JP2000346174A - カムフォロアの取付構造 - Google Patents

カムフォロアの取付構造

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JP2000346174A JP11161197A JP16119799A JP2000346174A JP 2000346174 A JP2000346174 A JP 2000346174A JP 11161197 A JP11161197 A JP 11161197A JP 16119799 A JP16119799 A JP 16119799A JP 2000346174 A JP2000346174 A JP 2000346174A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カム機構の小型化が図れるとともに、カムフ
ォロアを一方向から組み付け可能で組立性に優れ、かつ
強度の高いカムフォロアの取付構造を提供する。 【解決手段】 従動部材30に締め付けボルト16によ
ってスタッド12が固定されるカムフォロア10であっ
て、そのスタッド12を従動部材30の嵌合穴30aに
嵌合すると共に、スタッド12外周に拡径形成された段
部12eを取り付け面30bに当接させる。スタッド1
2の軸方向に設けた挿通孔12fに締め付けボルト16
を嵌合端部と反対側から挿通して、その頭部16aをス
タッド12の同端部に設けた凹部12gに収納しつつ、
従動部材30に締め付ける。また、スタッド12の基部
12aと嵌合穴30aにテーパ面を設け両テーパ面が当
接した後に、段部12eと取り付け面30bとを当接さ
せて締結固定する。また、この締め付けボルト16を複
数使用しても良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カム機構の従動部
材に組み込まれてカムの外郭面に接して、その運動を伝
達するカムフォロアの取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にカム機構の従動部材には、カムに
係合してカムの運動を当該従動部材に伝えるためのカム
フォロアが取り付けられるが、このカムフォロアを取付
固定する構造として、従来から図7に示すようなものが
ある。図示するようにこの取付構造では、従動部材30
に貫通形成した嵌合孔30aにカムフォロア10の円柱
状のスタッド12の基部12aを圧入貫通させ、裏側に
突出する当該スタッド基部12aの突出端に一体形成し
た雄ネジ部13にナット32を螺合させて締結するよう
になっている。スタッド基部12aの圧入方向後縁の外
周面には、軸方向の係止部として径方向外方に拡径形成
された段部12eが設けられており、カラー11を介し
つつこの段部12eとナット32とで前記従動部材30
を挾圧固定している。
【0003】ここで、当該カムフォロアの固定構造は、
図8に示すカム機構等の様に従動部材30が板状をなす
様な場合に多く採用されている。即ち、このカム機構
は、回転駆動される円盤20の端面にカム溝22が刻接
された端面カム24と、この端面カム24のカム溝22
にカムフォロア10が係合されて揺動駆動される従動部
材30としての揺動レバー31と、この揺動レバー31
の揺動端に係合して往復直線運動されるスライダー50
とからなり、揺動レバー31の支点はハウジング(図示
せず)に回動自在に軸支されている。
【0004】また、カムフォロアの別の取付構造とし
て、図9に示すようなものもある。同図に示すものは、
スタッド基部12aにおける従動部材30との圧入嵌合
部分の外周面に溝部36を形成しておき、前記従動部材
30にはその一側面から嵌合穴30aに直交してこれに
達する雌ネジ孔34を形成し、この雌ネジ孔34に螺合
させたセットボルト38の先端を前記溝部36の底面に
押圧係合させることにより、スタッド12を従動部材3
0に対して移動不能にして固定するようになっている
(実公昭54−20534号公報等)。
【0005】ここで、当該カムフォロアの取付構造は、
図10及び図11に示すグロボイダルカム機構等のよう
なカムフォロア10の取付方向に対して従動部材30の
