JP2000347478A - 接触型帯電器及び画像記録装置 - Google Patents

接触型帯電器及び画像記録装置

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JP2000347478A
JP2000347478A JP15540399A JP15540399A JP2000347478A JP 2000347478 A JP2000347478 A JP 2000347478A JP 15540399 A JP15540399 A JP 15540399A JP 15540399 A JP15540399 A JP 15540399A JP 2000347478 A JP2000347478 A JP 2000347478A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、注入速度が遅く十分な帯電電圧が
得られず、湿度等の環境変動に敏感であり、長期の使用
で帯電電圧が変動し、オゾンやNOxが発生し、外部電
源の電圧が高いという課題を解決しようとするものであ
る。 【解決手段】 この発明は、被帯電体100の表面と接
触し、被帯電体100に電圧を印加することによって被
帯電体100を所定の表面電位に帯電させる接触型帯電
器110において、被帯電体100と接触する面にカー
ボンナノチューブ120があるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、プリンタ、
ファクシミリ等の画像記録装置の接触型帯電器、及び接
触型帯電器を有する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被帯電体の表面を帯電させる帯電
方式は、コロナ放電を行うコロトロン、スコロトロンが
主流であったが、ローラ帯電方式へと移行されつつあ
る。ローラ帯電方式は、導電性ゴムローラからなる帯電
ローラを被帯電体としての感光体と接触させ、この感光
体と帯電ローラとの微小空隙で放電を起して感光体の表
面を帯電させる方式であり、コロトロンと比較してオゾ
ンが著しく低減される(1/100〜1/500に低減
される)。また、最近では電荷注入方式が注目されてい
る。
【0003】電荷注入方式は、放電を起さないで、接触
型帯電器から直接に被帯電体に電荷を注入して被帯電体
を帯電させる方式であり、原理的にオゾンは発生しな
い。電荷注入方式においては、接触型帯電器と感光体と
の接触抵抗や微小空間の容量が電荷を注入する際の注入
速度に影響を与えるため、接触型帯電器と感光体との接
触抵抗が低いほど良いと考えられる。
【0004】そのため、特開平6−75459号公報記
載の接触型帯電器では、テトラシアノキノジメタン(T
CNQ)等の電子受容性化合物とテトラチアフルバレン
(TTF)等の電子供与性化合物から構成される電荷移
動錯体を高分子ネットワークに置換し、全体に導電性を
付与した高分子材料からなる導電性ゴムで帯電ローラを
作っている。
【0005】特開平7−140729号公報記載のもで
は、吸水性のスポンジローラを用いて感光体に電荷を注
入している。特開平9−101649号公報には、図1
1に示すように、金属芯1111上に導電性繊維111
2を植毛してなる帯電ブラシ1110の金属芯1111
に直流電源1103から帯電バイアスを印加して帯電ブ
ラシ1110により、基体1101上に感光層1102
を形成してなる感光体1100を帯電する接触型帯電器
において、帯電ブラシ1110の導電性繊維1112を
エッチング繊維ないし分割繊維にすることによって導電
性繊維1112と感光体1100との接触面積を増加さ
せ、電荷注入の速度を向上させることが記載されてい
る。
【0006】ここに、エッチング繊維とは導電性繊維の
成分の一部を薬液で溶解し、1本の導電性繊維を太さ方
向で複数本に分割した繊維である。また、分割繊維とは
加熱時の各部の熱収縮の差を利用し、1本の導電性繊維
を太さ方向で分割した繊維である。これらの処理により
形成したエッチング繊維ないし分割繊維を用いることに
より、細い径の導電性繊維を用いたことになり、導電性
繊維と感光体との接触面積を増加させることができる。
【0007】また、接触型帯電器の別の構造として磁気
ブラシが挙げられる。一般に、磁気ブラシは、磁性導電
粒子の直径を大きくすると、マグネットロールからの規
制力が大きくなり、帯電ブラシや帯電ブレード、帯電ロ
ーラよりも大きなニップ幅を形成できる。しかしなが
ら、磁性導電粒子の直径が大きくなると、逆に感光体と
の接触面積が減少する。そのため、最適な磁性導電粒子
の大きさが存在した。
【0008】磁性導電粒子の形状については、図12に
示すように、表面が平滑な磁性導電粒子1213と表面
に凹凸のある磁性導電粒子1214を混合したものを用
い(特開平8−6355号公報参照)、また図13に示
すように、2つの粒径分布を持つ磁性導電粒子(粒径の
大きな磁性導電粒子1215と、粒径の小さな磁性導電
粒子1216)を用いて(特開平8−691491号公
報参照)、マグネットロール1211の規制力を維持し
大きなニップ幅を確保しながら感光体と磁性導電粒子の
接触面積を増加させる試みがなされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】コロトロン、スコロト
ロンでは、コロナ放電は空気中に電界をかけることか
ら、オゾンやNOxなどの有害物質を大量に発生するこ
とや、帯電効率が低いために消費電力が多く、また4〜
6kVの高圧電源が必要であるためにコストが高く、か
つ人体に対して危険性があるといった欠点があった。近
年の環境に対する配慮から、このようなコロトロン、ス
コロトロンを改善することは急務であり、ローラ帯電方
式へと移行されつつある。
【0010】しかしながら、ローラ帯電方式でも、感光
体と帯電ローラとの微小空隙に電圧を加えてコロナ放電
を起すことから、原理的にオゾン発生をゼロにはできな
い。また、オゾンが感光体近傍で発生するためにオゾン
による感光体の劣化は依然として課題として残る。よっ
て、オゾンを全く発生しない帯電方式が強く望まれ、最
近では電荷注入方式が注目されている。
【0011】ところが、香川、古川、新川らによるJa
pan Hardcopy ‘92,pp287〜29
0の報告によれば、電荷注入方式においては、80%R
Hの高温下では有機感光体(以後OPCと略す)は十分
な帯電電圧が得られるが、30〜50%RHの温度下で
は印加電圧の半分までしか感光体が帯電されず、注入速
度が遅いことが判る(図10参照)。これは、感光体と
帯電ローラの接触面積(ニップ幅)が小さいことと、帯
電ローラを構成する導電性ゴムが十分に低抵抗化してい
ないためと予想される。
【0012】つまり、低抵抗の導電性ゴムを得るには電
荷移動錯体を多量にドーピングする必要があるが、その
ドーピング量が多くなると、高分子自体のネットワーク
の柔軟性が減少し、導電性ゴムのゴム硬度が大きくなる
のではないかと思われる。例えば、特開平6−7545
9号公報記載の接触型帯電器では、導電性ゴムの抵抗は
106Ω・cmとなっており、適度なゴム硬度を維持し
ながら導電性ゴムを低抵抗化することは高分子材料の選
択の点から容易ではないと予想される。
【0013】また、図10に示すように全体に導電性を
付与した高分子材料からなる導電性ゴムでは、帯電電位
が湿度に敏感であるため、環境を厳密に制御する必要が
あり、構造が複雑になる。
【0014】特開平7−140729号公報記載のもで
は、吸水性のスポンジローラを用いて感光体に電荷を注
入しているが、吸水性のスポンジローラを用いる場合、
スポンジローラの含水率がローラ抵抗や電荷の注入速度
に大きな影響を与えるので、スポンジローラからの水分
蒸発によって帯電電位が変動する恐れがある。帯電電位
の変動を抑えるためには、スポンジローラからの水分蒸
発を長期に渡って厳密に制御する必要があり、接触帯電
部材の構造が複雑になり、安価に製造することができな
い。
【0015】特開平9−101649号公報記載の接触
型帯電器では、帯電ブラシ1110の導電性繊維111
2をエッチング繊維ないし分割繊維にしているが、分割
された繊維の引っ張り強度は分割前の繊維と比較して分
割された分だけ小さくなる。その結果、導電性繊維は、
感光体と接触した場合に分割された繊維が切断されやす
くなり、長期の使用では帯電電位のバラツキを起し、接
触型帯電器の寿命を低下させる原因となってしまう。逆
に長寿命の接触型帯電器を得ようとすると、導電性繊維
の分割数を多くできないため、導電性繊維と感光体との
接触面積の著しい増加は期待できず、電荷の注入速度の
向上の著しい改善はできない。
【0016】特開平8−6355号公報、特開平8−6
91491号公報記載のものでは、感光体との接触面積
の増加に寄与する磁性導粒子は用いた磁性導電粒子12
13〜1216のうち凹凸のある磁性導電粒子1214
と粒径の小さな磁性導電粒子1216だけであるので、
磁性導電粒子と感光体との接触面積の著しい増加は期待
できず、高速の画像記録装置においては十分な帯電電位
が得えられにくかった。
【0017】本発明は、電荷注入によって被帯電体を帯
電させる接触型帯電器の場合には、注入速度が速いため
被帯電体に十分な帯電電圧を与えることができ、かつ湿
度等の環境変動に対して耐性があり、さらに長期の使用
では帯電電圧の変動を小さくでき、また被帯電体との微
