿(その1)3-m1 と中間免震皿
(その2)3-m2 と下部免震皿3-bとを相互に繋ぐ、上
下のスライド部材同士を順に60度ずらして連結させた
場合だが、スライド部材の方向が重複しなければ、平行
する対辺同士の連結順番は問わない。その角度も、36
0度の6等分割が望ましいが、単に6分割でも良い。な
お、図96のうち、断面図(b)はすべり面同士で接触し
ている場合の、断面図(c)はローラー・ボール(ベアリ
ング)5-e・5-fが設けられている場合の実施例であ
る。ここで、ローラー(ベアリング)5-fの場合には、
スライド方向と直角に、ローラー(ベアリング)が設け
られる。ボール(ベアリング)も同様であるが、ローラ
ー(ベアリング)5-fは、移動してもはみ出さないよう
に、免震皿の全面にではなく、中心位置に部分的に設け
られる場合もある。また、その設置される範囲の大きさ
は、免震される構造体の荷重が支持できるものである。
また、ローラー・ボール(ベアリング)が免震皿の全面
に設けられる場合には、保持器5-gは、下の免震皿から
せり出しても、ローラー・ボールが落ちない形式のもの
である。また、循環式転がり案内によって循環する形を
取る事も考えられる。また、以上の構成は、スライド部
材3-s無しで重ねられる場合もあり(スライド方向にガ
イドだけが付いている場合もあり)、その場合でもロー
ラー(ベアリング)、ボール(ベアリング)の構成は同
じである。 (3) 交差4平行スライド部材繋ぎ (2) の方法で、同様に、正八角形の上部免震皿3-aと中
間免震皿(その1)3-m1 と中間免震皿(その2)3-m
2 と中間免震皿(その3)3-m3 と下部免震皿3-bによ
る五重免震皿免震装置・滑り支承が構成される。しか
し、正八角形では、一辺が短くなりすぎるので、図97
の実施例では、正方形形状の免震皿を45度ずつずらし
て接合したものを5重積層させ、それらを相互にスライ
ド部材3-sによって繋いでいる。つまり、5重積層と
は、上部免震皿3-aと中間免震皿(その1)3-m1 と中
間免震皿(その2)3-m2 と中間免震皿(その3)3-m
3 と下部免震皿3-bとによって構成される。具体的に説
明すると以下のようである。まず、正方形形状の免震皿
2枚を45度ずらして接合した上部免震皿3-aと、同形
の中間免震皿(その1)3-m1 とを平行する対辺同士で
スライド部材3-sによって繋ぐ。つまり、上部免震皿3
-aの2枚のうちの下の免震皿と、中間免震皿(その1)
3-m1 の2枚のうちの上の免震皿とがスライド部材3-s
によって繋がれることになる。その中間免震皿(その
1)3-m1 の2枚のうちの下の免震皿と、中間免震皿
(その2)3-m2 の2枚のうちの上の免震皿とを平行す
る対辺同士で、スライド部材3-sによって繋ぐ。このス
ライド部材の方向は、上部免震皿3-aと中間免震皿(そ
の1)3-m1 とを接合するスライド部材の方向とは45
度ずれる。さらに、この中間免震皿(その2)3-m2 の
2枚のうちの下の免震皿と中間免震皿(その3)3-m3
の2枚のうちの上の免震皿とを平行する対辺同士で、ス
ライド部材3-sによって繋ぐ。このスライド部材の方向
も、中間免震皿(その1)3-m1 と中間免震皿(その
2)3-m2 とを接合するスライド部材の方向とは45度
ずれる。また、さらにこの中間免震皿(その3)3-m3
の2枚のうちの下の免震皿と下部免震皿3-bの2枚のう
ちの上の免震皿とを平行する対辺同士で、スライド部材
3-sによって繋ぐ。このスライド部材の方向も、同様に
中間免震皿(その2)3-m2 と中間免震皿(その3)3
-m3 とを接合するスライド部材の方向とは45度ずれ
る。以上の構成により、上部免震皿3-aと中間免震皿
(その1)3-m1 と中間免震皿(その2)3-m2 と中間
免震皿(その3)3-m3 と下部免震皿3-bとが相互に連
結して、引抜き力に対処できる。なお、上部免震皿3-a
の2枚のうちの上の免震皿と、免震される構造体1と
が、さらに下部免震皿3-bの2枚のうちの下の免震皿
と、免震される構造体を支持する構造体2とがそれぞれ
接合される。なお、この実施例は、上部免震皿3-aと中
間免震皿(その1)3-m1 と中間免震皿(その2)3-m
2 と中間免震皿(その3)3-m3 と下部免震皿3-bの相
互を繋ぐ、上下のスライド部材同士を順に45度ずらし
て連結させた場合だが、スライド部材の方向が重複しな
ければ、平行する対辺同士の連結順番は問わない。その
角度も、360度の8等分割が望ましいが、単に8分割
でも良い。なお、図97のうち、断面図(b) はすべり面
同士で接触している場合の、断面図(c)はローラー・ボ
ール(ベアリング)5-e・5-fが設けられている場合の
実施例である。ここで、ローラー(ベアリング)5-fの
場合には、スライド方向と直角に、ローラー(ベアリン
グ)が設けられる。ボール(ベアリング)も同様である
が、ローラー(ベアリング)5-fは、移動してもはみ出
さないように、免震皿の全面にではなく、中心位置に部
分的に設けられる場合もある。また、その設置される範
囲の大きさは、免震される構造体の荷重が支持できるも
のである。また、ローラー・ボール(ベアリング)が免
震皿の全面に設けられる場合には、保持器5-gは、下の
免震皿からせり出しても、ローラー・ボールが落ちない
形式のものである。また、循環式転がり案内によって循
環する形を取る事も考えられる。また、以上の構成は、
スライド部材3-s無しで重ねられる場合もあり(スライ
ド方向にガイドだけが付いている場合もあり)、その場
合でもローラー(ベアリング)、ボール(ベアリング)
の構成は同じである。 (4) 交差5平行以上スライド部材繋ぎ 交差5平行以上スライド部材繋ぎ(正十角形以上)も同
様に考えられる。交差平行数が増えるほうが、免震皿に
対して斜め方向の地震力に対応しやすい。 (5) 免震皿の形状 いずれにしても、スライド部材3-sが平行する対辺同士
で取り付けられ、全方向に免震皿がスライドできるもの
であれば、免震皿の形態は問わない。つまり、(1)では
交差2方向(直交)の平行形状に、(2)では交差3方向
の平行形状に、(3)では交差4方向の平行形状に、(4)で
は交差5方向の平行形状に、また、交差6方向の平行形
状に、それぞれスライド部材3-sが取り付けられる、と
いうように繰り返していって、それ以上の交差方向の場
合にも対応できる。 (6) スライド部材繋ぎ 以上の全てのスライド部材3-sとして、図98(a) のよ
うに、免震皿との間にボール(ベアリング)5-eを挟
み、摩擦係数を下げる方法が考えられる。 4.2.中間滑り部持ち二重(または二重以上の)免震皿免
震装置・滑り支承 平面形状滑り面部を有する免震皿と凹形状滑り面部を有
する免震皿との組合せと、凹形状滑り面部を有する免震
皿と凹形状滑り面部を有する免震皿との組合せとには、
必ず、中間滑り部(すべり型または転がり型)は必要で
あるが、平面形状滑り面部を有する免震皿と平面形状滑
り面部を有する免震皿との組合せにも、中間滑り部(す
べり型または転がり型)が設けられる場合もある。 4.2.1. 中間滑り部 4.2.1.1. 中間滑り部 中間滑り部として、ローラー・ボール等の転がり型中間
滑り部と、すべり型中間滑り部とが考えられる。図35
〜42は、請求項19項記載の発明の実施例を示してい
る。下向きの平面または凹曲面の上部免震皿と、上向き
の平面または凹曲面の下部免震皿とで構成され、上部免
震皿と下部免震皿との間に、中間滑り部、ローラー・ボ
ール(ベアリング)をもった中間滑り部、またはローラ
ー・ボール(ベアリング)(ローラー・ボールをもった
保持器を含む)が挟み込まれ、あるいは中間滑り部と上
部免震皿、下部免震皿との間にそれぞれローラー・ボー
ル(ベアリング)が挟み込まれ、そして、上部免震皿は
免震される構造体に、下部免震皿は免震される構造体を
支持する構造体に取付けられることにより構成される免
震装置・滑り支承である。以下の(1)(2)(3)(4)の4つの
場合がある。 (1) 二重平面免震皿 平面形状滑り面部を有する上部免震皿3-aと下部免震皿
3-bとの間に、中間滑り部(すべり型)、またはローラ
ー・ボール(ベアリング)をもった中間滑り部(すべり
型)、またはローラー・ボールベアリング5-e、5-f等
の転がり型中間滑り部が挟み込まれるものであり、図3
5は、ボール(ベアリング)5-eが挟み込まれた場合の
実施例である。図35−2は、平面形状滑り面部を有す
る上部免震皿3-aと下部免震皿3-bとの間に、ローラー
・ボール(ベアリング)5-e、5-fが挟み込まれる場合
であり、そのローラー・ボール5-e、5-fは、振動時に
移動して免震皿よりはみ出さないように、免震皿の全面
にではなく、中心位置に部分的に設けられる。また、そ
の設置される範囲の大きさは、免震される構造体の荷重
が支持できるものである。図35−3は、平面形状滑り
面部を有する上部免震皿3-aと下部免震皿3-bとの間
に、ローラー・ボール(ベアリング)5-e、5-fが挟み
込まれ、そのローラー・ボール(ベアリング)5-e、5
-fは、免震皿に全面に設けられた場合であり、保持器5
-gは、ローラー・ボール5-e、5-fが、下の免震皿から
せり出しても落下しない形式のものである。図35−3
の装置のメリットは、図35−2の装置に比して耐圧性
能が上がることである。この二重平面免震皿の防食性、
防塵性、また潤滑剤の蒸発等を防ぐ気密性は、図34
(g)(h)のように、二重(または二重以上の)免震皿に、
シールまたは防塵カバーをすることによって守ることが
できる。このことは、図35−3装置においても同様で
ある。この場合、中小地震では、ローラー・ボール5-
e、5-fは下の免震皿からせり出さず(逆に言えば、中
小地震では、下の免震皿からはみ出さないようにローラ
ー・ボール5-e、5-fの大きさと個数を決定する)、大
地震時にはシールが破れるかまたは防塵カバー3-cが開
くかして、保持器5-gによって保持されたローラー・ボ
ール5-e・5-fは、下の免震皿からせり出す事も可能に
する。 (2) 平面免震皿と凹曲面免震皿(復元免震皿) 図36は、平面形状滑り面部を有する免震皿と凹曲面滑
り面部を有する免震皿(3-a、3-b)との間に、中間滑
り部6が挟み込まれる場合である。その中間滑り部6
の、滑り部上部(上面)6-u、下部6-lに、ローラーま
たはボール(ベアリング)5-e、5-fを設けた場合もあ
る。また、このローラーまたボール(ベアリング)は、
循環式転がり案内によって循環する形を取るのが有利で
ある。なお、図36では、平面形状滑り面部を有する免
震皿が上部免震皿、凹曲面滑り面部を有する免震皿が下
部免震皿となっているが、その逆の場合もありうる。 (3) 二重凹曲面免震皿 図37〜42は、下向きの凹曲面滑り面部を有する上部
免震皿3-aと上向きの凹曲面滑り面部を有する下部免震
皿3-bとの間に、中間滑り部6またはローラー・ボール
(ベアリング)5-e・5-fをもった中間滑り部6(=
保持器5-g)を挟み込む場合である。また、図37〜4
2のいずれの場合も、図41に見られるように、このロ
ーラー・ボール(ベアリング)5-e・5-fは、循環式
転がり案内によって循環する形を取るのが有利である。
また、三重以上の免震皿の場合には、各免震皿ごとに中
間滑り部を挟み込む場合もある。以上の(1)(2)(3) の中
間滑り部6の滑り部上部(上面)6-uおよび滑り部下部
(下面)6-lは、低摩擦仕様となっており、テフロン等
の低摩擦材が使用されている場合もある。 (4) 二重凹凸曲面免震皿 下向きの凸曲面滑り面部を有する上部免震皿3-aと上向
きの凹曲面滑り面部を有する下部免震皿3-bとの間に、
中間滑り部6またはローラー・ボール(ベアリング)を
もった中間滑り部6(=保持器5-g)が挟み込まれるも
ので、図36−3は、ボール(ベアリング)5-eが挟
み込まれた場合の実施例である。なお、(1)〜(4)の以上
に関して同様の構成で、上部免震皿と下部免震皿が、上
下逆に設置される場合もある。 4.2.1.2. 中間滑り部(すべり型) 図37〜37−4、38は、請求項20項記載の発明の
実施例を示している。4.2.1.1.の、中間滑り部を持った
二重の免震皿(凹曲面免震皿)からなる免震装置におい
て、上部免震皿の凹型と同曲率または接する曲率を持つ
凸型と、下部免震皿の凹型と同曲率または接する曲率を
持つ凸型とが合体した形の中間滑り部が、上部免震皿と
下部免震皿の間に挟み込まれることにより構成されるも
のである。下向き凹型(例;球面(図37〜37−4)
または円柱面(図38)またはすり鉢)の滑り面部を有
する上部免震皿と、上向き凹型(例;球面(図37〜3
7−4)または円柱面(図38)またはすり鉢)の滑り
面部を有する下部免震皿との間に、上部免震皿と同曲率
または接する曲率を持つ凸型滑り部と下部免震皿と同曲
率または接する曲率を持つ凸型滑り部とが合体した中間
滑り部、またはローラー・ボール(ベアリング)をもっ
た中間滑り部が挟み込まれ、あるいはまた、上部免震
皿、下部免震皿と中間滑り部との間にローラー・ボール
(ベアリング)が挟み込まれ、上部免震皿が免震される
構造体に、下部免震皿が免震される構造体を支持する構
造体に設けられることにより構成される免震装置・滑り
支承である。これは、4.2.1.2.1. の球面免震皿と同曲
率をもった中間滑り部の場合(図37〜37−4)と、
4.2.1.2.2. の円柱谷面免震皿と同曲率をもった中間滑
り部の場合(図38)と、4.2.1.2.3. 凹型免震皿と接
する曲率をもった中間滑り部の場合、の3つの場合に分
かれる。以下、具体的に説明する。 4.2.1.2.1. 中間滑り部(球面免震皿と同曲率をもった
中間滑り部) 図37〜37−4は、下向きの凹曲面滑り面部を有する
上部免震皿3-aと上向きの凹曲面滑り面部を有する下部
免震皿3-bとの間に、中間滑り部6が挟み込まれた場合
の実施例である。図37は、下向き凹型球面滑り面部を
有する上部免震皿3-aと、上向き凹型球面滑り面部を有
する下部免震皿3-bとの間に挟まれた中間滑り部6の、
凸型の滑り部上部(上面)6-uが、上部免震皿3-aと同
一球面率を持ち、凸型の滑り部下部(下面)6-lが、下
部免震皿3-bと同一球面率を持つ場合に有利さがあると
いう実施例である。何故なら、図37(e) (f) のよう
に、地震振動により上部免震皿3-aと下部免震皿3-bと
がずれを起こしても、滑り部上部(上面)6-uと上部免
震皿3-aとの接触面、及び滑り部下部(下面)6-lと下
部免震皿3-bとの接触面が、常に同面積得られて、垂直
荷重伝達能力において有利だからである。図37−2の
実施例は、中間滑り部6が、図37の実施例の中間滑り
部6に比べて大きく、偏平である場合である。図37−
3の実施例は、中間滑り部6の滑り部下部(下面)6-l
に、ボール(ベアリング)5-eを設けた場合であり、図
37−4の実施例は、中間滑り部6の滑り部上部(上
面)6-u、下部(下面)6-lの両方に、ボール(ベアリ
ング)5-eを設けた場合である。この図37−3〜37
−4の構成は、凹型球面形状に対して常にボールが接
し、接触面が振動時においても常に同面積得られて、垂
直荷重伝達能力において有利である。なお、図37−3
の実施例に対して、構成が上下逆の場合、つまり、中間
滑り部6の滑り部上部(上面)6-uに、ボール(ベアリ
ング)5-eが設けられる場合もある。 4.2.1.2.2. 中間滑り部(円柱谷面免震皿と同曲率をも
った中間滑り部) また、図38は、下向き凹型円柱面の滑り面部を有する
上部免震皿3-aと、上向き凹型円柱面の滑り面部を有す
る下部免震皿3-bとの間に、滑り部上部(上面)6-uが
上部免震皿3-aと同曲率で、滑り部下部(下面)6-lが
下部免震皿3-bと同曲率である中間滑り部6が挟み込ま
れた場合の実施例である。図37の実施例が、全方向の
復元力をもつのに対して、図38の実施例は、一方向
(行き帰りを含む、以下同じ)の復元力しか持たない
が、それ以外の特徴・メリットは同じである。つまり、
地震振動によって上部免震皿3-aと下部免震皿3-bと
が、ずれを起こしても、滑り部上部(上面)6-uと上部
免震皿3-aとの接触面、及び滑り部下部(下面)6-lと
下部免震皿3-bとの接触面がともに、常に同面積得られ
て、垂直荷重伝達能力において有利である。中間滑り部
6の、滑り部上部(上面)6-u、下部(下面)6-lに、
ローラーまたはボール(ベアリング)5-e、5-fを設け
た場合もある。この構成は、凹型円柱面形状に対して、
常にローラーまたはボールが接し、振動時においても同
接触面積が得られて、垂直荷重伝達能力において有利で
ある。 4.2.1.2.3. 中間滑り部(凹型免震皿と接する曲率をも
った中間滑り部) すり鉢面またはV字谷面状の滑り面部とそれらと接する
曲率をもった凸型中間滑り部で構成される免震装置・滑
り支承もある。具体的構成は以下のようになる。免震さ
れる構造体と免震される構造体を支持する構造体との間
に設けられ、下向きの凹型すり鉢面またはV字谷面状の
滑り面部を有する上部免震皿と、上向きの凹型すり鉢面
またはV字谷面状の滑り面部を有する下部免震皿と、こ
れらの免震皿の間に挟み込まれ、上部免震皿の滑り面部
に接する曲率(球面)の凸型と下部免震皿の滑り面部に
接する曲率(球面)の凸型とが合体した形状の中間滑り
部またはローラー・ボール(ベアリング)をもった中間
滑り部とからなり、また、上部免震皿、下部免震皿と中
間滑り部との間にローラー・ボール(ベアリング)が挟
み込まれる場合もあり、かつ、上部免震皿が免震される
構造体に、下部免震皿が免震される構造体を支持する構
造体に設けられることにより構成されてなることを特徴
とする免震装置・滑り支承である。 4.2.1.3. 中間滑り部(転がり型) 4.2.1.3.1.中間滑り部(平面、球面またすり鉢状免震
皿) 図37−5〜37−6は、請求項20−2項記載の発明
の実施例を示している。下向きの平面、凹型の球面状ま
たすり鉢状の滑り面部を有する上部免震皿3-aと上向き
の平面、凹型の球面またすり鉢状の滑り面部を有する下
部免震皿3-bと、これらの免震皿3-a、3-bに挟まれた
ボール5-eを持ち、上部免震皿3-aを免震される構造体
1に、下部免震皿3-bを免震される構造体を支持する構
造体2に設けることにより構成される免震装置・滑り支
承である。特に、請求項20−2−2項の発明のよう
に、すり鉢状の免震皿の場合には、すり鉢の底は、ボー
ル5-eと同曲率の球面形状にし、すり鉢はそれに接する
形で形成するのが良い。それにより、免震皿がすり鉢状
であっても、ボールと免震皿の接触面積を大きくでき、
耐圧性能を上げることができる。このことは、経年後心
配される、ボールの免震皿への食い込みを最小限にでき
る。というのは、問題は、平常時(小変位の小地震の時
を含めて)の食い込みであって、この方法により、ボー
ルと免震皿の接触面積が大きくでき、それを防ぐことが
できるからである。なお、図37−5は、この発明の、
すり鉢状免震皿型の場合の実施例を示し、図37−6
は、球面状免震皿型の場合の実施例を示している。 4.2.1.3.2. 中間滑り部(円柱谷面状またV字谷面状免
震皿) 請求項20−3項記載の発明は、下向き凹型の円柱谷面
状またはV字谷面状の滑り面部を有する上部免震皿3-a
と上向き凹型の円柱谷面状またはV字谷面状の滑り面部
を有する下部免震皿3-bと、これらの免震皿3-a、3-b
に挟まれたローラー5-f(またはボール5-e)を持ち、
上部免震皿3-aを免震される構造体1に、下部免震皿3
-bを免震される構造体を支持する構造体2に設けること
により構成される免震装置・滑り支承である。特に、V
字谷面状の滑り面部を有する免震皿の場合には、V字谷
面の底は、ローラー5-f(またはボール5-e)と同曲率
の形状にし、V字谷面はそれに接する形で形成するのが
良い。それにより、V字谷面状にも拘らず、ローラー5
-f(またはボール5-e)と免震皿の接触面積を大きく
でき、耐圧性能を上げることができる。このことは、経
年後、心配されるローラー(またはボール5-e)と免震
皿への食い込みを最小限にできる。というのは、問題な
のは、平常時(小変位の小地震の時を含めて)の食い込
みであって、この方法により、ローラー(またはボール
5-e)と免震皿の接触面積が大きくでき、それを防ぐこ
とができるからである。 4.2.2. 二重中間滑り部 図39〜40は、請求項21項記載の発明の実施例を示
している。下向きの凹型球面滑り面部を有する上部免震
皿3-aと上向きの凹型球面滑り面部を有する下部免震皿
3-bと、両免震皿の間に挟みこまれた中間滑り部6から
なり、中間滑り部6が第一中間滑り部6-aと第二中間滑
り部6-bとに分かれて、二重になっていることを特徴と
する発明である。つまり、4.2.1.における中間滑り部6
が、第一中間滑り部6-aと第二中間滑り部6-bとに分か
れることを特徴とする。第一中間滑り部6-aは、上部免
震皿3-aの凹型と同一球面率の凸型の滑り面部をもち、
且つこの凸型の滑り面部の反対部に凸(または凹)型球
面滑り面部を有し、第二中間滑り部6-bは、第一中間滑
り部6-aのこの反対部の凸(または凹)型球面滑り面部
と同一球面率の凹(または凸)型滑り面部をもち、且つ
この凹(または凸)型滑り面部の反対部は、下部免震皿
3-bの凹型と同一球面率の凸型球面滑り面部を有する。
そして、この第一中間滑り部6-aと第二中間滑り部6-b
とは、互いに同一球面率の球面滑り面部同士で重なりあ
う形で、上部免震皿3-aと下部免震皿3-bとの間に挟み
込まれることにより構成される。また、第一中間滑り部
6-aと第二中間滑り部6-bとの関係が、上下逆の場合も
あり、図40は、図39の上下逆の場合の実施例であ
る。図39、図40のいずれの場合も、図39(e) (f)
のように、地震振動による上部免震皿3-aと下部免震皿
3-bとがずれを起こしても、滑り部上部(上面)6-uと
上部免震皿3-aとの接触面、及び滑り部下部(下面)6
-lと下部免震皿3-bとの接触面がともに、常に同面積得
られて、垂直荷重伝達能力において有利である。滑り部
上部(上面)6-u、下部(下面)6-lに、ローラー・ボ
ール(ベアリング)5-e、5-fを設けた場合もある。こ
の構成は、凹型球面形状に対して、常にローラーまたは
ボールが接し、振動時においても同接触面積が得られ
て、垂直荷重伝達能力において有利である。また、第一
中間滑り部6-aと第二中間滑り部6-bとの接する位置
に、ローラー・ボール(ベアリング)を設けると、首振
りが容易になり、有利である。 4.2.3. 三重中間滑り部 (1) 三重中間滑り部その1 図41は、請求項22項記載の発明の実施例を示してい
る。下向きの凹型球面滑り面部を有する上部免震皿3-a
と上向きの凹型球面滑り面部を有する下部免震皿3-b
と、両免震皿の間に挟み込まれた中間滑り部6からな
り、中間滑り部6が第一中間滑り部6-aと第二中間滑り
部6-bと第三中間滑り部6-cとに分かれて、三重になっ
ていることを特徴とする発明である。つまり、4.2.1.に
おける中間滑り部6が、第一中間滑り部6-aと第二中間
滑り部6-bと第三中間滑り部6-cとに分かれることを特
徴とする。第一中間滑り部6-aは、下向き凹型球面滑り
面部を有する上部免震皿3-aの凹型と同一球面率を持つ
凸型の滑り面部をもち、且つこの凸型の反対部は凹(ま
たは凸)型球面滑り面部を有する。第二中間滑り部6-b
は、第一中間滑り部6-aのこの反対部の凹(または凸)
型球面と同一球面率を持つ凸(または凹)型の滑り面部
をもち、且つこの凸(または凹)型の反対部は、凸(ま
たは凹)型球面滑り面部を有する。第三中間滑り部6-c
は、第二中間滑り部6-bのこの反対部の凸(または凹)
型球面と同一球面率を持つ凹(または凸)型の滑り面部
をもち、且つこの凹(または凸)型の反対部は、上向き
凹型球面滑り面部を有する下部免震皿3-bの凹型と同一
球面率を持つ凸型球面滑り面部を有する。そして、この
第一中間滑り部6-a、第二中間滑り部6-b及び第三中間
滑り部6-cとは、それぞれ互いに同一球面率の球面滑り
面部同士で重なりあう形で、上部免震皿3-aと下部免震
皿3-bの間に挟み込まれることにより構成される。この
場合、図41(e) (f) のように、地震振動によって上部
免震皿3-aと下部免震皿3-bとがずれを起こしても、滑
り部上部(上面)6-uと上部免震皿3-aとの接触面、及
び滑り部下部(下面)6-lと下部免震皿3-bとの接触面
が共に、常に同面積得られ、垂直荷重伝達能力において
有利である。また、滑り部が、免震皿の凹型球面形状に
対して、広がりの形状になることも、垂直荷重伝達能力
において有利である。第二中間滑り部6-bは球形の場合
もあり、図41は、その場合の実施例である。図41
(g)は、滑り部上部(上面)6-u、下部(下面)6-l
に、ローラー・ボール(ベアリング)5-e、5-fを設け
た場合の実施例である。この構成は、凹型球面形状に対
して、常にローラーまたはボールが接し、振動時におい
ても同接触面積が得られて、垂直荷重伝達能力において
有利である。また、このローラー・ボール(ベアリン
グ)5-e、5-fは循環式転がり案内(断面方向内側に潜
り込む形式を取っている)によって循環する形を取って
いる。また、第二中間滑り部6-bと、第一中間滑り部6
-a、第三中間滑り部6-cとが接する位置にローラー・ボ
ール(ベアリング)を設けると、首振りが容易になり、
有利である。 (2) 三重中間滑り部その2 図42は、請求項22項記載の発明のもう一つの場合の
実施例を示している。下向きの凹型球面滑り面部を有す
る上部免震皿3-aと上向きの凹型球面滑り面部を有する
下部免震皿3-bと、両免震皿の間に挟み込まれた中間滑
り部6からなり、中間滑り部6が第一中間滑り部6-aと
第二中間滑り部6-bと第三中間滑り部6-cとに分かれ
て、三重になっていることを特徴とする発明である。つ
まり、4.2.1.における中間滑り部6が、第一中間滑り部
6-aと第二中間滑り部6-bと第三中間滑り部6-cとに分
かれることを特徴とする。第一中間滑り部6-aは、上部
の下向き凹型球面滑り面部を有する免震皿3-aの凹型と
同一球面率を持つ凸型の滑り面部をもち、且つこの凸型
の反対部は凸型球面滑り面部を有する。第二中間滑り部
6-bは、第一中間滑り部6-aのこの反対部の凸型球面と
同一球面率を持つ凹型の滑り面部をもち、且つこの凹型
の反対部は、凹型球面滑り面部を有する。第三中間滑り
部6-cは、第二中間滑り部6-bのこの反対部の凹型球面
と同一球面率を持つ凸型の滑り面部をもち、且つこの凸
型の反対部は、下部の上向き凹型球面滑り面部を有する
免震皿3-bの凹型と同一球面率を持つ凸型球面滑り面部
を有する。そして、この第一中間滑り部6-a、第二中間
滑り部6-b及び第三中間滑り部6-cとは、それぞれ互い
に同一球面率の球面滑り面部同士で重なりあう形で、上
部免震皿3-aと下部免震皿3-bの間に挟み込まれること
により構成される。この場合、図42(e) (f) のよう
に、地震振動によって、上部免震皿3-aと下部免震皿3
-bとがずれを起こしても、滑り部上部(上面)6-uと上
部免震皿3-aとの接触面、及び滑り部下部(下面)6-l
と下部免震皿3-bとの接触面が、ともに、常に同面積得
られて、垂直荷重伝達能力において有利である。滑り部
上部(上面)6-u、下部(下面)6-lに、ローラー・ボ
ール(ベアリング)5-e、5-fを設けた場合の実施例で
ある。この構成は、凹型球面形状に対して、常にローラ
ーまたボールが接し、振動時においても同接触面積が得
られて、垂直荷重伝達能力において有利である。また、
第二中間滑り部6-bと、第一中間滑り部6-a、第三中間
滑り部6-cとが接する位置に、ローラー・ボール(ベア
リング)を設けると、首振りが容易になり有利である。 4.2.4. 復元バネ付き中間滑り部持ち二重(または二重
以上の)免震皿免震装置・滑り支承 請求項23の発明の実施例は、図35−4〜36−2に
示されており、以上の4.2.中間滑り部持ち二重(または
二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承の各装置におい
て、中間滑り部6と上部免震皿3-a、下部免震皿3-bと
をバネ等(バネ・ゴム・磁石)25で繋ぎ、復元力を持
たせ、復元装置の機能を合せ持たせていることを特徴と
する免震装置・滑り支承の発明である。図35−4は、
中間滑り部6と上部免震皿3-a、中間滑り部6と下部免
震皿3-bとをそれぞれバネ等25で繋いだ場合である。
図36−2は、中間滑り部6と、上部免震皿3-aまたは
上部免震皿3-bのどちらかとをバネ等25で繋いだ場合
であり、バネ等25で繋がれていない方の免震皿が凹曲
面等の勾配を持ち、中間滑り部6を復元させる構成とな
っている。また、上部免震皿3-aと下部免震皿3-bの
関係が上下逆の場合もある。つまり、中間滑り部6と下
部免震皿3-bがバネ等25で繋がれており、バネ等2
5で繋がれていない上部免震皿3-aが凹曲面等の勾配
を持ち、中間滑り部6を復元させる構成となっているも
のである。また、図35−5のように、図35−2のボ
ール5-eの保持器5-gと下部免震皿3-bとを、バネ等2
5で繋ぐ場合、さらにこの保持器5-gと上部免震皿3-a
とをバネ等25で繋ぐ場合もある。この場合には、バネ
等25により、免震される構造体の復元だけでなく、保
持器5-gの免震皿の中央部への復帰、上部免震皿の下部
免震皿の定位置への復帰も可能になる。以上の装置のメ
リットは、前記4.1.1.の説明のように、復元装置として
も、免震皿と同様、大きさが従来のほぼ半分近くですむ
ことである。というのは、中間滑り部6によって、地震
時に上部免震皿3-aと下部免震皿3-bが相互にずれた際
の寸法が、上部免震皿3-a・下部免震皿3-b各々のスラ
イド可能寸法分を足し合わせた大きさまで可能となるた
めである。ただ、そのずれる寸法は、挟み込まれている
中間滑り部6の幅と、収縮したバネ等分だけ小さくな
る。その小さくなる分の幅をQとし、地震の最大振幅の
半分をLとすると、上部免震皿・下部免震皿が相互にず
れるので、上部免震皿・下部免震皿の一辺の大きさは
(正方形の場合で考えると)、L+Qでよいことにな
る。一般的には、それに余裕をみた寸法か、それ以上の
寸法とする。一方、従来の免震装置・滑り支承では、免
震皿の一辺の大きさ(前述同様、正方形の場合で考える
と)は、2×L+Q’(Q’:滑り部5の幅と収縮した
バネ等分)となる。よって、この発明による復元機能付
免震装置・滑り支承は、従来のものと比べ、一辺の大き
さでほぼ半分になり、復元装置が大きくて場所を取ると
いう問題を解決する。 4.3. ローラー・ボール(ベアリング)入り二重(また
は二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承 図35、95(a)(e)(f) 、96(a)(c)、97(a)(c)は、
請求項24項記載の発明の実施例を示している。この発
明は、4.1.1.〜4.1.2.の免震皿の間にローラー・ボール
(ベアリング)等5-e、5-fを入れることにより、摩擦
係数の低下が図られ、高い免震性能が得られるというも
のである。図35は、4.1.1.二重(または二重以上の)
免震皿免震装置・滑り支承にボール(ベアリング)を入
れた場合である。下部免震皿3-bを掘り下げて、そこに
ボール(ベアリング)5-eを入れている。上部免震皿3
-aと下部免震皿3-bとがほぼ隙間なく密閉状態になって
いるほうが、塵埃等が入らないようにするには適してい
る。図95(a)(f) 、96(a)(c)、97(a)(c)は、4.1.
2.の引抜き防止付き三重(また三重以上の)免震皿免震
装置・滑り支承にボール(ベアリング)を入れた場合で
ある(図96(c)、97(c)はローラーまたはボール(ベ
アリング)を入れた両方の場合が示されている)。中間
免震皿(3-m1 、3-m2 、3-m3 )および下部免震皿3
-bを掘り下げて、そこにボール(ベアリング)5-eを入
れている。また、図95(a) 、96(a) 、97(a) の場
合は、図95(e) 、96(c) 、97(c) のように、一方
向性(往復を含む、以下同じ)なのでローラー(ベアリ
ング)5-fをいれてもよい。いずれの場合も、保持器
(玉軸受・ころ軸受)5-gによりボール等5-e、5-fが
場所を変えないようにする場合もある。また、ローラー
・ボール(ベアリング)等5-e、5-fに潤滑剤を入れて
潤滑させる方法もある。また、このローラー・ボール
(ベアリング)は、循環式転がり案内によって循環する
形を取るのが有利な場合もある。 4.4. シールまたは防塵カバー付き二重(または二重以
上の)免震皿免震装置・滑り支承 また、図34(g)(h)は、請求項24−2項記載の二重
(または二重以上の)免震皿のシールまたは防塵カバー
に関する発明の実施例であり、4.1.〜4.3.のいずれにも
適用可能である。4.1.〜4.3.の二重(または二重以上
の)免震皿免震装置・滑り支承の上部免震皿・下部免震
皿・中間免震皿の側面の周囲を、防塵カバー3-cまたは
中小地震程度の揺れを許容するシール3-cで密閉するこ
とで、潤滑剤の蒸発、雨さらしになる事、塵埃等がたま
る事、空気に暴露される事等により、滑りが悪くなるこ
とを防ぐ事が可能になる。また、大地震時にはシール3
-cが破れ、または防塵カバー3-cが開いて、振動を許容
する。 5.重力復元型免震装置 5.1. 重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承の滑り
部の改良 図43〜45は、重力復元型一重免震皿免震装置・滑り
支承の滑り部5の改良発明の実施例を示している。 5.1.1. 中間滑り部 図43は、請求項25項記載の発明の中間滑り部を有す
る重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承の実施例を
示している。凹型球面形状の滑り面部を有する免震皿3
と、その面を滑走する中間滑り部6をもつた滑り部5と
からなる。中間滑り部6の、滑り部5と接する面は滑り
部5と同曲率の凹(または凸)型の(球面)滑り面部を
有し、免震皿3と接する面は免震皿3と同曲率の凸型の
(球面)滑り面部を有する。つまり、凹型球面形状の滑
り面部を有する免震皿3と、免震皿3の凹型と同一球面
率の凸型の滑り面部をもちこの凸型の反対部に凹(また
は凸)型球面滑り面部を有する中間滑り部6と、この中
間滑り部6の凹(または凸)型球面滑り面部と同一球面
率の凸(または凹)型の滑り面部をもつ滑り部5とから
なり、中間滑り部6を、免震皿3と滑り部5との間に挟
み込むことにより構成される。中間滑り部6は、ローラ
ー・ボール(ベアリング)をもった中間滑り部6の場合
もあり、ローラー・ボールをもった保持器の場合もあ
る。滑り部5は、免震される構造体1に取付けられ、免
震皿3は、免震される構造体1を支持する構造体2に取
付けられる。また、免震皿3と滑り部5が、免震される
構造体1、免震される構造体1を支持する構造体2に対
して逆の関係で取付けられる場合もある。この場合、地
震振動によって、滑り部5と下部免震皿3とがずれを起
こしても、中間滑り部6が、免震皿3の球面形状に追随
するように中間滑り部6が滑り部5の凸(または凹)型
の(球面)滑り面部に対して回転し、滑り部5と中間滑
り部6及び中間滑り部6と免震皿3との接触面が、常に
同面積得られて、垂直荷重伝達能力において有利であ
る。また、滑り部・中間滑り部が免震皿の凹型球面形状
に対して、広がりの形状になることも、垂直荷重伝達能
力において有利である。滑り部下部(下面)6-lに、ロ
ーラー・ボール(ベアリング)5-e、5-fを設けた場合
もある。この場合は、凹型球面形状に対して、常にロー
ラーまたはボールが接し、振動時においても同接触面積
が得られて、垂直荷重伝達能力において有利である。ま
た、中間滑り部6と滑り部5との接する位置に、ローラ
ー・ボール(ベアリング)を設けると、首振りが容易に
なり有利である。また、図41に見られるように、この
ローラー・ボール(ベアリング)は、循環式転がり案内
によって循環する形を取るのが有利である。 5.1.2. 二重中間滑り部 図44〜45は、請求項26項記載の発明の実施例を示
している。5.1.1.における中間滑り部6またはローラー
・ボール(ベアリング)をもった中間滑り部が、第一中
間滑り部6-aまたはローラー・ボール(ベアリング)を
もった第一中間滑り部6-aと、第二中間滑り部6-bまた
はローラー・ボール(ベアリング)をもった第二中間滑
り部6-bとに、分かれていることを特徴とする発明であ
る。図44は、請求項26項記載の発明の二重中間滑り
部を有する重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承の
実施例を示している。凹型球面形状の滑り面部を有する
免震皿3と、その面を滑走する中間滑り部をもつた滑り
部5とからなり、中間滑り部は、第二中間滑り部6-bと
第一中間滑り部6-aとに分かれる。第一中間滑り部6-a
の滑り部5と接する面は、滑り部5と同曲率の凹(また
は凸)型の(球面)滑り面部を有し、第二中間滑り部6
-bの免震皿3と接する面は、免震皿3と同曲率の凸型の
(球面)滑り面部を有する。第一中間滑り部6-aと第二
中間滑り部6-bとの、互いに接する面は、同曲率の嵌ま
り合う関係の凸型凹型の(球面)滑り面部を有してい
る。つまり、凹型球面滑り面部を有する免震皿3と、免
震皿3の凹型と同一球面率の凸型球面滑り面部をもちこ
の凸型球面滑り面部の反対部は凹(または凸)型球面滑
り面部を有する第二中間滑り部6-bと、この反対部の凹
(または凸)型球面滑り面部と同一球面率の凸(または
凹)型球面滑り面部をもちこの凸(または凹)型球面滑
り面部の反対部は凹(または凸)型球面滑り面部をもつ
第一中間滑り部6-aと、この第一中間滑り部6-aのこの
凹(または凸)型球面滑り面部と同一球面率の凸(また
は凹)型球面滑り面部をもつ滑り部5とからなり、この
第一中間滑り部6-a及び第二中間滑り部6-bとは、互い
に同一球面率の球面滑り面部同士で重なりあう形で、免
震皿3と滑り部5との間に、挟みこまれることにより構
成される。第二中間滑り部6-bと第一中間滑り部6-aと
は、ローラー・ボール(ベアリング)をもった場合もあ
る。滑り部5は、免震される構造体1に取付けられ、免
震皿3は、免震される構造体1を支持する構造体2に取
付けられる。また、免震皿3と滑り部5の関係が、上下
逆の場合もある。図45は、請求項26項記載の発明の
二重中間滑り部を有する重力復元型一重免震皿免震装置
・滑り支承の実施例を示しており、図44とは、滑り部
5、第二中間滑り部6-b、第一中間滑り部6-aの相互の
滑り面部の凹凸が逆の場合である。つまり、凹型球面滑
り面部を有する免震皿3と、免震皿3の凹型と同一球面
率を持つ凸型球面滑り面部をもちこの凸型球面滑り面部
の反対部は凸(または凹)型球面滑り面部を有する第二
中間滑り部6-bと、この反対部の凸(または凹)型球面
滑り面部と同一球面率を持つ凹(または凸)型球面滑り
面部をもちこの凹(または凸)型球面滑り面部の反対部
は凸(または凹)型球面滑り面部をもつ第一中間滑り部
6-aと、この第一中間滑り部6-aのこの凸(または凹)
型球面滑り面部と同一球面率を持つ凹(または凸)型球
面滑り面部をもつ滑り部5とからなり、この第一中間滑
り部6-a及び第二中間滑り部6-bを、免震皿3と滑り部
5との間に、挟みこむことにより構成される。第二中間
滑り部6-bと第一中間滑り部6-aとは、ローラー・ボー
ル(ベアリング)をもった場合もある。滑り部5は、免
震される構造体1に取付けられ、免震皿3は、免震され
る構造体1を支持する構造体2に取付けられる。また、
免震皿3と滑り部5の関係が、上下逆の場合もある。図
44、図45のいずれの場合も、図45(e) (f) のよう
に、地震振動によって滑り部5と下部免震皿3とが、ず
れを起こしても、中間滑り部6-bが免震皿3の球面形状
に追随するように、中間滑り部6-bが中間滑り部6-aに
対して回転し、さらに中間滑り部6-aが滑り部5に対し
て回転し、滑り部5と中間滑り部6-a及び中間滑り部6
-aと中間滑り部6-b及び中間滑り部6-bと免震皿3との
接触面積が常に同面積得られて、垂直荷重伝達能力にお
いて有利である。また、滑り部・中間滑り部が免震皿の
凹型球面形状に対して、裾広がりの形状になることも、
垂直荷重伝達能力において有利である。また、滑り部6
-bの滑り部下部(下面)6-lに、ローラー・ボール(ベ
アリング)5-e、5-fを設けた場合もある。この構成
は、免震皿の凹型球面形状に対して、常にローラーまた
ボールが接し、振動時においても同接触面積が得られ
て、垂直荷重伝達能力において有利である。また、第一
中間滑り部6-aと、滑り部5、第二中間滑り部6-bとの
接する位置に、ローラー・ボール(ベアリング)を設け
ると、首振りが容易になり、有利である。また、図41
に見られるように、このローラー・ボール(ベアリン
グ)は、循環式転がり案内によって循環する形を取るの
が有利である。 5.2. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿免
震装置・滑り支承 5.2.1. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿
免震装置・滑り支承 図46は、請求項27項記載の発明の滑り部垂直変位吸
収型の重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承の実施
例を示している。この発明は、重力復元型一重免震皿免
震装置・滑り支承Cにおいて、免震皿の凹曲面上を滑り
部がすべり、振動することにより生じる垂直変位を吸収
することを特徴としており、滑り部5は、筒5-aと、筒
5-aの中に挿入されるバネ等(バネ・ゴム・磁石)5-b
と、その下部に突き出る形で挿入されている滑り部先端
5-cからなっている。このバネ等5-bは、重力復元型一
重免震皿免震装置・滑り支承Cの作動時の垂直変位を吸
収するが、2.6.重力復元型免震装置・滑り支承の振動時
の垂直変位の吸収装置の併用によってもより効果がで
る。筒5-aの上部は、単に止め金が固定されている場合
もあるが、雌ネジが切られていて、雄ネジ5-dが挿入さ
れている場合もある。この雄ネジ5-dは、入り込み方向
に回転させて締めることにより、バネ等5-bを圧縮して
反発力を強め、滑り部先端5-cの押し出す力を強めると
いう機能をもち、復元力を高めたり、地震後の免震され
る構造体Aの残留変位の矯正を可能にしたりする。ま
た、このバネ等5-bは、重力復元型一重免震皿免震装置
・滑り支承Cの作動時の垂直変位を吸収するだけでな
く、垂直免震の機能も持ち合わせている。滑り部下面5
-lに、ローラー・ボール(ベアリング)5-e、5-fを設
けた場合もある。 また、このローラー・ボール(ベア
リング)は、循環式転がり案内によって循環する形を取
るのが有利である。 5.2.2. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿
免震装置・滑り支承 請求項45項記載の発明は、滑り部垂直変位吸収型の重
力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承に関する発明で
ある。これは、後述の8.1.2.2.3.の自動復元型固定装置
の固定ピン7を、滑り部5またはローラー・ボール(ベ
アリング)をもった滑り部5にし、固定ピン7の挿入部
7-v,7-vm を、凹形状滑り面部を有する免震皿3にし
たもので、そうすることにより、滑り部垂直変位吸収型
の重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承が可能にな
る。また、このローラー・ボール(ベアリング)は、循
環式転がり案内によって循環する形を取るのが有利であ
る。 5.3. 縁切り型垂直変位吸収重力復元型免震装置・滑り
支承 図93は、請求項28項記載の発明の、縁切り型の滑り
部垂直変位吸収重力復元型免震装置・滑り支承の実施例
を示している。凹形状滑り面部を有する免震皿3と免震
皿3の凹形状滑り面部を滑走しうるローラー・ボール
(ベアリング)若しくは滑り部5からなり、前記免震皿
3およびローラー・ボール(ベアリング)若しくは滑り
部5のうち、一方を垂直方向にスライドし水平方向は拘
束されているスライド装置32によって、免震される構
造体1に繋ぎ、もう一方を免震される構造体を支持する
構造体2に設けることにより構成されるものである。図
93(a) はその平面図であり、(b)(c)は断面図である。
このうち、図93(a) と(b) は、ローラー・ボール(ベ
アリング)若しくは滑り部5を、垂直方向にスライド
し、水平方向の移動を拘束するスライド装置32によっ
て、免震される構造体1に繋ぎ、免震皿3を免震される
構造体を支持する構造体2に設けた場合、図93(a) と
(c) は、免震皿3を、垂直方向にスライドし水平方向の
移動を拘束するスライド装置32によって、免震される
構造体1に繋ぎ、ローラー・ボール(ベアリング)若し
くは滑り部5を免震される構造体を支持する構造体2に
設けた場合である。図93(a) と(b) 、(a) と(c) とも
に、凹形状滑り面部を有する免震皿3の復元能力は一方
向性(特許 1844024号の1〜4図、また本願の図38の
実施例の上また下の免震皿参照)でも良いし、球面、す
り鉢形状等の全方向性でも良い。機能を説明すると、免
震される構造体Aと、重力復元型免震装置・滑り支承C
の滑り部5または免震皿3のどちらか一方とを、垂直方
向にスライドし水平方向は拘束されているスライド装置
32によって繋ぐことにより、重力復元型免震装置・滑
り支承Cの地震時の振動による水平変位は、免震される
構造体Aに伝達されるが、垂直変位は伝達されない。そ
の事により、併用される引抜き防止装置・滑り支承の垂
直変位の遊びを設ける必要がなくなり、風時の引抜き力
によるがたつきがなくなる。なお、重力復元型免震装置
・滑り支承Cの復元性能を考えると、重力復元型免震装
置・滑り支承Cの滑り部5に取り付く部材20は、免震
される構造体Aと同等の重さが必要である。また、併用
される他の重力復元型免震装置・滑り支承Cの個数によ
り、その重さは軽減される。また免震される構造体Aの
平面位置に応じて、部材20の重さを変えることによっ
ても、免震される構造体Aの偏心等の重心調整も可能で
ある。また、滑り部5の、凹形状滑り面部を有する免震
皿3の接する滑り部下面5-lまた上面5-uに、ローラー
・ボール(ベアリング)5-e、5-fを設けた場合もあ
る。このローラー・ボール(ベアリング)は、循環式転
がり案内によって循環する形を取るのが有利である。 5.4. 新重力復元型免震装置 図47〜48は、請求項29項〜31項記載の発明の、
垂直変位のない新重力復元型免震装置Cの実施例を示し
ている。図47は、請求項29項記載の発明の実施例で
あり、免震される構造体Aから吊材等8で吊された重り
20を、免震される構造体を支持する構造体または基礎
2に設けられた挿入孔31を経由して、その下にまで吊
されるように設置する。挿入孔31の形状に関しては、
例えば、一方向(往復を含む、以下同じ)復元性能を持
たせる場合は、、角を取ったアール形状の挿入孔、コロ
を介しての挿入孔、全方向復元性能を持たせる場合は、
角を取ったアール鉢状の挿入孔、ラッパ形状の挿入孔
(図48)、すり鉢状等の形状の挿入孔(図47)のよ
うに、吊材8とその挿入孔31とが接する角を丸める
か、コロ等の回転子を介するかして(その場合はX・Y
軸に重り20吊材8分けてそれに対応してコロ等の回転
子を設ける必要がある)、摩擦を小さくした方がよい。
また挿入孔31の材質は、低摩擦材がよく、強度も必要
である。また、吊材8も、強度があり、曲げられる材料
のケーブル、ワイヤー、ロープ等が選択される。また、
復元力をもたせるために、重り20の重さは、この装置
を単独で使用する場合には、免震される構造体Aの重さ
と、併用される免震装置・滑り支承の摩擦係数とを掛合
わせた数値以上、この装置を複数個使用する場合には、
上記の値(免震される構造体A重さ×摩擦係数)をその
個数で割った数値以上にする必要がある。図48は、請
求項30項記載の発明の実施例であり、図47の実施例
の重り20と免震される構造体を支持する構造体2の間
に、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)25を付加したもの
である。バネ等25の強度分、重り20を軽くする事が
可能となり、また最大振幅時の緩衝装置としても使うこ
とができる。特に、バネ等25と基礎2の間に隙間を設
けて、ある地震振幅以上にならないとバネ等が働かない
機構にすると、最大振幅時のみに機能する緩衝装置とな
り、併用する免震皿から滑り部などが外れるのを防止す
る、外れ防止装置としても機能する。また、図47−2
は、請求項31項記載の発明の実施例であり、重り20
または吊材8またはこれらの延長物に、固定装置のロッ
ク機能を設けることにより構成されるものである。具体
的には、重り20、吊材8に、またこれらの延長物に、
固定装置Gの挿入部7-vを設け、そこに固定ピン7が
差込まれる。この固定装置Gは、以下の「8.固定装置
の詳細の仕様」に示されるような各種型があり、固定ピ
ン7は、地震センサーまたは風センサーに接続される。
また、特許 1844024号と特許 2575283号での免震復元装
置(重力復元型免震装置・滑り支承)では地震振動時に
垂直変位が生じるが、この新重力復元型免震装置におい
ては、重力復元型免震装置であるにもかかわらず、垂直
変位が生じない。このことは、引抜き防止装置・固定装
置等を垂直変位に対処するようにした場合に生じるがた
つき等の問題を解決する(前記2.6.等参照)。また、こ
の新重力復元型免震装置は、バネ等による復元制御に比
べて、免震性能が高い。バネ等による復元制御は変位に
比例して復元力が増加するため、変位の大きい強い地震
ほど反発力が大きく、そのために免震性能を低下させ
る。この新重力復元型はその点、変位に比例しない一定
の復元力を得られるため、強い地震に対しても免震性能
が低下することはない。また、変位に比例しない一定の
復元力をもつという性能は、地震終了後の残留変位の抑
制に対して大きな効果を持つ。つまり、変位に比例して
復元力が増加するバネ型のものは、変位が小さい場合に
は復元力を持たず、そのため残留変位が残り易い。一
方、変位に比例しない一定の復元力をもつこの新重力復
元型は、変位が小さくても一定の復元力が得られるた
め、残留変位を消去する能力は大きいのである。さら
に、変位に比例しない一定の復元力をもつという性能
は、免震装置自体が固有周期を持たないという重要な効
果を持つ。つまり地震周期に対しては共振域を持たない
という大きな効果が得られる。また、重り20により、
免震される構造体の重心が押し下げられて、ロッキング
現象等の問題も少くなり、安定した免震性能が得られる
ことに役立つ。 6.垂直免震装置 図49〜57は、地震の垂直力から免震させる垂直免震
装置の実施例を示している。 6.1. 滑り部垂直変位吸収型の垂直免震装置・滑り支承 図49〜50は、請求項32項記載の発明の垂直免震装
置・滑り支承Iの実施例を示している。これは、5.2.滑
り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿免震装置・
滑り支承の応用であり、凹形状滑り面部または平面形状
滑り面部を有する免震皿3と免震皿3の滑り面部を滑走
しうるローラー・ボール(ベアリング)部若しくは滑り
部5(以下、全て含めて「滑り部」という)からなり、
また滑り部5は、筒5-aと、その中に挿入されるバネ等
(バネまたゴムまた磁石等)5-bと、下部に突き出る形
で挿入されている滑り部先端5-cからなっており、免震
皿3と滑り部5のうち、一方を免震される構造体1に、
もう一方を免震される構造体を支持する構造体2に設け
ることにより構成されている免震装置・滑り支承であ
る。筒5-aの上部は、5.2.同様に単に止め金が固定され
ている場合もあるが、図のように雌ネジが切られてい
て、雄ネジ5-dが挿入されている場合もある。この雄ネ
ジ5-dは、入り込み方向に回転させて締めることによ
り、バネ等5-bを圧縮して反発力を強め、滑り部先端5
-cの押し出す力を強めるという機能をもち、復元力を高
めたり、免震される構造体Aの地震後の残留変位の矯正
を可能にしたりする。また、滑り部下面5-lに、ローラ
ー・ボール(ベアリング)5-e、5-fを設けた場合もあ
る。このローラー・ボール(ベアリング)は、循環式転
がり案内によって循環する形を取るのが有利である。 6.2. 垂直免震付き引抜き防止装置(復元付き含む) 請求項32−2項記載の発明は、上述の十字型免震装置
・滑り支承、十字型復元付き免震装置・滑り支承、また
特許 1844024号の引抜き防止装置・滑り支承の、上部ス
ライド部材4-aと免震される構造体1の間、また、下部
スライド部材4-bと免震される構造体を支持する構造体
2との間の、どちらか一方または両方に、垂直方向に弾
性のあるバネ等(バネまたゴムまた磁石等)25を設置
するものである。この装置の特徴は、十字型免震装置・
滑り支承(復元付き含む)、また引抜き防止装置・滑り
支承により水平力が吸収されるため、地震水平力の影響
を受けずに、地震垂直動のみを前記バネ等25で吸収す
ることができ、垂直免震が可能になることである。図5
1〜52は、請求項32−2項記載の発明の垂直免震装
置・滑り支承Iの実施例を示している。図51は、特許
1844024号での引抜き防止装置・滑り支承Fの、上部ス
ライド部材4-aと免震される構造体1の間および下部ス
ライド部材4-bと免震される構造体を支持する構造体2
との間の両方に、垂直方向に弾性のあるバネ等25を設
置した実施例である。図52は、2.1.の復元・減衰バネ
付き引抜き防止装置・滑り支承の、上部スライド部材4
-aと免震される構造体1の間および下部スライド部材4
-bと免震される構造体を支持する構造体2との間の両方
に、垂直方向に弾性のあるバネ等25を設置した実施例
である。これは、水平復元または減衰性能をも持つ。 6.3. 各層・各階ごとの垂直免震装置 図53〜54は、請求項32−3項記載の発明の垂直免
震装置の実施例を示している。地震垂直力を免震させる
垂直免震装置Iは、建物全体に機能させるのは難しい。
そこで、地震水平力に関しては、免震される構造体を支
持する構造体Bの基礎部(または低層階)に設けた水平
方向にのみ免震する水平免震装置Hによって、免震され
る構造体A全体を免震させ、且つ、地震垂直力に関して
は、複数階を一まとめにした層単位または階単位で、垂
直方向にのみ免震する垂直免震装置I(垂直方向及び水
平方向に免震する免震装置でもよい)を設置することに
よって免震させるという方法が考えられる。この垂直免
震装置Iとしては、階単位での床免震も考えられるが、
床・壁・天井を一体にさせた箱を、層単位、階単位で、
垂直免震させる場合もある。建物等の構造体全体を免震
しようとすると、垂直免震させるためのバネ等が巨大に
なりすぎ、実用上不可能になるのを、この発明は、各
階、または各層に免震装置を分散させる事によって可能
にするものである。また、地震力の水平力と垂直力を明
確に分けて免震できるという利点もある。図53の1、
2階(層)では、壁・床・天井を一体にさせた箱全体
を、3階(層)では壁・床を、4階(層)では床を、ま
た5階(層)では1層内に3階分の床が組まれており、
それらの壁・床・天井を一体にした箱全体を、屋上層で
は屋上に構築された何階分かの構造体全体を、それぞれ
垂直免震させる実施例を表したものである。垂直免震装
置Iの位置は、図53の2階(層)以上に示されている
ように、一般的には、壁・床・天井を一体にさせた箱全
体の下部であるが、1階(層)のように、その上下に入
れる場合もある。図54 (a)は、構造体の基礎部(また
低層階)に設けた水平免震装置で地震水平力を免震さ
せ、各層(階)に、水平方向には拘束され垂直方向のみ
に免震する垂直免震装置Iを装備した実施例を表したも
のである。この、水平方向には拘束され、垂直方向のみ
に免震する垂直免震装置Iを装備する事により、地震振
動が単純化されて、構造解析の単純化が可能になる。ま
た、垂直方向及び水平方向にも免震する免震装置を、各
層(階)に設置する方法もある。図54 (b)は、上記の
水平方向には拘束され、垂直方向のみに免震する垂直免
震装置Iの実施例を表しており、その具体的構成は、垂
直免震装置Iの部材5-cが、筒状の部材5-aの中に挿入
され筒状の部材5-aの中には部材5-cを押出し垂直方向
に伸縮するバネ等(バネまたゴムまた磁石等)5-bが入
り、相互に垂直方向にスライドするものである。この相
互にスライドする部材(5-a、5-c)の長さは、一方の
部材と他方の部材とが重なる部分をもち、バネ等5-bが
伸びきった状態でも互いに外れないものであり、さら
に、部材5-cが部材5-aに完全に納まり最も縮んだ時、
バネ等5-bが最も圧縮された状態で、余らないほどであ
ることが必要である。 6.4. 引張材による垂直免震装置 図55〜57は、請求項32−4項記載の発明の、引張
材による垂直免震装置Iの実施例を示している。免震さ
れる構造体Aの柱、梁、基礎等の支持材1を支持するた
めに三方向以上に引張材8を張り、その他端を、免震さ
れる構造体Aを支持する構造体または基礎Bの圧縮材等
2により構成された3角形以上の多角形の各頂点で支
え、引張材8の弾性もしくは引張材8の途中に設けられ
たバネ等(バネまたゴムまた磁石等)25の弾性によっ
て、免震される構造体Aの地震垂直力の免震を可能にす
る。また、引張材8は、上弦材8-uと下弦材8-lにより
構成される場合もあり、下弦材8-lのみでも成立する
が、上弦材8-uを加えることにより、免震される構造体
Aの柱等1は、自立する。図55は、引張材8が、下弦
材のみで構成される場合、図56は、引張材8が、上弦
材8-uと下弦材8-lとにより構成される場合の実施例で
ある。図57は、引張材8が上弦材8-uと下弦材8-lと
により構成され、さらに途中にバネ等25が設けられて
いる場合の実施例である。また、バネ等を使わない場
合、引張材における弾性は、高張力の綱また高張力のワ
イヤー・ロープ・ケーブル材を利用することで得られ
る。これらの材料が弾性材として使用でき理由は、これ
らの材料は高張力分、高い弾性率を有するからである。
さらに高張力材料に故に、(バネ等25を使わない場合
には)バネを使わないお陰で、相当な重量物の垂直免震
性を可能にする。また、バネ等を使う場合と使わない場
合のいずれも、水平免震としての機能をも合せ持つ。以
上がこの装置の大きな利点である。 7.免震による地震発電装置 免震装置の機構は、地震のエネルギーを電気等の活用可
能なエネルギーに変換するものとして、応用することが
できる。請求項33項は、その免震機構を利用した地震
発電装置の発明である。 7.1. 免震による地震発電装置 地震エネルギーを電気等の役立つものに換えるために、
免震装置を活用することが考えられるが、地震による三
次元的な動きを一次元の動きに換えるのが困難であっ
た。以下の方法はこれを解決するものである。 1) ピン型 図102−1〜102−2は、請求項33−1項記載の
発明の、免震による地震発電装置の実施例を示してい
る。地震発電装置Kは、免震装置によって免震される構
造体1または免震される重り20と免震される構造体を
支持する構造体2との間に設けられ、凹形状の挿入部7
-vmと当該挿入部にその先端7-wが挿入されたピン7と
を有している。ピン7は、地震時に地震力を受けて自由
に運動できる重り20に設けられた挿入部7-vに挿入さ
れ、地震時にはピン7が、凹形状の挿入部7-vmに沿っ
て上り下がりし、それに接続したラック36-cと連動し
て、回転子36-dが回転して、発電機44を回し、発電
を行う。凹形状の挿入部は、すり鉢形状、球面等の凹形
状が考えられる。図102−1は、免震装置によって免
震される構造体1と免震される構造体を支持する構造体
2との間に設けられる場合の実施例であり、図102−
2は、低摩擦材等によってできた免震皿の上を滑って免
震される重り20と免震される構造体を支持する構造体
2との間に設けられる場合であり、下記の7.2. 地震発
電装置型地震センサーに使用される場合の実施例であ
る。図102−1〜102−2での、凹形状の挿入部7
-vmと当該挿入部に挿入されたピン7との関係が、免震
される構造体1と免震される構造体を支持する構造体2
とに対して逆に取付く場合もある。以上の構成により、
地震エネルギーを上下運動に換えることで、垂直一次元
及び水平二次元的動きを垂直一次元の動きに換えられ、
回転運動に換えて発電等をおこなう。さらに、この方法
によると、地震の垂直動も電気エネルギー等に換えられ
る。 2) ラックと歯車型 図103−1〜103−2は、請求項33−2項記載の
発明の、免震による地震発電装置の実施例を示してい
る。地震発電装置Kは、免震装置によって免震される構
造体1と免震される構造体を支持する構造体2との間に
設けられ、凹形状の挿入部2-aと当該挿入部に挿入され
た部材(挿入部材)1-pとを有し、地震時に、挿入部材
1-pが、凹形状の挿入部2-aに沿って出入りし、挿入部
材1-pのラック36-cとの連動により、凹形状の挿入部
2-a側に設けられた歯車36-dが回転して、発電機44
を回し、発電を行う。ラック36-cと、ラックにより回
転する歯車36-dのうち、一方を免震される構造体1ま
たは地震時に地震力を受けて自由に運動できる重り20
に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体2に
設ける。この方法により、地震エネルギーを水平運動に
換えることで、二次元的動きを一次元の動きに、さらに
回転運動に換えられる。図103−1は、地震発電装置
Kが、免震される構造体1に設けられる場合の実施例で
あり、図103−2は、地震発電装置Kが、低摩擦材等
によってできた免震皿の上を滑って免震される重り20
に設けられる場合であり、この機構は、下記の7.2.地震
発電装置型地震センサーとして使用される場合である。
なお、凹形状の挿入部2-aと挿入部材1-pとの関係が、
免震される構造体1または免震される重り20と免震さ
れる構造体を支持する構造体2とに対して、図103−
1〜103−2に示したものとは、逆になる場合もあ
る。凹形状の挿入部1-aが免震される構造体1または免
震される重り20に、挿入部材2-pが免震される構造体
を支持する構造体2に取り付くということである。 7.2. 地震発電装置型地震センサー 請求項33−3項は、上記の 7.1.の地震発電装置を用
いた、地震センサー(以下、「地震発電装置型地震セン
サー」と言う)の発明である。これは、請求項33−2
項記載の免震による地震発電装置を使用して、地震によ
る発電量を計測すること等により、地震センサーの役割
を果たすものである。地震発電装置を用いることによ
り、地震エネルギーを使用し、それ以外の電源を必要と
しない地震センサーが可能になる。さらに、8.の固定
装置の解除(8.1.2.3.直接方式)まで賄える電気等のエ
ネルギーを発生させることも可能になる。 7.3. 地震(発電)センサーによる固定装置の解除 7.1.記載の免震による地震発電装置、または 7.2.記載
の地震発電装置型地震センサーを使用して、固定装置の
解除が行われるようにすることができる。これには、自
動制御装置22が固定ピンのロックのみを解除する間接
方式(8.1.2.2.1.(2))と、自動制御装置22が固定ピ
ンの解除を直接行う直接方式(8.1.2.3.2.)との二通り
がある。図81−2〜81−4は間接方式、図81−5
〜81−6は直接方式の機構を示しており、また、図8
1−2〜81−5は、図102−2のピン型地震発電装
置を使用する場合であり、図81−6は、図103−2
のラックと歯車型地震発電装置を使用する場合を示して
いる。図81−2〜81−4に示される間接方式は、ピ
ン型地震発電装置を使用したものとなっているが、ラッ
クと歯車型地震発電装置、またそれ以外の構成の地震発
電装置を使用したものも当然考えられる。 8.固定装置 固定装置とは、免震装置の設置に起因する、風揺れまた
は車などによる免震される構造体の振動等を防止するた
めに、免震される構造体と免震される構造体を支持する
構造体とを固定するものである。 (1) 固定装置の分類 固定装置は、以下のように分類される。 1) 固定ピン型と油空圧シリンダー型の固定装置 固定装置は、固定形態から、固定ピン型固定装置(係合
固体抵抗型固定装置)と油空圧シリンダー型固定装置
(係合液体抵抗型固定装置)等の2つの型がある。固定
ピン型固定装置は、免震される構造体と免震される構造
体を支持する構造体とを繋ぐ形で取り付けられた固定ピ
ン等の係合摩擦材(以下、総称して「固定ピン」と言
う)により、免震される構造体と免震される構造体を支
持する構造体とを固定するものである。油空圧シリンダ
ー型固定装置は、免震される構造体と免震される構造体
を支持する構造体とを繋ぐ形で取り付けられた、油空圧
(油圧・空圧)シリンダーとその中の液体・気体等をほ
ぼ漏らさずにスライドするピストン状部材とからなり、
ピストン状部材のスライドする範囲の端と端とを繋ぐ管
か、ピストン状部材に開いている孔かに設けた、または
両方に設けた、弁(固定弁)7-efを、閉めることによ
り両者を固定するものである。シリンダー内の液体・気
体に関しては、圧力による収縮のない液体が一般的にな
り、粘性ダンパーに弁を取り付けた粘性ダンパー型固定
装置が一般的になる。 2) 地震作動型と風作動型の固定装置 固定装置は、作動形態から、次の2つの型がある。固定
装置には、通常時は常に固定されており、地震時にのみ
固定が解除される形の、地震力に反応して作動するもの
(8.1.地震作動型)と、風時にのみ固定される形の、風力
に反応して作動するものとがある(8.2.風作動型)。 (2) 固定ピン等の固定装置の作動部 固定ピン等の固定装置の作動部(以下、固定装置の作動
部の総称として「固定装置の作動部」または「固定ピ
ン」を使う)は、固定装置の、免震される構造体と免震
される構造体を支持する構造体とを固定するために作動
する部分である。固定する方法は係合抵抗であるが、係
合固体抵抗型と係合液体抵抗型との二つに分かれる。 1) 固定ピン型固定装置(係合固体抵抗型固定装置)の
場合 固定装置の作動部は、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との両者と係合し固体抵抗(固体
摩擦・剪断)により、両者を固定するものである。具体
的には、両者間を固定ピンにより係合して、固体抵抗
(固体摩擦・剪断)により両者を固定するものである。
この場合、固定装置の作動部は固定ピンになる。 2) 油空圧シリンダー型固定装置(係合液体抵抗型固定
装置)の場合 固定装置の作動部は、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との両者と係合し液体抵抗(流体
摩擦・遮断)により、両者を固定するものである。具体
的には、両者間をシリンダーとその中をスライドするピ
ストン状部材により係合して、シリンダーの中をスライ
ドするピストン状部材による液体の流動する孔・管を絞
り(流れの摩擦)さらに弁を閉める(流れの遮断)こと
による液体抵抗(流体摩擦・遮断)により、両者を固定
するものである。この場合、固定装置の作動部は弁にな
る。 (3) 固定ピン型固定装置と油空圧シリンダー型固定装置
との比較 図59と図59−4との装置の比較を行えば、図59
は、固定ピン型固定装置であり、図59−4は、油空圧
シリンダー型固定装置である。図59(a)は、免震され
る構造体を支持する構造体2の部材からなるピストン状
部材2-pが、ユニバーサル回転接点2-xを介して、免震
される構造体を支持する構造体2に設置された支持部材
2-gに接続されており、免震される構造体1の部材から
なるその挿入筒1-aが、支持部材1-g及びユニバーサル
回転接点1-xを介して、免震される構造体1に設置され
た支持部材1-gに接続されている。図59−4(a)は、
筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドする、免
震される構造体を支持する構造体2の部材からなるピス
トン状部材2-pが、ユニバーサル回転接点2-xを介し
て、免震される構造体を支持する構造体2に設置された
支持部材2-gに接続されており、免震される構造体1の
部材からなるその挿入筒1-aが、支持部材1-g及びユニ
バーサル回転接点1-xを介して、免震される構造体1に
設置された支持部材1-gに接続されている。さらに、こ
の挿入筒1-aの、ピストン状部材2-pにより仕切られた
端と端とは、管1-eで繋がれており、この途中にこの固
定装置Gを固定する弁(固定弁)として、電動弁、電磁
弁、機械式弁、油圧式弁7-efが設置される。この弁7-
efは風センサー7-qと信号線7-qlによって連動し、そ
の指令によって開閉するものである。これらには免震さ
れる構造体1及び免震される構造体を支持する構造体2
と、ピストン状部材及びその挿入筒等からなる固定装置
との関係が、左右あるいは上下に入れ替わった対称型が
あり、図59(b)、図59−4(b)などがそれである。図
59及び図59−4両方の場合とも、ピストン状部材2
-p、1-pや筒1-a、2-aという部材はあるにせよ、あく
まで免震される構造体1の一部と免震される構造体を支
持する構造体2の一部とが、互いに挿入し合う関係とな
っているだけでこの両者と係合し、両者を固定する機能
をもつのは部材7だけである。だからその部材7が固定
ピンとなる。なぜなら、固定ピンの定義から「免震され
る構造体と免震される構造体を支持する構造体との両者
と係合し、両者を固定する部材」が固定ピンだからであ
る。また、図59−4(a)の免震される構造体1と免震
される構造体を支持する構造体2との固定は、ピストン
状部材2-pが液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドす
る筒1-aの、ピストン状部材2-pのスライドする範囲の
端と端とを繋ぐ管1-eか、ピストン状部材2-pに開いて
いる孔かに設けた、または両方に設けた、(逆流を許さ
ない)弁7-efを、閉めることにより行われる。この機
構は当然図59−4(b)についても同様である。図59
(c)(d)は、図59(a)(b)のピンとその挿入部の変化形で
ある。固定装置の機構としては、図59の(c)と図59
−1(a)とが、図59の(d)と図59−1(b)とが、それ
ぞれ対応している。図59(c)、59−1(a)は固定ピン
7の先端7-w、及びピストン状部材2-p、1-pの固定ピ
ン7の先端7-wが突き当たる部分が摩擦抵抗の大きくな
るような形状であり、相互にかみ合ってロックされる摩
擦型固定装置の場合の例である。図59(d)、59−1
(b)は固定ピン7がピストン状部材2-p、1-pに設けら
れたすり鉢形状・球面形状等の凹形態の挿入部7-vmに
挿入され、地震後の残留変位に対処した場合(8.6.(1)
(2)参照)の例である。ここで図59は後述の地震セン
サー振幅装置装備型の場合であり、図59−1は後述の
地震センサー装備型の場合である。どちらも通常時は、
固定ピン7はバネ等9-cによりピストン状部材2-p、1
-pをロックする方向に力を受けている。地震時には、図
59の場合は地震センサー振幅装置と連動するワイヤー
・ロープ・ケーブル・ロッド等8によって固定ピン7が
解除されることで、固定装置が解除される。図59−1
の場合は地震センサーからの信号により、図59−1
(a)では固定装置自動制御装置(電磁石)22-aが作動
して固定ピン7が解除されることで、図59−1(b)で
はロック部材制御装置(モーター)46が作動してロッ
ク部材11を解除し、固定ピン7が解除されることで、
固定装置が解除される。また、図59−2は、図59−
1(a)〜(b)の固定機構と同じ仕組みを持ち(図59−2
は図59−1(a)と同じ機構の場合であり、図59−1
(b)と同じ場合もある)、ピストン状部材2-p、1-pに
設けたラック36-cに固定ピン(の機能を持つ歯車)7
を組み合わせ、これをロック部材11により固定できる
ようにしたもので、通常時はロック部材11はバネ等9
-cにより固定ピン7をロックする方向に力を受けてい
る。地震時には地震センサーからの信号により、ロック
部材制御装置(電磁石)45、あるいはロック部材制御
装置(モーター)46が作動してロック部材11が解除
され、固定ピン7の回転の拘束が解かれることで固定装
置が解除され、免震される構造体1と免震される構造体
を支持する構造体2との固定を解除する機構である。 (4) 固定装置の解除/固定/作動 ここで用語の説明もしておく。固定装置の解除とは、固
定装置による免震される構造体と免震される構造体を支
持する構造体との固定を解除することを意味し、固定装
置の固定(固定装置のセット、固定装置のロックとも言
う)とは、固定装置による免震される構造体と免震され
る構造体を支持する構造体とを固定することを意味し、
固定装置の作動とは、固定装置による免震される構造体
と免震される構造体を支持する構造体との固定および解
除の両方を意味する。 8.1. 地震作動型固定装置 請求項35項記載の発明の地震作動型固定装置は、通常
時は免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを固定して、風揺れを防止しており、地震の振動
を感知すると、免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体との固定を解除して、免震装置を作動さ
せるというタイプの固定装置である。地震作動型固定装
置は、地震力そのものの力で作動する剪断ピン型固定装
置(8.1.1.)、地震時の地震センサーの指令または地震セ
ンサー振幅装置の振動する重りによって作動する地震セ
ンサー(振幅)装置装備型固定装置(8.1.2.)に分かれ
る。地震感度について、地震センサー装備型は、地震加
速度と地震変位の両方に対応でき、地震センサー振幅装
置装備型は、主に地震変位対応型である。 8.1.1. 剪断ピン型固定装置 請求項36項記載の発明の剪断ピン型固定装置は以下の
ようなものである。免震装置によって免震される構造体
1と免震される構造体を支持する構造体2とを固定し、
両者を繋ぐ形で固定ピン7が取り付けられており、地震
時に、一定以上の地震力によって固定ピン7が折れるか
切れるかして、免震される構造体1と免震される構造体
を支持する構造体2との固定を解除する。このような、
固定ピン自体が折れたり切れたりすることにより固定を
解除する固定ピンのことを、以下、「剪断ピン」または
「剪断ピン型固定ピン」と呼び、剪断ピン型固定ピンに
よる固定装置のことを、「剪断ピン型固定装置」と呼
ぶ。なお、この剪断ピン型固定装置は一回のみ作動型で
あり、そのため、大地震対応型となる。 8.1.1.1. 刃付き切断型固定装置 図58、図58−2は、請求項36項記載の剪断ピン型
固定装置の実施例の一つを示している。固定ピン7を切
断するための刃16をもつことを特徴とする。固定ピン
7と、固定ピン7を切断するための刃16と固定ピン7
のうち一方が、免震される構造体1に、もう一方が免震
される構造体を支持する構造体2に取付けられる。図5
8、図58−2ともに、固定ピン7が免震される構造体
1に、刃16が免震される構造体を支持する構造体2に
取付けられるている場合である。免震される構造体1と
免震される構造体を支持する構造体2に対し、逆に取付
けられる場合もある。また、固定ピン7を、片側から切
断する片刃タイプと、固定ピン7の両側から切断する両
刃タイプとがあり、図58は片刃タイプを、図58−2
は両刃タイプを示している。 8.1.1.2. 遊び空間設置型刃付き切断型固定装置 また、8.1.1.1.の固定装置において、刃16と固定ピン
7との間に、ある程度の遊びを設け、刃16を加速させ
て固定ピン7を切断するという仕組みが考えられる。さ
らに、刃16と固定ピン7とが、中小程度の地震では接
触しないように、刃16と固定ピン7との間の空隙に、
緩衝材26を挿入することも考えられる。緩衝材26に
は、グラスウール等のクッション材、また、粘性摩擦を
与えるような材料を用いることが考えられる。 8.1.2. 地震センサー(振幅)装置装備型固定装置 請求項35−2項記載の発明の地震センサー(振幅)装
置装備型固定装置は、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止す
る固定装置に、地震を感知する地震センサーまたは地震
センサー振幅装置が装備されたものである。地震時に
は、地震センサー(振幅)装置の働きによって、固定装
置が解除される。なお、地震センサー振幅装置および地
震センサーを、以下、「地震センサー(振幅)装置」と
呼ぶことにする。 (1) 地震センサー(振幅)装置 地震センサー(振幅)装置は、地震センサーまたは地震
センサー振幅装置に分かれ、それぞれ以下のようなもの
である。 1) 地震センサー振幅装置 地震センサー振幅装置には、重力復元型、バネ復元型、
振り子型の3種類がある。地震センサー振幅装置の重り
が、地震力で振動し(不動点状態は地面から見ると相対
化して振動状態に見える。共振域に近付くと本当に振動
する)、重力またはバネ等により元の位置に戻る。 a) 重力復元型地震センサー振幅装置 図61は、地震センサー振幅装置が、重力復元型の場合
である。地震センサー振幅装置14の免震皿3は、球
面、またはすり鉢等の凹形状滑り面部を有しており、地
震時等の振動により振幅が自由にされた重り20(滑り
部)は、その面を滑り、免震皿の形状により重力で元の
位置に戻る。 b) バネ復元型地震センサー振幅装置 図62は、地震センサー振幅装置が、バネ復元型の場合
である。地震センサー振幅装置15の免震皿3は、平面
形状滑り面部を有しており、地震時等の振動により振幅
が自由にされた重り20(滑り部)は、その面を滑り、
免震皿の周囲と重り20(滑り部)に繋げられたバネ・
ゴム・磁石等により元の位置に戻る。 c) 振り子型地震センサー振幅装置 図65は、地震センサー振幅装置が振り子型の場合であ
る。地震センサー振幅装置13は、地震時等の振動によ
り振幅が自由にされた振り子の重り20は、重力で元の
位置に戻る。地震センサー振幅装置の重りの振幅方向
は、全方向性を持ったものが望ましいが、一方向性(往
復を含む、以下同じ)のものでもよい。 2) 地震センサー 地震センサー装置には、以下ようなものが考えられる。 a) 電気式振動計等の地震センサー 動電型、圧電型、可変抵抗型(しゅう動抵抗式、ひずみ
ゲージ式等)、可変インダクタンス型(空隙変化型変換
素子、差動トランス等)、サーボ加速度型等の、あるい
はその他地震計等に使用されている形式の電気式振動計
を、地震センサーとして使用する。 b) 地震発電装置による地震センサー 上記の7.2. 地震発電装置型地震センサーによる場合で
ある。請求項35−3項記載の発明の地震センサー(振
幅)装置装備型固定装置は、上記請求項35−2項記載
の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、
地震センサーが、7.2.(請求項33−3項記載)の地震
発電装置型地震センサーの場合である。地震センサー
も、全方向性を持ったもの、あるいは2個以上を異なる
方向で設置することが望ましいが、一方向性(往復を含
む、以下同じ)のものでもよい。また、いずれの地震セ
ンサー(振幅)装置も、免震される構造体を支持する構
造体に固定されている方がよい。 (2) 固定装置の固定の解除形式 固定装置の解除に関して、地震力で、または地震センサ
ーからの指令で、または地震センサー振幅装置の地震時
に振動する重り(不動点状態は地面から見ると相対化し
て振動状態に見える。共振域に近付くと本当に振動す
る)そのもの力で、固定ピン等の固定装置の作動部自体
を解除する直接方式と、固定ピン等の固定装置の作動部
のロックのみを解除する(固定ピン等の固定装置の作動
部自体の解除はバネ等、重力または地震力を利用する)
間接方式との二通りに分かれる。前記固定ピン型固定装
置に関して言えば、間接方式は、固定ピンのロックする
ロック部材を解除する方式であり、直接方式は、固定ピ
ン自体を可動させ解除する方式である。 1) 間接方式(8.1.2.2./8.1.2.1.) 地震センサー振幅装置の場合には、地震センサー振幅装
置の重りの地震時の振動により、固定ピン等の固定装置
の作動部のロックのみを解除する。電気式振動計等の地
震センサーの場合には、地震センサーからの電気等の指
令を受け、固定装置内のモーターまたは電磁石等により
固定ピン等の固定装置の作動部のロックのみを解除す
る。地震発電による地震センサーの場合には、地震セン
サーからの電気で固定装置内のモーターまたは電磁石等
を作動させ、固定ピン等の固定装置の作動部のロックの
みを解除する。後記 8.1.2.2.はその具体的説明であ
り、 8.1.2.1.の吊材切断型も機構上は間接方式に入る
が、別の章として分けて説明する。 2) 直接方式(8.1.2.3.) 地震センサー振幅装置の場合には、地震センサー振幅装
置の、重りの地震時の振動により固定ピン等の固定装置
の作動部自体を解除する。電気式振動計等の地震センサ
ーの場合には、地震センサーからの電気等の指令を受
け、固定装置内のモーターまたは電磁石等により固定ピ
ン等の固定装置の作動部自体を解除する。地震発電によ
る地震センサーの場合には、a)地震センサーからの電気
等の指令を受け、固定装置内のモーターまたは電磁石等
により固定ピン等の固定装置の作動部自体を解除する
か、b)地震センサーからの電気で固定装置内のモーター
または電磁石等を作動し、固定ピン等の固定装置の作動
部自体を解除する。 (3) 固定装置の復元型 この地震センサー(振幅)装置装備型固定装置は、固定
装置の復元による分類から、以下の3つに分れる。 1) 手動復元型(8.1.2.1./8.1.2.2.1.) 地震終了後、手動により、固定装置を再びセット(=ロ
ック・固定)する必要がある地震センサー振幅装置装備
型固定装置である。吊材切断型(8.1.2.1.)とロック解除
型(8.1.2.2.1.)との2種類に分かれる。固定装置の解除
後の固定への復帰させるための機構を特に装備していな
い簡易型で、完全に再使用可能な固定装置はロック解除
型であり、吊材切断型は吊材を張り代える必要がある。 2) 自動復元型(8.1.2.2.2.電気等による、8.1.2.2.3.