厚み寸法が大きい様な場合に多く採用されている。即
ち、このグロボイダルカム機構は、ハウジング60に軸
支された駆動軸72に一体的に設けられて外周面に螺旋
状のテーパリブ70aが刻設されたグロボイダルカム7
0と、その駆動軸72に直交してハウジング60に回転
自在に軸支された出力軸62と、この出力軸62と同軸
に一体的に設けられて外周面に上記テーパリブ70aに
係合挟持されるカムフォロア10が放射状に等間隔で多
数取付けられた円盤状のターレット33(従動部材)と
からなり、グロボイダルカム70の回転を螺旋状のテー
パリブ70aとカムフォロア10とを介して加減速して
ターレット33に伝え、出力軸62を例えば間歇回転さ
せる様になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来における前者のカムフォロアの取付構造では、カムフ
ォロア10のスタッド12とそれを取り付けるナット3
2とで従動部材30をなす揺動レバー31を挟み込んで
取り付けているため、カムフォロア10とナット32と
が従動部材30を挟んで反対側に位置せざるを得ない。
従って従動部材30に手前側からスタッド基部12aを
圧入するとスタッド12の雄ネジ部13は目視すること
ができず、この雄ネジ部13にナット32のネジ孔32
aを案内しにくく、ナット32の締め付け作業が困難で
ある。
【0007】また、従動部材30の反対側でナット32
を締め付ける作業スペースが必要になると共に、カムフ
ォロア10とは別体のナット32がカムフォロア10の
反対側に突出するなど、本来必要とするカムフォロア1
0のスペース以外に、さらにナット32の収納スペース
およびナット32の軌道を確保する余分なスペースが必
要となり、カム機構全体が大型化してしまう。
【0008】一方、後者のカムフォロアの取付構造で
は、カムフォロア10のスタッド12を従動部材30に
圧入しその圧入方向と直角をなす方向からセットボルト
38を締め込んで固定するので、ナット32を使用しな
い分だけスペースは小さくできるが、カムフォロア10
の圧入方向とセットボルト38の締め込み方向が異なる
ため、2方向に作業スペースを確保する必要がある。
【0009】また、スタッド基部12a外周に設けた溝
部36は、圧入していくと従動部材30内に入り込み目
視できなくなるので、この溝部36をセットボルト38
の雌ネジ孔34に位置あわせするのが困難であると共
に、2方向の作業により作業工程が2工程になるなど組
立性が極めて悪い。さらに、従動部材30には、セット
ボルト38を螺合させる雌ネジ孔34を設ける必要があ
るため、断面欠損による強度低下を招き、よって従動部
材30を薄肉にして小型化が図り難い。
【0010】またさらに、前者並びに後者のいずれの取
付け構造にあっても、カムフォロア10を交換する場合
には、そのカム装置のハウジング60に交換作業用の部
分的な開口を設けるだけでは対応できない場合が多く、
ハウジング60を外す等の分解作業が必要となり多大な
手間を要することになる。
【0011】さらに加えて、カムフォロア10は従動部
材30に片持ち支持された構造であり、カム70から受
ける荷重はスタッド12の軸方向に対して直交方向にか
かる。このため、スタッド12には前記荷重がモーメン
トとしてこれを倒す方向にも働くが、従来のカムフォロ
ア10では、これらの荷重やモーメントをスタッド12
外周面と従動部材30との圧入嵌合部で受けているの
で、大荷重に耐えてしかもそのモーメントによるスタッ
ド12の倒れを防止できるようにカムフォロア10の取
付強度並びに剛性の向上を図ろうとすれば、スタッド1
2と従動部材30との圧入長を長くする必要があって、
必然的にスタッド12と従動部材30とを大きくせざる
を得なく、よってカム機構そのものが大きくなってしま
うという課題があった。
【0012】本発明はかかる従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、カム機構を大型化すること
なくカムフォロアの取付強度及び取付剛性を向上でき、
かつ当該カムフォロアを一方向から容易に着脱可能な取
付性に優れるカムフォロアの取付構造を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に示す本発明のカムフォロアの取付構造で