小空隙でのコロナ放電を利用する接触型帯電器の場合に
は、オゾンやNOxの発生を低減でき、かつ外部電源の
低電圧化を実現できる接触型帯電器を提供することを目
的とする。
【0018】さらに、本発明は、オゾンやNOxを発生
せず、かつ接触帯電器の外部電源を低電圧化することが
でき、良好な画像を得ることができる画像記録装置を提
供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、被帯電体の表面と接触し、
被帯電体に電圧を印加することによって被帯電体を所定
の表面電位に帯電させる接触型帯電器において、被帯電
体と接触する面にカーボンナノチューブがあるものであ
る。
【0020】請求項2に係る発明は、請求項1記載の接
触型帯電器において、前記カーボンナノチューブが主に CH=na1+ma2 n−m=3k a1,a2:二次元六角格子の基本並進ベクトル n,m,k:整数 なる式のカイラルベクトルChで記述される単層カーボ
ンナノチューブであるものである。
【0021】請求項3に係る発明は、請求項1記載の接
触型帯電器において、前記カーボンナノチューブが多層
カーボンナノチューブであるものである。
【0022】請求項4に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の接触型帯電器であって帯電ブラシからな
り、この帯電ブラシの導電性繊維の表面に前記カーボン
ナノチューブがあるものである。
【0023】請求項5に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の接触型帯電器であって帯電ローラからな
るものである。
【0024】請求項6に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の接触型帯電器であって帯電ブレードから
なるものである。
【0025】請求項7に係る発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の接触型帯電器であって磁気ブラシからな
り、この磁気ブラシの磁性導電粒子の表面に前記カーボ
ンナノチューブがあるものである。
【0026】請求項8に係る発明は、請求項1〜7のい
ずれかに記載の接触型帯電器を有するものである。
【0027】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例(以下実
施例1という)を示す。この実施例1は接触型帯電器の
形状として帯電ブラシを用いたものである。帯電ブラシ
110は、金属芯111と導電性繊維112が接続さ
れ、さらに各々の導電性繊維112にはカーボンナノチ
ューブ120が接続される構造を持つ。そして、帯電ブ
ラシ110は、主にカーボンナノチューブ120で被帯
電体としての感光体100の表面と接触している。ニッ
プ部の一部では導電性繊維112が直接に感光体100
の表面と接触していても何ら構わない。
【0028】感光体100は、ドラム形状のAlからな
る基体101と、この基体101の上に形成された有機
感光層102からなる有機感光体(OPC)で構成され
ており、必要に応じて基体101と有機感光層102と
の間に電荷注入阻止層が設けられる。帯電ブラシ110
の金属芯111は外部の直流電源103に接続されて直
流電源103から電圧が印加され、主にカーボンナノチ
ューブ120から有機感光層102に直接に電子を注入
(つまり負帯電の電荷を注入)することで感光体100
を帯電させる。なお、一部の電荷は有機感光層102と
直接に接触する導電性繊維112から注入してもよく、
またカーボンナノチューブ120から電子が電界放出に
よって引き出されて有機感光層102を帯電しても構わ
ない。
【0029】電荷注入では接触帯電器と有機感光層との
接触部で直接に電荷の授受を行うため、実用的な注入速
度を得るためには接触帯電器と有機感光層との接触面積
を大きくしなければならない。しかしながら、一般的に
は帯電ブラシの導電性繊維の直径は10〜20μm程度
であり、OPCが高速回転する高速な画像記録装置では
接触帯電器と有機感光層との接触面積を十分に確保する
ことができなかった。また、導電性繊維をエッチング繊
維ないし分割繊維にした場合、接触帯電器と有機感光層
との接触面積を数倍程度に拡大することは実現できる
が、導電性繊維の引っ張り強度が小さいため長寿命化で
きないという問題があった。
【0030】実施例1の帯電ブラシ110は、主にカー
ボンナノチューブ120で有機感光層102と接触す
る。カーボンナノチューブには単層カーボンナノチュー
ブと多層カーボンナノチューブがあり、カーボンナノチ
ューブ120は単層カーボンナノチューブ及び多層カー
ボンナノチューブのいずれか一方又は両方を用いること
ができる。単層カーボンナノチューブは、触媒によって
大きさが異なり、直径が0.7〜50nm、軸方向の長
さ(以後長さと略す)は10nm〜1mmであり、より
合成しやすい大きさとしては直径が0.7〜5nm、長
さが30nm〜100μmである。
【0031】一方、多層カーボンナノチューブは、直径
が1〜500nmで、長さが10nm〜1mmであり、
より合成しやすい大きさとしては直径が2〜50nm
で、長さが1μm以上であり、単層カーボンナノチュー
ブ、多層カーボンナノチューブともアスペクト比が非常
に大きい極細の繊維形状をしている。なお、本発明で用
いるカーボンナノチューブは、上記大きさの範囲に限定
されるものではなく、直径が1μm未満のカーボンナノ
チューブであれば本発明に含まれるものとする。また、
カーボンナノチューブ120は、シームレス構造である
ため、非常に高い弾性率と、チューブの軸方向に対して
の大きな引っ張り強度を持つ。
【0032】カーボンナノチューブ120は、極細の直
径を持つため、軸方向で導電性繊維112に密集して配
置することが可能である。また、カーボンナノチューブ
120は、大きな弾性を持つため、有機感光層102と
接触すると撓ることができ、カーボンナノチューブ12
0の先端のみではなく、側面でも有機感光層102と接
触することができる。
【0033】ここで、カーボンナノチューブ120は半
導体性や金属性の(つまりオーミック接触をしている)
導電特性を持つため、カーボンナノチューブ120から
電荷を直接に有機感光層102へ注入することが可能で
ある。そのため、導電性繊維112にカーボンナノチュ
ーブ120を接続した帯電ブラシ110においては、導
電性繊維112がエッチング繊維、分割繊維からなる従
来の帯電ブラシと比較し、有機感光層102と帯電ブラ
シ110との間で電荷の授受を行える面積、つまり実質
的な有機感光層102と帯電ブラシ110との接触面積
(以後導電性の接点と記述する)を著しく大きくでき、
その結果電荷の注入速度を向上させることができる。そ
のため、高速の画像記録装置においても、十分な帯電電
圧が得られる。
【0034】また、カーボンナノチューブ120は軸方
向に対して大きな引っ張り強度を持つため、極細でも有
機感光層102との接触において破断することが非常に
少なく、長期的には帯電電圧のバラツキが非常に少な
く、帯電ブラシ110の長寿命化を実現できる。上述の
ようにカーボンナノチューブ120は、半導体性あるい
は金属性の電気伝導を示すが、帯電ブラシ110に用い
る場合には帯電ブラシ110と有機感光層102との接
触抵抗を小さくすることから金族性の電気伝導がより好
ましい。
【0035】図2は単層カーボンナノチューブを切り開
いて広げた六員環の模式図を示す。六員環の二次元六角
格子の基本並進ベクトルをa1、a2とすると、単層カー
ボンナノチューブのカイラルベクトルChは以下のよう
に記述される。なお、図2に示す単層カーボンナノチュ
ーブのChは(n,m)=(3,0)を示している。
【0036】Ch=na1+ma21、a2:二次元六角格子の基本並進ベクトル n,m:整数 単層カーボンナノチューブで金属性の導電性を示す条件
として既に以下のことが判っている。
【0037】n−m=3k k:整数 よって、単層カーボンナノチューブを帯電ブラシ110
に用いる場合、以下の(1),(2)式を満たすと、帯
電ブラシ110と有機感光層102との接触抵抗を低減
でき、より好ましい。
【0038】Ch=na1+ma2 (1) n−m=3k (2) a1、a2:二次元六角格子の基本並進ベクトル n,m,k:整数 なお、図2中に(1),(2)式を満たすChを○で示
した。
【0039】一方、多層カーボンナノチューブの場合、
各層のグラフェン間での相互作用が小さいため各層の導
電性が混合されたものとなり、概ね金属性の導電性を示
すが、帯電ブラシにより適した構造は一意には定められ
ない。しかしながら、単層カーボンナノチューブは1枚
のグラフェンのみが電気伝導に寄与するが、多層カーボ
ンナノチューブは各層のグラフェンが電気伝導に寄与す
るため、帯電ブラシ110に多層カーボンナノチューブ
120を用いると、より多くの電荷を有機感光層102
に注入できる利点がある。
【0040】次に、カーボンナノチューブの作製法を述
べる。単層カーボンナノチューブは、陽極としてグラフ
ァイトにFe,Co,Ni,Ru,Rh,Pd,Os,
Ir,Pt,La,Y等の金属媒体を混合したコンポジ
ット棒を用い、陰極としてグラファイトを用い、100
〜700TorrのHeないしH2の雰囲気でのアーク
放電により合成する。単層カーボンナノチューブは金属