地震力による) 地震終了後、固定装置の固定が自動的にされる地震セン
サー振幅装置装備型固定装置である。電気等による場合
(8.1.2.2.2.)と、地震力による場合(8.1.2.2.3.)との2
種類に分かれる。 3) 自動制御型(8.1.2.3.) 地震時の解除も、地震終了後の固定装置の固定も、自動
的にされる地震センサー振幅装置装備型固定装置であ
る。 8.1.2.1. 吊材切断型 請求項37項は、吊材切断型地震センサー(振幅)装置装
備型固定装置の発明である。8.1.2.の地震センサー振幅
装置、または電気式振動計等の地震センサーをもち、こ
の地震センサー振幅装置の地震力によって振動する重り
またはその重りに連動する部材、または地震センサーに
より作動するモーターまたは電磁石等の作動部材に刃が
付き、その先に、免震される構造体と免震される構造体
を支持する構造体とを固定する固定ピンを支えている吊
材があり、地震時にその加速度がある一定以上の大きさ
になると、地震センサー振幅装置の重りの振幅が大きく
なることによって、または地震センサーの指令を受けた
モーターまたは電磁石等の作動によって、その刃が吊材
に当たり、吊材を切断し、さらに固定ピンに設けられた
バネ等、または重力、または挿入部の形状(すり鉢型
等)などにより、固定ピンの挿入部から固定ピンが外
れ、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体との固定が解除されるように構成されてなることを
特徴とする吊材切断型地震センサー(振幅)装置装備型
固定装置である。 (1) 地震センサー振幅装置装備型 図63〜64、66は、この請求項37項記載の発明
の、吊材切断型地震センサー(振幅)装置装備型固定装置
の地震センサー振幅装置装備型の実施例を示している。
地震センサー振幅装置(振り子型13、重力復元型1
4、バネ復元型15)の、振幅が自由にされた重り20
(滑り部)、またはその重り20(滑り部)に連動され
た部材(例えば、図63〜64、66の(a)のように作
用部(押出し部・引張り部等)17、または図63〜6
4、66の(b)のように(必要によりレリーズ8-rを介
して)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8)に刃
16が付いており、その先に、固定ピン7を支えている
吊材12があって、地震時に、地震センサー振幅装置の
重り20(滑り部)の振幅が大きくなり、ある一定以上
になると、刃16が吊材12に当たり、吊材12が切断
される。そうすると、固定ピンが外れる方向に働くよう
取付けられたバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cによっ
て、また重力によって、また地震振幅に応じすり鉢等の
固定ピン挿入部の勾配に従って持ち上がることによっ
て、固定ピンの挿入部7-vから固定ピン7が外れ、免震
される構造体1と免震される構造体を支持する構造体2
との固定が解除される。8.1.2.2.のロック解除型と同様
に、地震センサー振幅装置(振り子型13、重力復元型
14、バネ復元型15)側の刃16の出を調整可能にす
るか、または、地震センサー振幅装置と刃16とを繋い
でいる(レリーズ8-r内の)ワイヤー・ロープ・ケーブ
ル・ロッド等8の長さ(弛みの有無)を調整可能にする
かなどして、刃16と吊材12との間隔を自由に変えら
れるようにし、地震センサー振幅装置の地震感度を自由
に変えられるようにすること、また、振り子の吊り長さ
を調整可能とすることにより、固定ピン7解除の地震力
の大きさを自由に変更できるものである。地震センサー
振幅装置が、図63は重力復元型、図64はバネ復元
型、図66は振り子型の、吊材切断型の地震センサー
(振幅)装置装備型固定装置の実施例を示している。図
63〜64の(a)は、地震センサー振幅装置(重力復
元型14、バネ復元型15)の免震皿3により、振幅が
自由にされた重り20(滑り部)の作用部(押出し部・
引張り部等)17に刃16が付いた場合であり、図63
〜64の(b)は、地震センサー振幅装置(重力復元型
14、バネ復元型15)の免震皿3により、振幅が自由
にされた重り20(滑り部)と刃16とが、(必要によ
りレリーズ8-rを介して)ワイヤー・ロープ・ケーブル
・ロッド等8と繋がれている場合である。図66の(a)
は、地震センサー振幅装置13の振り子に刃16が付い
た場合であり、図66(b)は、振り子と刃16とが、
(必要によりレリーズ8-rを介して)ワイヤー・ロープ
・ケーブル・ロッド等8と繋がれている場合である。な
お、固定ピン7の吊材12が免震される構造体1の側に
出ている場合は、吊材12の取付け部12-fは免震され
る構造体1に固定されている。逆に、固定ピン7の吊材
12が免震される構造体1を支持する構造体2の側に出
ている場合は、吊材12の取付け部12-fは、支持する
構造体2に固定されている。なお、図の固定装置Gが、
免震される構造体1、免震される構造体を支持する構造
体2に対して、逆に取り付けられる場合もある。また、
地震センサー(振幅)装置は支持する構造体に固定され
ている方がよい。 (2) 地震センサー装備型 1) 一般 図66−3は、請求項37項記載の発明の、吊材切断型
地震センサー(振幅)装置装備型固定装置のうち、地震セ
ンサー装備型固定装置の実施例を示している。地震セン
サー装置J-bから信号を伝える電線23により連動する
ロック部材制御装置47に刃16が付き、その先に固定
ピン7を支えている吊材12があって、地震の加速度、
速度、または変位がある一定以上になると、地震センサ
ー装置J-bがそれを感知し、ロック部材制御装置47が
作動して刃16が吊材12に当たり、吊材12が切断さ
れる。そうすると、固定ピンが外れる方向に働くよう取
付けられたバネ・ゴム・磁石等9-cにより固定ピンの挿
入部7-vから固定ピン7が外れ、免震される構造体1と
免震される構造体を支持する構造体2との固定が解除さ
れる。なお、固定ピン7の吊材12が免震される構造体
1の側に出ている場合は、吊材12の取付け部12-fは
免震される構造体1に固定されている。逆に、固定ピン
7の吊材12が免震される構造体1を支持する構造体2
の側に出ている場合は、吊材12の取付け部12-fは、
支持する構造体2に固定されている。8.1.2.2.のロック
解除型と同様に、地震センサー装置J-bの地震感度を自
由に変えられるようにすることにより、固定ピン7解除
の地震力の大きさは自由に変更できるものである。な
お、図の固定装置Gが、免震される構造体1、免震され
る構造体を支持する構造体2に対して、逆に取り付けら
れる場合もある。また、地震センサーは支持する構造体
に固定されている方がよい。 2)地震発電による地震センサー装備型 請求項37項記載の発明の、吊材切断型地震センサー
(振幅)装置装備型固定装置のうち、7.1.記載の免震によ
る地震発電装置、または 7.2.記載の地震発電装置型地
震センサーによって作動する固定装置の実施例を示して
いる。図81−3はその一例で、7.1.!)のピン型の地震
発電装置を使用したものである。ロック部材制御装置4
7は、7.1. 1)、2)で説明されている地震発電装置型地
震センサーJ-kと、信号を伝える電線23により連絡さ
れている。このロック部材制御装置47に刃16が付
き、その先に固定ピン7を支えている吊材12がある。
地震時に地震発電装置Kが作動し、その発電した電力に
よりロック部材制御装置47も作動して刃16が吊材1
2に当たり、吊材12が切断される。そうすると、固定
ピンが外れる方向に働くよう取付けられたバネ・ゴム・
磁石等9-cにより固定ピンの挿入部7-vから固定ピン7
が外れ、免震される構造体1と免震される構造体を支持
する構造体2との固定が解除される。なお、固定ピン7
の吊材12が免震される構造体1の側に出ている場合
は、吊材12の取付け部12-fは免震される構造体1に
固定されている。逆に、固定ピン7の吊材12が免震さ
れる構造体1を支持する構造体2の側に出ている場合
は、吊材12の取付け部12-fは、支持する構造体2に
固定されている。地震発電装置型地震センサーJ-kの、
地震力に対する出力の設定を調整できるようにすること
により、固定ピン7解除の地震力の大きさは自由に変更
できるものである。なお、図の固定装置Gが、免震され
る構造体1、免震される構造体を支持する構造体2に対
して、逆に取り付けられる場合もある。また、地震発電
による地震センサー装置は支持する構造体に固定されて
いる方がよい。 8.1.2.2. 間接方式(ロック解除型) 以下、地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の固定
ピン等の固定装置の作動部のロックのみを解除する間接
方式の実施例に基づいた具体的説明をする。地震センサ
ー(振幅)装置装備型固定装置の固定ピン等の固定装置
の作動部のロックのみを解除する間接方式のロック形式
について、分類すると次のようになる。 1) ロック形式 上記の間接方式について、固定ピン等の固定装置の作動
部をロックする機能をもった部材(以下、「ロック部
材」と呼ぶ)の、ロック形式から、次の2つに分けられ
る。 a) ロックピン方式(8.1.2.1. 1)参照) 図61、62、65、67〜78−3、83、89−1
〜89−4、82参照。 b) ロック弁方式(8.1.2.1. 2)参照) 図82−3、84参照。 2) ロック方式 以上のそれぞれは、ロック方式から、次の2つに分けら
れる。 a) 一段ロック方式 図61、62、65、67〜78−3、83、89−1
〜89−4参照。 b) 二段以上ロック方式( 8.1.2.2.4. 2)参照) 図82参照。 3) ロック個数 さらに、以上のそれぞれは、ロックの個数から、次の2
つに分けられる。 a) 一重ロック方式 図61、62、65、67〜78−3、82〜84、8
9−1〜89−4参照。 b) 二重以上ロック方式( 8.1.2.2.4. 3)参照) 図82−6、82−7参照。 8.1.2.2.1. 基本形 請求項38項〜38−1項は、ロック解除型の地震セン
サー(振幅)装置装備型固定装置の発明である。免震さ
れる構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固
定して、風揺れ等を防止する固定装置において、地震時
以外は、固定装置の作動部をロックするロック部材が働
いて固定装置はロックされ、風揺れ等を防止する固定装
置において、重りとそれを定位置に戻すバネ・ゴム・磁
石等からなる装置、重り(滑り部)とそれを定位置に戻
し且つそれが滑る球面すり鉢型等の免震皿からなる装
置、重りとそれを振り子として支持する部材とからなる
装置等の、地震力によってこの重りが振動する地震セン
サー振幅装置、または電気式振動計等の地震センサー
(地震センサー振幅装置および地震センサーを地震セン
サー(振幅)装置という)をもち、前記ロック部材と接
続され、連動し、地震時にその加速度がある一定以上の
大きさになると、地震センサー振幅装置の重りの振幅が
ある一定以上の大きさになり、重りにより直接またはそ
れに連動された部材によって、または地震センサーによ
り作動するモーターまたは電磁石等の作動部材によっ
て、固定装置のロック部材が解除され、免震される構造
体と免震される構造体を支持する構造体との固定が解除
されるように構成されてなることを特徴とする地震セン
サー振幅装置装備型固定装置である。また、固定装置の
作動部が固定ピンの場合は以下のようになる。固定ピン
の挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される構造体
に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体に設
け、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを、挿入部に固定ピンを挿入することよって固定
し、地震時以外は、固定ピンに、固定ピンをロックする
ロック部材が係合されて風揺れ等を防止する固定装置に
おいて、地震センサー振幅装置または電気式振動計等の
地震センサーをもち、前記ロック部材と接続され、地震
時にその加速度がある一定以上の大きさになると、地震
センサー振幅装置の重りの振幅がある一定以上の大きさ
になり、重りにより直接またはそれに連動された部材に
よって、または地震センサーにより作動するモーターま
たは電磁石等の作動部材によって、固定ピンのロック部
材を解除し、免震される構造体と免震される構造体を支
持する構造体との固定が解除されるように構成されてな
ることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型固定装
置である。以上のロック解除型の地震センサー(振幅)
装置装備型固定装置は、ロック部材が、ロックピンとロ
ック弁に分けられることからロックピン方式とロック弁
方式との2つの方式に分かれる。 1) ロックピン方式 請求項38−2は、8.1.2.2.の地震センサー(振幅)装
置装備型固定装置のロック部材が、ロックピンである方
式(ロックピン方式)の、固定装置の発明である。図7
8−1は、その地震センサー振幅装置装備型固定装置の
地震センサー振幅装置装備型の実施例である。この地震
センサー(振幅)装置装備型固定装置には、固定ピン7
をロックする機能をもった部材11(ロックピン・ロッ
ク弁等、以下、「ロック部材」と呼ぶ)があり、通常時
は固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cに差し込まれて
いる。前述の地震センサー、または地震センサー振幅装
置が、地震時に振幅がある一定以上になると、固定ピン
のロックを解除する。この固定ピンが外れる方向に働く
よう取付けられたバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cに
より、また重力により、また地震振幅に応じすり鉢等の
固定ピン挿入部の勾配に従って持ち上がる(図78−
1)ことによって、この固定ピンの挿入部等からこの固
定ピンが外れ、免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体との固定が解除されるように構成され
る。なお、図78−1において、固定ピンの挿入部が、
7-vm/vとなっているのは、7-v(固定ピンの挿入部)
または7-vm(固定ピンのすり鉢形状・球面形状等の凹
形態の挿入部)と言う意味である(図1からの全ての図
面に共通することであるが、「/」は「または」の意味
である。)。図66−2は、その地震センサー装備型固
定装置の地震センサー振幅装置装備型の実施例である。 2) ロック弁方式 請求項38−3項は、8.1.2.2.の地震センサー(振幅)
装置装備型固定装置のロック部材が、ロック弁である方
式(ロック弁方式)の、固定装置の発明である。8.1.2.
2.の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置におい
て、固定ピンを支持する筒中を液体・気体等をほぼ漏ら
さずにスライドするピストン状部材を伴った固定ピンの
ロックを、この筒の端と端とを繋ぐ管か、ピストン状部
材に開いている孔かに設けた、または両方に設けた、
(逆流を許さない)ロック弁を地震センサー(振幅)装
置と連動して開閉することにより、行うことを特徴とす
る地震センサー(振幅)装置装備型固定装置である。図
84は、8.1.2.2.3.の請求項41項の発明の、地震力に
よる自動復元型が組み合わさった場合の、ロック弁方式
の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の地震セン
サー振幅装置装備型の場合の実施例である。固定ピンの
支持部は、筒部とその中に入るピストン状部材からな
り、筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドする
ピストン状部材をもった固定ピンが、その筒に挿入さ
れ、その外に固定ピン先端が突き出ており、さらに、こ
の筒の端と端とは管で繋がれているか、ピストン状部材
に孔が開いているかしており、固定ピンに、この固定ピ
ンをロックするロック弁(ロック部材)が、この管に
か、ピストン状部材の孔にか、または両方に付いてお
り、地震時に、地震センサー振幅装置の重りまたは振り
子の振幅がある一定以上の大きさになると、その重りま
たは振り子により、固定ピンのロック弁を開いて、免震
される構造体と免震される構造体を支持する構造体との
固定が解除されるように構成される。具体的に、図に基
づいて説明すると、筒中の液体や空気等を漏らさずスラ
イドするピストン状部材7-pをもった固定ピン7が、そ
の筒(固定ピン取付け部)7-aに挿入され、筒7-aの外
に固定ピン先端7-wが突き出ており、さらに、筒7-aの
ピストン状部材7-pがスライドする端と端とは管7-eで
繋がれている。管7-eには、ロック弁(ロック部材)7
-fが取付けられており、ピストン状部材7-pが押出され
る時に開くようになっている。さらに、上述の地震セン
サー振幅装置(振り子型13、重力復元型14、バネ復
元型15)をもち、地震センサー振幅装置またはそれに
連動した部材(ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド
等)の先に、管7-eのロック弁(ロック部材)7-fを開
く作用部(押出し部・引張り部等)7-hを持つ。(a)図
は地震センサー振幅装置(バネ復元型)15の場合、
(b)図は地震センサー振幅装置(重力復元型)14の場
合である。なお、作用部7-hは、重力またバネ等(バネ
・ゴム・磁石等)7-iによって、ロック弁(ロック部
材)7-fを常に閉じる状態にしておく。地震時には、地
震センサー振幅装置(振り子型13、重力復元型14、
バネ復元型15)の重りが振動し、作用部7-hに作用し
て(押出して)ロック弁(ロック部材)7-fを開く。請
求項41項の発明の、すり鉢形状・球面形状等の凹形状
の固定ピンの挿入部7-vm を有していることから、地震
力により固定ピン先端7-wが、すり鉢形状の挿入部勾配
により、持ち上がり、免震装置全体が可動し始める。逆
に、地震終了時には、バネ等7-oまた重力(固定ピン7
が免震される構造体1に取付けられる場合)の働きによ
り、固定ピン先端7-wが、すり鉢形状の挿入部勾配に従
いながら突き出る方向に働き、かつ、ロック弁(ロック
部材)7-fも突き出る方向にしか開かないので、すり鉢
形状の挿入部勾配に従いながら最も底で止まって、免震
される構造体Aが固定される。ロック弁(ロック部材)
7-fの性格により、(地震時以外の)通常時は、固定ピ
ン先端7-wは下に突き出す方向性のみを持ち、引き込む
ことは、地震時以外には起こらない。筒7-aの中にバネ
等(バネ・ゴム・磁石等)7-oが入り、また重力によ
り、ピストン状部材7-pをもった固定ピン7をセット
(=ロック・固定)する方向に筒外に押出す役割をする
場合もある。また、筒7-a、及び管7-eとは、潤滑油等
で満たされている場合もある。図84では、固定ピン7
が免震される構造体1に、固定ピンの挿入部7-vが免震
される構造体を支持する構造体2に、取付けられている
が、逆の関係の場合もある。固定ピンの挿入部7-vおよ
び固定ピン7のうち、どちらか一方が免震される構造体
1に、もう一方が免震される構造体を支持する構造体2
に設けられる。また、筒7-aの上部に関して、5.2.同様
に、単に止め金が固定されている場合もあるが、雌ネジ
が切られて、雄ネジ7-dが挿入されている場合もある。
この雄ネジ7-dは、入り込み方向に回転して締めること
により、バネ等7-oを圧縮して、バネ・ゴム・磁石等7
-oの反発力を強め、固定ピン先端7-wの押し出す力を強
めるという機能をもち、復元力を高めたり、地震後の免
震される構造体Aの残留変位の矯正を可能にしたりす
る。以下、さらに、地震センサー振幅装置装備型と地震
センサー装備型の場合の実施例をそれぞれ説明する。 (1) 地震センサー振幅装置装備型 図61〜62、65は、重力復元型・バネ復元型・振り
子型の地震センサー振幅装置装備型固定装置の実施例を
示している。これらの固定装置には、固定ピン7をロッ
クするロック部材11があり、この固定ピン7の欠き込
み・溝・窪み7-cに差し込まれている。地震によって、
振幅が自由にされた重り20(滑り部)の振幅が大きく
なり、ある一定以上になると、この重り20(滑り部)
またはそれに連動された部材が、ロック部材11のロッ
クを解除する方向に作用し、この固定ピンの欠き込み・
溝・窪み7-cから、固定ピン7のロック部材11が外れ
る。そうすると、固定ピンが外れる方向に働くよう取付
けられたバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cにより、ま
た重力により、また地震振幅に応じすり鉢等の固定ピン
挿入部の勾配に従って持ち上がることによって、固定ピ
ンの挿入部7-vから固定ピン7が外れ、免震される構造
体1と免震される構造体を支持する構造体2との固定が
解除される。また、ロック部材11は、バネ等9-cによ
り、ロック解除の方向とは逆方向に、常時押出されてい
るか引張られている形になっている。さらに、ロック部
材11は垂直方向には拘束され、持ち上らないようにな
っており、水平方向にのみスライドするように取付けら
れている。重り20(滑り部)に連動する部材として
は、図61〜62の(a)(b)のように作用部(押出し部・
引張り部等)17、または、図61〜62の(c)(d)のよ
うにレリーズ8-r内のワイヤー・ロープ・ケーブル・ロ
ッド等8がある。また、振り子13に連動する部材とし
ても、同様に、図65(a)(b)のように作用部(押出し部
・引張り部等)17、または、図65(c)(d)のようにレ
リーズ8-r内のワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等
8がある。なお、図67、68(a)〜(b)、69(a)〜(b)
のスライド装置24のように、固定ピン側のロック部材
11の出を調整可能にするか、または、地震センサー振
幅装置13、14、15のロック部材11とレリーズ8
-r内のワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8との接
合長さ(弛みの有無)を調整可能にするかなどして、地
震センサー振幅装置13、14、15のロック部材11
に対する感度を自由に変えることができるようにするこ
とにより、また、振り子の吊り長さを調整可能とするこ
とにより、固定ピン7解除の地震力の大きさを自由に変
更できるものである。また、地震センサー振幅装置とロ
ック部材11との間隔調整の方法としては、上記の方法
以外にも、地震センサー振幅装置の作用部(押出し部・
引張り部等)17の先端の出を調整可能とする方法もあ
る。地震センサー振幅装置が、図61は重力復元型、図
62はバネ復元型、図65は振り子型の、ロック解除型
の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置の実施例で
ある。図61〜62の(a)(b)は、重力復元型・バネ復元
型地震センサー振幅装置14・15の免震皿3により振
幅が自由にされた重り20(滑り部)またはその連動さ
れた部材の先に(振幅時の重り20またはその連動され
た部材がぶつかる範囲内に)、固定ピン7をロックする
ロック部材11がある場合である。図61〜62の(c)
(d)は、重力復元型・バネ復元型地震センサー振幅装置
14・15の免震皿3により振幅が自由にされた重り2
0(滑り部)の連動された部材の先に、固定ピン7をロ
ックするロック部材11がある場合である。つまり、重
り20(滑り部)またはその連動された部材と、固定ピ
ン7をロックするロック部材11とが、(必要によりレ
リーズ8-rを介して)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロ
ッド等8によって繋がれている場合である。図65(a)
(b)は、振り子型地震センサー振幅装置13により振幅
が自由にされた重り20またはその連動された部材の先
に(振幅時の重り20またはその連動された部材がぶつ
かる範囲内に)、固定ピン7をロックするロック部材1
1がある場合である。図65(c)(d)は、振り子型地震セ
ンサー振幅装置13により振幅が自由にされた重り20
の連動された部材の先に、固定ピン7をロックするロッ
ク部材11がある場合である。つまり、重り20または
その連動された部材と、固定ピン7をロックするロック
部材11とが、(必要によりレリーズ8-rを介して)ワ
イヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8によって繋がれ
ている場合である。また、図78−3は、前述の地震セ
ンサー振幅装置15の中に固定ピン7が入り、地震セン
サー振幅装置15の重り20が同時にロック部材11の
役割を果たす場合である。地震センサー振幅装置15の
ロック部材11が地震時に振動状態となり、固定ピン7
の欠き込み・溝・窪み7-cからロック部材11が外れる
と、バネ・ゴム・磁石等9-cにより固定ピン7が持ち上
がり、固定装置が解除される。なお、図の固定装置G
が、免震される構造体1と免震される構造体を支持する
構造体2に対して、逆に取り付けられる場合もある。ま
た、地震センサー(振幅)装置は支持する構造体に固定
されている方がよい。 (2) 地震センサー装備型 1) 一般 地震センサー装備型自動復元型固定装置のうちで、固定
ピンの復帰を、地震力を用いた自動復元とする型であ
る。(1)の地震センサー振幅装置の代わりに地震センサ
ーを使ったもので、固定装置の解除時の感度の精度が上
げられる。しかし、固定ピンの復帰は、地震力だけを利
用して行う型である。また、動電型、圧電型、可変抵抗
型(しゅう動抵抗式、ひずみゲージ式等)、可変インダ
クタンス型(空隙変化型変換素子、差動トランス等)、
サーボ加速度型等の、あるいはその他地震計等に使用さ
れている形式の電気式振動計を、地震センサーとして装
備した固定装置も考えられる。図66−2は、請求項3
8項記載の発明の固定装置の実施例を示している。地震
時以外、特に風時に、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止す
る固定装置に、上記形式の電気式振動計を利用した地震
センサー装置が装備されたものである。これらの固定装
置には固定ピン7をロックするロック部材11があり、
通常時は固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cに差し込
まれている。地震時には、地震センサー装置J-bに、信
号を伝える電線23により連動するロック部材制御装置
47が、この固定装置のロックを解除する。つまり、地
震時以外、特に風時に、免震される構造体1と免震され
る構造体を支持する構造体2とを固定して、風揺れ等を
防止する固定装置Gにおいて、地震時に加速度あるいは
振幅がある一定以上になると、地震センサー装置J-bが
それを感知し、連動するロック部材制御装置47によ
り、この固定ピンの挿入部等7-vからこの固定ピン7を
外し、免震される構造体1と免震される構造体を支持す
る構造体2との固定を解除することにより構成される。
具体的に述べると、図66−2のように、地震を感知す
る地震センサー装置J-b、ロック部材制御装置47があ
る。地震の加速度、速度、または変位がある一定以上に
なると、地震センサー装置J-bがそれを感知し、ロック
部材制御装置47がロック部材11のロックを解除する
方向に作用し、この固定ピンの欠き込み・溝・窪み7-c
から、固定ピン7のロック部材11が解除される。そう
すると、固定ピン7が外れる方向に働くよう取付けられ
たバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cにより固定ピンの
挿入部7-vから固定ピン7が外れ、免震される構造体1
と免震される構造体を支持する構造体2との固定が解除
される。また、ロック部材11は、バネ等9-cにより、
ロック解除の方向とは逆方向に、常時押出されているか
引張られている形になっている。さらに、ロック部材1
1は垂直方向には拘束され、持ち上らないようになって
おり、水平方向にのみスライドするように取付けられて
いる。地震センサー装置J-bのロック部材11に対する
感度を自由に変えられることにより、固定ピン7解除の
地震力の大きさは自由に変更できるものである。なお、
図の固定装置Gが、免震される構造体1、免震される構
造体を支持する構造体2に対して、逆に取り付けられる
場合もある。また、地震センサー(振幅)装置は支持す
る構造体に固定されている方がよい。図86−4〜86
−5は、請求項38−1の発明による地震センサー装置
装備型固定装置のうち、固定ピン型固定装置の実施例
で、地震センサーJ-bからの信号により作動する電気型
の場合である。この例はすり鉢形状・球面形状等の凹形
態の挿入部7-vmに挿入された固定ピン7に、この固定
ピン7をロックする方向でロック部材11を差し込み、
固定装置Gをロックするタイプである。この固定装置G
を作動させる機構には、ロック部材制御装置(電磁石)
を使用する方法と、ロック部材自動制御装置(モータ
ー)を使用する方法とがあり、図86−4は前者の例、
図86−5は後者の例である。 免震される構造体1に
設置された固定装置Gの固定ピン7が、免震される構造
体を支持する構造体2に設けられたすり鉢形状・球面形
状等の凹形態の挿入部7-vmに挿入されており、通常時
このロック部材11は、バネ等9-cにより、固定ピン7
に設けられた欠き込み・溝・窪み7-cに挿入され、固定
ピン7をロックしている機構になっている。地震センサ
ーJ-bが一定以上の地震力を感知すると、ロック部材制
御装置(電磁石)45あるいはロック部材自動制御装置
(モーター)46が作動して、ロック部材11を固定ピ
ン7をロックを解除する方向に動かし、欠き込み・溝・
窪み7-cからロック部材11を外すことで固定ピン7の
ロックを解除し、固定装置Gを解除して免震される構造
体1と免震される構造体を支持する構造体2との固定を
解除し、地震センサーJ-bが地震の終了を感知すると、
ロック部材制御装置(電磁石)45あるいはロック部材
自動制御装置(モーター)46が作動を止め、ロック部
材11が元に戻り固定ピン7がロックされることで固定
装置Gが作動し、免震される構造体1と免震される構造
体を支持する構造体2とを固定して、通常の状態へ戻す
機構である。このとき地震センサーJ-bが地震の終了を
感知してから、一定の時間をおいて固定装置を作動させ
るための、タイマーを設ける場合もある。 2)地震発電による地震センサー装備型 地震発電装置による地震センサーにより、固定装置を解
除する固定装置の発明である。これは7.記載の地震発
電の電気により電動モーターまた電磁石等を使用して、
固定ピンのロックを解除する(固定ピン自体の解除はバ
ネ等または地震力を利用する)間接方式と、固定ピン自
体を解除する直接方式(8.1.2.3.2.(2))との二通りに
分かれる。つまり、 ■1 間接方式(固定ピンのロックを解除するタイプ) 固定ピンをロックする部材(ロック部材)が、ロックピ
ンとロック弁とに分けられることから、以下のようにロ
ックピン方式とロック弁方式との2つに分れる。 a) ロックピン方式 図81−2〜81−4に見られるような固定ピンの引抜
きまた挿入運動をロックするロックピン(ロック部材)
11(一段ロック)の解除、図82に見られるような第
1のロックピン(ロック部材)7-l、第2のロックピン
(ロック部材)7-n(二段ロック)の解除、 b) ロック弁方式 図84に見られるような固定ピンの引抜きまた挿入運動
をロックするロック弁(ロック部材)7-fの解除、図8
2−3に見られるような固定ピンの引抜きまた挿入運動
をロックするロック弁(ロック部材)7-efの解除、等
に見られるような固定ピンのロック部材(ロックピン、
ロック弁)の解除の場合、 ■2 直接方式(固定ピンの解除を直接行うタイプ) 図81−5〜81−6に見られるような固定ピン自体の
引抜きまた挿入を行う場合(8.1.2.3.2.(2)参照)、の
二通りに分かれる。ここでは、 間接方式(固定ピン
のロックを解除するタイプ)の場合である。図81−2
は、請求項38−4項記載の発明の固定装置の実施例を
示している。これは前記(2) 1)の地震センサーの代わり
に7.1.記載の免震による地震発電装置、または 7.2.記
載の地震発電装置型地震センサーを用いる場合で、固定
装置の作動に当たって電源設備を必要としない。固定装
置Gには固定ピン7をロックするロック部材11があ
り、通常時は固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cに差
し込まれている。地震時には、地震発電装置型地震セン
サーJ-kと連動するロック部材制御装置47が、この固
定装置Gのロックを解除する。地震時に地震発電装置型
地震センサーJ-kが作動し、ロック部材制御装置47も
連動してこの固定ピンの挿入部等7-vからこの固定ピン
7を外し、免震される構造体1と免震される構造体を支
持する構造体2との固定を解除することにより構成され
る。具体的に述べると、図81−2のように、地震を感
知し、地震力により作動し発電する地震発電装置型地震
センサーJ-k、および電線23によりこれと連絡されて
いるロック部材制御装置47がある。地震力が一定以上
になって、地震発電装置型地震センサーJ-kの発電する
電圧が装置を作動させるのに必要な電圧以上になると、
ロック部材制御装置47も作動してロック部材11のロ
ックを解除する方向に作用し、この固定ピンの欠き込み
・溝・窪み7-cから、固定ピン7のロック部材11が解
除される。そうすると、固定ピン7が外れる方向に働く
よう取付けられたバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cに
より、また重力により、また地震振幅に応じすり鉢等の
固定ピン挿入部の勾配に従って持ち上がることによっ
て、固定ピンの挿入部7-vから固定ピン7が外れ、免震
される構造体1と免震される構造体を支持する構造体2
との固定が解除される。また、ロック部材11は、バネ
等9-cにより、ロック解除の方向とは逆方向に、常時押
出されているか引張られている形になっている。さら
に、ロック部材11は垂直方向には拘束され、持ち上ら
ないようになっており、水平方向にのみスライドするよ
うに取付けられている。地震発電装置型地震センサーJ
-kの、地震力に対する出力の設定を調整できるようにす
ることにより、固定ピン7解除の地震力の大きさは自由
に変更できるものである。なお、図の固定装置Gが、免
震される構造体1、免震される構造体を支持する構造体
2に対して、逆に取り付く場合もある。また、地震セン
サー装置は支持する構造体に固定されている方がよい。
図86−4〜86−5は、請求項38−4の発明による
地震発電装置型地震センサーを装備した地震センサー装
置装備型固定装置のうち、固定ピン型固定装置の実施例
である。この例はすり鉢形状・球面形状等の凹形態の挿
入部7-vmに挿入された固定ピン7に、この固定ピン7
をロックする方向でロック部材11を差し込み、固定装
置Gをロックするタイプである。この固定装置Gを作動
させる機構には、ロック部材制御装置(電磁石)を使用
する方法と、ロック部材自動制御装置(モーター)を使
用する方法とがあり、図86−4は前者の例、図86−
5は後者の例である。 免震される構造体1に設置され
た固定装置Gの固定ピン7が、免震される構造体を支持
する構造体2に設けられたすり鉢形状・球面形状等の凹
形態の挿入部7-vmに挿入されており、通常時このロッ
ク部材11は、バネ等9-cにより、固定ピン7に設けら
れた欠き込み・溝・窪み7-cに挿入され、固定ピン7を
ロックしている機構になっている。地震力が一定以上に
なって、地震発電装置型地震センサーJ-kの発電する電
圧が装置を作動させるのに必要な電圧以上になると、そ
の発電した電力によりロック部材制御装置(電磁石)4
5あるいはロック部材自動制御装置(モーター)46が
作動して、ロック部材11を固定ピン7をロックを解除
する方向に動かし、欠き込み・溝・窪み7-cからロック
部材11を外すことで固定ピン7のロックを解除し、固
定装置Gを解除して免震される構造体1と免震される構
造体を支持する構造体2との固定を解除し、地震力が一
定以下になって、地震発電装置型地震センサーJ-kの発
電する電圧が装置を作動させるのに必要な電圧以下にな
ると、ロック部材制御装置(電磁石)45あるいはロッ
ク部材自動制御装置(モーター)46が作動を止め、ロ
ック部材11が元に戻り固定ピン7がロックされること
で固定装置Gが作動し、免震される構造体1と免震され
る構造体を支持する構造体2とを固定して、通常の状態
へ戻す機構である。このとき地震発電装置型地震センサ
ーJ-kの発電する電圧が一定以下になってから、一定の
時間をおいて固定装置を作動させるための、タイマーを
設ける場合もある。 8.1.2.2.2. 電気等による自動復元型 請求項39項は、固定装置が解除された場合に、地震後
に電気等により自動的に固定状態に復帰させる地震セン
サー(振幅)装置装備型固定装置(ロック解除型)の発
明である。この発明は、8.1.2.2.1.の地震センサー(振
幅)装置装備型固定装置(ロック解除型)に、固定装置
自動復元装置を取り付ける事により、固定装置解除後の
固定ピンの元の位置への自動復帰を可能にしたものであ
る。具体的には、固定ピン7に固定装置自動復元装置2
1が設けられ、地震後に、固定装置自動復元装置21
が、固定ピン7をロック部材11の係合する位置に自動
復元するもので、その位置は、固定ピン7が完全に解除
されたときに来る位置に設置される。以下、構成を説明
する。 (1) 地震センサー振幅装置装備型 1) 重力復元型・バネ復元型地震センサー振幅装置装備
型 図67〜68は、重力復元型・バネ復元型地震センサー
振幅装置装備型固定装置の実施例を示している。 a) 中心接点型 前述の重力復元型、バネ復元型地震センサー振幅装置の
場合であり、地震センサー振幅装置14、15の免震皿
上の重り20(滑り部)と、その(地震前また地震後
の)停止位置との双方に、電気等の接点23-cが取付け
られている。地震後において、重り20(滑り部)がこ
の停止位置に継続的にとどまり、免震皿上・重り20
(滑り部)双方の電気等の接点23-cが重なり続け、電
気等の場合には、通電状態が継続すると、固定装置自動
復元装置21が作動して、固定装置自動復元装置の固定
装置への作用部(押出し部・引張り部等)17が、固定
ピン7を、(固定ピンの挿入部が上にある場合には)押
し上げ、また(固定ピンの挿入部が下にある場合には)
押し下げて、ロック部材11が係合する位置に自動復元
させ、その後、固定装置自動復元装置21自体は、元の
位置に戻るものである(そして再度地震等により双方の
電気等の接点23-cが重なり、スイッチが入るまで、節
電停止状態に入る)。 b) 周辺接点型 上述の重力復元型、バネ復元型地震センサー振幅装置1
4、15の免震皿上の重り20(滑り部)と、その(地
震前また地震後の)停止位置以外の周辺部との双方に、
電気等の接点23-cが取付けられている。通常時は、こ
の停止位置に、重り20(滑り部)がとどまり、接点2
3-cが接せずに通電せず、固定装置自動復元装置21は
作動せず、よって固定ピンには作用しない。地震時に、
この停止位置より移動すると、双方の電気等の接点23
-cが重なり合い通電し、地震後、この停止位置に重り2
0(滑り部)が再びとどまり、通電しなくなると、この
固定装置自動復元装置21内のモーター、バネ等、また
は重力により、固定装置自動復元装置21の固定装置へ
の作用部(押出し部・引張り部等)17が、固定ピン等
の固定装置の作動部7を、(固定ピンの挿入部が上にあ
る場合には)押し上げ、また(固定ピンの挿入部が下に
ある場合には)押し下げ、ロック部材11が係合する位
置に復帰させ、その後、作用部自体は元の位置に戻ると
いうものである。図67は、重力復元型の地震センサー
振幅装置の場合、図68は、バネ復元型の地震センサー
振幅装置の場合の実施例である。重力復元型地震センサ
ー振幅装置14の免震皿3は、全方向性を持った球面ま
たすり鉢状等の凹曲面滑り面部をもったものが望ましい
が、一方向性(往復を含む、以下同じ)でもよい。また
凹曲面でない平面形状の滑り面部を有する免震皿3の場
合は、バネ復元型の、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)9
で元の位置に復元させる場合もある。図67(a)(b)、図
68(a)(b)は、地震センサー振幅装置(重力復元型、バ
ネ復元型)14、15の免震皿3により、振幅が自由に
された重り20(滑り部)の先に、ロック部材11があ
る場合、図67(c)図68(c)は、地震センサー振幅装置
(重力復元型、バネ復元型)14、15の免震皿3によ
り、振幅が自由にされた重り20(滑り部)もしくは重
り20(滑り部)に連動された部材と、ロック部材11
とが、レリーズ8-rを介して、ワイヤー・ロープ・ケー
ブル・ロッド等8と繋がれている場合である。なお、図
67〜68は、中心接点型のものである。周辺接点型の
地震センサー振幅装置の詳細については、図79(b)、
図80(b)の地震センサー振幅装置14、15に表され
ており、そのうち図79は重力復元型の場合、図80は
バネ復元型の場合の実施例を示している。 2) 振り子型地震センサー振幅装置装備型 図69は、振り子型地震センサー振幅装置装備型固定装
置発明の実施例を示している。前述の振り子型の地震セ
ンサー振幅装置13による固定装置に、電気等による固
定装置自動復元装置21が取付けられたものである。 a) 中心接点型 前述の振り子型地震センサー振幅装置の場合の実施例で
あり、地震センサー振幅装置13の振り子と、その停止
位置との双方に、電気等の接点23-cが取付けられてい
る。地震後において、振り子がこの停止位置に継続的に
とどまり、双方の電気等の接点23-cが重なり続け、電
気等の場合には、通電状態が継続すると、固定装置自動
復元装置21が作動して、固定装置自動復元装置の固定
装置への作用部(押出し部・引張り部等)17が、固定
ピン等の固定装置の作動部7を、(固定ピンの挿入部が
上にある場合には)押し上げて、また(固定ピンの挿入
部が下にある場合には)押し下げて、ロック部材11が
係合する位置に自動復元させ、その後、固定装置自動復
元装置21自体は、元の位置に戻るものである(そして
再度地震等により双方の電気等の接点23-cが重なり、
スイッチが入るまで、節電停止状態に入る)。 b) 周辺接点型 地震センサー振幅装置13の振り子と、その停止位置以
外の周辺部との双方に、電気等の接点23-cが取付けら
れている。通常時は、この停止位置に、振り子(重り2
0)がとどまり、接点23-cが接せずに通電せず、固定
装置自動復元装置21は作動せず、よって固定ピン等の
固定装置の作動部7には作用しない。地震時に、振り子
がこの停止位置より移動すると、双方の電気等の接点2
3-cが重なり合い通電し、地震後、この停止位置に振り
子(重り20)が再びとどまり、通電しなくなると、こ
の固定装置自動復元装置21内のモーター、バネ等、ま
た重力により、固定装置自動復元装置21の固定装置へ
の作用部(押出し部・引張り部等)17が、固定ピン等
の固定装置の作動部7を、(固定ピンの挿入部が上にあ
る場合には)押し上げ、また(固定ピンの挿入部が下に
ある場合には)押し下げ、ロック部材11が係合する位
置に復帰させ、その後、作用部自体は元の位置に戻ると
いうものである。振り子も、全方向性を持ったものが望
ましいが、一方向性(往復を含む、以下同じ)でもよ
い。なお、図69(a)(b)は、地震センサー振幅装置13
の振り子の先に、ロック部材11がある場合、図69
(c)は、振り子もしくは振り子に連動された部材とロッ
ク部材11とが、レリーズ8-rを介して、ワイヤー・ロ
ープ・ケーブル・ロッド等8で繋がれている場合であ
る。図69は、中心接点型のものであるが、周辺接点型
の地震センサー振幅装置の詳細については、図81の
(b)の地震センサー振幅装置13に表されている。図6
7〜69について、以上に述べた他は、8.1.2.2.1.と同
じである。なお、固定装置Gが、免震される構造体1と
免震される構造体を支持する構造体2に対して、図67
〜69に示されているのとは逆に取り付けられる場合も
ある。前述のとおり、ロック部材11は、バネ等(バネ
・ゴム・磁石等)9-cまた重力によって、地震センサー
振幅装置側へ常時押出されている形になっている。ま
た、ロック部材11は、垂直には拘束されていて持ち上
らないようになっており、地震センサー振幅装置側方向
へのみ、水平にスライドするように取付けられ、固定ピ
ン等の固定装置の作動部7が押し上ってくると、自動的
に固定ピン等の固定装置の作動部7をロックするための
欠き込み・溝・窪み7-cに嵌り込む。また、8.1.2.3.の
地震センサー振幅装置装備型自動制御型固定装置におい
ても同様であるが、この自動復元装置21と反対側の固
定ピンの挿入部7-v側の先端部は、錐状等の先端が尖っ
た形であるのが望ましい。これは、固定ピン等の固定装
置の作動部7をロック部材11が係合する位置に戻すた
めにも必要である。挿入部7-vも、固定ピン等の固定装
置の作動部7が挿入しやすいように、すり鉢状等の凹形
状7-vm であるのが望ましい。また、固定ピン等の固定
装置の作動部の挿入部7-v側の先端部が、錐状等の尖っ
た形であれば、固定ピン等の固定装置の作動部7が、地
震後、残留変位のために、免震される構造体1の挿入部
7-vに入らない場合でも、免震される構造体の床版等1
に突き刺すようにして当たり、免震される構造体1を固
定する機能を持つ。そのためには、固定装置自動復元装
置21、また自動制御型固定装置22にも、固定ピン等
の固定装置の作動部7が、完全に挿入部7-vに貫入しな
くても途中停止できる遊び(途中停止による遊び)が必
要である。また、8.1.2.3.の地震センサー振幅装置装備
型自動制御型固定装置においても、堀込みのある挿入部
7-v、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部7-vmに
固定ピンが挿入する形のほかに、挿入部7-vが、免震さ
れる構造体の床版等1の側には貫通穴を持たず、単に、
固定ピン7が免震される構造体の床版等1に押し当た
り、その摩擦で固定される形のものも考えられ、その場
合の方が地震後の残留変位があっても固定が可能にな
る。図79〜81はその実施例を示しており、固定ピン
の先端部は、摩擦面積が最大になるよう平らにされてお
り、さらに、摩擦係数の大きいザラザラの仕上になって
いる。なお、固定装置Gが、免震される構造体1と免震
される構造体を支持する構造体2に対して逆に取り付け
られる場合もあり、その場合、以上のことは逆の関係に
なる。 (2) 地震センサー装備型 1) 一般 動電型、圧電型、可変抵抗型(しゅう動抵抗式、ひずみ
ゲージ式等)、可変インダクタンス型(空隙変化型変換
素子、差動トランス等)、サーボ加速度型等の、あるい
はその他地震計等に使用されている形式の電気式振動計
を、地震センサーとして装備した固定装置も考えられ
る。図69−2は請求項39項記載の発明の固定装置の
実施例を示している。地震センサーJ-bが一定以上の地
震を感知すると、信号を伝える電線23により連絡され
ているロック部材制御装置47が作動し、固定ピンをロ
ックするための欠き込み・溝・窪み7-cから、常時はバ
ネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cにより、固定ピン7を
ロックする方向へ押されているロック部材11を外す方
向で作用する(引き抜く)。そうすると、固定ピンが外
れる方向に働くよう取付けられたバネ・ゴム・磁石等9
-cにより固定ピンの挿入部7-vから固定ピン7が外れ、
免震される構造体1と免震される構造体を支持する構造
体2との固定が解除される。地震終了後は、地震センサ
ー装置J-bが地震の終了を感知して一定時間後、信号を
伝える電線23により連絡されている固定装置自動復元
装置21が作動して、固定装置自動復元装置の固定装置
への作用部(押出し部・引張り部等)17が、固定ピン
7に作用し(固定ピンの挿入部が上にある場合には押し
上げて、また固定ピンの挿入部が下にある場合には押し
下げて)、ロック部材11が係合する位置に自動復元さ
せる。ロック部材11は、垂直方向の変位を拘束されて
おり、地震センサー装置J-b側方向へのみ水平にスライ
ドするように取付けられ、固定ピン7が元の位置に戻る
と、自動的に固定ピンをロックするための欠き込み・溝
・窪み7-cに嵌り込む。その後、固定装置自動復元装置
21自体は、元の位置に戻る(そして再度地震センサー
装置が地震の開始とその終了を感知し、スイッチが入る
まで、節電停止状態に入る)。なお、固定装置Gが、免
震される構造体1と免震される構造体を支持する構造体
2に対して、図67〜69−2に示されているのとは逆
に取り付けられる場合もある。また、8.1.2.3.の地震セ
ンサー(振幅)装置装備型自動制御型固定装置において
も同様であるが、この自動復元装置21と反対側の固定
ピンの挿入部7-v側の先端部は、錐状等の先端が尖った
形であるのが望ましい。これは、固定ピン7をロック部
材11が係合する位置に戻すためにも必要である。挿入
部7-vも、固定ピン7が挿入しやすいように、すり鉢状
等の凹形状7-vmであるのが望ましい。また、固定ピン
の挿入部7-v側の先端部が、錐状等の尖った形であれ
ば、固定ピン7が、地震後、残留変位のために、免震さ
れる構造体1の挿入部7-vに入らない場合でも、免震さ
れる構造体の床版等1に突き刺すようにして当たり、免
震される構造体1を固定する機能を持つ。そのために
は、固定装置自動復元装置21、またロック部材制御装
置47にも、固定ピン7が、完全に挿入部7-vに貫入し
なくても途中停止できる遊び(途中停止による遊び)が
必要である。また、8.1.2.3.の地震センサー(振幅)装
置装備型自動制御型固定装置においても、堀込みのある
挿入部7-v、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部7
-vmに固定ピンが挿入する形のほかに、挿入部7-vが、
免震される構造体の床版等1の側には貫通穴を持たず、
単に、固定ピン7が免震される構造体の床版等1に押し
当たり、その摩擦抵抗で固定される形のものも考えら
れ、その場合の方が地震後の残留変位があっても固定が
可能になる。その場合、固定ピン7の先端部7-wは、摩
擦面積が最大になるよう平らにされ、さらに固定ピンの
先端部7-w、免震される構造体の床版等1で固定ピン先
端部7-wが突き当たる部分、あるいはその部分に設置さ
れる固定ピンを受ける部材7-vnは、摩擦抵抗が大とな
るような形状とする。図88(a)〜(h)はその実施例であ
る。また同じ部分に摩擦抵抗の大きい摩擦部材7-wmを
設置する場合もある。なお、固定装置Gが、免震される
構造体1と免震される構造体を支持する構造体2に対し
て逆に取り付けられる場合もあり、その場合、以上のこ
とは逆の関係になる。 2)地震発電による地震センサー装備型 8.1.2.2.2.(2) 1)の地震センサー装備型の代わりに7.1.
記載の免震による地震発電装置、または 7.2.記載の地
震発電装置型地震センサーを用いる場合がある。この場
合は固定装置の作動に当たって自身の発電した電気を用
いるため、電源設備を必要としない。図69−2は、請
求項39項記載の発明の固定装置の実施例を示してい
る。地震の加速度、速度、または変位がある一定以上に
なると、地震発電装置型地震センサーJ-kが作動し、そ
の発電した電力により連動するロック部材制御装置47
が作動し、固定ピンをロックするための欠き込み・溝・
窪み7-cから、常時はバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9
-cにより、固定ピン7をロックする方向へ押されている
ロック部材11を外す方向で作用する(引き抜く)。そ
うすると、固定ピンが外れる方向に働くよう取付けられ
たバネ・ゴム・磁石等9-cにより、固定ピンの挿入部7
-vから固定ピン7が外れ、免震される構造体1と免震さ
れる構造体を支持する構造体2との固定が解除される。
地震終了後は、地震発電装置型地震センサーJ-kが作動
を停止して一定時間後、信号を伝える電線23により連
絡されている固定装置自動復元装置21が作動して、固
定装置自動復元装置の固定装置への作用部(押出し部・
引張り部等)17が、固定ピン7を作動させて、(固定
ピンの挿入部が上にある場合には押し上げて、また固定
ピンの挿入部が下にある場合には押し下げて)、ロック
部材11が係合する位置に自動復元させる。ロック部材
11は、垂直方向の変位を拘束されており、地震センサ
ー装置J-b側方向へのみ水平にスライドするように取付
けられ、固定ピン7が元の位置に戻ると、自動的に固定
ピンをロックするための欠き込み・溝・窪み7-cに嵌り
込む。その後、固定装置自動復元装置21自体は、元の
位置に戻る(そして再度地震発電装置から信号が入力
し、スイッチが入るまで、節電停止状態に入る)。な
お、固定装置Gが、免震される構造体1と免震される構
造体を支持する構造体2に対して、図67〜69−2に
示されているのとは逆に取り付けられる場合もある。ま
た、8.1.2.3.の地震センサー(振幅)装置装備型自動制
御型固定装置においても同様であるが、この自動復元装
置21と反対側の固定ピンの挿入部7-v側の先端部は、
錐状等の先端が尖った形であるのが望ましい。これは、
固定ピン7をロック部材11が係合する位置に戻すため
にも必要である。挿入部7-vも、固定ピン7が挿入しや
すいように、すり鉢状等の凹形状7-vmであるのが望ま
しい。また、固定ピンの挿入部7-v側の先端部が、錐状
等の尖った形であれば、固定ピン7が、地震後、残留変
位のために、免震される構造体1の挿入部7-vに入らな
い場合でも、免震される構造体の床版等1に突き刺すよ
うにして当たり、免震される構造体1を固定する機能を
持つ。そのためには、固定装置自動復元装置21、また
ロック部材制御装置47にも、固定ピン7が、完全に挿
入部7-vに貫入しなくても途中停止できる遊び(途中停
止による遊び)が必要である。また、8.1.2.3.の地震セ
ンサー(振幅)装置装備型自動制御型固定装置において
も、堀込みのある挿入部7-v、すり鉢形状・球面形状等
の凹形状挿入部7-vmに固定ピンが挿入する形のほか
に、挿入部7-vが、免震される構造体の床版等1の側に
は貫通穴を持たず、単に、固定ピン7が免震される構造
体の床版等1に押し当たり、その摩擦抵抗で固定される
形のものも考えられ、その場合の方が地震後の残留変位
があっても固定が可能になる。その場合、固定ピン7の
先端部7-wは、摩擦面積が最大になるよう平らにされ、
さらに固定ピンの先端部7-w、免震される構造体の床版
等1で固定ピン先端部7-wが突き当たる部分、あるいは
その部分に設置される固定ピンを受ける部材7-vnは、
摩擦抵抗が大となるような形状とする。図88(a)〜(h)
はその実施例である。また同じ部分に摩擦抵抗の大きい
摩擦部材7-wmを設置する場合もある。なお、固定装置
Gが、免震される構造体1と免震される構造体を支持す
る構造体2に対して逆に取り付けられる場合もあり、そ
の場合、以上のことは逆の関係になる。 8.1.2.2.3. 地震力による自動復元型 請求項41項は、固定ピン型固定装置の場合のもので、
固定装置が解除された場合に、地震後に地震力により自
動的に固定状態に復帰させる自動復元型の固定装置の発
明である。この発明は、固定ピン型固定装置の固定ピン
の挿入部を、すり鉢形状・球面形状等の凹形状にするこ
とにより、固定装置解除後の固定ピンの元の位置への自
動復帰を可能にしたものである。この方式を、固定ピン
型固定装置全般(地震作動型固定装置、風作動型固定装
置等)に採用することは有利であるが、省力化方式であ
る間接方式(8.1.2.2.特に 8.1.2.2.1.と 8.1.2.2.4.
または 8.2.の風作動型固定装置)の場合においては、
不可欠とも言えるほど極めて有利となる。また、この装
置はいずれも、引抜き防止装置・滑り支承Fを併用する
ことが(重量物である免震される構造体を除いて)大抵
の場合必要である。というのは、地震振幅によって、す
り鉢状等の凹形状挿入部7-vmの形状に従い、固定装置
全体が持ち上がってしまうと、固定装置の機能を果たさ
ないからである。それを防止するためには、引抜き防止
装置との併用が不可欠になる。図78−1は、この発明
のうち8.1.2.2.1.の地震センサー振幅装置装備型固定装
置の固定ピン7の挿入部7-vmが、すり鉢形状・球面形
状等の凹形状をなす場合の実施例を示している。風揺れ
等を防止する固定ピン7には、この固定ピン7を固定す
るロック部材11が差し込まれる欠き込み・溝・窪み7
-cがあり、このロック部材11は常時、バネ等(バネ・
ゴム・磁石等)9-cまた重力で押されて一定位置を保っ
ている。固定ピン7は自然に重力またはバネ等(バネ・
ゴム・磁石等)7-oにより挿入部7-vmに挿入される
(またバネ等7-oは、すり鉢状等の凹形状挿入部7-vm
へ固定ピン7がゆっくりと挿入する程度のものとす
る)。これらの事により、地震センサー振幅装置の重り
が地震時に振動状態となり、この重りとワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等8(またはレリーズ8-rを介し
て)によって接続されたロック部材11が固定ピン7の
欠き込み・溝・窪み7-cから外れ、固定ピン7が、地震
力により、すり鉢等の凹形状挿入部7-vmの勾配に従っ
て解除方向に動き(図では持ち上がり)、固定装置が解
除される。地震最中には、挿入部7-vmのすり鉢状等の
凹形状と地震振幅とによって、固定ピン7が引込んだ
(図では持ち上がった)状態が維持される。また、バネ
等7-oのバネ定数の選択により、固定ピン7の下りる速
度を落とすことは、固定ピン7の引込んだ状態を維持す
るのに、より効果を発揮する。地震終了段階には、地震
力の低下に従い、固定ピン7は重力またはバネ等(バネ
・ゴム・磁石等)7-oにより挿入部7-vmに挿入され始
める。そして、すり鉢形状の挿入部勾配に従いながら、
すり鉢の最も底部に達したときに、この固定ピンの(ロ
ック部材が差し込まれる)欠き込み・溝・窪み7-cに、
ロック部材11が嵌まり、固定ピン7がロックされ、免
震される構造体1が免震される構造体を支持する構造体
2に固定される。そして、地震力が働かない限り、地震
センサー振幅装置に連動したロック部材11によって、
固定ピン先端7-wがロックされ続け、風等では免震され
る構造体は動かない。 8.1.2.2.4. 応用形 以下の発明は、8.1.2.2.以下の間接方式(ロック解除
型)地震センサー振装置装備型固定装置全般に使用可能
なものである。 1)を除けば、8.2.1.以下の風センサー
装備型固定装置の間接方式(ロック解除型)にも使用可
能である。 1) ロック部材が地震センサー振幅装置の重り型 請求項42項は、8.1.2.2.以下の地震センサー振幅装置
装備型固定装置のロック部材が、地震センサー振幅装置
の重りを兼用する固定装置の発明である。図78−3
は、8.1.2.2.3.の請求項41項の発明の地震力による自
動復元型が組み合わさった場合の、請求項42項の地震
センサー振幅装置装備型固定装置の実施例である。地震
センサー振幅装置の中に固定ピン7が入り、地震センサ
ー振幅装置の重り20が同時にロック部材11の役割を
果たすものである。風揺れ等を防止する固定ピン7に
は、この固定ピン7を固定するロック部材11が差し込
まれる欠き込み・溝・窪み7-cがあり、このロック部材
11は常時、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)9また重力
で押されて一定位置を保っている。さらに、このロック
部材11自体が、地震センサー振幅装置の地震時に振動
する重り20となる。固定ピン7は自然に重力またはバ
ネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cにより挿入部7-vmに
挿入される(またバネ等9-cは、すり鉢状等の凹形状挿
入部7-vm へ固定ピン7がゆっくりと挿入する程度のも
のとする)。これらの事により、地震センサー振幅装置
15のロック部材11が地震時に振動状態となり、固定
ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cからロック部材11が
外れる。さらに、請求項41項の発明の、固定ピンの挿
入部を、すり鉢形状・球面形状等の凹形状にすることに
より、固定ピン7が、地震力により、すり鉢等の凹形状
挿入部7-vmの勾配に従って解除方向に動き(図では持
ち上がり)、固定装置が解除される。地震最中には、挿
入部7-vmのすり鉢状等の凹形状と地震振幅とによっ
て、固定ピン7が引込んだ(図では持ち上がった)状態
が維持される。また、バネ等9-cのバネ定数の選択によ
り、固定ピン7の下りる速度を落とすことは、固定ピン
7の引込んだ状態を維持するのに、より効果を発揮す
る。地震終了段階には、地震力の低下に従い、固定ピン
7は重力またはバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cによ
り挿入部7-vmに挿入され始める。そして、すり鉢形状
の挿入部勾配に従いながら、すり鉢の最も底部に達した
ときに、この固定ピンの(ロック部材が差し込まれる)
欠き込み・溝・窪み7-cに、ロック部材11が嵌まり、
固定ピン7がロックされ、免震される構造体が免震され
る構造体を支持する構造体に固定される。そして、地震
力が働かない限り、ロック部材11によって、固定ピン
7がロックされ続け、風等では免震される構造体は動か
ない。これも、請求項41項の発明の採用により、引抜
き防止装置・滑り支承Fを併用することが必要である。
地震振幅によって、すり鉢状等の凹形状挿入部7-vmに
より、固定装置全体が持ち上がってしまうと、固定装置
の機能を果たさないからである。それを防止するために
は、引抜き防止装置との併用が不可欠になるからであ
る。 2) 二段以上ロック方式 請求項43項は、8.1.2.2.1.〜 8.1.2.2.4.の地震セン
サー(振幅)装置装備型固定装置のロック部材が、二段
以上ロック方式である固定装置の発明である。8.1.2.2.
1.〜8.1.2.2.4.の各地震センサー(振幅)装置装備型固
定装置において、固定ピンをロックする第一のロック部
材、このロック部材をロックする第二のロック部材、・
・・のようにロック部材を二段以上に設け、最後のロッ
ク部材を地震センサー(振幅)装置と接続し、連動させ
ることにより前記目的を達成するものである。図82
は、8.1.2.2.3.の請求項41項の発明の、地震力による
自動復元型が組み合わさった場合の、請求項43項の発
明の地震センサー(振幅)装置装備型定装置の実施例で
ある。固定ピンには、第1のロック部材7-lが係合され
る欠き込み・溝・窪み7-kがあり、この第1のロック部
材7-lには、さらに第2のロック部材7-nが係合される
欠き込み・溝・窪み7-mがあり、というように、第1の
ロック部材に第2のロック部材7-nが、第2のロック部
材7-nに第3のロック部材が係合されるというように、
順次、次のロック部材が係合されるように構成されて、
最後の(第2ロック部材までの場合には第2の)ロック
部材と地震センサー(振幅)装置とが接続され、連動す
ることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固
定装置である。具体的に説明すると、固定ピン7には、
第1のロック部材7-lが差し込まれる欠き込み・溝・窪
み7-kがあり、この第1のロック部材7-lは、常時、バ
ネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cまた重力で押されてい
る。この第1のロック部材7-lにも欠き込み・溝・窪み
7-mがあり、そこに第2のロック部材7-nが差し込ま
れ、第2のロック部材7-nも常時、バネ等(バネ・ゴム
・磁石等)9-cまた重力で押されている。そしてこの第
2のロック部材7-nは、直接に、またはワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等8で、上述の地震センサー振幅
装置と繋がれている。地震時には、地震センサー振幅装
置の重りが振動し、接続されたワイヤー・ロープ・ケー
ブル・ロッド等8により、第2のロック部材7-nが引っ
張られて第1のロック部材7-lのロックが外れ、それに
より第1のロック部材7-lが固定ピン7の欠き込み・溝
・窪み7-kから外れる。さらに、請求項41項の発明
の、固定ピンの挿入部を、すり鉢形状・球面形状等の凹
形状にすることにより、固定ピン7が、地震力により、
すり鉢等の凹形状挿入部7-vmの勾配に従って解除方向
に動き(図では持ち上がり)、固定装置が解除される。
地震最中には、挿入部7-vmのすり鉢状等の凹形状と地
震振幅とによって、固定ピン7が引込んだ(図では持ち
上がった)状態が維持される。また、バネ等7-oのバネ
定数の選択により、固定ピン7の下りる速度を落とすこ
とは、固定ピン7の引込んだ状態を維持するのに、より
効果を発揮する。地震終了段階には、地震力の低下に従
い、固定ピン7は重力またはバネ等(バネ・ゴム・磁石
等)7-oにより挿入部7-vmに挿入され始める。そし
て、すり鉢形状の挿入部の勾配に従いながら、挿入部7
-vmの底部に達したときに、第1のロック部材7-lによ
り、固定ピン7がロックされ、免震される構造体Aも固
定される。なお、地震力が働かない限り、第1のロック
部材7-lにより、固定ピン7がロックされ続けており、
風等では免震される構造体Aは動かない。さらに、図8
2は、請求項44の発明の、遅延器が組み合わさってい
る。筒中で液体や空気等を漏らさずスライドするピスト
ン状部材7-pをもった固定ピン7が、その筒(固定ピン
取付け部)7-aに挿入され、筒7-aの外に固定ピン先端
7-wが突き出ており、さらに、ピストン状部材7-pによ
って区切られた筒7-aの端と端とは管7-eで繋がれてい
る。 ピストン状部材7-p上部と下部との液体や空気等
が この管7-eを通って行き来する。そして、ピストン
状部材7-pには、この管7-eの開口面積より大きいかも
しくは小さい孔7-jがあり、管7-eかピストン状部材孔
7-jかの大きい孔の方に弁7-fがある。この弁7-fは、
ピストン状部材7-pが引き込まれる時に、開くように付
けられ、この弁7-fは逆流を許さない。(具体的には、
ピストン状部材7-pには、この管7-eの開口面積より大
きい、孔7-jがあり、その孔に弁7-fがある。この弁7
-fは、ピストン状部材7-pが引き込まれる時に、開くよ
うに付けられる。または、管7-eと孔7-jの開口面積の
大きさがこの逆の場合もある。つまり、この管7-eの開
口面積より小さい、孔7-jがあり、この管7-eの孔の中
に弁7-fがある。この弁7-fは、ピストン状部材7-pが
引き込まれる時に、開くように付けられる。) 弁7-fの性格により、固定ピン先端7-wの動きは、筒7
-a中に入る方向では速やかであり、出る方向では遅延さ
れる。それにより、固定ピン先端7-wは、地震力が働く
と速やかに筒7-a中に入り、入ってしまって後しばらく
(例えば地震力が働いている程度の時間)は出てきにく
くなる。筒7-aの中にバネ等(バネ・ゴム・磁石等)7
-oが入り、また重力により、ピストン状部材7-pをもっ
た固定ピン7をセット(=ロック・固定)する方向に力
が働く場合もある。また、筒7-a、及び管7-eとは、潤
滑油等で満たされている場合もある。図82では、固定
ピン7が免震される構造体1に、固定ピンの挿入部7-v
mが免震される構造体を支持する構造体2に、取付けら
れているが、逆の関係の場合もある。固定ピンの挿入部
7-vmおよび固定ピン7のうち、どちらか一方が免震さ
れる構造体1に、もう一方が免震される構造体を支持す
る構造体2に設けられる。また、筒7-aの上部に関し
て、5.2.同様に、単に止め金が固定されている場合もあ
るが、雌ネジが切られて、雄ネジ7-dが挿入されている
場合もある。この雄ネジ7-dは、入り込み方向に回転し
て締めることにより、バネ等7-oを圧縮して、バネ等7
-oの反発力を強め、固定ピン先端7-wの押し出す力を強
める機能をもち、復元力を高めたり、地震後の免震され
る構造体Aの残留変位の矯正を可能にしたりする。ま
た、管7-eと孔7-jとに、バルブを付ける事により、強
風時の、手動による強制的固定も可能になる。 3) 二重以上ロック方式 請求項43−2項は、8.1.2.2.1.〜 8.1.2.2.4.の地震
センサー(振幅)装置装備型固定装置において、地震セ
ンサー(振幅)装置を複数個装備し、それに連動した複
数個(または同数の)ロック部材をもった固定装置の発
明である。8.1.2.2.1.〜8.1.2.2.4.の各地震センサー
(振幅)装置装備型固定装置において、固定ピンをロッ
クするロック部材を二個以上設け、またそれぞれのロッ
ク部材について地震センサー(振幅)装置と接続し、連
動させることにより前記目的を達成するものである。図
82−6は、8.1.2.2.3.の請求項41項の発明の、地震
力による自動復元型が組み合わさった場合の、請求項4
3−2項の発明の地震センサー(振幅)装置装備型固定
装置の場合の実施例である。具体的には、固定ピン7に
は、この固定ピン7を固定するロック部材11が差し込
まれる欠き込み・溝・窪み7-cが複数箇所あり、これに
対応するロック部材11も同数設置されている。連動し
てこのロック部材11を引き抜く地震センサー振幅装置
も、複数個設置される。地震時にはこれらの地震センサ
ー振幅装置が作動し、連動するロック部材11が欠き込
み・溝・窪み7-cからはずれるが、ここで複数のロック
部材11がすべて同時にはずれたときに限り、固定ピン
先端7-wは、筒7-a中に入り、免震装置全体が可動状態
になる。この二重以上ロック方式のおかげで、ロック部
材が一重の場合よりも、固定ピンのロックの安全性が高
まり、同時に各々のロック部材を敏感に設定できるた
め、固定ピン7のロック部材11が差し込まれる欠き込
み・溝・窪み7-cを浅くでき、地震時の固定装置の作動
感度を上げられる。さらに、固定ピンには、固定ピンを
ロックする複数のロック部材が係合され、このロック部
材それぞれが、地震センサー(振幅)装置と接続され、
連動する場合について、以下の二通りに分れる。 a) 複数のロック部材が、共通の一個の地震センサー
(振幅)装置と接続され、連動する場合、 b) 複数のロック部材が、それぞれ対応する地震センサ
ー(振幅)装置と接続され、連動する場合とである。 この複数のロック部材が、それぞれ対応する地震センサ
ー(振幅)装置と接続され、連動する場合について、具
体的には、地震センサー振幅装置、及びこれに連動する
ロック部材11が複数個設置されており、また固定ピン
7には、この固定ピン7を固定するロック部材11が差
し込まれる欠き込み・溝・窪み7-cが同様に複数箇所あ
る。地震時にはこれらの複数の地震センサー振幅装置が
独立して作動し、それぞれの地震センサー振幅装置に連
動するロック部材11が、対応する欠き込み・溝・窪み
7-cからはずれる。ここでこの複数のロック部材11が
すべて同時にはずれたときに限り、固定ピン先端7-wは
筒7-a中に入り、免震装置全体が可動状態になる。この
ことから、二重以上ロック方式については、複数のロッ
ク部材に、それぞれ対応する地震センサー(振幅)装置
が接続された場合に意味をもつ。というのは、固定ピン
のロックの安全性が高まり、同時に各々のロック部材を
敏感に設定できるため、固定ピン7のロック部材11が
差し込まれる欠き込み・溝・窪み7-cを浅くでき、地震
時の固定装置の作動感度を上げられるからである。図8
2−7は、上記と同じ(8.1.2.2.3.の請求項41項の発
明の、地震力による自動復元型が組み合わさった場合
の)請求項43−2項の発明の地震センサー(振幅)装
置装備型固定装置において、請求項44の発明の遅延器
付き、および請求項49−4項記載の増幅器付きの場合
の実施例である。この固定装置Gは、固定ピン7を固定
するロック部材11、ロック部材11が差し込まれる固
定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-c、及びロック部材1
1に連動する地震センサー振幅装置J-aをそれぞれ2セ
ット装備し、それらを一体型としたものである。地震セ
ンサー振幅装置J-aの重り20は吊材20-sで吊られ、
(球面等の形状の)支点20-hにおいて支持され、抵抗
無く振動できる振子となっており、この支点20-hは
(すり鉢、球面等の凹形状の)支持部20-iにより支持
されている。重り20の重さと最大振幅とは、この後述
べる増幅器の増幅倍率を考慮して決定され、吊材20-s
の長さは、8.1.2.4.3.(1)にて後述している地盤の固有
周期との関係により設定される。またこの重り20の最
大振幅は緩衝材26により調整できる。地震センサー振
幅装置J-aの吊材20-sには、ロック部材へ引張力を伝
達するためのロッド等8-dが接続されており、その接続
部は、垂直方向へは拘束されているが吊材20-s周りの
回転は自由である継手8-zによる。このロッド等8-dに
は途中にフレキシブルジョイント8-jを設け、地震時に
重り20の振動がどの方向のものであっても、1方向の
引張力(及び圧縮力)として伝えられるようにしてい
る。また、地震センサー振幅装置J-aとロック部材11
との間には増幅器が設置され、地震センサー振幅装置J
-aからのロッド8-dはこの増幅器の梃子36-bの力点3
6-lへ接続されている。この接続箇所は、引張力のみを
伝え、圧縮力を逃がすことができる形状である。この例
では、横長な形状の穴36-kに、ロッド等8-dの端部8
-eが、引張力を伝えられる形状で、かつ横長な形状の穴
36-kの範囲で自由に動けるように係り合い、地震セン
サー振幅装置J-aの重り20が静止状態の時に、端部8
-eが横長な形状の穴36-kの、地震センサー振幅装置J
-aに近い側の端に位置するようになっている。このとき
横長な形状の穴36-kの水平方向の大きさは、重り20
の最大振幅より大でなければならない。このような機構
により、これ以降ロック部材へは引張力のみが伝達され
ることになる。この増幅器の梃子36-bは、力点36-l
での変位を、(支点36-hから作用点36-j迄の距離)
/(支点36-hから力点36-l迄の距離)倍に増幅して
作用点36-jでの変位とするから、吊材20-s上の継手
8-zでの変位にこの倍率を乗じた変位が、ロック部材1
1に伝えられる変位となる。ただ重り20による引張力
はこの倍率にて除された値がロック部材に伝えられるた
め、前述のように、その分重り20の重量を大とする必
要がある。固定ピン7をロックするロック部材11はバ
ネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cにより、固定ピン7を
ロックする方向に押されており、固定ピン7の欠き込み
・溝・窪み7-cに差し込まれている。地震時に、増幅器
の梃子36-bの作用点36-lからロック部材11へ接続
されたロッド等8-dにより伝えられた引張力は、ロック
部材11を固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cから引
き抜く。このとき2個あるロック部材11が同時に引き
抜かれている場合が、ロックが解除された状態である。
地震時に固定ピン7の先端7-wは、すり鉢形状・球面形
状等の凹形態の挿入部7-vmの斜面から、固定ピン取付
部の筒7-aの中に押し下げられる方向に力を受ける。こ
のとき固定ピン7のロックが解除された状態であれば、
固定ピン7の先端7-wは筒7-aの中に押し下げられ、免
震装置全体が可動状態となる。またこの固定装置Gは、
8.1.2.2.4. 4)で述べる遅延器を装備している。固定ピ
ン7は、筒中で液体や空気等を漏らさずスライドするピ
ストン状部材7-pを固定ピン取付部の筒7-a中に持ち、
さらに、ピストン状部材7-pによって区切られた筒7-a
の端と端とは管7-eで繋がれている。 ピストン状部材
7-p上部と下部との液体や空気等が この管7-eを通っ
て行き来する。(筒7-a、及び管7-eとは、潤滑油等で
満たされている場合もある。)ピストン状部材7-pに
は、この管7-eの開口面積より大きい孔7-jとそれに取
付けられた弁7-fがある。この弁7-fは、ピストン状部
材7-pが引き込まれる時に、開くように付けられ、また
逆流を許さない。この弁7-fの機能により、固定ピン先
端7-wの動きは、筒7-a中に入る方向では速やかであ
り、出る方向では遅延される。それにより、固定ピン先
端7-wは、地震力が働くと速やかに筒7-a中に入り、入
ってしまって後しばらく(例えば地震力が働いている程
度の時間)は出てきにくくなる。地震終了後は、固定ピ
ン取付部の筒7-a中のバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9
-cにより、固定ピン7及びピストン状部材7-pは筒7-a
を脱する方向へ押し出され、固定ピン7の先端7-wがす
り鉢形状・球面形状等の凹形態の挿入部7-vmへ挿入さ
れた状態で、2個のロック部材11がそれぞれの固定ピ
ン7の欠き込み・溝・窪み7-cに差し込まれ、固定装置
Gがセットされて免震される構造体1と免震される構造
体を支持する構造体2とが係合される。図82−7で
は、固定ピンの挿入部7-vmが免震される構造体1に、
固定ピン7が免震される構造体を支持する構造体2に、
それぞれ取付けられているが、逆の関係の場合もある。
固定ピンの挿入部7-vmおよび固定ピン7のうち、どち
らか一方が免震される構造体1に、もう一方が免震され
る構造体を支持する構造体2に設けられる。また、遅延
器の管7-eに手動弁7-mfが設置されており、これを手
動操作で閉鎖することにより固定ピン7及びピストン状
部材7-pの移動が拘束され、強風時の手動による強制的
固定が可能である。 4) 遅延器付き 請求項44項は、8.1.2.2.〜 8.1.2.2.4.の(特に8.1.
2.2.3.の)地震センサー(振幅)装置装備型固定装置に
おいて、地震時の免震効果を上げるために固定ピンの解
除状態を持続させるために、固定ピンの固定位置への戻
りを遅くする遅延器を設けた固定装置の発明である。8.
