JP2000346847A - 生体由来物質の検出方法および装置 - Google Patents

生体由来物質の検出方法および装置

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JP2000346847A
JP2000346847A JP2000091713A JP2000091713A JP2000346847A JP 2000346847 A JP2000346847 A JP 2000346847A JP 2000091713 A JP2000091713 A JP 2000091713A JP 2000091713 A JP2000091713 A JP 2000091713A JP 2000346847 A JP2000346847 A JP 2000346847A
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test piece
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roi
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JP2000091713A
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English (en)
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Yasuhiro Tsutamori
康浩 蔦森
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 試験片のスポット位置から発せられる信号値
をテンプレートを用いて検出する際に、スポット位置が
異なる試験片を用いても、新たなテンプレートを作成す
ることなく信号値の検出を行う。 【解決手段】 スポット位置の配置が異なる複数種類の
試験片に対応して、複数種類のテンプレートTをテンプ
レート記憶手段12に記憶しておく。解析手段11にお
いて解析を行う際に、使用した試験片のスポット位置に
対応する位置にROIが配置されたテンプレートTをテ
ンプレート記憶手段12から読出して、標識データS
1,S2により表される画像にこのテンプレートTを設
定し、テンプレートTのROIに対応する位置における
信号値を検出して評価を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、DNAの解析や免
疫学的解析に用いられる試験片によって生体由来物質を
検出する方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、遺伝子工学分野における技術が急
速に発展し、10万個にも及ぶと考えられているヒトゲ
ノムの塩基配列を解読することを1つの目的とするヒト
ゲノムプロジェクトが展開されている。
【0003】一方、抗原抗体反応を利用する酵素免疫測
定法や蛍光抗体法等が診断や研究のために利用され、ま
た各種遺伝子疾患に影響を与えているDNAを探索する
研究も進んでおり、その1つの方法としてアレイ技術が
注目されている。
【0004】このアレイ技術は、図1に示すような、既
に解読されている互いに異なる既知の多数のcDNA
(特異的結合物質の一例)がメンブレンフィルタやスラ
イドガラス等の坦体2上にマトリクス状に高密度に予め
配置されたアレイチップ(DNAチップと称するものも
あるが、ここでは総称してアレイチップとする)を試験
片1として用いる技術であり、例えば、蛍光色素や放射
性同位体からなる標識物質で標識された健常者Aの細胞
由来のDNA(生体由来物質の一例)および上記標識物
質で標識された、遺伝子疾患を有する検体Bの細胞由来
のDNAをそれぞれ別個のアレイチップに滴下して、各
検体A,BのcDNAとアレイチップ上のcDNAとを
ハイブリダイズさせ、後に各アレイチップ上の各cDN
Aに、各標識物質を励起するレーザ光を走査して各cD
NA毎に放出される蛍光や放射線を光検出器で検出し、
アレイチップ上における発光位置(スポット位置)に対
応付けられたこの検出結果を表す標識信号を得、各検体
のcDNAがいずれのcDNAとハイブリダイズされて
いるかを求め、両検体間において得られる標識信号の比
あるいは差を求めることにより、両検体間においてハイ