触媒の種類によってチャンバー内壁の煤(チャンバー
煤)か、陰極表面の煤(陰極煤)の中に存在する。
【0041】また、上記コンポジット棒を電気炉中で1
000〜1400℃に加熱し、500TorrのAr雰
囲気で、Nd:YAGパルスレーザから光を照射して単
層カーボンナノチューブを合成してもよい。合成した単
層カーボンナノチューブは、種々の不純物を含むため、
水熱法、遠心分離法、限外ろ過法等によって80%以上
の純度に精製するのが良い。
【0042】一方、多層カーボンナノチューブは、陰
極、陽極ともグラファイト棒を用い、100〜700T
orrのHe雰囲気でのアーク放電を用いて合成する。
多層カーボンナノチューブは陰極上の円柱状堆積物の中
心に存在する。また、ベンゼン、エチレン、アセチレン
等の炭化水素をH2ガス流下で1000〜1500℃で
熱分解することによっても多層カーボンナノチューブが
得られる。
【0043】多層カーボンナノチューブも、合成後は種
々の不純物が含まれるため、有機溶媒や界面活性剤が添
加された水溶液に分散した後、遠心分離法や限外ろ過法
によって高純度に精製するのが良い。尚、カーボンナノ
チューブは一般的に炭素原子のみで構成されているが、
構成原子の一部が他の原子、例えばB,N,Si等で置
換されていても、金属性、半導体性の導電性を持つ限り
本発明に含まれるものとする。また、カーボンナノチュ
ーブの中空チューブ内似たの原子、例えば金属原子やII
I族、V族のドーパント等が封入されていても何ら構わ
ないものとする。
【0044】なお、カーボンナノチューブの先端は閉
管、開管のどちらでもよい。
【0045】次に、カーボンナノチューブが接続された
帯電ブラシ110の作製法の一例を述べる。図3は帯電
ブラシ110の作製法の一例を示す。なお、図3は帯電
ブラシの断面の一部を示し、帯電ブラシ110は円柱構
造をしており、導電性繊維112は金属芯111の側面
全てに接続されているものとする。 (a)SUS,Al,Fe,Cu等の金属や合金からな
る金属芯111に導電性繊維112を電気植毛によって
植え付ける(図3(a)参照)。導電性繊維112とし
ては直径が5〜20μmの導電性レーヨン、導電性ナイ
ロン、導電性ポリエステル等が使用でき、植毛の密度と
しては一般的な帯電ブラシと同様に50〜300本/m
2程度にするのが良い。
【0046】繊維に導電性を与える方法としては、カー
ボンブラックや金属微粒子を高分子の中に分散させる方
法もあるが、テトラシアノキノジメタン(TCNQ)等
の電子受容性化合物とテトラチアフルバレン(TTF)
等の電子供与性化合物から構成される電荷移動錯体を高
分子ネットワークに置換し高分子繊維全体に導電性を付
与してもよい。
【0047】導電性繊維112は元々5〜20μmの径
で使用するため、従来の導電性ゴムと異なり適度な弾性
を維持する必要がない。そのため、種々の高分子材料が
使用でき、容易に低抵抗の導電性繊維が得られる。ま
た、導電性繊維112をパイル地にして、テープ状に切
断した後、金属芯111に巻き付けても良い。 (b)その後、導電性繊維112の先端にのみ導電性接
着剤130を厚さ2〜10μmで塗布し(図3(b)参
照)、 (c)静電力を利用して、カーボンナノチューブ120
を導電性繊維112に吸い上げて接触させ(図3(c)
参照)、 (d)その後、導電性接着剤130を熱硬化させ、カー
ボンナノチューブ120を固定し、帯電ブラシ110を
完成させる(図3(d)参照)。
【0048】また、導電性接着剤130の代りに導電性
繊維112自体を加熱し、カーボンナノチューブ120
を導電性繊維112に溶融させて固定してもよい。ま
た、1本の長い導電性繊維112にカーボンナノチュー
ブ120を導電性接着剤で接着した後、導電性繊維11
2を1〜2mmに切断し、この導電性繊維112を電気
植毛によって金属芯111に植え付けて帯電ブラシ11
0としても良い。更に、カーボンナノチューブ120が
接着された長い導電性繊維112をパイル地にして、テ
ープ状に切断した後、この導電性繊維112を金属芯1
11に巻き付けて帯電ブラシ110としても良い。
【0049】図4は帯電ブラシ110の別の作製法を示
す。なお、図4は帯電ブラシ110の断面の一部を示し
ている。帯電ブラシ110は円柱構造をしており、導電
性繊維112は金属芯111の側面全てに接続されてい
るものとする。 (a)SUS,Al,Fe,Cu等の金属や合金からな
る金属芯111に導電性繊維112を電気植毛によって
植え付ける(図4(a)参照)。また、導電性繊維11
2をパイル地にして、テープ状に切断した後、金属芯1
11に巻き付けても良い。 (b)その後、導電性繊維112の先端にのみポリメチ
ルフェニルシラン140を厚さ0.1〜3μmで塗布し
(図4(b)参照)、 (c)その後、超高圧水銀により波長400nm程度の
光を照射し、ポリメチルフェニルシラン140のSi−
Si結合を切断する(図4(c)参照)。 (d)その後、図4(d)に示すように、イソプロピル
アルコール中にカーボンナノチューブを分散させた溶液
(IPA溶液と略す)141に導電性繊維112を浸漬
し、Al電極を対向電極142として金属芯111に外
部電源143を接続して外部電源143から金属芯11
1に負電圧を印加して、電気泳動によりカーボンナノチ
ューブ120を導電性繊維112に接触させる。
【0050】カーボンナノチューブ120は、印加され
た電界と平行な方向に移動し、導電性繊維112に接触
してSi−Si結合の切れたポリメチルフェニルシラン
140に突き刺さり固定化される(今後電気泳動法と略
す)。なお、金属芯111の側面にある全ての導電性繊
維112にカーボンナノチューブ120を固定化するた
めには、IPA溶液141中で金属芯111の長さ方向
を円周方向に回転させればよい。 (e)その後、導電性繊維112をIPA溶液141か
ら引き上げ、イソプロピルアルコールを蒸発させ、帯電
ブラシ110を完成する。また、図3で述べたように、
1本の長い導電性繊維112にカーボンナノチューブ1
20を電気泳動法によって固定化してから、導電性繊維
112を1〜2mmに切断し、その後導電性繊維112
を電気植毛によって金属芯111に植え付けて帯電ブラ
シとしても良い。更に、カーボンナノチューブ120が
電気泳動法により固定化された長い導電性繊維112を
パイル地にして、テープ状に切断した後、この導電性繊
維112を金属芯111に巻き付けて帯電ブラシ110
としても良い。
【0051】次に、被帯電体としてのOPC100につ
いて述べる。ドラム形状のAl基体101上に酸化チタ
ン微粒子をバインダー樹脂に分散させたホール注入阻止
層をディップコーティング法により厚さ1〜5μmで形
成し、その後電荷発生層(以後CGLと略す)と電荷輸
送層(以後CTLと略す)からなる積層の有機感光層1
02を形成した。CGLは、電荷発生材料(以後CGM
と略す)をプチラール樹脂、熱硬化型の変性アクリル樹
脂、フェノール樹脂などのバインダー樹脂に分散させた
ものからなり、ディッピングコーティング法により厚さ
0.1〜1μmで形成した。
【0052】CGMとしては波長740〜780nm付
近に感度を持つスクエアリリウム色素、無金属フタロシ
アニン、金属フタロシアニン、アズレニウム塩色素、及
びアゾ顔料等や、635〜650nm付近に感度のある
チアピリリウム塩や多環キノン系、ペリレン系又はアゾ
顔料等が使用できる。
【0053】CTLは、ホールのキャリア輸送材料(以
下CTMと略す)をピスフェノール系ポリカーボネイト
樹脂等のバインダー樹脂に分散させたものからなり、膜
厚が10〜40μm程度でディッピングコーディング法
によって形成した。CTMとしてはオキサジアゾール誘
導体、ピラリゾン誘導体、トリフェニルメタン誘導体、
オキサゾール誘導体、トリアリールアミン誘導体、ブタ
ジエン誘導体などが用いられる。
【0054】なお、本例では、光によって発生するキャ
リアのうちホールを用いるOPCであるが、電子を発生
するCGM、電子を輸送するCTMも若干ではあるが開
発されており、光生成キャリアのうち電子を用いるOP
Cであっても何ら構わない。その場合は直流電源103
の正負が逆となり正帯電を行うものとして使用される
が、帯電ブラシとしては上記のものがそのまま使用でき
る。
【0055】また、本例は機能分離型のOPCを例に取
り説明を行ったが、本発明は機能分離型に限定されるわ
けではなく、単層型のOPCであっても何ら構わない。
また、本例は感光体がドラム形状のOPCであるが、A
l基体111の代りに表面に導電層を形成したベルトを
採用し、ベルト状のOPCとしても良い。また、感光体
はシート状のOPCでも良い。更に、本発明はOPCに
用いられる接触型帯電器に限定されるわけではなく、S
e系,a−Si,ZnO等の無機感光体であっても同じ
接触型帯電器が使用できるので、感光体の種類が本発明
の接触型帯電器を限定するものではない。
【0056】なお、本例は回転可能なロール状の帯電ブ
ラシであるが、固定ブラシであっても同様に本発明の効
果が得られ、帯電ブラシの形状は何ら問わないものとす
る。更に、上記帯電ブラシ110は直流電源103に接
続されているが、電源は直流に限定されるものではな
く、直流と交流が重畳されていても構わないものとす
る。
【0057】実際に図3の作製法に従って帯電ブラシ1
10を作製した。その構成を以下に示す。 帯電ブラシ110 ニップ幅:3.5mm、OPC1