1.2.2.1.〜8.1.2.2.4.の各地震センサー(振幅)装置装
備型固定装置において、8.5.の遅延器(油空圧シリンダ
ー式、機械式、摩擦式、経路迂回式等)を設けることが
可能である。油空圧シリンダー式を例にとると以下のよ
うになる。筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライ
ドするピストン状部材を伴った固定ピンの作動速度を、
この筒の端と端とを繋ぐ管と、ピストン状部材に開いて
いる孔との開口面積の比によって調整するもので、固定
ピンが筒中に入るときは速やかに、筒から出るときは遅
延されるように構成されてなることを特徴とする地震セ
ンサー(振幅)装置装備型固定装置である。図78−
2、82−2は、8.1.2.2.3.の請求項41項の発明の、
地震力による自動復元型が組み合わさった場合の、請求
項44項の発明の遅延器付きの、地震センサー(振幅)
装置装備型固定装置の実施例である。図78−2は、図
78−1に遅延器を設けたものである。図82−2は、
図78−3に遅延器を設けたものである。遅延器自体の
構成は、以下の通りである。筒中を液体・気体等をほぼ
漏らさずにスライドするピストン状部材をもった固定ピ
ンが、その筒に挿入され、その外に固定ピン先端が突き
出ており、さらに、この筒の端と端とは管で繋がれてお
り、また、この筒と管とは、潤滑油等で満たされている
場合もあり、このピストン状部材には、この管の開口面
積より大きいかもしくは小さい孔があり、この管または
ピストン状部材の孔の開口面積が大きい孔の方に弁があ
り、この弁は、ピストン状部材が引き込まれる時に、開
くように付けられており、さらに、この筒の中に、バネ
・ゴム・磁石等が入り、また重力により、このピストン
状部材をもった固定ピンを筒外に押出す役割をする場合
もあり、この弁の性格により、前記固定ピン先端は、こ
の筒の中に入る方向では速やかであり、出る方向では遅
延され、それにより、この固定ピン先端は、地震力が働
くと速やかにこの筒の中に入り、地震力が働いている間
は出にくくなるように構成されている。また、この筒と
前記管とは、潤滑油等で満たされている場合もある。具
体的に、図78−2、図82−2の場合について説明す
ると、筒中で液体や空気等を漏らさずスライドするピス
トン状部材7-pをもった固定ピン7が、その筒(固定ピ
ン取付け部)7-aに挿入され、筒7-aの外に固定ピン先
端7-wが突き出ている。さらに、ピストン状部材7-pに
よって仕切られた筒7-aのピストン状部材7-pがスライ
ドする端と端とは管7-eで繋がれており、ピストン状部
材7-p上部と下部との液体や空気等が この管7-eを通
って行き来する。そして、ピストン状部材7-pには、こ
の管7-eの開口面積より大きいかもしくは小さい孔7-j
があり、管7-eまたはピストン状部材孔7-jの開口面積
の大きい孔の方に弁7-fがある。この弁7-fは、ピスト
ン状部材7-pが引き込まれる時に、開くように付けら
れ、この弁7-fは逆流を許さない。(具体的には、ピス
トン状部材7-pには、この管7-eの開口面積より大きい
孔7-jがあり、その孔に弁7-fがある。この弁7-fは、
ピストン状部材7-pが引き込まれる時に、開くように付
けられる。または、管7-eと孔7-jの開口面積の大きさ
がこの逆の場合もある。つまり、この管7-eの開口面積
より小さい孔7-jがあり、この管7-eの孔の中に弁7-f
がある。この弁7-fは、ピストン状部材7-pが引き込ま
れる時に開くように付けられる。) 弁7-fの性格により、固定ピン先端7-wの動きは、筒7
-a中に入る方向では速やかであり、出る方向では遅延さ
れる。それにより、固定ピン先端7-wは、地震力が働く
と速やかに筒7-a中に入り、入ってしまって後しばらく
(例えば地震力が働いている程度の時間)は出てきにく
くなる。以上が遅延器の構成である。また、図78−
2、図82−2は、地震センサー(振幅)装置装備型固
定装置の実施例であり、固定ピンには、この固定ピンを
固定するロック部材11が差し込まれる欠き込み・溝・
窪み7-cがあり、ロック部材11は常時、水平位置にお
いて、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)9また重力で押さ
れて一定位置を保っている。また、上下位置において
も、水平架台7-gに押されて持ち上がらない構成となっ
ている(図82−2)。図82−2では、このロック部
材11自体が上述の地震センサー振幅装置15の重りと
なっており、地震時にはロック部材11が振動状態とな
って、固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cからロック
部材11が外れる。図78−2では、ロック部材11が
ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8により、地震
センサー振幅装置の重りと連動するように接続され、地
震時に重りが振動すると、連動したロック部材11が固
定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cから外れる。さら
に、図78−2、図82−2は、8.1.2.2.3.の請求項4
1項の発明の、地震力による自動復元型が組み合わさっ
た場合であり、ロック部材11が解除されると、すり鉢
状等の凹形状挿入部7-vmの勾配に従って、固定ピン先
端7-wが持ち上がり、固定装置が解除される。地震最中
は、挿入部7-vmのすり鉢状等の凹形状と地震振幅によ
って、固定ピン先端7-wは持ち上がった状態が維持され
る。また、上述のピストン状部材7-pの機構によって固
定ピン先端7-wの下りる速度を落とすことが、固定ピン
先端7-wの持ち上がった状態を維持するのに、より効果
を発する。地震終了段階には、地震力の低下に従い、重
力またはバネ等7-oの働きによって、固定ピン先端7-w
が下がり始める。そして、すり鉢形状の挿入部の勾配に
従いながら、すり鉢状等の挿入部7-vm の底部に達した
ときに、ロック部材11により固定ピン7がロックさ
れ、免震される構造体1も固定される。なお、地震力が
働かない限り、ロック部材11により、固定ピン7がロ
ックされ続けており、風等では免震される構造体1は動
かない。筒7-aの中にバネ等(バネ・ゴム・磁石等)7
-oが入り、また重力により、ピストン状部材7-pをもっ
た固定ピン7をセット(=ロック・固定)する方向に力
が働く場合もある。また、筒7-a、及び管7-eとは、潤
滑油等で満たされている場合もある。図82−2では、
固定ピン7が免震される構造体1に、固定ピンの挿入部
7-vmが免震される構造体を支持する構造体2に、取付
けられているが、逆の関係の場合もある。固定ピンの挿
入部7-vおよび固定ピン7のうち、どちらか一方が免震
される構造体1に、もう一方が免震される構造体を支持
する構造体2に設けられる。また、筒7-aの上部に関し
て、5.2.同様に、単に止め金が固定されている場合もあ
るが、雌ネジが切られて、雄ネジ7-dが挿入されている
場合もある。この雄ネジ7-dは、入り込み方向に回転し
て締めることにより、バネ等7-oを圧縮して、バネ等7
-oの反発力を強め、固定ピン先端7-wの押し出す力を強
めるという機能をもち、復元力を高めたり、地震後の免
震される構造体1の残留変位の矯正を可能にしたりす
る。また、管7-eと孔7-jとに、バルブを付ける事によ
り、強風時の、手動による固定ピンの強制的固定も可能
になる。なお、図78−2、78−3、82〜86にお
いて、固定ピンの挿入部が、7-vm/vとなっているの
は、7-v(固定ピンの挿入部)または7-vm(固定ピン
のすり鉢形状・球面形状等の凹形態の挿入部)と言う意
味である。 8.1.2.3. 直接方式(自動制御型固定装置) 直接方式は、地震センサー(振幅)装置からの力または
指令により、固定ピン等の固定装置の作動部自体を直接
制御する方式である。 8.1.2.3.1. 地震センサー振幅装置装備型 直接方式の地震センサー振幅装置装備型に関して、固定
ピン型固定装置の場合と油空圧シリンダー型固定装置の
場合とが挙げられる。 (1) 固定ピン型固定装置 直接方式の地震センサー振幅装置装備型の固定ピン型固
定装置(自動制御型固定装置)は、地震センサー(振
幅)装置により地震の初期微動を感知し、固定ピン7を
その挿入部7-vから引抜くなどして係脱して、免震され
る構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定
を解除し、地震後にその固定を自動的に復帰する装置で
ある。図59(a)〜(d)は、地震センサー振幅装置により
地震の初期微動を感知し、地震センサー振幅装置の重り
20の振動により直接、またはワイヤー・ロープ・ケー
ブル・ロッド等8を介して、固定ピン7をその挿入部7
-vから引抜きまた挿入を行う場合の、地震センサー振幅
装置装備型自動制御型の実施例を示している。また、図
79〜81は、請求項47項記載の発明の地震センサー
振幅装置装備型自動制御型固定装置の実施例を示してい
る。図79は、地震センサー振幅装置が重力復元型の場
合、図80は、地震センサー振幅装置がバネ復元型の場
合、図81は、地震センサー振幅装置が振り子型の場合
であり、また、それぞれ(a)は中心接点型、(b)は周辺接
点型の場合を示している。固定ピン7の上部または下部
に(図では固定ピン7も一体となる形で)、固定装置自
動制御装置22が設けられる。図59−1(a)は、以下
の1)〜2)の地震センサー振幅装置の機構による電気的信
号によって、電磁石で固定ピン7をその挿入部7-vから
引抜きまた挿入を行う場合の固定装置部分の実施例を示
している。 1) 重力復元型・バネ復元型地震センサー振幅装置装備
型 a) 中心接点型 図79(a)は、地震センサー振幅装置が重力復元型の場
合の実施例を、図80(a)は、バネ復元型の場合の実施
例を示している。重力復元型、バネ復元型(免震皿型)
地震センサー振幅装置の場合、地震センサー振幅装置1
4、15の免震皿上の重り(滑り部)20と、その(地
震前また地震後の)停止位置との双方に、電気等の接点
23-cが取付けられている。通常時は、 重り20(滑
り部)が停止位置にとどまり、電気等の接点23-cが重
なり続けることで、固定装置自動制御装置22が作動
し、固定ピンが、セット(=ロック・固定)されている
状態が保たれている(そして一定時間が経つと節電状態
に入る)。地震時に、重り(滑り部)20が動いて、通
電状態の継続が破られると、固定装置自動制御装置22
が作動しなくなり、(バネまたは重力等により)固定ピ
ン7が解除されて、免震される構造体1と免震される構
造体を支持する構造体2との固定が解除される。地震
後、重り20(滑り部)が、この停止位置に再び継続的
にとどまり、通電状態が継続すると、固定装置自動制御
装置22が作動して、固定ピン7を免震される構造体1
を固定する位置に自動復元させる(そして一定時間が経
つと節電状態に入る)。中心接点型の装置の場合、電気
等の接点23-cの大きさが、免震装置の免震感度を決定
する。接点が大きければ感度は低くなり、小さければ感
度が高くなる。ただし、地震後の残留変位を考慮し、余
裕をみた大きさにする必要がある。また、接点の大きさ
を調整可能にしておく事により、免震装置の感度を調整
できるようにすることが可能となる。 b) 周辺接点型 さらに、上記の中心接点型以外の方法も考えられる。図
79(b)、図80(b)は、その実施例を示しており、図7
9(b)は、地震センサー振幅装置が重力復元型の場合、
図80(b)は、バネ復元型の場合である。重力復元型、
バネ復元型(免震皿型)地震センサー振幅装置14、1
5の免震皿上の重り20(滑り部)と、その(地震前ま
た地震後の)停止位置以外の周辺部との双方に、電気等
の接点23-cが取付けられている。通常時は、重り20
(滑り部)が停止位置にとどまり、接点23-cが接しな
いため通電せず、固定装置自動制御装置22は作動しな
い。地震時に、重り(滑り部)20が停止位置より移動
して、双方の電気等の接点23-cが重なり合い通電する
と、固定装置自動制御装置22が作動し、固定ピン7が
引き抜かれて、免震される構造体1と免震される構造体
を支持する構造体2との固定が解除される。そして地震
後、重り20(滑り部)が再び停止位置にとどまり、通
電しなくなると、固定装置自動制御装置22が作動しな
くなり、(バネまたは重力等により)固定ピン7が免震
される構造体1を固定する元の位置に復帰する。また、
a)中心接点型、b)周辺接点型ともに、免震皿3は、重力
復元型の、全方向性を持った球面またすり鉢状等の凹曲
面滑り面部をもったものが望ましいが、一方向性(往復
を含む、以下同じ)でもよい。また凹曲面でない平面形
状の滑り面部を有する免震皿3の場合は、バネ復元型と
なり、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)9で重り20(滑
り部)を元の位置に復元させる場合である。また、免震
皿3の重り20(滑り部)は、単に球形状の場合もあ
る。 2) 振り子型地震センサー振幅装置装備型 a) 中心接点型 図81(a)は、地震センサー振幅装置が振り子型である
場合の実施例を示している。振り子型の地震センサー振
幅装置の場合、地震センサー振幅装置13の振り子と、
その停止位置との双方に、電気等の接点23-cが取付け
られている。通常時は、 振り子が停止位置にとどま
り、電気等の接点23-cが重なり続けることで、固定装
置自動制御装置22が作動し、固定ピンが、セット(=
ロック・固定)されている状態が保たれている(そして
一定時間が経つと節電状態に入る)。地震時に、振り子
が移動して、通電状態の継続が破られると、固定装置自
動制御装置22が作動しなくなり、(バネまたは重力等
により)固定ピン7が解除されて、免震される構造体と
免震される構造体を支持する構造体2との固定が解除さ
れる。地震後、振り子がこの停止位置に再び継続的にと
どまり、通電状態が継続すると、固定装置自動制御装置
22が作動して、固定ピン7を免震される構造体1を固
定する位置に自動復元させるものである(そして一定時
間が経つと節電状態に入る)。 b) 周辺接点型 さらに、上記の中心接点型以外の方法も考えられる。図
81(b)は、この実施例を示している。地震センサー振
幅装置13の振り子と、その停止位置以外の周辺部との
双方に、電気等の接点23-cが取付けられている。通常
時は、この停止位置に、振り子がとどまり、接点23-c
が接しないため通電せず、固定装置自動制御装置22は
作動せず、よって固定ピンには作用しない。地震時に、
振り子がこの停止位置より移動して、双方の電気等の接
点23-cが重なり合い通電すると、固定装置自動制御装
置22が作動し、固定ピン7が引き抜かれて、免震され
る構造体1と免震される構造体を支持する構造体2との
固定が解除される。地震後、この停止位置に、再び振り
子がとどまり、通電しなくなると、固定装置自動制御装
置22が作動しなくなり、(バネまたは重力等により)
固定ピン7は免震される構造体1を固定する元の位置に
復帰する。なお、a)中心接点型、b)周辺接点型ともに、
振り子も、全方向性を持ったものが望ましいが、一方向
性(往復を含む、以下同じ)でもよい。図79は、地震
センサー振幅装置14が重力復元型の場合、図80は、
地震センサー振幅装置15がバネ復元型の場合、図81
は、地震センサー振幅装置13が振り子型の場合であ
る。また、重力復元型、バネ復元型、振り子型のいずれ
も、固定装置Gが、免震される構造体1と免震される構
造体を支持する構造体2とに対して、図79〜81に示
されているのとは逆に取り付けられる場合もある。 (2) 油空圧シリンダー型固定装置 図59−4は、風作動型固定装置の直接方式のうち、油
空圧シリンダー型固定装置の実施例である。この固定装
置Gは、免震される構造体1と、免震される構造体を支
持する構造体2との間に設置され、図59−4(a)で
は、筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドす
る、免震される構造体を支持する構造体2の部材からな
るピストン状部材2-pが、ユニバーサル回転接点2-xを
介して、免震される構造体を支持する構造体2に設置さ
れた支持部材2-gに接続されており、免震される構造体
1の部材からなるその挿入筒1-aが、支持部材1-g及び
ユニバーサル回転接点1-xを介して、免震される構造体
1に設置された支持部材1-gに接続されている。図59
−4(b)では、筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにス
ライドする、免震される構造体1の部材からなるピスト
ン状部材1-pが、ユニバーサル回転接点1-xを介して、
免震される構造体1に設置された支持部材1-gに接続さ
れており、免震される構造体を支持する構造体2の部材
からなるその挿入筒2-aが、支持部材2-g及びユニバー
サル回転接点2-xを介して、免震される構造体を支持す
る構造体2に設置された支持部材2-gに接続されてい
る。これらは免震される構造体1及び免震される構造体
を支持する構造体2と、固定装置Gとの関係が、左右あ
るいは上下に入れ替わった対称型である。さらに、この
挿入筒1-a、2-aの、ピストン状部材2-p、1-pにより
仕切られた端と端とは、管1-e、2-eで繋がれており、
この途中にこの固定装置Gを固定する弁(固定弁)とし
て、電動弁、電磁弁、機械式弁、油圧式弁等7-efが設
置される。この弁(固定弁)7-efが、電動弁、電磁弁
等の電気式の場合は、地震センサー振幅装置と電線23
によって連動し、機械式弁の場合は、地震センサー振幅
装置とワイヤー、ロープ、ケーブル、ロッド等8によっ
て連動し、その指令・動き(重り20の振動)によって
開閉するものである。通常この電動弁、電磁弁、機械式
弁、油圧式弁等7-efは閉じており、挿入筒1-a、2-a
内の液体あるいは気体は、自由に管1-e、2-e内を移動
できない。電気式の場合には地震センサー振幅装置が一
定以上の地震力を感知すると(1)のような機構から電気
信号を送り、機械式の場合には地震センサー振幅装置の
重り20が振動して、連動するこの電動弁、電磁弁、機
械式弁、油圧式弁等7-efが開いて固定装置Gの固定を
解除し、免震される構造体1と免震される構造体を支持
する構造体2との固定を解除し、地震センサー(振幅)
装置が地震力が一定以下になったことを感知すると(重
り20が振動しなくなると)、連動するこの電動弁、電
磁弁、機械式弁、油圧式弁等7-efが再び閉じて固定装
置Gを固定し、免震される構造体1と免震される構造体
を支持する構造体2とを固定して、通常の状態へ戻す機
構である。このとき地震センサー振幅装置が地震力が一
定以下になったことを感知してから(重り20が振動し
なくなってから)、一定の時間をおいて固定装置を固定
させるための、タイマーまたは遅延器(8.5.参照)を設
ける場合もある。 8.1.2.3.2. 地震センサー装備型(電気等による自動制
御型) (1) 一般 また、動電型、圧電型、可変抵抗型(しゅう動抵抗式、
ひずみゲージ式等)、可変インダクタンス型(空隙変化
型変換素子、差動トランス等)、サーボ加速度型等の、
あるいはその他地震計等に使用されている形式の振動計
を、地震センサーとして装備した自動制御型固定装置も
考えられる。請求項47項記載の発明の内容は、それで
あり、図81−5、81−6(地震センサーがJ-bの
時)はその実施例を示している。地震センサーJ-b、及
びこれと信号を伝える電線23により連動する固定装置
自動制御装置22が設置され、ある一定以上の地震力
(加速度、速度、変位等)になると、地震センサーJ-b
がそれを感知し、固定装置自動制御装置22が固定ピン
7を解除するように作動して、免震される構造体1と免
震される構造体を支持する構造体2との固定が解除され
る。終了時については、地震力がある一定以下となり、
地震センサーJ-bが地震の終了を感知してから一定時間
後、固定装置自動制御装置22が固定ピン7を、免震さ
れる構造体1を固定する位置に復帰させる。なお、この
固定装置Gが、免震される構造体1と免震される構造体
を支持する構造体2に対して、図81−5〜81−6と
は逆に取り付けられる場合もある。「ある一定以上の地
震力」、また「ある一定以下の地震力」(固定装置自動
制御装置がどのくらいの地震になると固定ピンを解除さ
せ、またどれくらいまで治まると固定ピンをセット(=
ロック・固定)させるか)に関しては、調整可能にして
おき、敷地ごとの状況に応じて設定できるようにする。 (2) 地震発電による地震センサー装備型 8.1.2.3.2.(1) の地震センサー装備型の代わりに、7.1.
記載の免震による地震発電装置、または 7.2.記載の地
震発電装置型地震センサーを使用して、固定装置の解除
を行う場合がある。これは、自動制御装置が直接固定ピ
ンの解除を行うタイプである。この場合は固定装置の作
動に当たって自身の発電した電気を用いるため、電源設
備を必要としない。図81−5、81−6(地震センサ
ーがJ-kの時)は、請求項47−2項記載の発明の固定
装置の実施例を示している。地震の加速度、速度、また
は変位がある一定以上になると、地震発電装置型地震セ
ンサーJ-kが作動し、その発電した電力により、連動す
る固定装置自動制御装置22も固定ピン7を解除するよ
うに作動して、免震される構造体1と免震される構造体
を支持する構造体2との固定が解除される。地震終了時
については、地震力がある一定以下となり、地震発電装
置型地震センサーJ-kが作動を停止してから一定時間
後、固定装置自動制御装置22が固定ピン7を、免震さ
れる構造体1を固定する位置に復帰させる。なお、この
固定装置Gが、免震される構造体1と免震される構造体
を支持する構造体2に対して、図81−5〜81−6と
は逆に取り付けられる場合もある。 (3) 固定ピン型/油空圧シリンダー型固定装置 以上の(1)(2)に関して、固定ピン型固定装置の場合と油
空圧シリンダー型固定装置の場合とがあげられる。 1) 固定ピン型固定装置 図59−1(a)は、固定ピン型固定装置の場合で、地震
センサーからの電気等の指令によって、電磁石で固定ピ
ン7をその挿入部7-vから引抜きまた挿入を行う場合の
地震センサー装備型自動制御型固定装置の実施例を示し
ている。 2) 油空圧シリンダー型固定装置 図59−4は、油空圧シリンダー型固定装置の場合で、
地震センサーからの電気等の指令で、固定装置の作動部
の固定を解除する場合の地震センサー装備型自動制御型
固定装置の実施例である。この固定装置Gは、免震され
る構造体1と、免震される構造体を支持する構造体2と
の間に設置され、図59−4(a)では、筒中を液体・気
体等をほぼ漏らさずにスライドする、免震される構造体
を支持する構造体2の部材からなるピストン状部材2-p
が、ユニバーサル回転接点2-xを介して、免震される構
造体を支持する構造体2に設置された支持部材2-gに接
続されており、免震される構造体1の部材からなるその
挿入筒1-aが、支持部材1-g及びユニバーサル回転接点
1-xを介して、免震される構造体1に設置された支持部
材1-gに接続されている。図59−4(b)では、筒中を
液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドする、免震され
る構造体1の部材からなるピストン状部材1-pが、ユニ
バーサル回転接点1-xを介して、免震される構造体1に
設置された支持部材1-gに接続されており、免震される
構造体を支持する構造体2の部材からなるその挿入筒2
-aが、支持部材2-g及びユニバーサル回転接点2-xを介
して、免震される構造体を支持する構造体2に設置され
た支持部材2-gに接続されている。これらは免震される
構造体1及び免震される構造体を支持する構造体2と、
固定装置Gとの関係が、左右あるいは上下に入れ替わっ
た対称型である。さらに、この挿入筒1-a、2-aの、ピ
ストン状部材2-p、1-pにより仕切られた端と端とは、
管1-e、2-eで繋がれており、この途中にこの固定装置
Gを固定する弁(固定弁)として、電動弁、電磁弁、機
械式弁、油圧式弁等7-efが設置される。この弁(固定
弁)7-efは地震センサーと電線23によって連動し、
その指令によって開閉するものである。通常時はこの電
動弁、電磁弁、機械式弁、油圧式弁等7-efは閉じてお
り、挿入筒1-a、2-a内の液体あるいは気体は、自由に
管1-e、2-e内を移動できない。地震センサーが一定以
上の地震力を感知すると、連動するこの電動弁、電磁
弁、機械式弁、油圧式弁等7-efが開いて固定装置Gの
固定を解除し、免震される構造体1と免震される構造体
を支持する構造体2との固定を解除し、地震センサーが
地震力が一定以下になったことを感知すると、連動する
この電動弁、電磁弁、機械式弁、油圧式弁等7-efが再
び閉じて固定装置Gを固定し、免震される構造体1と免
震される構造体を支持する構造体2とを固定して、通常
時の状態へ戻す機構である。このとき地震センサーが地
震力が一定以下になったことを感知してから、一定の時
間をおいて固定装置を固定させるための、タイマーを設
ける場合もある。 8.1.2.4. 地震センサー(振幅)装置 8.1.2.4.1. 地震センサー(振幅)装置 地震センサー(振幅)装置は、地震センサーと地震セン
サー振幅装置とに分けられる。 1) 地震センサー振幅装置 地震センサー振幅装置には、重力復元型、バネ復元型、
振り子型の3種類がある。地震センサー振幅装置の重り
が、地震力で振動し、重力またはバネ等により元の位置
に戻る。図61は、地震センサー振幅装置が、重力復元
型の場合である。地震センサー振幅装置14の免震皿3
は、球面、またはすり鉢等の凹形状滑り面部を有してお
り、地震時等の振動により振幅が自由にされた重り20
(滑り部)は、その面を滑り、免震皿の形状により重力
で元の位置に戻る。図62は、地震センサー振幅装置
が、バネ復元型の場合である。地震センサー振幅装置1
5の免震皿3は、平面形状滑り面部を有しており、地震
時等の振動により振幅が自由にされた重り20(滑り
部)は、その面を滑り、重り20(滑り部)に繋げられ
たバネ・ゴム・磁石等により元の位置に戻る。図65
は、地震センサー振幅装置が振り子型の場合である。地
震センサー振幅装置13では、地震時等の振動により振
幅が自由にされた振り子の重り20は、重力で元の位置
に戻る。 2) 地震センサー装備型固定装置 動電型、圧電型、可変抵抗型(しゅう動抵抗式、ひずみ
ゲージ式等)、可変インダクタンス型(空隙変化型変換
素子、差動トランス等)、サーボ加速度型等の、あるい
はその他地震計等に使用されている形式の電気式振動計
を、地震センサーとして使用する。 8.1.2.4.2. 地震センサー(振幅)装置の設置場所 8.1.2.の各装置において、地震センサーまたは地震セン
サー振幅装置(振り子型13、重力復元型14、バネ復
元型15)の設置場所は、免震される構造体Aと免震さ
れる構造体を支持する構造体Bのどちらでも良いが、地
震力以外の振動が働かない場所、つまり、免震される構
造体を支持する構造体Bのほうが良い。また地震センサ
ーからの指令を電気等で送る場合は、地震力以外の振動
が働かない、地下等の場所も可能である。 8.1.2.4.3. 地震センサー(振幅)装置の設計 (1) 地震センサー(振幅)装置の周期 1) 地震センサー(振幅)装置の周期設計 請求項49−2項記載の発明は、地震センサー(振幅)
装置の周期に関する発明である。8.1.2.の 地震センサ
ー(振幅)装置装備型固定装置の各装置において、地震
センサー(振幅)装置の重り等のセンサー部の周期を
(地震センサー振幅装置の場合は、重りの周期を)、そ
れが設置される構造体の建てられる敷地の地盤の固有周
期に合わせたものである。地盤周期に同調して共振する
ような地震センサー(振幅)装置の方が感度が高い。具
体的には、建てられる敷地の地盤種別(1種、2種、3
種というような区分)に従い、地震センサー(振幅)装
置の重り20の周期を合わせる。敷地の地盤周期が長周
期の場合は、振り子型の場合には振り子の長さを長く取
ることが必要になり、振り子型よりも免震皿による重力
復元型(球面型)・バネ復元型の地震センサー(振幅)
装置が適している。なお、実際には、重り20の周期を
地盤周期に完全に合せることは困難であり、大まかなも
のであっても実用上の問題はない。 2) 地震センサー振幅装置の重り共振装置 請求項49−2−2項記載の発明は、地震センサー振幅
装置の重りの共振装置に関する発明である。地震時に重
りを共振させるためには、重り20に繋がる(固定装置
へも繋がる)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8
に余裕(たるみ)を与える必要がある。しかし、たるみ
を与えるとセンサー感度が落ちるので、たるみを与えな
い方法が望まれる。そこで、重り20の廻りに重りの衝
突を受け、重りにもなる周囲材20-aを設け、その周囲
材20-aに固定装置に繋がるワイヤー・ロープ・ケーブ
ル・ロッド等8を取付ける。そうすることにより、 地
震時に重り20を地震と共振させることができ、且つ固
定装置へ繋がるワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等
8に余裕(たるみ)を与える必要もなくなる。図89−
17は、その実施例である。重り20は、地震時共振に
より弾みをつけて衝突し、周囲材20-aを振動させるこ
とになる。重り20と周囲材20-aの重さの比を変える
ことにより、周囲材20-a自体の振れと重り20の共振
のバランスを考慮して感度に対応できる。重り20と周
囲材20-aの間隔は、重り20の共振できる幅を持たせ
るのが望ましい。 3) 地震センサー振幅装置の複数個重り共振装置 請求項49−2−3項記載の発明は、地震センサー振幅
装置の複数個の重りの共振装置に関する発明である。地
盤の周期への対応に幅を持たせるセンサーを考える場
合、複数個の重り20を設けて、その重り20ごとに振
動周期を変えることにより、地盤の固有周期への対応に
幅を持たせることが可能になる。地震振動の周期成分
(初期微動・本震等)の周波数領域ごとの周期に重り2
0の周期を合わせる。図89−18は、その実施例であ
る。 (2) 全方向感度 図61(c)(d)、62(c)(d)、65(c)(d)に示されている
地震センサー振幅装置(振り子型13、バネ復元型1
4、重力復元型15)のいずれの型も、重り20と固定
装置に繋がるワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8
とが結合される方向と、重り20の地震振幅方向とが合
えば、このワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8に
伝達される引抜き力または圧縮力の感度がよく、その他
の角度の地震振幅、特に直角方向ではその感度は悪くな
る。請求項49−3項記載の発明は、その問題を解決す
るもので、図89−9〜89−11は、その実施例を示
している。地震振幅の全方向に対して、ワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等8への、同等の引抜き力または
圧縮力伝達を可能にするものである。地震センサー振幅
装置(振り子型13、重力復元型14、バネ復元型1
5)本体の中に、重り20が、全方向に振動しうる形で
設置され、重り20の上または下にワイヤー・ロープ・
ケーブル等8が接合されて固定装置へと繋がっており、
重り20の直上または直下の、地震センサー振幅装置の
筐体あるいは支持枠に(もしくはその内部あるいは外部
に)、重り20に接続されたワイヤー・ロープ・ケーブ
ル等8を通すすり鉢状またはラッパ形状の孔31を持つ
挿入部を設け、それにより、あらゆる地震力の方向に対
して、ワイヤー・ロープ・ケーブル等8への、同等の引
張力または圧縮力の伝達を可能にする。図89−9は、
地震センサー振幅装置が振り子型の場合、図89−10
は、重力復元型の場合、図89−11は、バネ復元型の
場合である。図89−10、図89−11では、重り2
0が免震皿上を滑る(すべる、転がる)場合である。図
では、高い感度を考えてローラーまたはボールべアリン
グ等によって転がる場合であるが、すべる場合も当然考
えられる。図89−10は、重力復元型であり、免震皿
は、すり鉢型のものと球面型のものとが考えられるが、
建てられる敷地の地盤種別1種、2種、3種の地盤周期
に合わせることを考えると、免震皿は固有周期を合わせ
られる球面型のものが適している。 (3) 増幅器付き地震センサー振幅装置(その1) 請求項49−4項記載の発明は、増幅器付の地震センサ
ー振幅装置の発明であり、図89−12〜89−15、
82−7は、その実施例である。地震センサー振幅装置
に、梃子・滑車・歯車等を組込むことによって、地震セ
ンサー振幅装置に連結しているワイヤー・ロープ・ケー
ブル・ロッド等の、地震時の引張長さまたは圧縮長さを
増幅させて、固定装置の、地震に対する感度を高めると
いう発明である。図89−12〜89−14は増幅器と
して梃子が用いられた場合、図89−15は、増幅器と
して歯車が用いられた場合の実施例を示している。図8
9−12は、地震センサー振幅装置が振り子型の場合で
ある。地震時に振り子の重り20が振動すると、その重
り20が梃子36-bの力点となり、その振幅が、梃子3
6-bの支点36-hを経由して、それが梃子36-bのもう
一方の端(梃子の作用点)36-jに伝わる際に、力点か
ら支点36-hの距離と、支点36-hから作用点36-jの
距離との比に応じて増幅され、続くワイヤー・ロープ・
ケーブル等8の引張られる長さが増大する。なお、梃子
の支点36-hは、全方向に回転する梃子の支点である。
図89−13は、地震センサー振幅装置がバネ復元型の
場合である。地震時に重り20が振動すると、重り20
の挿入部36-mに挿入された梃子36-bの力点36-lが
連動して振動し、その振幅が、梃子の支点36-hを経由
して、それが梃子36-bのもう一方の端(梃子の作用
点)36-jに伝わる際に、力点36-lから支点36-hの
距離と、支点36-hから作用点36-jの距離との比に応
じて増幅され、続くワイヤー・ロープ・ケーブル等8の
引張られる長さが増大する。なお、梃子の支点36-h
は、全方向に回転する梃子の支点である。図89−14
は、地震センサー振幅装置が重力復元型の場合である。
地震時に重り20が振動すると、重り20の挿入部36
-mに挿入された梃子36-bの力点36-lが連動して振動
し、その振幅が、梃子の支点36-hを経由して、それが
梃子36-bのもう一方の端(梃子の作用点)36-jに伝
えられる際に、力点36-lから支点36-hの距離と、支
点36-hから作用点36-jの距離との比に応じて増幅さ
れ、続くワイヤー・ロープ・ケーブル等8の引張られる
長さが増大する。なお、梃子の支点36-hは、全方向に
回転する梃子の支点である。また、免震皿は、すり鉢型
のものと球面型のものとが考えられるが、重りの周期を
建てられる敷地の地盤種別1種、2種、3種の地盤周期
に合わせることを考えると、免震皿は球面型のものが適
している。図89−15は、増幅器として歯車が用いら
れた場合の実施例であり、地震センサー振幅装置がバネ
復元型の場合を示している。地震時に重り20が振動す
ると、その振幅が重り20に付けられたラック36−c
から歯車36−dに伝わり、歯車36−dが回転する。
場合により、歯車がもう一つ付けられていることもある
が、その場合には歯車36−dの回転が二つめの歯車3
6−eに伝わる。そして、歯車36−dまたは歯車36
−eに連結されたワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド
等8が引張られる。このとき、ラック36−cに対する
歯車36−dの大きさ、または歯車36−dに対する歯
車36−eの大きさの比に応じて、ワイヤー・ロープ・
ケーブル・ロッド等8の引張られる長さが増大する。図
82−7は、請求項49−4の発明の、増幅器付き地震
センサー振幅装置の実施例である。地震時に重り20が
振動すると、その振幅が重り20に接続されたロッド等
8-dに伝えられ、ついで増幅器の梃子36-bの力点36
-lへと伝えられる。このロッド等8-dにはフレキシブル
ジョイント8-jを設け、重り20の振動の方向に関わら
ず、増幅器の梃子36-bの力点36-lへは一方向の力し
か伝達されないようになっている。またロッド等8と梃
子36-bの力点36-lとの接続箇所は、横長な形状の穴
36-kに、ロッド等8-dの端部8-eが、引張力を伝えら
れる形状で、かつ横長な形状の穴36-kの範囲で自由に
動けるように係り合い、重り20が静止状態の時に、端
部8-eが横長な形状の穴36-kの、重り20に近い側の
端に位置するようになっている。このとき横長な形状の
穴36-kの水平方向の大きさは、重り20の最大振幅よ
り大である。この機構により重り20の振動による力
は、この増幅器以降には固定ピン7のロック部材11を
解除する方向の力しか伝達されないことになる。この増
幅器の梃子36-bによると、力点36-lでの変位は、
(支点36-hから作用点36-j迄の距離)/(支点36
-hから力点36-l迄の距離)倍されて作用点36-jでの
変位となり、作用点36-jに接続されたロッド等8-dへ
伝えられる変位はその分増幅される。但し作用点36-j
での力は、この倍率にて力点36-lでの力が除された値
であるため、その分重り20の重量を大とする必要があ
る。なお、図89−15を除き、図89−12〜89−
14の梃子の支点36-hは、梃子36-bが全方向に回転
できるようなものとなっている。図89−13〜89−
14の梃子36-bの力点が入り込む重り20の挿入部3
6-mも、球面またはすり鉢等の凹形状になっており、梃
子36-bの先端部が追随でき、どの方向からの地震力を
伝達できるようなものとなっている。そのため、これら
の装置は、8.1.2.4.3.の(2)と同様、地震力がどの方向
から働いても、同等の感度(引抜き力または圧縮力の伝
達)を可能にするものである。 (4) 増幅器付き地震センサー振幅装置(その2) 請求項49−5項記載の発明は、増幅器付の地震センサ
ー振幅装置の発明であり、図89−16は、その実施例
である。下部が球状で自由に転がることのできる形状の
重り20を免震皿上に乗せ、その上部に梃子36-bの力
点が入り込む挿入部36-mを設ける。地震力を受けて重
り20が転がると、力点36-lも連動して動き、これに
よって梃子36-bの作用点36-jも動くことになる。こ
のとき力点36-lの動きの振幅は、地震変位振幅に加
え、重り20(及び挿入部36-m)の回転が力点36-b
に与える変位分とからなる。この力点36-lの振幅が、
力点36-lから支点36-hの距離と支点36-hから作用
点36-jの距離との比に応じて増幅され、作用点36-j
の動きの振幅となる。この2重に増幅された作用点36
-jの動きによって、接続されているワイヤー・ロープ・
ケーブル等8の引っ張られる長さが増大する。なお、梃
子の支点36-hは、全方向に回転する梃子の支点であ
る。また梃子36-bの力点が入り込む重り20の挿入部
36-mも、球面またはすり鉢等の凹形状になっており、
梃子36-bの先端部が追随でき、全方向からの地震力を
伝達できるようなものとなっている。またこの方式で
は、重り20自体が自由に転がることができるため、図
89−14等で使用されている重り20下のボール(ベ
アリング)5-eを無しにできる。 8.1.3. 連動作動型固定装置 図60、図70〜77は、連動作動型固定装置の実施例
を示している。連動作動型固定装置は、複数個の固定装
置からなり、各固定装置の固定ピン同士が、相互に連動
して作動することを特徴とするものである。複数の固定
装置を、相互に連動させずに一つの構造体に設置した場
合、地震力が働いたときに、各固定装置が同時に解除さ
れるとは限らず、その場合、構造体は固定されている箇
所を中心に、ねじれた動きをしてしまう。連動作動型固
定装置の開発は、その問題を解消するために、各固定ピ
ンが同時に解除するようにする方法を考えたものであ
る。 8.1.3.1. 連動作動型固定装置 この連動作動型固定装置は、上記の8.1.1.の剪断ピン
型固定装置だけに使用可能なものである。図60は、請
求項49−6項記載の発明の実施例を示している。剪断
ピン型固定装置を含む複数の固定装置からなり、それぞ
れの固定ピン7が相互に連動する仕組みをもつ固定装置
である。固定ピン同士を連動させることによって、複数
の固定装置を同時に解除させようとするものである。具
体的には、剪断ピン型固定装置の固定ピン7-sと、それ
以外の固定装置の、固定ピン7をロックする部材11
(以下、「ロック部材」と言う)とが相互にワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等8で繋がり、引張用のバネ
等(バネ、ゴム、磁石等)9-tによって引っ張られてい
る。ロック部材11には、固定ピン7が貫通できる大き
さのロック孔11-vが開けられており、ロック孔11-v
の縁(へり)と、固定ピン7に設けられた欠き込み・溝
・窪み7-cとが嵌まり込むことにより、固定ピン7がロ
ックされている。また、ロック部材11は、固定ピンの
ロックまたは解除する方向にスライドできるようにされ
ている。地震時に、地震力によって前記剪断ピン型固定
ピン7-sが折れるか切れるかすると、重力またはバネ等
(バネ・ゴム・磁石等)9-tの力により外れ、前記ワイ
ヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8が緩み、このワイ
ヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8で連動している他
の固定ピン7のロック部材11が、引張用のバネ等9-t
により引張られて固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-c
から外れ、固定ピン7のロックが解除される。そして、
この固定ピン7に付けられた圧縮用のバネ等(バネ、ゴ
ム、磁石等)9-c(引張用のバネ等9-tの場合も当然考
えられる)により、固定ピン7が外れて、免震される構
造体1の固定が解除される。また、固定装置Gが免震さ
れる構造体1と免震される構造体を支持する構造体2に
対して図とは逆向きに取り付けられ、ワイヤー・ロープ
・ケーブル・ロッド等8も逆になる場合もある。この発
明は、8.1.2.地震センサー(振幅)装置装備型固定装
置、8.2.風作動型固定装置にも適用できるものである。
これら、8.1.2.、8.2.、8.3.の固定装置が複数個用いら
れる場合には、電気指令、メカニカル指令等によって各
固定装置を同時に作動させる方法を採ることもある。こ
の装置の開発により、剪断ピン型の固定装置の欠陥であ
る剪断ピン2個以上設置の場合の問題を解決する。つま
り、複数の固定ピンが同時に切断されない場合、切断さ
れなかった(ロック解除されなかった)固定ピンによっ
て、地震力が働くと、固定されている箇所を中心に、捩
れた動きをする。その欠点を解消するためには、同時に
固定ピンを解除する形が求められた。この装置は、この
問題を解決する。 8.1.3.2. 連動作動型固定装置 以下に説明する連動作動型固定装置〜は、上記の8.
1.1.の剪断ピン型固定装置だけでなく、8.1.2.以下に説
明される地震センサー(振幅)装置装備型固定装置にお
いても使用可能なものである。図70〜71は、請求項
49−7項記載の発明の、連動作動型固定装置の実施
例を示している。風揺れ等を防止する固定装置が2個以
上用いられ、各固定ピンには、それをロックする機能を
もった部材(ロックピン・ロック弁等、以下、「ロック
部材」と呼ぶ)が、固定ピンのロックまたは解除する方
向にスライドできるような状態で、組み合わされてい
る。ロック部材同士は、ワイヤー・ロープ・ケーブル・
ロッドまたレリーズ等で連結されている。地震時に、こ
のロック部材の一つに、固定ピンのロックを解除する方
向(押出し方向、または引抜き方向)に作用すると、ワ
イヤー・ロープ・ケーブル・ロッドまたレリーズ等の連
結により、それぞれの固定ピンのロック部材が、同時
に、それぞれの各固定装置を解除する仕組みである。こ
の装置は、 8.1.2.の地震センサー(振幅)装置装備型
(固定装置用)と、8.1.1.の剪断ピン型(固定装置用)
とに分かれ、以下に説明する。 (1) 地震センサー(振幅)装置装備型 図70は、地震センサー(振幅)装置(8.1.2.)を装備し
た連動作動型固定装置の実施例を示している。図70
は、ロック部材が、ロックピンである場合のものであ
る。ロック部材11には、固定ピン7をロックするため
の、固定ピン7が貫通できる大きさのロック孔11-vが
開けられており、固定ピン7に設けられた欠き込み・溝
・窪み7-cにロック孔11-vの縁が嵌まり込むことによ
り、固定ピン7がロックされている。ロック部材11同
士は、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8で連結
されており、ロックが解除される方向に連動し、その逆
方向にはバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9で戻り、地震
時に、地震センサー振幅装置(振り子型13、重力復元
型14、バネ復元型15)(8.1.2.4.参照)の振動する
重り20が、直接またそれに連動した部材を介して(例
えば、図68のように作用部(押出し部・引張り部等)
17を介して、また、図72のようにレリーズ8-r内の
ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8と繋がれ
て)、ロック部材11の一つに、ロック部材11を解除
する方向に(図70中の白抜き矢印の押出し、また引抜
き方向に)作用し、そのロック部材11にあけられたロ
ック孔11-vに、嵌め込まれてロックされている各固定
ピン7が同時に解除される。また、各ロック部材11
が、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8のかわり
にレリーズ等8-rで連結される場合は、そのレリーズ等
8-rにより押出し方向と引張り方向の両方向に連動可能
である。なお、ロック部材11のロック解除の方向の逆
方向には、いずれかのロック部材11の一つにバネ等9
を付けて復元させる必要はある。図83は、8.1.2.2.4.
2)の固定装置が二個以上設置され、連動作動する場合
の実施例を示している。2つ以上の、この自動復元型固
定装置において、固定ピン7をロックしている第1のロ
ック部材7-l同士をワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッ
ドまたはレリーズ等8-rで繋ぎ、片方が動くと他方も動
くように構成する。 (2) 剪断ピン型 図71は、8.1.1.の剪断ピン型固定装置を含む複数の固
定装置からなる連動作動型固定装置の実施例を示してい
る。欠き込み・溝・窪み7-cにロック部材のロック孔1
1-vの縁に嵌め込まれてロックされている剪断ピン型固
定ピン7-sが、地震時に、折れるか切れるかして、重力
またはバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-tの力により外
れると、ロック孔11-vの縁に嵌まっていた固定ピン7
-sの欠き込み・溝・窪み7-cの形状により、ロック部材
11が押し出される等して、その動きが、ワイヤー・ロ
ープ・ケーブル・ロッドまたはレリーズ等8によって、
他の固定装置のロック部材11を、固定ピンのロックを
解除する方向に連動させ、それにより、各固定ピン7が
同時に解除される。 8.1.3.3. 連動作動型固定装置 図72〜73は、請求項49−8項記載の発明の、連動
作動型固定装置の実施例を示している。風揺れ等を防
止する複数個の固定装置において、各固定ピンをロック
する機能の複数個のロック孔11-vを持ったロック部材
が、固定ピンをロックまたは解除する方向に可動(スラ
イド)できるようになっており、地震時にロック部材が
押し出されるか引き戻されるかすると、ロックする機能
をもつロック孔11-vから、それぞれの固定ピンが外れ
て、同時に解除されるというものである。ロック部材の
形態としては、固定装置の数に応じ、枝分かれのないも
の、三つ又、四つ又、またそれ以上に枝分かれしたもの
などが考えられる。この装置は、 8.1.2.の地震センサ
ー(振幅)装置装備型(固定装置用)と、8.1.1.の剪断
ピン型(固定装置用)とに分かれ、以下に説明する。 (1) 地震センサー(振幅)装置装備型 図72は、地震センサー(振幅)装置(8.1.2.)を装備し
た連動作動型固定装置の実施例を示している。地震時
に、地震センサー振幅装置(振り子型13、重力復元型
14、バネ復元型15)の振動する重り20が、直接ま
たそれに連動した部材を介して(例えば、図68のよう
に作用部(押出し部・引張り部等)17を介して、ま
た、図72のようにレリーズ8-r内のワイヤー・ロープ
・ケーブル・ロッド等8と繋がれて)、ロック部材11
の端部の一つに、ロック部材11を解除する方向に(図
70中の白抜き矢印の押出し、また引抜き方向に)作用
し、そのロック部材11にあけられた複数個のロック孔
11-vの縁に固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cに嵌
まり込むことによりロックされている各固定ピン7が同
時に解除される。なお、ロック部材11のロック解除の
方向とは逆方向に働くバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9
を付けて復元させる必要はある。 (2) 剪断ピン型 図73は、8.1.1.の剪断ピン型固定装置を含む複数の固
定装置からなる連動作動型固定装置の実施例を示してい
る。欠き込み・溝・窪み7-cにロック部材のロック孔1
1-vの縁が嵌め込まれてロックされている剪断ピン型固
定ピン7-sが、地震時に、折れるか切れるかして、重力
またはバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-tの力により外
れると、ロック孔11-vの縁に嵌まっていた固定ピン7
-sの欠き込み・溝・窪み7-cの形状により、ロック部材
11が押し出される等して、固定ピンの解除方向に動
き、このロック部材11の他のロック孔11-vの縁に嵌
まっていた各固定ピン7が同時に解除される。なお、図
73は、分岐のないロック部材に、2つのロック孔11
-vが開けられている場合であり、図72は、三つ又、四
つ又、またそれ以上にわかれているロック部材に個々に
ロック孔11-vをもち、地震時に同時に解除される場合
である。当然のように、図73においても、図72と同
様に、三つ又、四つ又、またそれ以上にわかれているロ
ック部材が考えられる。 8.1.3.4. 連動作動型固定装置 図74〜77は、請求項49−9項記載の発明の連動作
動型固定装置の実施例を示している。風揺れ等を防止
する複数個の固定装置において、各固定ピンをロックす
る機能の複数個のロック孔11-vを持ったロック部材
が、ロック部材の一つの点を軸にして回転できるように
取付けられており、地震時に、ロック部材を回転方向へ
押出すか引戻すかすることにより、それぞれの固定装置
が同時に解除されるものである。ロック部材の形態とし
ては、固定装置の数に応じ、 枝分かれのないもの、三
つ又、四つ又、またそれ以上に枝分かれしたものなどが
考えられる。図74、図75は、ロック部材が枝分かれ
していない場合であり、図76は、ロック部材が三つ又
に、図77は、四つ又に分かれている場合である。この
装置は、 8.1.2.の地震センサー(振幅)装置装備型
(固定装置用)と、8.1.1.の剪断ピン型(固定装置用)
とに分かれ、以下に説明する。 (1) 地震センサー(振幅)装置装備型 図74、76は、地震センサー(振幅)装置(8.1.2.)を
装備した連動作動型固定装置の実施例を示している。図
74は、ロック部材が枝分かれしていない場合のもので
ある。回転できるロック部材の両端に固定ピン7をロッ
クするためのロック孔11-vがあり、地震時に、地震セ
ンサー振幅装置の、地震時に自由に振動する重り20
が、直接またはそれに連動する部材を介して(例えば、
図68のように作用部(押出し部・引張り部等)17を
介して、また、図72のようにレリーズ8-r内のワイヤ
ー・ロープ・ケーブル・ロッド8と繋がれて)、ロック
部材11の一端を、固定ピンからロックが外れる回転方
向(図74中の白抜き矢印の押出し方向、または引抜き
方向)に作動させることにより、そのロック部材11に
あけられた複数個のロック孔11-vの縁に固定ピン7の
欠き込み・溝・窪み7-cに嵌まり込むことによりロック
されている各固定ピン7が同時に解除される。なおロッ
ク部材に、ロック解除とは逆の回転方向に働くバネ等
(バネ・ゴム・磁石等)9を付けて、復元力をもたせる
必要がある。図76は、ロック部材が枝分かれしている
場合のものである。三つ又、四つ又、またそれ以上に枝
分かれし、その分岐した個々の端部に固定ピン7をロッ
クするためのロック孔11-vをもったロック部材が、ロ
ック部材の一つの点11-xを軸として回転できるように
取付けられており、地震時に、地震センサー振幅装置
(振り子型13、重力復元型14、バネ復元型15)の
振動する重り20が、直接またそれに連動した部材を介
して(例えば、図68のように作用部(押出し部・引張
り部等)17を介して、また、図72のようにレリーズ
8-r内のワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8と繋
がれて)、このロック部材11の枝分かれした一つに、
固定ピン7のロックを解除する回転方向(図76中の白
抜き矢印の押出し、また引抜き方向)へ作用し、そのロ
ック部材11にあけられた複数個のロック孔11-vの縁
に固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cに嵌まり込むこ
とによりロックされている各固定ピン7が同時に解除さ
れる。なお、ロック部材11にロック解除と逆回転方向
に働くバネ等9を付けて、復元力を持たせる必要があ
る。 (2) 剪断ピン型 図75、77は、8.1.1.の剪断ピン型固定装置を含む複
数の固定装置からなる連動作動型固定装置の実施例を示
している。図75は、ロック部材が枝分かれしていない
場合のものである。欠き込み・溝・窪み7-cにロック部
材のロック孔11-vの縁が嵌め込まれてロックされてい
る剪断ピン型固定ピン7-sが、地震時に、折れるか切れ
るかして、重力またはバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9
-tの力により外れると、ロック孔11-vの縁に嵌まって
いた固定ピン7-sの欠き込み・溝・窪み7-cの形状によ
り、ロック部材11が押し出される等して、固定ピンの
解除方向に回転し、このロック部材11の他のロック孔
11-vの縁に嵌まっていた各固定ピン7が同時に解除さ
れる。図77は、ロック部材が枝分かれしている場合の
ものである。欠き込み・溝・窪み7-cにロック部材のロ
ック孔11-vの縁が嵌め込まれてロックされている剪断
ピン型固定ピン7-sが、地震時に、折れるか切れるかし
て、重力またはバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-tの力
により外れると、ロック孔11-vの縁に嵌まっていた固
定ピン7-sの欠き込み・溝・窪み7-cの形状により、ロ
ック部材11が押し出される等して、固定ピンの解除方
向に回転し、このロック部材11の他のロック孔11-v
の縁に嵌まっていた各固定ピン7が同時に解除される。
なお、図70〜77の平面図中の※印の付いた鉤矢印
は、その下の断面図の切断方向を表しているものであ
る。以上の8.1.3.2.連動作動型固定装置〜8.1.3.4.連
動作動型固定装置の地震センサー振幅装置(振り子型
13、重力復元型14、バネ復元型15)において、そ
のロック部材11の解除に対する感度を自由に変えられ
るように、作用部(押出し部・引張り部等)17とロッ
ク部材11との距離を、スライド装置24等を設けて調
整可能にしておくか、地震センサー振幅装置の重り20
とロック部材とを繋いでいるレリーズ8-r内のワイヤー
・ロープ・ケーブル・ロッド8の長さ(弛みの有無)を
調整可能にしておくかにより、または、振り子型等の地
震センサー振幅装置を用いる場合には、振り子の吊り長
さを調整可能にしておく等の方法により、固定装置の感
度(どれだけの地震力になると固定が解除されるか)を
自由に設定できるようにすることが可能である。 8.1.3.5. 連動作動型固定装置 請求項49−10項記載の発明は、地震時に、地震セン
サーからの電気信号により、同時に1個もしくは複数個
の固定ピンが解除される方式の連動作動型固定装置であ
る。固定の解除の仕方に関して、次の2種類に分かれ
る。 (1) 電気で固定ピン自体が解除されるもの 地震時に、地震センサーからの電気信号により、1個も
しくは複数個の固定ピン自体が解除されるもの。 (2) 電気で固定ピンのロックのみが解除されるもの 地震時に、地震センサーからの電気信号により、1個も
しくは複数個の固定ピンのロックが解除され、固定ピン
自体は、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)及び地震力等に
より解除されるもの。 (1) の固定ピンの解除は、速やかさを要求され、大きな
電力等を要求されるが、(2) の固定ピンのロック解除の
みの場合には、(1)の固定ピンの解除の場合に比べて少
ない電力で済み、また簡易な機構で済む。請求項49−
10は、(2)の電気で固定ピンのロックのみが解除され
る場合の発明である。 8.2. 風作動型固定装置 請求項49−11項記載の風作動型固定装置は、地震時
および風のない通常時は免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体との固定を解除しており、一定
以上の風圧時にのみ、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定するという型の固定装置
である。風作動型固定装置は、以下のように分けられ
る。 (1) 固定装置の固定作動方式 風作動型固定装置も、風そのものの力で反応(作動)す
る 1)風力反応型と、風センサーからの電気等の指令で
作動する 2)風センサー型と、風そのもの力で発電して
作動する 3)風力発電型に分かれる。 1) 風力反応型(8.2.2.油圧型、8.2.3.機械型) 2) 風センサー装備型(8.2.1.風センサー装備型固定装
置、8.2.4.電気型) 3) 風力発電機型(8.2.5. 風力発電機型風センサー装備
型) (2) 固定ピン等の固定装置の作動部制御方式(直接方式
・間接方式) 以上のそれぞれは、固定ピン等の固定装置の作動部の解
除に関して、風力・風センサーからの力で、固定装置の
作動部自体を直接制御する直接方式と、固定装置の作動
部のロックを制御する間接方式とに分かれる。 1) 間接方式:固定ピン等の固定装置の作動部のロック
のみ解除するタイプ 2) 直接方式:固定ピン等の固定装置の作動部の解除を
直接行うタイプ (3) 間接方式のロック形式について 上記の間接方式について、固定ピン等の固定装置の作動
部のロック部材は、ロック形状から、8.1.の地震作動型
固定装置と同様に、次の2つに分けられる。 1) ロックピン方式 2) ロック弁方式 以上のそれぞれは、固定装置の作動部のロック方式か
ら、8.1.と同様に、次の2つに分けられる。 1) 一段ロック方式 2) 二段以上ロック方式 さらに、以上のそれぞれは、ロックの個数から、8.1.と
同様に、次の2つに分けられる。 1) 一重ロック方式 2) 二重以上ロック方式 また、以上のすべての方式に遅延器付き((1)の2)、ま
たは8.5.参照)が考えられる。 8.2.1. 風センサー装備型固定装置(一般型) 請求項50項は、風センサーを装備した固定装置(風セ
ンサー装備型固定装置)の発明である。具体的に言え
ば、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを固定して、風揺れ等を防止する固定装置におい
て、風センサーによって、ある一定以上の風圧時にの
み、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを固定し、風揺れ等を防止するように構成されて
なることを特徴とする風作動型固定装置である。固定ピ
ン型固定装置(8.参照)の場合には、風センサーの反
応によって、一定以上の風力また風圧になると、固定ピ
ン7が挿入部7-vに挿入され、免震される構造体Aを固
定し、一定以下の風力また風圧になると、固定ピン7が
また解除されるものである。油空圧シリンダー型固定装
置(8.参照)の場合には、風センサーの反応によっ
て、一定以上の風力また風圧になると、油空圧シリンダ
ー型固定装置の弁が閉じられ、免震される構造体Aを固
定し、一定以下の風力また風圧になると、弁がまた解除
されるものである。 (1) 直接方式 直接方式は、風力・風センサーからの力または指令によ
り、固定ピン等の固定装置の作動部自体を直接制御する
方式である。 1) 固定ピン型固定装置 図59(e)〜(h)は、風作動型固定装置のうち、固定ピン
型固定装置の実施例である。この図59(e)〜(h)の例で
は、ピストン状部材2-p、1-pを固定ピン7が直接ロッ
クし、免震される構造体1と免震される構造体を支持す
る構造体2とを固定する。図59(e)(f)は固定ピン7が
ピストン状部材2-p、1-pに設けられた固定ピン挿入部
7-vに挿入され、ロックされる場合の例、図59(g)は
固定ピン7の先端7-w、及びピストン状部材2-p、1-p
の固定ピン7の先端7-wが突き当たる部分が摩擦抵抗の
大きくなるような形状であり、相互にかみ合ってロック
される摩擦型固定装置の場合の例、図59(h)は固定ピ
ン7がピストン状部材2-p、1-pに設けられたすり鉢形
状・球面形状等の凹形態の挿入部7-vmに挿入され、地
震後の残留変位に対処した場合(8.6.(1)(2)参照)の例
である。この固定装置Gは、免震される構造体1と、免
震される構造体を支持する構造体2との間に設置され、
図59(e)、59(g)では、免震される構造体を支持する
構造体2の部材からなるピストン状部材2-pが、ユニバ
ーサル回転接点2-xを介して、免震される構造体を支持
する構造体2に設置された支持部材2-gに接続されてお
り、免震される構造体1の部材からなるその挿入筒1-a
が、支持部材1-g及びユニバーサル回転接点1-xを介し
て、免震される構造体1に設置された支持部材1-gに接
続されている。図59(f)、59(h)では、免震される構
造体1の部材からなるピストン状部材1-pが、ユニバー
サル回転接点1-xを介して、免震される構造体1に設置
された支持部材1-gに接続されており、免震される構造
体を支持する構造体2の部材からなるその挿入筒2-a
が、支持部材2-g及びユニバーサル回転接点2-xを介し
て、免震される構造体を支持する構造体2に設置された
支持部材2-gに接続されている。これらは免震される構
造体1及び免震される構造体を支持する構造体2と、固
定装置Gとの関係が、左右あるいは上下に入れ替わった
対称型である。この固定ピン7は風センサー7-qとワイ
ヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8によって連動し、
通常はバネ等9-tによりピストン状部材2-p、1-pをロ
ックしない機構になっている。風センサー7-qが一定以
上の風圧を感知すると、固定ピン7がワイヤー・ロープ
・ケーブル・ロッド等8から、ピストン状部材2-p、1
-pをロックする方向の力を受け、固定装置Gをロック
し、免震される構造体1と免震される構造体を支持する
構造体2とを固定し、風センサー7-qが風圧が一定以下
になったことを感知すると、固定ピン7がワイヤー・ロ
ープ・ケーブル・ロッド等8から、ピストン状部材2-
p、1-pをロックする方向の力を受けなくなり、固定装
置Gのロックを解除し、免震される構造体1と免震され
る構造体を支持する構造体2との固定を解除して、通常
の状態へ戻す機構である。このとき風センサー7-qが風
圧が一定以下になったことを感知してから、一定の時間
をおいて固定装置を解除させるための、タイマーを設け
る場合もある。図59−1(c)〜(d)((c)は直接方式、
(d)は間接方式であるが合わせて説明すると)は、風作
動型固定装置のうち、固定ピン型固定装置の実施例で、
共に風センサー7-qからの信号により作動する電気型で
ある。この図59−1(c)〜(d)の例では、ピストン状部
材2-p、1-pを固定ピン7が直接ロックし、免震される
構造体1と免震される構造体を支持する構造体2とを固
定するが、図59−1(c)は固定ピン7の先端7-w、及
びピストン状部材2-p、1-pの固定ピン7の先端7-wが
突き当たる部分が摩擦抵抗の大きくなるような形状であ
り、相互にかみ合ってロックされる摩擦型固定装置の場
合の例、図59−1(d)は固定ピン7がピストン状部材
2-p、1-pに設けられたすり鉢形状・球面形状等の凹形
態の挿入部7-vmに挿入され、地震後の残留変位に対処
した場合(8.6.(1)(2)参照)の例である。図59−1
(c)では、免震される構造体を支持する構造体2の部材
からなるピストン状部材2-pが、ユニバーサル回転接点
2-xを介して、免震される構造体を支持する構造体2に
設置された支持部材2-gに接続されており、免震される
構造体1の部材からなるその挿入筒1-aが、支持部材1
-g及びユニバーサル回転接点1-xを介して、免震される
構造体1に設置された支持部材1-gに接続されている。
このタイプにも図59(e)〜(h)の場合と同様に、免震さ
れる構造体1及び免震される構造体を支持する構造体2
と、固定装置Gとの関係が、左右あるいは上下に入れ替
わった対称型がある。図59−1(d)についても、図5
9−1(c)と同様に対称型がある。通常時この固定ピン
7は、バネ等9-t、9-cにより、ピストン状部材2-p、
1-pをロックしない機構になっている。風センサー7-q
が一定以上の風圧を感知すると、図59−1(c)では固
定装置自動制御装置(電磁石)22-aが作動し、固定ピ
ン7にピストン状部材2-p、1-pをロックする方向の力
を加えることで固定装置Gをロックし、図59−1(d)
ではロック部材自動制御装置(モーター)46が作動
し、固定ピン7がすり鉢形状・球面形状等の凹形態の挿
入部7-vmから脱しないよう、ロック部材11を動かし
て固定ピン7をロックすることで固定装置Gをロック
し、免震される構造体1と免震される構造体を支持する
構造体2とを固定し、風センサー7-qが風圧が一定以下
になったことを感知すると、図59−1(c)では固定装
置自動制御装置(電磁石)22-aが作動を止め、固定ピ
ン7は固定装置Gを解除し、図59−1(d)ではロック
部材自動制御装置(モーター)46が作動を止め、ロッ
ク部材11を動かして固定ピン7をロックを解除して固
定装置Gを解除し、免震される構造体1と免震される構
造体を支持する構造体2との固定を解除して、通常の状
態へ戻す機構である。このとき風センサー7-qが風圧が
一定以下になったことを感知してから、一定の時間をお
いて固定装置を解除させるための、タイマーを設ける場
合もある。 2) 油空圧シリンダー型固定装置 図59−4は、風作動型固定装置のうち、油空圧シリン
ダー型固定装置の実施例である。この固定装置Gは、免
震される構造体1と、免震される構造体を支持する構造
体2との間に設置され、図59−4(a)では、筒中を液
体・気体等をほぼ漏らさずにスライドする、免震される
構造体を支持する構造体2の部材からなるピストン状部
材2-pが、ユニバーサル回転接点2-xを介して、免震さ
れる構造体を支持する構造体2に設置された支持部材2
-gに接続されており、免震される構造体1の部材からな
るその挿入筒1-aが、支持部材1-g及びユニバーサル回
転接点1-xを介して、免震される構造体1に設置された
支持部材1-gに接続されている。図59−4(b)では、
筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドする、免
震される構造体1の部材からなるピストン状部材1-p
が、ユニバーサル回転接点1-xを介して、免震される構
造体1に設置された支持部材1-gに接続されており、免
震される構造体を支持する構造体2の部材からなるその
挿入筒2-aが、支持部材2-g及びユニバーサル回転接点
2-xを介して、免震される構造体を支持する構造体2に
設置された支持部材2-gに接続されている。これらは免
震される構造体1及び免震される構造体を支持する構造
体2と、固定装置Gとの関係が、左右あるいは上下に入
れ替わった対称型である。さらに、この挿入筒1-a、2
-aの、ピストン状部材2-p、1-pにより仕切られた端と
端とは、管1-e、2-eで繋がれており、この途中にこの
固定装置Gをロックする弁(固定弁)として、電動弁、
電磁弁、機械式弁、油圧式弁等7-efが設置される。こ
の弁(固定弁)7-efは、風センサー7-qと信号線7-ql
によって連動し(電動弁・電磁弁等の電気式の場合は、
風センサー7-qと電線等によって連動し、機械式弁・油
圧式弁の場合は、風センサー7-qとワイヤー・ロープ・
ケーブル・ロッド等または油空気の通る管によって連動
し)、その指令・動きによって開閉するものである。通
常この電動弁、電磁弁、機械式弁、油圧式弁等7-efは
開いており、挿入筒1-a、2-a内の液体あるいは気体
は、自由に管1-e、2-e内を移動できる。風センサー7
-qが一定以上の風圧を感知すると、連動するこの電動
弁、電磁弁、機械式弁、油圧式弁等7-efが閉じて固定
装置Gをロックし、免震される構造体1と免震される構
造体を支持する構造体2とを固定し、風センサー7-qが
風圧が一定以下になったことを感知すると、連動するこ
の電動弁、電磁弁、機械式弁、油圧式弁等7-efが再び
開いて固定装置Gのロックを解除し、免震される構造体
1と免震される構造体を支持する構造体2との固定を解
除して、通常の状態へ戻す機構である。このとき風セン
サー7-qが風圧が一定以下になったことを感知してか
ら、一定の時間をおいて固定装置を解除させるための、
タイマーまたは遅延器(8.5.参照)を設ける場合もあ
る。 (2) 間接方式(ロック解除型) 間接方式は、風力・風センサーからの力または指令によ
り、固定ピン等の固定装置の作動部のロックを制御する
方式である。 a) 一般 請求項50−1は、固定装置とロック部材の組合せの場
合である。免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する固定装置
において、風センサー等で一定以上の風圧を感知する
と、固定装置の作動部をロックするロック部材を働かせ
て固定装置をロックし、免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体とを固定するように構成されて
なることを特徴とする風センサー装備型固定装置であ
る。 b) 固定ピン型の場合 請求項50−1−2は、固定ピンとロック部材の組合せ
の場合である。固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一
方を免震される構造体に、もう一方を免震される構造体
を支持する構造体に設け、免震される構造体と免震され
る構造体を支持する構造体とを、挿入部に固定ピンを挿
入することよって固定して、風揺れ等を防止する固定装
置において、風センサー等で一定以上の風圧を感知する
と、固定ピンをロックするロック部材を働かせて固定ピ
ンをロックし、免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体とを固定するように構成されてなること
を特徴とする風センサー装備型固定装置である。 c) 地震力による自動復元型 特に、この間接方式の発明は、請求項50−1−3の、
風作動型の固定ピン型固定装置において、固定ピンの挿
入部が、すり鉢形状・球面形状等の凹形状をなし、地震
力によって固定ピンの自動復元を可能にする風作動型固
定装置の発明と組合せることにより、より省電力となり
効果的である。請求項50−1−2項記載の風作動型固
定ピン型固定装置において、固定ピンの挿入部が、すり
鉢形状・球面形状等の凹形状をなすことを特徴とする風
センサー装備型固定装置であり、8.1.2.2.3. 地震力に
よる自動復元型(請求項41項記載)と同じ内容のもの
である。固定装置をロックするロック部材が、ロック
弁、ロックピンとに分れることから、以下のようにロッ
ク弁方式、ロックピン方式との2つに分れる。 1) ロック弁方式 請求項50−2は、請求項50−1−2項〜50−1−
3項記載の風作動型の固定ピン型固定装置において、固
定ピンを支持する筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずに
スライドするピストン状部材を伴った固定ピンのロック
を、この筒の端と端とを繋ぐ管か、ピストン状部材に開
いている孔かに設けた、または両方に設けたロック弁を
風センサー等と連動して閉じることにより、行うことに
より構成されてなることを特徴とする風作動型固定装置
である。具体的に、地震力による自動復元型の場合で説
明すると、固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を
免震される構造体に、もう一方を免震される構造体を支
持する構造体に設け、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の
凹形状挿入部に固定ピンを挿入することよって固定し
て、風揺れ等を防止する固定装置において、固定ピンの
支持部は、筒部とその中に入るピストン状部材からな
り、筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドする
ピストン状部材をもった固定ピンが、その筒に挿入さ
れ、その外に固定ピン先端が突き出ており、さらに、こ
の筒の端と端とは管で繋がれているか、ピストン状部材
に孔が開いているかしており、すり鉢形状・球面形状等
の凹形状挿入部によって、地震時に自由に上がり下がり
する固定ピンに、この固定ピンをロックするロック弁
(ロック部材)が、この管か、ピストン状部材の孔に、
または両方に付いており、風センサー等で一定以上の風
圧を感知すると、このロック弁(ロック部材)が閉じて
固定ピンをロックし、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定するように構成されてい
る。 2) ロックピン方式 請求項50−3項は、固定ピンの挿入部と固定ピンのう
ち、一方を免震される構造体に、もう一方を免震される
構造体を支持する構造体に設け、免震される構造体と免
震される構造体を支持する構造体とを、すり鉢形状・球
面形状等の凹形状挿入部に固定ピンを挿入することよっ
て固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、す
り鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部によって、地震時
に自由に上がり下がりする固定ピンに、この固定ピンを
ロックするロックピン(ロック部材)が付いており、風
センサー等で一定以上の風圧を感知すると、このロック
ピンを作動させて固定ピンをロックし、免震される構造
体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するよ
うに構成されている。図59−1(c)〜(d)((c)は直接
方式、(d)は間接方式であるが合わせて説明すると)
は、請求項50−3の発明による風作動型固定装置のう
ち、固定ピン型固定装置の実施例で、共に風センサー7
-qからの信号により作動する電気型である。この図59
−1(c)〜(d)の例では、ピストン状部材2-p、1-pを固
定ピン7が直接ロックし、免震される構造体1と免震さ
れる構造体を支持する構造体2とを固定するが、図59
−1(c)は固定ピン7の先端7-w、及びピストン状部材
2-p、1-pの固定ピン7の先端7-wが突き当たる部分が
摩擦抵抗の大きくなるような形状であり、相互にかみ合
ってロックされる摩擦型固定装置の場合の例、図59−
1(d)は固定ピン7がピストン状部材2-p、1-pに設け
られたすり鉢形状・球面形状等の凹形態の挿入部7-vm
に挿入され、地震後の残留変位に対処した場合(8.6.
(1)(2)参照)の例である。図59−1(c)では、免震さ
れる構造体を支持する構造体2の部材からなるピストン
状部材2-pが、ユニバーサル回転接点2-xを介して、免
震される構造体を支持する構造体2に設置された支持部
材2-gに接続されており、免震される構造体1の部材か
らなるその挿入筒1-aが、支持部材1-g及びユニバーサ
ル回転接点1-xを介して、免震される構造体1に設置さ
れた支持部材1-gに接続されている。このタイプにも図
59(e)〜(h)の場合と同様に、免震される構造体1及び
免震される構造体を支持する構造体2と、固定装置Gと
の関係が、左右あるいは上下に入れ替わった対称型があ
る。図59−1(d)についても、図59−1(c)と同様に
対称型がある。通常時この固定ピン7は、バネ等9-t、
9-cにより、ピストン状部材2-p、1-pをロックしない
機構になっている。風センサー7-qが一定以上の風圧を
感知すると、図59−1(c)では固定装置自動制御装置
(電磁石)22-aが作動し、固定ピン7にピストン状部
材2-p、1-pをロックする方向の力を加えることで固定
装置Gをロックし、図59−1(d)ではロック部材自動
制御装置(モーター)46が作動し、固定ピン7がすり
鉢形状・球面形状等の凹形態の挿入部7-vmから脱しな
いよう、ロック部材11を動かして固定ピン7をロック
することで固定装置Gをロックし、免震される構造体1
と免震される構造体を支持する構造体2とを固定し、風
センサー7-qが風圧が一定以下になったことを感知する
と、図59−1(c)では固定装置自動制御装置(電磁
石)22-aが作動を止め、固定ピン7は固定装置Gを解
除し、図59−1(d)ではロック部材自動制御装置(モ
ーター)46が作動を止め、ロック部材11を動かして
固定ピン7をロックを解除して固定装置Gを解除し、免
震される構造体1と免震される構造体を支持する構造体
2との固定を解除して、通常の状態へ戻す機構である。
このとき風センサー7-qが風圧が一定以下になったこと
を感知してから、一定の時間をおいて固定装置を解除さ
せるための、タイマーを設ける場合もある。図59−3
は、請求項50−3の発明による風作動型固定装置のう
ち、固定ピン型固定装置の実施例で、風センサー7-qか
らの信号により作動する電気型である。図59−1(c)
〜(d)の場合に対して、図59−3の例は、ピストン状
部材1-p、2-pに設けられたラック36-cに組み合わせ
られた固定ピン(の機能を持つ歯車)7に、ロック部材
11をかみ合わせてロックすることで、ピストン状部材
1-p、2-pをロックする機構である。このロック部材1
1を作動させる機構には、ロック部材制御装置(電磁
石)を使用する方法と、ロック部材制御装置(モータ
ー)を使用する方法とがあり、この図59−3は後者の
例である。前者の例は図59−2と同様の機構である。
固定ピン(の機能を持つ歯車)7の歯車の回転軸7-x
は、免震される構造体1と固定ピン7が係合する(免震
される構造体1のラック36-cと噛み合う)ときは、免
震される構造体を支持する構造体2に挿入され、免震さ
れる構造体を支持する構造体2と係合するときは、免震
される構造体1に挿入される。免震される構造体1の部
材からなるピストン状部材1-pが、ユニバーサル回転接
点1-xを介して、免震される構造体1に設置された支持
部材1-gに接続されており、免震される構造体を支持す
る構造体2の部材からなるその挿入筒2-aが、支持部材
2-g及びユニバーサル回転接点2-xを介して、免震され
る構造体を支持する構造体2に設置された支持部材2-g
に接続されている。このタイプにも図59(e)〜(h)の場
合と同様に、免震される構造体1及び免震される構造体
を支持する構造体2と、固定装置Gとの関係が、左右あ
るいは上下に入れ替わった対称型がある。通常時このロ
ック部材11は、バネ等9-tにより、固定ピン7をロッ
クしない機構になっている。風センサー7-qが一定以上
の風圧を感知すると、ロック部材制御装置(電磁石)4
5あるいはロック部材制御装置(モーター)46が作動
し、ロック部材11を固定ピン7をロックする方向に動
かし、この固定ピン7がラック36-cをロックすること
で固定装置Gをロックし、免震される構造体1と免震さ
れる構造体を支持する構造体2とを固定し、風センサー
7-qが風圧が一定以下になったことを感知すると、ロッ
ク部材制御装置(電磁石)45あるいはロック部材制御
装置(モーター)46が作動を止め、固定ピン7のロッ
ク及びラック36-cのロックが解除されて固定装置Gが
解除され、免震される構造体1と免震される構造体を支
持する構造体2との固定を解除して、通常の状態へ戻す
機構である。このとき風センサー7-qが風圧が一定以下
になったことを感知してから、一定の時間をおいて固定
装置を解除させるための、タイマーを設ける場合もあ
る。図86−2〜86−3は、請求項50−3発明によ
る風作動型固定装置のうち、固定ピン型固定装置の実施
例で、風センサー7-qからの信号により作動する電気型
である。この例はすり鉢形状・球面形状等の凹形態の挿
入部7-vmに挿入された固定ピン7に、この固定ピンを
ロックする方向でロック部材11を差し込み、固定装置
Gをロックするタイプである。この固定ピンを作動させ
る機構には、ロック部材制御装置(電磁石)を使用する
方法と、ロック部材自動制御装置(モーター)を使用す
る方法とがあり、図86−2は前者の例、図86−3は
後者の例である。免震される構造体1に設置された固定
装置Gの固定ピン7が、免震される構造体を支持する構
造体2に設けられたすり鉢形状・球面形状等の凹形態の
挿入部7-vmに挿入されており、通常時このロック部材
11は、バネ等9-tにより、固定ピン11をロックしな
い機構になっている。風センサー7-qが一定以上の風圧
を感知すると、ロック部材制御装置(電磁石)45ある
いはロック部材自動制御装置(モーター)46が作動し
てロック部材11を固定ピン7をロックする方向に動か
し、固定ピン7に設けられた欠き込み・溝・窪み7-cへ
差し込むことで固定ピン7をロックし、固定装置Gを作
動させて免震される構造体1と免震される構造体を支持
する構造体2とを固定し、風センサー7-qが風圧が一定
以下になったことを感知すると、ロック部材制御装置
(電磁石)45あるいはロック部材自動制御装置(モー
ター)46が作動を止め、ロック部材11が元に戻って
固定ピン7のロックが解除されることで固定装置Gが解
除され、免震される構造体1と免震される構造体を支持
する構造体2との固定を解除して、通常の状態へ戻す機
構である。このとき風センサー7-qが風圧が一定以下に
なったことを感知してから、一定の時間をおいて固定装
置を解除させるための、タイマーを設ける場合もある。 (3) 風センサーからの連絡方式(油圧型、機械型、電気
型) 風センサーからの反応の送られかたには、8.2.2.のよう
な油圧によるもの(油圧型)、8.2.3.のようなワイヤー
等によるもの(機械型)、8.2.4.のような電気信号によ
るもの(電気型)等があり、1個もしくは複数個の固定
ピンが、同時に作動可能なほうが良い。また、電気型の
場合には、固定ピンがセット(=ロック・固定)された
後、風圧が一定以下になるまでは解除されないだけでな
く、風圧が一定以下になっても、一定時間が経過するま
では解除されないというものも考えられる。直接方式、
間接方式ともに、固定ピンへの風センサーからの反応
(力)の送りかたによって、油圧型、機械型、電気型の
3つの種類に分けられる。また、間接方式も、ロックピ
ン(ロック部材)が固定ピンに差込まれるかたちの固定
装置の、ロック部材を制御するものと、固定ピンがピス
トン状部材として作動する形の固定装置の、ロック弁
(ロック部材)を制御するもの等が考えられる。この間
接方式のメリットは、風センサーが直接固定ピンを作動
させる仕事をしないため、風センサーの出力が小さなも
ので済むことである。さらに、固定ピンがピストン状部
材として作動する固定装置の場合のメリットとしては、
管と弁による遅延効果(8.2.4.(2) 間接方式を参照)を
利用して、地震時に、固定ピンが解除された状態が保た
れやすく、免震性能を下げずに済むということである。
また、変位振幅を抑制するダンパーとして使用して、ダ
ンパー効果を与える場合には、水平ダンパーに比べて本
数が少なくて済む。水平ダンパーを使用する場合は、水
平方向二方向(直交する二方向)に効かせようとする
と、最低二本必要であるが、この方式の場合では、一本
で済み、少ない設置本数で良いという利点もある。 8.2.2. 風センサー装備型固定装置(油圧型) (1) 直接方式 図86は、請求項51−1項記載の発明の、風センサー
装備型固定装置(油圧型)の、直接方式ついての実施例
を示している。風センサーに風圧を受ける板(風圧版)
が設けられており、一定以上の風圧になると、風圧板と
連動している油圧ポンプからの油圧力により、固定装置
が作動し、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを固定するように構成されている。具体的
に述べると、風センサー7-qが免震される構造体Aの屋
上等に設置され、風センサー7-qの機構として、風圧を
受ける板(風圧板)7-rを設け、風圧板7-rが一定以上
の風圧を受けると、風圧板と連動する油圧ポンプ7-tの
ピストン状部材7-pが押され、それにより、ポンプ内を
満たしていた液体が押出され、パイプ等7-ppを通って
固定装置Gを作動させる油圧ポンプ7-uに流れだし、油
圧ポンプのピストン状部材7-pが押され、固定ピン先端
7-wが免震される構造体を支持する構造体2に設けられ
た固定ピンの挿入部7-vに挿入されて免震される構造体
Aが固定される。風圧が一定以下になると、風圧板7-r
は、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cまたは重力の働
きにより、元の位置に戻り、それにより風圧板7-rと連
動する油圧ポンプ7-tのピストン状部材7-pも元の位置
に戻る。それによって液体も引き戻され、固定装置Gの
油圧ポンプ7-u内のピストン状部材7-pを戻し、免震さ
れる構造体Aの固定が解除される。この固定装置Gの感
度は、風圧板7-rと連動する油圧ポンプ7-tと、固定装
置Gを作動させる油圧ポンプ7-uとの、シリンダーの大
きさの関係で決まる。つまり、固定装置Gを作動させる
油圧ポンプ7-uに比べて、風圧板と連動する油圧ポンプ
7-tのシリンダーを大きくすればするほど、固定装置G
は風力に対して敏感になる。また、固定装置が一定以上
の風圧にのみ作用するようにするためには、風圧板7-r
と油圧ポンプ7-tの間に遊びを設け、一定以上の風圧時
にのみ油圧ポンプに作用する形をとればよい。なお、風
圧板7-rとそれに連動する油圧ポンプ7-tは、尾翼7-y
を付け、回転心棒7-xの上に乗せることにより、風見鶏
のように回転して、常に風上に風圧板7-rを向ける形を
とることができ、それにより、この装置は、あらゆる方
向の風に対応しうるものとなる。なお、油圧型と呼んで
はいるものの、ポンプ内を満たす液体等は、油以外の液
体でもよく、さらに気体でも良い。また、風センサーの
中、または風センサーと固定装置の間、または固定装置
の中に、8.5.等で後述する遅延器を付けておいて、風力
が一定以下になってから固定ピンが解除されるまでの時
間を長くする方法もある。 (2) 間接方式(ロック解除型) 図82−3は、請求項51−2項記載の発明の風センサ
ー装備型固定装置(油圧型)の、間接方式についての実
施例を示している。固定ピンをロックする機構の主要部
材であるロック部材が、ロック弁、ロックピンとに分れ
ることから、以下のようにロック弁方式、ロックピン方
式との2つに分れる。 1) ロック弁方式 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される
構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造
体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入
部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、固定ピンの支持部は、筒
部とその中に入るピストン状部材からなり、筒中を液体
・気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材
をもった固定ピンが、その筒に挿入され、その外に固定
ピン先端が突き出ており、さらに、この筒の端と端とは
管で繋がれているか、ピストン状部材に孔が開いている
かしており、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部に
よって、地震時に自由に上がり下がりする固定ピンに、
この固定ピンをロックするロック弁(ロック部材)が、
この管またはピストン状部材の孔に付いており、また、
風センサーに風圧を受ける板(風圧板)が設けられてお
り、一定以上の風圧になると、風圧板と連動している油
圧ポンプからの油圧力により、このロック弁(ロック部
材)を閉じて固定ピンをロックし、免震される構造体と
免震される構造体を支持する構造体とを固定するように
構成されている。この装置には、以下の二種類がある。
一つは、風センサーの油圧ポンプからの油圧力が信号と
して働いて、モーターまたは電磁石等を稼動させ、この
ロック弁(ロック部材)を閉じさせるもの、もう一つ
は、風センサーの油圧ポンプからの油圧力が、直接にこ
のロック弁(ロック部材)を閉じさせるものである。ま
た、風センサーの中、または風センサーと固定装置の
間、または固定装置の中に、8.5.等で後述する遅延器を
付けておいて、風力が一定以下になってから固定ピンが
解除されるまでの時間を長くする方法もある。固定装置
に関して、他は、8.2.4.電気型の(2)と同様である。ま
た、風センサー7-qに関しては、上記(1)と同じであ
る。なお、油圧型と呼んではいるものの、ポンプ内を満
たす液体等は、油以外の液体でもよく、さらに気体でも
良い。 2) ロックピン方式 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される
構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造
体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入
部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、すり鉢形状・球面形状等
の凹形状挿入部によって、地震時に自由に上がり下がり
する固定ピンに、この固定ピンをロックするロックピン
(ロック部材)が付いており、風センサーに風圧を受け
る板(風圧板)が設けられており、一定以上の風圧にな
ると、風圧板と連動している油圧ポンプからの油圧力に
より、このロックピンを作動させて固定ピンをロック
し、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを固定するように構成されている。この装置に
は、以下の二種類がある。一つは、風センサーの油圧ポ
ンプからの油圧力が信号として働いて、モーターまたは
電磁石等を稼動させ、このロックピン(ロック部材)を
作動させるもの、もう一つは、風センサーの油圧ポンプ
からの油圧力が、直接にこのロックピン(ロック部材)
を作動させものである。 8.2.3. 風センサー装備型固定装置(機械型) (1) 直接方式 請求項51−3項記載の発明は、風センサー装備型固定
装置(機械型)の、直接方式についての実施例を示して
いる。風センサーの反応の伝達手段として、ワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等を使用するものである。こ
の装置には、以下の二種類がある。一つは、一定以上の
風圧になると、風センサーの反応により、ワイヤー・ロ
ープ・ケーブル・ロッド等が圧縮されまたは引張られ、
その機械的力(圧縮力または引張力)が、機械的信号と
して伝達され、固定装置を作動させ(例えば、固定装置
内のモーター等の機構が稼動して、固定ピンがセット
(=ロック・固定)され)、免震される構造体と免震さ
れる構造体を支持する構造体とが固定されるものであ
り、もう一つは、機械的力(圧縮力または引張力)が直
接固定ピンに働きかけセットされるものである。また、
風センサーの中、または風センサーと固定装置の間、ま
たは固定装置の中に、8.5.で後述する遅延器を付けてお
いて、風力が一定以下になってから固定ピンが解除され
るまでの時間を長くする方法もある。 (2) 間接方式(ロック解除型) 図82−3は、請求項51−4項記載の発明の風センサ
ー装備型固定装置(機械型)の、間接方式についての実施
例を示している。固定ピンをロックする機構の主要部材
であるロック部材が、ロック弁、ロックピンとに分れる
ことから、以下のようにロック弁方式、ロックピン方式
との2つに分れる。 1) ロック弁方式 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される
構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造
体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入
部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、固定ピンの支持部は、筒
部とその中に入るピストン状部材からなり、筒中を液体
・気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材
をもった固定ピンが、その筒に挿入され、その外に固定
ピン先端が突き出ており、さらに、この筒の端と端とは
管で繋がれているか、ピストン状部材に孔が開いている
かしており、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部に
よって、地震時に自由に上がり下がりする固定ピンに、
この固定ピンをロックするロック弁(ロック部材)が、
この管またはピストン状部材の孔に付いており、一定以
上の風圧になると、風センサーからの機械的力(圧縮力
または引張力)により、このロック弁(ロック部材)を
閉じさせて固定ピンをロックし、免震される構造体と免
震される構造体を支持する構造体とを固定するように構
成されている。この装置には、以下の二種類がある。一
つは、風センサーからの機械的力が信号として働いて、
モーターまたは電磁石等を稼動させ、このロック弁(ロ
ック部材)を閉じさせるもの、もう一つは、風センサー
からの機械的力が、直接にこのロック弁(ロック部材)
を閉じさせるものである。また、風センサーが、風圧を
受ける板(風圧板)をもったものである場合には、その
風センサー7-qは屋上等におかれ、風圧板7-rが風圧を
受けると、それと連動するピストン状部材7-pが押され
る。そのことにより、ロック弁(ロック部材)7-efに
連結しているワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等7
-qlが引張られるか押出されるかして、ロック弁7-efを
閉める。そして風が一定以下になると、前記風圧板7-r
は、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cの力または重力
によって元の位置にもどり、それにより、この風圧板7
-rと連動する前記ピストン状部材7-pも元の位置に戻
る。そうすると、ワイヤー・ロープ・ケーブル等7-ql
が押出されるか引張られるかして、固定装置のピストン
状部材7-pを戻し、免震される構造体Aの固定が解除さ
れる。なお、風圧板7-rとそれに連動する油圧ポンプ7
-tは、尾翼7-yを付け、回転心棒7-xの上に乗せること
により、風見鶏のように回転して、常に風上に風圧板7
-rを向ける形をとることができ、それにより、この装置
は、あらゆる方向の風に対応しうるものとなる。また、
風センサーの中、または風センサーと固定装置の間、ま
たは固定装置の中に、8.5.で後述する遅延器を付けてお
いて、一定風力後の固定ピンの解除までの時間を長くす
る方法もある。固定装置に関しては、他は、8.2.4.電気
型と同様である。また、一定以上の風圧にのみ作用する
ようにするには、風圧板とピストン状部材7-pの間に、
遊びを設ければよい。 2) ロックピン方式 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される
構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造
体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入
部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、すり鉢形状・球面形状等
の凹形状挿入部によって、地震時に自由に上がり下がり
する固定ピンに、この固定ピンをロックするロックピン
(ロック部材)が付いており、一定以上の風圧になる
と、風センサーからの機械的力(圧縮力または引張力)
により、このロックピンを作動させて固定ピンをロック
し、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを固定するように構成されている。この装置に
は、以下の二種類がある。一つは、風センサーからの機
械的力が信号として働いて、モーターまたは電磁石等を
稼動させ、このロックピン(ロック部材)を作動させる
もの、もう一つは、風センサーからの機械的力が、直接
にこのロックピン(ロック部材)を作動させものであ
る。 8.2.4. 風センサー装備型固定装置(電気型) (1) 直接方式 請求項51−5項記載の発明は、風センサー装備型固定
装置(電気型)の、直接方式ついての実施例を示してい
る。8.2.2. 油圧型の油の代わりに、風センサーの反応
の伝達手段として、電気を使用するものである。一定以
上の風圧になると、風センサーの反応が、電気信号とな
って伝達され、その信号が固定装置を作動させ、免震さ
れる構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固
定する。具体的には、電気信号が、固定装置内のモータ
ー等を稼動させ、そのモーターまたは電磁石等が、固定
ピンを動かすようになっている。風力が一定以下になる
と、バネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cまたは重力の働
きにより、固定装置の固定ピン等の固定する部分は元の
位置に戻り、免震される構造体と免震される構造体を支
持する構造体との固定を解除する方式が便利である。ま
た、風力が一定以下になってから固定ピンが解除される
までの時間を長くするためのタイマー等を設ける方法も
ある。 (2) 間接方式(ロック解除型) 図82−3は、請求項51−6項記載の発明の風センサ
ー装備型固定装置(電気型)の、間接方式についての実
施例を示している。固定ピンをロックする機構の主要部
材であるロック部材が、ロック弁、ロックピンとに分れ
ることから、以下のようにロック弁方式、ロックピン方
式との2つに分れる。 1) ロック弁方式 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される
構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造
体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入
部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、固定ピンの支持部は、筒
部とその中に入るピストン状部材からなり、筒中を液体
・気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材
をもった固定ピンが、その筒に挿入され、その外に固定
ピン先端が突き出ており、さらに、この筒の端と端とは
管で繋がれているか、ピストン状部材に孔が開いている
かしており、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部に
よって、地震時に自由に上がり下がりする固定ピンに、
この固定ピンをロックするロック弁(ロック部材)が、
この管またはピストン状部材の孔に付いており、一定以
上の風圧になると、このロック弁が、風センサーからの
指令で閉じて固定ピンをロックし、免震される構造体と
免震される構造体を支持する構造体とを固定するように
構成されている。具体的に述べると、風センサーからの
電気信号により、固定装置の管7-eのロック部材である
ロック弁(電動弁、電磁弁等)7-efを閉める。挿入部
7-v(すり鉢型等を含む)と当該挿入部7-vによって固
定される固定ピン7を有し、筒中の液体や空気等を漏ら
さずスライドするピストン状部材7-pをもった固定ピン
7が、その筒(固定ピン取付け部)7-aに挿入され、そ
の外に固定ピン先端7-wが突き出ており、さらに、筒7
-aのピストン状部材7-pがスライドする端と端とは管7
-eで繋がれている。そして、ピストン状部材7-pには、
この管7-eより開口面積が大きいもしくは小さい孔7-j
があり、開口面積の大きい方にロック弁(ロック部材)
7-efがある。このロック弁7-efは、ピストン状部材7
-pが引き込まれる時に、開くように付けられる。さら
に、開口面積の小さい方に弁7-fがある。この弁7-f
は、ピストン状部材7-pが引き込まれる時に、閉じるよ
うに付けられる。また、その筒7-aの中にバネ等(バネ
・ゴム・磁石等)7-oが入り、また重力により、ピスト
ン状部材7-pをもった固定ピン7を押出す役割をする場
合もある。管7-eの開口面積がピストン状部材の孔7-j
よりも大きく、ロック弁7-efが筒の管7-eの中に付い
ている場合について説明すると、ある一定以上の風が吹
くと、風センサーからの電気信号により、電動弁式、電
磁弁式等の方法で、固定装置の管7-eのロック弁7-ef
が閉まる。このロック弁7-efを閉める事により、押し
出すことは可能であっても引き込まれることはなくな
り、固定ピンはロックされる。また、タイマーを付け、
ロック弁7-efが閉じている時間を制御する方法もあ
る。また、管7-eと孔7-jと弁7-fとロック弁7-efの
性格により、固定ピン先端7-wは、筒7-a中に入る方向
では、速やかであり、出る方向では、遅延される。それ
により、地震時には、固定ピン先端7-wは速やかに筒7
-a中に入り、免震が始まり、地震力が働いている間は出
にくくなる。また、筒7-a、及び管7-eとは、潤滑油等
で満たされている場合もある。以上は、固定ピン7が免
震される構造体1に、固定ピンの挿入部7-vが免震され
る構造体を支持する構造体2に、取付けられている場合
を述べたものであるが、逆の関係の場合もある。つま
り、前記固定ピンの挿入部7-vおよび固定ピン7のう
ち、一方を免震される構造体1に、もう一方を免震され
る構造体を支持する構造体2に設けることになる。ま
た、筒7-aの上部に関して、5.2.同様に、単に止め金が
固定されている場合もあるが、筒7-aの上部内側が雌ネ
ジになっていて、そこに雄ネジ7-dが挿入されている場
合もある。この雄ネジ7-dは、入り込み方向に回転して
締めることにより、バネ等7-oを圧縮して、バネ等7-o
の反発力を強め、固定ピン先端7-wの押し出す力を強め
る機能をもち、復元力を高めたり、地震後の免震される
構造体Aの残留変位の矯正を可能にしたりする。また、
管7-eと孔7-jとに、バルブを付ける事により、強風時
の、手動による強制的固定も可能になる。また、風力が
一定以下になってから固定ピンが解除されるまでの時間
を長くするためのタイマー等を設ける方法もある。 2) ロックピン方式 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される
構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造
体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入
部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、すり鉢形状・球面形状等
の凹形状挿入部によって、地震時に自由に上がり下がり
する固定ピンに、この固定ピンをロックするロックピン
(ロック部材)が付いており、風センサーからの指令
で、このロックピンが作動して固定ピンをロックし、免
震される構造体と免震される構造体を支持する構造体と
を固定するように構成されるものである。 8.2.5. 風力発電機型風センサー装備型固定装置 (1) 一般型(直接方式含む) 請求項51−7項記載の発明は、風力発電機型風センサ
ー装備型固定装置の、直接方式ついての実施例を示して
いる。一定以上の風圧になると、風力発電機の電圧が、
固定装置を作動させる以上の電圧となり、固定装置を作
動させ、免震される構造体と免震される構造体を支持す
る構造体とを固定する。具体的には、風力発電機による
電気が、固定装置内のモーターまたは電磁石等を稼動さ
せ、そのモーター等が、固定ピン等の固定装置の作動部
を動かすようになっている。風力が一定以下になると、
バネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cまたは重力の働きに
より、固定ピン等の固定装置の作動部は元の位置に戻
り、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体との固定を解除する。また、風力が一定以下になっ
てから固定装置が解除されるまでの時間を長くするため
のタイマー等を設ける方法もある。 (2) 間接方式(ロック解除型) 請求項51−8項記載の発明は、風力発電機による電気
型固定装置の、間接方式ついての実施例を示している。
8.2.1.(2)の間接方式(請求項50−1項〜50−3項
記載)の風センサー装備型固定装置において、一定以上
の風圧になると、風力発電機の電圧が、固定ピン等の固
定装置の作動部をロックするロック部材を作動させる上
で必要な電圧以上となり、ロック部材を作動させて固定
ピン等の固定装置の作動部をロックし、免震される構造
体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するよ
うに構成されるものである。ロック部材が、ロック弁、
ロックピンとに分れることから、以下のようにロック弁
方式、ロックピン方式との2つに分れる。特に、この発
明は、請求項50−1−3の、固定ピンの挿入部が、す
り鉢形状・球面形状等の凹形状をなす、地震力によって
固定ピンの自動復元を可能にする風作動型固定装置の発
明と組合せることにより、より省電力となり効果的であ
る。 1) ロック弁方式 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される
構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造
体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入
部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、固定ピンの支持部は、筒
部とその中に入るピストン状部材からなり、筒中を液体
・気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材
をもった固定ピンが、その筒に挿入され、その外に固定
ピン先端が突き出ており、さらに、この筒の端と端とは
管で繋がれているか、ピストン状部材に孔が開いている
かしており、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部に
よって、地震時に自由に上がり下がりする固定ピンに、
この固定ピンをロックするロック弁(ロック部材)が、
この管またはピストン状部材の孔に付いており、一定以
上の風圧になると、風力発電機の電圧が、このロック弁
を閉じさせる以上の電圧となり、このロック弁(電動
弁、電磁弁等)を閉じて固定ピンをロックし、免震され
る構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定
するように構成されている。固定装置に遅延機構を備え
る場合、8.2.4. (2) 間接方式(ロック弁方式)と同様の
構成を取る。さらに、ブレーカー(過剰電流遮断機)を
設け、予想以上の強風時において電流または電圧が一定
以上になるとブレーカーが下りて、固定装置のロック弁
(電動弁、電磁弁等)7-efが閉められたままにする方
法もある。 2) ロックピン方式 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震される
構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造
体に設け、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを、すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入
部に固定ピンを挿入することよって固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、すり鉢形状・球面形状等
の凹形状挿入部によって、地震時に自由に上がり下がり
する固定ピンに、この固定ピンをロックするロックピン
(ロック部材)が付いており、一定以上の風圧になる
と、風力発電機の電圧が、固定装置の固定のロックとな
っている機構を作動させる以上の電圧となり、このロッ
クピンを作動(電動器、電磁石等)させて固定ピンをロ
ックし、免震される構造体と免震される構造体を支持す
る構造体とを固定するように構成されている。図86−
2〜86−3は、請求項51−8の発明による風力発電
機型風センサーを装備した風作動型固定装置のうち、ロ
ックピン方式の固定ピン型固定装置の実施例である。こ
の例はすり鉢形状・球面形状等の凹形態の挿入部7-vm
に挿入された固定ピン7に、この固定ピンをロックする
方向でロック部材11を差し込み、固定装置Gをロック
するタイプである。この固定ピンを作動させる機構に
は、電磁石からなるロック部材制御装置を用いる方式
と、モーターからなるロック部材制御装置を用いる方式
とがあり、図86−2は前者の例、図86−3は後者の
例である。免震される構造体1に設置された固定装置G
の固定ピン7が、免震される構造体を支持する構造体2
に設けられたすり鉢形状・球面形状等の凹形態の挿入部
7-vmに挿入されており、通常時このロック部材11
は、バネ等9-tにより、固定ピン11をロックしない機
構になっている。一定以上の風圧になると、風力発電機
型風センサー7-qdの発電する電圧が装置の作動に必要
な電圧以上となり、ロック部材制御装置(電磁石)45
あるいはロック部材制御装置(モーター)46が作動し
てロック部材11を固定ピン7をロックする方向に動か
し、固定ピン7に設けられた欠き込み・溝・窪み7-cへ
差し込むことで固定ピン7をロックし、固定装置Gを作
動させて免震される構造体1と免震される構造体を支持
する構造体2とを固定し、一定以下の風圧になると、風
力発電機型風センサー7-qdの発電する電圧が装置の作
動に必要な電圧以下となり、ロック部材制御装置(電磁
石)45あるいはロック部材制御装置(モーター)46
が作動を止め、ロック部材11が元に戻って固定ピン7
のロックが解除されることで固定装置Gが解除され、免
震される構造体1と免震される構造体を支持する構造体
2との固定を解除して、通常の状態へ戻す機構である。
このとき風力発電機型風センサー7-qdが風圧が一定以
下になったことを感知してから、一定の時間をおいて固
定装置を解除させるための、タイマーを設ける場合もあ
る。 8.3. 固定装置の設置位置とリレー連動作動型固定装置 8.3.1. 一般 請求項52項記載の発明は、風揺れ等の対策を考えた固
定装置の設置位置に関するもので、特許 2575283号の固
定装置(固定ピン装置)、および、8.1.〜8.2記載の固
定装置は、風により回転の生じにくい、免震される構造
体Aの重心(重心及び免震される構造体の各立面の図心
からくる平面上の中心を勘案したもの、以下「重心」と
言う)位置またはその近傍の一か所または複数箇所に設
置されるというものである。具体的には、重心近傍に、
(その固定装置を中心に)回転が生じない程度離して2
箇所設置する方法が、多くの場合に採用されると考えら
れる。その場合、複数個の固定装置が、8.1.の地震作動
型固定装置である場合には、8.1.3.の連動作動型固定装
置で説明されている方法により同時解除され、8.2.風作
動型固定装置の場合には、油圧型(8.2.2.)また機械型
(8.2.3.)また電気型(8.2.4.)で同時に解除される。
また、8.1.の地震作動型固定装置の、8.1.3.の連動作動
型固定装置では困難な、複数個の固定装置の距離の離れ
た場合には、以下のような方法がある。この方法は、8.