は、カムフォロアのスタッド基部を、カム機構の従動部
材に形成した嵌合穴に嵌合固定して取り付けるカムフォ
ロアの取付構造において、前記スタッドに形成されて該
スタッドを軸方向に貫通するボルト挿通孔と、前記従動
部材の嵌合穴底部に形成されるネジ穴と、該ボルト挿通
孔に挿通されるとともに先端部が該ネジ穴に螺合されて
該スタッドを該従動部材に締結固定する締め付けボルト
とを備えた構成とする。
【0014】即ち、カムフォロアの取り付けは、従動部
材の嵌合穴にカムフォロアのスタッド基部を嵌合し、こ
のスタッドの反嵌合端側からその挿通孔に締め付けボル
トを挿入して従動部材の嵌合穴底部のネジ穴に締め込ん
でカムフォロアを従動部材に直接的に締結固定する。従
って、従動部材の裏面側にナットを配する必要がなく、
よって裏面側に取付けのための余分なスペースを確保せ
ずに済み、カム機構の小型化が図れるばかりか、カムフ
ォロアのスタッドの挿入方向と締め付けボルトの挿通お
よび締め込み方向とを同一にして取り付け作業が行える
ため、組み付けが極めて容易で組立性が格段に向上す
る。また、メンテナンス時等に当該カムフォロアを交換
する必要が生じた際にも、大かがりな分解作業を必要と
せずに容易に短時間に交換作業を行うことができる。さ
らに、セットボルトで締め付け固定する必要もなく、従
動部材にセットボルト用の雌ネジ孔も形成しないで済む
から当該部位に断面欠損が生ぜず、その強度が向上す
る。
【0015】請求項2に示す本発明のカムフォロアの取
付構造では、前記ボルト挿通孔に、前記締め付けボルト
の頭部を収納する凹部を形成した構成とした。
【0016】即ち、カムフォロアを取り付ける締め付け
ボルトの頭部をもスタッド内に収納するので、スタッド
の突出端からさらに外部に突出する物がなく、本来必要
なカムフォロア自身のスペースだけ確保すれば、その他
の余分なスペースを必要とせずカム機構全体をさらに小
さくすることができる。
【0017】請求項3に示す本発明のカムフォロアの取
付構造では、前記嵌合穴の内周面と前記スタッド基部の
外周面とに、相互に対応するテーパ面を形成する構成と
した。
【0018】即ち、スタッドと従動部材との嵌合部に相
互に対応するテーパ面を形成するので、締め付けボルト
の締結力で当該テーパ面の楔効果を相乗的に高めてその
嵌合強度を可及的に向上させることができる。
【0019】さらに、スタッド嵌合時には従動部材の嵌
合孔のテーパ面にスタッド基部のテーパ面が入り込んで
いくので、従動部材の上記テーパ面がスタッド挿入のガ
イドとなってスタッドを極めて容易に挿入することがで
きる。
【0020】請求項4に示す本発明のカムフォロアの取
付構造では、前記スタッド基部における嵌合部分の挿入
方向後縁に位置させて、該スタッドの前記締め付けボル
トによる締結固定状態で、前記従動部材に当接する係止
部を径方向外方に一体的に突出形成する構成とした。
【0021】即ち、締め付けボルトによりスタッドを従
動部材に締結固定していくと、前記スタッド基部のテー
パ面が従動部材のテーパ面に楔効果を伴いながら圧入嵌
合され、スタッド係止部が従動部材の取付面に当接する
まで締め付けボルトを締め込むので、係止部がストッパ
となって過度の締め付けが防止できると共にスタッドの
軸方向の位置合わせが容易に行える。
【0022】また、スタッドの係止部が従動部材に当接
しているので、カムからスタッドが受けるモーメントを
当該係止部と従動部材との接触部でも負担して分散して
受けることになり、よってスタッド基部と従動部材嵌合
穴との嵌合長を長くしてカム機構を大型化させることな
く、カムフォロアの取付強度及びその取付剛性を高める
ことができできる。即ち、カムからスタッドが受ける荷
重はスタッド基部外周と嵌合穴上縁との接触部を中心に
したモーメントになってスタッドを倒す方向にも働く
が、スタッドの係止部の外周端がスタッドから離れた位
置にあるため、当該係止部が突っ張りとなってスタッド
の傾倒を防止する機能を発揮するとともに、この係止部
と従動部材の取付面との間で発生する上記モーメントの
反力により、スタッド基部の嵌合部に発生するモーメン