ブリダイズされたcDNAを比較して、上記疾病により
発現した遺伝子または欠損した遺伝子(以下発現の変化
とする)を特定する技術である。この際、標識信号によ
り表される2つの画像をプリント出力あるいはモニタに
出力して、目視により確認することにより発現の変化を
特定することができる。一方、両検体から得られる標識
信号の比は、発現の変化がある位置において得られるも
のほど大きく(あるいは小さく)なることから、各検体
間における標識信号の比が大きい方から(あるいは小さ
い方から)順に例えば50箇所分のスポット位置におけ
る信号値の比を、その信号が得られた位置と対応付けて
測定結果を表す測定結果表として出力し、この測定結果
表とモニタに表示された画像とに基づいてその信号値が
得られた位置を求め、発現の変化を特定することができ
る。
【0005】この際、各スポット位置に対応する信号値
は、標識信号により表される画像に対して、スポット位
置に対応する円形のROIが配置されたテンプレートを
設定し、このテンプレートのROIの位置に対応する箇
所における信号値を検出することにより得られるもので
ある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た試験片におけるスポット位置の配置の仕方は、試験片
の製造メーカーや試験の目的などに応じて種々異なるた
め、特定の製造メーカーや特定の試験に用いられる試験
片にのみ対応するテンプレートしか有していない場合
は、他の試験片を用いると、スポット位置とROIの位
置とが対応しないことから、信号値の検出を行うことが
できなくなる。この場合、使用する試験片のスポット位
置に対応する位置にROIが配置された新たなテンプレ
ートを作成すれば信号値の検出を行うことができる。し
かしながら、試験片におけるスポット位置は少ないもの
で500箇所、多いものでは数万箇所もあり、スポット
位置の配置の仕方も試験片毎に種々異なるため、テンプ
レートを作成する作業が非常に煩わしいものとなる。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、スポット位置の配置が異なる試験片を用いても、ス
ポット位置における信号値の検出を行うことができる生
体由来物質の検出方法および装置を提供することを目的
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による生体由来物
質の検出方法は、坦体上の所定の複数位置に互いに異な
る複数の既知の特異的結合物質が配置された試験片にお
ける前記特異的結合物質に、検体の標識物質で標識され
た生体由来物質を結合せしめ、該結合した前記生体由来
物質の標識物質から放出される標識信号により表される
画像を得、前記試験片における前記特的結合物質の配置
位置に対応するROIが配置されたテンプレートを前記
画像上に設定し、該画像の前記ROIに対応する位置に
おける前記標識信号の信号値を検出する生体由来物質の
検出方法において、複数種類のテンプレートを記憶した
テンプレート記憶手段から、前記試験片に対応する種類
のテンプレートを読出し、該読出されたテンプレートに
基づいて、前記信号値を検出することを特徴とするもの
である。
【0009】ここで、「ROI」は使用する試験片にお
ける特異的結合物質の配置位置に応じて配置されてお
り、「試験片に対応する種類のテンプレートを読出す」
とは、使用する試験片の特異的結合物質の配置位置に対
応してROIが配置されたテンプレートを読出すことを
いう。
【0010】また、「テンプレートに基づいて信号値を
検出する」とは、テンプレートを標識信号により表され
る画像上に設定し、この画像のROIに対応する位置に
おける標識信号の信号値を検出することをいう。
【0011】「担体」とは、特異的結合物質を安定に結
合、点着できるものであればよく、例えばメンブレンフ
ィルタやスライドガラス板等である。これらの担体は特
異的結合物質を安定に結合するために、前処理がなされ
ているものであってもよい。
【0012】「特異的結合物質」とは、ホルモン類、腫
瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アブザイム、その他の
タンパク、核酸、cDNA、DNA、RNA等であっ
て、生体由来物質と特異的に結合可能な物質を意味す
る。「既知の」とは、特異的結合物質によって異なる