2.の風作動型固定装置の場合で、複数個が同時に解除さ
れない場合にも利用できる。 8.3.2. 2個以上の固定装置の設置 (1) 重りをできるだけ重くした、増幅器付き地震センサ
ー振幅装置の採用 複数個の固定装置を同時に解除させることを考えると、
地震が大きな振幅になる前に(固定ピンが幾つか解除さ
れないことによる捩じれが大きく生じる程度の振幅にな
る前に、食込み支承(8.7.)の場合には食込み支承から
離脱する地震力になる前に)固定ピンを解除できるよう
に、地震センサー(振幅)装置の感度を上げることであ
る。それは、地盤周期に地震センサー(振幅)装置の重
り等のセンサーの周期を合わせることであり(8.1.2.4.
3.(1))、地震センサー振幅装置の場合には、振動する
重りをできるだけ重くすることであり、そして、地震セ
ンサー振幅装置に引抜き長さ(圧縮長さ)を増幅させる
増幅器を付けた8.1.2.4.3.の(3) 増幅器付き地震センサ
ー振幅装置を採用することである。特に、増幅器を付け
る場合には、引抜き長さまたは圧縮長さに応じて、引抜
き力または圧縮力がその増幅倍数分の一に減じられるの
で、より増幅倍数分重さを大きくする必要がある。 (2) 固定装置(敏感型・鈍感型)の設置による 図87は、請求項53項記載の発明の、固定装置の設置
位置の実施例を示している。この発明は、複数個設置さ
れた固定装置が解除されていく際に、重心位置または重
心に近い箇所が一番最後まで固定されているようにする
ことによって、免震される構造体の、固定されている箇
所の偏りにより生じる捩れた動きを、防ぐものである。
固定装置の設置に関しては、免震される構造体Aの重心
位置(または重心近傍)以外の周辺位置に、固定装置の
解除の感度が地震に対して高く敏感な固定装置G-sを設
置し、免震される構造体Aの重心位置(または重心近
傍)には、周辺位置の固定装置に比べて、固定装置の解
除の感度が地震に対して低く鈍感な固定装置G-dを設置
する。地震感度の高い固定装置G-sとは、地震感度の低
い固定装置G-dに対し、より小さい地震力で固定ピンが
解除され、免震を作動させ易い固定装置ということであ
り、例えば、8.1.2.2.のロック部材11が差込む固定ピ
ン7のかき込み・溝・窪み7-c奥行が小さいもの、固定
装置のロック弁7-fの開きが地震力に敏感なもの(8.1.
2.2.1. 2)のロック弁方式)、地震の周期と合わせるこ
と等により地震センサー(振幅)装置の感度が敏感なも
の、地震センサー(振幅)装置の地震時に振動する重り
20が重いもの等である。地震感度の低い固定装置G-d
とは、地震感度の高い固定装置G-sに対し、より大きな
地震力で固定ピンが解除され、免震を作動させ難い固定
装置ということであり、例えば、8.1.2.2.のロック部材
11が差込まれる固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-c
奥行が大きいもの、固定装置のロック弁7-fの開きが地
震力に鈍感なもの(8.1.2.2.1. 2)のロック弁方式)、
地震の周期と合わせないことにより地震センサー(振
幅)装置の感度が鈍感なもの、地震センサー(振幅)装
置の地震時に振動する重り20が軽いもの等である。平
常時は、免震される構造体Aの重心位置(または重心近
傍)と、それ以外の周辺位置との2ヶ所以上で、固定装
置によって、免震される構造体Aが、免震される構造体
を支持する構造体Bに固定されており、地震時には、周
辺位置に設置された地震感度の高い固定装置G-sがまず
解除され、その後、重心位置(または重心近傍)の地震
感度の低い固定装置G-dが解除されて、免震される構造
体Aの固定が解除され免震状態に入る。図87(a)(b)
(c) は、以上に述べた固定ピン設置位置の実施例を示し
ており、(a) は、免震される構造体Aの重心位置(また
は重心近傍)以外の周辺位置に1箇所、免震される構造
体Aの重心位置(または重心近傍)に1箇所の場合、
(b) は、免震される構造体Aの重心位置(または重心近
傍)以外の周辺位置に2箇所、免震される構造体Aの重
心位置(または重心近傍)に1箇所の場合、(c) は、免
震される構造体Aの重心位置(または重心近傍)以外の
周辺位置に4箇所、免震される構造体Aの重心位置(ま
たは重心近傍)に1箇所の場合である。この方法は、全
ての固定装置において、可能な方法である。8.1.1.の剪
断ピン型固定装置の場合は、地震センサー(振幅)装置
の感度の代わりに、固定ピンの切断される感度を調整す
る。つまり、免震される構造体Aの重心位置(または重
心近傍)以外の周辺位置に、固定ピンの切断感度が高い
(固定ピンが切断されやすい)固定装置G-sを設置し、
免震される構造体Aの重心位置(または重心近傍)に
は、周辺位置に比べて、固定ピンの切断感度が低い(固
定ピンが切断されにくい)固定装置G-dを設置する。ま
た、8.2.の、風時に免震される構造体を固定する風作動
型固定装置Gにおいては、免震される構造体Aの重心位
置(または重心近傍)以外の周辺位置に、風センサー感
度が低いまたは固定ピンがセット(=ロック・固定)さ
れにくい固定装置G-wdを設置し、免震される構造体A
の重心位置(または重心近傍)には、周辺位置に比べ
て、風センサー感度が高いまたは固定ピンがセットされ
易い固定装置G-wsを設置する。それにより、風時に
は、免震される構造体Aの重心位置(または重心近傍)
の風力感度の高い固定装置G-ws の固定ピンがセット
(ロック)され、そして周辺位置の風力感度の低い固定
装置G-wd の固定ピンが、それに続いてセット(ロッ
ク)される。つまり免震される構造体Aが、その重心位
置(または重心近傍)においてまず固定され、その後、
周辺位置でも固定されることになる。しかし、風作動型
固定装置は、電動型を使用できるので、各固定ピンが同
時に作動するようにすることも可能である。図87(d)
(e)(f) は、この風作動型固定装置Gの設置位置の実施
例を示しており、(d) は、免震される構造体Aの重心位
置(または重心近傍)以外の周辺位置に1箇所、免震さ
れる構造体Aの重心位置(または重心近傍)に1箇所の
場合、(e) は、免震される構造体Aの重心位置(または
重心近傍)以外の周辺位置に2箇所、免震される構造体
Aの重心位置(または重心近傍)に1箇所の場合、(f)
は、免震される構造体Aの重心位置(または重心近傍)
以外の周辺位置に4箇所、免震される構造体Aの重心位
置(または重心近傍)に1箇所の場合である。この風作
動型固定装置に比べて、8.1.の地震作動型固定装置は、
地震時に停電する可能性もあり、(自家発電設備を全て
に設けるのは困難であるし、電池方式にもメンテナンス
フリーを考えると問題もあり)、それゆえ電動型を使用
しにくいので、以上の方法が必要になる。 8.3.3. リレー連動作動型固定装置 請求項53−2項〜53−11項記載の発明は、リレー
連動作動型固定装置に関するものである。複数個の固定
装置の固定ピンの同時解除の方法に関して、機械式、電
気式にしても、実際に確実に同時に行われるかどうかと
いう点で問題があった。特に、地震作動型の固定装置に
おいては時間差を許されず、また、一本でも解除されな
い場合の問題は大きかった。この地震作動型の複数個の
固定装置の固定ピンを同時に作動(解除/セット(=ロ
ック・固定))させることは難しく、順次作動させてい
くことの方が確実性が高い。また、順次作動のさせ方に
よっては、固定装置が一個でも解除されない場合の問題
も解決する。つまり、固定ピンがリレー式に解除され、
免震される構造体Aの重心に位置する固定装置の固定ピ
ンが最後に作動する方法を採ることによってである。ま
た、地震後、固定ピンが再びセットされる時には、逆
に、重心に位置する固定装置の固定ピンが最初にセット
されるのが良い。リレーの伝達方式は、ワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等の機械式伝達以外に、当然、電
気式伝達も考えられる。 8.3.3.1. 地震作動型固定装置の場合 複数個の地震作動型固定装置に関して、固定ピンの作動
(解除/セット(=ロック・固定))連動に関しては、
同時に作動させることは難しく、順次作動させていくこ
との方が確実性がある。また、順次作動のさせ方によっ
ては、一本でも解除されない場合の問題も解決する。つ
まり、重心の固定ピンが最後にリレーさせる方法でその
問題は解決する。請求項53−2は、複数の固定装置の
各固定ピンがリレー式に解除され、免震される構造体A
の重心に位置する固定装置の固定ピンが最後に解除され
る仕組みの、リレー連動作動型固定装置の発明である。
具体的には、連動作動型固定装置の設置に関して、その
うち少なくとも一本の固定装置(リレー末端固定装置)
が、免震される構造体の重心位置またはその近傍に、他
の固定装置(リレー中間固定装置)が、周辺位置に設置
され、地震時に、それらの固定装置が順次解除される際
に、前記重心位置またはその近傍に設置された固定装置
が最後に解除されるように構成される。請求項53−3
は、地震後に固定ピンが再びセットされる際に、免震さ
れる構造体Aの重心に位置する固定装置の固定ピンが最
初にセットされる仕組みのリレー連動作動型固定装置の
発明ある。具体的には、連動作動型固定装置の設置に関
して、そのうち少なくとも一本の固定装置(リレー末端
固定装置)が、免震される構造体の重心位置またはその
近傍に設置され、他の固定装置(リレー中間固定装置)
が、周辺に設置され、地震時にこれらの固定装置が順次
解除された後、地震終了後に、前記重心位置またはその
近傍に設置された固定装置が最初に固定されるように構
成される。図89−1〜89−8は、その実施例であ
る。 8.3.3.1.1. リレー中間固定装置 8.3.3.1.1.1. リレー中間固定装置(一般) そのうち、図89−1〜89−2は、リレー連動作動型
固定装置の一部をなす、リレー中間固定装置の実施例で
ある。リレー中間固定装置には、地震センサー(振幅)
装置と直接繋がっているものと、直接は繋がっていない
ものとがあり、前者をリレー第1中間固定装置、後者を
リレー第2以降中間固定装置(リレー二番目をリレー第
2中間固定装置、リレーn番目をリレー第n中間固定装
置)と呼ぶ。各リレー中間固定装置の固定ピン7には、
そこに固定ピン7を固定するロック部材11が差し込ま
れる欠き込み・溝・窪み7-cがあり、このロック部材1
1は常時、重力により、またバネ等(バネ・ゴム・磁石
等)9-cの力で、固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-c
に差し込まれている。リレー第1中間固定装置の場合に
おいては、このロック部材11と、地震センサー(振
幅)装置の地震時に振動する重り20または地震センサ
ーにより作動するモーターまたは電磁石等の作動部材と
が、図82の地震センサー(振幅)装置のように(レリ
ーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8に
よって結ばれ、地震時にこの重り20または地震センサ
ーにより作動するモーターまたは電磁石等の作動部材が
振動して、このワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等
8によって、固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-cか
ら、ロック部材11が外され(引抜かれ)、固定ピンの
固定が解除される。この固定ピンの固定の解除の方法と
しては、例えば、地震力によって、固定ピン7が、挿入
部のすり鉢等7-vmの勾配に従いながら、解除方向に動
く(図89−1の実施例では下がる、図89−2−1の
実施例では上の固定ピンが上り、下の固定ピンが下が
る、図89−2−2の実施例では上がる)ことによる。
また、リレー中間固定装置は、ロック部材11の装備に
加えて、固定ピンの作動を次のリレー中間・末端固定装
置に連動させる連動機構36を持っている。リレー第2
以降中間固定装置の場合においては、その固定ピンをロ
ックするロック部材11が、直前のリレー中間固定装置
が持つ連動機構36(後述)と、(レリーズ中の)ワイ
ヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8によって結ばれて
おり、地震時に、直前のリレー中間固定装置の連動機構
36によって、このワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッ
ド等8を介して、固定ピン7の欠き込み・溝・窪み7-c
から、ロック部材11が外され(引抜かれ)、固定ピン
が解除される。この固定ピンの固定の解除の方法として
は、例えば、固定ピンが、地震力により、挿入部のすり
鉢等7-vmの勾配に従って、解除方向に動くことによ
る。連動機構36は、図89−1〜89−2−1の実施
例においては、ピンというかたちを取っており、地震時
に、固定ピン7の作動により力を受け、次のリレー中間
固定ピンまたはリレー末端固定ピンのロック部材11に
連動し、そのロック部材11を解除する役割を果たす。
図89−2−2〜89−2−4の実施例において、連動
機構36は、梃子または滑車または歯車というかたちを
取っており、地震時に、固定ピン7の作動により、梃子
または滑車または歯車が作動して、次のリレー中間固定
ピンまたはリレー末端固定ピンのロック部材11に連動
し、そのロック部材11を解除する役割を果たす。具体
的には、連動機構36は、地震時に、地震力によって、
挿入部のすり鉢等7-vmの勾配に従い、上ったり下がっ
たりする(図89−2−3では上がる)固定ピン7によ
り、ピン36-aが押出され、また梃子36-bが働き、ま
た滑車36-fまた歯車36-dが回転し、梃子36-bまた
滑車36-fまた歯車36-dに取り付いたワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等8(場合によりレリーズ8-r等
で連結された)を引張り、次のリレー(中間、末端)固
定ピンのロック部材11を引抜き、このロック部材11
を解除する。このリレー中間固定装置のもうひとつのメ
リットは、次のリレー中間固定ピンまたはリレー末端固
定ピンのロック部材11に対する引抜き力を、増幅する
機能を持つことである。というのは、大抵の場合、リレ
ーが進むごとに伝達される力は弱まるが、この装置の場
合は、地震力によって挿入部のすり鉢等7-vmの勾配に
従い動く固定ピン7の力により、連動機構36が作動す
るので、伝達される力は、地震力によって増幅される。
このことにより、リレー中間固定装置においては、リレ
ーによって伝達される力が弱まることなく、その都度、
再生され、また増幅される。請求項53−4は、その発
明である。図89−1は、8.6.(a)〜(b)の、固定ピン挿
入部の形状及び固定ピンの形状の場合の固定装置であ
る。図89−2−1は、8.6.(m)の、固定ピン挿入部の
形状及び固定ピンの形状の場合の固定装置である。リレ
ー第1中間固定装置と、リレー第2以降中間固定装置ま
たリレー末端固定装置との違いは、ロック部材11と固
定ピン7との間の遊びの有無、または固定ピンとその挿
入部との遊びの有無である。リレー第1中間固定装置に
は、地震力によってリレー式に作動させるためには、こ
の遊びは必要ないが(図89−2−5(a)参照)、リ
レー第2以降中間固定装置及びリレー末端固定装置に
は、地震力によってリレー式に作動させるために、遊び
が必要となる(図89−2−5(b)参照)。図89−
2−5(a)はリレー第1中間固定装置を示したもので
ある。図89−2−5(b)は、リレー末端固定装置を
示しているが、第2以降中間固定装置の場合も、このリ
レー末端固定装置と同じように、ロック部材11と固定
ピン7との間の遊びが必要である。この遊びの大きさ
は、地震センサー(振幅)装置によりリレー第1中間固
定装置の固定ピンが解除された後、免震される構造体が
その遊びにより水平移動して、このリレー第1中間固定
装置の連動機構36によって、リレー第2以降中間固定
装置及びリレー末端固定装置のロック部材11が解除さ
れるために必要な寸法である。また、この寸法が大きす
ぎると、風によるがたつきの原因になるので、必要最小
限の寸法とする。具体的には、リレー第2以降中間固定
装置及びリレー末端固定装置のロック部材11と固定ピ
ン7との間の遊びとして、その遊びによりリレー第1中
間固定装置の固定ピン7が挿入部のすり鉢等7-vmの勾
配に従って動いて連動機構36が作動し、次のリレー中
間固定ピンもしくはリレー末端固定ピンのロック部材1
1に連動し、このロック部材11の解除が可能であるた
めに必要な寸法を取る。 8.3.3.1.1.2. リレー中間固定装置(増幅器付) さらに、連動機構36に、梃子または滑車または歯車等
の増幅器を加えることにより、固定ピン7の小さい変位
を、大きな変位に増幅させて、次の固定ピンに連動させ
ることが可能となる。請求項53−5は、その発明であ
る。図89−2−2は、そのうちの梃子を使った場合の
実施例である。図89−2−3は、そのうちの歯車を使
った場合の実施例である。図89−2−4は、そのうち
の滑車を使った場合の実施例である。具体的に説明する
と、図89−2−2の梃子を使った実施例の場合、地震
時に、ロック部材11が引抜かれると、地震力により、
固定ピン7が挿入部のすり鉢等7-vmの勾配に従い動
き、それにより連動機構36が作動する。固定ピンの上
がる力は、連動機構36を構成している梃子36-bの一
端(梃子の力点)36-lに伝わり、梃子の支点36-hを
経由して、それが梃子のもう一方の端(梃子の作用点)
36-jに伝えられる際に、力点36-lと支点36-hの距
離と、支点36-hと作用点36-jとの距離との比に応じ
て、続くワイヤー・ロープ・ケーブル等8の引張られる
長さが増大する。図89−2−3の歯車を使った場合も
同様である。地震力により、固定ピン7が振動して挿入
部のすり鉢等7-vmの勾配に従って上ったり下がったり
する(図89−2−3では上がる)と、それにより連動
機構36が作動する。固定ピンの上がる力は、ラック3
6−cから、連動機構36を構成している歯車36−d
に伝わり、歯車36−dが回転する。場合により、歯車
がもう一つ付けられていることもあり、その場合には歯
車36−dの回転が二つめの歯車36−eに伝わる。そ
して、歯車36−dまたは歯車36−eに連結されたワ
イヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8が引張られる。
このとき、ラック36−cに対する歯車36−dの大き
さ、または歯車36−dに対する歯車36−eの大きさ
の比に応じて、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等
8の引張られる長さが増大する。図89−2−4の滑車
を使った場合も同様である。地震力により、挿入部のす
り鉢等7-vmの勾配に従い、上ったり下がったりする
(図89−2−4では下がる)固定ピン7により、連動
機構36のピン36−aが力を受ける(押出される)。
ピン36−aの受けた力(押される力)は、連動機構3
6を構成している動滑車36−fの中心軸に伝わる。動
滑車36−fにはワイヤー・ロープ・ケーブル等8がか
けられており、そのワイヤー・ロープ・ケーブル等8の
一端はバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-tを介して固定
され、もう一方の端は、定滑車36-gを介して、次のリ
レー中間固定装置またはリレー末端固定装置に連結して
いる。動滑車を一つ使用することで、ワイヤー・ロープ
・ケーブル等8の引張られる長さを二倍に増大させるこ
とができる。場合により、動滑車が複数使用されること
もあり、動滑車の数に応じて、ワイヤー・ロープ・ケー
ブル等8の引張られる長さは二倍ずつ増大する。なお、
図89−1〜89−2において、固定ピンの挿入部が、
7-vm/vとなっているのは、7-v(固定ピンの挿入部)
または7-vm(固定ピンのすり鉢形状・球面形状等の凹
形態の挿入部)と言う意味である。 8.3.3.1.2. リレー末端固定装置の場合 図89−2−5(b)、89−3〜89−4は、請求項5
3−6項記載の、リレー末端固定装置の実施例を示して
いる。この発明におけるリレー末端固定装置の特徴は、
固定装置をロックするロック部材11を複数個もつとい
うことである。複数個のロック部材11は、それぞれ、
ワイヤー、ロープ、ケーブル、ロッド等8(またはレリ
ーズ8-r内のワイヤー、ロープ、ケーブル、ロッド等
8)で、複数個設置された他のリレー中間固定装置の連
動機構36と個々に連結されており、地震時に、各ロッ
ク部材はそれぞれ、ワイヤー、ロープ、ケーブル、ロッ
ド等8によって引抜かれるようになっているが、複数個
のロック部材11の全てが引抜かれない限り、リレー末
端固定装置のロックは解除されない。また、このリレー
末端固定装置は、免震される構造体の重心部(または重
心部近傍)に設置されることによって、効果を発揮す
る。つまり、周辺の固定装置全てが解除されない限り、
重心部の固定装置は解除されないということであり、複
数の固定装置が解除されていく間の、固定未解除箇所に
偏りが生じることにより起こる免震される構造体の捩れ
た動きを、防ぐことができる。図89−2−5(b)、8
9−3、89−3−2は、8.6.(1)(2)のうち、図88
(a)〜(b)の、固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状
の場合の固定装置である。図89−4は、8.6.(8)上下
固定ピン中間滑り部挟み型のうち、図88(m)の、固定
ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状の場合の固定装置
である。図89−3−2は、固定ピンのロック部材11
と固定ピンのロック部材11をロックするロック部材1
1-aとで固定ピンがロックされ、ロック部材11とロッ
ク部材11-aが共に引抜かれない限り、リレー末端固定
装置のロックは解除されない場合の実施例である。な
お、図89−1〜89−4において、固定ピン7の取付
けられる位置は、図に示されているものと上下の関係が
逆の場合もある。つまり、固定ピン7が、免震される構
造体1に取付けられる場合、免震される構造体を支持す
る構造体2に取付けられる場合の両方が考えられる。 8.3.3.1.3. 遅延器の設置 リレー連動作動型固定装置(リレー中間固定装置・リレ
ー末端固定装置)のロック部材と、前記地震センサー振
幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーによ
り作動するモーターまたは電磁石等の作動部材との間、
または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間に、
8.5.のような遅延器を設け、地震時のロック解除された
後の地震振動中のロック部材の戻り(固定ピン等の固定
装置の作動部をロックする方向への)を遅延する必要が
ある。地震終了程度まで、時間を稼ぐ遅延機構が望まし
いが、数秒程度時間を稼ぐものでも問題はない。請求項
53−7は、その発明であり、請求項53−2項、53
−3項、また53−4項記載の固定装置において、ロッ
ク部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重
りとの間、または直前のリレー中間固定装置の連動機構
との間には、地震時にロック部材が解除された後の地震
振動中のロック部材の戻りを遅延する遅延器を設けてい
ることにより構成される(詳細は8.5.に記載)。 8.3.3.1.4. 引張力限定伝達装置 また、ロック部材11と、前記地震センサー(振幅)装
置の地震時に振動する重り20または地震センサーによ
り作動するモーターまたは電磁石等の作動部材または直
前のリレー中間固定装置の連動機構36との間には、引
張力のみを伝達し、圧縮力を伝達しないようにする装置
が必要である。請求項53−9は、この引張力限定伝達
装置をもっている固定装置に関する発明である。図89
−2−8は、その引張力限定伝達装置の実施例を示して
いる。これは、二つのL型の部材40を相互に引掛かる
ように組むことにより、引張力のみを伝達し、圧縮力を
伝達しないようにするものである。なお、図において、
この引張力限定伝達装置の取り付け位置が1/2となっ
ているのは、免震される構造体1または免震される構造
体を支持する構造体2に取り付けられると言う意味であ
る。 8.3.3.1.5. リレー連動作動型固定装置の配置構成 図89−5〜89−8は、リレー連動作動型固定装置の
配置の仕方の実施例を示している。リレー中間固定装置
は、免震される構造体の周辺部に設置され、リレー末端
固定装置は、免震される構造体の重心部(または重心近
傍)に設置される。前述のとおり、リレー末端固定装置
は、重心部におかれることによって、効果を発揮する。
免震される構造体の周辺部の固定が全て解除されてはじ
めて、重心部の固定が解除され、免震が始まるからであ
る。各固定ピン同士の連結・連動の仕方は、地震センサ
ー(振幅)装置Jから、まず、周辺部にあるリレー第1
中間固定装置G-m1に連結・連動され、そして、幾つか
のリレー第2以降中間固定装置G-m2(リレー二番目)
〜G-mn(リレーn番目)に連結・連動された後、最後
に、重心部に位置するリレー末端固定装置G-eに連結・
連動されるという仕方である。(リレー中間固定装置が
一つしか無い場合は、リレー第1中間固定装置G-m1
が、直接にリレー末端固定装置G-eに連結・連動され
る。)図89−5、図89−7は、地震センサー(振
幅)装置Jからリレー末端固定装置G-eまでに、リレー
中間固定装置G-mが、1個介在する場合、図89−6、
図89−8は、リレー中間固定装置G-mが、2個介在す
る場合の実施例である。最後に位置する、リレー末端固
定装置G-eへの連結・連動には、図89−7、図89−
8のようにリレー中間固定装置G-mn(リレーn番目)
による複数経路で伝達される場合があり、その場合、リ
レー末端固定装置には、その経路の個数分のロック部材
11が設けられる。 8.3.3.2. 風作動型固定装置の場合 風作動型固定装置に関しても、複数の固定装置を同時に
作動させることは難しく、順次作動させていくことの方
が確実性がある。また、順次作動させる方法によって
は、1本でも固定されなかった場合の問題を解決するこ
とができる。つまり、風時には、免震される構造体をそ
の重心において真っ先に固定すればよい。そのために免
震される構造体の重心位置に設置された固定ピンが一番
最初に作動するようにする。これが、請求項53−10
の発明の内容である。また、風力が一定以下になった
後、免震される構造体の固定が解除される際には、免震
される構造体の重心位置において最後まで固定されてい
るのがよい。そのために重心位置に設置された固定ピン
が一番最後に解除されるようにする。これが、請求項5
3−11の発明の内容である。この二つの方法によっ
て、固定ピンが1本でも固定されなかった場合の問題、
つまり、風による揺れの問題は解消される。 8.3.3.2.1. リレー中間固定装置 リレー中間固定装置は、風センサー7-qまたは直前のリ
レー中間固定装置に連動している入力連動部37と、次
のリレー中間・末端固定装置を連動させる出力連動部3
8を持つ。リレー中間固定装置には、風センサーと直接
繋がっているものと、直接は繋がっていないものとがあ
り、前者をリレー第1中間固定装置、後者をリレー第2
以降中間固定装置(リレー二番目をリレー第2中間固定
装置、リレーn番目をリレー第n中間固定装置)と呼
ぶ。入力連動部37は、一定以上の風力になると、風セ
ンサー7-qまたは直前のリレー中間固定装置の出力連動
部38からの指令で、固定ピンをセット(=ロック・固
定)させ、免震機構を固定する役割をする。出力連動部
38は、次のリレー中間・末端固定装置の入力連動部3
7へと連結・連動しており、一定以上の風力になると、
(当該固定装置の固定ピン7の可動等の力により)、次
のリレー中間・末端固定装置の入力連動部37を作動さ
せてこの固定ピンをセットさせ、免震機構を固定する役
割をする。請求項53−12は、この風作動型のリレー
中間固定装置の発明であり、この発明は、請求項53−
10項、53−11項記載のリレー中間固定装置におい
て、この固定装置は、風センサーと直接繋がるリレー
(第1)中間固定装置と、風センサーとは直接繋がらな
いリレー(第2番目以降の)中間固定装置に分かれ、前
者をリレー第1中間固定装置、後者をリレー第2以降中
間固定装置とし、この固定装置には、この固定ピン等の
固定装置の作動部をロックするロック部材が差し込まれ
る欠き込み・溝・窪みがあり、このロック部材は常時、
重力・バネ・ゴム・磁石等で引張られ、この欠き込み・
溝・窪みから外されており、リレー第1中間固定装置の
場合には、このロック部材と、風センサーとが連動し、
風時に、風センサーにより、この欠き込み・溝・窪みに
ロック部材が入り、固定装置が固定され、また、リレー
第2以降中間固定装置の場合には、このロック部材と、
直前のリレー中間固定装置の後述の連動機構とが、(レ
リーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等に
よって繋がれており、風時に、直前の連動機構が作動す
ると、このワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等によ
って、欠き込み・溝・窪みに、ロック部材が入り、固定
装置が固定され、このリレー(第1、第2以降)中間固
定装置は、このロック部材の装備に加えて、次のリレー
中間・末端固定装置への連動機構を持ち、連動機構は、
風時に、固定装置の作動に連動して、次のリレー(中
間、末端)固定装置のロック部材に作用し、このロック
部材を固定することにより構成される。 8.3.3.2.2. リレー末端固定装置の場合 リレー末端固定装置は、直前のリレー中間固定装置と連
動する、入力連動部37を持つ。入力連動部37のみあ
ればよく、出力連動部38をもつ必要は無いが、前記の
リレー中間固定装置を、出力連動部38を使用しない形
で使うという方法もある。 8.3.3.2.3. リレー連動作動型固定装置の配置構成 風センサー7-qに第一に連結・連動されるリレー中間固
定装置(リレー第1中間固定装置)は、免震される構造
体の重心部(または重心近傍)に設置され、リレー第1
中間固定装置から、周辺部に設置されたリレー第2中間
固定装置以降が、順に連結・連動される。風力が一定以
上になると、風センサー7-qからリレー第1中間固定装
置へ、リレー第1中間固定装置からリレー第2中間固定
装置へ(重心部から周辺部へ)、というように順に指令
が送られ、各固定装置が順次作動(セット(=ロック・
固定))していき、免震される構造体と免震される構造
体を支持する構造体を固定する。逆に、風力が一定以下
になると、周辺部のリレー第2以降中間固定装置から順
に重心部のリレー第1中間固定装置へ連動し、各固定装
置が順次作動(解除)していき、免震される構造体と免
震される構造体を支持する構造体との固定を解除する。
また、以上の説明の各固定装置において、固定ピン7
は、免震される構造体1に取り付けられる場合と、免震
される構造体を支持する構造体2に取り付けられる場合
の、どちらの場合もある。 8.4. 風揺れ等抑制装置としての固定装置 8.4.1. 風揺れ等抑制装置としての固定装置 (1) 風揺れ等抑制装置としての固定装置 図82−4〜82−5は、請求項53−13〜53−1
3−2項記載の発明の、風揺れ等抑制装置としての固定
装置(遅延器付き、遅延器の詳細は8.5.に記載)の実施
例を示している。請求項53−13項の発明において、
風揺れ等の抑制を以下の構成で可能にしている。固定ピ
ン先端7-wが挿入される方の、挿入部7-vmは、すり鉢
形状等の凹形状として、その挿入部7-vmに固定ピン先
端7-wを挿入することにより風等に抵抗させ、かつ固定
ピン7を支持する方の挿入部7-vmは、抵抗器を採用し
て(例えば、固定ピン7の取り付けられたピストン状部
材7-pが筒中7-aで液体や空気等を漏らさずスライドす
るスライド機構とし、ピストン状部材7-pがスライドす
る早さと抵抗を液体や空気等の粘性抵抗によって)固定
ピン7の挿入部7-vmへの挿入方向に対する抵抗を調整
可能とする。それにより、固定ピン7の挿入部7-vm
の、すり鉢形状等の凹形状の勾配でまず風揺れ等に抵抗
するが、固定ピン7がその勾配により持ち上がろうとす
ると、今度は、抵抗器により(この例では、ピストン状
部材7-pによるスライド機構の粘性抵抗により)抵抗を
受ける。以上のことから風揺れの抑制装置となる。具体
的に説明すると、風揺れ等を抑制できる勾配をもった、
すり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部7-vmと、先端
部が当該挿入部7-vmに入り込む角度をもち、挿入部7-
vmに挿入されて固定を行う固定ピン7を有し、筒中7-a
で液体や空気等を漏らさずスライドするピストン状部材
7-pをもった固定ピン7が、その筒(固定ピン取付け
部)7-aに挿入され、筒7-aの外に固定ピン先端7-wが
突き出ており、さらに、ピストン状部材に孔7-jが設け
られるか、筒7-aのピストン状部材7-pがスライドする
端と端とが管7-eで繋がれているかしている。その管7
-eにバルブを持つ場合は、そのバルブを絞り、管中の液
体・気体等の流量を調整することによってスライド機構
の流量を変化させることが可能となり、風揺れの抑制の
調整も可能となる。なお、図82−3において、孔7-j
と弁7-fと信号線7-qlとが無く、7-efがバルブに置き
かわると、その実施例になる。また、風揺れ抑制機能の
調整は、ピストン状部材7-pに開けられた孔7-jの開口
面積または管7-eの開口面積の調整によって可能とな
る。 (2) 風揺れ等抑制装置としての固定装置(遅延器付き) さらに、(1)の機能に加えて、抵抗器に8.5.の遅延器を
使用して、地震時に固定ピンがスライド機構の中に収ま
っている時間を延長し、免震効果を高める発明も考えら
れる。請求項53−13−2は、その発明である。8.5.
遅延器の一例で説明すると、ピストン状部材7-pには、
この管7-eの開口面積より大きいかもしくは小さい孔7
-jが設けられる場合があり、管7-eかピストン状部材孔
7-jのうち開口面積の大きい方に弁7-fがある。この弁
7-fは、ピストン状部材7-pが引き込まれる時に開くよ
うに取付けられる。この場合は、弁の設置位置に関し、
二つのパターンが挙げられる。一つは、ピストン状部材
7-pに、管7-eよりも開口面積が大きい孔7-jがあり、
その孔に弁7-fがある。この弁7-fが、ピストン状部材
7-pが引き込まれる時に開くように付けられる場合であ
る。図82−4は、その実施例である。もう一つは、管
7-eと孔7-jの開口面積の大きさが逆の場合、つまり、
ピストン状部材に、管7-eより開口面積が小さい孔7-j
があって、この管7-eの中に弁7-fがある。この弁7-f
が、ピストン状部材7-pが引き込まれる時に開くように
付けられる場合である。図82−5は、その実施例であ
る。また、その筒7-aの中にバネ等(バネ・ゴム・磁石
等)7-oが入り、また重力により、ピストン状部材7-p
をもった固定ピン7を筒外に押出す役割をする場合もあ
る。この弁7-fの性格により、固定ピン先端7-wの動き
は、筒7-a中に入る方向では速やかであり、出る方向で
は遅延される。この装置を遅延器という。それにより、
固定ピン先端7-wは、地震力が働くと速やかに筒7-a中
に入り、地震力が働いている間は出にくくなる。筒7-
a、及び管7-eとは、潤滑油等で満たされている場合も
ある。図82−4では、固定ピン7が免震される構造体
1に、固定ピンの挿入部7-vmが免震される構造体を支
持する構造体2に取付けられているが、逆の関係の場合
もある。つまり、固定ピンの挿入部7-vmおよび固定ピ
ン7のうち、どちらか一方が免震される構造体1に、も
う一方が免震される構造体を支持する構造体2に設けら
れるということである。バネ等7-oの設置に関して、5.
2.滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震装置・滑り支
承と同様に、筒7-aの内側の材とバネ等7-oの上部と
が、単に止め金で固定されている場合もあるが、筒7-a
の上部内側が雌ネジになっていて、そこに雄ネジ7-dが
挿入され、雌ネジとバネ等7-oが接続されている場合も
ある。雄ネジ7-dは、入り込み方向に回転して締めるこ
とにより、バネ等7-oを圧縮して反発力を強め、固定ピ
ン先端7-wを押し出す力を強める機能をもち、復元力を
高めたり、地震後の免震される構造体Aの残留変位の矯
正を可能にしたりする。また、管7-eと孔7-jとに、バ
ルブ7-efを設ける事により、強風時の手動による強制
的固定も可能になる。また、風センサーを設けた場合、
風時に風センサーからの電気信号で、固定装置の管7-
e、孔7-jの電動弁、電磁弁、バルブ等7-efを閉めるこ
とが考えられる。これは、8.2.4.電気型による風作動型
固定装置の場合である。以上の構成から、風等の水平力
に対する抵抗力を期待できる。つまり、すり鉢形状・球
面形状等の凹形状挿入部7-vmの勾配を調整すること、
また、管7-eと孔7-jの開口面積の大きさを調整するこ
とにより、風等の水平力に対して、勾配に応じた抵抗力
を発揮することが期待できる。また、風等の水平力に対
して抵抗できるすり鉢形状・球面形状等の凹形状挿入部
7-vmの勾配とは、木造住宅では、ピストン状部材7-p
が上下しない場合には2/10程度(木造住宅の全荷重
がここにかかる場合)の勾配であるが、実際にはピスト
ン状部材7-pが上下するので、それ以上の勾配が必要と
なり、管7-eと孔7-jの開口面積の大きさの比率に応じ
て、計算する必要がある。この管7-eと孔7-jの開口面
積の調整によっては、これは、ダンパーとしても考えら
れる(水平ダンパーを使用する場合は、水平方向二方向
(直交する二方向)に効かせようとすると、最低二本必
要であるが、この方式の場合では一本で済む)。これ
は、8.7.の免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置と、
風等の水平力の抵抗に関して同様の考え方であるが、地
震時には、8.7.に比べて、免震性能を上げられる。とい
うのは、8.7.の免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置
では、地震時に、中間滑り部・ボール・ローラー等が中
央部窪み形に入り込んでしまうことがあるが、この発明
では、遅延器によって、地震時に、固定ピン7がすり鉢
形状・球面形状等の凹形状挿入部7-vmに入り込んでし
まうことが少なくなるからである。 8.4.2. 固定装置・中央部窪み形の風揺れ抑制装置との
併用 また、この8.4.1.の風揺れ抑制装置としての固定装置
と、固定装置、8.7.の免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑
制装置のどちらかと、または両方と併用することによっ
て、風揺れを抑え、地震時の快適な免震を期待できる。
特に、重心位置等に設置された固定装置1個と併用する
ことで、固定装置1個のみの場合に風によって起こる、
設置点を中心にした回転を防ぐことができ、且つ、当該
装置のみで全ての風揺れに対応する場合よりも免震性能
を向上させることができる。請求項53−14は、その
発明である。 8.5. 遅延器 1) 一般 固定ピン等の固定装置の作動部が地震時に解除されると
きは速やかに、地震中は固定状態に復しないかもしくは
固定状態に復するのが遅延されるようにする遅延器が必
要である。つまり、固定装置(リレー連動作動型固定装
置を含む)には、固定ピン等の固定装置の作動部が地震
時に解除された後、固定ピン等の固定装置の作動部もし
くはロック部材が固定状態に復するのを遅延させるため
の遅延器が必要である。遅延器は、固定ピン等の固定装
置の作動部自体に取付けられるか、固定装置・リレー中
間固定装置・リレー末端固定装置のロック部材11と、
地震センサー(振幅)装置の地震時に振動する重り20
または地震センサーにより作動するモーターまたは電磁
石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の連動
機構36との間を、繋ぐ(リレーする)ワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等8(またはレリーズ内のワイヤ
ー、ロープ、ケーブル、ロッド等8)に取付けられる。
地震終了程度まで時間を稼ぐ遅延機構が望ましいが、数
秒程度時間を稼ぐものでも問題はない。請求項53−7
は、その発明である。 2)油空圧シリンダー式 請求項53−8は、遅延器のうち油空圧シリンダー式遅
延器の発明である。筒7-a中を液体・気体等をほぼ漏ら
さずにスライドするピストン状部材7-pが、その筒7-a
に挿入され、筒7-aの外にピストン状部材7-pの先端7
-wが突き出ており、さらに、この筒のピストン状部材7
-pがスライドする端と端とは管7-eで繋がれている。ピ
ストン状部材7-pには、この管7-eの開口面積より大き
いかもしくは小さい孔7-jがあり、管7-eかピストン状
部材孔7-jかの開口面積が大きい孔の方に弁7-fがあ
る。この弁7-fは、ピストン状部材7-pが引き込まれる
時に、開くように付けられている。また、この筒7-aの
中にバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9-cが入り、また重
力により、このピストン状部材7-pを筒外に押出す役割
をする場合もある。この弁7-fの性格と上記筒7-aのピ
ストン状部材7-pがスライドする端と端とを繋ぐ管7-e
により、ピストン状部材の先端7-wの動きは、この筒7
-aの中に入る方向では速やかであり、出る方向では遅延
される。固定装置の場合には、この遅延器のピストン状
部材7-pを、固定ピン等の固定装置の作動部7とする
か、または、この遅延器のピストン状部材7-p(の支持
点7-z)を、固定装置のロック部材11と、地震センサ
ー振幅装置の地震時に振動する重り20または地震セン
サーにより作動するモーターまたは電磁石等の作動部材
との間で繋ぐかする。リレー連動作動型固定装置の場合
には、この遅延器のピストン状部材の先端部7-w(の支
持点7-z)を、リレー連動作動型固定装置のロック部材
11と、地震センサー(振幅)装置の地震時に振動する
重り20または地震センサーにより作動するモーターま
たは電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装
置の連動機構36との間を繋ぐ(リレーする)ワイヤー
・ロープ・ケーブル・ロッド等8(またはレリーズ内の
ワイヤー、ロープ、ケーブル、ロッド等8)に接続させ
る。接続の仕方に関しては、遅延器のピストン状部材を
筒の中へ押込む方向が、ロック部材11の固定ピンの解
除方向と同じになるようにする。図89−2−6は、管
7-eより開口面積の大きいピストン状部材孔7-jに弁7
-fが取付けられ、ピストン状部材の先端部7-w(の支持
点7-z)がワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8
(またはレリーズ内のワイヤー、ロープ、ケーブル、ロ
ッド等8)に接続された例である。また、遅延器を、固
定ピンの装置内に直接組込むことも考えられる。具体的
には、筒7-a中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライ
ドするピストン状部材7-pをもった固定ピン7が、その
筒7-aに挿入され、その外に固定ピン先端7-wが突き出
ており、さらに、この筒7-aのピストン状部材7-pがス
ライドする端と端とは管7-eで繋がれている。このピス
トン状部材7-pには、この管7-eの開口面積より大きい
かもしくは小さい孔7-jがあり、管7-eかピストン状部
材孔7-jかの開口面積の大きい孔の方に弁7-fがある。
この弁7-fは、ピストン状部材7-pが引き込まれる時に
開くように付けられている図89−2−7の場合、この
弁7-fは、ボールの形をとっている。具体的には、ピス
トン状部材7-pには、この管7-eの開口面積より大き
い、孔7-jがあり、その孔に弁7-fがある。この弁7-f
は、ピストン状部材7-pが引き込まれる時に、孔7-jか
ら出る液体・気体等によって開くように付けられる。ま
たは、管7-eと孔7-jの開口面積の大きさがこの逆の場
合もある。つまり、この管7-eの開口面積より小さい、
孔7-jがあり、この管7-eの孔の中に弁7-fがある。こ
の弁7-fは、ピストン状部材7-pが引き込まれる時に、
開くように付けられる。また、図89−2−7のよう
に、この筒7-aの中にバネ等(バネ・ゴム・磁石等)9
-cが入り、また重力により、このピストン状部材7-pを
もった固定ピン7を筒外に押出す役割をする場合もあ
る。この弁7-fの性格と上記筒7-aのピストン状部材7
-pがスライドする端と端とを繋ぐ管7-eにより、前記固
定ピン先端7-wの動きは、この筒7-aの中に入る方向で
は速やかであり、出る方向では遅延される。それによ
り、固定ピン先端7-wは、地震力が働くと速やかに筒7
-aの中に入り、地震力が働いている間は出にくくなって
いる。このピストン状部材7-pを伴った固定ピン7の上
がり下がりの速度は、この筒7-aのピストン状部材7-p
がスライドする端と端とを繋ぐ管7-eと、ピストン状部
材7-pに開いている孔7-jとの断面積の比によって設定
され、固定ピン7が筒中に入るときは速やかに、筒7-a
から出るときは緩やかにする事ができるほか、図82−
3のようにロック弁と併用することで、装置をコンパク
ト化できる。なお、図89−2−6において、この遅延
器の取り付け位置が1/2となっているのは、免震され
る構造体1または免震される構造体を支持する構造体2
に取り付けられると言う意味である(図1からの全ての
図面に共通することであるが、「/」は「または」の意
味である。)。請求項53−8−1は、空圧シリンダー
式遅延器の発明である。この発明は、筒7-aとスライド
するピストン状部材7-pから構成され、この筒中7-aを
気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部材7
-pが、その筒7-aに挿入され、その外にピストン状部材
7-pの先端が突き出ており、この筒7-aには気体が筒中
7-aから出る孔7-joと筒中7-aへ入る孔7-jiが設けら
れており、出る孔には、筒中7-aから気体が出る時には
開き、それ以外は閉じる弁7-fが付けられており、さら
に、重力が、または筒7-aの中にバネ・ゴム・磁石等7
-oを入れた場合そのバネ・ゴム・磁石等9-cが、このピ
ストン状部材7-pを筒7-a外に押出す役割をする場合も
あり、この弁7-fの性格と、気体が筒中7-aへ入る孔の
開口面積を絞ることにより、前記ピストン状部材7-p
は、筒7-aの中に入る方向では速やかであり、出る方向
では遅延される。固定装置の場合には、この遅延器のピ
ストン状部材7-pを、固定ピン等の固定装置の作動部7
とするか(図89−2−14参照)、または、この遅延
器のピストン状部材7-pを、固定装置のロック部材11
と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重り20
または地震センサーにより作動するモーターまたは電磁
石等の作動部材との間で繋ぐかする。リレー連動作動型
固定装置の場合には、この遅延器のピストン状部材7-p
を、リレー連動作動型固定装置のロック部材11と、地
震センサー振幅装置の地震時に振動する重り20または
地震センサーにより作動するモーターまたは電磁石等の
作動部材との間、または直前のリレー中間固定装置の連
動機構36との間をリレーする(レリーズ中の)ワイヤ
ー・ロープ・ケーブル・ロッド等8の間で繋ぎ、かつ、
繋ぎ方は、遅延器の筒7-aの中へ、ピストン状部材7-p
を押込む方向が、ロック部材11の解除方向とすること
により構成される。 3)機械式 a) ガンギ車式 請求項53−8−2の発明は、機械式遅延器のうち、ガ
ンギ車を使用するタイプを示している。この発明はガン
ギ車36-nとアンクル36-o及びラック36-cとから構
成され、ラック36-cはその移動によりガンギ車36-n
を回転させるようになっており、アンクル36-oはガン
ギ車36-nの回転に対しある方向については抵抗となら
ず、その逆の方向については、ガンギ車36-nにアンク
ル36-oが、(具体的にはこのガンギ車36-nの歯にア
ンクル36-oの2本のつめ36-p、36-qがそれぞれ交
互にかみ合い、アンクル36-oが支点36-rを中心に往
復運動できる形で組み合わされて)抵抗となって回転の
速度を調節するようになっており、またこれらの機構は
歯車等の連動機構を介して間接に組み合わされている場
合もあり、このガンギ車36-nとアンクル36-o及びラ
ック36-cによる機構の性質により、ラック36-cは、
力を受けた場合、ある方向には抵抗なく移動できるが、
逆の方向には移動の速度が遅延されるようになってい
る。固定装置の場合には、この遅延器のラック36-c
を、固定ピン等の固定装置の作動部に設けるか、また
は、この遅延器のラックを、固定装置のロック部材と、
地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地
震センサーにより作動するモーターまたは電磁石等の作
動部材との間で繋ぐかする。リレー連動作動型固定装置
の場合には、この遅延器のラック36-cを、リレー中間
固定装置・リレー末端固定装置のロック部材と地震セン
サー振幅装置の重りまたは地震センサーにより作動する
モーターまたは電磁石等の作動部材または直前のリレー
中間固定装置の連動機構との間をリレーする(レリーズ
中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8の間で
繋ぎ、その繋ぎ方が、ラックが抵抗なく移動できる方向
が、ロック部材の外れる方向(解除方向)となるように
構成される。図89−2−10では、ワイヤー・ロープ
・ケーブル・ロッド等8に固定され、ラック滑り面36
-cd上を自由に滑るラック36-cが、ガンギ車36-nの
回転軸36-iと同軸の歯車36-eにかみ合う歯車36-d
に組み合わされている。このラック36-cは直接歯車3
6-eに組み合わされても良いが、回転速度の調整等を考
慮すると直接ではない方が良い場合もある。ワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等8の伝える引張力あるいは
圧縮力により、ガンギ車36-nが回転方向の力(図89
−2−10では左回転方向)を常時受けているとき、ガ
ンギ車36-nが歯一個分回転すると、アンクル36-oの
1個目のつめ36-pがガンギ車36-nの回転を一時押さ
えると同時にアンクル36-oがガンギ車36-nから力を
受けて動き、次の瞬間2個目のつめ36-qがガンギ車3
6-nを歯1個分回すと同時にアンクル36-oは先程と逆
の方向に動いてはじめの状態に戻り、再び1個目のつめ
36-pがガンギ車36-nの回転を歯1個分に止めるよう
な機構である。このような機構により、ガンギ車36-n
が常時回転方向に力を受けていても、それを一定の設定
した時間に合わせて解放でき、かつこの機構は逆回転
(図89−2−10では右回転方向)は拘束しないた
め、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8は、固定
装置のロックを解除する方向(図89−2−10では右
方向)の力は小さい抵抗で伝え、一旦解除したロックを
再び入れる方向(図89−2−10では左方向)の力の
伝達には抵抗が加わり、遅延させる効果がある。このガ
ンギ車式遅延器は、固定装置の中に組み込む場合と、ワ
イヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8の途中に設置す
る場合とがある。図89−2−10は後者の場合であ
る。なお、図89−2−10において、この遅延器の取
り付け位置が1/2となっているのは、免震される構造
体1または免震される構造体を支持する構造体2に取り
付けられると言う意味である。 b) ラチェット式(重量式重量抵抗型、水車式・風車式
粘性抵抗型) 図89−2−11は請求項53−8−3の発明の機械式
遅延器のうち、ラチェット式の重量式重量抵抗型の例を
示している。歯車36-daは、回転方向毎に異なる角度
で傾斜した歯を持つ歯車である。この歯車36-daに対
し、同様に移動方向毎に異なる角度で傾斜した歯を持
ち、ラック滑り台36-cd上を自由に滑るラック36-ca
が組み合わされている。このとき双方の歯は、傾斜の大
きい面と大きい面、及び小さい面と小さい面とが合うよ
うに組み合わせられている。また歯車36-daは、その
回転軸36-iが自由にスライドできる形状の軸受36-i
lによって支持され、自重によってラック36-caと組合
わさっている。このためラック36-caの移動方向が傾
斜の小さい面の方向であったときは、この回転軸36-i
がスライドして歯車36-daがラック36-caから外れる
方向へ移動し、ラックは抵抗なく移動することが出来
る。これに対しラック36-caの移動方向が傾斜の大き
い面の方向であったときは、歯車36-daとラック36-
caとは歯がかみ合い、歯車36-daはラック36-caから
外れることなく、ラックの移動には歯車36-daを回転
させる抵抗が伴うこととなる。この抵抗を与える機構に
より、この方式は重量式重量抵抗型と水車式・風車式粘
性抵抗型とに分かれる。前者は歯車36-daの自重によ
り、またはバネ等により歯車36-daをラック36-caに
押し当てて、回転の抵抗を与えるタイプであり、後者は
歯車36-daと同軸上かあるいは歯車等の連動機構で結
ばれるかした、粘性のある液体(気体)に浸された水車
(風車)等の装置によって抵抗を与えるタイプである。
またラック36-caは図89−2−11の場合のように
直接歯車36-daに組み合わされても良いが、回転速度
の調整等を考慮すると、直接ではなく途中に別の歯車等
の伝達機構を設けた方が良い場合もある。固定装置の場
合には、この遅延器のラック36-caを、固定ピン等の
固定装置の作動部に設けるか、または、この遅延器のラ
ックを、固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装
置の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作
動するモーターまたは電磁石等の作動部材との間で繋ぐ
かする。リレー連動作動型固定装置の場合には、このラ
ック36-caに、リレー中間固定装置・リレー末端固定
装置のロック部材と地震センサー振幅装置の重りまたは
地震センサーにより作動するモーターまたは電磁石等の
作動部材または直前のリレー中間固定装置の連動機構と
の間を繋ぐ(レリーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケーブ
ル・ロッド等8が接続されている。このワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等8が、それらの固定装置を解除
するための引張力あるいは圧縮力を伝える際、この遅延
器の設置方向を、固定ピンのロックを解除する方向を抵
抗のない方向(図89−2−11では左方向)に、一旦
解除された固定ピンのロックを再びかける方向を抵抗の
大きい方向(図89−2−11では右方向)に、それぞ
れなるように設置する。、このことにより、ワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等8は、固定装置のロックを
解除する方向の力には抵抗をあまり受けず、一旦解除し
たロックを再び入れる方向の力には大きな抵抗を受ける
ため、この機構を遅延器として用いることができる。こ
のラチェット式遅延器は、固定装置の中に組み込む場合
と、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8の途中に
設置する場合とがある。図89−2−15は請求項53
−8−3の発明の機械式遅延器のうち、ラチェット式の
水車式・風車式粘性抵抗型の遅延器が固定装置Gに組み
込まれた場合の実施例を示している。移動方向毎に異な
る角度で傾斜した歯を持つラック36-caを持ち、固定
ピン7から突出するアーム部材7-pmにその部材上の支
点36-ccで接続された可動部材36-cb、回転方向毎に
異なる角度で傾斜した歯を持つ歯車36-da、この歯車
36-daと同軸の歯車36-d、及びこの歯車36-dとか
み合う水車(風車)36-wと同軸の歯車36-eとによっ
て、固定ピン7と水車(風車)36-wとが連動するよう
に構成されている。このときラック36-caと歯車36-
daとの歯は、双方の傾斜の大きい面と大きい面、及び小
さい面と小さい面とが合うように組み合わせられてい
る。また水車(風車)36-wは粘性のある液体(気体)
に浸されており、回転する際にはその粘性によって抵抗
を受ける。地震時にロック部材11が解除されて固定ピ
ン7がその挿入筒7-a中に入りこむ場合は、アーム部材
7-pmに連動して可動部材36-cbも移動するが、このと
きラック36-caと歯車36-daとの歯の角度が合わない
こと、及び支点36-ccを軸に可動部材36-cbが歯車3
6-daの抵抗を受けない方向に動くよって、ラック36-
caは歯車36-daを回転させない。従って連動する水車
(風車)36-wも回転しないので、固定ピン7の移動に
は抵抗は生じない。一旦筒7-a中に入り込んだ固定ピン
7は、バネ等9-cにより筒7-aの外に押し出される方向
に力を受けて動き出すが、この場合はラック36-caと
歯車36-daとの歯の角度が合うこと、及び可動部材3
6-cbがその自重により、あるいはバネ等を設けそのバ
ネ等の働きによって、歯車36-daにかみ合う方向に力
を受けることにより、ラック36-caは歯車36-daを回
転させ、これにより連動する水車(風車)36-wも周囲
の粘性のある液体(気体)の抵抗を受けながら回転する
ため、固定ピン7の移動には抵抗が生じる。このとき歯
車36-dの径と歯車36-eの径との比によって水車(風
車)36-wの回転数が決定され、これが固定ピン7が筒
7-aから押し出される際の抵抗となることから、この比
を設定することで遅延時間を調節することができる。以
上の機構により、固定ピンが筒7-aに入り込むときは抵
抗を受けないのに対し、筒7-aより押し出されるときは
任意で設定された抵抗を受けるため、固定ピンが移動に
要する時間は長くなり、この機構を遅延装置として用い
ることができる。固定装置の場合には、この遅延器のア
ーム部材7-pmを、固定ピン等の固定装置の作動部に設
けるか(図89−2−15)、または、この遅延器のア
ーム部材7-pmを、固定装置のロック部材と、地震セン
サー振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサ
ーにより作動するモーターまたは電磁石等の作動部材と
の間で繋ぐかする。リレー連動作動型固定装置の場合に
は、このアーム部材7-pmに、リレー中間固定装置・リ
レー末端固定装置のロック部材と地震センサー振幅装置
の重りまたは地震センサーにより作動するモーターまた
は電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置
の連動機構との間を繋ぐ(レリーズ中の)ワイヤー・ロ
ープ・ケーブル・ロッド等8が接続される。さらに図8
9−2−15は固定装置Gに組み込まれた場合である。 c) 重力式 図89−2−12は、機械式遅延器のうち、請求項53
−8−4の発明の重力式の実施例を示している。歯車3
6-dに、ラック滑り台36-cd上を自由に滑るラック3
6-c、及びガイド36-cgにより支持されてラック滑り
台36-cd上を自由に滑る、表面にラックを持つスライ
ド部材36-csが組み合わされている。重さを調節でき
る重り36-cwはスライド部材36-csと接続され、この
重り36-cwは、ラック36-cに対し歯車36-dを介し
て、その自重がある移動方向に対しては抵抗にならず
(力を加える方向になる)、その反対の移動方向に対し
ては抵抗となるような状態で設置されている。またラッ
ク36-c及びスライド部材36-csは図89−2−12
の場合のように直接歯車36-dに組み合わされても良い
が、回転速度の調整等を考慮すると、直接ではなくその
間に別の歯車等の伝達機構を設けた方が良い場合もあ
る。固定装置の場合には、このラック36-cを、固定ピ
ン等の固定装置の作動部に設けるか、または、この遅延
器のラックを、固定装置のロック部材と、地震センサー
振幅装置の地震時に振動する重りまたは地震センサーに
より作動するモーターまたは電磁石等の作動部材との間
で繋ぐかする。リレー連動作動型固定装置の場合には、
このラック36-cに、リレー中間固定装置・リレー末端
固定装置のロック部材と地震センサー振幅装置の重りま
たは地震センサーにより作動するモーターまたは電磁石
等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の連動機
構との間を繋ぐ(レリーズ中の)ワイヤー・ロープ・ケ
ーブル・ロッド等8が接続されている。このワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等8が、それらの固定装置を
解除するための引張力あるいは圧縮力を伝える際、この
遅延器の設置方向は、固定ピンのロックを解除する方向
を抵抗のない方向(図89−2−12では右方向)に、
一旦解除された固定ピンのロックを再びかける方向を抵
抗の大きい方向(図89−2−12では左方向)に、そ
れぞれなるように設置する。このことにより、ワイヤー
・ロープ・ケーブル・ロッド等8は、固定装置のロック
を解除する方向の力には抵抗を受けず、一旦解除したロ
ックを再び入れる方向の力には大きな抵抗を受けるた
め、この機構を遅延器として用いることができる。この
重力式遅延器は、固定装置の中に組み込む場合と、ワイ
ヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8の途中に設置する
場合とがある。 4) 摩擦式 図89−2−9は請求項53−8−5の発明の摩擦式遅
延器を示している。筒7-aにピストン状部材7-pが挿入
されており、固定装置の場合には、このピストン状部材
7-pを、固定ピン等の固定装置の作動部7とするか、ま
たは、この遅延器のピストン状部材7-p(の支持点7-
z)を、固定装置のロック部材11と、地震センサー振
幅装置の地震時に振動する重り20または地震センサー
により作動するモーターまたは電磁石等の作動部材との
間で繋ぐかし、リレー連動作動型固定装置の場合には、
リレー中間固定装置・リレー末端固定装置のロック部材
と地震センサー振幅装置の重りまたは直前のリレー中間
固定装置の連動機構との間を繋ぐワイヤー・ロープ・ケ
ーブル・ロッド等8が、ピストン状部材7-pに対し、直
接またはピストン状部材の先端7-wに設けられたワイヤ
ー・ロープ・ケーブル・ロッド等8の支持点7-zを介し
て接続されている。図(1)はピストン部材7-pに対し、
ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8が直接接続す
る場合の、(2)はピストン部材7-pに対し、ワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等8の支持点7-zを介して接
続する場合の例である。筒7-aの内表面もしくはピスト
ン状部材7-pの表面あるいはその両方に表面部材36-u
が装備されており、ピストン状部材7-pはワイヤー・ロ
ープ・ケーブル・ロッド等8からの引張力あるいは圧縮
力を受けて筒7-a内を移動する時、移動方向によって異
なる摩擦抵抗を受ける。図(3)はピストン状部材7-pの
表面に表面部材36-uが装備されている場合である。こ
の表面部材36-uは、それ自体の形状により移動方向に
よって異なる抵抗を与える場合と、バネ・ゴム・磁石等
25を利用した機構により移動方向によって異なる抵抗
を与える場合とがある。図(4)-1〜(4)-2はその例で、図
(4)-1では表面部材36-uは緩斜面36-ueと急斜面36
-usとを持ち、ピストン状部材7-pがこの表面部材36-
uと接触しつつ変位するとき、緩斜面36-ue側からの変
位に対する場合の方が急斜面36-us側からの変位に対
する場合よりも抵抗が小さくなる仕組みである。図(4)-
2では、支点36-hにより可動な面材36-umが、バネ・
ゴム・磁石等25によって押し出されており、力を受け
るとバネ・ゴム・磁石等25が圧縮されて面材36-um
は押し下げられるため、この面材36-um側からの変位
に対する場合の方が逆方向よりも抵抗が小さくなる仕組
みである。このことにより、ワイヤー・ロープ・ケーブ
ル・ロッド等8は、固定装置のロックを解除する方向の
力には抵抗をあまり受けず、一旦解除したロックを再び
入れる方向の力には大きな抵抗を受けるため、この機構
を遅延器として用いることができる。この摩擦式遅延器
は、固定装置の中に組み込む場合と、ワイヤー・ロープ
・ケーブル・ロッド等8の途中に設置する場合とがあ
る。 5) 経路迂回式 図89−2−13は請求項53−8−6の発明の経路迂
回式遅延器の例を示している。筒7-aに、回転心棒7-x
を軸として自由に回転する円筒状のピストン状部材7-p
aが挿入されている。固定装置の場合には、このピスト
ン状部材7-paを、固定ピン等の固定装置の作動部7と
するか、または、この遅延器のピストン状部材7-pa
(の支持点7-z)を、固定装置のロック部材11と、地
震センサー振幅装置の地震時に振動する重り20または
地震センサーにより作動するモーターまたは電磁石等の
作動部材との間で繋ぐかし、リレー連動作動型固定装置
の場合には、図89−2−13の例では、ピストン状部
材7-paと回転心棒7-xにより連動する部材7-pbが、リ
レー中間固定装置・リレー末端固定装置のロック部材と
地震センサー振幅装置の重りまたは直前のリレー中間固
定装置の連動機構との間を繋ぐワイヤー・ロープ・ケー
ブル・ロッド等8と、部材7-pbの先端部に設けられた
支持点7-zを介して接続されている。このワイヤー・ロ
ープ・ケーブル・ロッド等8は、ピストン状部材7-pa
あるいは回転心棒7-xに対し直接接続される場合もあ
る。ピストン状部材7-paの表面には、移動方向に平行
な直線部分7-pkと、その直線部分7-pkの両端を結ぶ曲
線部分7-plとからなるループ状のガイド7-pgが、筒7
-aにはバネ等9-cによってピストン状部材7-paの方向
に押し出されているピン7-phが挿入される筒7-pha
が、それぞれ設けられている。ピン7-phはピストン状
部材7-paの表面に刻まれたガイド7-pgに嵌まってお
り、図89−2−13の例では通常時(ピストン状部材
7-paが最も筒外に出た状態のとき)はガイド上の点7-
piに位置している。地震時にワイヤー・ロープ・ケーブ
ル・ロッド等8が固定ピンを解除する方向の力を伝える
とき、図89−2−13の例ではピストン状部材7-pa
は筒7-aの中へ入り込む方向へ移動する。このときピン
7-phはガイド7-pgの直線部分7-pkを抵抗なく経由
し、ピストン状部材7-paが最も筒中に入った状態でガ
イド上の点7ーpjに至る。この点7ーpjにおいて、ガイド
7-pgの直線部分7-pkは曲線部分7-plへと変わるが、
このとき前者より後者の溝の方がやや深くなっているた
め、バネ等9-cの働きによりピン7-phは直線部分7-pk
から曲線部分7-plへと移行し、かつ逆戻りすることは
ない。ピストン状部材7-paは、筒中7-aに最も中に入
った状態からバネ等9-cにより筒7-aの外へ押し出され
るが、ピン7-phがガイド7-pgの曲線部分7-plにはま
っているために、ピン7-phとガイド7-pgの案内に従っ
て回転心棒7-xを中心に回転しつつ、ガイド7-pgの曲
線部分7-plを経由して直線部分7-pk上の最初の点7-p
iへと至る。ここでも前者より後者の溝の方がやや深く
なっているため、同様にバネ等9-cの働きによりピン7
-phは曲線部分7-plから直線部分7-pkへと移行し、か
つ逆戻りすることはない。このときピン7-phの経由す
るガイド7-pgの直線部分7-pkと曲線部分7-plとの距
離差と曲線部分7-plのなす角度による抵抗とが、ピス
トン状部材7-paが筒7-aから外へ出る運動に対して遅
延効果を与える。このことにより、固定装置のロックを
解除する方向の力は抵抗を受けず速やかに伝達し、一旦
解除したロックを再び入れる方向の力は大きな抵抗を受
けるためその力の伝達は遅延させることができるため、
この機構を遅延器として用いることができる。この経路
迂回式遅延器は、固定装置の中に組み込む場合と、図8
9−2−13のようにワイヤー・ロープ・ケーブル・ロ
ッド等8の途中に設置する場合とがある。 6)粘性抵抗式 図89−2−16は請求項53−8−7の発明の粘性抵
抗式遅延器の実施例を示している。固定装置の場合に
は、ラック36-cを、固定ピン等の固定装置の作動部に
設けるか、または、ラック36-cを、固定装置のロック
部材11と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する
重り20または地震センサーにより作動するモーターま
たは電磁石等の作動部材との間で繋ぐかし、リレー連動
作動型固定装置の場合には、このラック36-cに、リレ
ー中間固定装置・リレー末端固定装置のロック部材と地
震センサー振幅装置の重りまたは地震センサーにより作
動するモーターまたは電磁石等の作動部材または直前の
リレー中間固定装置の連動機構との間を繋ぐ(レリーズ
中の)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等8が接続
される。図89−2−16は固定装置Gに組み込まれた
場合の例であり、固定ピン7から突出するアーム部材7
-pmに設けられたラック36-c、歯車36-d、及びこれ
にかみ合う水車(風車)36-wと同軸の歯車36-eとに
よって、固定ピン7と水車(風車)36-wとが連動する
ように構成されている。また水車(風車)36-wは粘性
のある液体(気体)に浸されており、回転する際にはそ
の粘性によって抵抗を受ける。地震時にロック部材11
が解除されて固定ピン7がその挿入筒7-a中に入りこむ
とき、及び一旦筒7-aに入り込んだ固定ピン7がバネ等
9-cによって筒7-aの外に押し出されるとき、固定ピン
7の移動に伴ってアーム部材7-pmとラック36-cも移
動し、歯車36-d及び36-eを介して水車(風車)36
-wが回転する。ここで水車(風車)36-wの羽根36-w
aを、抵抗を受けると容易に撓む性質のものとし、また
羽根36-waを支持する部材36-wbを、固定ピン7の筒
7-aから押し出される方向の移動に対応する水車(風
車)36-wの回転方向については、羽根36-waが抵抗
を受けても、これを支持して撓まないような位置に設置
する。これにより水車(風車)36-wは、固定ピン7が
筒7-aの中に入り込む方向の移動に対応する水車(風
車)36-wの回転に対しては、羽根36-waが抵抗を受
けて撓むために抵抗が小さくなり、逆に固定ピン7の筒
7-aから押し出される方向の移動に対応する水車(風
車)36-wの回転に対しては、羽根36-waが支持部材
36-wbによって拘束されるために大きな抵抗をうけ
る。この抵抗の差により、固定ピンが筒7-aに入り込む
ときに対し、筒7-aより押し出されるときの方が固定ピ
ンが移動に要する時間は長くなるので、この機構を遅延
装置として用いることができる。このとき歯車36-dの
径と歯車36-eの径との比によって水車(風車)36-w
の回転数が決定され、この回転数によって抵抗が決定さ
れることから、この比を設定することで遅延時間を調節
することができる。 8.6. 固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状 図88(a) 〜(d)は、請求項55項記載の発明の、図8
8(e) 〜(h)(j)は、請求項55−2項記載の発明の、図
88(k)、(l)は、請求項55−3項記載の発明の、図8
8(m)、(n)、(p)は、請求項55−4項記載の発明の、
図88(o)は、請求項55−5項記載の発明の、図88
(q)は、請求項55−6項記載の発明の、図88(r)〜
(u)は、請求項55−7項〜55−8項記載の発明の、
固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状の実施例を示
している。地震後、固定ピンは、残留変位のために必し
も地震前の停止点に戻るとは限らない。したがって固定
ピンが他の位置で停止しても免震される構造体1が固定
されうるように、固定ピン挿入部の形状には、地震前の
停止点よりも広い範囲(残留変位の生じる範囲)で固定
ピンを受け止める(固定させる)ことができ、さらにま
た、固定ピンを自然に地震前の停止点に戻すような工夫
が必要になる。つまり、地震前の停止点よりも広い範囲
(残留変位の生じる範囲)に、摩擦の加わる形状、凸凹
の多い形状を施し、さらにまた、すり鉢状等の凹面形状
にして、固定ピンを地震前の停止点に戻るように促す工
夫が必要である。請求項55項記載の発明の、固定ピン
挿入部の形状としては、以下の(1)(2)(3)(4)があげられ
る。その実施例はそれぞれ、図88(a) 〜(d)に示され
ている。 (1) 球面 図88(a) は、固定ピン7の挿入部7-vが球面形状の場
合である。 (2) すり鉢 図88(b) は、固定ピン7の挿入部7-vがすり鉢形状の
場合である。 (3) 凸凹形状 図88(c) は、固定ピン挿入部7-vが固定ピンの地震前
の停止位置よりも広い範囲で凸凹形状になっている場合
である。 (4) 斜め段々形状型すり鉢 図88(d) は、固定ピン7の挿入部7-vが、凸凹形状
で、全体としては円錐形すり鉢形状となっている場合で
ある。以上の (1)〜(4) の構成は、固定ピン7が免震さ
れる構造体1に、その挿入部7-vが免震される構造体を
支持する構造体2に、取付けられるている場合の実施例
であるが、その逆の関係の場合もある。また、 (1)の球
面型、(2)のすり鉢型の場合、固定装置と重力復元型免
震装置とを兼用させることが可能であり、8.1.2.2.3.の
地震センサー(振幅)装置装備型自動復元型固定装置を
用いることによって、固定ピンを地震前の停止位置に戻
すようにすることができる。請求項55−2項記載の発
明の、固定ピン挿入部の形状としては、以下の(5)(6)が
あげられる。その実施例はそれぞれ、図88(e) 〜(h)
(j)に示されている。 (5) 凸凹形状が逆 図88(e)、(f)は、固定ピン7の挿入部7-vが凸形状
で、固定ピン7の先端が凹形状になっている場合であ
る。(e)は、凸形状が、尖っている場合、(f)は、凸形状
の角が取れて丸くなっている場合である。図88(g)、