トも低減されて、スタッド基部外周と嵌合穴上縁との接
触部分に発生する圧縮力も著しく低減される。このた
め、嵌合穴の上縁の角が丸められダレを生じることがな
く、カムフォロアの取り付け剛性を維持して、カム機構
の高い動作精度を保つことができる。
【0023】また、請求項5に示すように、前記ボルト
挿通孔とネジ穴と締め付けボルトとを複数並設してカム
フォロアを締結嵌合させることも可能で、このように複
数の締め付けボルトで締結するようにすれば、さらに大
きな負荷が加わるカムフォロアの取付部にも十分適用す
ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面を参照して詳細に説明する。図1は本発明にかかるカ
ムフォロアの取付構造が適用されたグロボイダルカム装
置の断面図である。また、図2はその取付構造の第1実
施例の詳細を示すもので、(a)はカムフォロアの平面
図、(b)はその取付け状態の縦断面図であり、(c)
は異なる形状のスタッドを適用したカムフォロアの取り
付け状態を示す縦断面図である。ここで、グロボイダル
カム装置の構成は基本的には図10及び図11で示した
従来例と全く同じであって、その相違する点はカムフォ
ロアの取付け構造のみであり、図1は従来例の図10に
相当するものである。よって以下には同一部材には同一
の符号を付してその詳しい説明は省略する。
【0025】即ち、この第1実施形態のカムフォロアの
取付構造では、上記カムフォロア10は、カム機構の従
動部材30であるターレット33に締め付けボルト16
によって締結固定されるようになっており、スタッド1
2と、このスタッド12の外周に複数のニードル18を
介して回転自在に設けられる外輪14とで構成されてい
て、この外輪14はグロボイダルカム70のテーパリブ
70aに当接して、カム70の運動を従動部材30に伝
達する。
【0026】前記スタッド12は、外輪14を回転自在
に支承する支承軸部12bと、この支承軸部12bから
一体的に延びて円盤状のターレット33に嵌合される円
柱状の基部12aとからなり、支承軸部12bの外周面
には複数のニードル18を軸方向に指向させてその全周
に配するための溝部12dが、ニードル18の直径より
浅く全周に亘って環状に形成されているとともに、この
溝部12dのスタッド軸方向の幅は外輪14の軸方向の
幅よりも小さく形成されている。
【0027】また、ターレット33から径方向外方に突
出する支承軸部12bの頂部には、外輪14の端面をそ
の厚みの半分程度まで覆うように拡径形成されたフラン
ジ部12cが設けられている。一方、スタッド12の基
部12aは、支承軸部12bの下端部の外径よりも若干
縮径形成されており、これにより支承軸部12bと基部
12aとの境界にはスタッド12の挿入方向の係止部を
なす段部12eが設けられている。
【0028】ところで、このスタッド12には、その中
心軸線に沿って当該スタッド12を貫通する締め付けボ
ルト16の挿通孔12fが設けられており、この挿通孔
12fの頂部側は締め付けボルト16の頭部16aを収
納するための凹部12gとして拡径形成されている。
【0029】一方、従動部材30のターレット33に
は、前記スタッド12の基部12aを嵌合するための嵌
合穴30aが外周面に60°の等間隔で放射状に6つ尖
設されていて、この嵌合穴30aの周囲の上記外周面は
取付面30bとして平坦に形成されている。また、これ
らの嵌合穴30aの深さは上記スタッド基部12aの長
さよりも若干大きく形成されていて、スタッド基部12
aを上記段部12eが上記取付面30bに当接するまで
嵌合穴30aに嵌合させた状態では、嵌合穴30aの底
部30cとスタット基部12aの端面12hとの間には
若干のクリアランスが空くようになっている。また、そ
の各嵌合穴30aの底部30cにはその中心軸線に沿っ
て上記締め付けボルト16を螺合させるためのネジ穴3
0dが設けられている。
【0030】そして、各カムフォロア10は、そのスタ
ッド基部12aがターレット33の嵌合穴30aに嵌合
されて取り付けられると共に、スタッド12に形成され
た挿入孔12fに頂部側から締め付けボルト16が挿通
され、この締め付けボルト16が嵌合穴30aの底部3