が、例えば核酸であればその塩基配列や塩基の長さ等
が、タンパクであればアミノ酸の組成等が分かっている
ことを意味する。ここで、担体の所定の複数位置に配置
される特異的結合物質は、各位置毎に1種類の特異的結
合物質が配置されていることを意味する。
【0013】「生体由来物質」とは、担体上の所定の位
置に配置された既知の特異的結合物質と特異的に結合す
る物質であって、生体から抽出、単離等された物質を意
味するが、生体から直接抽出されたものだけでなく、こ
れらを化学処理、化学修飾等したものも含まれる。例え
ばホルモン類、腫瘍マーカー、酵素、抗体、抗原、アブ
ザイム、その他のタンパク、核酸、cDNA、DNA、
mRNA等の物質である。
【0014】「標識物質」とは、生体由来物質から情報
を得るためにこれらの一部を改変し、あるいはこれらに
直接付加される、目印となる物質を意味する。標識物質
は、標識物質から放出される標識信号が検出でき、かつ
生体由来物質に取り込まれる規則性が予め分かっている
ものであれば特に限定されるものではない。例えばサイ
バーグリーンII、Cy5、フルオレセインイソチオシア
ネート等の蛍光色素や 32P、33P等の放射性同位体
を用いることが好ましい。
【0015】「標識信号」とは、例えば標識物質が蛍光
色素である場合には蛍光、標識物質が放射性同位体であ
る場合には放射線のように、標識物質から放出、あるい
は出力されるものを光検出器あるいは放射線検出器にお
いて検出することにより得られる信号のことをいう。
【0016】「生体由来物質を特異的結合物質に結合」
とは、例えばDNAやRNA等で見られる相補的なヌク
レオチド配列の間に安定な二重鎖が形成されるような場
合(ハイブリダイゼーション)や、抗原と抗体、ビオチ
ンとアビジン等のように、特定の物質とのみ選択的に反
応する極めて特異性の高い結合を意味する。
【0017】なお、本発明による生体由来物質の検出方
法においては、新たなテンプレートを作成し、該新たな
テンプレートを前記テンプレート記憶手段に記憶するこ
とが好ましい。
【0018】本発明による生体由来物質の検出装置は、
坦体上の所定の複数位置に互いに異なる複数の既知の特
異的結合物質が配置された試験片における前記特異的結
合物質に、検体の標識物質で標識された生体由来物質を
結合せしめ、該結合した前記生体由来物質の標識物質か
ら放出される標識信号により表される画像を得、前記試
験片における前記特的結合物質の配置位置に対応するR
OIが配置されたテンプレートを前記画像上に設定し、
該画像の前記ROIに対応する位置における前記標識信
号の信号値を検出する解析手段を備えた生体由来物質の
検出装置において、複数種類のテンプレートを記憶した
テンプレート記憶手段と、該テンプレート記憶手段から
前記試験片に対応する種類のテンプレートを読出す読出
手段とを備え、前記解析手段は、前記読出されたテンプ
レートに基づいて、前記信号値を検出する手段であるこ
とを特徴とするものである。
【0019】なお、本発明による生体由来物質の検出装
置においては、新たなテンプレートを作成し、該新たな
テンプレートを前記テンプレート記憶手段に記憶するテ
ンプレート作成手段をさらに備えることが好ましい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、複数種類のテンプレー
トを記憶したテンプレート記憶手段から、試験片に対応
する種類のテンプレートを読出して信号値の検出を行う
ようにしたため、使用する可能性のある試験片に対応す
るテンプレートをテンプレート記憶手段に記憶しておけ
ば、どのような試験片を用いても、新たなテンプレート
を作成することなく、標識信号から特的結合物質が配置
された位置における信号値を検出することができる。
【0021】また、試験片における特的結合物質の配置
がテンプレート記憶手段に記憶されたテンプレートにな
いものであっても、新たなテンプレートを作成可能とす
ることにより、この試験片からも特異的結合物質が配置
された位置における信号値を検出することができる。こ
の場合、テンプレートを作成する手間がかかるが、新た
に作成したテンプレートをテンプレート記憶手段に記憶
しておけば、これと同一の試験片を使用した場合に直ち
にこの試験片から信号値を検出することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。
【0023】図1は本発明の実施形態に用いられる試験