(h)は、図88(e)、(f)の固定ピン形状の場合で、かつ
固定ピン挿入部が、固定ピンの地震前の停止位置よりも
広い範囲で凸凹形状になっている場合である。(g)は、
固定ピンの凸形状が尖っている場合、(h)は、固定ピン
の凸形状が尖り、挿入部7-vが、凸凹形状で、全体とし
ては円錐形すり鉢形状となっている場合である。 (6) 固定ピンがアーム型 図88(i)、(j)は、固定ピンが、曲がったアーム型をし
ている場合である。固定ピン7は、挿入部7-v側とは反
対端で、回転軸挿入部7-xによって回転できるような
形で取付けられ、固定ピン先端はこの回転軸7-xを中
心として回転し挿入部7-vに挿入される。固定ピン7の
挿入部7-vの反対端は、この挿入部7-vが設置されてい
る構造体の反対側の構造体(免震される構造体1にこの
挿入部が設けられている場合は、免震される構造体を支
持する構造体2に、免震される構造体を支持する構造体
2に設けられている場合は、免震される構造体1に)の
回転軸挿入部7-xに、回転できる形で挿入され取り付
けられている。(i)は、この固定ピンの挿入部7-vが凹
形状、固定ピン7が凸形状となっている場合、(j)は、
その逆の、固定ピンの挿入部7-vが凸形状、固定ピン7
が凹形状となっている場合である。請求項55−3項記
載の発明の、固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状
としては、以下の(7)があげられる。その実施例はそれ
ぞれ、図88(k)、(l)に示されている。 (7) 上下固定ピンロック型 図88(k)、(l)は、上下の固定ピンがあり、下の固定ピ
ンが上がり、上の固定ピンが下がり、噛み合うことによ
り、免震される構造体1を固定する。また、下の固定ピ
ンが下がり、上の固定ピンが上がると固定が解除され
る。(K)は、上下の固定ピンが上がり下がりし、噛み合
いロックする型である。(l)は、(K)とは凹凸が逆で、上
下の固定ピンが上がり下がりし、噛み合いロックする型
である。請求項55−4項〜55−5項記載の発明の、
固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状としては、以
下の(8)があげられる。その実施例はそれぞれ、図88
(m)、(n)、(o)、(p)に示されている。 (8) 上下固定ピン中間滑り部挟み型 図88(m)(n)(p) は、請求項55−4項記載の発明の実
施例を、図88(o) は、請求項55−5項記載の発明の
実施例を示している。図88(m) 〜(p) は、上下の固定
ピンが上がり下がりし、中間滑り部等を介して、免震装
置をロックするものである。上下に固定ピンがあり、ロ
ック時は、下の固定ピンが上がり、上の固定ピンが下が
り、中間滑り部を挟みロックし、免震される構造体1
と、免震される構造体を支持する構造体2とを固定す
る。解除時は、下の固定ピンが下がり、上の固定ピンが
上がり、固定が解除される。 1) 図88(m) は、上下の固定ピン7が上がり下がりし
て、ローラー・ボール5-e等の転がり型の中間滑り部を
上下で挟み、ロックするものである。具体的には、図2
6−7、35−4、36、36−2、37、37−5〜
37−10、38等の上部免震皿3-a、下部免震皿3-b
の中央部の、ボール5-e等の中間滑り部を挟む位置に固
定ピン挿入部7-vを設け、固定ピン7を挿入し、上下の
固定ピン7でボール5-e等の中間滑り部を上下で挟むこ
とで、上部免震皿3-aと下部免震皿3-bとを固定させる
ことが可能になる。 2) 図88(n) は、上下の固定ピン7が上がり下がり
し、保持器をもったローラー・ボール等の中間滑り部の
(保持器に開けられた)中央部の挿入部で重なり合い、
周囲にある中間滑り部(保持器)の拘束で、上下の固定ピ
ン7の水平移動が拘束され、免震される構造体1と、免
震される構造体を支持する構造体2とを固定する。具体
的には、図35−2〜35−3、35−5、36−3等
の、上部免震皿3-a、下部免震皿3-bの中央部に、固定
ピン挿入部7-vを設け、固定ピン7を挿入し、保持器5
-gをもったローラー・ボール5-e等の中間滑り部の(保
持器に開けられた)中央部の挿入部位置で、この上下の
固定ピン7が重なり合い、周囲にある中間滑り部(保持
器5-g)の拘束で、上下の固定ピン7の水平移動が拘束
され、上部免震皿3-aと下部免震皿3-bとを固定させる
ことが可能になる。 3) 図88(p) は、上下の固定ピン7があり、下の固定
ピン7が上がり、上の固定ピン7が下がり、上下の固定
ピン7が中間滑り部6に挿入することにより、上下から
中間滑り部6をロックし、免震される構造体1と免震さ
れる構造体を支持する構造体2を固定するものである。
解除時は、下の固定ピン7が下がり、上の固定ピン7が
上がり、ロックを解除する型である。具体的には、図3
7−2、38、39、40、41、42等の、上部免震
皿3-a、下部免震皿3-bの中央部に、固定ピン挿入部7
-vを設け、固定ピン7を挿入し、中間滑り部6の挿入部
7-v位置に上下の固定ピン7が挿入すると、上下の固定
ピン7の水平移動が拘束され、それにより上部免震皿3
-aと下部免震皿3-bとを固定させることが可能になる。
また、図37−3は、図88(o)(p)の装置の併用で、ロ
ックが可能になる。 4) 図88(o)は、請求項55−5項記載の発明の実施例
を示しており、請求項55−4項記載の、上の固定ピン
と下の固定ピンとの間に、中間滑り部をもつ固定装置に
おいて、固定ピンと中間滑り部の間に、ローラー・ボー
ルの保持器を有し、この保持器の挿入部に、固定ピンが
挿入されてロックするように構成されている。図88
(o)では、上下の固定ピン7があり、下の固定ピン7が
上がり、上の保持器の挿入部に挿入し、同時に、上の固
定ピン7が下がり、下の保持器の挿入部に挿入し、この
上下の保持器をロックし、免震される構造体1と免震さ
れる構造体を支持する構造体2を固定するものである。
解除時は、下の固定ピン7が下がり、上の固定ピン7が
上がり、ロックを解除する型である。当然、下また上だ
け保持器の場合もある。具体的には、図37−4等の、
上部免震皿3-a、下部免震皿3-bの中央部に、挿入部7
-vを設け、固定ピン7を挿入し、上下の保持器5-gをも
ったローラー・ボール5-eの中間滑り部の(保持器に開
けられた)中央部の挿入部位置に、この上下の固定ピン
7を挿入して、この上下の保持器5-gの中間滑り部を固
定することで、上部免震皿3-aと下部免震皿3-bとを固
定させることが可能になる。図88(m)〜(p)の利点は、
二重免震皿免震装置・滑り支承に使えることで、免震皿
を二重にすることで、その大きさは一重の場合のほぼ半
分とすることが可能であり、地震後の残留変位に対処す
るためのすり鉢状等の凹面形状の大きさをほぼ半分にで
きることである。さらに、固定ピンを上下から各々挿入
する仕組みによって、各固定ピンの可動寸法が小さくて
すむようになり、例えば、電池等で作動させる場合で
も、その負担を小さくすることができ、また地震力のみ
で作動させる場合でも、微小地震の際の作動を容易にす
ることができる。また、(7)の上下固定ピンロック型、
(8)の上下固定ピン中間滑り部挟み型ともに、それぞれ
地震作動型、風作動型に分かれる。地震作動型とは、普
段は固定ピンがセット(=ロック・固定)されており、
地震時に上下固定ピンが同時に抜かれ、解除される型で
あり、風作動型とは、風時にのみ、上下固定ピンが同時
に挿入され、固定ピンがセットされる型である。請求項
55−6項記載の発明の、固定ピン挿入部の形状及び固
定ピンの形状としては、以下の(9)があげられ、その実
施例は、図88(q)に示されている。 (9) 固定ピン滑り部ロック型 図88(q)の装置と同様の機構で、固定ピン7が一本の
場合も当然考えられる。上または下の固定ピン7で、滑
り部5また中間滑り部6を固定し、免震される構造体1
と免震される構造体を支持する構造体2を固定するもの
である。解除時は、固定ピン7が抜かれて、固定を解除
する。具体的には、図43〜46等の、免震皿3の中央
部に、固定ピン挿入部7-vを設け、固定ピン7を挿入
し、滑り部5また中間滑り部6の挿入部7-v位置に、こ
の固定ピン7が挿入されることにより、免震される構造
体1と免震される構造体を支持する構造体2を固定する
ものである。請求項55−7項〜55−8項記載の発明
の、固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状として
は、以下の(10)があげられる。その実施例はそれぞれ、
図88(r)〜(u)に示されている。 (10) 固定ピン凹み型 図88(r)〜(u) は、固定ピン、またはボール5-e等の
中間滑り部に対して、固定ピン挿入部7-vが凹み、固定
ピン7または中間滑り部が嵌まり込むことによってロッ
クをおこなうものである。図88(t)(u) は、請求項5
5−7項記載の発明の実施例を示している。固定ピン7
自体は動かずに、その反対側の挿入部7-vが凹むことに
より、固定ピンがセット(=ロック・固定)されるもの
である。また、この凹んだ挿入部7-vが元の位置に戻
り、固定ピン7が挿入部から押出されるとロックが解除
される。挿入部7-vと固定ピン7のうち、どちらか一方
が免震される構造体1に、もう一方が免震される構造体
を支持する構造体2に設けられることにより構成され
る。図88(r)(s)は、請求項55−8項記載の発明の実
施例を示している。免震される構造体1と免震される構
造体を支持する構造体2との間に、すべり型の中間滑り
部6、またはローラー・ボール5-e,5-f等の転がり型
中間滑り部、または保持器5-gをもったローラー・ボー
ル5-e,5-f等の中間滑り部を有し、免震される構造体
1と免震される構造体を支持する構造体2の一方または
両方の、この中間滑り部に接する部分が挿入部7-vをな
している。中間滑り部に対して、挿入部7-vが凹んで、
中間滑り部を固定することにより、免震される構造体1
と免震される構造体を支持する構造体2とが固定され
る。また、凹んだ挿入部7-vが元に戻り、中間滑り部が
押し出されると固定が解除される。図88(r)、(s)は、
この発明を示し、免震される構造体1側と免震される構
造体を支持する構造体2側の両方に、挿入部をもつ場合
を示している。図88(r)は、挿入部7-vが凹む前の、
ボール5-eが転がり可能な状態のもので、図88(s)は
挿入部7-vが凹んで、ボール5-eの転がりを阻止し、免
震装置をロックするものである。具体的には、図37−
5等の、上部免震皿3-a、下部免震皿3-bの両方の中央
部に、固定ピン挿入部7-vを設け、ボール5-e等の中間
滑り部に対して、挿入部7-vが凹んで、中間滑り部を固
定することにより、免震される構造体1と免震される構
造体を支持する構造体2とが固定される。また、凹んだ
挿入部7-vが元に戻り、中間滑り部が挿入部から押し出
されると、固定が解除される。以上の(1) 〜(10) の固
定装置等は、引抜き力を押さえ込む引抜き防止装置との
併用によってより効果を発揮する。 8.7. 免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置(食込み
支承) 8.7.1. 免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置 請求項55−9項記載の発明は、特許 1844024号と特許
2575283号とで記載の免震復元装置(重力復元型免震装
置・滑り支承)、免震装置(免震装置・滑り支承)、ま
た、上記の4.二重(または二重以上の)免震皿免震装
置・滑り支承において、免震皿の中央部が、滑り部、中
間滑り部、ボール・ローラーの形状で、また入り込む形
状で、窪んだ(凹んだ)形(食込み部)で形成された免
震皿をもつことにより構成される免震装置・滑り支承で
ある(以下、「食込み支承」という)。請求項55−9
−1項記載の発明は、風等の揺れに対抗できるように、
窪んだ(凹んだ)形状を形成したものであり、請求項5
5−9−1−1項記載の発明は、それを使用した場合の
免震構造である。その効果は、風揺れの防止である。一
般に転がり免震においては、風揺れの防止が一番大きな
課題となるが、食込み支承は、免震皿の中央部を、免震
皿に挟まれた、ボールまたはローラーが入り込む形で、
さらにそのボールまたはローラーの曲率形状で窪ませる
(凹ませる)、という比較的簡単な方法で大きな風揺れ
抑制効果を持つものであり、傾斜角を大きくする(すり
鉢状免震皿)、曲率半径を小さくする(球面状免震皿)
等の方法に比べて、地震時に免震装置が作動した際の免
震性能を落とすことがない優れた方法である。ここで、
地震時の免震性能について述べれば、地震時に、中央部
窪み形に中間滑り部、ボールまたはローラー等が入り込
む心配があるが、 実際は、地震は全方向に動くため、中
央部を通過するケースはそれほど多くない。とくに中央
部窪み径が小さい場合は、その確率は小さく、免震性能
が低下することは少ない。そのため地震時に一旦動きだ
せば、高い免震性能を保てる。図37−9は、この発明
のすり鉢状二重免震皿型の場合の実施例(以下、「食込
みすり鉢状二重免震皿型支承」という)を示し、図37
−10は、平面状と球面状の二重免震皿型の場合の実施
例を示しており、ともに、上部免震皿3-aおよび下部免
震皿3-bに、ボール5-eの曲率形状で窪ませ(凹ませ)
た窪み35のある場合の実施例である。以上は二重免震
皿の場合であるが、当然、特許 1844024号と特許 25752
83号とで記載の免震復元装置(重力復元型免震装置・滑
り支承)、免震装置(免震装置・滑り支承)において
も、つまり、図43〜46等の、滑り部5また中間滑り
部6と免震皿3からなる免震装置型においても、免震皿
側に、滑り部5また中間滑り部6とボール5-eまたロー
ラー5-fの同曲率形状で窪ませる(凹ませる)ことが考
えられる。図37−11は、その実施例であり、免震皿
3に、滑り部5の曲率形状で窪ませた窪み35のある場
合の実施例である。また、免震皿に窪ませる(凹ませ
る)形状の寸法は、以下の式から与えることが可能であ
る。球また円状に免震皿の一部を窪ませるとして、K=
M(免震される構造体の質量)×G(重力加速度)/R
(滑り部また中間滑り部とボールまたはローラーの半
径)として表され、免震皿の窪ませられた寸法の半分を
Lとし、同装置の設置個数をN(同装置が、偏心しない
ようにバランス良く配置されたとして)とすると、K×
L×N+摩擦力(免震装置・滑り支承の摩擦)が、免震
される構造体にあたる最大風圧力よりも大きい場合は、
風圧力によって動く事はない。これが目安になり、免震
皿に窪ませる(凹ませる)形状の寸法が決定される。若
しくは、その窪みが免震皿の滑り面部へ切り替わる勾配
の差により生じる角度θによって、最大抵抗値が決ま
る。最大抵抗値は、免震される構造体の質量×tanθ
で求められる。この式は、窪ませる(凹ませる)形状が
すり鉢であっても使用できる。また、当然、必ずしも免
震皿に挟まれたボールまたはローラーの曲率形状で窪ま
せる(凹ませる)必要はなく、ボールまたはローラーが
入り込む形状で窪ませる(凹ませる)だけでも良い。 (1) 免震皿と滑り部とからなる免震装置・滑り支承にお
ける水平力の抵抗計算請求項55−9項の発明の例とし
て、ボールまたはローラーの滑り部5と免震皿3からな
り、かつこの免震皿3にこの滑り部5の形状で窪ませら
れた窪み35が設けられている免震装置・滑り支承を考
える。滑り部5に、水平力Q及び質量Mによる鉛直荷重
M×G(重力加速度)が加わっているとき、この滑り部
5が窪み35から免震皿3の滑り面部へ脱するための条
件は、この窪み35と滑り面部との境界での窪み35の
曲面の勾配をtanθとしたとき、Q×cosθ>M×G×si
nθ+摩擦力より、Q>M×G×tanθ+摩擦力となる。
摩擦係数をμとすればこの式は、Q>M×G×(tanθ
+μ)と表せる。以上は窪み35の形状(すり鉢形状、
球面形状等)を問わず適用できる。また、この滑り部5
の形状で窪ませられた窪み35の形状が球また円状とな
る場合、その曲率半径をR、窪み35と滑り面部との境
界の描く円の半径をLとしたとき、窪み35の滑り面部
の勾配tanθがある程度小さければ、tanθ≒sinθ=L
/Rであるから、このときの条件は、上式よりQ>M×
G×L/R+摩擦力である。この式を前述のKを用いて
書けば、Q>K×L+摩擦力となり、免震装置の設置個
数をN個(同装置を偏心しないようにバランス良く配置
したとして)とすると、Q>K×L×N+摩擦力とな
り、前項と一致する。以上のことから、免震される構造
体にあたる最大風圧力よりも水平力Qが大きくなるよう
にtanθあるいはK及びLを定めることにより、この免
震された構造体が風圧力により動くことはないとするこ
とができる。また摩擦力については、不安定なため算定
に加えない方がよい場合もある。 (2) 二重(または二重以上の)免震皿型免震装置・滑り
支承における水平力の抵抗計算 1) 片面のみの窪みの場合 ボールまたはローラーの滑り部と上部及び下部免震皿と
からなり、かつこの上下免震皿の一方だけに、この滑り
部の形状で窪ませられた窪みが設けられている二重(ま
たは二重以上の)免震皿型免震装置・滑り支承を用いる
場合、食込み部をもたない方の免震皿をすべる中間滑り
部のすべりにより水平力抵抗値が規定される。 2) 両面の窪みの場合 請求項55−9項の発明の例として、ボールまたはロー
ラーの滑り部5と上部免震皿3-a及び下部免震皿3-bと
からなり、かつこの免震皿3-aと3-bとにこの滑り部5
の形状で窪ませられた窪み35が設けられている 二重
(または二重以上の)免震皿型免震装置・滑り支承を考
える。この滑り部5は転がり部材として機能し、スリッ
プ等はしないものと考える。上部免震皿3-aに水平力Q
及び質量Mによる鉛直荷重M×G(重力加速度)が加わ
っている場合、この滑り部5が窪み35から免震皿3の
滑り面部へと脱するための条件は、滑り部5と上部免震
皿3-a及び下部免震皿3-bの窪み35の曲面との接点で
の、窪み35の曲面の勾配をtanθとしたとき、滑り面
部5がスリップ等をせずに転がるのであれば、この2つ
の接点における荷重の条件は、滑り面部5の中心につい
て点対称で共通であり、(1)の場合と同様の計算過程と
なるため、前述の関係式Q>M×G×tanθ+摩擦力を
用いることができる。摩擦係数をμとすればこの式は、
Q>M×G×(tanθ+μ)と表せる。以上は窪み35
の形状(すり鉢形状、球面形状等)を問わず適用でき
る。またこの滑り部5の形状で窪ませられた窪み35の
形状が球また円状となる場合、その曲率半径をRとし、
窪み35と滑り面部との境界の描く円の半径をLとした
とき、Q>K×L×N+摩擦力となるのも前項と同じで
ある。以上のことから、免震される構造体にあたる最大
風圧力よりも水平力Qが大きくなるようにtanθあるい
はK及びLを定めることにより、この免震された構造体
が風圧力により動くことはないとすることができる。ま
た摩擦力については、不安定なために算定に加えない方
がよい場合もある。また、以上のいずれの場合も風揺れ
防止に不足する分は、下記のように 8.7.3.の固定装置
との併用することで補う方法もある。 8.7.2. 耐圧性能加味した転がり滑り支承 また、免震皿の中央部を、その免震皿面を滑動するボー
ルまたはローラーの曲率形状で窪ませる(凹ませる)こ
とは、重量構造体(免震皿面にボールまたはローラーが
食い込むような重量が大きい構造体)の場合、免震皿側
の耐圧性能を上げる効果も持つ。請求項55−9−2
は、免震皿側の耐圧性能を上げる場合の発明である。接
触面積がそのまま耐圧面積となり、耐圧性能が計算でき
る。逆に、必要な耐圧性能から必要耐圧面積つまり接触
面積を計算して、食い込み面積(ほぼ接触面積と同じで
ある)を出せばよい。請求項55−9−2−1は、耐圧
性能を上げる効果と風揺れ防止の効果とを合わせ持たせ
る場合の発明である。8.7.1.の計算と上記の計算をすれ
ば良く、耐圧性能だけを満たして、風揺れ防止に不足す
る分は、下記のように 8.7.3.の固定装置との併用する
ことで補う方法もある。また、請求項55−9−2−2
項記載の発明は、それを使用した場合の免震構造であ
る。 8.7.3. 固定装置との併用 この免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置と、固定装
置(上述を含む風揺れ防止装置全般)との併用は、双方
の装置に風圧力を分担させ、従って固定装置の数を少な
くさせる。特に、固定装置1個(重心位置等)との併用
は、固定装置1個の場合にありうる、風による免震され
る構造体の(固定ピン廻りの)回転を防ぎ、かつ、固定
装置を使用せずにこの中央部窪み形の風揺れ抑制装置で
全ての風揺れに対応する場合より免震性能を向上させ
る。請求項55−9−3は、その発明である。 8.8. 底面の球面部とそれ以外の周辺部のすり鉢併用の
免震皿 8.8.1. 底面の球面部とそれ以外の周辺部のすり鉢併用
の免震皿 重力復元型(一重免震皿または二重(または二重以上
の)免震皿)免震装置・滑り支承の免震皿3の凹形状滑
り面部としては、地震後の残留変位が少なく、固有周期
を持たないゆえに共振現象を起こさないすり鉢形状が望
ましい。しかし、風への抵抗を考えると、すり鉢形状の
勾配を大きくする必要があり、その場合には、小さい地
震には、免震しにくく、大きな地震時も、すり鉢傾斜の
大きい分、免震時の(すり鉢の中心付近を通過し、勾配
の下りと上りとが急に変化するときの)振動衝撃が大き
くなり、スムースな免震が得にくい。そこで、すり鉢の
底を球面にすることにより、小さい地震も免震可能とな
り、大きな地震時にも、すり鉢の底での急激な勾配の変
化が無くなることで、快適な免震が行われる。請求項5
5−10は、その発明である。すり鉢形状免震皿をボー
ル5-eが転がる構成の場合(図37−5)は、特にその
効果は顕著であり、すり鉢形状免震皿を球面形状滑り面
部を持つ滑り部、中間滑り部(図37−12)がすべる
構成の場合でも、効果はある。請求項55−11は、前
請求項の発明において、すり鉢の底の球面半径は、地震
周期に共振する半径近傍でもって構成されてなることを
特徴とする免震装置・滑り支承の発明であり、その意味
するところは、すり鉢の底の球面半径が、地震周期に共
振することによって、初期の小さい加速度から免震を開
始することが可能となる。このように初滑動の加速度を
小さくするとともに、この球面の範囲外では共振をすり
鉢によって押さえることが可能になる。 8.8.2. 微振動用の固定装置を重心に併用 しかし、すり鉢の底を球面にすることより、免震される
構造体は小さい風でも球面部内を振動し、(底面の球面
部以上の振幅は抑制されるが)揺れてしまう。そこで、
底面の球面部以内の微振動による揺れ止めのために、固
定装置を、特に8.2.の風作動型固定装置(平常時はロッ
クされ、地震時にロックが解除される固定装置)を、免
震される構造体の重心またはその近傍に一本また複数本
併用する。請求項55−12は、その発明である。すり
鉢形状免震皿をボール5-eが転がる構成の場合(図37
−5)は、特にその効果は顕著であり、すり鉢形状免震
皿を球面中間滑り部がすべる構成の場合(図37−1
2)でも、効果はある。 8.9. 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り
支承による風揺れ固定 (1) 凹曲面の免震皿をもった二重免震皿免震装置・滑り
支承 地震時以外の常時に上下の免震皿が接し、摩擦が発生す
る形状の、二重(または二重以上の)免震皿免震装置・
滑り支承(4.参照)の利用により、風揺れ抑制効果を
もたらす。 請求項55−13は、その発明である。二
重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承と中
間滑り部(転がり型中間滑り部またはすべり型中間滑り
部)とにより構成され、二重(または二重以上の)免震
皿免震装置・滑り支承のうち、どちらかがまた両方が凹
曲面の免震皿をもつ。そのように構成された二重(また
は二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承において、中
間滑り部が、凹曲面の免震皿の最も底の位置(地震時以
外の通常時の停止位置)に納まった時において、上下の
二重免震皿の双方の凹曲面以外の周囲が接して(中間滑
り部のために双方が接しない場合には、周辺部に縁を立
てる等により接して)、摩擦が発生するようにし、風揺
れ等に対処する。ある一定以上の大きさの地震等が発生
して、中間滑り部が、凹曲面の免震皿の最も底の位置か
らずれると、上の免震皿が浮き上がり、上下の二重免震
皿が接しなくなり、免震性能を下げる摩擦が発生しなく
なる。図37−13は、その発明の実施例のひとつを示
している。凹曲面の免震皿3-a、3-bをもつ二重免震皿
免震装置・滑り支承とボールの中間滑り部5-eとにより
構成され、中間滑り部5-eが、凹曲面の免震皿3-a、3-
bの最も底の位置に納まった時(通常時の停止位置)に
おいて、上下の二重免震皿3-a、3-bの双方(の縁また
は双方の立ち上がった縁)が接して、摩擦を発生するよ
うにし、風揺れ等に対処する。ある一定以上の大きさの
地震等が発生して、中間滑り部が、凹曲面の免震皿の最
も底の位置からずれると、上の免震皿が浮き上がり、上
下の二重免震皿が接しなくなり、摩擦が発生しなくな
る。また、接触面を噛合せて、摩擦をより大きくする場
合もある。さらに、この二重免震皿免震装置・滑り支承
に、食込み支承(8.7.)を使用することにより、上下の
免震皿の接し方をより確実にし、摩擦をより大きくする
ことも可能である。請求項55−13−2は、その発明
の実施例のひとつを示している。なお、この食込み支承
(8.7.)の使用と、上下の二重免震皿の接触面を噛合せ
ることにより、摩擦をより大きくしても、地震時に一旦
動きだせば、上の免震皿が浮き上がり、上下の二重免震
皿が接しなくなり、摩擦が発生しなくなることは同じで
ある。つまり、なかなか動きにくく、地震時に一旦動き
だせば、非常に高い免震性能が得られる。これも固定装
置との併用によってより効果を持つ。また、接触面が与
える密閉性のため、食込み支承の中央部窪みに入り込む
塵埃等が最小限となる。 (2) 平面形状滑り面部同士の免震皿をもった二重免震皿
免震装置・滑り支承 さらに、平面形状滑り面部同士の免震皿をもった二重
(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承におい
て、片方が窪み、もう片方が出っ張って、入り込む形状
を取り、摩擦を発生して風揺れ等に対する抵抗をなす。
この機構は、(1)の凹曲面以外の接触面においても考え
られる。図34−2〜34−3は、請求項55−13−
3項記載の発明の実施例を示している。平面形状滑り面
部同士の免震皿3-a、3-bをもった二重(または二重以
上の)免震皿免震装置・滑り支承において、各免震皿の
ある部分(図では中央部)に、一方の免震皿は凹部3-
v、もう片方は凸部3-uを有し、互いに嵌まり合うよう
に構成されている。凸部3-uまた凹部3-vの形状は、図
34−2では球面形であり、図34−3では円錐形であ
る。この支承は、すべり支承の「食込み支承」ともいう
べきものであるが(8.7.は、転がり支承の「食込み支
承」)、免震性能を別にすると、風揺れ抵抗は、8.7.の
「食込み支承」と同様に、窪み3-vの傾斜角度によって
決まり、その窪みが、免震皿の平面形状へ切り替わる勾
配の差により生じる角度θによって、最大抵抗値が与え
られる。 最大抵抗値は、免震される構造体の質量×t
anθとなる。この式は、窪ませる(凹ませる)形状が
すり鉢であっても使用可能である。 8.10. 手動型固定装置との併用 (1) 手動型固定装置との併用 免震性能を良くするために固有周期を長くした、積層ゴ
ム免震装置または免震滑り支承の球面・すり鉢等の凹面
形状の勾配等をもった免震装置・滑り支承の場合には、
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
とを、強風時に手動で固定する固定装置(以下、「手動
型固定装置」と言う)を併用する。また、強風時の安全
が保証されている場合で、積層ゴム等のバネ定数、また
免震滑り支承のすり鉢等の凹面形状等の勾配、また滑り
支承面等の摩擦によっても、強風時にある程度の揺れが
生じる場合には、免震される構造体と免震される構造体
を支持する構造体とを、手動で固定する固定装置を一
本、また複数本併用して、揺れ止めを行う。請求項55
−14は、その発明である。具体的には(強風時の安全
が保証されている場合で、現実的にはそのようなことが
要求される)、免震性能を良くするためには固有周期を
長くした結果強風時の揺れが避けられない、積層ゴムの
場合、滑り支承とバネ等の併用の場合、球面またはすり
鉢等の凹面形状の免震皿支承の場合等の免震装置におい
て、強風時に手動で、固定ピン7を固定ピンの挿入部7
-vに挿入する、または固定ピン等の固定装置の作動部を
ロックするロック部材でロックする等によって、免震さ
れる構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固
定する固定装置を、一本また複数本併用することによ
り、高い免震性能を実現し、且つ強風時の揺れを抑制で
きる。また、8.8.の「底面の球面部とそれ以外の周辺部
のすり鉢併用の免震皿」におけるように、強風時の抵抗
を、底面の球面部を除く周辺部のすり鉢だけでなす場合
に、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを、強風時用に手動で固定する固定装置を、一本
また複数本併用して(底面の球面部での微振動を含め
て)揺れ止めを行う。 (2) 自動解除固定手動型固定装置との併用 強風時に手動で固定するが、地震時には自動的に解除さ
れる固定装置を併用して、風等による揺れ止めを行う。
請求項55−15は、その発明である。図78−3の装
置は、その実施例である。この装置について、8.1.2.2.
4. 1)の説明では、「またバネ等9-cは、すり鉢状等の
凹形状挿入部7-vm へ固定ピン7がゆっくりと挿入する
程度のものとする」となっていたが、ここでは、バネ等
9-cは、固定ピン7を持ち上げるもので良い。これが、
適宜配置されて風揺れに対処する。 8.11. 地震後の残留変位への対処 8.11.1. すべり型免震装置の残留変異矯正 すべり型免震装置においては、特に、地震後の残留変異
の矯正が困難であった。請求項54−2は、それを解決
する発明である。この発明は、当然、転がり型免震装置
においても使用可能なものである。免震皿の摩擦面に潤
滑剤が潤滑する溝があり、免震皿の外側に、その溝に潤
滑剤を流し込むための孔があって、地震後に、この孔か
ら潤滑剤を流し込み、摩擦面を潤滑させ、地震後の残留
変異の矯正を容易にするというものである。この潤滑剤
として、揮発性の液体潤滑剤は、摩擦を発生させて風揺
れに対処するようなすべり型免震装置においては特に有
効である。 8.11.2. 重力復元型免震装置・滑り支承の免震皿の形状 重力復元型免震装置・滑り支承における免震皿の凹形状
滑り面部の形状は、地震後の残留変位が少ないすり鉢状
が望ましく、さらに、すべり型免震装置においては、凹
形状滑り面部の底を平らにし、その平らな部分の大きさ
も滑り部の大きさとほぼ同じにして、滑り部等が底に戻
り易くするという工夫も必要である。また、すべり型・
転がり型免震装置両者ともに摩擦係数を小さくする必要
もある。8.1.2.2.2.と8.1.2.2.3.の自動復元型、8.1.2.
3.の自動制御型、8.2.の風作動型固定装置の各場合にお
いては、このような免震装置の工夫は不可欠になる。 8.12. 風揺れ対策のための固定装置等の組合せ 軽量建物・構造体、特に軽量(木造・鉄骨系)戸建て住
宅の免震における問題は、風揺れ対策である。この問題
に対して、いままで述べた風揺れ対策は、単独でも十分
な効果を発揮するが、それらを組合せることにより、単
独以上の効果をもつ。 (1) 重心部に固定装置と周辺部に食込み支承との併用 免震される構造体の重心またはその近傍に、固定装置
(8.1.地震作動型固定装置、8.2.風作動型固定装置)を最
低限一箇所と、免震される構造体の周辺部に食込み支承
(8.7.)を配置する。そのことにより、風揺れに対処で
きる。請求項55−9−3と請求項55−16とは、そ
の発明である。食込み支承(特に、食込みすり鉢状二重
免震皿型支承)だけだと、免震性能が落ちる。逆に、固
定装置のみの場合は、重心軸での回転防止対策として、
2装置以上必要になり、リレー連動作動型固定装置(8.
3.3.参照)等を採用することになるが、この機構は簡易
な方法ではなく、メンテナンスなどの問題からも固定装
置は、一装置としたい。そこで、固定装置と周辺部に食
込み支承を併用し、双方が風荷重を適当な割合で分担す
ることにより、食込み支承(特に、食込みすり鉢状二重
免震皿型支承)のみの場合よりも免震性能を上げること
ができる。なお固定装置は一装置のみで良いので、メン
テナンスも容易となって簡易化も図れる。 (2) 重心部に地震作動型固定装置と周辺部に風作動型固
定装置との併用 免震される構造体の重心またはその近傍に地震作動型固
定装置を最低限一箇所と、免震される構造体の周辺部に
風作動型固定装置を最低限一箇所とを配置する。地震作
動型固定装置(8.1.)のみの場合は、風時の重心軸での回
転対策が必要になるため、その回転対策として、周辺部
に風作動型固定装置(8.2.)を最低限一箇所併用する。請
求項55−17は、その発明である。 (3) 重心部に地震作動型固定装置と、周辺部に風作動型
固定装置と食込み支承との併用 免震される構造体の重心またはその近傍に地震作動型固
定装置を最低限一箇所と、免震される構造体の周辺部に
風作動型固定装置を最低限一箇所と食込み支承とを配置
する。地震作動型固定装置(8.1.)のみの場合は、風時の
重心軸での回転対策が必要になるため、その回転対策と
して、周辺部に風作動型固定装置(8.2.)を最低限一箇所
と食込み支承(8.7.1.)を併用する。請求項55−18
は、その発明である。 (4) 重心部に固定装置と周辺部に手動型固定装置との併
用 免震される構造体の重心またはその近傍に固定装置(8.
1.地震作動型固定装置、8.2.風作動型固定装置)を最低
限一箇所と、免震される構造体の周辺部に手動型固定装
置(8.10.)を最低限一箇所とを配置する。手動型固定
装置について、風が吹き始めたら(また揺れ始めた
ら)、免震される構造体と免震される構造体を支持する
構造体とを、室内から電気等で固定する装置も考えられ
る。請求項55−19は、その発明である。 (5) 自動解除固定手動型固定装置と自動解除自動復元型
固定装置との併用 (4)に関して、8.10.(2) 自動解除固定手動型固定装置の
採用の場合、その自動解除固定手動型固定装置は、請求
項53項記載のように、免震される構造体の重心または
その近傍に設置される固定装置(8.1.地震作動型固定装
置、8.2.風作動型固定装置)に比べて、固定装置の解除
の感度が地震に対して高く敏感な装置となる。つまり、
免震される構造体の重心またはその近傍に固定装置(8.
1.地震作動型固定装置、8.2.風作動型固定装置)が設置
され、それに比べて、地震時に解除されやすい自動解除
固定手動型固定装置(8.10.(2))が周辺位置に設置され
ることにより構成されてなることを特徴とする免震構造
である。そのことにより、地震時の、重心部設置の固定
装置によりも、この手動型固定装置の固定解除が遅れた
場合に生じる捩れた動きの問題が解消される。請求項5
5−20は、その発明である。 8.13. 杭折れ防止構法 請求項54項記載の発明の杭折れ防止構法は、上部構造
(地上構造物)と杭等の基礎部とを構造的に縁を切り、
その両者間をある一定以上の地震力によって折れる固定
ピンで繋ぐことにより構成するものである。ある一定以
上の地震力とは、杭折れが起こる地震力以下の地震力で
ある。上部構造(地上構造物)の柱等と、基礎部との詳
細としては、まず、基礎部の柱受けの詳細として、柱よ
り大きな支持板を持ち、周辺は立ちあげて、柱が支持板
より外れるのを防ぐ必要もある。その支持板は、杭折れ
を防ぐためだけならば、コンクリートでも良い。また形
状は、平面でも、すり鉢また球面等の凹曲面でも良い。
同様に、上部構造(地上構造物)の柱等の基礎当たり部
の材料は杭折れを防ぐためだけならば、コンクリートで
も良く、また形状は、平面でも、基礎部と対称の、台円
錐また球面等の曲凸面でも良い。また固定ピンも、剪断
ピン同様、誘発切り込みの入ったものでも良い。 9. 緩衝・変位抑制、耐圧性向上支承 9.1. 緩衝材付支承 (1) 減衰ダンパーについて 積層ゴム免震は、(時間軸を横軸、変位を縦軸とする
と、)等比級数的な減衰曲線を持ち、減衰しにくいた
め、必ずと言って良いほど減衰ダンパーが必要である
が、滑り型免震では(時間軸を横軸、変位を縦軸とする
と、)等差級数的な減衰曲線を持ち、すみやかに減衰す
るため、減衰ダンパーは必要ない。なお滑り型免震に減
衰ダンパーを設けた場合には、免震性能を下げる効果し
か持たない。また、全ての免震機構に言えることである
が、減衰ダンパーでは、10.に記載のように免震され
る構造体の形態の多様性に対応できない。 (2) 滑り型免震での減衰ダンパー= 緩衝材付支承 ゴム等の弾性材また緩衝材を、免震装置・滑り支承の免
震皿等の滑り面(すべり面・転がり面)の周辺また縁に
取り付けて、(設計時の)予想を上回る地震変位振幅が
入力した場合、その支承周辺の弾性材また緩衝材に滑り
部または中間滑り部等を衝突させて対処する。請求項5
6は、その発明である。図100〜101は、その発明
の実施例を示している。具体的には、ゴムまたスポンジ
等の弾性材また緩衝材26を、免震皿3等の免震滑り支
承C、Dの周辺また縁に取り付けて、予想を上回る地震
変位振幅が入力した場合、その支承C、D周辺のゴム等
の弾性材また緩衝材26に滑り部または中間滑り部等を
衝突させて対処する。緩衝材26の幅を大きく持たせ、
さらに柔らかいスポンジ等を用いるとより効果的とも考
えられる。また、緩衝材26の幅を同じにするために、
ドーナツ型円周形にする方法も考えられる。図101
は、その発明の実施例を示している。また図100は、
免震皿が方形の場合である。図100は、凹形状滑り面
部の免震皿Cの場合、また図101は、平面形状滑り面
部の免震皿Dの場合であり、図100、図101共に、
滑り部と免震皿の一重免震皿免震装置・滑り支承、中間
滑り部を挟んだ二重免震皿免震装置・滑り支承の場合も
ある。また二重免震皿免震装置・滑り支承の場合、弾性
材また緩衝材26が上下の免震皿の両方に取り付けられ
る場合もあり、上免震皿また下免震皿のどちらかに取り
付けられる場合もある。しかし、二重免震皿免震装置・
滑り支承の場合は、上下の免震皿の両方に取り付けられ
る場合の方が、上と下の免震皿が衝突時の衝撃によりず
れないので望ましい。 9.2. 弾性材敷き支承 図104は、請求項56−2の発明の弾性材敷き支承の
うち、免震皿とその免震皿面を滑動するボールまたはロ
ーラーの場合の実施例を示している。免震皿3とその免
震皿面を滑動する滑り部5、中間滑り部6、ボール5-
e、またはローラー5-fとにより構成されている免震装
置・滑り支承において、滑り部5、中間滑り部6、ボー
ル5-e、またはローラー5-fの滑動する免震皿3に弾性
材3-eを敷くことにより、構成されている免震装置・滑
り支承である。なお、弾性材3-eとは天然ゴム、合成ゴ
ム等の弾性材である。弾性材3-eの使用によって、滑り
部5、中間滑り部6、ボール5-e、またはローラー5-f
が、弾性材3-eへ食込むことにより接触面積が増加し、
且つ滑動時の摩擦が増大して、免震皿面を滑動する滑り
部5、中間滑り部6、ボール5-e、またはローラー5-f
等に対する免震皿面の耐圧性能の向上と、地震時の応答
変位の抑制とを可能にする。変位抑制の意味は、予想以
上の地震振幅時の、免震皿から滑り部等の外れ及び免震
皿の縁等への滑り部等の衝突の防止である。この発明
は、以下のように(1)耐圧性向上、(2)変位抑制とに分か
れて発展できる。 (1) 耐圧性向上 a) 基本形 図104は、請求項56−3の発明の、耐圧性向上を図
った弾性材敷き支承のうち、免震皿とその免震皿面を滑
動するボールまたはローラーの場合の実施例を示してい
る。免震皿3とその免震皿面を滑動する滑り部5、中間
滑り部6、ボール5-e、またはローラー5-fとにより構
成されている免震装置・滑り支承、特にボール5-eまた
はローラー5-fとによる転がり型滑り支承において、滑
り部5、中間滑り部6、ボール5-e、またはローラー5
-fの滑動する免震皿3に弾性材3-eを敷くことにより、
免震皿3への食込みを防止して、免震皿3の耐圧性能の
向上に対応するように構成されてなることを特徴とする
免震装置・滑り支承である。弾性材3-eの使用によっ
て、滑り部5、中間滑り部6、ボール5-e、またはロー
ラー5-fが、弾性材3-eへ食込むことにより接触面積が
増加し、耐圧性能を向上させ、且つ免震皿3への食込み
を防止する。また当然、変位抑制効果も持つ。 b) ボール食込み孔付き弾性材敷き支承 また、滑り部5、中間滑り部6、ボール5-e、またはロ
ーラー5-fの、地震時以外の通常位置(中央部)に、そ
の食込む形状に従って弾性材3-eに孔を開けて、弾性材
3-eへのへたり(疲労)等の負荷を減らす構成方法もあ
る。この方法により、通常時の弾性材への圧力を排除
し、長期にわたり圧力を受けることによる弾性材の疲労
を防ぐ。さらに、耐圧性能を向上させ、食込み支承より
も免震時の免震性能を落とさず、風揺れ防止する。この
孔に滑り部等の大きさよりも余裕を見た場合には、小さ
い加速度時での免震性能も向上させる。以下の(2) b)の
すり鉢形状の弾性材敷き支承においても、同様の構成が
採用可能である。 (2) 変位抑制 a) 基本形 図104は、請求項56−4の発明の、変位抑制を図っ
た弾性材敷き支承のうち、免震皿とその免震皿面を滑動
するボールまたはローラーの場合の実施例を示してい
る。免震皿3とその免震皿面を滑動する滑り部5、中間
滑り部6、ボール5-e、またはローラー5-fとにより構
成されている免震装置・滑り支承において、滑り部5、
中間滑り部6、ボール5-e、またはローラー5-fの滑動
する免震皿3に弾性材3-eを敷くことにより、変位抑制
に対応するように構成されてなることを特徴とする免震
装置・滑り支承である。弾性材3-eの使用によって、滑
り部5、中間滑り部6、ボール5-e、またはローラー5
-fが、弾性材3-eへ食込むことにより接触面積が増加
し、滑動時の摩擦が増大して、地震時の応答振幅の変位
が抑制される。 b) すり鉢形状の弾性材敷き支承 さらに、この弾性材について、厚みが周辺部ほど増すす
り鉢また球面等の凹型形状を取ることにより、変位抑制
の効果はより期待できる。図105は、この発明(請求
項56−5)の、すり鉢形状の弾性材敷き支承のうち、
免震皿とその免震皿面を滑動するボールまたはローラー
の場合の実施例を示している。請求項56−4におい
て、免震皿3に敷かれる弾性材3-eがすり鉢等の凹形状
をしてなることを特徴とする免震装置・滑り支承であ
る。図105の(b)と(c)の断面図((b)は通常時、(c)は
地震振幅時)に示されているように、弾性材3-eが、厚
みが周辺部ほど増す、すり鉢また球面等の凹型形状を取
ることにより、地震時の振幅が大きいほど、滑り部5、
中間滑り部6、ボール5-e、またはローラー5-fによる
弾性材3-eへの食込み深さが増して接触面積が増加し、
滑動時の摩擦が増大して、地震時の応答振幅の変位が抑
制される。また当然、 a) b)共に、免震皿3の耐圧性能
も向上する。 9.3. 変位抑制装置 図106は、請求項56−6の発明の変位抑制装置の実
施例を示している。スライドし合う部材同士1-a、2-p
の摩擦によって地震の変位振幅を抑制し、スライドし合
う部材同士の一方が免震される構造体1に、他方が免震
される構造体を支持する構造体2に設けられることによ
り構成されてなることを特徴とする免震変位抑制装置で
ある。スライドし合う部材同士1-a、2-pの接触部の摩
擦が大きくなるように、接触部の材料としてゴム等の摩
擦係数の大きい材料の選択をすること、また、ゴム等の
弾性材26-bをスライドし合う部材同士1-a、2-pに設
け、部材同士1-a、2-pを押し付け合うことも考えられ
る。また、この装置は、図59〜59−4のように固定
装置にも使用できる。 9.4. 衝突衝撃吸収装置 請求項56−7〜56−9の衝突衝撃吸収装置は、予想
を越える変位振幅をもった地震によって、免震される構
造体と免震される構造体を支持する構造体とが、外れ止
め等で衝突する場合を想定した装置で、免震される構造
体と、免震される構造体を支持する構造体とが衝突する
外れ止め等の位置に設けられ、その衝突を緩和する発明
である。その衝突緩和の方法に関しては、弾性的反発の
ある形ではなく、反発係数の低い弾性材(低反発係数
型)を用いる、座屈変形(座屈変形型)を利用する、塑
性変形(塑性変形型)を利用する等によって、反発を最
小限に抑えるのが望ましい。というのはそれによって衝
突後の免震振動が乱されずに済み、衝突を緩和すること
ができるからである。 (1) 低反発係数型 請求項56−7は、免震される構造体と、免震される構
造体を支持する構造体とが衝突する位置に、低反発係数
の緩衝材また弾性材を設けることにより構成されてなる
ことを特徴とする衝突衝撃吸収装置である。 (2) 座屈変形型 図107は、請求項56−8の発明の、弾性材の座屈に
よる衝突衝撃吸収装置の実施例を示している。免震され
る構造体と、免震される構造体を支持する構造体とが衝
突する位置に、衝突時に弾性材が座屈する細長比以上の
弾性材を設けて、その弾性材の座屈によって衝突時の衝
撃を吸収するように構成されてなることを特徴とする衝
突衝撃吸収装置である。また、前記の9.3.の変位抑制装
置の端部にこの弾性材を付けることも可能であり、また
この装置は、図59〜59−4の固定装置にも使用でき
る。 (3) 塑性変形型 請求項56−9は、免震される構造体と、免震される構
造体を支持する構造体とが衝突する位置に、衝突時に塑
性変形する緩衝材を設けることにより構成されてなるこ
とを特徴とする衝突衝撃吸収装置である。 10.免震装置の組合せと材料仕様 10.1. 形態の多様性に対応 請求項56−10は、免震される構造体の形態、固定荷
重・積載荷重形態が変化に富む場合(変形形態・変形平
面・偏心荷重形態)であっても、免震される構造体の各
所に設置される復元・減衰装置を、同一性能の装置、つ
まり単一の性能の装置とすることを可能にする発明であ
る。 (1) 滑り支承と摩擦型減衰・抑制装置と勾配型復元滑り
支承の使用 免震と復元と減衰・抑制に関しては、滑り支承(すべり
支承、転がり支承)と、すり鉢または球面等の勾配によ
る復元性能を持った滑り支承(勾配型復元滑り支承とい
う)と、摩擦型減衰・抑制装置のみを使用することによ
り構成されてなることにより前記目的を達成するもので
ある。というのは、同一性能の復元装置また減衰装置
を、免震される構造体を支持する必要箇所に設置する場
合、バネ型復元装置または粘性減衰型装置では、それぞ
れの設置位置において免震される構造体からの荷重によ
る応力が異なると、免震時にきれいな免震がなされず捩
じれが生じるからである。従来、このことは大きな問題
であった。同一性能の復元装置また減衰装置の設置に関
しては、復元また減衰性能が支持する荷重の影響を受け
るかどうかが問題となる。このことは、以下の(5)に示
される、バネ型復元装置+粘性減衰型装置による免震の
運動方程式と、摩擦型減衰・抑制装置+勾配型復元滑り
支承による免震の運動方程式との比較から明瞭になる。
つまり、バネ型復元装置または粘性減衰型装置を使用す
る場合は、質量の影響を受ける。その結果、同じ性能を
もった復元装置の各所設置、同じ性能をもった減衰装置
の各所設置では、免震される構造体の平面形(間取)変
化による積載・固定荷重の変化に対応できずに、荷重偏
心によって免震時に捩れた動きが生じる。その点、摩擦
型減衰・抑制装置とすり鉢または球面形状等の勾配型復
元滑り支承を使用する場合は、質量の影響を受けない。
そのため、同じ性能をもった復元装置の各所設置、同じ
性能をもった減衰・抑制装置の各所設置でも、免震され
る構造体の平面形(間取)変化による積載・固定荷重の
変化に対応でき、荷重偏心があっても免震時に大きな捩
れた動きは生じず、きれいな免震が可能になる。以上の
ことからわかるように、バネ型復元装置または粘性減衰
型装置を使用して偏心荷重時に捩れた動きを伴わずにき
れいな免震させるためには、各位置に設置された各バネ
のバネ定数の調整、各粘性ダンパーの調整をする必要が
あり、極めて煩雑となる。その点、摩擦型減衰・抑制装
置、勾配型復元滑り支承を使用する場合は、偏心荷重時
であっても、各位置に設置される摩擦型減衰・抑制装
置、勾配型復元滑り支承は、単一の性能の装置で良く、
各支承の調整の煩しさもなく、きれいな免震が可能にな
る。 1) 摩擦型減衰・抑制装置 摩擦型減衰・抑制装置とは、摩擦型減衰装置、摩擦型抑
制装置に分かれ、摩擦型減衰装置とは、地震後の振幅を
摩擦によって減衰させる装置であり、摩擦型抑制装置と
は、風揺れ等を摩擦によって抑制、また地震時の変位振
幅を摩擦によって抑制させる装置である。なお、ここで
の「摩擦によって」とは、免震される構造体の自重によ
って生じる摩擦である。それ以外によって生じる摩擦は
別のもので、逆に生じさせないようにする必要がある。
図32、104、105が、この型の装置と考えられる
が、図104に関しては弾性材3-eの厚みが弾性との関
係で厚過ぎたりすると摩擦が自重によって変化したり、
さらに厚過ぎると粘性抵抗に近付くので、どの位置に置
いてもボール5-eのボール先端部が免震皿3にほぼ接す
るように、弾性との関係で厚さを決める必要がある。図
105も同様であるが、弾性材3-eの厚みが厚過ぎると
粘性抵抗に近付くので弾性との関係での厚み調整がより
必要となる。図37−9〜37−11等の食込み支承
(8.7.)も、風揺れ等を摩擦によって抑制するこの型の
装置の一つと考えられる。 2) 勾配型復元滑り支承 すり鉢または球面形状等の勾配型復元滑り支承とは、滑
り支承(すべり支承、転がり支承)の滑り面に、すり鉢
または球面等の形状の勾配を与えて、その面を滑動する
ものを重力により通常位置に復元させる装置である。図
1〜8、11〜13、28−4〜28−7、29、29
−2、36、36−3〜46がその実施例である。以上
のことから、摩擦型減衰・抑制装置、勾配型復元滑り支
承の使用に際して、免震される構造体の積載・固定荷重
形態の多様性に対応するためには、免震される構造体の
各所に設置される装置の摩擦係数と勾配は、全て同じに
する必要がある。 (2) 固定ピン型固定装置の使用 以上のことから、固定装置も、粘性ダンパー型固定装置
(図59−4)は使用できない。基本的には、免震時に
抵抗の無い(有っても、免震される構造体の自重によっ
て生じる摩擦であるので問題が無い)固定ピン型固定装
置(8.(1)参照)に限られる。 (3) 座屈変形型・塑性変形型等衝突衝撃吸収装置の使用 9.4.の説明のように、予想を越える地震による応答変位
によって、外れ防止等の部材に最終的に衝突させる場合
は、弾性的反発のある形では無く、座屈変形型・塑性変
形型等の反発を最小限に抑える型が好ましいのは、プラ
ンの多様性に対応させることを考えても同様である。 (4) プランの多様性に対応できる免震装置の組合せ 以上のことから、同一性能の復元・減衰装置によって、
免震される構造体の荷重形態・プラン(間取り)の多様
性に対応できる免震装置の組合せは、滑り支承(すべり
支承、転がり支承)+摩擦型減衰・抑制装置+勾配型復
元滑り支承+固定ピン型固定装置+低反発係数型・座屈
変形型・塑性変形型等衝突衝撃吸収装置、の中での組合
せとなる。 (5) 運動方程式の比較 1) バネ型復元装置+粘性減衰型装置による免震の運動
方程式 復元加速度、減衰加速度ともに質量に反比例。重いほど
効きが悪くなる。2) 滑り支承+バネ型復元装置+粘性
減衰型装置による免震の運動方程式 減衰加速度は、質量に無関係。復元加速度は、質量に反
比例。重いほど効きが悪くなる。3) (滑り支承+)勾
配型復元滑り支承による免震の運動方程式 1.球面形状の場合 復元加速度、減衰加速度ともに質量に無関係。 2.すり鉢形状の場合 復元加速度、減衰加速度ともに質量に無関係。4) 滑り
支承のみ免震の運動方程式 減衰加速度は、質量に無関係。 (符号) x :地面=免震皿から見た質点の変位応答(相対変
位) z :不動=絶対点より見た地面の変位応答(絶対変
位) t :時間 m :質点の質量 g :重力加速度 d(dx/dt)/dt:質点の加速度応答(対地面=受け皿、相
対加速度) d(dz/dt)/dt:地震加速度(地面上=受け皿入力値、絶
対加速度) R :免震皿球面の曲率半径 K :バネ定数 θ :すり鉢形状免震皿の勾配 μ :免震皿の動摩擦係数 c :粘性減衰係数 10.2. 滑り型免震装置・滑り支承の材料仕様 以上の滑り型免震装置・滑り支承の材料は、簡易型の場
合、錆びても良い材料も考えられる。しかし、一般的に
は、滑り型免震装置・滑り支承の材料は、ステンレスま
た亜鉛溶融メッキ等の錆びない材料によって構成される
方がよい。しかし、それほど高い免震性能が要求されな
い場合、転がり免震では錆びが生じても積層ゴム免震ま
たはすべり型免震に比べ、性能は格段に良いので、錆び
は許容されるため、普通鋼材を用いても良い。表面研磨
は、平面状免震皿の二重による二重免震の場合は、鏡面
仕上げでなく、一段階か二段階か何段階か荒くした方が
良い。 11.新積層ゴム・バネ、復元バネ 11.1. 新積層ゴム・バネ 図94は、請求項57−1項記載の発明の新積層ゴム免
震装置の実施例を示している。中央部に穴を有する鋼等
の硬質板28を積み重ねて積層させ、その中央部にゴム
またバネ(空気バネ含む)29を挿入させることにより
構成され、かつ、この硬質板28の最上部の板を免震さ
れる構造体1に、最下部の板を免震される構造体を支持
する構造体2に設けることにより構成される。剪断変形
に関しては、ゴム自体の性能を期待できるが、耐圧性能
に関しては、ゴムの膨脹の問題があった。ゴムの圧縮力
によるこの膨脹の問題、また、ゴムまたバネの座屈の問
題は、この、中央部の穴を有する鋼等の硬質板28で対
応でき、さらに、現状の積層ゴムのようなに一枚一枚ゴ
ムと鋼等を接着する製法上の困難が解消され、生産が容
易になる。 11.2. 復元バネ 図99は、請求項57−2項記載の発明の復元バネ免震
装置の実施例を示している。図99では、免震される構
造体1と免震される構造体を支持する構造体2との間
に、バネ・ゴム等25が設けられ、支持する構造体2の
ラッパ形状の孔34の中にそのバネ・ゴム等25の端が
係合され、このバネ・ゴム等25の反対の端が免震され
る構造体1に係合されることにより構成されている。当
然のごとく、免震される構造体1のラッパ形状の孔34
の中に、そのバネ・ゴム等25の端が係合され、このバ
ネ・ゴム等25の反対の端が、支持する構造体2に係合
される場合もある。図99(a) は、免震される構造体1
と、免震される構造体を支持する構造体2との間に変位
が無い時の、図99(b) は、地震等により、免震される
構造体1と、免震される構造体を支持する構造体2との
間に変位が生じ、バネ・ゴム等25が伸びた時の図であ
る。このように、地震により免震される構造体1と支持
する構造体2とが変位すると、このラッパ形状34に従
い、バネ・ゴム等25は水平方向に曲げられ、水平方向
復元力を持つことになり、僅かな変位でも水平方向の復
元力を得られる。さらに、このバネ・ゴム等により、免
震される構造体1に働く下方への引張力も最低限にし、
免震される構造体1への負荷も小さくしている。縦型に
バネ・ゴム等を設置することは、水平のどの方向にも復
元性能を得られる反面、僅かな水平変位での復元力に乏
しい。この発明は、その問題を解決し、僅かな変位でも
水平方向の復元力を得られるようになっている。またそ
の結果、このバネ・ゴム等により、免震される構造体に
働く下方への引張力も、最低限になり、免震される構造
体への負荷を小さくしている。 B.免震装置と構造法 12.免震構造による構造体設計法 12.1. 超高層建物・構造体 請求項57−3は、超高層建物・構造体において、免震
装置として、滑り型免震装置・滑り支承を、特に転がり
型滑り支承を採用し、免震される構造体としては、風力
では揺れない剛性をもつ構造とする発明である。積層ゴ
ム免震装置では対応しきれなかった長周期の超高層建物
・構造体でも、滑り型免震装置・滑り支承の使用によっ
て免震が可能となる。そのことにより、超高層建物・構
造体を、地震対策としての柔構造から風力では揺れない
程度の剛性をもつ構造(剛構造)にすることができ、風
揺れをも防ぐことが可能となる。そのことにより、免震
され、風揺れしない超高層建物が可能になる。 (1) 構造法 滑り型免震等の免震装置上の超高層建物・構造体は、従
来の柔構造によらず、風力ではゆれない程度の剛性をも
つ構造とする。建物の剛性を上げることは、免震性能を
上げることにもつながる。 (2) 免震装置 建物本体の固有周期の長い超高層建物・構造体に関して
は、それを上回るかなりの長周期を持つ免震装置でない
と免震が働かないため、積層ゴム免震装置では免震性能
が得られなかった。しかも、引抜き力が発生するため
に、積層ゴム免震装置では対応しきれなかった。特許 1
844024号と特許 2575283号との免震復元装置、免震装
置、及び本発明の滑り型免震装置・滑り支承を使用すれ
ば、長周期の超高層建物・構造体でも十分に免震する。
また、引抜き力に対しては、引抜き防止装置が、さら
に、風揺れに関しては、固定装置がそれぞれ対処する。
以上の(1)(2)により、地震時に免震され、風揺れしない
超高層建物が可能となり、風揺れ防止のための制振構造
を採用する必要もなくなる。 12.2. 高塔状比建物・構造体 (1) 構造法 (2) 免震装置 ある塔状比以上の構造体は、免震装置・滑り支承等の免
震装置に加えて引抜き防止装置を必要とする。また、ロ
ッキング等の問題を少なくするために、免震装置・滑り
支承の摩擦係数をできるだけ下げ、また、1階等の地上
に近い階の床等を重くする必要もある。また、自重に対
して、ある一定以上に風圧見つけ面積の大きい構造体
は、固定装置を必要とする場合もある。 12.3. 一般中高層建物(8.7.2.同じ) また、免震皿の中央部を、その免震皿面を滑動するボー
ルまたはローラーの曲率形状で窪ませる(凹ませる)こ
とは、一般中高層建物のように自重が大きい場合、免震
皿側の耐圧性能を上げる効果と風揺れ防止の効果とを合
わせ持つ。請求項55−9−2は、その発明である。請
求項55−9−2−2項記載の発明は、それを使用した
場合の免震構造である。 12.4. 軽量建物・構造体 (1) 構造法 (2) 免震装置 従来の積層ゴム免震装置では固有周期が長く設定でき
ず、免震性能が得られなかった軽量建物・構造体には、
固有周期とは無関係の免震装置・滑り支承等の免震装置
で、免震が可能になる。また、引抜き力が働く場合は、
引抜き防止装置によって対処し、風で揺れる場合には、
固定装置を必要とする。免震性能を上げるには、重心を
下げることが有効なため、1階等の地上に近い階の床等
を重くする必要もある。 12.5. 在来木造戸建て住宅/ 軽量(木造・鉄骨系)戸
建て住宅 (1) 構造法 1) 土台床構面の形成 床構面の形成に関しては、固定装置が負担する風圧荷重
をスムーズに土台から基礎に伝達するため、固定装置周
辺は筋交による土台補強を行う必要がある。それ以外の
部分は、在来工法の全面筋交補強で行う方式、在来工法
の改良で、土台(基礎の上の横架材)の上全面に構造用
合板等を敷き込み、その上にまた土台(横架材)を置く
か、直に柱を立てる方式、あるいは枠組み壁工法等で用
いられているダイヤフラム構面を用いる方式の内いずれ
かで形成することが考えられる。このようにして構面が
形成される手法で、免震装置・滑り支承の支持構造面を
つくる。請求項58は、その発明である。 13.免震装置設計と免震装置配置 (1) 復元装置の復元能力の設計 請求項59−2項記載の発明は、復元装置の復元能力の
設計に関するものである。滑り型免震装置のどのような
場合にも言える事であるが、復元装置の復元力の設計に
関しては、免震される構造体の復元が可能な範囲で最小
限の復元力が、免震性能上は一番良い。つまり、凹形状
を持つ重力復元型免震装置・滑り支承・十字重力復元型
免震装置・滑り支承免震皿の復元型の場合においては、
復元が得られる限り、曲率半径をできるだけ大きくし、
またすり鉢勾配をできるだけ小さくして平坦面に近付け
る。バネ等(バネ・ゴム・磁石等)の復元型の場合にお
いても、復元が得られる限り、バネ定数をできるだけ小
さくする。そして、双方ともに、復元力を最小限にする
ためには、免震装置・滑り支承の摩擦係数を下げる事も
必要である。そのことは、また、免震性能を上げる事に
つながる。復元装置の全体での復元力は、免震される構
造体Aの免震層の全体での摩擦力よりも大きくする必要
があり、かつ、施工精度の許容値、特に基礎の施工精度
の許容値、また不同沈下の許容値から考えられる免震さ
れる構造体の傾斜から発生する力よりも大きくする必要
がある。免震される構造体Aの免震層が、転がり型滑り
支承の場合には、免震される構造体Aの全体の免震層の
摩擦係数は1/100以下になるので、これら曲率半
径、バネ定数、すり鉢勾配の最小の値は、大抵の場合、
施工精度、特に基礎の施工精度から(また不同沈下の許
容範囲から)決まる。戸建ての場合には、不同沈下の許
容傾斜範囲1/150以上から、すり鉢状の勾配は、安
全率を見て1/50以上という数字が選択される。 (2) 固定装置の設計 固定装置に関しては、箇所数が多いと、固定装置の解除
また差し込みのタイムラグの心配があり、箇所数が少な
い事に越したことはないが、一箇所だけでは、風力によ
る回転の心配がある。それゆえ、2箇所以上(連動作動
型固定装置(8.1.3.)、リレー連動作動型固定装置(8.
3.)、8.3.2.等の採用)か、固定装置(一箇所配置)と
食込み支承の併用(8.7.3.)が良い。一箇所配置の場合に
は、免震される構造体Aの重心位置またその近傍がよ
い。 13.1. 復元装置限定配置による免震装置配置 13.1.1. 概要 請求項59項記載の発明は、免震装置の配置に関するも
のである。 (1) 復元装置 免震される構造体Aの重心位置またその近傍にのみ、一
箇所以上、できれば2箇所以上の復元装置Cを装備し、
それ以外は、復元力を持たない免震装置・滑り支承Dと
する。特に、2箇所の場合には 免震される構造体Aの
長軸方向における重心位置をはさみ、ほぼ等距離の位置
の二箇所に設定するのが望ましい。当然、重心位置を挟
み対称位置に設置することもある。また等距離からずれ
ても良い。 (2) 固定装置 また必要に応じて、固定装置Gを配する。特に固定装置
Gに関しては、箇所数が多いと、固定装置の解除また差
し込み時のタイムラグの心配があり、箇所数が少ない事
に越したことはないが、一箇所では、風力による回転の
心配がある。それゆえ、2箇所に設置するのが望まし
い。一箇所の場合には、免震される構造体Aの重心位置
またその近傍がよい。詳細は、8.3.に書かれている。 13.1.2. 戸建ての場合 図90〜92−2は、戸建ての実施例の場合を示してお
り、戸建ての標準的柱間隔のプランにおいて、各柱ごと
の下に、4.1.の二重(または二重以上の)平面形状滑り
面部をもった免震皿を有する免震装置・滑り支承D等を
装備し、免震される構造体Aの重心位置またその近傍
に、復元装置C、また固定装置Gを装備した実施例であ
る。図90(a) 、図91(a) は、全体配置図であり、図
90(b) 、図91(b) は、その部分断面図である。図9
2−1は、重心位置またその近傍に位置する2.1.の復元
・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承Cの実施図で
あり、図92−2は、スラブを取った状態での2.1.の復
元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承Cの実施図
である。装置ごとの具体的な配置について説明すると、 1) 免震装置・滑り支承の配置 免震装置・滑り支承Dの配置に関して、2.7m、3.
6m等の標準的柱間隔で、各柱ごとの下に(間柱等は飛
ばす場合あり)、4.1.の二重(または二重以上の)平面
形状滑り面部をもった免震皿を有する免震装置・滑り支
承D等を装備する。免震装置Dを安価なものにできるこ
とで、経済的な理由から免震装置設置間隔を大きくとる
といった必要がなくなり、各柱下ごとの免震装置の設置
が実現できるようになった。このために、戸建ての構造
的形態・仕様を変えずに免震が可能となった。 2) 復元装置の配置 復元装置Cの配置に関して、免震される構造体Aの重心
位置またその近傍に、一か所、2箇所、また数箇所(特
に2箇所以上に)、復元装置Cを装備するが、当然、2.
1.の復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承だけ
でなく、積層ゴム、5.3.の縁切り型垂直変位吸収重力復
元型免震装置・滑り支承、5.4.の新重力復元型免震装
置、また2.2.の積層ゴム/ゴム/バネ付き引抜き防止装
置・滑り支承でも良い。特に、5.3.の縁切り型垂直変位
吸収重力復元型免震装置・滑り支承と、5.4.の新重力復
元型免震装置とは、免震される構造体Aの重心を下げる
効果により、安定した免震性能が得られる。 3) 固定装置の配置 また、固定装置Gに関しても同様であり、免震される構
造体Aの重心位置またその近傍に1箇所、2箇所、また
数箇所設置されるが、特に2箇所とするのが良い。固定
装置Gの装置の種類に関して、8.1.1.の剪断ピン型固定
装置、8.1.2.の地震センサー(振幅)装置装備型固定装
置、8.2.風作動型固定装置のいずれかが設置される。8.
1.1.の剪断ピン型固定装置の場合には、8.1.3.連動作動
型固定装置が必要になる。 13.1.3. 一般ビルの場合 一般ビルの場合も、そのビルの柱間隔に、その柱ごとの
下に(小スパン間隔の場合は飛ばす場合あり)、免震装
置・滑り支承D等を装備し、中心部に復元装置C、また
固定装置Gを装備する。以下、ほぼ同様である。 14.免震装置設置と基礎部分の施工に関する合理化 14.1. 免震装置設置と基礎部分の施工の合理化 図90〜92−2は、請求項60−1項記載の発明の実
施例を示している。特に、戸建て用免震装置としての意
味がある。ベタ基礎2、また布基礎2と地面33の上に
空隙を設けて、スラブ1-sを打ち、その間に免震装置・
滑り支承を入れる。具体的に施工法を説明すると、ベタ
基礎2、また布基礎2と地面33の上に免震装置・滑り
支承を配備し、その間を有機溶剤で溶けるスタイロフォ
ーム等のプラスチック30か、水で溶けるプラスチック
30で埋めて間隙を作り、それらの上にコンクリートス
ラブ1-sを打ち、コンクリートが固まるとこのプラスチ
ックを有機溶剤か水で溶かして空間を作る。ベタ基礎
2、また布基礎2と地面33の上に、免震装置・滑り支
承のみに支えられてコンクリートスラブ1-sが浮く形と
なり、免震装置・滑り支承の作動が可能となる。そして
このコンクリートスラブ1-sには、在来構法・プレハブ
構法・2×4構法等の住宅を自由に建てられるように、
一定荷重以上を想定した構造設計により、配筋設計をす
る。また上部構造としてのフレームとしての剛性のなさ
を補うようなスラブの剛性設計もする。その事により、
上部構造の自由がもたらされ、上部構造としてのフレー
ムとしての剛性のなさの問題もスラブの剛性により解決
される。図90は、ベタ基礎に空隙を設けてスラブ1-s
を打つ場合であり、図91は、布基礎2と地面33の上
に空隙を設けて、スラブ1-sを打つ場合である。また、
ベタ基礎2、また布基礎2と地面33の上に、コンクリ
ートスラブ1-sをつくるその他の方法としては、 1) ベタ基礎、また布基礎と地面の上に、施工後にボル
トのネジ操作でジャッキアップできる機能を持ったボル
トを一定間隔に設ける。そののちベタ基礎、また布基礎
と地面の上に、コンクリートの剥離材また剥離を容易に
するシートを設けて、その上にコンクリートスラブを打
つ。コンクリートが固まってから、埋めてあったボルト
のネジ操作でジャッキアップし、空間を作って、免震装
置・滑り支承を配備すると、ベタ基礎、また布基礎と地
面の上に、免震装置・滑り支承のみに支えられてコンク
リートスラブが浮く形となり、免震装置・滑り支承の作
動が可能となる。 2) ベタ基礎、また布基礎と地面の上に、免震装置・滑
り支承を配備して、その上にPC版を並べる方法もあ
る。 3) ベタ基礎、また布基礎と地面の上に、免震装置・滑
り支承を配備して、その上に鉄骨を梁としてかけ渡し、
その鉄骨梁にPC版またALC版をかけ渡す方法もあ
る。この構法は、汎用戸建て免震に適しているが、それ
に限定される事はない。 14.2. 免震装置設置の施工の合理化 請求項60−2項記載の発明は、戸建て住宅等に設置さ
れる免震装置の設置の施工の手間を省くためのものであ
る。基礎上に設置される免震装置の水平性は出しにくい
ものであるが、本来欲しいのは、土台に対する水平性
(平行性)である。そのため、以下の方法が考えられ
る。留め具等により、上下の皿を一体にされた二重免震
皿装置を、基礎のアンカーボルト位置に据え付け、土台
とまず固定する。その後、基礎との間にできた隙間等を
無収縮モルタルで埋める。そして、無収縮モルタルが固
まった後に、基礎と免震装置とのアンカーボルトを締め
る。以上の方法により、土台に対する水平性(平行性)
が得られる。 14.3. 滑り型免震装置の水平性維持 請求項60−3項記載の発明は、滑り型免震装置・滑り
支承の水平性維持の施工に関するものである。免震装置
・滑り支承を、免震される構造体の内側(また重心)方
向に向かって低く、免震される構造体の外側に向かって
高い傾斜を持たせて設置する。そのことにより、滑り型
免震装置・滑り支承の施工時及び施工後の水平性維持の
問題が解決される。以上1.〜14.3.記載の全ての発明
の組合せにより、様々な要求に応えた免震装置及び支
承、および免震構造が可能になる。 【発明の効果】A.免震装置 1.十字型免震装置・滑り支承、また十字重力復元型免
震装置・滑り支承 1.1.十字型免震装置・滑り支承、また十字重力復元型免
震装置・滑り支承 凹形状滑り面部または平面形状滑り面部を有するスライ
ド部材を上下に交差させて係合させることにより、免震
性を与え、また復元性を持たせるようにしたものであ
る。この発明は、同形の部材の上下の噛み合わせで、一
方向(行き帰りを含む、以下同じ)しかできなかった免
震時の復元が、全方向で得られる。またこのような単純
な機構により、耐久性も得られ、メンテナンス上の問題
も軽減する。また、十字型にすることにより材料を節約
した。 1.2.十字型免震装置・滑り支承、十字重力復元型免震装
置・滑り支承の中間滑り部 1.1.の発明の、下向きの凹形状滑り面部または平面形状
滑り面部を有する上部スライド部材と、上向きの凹形状
滑り面部または平面形状滑り面部を有する下部スライド
部材との間に、中間滑り部を設けた発明である。この中
間滑り部によって摩擦性能を上げられ、上部スライド部
材と下部スライド部材との接触面積も増加させることが
できる。また地震振動時において、中間滑り部と、上部
スライド部材と下部スライド部材との接触面積の変化も
ない。また、この中間滑り部の、上部スライド部材・下
部スライド部材と接する位置に、ローラー・ボール(ベ
アリング)を設けても、同様に、地震振動時において、
このローラー・ボール(ベアリング)と、上部スライド
部材と下部スライド部材との接触面積も変化しないので
有利である。 1.3.十字重力復元型引抜き防止装置・滑り支承 1.1.また1.2.の発明の、下向きの凹形状滑り面部または
平面形状滑り面部を有する上部材は、長辺側面に横に細
長く開口したスライド孔を有するスライド部材を形成
し、上向きの凹形状滑り面部または平面形状滑り面部を
有する下部材は、長辺側面に横に細長く開口したスライ
ド孔を有するスライド部材を形成し、これらのスライド
部材を互いに交差する方向に、双方のスライド孔に係合
してスライドできるように構成し、かつ、これらのスラ
イド部材のうち、上になるスライド部材(上部スライド
部材)を免震される構造体に、下になるスライド部材
(下部スライド部材)を免震される構造体を支持する構
造体に設けて、引抜き防止の機能も合わせ持たせた復元
付き免震装置・滑り支承であり、1つの装置で、免震復
元と引抜き防止を合せ持った装置が可能になる。また重
力復元型特有の地震振動時の垂直変位のための遊びによ
るがたつきの問題及び引抜き時の衝撃の問題をも解決で
きる。また、1.2.と同様に、中間滑り部によって摩擦性
能を上げられ、上部スライド部材と下部スライド部材と
の接触面積も上げられる。また地震振動時において、中
間滑り部と、上部スライド部材と下部スライド部材との
接触面積の変化もない。また、この中間滑り部の、上部
スライド部材・下部スライド部材と接する位置に、ロー
ラー・ボール(ベアリング)を設けても、同様に、地震
振動時において、このローラー・ボール(ベアリング)
と、上部スライド部材と下部スライド部材との接触面積
も変化しないので有利である。 2.引抜き防止装置・滑り支承の改良 免震される構造体の免震される構造体を支持する構造体
からの引抜きを防止する装置の改良に関する発明であ
る。 2.1.復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承 地震後に元の位置に復元し、また、免震皿の滑り面から
の滑り部等の外れを抑制、防止する復元・減衰バネ付き
の引抜き防止装置・滑り支承である。具体的には、特許
1844024号での引抜き防止装置・滑り支承、また1.3.の
十字重力復元型引抜き防止装置・滑り支承の、上部スラ
イド部材、下部スライド部材の片方または両者の、スラ
イド孔内の片側または両側に、バネ等を設置し、地震後
に、そのバネ等により係合された他方のスライド部材を
当該スライド孔の中央部(通常位置)に復元させ、また
他方のスライド部材を当該スライド孔の端に衝突させな
い機能を有するものである。また、バネ等が、通常の状
態では交差する他方のスライド部材に接しないように、
スライド孔の端から途中までに設けられている場合は、
スライド孔の両端部に他のスライド部材が衝突しないた
めの緩衝装置となり、併用する免震皿の滑り面から滑り
部等が外れる可能性のある地震振幅時のみに抑制が働
き、免震皿内の地震振幅時には、抑制は働かず免震装置
による免震性能を減じない効果が得られる。 2.2.積層ゴム/ゴム/バネ付き引抜き防止装置・滑り支
承 積層ゴム免震における引抜き力対応の解決策となり、ま
た同時に、積層ゴムの座屈(底辺に対して高さの高い積
層ゴムの場合)の問題を解決するものである。これによ
り、積層ゴム自体のコンパクト化と低コスト化を可能に
した。 2.3.引抜き防止機能の増強 特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承、
1.3. 十字重力復元型引抜き防止装置・滑り支承、2.1.
復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承、2.2.