0cのネジ穴30dに螺合されることにより、スタッド
基部12aの挿入方向後縁に形成された段部12eが上
記取付面に圧接されて、当該カムフォロア10がターレ
ット33に強固に締結固定される様になっている。
【0031】従って、以上の説明から明らかなように、
この第1実施形態のカムフォロアの取付構造では、カム
フォロア10のスタッド12の嵌合方向と締め付けボル
ト16の挿通および締め込み方向が同一であるため、取
り付け作業が極めて容易で組立性が良い。また、カムフ
ォロア10の交換が必要になった場合にも、大がかりな
分解作業を必要とせず短時間で容易に交換することが可
能になる。
【0032】また、ターレット33に嵌合されるスタッ
ド基部12aの挿入方向後縁に、径方向外方に突出する
段部12eを形成し、この段部12eを係止部としてタ
ーレット33の取付面30bに当接させたので、締め付
けボルト16によりスタッド12をターレット33に締
結固定していくと、段部12eによる係止部がストッパ
となってスタッド12の軸方向の位置合わせが容易に行
える。
【0033】尚、前記段部12eは外輪14の端部によ
り包囲されているが、この段部12eの外径は前記外輪
14端部の内径よりも小さく設定され、その間に隙間が
設けられている。この隙間は、許容値以下のラジアル荷
重がカムフォロア10に作用しても、外輪14の内周面
と段部12eの外周面とは当接しないが、許容値以上の
ラジアル荷重が作用した場合には、前記外輪14端部の
内周面と段部12eの外周面とが当接するように設定さ
れる。これは、外輪14およびニードル18およびスタ
ッド12の前記軌道面である転がり接触部に、許容値以
上の負荷が作用しないようにして、前記転がり接触部に
精度上無視できない圧痕等の永久変形が生じることを防
止するフェールセーフ機構としても機能する。殊に、カ
ムフォロア10に特に大きな力が作用して、その力と反
対の方向にスタッド12がターレット33の取り付け面
30bから撓むような場合には、図2(c)に示すよう
に、段部12eが軸方向に長い方が、上記フェールセー
フ機能が得られやすい。
【0034】さらに、カム70からスタッド12が受け
る荷重及びモーメントを、スタッド基部12aの外周面
とターレット33の嵌合穴30aとの嵌合部分だけでな
く、上記段部12eと取付面30bとの圧接部分でも分
散して受けることになるため、スタッド基部12aの嵌
合長を長くすることなく、スタッド12の取付強度及び
その取付剛性を高くすることができる。
【0035】即ち、カム70からスタッド12が受ける
荷重はスタッド基部12a外周と嵌合穴30a上縁との
接触部を中心にしたモーメントになってスタッド12を
倒す方向にも働くが、スタッド12の軸方向の係止部で
ある段部12eの外周端がスタッド12から離れた位置
にあるため、当該段部12eが突っ張りとなってスタッ
ド12の傾倒を防止する機能を発揮するとともに、この
段部12eとターレット33の取付面30bとの間で発
生する上記モーメントの反力により、スタッド基部12
aの嵌合部分に発生するモーメントも低減されて、スタ
ッド基部12a外周と嵌合穴30a上縁との接触部分に
発生する圧縮力も著しく低減される。このため、嵌合穴
30aの上縁の角が丸められて当該部位にダレを生じる
ことがなく、カムフォロア10の取付剛性を強固に維持
して、カム機構の高い動作精度を保つことができる。
【0036】さらに、従来のようにセットボルトで締め
付け固定する必要もなく、ターレット33にセットボル
ト用の雌ネジ孔も形成しないで済むから、当該部位に断
面欠損が生ぜず、その強度が向上する。また、カムフォ
ロア10を取り付ける締め付けボルト16の頭部16a
をもスタッド12内に収納するので、スタッド12の頂
部からさらに外部に突出する物がなく、本来必要なカム
フォロア10自身のスペースだけ確保すれば、その他の
余分なスペースを必要とせずカム機構全体をさらに小さ
くすることができる。
【0037】なお、図2の実施形態では締め付けボルト
16として頭部16aに六角レンチの係合穴16bを有
するものを採用した例を示しているが、図3に示すよう
に当該締め付けボルト16としては十字穴付きナベネジ
17を採用することもできる。さらには、本発明に用い