片を示す図である。図1に示すように、本実施形態に用
いられる試験片1は、メンブレンフィルタやスライドガ
ラス等の坦体2の所定の複数位置に互いに異なる複数の
既知のcDNA(特異的結合物質として)が配置されて
なるものである。なお、坦体2に配置されるcDNAは
既にその塩基配列が解読されている互いに異なるDNA
にそれぞれ対応したものであり、坦体2上におけるその
配置位置は予め定められている。また、坦体2に配置さ
れるcDNAの位置(以下スポット位置とする)は、試
験片1のメーカー毎に異なるものとされている。
【0024】次に図2を用いて、図1に示した試験片1
の読取装置について説明する。図示の読取装置100
は、後述する2種類の試験片1,1′の読取装置の一実
施形態であり、上述した多数の既知の互いに異なるcD
NAが配置されている2つの試験片1,1′のそれぞれ
に、互いに異なる2つの検体A,Bの蛍光色素で標識さ
れたcDNA(生体由来物質として)をハイブリダイズ
させたものを載置して所定の位置に設置する透明な試料
台20と、蛍光色素を励起するのに適した発光波長のレ
ーザ光L1を発光するレーザ光源21と、試験片1,
1′の蛍光色素が励起されて発光した蛍光を光電的に検
出するフォトマルチプライヤ(以下PMTという)90
と、レーザ光源21から出射されたレーザ光L1を、試
料台20に載置された試験片1,1′に照射させるとと
もに、この照射により試験片1,1′から出射する蛍光
K1,K2をPMT90に導光させる光学ヘッド50
と、光学ヘッド50を矢印X方向に等速移動させる主走
査手段60と、レーザ光源21、光学ヘッド50および
PMT90を一体的に矢印Y方向(矢印X方向に直行す
る方向)に移動させる副走査手段70と、PMT90に
より検出された検出信号を対数増幅する増幅器91と、
この増幅された検出信号をA/D変換して標識データS
1,S2を得るA/D変換器92と、試験片1,1′間
において、互いに対応するスポット位置における標識デ
ータS1,S2を比較して比較結果を算出する解析装置
93と、レーザ光L1を出射させる制御を行うコントロ
ールユニット95とを備えた構成である。なお、標識デ
ータS1,S2は試験片1,1′における検体A,Bが
ハイブリダイズされた各スポット位置において得られる
信号値の全体を総称するものである。
【0025】検体Aは健常者であり、検体Bは所定の遺
伝子疾病を有する者である。各試験片1,1′には上述
したように、多数の既知の互いに異なるcDNAが所定
スポット位置に配置されており、さらにこの試験片1,
1′に上記各検体A,Bの細胞由来の各cDNAがピペ
ット等でスポットされ、試験片1,1′上の多数のcD
NAのうち、各検体A,Bの各cDNAに対応する(相
補的な)cDNAはこれらのcDNAとハイブリダイズ
されている。そして所定の溶液で、いずれかの検体のc
DNAとハイブリダイズされたcDNAを残して、いず
れの検体のcDNAともハイブリダイズされていないc
DNAは洗浄されている。
【0026】ここで、レーザ光源21は例えば波長633n
mのレーザ光L1を出射するHe−Neレーザ、波長532nmの
レーザ光L1を出射するSHGレーザ、波長473nmのレ
ーザ光L1を出射するSHGレーザを用いることができ
る。波長633nmのレーザ光L1は、例えばCy5という
蛍光色素を励起するのに適し、波長532nmのレーザ光L
1は、例えばCy3という蛍光色素を励起するのに適
し、波長473nmのレーザ光L1は、例えばFloresceinと
いう蛍光色素を励起するのに適している。
【0027】次に本実施形態の読取装置100の動作に
ついて説明する。
【0028】試料台20上に、検体Aの蛍光色素で標識
されたcDNAがハイブリダイズされた試験片1が載置
され、コントロールユニット95はレーザ光L1を出射
させるようにレーザ光源21を制御し、これにより、レ
ーザ光源21からレーザ光L1が出射される。レーザ光
源21から出射されたレーザ光L1は矢印X方向に進
む。光学ヘッド50の平面ミラー51に入射したレーザ
光L1は図示上方に反射され、孔開きミラー52の小孔
52aを通過してレンズ53に入射し、レンズ53を通
って試料台20上に載置された試験片1の微小領域を照
射する。このとき光学ヘッド50は、主走査手段60に
より高速にかつ等速度で矢印X方向に移動させられてお
り、レーザ光L1は試験片1を矢印X方向に主走査する