積層ゴム/ゴム/バネ付き引抜き防止装置・滑り支承と
の複合装置の各装置において、上及び横に細長く開口し
たスライド孔を有する上部スライド部材と下部スライド
部材とを、互いに交差する方向に、双方の横のスライド
孔に係合してスライドできるようにし、双方の上のスラ
イド孔を貫く繋ぎ部材・係合材を取付けて、引抜き防止
機能をさらに増強する装置である。 2.4.新引抜き防止装置・滑り支承 新しい引抜き防止装置・滑り支承である。また、コンパ
クトな引抜き防止装置・滑り支承を可能にしている。 (1) 新引抜き防止装置・滑り支承 上に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部
材と下部スライド部材とを互いに交差する方向に係合
し、双方の上のスライド孔を貫く係合材を取り付けてス
ライドできるように構成され、かつ、前記上部スライド
部材を免震される構造体に、下部スライド部材を免震さ
れる構造体を支持する構造体に設けることにより構成さ
れる新引抜き防止装置・滑り支承である。 (2) 新引抜き防止装置・滑り支承 免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
との間に設けられ、一重または複数以上の包み込み合う
関係のスライド部材をもち、一番内側のスライド部材
が、水平にスライドできる余地をもって、すぐ外側のス
ライド部材4-oiに包み込まれ、この二番目のスライド
部材が、水平にスライドできる余地をもって、さらにそ
の外側のスライド部材に包み込まれ、という方法で順次
構成されており、かつ、前記一番内側のスライド部材と
一番外側のスライド部材の一方を、免震される構造体
に、他方を免震される構造体を支持する構造体に設ける
ことにより構成される場合である。引抜き防止機構が入
れ子状の、二重以上の場合には、その多重性に応じ、同
じ地震振幅に対応できる装置の大きさを小さくすること
ができ、一重の場合に比べて、大きな引抜き力に対応で
きる。 (3) 新引抜き防止装置・滑り支承 上記(2)の装置が、上下の二組設けられた場合である。 (4) 新引抜き防止装置・滑り支承のバネ付き 上記新引抜き防止装置・滑り支承に復元バネが付く
場合であり、上記(2)、(3)の免震装置・滑り支承におい
て、個々の内側のスライド部材と外側のスライド部材と
の間、もしくは、一番内側のスライド部材と一番外側の
スライド部材との間に、バネ等を設けることにより復元
力をもたせている。 2.5.重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 重力復元置型の免震復元が可能な引抜き防止装置・滑り
支承である。また、コンパクトな引抜き防止装置・滑り
支承を可能にしている。 2.6.重力復元型免震装置・滑り支承振動時の垂直変位の
吸収装置 重力復元型免震装置・滑り支承の併用時の地震振動時の
垂直変位による特許 1844024号での発明の引抜き防止装
置・滑り支承の遊びによる、風等の引抜き力が働いたと
きの衝撃を吸収する装置である。 2.7.引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(すべり
型) 特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承の
上部スライド部材・下部スライド部材間に中間滑り部
(すべり型)を設けることにより、上部スライド部材・
下部スライド部材間の摩擦係数を下げることができる。 2.8.引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(転がり
型) 特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承の
上部スライド部材・下部スライド部材間に中間滑り部
(ローラー・ボール等の転がり型)を設けることによ
り、上部スライド部材・下部スライド部材間の摩擦係数
を下げることができる。 2.9.引抜き防止装置・滑り支承の改良 特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承の
上部スライド部材・下部スライド部材間に、中間部スラ
イド部材を設けることにより水平寸法を小さくすること
ができる。 2.10. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承の
上部スライド部材を構成する下部材、下部スライド部材
を構成する上部材、のどちらかが、また両方が、上部下
部スライド部材に対して上下は拘束されながら水平にス
ライドことにより水平寸法を小さくすることができる。 2.11. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 特許 1844024号での発明の引抜き防止装置・滑り支承の
上部スライド部材・下部スライド部材間に、中間部スラ
イド部材を設けることにより水平寸法を小さくすること
ができる。 3.滑り型免震装置・滑り支承のダンパー機能向上及び
初滑動向上 3.1.摩擦係数の変化 凹形状もしくは平面形状をもつ滑り面部を有する免震皿
と滑り部からなる免震装置・滑り支承において、免震皿
中心部の摩擦係数は小さく、免震皿周辺部の摩擦係数は
大きい免震皿をもつように構成される。免震皿の中心部
の摩擦係数を小さくすることは、滑り部が最初に滑動を
開始する地震力の大きさを小さくして免震装置感度を上
げ、周辺部を大きくすることは、滑り部の振幅を抑制す
る。両方の使用により、初滑動を良くし、かつ地震時の
免震装置の振幅を小さくする。つまり、免震皿滑り面部
の全域にわたって摩擦係数を大きくすると、振幅は抑制
されるが、初動加速度が大きくなり、免震感度が悪くな
る。逆に、免震皿滑り面部の全域にわたって摩擦係数を
小さくすると、初動加速度は小さなるが、振幅が大きく
なるという滑り型の問題を解決する。 3.2.曲面率の変化 重力復元型免震装置・滑り支承の、凹曲面の曲率半径
を、中心部から周辺に向かって、小さくして急勾配にす
ることにより、地震の振幅抑制をするものである。また
曲率を変化させることにより、地震の固有周期と共振を
起こさないという効果をも合わせ持つ。 3.3. 摩擦係数の変化と曲面率の変化 また、免震皿の、3.1.の摩擦係数の変化と、3.2.の曲率
の変化とを、両方用いて、滑り免震装置・滑り支承のダ
ンパー機能向上及び初滑動向上を行う方法もある。 4.二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支
承 滑り部と免震皿の方式(特許 1844024号での免震復元装
置)に比べて、免震皿の面積で、ほぼ1/4になり、免
震皿を上下合わせても、ほぼ1/2になる。また、免震
皿同士が同面積のために密閉性が得られ、潤滑剤の蒸発
を防ぎ、防雨、防塵、また防錆により、摩擦が悪くなる
ことを防ぐ事が可能になる。 4.1.二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支
承 4.1.1.二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り
支承 4.1.2.引抜き防止付き三重(また三重以上の)免震皿免
震装置・滑り支承 上部免震皿と複数個の中間免震皿と下部免震皿からなる
三重(また三重以上の)免震皿免震装置・滑り支承にお
いて、スライド部材によって平行する対辺同士でその中
間免震皿を相互につなぎ、さらに、それと交差方向の平
行する対辺同士で、スライド部材によって次の中間免震
皿とを相互につなぎ、順次、前の中間免震皿と交差方向
に、平行する対辺同士で、スライド部材によって次の中
間免震皿とを連結させ、上部免震皿を免震される構造体
に取付け、下部免震皿を免震される構造体を支持する構
造体に取り付けることにより、 免震される構造体の免
震される構造体を支持する構造体からの引抜きを防止
し、かつ、滑り免震を可能にする。 4.2.中間滑り部持ち二重(または二重以上の)免震皿免
震装置・滑り支承 二重・三重・四重に滑り面(すべり面、転がり面)が得
られ、すべり性能が向上する。 4.2.1.中間滑り部(すべり型または転がり型) 転がり型中間滑り部として、ローラーまたはボールが考
えられるが、すべり型中間滑り部として、下向き凹型の
上部免震皿と同曲率または接する曲率を持つ凸型と、上
向き凹型の下部免震皿と同曲率または接する曲率を持つ
凸型とが合体した中間滑り部を挟み込むことにより、上
部下部の免震皿と滑り部との接触面積を大きくでき、摩
擦性能を良くすることができる。また、免震皿と同曲率
の中間滑り部の場合は、地震振動時にも、この中間滑り
部が免震皿の球面形状に追随して、接触面積を一定に保
つことができ、さらに、この中間滑り部の、上部下部の
免震皿と接する位置に、ローラー・ボール(ベアリン
グ)を設けた場合も同様に、地震振動時において免震皿
とこのローラー・ボール(ベアリング)との接触面積が
変化しないので有利である。さらに、すり鉢状、V字谷
面状の滑り面部を有する免震皿の場合、免震皿の底をロ
ーラー・ボール(ベアリング)等転がり型中間滑り部と
同曲率形状とすることにより、接触面積を一定に保つと
共に、耐圧性能を向上させることができる。 4.2.2.二重中間滑り部 中間滑り部が第一中間滑り部と第二中間滑り部とに分か
れることで、上記の4.2.1.の効果に加えて、三重に滑り
面(すべり面、転がり面)が得られ、また、滑り面部が
受け皿形状になるので潤滑油を充填しやすい。 4.2.3.三重中間滑り部 中間滑り部が第一中間滑り部と第二中間滑り部と第三滑
り部とに分かれることで、四重に滑り面(すべり面、転
がり面)が得られる。以上の二重以上中間滑り部に関し
て、中間滑り部同士が接する位置に、ローラー・ボール
(ベアリング)を設けると、首振りが容易になり、有利
である。 4.2.4.復元バネ付き中間滑り部持ち二重(または二重以
上の)免震皿免震装置・滑り支承 以上の4.2.中間滑り部持ち二重(または二重以上の)免
震皿免震装置・滑り支承の各装置において、中間滑り部
と上部免震皿、下部免震皿とをバネで繋ぎ、定位置への
復元力を持たせ、復元装置の機能を合せ持たせる。復元
装置としても、従来のほぼ半分に近い寸法にすることが
可能になる。 4.3.ローラー・ボール(ベアリング)入り二重(または
二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承 上記の4.1.1.〜4.1.2.の免震皿の間にローラー・ボール
(ベアリング)等を入れることにより、摩擦係数の低下
が図られ、高い免震性能が得られる。なお免震皿を掘り
下げるか周囲を立ち上げるかしてローラー・ボール(ベ
アリング)を挿入し、免震皿同士ががほぼ隙間なく密閉
状態になっているほうが、防塵等には適している。 4.4.シールまた防塵カバー付き二重(または二重以上
の)免震皿免震装置・滑り支承 4.1.〜4.3.の二重(または二重以上の)免震皿免震装置
・滑り支承の上部・下部(中間含む)免震皿をシールま
た防塵カバーで密閉することにより、潤滑剤の蒸発を防
ぎ、防雨、防塵、また防錆により免震皿・滑り部等の滑
り性能の低下を防ぐ事が可能になる。弾性シールの場合
には、中小地震では、シールの弾性範囲内で許容され、
シールが破れずにその密閉性が保持される。 5.重力復元型免震装置 5.1.重力復元型免震装置・滑り支承の滑り部の改良 免震皿と滑り部の接触面積をできるだけ大きくし、且
つ、振動時にも、その接触面積が変化しないように同じ
にできる。二重・三重に滑り面(すべり面、転がり面)
が得られ、滑り性能が向上する。 5.1.1.中間滑り部 中間滑り部を挟み込むことにより、摩擦性能を上げら
れ、地震振動時にも、この中間滑り部が、免震皿の球面
形状に追随するため、免震皿と滑り部の接触面積を一定
に保つことができる。また、この中間滑り部の、免震皿
と接する位置に、ローラー・ボール(ベアリング)を設
けた場合も同様に、地震振動時において免震皿とこのロ
ーラー・ボール(ベアリング)との接触面積が変化しな
いので有利である。共に、滑り部を、受け皿状の中間滑
り部が受ける形状であるため、潤滑油を充填しやすい。
また、2重に滑り面(すべり面、転がり面)が得られ、
滑り性能が向上する。 5.1.2.二重中間滑り部 5.1.1.における中間滑り部またはローラー・ボール(ベ
アリング)をもった中間滑り部を、第一中間滑り部また
はローラー・ボール(ベアリング)をもった第一中間滑
り部と第二中間滑り部またはローラー・ボール(ベアリ
ング)をもった第二中間滑り部とにより構成することに
よって、上記5.1.1.の効果に加えて、三重に滑り面(す
べり面、転がり面)が得られることで滑り性能がさらに
向上し、また、中間滑り部の首振り角度が大きくなるの
で、凹型の免震皿の減衰効果を上げられる。また、中間
滑り部同士が接する位置に、ローラー・ボール(ベアリ
ング)を設けると首振りが容易になり、有利である。 5.2.滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震装置・滑り
支承 5.2.1.滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震装置・滑
り支承 重力復元型免震装置・滑り支承において、滑り部を筒と
筒中に挿入されるバネ等と、その下部に突き出る形で挿
入される滑り部先端とにより構成する事によって、重力
復元型免震装置・滑り支承の作動時の垂直変位を吸収す
るだけでなく、垂直免震の機能を持たせることができ
る。この筒の上部に、雄ネジが挿入されている場合に
は、復元力の調整だけでなく、地震後の残留変位の矯正
も可能になる。 5.2.2.滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震装置・滑
り支承 8.1.2.2.3.の地震センサー(振幅)装置装備型自動復元
型固定装置の固定ピンを滑り部に、固定ピンの挿入部を
凹形状滑り面部を有する免震皿にすると、滑り部垂直変
位吸収型の重力復元型免震装置・滑り支承が可能にな
る。 5.3.縁切り型垂直変位吸収重力復元型免震装置・滑り支
承 重力復元型免震装置・滑り支承を使用しても、他の免震
装置に、垂直変位動の影響を及ぼさない重力復元型免震
装置・滑り支承である。免震される構造体と、重力復元
型免震装置・滑り支承の滑り部または免震皿のどちらか
一方とを、垂直方向にスライドし水平方向の移動は拘束
されているスライド装置によって繋ぐことにより、重力
復元型免震装置・滑り支承の地震時の振動による水平変
位は、免震される構造体に伝達されるが、垂直変位は伝
達されない。その事により、併用される引抜き防止装置
・滑り支承の垂直変位の遊びを設ける必要がなくなり、
風時の引抜き力によるがたつきも解消される。また、免
震される構造体の重心位置に設ける事により、一質点系
に近い振動を可能にし、地震時の動きを単純化させる効
果をも持つ。また、免震される構造体の重心を下げる効
果により、安定した免震性能が得られる。 5.4. 新重力復元装置 免震される構造体から吊材等で吊された重りを、免震さ
れる構造体を支持する構造体または基礎に設けられた挿
入孔を経由して、その下にまで吊されるように構成され
る、垂直変位動のない重力復元型免震装置である。免震
される構造体の重心を下げて、ロッキング現象等の問題
も少くし、安定した免震性能が得られる。また、重りと
免震される構造体を支持する構造体の間に、バネ等を付
加した場合、バネ等の強度分、重りを軽くする事が可能
となり、また最大振幅時の緩衝装置としても使うことが
できる。この装置は、バネ等による復元制御に比べ、免
震装置自体が固有周期を持たず地震周期に共振しないの
で、変位に比例しない一定の復元力が得られ、免震性能
が向上し、地震後の残留変位を消去する能力も大きい。
また、固定装置との一体型も容易である。 6.垂直免震装置 6.1.滑り部垂直変位吸収型の垂直免震装置・滑り支承 5.2.滑り部垂直変位吸収型の重力復元型免震装置・滑り
支承の応用であり、水平免震装置の免震皿上を滑る滑り
部を、筒とその下部に突き出る形で挿入される滑り部先
端からなる垂直免震装置とすることで、コンパクト化が
可能になる。筒中にバネ等を挿入することにより、垂直
変位の吸収に加え、復元力を高めたり、免震される構造
体の地震後の残留変位の矯正を可能にする。 6.2.垂直免震付き引抜き防止装置(復元付き含む) 十字型免震装置・滑り支承(復元付き含む)、また引抜
き防止装置・滑り支承により地震の水平力を吸収し、上
記免震装置に垂直方向に弾性のあるバネ等を地震垂直動
のみを吸収できるように設置することにより、地震の水
平力と垂直力の免震を分担し、垂直免震を可能にする。
また、2.1.の復元・減衰バネ付引抜き防止装置・滑り支
承に、このバネ等が設置される場合は、水平復元または
減衰性能をも持つ。 6.3.各層・各階ごとの垂直免震装置 免震される構造体を支持する構造体の基礎部(または低
層階)に設けた水平免震装置によって免震される構造体
全体を地震水平力から免震させ、地震垂直力に関しては
層単位または階単位で免震させる垂直免震装置を設置す
ることにより、地震の水平力と垂直力の免震を分担し、
建物等の構造体の垂直免震を現実的な形で可能にする。 6.4.引張材による垂直免震装置 免震される構造体の柱、梁、基礎等の支持材を、三方向
以上に引張材を張ることで支持し、引張材の弾性もしく
は引張り材の途中に設けられたバネ等の弾性によって、
免震される構造体の地震の水平力に対する免震に加え垂
直力に対する免震が可能となる。また、バネ等を用い
ず、弾性力の高い高張力の綱また高張力のワイヤー・ロ
ープ・ケーブル材を利用することにより、重量の大きい
構造体の垂直免震にも対応できる。また、バネ等を用い
る場合と用いない場合のいずれも、水平力免震としての
機能をも合せ持つ。 7.免震による地震発電装置 7.1. 免震による地震発電装置 免震装置と固定装置の活用により、地震エネルギーの三
次元的動きを上下運動(ピン型)、水平運動(ラックと
歯車型)の一次元の動きに、さらに回転運動にに変換し
て発電を行い、地震エネルギーを電気等の有益なものに
換えることが可能になる。 7.2. 地震発電装置型地震センサー 上記の 7.1.の地震発電装置を用いることで、地震エネ
ルギーを使用して他に電源を必要としない地震センサー
が可能になる。さらに、地震エネルギー発電により、固
定ピンの解除までを行える電気等のエネルギーを発生さ
せることが可能になる。 8.固定装置 8.1.地震作動型固定装置 通常時は免震される構造体と免震される構造体を支持す
る構造体とを固定して風揺れを防止する固定装置におい
て、地震時に地震の振動を感じると固定装置の固定が解
除される装置である。通常時は免震される構造体は免震
される構造体を支持する構造体に固定されているので、
安全である。 8.1.1. 剪断ピン型固定装置 免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
とを固定ピンによって固定し、地震時に一定以上の地震
力により固定ピン自体が切断されて固定解除を行う固定
装置である。この固定ピンの性質上、一回のみ作動型で
あり、簡易型に適している。またメンテナンスも簡易で
ある。 8.1.2.地震センサー(振幅)装置装備型固定装置 免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
とを固定して、風揺れ等を防止する固定装置において、
地震センサーまたは地震センサー(振幅)装置等によっ
て、一定以上の地震時に固定装置を解除する装置であ
る。8.1.1.の剪断ピン型固定装置に比べて地震に対して
感度の良い固定装置が可能になり、免震性能の向上を図
れる。 8.1.2.1.吊材切断型 8.1.2.地震センサー(振幅)装置装備型固定装置のう
ち、地震時に固定ピンを支えている吊材を切断すること
で、バネ等、または重力、または挿入部の形状(すり鉢
型等)などにより、挿入部から固定ピンが外れ、免震さ
れる構造体と免震される構造体を支持する構造体との固
定が解除されるような機構であり、簡易な仕組みである
ため、メンテナンス等の負担を軽減できる。 (1)地震センサー振幅装置装備型 8.1.2.1.地震センサー(振幅)装置装備型固定装置のう
ち、8.1.2.(1)に述べられているような、地震センサー
振幅装置により作動するタイプで、電源設備等を必要と
しない。地震センサー振幅装置の振幅が自由にされた重
り、またはその重りに連動された部材(押出し部・引張
り部等、必要によりレリーズを介したワイヤー・ロープ
・ケーブル・ロッド等)に刃が付き、地震時にその重り
の振幅が一定以上となると、その刃が固定ピンを支える
吊材を切断し、固定ピンがバネ等、重力、すり鉢等の固
定ピンの挿入部の勾配により、その挿入部から外れるよ
うに構成される。また、8.1.2.2.のロック解除型と同様
に、刃の出の調節、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッ
ド等の長さ(弛みの有無)または振子の吊り長さの調節
を可能とすることによって、地震感度を変更することが
できる。 (2) 地震センサー装備型 1) 一般 8.1.2.1.地震センサー(振幅)装置装備型固定装置のう
ち、8.1.2.(2) a)に述べられているような、地震センサ
ーとの連動により作動するタイプであり、地震センサー
装置から信号を伝える電線により連動するロック部材制
御装置に刃が付き、地震時に地震センサー装置が感知す
ると、ロック部材制御装置が作動して固定ピンを支える
吊材を切断し、固定ピンの挿入部から固定ピンが外れて
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
との固定が解除される。8.1.2.2.のロック解除型の地震
センサー装備型と同様に、作動する地震力について設定
等が容易である。 2)地震発電による地震センサー装備型 8.1.2.1.地震センサー(振幅)装置装備型固定装置のう
ち、8.1.2.(2) b)に述べられているような、地震発電装
置による地震センサーとの連動により作動するタイプで
あり、地震時に地震発電装置が作動し、その発電した電
力によりロック部材制御装置も作動して、このロック部
材制御装置に付けられた刃が固定ピンを支える吊材を切
断する。電気式でありながら、地震発電を利用するため
電源設備を必要とせず、作動する地震力について設定等
が容易である。 8.1.2.2. 間接方式(ロック解除型) 8.1.2.2.1. 基本形 8.1.2.地震センサー(振幅)装置装備型固定装置のう
ち、地震時に固定ピンのロック部材を外し、免震される
構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定が
解除されるように構成されている機構である。具体的に
は、固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、一方を免震さ
れる構造体に、もう一方を免震される構造体を支持する
構造体に設け、免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体とを、挿入部に固定ピンを挿入すること
よって固定し、地震時以外は、固定ピンに、固定ピンを
ロックするロック部材が係合されて風揺れ等を防止する
固定装置において、地震センサー振幅装置または電気式
振動計等の地震センサーをもち、前記ロック部材と接続
され、地震時にその加速度がある一定以上の大きさにな
ると、地震センサー振幅装置の重りの振幅がある一定以
上の大きさになり、重りにより直接またはそれに連動さ
れた部材によって、または地震センサーにより作動する
モーターまたは電磁石等の作動部材によって、固定ピン
のロック部材を解除し、免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体との固定が解除されるように構
成されてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装
備型固定装置である。ロック部材のみを操作するため、
直接固定ピンを操作する機構よりも、小さなエネルギー
で作動させることができる。 1) ロックピン方式 8.1.2.2.1.の形式のうち、地震時にロック部材が解除さ
れると、この固定ピンが外れる方向に働くよう取付けら
れたバネ等(バネ・ゴム・磁石等)、重力、また地震力
によって挿入部等からこの固定ピンが外れ、免震される
構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定が
解除される仕組みであり、機構が簡易であるためメンテ
ナンス等が容易である。 2) ロック弁方式 8.1.2.2.1.の形式のうち、固定ピンを支持する筒中を液
体・気体等をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部
材を伴った固定ピンのロックを、この筒のピストン状部
材がスライドする端と端とを繋ぐ管か、ピストン状部材
に開いている孔かに設けた、ロック弁を、地震センサー
振幅装置と連動して開閉することにより行うもので、8.
1.2.2.4.(1) 4)遅延器と併用することで、装置をコンパ
クト化できる。また、以上の機構は、それぞれ(1) 地震
センサー振幅装置装備型と(2)地震センサー装備型の場
合に分かれる。(2)地震センサー装備型の中で特に効果
のあるのは、地震センサー装備型自動復元型固定装置の
うち、固定ピンの復帰を地震力を用いた自動復元とする
型であり、(1)の地震センサー振幅装置の代わりに地震
センサーを使ったもので、固定装置の解除時の感度の精
度が上げられ、固定ピンの復帰は、地震力だけを利用し
て行う。また、(2)地震センサー装備型において、2)の
地震発電による地震センサー装備型は、1)の地震センサ
ーの代わりに7.1.記載の免震による地震発電装置、また
は 7.2.記載の地震発電装置型地震センサーを用いる場
合で、固定装置の作動に当たって地震発電を利用するた
め電源設備を必要としない型である。 8.1.2.2.2. 電気等による自動復元型 8.1.2.地震センサー(振幅)装置装備型固定装置のう
ち、固定ピンが解除された場合に、地震後に電気等によ
り自動的に固定状態に復帰させるものである。具体的に
は、8.1.2.2.1.の地震センサー(振幅)装置装備型固定
装置(ロック解除型)の固定ピンに固定装置自動復元装
置が設けられ、地震後に、固定装置自動復元装置が、固
定ピンをロック部材の係合する位置に自動復元するもの
で、その位置は、固定ピンが完全に解除されたときに来
る位置に設置される。以上の機構は、(1) 地震センサー
振幅装置装備型と(2)地震センサー装備型の場合に分か
れる。 (2)地震センサー装備型において、2)の地震発電による
地震センサー装備型は、1)の地震センサーの代わりに7.
1.記載の免震による地震発電装置、または 7.2.記載の
地震発電装置型地震センサーを用いる場合で、固定装置
の作動に当たって地震発電を利用するため電源設備を必
要としない型である。 8.1.2.2.3. 地震力による自動復元型 8.1.2.地震センサー(振幅)装置装備型の固定ピン型固
定装置のうち、固定装置の固定ピンの挿入部をすり鉢形
状・球面形状等の凹形状にすることにより、固定装置解
除後の固定ピンの元の位置への、地震力による自動復帰
を可能にしたものであり、固定ピンの復元に当たって電
源設備等を必要としない。この方式は固定ピン型固定装
置全般(地震作動型固定装置、風作動型固定装置等)に
採用することが可能であり、特に、省力化方式である間
接方式(8.1.2.2.特に 8.1.2.2.1.と 8.1.2.2.4. また
は 8.2.の風作動型固定装置)においての採用は不可欠
とも言えるほど極めて有利となる。8.1.2.2.2.また8.1.
2.3.は電気制御式が一般的になるが、地震後の固定装置
の元の位置への復帰に関して、地震後の停電を考える
と、中小ビル以下では適用しにくい。この地震センサー
(振幅)装置装備型自動復元型固定装置は、電気に頼らな
いシステムにより、その問題を解決するものである。 8.1.2.2.4. 応用形 以下の発明は、8.1.2.以下の地震センサー(振幅)装置
装備型固定装置全般に使用可能なものである。 1)を除
けば、8.2.1.以下の風センサー装備型固定装置の間接方
式にも使用できる。 1) ロック部材が地震センサー振幅装置の重り型 地震センサー振幅装置の重りがロック部材を兼ねるよう
にしたもので、地震センサー振幅装置と固定装置が一体
化できる。地震時にこのロック部材を兼ねる重りが振動
状態となり、固定ピンから外れることで固定ピンを解除
する。また、固定ピンの挿入部をすり鉢形状・球面形状
等の凹形状にすることにより、地震力による固定装置の
復元を可能にする。 2) 二段以上ロック方式 固定ピンをロックする第一のロック部材、このロック部
材をロックする第二のロック部材、・・・のようにロッ
ク部材を二段以上に設け、最後のロック部材(二段目以
降)を地震センサー振幅装置と連動するようにしたもの
で、地震センサー振幅装置が固定ピンを解除するのに必
要な力、及びその際の引張長さまたは圧縮長さを小さく
押さえることができ、固定装置の作動感度を上げられ
る。 3) 二重以上ロック方式 固定ピンをロックするロック部材を二個以上設け、また
それぞれのロック部材について地震センサー振幅装置を
設置し、連動させたもので、複数のロック部材があるこ
とでより固定ピンのロックの安全性が増し、かつロック
部材が差し込まれる欠き込み・溝・窪みを浅くでき、固
定装置の作動感度を上げられる。したがって、二重以上
ロック方式については、複数のロック部材それぞれに、
それぞれに対応する地震センサー(振幅)装置が接続さ
れた場合に特に意味をもつ。つまり、地震センサー振幅
装置を複数設置し、それぞれについてロック部材を設
け、連動させたもので、複数のロック部材があることで
より固定ピンのロックの安全性が増し、かつロック部材
が差し込まれる欠き込み・溝・窪みを浅くできる。 4) 遅延器付き 地震時の免震効果を上げるため固定ピンの解除状態を持
続させるために、固定ピンの固定位置への戻りを遅延さ
せるものである(詳細は8.5.に記載)。 8.1.2.3. 直接方式(自動制御型固定装置) 8.1.2.2.2.に対し、免震される構造体の固定の解除まで
自動で行うものである。 8.1.2.4. 地震センサー(振幅)装置 8.1.2.4.1. 地震センサー(振幅)装置 地震センサー(振幅)装置は、地震センサー及び地震セ
ンサー振幅装置とに分けられる。 8.1.2.4.2. 地震センサー(振幅)装置の設置場所 地震センサー(振幅)装置の設置場所は、(地震に関し
ては)免震される構造体Aと免震される構造体を支持す
る構造体Bのどちらでも良いが、免震される構造体を支
持する構造体Bの方に設置することで地震以外の振動を
感知させないようにすることができる。また地震センサ
ーからの指令を電気等で送る場合は、地下等の場所も可
能である。 8.1.2.4.3. 地震センサー(振幅)装置の設計 (1) 地震センサー(振幅)装置の周期 1) 地震センサー(振幅)装置の周期設計 地震センサー(振幅装置)の重りの周期を、それが設置
される構造体の建てられれる敷地の地盤周期に合わせて
設定することにより、地震時初期の小さな揺れの段階か
ら、地震センサー(振幅)装置の重りが地盤周期と共振
し、大きく揺れて作動するため、地震センサー(振幅装
置)の感度を高めることができる。 2) 地震センサー振幅装置の重り共振装置 地震時に重りを共振させるためには、重りに繋がる(固
定装置へも繋がる)ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッ
ド等に余裕(たるみ)を与える必要がある。しかし、た
るみを与えるとセンサー感度が落ちる。そこで、重りの
廻りに重りの衝突を受け、かつ重りともなる周囲材を設
け、その周囲材に固定装置に繋がるワイヤー・ロープ・
ケーブル・ロッド等を取付ける。そうすることにより、
地震時に重りを地震と共振させることができ、且つ固
定装置へ繋がるワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等
に余裕(たるみ)を与える必要もなくなる。 3) 地震センサー振幅装置の複数個重り共振装置 地盤の周期への対応に幅を持たせる地震センサーを考え
る場合、複数個の重りを設けて、振動周期をその重りご
とに変えることにより、地盤の固有周期への対応に幅を
持たせることが可能になる。 (2) 全方向感度 地震センサー振幅装置の重りの直上あるいは直下に、重
りの揺れが引張力あるいは圧縮力として伝わるようにワ
イヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等を設け、その延長
上の地震センサー振幅装置の筐体あるいは支持枠に(も
しくはその内部あるいは外部に)、すり鉢状またはラッ
パ形状の孔を持つ挿入部を設け、重りに接続されたワイ
ヤー・ロープ・ケーブル等をそこに通すことで、重りの
揺れの方位に関係なく、揺れの振幅によってのみ引き抜
き長さあるいは圧縮長さが決まる。このことにより地震
センサー振幅装置の感度を、地震力の方向によらず一定
とすることができる。 (3) 増幅器付き地震センサー振幅装置 地震センサー振幅装置に梃子・滑車・歯車等からなる
(変位)増幅機構を組込むことによって、連結している
ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等に伝えられる、
地震時の引張長さあるいは圧縮長さを増幅させ、地震初
期の小さな変位振幅にも対応できるようにすることで、
地震センサー振幅装置の感度を高めることができる。な
お、増幅器として梃子が使用された場合、梃子が全方向
からの地震力を伝達できるように構成されるものは、8.
1.2.4.3.の(2)と同様、地震力がどの方向から働いて
も、同等の感度(引抜き力または圧縮力の伝達)を可能
にする。 (4)増幅器付き地震センサー振幅装置(その2) 免震皿上に乗せた地震センサー振幅装置の重り(重力復
元型)を、よく転がることのできる形状とし、この重り
の上部に球面またはすり鉢等の凹形状の挿入部を設け、
(変位増幅のための)梃子の力点が挿入されている。こ
の梃子の支点は重りの直上にあり、作用点はさらにその
延長線上にあってワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド
等が連結されている。このことにより、地震時に梃子の
作用点には、重りの変位分と、重り(と凹形状挿入部)
の回転が与える変位分とを、梃子が増幅した変位が生
じ、連結されるワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等
に伝えられるため、地震センサー振幅装置の作動感度を
高めることができる。また、梃の支点を全方向の回転可
能とし、梃の力点が入り込む重りの挿入部の球面または
すり鉢等の凹形状に、梃の先端部が追随することで、全
方向からの地震力を伝達することができる。この方式で
は、重り自体が自由に転がることができるため、重りの
下にボール(ベアリング)を設置する必要は無い。 8.1.3.連動作動型固定装置 固定装置は、2か所以上に必要な場合が多いが、各装置
が同時にロック解除されない場合、構造体は固定されて
いる箇所に偏りが生じ、捩れた動きをしてしまう。連動
作動型固定装置はその問題を解決するものである。 8.1.3.1. 連動作動型固定装置 8.1.1.剪断ピン型固定装置を含む複数の固定装置からな
り、地震時に剪断ピン型固定ピンが折れるか切れるかす
ると、この剪断ピン型固定ピンと次の固定ピンのロック
部材とを繋いでいるワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッ
ド等が弛み、ロック部材がバネ・ゴム・磁石等により
(2個目の)固定ピンからはずれてロックが解除される
ことで、連動作動が行われるものである。このことによ
り、同時ロック解除の失敗による偏心ロック状態による
捩れ振動を防ぐほか、剪断ピン型固定ピンの場合、複数
の固定ピンが必ずしも同時に切断されないという欠点を
解決する。 8.1.3.2. 連動作動型固定装置 複数の固定装置からなり、それぞれの固定ピンのロック
部材が、固定ピンをロックまたはロック解除する方向に
スライドできるような状態で設置され、ロック部材同士
はワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッドまたレリーズ等
で連結されており、地震時にこのロック部材の一つが、
固定ピンを解除する方向で作動すると、その他の固定ピ
ンのロック部材も同時にそれぞれの固定装置を解除する
形で連動する。このことにより、同時ロック解除の失敗
による偏心ロック状態による捩れ振動を防ぐ。 (1)地震センサー(振幅)装置装備型 8.1.3.2. 連動作動型固定装置において、地震センサ
ー振幅装置の重りが、直接または伝達する部材を介し
て、ロック部材の一つに固定ピンを解除する方向で作用
し、連動によりその他の固定ピンのロックも解除するよ
うになっており、同時ロック解除の失敗による偏心ロッ
ク状態による捩れ振動を防ぐ。 (2)剪断ピン型 8.1.3.2. 連動作動型固定装置において、ロック部材
にロックされて固定されている剪断ピン型固定ピンが、
地震時に折れるか切れるかして、この剪断ピン型固定ピ
ンが重力またはバネ・ゴム・磁石等の力によってはずれ
ると、ロック部材のはまっている欠き込み・溝・窪みの
形状により、ロック部材が押し出される等してはずれ、
連動するその他の固定ピンのロックも解除するようにな
っており、同時ロック解除の失敗による偏心ロック状態
による捩れ振動を防ぐ。 8.1.3.3. 連動作動型固定装置 複数の固定装置からなり、それらの固定ピンをロックす
る複数のロック孔を持つロック部材が、各固定ピンをロ
ックまたはロック解除する方向にスライドできるような
状態で設置され、地震時にこのロック部材が、固定ピン
を解除する方向に作動すると、同時にすべての固定ピン
のロックが解除されるものである。このことにより、同
時ロック解除の失敗による偏心ロック状態による捩れ振
動を防ぐ。 (1)地震センサー(振幅)装置装備型 8.1.3.3. 連動作動型固定装置において、地震センサ
ー振幅装置の重りが、直接または伝達する部材を介し
て、ロック部材に固定ピンを解除する方向で作用し、連
動により同時にすべての固定ピンのロックが解除される
ようになっており、同時ロック解除の失敗による偏心ロ
ック状態による捩れ振動を防ぐ。 (2)剪断ピン型 8.1.3.3. 連動作動型固定装置において、ロック部材
にロックされて固定されている剪断ピン型固定ピンが、
地震時に折れるか切れるかして、この剪断ピン型固定ピ
ンが重力またはバネ・ゴム・磁石等の力によってはずれ
ると、ロック部材のはまっている欠き込み・溝・窪みの
形状により、ロック部材が押し出される等してはずれ、
同時にすべての固定ピンのロックが解除されるようにな
っており、同時ロック解除の失敗による偏心ロック状態
による捩れ振動を防ぐ。 8.1.3.4. 連動作動型固定装置 複数の固定装置からなり、それらの固定ピンをロックす
る複数のロック孔を持つロック部材が、各固定ピンをロ
ックまたはロック解除する方向に、一つの点を軸にして
回転できるような状態で設置され、地震時にこのロック
部材が、固定ピンを解除する方向で作動(回転)する
と、同時にすべての固定ピンのロックが解除されるもの
である。このことにより、同時ロック解除の失敗による
偏心ロック状態による捩れ振動を防ぐ。 (1)地震センサー(振幅)装置装備型 8.1.3.4. 連動作動型固定装置において、地震センサ
ー振幅装置の重りが、直接または伝達する部材を介し
て、ロック部材を、固定ピンを解除する方向で回転さ
せ、同時にすべての固定ピンのロックが解除されるよう
になっており、同時ロック解除の失敗による偏心ロック
状態による捩れ振動を防ぐ。 (2)剪断ピン型 8.1.3.4. 連動作動型固定装置において、ロック部材
にロックされて固定されている剪断ピン型固定ピンが、
地震時に折れるか切れるかして、この剪断ピン型固定ピ
ンが重力またはバネ・ゴム・磁石等の力によってはずれ
ると、ロック部材のはまっている欠き込み・溝・窪みの
形状により、ロック部材が押し出される等して、ロック
部材が回転してはずれ、同時にすべての固定ピンのロッ
クが解除されるようになっており、同時ロック解除の失
敗による偏心ロック状態による捩れ振動を防ぐ。 8.1.3.5. 連動作動型固定装置 1個もしくは複数の固定装置からなり、地震時に地震セ
ンサーからの電気信号により、同時にすべての固定ピン
のロックが解除されるものである。このことにより、同
時ロック解除の失敗による偏心ロック状態による捩れ振
動を防ぐ。 (1)電気で固定ピン自体が解除されるもの 8.1.3.5. 連動作動型固定装置において、1個もしく
は複数個の固定ピン自体が解除されるもので、同時ロッ
ク解除の失敗による偏心ロック状態による捩れ振動を防
ぐ。 (2)電気で固定ピンのロックのみが解除されるもの 8.1.3.5. 連動作動型固定装置において、1個もしく
は複数個の固定ピンをロックしているロック部材が解除
され、固定ピン自体はバネ・ゴム・磁石等あるいは地震
力等により解除されるもので、同時ロック解除の失敗に
よる偏心ロック状態による捩れ振動を防いでいるほか、
速やかさを要求される8.1.3.5.(1)の固定ピン自体を解
除する方式に比べ、必要な電力は小さくてすみ、また簡
易な機構で実現可能である。 8.2. 風作動型固定装置 風センサーにより、風時にのみ固定ピン等の固定装置の
作動部が作動して、免震される構造体が固定される。こ
の型のメリットは、8.1.地震作動型固定装置のように地
震力の大きさによらず、全ての微細な地震まで免震可能
だということである。 8.2.1. 風センサー装備型固定装置(一般型) 普段は、免震される構造体の固定は解除されていて、風
センサーの反応によって、一定以上の風力・風速・風圧
等になると、固定ピン等の固定装置の作動部がロックさ
れて免震される構造体を固定し、一定以下の風力・風速
・風圧等になると、固定ピン等の固定装置の作動部のロ
ックが解除される。このことにより、風時以外ではすべ
ての微細な地震まで免震が可能となる。また、風センサ
ーを回転可能な形状とし、常に風上を向くような機構と
することで、すべての方位の風に対応できる。 (1)直接方式 8.2.1. 風センサー装備型固定装置(一般型)におい
て、風センサー等で一定以上の風力・風速・風圧等を感
知すると、固定ピン等の固定装置の作動部が直接固定さ
れ、また一定以下になると直接固定されていた固定ピン
等の固定装置の作動部が解除される。このことにより、
風時以外ではすべての微細な地震まで免震が可能とな
る。 (2)間接方式(ロック解除型) 8.2.1. 風センサー装備型固定装置(一般型)におい
て、風センサー等で一定以上の風力・風速・風圧等を感
知すると、固定ピン等の固定装置の作動部のロック機構
が作動し、また一定以下になるとロック機構が解除とな
る。このことにより、風時以外ではすべての微細な地震
まで免震が可能となるほか、8.2.1.(1)の直接方式より
も作動に必要な力が小さく、機構を簡略にすることがで
きる。 1)ロック弁方式 8.2.1.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ンを支持する筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスラ
イドするピストン状部材を伴った固定ピンのロックを、
この筒のピストン状部材がスライドする端と端とを繋ぐ
管か、ピストン状部材に開いている孔かに設けたロック
弁の開閉により行うもので、風センサーと連動して、モ
ーターまたは電磁石等を稼動させ、このロック弁(ロッ
ク部材)を閉じさせるものと、風センサーからの機械的
力が、直接このロック弁(ロック部材)を閉じさせるも
のとがあり、共に装置のコンパクト化が期待できる。 2)ロックピン方式 8.2.1.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ン等の固定装置の作動部のロックを、固定ピン等の固定
装置の作動部の欠き込み・溝・窪みに挿入されるロック
ピン(ロック部材)により行うもので、風センサーと連
動して、モーターまたは電磁石等を稼動させ、このロッ
クピン(ロック部材)をロックさせるものと、風センサ
ーからの機械的力が、直接にこのロックピン(ロック部
材)をロックさせるものとがあり、共に8.2.1.(2) 1)ロ
ック弁方式に比べてロックの確実さが期待できる。 8.2.2. 風センサー装備型固定装置(油圧型) 8.2.1.一般型に対し、風センサーに風圧力を受ける風圧
板を設け、連動する油圧ポンプにより、風圧力を油圧力
に変換し、固定装置への連動をこの油圧力で行うタイプ
である。風時以外ではすべての微細な地震まで免震が可
能となる。 (1)直接方式 8.2.2. 風センサー装備型固定装置(油圧型)におい
て、風センサーに設けられた風圧板が受ける風圧力が一
定以上になると、この風圧力が変換された油圧ポンプか
らの油圧力が、直接(ピストン状部材を伴った)固定ピ
ン等の固定装置の作動部を作動させ固定を行い、また風
圧が一定以下になると風圧板と連動している油圧ポンプ
により、固定されていた固定ピン等の固定装置の作動部
が直接解除される。このことにより、風時以外ではすべ
ての微細な地震まで免震が可能となる。また、風圧板と
連動する油圧ポンプと、固定装置を作動させる油圧ポン
プとのシリンダーの大きさの比により、固定装置の風力
に対する感度の調節が可能である。つまり、風圧板と連
動する油圧ポンプのシリンダーを固定装置を作動させる
油圧ポンプに対して大きくするほど、風力に対して敏感
となる。なお風圧板を回転可能な形状とし、常に風上を
向くような機構とすることで、すべての方位の風に対応
できる。 (2)間接方式(ロック解除型) 8.2.2. 風センサー装備型固定装置(油圧型)におい
て、風圧板が受ける風圧力が一定以上になると、固定ピ
ン等の固定装置の作動部のロック機構が作動し、また一
定以下になるとロック機構が解除となる。このことによ
り、風時以外ではすべての微細な地震まで免震が可能と
なるほか、8.2.2.(1)の直接方式よりも必要な仕事は小
さく、機構は簡略にすることができる。 1)ロック弁方式 8.2.2.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ンを支持する筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスラ
イドするピストン状部材を伴った固定ピンのロックを、
この筒のピストン状部材がスライドする端と端とを繋ぐ
管か、ピストン状部材に開いている孔かに設けたロック
弁の開閉により行い、風センサーに設けられた風圧板が
受ける風圧力を変換した油圧力が信号として働いて、モ
ーターまたは電磁石等を稼動させ、このロック弁(ロッ
ク部材)を閉じさせるものと、油圧力が直接このロック
弁(ロック部材)を閉じさせるものとがあり、共に装置
のコンパクト化が期待できる。 2)ロックピン方式 8.2.2.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ン等の固定装置の作動部のロックを、固定ピン等の固定
装置の作動部の欠き込み・溝・窪みに挿入されるロック
ピン(ロック部材)により行うもので、風センサーと連
動して(油圧ポンプからの油圧力が信号として働い
て)、モーターまたは電磁石等を稼動させ、このロック
ピン(ロック部材)をロックさせるものと、風センサー
からの機械的力(油圧ポンプからの油圧力)が、直接こ
のロックピン(ロック部材)をロックさせるものとがあ
り、共に8.2.2.(2) 1)ロック弁方式に比べてロックの確
実さが期待できる。 8.2.3. 風センサー装備型固定装置(機械型) 8.2.1.一般型に対し、風センサーから固定装置までの連
動を、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等により伝
達される機械的力(圧縮力または引張力)で行うタイプ
である。 (1)直接方式 8.2.3. 風センサー装備型固定装置(機械型)におい
て、一定以上の風力・風速・風圧等になると、風センサ
ーの反応により、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド
等が機械的力(圧縮力または引張力)を受け、この機械
的力が信号として働いて固定装置を作動させ、固定ピン
等の固定装置の作動部を直接ロックするものと、この機
械的力が直接固定ピン等の固定装置の作動部に作用して
ロックを行うものとがあり、共に風時以外ではすべての
微細な地震まで免震が可能となる。 (2)間接方式(ロック解除型) 8.2.3. 風センサー装備型固定装置(機械型)におい
て、一定以上の風力・風速・風圧等になると、風センサ
ーの反応に連動した機械的力により、固定ピン等の固定
装置の作動部のロック機構が作動し、また一定以下にな
るとロック機構が解除となる。このことにより、風時以
外ではすべての微細な地震まで免震が可能となるほか、
8.2.3.(1)の直接方式よりも必要な仕事は小さく、機構
は簡略にすることができる。 1)ロック弁方式 8.2.3.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ンを支持する筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスラ
イドするピストン状部材を伴った固定ピンのロックを、
この筒のピストン状部材がスライドする端と端とを繋ぐ
管か、ピストン状部材に開いている孔かに設けたロック
弁の開閉により行い、一定以上の風力・風速・風圧等に
なると、風センサーの反応に、ワイヤー・ロープ・ケー
ブル・ロッド等を介して連動した機械的力が信号として
働いて、モーターまたは電磁石等を稼動させ、このロッ
ク弁(ロック部材)を閉じさせるものと、この機械的力
が直接にこのロック弁(ロック部材)を閉じさせるもの
とがあり、共に装置のコンパクト化が期待できる。なお
風センサーが風圧板を持つ場合は、風圧板を回転可能な
形状とし、常に風上を向くような機構とすることで、す
べての方位の風に対応できる。 2)ロックピン方式 8.2.3.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ン等の固定装置の作動部のロックを、固定ピン等の固定
装置の作動部の欠き込み・溝・窪みに挿入されるロック
ピン(ロック部材)により行うもので、一定以上の風力
・風速・風圧等になると、風センサーの反応に連動した
機械的力が信号として働いて、モーターまたは電磁石等
を稼動させ、このロックピン(ロック部材)をロックさ
せるものと、風センサーからの機械的力が、直接にこの
ロックピン(ロック部材)をロックさせるものとがあ
り、共に8.2.3.(2) 1)ロック弁方式に比べてロックの確
実さが期待できる。 8.2.4. 風センサー装備型固定装置(電気型) 8.2.1.一般型に対し、風センサーから固定装置までの連
動を電気信号で行うタイプである。ほかの方式に比べ制
御(タイマー等)や伝達機構(配線等)の自由度が高い
利点がある。 (1)直接方式 8.2.4. 風センサー装備型固定装置(電気型)におい
て、一定以上の風力・風速・風圧等になると、風センサ
ーの反応により電気的信号を送り、固定装置内のモータ
ーまたは電磁石等によって固定ピン等の固定装置の作動
部を直接作動させ固定を行うするものであり、風時以外
ではすべての微細な地震まで免震が可能となる。また、
タイマー等により、風力が一定以下になってから固定ピ
ン等の固定装置の作動部が解除されるまでの時間設定等
も可能である。 (2)間接方式(ロック解除型) 8.2.4. 風センサー装備型固定装置(電気型)におい
て、一定以上の風力・風速・風圧等になると、風センサ
ーの反応により電気的信号を送り、固定ピン等の固定装
置の作動部のロック機構が作動し、また一定以下になる
とロック機構が解除となる。このことにより、風時以外
ではすべての微細な地震まで免震が可能となるほか、8.
2.4.(1)の直接方式よりも必要な仕事は小さく、機構は
簡略にすることができる。 1)ロック弁方式 8.2.4.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ンを支持する筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスラ
イドするピストン状部材を伴った固定ピンのロックを、
この筒のピストン状部材がスライドする端と端とを繋ぐ
管か、ピストン状部材に開いている孔かに設けたロック
弁の開閉により行い、一定以上の風力・風速・風圧等に
なると、風センサーの反応により電気的信号を送り、モ
ーターまたは電磁石等を稼動させ、このロック弁(ロッ
ク部材)を閉じさせるものであり、装置のコンパクト化
が期待できる。 2)ロックピン方式 8.2.4.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ン等の固定装置の作動部のロックを、固定ピン等の固定
装置の作動部の欠き込み・溝・窪みに挿入されるロック
ピン(ロック部材)により行うもので、一定以上の風力
・風速・風圧等になると、風センサーの反応により電気
的信号を送り、モーターまたは電磁石等を稼動させ、こ
のロックピン(ロック部材)をロックさせるものであ
り、8.2.4.(2) 1)ロック弁方式に比べてロックの確実さ
が期待できる。 8.2.5. 風力発電機装備型固定装置 8.2.4. 風センサー装備型固定装置(電気型 )におい
て、風センサーに相当する部分が風力発電機であり、一
定以上の風力・風速・風圧等になると、風力発電機の発
生させる電力・電圧・電流等が、固定装置を作動させる
以上の値になって固定装置を作動させ、免震される構造
体と免震される構造体を支持する構造体とを固定するも
のである。このことにより、電気型の利点を持ちつつ、
電源設備を必要としない装置が可能となる。 (1)一般型(直接方式含む) 8.2.5. 風力発電機装備型固定装置において、一定以上
の風力・風速・風圧等になると、風力発電機の発生させ
る電力・電圧・電流等が、固定装置を作動させる以上の
値になると固定装置内のモーターまたは電磁石等を稼働
させ、固定ピン等の固定装置の作動部を直接動かし固定
を行うものであり、風時以外ではすべての微細な地震ま
で免震が可能となる。また、タイマー等により、風力が
一定以下になってから固定ピン等の固定装置の作動部が
解除されるまでの時間設定等も可能である。 (2)間接方式(ロック解除型) 8.2.5. 風力発電機装備型固定装置において、一定以上
の風力・風速・風圧等になると、風力発電機の発生させ
る電力・電圧・電流等が、ロック機構を作動させる以上
の値になって固定ピン等の固定装置の作動部のロック機
構が作動し、また一定以下になるとロック機構が解除と
なる。このことにより、風時以外ではすべての微細な地
震まで免震が可能となるほか、8.2.5.(1)の直接方式よ
りも必要な仕事は小さく、機構は簡略にすることができ
る。 1)ロック弁方式 8.2.5.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ンを支持する筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスラ
イドするピストン状部材を伴った固定ピンのロックを、
この筒のピストン状部材がスライドする端と端とを繋ぐ
管か、ピストン状部材に開いている孔かに設けたロック
弁の開閉により行い、一定以上の風力・風速・風圧等に
なると、風力発電機の発生させる電力・電圧・電流等
が、モーターまたは電磁石等を作動させる以上の値にな
って、モーターまたは電磁石等を稼動させ、このロック
弁(ロック部材)を閉じさせるものであり、装置のコン
パクト化が期待できる。 2)ロックピン方式 8.2.5.(2)間接方式(ロック解除型)において、固定ピ
ン等の固定装置の作動部のロックを、固定ピン等の固定
装置の作動部の欠き込み・溝・窪みに挿入されるロック
ピン(ロック部材)により行うもので、一定以上の風力
・風速・風圧等になると、風力発電機の発生させる電力
・電圧・電流等が、モーターまたは電磁石等を作動させ
る以上の値になって、モーターまたは電磁石等を稼動さ
せ、このロックピン(ロック部材)をロックさせるもの
であり、8.2.5.(2) 1)ロック弁方式に比べてロックの確
実さが期待できる。 8.3. 固定装置の設置位置とリレー連動作動型固定装置 8.3.1. 一般 固定装置は、免震される構造体の重心位置またはその近
傍に、1カ所または複数箇所設置され、免震される構造
体に回転が生じない程度離れた、2カ所以上設置の場合
であれば、風揺れ等による回転に抑制し安定する。しか
し、2個以上設置された固定装置に関しては以下の問題
がある。地震作動型固定装置の場合、固定装置の固定の
解除が全て行われず、一か所だけが解除されなかった場
合、特に周辺位置の固定装置のうち一か所だけが解除さ
れなかった場合、この一か所の固定装置により地震動に
より偏心して捩れて振り回される可能性が生じる。その
問題を解決する必要がある。風作動型固定装置の場合、
固定装置の固定が全て行われず、一か所だけが固定され
た場合、特に重心位置の固定装置が固定されず、周辺位
置の固定装置のうち一か所だけが固定されている場合
は、風力によりこの固定された固定装置位置を中心にし
た回転が生じる。その問題を解決する必要がある。 8.3.2. 2個以上の固定装置の設置 地震作動型固定装置の場合、同時連動作動が望ましい
が、電気式連動でないと同時作動は難しく、また離れた
位置に設置された2個以上の固定装置の場合には、8.1.
3.連動作動型固定装置の採用も難しい。各固定装置の地
震感度に差を設ける事で、上述の問題を解決できる。 (1)重りをできるだけ重くした、増幅器付き地震センサ
ー振幅装置の採用 複数個の固定装置を同時に解除させるには、地震力の小
さい内に固定ピンが解除されている必要があるが、地震
センサー振幅装置の重りを大きくすること、地盤周期と
地震センサー振幅装置の重り等の周期を合わせること、
8.1.2.6.3.(3)増幅器付き地震センサー振幅装置を使用
することなどにより、地震センサー振幅装置の感度を上
げることで、問題を解決できる。特に増幅器を使用する
場合は、引き抜き長さまたは圧縮長さの増幅率に応じ、
引き抜き力または圧縮力が減じられるので、その分の重
り重量の増分を見込む必要がある。 (2)固定装置(敏感型・鈍感型)の設置による 地震時に複数個の固定装置を解除する場合、固定装置が
一個でも未解除による偏心ロック状態による捩れ振動
(偏心による回転)を防ぐため、重心またはその近傍に
位置する固定ピンが最後に解除される必要がある。重心
またはその近傍に位置する固定装置と、周辺に位置する
固定装置との間に、地震感度の差を設定し、前者を鈍感
型に、後者を敏感型にしておくことで、固定ピン解除の
時期をコントロールでき、重心またはその近傍に位置す
る固定ピンの解除が最後となるようにすることによっ
て、偏心による回転を防ぎ、複数個の固定装置の解除に
関する問題を解決できる。感度の設定に関しては、例え
ばロック部材の差込まれる固定ピンの欠き込み・溝・窪
みの奥行き、固定装置のロック弁の地震に対する感度、
地震センサー(振幅)装置の重りの重さ等を調節する、
または地震センサー(振幅)装置の周期を地震周期と合
わせる、合わせない等により設定が可能である。なお、
剪断ピン型固定装置の場合は、固定ピンの切断される感
度を調節する。また、8.2.の、風時に免震される構造体
を固定する、風作動型固定装置においては、免震される
構造体の重心位置(または重心近傍)以外の周辺位置
に、風センサー感度が低い、または固定ピン型固定装置
の場合は固定ピンがセット(=ロック・固定)されにく
い固定装置を設置し、免震される構造体の重心位置(ま
たは重心近傍)には、周辺位置に比べて、風センサー感
度が高いまたは固定ピンがセットされ易い固定装置を設
置することにより、風時に複数の固定装置が同時に固定
されない場合の問題、特に重心位置の固定装置が固定作
動されていず、周辺位置の固定装置が固定作動されてい
る場合は、風時に固定作動され位置を中心にした回転が
生じる問題を解決することが可能となる。 8.3.3. リレー連動作動型固定装置 複数の固定装置を設置し、それらの同時作動を考えた場
合、その確実性に関しては、機械式、電気式共に困難な
部分があった。特に地震作動型の固定装置の場合、同時
作動のときに各装置間の時間差があってはならず、また
(重心またはその近傍に位置する装置以外の)一つでも
解除されない場合の問題は大きかった。それに対し、こ
のリレー連動作動型固定装置は、複数の固定装置を、同
時作動させるのではなく、リレー式に順次に作動させ
て、一つの固定装置の作動が次の固定装置の作動の条件
とし、地震の初期のある時期までにすべての固定装置が
解除されているようにするもので、同時作動させる場合
よりも連動が確実になるだけでなく、リレーの最末端に
重心またはその近傍に位置する装置を配置し、これが最
後に解除されるようにすることで、偏心による回転を防
ぐことができる。 8.3.3.1. 地震作動型固定装置の場合 8.3.3. リレー連動作動型固定装置のうち、地震時に固
定装置が(地震力を利用して)解除されるタイプであ
り、地震センサー振幅装置、重心またはその近傍に配置
するリレー末端固定装置、その中間に1箇所または複数
箇所配置するリレー中間固定装置、及びそれらの装置を
連動させる部材(機械式の場合はワイヤー・ロープ・ケ
ーブル・ロッド等)からなる。この装置は、地震動があ
る加速度に達するより前に、リレー連動作動型固定装置
がすべて解除されるようにするものであるが、解除され
ない装置があったとしても、少なくとも重心またはその
近傍の固定装置もロック状態にあるため、耐震建築と同
等の状態が保証され、地震時の偏心による回転の問題は
解決されている。 8.3.3.1.1. リレー中間固定装置 8.3.3.1.地震作動型固定装置におけるリレー中間固定装
置は、地震センサー振幅装置と直接つながる、リレー第
1中間固定装置と、リレー第2以降中間固定装置とに分
かれる。 8.3.3.1.1.1. リレー中間固定装置(一般) 8.3.3.1.1. リレー中間型固定装置の場合、リレー第2
以降中間固定装置またリレー末端固定装置とには、ロッ
ク部材と固定ピンとの間または固定ピンとその挿入部と
の間に遊びがある。これは、リレー第1中間固定装置の
解除された後免震される構造体に水平移動を許し、この
リレー第1中間固定装置の作動によって、リレー第2以
降中間固定装置及びリレー末端固定装置のロック部材を
解除させ、地震力によりこれらの装置を作動させるため
のものである。地震時には、地震センサー振幅装置の重
りの揺れによって発生した引張力あるいは圧縮力が、ワ
イヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等によりリレー第1
中間固定装置の固定ピンのロックを解除する。そして地
震力により免震される構造体が、リレー第2以降中間固
定装置またリレー末端固定装置の、ロック部材と固定ピ
ンとの間の遊びまたは固定ピンとその挿入部との遊びに
より水平移動し、固定ピンが固定ピンの挿入されている
すり鉢等状の挿入部の勾配に従い動くことにより、固定
ピンが挿入部を脱して固定装置が作動する。このときの
地震力を受けた固定ピンの動きは、固定装置に組み込ま
れた連動機構により、引張力あるいは圧縮力へと変換さ
れて、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等により、
第2中間固定装置の固定ピンのロックを解除する。以降
順次リレー中間固定装置は解除されて、最後にリレー末
端固定装置を解除し、リレー連動作動型固定装置全体の
作動が終了する。このように、各固定装置の固定ピンの
ロック解除が、一つ前の固定装置(あるいは地震センサ
ー振幅装置)の作動によってなされるため、解除されな
い固定装置があったとしても、それ以降の装置は解除さ
れず、地震時の偏心による回転の問題は解決されてい
る。また、固定ピンのロック解除に要する力は、一つ前
の固定装置の固定ピンが受けた地震力を変換したもので
あるため、リレーが進んでも弱まることなく、常に同じ
力で固定装置を作動させていくことができる。 8.3.3.1.1.2. リレー中間固定装置(増幅器付) 8.3.3.1.1.1. リレー中間固定装置(一般)において、
固定装置に組み込まれた連動機構に梃子または滑車また
は歯車等の増幅器を加えることにより、固定ピンが固定
ピンの挿入されているすり鉢等状の挿入部の勾配に従い
動くことにより生じた小さい変位を、大きな変位に増幅
させて、次の固定ピンに連動させることが可能となる。 8.3.3.1.2. リレー末端固定装置の場合 8.3.3.1. (リレー連動)地震作動型固定装置における
リレー末端固定装置は、リレーの末端に位置する装置と
して、重心またはその近傍に配置される。この構成によ
り、周辺の固定装置全てが解除されない限り、重心また
はその近傍に配置された固定装置(リレー末端固定装
置)は解除されない。したがって複数の固定装置が解除
されていくあいだに、固定未解除箇所に偏りがある場合
に起こる、免震される構造体の捩れた動きを、防ぐこと
ができる。またリレー末端固定装置は、複数の系統のリ
レー連動作動型固定装置にそれぞれ対応した複数のロッ
ク部材を持つ場合が考えられるが、この場合は各々のリ
レー連動作動型固定装置の連結延長を短くできるため作
動が確実になり、加えて複数のロック部材がすべて解除
されないと固定装置が解除されないため、ロックの安全
性がより期待できる。 8.3.3.1.3. 遅延器の設置 リレー連動作動型固定装置において、リレー中間固定装
置及びリレー末端固定装置には、地震時に固定ピンのロ
ックが解除された後、ロック部材の(固定ピンをロック
する方向への)戻りを遅延させるための遅延器が必要で
ある。この遅延器は、リレー中間固定装置・リレー末端
固定装置のロック部材と地震センサー振幅装置の重りま
たは直前のリレー中間固定装置の連動機構との間を繋ぐ
ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等または各固定装
置内部に取付けられる。この装置により、地震時に一旦
解除された固定ピンのロックが、地震が終わらないうち
に再び入ってしまうという事態を避けることができる。
地震終了程度まで時間を稼ぐ遅延機構が望ましいが、数
秒程度時間を稼ぐものでも問題はない(詳細は8.5.に記
載)。 8.3.3.1.4. 引張力限定伝達装置 二つのL型の部材を相互に引掛かるように組むことによ
り、引張力のみを伝達し、圧縮力を伝達しないようにす
るものである。この機構により、ロック部材と地震セン
サー(振幅)装置の重りまたは地震センサーにより作動
するモーターまたは電磁石等の作動部材または直前のリ
レー中間固定装置の連動機構との間で、装置の作動に必
要な方向の力のみを伝達する機能を実現できる。 8.3.3.1.5. リレー連動作動型固定装置の配置構成 リレー中間固定装置は、免震される構造体の周辺部に設
置され、リレー末端固定装置は、免震される構造体の重
心部(または重心近傍)に設置される。各固定ピン同士
の連結・連動の仕方は、地震センサー(振幅)装置Jか
らまず周辺部にあるリレー第1中間固定装置に連結・連
動され、リレー第2以降中間固定装置(リレー2番目〜
n番目)に連結・連動された後、最後に、重心部に位置
するリレー末端固定装置G-eに連結・連動される。リレ
ー中間固定装置が一つしか無い場合は、リレー第1中間
固定装置G-m1が、直接にリレー末端固定装置G-eに連
結・連動される。最後に位置する、リレー末端固定装置
への連結・連動には、複数経路で伝達される場合があ
り、その場合、リレー末端固定装置には、その経路の個
数分のロック部材が設けられる。このことにより、免震
される構造体は、周辺部の固定が全て解除されてはじめ
て重心部の固定が解除され、偏心による回転運動を起こ
すことなく、すべての固定装置が解除されて免震状態に
至ることができる。また解除されない固定装置があって
も、同様に偏心による回転運動を起こす状態は避けるこ
とができる。 8.3.3.2. 風作動型固定装置の場合 風時には、免震される構造体をその重心において最初に
固定すればよく、そのために免震される構造体の重心位
置に設置された固定ピンが一番最初に作動するようにす
る。また、風力が一定以下になった後、免震される構造
体の固定が解除される際には、免震される構造体の重心
位置において最後まで固定されているのがよく、重心位
置に設置された固定ピンが一番最後に解除されるように
する。このことにより、同時には解除されない固定装置
があっても、偏心による回転運動を起こす状態はさける
ことができる。 8.3.3.2.1. リレー中間固定装置 リレー中間固定装置は風センサーと直接つながっている
ものと、直接はつながっていないものとがあり、前者を
リレー第1中間固定装置、後者をリレー第2以降中間固
定装置と呼ぶ。風センサーまたは直前のリレー中間固定
装置に連動している入力連動部と、次のリレー中間・末
端固定装置を連動させる出力連動部を持つ。入力連動部
は、一定以上の風力になると、風センサーまたは直前の
リレー中間固定装置の出力連動部からの指令で、固定ピ
ンをロックし、免震機構を固定する役割をし、出力連動
部は、次のリレー中間・末端固定装置の入力連動部へと
連結・連動しており、一定以上の風力になると次のリレ
ー中間・末端固定装置の入力連動部を作動させてこの固
定ピンをセットさせ、免震機構を固定する役割をする。
この機構によって複数のリレー中間固定装置の作動を連
動して行うことができる。 8.3.3.2.2. リレー末端固定装置の場合 リレー末端固定装置は直前のリレー中間固定装置と連動
する入力連動部のみあればよく、出力連動部38をもつ
必要は無いが、前記のリレー中間固定装置を、出力連動
部を使用しない形で使うという方法も可能となる。 8.3.3.2.3. リレー連動作動型固定装置の配置構成 風センサーに最初に連結・連動されるリレー第1中間固
定装置は、免震される構造体の重心部(または重心近
傍)に設置され、リレー第1中間固定装置から、周辺部
に設置されたリレー第2中間固定装置以降が、順に連結
・連動される。風力が一定以上になると、風センサーか
らリレー第1中間固定装置へ、リレー第1中間固定装置
からリレー第2中間固定装置へ(重心部から周辺部
へ)、というように順に指令が送られ、各固定装置が順
次作動していき、免震される構造体と免震される構造体
を支持する構造体を固定する。逆に、風力が一定以下に
なると、周辺部のリレー第2以降中間固定装置から順に
重心部のリレー第1中間固定装置へ連動し、各固定装置
が順次解除していき、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との固定を解除する。このことに
より、免震される構造体は、重心部の固定がなされてか
ら周辺部の固定され、また周辺部の解除がなされてから
重心部が解除されるため、偏心による回転運動を起こす
状態は常に避けることができる。 8.4. 抵抗装置としての固定装置 8.4.1. 風揺れ等抑制装置としての固定装置 (1) 風揺れ等抑制装置としての固定装置 挿入部に固定ピンを挿入することよって、免震される構
造体と免震される構造体を支持する構造体との風揺れ時
等の動きを抑制する風揺れ等抑制装置において、固定ピ
ン先端が挿入され固定ピンを固定する方の挿入部と固定
ピンを支持する方の挿入部のうち、一方を免震される構
造体に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体
に設け、固定ピンを固定する方の挿入部は、すり鉢形状
等の凹形状として、その挿入部に固定ピンを挿入するこ
とにより風に抵抗させ、かつ、固定ピンを支持する方の
挿入部には、抵抗器を採用して固定ピンの挿入部への挿
入に対する抵抗を調整可能とする(例えば、固定ピンの
取付けられたピストン状部材が筒中で液体や空気等を漏
らさずスライドするスライド機構とし、ピストン状部材
に孔が設けられるか、筒のピストン状部材がスライドす
る端と端とが管で繋がれているかして、ピストン状部材
がスライドする速度をこの筒内のピストン状部材のスラ
イドによって孔または管等を行き来する液体や空気等の
粘性抵抗によって調整可能とする)。それにより、固定
ピンの挿入部の、すり鉢形状等の凹形状の勾配でまず風
揺れに抵抗するが、固定ピンがその勾配により持ち上が
ろうとすると、今度は、抵抗器により(この例では、ピ
ストン状部材によるスライド機構の粘性抵抗により)抵
抗を受ける。以上のことから風揺れ等の抑制装置とな
る。 (2) 風揺れ等抑制装置としての固定装置(遅延器付き) さらに、(1)の機能に加えて、抵抗器に8.5.の遅延器を
使用し、かつ地震時には免震に対する抵抗にはならない
という機能を実現できる。8.5.遅延器の一例で説明する
と、筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドする
ピストン状部材を伴った固定ピンが、この筒中を出入り
する時の速度を、この筒のピストン状部材がスライドす
る端と端とを繋ぐ管と、ピストン状部材に設けられた孔
との開口面積の比によって設定するもので、固定ピンが
筒中に入るときは速やかに、筒から出るときは遅延され
るようにする事ができ、免震を妨げない。また、風揺れ
抑制機能の調整としては、筒のピストン状部材がスライ
ドする端と端とを繋ぐ管と、ピストン状部材に設けられ
た孔との開口面積の比の設定によっても可能となる。さ
らに、以上の(1)(2)に共通して言えることであるが、通
常の風揺れ抑制装置としてのダンパーは一方向に最低1
本は必要であるが、この機構であれば1本ですべての方
向の水平力に対応できる。 8.4.2. 固定装置・中央部窪み形の風揺れ抑制装置との
併用 この8.4.1.の風揺れ抑制装置としての固定装置と、固定
装置、後述の8.7.の免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制
装置のどちらかと、または両方と併用することで、風揺
れを抑え、地震時の快適な免震を期待できる。特に、重
心位置等に設置された固定装置1個と併用することで、
固定装置1個のみの場合に風によって生じる、設置点を
中心にした回転を防ぐことができ、且つ、当該装置のみ
で全ての風揺れに対応する場合よりも免震性能を向上さ
せることができる。 8.5. 遅延器 1)一般 固定ピン等の固定装置の作動部が地震時に解除されると
きは速やかに、地震中は固定状態に復しないかもしくは
固定状態に復するのが遅延されるようにする遅延器が必
要である。つまり、固定装置(リレー連動作動型固定装
置を含む)には、固定ピン等の固定装置の作動部が地震
時に解除された後、固定ピン等の固定装置の作動部もし
くはロック部材が固定状態に復するのを遅延させるため
の遅延器が必要である。この遅延器は、固定ピン等の固
定装置の作動部自体に取付けられるか、固定装置・リレ
ー中間固定装置・リレー末端固定装置のロック部材と地
震センサー振幅装置の重りまたは直前のリレー中間固定
装置の連動機構との間を繋ぐワイヤー・ロープ・ケーブ
ル・ロッド等または各固定装置内部に取付けられる。こ
の装置により、地震時に一旦解除された固定ピン等の固
定装置の作動部もしくはロック部材が、地震が終わらな
いうちに再び固定を行う位置に復帰してしまうという事
態を避けることができる。地震終了程度まで時間を稼ぐ
遅延機構が望ましいが、数秒程度時間を稼ぐものでも問
題はない。 2)油空圧シリンダー式 筒と、その筒中を液体・気体等をほぼ漏らさずにスライ
ドするピストン状部材を伴った部材とからなる遅延器
を、固定ピン等の固定装置の作動部に設けるか、固定装
置・リレー中間固定装置・リレー末端固定装置のロック
部材と地震センサー振幅装置の重りまたは直前のリレー
中間固定装置の連動機構との間に設けるか、ワイヤー・
ロープ・ケーブル・ロッド等を介して設ける等により、
このピストン状部材に対し、引張力あるいは圧縮力を伝
達するよう接続されている。このピストン状部材が筒中
を出入りする時の速度を、この筒のピストン状部材がス
ライドする端と端とを繋ぐ管とピストン状部材に開いて
いる孔との開口面積比(または筒に設けられた二つの孔
の開口面積比)、及びそれらのどちらかに設けられた弁
によって設定することができ、固定ピン等の固定装置の
作動部が筒中に入るときは速やかに、筒から出るときは
緩やかに(あるいは設置方向によりその逆に)する事が
できる。このことにより、固定ピン等の固定装置の作動
部、またはロック部材は速やかに解除されるが、その戻
り(固定)方向については遅延効果を与えることができ
る。 3)機械式 a) ガンギ車式 機械式遅延器のうち、ガンギ車式の発明である。ガンギ
車とアンクルを用いた機構で、このガンギ車にアンクル
の2本のつめがそれぞれ交互にかみ合い、アンクルがそ
の支点を中心に往復運動できる形で組み合わされてお
り、固定装置・リレー中間固定装置・リレー末端固定装
置のロック部材と地震センサー振幅装置の重りまたは直
前のリレー中間固定装置の連動機構との間の伝達力が、
または固定ピン等の固定装置の作動部の作動力が、この
ガンギ車に対し働きかけ、回転力となり、その回転力を
受けてガンギ車が歯一個分回転すると、1個目のつめが
ガンギ車の回転を一時押さえると同時にアンクルがガン
ギ車から力を受けて、支点を中心に動き、次の瞬間2個
目のつめがガンギ車を歯1個分回すと同時にアンクルは
先程と逆の方向に動いてはじめの状態に戻り、再び1個
目のつめがガンギ車の回転を歯1個分に止めるような機
構である。これにより、ガンギ車は常時回転力を受けて
いても、それを一定の設定した時間に合わせて解放で
き、かつ逆回転は拘束しないため、固定装置の固定また
はロックを解除する方向の力は拘束を受けずに伝えるこ
とができ、かつ固定装置の固定またはロックする方向の
力には遅延効果を与えることが出来る。 b)ラチェット式 機械式遅延器のうち、ラチェット式の発明である。重量
式重量抵抗型と水車式・風車式粘性抵抗型とがあり、と
もに歯車とラックを用いた機構である。この遅延器を、
固定ピン等の固定装置の作動部に設けるか、固定装置・
リレー中間固定装置・リレー末端固定装置のロック部材
と地震センサー振幅装置の重りまたは直前のリレー中間
固定装置の連動機構との間に設けるか、ワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等を介して設ける等により、この
ラックに対し、引張力あるいは圧縮力を伝達するよう接
続されている。このラックの移動の方向により、固定装
置の固定またはロックを解除する方向に対しては歯車と
ラックの歯が噛み合わず、ラックは抵抗を受けずに自由
に移動し、逆の方向に対しては歯が噛み合って歯車が回
転するようになっている。また歯が噛み合って歯車が回
転するとき、ラックの移動に対して、重量式重量抵抗型
では歯車の自重が、水車式・風車式粘性抵抗型では歯車
の回転と連動して回転する、粘性のある液体(気体)に
浸された水車(風車)等の装置が与える負荷が、それぞ
れ抵抗となるようになっている。この機構により、固定
装置の固定またはロックを解除する方向の力は拘束を受
けずに伝えることができ、かつ固定装置の固定またはロ
ックする方向の力には遅延効果を与えることが出来る。 c) 重力式 機械式遅延器のうち、重力式の発明である。歯車とラッ
ク及び重りとを用いた機構でる。この遅延器を、固定ピ
ン等の固定装置の作動部に設けるか、固定装置・リレー
中間固定装置・リレー末端固定装置のロック部材と地震
センサー振幅装置の重りまたは直前のリレー中間固定装
置の連動機構との間に設けるか、ワイヤー・ロープ・ケ
ーブル・ロッド等を介して設ける等により、このラック
に対し、引張力あるいは圧縮力を伝達するよう接続され
ている。重りは歯車を介してラックの移動と連動してお
り、その自重がラックの移動方向に対して、固定装置の
固定またはロックを解除する方向に対しては抵抗となら
ず(歯車の回転を助ける側)、固定装置の固定またはロ
ックする方向に対しては抵抗となるような仕組みとなっ
ている。この機構により、固定装置の固定またはロック
を解除する方向の力は拘束を受けずに伝えることがで
き、かつ固定装置の固定またはロックする方向の力の伝
達には遅延効果を与えることが出来る。 4) 摩擦式 摩擦式遅延器の発明である。ピストン状部材とその挿入
筒とからなる遅延器を、固定ピン等の固定装置の作動部
に設けるか、固定装置・リレー中間固定装置・リレー末
端固定装置のロック部材と地震センサー振幅装置の重り
または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間に設
けるか、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等を介し
て設ける等により、このピストン状部材に対し、引張力
あるいは圧縮力を伝達するよう接続されている。このピ
ストン状部材及び挿入筒の一方あるいは両方の内部に
は、ピストン状部材の移動方向に対して異なった抵抗を
与える表面部材が貼られている。この表面部材はそれ自
体の形状によって、あるいはバネ等を利用した機構によ
って、ピストン状部材の移動方向に対して異なる抵抗を
与える。この機構により、固定装置の固定またはロック
を解除する方向の力は小さい抵抗で伝えることができ、
かつ固定装置の固定またはロックする方向の力には大き
い抵抗を与えることができるため、この機構を遅延器と
して用いることができる。 5) 経路迂回式 経路迂回式遅延器の発明である。回転心棒を軸として自
由に回転する、円筒状のピストン状部材と、それが挿入
される筒とからなる遅延器を、固定ピン等の固定装置の
作動部に設けるか、固定装置・リレー中間固定装置・リ
レー末端固定装置のロック部材と地震センサー振幅装置
の重りまたは直前のリレー中間固定装置の連動機構との
間に設けるか、ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等
を介して設ける等により、このピストン状部材に対し、
引張力あるいは圧縮力を伝達するよう接続されている。
このピストン状部材の表面には、移動方向に平行な直線
部分と、その直線部分の両端を結ぶ曲線部分とからなる
ループ状のガイドが、筒にはこのガイドの溝に嵌まるピ
ンがそれぞれ設けられ、ピストン状部材が移動すると、
このピンとガイドとによりピストン状部材が案内されて
回転するような機構になっている。ピストン状部材の移
動に伴いピンがガイドに沿って進む方向は直線部分から
曲線部分への一方向で、逆戻りをしない仕組みのため、
直線部分と曲線部分との延長距離の差と、曲線部分が移
動方向に対してなす角度とにより、ピストン状部材の移
動方向に対し、異なった抵抗を与えることが出来る。こ
の機構により、固定装置の固定またはロックを解除する
方向の力は抵抗を受けず速やかに伝達し、かつ固定装置
の固定またはロックする方向の力には大きい抵抗を与え
ることができるため、その力の伝達は遅延させることが
できるため、この機構を遅延器として用いることができ
る。 6)粘性抵抗式 粘性抵抗式遅延器の発明である。歯車とラック及び水車
(風車)等の装置を用いた機構である。この遅延器を、
固定ピン等の固定装置の作動部に設けるか、固定装置・
リレー中間固定装置・リレー末端固定装置のロック部材
と地震センサー振幅装置の重りまたは直前のリレー中間
固定装置の連動機構との間に設けるか、ワイヤー・ロー
プ・ケーブル・ロッド等を介して設ける等により、この
ラックに対し、引張力あるいは圧縮力を伝達するよう接
続されている。この水車(風車)等の装置は、粘性のあ
る液体(気体)から、ラックの移動方向に対応する回転
方向ごとに、異なる大きさの粘性抵抗を受ける仕組みで
ある。それによってラックは、固定装置の固定またはロ
ックを解除する方向に対しては、小さな抵抗しか受けず
に移動し、逆の方向に移動するのには大きな抵抗を受け
る。この機構により、固定装置の固定またはロックを解
除する方向の力は拘束を受けずに伝えることができ、か
つ固定装置の固定またはロックする方向の力には遅延効
果を与えることが出来る。 8.6. 固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状 地震後の残留変位の生じる範囲内のどの位置にきても、
固定ピンによる免震される構造体の固定機能が働くよう
に、固定ピンによる固定ができる範囲を、地震後の予想
される残留変位と同じ範囲とすることにより、地震後の
残留変位に対処できる。さらにすり鉢状等の凹面形状
で、地震前の停止点に戻るように誘うことも可能であ
る。この固定ピンをロックできる範囲の形状として、球
面形状、すり鉢形状、凸凹の多い摩擦の加わる形状等が
あげられる。そして、すり鉢形状等を選択する場合に
は、8.1.2.2.3.の地震センサー(振幅)装置装備型自動
復元型固定装置による方法を選ぶことによって、元の位
置に戻すことも可能になる。また、上下に、つまり免震
される構造体と免震される構造体を支持する構造体とに
固定ピンが設けられ、下の固定ピンが上がり、上の固定
ピンが下がり、中間滑り部を挟んでロックする上下固定
ピン中間滑り部挟み型を考えた場合、二重免震皿免震装
置・滑り支承に使えることで、地震後の残留変位への対
処としてのすり鉢状等の凹面形状の大きさをほぼ半分に
でき、しかも、固定ピンが上下から各々出てくること
で、固定ピンの出を小さくでき、固定ピンの可動寸法を
小さくでき、電池等による作動を考えた場合でも、その
電池等の負担を小さくでき、地震力のみによる作動を考
えた場合でも、微小地震での作動を容易にする。 8.7. 免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置 8.7.1. 免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置 免震皿の中央部が、滑り部、中間滑り部、ボール、また
はローラーの形状で、また入り込む形状で、凹んだ形で
形成された免震皿をもつことにより構成される免震装置
・滑り支承であり、風揺れを抑制するものであり、簡易
な風揺れ抑制装置である。地震時の免震性能について
は、地震時に、中央部窪み形に滑り部、中間滑り部、ボ
ール、またはローラー等が入り込む心配があるが、 実際
は、地震は全方向に動くため中央部を通過するケースは
それほど多くない。とくに中央部窪み径が小さい場合
は、その確率は小さく、免震性能を落とさない優れた方
法である。 8.7.2.耐圧性能を加味した転がり滑り支承 また、免震皿の中央部を、その免震皿面を滑動する滑り
部、中間滑り部、ボール、またはローラーの曲率形状で
窪ませる(凹ませる)ことは、一般中高層建物のように
自重が大きい場合、免震皿側の耐圧性能を上げる効果と
風揺れ防止の効果とを合わせ持つ。 8.7.3. 固定装置との併用 この免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置とを併用す
ることにより、固定装置の設置個数を少なくすることが
できる。特に、固定装置1個(重心位置等)との併用の
場合は、固定装置を1個だけ使用した場合に起こりうる
風による免震される構造体の回転を、中央部窪み形の風
揺れ抑制装置によって防ぎ、かつ、この固定装置が風圧
力の荷重を分担するために、この中央部窪み形の風揺れ
抑制装置だけで全ての風揺れに対応する場合より、免震
性能を向上させることができる。 8.8. 底面の球面部とそれ以外の周辺部のすり鉢併用の
免震皿 8.8.1. 底面の球面部とそれ以外の周辺部のすり鉢併用
の免震皿 重力復元型免震装置・滑り支承(すべり転がり支承)の
免震皿の凹形状滑り面部としては、地震後の残留変位が
少なく、固有周期を持たないゆえに共振現象を起こさな
いすり鉢形状が望ましいが、風への抵抗を考えると、す
り鉢形状の勾配を大きくする必要がある。その場合、小
規模な地震を免震しにくく、大きな地震時も、すり鉢の
底のなす角度が鋭角になるほど、滑り部等の垂直動によ
る振動衝撃が大きくなり、スムースな免震が得にくい。
そこで、すり鉢の中心部の底を球面にすることより、小
さい地震も免震可能となり、大きな地震時にも、すり鉢
の鋭角な底部を通過することによる衝撃が無くなり、快
適な免震が可能となる。すり鉢形状滑り面をボールが転
がる構成の場合、特にその効果は顕著であり、すり鉢形
状滑り面を球面中間滑り部がすべる構成の場合でも効果
はある。またこのすり鉢底部の球面の固有周期を地震周
期と合わせておくことで、地震初期の小さな加速度の時
点で共振が発生し、その段階から免震状態へ移行するこ
とができる。滑り部等が球面の範囲を脱してすり鉢の部
分へ至れば、この共振現象は速やかに減衰する。このこ
とにより免震の初滑動加速度を低く押さえることができ
る。 8.8.2. 微振動用の自動固定ピンを重心に併用 しかし、8.8.1.で述べたようにすり鉢の底を球面にする
と、球面の範囲内では小さい風でも揺れが発生してしま
う(底面の球面部以上の振幅は抑制されるが)。そこ
で、底面の球面部以内の微振動による揺れ止めのため
に、地震時ロック解除型自動固定ピン(平常時はロック
され、地震時にロックが解除される自動固定ピン)を重
心またはその近傍に併用することにより、小さい風では
揺れなくなる。すり鉢形状滑り面をボールが転がる構成
の場合は、特にその効果は顕著であり、すり鉢形状滑り
面を球面中間滑り部がすべる構成の場合でも、効果はあ
る。 8.9. 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り
支承による風揺れ固定 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承
(4.参照)の利用により、風揺れ固定効果をもたら
す。中間滑り部が、凹曲面の免震皿の最も底の位置(地
震時以外の通常時の停止位置)に納まった時において、
上下の二重免震皿の双方が接して(中間滑り部のために
双方が接しない場合には、周辺部に縁を立てる等により
接して)、摩擦を発生するようにし、風揺れ等に対処す
る。ある一定以上の大きさの地震等が発生して、中間滑
り部が、凹曲面の免震皿の最も底の位置からずれると、
上の免震皿が浮き上がり、上下の二重免震皿が接しなく
なり、免震性能を下げる摩擦が発生しなくなる。さら
に、上下の免震皿の全周が接した二重(または二重以上
の)免震皿免震装置・滑り支承の場合には、免震皿の内
部が地震時以外の常時密閉され、潤滑剤の蒸発また雨さ
らしになる事、塵埃等がたまる事、また空気に暴露され
る事等による、滑り面部等の摩擦性能の低下を防ぐ事が
可能になる。 8.10. 手動型固定装置の併用 (1) 手動型固定装置の併用 積層ゴム等の場合、滑り支承とバネ等を使った場合、球
面またすり鉢等の凹面形状等の緩い勾配をもった免震皿
を有する支承の場合等に、免震性能を良くするためには
固有周期を長くしたいが、強風時に揺れが生じてしま
う。このような場合に、強風時用の手動で免震される構
造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定する
固定装置を一本また複数本併用することにより、高い免
震性能を実現し、且つ強風時の揺れを抑制できる。なお
このような場合でも、強風時用の手動の固定装置無しで
強風時の安全が保証されている必要がある。 (2) 自動解除固定手動型固定装置との併用 上記手動型固定装置に関して、強風後において固定解除
を忘れても地震時に固定装置が自動的に解除される装置
の発明であり、それが採用された免震構造の発明であ
る。 8.11. 地震後の残留変位への対処 8.11.1. すべり型免震装置の残留変異矯正 地震後の残留変異の矯正が困難であったすべり型免震装
置に対し、免震皿のすべり・転がりの摩擦面に、液体潤
滑剤が潤滑する溝と、当該免震皿の外側にその溝に液体
潤滑剤を流し込む孔を設け、地震後に揮発性の液体潤滑
剤をこの孔から流し込み、短期的に摩擦抵抗を小さくす
ることで地震後の残留変異の矯正を容易にすることがで
きる。揮発性の液体潤滑剤は矯正後にできるだけ速やか
に揮発し、風揺れ等に対して元の抵抗が得られるような
ものを選択する。 8.11.2. 重力復元型免震装置・滑り支承の免震皿の形状 重力復元型免震装置・滑り支承の免震皿の形状として
は、すり鉢形状とすることによって、滑り部等が通常の
位置に戻り易くなり、地震後の残留変位を少なくでき
る。 8.12. 風揺れ対策のための固定装置等の組合せ 軽量建物・構造体、特に軽量(木造・鉄骨系)戸建て住
宅に対し、いままで述べた風揺れ対策を組合せて使用す
ることで、単独以上の効果を発揮する。 (1) 重心部に固定装置と周辺部に食込み支承との併用 免震される構造体の重心またはその近傍に、固定装置
(8.1.地震作動型固定装置、8.2.風作動型固定装置)を最
低限一箇所と、免震される構造体の周辺部に食込み支承
(8.7.)を配置することで風揺れに対処できる。食込み
支承のみでは免震性能が悪くなり、固定装置のみでは重
心軸での回転対策としてリレー連動作動型固定装置(8.
3.3.参照)等が必要になるが、この機構は簡易ではない
ため、固定装置と周辺部に食込み支承を併用し、双方が
風荷重を適当な割合で分担することにより、食込み支承
のみの場合よりも免震性能を上げることができ、固定装
置も一装置のみで良いので、メンテナンスも容易となっ
て簡易化も図れる。 (2) 重心部に地震作動型固定装置と周辺部に風作動型固
定装置との併用 免震される構造体の重心またはその近傍に地震作動型固
定装置を最低限一箇所と、免震される構造体の周辺部に
風作動型固定装置を最低限一箇所とを配置することで、
風時の重心軸での回転を抑えることが可能になる。 (3) 重心部に地震作動型固定装置と、周辺部に風作動型
固定装置と食込み支承との併用 8.12.(2)の場合に加え、食込み支承を同時に配置するこ
とで、風時の重心軸での回転を抑えることが可能にな
る。 (4) 重心部に固定装置と周辺部に手動型固定装置との併
用 免震される構造体の重心またはその近傍に固定装置(8.