00への押し込み:0.7mm、周速:駆動手段により
OPC100の周速の4.4倍で逆方向に回転金属芯1
11 直径:10mm、材質:SUS 導電性繊維112 直径:10μm、長さ:2mm、
密度:120本/mm■、材質:TCNQとTTFをド
ープしたナイロン繊維 カーボンナノチューブ120 直径:10〜25n
m、長さ:20〜100μm、、材質:多層カーボンナ
ノチューブ、合成法:アーク放電、精製:遠心分離法と
限外ろ過法の使用 導電性接着剤130 材質:熱硬化型エポキシ系導電
性接着剤 上記の帯電ブラシ110を−500Vの直流電源103
に接続し、CTL/CGL/ホール注入阻止層/Al基
体からなるOPC100に接触させて帯電を行った。
【0058】なお、OPC100の周速は300mm/
sであるので、帯電ブラシ110とOPC100との接
触時間は0.051sとなる。OPC100は帯電ブラ
シ110と接触する間に−440Vまで帯電され、導電
性繊維112にカーボンナノチューブ120を接続した
帯電ブラシ110が十分な帯電能力を持つことが確認さ
れた。また、OPC100の長手方向での帯電電圧のバ
ラツキは5%以内であり、十分な均一性が得られた。
【0059】図5は本発明の別の接触型帯電器の例(以
下実施例2という)を示す。この実施例2は接触型帯電
器の形状として帯電ローラを用いたものである。実施例
2の帯電ローラ510は、金属芯511が導電性ゴム5
12で被覆されており、さらに導電性ゴム512にはカ
ーボンナノチューブ520が植え付けられている構造を
持つ。そして、帯電ローラ510は主にカーボンナノチ
ューブ520でOPC500の表面と接触している。な
お、ニップ部の一部の導電性ゴム512はOPC500
の表面と直接に接触しても良いものとする。
【0060】OPC500は、ドラム形状のAlからな
る基体501と、この基体501の上に形成された有機
感光層502からなる有機感光体(OPC)で構成され
ており、必要に応じて基体501と有機感光層502と
の間に電荷注入阻止層が設けられる。帯電ローラ510
の金属芯511は外部の直流電源503に接続されて直
流電源503から電圧が印加され、主にカーボンナノチ
ューブ520から有機感光層502に直接に電子を注入
(つまり負帯電の電荷を注入)することでOPC500
を帯電させる。なお、一部の電荷は有機感光層502と
直接に接触する導電性ゴム512から注入してもよく、
またカーボンナノチューブ520から電子が電界放出に
よって引き出されて有機感光層502を帯電しても構わ
ない。
【0061】この実施例2の帯電ローラ510は有機感
光層502と帯電ローラ510との導電性の接点がカー
ボンナノチューブ520で構成される。カーボンナノチ
ューブは、ダングリングボンドを持たないため化学的に
安定であり、かつシームレス構造であるため機械的強度
が非常に強い。そのため、導電性の接点の安定性が非常
に良く、カーボンナノチューブを用いた帯電ローラは従
来の全体に導電性が付与された導電性ゴムや吸水性のス
ポンジローラと比較し、環境による変動がなく、長期に
渡って安定した帯電能力を維持できる。
【0062】また、カーボンナノチューブ520は、極
細の直径を持つため、導電性ゴム512に密集して配置
することが可能である。また、カーボンナノチューブ5
20は、大きな弾性を持つため、有機感光層502と接
触すると撓ることができ、カーボンナノチューブ520
の先端のみではなく側面でも有機感光層502と接触す
ることができる。そのため、導電性ゴム512にカーボ
ンナノチューブ520を接続した帯電ローラ510にお
いては、カーボンナノチューブを帯電ブラシに用いた場
合程著しくないが、有機感光層502との導電性の接点
を大きくでき、電荷の注入速度を向上できる。
【0063】次に、この実施例2の帯電ローラ510の
作製法の一例を述べる。 (a)SUS,Al,Fe,Cuからなる金属芯511
を導電性ゴム512でモールド工法により被覆する。導
電性ゴム512の厚さとしては1〜30mmが良い。ゴ
ムに導電性を与える方法としては、カーボンブラックや
金属粒子を高分子中に分散させる方法もあるが、電子受
容性化合物と電子供与性化合物から構成される電荷移動
錯体を高分子ネットワークに置換し高分子全体に導電性
を付与しても良い。なお、ゴムとしては、EPDM、ポ
リウレタン、NBR、シリコーンゴム等が使用できる。 (b)その後、導電性ゴム512の表面に導電性接着剤
をロールコーターやスプレーによって厚さ1〜2μmで
塗布し、 (c)その後、静電力を利用して、カーボンナノチュー
ブ520を導電性ゴム512に吸い上げて接触させ、 (d)その後、導電性接着剤を熱硬化させ、カーボンナ
ノチューブ520を固定し、帯電ローラ510を完成さ
せる。
【0064】また、実施例1と同様に電気泳動法によっ
てカーボンナノチューブ520を導電性ゴム512に固
定し、帯電ローラ510としても良い。また、実施例2
の帯電ローラ510は直流電源503に接続されている
が、電源は直流に限定さるものではなく、直流と交流が
重畳されていても構わないものとする。実際に上記作製
方法によって帯電ローラ510を作製した。その構成を
以下に示す。
【0065】帯電ローラ510 ニップ幅:2.0m
m、周速:OPC100に従動して回転 金属芯511 直径:10mm、材質:SUS 導電性ゴム512 厚さ:5mm、材質:カーボンブ
ラックを分散したシリコーンゴム カーボンナノチューブ520 直径:0.7〜2n
m、長さ:最大20μm、、材質:単層カーボンナノチ
ューブ、合成法:Fe−Ni触媒を用いたアーク放電、
精製:限外ろ過法 導電性接着剤 材質:熱硬化型エポキシ系導電性接着
剤 上記の帯電ローラ510を−500Vの直流電源503
に接続し、CTL/CGL/ホール注入阻止層/Al基
体からなるOPC500に接触させて帯電を行った。
【0066】なお、OPC500の周速は150mm/
sであるので、帯電ローラ510とOPC500との接
触時間は0.013sとなる。OPC500は帯電ロー
ラ510と接触する間に−370Vまで帯電され、導電
性ゴム512にカーボンナノチューブ520を接続した
帯電ローラ510が十分な帯電能力を持つことが確認さ
れた。また、湿度30〜80%RHで同様の帯電試験を
行ったが、OPC500の帯電電圧のバラツキは10%
以内であり、環境変動に対し十分な耐性を持つことが判
った。
【0067】図6は本発明の別の接触型帯電器の例(以
下実施例3という)を示す。この実施例3は接触型帯電
器の形状として帯電ブレードを用いたものである。実施
例3の帯電ブレード610は金属板611の一面に導電
性ゴム612が貼り付けられ、さらに導電性ゴム612
にはカーボンナノチューブ620が植え付けられている
構造を持つ。そして、帯電ブレード610は主にカーボ
ンナノチューブ620でOPC600の表面と接触して
いる。なお、ニップ部の一部の導電性ゴム612はOP
C600の表面と直接に接触しても良いものとする。
【0068】OPC600は、ドラム形状のAlからな
る基体601と、この基体601の上に形成された有機
感光層602からなる有機感光体(OPC)で構成され
ており、必要に応じて基体601と有機感光層602と
の間に電荷注入阻止層が設けられる。帯電ブレード61
0の金属板611は外部の直流電源603に接続されて
直流電源603から電圧が印加され、主にカーボンナノ
チューブ620から有機感光層602に直接に電子を注
入(つまり負帯電の電荷を注入)することでOPC60
0を帯電させる。なお、一部の電荷は有機感光層602
と直接に接触する導電性ゴム612から注入してもよ
く、またカーボンナノチューブ620から電子が電界放
出によって引き出されて有機感光層602を帯電しても
構わない。
【0069】カーボンナノチューブ620は固体潤滑材
としての機能を持つ。この実施例3の帯電ブレード61
0は有機感光層602と主にカーボンナノチューブ62
0で接触するため、従来のカーボンナノチューブのない
帯電ブレードと比較し、帯電ブレード610とOPC6
00との摩擦係数を低減でき、長期の使用においては
「OPC600を削る」、「OPC600を摩耗させ
る」等の機械的ダメージを与えにくく、OPC600の
寿命を向上させることができる。
【0070】また、カーボンナノチューブ620は、大
きな弾性を持つため、有機感光層602と接触すると撓
ることができ、カーボンナノチューブ620の先端のみ
ならず側面でも有機感光層602と接触することができ
る。そのため、導電性ゴム612にカーボンナノチュー
ブ620を接続した帯電ブレード610においては、帯
電ブラシに用いた場合程著しくはないが、有機感光層6
02との導電性の接点を大きくでき、電荷の注入速度を
向上できる。
【0071】次に、この実施例3の帯電ブレード610
の作製法の一例を述べる。 (a)SUS,Al,Fe,Cuからなる金属板611
の一面に導電性ゴム612を貼り付ける。導電性ゴム6
12の厚さとしては1〜30mmが良い。ゴムに導電性
を与える方法としては、カーボンブラックや金属粒子を
高分子中に分散させる方法もあるが、電子受容性化合物
と電子供与性化合物から構成される電荷移動錯体を高分
子ネットワークに置換し高分子全体に導電性を付与して
も良い。なお、ゴムとしては、EPDM、ポリウレタ
ン、NBR、シリコーンゴム等が使用できる。 (b)その後、導電性ゴム612の表面に導電性接着剤