ため、この主走査中に、レーザ光L1が照射された微小
領域に存在するcDNAに対しては、照射されたレーザ
光L1により蛍光色素が励起されて蛍光K1を発光す
る。
【0029】レーザ光L1で発光した蛍光K1は試験片
1の下面から広がって出射し、出射した蛍光K1は、光
学ヘッド50のレンズ53により図示下方のビームとさ
れ、同じく光学ヘッド50の孔開きミラー52に入射す
る。蛍光K1は孔開きミラー52の反射面で反射され、
矢印X方向に沿った方向に進行する。矢印X方向に進行
した蛍光K1はPMT90に入射する。PMT90に入
射した蛍光K1は、それぞれPMT90により増幅され
て光電検出され、対応する電気信号として読み取られ、
対数増幅器91により増幅され、A/D変換器92によ
りデジタル信号化される。
【0030】このようにして1主走査による読取りが終
了すると、光学ヘッド50は主走査手段60により元の
位置まで戻され、一方その間に、副走査手段70がレー
ザ光源21、光学ヘッド50およびPMT90を一体的
に矢印Y方向に副走査させる。そして、以上の主走査と
副走査とを繰り返すことにより、試験片1の全面に亘っ
てレーザ光L1が照射され、試験片1の各スポット位置
に対応した蛍光K1がデジタル信号化され標識データS
1として取得され、解析装置93に入力される。
【0031】主走査、副走査を終え試験片1から標識デ
ータS1が取得されると、光学ヘッド50は最初の位置
まで戻され、次に検体Bの蛍光色素で標識されたcDN
Aがハイブリダイズされた試験片1′が試料台20上に
載置され、試験片1と同様に読取りが行われて標識デー
タS2が取得され、解析装置93に入力される。
【0032】図3は解析装置93の構成を示す概略ブロ
ック図である。図3に示すように解析装置93は、標識
データS1,S2を読み込む読込手段10と、標識デー
タS1,S2を解析して測定結果表Hを出力する解析手
段11と、解析手段11において解析を行う際に必要と
なるテンプレートTを、使用する試験片1,1′の種類
に応じて複数記憶したテンプレート記憶手段12と、後
述するようにテンプレートTによりアドレスが対応付け
られた標識データS1,S2を格納する画像格納手段1
3と、測定結果表Hを格納する測定結果格納手段14
と、測定結果表Hおよび画像を表示するモニタ15と、
種々の入力を行うキーボードおよびマウスからなる入力
手段16と、後述するように選択された測定結果に対応
するスポット位置の画像を画像データS4,S5として
画像格納手段13から読出す読出手段17とを備える。
【0033】テンプレート記憶手段12には、試験片
1,1′のスポット位置に対応する複数の円形のROI
を有するテンプレートTが複数記憶されている。すなわ
ち、試験片1,1′におけるスポット位置の配置は試験
片1,1′の製造メーカーや試験の目的などに応じて種
々異なるものであり、使用される試験片1,1′の種類
に応じて例えば図4から図6に示すように複数のテンプ
レートTがテンプレート記憶手段12に記憶されてい
る。なお、図4から図6に示すテンプレートTにおいて
円形部分がスポット位置に対応するROIとなってい
る。
【0034】また、テンプレートTの各ROIにはアド
レス番号が付与されている。例えば図4に示すテンプレ
ートにおいては、テンプレートTがField1〜6の6つ
のフィールドに分割されており、各フィールドにおいて
4×4のROIブロックが16×24個存在する。この
ROIブロックにはXY両方向においてそれぞれa〜
p、1〜24のアドレス番号が付与されており、このR
OIブロックの位置は各フィールドにおいて例えばa−
1として表すことができる。さらに、ROIブロックに
は8種類のcDNAが1組ずつ配置されており、同一の
cDNAが配置されたスポット位置には同一のパターン
番号が付与されている。したがって、例えばROIブロ
ックにおけるパターン番号が「2」であった場合、図4
に示すテンプレートにおいては、ROIは例えば「Fiel
d1,a−1,2」をアドレス番号としてその位置を特
定することができる。
【0035】また、図5に示すテンプレートは、Field
1,2の2つのフィールドに分割されており、各フィー
ルドがさらにA〜Hの8つの領域に分割されている。各
領域においては12×30個のROIが存在する。この
ROIにはXY両方向においてそれぞれa〜l、1〜3