1.地震作動型固定装置、8.2.風作動型固定装置)を最低
限一箇所と、免震される構造体の周辺部に手動型固定装
置(8.10.)を最低限一箇所とを配置することで、風時
の重心軸での回転を抑えることが可能になる。手動型固
定装置について、風が吹き始めたら(また揺れ始めた
ら)、免震される構造体と免震される構造体を支持する
構造体とを、室内から電気等で固定する装置も考えられ
る。 (5) 自動解除固定手動型固定装置と自動解除自動復元型
固定装置との併用 (4)に関して、8.10.(2) 自動解除固定手動型固定装置の
採用の場合、その自動解除固定手動型固定装置は、免震
される構造体の重心またはその近傍に設置される固定装
置(8.1.地震作動型固定装置、8.2.風作動型固定装置)に
比べて、固定装置の解除の感度が地震に対して高く敏感
な手動型固定装置、つまり地震時に解除されやすい手動
型固定装置を設置することにより、地震時において、重
心部設置の固定装置に対し周辺部の手動型固定装置の固
定解除が遅れた場合に生じる捩れた動きの問題が解消さ
れる。 8.13. 杭折れ防止構法 上部構造(地上構造物)と杭等の基礎部とを構造的に縁
を切り、その両者間を(杭折れが起きない範囲の)ある
一定以上の地震力によって折れる固定ピンで繋ぐことに
より構成するものである。基礎部の柱受けとしては、柱
が外れるのを防ぐために周辺を立ちあげた柱より大きな
支持板を設置する。この支持板は、杭折れを防ぐためだ
けならばコンクリートでも良く、また形状は平面でもす
り鉢また球面等の凹曲面でも良い。同様に上部構造(地
上構造物)の柱等の基礎当たり部の材料は、杭折れを防
ぐためだけならばコンクリートでも良く、また形状は平
面でも基礎部と対称の台円錐また球面等の曲凸面でも良
い。また固定ピンも、剪断ピン同様、誘発切り込みの入
ったものでも良い。この構法により、地震力による杭の
破壊防止、及び上部構造(地上構造物)に働く地震力の
緩和が期待できる。またこの構法は、杭のあるすべての
構造体に使用できる。 9. 緩衝・変位抑制、耐圧性向上支承 9.1. 緩衝材付支承 ゴム等の弾性材また緩衝材を、免震皿等の免震装置・滑
り支承の周辺また縁に付けて、予想を上回る地震変位振
幅に対して、滑り部または中間滑り部等をその支承周辺
の弾性材また緩衝材に衝突させて対処する。この発明
は、油圧ダンパー等による場合に比べて安価であり、且
つ、メンテナンスの問題も少なく、調整の必要も無く、
偏心荷重の場合でも安定した免震性能が得られる。 9.2. 弾性材敷き支承 免震皿とその免震皿面を滑動する滑り部、中間滑り部、
ボールまたはローラーとにより構成されている免震装置
・滑り支承において、その免震皿面に弾性材を敷くこと
により、その免震皿面の滑り部、中間滑り部、ボールま
たはローラーに対する耐圧性能の向上と、地震時の応答
変位の抑制とを可能にする。 (1) 耐圧性向上 a) 基本形 その免震皿面に弾性材を敷くことにより、滑り部、中間
滑り部、ボールまたはローラーがその弾性材に食込むこ
とで免震皿への食込みを防止し、その免震皿面の滑り
部、中間滑り部、ボールまたはローラーに対する耐圧性
能の向上を可能にする。また当然、変位抑制効果も持
つ。 b) ボール食込み孔付き弾性材敷き支承 滑り部、中間滑り部、ボール、またはローラーの、地震
時以外の通常位置(中央部)に、その食込む形状に従っ
て弾性材に孔をけることにより、滑り部等の圧力を常時
受けることによる弾性材の疲労等の負荷を低減するもの
である。この方法は、耐圧性能を向上させ、食込み支承
よりも免震時の免震性能を落とさず、風揺れ防止する。
この孔に滑り部等の大きさよりも余裕を見た場合には、
小さい加速度時での免震性能も向上させる。以下の(2)
b)のすり鉢形状の弾性材敷き支承においても、同様の構
成が採用可能である。 (2) 変位抑制 a) 基本形 免震皿面に弾性材を敷くことにより、地震時の応答変位
の抑制に対応を可能にする。 b) すり鉢形状の弾性材敷き 免震皿面に敷かれる弾性材を、すり鉢または球面等の凹
形状にすることにより地震時の応答変位の抑制を可能に
する。また当然、 a) b)共に、免震皿3の耐圧性能も向
上する。 9.3. 変位抑制装置 スライドし合う部材同士の摩擦を大きくすることによっ
て地震の変位振幅を抑制し、スライドし合う部材同士の
一方が免震される構造体に、他方が免震される構造体を
支持する構造体に設けられることにより地震時の応答変
位の抑制を可能にする。 9.4. 衝突衝撃吸収装置 免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造
体とが、予想を越える変位振幅をもった地震によって衝
突する、外れ止め等の位置に設けられて衝突時の衝撃を
緩和する発明である。その衝突緩和の方法に関しては、
弾性的反発のある形ではなく、反発係数の低い弾性材
(低反発係数型)を用いる、座屈変形(座屈変形型)を
利用する、塑性変形(塑性変形型)を利用する等によっ
て、反発を最小限に抑えるのが望ましい。というのはそ
れによって衝突後の免震振動が乱されずに済み、衝突を
緩和することができるからである。 (1) 低反発係数型 免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造
体とが衝突する位置に、低反発係数の緩衝材また弾性材
を設けることによって、衝突時の衝撃を吸収する。 (2) 座屈変形型 免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造
体とが衝突する位置に、衝突時に弾性材が座屈する細長
比以上の弾性材を設けて、その弾性材の座屈によって、
衝突時の衝撃を吸収する。 (3) 塑性変形型 免震される構造体と、免震される構造体を支持する構造
体とが衝突する位置に、衝突時に塑性変形する緩衝材を
設けることによって、衝突時の衝撃を吸収する。 10.免震装置の組合せと材料仕様 10.1. 形態の多様性に対応 全ての建物、特に戸建て住宅に免震を普及させる上で、
同一性能の免震装置のみを各支持位置へ設置して、免震
される構造体の形態、固定荷重・積載荷重形態の多様性
に対応させることを可能にすることが課題であった。そ
れは、バネ型復元装置または粘性減衰型装置を使用する
場合、それぞれの設置位置において免震される構造体か
らの荷重による応力が異なると、同一性能の装置では、
きれいな免震がなされずに捩じれが生じるからであり、
その調整は困難なものであった。さらに、固定荷重に比
べて積載荷重の影響が大きい木造等の軽量型戸建て住宅
では特に困難であった。以下の発明は、それを解決する
ものである。 (1) 滑り支承と摩擦型減衰・抑制装置と勾配型復元滑り
支承の使用 免震と復元と減衰・抑制に関しては、滑り支承(すべり
支承、転がり支承)と、すり鉢または球面等の勾配によ
る復元性能を持った滑り支承(勾配型復元滑り支承とい
う)と、摩擦型減衰・抑制装置のみを使用することによ
り構成されてなることによって、免震される構造体の形
態、固定荷重・積載荷重形態が変化に富む場合(変形形
態・変形平面・偏心荷重形態)であっても、免震される
構造体の各所に設置される復元・減衰装置を、同一性能
の装置、つまり単一の性能の装置とすることを可能にす
る。 (2) 固定ピン型固定装置の使用 風揺れ固定に関しては、免震時に抵抗のない固定ピン型
固定装置(実施例の8.(1)参照)のみを使用すること
により構成されてなることにより、免震される構造体の
形態、固定荷重・積載荷重形態が変化に富む場合(変形
形態・変形平面・偏心荷重形態)であっても、免震され
る構造体の各所に設置される復元・減衰装置を、同一性
能の装置、つまり単一の性能の装置とすることを可能に
する。 11.新積層ゴム・バネ、復元バネ 11.1. 新積層ゴム・バネ 従来の積層ゴムにおける、鋼とゴムとの付着性の問題、
鋼とゴムとを付着して積重ねてゆく製法上の問題、耐圧
性の問題、防火上の問題等を解決するものである。鋼と
ゴムとを一層ごとに付着させずに鋼だけを積層させ、鋼
の中心部を欠き、その中心部にゴムまたコイルバネを充
填させる方法をとる事により、鋼と鋼とを積層させるの
で、鋼とゴムとの付着性の問題はなくなり、鋼とゴムと
を付着して積重ねてゆく製法上の困難も解消する。耐圧
性能に関しては、ゴムを挟まず鋼と鋼とが積層するので
鋼自体の耐圧性能が得られ、また、ゴムが内部に封じ込
められ、直接外部に露出しないため防火上の問題も解決
する。 11.2. 復元バネ 縦型にバネ等を設置することは水平のどの方向にも復元
性能を得られる反面、僅かな水平変位での復元力に乏し
い。この発明は、その問題を解決し、僅かな変位でも水
平方向向きの復元力を得られるようにし、その結果、こ
のバネ等により、免震される構造体に働く下方への引張
力も最低限にし、免震される構造体への負荷を小さくし
ている。 B.免震装置と構造法 12.免震構造による構造体設計法 12.1. 超高層建物・構造体 積層ゴム免震装置では対応しきれなかった長周期の超高
層建物・構造体でも、滑り型免震装置・滑り支承の使用
によって免震が可能となる。そのことにより、超高層建
物・構造体を、地震対策としての柔構造から風力では揺
れない程度の剛性をもつ構造(剛構造)にすることがで
き、風揺れをも防ぐことが可能となる。 12.2. 高塔状比建物・構造体 引抜き防止装置によって、従来の積層ゴム免震では不可
能だった引抜き力の働く高塔状比建物・構造体の免震を
可能にする。また、免震装置・滑り支承の摩擦係数をで
きるだけ下げ、1階等の地上に近い階の床等を重くする
ことにより、ロッキング等の問題も解消する。また、固
定装置によって、自重に対して、ある一定以上の風圧見
つけ面積のある構造体の風揺れ問題も解決する。 12.4. 軽量建物・構造体 免震装置・滑り支承等の免震装置によって、従来の積層
ゴム免震では固有周期が延びず、免震効果の得られない
軽量建物・構造体の免震を可能にする。また、摩擦係数
を下げることにより生じる風揺れ問題も、固定装置によ
って解決する。また、引抜き力が働く場合には、引抜き
防止装置によって対処もできる。 13.免震装置配置と免震装置設計 13.1. 免震装置配置 重心位置またその近傍にのみ、2箇所以上の復元装置を
装備し、それ以外は、復元力を持たない免震滑り支承と
する。これは経済的に有利である。また必要に応じて、
固定装置を配する。これも復元装置と同様に、重心位置
またその近傍にのみ、2箇所以上とするのが良い。箇所
数が多いと固定ピン解除また差込み時のタイムラグの心
配があり、特に固定装置に関しては、数が少ない事に越
したことはないが、一箇所では、風力による回転の心配
がある。それゆえ、2箇所以上設置するのが望ましく、
これも経済的に有利である。 13.2. 復元装置の復元能力の設計 滑り型免震装置の場合、復元可能な最小限の復元力に押
さえることが、免震性能上一番良い。凹形状の重力復元
型においては、復元が得られる限り、曲率半径はできる
だけ大きくし、また、バネ等の復元型においては、復元
が得られる限り、バネ定数はできるだけ小さくし、双方
ともに、復元力を最小限にするためには、免震装置・滑
り支承の摩擦係数を下げる事も必要である。そのこと
は、また免震性能を上げる事につながる。 14.免震装置設置と基礎部分の施工に関する合理化 低廉な簡易型の免震装置が可能になり、免震装置の水平
性維持の問題も解決される。また、1階の梁とそれに支
えられて床のコスト上の問題も解決する。また、プレハ
ブ・在来・2×4という上部構造の構法の違いを問題と
せず、上部構造の剛性のない場合の問題も解決する。
【図面の簡単な説明】
図1〜9は、十字型免震装置・滑り支承、また十字重力
復元型免震装置・滑り支承、また十字重力復元型引抜き
防止装置・滑り支承の発明の実施例である。 【図1】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図4】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図5】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図6】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図7】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものであり、重力
復元型免震装置・滑り支承振動時の垂直変位の吸収装置
の実施例も示している。 【図8】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図8−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図8−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図9】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものである。図1
0〜13は、十字型免震装置・滑り支承、十字重力復元
型免震装置・滑り支承の中間滑り部付きの実施例であ
る。 【図10】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図11】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものであり、
(d) は詳細斜視図、(e)(f)(g)(h)は、地震振幅時の断面
図であり、(g)(h)は最大時、(e)(f)は途中の時で、(e)
(g)は基礎方向から見たもの、(f)(h)は基礎方向に対面
する方向から見たものである。 【図12】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図13】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものであり、
(d) は詳細斜視図、(e)(f)(g)(h)は、地震振幅時の断面
図であり、(g)(h)は最大時、(e)(f)は途中の時で、(e)
(g)は基礎方向から見たもの、(f)(h)は基礎方向に対面
する方向から見たものである。図14〜14−3は、引
抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部及びローラー・ボ
ール(ベアリング)入り引抜き防止装置・滑り支承の実
施例である。 【図14】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図14−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図14−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。図15〜19−2は、積層ゴム/ゴム/バネ付き引
抜き防止装置・滑り支承の実施例を示している。 【図15】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。
(d) は免震装置・滑り支承の斜視図、(e)(f)はその断面
図であり、互いに直交方向のものである。(a)(b)(c)
は、バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の
高さが低い場合、 (d)(e)(f)はバネ(空気バネ含む)ま
たゴムまた積層ゴム25の高さが高い場合である。 【図15−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図16】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。
(d) は免震装置・滑り支承の斜視図、(e)(f)はその断面
図であり、互いに直交方向のものである。(a)(b)(c)
は、バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の
高さが低い場合、 (d)(e)(f)はバネ(空気バネ含む)ま
たゴムまた積層ゴム25の高さが高い場合である。 【図16−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図17】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図17−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図18】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。
(d) は免震装置・滑り支承の斜視図、(e)(f)はその断面
図であり、互いに直交方向のものである。(a)(b)(c)
は、バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の
高さが低い場合、 (d)(e)(f)はバネ(空気バネ含む)ま
たゴムまた積層ゴム25の高さが高い場合である。 【図19】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。
(d) は免震装置・滑り支承の斜視図、(e)(f)はその断面
図であり、互いに直交方向のものである。(a)(b)(c)
は、バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の
高さが低い場合、 (d)(e)(f)はバネ(空気バネ含む)ま
たゴムまた積層ゴム25の高さが高い場合である。 【図19−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。図20〜22−2は、復元・減衰バネ付き引抜き防
止装置・滑り支承の実施例を示している。 【図20】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図21】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。(a
-1)(a-2)(a-3)(a-4)は、スライド止め金4-Pの斜視図で
ある。(a-1)(a-2)でワンセット、(a-3)(a-4)でワンセッ
トである。(a-1)(a-3)は、上部スライド部材4-aのスラ
イド止め金4-Pであり、(a-2)(a-4)は、下部スライド部
材4-bのスライド止め金4-Pである。 【図22】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。(a
-1)(a-2)(a-3)(a-4)は、スライド止め金4-Pの斜視図で
ある。(a-1)(a-2)でワンセット、(a-3)(a-4)でワンセッ
トである。(a-1)(a-3)は、上部スライド部材4-aのスラ
イド止め金4-Pであり、(a-2)(a-4)は、下部スライド部
材4-bのスライド止め金4-Pである。 【図22−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。(a-1)(a-2)は、スライド止め金4-Pの斜視図であ
る。図23〜24は、引抜き防止機能の増強の実施例を
示している。 【図23】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図23−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図23−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図24】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。(a
-1) は係合材繋ぎ部材27の構成をあらわす斜視図であ
る。図25は、新引抜き防止装置・滑り支承の実施例を
示している。 【図25】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。図
26〜27−5は、引抜き防止装置・滑り支承の改良の
実施例を示している。 【図26】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図26−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図26−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図26−4】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図26−5】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図26−6】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図26−7】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図26−8】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図26−9】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図27】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図27−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図27−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図27−4】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図27−5】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。図28〜28−3は、新引抜き防止装置・滑り支承
の実施例を示している。 【図28】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図28−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図28−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。図28−4〜28−6、また図28−8は、重力復
元型引抜き防止装置・滑り支承の実施例を示してい
る。 【図28−4】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図28−5】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図28−6】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図28−8】(a)(b)は免震装置・滑り支承の断面図で
あり、互いに直交方向のものである。図28−7は、新
引抜き防止装置・滑り支承の実施例を示している。 【図28−7】(a)(b)は免震装置・滑り支承の断面図で
あり、互いに直交方向のものである。図28−9〜28
−10は、バネ付き新引抜き防止装置・滑り支承の実
施例を示している。 【図28−9】免震装置・滑り支承の断面図である。 【図28−10】免震装置・滑り支承の断面図である。
図29〜29−2は、重力復元型引抜き防止装置・滑り
支承の実施例を示している。 【図29】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図29−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。図30〜31は、重力復元型免震装置・滑り支承振
動時の垂直変位の吸収装置の実施例を示している。 【図30】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図31】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。図
32〜33は、滑り型免震装置・滑り支承のダンパー機
能向上及び初滑動向上の実施例を示している。 【図32】(a) は免震皿の斜視図、(b) はその断面図で
ある。 【図33】(a) は免震皿の斜視図、(b) はその断面図で
ある。図34〜42は、二重(または二重以上の)免震
皿免震装置・滑り支承の実施例を示している。 【図34】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b) は
その断面図である。(e) は免震装置・滑り支承の斜視
図、(f) はその断面図である。(g) は免震装置・滑り支
承の斜視図、(h) はその断面図である。また、(a)(e)
は、(b)(f)の免震装置・滑り支承の構成が分かるよう
に、上部免震皿3-a(また中間免震皿3-m)を持ち上げ
て見せた構成図で、実際は、上部免震皿3-a(また中間
免震皿3-m)と下部免震皿3-bとは接している。図34
(a)〜(d)は、二重免震皿(上部免震皿3-a、下部免震皿
3-b)の場合、(c)(d)は、特許 1844024号での免震復元
装置との大きさの比較断面図であり、(c) は特許 18440
24号での免震復元装置、 (d)は、二重免震皿の場合であ
り、図34(e)〜(f)は、三重免震皿(上部免震皿3-a、
中間免震皿3-m、下部免震皿3-b)の場合である。図3
4(g)〜(h)は、シールまた防塵カバー付き二重(または
二重以上の)免震皿免震・滑り支承の場合である。 【図34−2】免震装置・滑り支承の断面図である。 【図34−3】免震装置・滑り支承の断面図である。 【図35】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図35−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図35−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図35−4】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図35−5】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図36】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図36−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図36−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものであり、
(d) は詳細斜視図、(e)(f)はその断面図であり、(e)(f)
は、地震振幅時の断面図である。 【図37−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−4】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−5】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−6】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−7】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−8】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−9】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−10】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−11】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−12】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−13】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−14】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−15】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図38】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図39】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものであり、
(d) は詳細斜視図、(e)(f)は、地震振幅時の断面図であ
る。 【図40】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図41】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものであり、
(d) は詳細斜視図、(e)(f)は、地震振幅時の断面図、
(g) は、滑り部上部(上面)6-u、下部(下面)6-l
に、ローラー・ボール(ベアリング)5-e、5-fを設け
た場合の平面図である。 【図42】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものであり、
(d) は詳細斜視図、(e)(f)は、地震振幅時の断面図であ
る。図43〜45は、重力復元型免震装置・滑り支承の
滑り部の改良の実施例を示している。 【図43】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図44】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図45】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものであり、
(d) はその詳細斜視図、(e)(f)は、地震振幅時の断面図
である。図46は、滑り部垂直変位吸収型の免震復元装
置の実施例を示している。 【図46】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものであり、
(d) はその断面詳細図である。図47〜48は、新重力
復元型免震装置の実施例を示している。 【図47】免震装置の断面図である。 【図47−2】免震装置の断面図である。 【図48】免震装置の断面図である。図49〜57は、
垂直免震装置の実施例を示している。 【図49】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図であり、互いに直交方向のものであり、(d) はその断
面詳細図である。 【図50】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図であり、互いに直交方向のものであり、(d) はその断
面詳細図である。 【図51】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図であり、互いに直交方向のものである。 【図52】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図であり、互いに直交方向のものである。(a-1)(a-2)(a
-3)(a-4)は、スライド止め金4-Pの斜視図である。(a-
1)(a-2)でワンセット、(a-3)(a-4)でワンセットであ
る。(a-1)(a--3) は、上部スライド部材4-aのスライド
止め金4-Pであり、(a-2)(a--4) は、下部スライド部材
4-bのスライド止め金4-Pである。 【図53】免震装置を装備した建物の構成図である。 【図54】(a) は免震装置を装備した建物の構成図であ
り、(b) はその垂直免震装置の断面図である。 【図55】(a) は免震装置の斜視図、(b) はその断面図
である。 【図56】(a) は免震装置の斜視図、(b) はその断面図
である。 【図57】(a) は免震装置の斜視図、(b) はその断面図
である。図58〜89−8は、固定装置の実施例を示し
ている。 【図58】免震装置の断面図である。 【図58−2】免震装置の断面図である。 【図59】(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)(h)は免震装置の断面
図である。 【図59−1】(a)(b)(c)(d)は免震装置の断面図であ
る。 【図59−2】免震装置の断面図である。 【図59−3】免震装置の断面図である。 【図59−4】(a)(b)は免震装置の断面図である。 【図60】(a) は免震装置の断面図、(b) は固定ピンの
ロック(止め金等)11の平面図である。 【図61】(a)(c)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固定
ピンのロック(止め金等)11の平面図、(d)は(c)の平
面図である。 【図62】(a)(c)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固定
ピンのロック(止め金等)11の平面図、(d)は(c)の平
面図である。 【図63】(a)(b)は免震装置の断面図である。 【図64】(a)(b)は免震装置の断面図である。 【図65】(a)(c)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固定
ピンのロック(止め金等)11の平面図、(d)は(c)の平
面図である。 【図66】(a)(b)は免震装置の断面図である。 【図66−2】(a)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固
定ピンのロック(止め金等)11の平面図である。 【図66−3】免震装置の断面図である。 【図67】(a)(c)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固定
ピンのロック(止め金等)11の平面図である。 【図68】(a)(c)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固定
ピンのロック(止め金等)11の平面図、(d)は(c)の平
面図である。 【図69】(a)(c)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固定
ピンのロック(止め金等)11の平面図である。 【図69−2】(a)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固
定ピンのロック(止め金等)11の平面図である。 【図70】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断面図
である。 【図71】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断面図
である。 【図72】(a)(c)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固定
ピンのロック(止め金等)11の平面図、(d)は(c)の平
面図である。 【図73】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断面図
である。 【図74】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断面図
である。 【図75】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断面図
である。 【図76】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断面図
である。 【図77】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断面図
である。 【図78−1】免震装置 の断面図である。 【図78−2】免震装置の断面図である。 【図78−3】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断
面図である。 【図79】(a)(b)は免震装置の断面図である。 【図80】(a)(b)は免震装置の断面図である。 【図81】(a)(b)は免震装置の断面図である。 【図81−2】免震装置の断面図である。 【図81−3】免震装置の断面図である。 【図81−4】免震装置の断面図である。 【図81−5】免震装置の断面図である。 【図81−6】免震装置の断面図である。 【図82】免震装置の断面図である。 【図82−2】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断
面図である。 【図82−3】免震装置の断面図である。 【図82−4】免震装置の断面図である。 【図82−5】免震装置の断面図である。 【図82−6】免震装置の断面図である。 【図82−7】免震装置の断面図である。 【図83】免震装置の断面図である。 【図84】(a)(b)(c) は免震装置の断面図である。 【図85】免震装置の断面図である。 【図86】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断面図
である。 【図86−2】免震装置の断面図である。 【図86−3】免震装置の断面図である。 【図86−4】免震装置の断面図である。 【図86−5】免震装置の断面図である。 【図87】(a)(b)(c)(d)(e)(f)は免震装置の設置配置図
である。 【図88】(a)〜(u)は免震装置の断面図である。 【図89−1】免震装置の断面図である。 【図89−2−1】免震装置の断面図である。 【図89−2−2】免震装置の断面図である。 【図89−2−3】免震装置の断面図である。 【図89−2−4】免震装置の断面図である。 【図89−2−5】(a)(b)は免震装置の断面図である。 【図89−2−6】免震装置の断面図である。 【図89−2−7】免震装置の断面図である。 【図89−2−8】免震装置の断面図である。 【図89−2−9】免震装置の断面図である。 【図89−2−10】免震装置の断面図である。 【図89−2−11】免震装置の断面図である。 【図89−2−12】免震装置の断面図である。 【図89−2−13】免震装置の断面図である。 【図89−2−14】免震装置の断面図である。 【図89−2−15】免震装置の断面図である。 【図89−2−16】免震装置の断面図である。 【図89−3】免震装置の断面図である。 【図89−3−2】免震装置の断面図である。 【図89−4】免震装置の断面図である。 【図89−5】免震装置の設置配置図である。 【図89−6】免震装置の設置配置図である。 【図89−7】免震装置の設置配置図である。 【図89−8】免震装置の設置配置図である。 【図89−9】免震装置の断面図である。 【図89−10】免震装置の断面図である。 【図89−11】免震装置の断面図である。 【図89−12】免震装置の断面図である。 【図89−13】免震装置の断面図である。 【図89−14】免震装置の断面図である。 【図89−15】免震装置の断面図である。 【図89−16】免震装置の断面図である。 【図89−17】(a) は免震装置の斜視図、(b) はその
断面図である。 【図89−18】免震装置の断面図である。図90〜9
2−2は、免震装置設置と基礎部分の施工に関する合理
化と戸建て用免震装置配置の実施例を示している。 【図90】(a) は免震装置の平面図、(b)はその断面図
である。 【図91】(a) は免震装置の平面図、(b))はその断面図
である。 【図92−1】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその
断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図92−2】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその
断面図であり、互いに直交方向のものである。図93
は、縁切り型垂直変位吸収重力復元型免震装置・滑り支
承の実施例を示している。 【図93】(b)(c)は免震装置・滑り支承の断面図であ
り、(a) はそれらの平面図である。図94は、新積層ゴ
ム・バネの実施例を示している。 【図94】(a) は免震装置の斜視図、(b) はその断面図
である。図95〜98は、引抜き防止付き三重(また三
重以上の)免震皿免震装置・滑り支承の実施例を示して
いる。 【図95】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)その立面図
である。(b) と(c) とは互いに直交方向での立面図であ
る。(d)(e)(f) は(b)と平行位置での断面図である。 【図96】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図である。 【図97】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図である。 【図98】(a) (b) は免震装置の断面図である。図99
は、復元バネ免震装置の実施例を示している。 【図99】(a) (b) は免震装置の断面図である。図10
0〜101は、緩衝材付支承の実施例を示している。 【図100】(a) は免震装置の斜視図、(b)はその断面
図である。 【図101】(a) は免震装置の斜視図、(b)はその断面
図である。図102−1〜103−2は、地震発電装置
の実施例を示している。 【図102−1】免震装置の断面図である。 【図102−2】免震装置の断面図である。 【図103−1】免震装置の断面図である。 【図103−2】免震装置の断面図である。図104〜
105は、弾性材敷き支承の実施例を示している。 【図104】(a) は免震装置の斜視図、(b)はその断面
図である。 【図105】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断
面図であり、(b)は通常時の、(c)は地震振幅時の断面図
である。図106は、変位抑制装置の実施例を示してい
る。 【図106】免震装置の断面図である。図107は、衝
突衝撃吸収装置の実施例を示している。 【図107】(a)(b)は免震装置の断面図であり、(a)は
通常時の、(b)は地震振幅時の断面図である。 【符号の説明】 A…支持される構造体また免震される構造体、B…支持
される構造体また免震される構造体Aを支持する構造
体、C…復元装置(重力復元型免震装置・滑り支承、積
層ゴム型またバネ型を含む)、D…免震装置・滑り支
承、E…外れ防止装置、F…引抜き防止装置・滑り支
承、G…固定装置、G-d…地震感度の高い固定装置、G
-s…地震感度の低い固定装置、G-wd …風力感度の高い
固定装置、G-ws …風力感度の低い固定装置、G-m…リ
レー中間固定装置、G-m1…リレー中間固定装置(リレ
ー一番目)、G-m2…リレー中間固定装置(リレー二番
目)、G-mn…リレー中間固定装置(リレーn番目)、
G-e…リレー末端固定装置、H…水平免震装置、I…垂
直免震装置、J…地震センサー(振幅)装置、J-a…地
震センサー振幅装置、J-b…地震センサー(地震センサ
ーからの信号により固定装置の固定ピンを作動させる電
源付)、J-k…地震発電装置型地震センサー、K…地震
発電装置、1…免震される構造体およびその部材、1-s
…免震される構造体のスラブ、1-a…免震される構造体
の部材からなるピストン状部材2-pの挿入筒、1-p…免
震される構造体の部材からなるピストン状部材、1-g…
免震される構造体の固定装置の支持部材、1-x…免震さ
れる構造体の固定装置の支持部材同士を繋ぐユニバーサ
ル回転接点、2…支持される構造体また免震される構造
体Aを支持する構造体およびその部材また基礎部分、2
-a…免震される構造体を支持する構造体の部材からなる
ピストン状部材1-pの挿入筒、2-p…免震される構造体
を支持する構造体の部材からなるピストン状部材、2-g
…免震される構造体を支持する構造体の部材からなる支
持部材、2-e…管、2-x…免震される構造体の部材から
なるの支持部材同士を繋ぐユニバーサル回転接点、3…
免震皿、3-a…上部免震皿、3-b…下部免震皿、3-m…
中間免震皿、3-m1…中間免震皿(その1)、3-m2…中
間免震皿(その2)、3-m3…中間免震皿(その3)、
3-m4…中間免震皿(その4)、3-m5…中間免震皿(そ
の5)、3-m6…中間免震皿(その6)、3-t…免震皿
の摩擦係数の違う滑り部の区分け線(実際は線などな
い)、3-s…免震皿同士をつなぐスライド部材、3-c…
免震皿の側面の周囲のシールまた防塵カバー、3-u…免
震皿上の出っ張り、3-v…免震皿上の窪み(免震皿上の
出っ張り3-uの入込む)、3-e…免震皿に敷かれた弾性
材 4…スライド部材、4-i…内側のスライド部材、4-o…
外側のスライド部材、4-oi…二番目以降のスライド部
材、4-p…スライド止め金、4-v…上のスライド孔、4
-a…上部スライド部材、4-as …上部スライド部材の免
震皿、4-al …上部スライド部材の下部材、4-al1…上
部スライド部材の下部材、4-al2 …上部スライド部材
の下部材、4-b…下部スライド部材、4-bs …下部スラ
イド部材の免震皿、4-bu …下部スライド部材の上部
材、4-bu1 …下部スライド部材の上部材、4-bu2 …下
部スライド部材の上部材、4-m…中間部スライド部材、
4-mm …中間部スライド部材の中間材、4-av …上部ス
ライド部材の上のスライド孔、4-bv …下部スライド部
材の上のスライド孔、4-alv…上部スライド部材の下部
材の上のスライド孔、4-buv…下部スライド部材の上部
材の上のスライド孔、4-c…スライド部材の押さえ部材
(プレート等の)、4-s…スライド部材の押えバネ等
(バネ、空気バネ、ゴム、積層ゴムまた磁石(磁石同士
の反発力吸引力等を使った)等の弾性体を、以下、「バ
ネ等」と称する)、4-fs …スライド部材の押え板バネ
等、4-t … スライド部材を支持する束材 5…ローラー・ボール(ベアリング)部若しくは滑り部
(滑り部という)、5-a…垂直免震装置また滑り部の
筒、5-b…垂直免震装置また滑り部の筒に挿入されるバ
ネ等、5-c…垂直免震装置また滑り部の筒に挿入される
バネ等の先に取付く滑り部先端、5-d…垂直免震装置ま
た滑り部の筒のバネ等の押さえ雄ネジ、5-e…ボール
(ベアリング)、5-f…ローラー(ベアリング)、5-e
r …ボールベアリング循環式転がり案内リターン穴・リ
ターンボール列、5-fr …ローラーベアリング循環式転
がり案内リターン穴・リターンローラー列、5-g…保持
器(玉軸受・ころ軸受)、5-u…滑り部上部(上面)、
5-l…滑り部下部(下面)、6…中間滑り部またローラ
ー・ボール(ベアリング)をもった中間滑り部(中間滑
り部という)、6-u…滑り部上部(上面)、6-l…滑り
部下部(下面)、6-a…第一中間滑り部、6-b…第二中
間滑り部、6-c…第三中間滑り部、7…固定ピン、固定
係合摩擦材、ピン(以下の枝番に関しては、遅延器・発
電機の説明番号にも使用)、7-a…ピストン状部材7-p
の挿入筒(固定ピン取付け部)、7-b…固定ピンの取付
け取外しのためのねじ切り、7-c…固定ピンのロックの
ための欠き込み・溝・窪み、7-d…雄ネジ、7-e…管、
7-f…弁、7-ef…電動弁、電磁弁、機械式弁、油圧式
弁、バルブ 7-mf…手動弁(強風時手動固定用の) 7-g…水平架台 7-h…作用部(押出し部・引張り部等)、7-i…弁7-f
を常に閉じる状態にするバネ等、7-j…孔、7-jo…気
体が筒中7-aから出る孔、7-ji…気体が筒中7-aへ入
る孔、7-k…第1のロック部材7-lが差し込まれる欠き
込み・溝・窪み、7-l…第1のロック部材、7-m…第2
のロック部材7-nが差し込まれる欠き込み・溝・窪み、
7-n…第2のロック部材、7-o…バネ等、7-p…ピスト
ン状部材、7-pa…表面に溝7-prを持ち、回転心棒7-x
により自由に回転出来る円筒状のピストン状部材、7-p
b…ピストン状部材7-paと回転心棒7-xにより連動し、
ワイヤー、ロープ、ケーブル、ロッド等8の支持点7-z
を持つ部材 7-pg…ピストン状部材7-paの表面に設けられたガイド
(ピン7-phがその中にはまった状態で、ピストン状部
材7-paが動く) 7-ph…ガイド7-pgにはまり込んで、ピストン状部材7
-paの動きを規定するピン 7-pha…ピン7-phのの挿入筒、7-pi…ガイド7-pg上
で、ピストン状部材7-paが筒7-aの外に最も出たとき
に、ピン7-phが位置する点 7-pj…ガイド7-pg上で、ピストン状部材7-paが筒7-
aの中に最も入ったときに、ピン7-phが位置する点 7-pk…ガイド7-pgの直線部分 7-pl…ガイド7-pgの曲線部分 7-pm…固定ピン7から突出するアーム部材、7-pp…風
センサーのピストン状部材からの液体を送る管、7-q…
風センサー(風センサーからの信号により固定装置の固
定ピンを作動させる電源付)、7-qd…風力発電機型風
センサー 7-ql…風センサーからの信号線(ワイヤー・ロープ・
ケーブル・ロッド、電気コード、または、油等の液体ま
たは気体の管)、7-r…風圧を受ける板(風圧板)、7
-s…剪断ピン型固定ピン、7-t…風圧板と連動する油圧
ポンプ、7-u…固定装置を作動させる油圧ポンプ、7-v
…固定ピンの挿入部、7-vm …固定ピンのすり鉢形状・
球面形状等の凹形態の挿入部、7-vn …固定ピン(ある
いはその先端7-w)を受ける平板 7-w…固定ピン先端、7-wm…摩擦抵抗の大きい摩擦材 7-x…回転軸・回転心棒、回転軸挿入部、7-y…尾翼、
7-z…ワイヤー、ロープ、ケーブル、ロッド8の支持
点、8…ワイヤー、ロープ、ケーブル、ロッド等、8-d
…ロッド等、8-e…ロッド等8-dの端部、8-j…ロッド
等8-dのフレキシブルジョイント、8-u…上弦材、8-l
…下弦材、8-r…レリーズ、8-rf …レリーズの固定
材、8-z …ロッド等8-dの、垂直方向に拘束され、水
平方向には自由に回転できる継手、9…バネ等、9-c…
圧縮用のバネ等、9-t…引張用のバネ等、10…バネ等
の止め部材(その直下の免震される構造体(逆の場合は
免震される構造体を支持する構造体)等に取付けられて
いる)、11…固定ピンのロック部材(固定ピンをロッ
クする部材)、11-a…固定ピンのロック部材のロック
部材(固定ピンのロック部材をロックする部材) 11-o…固定ピン7とロック部材11との間の遊び、1
1-s…固定ピンのロック部材11のスライドを可能とし
てスライド方向以外を拘束する固定材、11-v…固定ピ
ンのロック部材11のロック孔、11-x…固定ピンのロ
ック部材11の回転心棒、12…固定ピンの吊材、12
-f…固定ピンの吊材・バネ等の取付け部(取付け部12
-fのある方の免震される構造体か、支持される構造体ま
た免震される構造体を支持する構造体かに取付けられ
る)、13…地震センサー振幅装置(振り子型)、14
…地震センサー振幅装置(重力復元型)、15…地震セ
ンサー振幅装置(バネ復元型)、15-s…地震センサー
振幅装置15の感度調整ネジ、16…切断刃、17…地
震センサー(振幅)装置の作用部(押出し部・引張り部
等)、18…クッション材、また粘性材等の緩衝材、1
9…ワイヤー、ロープまたケーブル用滑車、19-i…滑
車19の回転軸及び取付け部、20…重り、地震センサ
ー(振幅)装置の地震時に振動する重り(不動点状態は
地面から見ると相対化して振動状態に見える。共振域に
近付くと本当に振動する)、20-a…(重りにもなる)
周囲材 20-h…重り20、20-aの(吊材等20-sの)振子の
支点、20-i…重り20、20-aの(吊材等20-sの)
振子の支点を受ける支持部、20-s…重り20、20-a
の吊材、20-f…重り20、20-aの吊材の取付け部
(取付け部20-fのある方の免震される構造体か、支持
される構造体また免震される構造体を支持する構造体か
に取付けられる)、21…固定装置自動復元装置、22
…固定装置自動制御装置、22-a…固定装置自動制御装
置(電磁石)、22-b…固定装置自動制御装置(モータ
ー)、23…電線、23-c…電気等の接点、24…振幅
調整のためのスライド装置、25…バネ等(バネ・ゴム
・磁石等)、25-a…復元用のバネ等、25-b…外れ防
止用のバネ等、26…緩衝材・弾性材、26-a…緩衝
材、26-b…弾性材、27…係合材繋ぎ部材、27-p…
係合材繋ぎ部材の押さえワッシャーまたプレート、28
…硬質板(積層ゴム)、29…ゴムまたバネ(空気バネ
含む)本体、30…有機溶剤で溶けるプラスチックか水
で溶けるプラスチック、31…(新重力復元型免震装置
の、または地震センサー(振幅)装置の)ラッパ状・す
り鉢状等の挿入孔、32…滑り部垂直変位吸収のスライ
ド装置、33…地面、34…復元用のバネ等のラッパ状
・すり鉢状の挿入部、35…免震皿の、滑り部、中間滑
り部、ボールまたローラー等の窪み、36…連動機構、
36-a…ピン、36-b…梃子、36-c…ラック、36-c
a…移動方向毎に異なる角度で傾斜した歯を持つラッ
ク、36-cb…ラック36-caを持ち、固定ピン7から突
出するアーム部材7-pmに支点36-ccで接続された可動
部材、36-cc…アーム部材7-pmに可動部材36-cbが
接続する可動な支点、36-cd…ラック、重り等の滑り
台、36-cg…ガイド(スライド部材36-csを支持す
る)、36-cs…スライド部材(表面にラック36-cを
持つ)、36-cw…重量を自由に変更できる重り 36-d…歯車(大)、36-da…回転方向毎に異なる角
度で傾斜した歯を持つ歯車、36-e…歯車(小)、36
-f…動滑車、36-g…定滑車、36-h…梃子の支点、3
6-i…歯車の回転軸及び取付け部、36-il…歯車の回
転軸を自由にスライド出来るように支持する軸受、36
-j…梃子の作用点で、梃子に取付いたワイヤー、ロー
プ、ロッド等8の支持点、36-k…歯車に取付いたワイ
ヤー、ロープ、ロッド等8の支持点、36-l…梃子の力
点で、重り20からの梃子への力の伝達点 36-m…梃子の力点の挿入部、36-n…ガンギ車 36-o…アンクル 36-p…アンクル36-oのつめ(1) 36-q…アンクル36-oのつめ(2) 36-r…アンクル36-oの支点 36-s…フレキシブル材 36-t…フレキシブル継手 36-u…表面部材 36-ue…表面部材36-uの緩斜面 36-us…表面部材36-uの急斜面 36-um…表面部材36-uの面材 36-vm…地震センサー振幅装置の重り20を設置する
(滑動させる)すり鉢・球面勾配状免震皿 36-w…水車(風車)、36-wa…水車(風車)の羽根
(可撓性のある)、36-wb…水車(風車)の羽根36-
waを(撓まないように)支持する部材、36-z…横長な
形状の穴(増幅器等で引張力のみ伝え、圧縮力を伝えな
いための、あるいはその逆)、37…入力連動部、38
…出力連動部、39…ボルト等でのピン状態固定、40
…(引張力限定伝達装置の)L型の部材、41…土台等
の基礎の上の横架材、42…構造用合板等、43…柱、
44…発電機 45…ロック部材制御装置(電磁石) 46…ロック部材制御装置(モーター) 47…ロック部材制御装置
復元型免震装置・滑り支承、また十字重力復元型引抜き
防止装置・滑り支承の発明の実施例である。 【図1】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図4】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図5】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図6】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図7】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものであり、重力
復元型免震装置・滑り支承振動時の垂直変位の吸収装置
の実施例も示している。 【図8】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図8−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図8−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)
(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図9】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)は
その断面図であり、互いに直交方向のものである。図1
0〜13は、十字型免震装置・滑り支承、十字重力復元
型免震装置・滑り支承の中間滑り部付きの実施例であ
る。 【図10】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図11】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものであり、
(d) は詳細斜視図、(e)(f)(g)(h)は、地震振幅時の断面
図であり、(g)(h)は最大時、(e)(f)は途中の時で、(e)
(g)は基礎方向から見たもの、(f)(h)は基礎方向に対面
する方向から見たものである。 【図12】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図13】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものであり、
(d) は詳細斜視図、(e)(f)(g)(h)は、地震振幅時の断面
図であり、(g)(h)は最大時、(e)(f)は途中の時で、(e)
(g)は基礎方向から見たもの、(f)(h)は基礎方向に対面
する方向から見たものである。図14〜14−3は、引
抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部及びローラー・ボ
ール(ベアリング)入り引抜き防止装置・滑り支承の実
施例である。 【図14】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図14−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図14−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。図15〜19−2は、積層ゴム/ゴム/バネ付き引
抜き防止装置・滑り支承の実施例を示している。 【図15】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。
(d) は免震装置・滑り支承の斜視図、(e)(f)はその断面
図であり、互いに直交方向のものである。(a)(b)(c)
は、バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の
高さが低い場合、 (d)(e)(f)はバネ(空気バネ含む)ま
たゴムまた積層ゴム25の高さが高い場合である。 【図15−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図16】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。
(d) は免震装置・滑り支承の斜視図、(e)(f)はその断面
図であり、互いに直交方向のものである。(a)(b)(c)
は、バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の
高さが低い場合、 (d)(e)(f)はバネ(空気バネ含む)ま
たゴムまた積層ゴム25の高さが高い場合である。 【図16−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図17】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図17−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図18】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。
(d) は免震装置・滑り支承の斜視図、(e)(f)はその断面
図であり、互いに直交方向のものである。(a)(b)(c)
は、バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の
高さが低い場合、 (d)(e)(f)はバネ(空気バネ含む)ま
たゴムまた積層ゴム25の高さが高い場合である。 【図19】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。
(d) は免震装置・滑り支承の斜視図、(e)(f)はその断面
図であり、互いに直交方向のものである。(a)(b)(c)
は、バネ(空気バネ含む)またゴムまた積層ゴム25の
高さが低い場合、 (d)(e)(f)はバネ(空気バネ含む)ま
たゴムまた積層ゴム25の高さが高い場合である。 【図19−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。図20〜22−2は、復元・減衰バネ付き引抜き防
止装置・滑り支承の実施例を示している。 【図20】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図21】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。(a
-1)(a-2)(a-3)(a-4)は、スライド止め金4-Pの斜視図で
ある。(a-1)(a-2)でワンセット、(a-3)(a-4)でワンセッ
トである。(a-1)(a-3)は、上部スライド部材4-aのスラ
イド止め金4-Pであり、(a-2)(a-4)は、下部スライド部
材4-bのスライド止め金4-Pである。 【図22】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。(a
-1)(a-2)(a-3)(a-4)は、スライド止め金4-Pの斜視図で
ある。(a-1)(a-2)でワンセット、(a-3)(a-4)でワンセッ
トである。(a-1)(a-3)は、上部スライド部材4-aのスラ
イド止め金4-Pであり、(a-2)(a-4)は、下部スライド部
材4-bのスライド止め金4-Pである。 【図22−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。(a-1)(a-2)は、スライド止め金4-Pの斜視図であ
る。図23〜24は、引抜き防止機能の増強の実施例を
示している。 【図23】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図23−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図23−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図24】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。(a
-1) は係合材繋ぎ部材27の構成をあらわす斜視図であ
る。図25は、新引抜き防止装置・滑り支承の実施例を
示している。 【図25】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。図
26〜27−5は、引抜き防止装置・滑り支承の改良の
実施例を示している。 【図26】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図26−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図26−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図26−4】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図26−5】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図26−6】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図26−7】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図26−8】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図26−9】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図27】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図27−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図27−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図27−4】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図27−5】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。図28〜28−3は、新引抜き防止装置・滑り支承
の実施例を示している。 【図28】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図28−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図28−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。図28−4〜28−6、また図28−8は、重力復
元型引抜き防止装置・滑り支承の実施例を示してい
る。 【図28−4】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図28−5】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図28−6】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図28−8】(a)(b)は免震装置・滑り支承の断面図で
あり、互いに直交方向のものである。図28−7は、新
引抜き防止装置・滑り支承の実施例を示している。 【図28−7】(a)(b)は免震装置・滑り支承の断面図で
あり、互いに直交方向のものである。図28−9〜28
−10は、バネ付き新引抜き防止装置・滑り支承の実
施例を示している。 【図28−9】免震装置・滑り支承の断面図である。 【図28−10】免震装置・滑り支承の断面図である。
図29〜29−2は、重力復元型引抜き防止装置・滑り
支承の実施例を示している。 【図29】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図29−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。図30〜31は、重力復元型免震装置・滑り支承振
動時の垂直変位の吸収装置の実施例を示している。 【図30】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図31】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。図
32〜33は、滑り型免震装置・滑り支承のダンパー機
能向上及び初滑動向上の実施例を示している。 【図32】(a) は免震皿の斜視図、(b) はその断面図で
ある。 【図33】(a) は免震皿の斜視図、(b) はその断面図で
ある。図34〜42は、二重(または二重以上の)免震
皿免震装置・滑り支承の実施例を示している。 【図34】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b) は
その断面図である。(e) は免震装置・滑り支承の斜視
図、(f) はその断面図である。(g) は免震装置・滑り支
承の斜視図、(h) はその断面図である。また、(a)(e)
は、(b)(f)の免震装置・滑り支承の構成が分かるよう
に、上部免震皿3-a(また中間免震皿3-m)を持ち上げ
て見せた構成図で、実際は、上部免震皿3-a(また中間
免震皿3-m)と下部免震皿3-bとは接している。図34
(a)〜(d)は、二重免震皿(上部免震皿3-a、下部免震皿
3-b)の場合、(c)(d)は、特許 1844024号での免震復元
装置との大きさの比較断面図であり、(c) は特許 18440
24号での免震復元装置、 (d)は、二重免震皿の場合であ
り、図34(e)〜(f)は、三重免震皿(上部免震皿3-a、
中間免震皿3-m、下部免震皿3-b)の場合である。図3
4(g)〜(h)は、シールまた防塵カバー付き二重(または
二重以上の)免震皿免震・滑り支承の場合である。 【図34−2】免震装置・滑り支承の断面図である。 【図34−3】免震装置・滑り支承の断面図である。 【図35】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図35−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図35−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図35−4】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図35−5】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図36】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図36−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図36−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものであり、
(d) は詳細斜視図、(e)(f)はその断面図であり、(e)(f)
は、地震振幅時の断面図である。 【図37−2】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−3】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−4】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−5】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−6】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−7】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−8】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−9】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−10】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−11】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−12】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−13】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−14】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図37−15】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、
(b)(c)はその断面図であり、互いに直交方向のものであ
る。 【図38】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図39】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものであり、
(d) は詳細斜視図、(e)(f)は、地震振幅時の断面図であ
る。 【図40】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図41】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものであり、
(d) は詳細斜視図、(e)(f)は、地震振幅時の断面図、
(g) は、滑り部上部(上面)6-u、下部(下面)6-l
に、ローラー・ボール(ベアリング)5-e、5-fを設け
た場合の平面図である。 【図42】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものであり、
(d) は詳細斜視図、(e)(f)は、地震振幅時の断面図であ
る。図43〜45は、重力復元型免震装置・滑り支承の
滑り部の改良の実施例を示している。 【図43】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図44】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図45】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものであり、
(d) はその詳細斜視図、(e)(f)は、地震振幅時の断面図
である。図46は、滑り部垂直変位吸収型の免震復元装
置の実施例を示している。 【図46】(a) は免震装置・滑り支承の斜視図、(b)(c)
はその断面図であり、互いに直交方向のものであり、
(d) はその断面詳細図である。図47〜48は、新重力
復元型免震装置の実施例を示している。 【図47】免震装置の断面図である。 【図47−2】免震装置の断面図である。 【図48】免震装置の断面図である。図49〜57は、
垂直免震装置の実施例を示している。 【図49】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図であり、互いに直交方向のものであり、(d) はその断
面詳細図である。 【図50】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図であり、互いに直交方向のものであり、(d) はその断
面詳細図である。 【図51】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図であり、互いに直交方向のものである。 【図52】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図であり、互いに直交方向のものである。(a-1)(a-2)(a
-3)(a-4)は、スライド止め金4-Pの斜視図である。(a-
1)(a-2)でワンセット、(a-3)(a-4)でワンセットであ
る。(a-1)(a--3) は、上部スライド部材4-aのスライド
止め金4-Pであり、(a-2)(a--4) は、下部スライド部材
4-bのスライド止め金4-Pである。 【図53】免震装置を装備した建物の構成図である。 【図54】(a) は免震装置を装備した建物の構成図であ
り、(b) はその垂直免震装置の断面図である。 【図55】(a) は免震装置の斜視図、(b) はその断面図
である。 【図56】(a) は免震装置の斜視図、(b) はその断面図
である。 【図57】(a) は免震装置の斜視図、(b) はその断面図
である。図58〜89−8は、固定装置の実施例を示し
ている。 【図58】免震装置の断面図である。 【図58−2】免震装置の断面図である。 【図59】(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)(h)は免震装置の断面
図である。 【図59−1】(a)(b)(c)(d)は免震装置の断面図であ
る。 【図59−2】免震装置の断面図である。 【図59−3】免震装置の断面図である。 【図59−4】(a)(b)は免震装置の断面図である。 【図60】(a) は免震装置の断面図、(b) は固定ピンの
ロック(止め金等)11の平面図である。 【図61】(a)(c)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固定
ピンのロック(止め金等)11の平面図、(d)は(c)の平
面図である。 【図62】(a)(c)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固定
ピンのロック(止め金等)11の平面図、(d)は(c)の平
面図である。 【図63】(a)(b)は免震装置の断面図である。 【図64】(a)(b)は免震装置の断面図である。 【図65】(a)(c)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固定
ピンのロック(止め金等)11の平面図、(d)は(c)の平
面図である。 【図66】(a)(b)は免震装置の断面図である。 【図66−2】(a)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固
定ピンのロック(止め金等)11の平面図である。 【図66−3】免震装置の断面図である。 【図67】(a)(c)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固定
ピンのロック(止め金等)11の平面図である。 【図68】(a)(c)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固定
ピンのロック(止め金等)11の平面図、(d)は(c)の平
面図である。 【図69】(a)(c)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固定
ピンのロック(止め金等)11の平面図である。 【図69−2】(a)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固
定ピンのロック(止め金等)11の平面図である。 【図70】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断面図
である。 【図71】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断面図
である。 【図72】(a)(c)は免震装置の断面図、(b)は(a)の固定
ピンのロック(止め金等)11の平面図、(d)は(c)の平
面図である。 【図73】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断面図
である。 【図74】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断面図
である。 【図75】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断面図
である。 【図76】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断面図
である。 【図77】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断面図
である。 【図78−1】免震装置 の断面図である。 【図78−2】免震装置の断面図である。 【図78−3】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断
面図である。 【図79】(a)(b)は免震装置の断面図である。 【図80】(a)(b)は免震装置の断面図である。 【図81】(a)(b)は免震装置の断面図である。 【図81−2】免震装置の断面図である。 【図81−3】免震装置の断面図である。 【図81−4】免震装置の断面図である。 【図81−5】免震装置の断面図である。 【図81−6】免震装置の断面図である。 【図82】免震装置の断面図である。 【図82−2】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断
面図である。 【図82−3】免震装置の断面図である。 【図82−4】免震装置の断面図である。 【図82−5】免震装置の断面図である。 【図82−6】免震装置の断面図である。 【図82−7】免震装置の断面図である。 【図83】免震装置の断面図である。 【図84】(a)(b)(c) は免震装置の断面図である。 【図85】免震装置の断面図である。 【図86】(a) は免震装置の平面図、(b) はその断面図
である。 【図86−2】免震装置の断面図である。 【図86−3】免震装置の断面図である。 【図86−4】免震装置の断面図である。 【図86−5】免震装置の断面図である。 【図87】(a)(b)(c)(d)(e)(f)は免震装置の設置配置図
である。 【図88】(a)〜(u)は免震装置の断面図である。 【図89−1】免震装置の断面図である。 【図89−2−1】免震装置の断面図である。 【図89−2−2】免震装置の断面図である。 【図89−2−3】免震装置の断面図である。 【図89−2−4】免震装置の断面図である。 【図89−2−5】(a)(b)は免震装置の断面図である。 【図89−2−6】免震装置の断面図である。 【図89−2−7】免震装置の断面図である。 【図89−2−8】免震装置の断面図である。 【図89−2−9】免震装置の断面図である。 【図89−2−10】免震装置の断面図である。 【図89−2−11】免震装置の断面図である。 【図89−2−12】免震装置の断面図である。 【図89−2−13】免震装置の断面図である。 【図89−2−14】免震装置の断面図である。 【図89−2−15】免震装置の断面図である。 【図89−2−16】免震装置の断面図である。 【図89−3】免震装置の断面図である。 【図89−3−2】免震装置の断面図である。 【図89−4】免震装置の断面図である。 【図89−5】免震装置の設置配置図である。 【図89−6】免震装置の設置配置図である。 【図89−7】免震装置の設置配置図である。 【図89−8】免震装置の設置配置図である。 【図89−9】免震装置の断面図である。 【図89−10】免震装置の断面図である。 【図89−11】免震装置の断面図である。 【図89−12】免震装置の断面図である。 【図89−13】免震装置の断面図である。 【図89−14】免震装置の断面図である。 【図89−15】免震装置の断面図である。 【図89−16】免震装置の断面図である。 【図89−17】(a) は免震装置の斜視図、(b) はその
断面図である。 【図89−18】免震装置の断面図である。図90〜9
2−2は、免震装置設置と基礎部分の施工に関する合理
化と戸建て用免震装置配置の実施例を示している。 【図90】(a) は免震装置の平面図、(b)はその断面図
である。 【図91】(a) は免震装置の平面図、(b))はその断面図
である。 【図92−1】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその
断面図であり、互いに直交方向のものである。 【図92−2】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその
断面図であり、互いに直交方向のものである。図93
は、縁切り型垂直変位吸収重力復元型免震装置・滑り支
承の実施例を示している。 【図93】(b)(c)は免震装置・滑り支承の断面図であ
り、(a) はそれらの平面図である。図94は、新積層ゴ
ム・バネの実施例を示している。 【図94】(a) は免震装置の斜視図、(b) はその断面図
である。図95〜98は、引抜き防止付き三重(また三
重以上の)免震皿免震装置・滑り支承の実施例を示して
いる。 【図95】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)その立面図
である。(b) と(c) とは互いに直交方向での立面図であ
る。(d)(e)(f) は(b)と平行位置での断面図である。 【図96】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図である。 【図97】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断面
図である。 【図98】(a) (b) は免震装置の断面図である。図99
は、復元バネ免震装置の実施例を示している。 【図99】(a) (b) は免震装置の断面図である。図10
0〜101は、緩衝材付支承の実施例を示している。 【図100】(a) は免震装置の斜視図、(b)はその断面
図である。 【図101】(a) は免震装置の斜視図、(b)はその断面
図である。図102−1〜103−2は、地震発電装置
の実施例を示している。 【図102−1】免震装置の断面図である。 【図102−2】免震装置の断面図である。 【図103−1】免震装置の断面図である。 【図103−2】免震装置の断面図である。図104〜
105は、弾性材敷き支承の実施例を示している。 【図104】(a) は免震装置の斜視図、(b)はその断面
図である。 【図105】(a) は免震装置の斜視図、(b)(c)はその断
面図であり、(b)は通常時の、(c)は地震振幅時の断面図
である。図106は、変位抑制装置の実施例を示してい
る。 【図106】免震装置の断面図である。図107は、衝
突衝撃吸収装置の実施例を示している。 【図107】(a)(b)は免震装置の断面図であり、(a)は
通常時の、(b)は地震振幅時の断面図である。 【符号の説明】 A…支持される構造体また免震される構造体、B…支持
される構造体また免震される構造体Aを支持する構造
体、C…復元装置(重力復元型免震装置・滑り支承、積
層ゴム型またバネ型を含む)、D…免震装置・滑り支
承、E…外れ防止装置、F…引抜き防止装置・滑り支
承、G…固定装置、G-d…地震感度の高い固定装置、G
-s…地震感度の低い固定装置、G-wd …風力感度の高い
固定装置、G-ws …風力感度の低い固定装置、G-m…リ
レー中間固定装置、G-m1…リレー中間固定装置(リレ
ー一番目)、G-m2…リレー中間固定装置(リレー二番
目)、G-mn…リレー中間固定装置(リレーn番目)、
G-e…リレー末端固定装置、H…水平免震装置、I…垂
直免震装置、J…地震センサー(振幅)装置、J-a…地
震センサー振幅装置、J-b…地震センサー(地震センサ
ーからの信号により固定装置の固定ピンを作動させる電
源付)、J-k…地震発電装置型地震センサー、K…地震
発電装置、1…免震される構造体およびその部材、1-s
…免震される構造体のスラブ、1-a…免震される構造体
の部材からなるピストン状部材2-pの挿入筒、1-p…免
震される構造体の部材からなるピストン状部材、1-g…
免震される構造体の固定装置の支持部材、1-x…免震さ
れる構造体の固定装置の支持部材同士を繋ぐユニバーサ
ル回転接点、2…支持される構造体また免震される構造
体Aを支持する構造体およびその部材また基礎部分、2
-a…免震される構造体を支持する構造体の部材からなる
ピストン状部材1-pの挿入筒、2-p…免震される構造体
を支持する構造体の部材からなるピストン状部材、2-g
…免震される構造体を支持する構造体の部材からなる支
持部材、2-e…管、2-x…免震される構造体の部材から
なるの支持部材同士を繋ぐユニバーサル回転接点、3…
免震皿、3-a…上部免震皿、3-b…下部免震皿、3-m…
中間免震皿、3-m1…中間免震皿(その1)、3-m2…中
間免震皿(その2)、3-m3…中間免震皿(その3)、
3-m4…中間免震皿(その4)、3-m5…中間免震皿(そ
の5)、3-m6…中間免震皿(その6)、3-t…免震皿
の摩擦係数の違う滑り部の区分け線(実際は線などな
い)、3-s…免震皿同士をつなぐスライド部材、3-c…
免震皿の側面の周囲のシールまた防塵カバー、3-u…免
震皿上の出っ張り、3-v…免震皿上の窪み(免震皿上の
出っ張り3-uの入込む)、3-e…免震皿に敷かれた弾性
材 4…スライド部材、4-i…内側のスライド部材、4-o…
外側のスライド部材、4-oi…二番目以降のスライド部
材、4-p…スライド止め金、4-v…上のスライド孔、4
-a…上部スライド部材、4-as …上部スライド部材の免
震皿、4-al …上部スライド部材の下部材、4-al1…上
部スライド部材の下部材、4-al2 …上部スライド部材
の下部材、4-b…下部スライド部材、4-bs …下部スラ
イド部材の免震皿、4-bu …下部スライド部材の上部
材、4-bu1 …下部スライド部材の上部材、4-bu2 …下
部スライド部材の上部材、4-m…中間部スライド部材、
4-mm …中間部スライド部材の中間材、4-av …上部ス
ライド部材の上のスライド孔、4-bv …下部スライド部
材の上のスライド孔、4-alv…上部スライド部材の下部
材の上のスライド孔、4-buv…下部スライド部材の上部
材の上のスライド孔、4-c…スライド部材の押さえ部材
(プレート等の)、4-s…スライド部材の押えバネ等
(バネ、空気バネ、ゴム、積層ゴムまた磁石(磁石同士
の反発力吸引力等を使った)等の弾性体を、以下、「バ
ネ等」と称する)、4-fs …スライド部材の押え板バネ
等、4-t … スライド部材を支持する束材 5…ローラー・ボール(ベアリング)部若しくは滑り部
(滑り部という)、5-a…垂直免震装置また滑り部の
筒、5-b…垂直免震装置また滑り部の筒に挿入されるバ
ネ等、5-c…垂直免震装置また滑り部の筒に挿入される
バネ等の先に取付く滑り部先端、5-d…垂直免震装置ま
た滑り部の筒のバネ等の押さえ雄ネジ、5-e…ボール
(ベアリング)、5-f…ローラー(ベアリング)、5-e
r …ボールベアリング循環式転がり案内リターン穴・リ
ターンボール列、5-fr …ローラーベアリング循環式転
がり案内リターン穴・リターンローラー列、5-g…保持
器(玉軸受・ころ軸受)、5-u…滑り部上部(上面)、
5-l…滑り部下部(下面)、6…中間滑り部またローラ
ー・ボール(ベアリング)をもった中間滑り部(中間滑
り部という)、6-u…滑り部上部(上面)、6-l…滑り
部下部(下面)、6-a…第一中間滑り部、6-b…第二中
間滑り部、6-c…第三中間滑り部、7…固定ピン、固定
係合摩擦材、ピン(以下の枝番に関しては、遅延器・発
電機の説明番号にも使用)、7-a…ピストン状部材7-p
の挿入筒(固定ピン取付け部)、7-b…固定ピンの取付
け取外しのためのねじ切り、7-c…固定ピンのロックの
ための欠き込み・溝・窪み、7-d…雄ネジ、7-e…管、
7-f…弁、7-ef…電動弁、電磁弁、機械式弁、油圧式
弁、バルブ 7-mf…手動弁(強風時手動固定用の) 7-g…水平架台 7-h…作用部(押出し部・引張り部等)、7-i…弁7-f
を常に閉じる状態にするバネ等、7-j…孔、7-jo…気
体が筒中7-aから出る孔、7-ji…気体が筒中7-aへ入
る孔、7-k…第1のロック部材7-lが差し込まれる欠き
込み・溝・窪み、7-l…第1のロック部材、7-m…第2
のロック部材7-nが差し込まれる欠き込み・溝・窪み、
7-n…第2のロック部材、7-o…バネ等、7-p…ピスト
ン状部材、7-pa…表面に溝7-prを持ち、回転心棒7-x
により自由に回転出来る円筒状のピストン状部材、7-p
b…ピストン状部材7-paと回転心棒7-xにより連動し、
ワイヤー、ロープ、ケーブル、ロッド等8の支持点7-z
を持つ部材 7-pg…ピストン状部材7-paの表面に設けられたガイド
(ピン7-phがその中にはまった状態で、ピストン状部
材7-paが動く) 7-ph…ガイド7-pgにはまり込んで、ピストン状部材7
-paの動きを規定するピン 7-pha…ピン7-phのの挿入筒、7-pi…ガイド7-pg上
で、ピストン状部材7-paが筒7-aの外に最も出たとき
に、ピン7-phが位置する点 7-pj…ガイド7-pg上で、ピストン状部材7-paが筒7-
aの中に最も入ったときに、ピン7-phが位置する点 7-pk…ガイド7-pgの直線部分 7-pl…ガイド7-pgの曲線部分 7-pm…固定ピン7から突出するアーム部材、7-pp…風
センサーのピストン状部材からの液体を送る管、7-q…
風センサー(風センサーからの信号により固定装置の固
定ピンを作動させる電源付)、7-qd…風力発電機型風
センサー 7-ql…風センサーからの信号線(ワイヤー・ロープ・
ケーブル・ロッド、電気コード、または、油等の液体ま
たは気体の管)、7-r…風圧を受ける板(風圧板)、7
-s…剪断ピン型固定ピン、7-t…風圧板と連動する油圧
ポンプ、7-u…固定装置を作動させる油圧ポンプ、7-v
…固定ピンの挿入部、7-vm …固定ピンのすり鉢形状・
球面形状等の凹形態の挿入部、7-vn …固定ピン(ある
いはその先端7-w)を受ける平板 7-w…固定ピン先端、7-wm…摩擦抵抗の大きい摩擦材 7-x…回転軸・回転心棒、回転軸挿入部、7-y…尾翼、
7-z…ワイヤー、ロープ、ケーブル、ロッド8の支持
点、8…ワイヤー、ロープ、ケーブル、ロッド等、8-d
…ロッド等、8-e…ロッド等8-dの端部、8-j…ロッド
等8-dのフレキシブルジョイント、8-u…上弦材、8-l
…下弦材、8-r…レリーズ、8-rf …レリーズの固定
材、8-z …ロッド等8-dの、垂直方向に拘束され、水
平方向には自由に回転できる継手、9…バネ等、9-c…
圧縮用のバネ等、9-t…引張用のバネ等、10…バネ等
の止め部材(その直下の免震される構造体(逆の場合は
免震される構造体を支持する構造体)等に取付けられて
いる)、11…固定ピンのロック部材(固定ピンをロッ
クする部材)、11-a…固定ピンのロック部材のロック
部材(固定ピンのロック部材をロックする部材) 11-o…固定ピン7とロック部材11との間の遊び、1
1-s…固定ピンのロック部材11のスライドを可能とし
てスライド方向以外を拘束する固定材、11-v…固定ピ
ンのロック部材11のロック孔、11-x…固定ピンのロ
ック部材11の回転心棒、12…固定ピンの吊材、12
-f…固定ピンの吊材・バネ等の取付け部(取付け部12
-fのある方の免震される構造体か、支持される構造体ま
た免震される構造体を支持する構造体かに取付けられ
る)、13…地震センサー振幅装置(振り子型)、14
…地震センサー振幅装置(重力復元型)、15…地震セ
ンサー振幅装置(バネ復元型)、15-s…地震センサー
振幅装置15の感度調整ネジ、16…切断刃、17…地
震センサー(振幅)装置の作用部(押出し部・引張り部
等)、18…クッション材、また粘性材等の緩衝材、1
9…ワイヤー、ロープまたケーブル用滑車、19-i…滑
車19の回転軸及び取付け部、20…重り、地震センサ
ー(振幅)装置の地震時に振動する重り(不動点状態は
地面から見ると相対化して振動状態に見える。共振域に
近付くと本当に振動する)、20-a…(重りにもなる)
周囲材 20-h…重り20、20-aの(吊材等20-sの)振子の
支点、20-i…重り20、20-aの(吊材等20-sの)
振子の支点を受ける支持部、20-s…重り20、20-a
の吊材、20-f…重り20、20-aの吊材の取付け部
(取付け部20-fのある方の免震される構造体か、支持
される構造体また免震される構造体を支持する構造体か
に取付けられる)、21…固定装置自動復元装置、22
…固定装置自動制御装置、22-a…固定装置自動制御装
置(電磁石)、22-b…固定装置自動制御装置(モータ
ー)、23…電線、23-c…電気等の接点、24…振幅
調整のためのスライド装置、25…バネ等(バネ・ゴム
・磁石等)、25-a…復元用のバネ等、25-b…外れ防
止用のバネ等、26…緩衝材・弾性材、26-a…緩衝
材、26-b…弾性材、27…係合材繋ぎ部材、27-p…
係合材繋ぎ部材の押さえワッシャーまたプレート、28
…硬質板(積層ゴム)、29…ゴムまたバネ(空気バネ
含む)本体、30…有機溶剤で溶けるプラスチックか水
で溶けるプラスチック、31…(新重力復元型免震装置
の、または地震センサー(振幅)装置の)ラッパ状・す
り鉢状等の挿入孔、32…滑り部垂直変位吸収のスライ
ド装置、33…地面、34…復元用のバネ等のラッパ状
・すり鉢状の挿入部、35…免震皿の、滑り部、中間滑
り部、ボールまたローラー等の窪み、36…連動機構、
36-a…ピン、36-b…梃子、36-c…ラック、36-c
a…移動方向毎に異なる角度で傾斜した歯を持つラッ
ク、36-cb…ラック36-caを持ち、固定ピン7から突
出するアーム部材7-pmに支点36-ccで接続された可動
部材、36-cc…アーム部材7-pmに可動部材36-cbが
接続する可動な支点、36-cd…ラック、重り等の滑り
台、36-cg…ガイド(スライド部材36-csを支持す
る)、36-cs…スライド部材(表面にラック36-cを
持つ)、36-cw…重量を自由に変更できる重り 36-d…歯車(大)、36-da…回転方向毎に異なる角
度で傾斜した歯を持つ歯車、36-e…歯車(小)、36
-f…動滑車、36-g…定滑車、36-h…梃子の支点、3
6-i…歯車の回転軸及び取付け部、36-il…歯車の回
転軸を自由にスライド出来るように支持する軸受、36
-j…梃子の作用点で、梃子に取付いたワイヤー、ロー
プ、ロッド等8の支持点、36-k…歯車に取付いたワイ
ヤー、ロープ、ロッド等8の支持点、36-l…梃子の力
点で、重り20からの梃子への力の伝達点 36-m…梃子の力点の挿入部、36-n…ガンギ車 36-o…アンクル 36-p…アンクル36-oのつめ(1) 36-q…アンクル36-oのつめ(2) 36-r…アンクル36-oの支点 36-s…フレキシブル材 36-t…フレキシブル継手 36-u…表面部材 36-ue…表面部材36-uの緩斜面 36-us…表面部材36-uの急斜面 36-um…表面部材36-uの面材 36-vm…地震センサー振幅装置の重り20を設置する
(滑動させる)すり鉢・球面勾配状免震皿 36-w…水車(風車)、36-wa…水車(風車)の羽根
(可撓性のある)、36-wb…水車(風車)の羽根36-
waを(撓まないように)支持する部材、36-z…横長な
形状の穴(増幅器等で引張力のみ伝え、圧縮力を伝えな
いための、あるいはその逆)、37…入力連動部、38
…出力連動部、39…ボルト等でのピン状態固定、40
…(引張力限定伝達装置の)L型の部材、41…土台等
の基礎の上の横架材、42…構造用合板等、43…柱、
44…発電機 45…ロック部材制御装置(電磁石) 46…ロック部材制御装置(モーター) 47…ロック部材制御装置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
E04H 9/02 331 E04H 9/02 331E
331D
F16F 15/02 F16F 15/02 L
A
Fターム(参考) 3J048 AA01 AA02 AA04 AA05 AA07
AB01 AB07 AC01 AC04 AC07
AD06 AD12 BA01 BA08 BC02
BC04 BE01 BE02 BE08 BF07
BF10 BG01 BG02 BG04 DA03
DA07 EA38
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 A.免震装置 1.十字型免震装置・滑り支承、また十字重力復元型免
震装置・滑り支承 1.1. 十字型免震装置・滑り支承、また十字重力復元型
免震装置・滑り支承 【請求項1】 免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体との間に設けられ、 下向きの凹形状滑り面部または平面形状滑り面部を有す
る上部材(上部スライド部材)と上向きの凹形状滑り面
部または平面形状滑り面部を有する下部材(下部スライ
ド部材)とが、互いに交差する方向に係合し、スライド
できるように構成され、 かつ、前記上部材を免震される構造体に、前記下部材を
免震される構造体を支持する構造体に設けることにより
構成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 1.2. 十字型免震装置・滑り支承、十字重力復元型免震
装置・滑り支承の中間滑り部 【請求項2】 前請求項記載の免震装置・滑り支承にお
いて、 上部スライド部材と下部スライド部材の間に、中間滑り
部またはローラー・ボール(ベアリング)をもった中間
滑り部を設けることにより構成されてなることを特徴と
する免震装置・滑り支承。1.3. 十字重力復元型引抜き
防止装置・滑り支承 【請求項3】 請求項1項、2項記載の免震装置・滑り
支承において、 上部スライド部材と下部スライド部材とに、横に細長く
開口したスライド孔があり、 これらのスライド部材同士が、互いに交差する方向に、
双方のスライド孔に係合し、スライドできるように構成
されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 【請求項4】 前請求項記載の免震装置・滑り支承にお
いて、 上部スライド部材のスライド孔を挟む上部材の下部面
に、下向き凹形状滑り面部を有し、 下部スライド部材の、スライド孔を挟む上部材の上部面
に、上部スライド部材の上部材の下部面の下向き凹形状
滑り面部が滑走しうる上向き凹形状滑り面部を、また下
部面に下向き凸形状滑り面部を有し、 かつ、上部スライド部材の、スライド孔を挟む下部材の
上部面に、下部スライド部材の上部材の下部面の下向き
凸形状滑り面部を滑走しうる上向き凸形状滑り面部を、
また下部面に下向き凹形状滑り面部を有し、 下部スライド部材のスライド孔を挟む下部材の上部面
に、上部スライド部材の下部材の下部面の下向き凹形状
滑り面部が滑走しうる上向き凹形状滑り面部を有するこ
とにより、構成されてなることを特徴とする免震装置・
滑り支承。 2.引抜き防止装置の改良 2.1. 復元・減衰バネ付き引抜き防止装置・滑り支承 【請求項5】 免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体との間に設けられ、 横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部
材と下部スライド部材とが、互いに交差する方向に、双
方のスライド孔に係合し、スライドできるように構成さ
れ、 前記スライド孔の両側に、バネ・ゴム・磁石等の緩衝材
・弾性体を設けることにより構成され、 かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下
部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に
設けることにより、 構成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 【請求項6】 請求項3項、4項、7項、8項、9項、
10項、11項、12項、12−2項、12−3項、1
2−4項、12−5項、12−6項、12−7項、12
−8項記載の免震装置・滑り支承において、 係合されたスライド孔の両側にバネ・ゴム・磁石等の緩
衝材・弾性体を設けることにより構成されてなることを
特徴とする免震装置・滑り支承。 【請求項6−2】 前項記載の免震装置・滑り支承にお
いて、 係合されたスライド孔の両側に設けられるバネ・ゴム・
磁石等の弾性体・緩衝材が、二段階、多段階、または無
段階に変化する弾性力・緩衝力を持ったものであること
を特徴とする免震装置・滑り支承。2.2. 積層ゴム/ゴ
ム/バネ付き引抜き防止装置・滑り支承 【請求項7】 免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体との間に設けられ、 横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部
材と下部スライド部材とを、互いに交差する方向に、双
方のスライド孔に係合し、スライドできるように構成さ
れ、 かつ、上部スライド部材または免震される構造体と下部
スライド部材または免震される構造体を支持する構造体
との間に積層ゴム・ゴム・バネ・磁石等が設けられ、 前記上部スライド部材を免震される構造体に、下部スラ
イド部材を免震される構造体を支持する構造体に設ける
ことにより構成されてなることを特徴とする免震装置・
滑り支承。 2.3. 引抜き防止機能の増強 【請求項8】 免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体との間に設けられ、 上及び横に細長く開口したスライド孔を有する上部スラ