をロールコーターやスプレーによって厚さ1〜2μmで
塗布し、 (c)その後、静電力を利用して、カーボンナノチュー
ブ620を導電性ゴム612に吸い上げて接触させ、 (d)その後、導電性接着剤を熱硬化させ、カーボンナ
ノチューブ620を固定し、帯電ブレード610を完成
させる。
【0072】また、実施例1と同様に電気泳動法によっ
てカーボンナノチューブ620を導電性ゴム612に固
定し、帯電ブレード610としても良い。帯電ブレード
610は図7に示す作製方法によっても作ることができ
る。すなわち、 (a)n+Si基板650を50%HF水溶液に浸漬
し、この基板650の裏面に光を照射しながら電界エッ
チングを行い、基板650の表面にポーラスSi層65
1を形成する(図7(a)参照)。 (b)その後、HF水溶液から基板650を取り出し、
水洗/乾燥を行った後、ポーラスSi層651上に電子
線を用いた真空蒸着法によってFe層652を5nmの
厚さで成膜する(図7(b)参照)。 (c)その後、300℃でアニールを行い、Fe層65
2の表面を酸化する(図7(c)参照)。 (d)そして、図7(d)に示すように基板651を化
学的気相成長(以後CVDと略す)装置653に置き、
ArとC22を流しながら700℃でC22を熱分解
し、Fe層652上に多層カーボンナノチューブ620
を合成する。このとき、多層カーボンナノチューブ62
0はFe層652上に垂直に形成される。 (e)図7(e)に示すようにCVD装置653から基
板651を取り出す。一方、SUS,Al,Fe,Cu
等の金属、合金からなる金属板611の一面に導電性ゴ
ム612を貼り付け、その後導電性ゴム612の表面に
スピンコーターによって熱硬化型導電性接着剤654を
1〜3μmの厚さで塗布する。ゴムに導電性を与える方
法としては、カーボンブラックや金属粒子を高分子中に
分散させる方法もあるが、電子受容性化合物と電子供与
性化合物から構成される電荷移動錯体を高分子ネットワ
ークに置換し高分子全体に導電性を付与しても良い。な
お、ゴムとしては、EPDM、ポリウレタン、NBR、
シリコーンゴム等が使用できる。その後、導電性接着剤
654の塗布された導電性ゴム612を多層カーボンナ
ノチューブ620に押し当て (f)加熱により導電性接着剤654を硬化させ、多層
カーボンナノチューブ620を導電性ゴム612に固定
し、Fe層652から多層カーボンナノチューブ620
を引き剥がし、帯電ブレード610を完成させる。
【0073】なお、多層カーボンナノチューブ620は
Fe層652と強固の接着はしていないため、金属板6
11と基板650を両側に引き剥がすように引っ張ると
多層カーボンナノチューブ620は帯電ブレード610
側に残る。この作製方法によると、カーボンナノチュー
ブが任意の方向に並んで合成できるので、精製する必要
がなく、簡便に帯電ブレード610が得られる。
【0074】実際に図7の作製法に従って帯電ブレード
610を作製した。その構成を以下に示す。 帯電ブレード610 ニップ幅:4.0mm 金属板611 幅:4mm、材質:SUS 導電性ゴム612 厚さ:3mm、材質:TCNQと
TTFをドープしたポリウタンナイロン カーボンナノチューブ620 直径:14〜18n
m、長さ:最大250μm、材質:多層カーボンナノチ
ューブ、合成法:ArとC22を用いた熱CVD法、精
製:なし 導電性接着剤 材質:熱硬化型エポキシ系導電性接着
剤 上記の帯電ブレード610を−500Vの直流電源60
3に接続し、CTL/CGL/ホール注入阻止層/Al
基体からなるOPC600に接触させて帯電を行った。
【0075】尚、図6の帯電ブレード610は直流電源
603に接続されているが、電源は直流に限定されるも
のではなくも直流と交流が重畳されていても構わない。
【0076】なお、OPC600の周速は200mm/
sであるので、帯電ブレード610とOPC600との
接触時間は0.02sとなる。OPC600は帯電ブレ
ード610と接触する間に−390Vまで帯電され、導
電性ゴム612にカーボンナノチューブ620を接続し
た帯電ブレード610が十分な帯電能力を持つことが確
認された。また、OPC600と帯電ブレード610の
摩擦係数を測定したところ、カーボンナノチューブのな
い従来の帯電ブレードと比較し、実施例3の帯電ブレー
ド610は押圧の条件により摩擦係数が1/2〜1/1
0に低減していることが確認された。
【0077】図8は本発明の別の接触型帯電器の例(以
下実施例4という)を示す。この実施例4は接触型帯電
器の形状として磁気ブラシを用いたものである。実施例
4の磁気ブラシ810は、磁界発生手段としてのS極と
N極からなる非回転のマグネットロール811と、この
マグネットロール811を囲んで回転する非磁性の導電
スリーブ812と、帯電部材である磁性導電粒子813
から構成され、磁性導電粒子813にカーボンナノチュ
ーブ820が植え付けられた構造となっている。そし
て、磁気ブラシ810は主にカーボンナノチューブ82
0でOPC800の表面と接触している。なお、一部の
磁性導電粒子813はOPC800の表面と直接に接触
しても良いものとする。
【0078】次に、OPC800について述べる。OP
C800は、ドラム形状のAlからなる基体801と、
この基体801の上に形成された有機感光層802から
なる有機感光体(OPC)で構成されており、必要に応
じて基体801と有機感光層802との間に電荷注入阻
止層が設けられる。磁気ブラシ810の導電スリーブ8
12は外部の直流電源803に接続されて直流電源80
3から電圧が印加され、主にカーボンナノチューブ82
0から有機感光層802に直接に電子を注入(つまり負
帯電の電荷を注入)することでOPC800を帯電させ
る。なお、一部の電荷は有機感光層802と直接に接触
する磁性導電粒子813から注入してもよく、またカー
ボンナノチューブ820から電子が電界放出によって引
き出されて有機感光層802を帯電しても構わない。
【0079】実施例4の磁気ブラシ810は有機感光層
802と磁気ブラシ810との導電性の接点がカーボン
ナノチューブ820で構成される。カーボンナノチュー
ブ820は、極細の直径を持つため、磁性導電粒子81
3に密集して配置することが可能である。また、カーボ
ンナノチューブ820は、大きな弾性を持つため、有機
感光層802と接触すると撓ることができ、カーボンナ
ノチューブ820の先端のみではなく側面でも有機感光
層802と接触することができる。そのため、磁性導電
粒子813にカーボンナノチューブ820を接続した磁
気ブラシ810においては、従来の磁性導電粒子と比較
し有機感光層802との導電性の接点を著しく大きくで
き、電荷の注入速度を大幅に向上できる。
【0080】また、磁性導電粒子813の直径は、導電
性の接点の大きさにほとんど影響を与えないため、マグ
ネットロール811の磁力のみを考慮して決めることが
できる。その結果、導電性の接点を大きくしたままでニ
ップ幅を大きくでき、更に電荷の注入速度を向上でき
る。
【0081】次に、この実施例4の磁気ブラシ810の
作製法の一例を述べる。 (a)Fe,Co,Ni等の金属や合金からなる磁性導
電粒子813の表面に導電性接着剤をスプレーによって
厚さ1〜2μmで塗布し、(b)その後、静電力を利用
して、カーボンナノチューブ820を磁性導電粒子81
3に吸い上げて接触させ、(c)その後、導電性接着剤
を熱硬化させ、カーボンナノチューブ820を磁性導電
粒子813に固定し、(d)マグネットロール811を
囲む非磁性のSUSからなる導電スリーブ812に
(c)で完成した磁性導電粒子813を接触させ、磁気
ブラシ810を完成させる。
【0082】なお、磁性導電粒子813の大きさは一般
的な磁気ブラシと同様に5〜100μmとするのが良
い。また、電気泳動法によって磁性導電粒子813にカ
ーボンナノチューブ820を固定しても良い。更に、図
9に示す作製方法でカーボンナノチューブ820を磁性
導電粒子813に固定しても良い。 (a)Fe,Co,Ni等の金属や合金からなる磁性導
電粒子813の表面にスパッタ法によりNi層860を
成膜する(図9(a)参照)。 (b)その後、図9(b)に示すようにプラズマエンハ
ンストホットフィラメントCVD(以後PE−HF−C
VDと略す)装置861に磁性導電粒子813を置き、
NH3を流しながらプラズマエッチングによりNi層8
60の膜厚を40nm以下にする。 (c)その後、図9(c)に示すようにC22とN2
流し700℃以下でプラズマを生成してカーボンナノチ
ューブ820を合成する。なお、カーボンナノチューブ
820は磁性導電粒子813から垂直に成長する。 (d)そして、図9(d)に示すようにPE−HF−C
VD装置861からカーボンナノチューブ820を取り
出す。
【0083】この作製方法によると、カーボンナノチュ
ーブ820は磁性導電粒子813に直接に結合した状態
で合成できるので、カーボンナノチューブ820を精製
する工程や磁性導電粒子813とカーボンナノチューブ
820を接触させる工程を省くことができ、簡便に磁気
ブラシ810が得られる。なお、図8の磁気ブラシ81
0は直流電源803に接続されているが、電源は直流に
限定されるものではなく、直流に交流が重畳されていて
も構わない。
【0084】実際に図9の作製方法によって磁気ブラシ
810を作製した。その構成を以下に示す。
【0085】磁気ブラシ810 ニップ幅:5.0m