0のアドレス番号が付与されており、図5に示すテンプ
レートにおいて、ROIは例えば「Field1,B,a−
1」をアドレス番号としてその位置を特定することがで
きる。
【0036】さらに、図6に示すテンプレートは、A〜
Fの6つの領域に分割されており、各領域においては2
×14個のROIブロックがX方向に7組存在する。R
OIブロックにおいてはY方向にa〜mのアドレス番号
が付与されており、ROIブロックはX方向に1〜7の
アドレス番号が付与されている。なお、図6に示すテン
プレートにおいては、ROIブロックの番号が同一の場
合はそこは同一のcDNAが配置されてなるものであ
る。したがって、図6に示すテンプレートにおいて、R
OIは例えば「A,1−a」をアドレス番号としてその
位置を特定することができる。
【0037】次いで、解析装置93の動作について説明
する。まず、使用した試験片1,1′の種類を入力手段
16から解析手段11に入力すると、解析手段11にお
いて、試験片1,1′のスポット位置に対応するROI
が配置されたテンプレートTをテンプレート記憶手段1
2から読出し、標識データS1,S2により表される画
像上にテンプレートTをそれぞれ配置する。なお、本実
施形態においては図4に示すテンプレートに対応する試
験片1,1′を使用したものとして説明するが、図5あ
るいは図6に示すテンプレートに対応する試験片を用い
た場合は、この試験片に対応するテンプレートTがテン
プレート記憶手段12から読出される。そして、テンプ
レートTにおける円形のROIが画像上のスポット位置
に適合するようにテンプレートTの位置を調節するフィ
ッティングを行う。すなわち、試験片1,1′において
はスポット位置に対応するようにスポットが行われる
が、スポット毎に若干の位置ずれが生じることがある。
したがって、各スポット位置における測定を正確に行う
ためにROIをスポット位置に合わせる操作を行う。具
体的にはテンプレートTを回転、左右上下方向へ移動、
拡大縮小することにより、ROIの位置とスポット位置
とを合わせる。このフィッティングは自動で行ってもよ
いが、標識データS1,S2およびテンプレートTをモ
ニタ15に表示し、入力手段16のマウスを操作して手
動で行ってもよい。なお、このフィッティングの前に、
標識データS1,S2をモニタ15に表示し、検体A,
Bを試験片1,1′にスポットした際のスポットのぼ
け、にじみ、蛍光の発光量が大きいこと、上述したよう
に所定の溶液で洗浄した際に残存する検体のむら等に起
因する、各スポット位置の信号値に異常を有する異常箇
所を除去することが好ましい。そしてこのフィッティン
グにより、各スポット位置にはテンプレートのアドレス
番号に対応するアドレス番号が付与されることとなる。
また、標識データS1,S2により表される画像におい
ては、各画素の位置を座標値として表すことができるた
め、アドレス番号とアドレス番号の中心位置を表す画像
上の座標値との対応付けがなされ、この対応付け結果を
表す対応付け情報が標識データS1,S2に付与され
る。
【0038】そしてこのようにフィッティングが行われ
ると、入力手段16からの指示により各スポット位置に
おける濃度の測定が行われる。具体的には、ROIによ
り囲まれる領域の信号値を積算し、この積算した信号値
をそのスポット位置における濃度値として検出する。こ
の際、背景の濃度値すなわち試験片1,1′の坦体2の
濃度値を検出された濃度値から除去することが好まし
い。そして、標識データS1,S2に設定された全ての
ROIにおいて濃度値が検出されると、標識データS
1,S2間において互いに対応するスポット位置におい
て得られた濃度値の比を求める。ここで、標識データS
1の特定スポット位置において得られる濃度値をN1、
標識データS2においてこの特定スポット位置に対応す
るスポット位置において得られる濃度値をN2とする
と、この比はN2/N1として求められる。そして、こ
の比が大きい順に例えば50箇所分のスポット位置のア
ドレス番号と比の値とを対応付けた測定結果表Hを作成
し、これを測定結果格納手段14に格納する。また、標
識データS1,S2は上記対応付け情報が付与されて画
像格納手段13に格納される。
【0039】次いで、入力手段16から測定結果表Hお
よび標識データS1,S2を表示する指示がなされる
と、測定結果格納手段14から測定結果表Hが、画像格
納手段13から標識データS1,S2が読出されてモニ