る締め付けボルトは、ネジ部より拡径された頭部を有
し、スタッドに挿通したときに、スタッド基部の端部か
らネジ部が突出する物であれば、頭部形状、ネジピッチ
等は如何なるものであっても良い。
【0038】図4は本発明にかかるカムフォロアの取付
構造の第2実施形態を示す側断面図である。この第2実
施形態のカムフォロアの取付構造にあってもその基本構
成は前述した第1実施形態と同様であり、よって同一部
材には同一の符号を付して、その詳しい説明は省略し、
相違する点について詳述する。
【0039】即ち、この第2実施形態のカムフォロアの
取付構造では、ターレット33の嵌合穴30aに嵌合さ
れるカムフォロア10のスタッド基部12aの外周面
を、その先端方向に向かって外周部が小径化する錐状の
テーパ面にして、テーパ軸12iとして形成すると共
に、ターレット33の嵌合穴30aもそのスタッド12
のテーパ面12jに対応させて、内周面がテーパ状をな
すテーパ状嵌合穴30eとしたものである。
【0040】即ち、スタッド基部12aとターレット3
3のテーパ状嵌合穴30eとの嵌合部に相互に対応する
テーパ面12j,30fを形成するので、締め付けボル
ト16の締結力によりスタッド基部12aのテーパ軸1
2iがターレット33のテーパ状嵌合穴30eの小径方
向に押し込まれるため、テーパ状嵌合穴30eの内面を
拡径方向に押圧しながらさらに強固に圧入されることに
なり、テーパ面による楔効果を相乗的に高めてその嵌合
強度を可及的に向上させることができる。
【0041】さらに、スタッド嵌合時にはターレット3
3のテーパ状嵌合穴30eのテーパ面30fにスタッド
基部12aのテーパ面12jが入り込んでいくので、タ
ーレット33の上記テーパ面30fがスタッド挿入のガ
イドとなってスタッド12を極めて容易に挿入すること
ができる。
【0042】図5は本発明の第3実施形態を示す。図示
するようにこの第3実施形態では、ターレット33の嵌
合穴30aに嵌合される上記スタッド基部12aを、径
変化のない円柱状軸部12kとその先端側に部分的に設
けた外周部が小径化するテーパ軸部12lとで構成し、
これに合わせてターレット33の嵌合穴30aも深さ方
向に内径寸法が変化しない円筒状嵌合穴部30gとその
深さ方向奥側に内径が小径化するテーパ状嵌合穴部30
hとで構成した。
【0043】そして、この第3実施形態によれば、前記
スタッド基部12aを嵌合穴30aに嵌合させると、径
変化のない円柱状軸部12kと径変化のあるテーパ軸部
12lとが、それぞれ嵌合穴30aの対応する円筒状嵌
合穴部30gとテーパ状嵌合穴部30hとに圧入嵌合さ
れるので、径変化のない平坦な周面による嵌合部分のし
まり嵌め力とテーパ面部の拡径方向に押圧する強固なし
まり嵌め力とによって、スタッド12の取付強度及び取
付剛性を可及的に向上できる。
【0044】さらに前述の各実施形態では、カムフォロ
ア10に用いる締め付けボルト16をスタッド12の中
心軸線に一致させて1本のみ設けた例を示したが、図6
に示すように、スタッド12には挿通孔12fを複数
(図示例では4つ)設け、これに対応させてターレット
33の嵌合穴30aの底部30cにも同数のネジ穴30
dをその位置関係を合わせて形成して、複数の締め付け
ボルト16で更に強固に締結固定する様にしても良く、
この様にすることで、より大きな負荷を伴う運動をもカ
ムから受けられるようになる。また、この締め付けボル
ト16の数も図示する4本には限らない。
【0045】また、上述の各実施形態ではグロボイダル
カム装置のターレットにカムフォロアを取り付ける場合
を示したが、本願発明はこれに限らず例えば図8に示し
た従来例の揺動レバー31のように、従動部材30が板
状を呈するカム機構の場合にも勿論適用可能である。
【0046】そしてこの場合にも、カムフォロア10
は、締め付けボルト16を従動部材30である板状の揺
動レバー31等に直接螺合させて締め込むことにより強
固に締結固定するので、上述の各実施形態と同様の作用
効果が得られるのは勿論のこと、さらに加えてその従動
部材30の裏面側にはナットを設けないので、当該裏面
側にも突出するものがなくなり、カム機構全体を小さく