m、周速:OPC800の周速の2倍でOPC800と
は逆方向に回転 マグネットロール811 磁束密度:800×10- 4
T(導電スリーブ812上で) 導電スリーブ812 直径:20mm、材質:SUS 磁性導電粒子813 直径:10〜20μm、材質:
Fe−Co合金 カーボンナノチューブ820 直径:約100nm、
長さ:約20μm、、材質:多層カーボンナノチュー
ブ、合成法:C22とN2を用いたPE−HF−CVD
法、精製:なし 上記の磁気ブラシ810を−500Vの直流電源803
に接続し、CTL/CGL/ホール注入阻止層/Al基
体からなるOPC800に接触させて帯電を行った。
【0086】なお、OPC800の周速は300mm/
sであるので、磁気ブラシ810とOPC800との接
触時間は0.033sとなる。OPC800は磁気ブラ
シ810と接触する間に−470Vまで帯電され、磁性
導電粒子813にカーボンナノチューブ820を接続し
た磁気ブラシ810は十分な帯電能力を持つことが確認
された。また、OPC800の長手方向での帯電電圧の
バラツキは5%以内であり、十分な均一性が得られた。
【0087】次に、本発明の別の画像記録装置の実施例
(以下実施例5という)について説明する。この実施例
5は上記実施例〜4で作製した各々の接触型帯電器11
0、510、610、810と−500Vの直流電源1
03、503、603、803を電子写真方式の複写機
からなる画像記録装置に帯電システムとして搭載し、テ
ストチャートの複写を行った。なお、現像装置は低電位
現像(白黒の2値現像)を行う現像装置を用い、階調は
ドット数で表示した。
【0088】ここに、実施例5の複写機においては、ド
ラム型OPCが駆動手段により回転されて上記実施例1
〜4の接触型帯電器によりOPCが均一に帯電された後
に露光装置によりOPCが露光されることで静電潜像が
形成され、このOPC上の静電潜像が現像装置で現像さ
れてトナー像となる。このOPC上のトナー像が給紙装
置から給送された転写紙等の転写材へ転写手段により転
写され、この転写材上のトナー像が定着装置で定着され
て転写材が外部へ排出される。
【0089】リファレンスは、5kVの電源とコロトロ
ンとを帯電システムとして搭載した複写機を用いた。こ
のリファレンスは、帯電電圧が800Vであったため低
電位現像を行わず、階調はアナログで表示した。実施例
5の複写機で複写を行った結果、全て良好な画像が得ら
れた。特に実施例1の帯電ブラシ110、実施例4の磁
気ブラシ810を用いた場合にはリファレンスの複写機
で得られた画像より多くの階調表示が可能で、解像度も
向上していた。
【0090】なお、実施例2の帯電ローラ510、実施
例3の帯電ブレード610を搭載した場合に得られた画
像は、実施例1の帯電ブラシ110、実施例4の磁気ブ
ラシ810を用いた場合に得られた画像と比較して若干
劣化していたのは、低電位現像に起因するものであり、
今後現像が更に低電位化された際には同等の画像が得ら
れると推定される。
【0091】また、実施例1〜4の接触型帯電器を搭載
した実施例5の複写機では感光体の帯電プロセス中には
オゾンやNOxがほとんど検出されなかった。よって、
本発明の接触型帯電器を搭載した複写機の実施例では、
オゾンやNOxを発生しないで、かつ帯電システムの外
部電源を低電圧化しつつ良好な画像記録を行えることが
確認された。また、実施例〜4の接触型帯電器を搭載し
た実施例5の複写機全てについて寿命試験を行ったとこ
ろ、長期に渡って良好な画像が得られ、実施例〜4の接
触型帯電器の長期信頼性が優れていることが判った。ま
た、これにより実施例1〜4の接触型帯電器の交換頻度
を少なくできた。
【0092】更に、実施例1〜4の接触型帯電器を搭載
した実施例5の複写機全てにおいて、接触型帯電器がO
PCを削ることはほとんど観察されず、従来の帯電ロー
ラや帯電ブレードを搭載した複写機と比較し、OPCの
寿命を格段に延ばすことができた。以上の結果から考え
ると、今後カーボンナノチューブの製造コストを低減で
きれば複写機のトータルコストを低減できる可能性があ
る。なお、プリンタ、ファクシミリ等の画像記録装置に
おいても、本発明を適用して同様の効果が得られること
が期待できる。
【0093】次に、本発明の別の実施例(以下実施例6
という)について説明する。実施例6の接触型帯電器
は、実施例2の接触型帯電器において、カーボンナノチ
ューブ520とOPC500との間の微小空隙に放電開
始電圧Vth以上の電圧を印加するようにしたものであ
る。
【0094】実施例1〜5において帯電は主に電荷注入
によって行われていた。一般に大きな帯電電圧(600
V〜1kV程度)が必要とされる場合、OPCの帯電は
主にOPCと接触型帯電器との微小空隙でのコロナ放電
によって行われる。接触型帯電器においても、カーボン
ナノチューブとOPCとの間の微小空隙に放電開始電圧
Vth以上の電圧が印加されると、OPCと接触型帯電
器との微小空隙でのコロナ放電が発生しOPCが帯電さ
れる。特に、カーボンナノチューブは極細の針状をして
いるため、カーボンナノチューブの先端での不平等電界
が強くなり、Vthを下げることができる。
【0095】実際に実施例6のカーボンナノチューブ5
20がOPC500に接触した帯電ローラ510でVt
hを測定したところ、そのVthがカーボンナノチュー
ブのない帯電ローラのVthよりも低下していることが
確認された。よって、カーボンナノチューブ先端でのコ
ロナ放電を用いてOPCを帯電する場合、従来のローラ
帯電方式(帯電ローラを用いてコロナ放電を利用する帯
電方式)と比較し印加する電圧を小さくできた。
【0096】また、微小空隙でのコロナ放電によってO
PCを帯電させる場合に発生するオゾンやNOxを測定
したところ、カーボンナノチューブが接続された帯電ロ
ーラはカーボンナノチューブのない従来の帯電ローラよ
りもオゾンやNOxの発生が少なかった。これは、カー
ボンナノチューブの先端のみでコロナ放電が起きるた
め、カーボンナノチューブの接続された帯電ローラでは
放電空間が小さくかつ印加電圧が小さいため、オゾンや
NOxの発生が抑えられたためと考えられる。
【0097】よって、帯電部材の先端にカーボンナノチ
ューブを接続した帯電ローラは、コロナ放電によってO
PCを帯電させる場合も、オゾンやNOxの低減や外部
電源の低電圧化といった利点がある。なお、実施例6は
帯電ローラからなるが、上記実施例1、3、4の帯電ブ
ラシ、帯電ブレード、磁気ブラシにおいてもカーボンナ
ノチューブとOPCとの間の微小空隙に放電開始電圧V
th以上の電圧を印加するようにすれば同様な効果があ
る。
【0098】以上のように、本発明は、電荷注入や電界
放出、微小空間でのコロナ放電といった帯電方式に制限
されるものではなく、本発明の構造が含まれる全ての接
触型帯電器に適用することができる。また、上記実施例
では帯電ブラシ、帯電ローラ、帯電ブレード、磁気ブラ
シの実施例であるが、本発明は上記実施例の形状に限定
されるものではなく、本発明には帯電部材の先端にカー
ボンナノチューブが接続された全ての接触型帯電器が含
まれる。
【0099】
【発明の効果】以上のように請求項1に係る発明によれ
ば、被帯電体とカーボンナノチューブで接触する。電荷
注入によって被帯電体を帯電させる場合、カーボンナノ
チューブは極細の直径を持つため、被帯電体との接触面
に密集して配置することが可能であり、かつカーボンナ
ノチューブは大きな弾性を持つため被帯電体と接触する
と撓ることができ、カーボンナノチューブの先端のみで
はなく側面でも被帯電体と接触することができ、実質的
に接触型帯電器と被帯電体との接触面積を大きくでき、
電荷の注入速度を向上できる。その結果、被帯電体に十
分な帯電電圧を与えることができる。
【0100】また、被帯電体と接触型帯電器との微小空
隙でのコロナ放電で被帯電体を帯電させる場合には、カ
ーボンナノチューブが極細の針状をしているため、カー
ボンナノチューブ先端での不平等電界が強くなり、放電
開始電圧を下げることができる。そのため、従来のロー
ラ帯電方式と比較し印加する電圧を小さくでき、かつコ
ロナ放電空間を小さくできる。その結果、放電空間で発
生するオゾンやNOxを低減できる。
【0101】また、カーボンナノチューブは軸方向に対
して大きな引っ張り強度を持つため、極細でも被帯電体
との接触において破断することが非常に少なく、長期的
には帯電電圧のバラツキが非常に少なく、接触型帯電器
の長寿命化を実現できる。
【0102】請求項2に係る発明によれば、カーボンナ
ノチューブが主に CH=na1+ma2 n−m=3k a1,a2:二次元六角格子の基本並進ベクトル n,m,k:整数 なる式のカイラルベクトルChで記述される単層カーボ
ンナノチューブであるため、単層カーボンナノチューブ
は金属性の電導性を持ち、接触型帯電器と被帯電体との
接触抵抗を小さくすることができる。その結果、より効
率的な電荷注入が可能になる。
【0103】請求項3に係る発明によれば、カーボンナ
ノチューブが多層カーボンナノチューブであるため、概
ね金属性の電導性を持ち、かつ多層カーボンナノチュー
ブを構成する各層のグラフェンが電気伝導に寄与するた
め、より多くの電荷を被帯電体に注入できる。
【0104】請求項4に係る発明によれば、導電性繊維
の表面にカーボンナノチューブがある帯電ブラシであ
り、カーボンナノチューブは極細の直径を持つため軸方
向で導電性繊維に密集して配置することが可能である。