タ15に表示される。図7は測定結果表Hおよび標識デ
ータS1,S2の表示状態を示す図である。図7に示す
ようにモニタ15のウィンドウ40には測定結果表Hの
うち上位7つまでのリストが表示され、スクロールバー
40Aを操作することにより全てのリストをウィンドウ
40に表示することができる。なお、測定結果表Hに
は、そのリストの番号(No.)、フィールド番号(Fi
eld)、XY両方向のアドレス番号(X,Y)、パター
ン番号(Pattern)、求められた比(Ratio)および判断
(Judge)の各項目が設けられている。なお、Judgeの項
目は空欄となっており、ここにオペレータの評価を入力
するものである。また、ウィンドウ41,42には、測
定結果表Hにおいて選択されたリストに対応するスポッ
ト位置の画像G1,G2が表示される。なお、図7にお
いてはNo.3のリストが選択され、このリストにおけ
るスポット位置であるField2、n−13の位置におけ
るROIブロックに対応するスポットブロックの画像が
ウィンドウ41,42に表示された状態を示している。
【0040】オペレータはこのように表示された測定結
果表Hおよび画像G1,G2を観察し、その評価を測定
結果表HのJudgeの欄に入力する。なお、この評価とし
ては測定結果と画像の状態とから目的の遺伝子が発現し
ていることを表す「Good」、目的の遺伝子が発現し
ていないことを表す「NG」および判断が付かないこと
を表す「?」の文字を入力手段16から入力することに
より行う。ここで、評価の入力は例えばキーボードの
「G」を押下すると「Good」と入力され、「N」を
押下すると「NG」と入力されるようにすることが好ま
しい。そして、順次リストを選択することにより、画像
G1,G2と測定結果表Hとを参照して評価を行う。
【0041】このように、本実施形態によれば、複数種
類のテンプレートを記憶したテンプレート記憶手段12
から、使用した試験片1,1′のスポット位置に対応す
るROIが配置されたテンプレートTを読出すようにし
たため、使用する可能性のある試験片に対応する複数種
類のテンプレートをテンプレート記憶手段12に記憶し
ておけば、どのような試験片を用いても、テンプレート
Tを新たに作成することなく、標識データS1,S2か
らスポット位置における濃度値を検出することができ
る。
【0042】なお、上記実施形態においては、使用した
試験片1,1′のスポット位置に対応するROIが配置
されたテンプレートがテンプレート記憶手段12に記憶
されていない場合がある。このため、テンプレート記憶
手段12に新たなテンプレートを作成するためのテンプ
レート作成手段を設け、試験片1,1′のスポット位置
に応じてROIを配置した新たなテンプレートを作成す
るようにしてもよい。この場合、スポット位置の属性と
して、マトリクス状にスポットを配置した1レイヤーあ
るいは図4に示すように4×4のスポットブロックを複
数配置した2レイヤー等のレイヤー数、スポット数、ス
ポットブロック数、アドレスの表現方法、Field数、Fie
ld内のスポット数、図6に示すようにペアとなるスポッ
トの有無、ペアスポットの番号、スポットが信号値検出
用であるか、位置決め用であるか、スポットがなされな
いものであるかなどのスポット毎の測定属性など、種々
のものがあり、この属性が試験片の製造メーカーによっ
て異なるものである。したがって、テンプレート作成手
段は、これらの属性を考慮してテンプレートを作成可能
なものとすることが好ましい。
【0043】また、上記実施形態においては、特異的結
合物質としてcDNAを、生体由来物質として細胞から
抽出したcDNAを用いて説明したが、本発明はこれに
限定されるものではない。
【0044】さらに、上記実施形態においては、解析装
置93において標識データS1,S2の比を求めている
が、標識データS1,S2の差を求め、この差が大きい
順に50箇所分のスポット位置と差の値とを対応付けた
測定結果表Hを作成してもよい。
【0045】さらにまた、上記実施形態においては、2
つの試験片1,1′を用いて解析を行っているが、多数
の既知の互いに異なるcDNAが2組配置された1つの
試験片を用いて2種類の検体A,Bについて解析を行う
ようにしてもよい。
【0046】また、上記実施形態においては、2種類の
検体A,Bについて解析を行っているが、3種類以上の
検体についても上記と同様に試験片1,1′の読取り、