イド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する方向
に、双方の横のスライド孔に係合し、双方の上のスライ
ド孔を貫く係合材を取り付け、スライドできるように構
成され、 かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下
部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に
設けることにより構成されてなることを特徴とする免震
装置・滑り支承。 【請求項9】 請求項3項、4項、5項、6項、6−2
項、7項記載の免震装置・滑り支承において、 上部及び下部スライド部材の上にスライド孔を設け、そ
れらのスライド孔を貫く係合材を取り付けることにより
構成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 2.4. 新引抜き防止装置・滑り支承 (1) 新引抜き防止装置・滑り支承 【請求項10】 免震される構造体と免震される構造体
を支持する構造体との間に設けられ、 細長く開口したスライド孔を上に有する上部スライド部
材と下部スライド部材とが、互いに交差する方向に係合
され、双方の上のスライド孔を貫く係合材を取り付けら
れて、スライドできるように構成され、 かつ、前記上部スライド部材が免震される構造体に、下
部スライド部材が免震される構造体を支持する構造体に
設けられることにより構成されてなることを特徴とする
免震装置・滑り支承。 (2) 新引抜き防止装置・滑り支承 【請求項10−2】 免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との間に設けられ、 内側のスライド部材が水平にスライドできる余地をもっ
て外側のスライド部材に包み込まれる、というように構
成された、包み込み合う関係のスライド部材からなり、 かつ、前記内側のスライド部材と外側のスライド部材の
一方が免震される構造体に、他方が免震される構造体を
支持する構造体に設けられることにより構成されてなる
ことを特徴とする免震装置・滑り支承。 【請求項10−3】 免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との間に設けられ、 一番内側のスライド部材が、水平にスライドできる余地
をもって、すぐ外側のスライド部材に包み込まれ、この
二番目のスライド部材が、水平にスライドできる余地を
もって、その外側のスライド部材に包み込まれる、とい
うように順次構成された、一重以上の包み込み合う関係
のスライド部材からなり、 かつ、前記一番内側のスライド部材と一番外側のスライ
ド部材の一方が、免震される構造体に、他方が免震され
る構造体を支持する構造体に設けられることにより構成
されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 (3) 新引抜き防止装置・滑り支承 【請求項10−4】 免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との間に設けられ、 内側のスライド部材が水平にスライドできる余地をもっ
て外側のスライド部材に包み込まれる、というように構
成された、包み込み合う関係のスライド部材からなるス
ライド装置が、上下に二組あり、相互に繋がれており、 かつ、前記上下二組のスライド装置のうちの上の一組
が、免震される構造体に、下の一組が、免震される構造
体を支持する構造体に設けられることにより構成されて
なることを特徴とする免震装置・滑り支承。 【請求項10−5】 免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との間に設けられ、 一番内側のスライド部材が、水平にスライドできる余地
をもってすぐ外側のスライド部材に包み込まれ、この二
番目のスライド部材が、水平にスライドできる余地をも
ってさらにその外側のスライド部材に包み込まれる、と
いうように順次構成された、一重以上の包み込み合う関
係のスライド部材からなるスライド装置が、上下に二組
あり、相互に繋がれており、 かつ、前記上下二組のスライド装置のうちの上の一組
が、免震される構造体に、下の一組が、免震される構造
体を支持する構造体に設けられることにより構成されて
なることを特徴とする免震装置・滑り支承。 2.5. 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 (2) 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 【請求項10−6】 請求項10−2項、10−3項、
10−4項、10−5項記載の免震装置・滑り支承にお
いて、 包み込み合う関係の内側外側のスライド部材のうち、外
側のスライド部材が、凹形状滑り面部を持ち、内側のス
ライド部材がその凹形状滑り面部を滑動できるように構
成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 2.4.(4) 新引抜き防止装置・滑り支承のバネ付き (3) 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承のバネ付
き 【請求項10−7】 請求項10−2項、10−3項、
10−4項、10−5項、また10−6項記載の免震装
置・滑り支承において、 内側のスライド部材と外側のスライド部材との間に、復
元力をもたせるためのコイルバネ、板バネ、螺旋板バ
ネ、ゴム、磁石等を設けることにより構成されてなるこ
とを特徴とする免震装置・滑り支承。 (1) 重力復元置型引抜き防止装置・滑り支承 【請求項11】 免震される構造体と免震される構造体
を支持する構造体との間に設けられ、 横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部
材と下部スライド部材とが、互いに交差する方向に、双
方のスライド孔に係合し、スライドできるように構成さ
れ、 上部スライド部材と下部スライド部材のうち、どちらか
一方が凹形状滑り面部をもつ免震皿を有し、もう一方が
当該免震皿の凹形状滑り面部を滑走しうるローラー・ボ
ール(ベアリング)若しくは滑り部を有し、 かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下
部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に
設けることにより構成されてなることを特徴とする免震
装置・滑り支承。 2.6. 重力復元型免震装置・滑り支承振動時の垂直変位
の吸収 【請求項12】 免震される構造体と免震される構造体
を支持する構造体との間に設けられ、 横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部
材と下部スライド部材とを、互いに交差する方向に、双
方のスライド孔に係合し、 この上部スライド部材と下部スライド部材両方の、横に
細長く開口したスライド孔内に、他方のスライド部材を
バネ・ゴム・磁石等で押さえ込むプレート等の部材を取
付け、スライドできるように構成され、 かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下
部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に
設けることにより構成されてなることを特徴とする免震
装置・滑り支承。 【請求項12−1】免震される構造体と免震される構造
体を支持する構造体との間に設けられ、 横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部
材と下部スライド部材とを、互いに交差する方向に、双
方のスライド孔に係合し、スライドできるようにし、 上部スライド部材・下部スライド部材に、当該装置と併
用される重力復元型免震装置・滑り支承の免震皿の曲率
と同じ勾配形状をもたせ、 かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下
部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に
設けることにより構成されてなることを特徴とする免震
装置・滑り支承。 2.7. 引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(すべり
型) 【請求項12−2】 免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との間に設けられ、 横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部
材と下部スライド部材とを、互いに交差する方向に、双
方のスライド孔に係合し、スライドできるように構成さ
れ、 かつ、上部スライド部材と下部スライド部材との間に、
中間滑り部またはローラー・ボール(ベアリング)をも
った中間滑り部を設け、 かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下
部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に
設けることにより構成されてなることを特徴とする免震
装置・滑り支承。 2.8. 引抜き防止装置・滑り支承の中間滑り部(転がり
型) 【請求項12−3】 免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との間に設けられ、 横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部
材と下部スライド部材とを、互いに交差する方向に、双
方のスライド孔に係合し、スライドできるように構成さ
れ、 かつ、上部スライド部材と下部スライド部材との間に、
ローラー・ボール(ベアリング)を設け、 かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下
部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に
設けることにより構成されてなることを特徴とする免震
装置・滑り支承。 2.9. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 【請求項12−4】 免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との間に設けられ、 横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部
材と中間部スライド部材と下部スライド部材とからな
り、 上部スライド部材と中間部スライド部材とを、中間部ス
ライド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する方
向に、双方のスライド孔に係合し、スライドできるよう
に構成され、 かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下
部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に
設けることにより構成されてなることを特徴とする免震
装置・滑り支承。 2.10. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 【請求項12−5】免震される構造体と免震される構造
体を支持する構造体との間に設けられ、 横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部
材と下部スライド部材とを、互いに交差する方向に、双
方のスライド孔に係合し、スライドできるように構成さ
れ、 かつ、上部スライド部材を構成する下部材、下部スライ
ド部材を構成する上部材のどちらか、または両方が、そ
れぞれのスライド部材に対して上下は拘束されながら水
平にスライドするように構成され、 かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下
部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に
設けることにより構成されてなることを特徴とする免震
装置・滑り支承。 【請求項12−5−2】前請求項記載の免震装置・滑り
支承において、 すべり型中間滑り部または転がり型中間滑り部を設ける
ことにより構成されてなることを特徴とする免震装置・
滑り支承。 【請求項12−6】前請求項記載の免震装置・滑り支承
において、 上部スライド部材を構成する下部材、下部スライド部材
を構成する上部材に、それぞれスライド方向に開口した
孔をもち、 両スライド部材の交差する孔中に、すべり型中間滑り部
または転がり型中間滑り部を設けることにより構成され
てなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 【請求項12−7】 請求項12−5記載の免震装置・
滑り支承において、上部スライド部材を構成する下部材
および下部スライド部材を構成する上部材が、それぞれ
二つの部材に分かれて孔を形成しており、 両スライド部材の、この二つに分かれた部材からなる交
差する孔中に、すべり型中間滑り部または転がり型中間
滑り部を設けることにより構成されてなることを特徴と
する免震装置・滑り支承。 2.11. 引抜き防止装置・滑り支承の改良 【請求項12−8】 免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との間に設けられ、 横に細長く開口したスライド孔を有する上部スライド部
材と中間部スライド部材と下部スライド部材とからな
り、 上部スライド部材と中間部スライド部材とを、中間部ス
ライド部材と下部スライド部材とを、互いに交差する方
向に、双方のスライド孔に係合し、スライドできるよう
に構成され、 かつ、上部スライド部材を構成する下部材、下部スライ
ド部材を構成する上部材のどちらか、または両方が、上
部スライド部材、下部スライド部材それぞれに対して上
下は拘束されながら、水平にスライドするように構成さ
れ、 かつ、前記上部スライド部材を免震される構造体に、下
部スライド部材を免震される構造体を支持する構造体に
設けることにより構成されてなることを特徴とする免震
装置・滑り支承。 3.滑り型免震装置・滑り支承のダンパー機能向上及び
初滑動向上 【請求項13】 免震される構造体と免震される構造体
を支持する構造体との間に設けられ、 凹面部もしくは平面部をもつ滑り面部を有する免震皿
と、それをすべるか転がるかする滑り部とを持つ免震装
置・滑り支承において、 免震皿の滑り面部の中心部の摩擦係数を小さくするか、
周辺部の摩擦係数を大きくするか、また両方を組合せ、 前記免震皿と滑り部のどちらか一方を免震される構造体
に、他方を免震される構造体を支持する構造体に設ける
ことによって構成されてなることを特徴とする免震装置
・滑り支承。 【請求項14】 凹型の滑り面部を有する免震皿と、そ
れをすべるか転がるかする滑り部とを持ち、免震皿と滑
り部のどちらか一方を免震される構造体に、他方を免震
される構造体を支持する構造体に設けるように構成され
た免震装置・滑り支承において、 免震皿の滑り面部の中心部の曲率半径を大きくするか、
周辺部の曲率半径を小さくするか、また両方を組合せる
ことによりなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 4.二重(以上)免震皿免震装置・滑り支承 4.1. 二重(以上)免震皿免震装置・滑り支承 4.1.1. 二重(以上)免震皿免震装置・滑り支承 【請求項15】下向きの平面または凹曲面で形成された
滑り面部をもった上部免震皿と、上向きの平面または凹
曲面で形成された滑り面部をもった下部免震皿とで構成
され、この上部免震皿と下部免震皿とが上下に重なり、 上部免震皿と下部免震皿の中間に上面下面ともに滑り面
部をもった1個若しくは複数個の中間免震皿が挟み込ま
れる場合もあり、 上部免震皿を免震される構造体に、下部免震皿を免震さ
れる構造体を支持する構造体に取付けることにより構成
されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 【請求項16】 前請求項記載の免震装置・滑り支承に
おいて、 免震皿の寸法が、地震による(免震皿上での)最大応答
振幅を免震皿の枚数で割った寸法と、免震される構造体
の荷重を免震皿同士で伝達できる最小限の面積が得られ
る寸法とを、足し合わせた寸法、またはそれに余裕をみ
た寸法にしてなる免震皿により構成されてなることを特
徴とする免震装置・滑り支承。 4.1.2. 引抜き防止付き三重(また三重以上の)免震皿
免震装置・滑り支承 【請求項17】 請求項15項、16項記載の上部免震
皿と中間免震皿と下部免震皿による三重免震皿免震装置
・滑り支承において、 上部免震皿と中間免震皿とが、平行する対辺同士でスラ
イド部材によって繋がれ、それと交差する方向に、中間
免震皿と下部免震皿とが、平行する対辺同士でスライド
部材によって繋がれることによって、上部免震皿と中間
免震皿と下部免震皿とが相互に連結されることを特徴と
する免震装置・滑り支承。 【請求項18】 請求項15項、16項記載の免震装置
・滑り支承において、 中間免震皿が複数個あって、それらの中間免震皿が、平
行する対辺同士で、スライド部材によって相互に繋が
れ、順次連結されてゆくことにより構成されてなること
を特徴とする免震装置・滑り支承。 【請求項18−2】 請求項15項、16項、17項、
また18項記載の免震装置・滑り支承において、 各免震皿の間に、ローラー・ボール(ベアリング)を挟
み込むことにより構成されてなることを特徴とする免震
装置・滑り支承。 4.2. 中間滑り部持ち二重(以上)免震皿免震装置・滑
り支承 4.2.1. 中間滑り部(一重) 4.2.1.1. 中間滑り部 【請求項19】 下向きの平面または凹曲面の上部免震
皿と上向きの平面または凹曲面の下部免震皿とで構成さ
れ、 上部免震皿と下部免震皿との間に、中間滑り部またはロ
ーラー・ボール(ベアリング)をもった中間滑り部また
はローラー・ボール(ベアリング)が挟み込まれ、 また、上部免震皿、下部免震皿と中間滑り部との間にロ
ーラー・ボール(ベアリング)が挟み込まれる場合もあ
り、 かつ、上部免震皿が免震される構造体に、下部免震皿が
構造体を支持する構造体に取付けられることにより構成
されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 4.2.1.2.中間滑り部(すべり型) 【請求項20】免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体との間に設けられ、 下向きの凹型滑り面部を有する上部免震皿と、 上向きの凹型滑り面部を有する下部免震皿と、 これらの免震皿の間に挟み込まれ、上部免震皿の滑り面
部と同曲率または接する曲率の凸型と下部免震皿の滑り
面部と同曲率または接する曲率の凸型とが合体した形状
の中間滑り部またはローラー・ボール(ベアリング)を
もった中間滑り部とからなり、 また、上部免震皿、下部免震皿と中間滑り部との間にロ
ーラー・ボール(ベアリング)がはさまれる場合もあ
り、 かつ、上部免震皿が免震される構造体に、下部免震皿が
免震される構造体を支持する構造体に設けられることに
より構成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支
承。 4.2.1.3. 中間滑り部(転がり型) 4.2.1.3.1.中間滑り部(平面、球面またすり鉢状免震
皿) 【請求項20−2】 免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との間に設けられ、 下向きの平面または凹型球面状またはすり鉢状の滑り面
部を有する上部免震皿と、上向きの平面または凹型球面
またはすり鉢状の滑り面部を有する下部免震皿と、これ
らの免震皿に挟まれたボールとからなり、 上部免震皿が免震される構造体に、下部免震皿が免震さ
れる構造体を支持する構造体に、設けられることにより
構成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 【請求項20−2−2】 前請求項記載のすり鉢状の免
震皿からなる免震装置・滑り支承において、 すり鉢の底が、ボールと同曲率の球面形状であり、すり
鉢はそれに接する形で形成されていることを特徴とする
免震装置・滑り支承。 【請求項20−3】 免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との間に設けられ、 下向きの平面または凹型の円柱谷面状またはV字谷面状
の滑り面部を有する上部免震皿と、上向きの平面または
凹型の円柱谷面状またはV字谷面状の滑り面部を有する
下部免震皿と、これらの免震皿に挟まれたローラー(ま
たはボール)とからなり、 上部免震皿が免震される構造体に、下部免震皿が免震さ
れる構造体を支持する構造体に設けられることにより構
成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 【請求項20−4】 前請求項記載のV字谷面状の免震
皿からなる免震装置・滑り支承において、 V字谷面の底が、免震皿に挟まれたローラーと同曲率の
形状をなしており、V字谷面はそれに接する形で形成さ
れていることを特徴とする免震装置・滑り支承。 4.2.2. 二重中間滑り部 【請求項21】 請求項20項記載の免震装置・滑り支
承において、 中間滑り部は、第一中間滑り部と第二中間滑り部とに分
かれ、 上部または下部免震皿のどちらか一方の凹型滑り面部と
同一球面率の凸型球面滑り面部をもち、且つその凸型の
反対部は凸(または凹)型球面滑り面部をもつ第一中間
滑り部と、 その反対部の凸(または凹)型球面滑り面部と同一球面
率の凹(または凸)型球面滑り面部をもち、且つその凹
(または凸)型の反対部は、上部または下部免震皿のも
う一方の凹型滑り面部と同一球面率の凸型球面滑り面部
をもつ第二中間滑り部とからなり、 この第一中間滑り部及び第二中間滑り部とが、互いに同
一球面率の球面滑り面部同士で重なりあう形で、上部及
び下部免震皿に挟みこまれることにより構成されてなる
ことを特徴とする免震装置・滑り支承。 4.2.3. 三重中間滑り部 【請求項22】 請求項20項記載の免震装置・滑り支
承において、 中間滑り部は、第一中間滑り部と第二中間滑り部と第三
中間滑り部とに分かれ、 上部または下部免震皿のどちらか一方の凹型滑り面部と
同一球面率の凸型球面滑り面部をもち、且つその凸型の
反対部は凹(または凸)型球面滑り面部をもつ第一中間
滑り部と、 その反対部の凹(または凸)型球面滑り面部と同一球面
率の凸(または凹)型球面滑り面部をもち、且つその凸
(または凹)型の反対部は凸(または凹)型球面滑り面
部をもつ第二中間滑り部と、 その反対部の凸(または凹)型球面滑り面部と同一球面
率の凹(または凸)型球面滑り面部をもち、且つその凹
(または凸)型の反対部は、上部または下部免震皿のも
う一方の凹型滑り面部と同一球面率の凸型球面滑り面部
をもつ第三中間滑り部とからなり、 この第一中間滑り部、第二中間滑り部及び第三中間滑り
部とが、それぞれ互いに同一球面率の球面滑り面部同士
で重なりあう形で、上部及び下部免震皿に挟みこまれる
ことにより構成されてなることを特徴とする免震装置・
滑り支承。 4.2.4. 復元バネ付き中間滑り部持ち二重(または二重
以上の)免震皿免震装置・滑り支承 【請求項23】 請求項19項記載の免震装置・滑り支
承において、 中間滑り部またはローラー・ボール(ベアリング)をも
った中間滑り部または保持器と、上部免震皿、下部免震
皿とが、バネ・ゴム・磁石等で繋がれることにより構成
されてなること特徴とする免震装置・滑り支承。 4.3. ローラー・ボール(ベアリング)入り二重(以
上)免震皿免震装置・滑り支承 【請求項24】 請求項15項、16項、17項、18
項、23項記載の免震装置・滑り支承において、 上部免震皿と、単数または複数の中間免震皿と、下部免
震皿とが重なり合う各層の間に、ローラー・ボール(ベ
アリング)が挟まれることにより構成されてなることを
特徴とする免震装置・滑り支承。 4.4. シールまた防塵カバー付き二重(以上)免震皿免
震装置・滑り支承 【請求項24−2】 請求項15項、16項、17項、
18項、19項、23項、24項記載の免震装置・滑り
支承において、 二重(または二重以上の)免震皿の側面の周囲が、防塵
カバーまたは中小地震程度の揺れを許容するシールで密
閉されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 5.重力復元型免震装置 5.1. 重力復元型一重免震皿免震装置・滑り支承の滑り
部の改良 5.1.1. 中間滑り部 【請求項25】 凹型球面形状の滑り面部を有する免震
皿と、 この免震皿の凹型滑り面部と同一球面率の凸型球面滑り
面部をもち、この凸型の反対部に凹(または凸)型球面
滑り面部を有する中間滑り部またはローラー・ボール
(ベアリング)をもった中間滑り部または保持器と、 この中間滑り部またはローラー・ボール(ベアリング)
をもった中間滑り部または保持器の凹(または凸)型球
面滑り面部と同一球面率の凸(または凹)型球面滑り面
部をもつ滑り部とからなり、 中間滑り部が、免震皿と滑り部との間に挟み込まれ、 かつ、免震皿と滑り部のうち、一方を免震される構造体
に、もう一方を、免震される構造体を支持する構造体に
設けることにより構成されてなることを特徴とする免震
装置・滑り支承。 5.1.2. 二重中間滑り部 【請求項26】 凹型球面滑り面部を有する免震皿と、 免震皿の凹型と同一球面率の凸型球面滑り面部をもち、
この凸型球面滑り面部の反対部は凹(または凸)型球面
滑り面部を有する第二中間滑り部またはローラー・ボー
ル(ベアリング)をもった第二中間滑り部と、 この反対部の凹(または凸)型球面滑り面部と同一球面
率の凸(または凹)型球面滑り面部をもち、この凸(ま
たは凹)型球面滑り面部の反対部は凹(または凸)型球
面滑り面部をもつ第一中間滑り部またはローラー・ボー
ル(ベアリング)をもった第一中間滑り部と、 この第一中間滑り部のこの凹(または凸)型球面滑り面
部と同一球面率の凸(または凹)型球面滑り面部をもつ
滑り部とからなり、 この第一中間滑り部及び第二中間滑り部とが、互いに同
一球面率の球面滑り面部同士で重なりあう形で、免震皿
と滑り部との間に挟み込まれ、 かつ、免震皿と滑り部のうち、一方を免震される構造体
に、もう一方を免震される構造体を支持する構造体に設
けることにより構成されてなることを特徴とする免震装
置・滑り支承。 5.2. 滑り部垂直変位吸収型の重力復元型一重免震皿免
震装置・滑り支承 【請求項27】 凹形状滑り面部を有する免震皿と、そ
の凹形状滑り面部を滑走しうる滑り部とを有し、 滑り部を挿入する筒の中に、バネ・ゴム・磁石等が挿入
され、筒外に滑り部が突き出る形で構成され、 かつ、前記免震皿と滑り部を挿入する筒のうち、どちら
か一方を免震される構造体に、もう一方を免震される構
造体を支持する構造体に設けることにより構成されてな
ることを特徴とする免震装置・滑り支承。 5.3. 縁切り型垂直変位吸収重力復元型免震装置・滑り
支承 【請求項28】 凹形状滑り面部を有する免震皿と、そ
の凹形状滑り面部を滑走しうるローラー・ボール(ベア
リング)または滑り部とからなり、 前記免震皿とローラー・ボール(ベアリング)または滑
り部のどちらか一方が、免震される構造体に、もう一方
が免震される構造体を支持する構造体に、垂直方向はス
ライドし、水平方向は拘束されているスライド装置によ
って、設けられることにより構成されてなることを特徴
とする免震装置・滑り支承。 5.4. 新重力復元型免震装置 【請求項29】 免震される構造体から吊材等で吊され
た重りが、免震される構造体を支持する構造体または基
礎に設けられた貫通口を経由して、その下に設置される
ことにより構成されてなることを特徴とする免震復元装
置。 【請求項30】 前請求項記載の免震装置において、 重りと貫通口との間に、バネ(空気バネ含む)・ゴム・
磁石等を付加してなることを特徴とする免震復元装置。 【請求項31】 請求項29項、30項記載の免震復元
装置において、重りまたは吊材またはこれらの延長物
に、それを固定する装置が設置されることにより、免震
される構造体と免震される構造体を支持する構造体とが
固定されるように構成されてなることを特徴とする免震
装置。 6.垂直免震装置 6.1. 滑り部垂直変位吸収型の垂直免震装置・滑り支承 【請求項32】 凹形状滑り面部または平面形状滑り面
部を有する免震皿と当該免震皿の滑り面部を滑走しうる
滑り部からなる免震装置・滑り支承において、 滑り部を挿入する筒の中に、バネ・ゴム・磁石等が挿入
され、滑り部が下部に突き出る形で構成され、 かつ、前記免震皿と滑り部を挿入する筒のどちらか一方
を免震される構造体に、もう一方を免震される構造体を
支持する構造体に設けることにより構成されてなること
を特徴とする免震装置・滑り支承。 6.2. 垂直免震付き引抜き防止装置(復元付き含む) 【請求項32−2】 上部スライド部材と下部スライド
部材とが、互いに交差する方向に係合し、スライドでき
るように構成され、 かつ、上部スライド部材と免震される構造体の間、ま
た、下部スライド部材と免震される構造体を支持する構
造体との間の、片方または両方に、垂直方向に弾性のあ
るバネ(空気バネを含む)・ゴム・磁石等を設置し、 かつ、前記上部スライド部材を、免震される構造体に、
下部スライド部材を、免震される構造体を支持する構造
体に設けることにより構成されてなることを特徴とする
免震装置・滑り支承。 6.3. 各層・各階ごとの垂直免震装置 【請求項32−3】 免震される構造体の基部に水平免
震装置・滑り支承が装備され、 免震される構造体に、何階単位かの層単位、または階単
位で、垂直免震装置が装備されることによりなることを
特徴とする免震構造。 6.4. 引張材による垂直免震装置 【請求項32−4】 免震される構造体の柱または梁ま
たは基礎等の支持材から、三方向以上に、途中にバネ・
ゴム・磁石等が設けられた引張材、またはバネ・ゴム・
磁石等を使わない引張材を張り、 その引張材の他端を、免震される構造体を支持する構造
体または基礎の、圧縮部材等により構成された多角形の
各頂点で支えることにより構成されてなることを特徴と
する免震構造。 7.免震による地震発電装置 【請求項33】 免震機構を使用して、地震により発電
を行うことを特徴とする地震発電装置。 7.1. 免震による地震発電装置 1) ピン型 【請求項33−1】 凹形状の挿入部と当該挿入部に挿
入されたピンとを有し、挿入部とピンのうち、一方を免
震される構造体または免震される重りに、もう一方を免
震される構造体を支持する構造体に設け、 地震時に、このピンが、凹形状の挿入部に沿って上り下
がりし、それに従って回転子が回転することにより、発
電を行うように構成されてなることを特徴とする免震に
よる地震発電装置。 2) ラックと歯車型 【請求項33−2】 ラックと、ラックにより回転する
歯車のうち、一方を免震される構造体または免震される
重りに、もう一方を免震される構造体を支持する構造体
に設け、 地震時に、この歯車が、ラックによって回転し、その回
転により、発電を行うように構成されてなることを特徴
とする免震による地震発電装置。 7.2. 地震発電装置型地震センサー 【請求項33−3】請求項33項〜33−2項記載の免
震による地震発電装置を使用して、センサーを構成して
なることを特徴とする地震センサー。 8.固定装置 8.1. 地震作動型装置(一般型) 【請求項35】免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する固定
装置において、 ある一定以上の地震加速度の時にのみ、免震される構造
体と免震される構造体を支持する構造体との固定を解除
するように構成されてなることを特徴とする地震作動型
固定装置。 8.1.1. 剪断ピン型固定装置 【請求項36】免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体とを繋ぐ形で固定ピン等の係合部材が設
置され、免震される構造体と免震される構造体を支持す
る構造体とを固定して風揺れ等を防止する固定装置にお
いて、 地震時に、一定以上の地震力により固定ピン等の係合部
材が折れるか切れるかすることにより、免震される構造
体と免震される構造体を支持する構造体との固定を解除
するように構成されてなることを特徴とする剪断ピン型
固定装置。 8.1.2. 地震センサー(振幅)装置装備型固定装置 (1) 一般 【請求項35−2】免震される構造体と免震される構造
体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する
固定装置において、 重りとそれを定位置に戻すバネ・ゴム・磁石等からなる
装置、 重り(滑り部)とそれを定位置に戻し且つそれが滑る球
面すり鉢型等の免震皿からなる装置、 重りとそれを振り子として支持する部材とからなる装置
等の、地震力によってこの重りが振動する地震センサー
振幅装置、または電気式振動計等の地震センサー(地震
センサー振幅装置および地震センサーを地震センサー
(振幅)装置という)によって、 ある一定以上の地震加速度にのみ、免震される構造体と
免震される構造体を支持する構造体との固定を解除する
ように構成されてなることを特徴とする地震センサー
(振幅)装置装備型固定装置。 (2) 地震発電装置による地震センサー装備型 【請求項35−3】免震される構造体と免震される構造
体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する
固定装置において、 請求項33−3項記載の地震センサーによって、ある一
定以上の地震加速度にのみ、免震される構造体と免震さ
れる構造体を支持する構造体との固定を解除するように
構成されてなることを特徴とする地震センサー装備型固
定装置。 8.1.2.1. 吊材切断型 【請求項37】重りとそれを定位置に戻すバネ・ゴム・
磁石等とからなる装置、 重り(滑り部)とそれが滑ることにより定位置に戻る球
面すり鉢型等の免震皿とからなる装置、 重りとそれを振り子として支持する部材とからなる装置
等の、地震力によってこの重りが振動する地震センサー
振幅装置、または電気式振動計等の地震センサー(地震
センサー振幅装置および地震センサーを地震センサー
(振幅)装置という)をもち、 この地震センサー振幅装置の重りまたはそれに連動され
た部材、または地震センサーにより作動するモーターま
たは電磁石等の作動部材に、刃が付き、その先に、免震
される構造体と免震される構造体を支持する構造体とを
固定する固定ピンを支えている吊材があり、 地震時にその加速度がある一定以上の大きさになると、 地震センサー振幅装置の重りの振幅が大きくなることに
よって、または地震センサーの指令からのモーターまた
は電磁石等の作動によって、その刃が、吊材に当たり、
吊材を切断し、 免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
とを固定する固定ピンを解除するように構成されてなる
ことを特徴とする吊材切断型地震センサー(振幅)装置
装備型固定装置。 8.1.2.2. 間接方式(ロック解除型) 8.1.2.2.1. 基本形 【請求項38】免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する固定
装置において、 地震時以外は、固定装置の作動部をロックするロック部
材が働いて固定装置はロックされ、風揺れ等を防止する
固定装置において、 重りとそれを定位置に戻すバネ・ゴム・磁石等からなる
装置、 重り(滑り部)とそれを定位置に戻し且つそれが滑る球
面すり鉢型等の免震皿からなる装置、 重りとそれを振り子として支持する部材とからなる装置
等の、地震力によってこの重りが振動する地震センサー
振幅装置、または電気式振動計等の地震センサー(地震
センサー振幅装置および地震センサーを地震センサー
(振幅)装置という)をもち、前記ロック部材と接続さ
れ、連動し、 地震時にその加速度がある一定以上の大きさになると、 地震センサー振幅装置の重りの振幅がある一定以上の大
きさになり、重りにより直接またはそれに連動された部
材によって、または地震センサーにより作動するモータ
ーまたは電磁石等の作動部材によって、固定装置のロッ
ク部材が解除され、免震される構造体と免震される構造
体を支持する構造体との固定が解除されるように構成さ
れてなることを特徴とする地震センサー振幅装置装備型
固定装置。 【請求項38−1】固定ピンの挿入部と固定ピンのう
ち、一方を免震される構造体に、もう一方を免震される
構造体を支持する構造体に設け、免震される構造体と免
震される構造体を支持する構造体とを、挿入部に固定ピ
ンを挿入することよって固定し、地震時以外は、固定ピ
ンに、固定ピンをロックするロック部材が働いて風揺れ
等を防止する固定装置において、 重りとそれを定位置に戻すバネ・ゴム・磁石等からなる
装置、 重り(滑り部)とそれを定位置に戻し且つそれが滑る球
面すり鉢型等の免震皿からなる装置、 重りとそれを振り子として支持する部材とからなる装置
等の、地震力によってこの重りが振動する地震センサー
振幅装置、または電気式振動計等の地震センサー(地震
センサー振幅装置および地震センサーを地震センサー
(振幅)装置という)と、前記ロック部材とが接続さ
れ、連動し、 地震時にその加速度がある一定以上の大きさになると、 地震センサー振幅装置の重りの振幅がある一定以上の大
きさになり、重りにより直接またはそれに連動された部
材によって、または地震センサーにより作動するモータ
ーまたは電磁石等の作動部材によって、 固定ピンのロック部材を外し、免震される構造体と免震
される構造体を支持する構造体との固定が解除されるよ
うに構成されてなることを特徴とする地震センサー(振
幅)装置装備型固定装置。 1) ロック部材(ロックピン)方式 【請求項38−2】請求項38項、38−1項記載の地
震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、 固定ピン等の固定装置の作動部にロック部材が係合する
ことにより、固定ピン等の固定装置の作動部のロックを
なして構成されることを特徴とする地震センサー(振
幅)装置装備型固定装置。 2) ロック弁方式 【請求項38−3】請求項38項、38−1項記載の、
地震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、 筒中を、液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドするピ
ストン状部材をもった固定ピン等の固定装置の作動部を
有し、 この筒の端と端とを繋ぐ管か、ピストン状部材に開いて
いる孔か、またはその両方に、ロック弁が設けられてお
り、 通常は、そのロック弁が閉まっていることにより、固定
装置がロックされ、固定装置の固定が行われ、 免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
との固定がなされており、 一定以上の地震力が働くと、地震センサー(振幅)装置
と連動して、そのロック弁が開くことにより、固定装置
のロックが解除され、固定装置の固定の解除が行われ、 免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
との固定の解除がなされるように構成されてなることを
特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。 3)地震発電装置型地震センサー装備型 【請求項38−4】請求項33項〜33−3項記載の地
震発電装置を使用した地震センサーを装備した請求項3
8項、38−1項記載の地震センサー(振幅)装置装備
型固定装置において、 地震時以外は、固定装置のロック部材が働いて固定装置
はロックされ、風揺れ等を防止する固定装置において、 ロック部材は、前記地震センサーと接続され、連動し、 地震時に、地震センサーの発電量が一定値に達すると、
モーターまたは電磁石等により、固定装置のロック部材
が解除され、免震される構造体と免震される構造体を支
持する構造体との固定が解除されるように構成されてな
ることを特徴とする地震センサー装備型固定装置。 8.1.2.2.2. 電気等による自動復元型 【請求項39】請求項38項〜38−4項記載の地震セ
ンサー(振幅)装置装備型固定装置において、 地震後、地震センサー振幅装置の作動、または地震セン
サーの指令によって、固定ピン等の固定装置の作動部を
自動的に元の位置に戻す装置が設けられていることを特
徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。 8.1.2.2.3. 地震力による自動復元型 【請求項41】請求項38−1項〜38−4項、42項
〜44項記載の地震センサー(振幅)装置装備型の固定
ピン型固定装置において、 固定ピンの挿入部が、すり鉢形状・球面形状等の凹形状
をなしていることを特徴とする地震センサー(振幅)装
置装備型固定装置。 8.1.2.2.4. 応用形 1) ロック部材が地震センサー振幅装置の重り型 【請求項42】請求項38〜41項、43〜44項記載
の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、 固定装置をロックするロック部材が、地震センサー振幅
装置の重りを兼ねていることを特徴とする地震センサー
振幅装置装備型固定装置。 2) 二段以上ロック方式 【請求項43】請求項38〜42、43−2〜44項記
載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置におい
て、 固定ピン等の固定装置の作動部をロックする第一のロッ
ク部材、この第一のロック部材をロックする第二のロッ
ク部材、・・・のようにロック部材を二段以上にし、最
後のロック部材を地震センサー(振幅)装置に接続し、
連動するように構成されてなることを特徴とする地震セ
ンサー(振幅)装置装備型固定装置。 3) 二重以上ロック方式 【請求項43−2】請求項38〜43、44項記載の地
震センサー(振幅)装置装備型固定装置において、 固定ピン等の固定装置の作動部をロックするロック部材
を二個以上設け、またそれぞれのロック部材について地
震センサー(振幅)装置と接続し、連動させることを特
徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。 4) 遅延器付き 【請求項44】請求項41項〜43−2項記載の地震セ
ンサー(振幅)装置装備型固定装置において、 請求項53−8項〜53−8−6項記載のような遅延器
が装備され、 固定ピン等の固定装置の作動部が解除されるときは速や
かに、固定状態に復するときは緩やかに行われるように
構成されてなることを特徴とする地震センサー(振幅)
装置装備型固定装置。 8.1.2.3. 直接方式(自動制御型固定装置) (1) 一般 【請求項47】請求項35−2項記載の地震センサー
(振幅)装置装備型固定装置において、 固定ピン等の固定装置の作動部に、自動制御装置を設け
たもので、 地震時、地震センサー振幅装置の作動、または地震セン
サーの指令によって、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との固定を解除し、地震後、固定
を行うことを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備
型固定装置。 (2) 地震発電装置による地震センサー装備型 【請求項47−2】請求項35−2項記載の地震センサ
ー(振幅)装置装備型固定装置において、 固定ピン等の固定装置の作動部に、自動制御装置を設け
たもので、 地震時、請求項33−3項記載の地震センサーによっ
て、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体との固定を解除し、地震後、固定を行うことを特徴
とする地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。 8.1.2.4. 地震センサー(振幅)装置 8.1.2.4.1. 地震センサー(振幅)装置 8.1.2.4.2. 地震センサー(振幅)装置の設置場所 8.1.2.4.3. 地震センサー(振幅)装置の設計 (1) 地震センサー(振幅)装置の周期 【請求項49−2】 請求項35−2項〜47−2項記
載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置におい
て、地震センサー(振幅)装置の重り等のセンサー部の
周期を、それが設置される構造体の建てられる敷地の地
盤の固有周期に、ほぼ合わせることにより構成されてな
ることを特徴とする地震センサー(振幅)装置装備型固
定装置。 【請求項49−2−2】 請求項49−2記載の地震セ
ンサー振幅装置装備型固定装置の重りにおいて、その重
りの廻りに重りの衝突を受ける周囲材を設け、周囲材に
固定装置に繋がるワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド
等を繋げることにより構成されてなることを特徴とする
地震センサー(振幅)装置装備型固定装置。 【請求項49−2−3】 請求項49−2記載の地震セ
ンサー振幅装置装備型固定装置の重りにおいて、その重
りを複数個設け(それぞれの固有周期を変え)ることに
より構成されてなることを特徴とする地震センサー(振
幅)装置装備型固定装置。 (2) 全方向感度 【請求項49−3】 請求項35−2項〜49−2記載
の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、 地震センサー振幅装置の重りの上または下に、固定装置
と繋がるワイヤー・ロープ・ケーブル等を結合し、 その重りの直上または直下の地震センサー振幅装置本体
に(もしくはその内部あるいは外部に)、すり鉢状また
はラッパ形状の孔を形成し、重りにつながるワイヤー・
ロープ・ケーブル等をそこに通すことで、全方向に対し
て同等の引抜力または圧縮力の伝達を可能にすることに
より構成されてなることを特徴とする地震センサー(振
幅)装置装備型固定装置。 (3) 増幅器付き地震センサー振幅装置(その1) 【請求項49−4】 請求項35−2項〜49−3項記
載の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、 梃子・滑車・歯車等を採用して、固定装置のロック部材
に繋がるワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッドまたはレ
リーズ等の引張される長さまたは圧縮される長さを増幅
するように構成されてなることを特徴とする地震センサ
ー(振幅)装置装備型固定装置。 (4) 増幅器付き地震センサー振幅装置(その2) 【請求項49−5】請求項35−2項〜49−4項記載
の地震センサー振幅装置装備型固定装置において、 免震皿上に乗せた地震センサー振幅装置の重り(重力復
元型)を、よく転がることのできる形状とし、この重り
の上部に球面またはすり鉢等の凹形状の挿入部を設け、
(変位増幅のための)梃子の力点が挿入され、この梃子
の支点は重りの直上にあり、作用点はさらにその延長線
上にあってワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等が連
結され、このことにより、地震時に梃子の作用点には、
重りの変位分と、重り(と凹形状挿入部)の回転が与え
る変位分とを、梃子が増幅した変位が生じ、連結される
ワイヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等に伝えられるた
め、地震センサー振幅装置の作動感度を高めるように構
成されてなることを特徴とする地震センサー(振幅)装
置装備型固定装置。 8.1.3. 連動作動型固定装置 8.1.3.1.連動作動型固定装置 【請求項49−6】 請求項36項記載の一定以上の地
震力により固定ピンが折れるか切れるかする剪断ピン型
固定装置を含む、2つ以上の固定装置において、 剪断ピン型固定装置の固定ピンと、他の固定ピン等の固
定装置の作動部をロックするロック部材とが、相互にワ
イヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等で繋がれており、 地震時に、地震力によって剪断ピン型固定装置の固定ピ
ンが折れるか切れるかすると、ワイヤー・ロープ・ケー
ブル・ロッド等で連動して、他の固定装置の前記ロック
部材が解除され、各固定装置が同時に解除され、 免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
との固定を解除するように構成されてなることを特徴と
する連動作動型固定装置。 8.1.3.2.連動作動型固定装置 【請求項49−7】請求項38項、38−1項記載の、
地震センサー(振幅)装置装備型固定装置を含む、2つ
以上の固定装置において、 各固定装置をロックする機能をもったロック部材が、ワ
イヤー・ロープ・ケーブル・ロッド等またはレリーズ等
で相互に連結されており、 地震時に、(地震力によって重りが振動する)地震セン
サー振幅装置がロック部材の一つを作動させると、各ロ
ック部材が連動して、それぞれの固定装置を同時に解除
し、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体との固定を解除するように構成されてなることを特
徴とする連動作動型固定装置。 8.1.3.3.連動作動型固定装置 【請求項49−8】請求項38項、38−1項記載の、
地震センサー(振幅)装置装備型固定装置を含む、2つ
以上の固定装置において、 端部に各固定装置をロックする機能をもった(枝分かれ
していない部材、三つ又、四つ又、またそれ以上にわか
れた)ロック部材が、可動するように取付けられてお
り、 地震時に、地震力によって重りが振動する地震センサー
振幅装置がこのロック部材を可動方向に作動させ、それ
により各端部のロック機能が、それぞれの固定装置を同
時に解除して、免震される構造体と免震される構造体を
支持する構造体との固定を解除するように構成されてな
ることを特徴とする連動作動型固定装置。 8.1.3.4.連動作動型固定装置 【請求項49−9】請求項38項、38−1項記載の、
地震センサー(振幅)装置装備型固定装置を含む、2つ
以上の固定装置において、 端部に各固定装置をロックする機能をもった(枝分かれ
していない部材、三つ又、四つ又、またそれ以上にわか
れた)ロック部材が、中心を軸として回転できる様に取
付けられており、 地震時に、地震力によって重りが振動する地震センサー
振幅装置が、このロック部材を回転させ、それにより各
端部のロック機能が、それぞれの固定装置を同時に解除
して、免震される構造体と免震される構造体を支持する
構造体との固定を解除するように構成されてなることを
特徴とする連動作動型固定装置。 8.1.3.5.連動作動型固定装置 (2) 電気で固定ピンのロックのみが解除されるもの 【請求項49−10】請求項38項、38−1項記載の
地震センサー(振幅)装置装備型固定装置を、1個また
は複数個もった固定装置において、 それぞれの固定ピン等の固定装置の作動部をロックする
ロック部材が、一個の地震センサーからの電気信号によ
り、同時に作動するように構成されてなることを特徴と
する固定装置。 8.2. 風作動型固定装置 【請求項49−11】免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止す
る固定装置において、 ある一定以上の風圧時にのみ、免震される構造体と免震
される構造体を支持する構造体とを固定し、風揺れ等を
防止するように構成されてなることを特徴とする風セン
サー装備型固定装置。 8.2.1. 風センサー装備型固定装置(一般型(直接方式
含む)) 【請求項50】 免震される構造体と免震される構造体
を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する固
定装置において、 風センサーにより作動する固定装置によって、ある一定
以上の風圧時にのみ、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定し、風揺れ等を防止する
ように構成されてなることを特徴とする風センサー装備
型固定装置。 (1) 直接方式(一般型に含む) (2) 間接方式 a) 一般 【請求項50−1】免震される構造体と免震される構造
体を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する
固定装置において、 風センサー等で一定以上の風圧を感知すると、固定装置
の作動部をロックするロック部材を働かせて固定装置を
ロックし、免震される構造体と免震される構造体を支持
する構造体とを固定するように構成されてなることを特
徴とする風センサー装備型固定装置。 b) 固定ピン型の場合 【請求項50−1−2】固定ピンの挿入部と固定ピン
の、どちらか一方を免震される構造体に、もう一方を免
震される構造体を支持する構造体に設け、挿入部に固定
ピンを挿入することよって、免震される構造体と免震さ
れる構造体を支持する構造体とを、固定して、風揺れ等
を防止する固定装置において、 風センサー等で一定以上の風圧を感知すると、固定ピン
をロックするロック部材を働かせて固定ピンをロック
し、免震される構造体と免震される構造体を支持する構
造体とを固定するように構成されてなることを特徴とす
る風センサー装備型固定ピン型固定装置。 c) 地震力による自動復元型 【請求項50−1−3】請求項50−1−2項記載の風
作動型固定ピン型固定装置において、 固定ピンの挿入部が、すり鉢形状・球面形状等の凹形状
をなしていることを特徴とする風センサー装備型固定ピ
ン型固定装置。 1) ロック弁方式 【請求項50−2】請求項50−1−2項〜50−1−
3項記載の、ロック部材がロック弁をなす風作動型固定
ピン型固定装置において、 固定ピンを支持する筒中を、液体・気体等をほぼ漏らさ
ずにスライドするピストン状部材をもった固定ピンを有
し、 この筒の端と端とを繋ぐ管か、ピストン状部材に開いて
いる孔か、またはその両方に設けたロック弁が設けられ
ており、 風センサー等で一定以上の風圧を感知すると、そのロッ
ク弁が閉じることにより、 固定ピンのロックを行って、免震される構造体と免震さ
れる構造体を支持する構造体とを固定するように構成さ
れてなることを特徴とする風作動型固定ピン型固定装
置。 2) ロックピン方式 【請求項50−3】請求項50−1項〜50−1−3項
記載の風作動型固定装置において、 固定ピン等の固定装置の作動部にロック部材が係合する
ことにより、固定ピン等の固定装置の作動部のロックが
されるように構成されてなることを特徴とする風センサ
ー装備型固定装置。 8.2.5. 風力発電機型風センサー装備型固定装置 (1) 一般型(直接方式含む) 【請求項51−7】請求項50項記載の風作動型固定装
置において、 一定以上の風圧になると、風力発電機の発電電圧が、固
定装置を作動させるのに必要な電圧以上となり、固定装
置を作動させて、免震される構造体と免震される構造体
を支持する構造体とを固定するように構成されてなるこ
とを特徴とする風センサー装備型固定装置。 (2) 間接方式 【請求項51−8】請求項50−1項〜50−3項記載
の風作動型固定装置において、 一定以上の風圧になると、風力発電機の発電電圧が、固
定ピン等の固定装置の作動部をロックするロック部材を
作動させるのに必要な電圧以上となり、ロック部材を作
動させて、固定ピン等の固定装置の作動部をロックし、
免震される構造体と免震される構造体を支持する構造体
とを固定するように構成されてなることを特徴とする風
センサー装備型固定装置。 8.3. 固定装置の設置位置とリレー連動作動型固定装置 8.3.1. 一般 【請求項52】 免震される構造体と免震される構造体
を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する固
定装置において、 免震される構造体の重心(重心及び免震される構造体の
各立面の図心からくる平面上の中心を勘案したもの、以
下「重心」と言う)位置またはその近傍に設置されてな
ることを特徴とする固定装置。 8.3.2. 2個以上の固定装置の設置 (1) 重りをできるだけ重くした、増幅器付き地震センサ
ー(振幅)装置の採用 (2) 固定装置(敏感型・鈍感型)の設置による 【請求項53】 免震される構造体と免震される構造体
を支持する構造体とを固定して、風揺れ等を防止する複
数設置の固定装置において、 免震される構造体の重心位置またはその近傍以外の周辺
位置に、重心位置またはその近傍に比べて地震時に解除
されやすい固定装置を、 免震される構造体の重心位置またはその近傍に、周辺位
置のものに比べて地震時に解除されにくい固定装置を設
置されてなることを特徴とする固定装置。 8.3.3. リレー連動作動型固定装置 8.3.3.1. 地震作動型固定装置の場合 【請求項53−2】 免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定して風揺れ等を防止し、
地震時に固定が解除される連動作動型固定装置におい
て、 そのうち少なくとも一本の固定装置(リレー末端固定装
置)は、免震される構造体の重心位置またはその近傍
に、他の固定装置(リレー中間固定装置)は、周辺位置
に設置され、 地震時にこれらの固定装置が順次解除される際に、前記
重心位置またはその近傍に設置された固定装置が最後に
解除されるように構成されてなることを特徴とするリレ
ー連動作動型固定装置。 【請求項53−3】 免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを固定して風揺れ等を防止し、
地震時に固定が解除され、地震後に、再び固定される連
動作動型固定装置において、 そのうち少なくとも一本の固定装置(リレー末端固定装
置)は、免震される構造体の重心位置またはその近傍
に、他の固定装置(リレー中間固定装置)は、周辺に設
置され、 地震時にこれらの固定装置が順次解除され、地震終了後
にこれらの固定装置が順次解除される際に、前記重心位
置またはその近傍に設置された固定装置が最初に固定さ
れるように構成されてなることを特徴とするリレー連動
作動型固定装置。 8.3.3.1.1. リレー中間固定装置 8.3.3.1.1.1. リレー中間固定装置(一般) 【請求項53−4】請求項53−2項、53−3項記載
のリレー中間固定装置において、 地震センサー(振幅)装置と直接繋がるリレー中間固定
装置をリレー第1中間固定装置、直接繋がらないリレー
中間固定装置をリレー第2以降中間固定装置とし、 リレー第1中間固定装置には、請求項38項〜44項記
載の地震センサー(振幅)装置装備型固定装置が使用さ
れ、 各リレー中間固定装置は、ロック部材の装備に加え、 地震時に固定装置の作動を次のリレー(中間、末端)固
定装置のロック部材に伝え、連動させてロック部材によ
り固定装置を解除させる連動機構を持っており、 リレー第1中間固定装置のロック部材は、地震センサー
(振幅)装置に、 リレー第2以降中間固定装置のロック部材は、直前のリ
レー中間固定装置の連動機構に、連動するように構成さ
れてなることを特徴とするリレー連動作動型固定装置。 8.3.3.1.1.2. リレー中間固定装置(増幅器付) 【請求項53−5】 請求項53−4項記載のリレー中
間固定装置の連動機構において、 梃子・滑車・歯車等を採用し、次のリレー(中間、末
端)固定装置のロック部材へ繋がるワイヤー・ロープ・
ケーブル・ロッドまたはレリーズ等の引張長さまたは圧
縮長さが、増幅されるように構成されてなることを特徴
とする固定装置。 8.3.3.1.2. リレー末端固定装置の場合 【請求項53−6】 請求項53−2項、53−3項記
載のリレー末端固定装置において、 リレー末端固定装置をロックするロック部材が複数個あ
り、 この複数個のロック部材は、直前のリレー中間固定装置
の連動機構(請求項53−4項、53−5項記載の連動
機構)と、それぞれ個々に連結されており、 地震時に、各ロック部材がそれぞれ解除されるが、これ
らのロック部材が全て解除されない限り、当該リレー末
端固定装置のロックは解除されないように構成されてな
ることを特徴とする固定装置。 8.3.3.1.3. 遅延器の設置 8.5. 遅延器 1) 一般 【請求項53−7】固定装置または53−2項〜53−
6項記載の固定装置において、 解除されたロック部材の戻りを遅延する遅延器を、固定
ピン等の固定装置の作動部に設けるか、 ロック部材と、地震センサー振幅装置の重りまたは地震
センサーにより作動するモーターまたは電磁石等の作動
部材または直前のリレー中間固定装置の連動機構との間
に設けることにより構成されてなることを特徴とする固
定装置。 2)油空圧シリンダー式 【請求項53−8】 前請求項記載の遅延器において、 筒とスライドするピストン状部材から構成され、 筒中の液体・気体等をほぼ漏らさずにスライドするピス
トン状部材がその筒に挿入され、その外にピストン状部
材の先端が突き出ており、さらに、この筒の端と端とは
管で繋がれており、 このピストン状部材にはこの管との開口面積の差をもた
せた孔が設けられ、この管またはピストン状部材の孔の
うち開口面積の大きい方に、ピストン状部材が筒中へ引
き込まれる時に開き、それ以外は閉じている弁が付けら
れており、 さらに、重力が、または筒の中にバネ・ゴム・磁石等を
入れ、そのバネ・ゴム・磁石等が、このピストン状部材
を筒外に押出す役割をする場合もあり、 また、この筒と前記管とは潤滑油等で満たされている場
合もあり、 この弁の性格と、前記管とピストン状部材の孔のうち開
口面積の小さい方を絞ることにより、 前記ピストン状部材は、筒の中に入る方向では、速やか
であり、出る方向では、遅延されるようになっており、 固定装置の場合には、 この遅延器のピストン状部材を、固定ピン等の固定装置
の作動部とするか、または、この遅延器のピストン状部
材を、固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置
の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動
するモーターまたは電磁石等の作動部材との間で繋ぐか
し、 リレー連動作動型固定装置の場合には、 この遅延器のピストン状部材を、リレー連動作動型固定
装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に
振動する重りまたは地震センサーにより作動するモータ
ーまたは電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固
定装置の連動機構との間で繋ぎ、 その繋ぎ方が、遅延器の筒の中へ、ピストン状部材が入
り込む方向が、ロック部材の外れる方向(解除方向)と
なるようにすることにより構成されてなることを特徴と
する遅延器。 【請求項53−8−1】請求項53−7項記載の遅延器
において、 筒とスライドするピストン状部材から構成され、 筒中の気体をほぼ漏らさずにスライドするピストン状部
材が、その筒に挿入され、その外にピストン状部材の先
端が突き出ており、 この筒には気体が筒中から出る孔と筒中へ入る孔が設け
られており、 出る孔には、筒中から気体が出る時には開き、それ以外
は閉じる弁が付けられており、 さらに、重力が、または筒の中にバネ・ゴム・磁石等を
入れた場合はそのバネ・ゴム・磁石等がこのピストン状
部材を筒外に押出す役割をする場合もあり、 この弁の性格と、気体が筒中へ入る孔の開口面積を絞る
ことにより、 前記ピストン状部材は、筒の中に入る方向では、速やか
であり、出る方向では、遅延されるようになっており、 固定装置の場合には、 この遅延器のピストン状部材を、固定ピン等の固定装置
の作動部とするか、または、この遅延器のピストン状部
材を、固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置
の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動
するモーターまたは電磁石等の作動部材との間で繋ぐか
し、 リレー連動作動型固定装置の場合には、 この遅延器のピストン状部材を、リレー連動作動型固定
装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に
振動する重りまたは地震センサーにより作動するモータ
ーまたは電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固
定装置の連動機構との間で繋ぎ、 その繋ぎ方が、遅延器の筒の中へ、ピストン状部材が入
り込む方向が、ロック部材の外れる方向(解除方向)と
なるようにすることにより構成されてなることを特徴と
する遅延器。 3)機械式 a) ガンギ車式 【請求項53−8−2】請求項53−7項記載の遅延器
において、 ガンギ車とアンクル及びラックとから構成され、 ラックはその移動によりガンギ車を回転させるようにな
っており、 アンクルはガンギ車の回転に対しある方向については抵
抗とならず、逆の方向については抵抗となって回転の速
度を調節するようになっており、 またこれらの機構は歯車等の連動機構を介して間接に組
み合わされている場合もあり、 このガンギ車とアンクル及びラックによる機構の性質に
より、 ラックは、力を受けた場合、ある方向には抵抗なく移動
できるが、逆の方向には移動の速度が遅延されるように
なっており、 固定装置の場合には、 この遅延器のラックを、固定ピン等の固定装置の作動部
に設けるか、 または、この遅延器のラックを、固定装置のロック部材
と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまた
は地震センサーにより作動するモーターまたは電磁石等
の作動部材との間で繋ぐかし、 リレー連動作動型固定装置の場合には、 この遅延器のラックを、リレー連動作動型固定装置のロ
ック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する
重りまたは地震センサーにより作動するモーターまたは
電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の
連動機構との間で繋ぎ、 その繋ぎ方が、ラックが抵抗なく移動できる方向が、ロ
ック部材の外れる方向(解除方向)となるようにするこ
とにより構成されてなることを特徴とする遅延器。 b) ラチェット式(重量式重量抵抗型、水車式・風車式
粘性抵抗型) 【請求項53−8−3】請求項53−7項記載の遅延器
において、 歯車とラック(及び水車(風車)等の装置)とから構成
され、 歯車とラックとは、ラックの移動の方向により、ある方
向に対しては歯車とラックの歯が噛み合わず、ラックは
自由に移動でき、逆の方向に対しては歯が噛み合って、
ラックの移動により歯車が回転するような機構になって
おり、 また歯が噛み合って歯車が回転するとき、重量式重量抵
抗型においては、ラックの移動に対して歯車の自重が抵
抗となり、 水車式・風車式粘性抵抗型においては 、ラックの移動
に対して、歯車の回転と連動して回転する、粘性のある
液体(気体)に浸された水車(風車)等の装置が、回転
時に与える負荷が抵抗となり、 またこれらの機構は歯車等の連動機構を介して間接に組
み合わされている場合もあり、 この歯車とラック(及び水車式・風車式粘性抵抗型にお
いては水車(風車)等の負荷を与える装置)による機構
の性質により、 ラックは、力を受けた場合、ある方向には抵抗なく移動
できるが、逆の方向には移動の速度が遅延されるように
なっており、 固定装置の場合には、 この遅延器のラックを、固定ピン等の固定装置の作動部
に設けるか、 または、この遅延器のラックを、固定装置のロック部材
と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまた
は地震センサーにより作動するモーターまたは電磁石等
の作動部材との間で繋ぐかし、 リレー連動作動型固定装置の場合には、 この遅延器のラックを、リレー連動作動型固定装置のロ
ック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する
重りまたは地震センサーにより作動するモーターまたは
電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の
連動機構との間で繋ぎ、 その繋ぎ方が、ラックが抵抗なく移動できる方向が、ロ
ック部材の外れる方向(解除方向)となるようにするこ
とにより構成されてなることを特徴とする遅延器。 c) 重力式 【請求項53−8−4】請求項53−7項記載の遅延器
において、 歯車とラック及び重りとから構成され、 ラックはその移動により歯車を回転させるようになって
おり、 重りは歯車の回転と連動しており、その自重がラックの
移動方向に対し、ある方向に対しては負荷となり、逆の
方向に対しては抵抗とならない(歯車の回転を妨げな
い)ようになっており、 またこれらの機構は歯車等の連動機構を介して間接に組
み合わされている場合もあり、 この歯車とラック及び重りによる機構の性質により、 ラックは、力を受けた場合、ある方向には抵抗なく移動
できるが、逆の方向には移動の速度が遅延されるように
なっており、 固定装置の場合には、 この遅延器のラックを、固定ピン等の固定装置の作動部
に設けるか、 または、この遅延器のラックを、固定装置のロック部材
と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまた
は地震センサーにより作動するモーターまたは電磁石等
の作動部材との間で繋ぐかし、 リレー連動作動型固定装置の場合には、 この遅延器のラックを、リレー連動作動型固定装置のロ
ック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する
重りまたは地震センサーにより作動するモーターまたは
電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の
連動機構との間で繋ぎ、 その繋ぎ方が、ラックが抵抗なく移動できる方向が、ロ
ック部材の外れる方向(解除方向)となるようにするこ
とにより構成されてなることを特徴とする遅延器。 4) 摩擦式 【請求項53−8−5】請求項53−7項記載の遅延器
において、 筒とスライドするピストン状部材から構成され、 ピストン状部材は筒の中を移動できるように組み合わさ
れており、 また筒の内表面とピストン状部材の表面との両方あるい
は一方は、 スライドする方向によって異なる摩擦抵抗を与えるよう
になっており、 この筒とピストン状部材による機構の性質により、 ピストン状部材は、力を受けた場合、ある方向には抵抗
をあまり受けずに移動できるが、逆の方向には大きな抵
抗を受けて、移動の速度が遅延されるようになってお
り、 固定装置の場合には、 この遅延器のピストン状部材を、固定ピン等の固定装置
の作動部とするか、または、この遅延器のピストン状部
材を、固定装置のロック部材と、地震センサー振幅装置
の地震時に振動する重りまたは地震センサーにより作動
するモーターまたは電磁石等の作動部材との間で繋ぐか
し、 リレー連動作動型固定装置の場合には、 この遅延器のピストン状部材を、リレー連動作動型固定
装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に
振動する重りまたは地震センサーにより作動するモータ
ーまたは電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固
定装置の連動機構との間で繋ぎ、 その繋ぎ方が、ピストン状部材があまり抵抗を受けずに
移動できる方向が、ロック部材の外れる方向(解除方
向)となるようにすることにより構成されてなることを
特徴とする遅延器。 5) 経路迂回式 【請求項53−8−6】請求項53−7項記載の遅延器
において、 筒と筒中をスライドする円筒状の自由に回転可能なピス
トン状部材とから構成され、 ピストン状部材は筒の中を移動できるように組み合わさ
れており、 また、ピストン状部材の表面には、移動方向に平行な直
線部分と、曲線部分とがつながってループ状となってい
るガイドが、筒にはバネ等よってピストン状部材の方向
に押し出されているピンが、それぞれ設けられており、 このピンはガイドに嵌まっており、このピンとガイドと
の関係によりピストン状部材は筒中を回転して移動し、
かつピストン状部材はこのピンがガイドの直線部分に位
置するときは抵抗を受けずに移動でき、曲線部分に位置
するときは移動方向に対しガイドのなす角度により抵抗
を受けるようになっており、 またピンはこのガイドを逆に戻ることはなく、 この筒とピストン状部材による機構の性質により、 ピストン状部材は、力を受けた場合、ある方向には抵抗
を受けずに移動できるが、逆の方向にはガイドのなす角
度による抵抗を受け、それに加えてピンの通過する直前
部分と曲線部分との延長距離の差によって、移動の速度
が遅延されるようになっており、 固定装置の場合には、 この遅延器のピストン状部材の先端部を、固定ピン等の
固定装置の作動部とするか、 または、この遅延器のピストン状部材の先端部を、固定
装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に
振動する重りまたは地震センサーにより作動するモータ
ーまたは電磁石等の作動部材との間で繋ぐかし、 リレー連動作動型固定装置の場合には、 この遅延器のピストン状部材を、リレー連動作動型固定
装置のロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に
振動する重りまたは地震センサーにより作動するモータ
ーまたは電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固
定装置の連動機構との間で繋ぎ、 その繋ぎ方が、ピストン状部材が抵抗を受けずに移動で
きる方向が、ロック部材の外れる方向(解除方向)とな
るようにすることにより構成されてなることを特徴とす
る遅延器。 6)粘性抵抗式 【請求項53−8−7】請求項53−7項記載の遅延器
において、 歯車とラック、及び水車(風車)等の装置から構成さ
れ、 この水車(風車)等の装置は、粘性のある液体(気体)
に浸され、その液体(気体)から、ラックの移動方向に
対応する回転方向ごとに、異なる大きさの粘性抵抗を受
ける仕組みであり、 またこれらは歯車等の連動機構を介して間接に組み合わ
されている場合もあり、 この歯車とラック及び水車(風車)等の装置による機構
の性質により、 ラックは力を受けた場合、ある方向には小さな抵抗で移
動できるが、逆の方向には大きな抵抗を受けて移動の速
度が遅延されるようになっており、 固定装置の場合には、 この遅延器のラックを、固定ピン等の固定装置の作動部
に設けるか、 または、この遅延器のラックを、固定装置のロック部材
と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する重りまた
は地震センサーにより作動するモーターまたは電磁石等
の作動部材との間で繋ぐかし、 リレー連動作動型固定装置の場合には、 この遅延器のラックを、リレー連動作動型固定装置のロ
ック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動する
重りまたは地震センサーにより作動するモーターまたは
電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置の
連動機構との間で繋ぎ、 その繋ぎ方が、ラックが小さな抵抗で移動できる方向
が、ロック部材の外れる方向(解除方向)となるように
することにより構成されてなることを特徴とする遅延
器。 8.3.3.1.4. 引張力限定伝達装置 【請求項53−9】 請求項53−2項、53−3項、
53−4項、53−5項、53−6項、また53−7項
記載の固定装置において、 ロック部材と、地震センサー振幅装置の地震時に振動す
る重りまたは地震センサーにより作動するモーターまた
は電磁石等の作動部材または直前のリレー中間固定装置
の連動機構との間に、 引張力のみを伝達し、圧縮力を伝達しない引張力限定伝
達装置が設けられていることにより構成されてなること
を特徴とする固定装置。 8.3.3.2. 風作動型固定装置の場合 【請求項53−10】 免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体とを風時に固定して風揺れ等を
防止する風作動型固定装置が、複数本設置され、 そのうち少なくとも一本の固定装置(リレー末端固定装
置)が、免震される構造体の重心位置またはその近傍に
設置され、他の固定装置(リレー中間固定装置)が、周
辺位置に設置され、 風時に、それらの固定装置が順次固定される際に、前記
重心位置またはその近傍に設置された固定装置が最初に
固定されるように構成されてなることを特徴とするリレ
ー連動作動型固定装置。 【請求項53−11】 免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体とを風時に固定して風揺れ等を
防止する風作動型固定装置が、複数本設置され、 そのうち少なくとも一本の固定装置(リレー末端固定装
置)が、免震される構造体の重心位置またはその近傍に
設置され、他の固定装置(リレー中間固定装置)が、周
辺位置に設置され、 風時に、それらの固定装置が順次固定され、風がおさま
った後、それらの固定装置が順次解除される際に、前記
重心位置またはその近傍に設置された固定装置が最後に
解除されるように構成されてなることを特徴とするリレ
ー連動作動型固定装置。8.3.3.2.1. リレー中間固定装
置 【請求項53−12】請求項53−10項、53−11
項記載のリレー中間固定装置において、 リレー第1中間固定装置には、請求項50−1項〜51
−8項記載の風センサー装備型固定装置が使用され、 風センサーと直接繋がるリレー中間固定装置をリレー第
1中間固定装置、直接繋がらないリレー中間固定装置を
リレー第2以降中間固定装置とし、 各リレー中間固定装置は、ロック部材の装備に加え、 風時に、固定装置の作動を次のリレー(中間、末端)固
定装置のロック部材に伝え、連動させてロック部材によ
り固定装置を固定させる連動機構を持っており、 リレー第1中間固定装置のロック部材は、風センサー
に、 リレー第2以降中間固定装置のロック部材は、直前のリ
レー中間固定装置の連動機構に、連動するように構成さ
れてなることを特徴とするリレー連動作動型固定装置。 8.4. 風揺れ等抑制装置としての固定装置 8.4.1. 風揺れ等抑制装置としての固定装置 (1) 風揺れ等抑制装置としての固定装置 【請求項53−13】挿入部に固定ピンを挿入すること
よって、免震される構造体と免震される構造体を支持す
る構造体との風揺れ時等の動きを抑制する風揺れ等抑制
装置において、 固定ピンを固定する方の挿入部と固定ピンを支持する方
の挿入部のうち、一方を免震される構造体に、もう一方
を免震される構造体を支持する構造体に設け、 固定ピンを固定する方の挿入部は、すり鉢形状等の凹形
状として、その挿入部に固定ピンを挿入することにより
風に抵抗させ、 かつ、固定ピンを支持する方の挿入部には、抵抗器を採
用して固定ピンの挿入部への挿入に対する抵抗を調整可
能とする(例えば、固定ピンの取り付けられたピストン
状部材が筒中で液体や空気等を漏らさずスライドするス
ライド機構とし、ピストン状部材に孔が設けられるか、
筒のピストン状部材がスライドする端と端とが管で繋が
れているかして、ピストン状部材がスライドする速度を
この筒内のピストン状部材のスライドによって孔または
管等を行き来する液体や空気等の粘性抵抗によって調整
可能とする)ことにより構成されてなることを特徴とす
る風揺れ等抑制装置または固定装置。 (2) 風揺れ抑制装置としての固定装置(遅延器付き) 【請求項53−13−2】請求項53−13項記載の風
揺れ等抑制装置または固定装置において、抵抗器として
請求項53−8項〜53−8−7項の遅延器を使用して
地震時には免震効果を高めるように構成されてなること
を特徴とする風揺れ等抑制装置または固定装置。 8.4.2. 固定装置と中央部窪み形の風揺れ抑制装置との
併用 【請求項53−14】請求項53−13項、53−13
−2項記載の固定装置と、固定装置、請求項55−9項
記載の免震装置・滑り支承のどちらかと、または両方と
併用することにより、風等の揺れに対抗するように構成
されてなることを特徴とする免震構造。 8.13. 杭折れ防止構法 【請求項54】 上部構造(地上構造物)を、杭等の基
礎部から構造的に縁を切り、その両者間を、ある一定以
上の地震力によって折れるか切れかするピンで繋ぐこと
により構成されてなることを特徴とする免震構造。 8.11. 地震後の残留変位への対処 8.11.1. すべり型免震装置の残留変異矯正 【請求項54−2】免震皿のすべりの摩擦面に、液体潤
滑剤が 潤滑する溝と、当該免震皿の外側に、その溝に
潤滑剤を流し込む孔とを持ち、 地震後に、前記孔から潤滑剤を流し込み、地震後の残留
変異の矯正が容易になるように構成されてなることを特
徴とする免震装置・滑り支承。 8.11.2. 重力復元型免震装置・滑り支承の免震皿の形
状 8.6.固定ピン挿入部の形状及び固定ピンの形状 【請求項55】 固定ピンの挿入部と固定ピンのうち、
一方を免震される構造体に、もう一方を免震される構造
体を支持する構造体に設け、免震される構造体と免震さ
れる構造体を支持する構造体とを、挿入部に固定ピンを
挿入することよって固定して、風揺れ等を防止する固定
装置において、 当該固定ピンの挿入部の形状が、当初の停止点に中心に
凹面形状をなしている、または、この停止点よりも広い
範囲の凸凹の形状であることにより構成されてなること
を特徴とする固定装置。 【請求項55−2】 固定ピンの挿入部と固定ピンのう
ち、一方を免震される構造体に、もう一方を免震される
構造体を支持する構造体に設け、免震される構造体と免
震される構造体を支持する構造体とを、挿入部に固定ピ
ンを挿入することよって固定して、風揺れ等を防止する
固定装置において、 当該固定ピンの挿入部が凸形状、固定ピン先端が凹形状
であることにより構成されてなることを特徴とする固定
装置。 【請求項55−3】 上下の固定ピンの挿入部と固定ピ
ンを、免震される構造体に、免震される構造体を支持す
る構造体に、それぞれ設け、免震される構造体と免震さ
れる構造体を支持する構造体とを、挿入部に固定ピンを
挿入することよって固定して、風揺れ等を防止する固定
装置において、 上の固定ピンと下の固定ピンとを有し、 通常時は下の固定ピンが上がり、上の固定ピンが下が
り、噛み合いロックしていたものが、地震時には、下の
固定ピンが下がり、上の固定ピンが上がって固定が解除
されるか、 または通常時は下の固定ピンが下がり、上の固定ピンが
上がって固定が解除されており、風時にのみ、下の固定
ピンが上がり、上の固定ピンが下がって、噛み合いロッ
クするかするように構成されてなることを特徴とする固
定装置。 【請求項55−4】 前請求項記載の固定装置におい
て、 上の固定ピンと下の固定ピンとの間に、すべり型の中間
滑り部、または転がり型の中間滑り部、または保持器を
もったローラー・ボール等の中間滑り部を有し、 上下の固定ピンがこの中間滑り部を挟んでロックする
か、または、この中間滑り部の挿入部に上と下の固定ピ
ンが挿入されてロックするか、または、この保持器をも
ったローラー・ボール等の中間滑り部(保持器に開けら
れた孔)の中に、上と下の固定ピンが挿入されてロック
するか、などするように構成されてなることを特徴とす
る固定装置。 【請求項55−5】 前請求項記載の、上の固定ピンと
下の固定ピンとの間に、中間滑り部をもつ固定装置にお
いて、 固定ピンと中間滑り部の間に、ローラー・ボールをもっ
た保持器を有し、この保持器の挿入部に、固定ピンが挿
入されてロックするように構成されてなることを特徴と
する固定装置。 【請求項55−6】 免震皿と免震皿を滑動する滑り部
または中間滑り部とに固定ピンの挿入部があり、免震皿
と、滑り部または中間滑り部とのうち、どちらか一方を
免震される構造体に、もう一方を免震される構造体を支
持する構造体に設け、免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体とを、挿入部に固定ピンを挿入す
ることよって固定して、風揺れ等を防止する固定装置に
おいて、 通常時にはそれぞれの挿入部に固定ピンが挿入され、ロ
ックされていたものが、 地震時には、固定ピンがこの挿入部から引抜かれ、ロッ
クが解除されるか、 または、通常時はロックが解除されており、風時にの
み、この固定ピンが各挿入部に挿入され、ロックされる
かなどするように構成されてなることを特徴とする固定
装置。 【請求項55−7】 固定ピンの挿入部と固定ピンのう
ち、一方を免震される構造体に、もう一方を免震される
構造体を支持する構造体に設け、免震される構造体と免
震される構造体を支持する構造体とを、挿入部に固定ピ
ンを挿入することよって固定して、風揺れ等を防止する
固定装置において、 固定ピンの挿入部が凹んで、その凹みに固定ピンが挿入
することによりロックされ、また、この凹んだ挿入部が
元の位置に戻り、固定ピンが挿入部から押出されると、
ロックが解除されるように構成されてなることを特徴と
する固定装置。 【請求項55−8】免震される構造体と免震される構造
体を支持する構造体とを固定し、風揺れ等を防止しする
固定装置において、 上部下部の免震皿に挟まれ滑動する中間滑り部(すべり
型の中間滑り部または転がり型の中間滑り部、または保
持器をもったローラー・ボール等の中間滑り部)からな
り、 上部免震皿が免震される構造体に、下部免震皿が構造体
を支持する構造体に取付けられ、 上部免震皿と下部免震皿のどちらか一方または両方の一
部が挿入部をなしており、 その挿入部自体が凹むことによって中間滑り部が挿入
し、同時にロックされ、免震される構造体と免震される
構造体を支持する構造体とが固定され、 また、この凹んだ挿入部が元の位置に戻り、中間滑り部
が押出されることによってロックが解除され、免震され
る構造体と免震される構造体を支持する構造体との固定
が解除されるように構成されてなることを特徴とする固
定装置。 8.7. 免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置 8.7.1. 免震皿の中央部窪み形の風揺れ抑制装置 【請求項55−9】凹面部もしくは平面部をもつ滑り面
部を有する免震皿とそれをすべるか転がるかする滑り部
とからなる免震装置・滑り支承において、 または、下向きの平面または凹曲面の上部免震皿と上向
きの平面または凹曲面の下部免震皿とで構成された上部
免震皿と下部免震皿との間に中間滑り部またはローラー
・ボール(ベアリング)をもった中間滑り部またはロー
ラー・ボールがはさみこまれた免震装置・滑り支承にお
いて、 または、前記上部免震皿と前記下部免震皿の中間に上面
下面ともに滑り面部をもった1個若しくは複数個の中間
免震皿も挟み込まれ、重なる免震皿同士の間に中間滑り
部またはローラー・ボール(ベアリング)をもった中間
滑り部またはローラー・ボール(以上、「中間滑り部
等」と言う)がはさみこまれた免震装置・滑り支承にお
いて、 免震皿の中央部(上部免震皿と下部免震皿をもつ免震装
置・滑り支承の場合には、中間滑り部等が接する片面ま
たは両面の免震皿の中央部)が、前記滑り部、中間滑り
部、ボール、またはローラーの入り込む形で窪んだ(凹
んだ)形で形成された免震皿をもつことにより構成され
てなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 【請求項55−9−1】 請求項55−9項記載の免震
装置・滑り支承において、 免震皿の中央部が、その免震皿面を滑動する滑り部、中
間滑り部、ボール、またはローラーに対して、風等の揺
れに対抗できるように、 当該滑り部、中間滑り部、ボール、またはローラーの曲
率形状で窪んだ(凹んだ)形で形成されることにより構
成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 【請求項55−9−1−1】請求項55−9項記載の免
震装置・滑り支承において、 免震皿の中央部が、その免震皿面を滑動する滑り部、中
間滑り部、ボール、またはローラーに対して、風等の揺
れに対抗できるように、当該滑り部、中間滑り部、ボー
ル、またはローラーの曲率形状で窪んだ(凹んだ)形で
形成された免震装置・滑り支承の使用により、風等の揺
れに対抗するように構成されてなることを特徴とする免
震構造。 8.7.2. 耐圧性能加味した転がり滑り支承 【請求項55−9−2】請求項55−9項記載の免震装
置・滑り支承において、 免震皿の中央部が、その免震皿面を滑動する滑り部、中
間滑り部、ボール、またはローラーに対して、耐圧性能
が得られるように、 当該滑り部、中間滑り部、ボール、またはローラーの曲
率形状で窪んだ(凹んだ)形で形成されることにより構
成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 【請求項55−9−2−1】請求項55−9項記載の免
震装置・滑り支承において、 免震皿の中央部が、その免震皿面を滑動する滑り部、中
間滑り部、ボール、またはローラーに対して、耐圧性能
が得られ、かつ風等の揺れにも対抗できるように、 当該滑り部、中間滑り部、ボール、またはローラーの曲
率形状で窪んだ(凹んだ)形で形成されることにより構
成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 【請求項55−9−2−2】請求項55−9項記載の免
震装置・滑り支承において、 免震皿の中央部が、その免震皿面を滑動する滑り部、中
間滑り部、ボール、またはローラーに対して、耐圧性能
が得られるように、当該滑り部、中間滑り部、ボール、
またはローラーの曲率形状で窪んだ(凹んだ)形で形成
された免震装置・滑り支承の使用により、風等の揺れに
対抗するように構成されてなることを特徴とする免震構
造。 8.7.3. 固定装置との併用 【請求項55−9−3】 請求項55−9項、55−9
−1項、55−9−2項、55−9−2−1項記載の免
震装置・滑り支承と、固定装置とを併用することによ
り、風等の揺れに対抗するよう構成されてなることを特
徴とする免震構造。 8.8. 底面の球面部とそれ以外の周辺部のすり鉢併用の
免震皿 8.8.1. 底面の球面部とそれ以外の周辺部のすり鉢併用
の免震皿 【請求項55−10】 すり鉢形状の免震皿をもつ免震
装置・滑り支承において、 すり鉢の底を、球面にすることより構成されてなること
を特徴とする免震装置・滑り支承。 【請求項55−11】 前請求項の免震装置・滑り支承
において、 すり鉢の底の球面半径が、地震周期に共振する半径近傍
でもって構成されてなることを特徴とする免震装置・滑
り支承。 8.8.2. 微振動用の固定装置を重心に併用 【請求項55−12】 請求項55−10項記載の、す
り鉢の底を球面としたすり鉢形状の免震すべり転がり支
承を用いて免震構造において、 固定装置を、その免震される構造体の重心またはその近
傍に設置して、併用するように構成されてなることを特
徴とする免震構造。 8.9. 二重(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り
支承による風揺れ固定 (1) 凹曲面の免震皿をもった二重免震皿免震装置・滑り
支承 【請求項55−13】 二重(または二重以上の)免震
皿免震装置・滑り支承と中間滑り部(転がり型中間滑り
部またすべり型中間滑り部)とにより構成され、二重
(または二重以上の)免震皿免震装置・滑り支承のう
ち、どちらかがまた両方が凹曲面の免震皿をもつように
構成された二重(または二重以上の)免震皿免震装置・
滑り支承において、 中間滑り部が凹曲面の免震皿の最も底の位置(地震時以
外の常時位置)に納まった時に、上下の二重免震皿の双
方の凹曲面以外の周囲が接して(中間滑り部のために双
方が接しない場合には、周辺部に縁を立てるなどして接
するようにして)、摩擦が発生するように構成されてな
ることを特徴とする免震装置・滑り支承。 【請求項55−13−2】 前請求項記載の二重免震皿
免震装置・滑り支承において、 請求項55−9項記載の免震装置・滑り支承を使用する
ことにより構成されてなることを特徴とする免震装置・
滑り支承。 (2) 平面形状滑り面部同士の免震皿をもった二重免震皿
免震装置・滑り支承 【請求項55−13−3】平面形状滑り面部同士の免震
皿をもった二重(または二重以上の)免震皿免震装置・
滑り支承において、 二重(または二重以上の)免震皿の片方が窪み、もう片
方が出っ張って、両者が入り込みあう形を取るように構
成されてなることを特徴とする免震装置・滑り支承。 8.10. 手動型固定装置の併用 (1) 手動型固定装置との併用 【請求項55−14】 強風時に、免震される構造体と
免震される構造体を支持する構造体とを、手動で固定す
る手動型固定装置を使用することより構成されてなるこ
とを特徴とする免震構造。 (2) 自動解除固定手動型固定装置との併用 【請求項55−15】 強風時に、免震される構造体と
免震される構造体を支持する構造体とを、手動で固定す
るが、地震時には自動的に解除される手動型固定装置を
使用することより構成されてなることを特徴とする免震
構造。 8.12. 風揺れ対策のための固定装置等の組合せ (1) 重心部に固定装置と周辺部に食込み支承との併用 【請求項55−16】免震される構造体の重心またはそ
の近傍に、固定装置を最低限一箇所と、免震される構造
体の周辺部に、請求項55−9項記載の免震装置・滑り
支承とを配置することにより構成されてなることを特徴
とする免震構造。 (2) 重心部に地震作動型固定装置と周辺部に風作動型固
定装置との併用 【請求項55−17】免震される構造体の重心またはそ
の近傍に、ある一定以上の地震加速度の時にのみ、免震
される構造体と免震される構造体を支持する構造体との
固定を解除する地震作動型固定装置を最低限一箇所と、 免震される構造体の周辺部に、ある一定以上の風圧時に
のみ、免震される構造体と免震される構造体を支持する
構造体とを固定する風作動型固定装置を最低限一箇所と
を配置することにより構成されてなることを特徴とする
免震構造。 (3) 重心部に地震作動型固定装置と、周辺部に風作動型
固定装置と食込み支承との併用 【請求項55−18】免震される構造体の重心またはそ
の近傍に、ある一定以上の地震加速度の時にのみ、免震
される構造体と免震される構造体を支持する構造体との
固定を解除する地震作動型固定装置を最低限一箇所と、 免震される構造体の周辺部に、ある一定以上の風圧時に
のみ、免震される構造体と免震される構造体を支持する
構造体とを固定する風作動型固定装置を最低限一箇所と
請求項55−9項記載の免震装置・滑り支承とを配置す
ることにより構成されてなることを特徴とする免震構
造。 (4) 重心部に固定装置と周辺部に手動型固定装置との併
用 【請求項55−19】免震される構造体の重心またはそ
の近傍に、固定装置を最低限一箇所と、 免震される構造体の周辺部に、強風時に手動で免震され
る構造体と免震される構造体を支持する構造体とを固定
する請求項55−14項、55−15項記載の手動型固
定装置を最低限一箇所とを配置することにより構成され
てなることを特徴とする免震構造。 (5) 自動解除固定手動型固定装置と自動解除自動復元型
固定装置との併用 【請求項55−20】請求項55−19の免震構造の、
免震される構造体の周辺部に設置される固定装置が、請
求項55−15項記載の手動型固定装置の場合におい
て、 請求項53項記載のように、免震される構造体の重心ま
たはその近傍に設置される固定装置に比べて地震時に解
除されやすい手動型固定装置を設置することにより構成
されてなることを特徴とする免震構造。 9. 緩衝・変位抑制、耐圧性向上支承 9.1. 緩衝材付支承 【請求項56】 ゴムまたはスポンジ等の弾性材または
緩衝材を、免震装置・滑り支承の免震皿等の滑り面の周
辺または縁に付けることより構成されてなることを特徴
とする免震装置・滑り支承。 9.2. 弾性材敷き支承 【請求項56−2】免震皿とその免震皿面を滑動する滑
り部、中間滑り部、ボールまたはローラーとにより構成
されている免震装置・滑り支承において、 その免震皿面に弾性材を敷くことにより構成されてなる
ことを特徴とする免震装置・滑り支承。 (1) 耐圧性向上 【請求項56−3】免震皿とその免震皿面を滑動する滑
り部、中間滑り部、ボールまたはローラーとにより構成
されている免震装置・滑り支承において、 その免震皿面に弾性材を敷くことにより耐圧に対応する
ように構成されてなることを特徴とする免震装置・滑り
支承。 (2) 変位抑制 a) 基本形 【請求項56−4】免震皿とその免震皿面を滑動する滑
り部、中間滑り部、ボールまたはローラーとにより構成
されている免震装置・滑り支承において、 その免震皿面に弾性材を敷くことにより変位抑制に対応
するように構成されてなることを特徴とする免震装置・
滑り支承。 b) すり鉢形状の弾性材敷き 【請求項56−5】前請求項において、免震皿面に敷か
れる弾性材が、すり鉢または球面等の凹形状をしてなる
ことを特徴とする免震装置・滑り支承。 9.3. 変位抑制装置 【請求項56−6】スライドし合う部材同士の摩擦によ
って地震の変位振幅を抑制し、スライドし合う部材同士
の一方が免震される構造体に、他方が免震される構造体
を支持する構造体に設けられることにより構成されてな
ることを特徴とする免震変位抑制装置。 9.4. 衝突衝撃吸収装置 (1) 低反発係数型 【請求項56−7】免震される構造体と、免震される構
造体を支持する構造体とが衝突する位置に、低反発係数
の緩衝材また弾性材を設けることにより構成されてなる
ことを特徴とする衝突衝撃吸収装置。 (2) 座屈変形型 【請求項56−8】免震される構造体と、免震される構
造体を支持する構造体とが衝突する位置に、衝突時に弾
性材が座屈する細長比以上の弾性材を設けて、その弾性
材の座屈によって衝突時の衝撃を吸収するように構成さ
れてなることを特徴とする衝突衝撃吸収装置。 (3) 塑性変形型 【請求項56−9】免震される構造体と、免震される構
造体を支持する構造体とが衝突する位置に、衝突時に塑
性変形する緩衝材を設けることにより構成されてなるこ
とを特徴とする衝突衝撃吸収装置。 10.免震装置の組合せと材料仕様 10.1. プランの多様性に対応 【請求項56−10】免震と復元と減衰・抑制に関して
は、滑り支承(すべり支承、転がり支承)と、すり鉢ま
たは球面等の勾配による復元性能を持った滑り支承(勾
配型復元滑り支承という)と、摩擦型減衰・抑制装置の
みを使用することにより構成され、また、風揺れ固定に
関しては、固定ピン型固定装置のみを使用することによ
り構成されてなることを特徴とする免震構造。 11.新積層ゴム・バネ、復元バネ 11.1. 新積層ゴム・バネ 【請求項57−1】 免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との間に設けられ、 中央部に穴を有する硬質板を積層させ、その中央部にバ
ネ等(バネ・ゴム・磁石等)を挿入することにより構成
され、 かつ、前記最上部硬質板を免震される構造体に、最下部
硬質板を免震される構造体を支持する構造体に設けるこ
とにより構成されてなることを特徴とする免震装置。 11.2. 復元バネ 【請求項57−2】 免震される構造体と免震される構
造体を支持する構造体との間に、バネ・ゴム等が設けら
れ、 免震される構造体または免震される構造体を支持する構
造体のどちらか一方に、すり鉢形状またはラッパ形状等
の裾広がりの孔が設けられ、 その孔中にそのバネ・ゴム等の端が係合され、このバネ
・ゴム等の反対の端が、免震される構造体または免震さ
れる構造体を支持する構造体の他方に、係合されること
により構成されてなることを特徴とする免震装置。 B.免震装置と構造法 12.免震構造による構造体設計法 12.1. 超高層建物・構造体 【請求項57−3】超高層建物・構造体において、免震
装置として、滑り型免震装置・滑り支承を、特に転がり
型滑り支承を採用し、免震される構造体は、風力では揺
れない剛性をもつ構造とすることにより構成されてなる
ことを特徴とする免震構造。 12.5. 在来戸建て住宅 【請求項58】 固定装置周辺の土台補強を筋交にて行
い、それ以外の部分の補強を、土台(基礎の上の横架
材)の上全面に構造用合板等を敷き込み、その上にまた
土台(横架材)を置くか、直に柱を立てる形で、免震装
置・滑り支承の支持構造面をつくることにより構成され
てなることを特徴とする免震構造。 13.免震装置配置と復元装置の復元能力の設計 13.1. 免震装置配置 【請求項59】 免震される構造体の重心位置またはそ
の近傍一箇所以上に、復元装置また固定装置を装備する
ことによって構成されてなることを特徴とする免震構
造。 13.2. 復元装置の復元能力の設計 【請求項59−2】 免震される構造体が地震後元の位
置に戻りうる、最小限の復元力を持った復元装置が装備
されていることを特徴とする免震構造。 14.免震装置設置と基礎部分の施工に関する合理化 14.1.免震装置設置と基礎部分の施工の合理化 【請求項60−1】 ベタ基礎または布基礎と地面の上
に免震装置・滑り支承を配備し、 その間を、有機溶剤で溶けるスタイロフォーム等のプラ
スチックまたは水で溶けるプラスチックで埋めて間隙を
作り、その上にコンクリートスラブを打ち、コンクリー
トが固まったらプラスチックの間隙を有機溶剤か水かで
溶かして空間を作ることにより構成されてなることを特
徴とする免震構造。 14.2.免震装置設置の施工の合理化 【請求項60−2】 留め具等によって上下の皿が一体
になった二重免震皿装置を、基礎のアンカーボルト位置
に据え付け、土台とまず固定し、 その後、基礎との間にできた隙間等を無収縮モルタルで
埋め、無収縮モルタルが固まった後に、基礎と免震装置
とのアンカーボルトを締めることにより構成されてなる
ことを特徴とする免震構造。 14.3. 滑り型免震装置の水平性維持 【請求項60−3】 免震装置・滑り支承が、免震され
る構造体の内側または重心に向かって低く、外側に向か
って高くなるよう傾斜させて設置されてなることを特徴
とする免震構造。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10129835A JP2000346133A (ja) | 1997-04-18 | 1998-04-20 | 免震装置、滑り支承また免震構造 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9-116337 | 1997-04-18 | ||
| JP11633797 | 1997-04-18 | ||
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|---|---|
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|---|---|---|---|
| JP10129835A Pending JP2000346133A (ja) | 1997-04-18 | 1998-04-20 | 免震装置、滑り支承また免震構造 |
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| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000346133A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3420117B2 (ja) | 1998-06-26 | 2003-06-23 | 株式会社ブリヂストン | スライダー |
| KR101285236B1 (ko) * | 2010-08-25 | 2013-07-11 | (주)엔타이어세이프 | 장치 구조물의 면진 장치 |
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-
1998
- 1998-04-20 JP JP10129835A patent/JP2000346133A/ja active Pending
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