また、カーボンナノチューブは大きな弾性を持つため、
被帯電体と接触すると撓ることができ、カーボンナノチ
ューブの先端のみではなく側面でも被帯電体と接触する
ことができる。そのため、導電性繊維がエッチング繊
維、分割繊維からなる従来の帯電ブラシと比較し、被帯
電体と帯電ブラシとの間で接触面積を著しく大きくでき
る。その結果、電荷注入の速度を向上できる。
【0105】請求項5に係る発明によれば、被帯電体と
帯電ローラとの導電性の接点がカーボンナノチューブで
構成され、カーボンナノチューブはダングリングボンド
を持たないため化学的に安定であり、かつシームレス構
造であるため機械的強度が非常に強い。そのため、導電
性の接点の安定性が非常に良く、従来の全体に導電性が
付与された導電性ゴムや吸水性のスポンジローラと比較
し、環境による変動が少なく、長期に渡って安定した帯
電能力を維持できる。
【0106】また、カーボンナノチューブは極細の直径
を持つため導電性ゴムなどに密集して配置することが可
能である。また、カーボンナノチューブは大きな弾性を
持つため、被帯電体と接触すると撓ることができ、カー
ボンナノチューブの先端のみではなく側面でも被帯電体
と接触することができる。そのため、被帯電体との導電
性の接点を大きくでき、電荷の注入速度を向上できる。
【0107】請求項6に係る発明によれば、被帯電体と
主にカーボンナノチューブで接触し、カーボンナノチュ
ーブは、固体潤滑材としての機能を持つため、従来のカ
ーボンナノチューブのない帯電ブレードと比較し、帯電
ブレードと被帯電体との摩擦係数を低減でき、長期の使
用においては「被帯電体を削る」、「被帯電体を摩耗さ
せる」等の機械的ダメージを与えにくく、被帯電体の寿
命を向上できる。また、カーボンナノチューブは大きな
弾性を持つため、被帯電体と接触すると撓ることがで
き、カーボンナノチューブの先端のみならず側面でも被
帯電体と接触することができる。そのため、被帯電体と
の導電性の接点を大きくでき、電荷の注入速度を向上で
きる。
【0108】請求項7に係る発明によれば、磁性導電粒
子の表面にカーボンナノチューブがあり、カーボンナノ
チューブは極細の直径を持つため磁性導電粒子に密集し
て配置することが可能である。また、カーボンナノチュ
ーブは大きな弾性を持つため、被帯電体と接触すると撓
ることができ、カーボンナノチューブの先端のみではな
く側面でも被帯電体と接触することができる。そのた
め、従来の磁性導電粒子と比較し被帯電体との導電性の
接点を著しく大きくでき、電荷の注入速度を向上でき
る。また、磁性導電粒子の直径は導電性の接点の大きさ
にほとんど影響を与えないため、磁界発生手段の磁力の
みを考慮して決めることができる。その結果、導電性の
接点を大きくしたままでニップ幅を大きくでき、更に電
荷の注入速度を向上できる。
【0109】請求項8に係る発明によれば、請求項1〜
7のいずれかに記載の接触型帯電器を有するため、電荷
注入で被帯電体を帯電させる場合も、被帯電体と接触型
帯電器との微小空隙のコロナ放電で被帯電体を帯電させ
る場合でも、被帯電体に十分な帯電電圧を与えることが
でき、引き続き現像を行うことによって良好な画像が得
られる。特に帯電ブラシ、磁気ブラシを搭載した場合に
は階調性の優れた画像が得られる。
【0110】また、電荷注入で被帯電体を帯電させる場
合は帯電プロセス中でオゾンやNOxが発生せず、また
微小空隙でのコロナ放電で被帯電体を帯電させる場合は
コロナ放電空間を小さくでき、かつ放電空間で発生する
オゾンやNOxを低減できる。また、電荷注入、微小空
隙でのコロナ放電でそれぞれ被帯電体を帯電させる各方
式の両方で帯電効率が良くなるため、画像記録装置に搭
載する帯電用の外部電源を低電圧化できる。更に、接触
型帯電器の長期信頼性が向上し、被帯電体特にOPCの
寿命が延びることによって、接触型帯電器や被帯電体特
にOPCの交換頻度を少なくできる。よって、将来的に
はカーボンナノチューブの製造コストを更に下げること
によって画像記録装置のトータルコストを低減できる可
能性もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1を示す断面図である。
【図2】単層カーボンナノチューブの六員環を示す模式
図である。
【図3】上記実施例1の作製方法の一例を示す図であ
る。
【図4】上記実施例1の作製方法の別の一例を示す図で
ある。
【図5】本発明の実施例2を示す断面図である。
【図6】本発明の実施例3を示す断面図である。
【図7】上記実施例3の作製方法の一例を示す図であ
る。
【図8】本発明の実施例4を示す断面図である。
【図9】上記実施例4の磁性導電粒子の作製方法の一例
を示す図である。
【図10】従来の導電性ゴムローラの印加電圧と帯電電
圧との関係を示す特性を示す図である。
【図11】従来の帯電ブラシを示す断面図である。
【図12】従来の磁気ブラシを示す断面図である。
【図13】従来の別の磁気ブラシを示す断面図である。
【符号の説明】
100、500、600、800 OPC 103、503、603、803 直流電源 110 帯電ブラシ 111、511 金属芯 112 導電性繊維 120、520、620、820 カーボンナノチ
ューブ 510 帯電ローラ 512 導電性ゴム 610 帯電ブレード 611 金属板 612 導電性ゴム 810 磁気ブラシ 811 マグネットロール 812 導電スリーブ 813 磁性導電粒子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月9日(2000.2.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】請求項2に係る発明は、請求項1記載の接
触型帯電器において、前記カーボンナノチューブが主にCh=na1 +ma2 n−m=3ka1 a2 :二次元六角格子の基本並進ベクトル n,m,k:整数 なる式のカイラルベクトルChで記述される単層カーボ
ンナノチューブであるものである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】図2は単層カーボンナノチューブを切り開
いて広げた六員環の模式図を示す。六員環の二次元六角
格子の基本並進ベクトルをa1 a2 とすると、単層カーボ
ンナノチューブのカイラルベクトルChは以下のように
記述される。なお、図2に示す単層カーボンナノチュー
ブのChは(n,m)=(3,0)を示している。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】Ch=na1 +ma2 a1 a2 :二次元六角格子の基本並進ベクトル n,m:整数 単層カーボンナノチューブで金属性の導電性を示す条件
として既に以下のことが判っている。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】Ch=na1 +ma2 (1) n−m=3k (2)a1 a2 :二次元六角格子の基本並進ベクトル n,m,k:整数 なお、図2中に(1),(2)式を満たすChを○で示
した。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】多層カーボンナノチューブも、合成後は種
々の不純物が含まれるため、有機溶媒や界面活性剤が添
加された水溶液に分散した後、遠心分離法や限外ろ過法
によって高純度に精製するのが良い。尚、カーボンナノ
チューブは一般的に炭素原子のみで構成されているが、
構成原子の一部が他の原子、例えばB,N,Si等で置
換されていても、金属性、半導体性の導電性を持つ限り
本発明に含まれるものとする。また、カーボンナノチュ
ーブの中空チューブ内に他の原子、例えば金属原子やII
I族、V族のドーパント等が封入されていても何ら構わ
ないものとする。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】また、導電性接着剤130の代りに導電性
繊維112自体を加熱し、カーボナノチューブ120を
導電性繊維112に融着させて固定してもよい。また、
1本の長い導電性繊維112にカーボンナノチューブ1
20を導電性接着剤で接着した後、導電性繊維112を
1〜2mmに切断し、この導電性繊維112を電気植毛
によって金属芯111に植え付けて帯電ブラシ110と
しても良い。更に、カーボンナノチューブ120が接着
された長い導電性繊維112をパイル地にして、テープ
状に切断した後、この導電性繊維112を金属芯111
に巻き付けて帯電ブラシ110としても良い。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】図4は帯電ブラシ110の別の作製法を示
す。なお、図4は帯電ブラシ110の断面の一部を示し
ている。帯電ブラシ110は円柱構造をしており、導電
性繊維112は金属芯111の側面全てに接続されてい
るものとする。 (a)SUS,Al,Fe,Cu等の金属や合金からな
る金属芯111に導電性繊維112を電気植毛によって
植え付ける(図4(a)参照)。また、導電性繊維11
2をパイル地にして、テープ状に切断した後、金属芯1
11に巻き付けても良い。 (b)その後、導電性繊維112の先端にのみポリメチ
ルフェニルシラン140を厚さ0.1〜3μmで塗布し
(図4(b)参照)、 (c)その後、超高圧水銀灯により波長400nm程度