することができるようになる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るカムフ
ォロアの取付け構造によれば次のような優れた効果を発
揮する。
【0048】(1)請求項1に示すカムフォロアの取付
構造にあっては、従動部材の嵌合穴にカムフォロアのス
タッド基部を嵌合し、スタッド基部とは反対の他端側か
ら締め付けボルトを挿通孔に挿入すると共に、従動部材
の嵌合穴底部のネジ穴に締め込んでカムフォロアを固定
するので、カムフォロアのスタッドの挿入方向と締め付
けボルトの挿通および締め込み方向が同一となり、その
取り付け作業が極めて容易となって組立性が可及的に向
上し、カムフォロアを交換する場合にも、カム装置の大
幅な分解作業を必要とせず、短時間で容易に交換するこ
とができる。
【0049】さらに、カムフォロアの取り付けには、ナ
ットを使用せず、締め付けボルトを直接従動部材に螺合
させてカムフォロアを締結固定するので、従動部材のカ
ムフォロア取り付け面の反対側には、突出するものがな
く、カム機構全体を小さくすることができる。
【0050】(2)請求項2に示す本発明のカムフォロ
アの取付構造では、カムフォロアを取り付ける締め付け
ボルトの頭部をもスタッド内に収納するので、カムフォ
ロアのスタッド頂部から外部に突出する物がなく、本来
必要なカムフォロアの動作スペースだけ確保すれば、そ
の他の余分なスペースを必要としないからカム機構全体
をさらに小さくすることができる。
【0051】(3)請求項3に示す本発明のカムフォロ
アの取付構造では、スタッド基部と従動部材の嵌合穴と
に相互に対応するテーパ面を形成するので、締め付けボ
ルトの締結力によりスタッド基部のテーパ面が従動部材
の嵌合穴のテーパ面に押し込まれるから、テーパ状の嵌
合穴の内面をスタッド基部のテーパ軸部が拡径方向に押
圧しながらさらに強固に圧入嵌合されることになり、テ
ーパ面による楔効果を相乗的に高めてその圧入嵌合強度
を可及的に向上させることができる。
【0052】さらに、スタッド挿入時には従動部材のテ
ーパ面にスタッドのテーパ面が入り込んでいくので、テ
ーパ面がスタッドを従動部材の取付位置へ案内するガイ
ドとなってスタッドを極めて容易に挿入することができ
る。
【0053】(4)請求項4に示す本発明のカムフォロ
アの取付構造では、前記スタッド基部における嵌合部分
の挿入方向後縁に位置させて、該スタッドの前記締め付
けボルトによる締結固定状態で、前記従動部材に当接す
る係止部を径方向外方に一体的に突出形成するので、締
め付けボルトによりスタッドを従動部材に締結固定して
いくと、前記スタッド基部のテーパ面が従動部材のテー
パ面に楔効果を伴いながら嵌合され、かつスタッド係止
部が従動部材の取付面に当接するまで締め付けボルトを
締め込むので、係止部がストッパとなって過度の締め付
けが防止できると共にスタッドの軸方向の位置合わせが
容易に行える。
【0054】また、スタッドの係止部が従動部材に当接
しているので、カムからスタッドが受けるモーメントを
当該係止部と従動部材との接触部でも負担して分散して
受けることになり、よってスタッド基部と従動部材嵌合
穴との嵌合長を長くしてカム機構を大型化させることな
く、カムフォロアの取付強度及びその取付剛性を高める
ことができできる。即ち、カムからスタッドが受ける荷
重はスタッド基部外周と嵌合穴上縁との接触部を中心に
したモーメントになってスタッドを倒す方向にも働く
が、スタッドの係止部の外周端がスタッドから離れた位
置にあるため、当該係止部が突っ張りとなってスタッド
の傾倒を防止する機能を発揮するとともに、この係止部
と従動部材の取付面との間で発生する上記モーメントの
反力により、スタッド基部の嵌合部に発生するモーメン
トも低減されて、スタッド基部外周と嵌合穴上縁との接
触部分に発生する圧縮力も著しく低減される。このた
め、嵌合穴の上縁の角が丸められダレを生じることがな
く、カムフォロアの取り付け剛性を維持して、カム機構
の高い動作精度を保つことができる。
【0055】(5)また、請求項5に示すように、前記
ボルト挿通孔とネジ穴と締め付けボルトとを複数並設す
ると、さらに大きな負荷が発生するカム機構のカムフォ
ロアにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明にかかるカムフォロアの取付構造
が適用されたグロボイダルカム装置の断面図である。
【図2】本発明のカムフォロアの取付構造の第1実施形
態の詳細を示し、(a)は平面図、(b)は縦断面図で
あり、(c)は異なる形状のスタッドを適用したカムフ
ォロアの取り付け状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明のカムフォロアの取付構造の第1実施形
態の締め付けボルトを変更した例を示し、(a)は平面
図(b)は縦断面図である。
【図4】本発明のカムフォロアの取付構造の第2実施形
態の詳細を示す断面図である。
【図5】本発明のカムフォロアの取付構造の第3実施形
態の詳細を示す断面図である。
【図6】本発明のカムフォロアの取付構造の第4実施形
態の詳細を示す図であり、(a)は平面図、(b)は縦
断面図である。
【図7】従来のカムフォロアの取付構造を示す断面図で
ある。
【図8】図7の取付構造が採用されたカム機構の一例を
示す概略構成図である。
【図9】従来のカムフォロアの取付構造の他の例を示す
断面図である。
【図10】図9の取付構造が採用されたグロボイダルカ
ム装置の例を示す概略構成図である。
【図11】図10におけるA−A線部の矢視断面図であ
る。
【符号の説明】
10 カムフォロア 12 スタッ
ド 12a スタッド基部 12b 支承軸
部 12c フランジ部 12d 溝部 12e 段部 12f 挿通孔 12g 凹部 12h 端面 12i テーパ軸 12j テーパ
面 12k 円柱状軸部 12l テーパ
軸部 13 雄ネジ部 14 外輪 16 締め付けボルト 18 ニード
ル 20 円盤 22 カム溝 24 端面カム 30 従動部
材 30a 嵌合穴(孔) 30b 取付面 30c 底部 30d ネジ穴 30e テーパ状嵌合穴 30f テーパ
面 30g 円筒状嵌合穴部 30h テーパ
状嵌合穴部 31 揺動レバー 33 ターレ
ット 60 ハウジング 62 出力軸 70 グロボイダルカム(カム) 70a テーパ
リブ 72 駆動軸

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カムフォロアのスタッド基部を、カム機
    構の従動部材に形成した嵌合穴に嵌合固定して取り付け
    るカムフォロアの取付構造において、 前記スタッドに形成されて該スタッドを軸方向に貫通す
    るボルト挿通孔と、 前記従動部材の嵌合穴底部に形成されるネジ穴と、 該ボルト挿通孔に挿通されるとともに先端部が該ネジ穴
    に螺合されて該スタッドを該従動部材に締結固定する締
    め付けボルトと、 を備えたことを特徴とするカムフォロアの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記ボルト挿通孔に、前記締め付けボル
    トの頭部を収納する凹部を形成したことを特徴とする請
    求項1記載のカムフォロアの取付構造。
  3. 【請求項3】 前記嵌合穴の内周面と前記スタッド基部
    の外周面とに、相互に対応するテーパ面を形成したこと
    を特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のカム
    フォロアの取付構造。
  4. 【請求項4】 前記スタッド基部における嵌合部分の挿
    入方向後縁に位置させて、該スタッドの前記締め付けボ
    ルトによる締結固定状態で、前記従動部材に当接する係
    止部を径方向外方に一体的に突出形成したことを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のカムフォロアの取
    付構造。
  5. 【請求項5】 前記ボルト挿通孔とネジ穴と締め付けボ
    ルトとが複数並設されていることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれかに記載のカムフォロアの取付構造。
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