解析および測定結果表Hと画像との表示を行うことが可
能である。
【0047】また、上記実施形態においては、標識物質
として蛍光色素を用いたが、放射性同位体を用いること
も可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に用いられる試験片を示す図
【図2】本実施形態に用いられる読取装置の構成を示す
【図3】解析装置の構成を示す概略ブロック図
【図4】テンプレートを示す図(その1)
【図5】テンプレートを示す図(その2)
【図6】テンプレートを示す図(その3)
【図7】測定結果表および画像の表示状態を示す図
【符号の説明】
1,1′ 試験片 2 坦体 10 読込手段 11 解析手段 12 テンプレート記憶手段 13 画像格納手段 14 測定結果格納手段 15 モニタ 16 入力手段 17 読出手段 93 解析装置 100 読取装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 33/53 G01N 33/53 M D 33/543 501 33/543 501D 521 521 35/00 35/00 A 35/02 35/02 F // C12N 15/09 C12N 15/00 A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 坦体上の所定の複数位置に互いに異な
    る複数の既知の特異的結合物質が配置された試験片にお
    ける前記特異的結合物質に、検体の標識物質で標識され
    た生体由来物質を結合せしめ、該結合した前記生体由来
    物質の標識物質から放出される標識信号により表される
    画像を得、前記試験片における前記特的結合物質の配置
    位置に対応するROIが配置されたテンプレートを前記
    画像上に設定し、該画像の前記ROIに対応する位置に
    おける前記標識信号の信号値を検出する生体由来物質の
    検出方法において、 複数種類のテンプレートを記憶したテンプレート記憶手
    段から、前記試験片に対応する種類のテンプレートを読
    出し、 該読出されたテンプレートに基づいて、前記信号値を検
    出することを特徴とする生体由来物質の検出方法。
  2. 【請求項2】 新たなテンプレートを作成し、該新た
    なテンプレートを前記テンプレート記憶手段に記憶する
    ことを特徴とする請求項1記載の生体由来物質の検出方
    法。
  3. 【請求項3】 坦体上の所定の複数位置に互いに異な
    る複数の既知の特異的結合物質が配置された試験片にお
    ける前記特異的結合物質に、検体の標識物質で標識され
    た生体由来物質を結合せしめ、該結合した前記生体由来
    物質の標識物質から放出される標識信号により表される
    画像を得、前記試験片における前記特的結合物質の配置
    位置に対応するROIが配置されたテンプレートを前記
    画像上に設定し、該画像の前記ROIに対応する位置に
    おける前記標識信号の信号値を検出する解析手段を備え
    た生体由来物質の検出装置において、 複数種類のテンプレートを記憶したテンプレート記憶手
    段と、 該テンプレート記憶手段から前記試験片に対応する種類
    のテンプレートを読出す読出手段とを備え、 前記解析手段は、前記読出されたテンプレートに基づい
    て、前記信号値を検出する手段であることを特徴とする
    生体由来物質の検出装置。
  4. 【請求項4】 新たなテンプレートを作成し、該新た
    なテンプレートを前記テンプレート記憶手段に記憶する
    テンプレート作成手段をさらに備えたことを特徴とする
    請求項3記載の生体由来物質の検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005527829A (ja) * 2002-05-24 2005-09-15 ニンブルゲン システムズ インコーポレイテッド 単一マイクロアレイ上で多数の試料のハイブリダイゼーション反応を行うマイクロアレイ及びその方法
JP2007064927A (ja) * 2005-09-02 2007-03-15 Nipro Corp 定性反応用試験片

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