の光を照射し、ポリメチルフェニルシラン140のSi
−Si結合を切断する(図4(c)参照)。 (d)その後、図4(d)に示すように、イソプロピル
アルコール中にカーボンナノチューブを分散させた溶液
(IPA溶液と略す)141に導電性繊維112を浸漬
し、Al電極を対向電極142として金属芯111に外
部電源143を接続して外部電源143から金属芯11
1に負電圧を印加して、電気泳動によりカーボンナノチ
ューブ120を導電性繊維112に接触させる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】CTLは、ホールのキャリア輸送材料(以
下CTMと略す)をビスフェノール系ポリカーボネイト
樹脂等のバインダー樹脂に分散させたものからなり、膜
厚が10〜40μm程度でディッピングコーディング法
によって形成した。CTMとしてはオキサジアゾール誘
導体、ピラリゾン誘導体、トリフェニルメタン誘導体、
オキサゾール誘導体、トリアリールアミン誘導体、ブタ
ジエン誘導体などが用いられる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】実際に図3の作製法に従って帯電ブラシ1
10を作製した。その構成を以下に示す。 帯電ブラシ110 ニップ幅:3.5mm、OPC1
00への押し込み:0.7mm、周速:駆動手段により
OPC100の周速の4.4倍で逆方向に回転金属芯1
11 直径:10mm、材質:SUS 導電性繊維112 直径:10μm、長さ:2mm、
密度:120本/mm 2 、材質:TCNQとTTFをド
ープしたナイロン繊維 カーボンナノチューブ120 直径:10〜25n
m、長さ:20〜100μm、、材質:多層カーボンナ
ノチューブ、合成法:アーク放電、精製:遠心分離法と
限外ろ過法の併用 導電性接着剤130 材質:熱硬化型エポキシ系導電
性接着剤 上記の帯電ブラシ110を−500Vの直流電源103
に接続し、CTL/CGL/ホール注入阻止層/Al基
体からなるOPC100に接触させて帯電を行った。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正内容】
【0065】帯電ローラ510 ニップ幅:2.0m
m、周速:OPC100に従動して回転 金属芯511 直径:10mm、材質:SUS 導電性ゴム512 厚さ:5mm、材質:カーボンブ
ラックを分散したシリコーンゴム カーボンナノチューブ520 直径:0.7〜2n
m、長さ:最大20μm材質:単層カーボンナノチュ
ーブ、合成法:Fe−Ni触媒を用いたアーク放電、精
製:限外ろ過法 導電性接着剤 材質:熱硬化型エポキシ系導電性接着
剤 上記の帯電ローラ510を−500Vの直流電源503
に接続し、CTL/CGL/ホール注入阻止層/Al基
体からなるOPC500に接触させて帯電を行った。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】実際に図7の作製法に従って帯電ブレード
610を作製した。その構成を以下に示す。 帯電ブレード610 ニップ幅:4.0mm 金属板611 幅:4mm、材質:SUS 導電性ゴム612 厚さ:3mm、材質:TCNQと
TTFをドープしたポリウレタンナイロン カーボンナノチューブ620 直径:14〜18n
m、長さ:最大250μm、材質:多層カーボンナノチ
ューブ、合成法:ArとC2H2を用いた熱CVD法、精
製:なし 導電性接着剤 材質:熱硬化型エポキシ系導電性接着
剤 上記の帯電ブレード610を−500Vの直流電源60
3に接続し、CTL/CGL/ホール注入阻止層/Al
基体からなるOPC600に接触させて帯電を行った。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】なお、磁性導電粒子813の大きさは一般
的な磁気ブラシと同様に5〜100μmとするのが良
い。また、電気泳動法によって磁性導電粒子813にカ
ーボンナノチューブ820を固定しても良い。更に、図
9に示す作製方法でカーボンナノチューブ820を磁性
導電粒子813に固定しても良い。 (a)Fe,Co,Ni等の金属や合金からなる磁性導
電粒子813の表面にスパッタ法によりNi層860を
成膜する(図9(a)参照)。 (b)その後、図9(b)に示すようにプラズマエンハ
ンストホットフィラメントCVD(以後PE−HF−C
VDと略す)装置861に磁性導電粒子813を置き、
NH3を流しながらプラズマエッチングによりNi層8
60の膜厚を40nm以下にする。 (c)その後、図9(c)に示すようにC2H2とN2を
流し700℃以下でプラズマを生成してカーボンナノチ
ューブ820を合成する。なお、カーボンナノチューブ
820は磁性導電粒子813から垂直に成長する。 (d)そして、図9(d)に示すようにPE−HF−C
VD装置861からカーボンナノチューブ820が、接
続された磁性導電粒子813を取り出す。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0087
【補正方法】変更
【補正内容】
【0087】次に、本発明の別の画像記録装置の実施例
(以下実施例5という)について説明する。この実施例
5は上記実施例1〜4で作製した各々の接触型帯電器1
10、510、610、810と−500Vの直流電源
103、503、603、803を電子写真方式の複写
機からなる画像記録装置に帯電システムとして搭載し、
テストチャートの複写を行った。なお、現像装置は低電
位現像(白黒の2値現像)を行う現像装置を用い、階調
はドット数で表示した。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0091
【補正方法】変更
【補正内容】
【0091】また、実施例1〜4の接触型帯電器を搭載
した実施例5の複写機では感光体の帯電プロセス中には
オゾンやNOxがほとんど検出されなかった。よって、
本発明の接触型帯電器を搭載した複写機の実施例では、
オゾンやNOxを発生しないで、かつ帯電システムの外
部電源を低電圧化しつつ良好な画像記録を行えることが
確認された。また、実施例1〜4の接触型帯電器を搭載
した実施例5の複写機全てについて寿命試験を行ったと
ころ、長期に渡って良好な画像が得られ、実施例1〜4
の接触型帯電器の長期信頼性が優れていることが判っ
た。また、これにより実施例1〜4の接触型帯電器の交
換頻度を少なくできた。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】変更
【補正内容】
【0094】実施例1〜5において帯電は主に電荷注入
によって行われていた。一般に大きな帯電電圧(600
V〜1kV程度)が必要とされる場合、OPCの帯電は
主にOPCと接触型帯電器との微小空隙でのコロナ放電
によって行われる。本発明の接触型帯電器においても、
カーボンナノチューブとOPCとの間の微小空隙に放電
開始電圧Vth以上の電圧が印加されると、OPCと接
触型帯電器との微小空隙でのコロナ放電が発生しOPC
が帯電される。特に、カーボンナノチューブは極細の針
状をしているため、カーボンナノチューブの先端での不
平等電界が強くなり、Vthを下げることができる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0102
【補正方法】変更
【補正内容】
【0102】請求項2に係る発明によれば、カーボンナ
ノチューブが主にCh=na1 +ma2 n−m=3ka1 a2 :二次元六角格子の基本並進ベクトル n,m,k:整数 なる式のカイラルベクトルChで記述される単層カーボ
ンナノチューブであるため、単層カーボンナノチューブ
は金属性の電導性を持ち、接触型帯電器と被帯電体との
接触抵抗を小さくすることができる。その結果、より効
率的な電荷注入が可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 曳地 秀一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 藤村 格 東京都大田区中馬込1丁目3番6号・株式 会社リコー内 (72)発明者 中山 喜萬 大阪府枚方市香里ヶ丘1−14−2 9号棟 404 Fターム(参考) 2H003 AA18 BB11 CC04 CC05 CC06 3J103 AA02 AA51 AA72 FA30 GA02 GA33 GA52 GA57 GA58 GA60 HA04 HA19 HA20 HA22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被帯電体の表面と接触し、被帯電体に電圧
    を印加することによって被帯電体を所定の表面電位に帯
    電させる接触型帯電器において、被帯電体と接触する面
    にカーボンナノチューブがあることを特徴とする接触型
    帯電器。
  2. 【請求項2】請求項1記載の接触型帯電器において、前
    記カーボンナノチューブが主に CH=na1+ma2 n−m=3k a1,a2:二次元六角格子の基本並進ベクトル n,m,k:整数 なる式のカイラルベクトルChで記述される単層カーボ
    ンナノチューブであることを特徴とする接触型帯電器。
  3. 【請求項3】請求項1記載の接触型帯電器において、前
    記カーボンナノチューブが多層カーボンナノチューブで
    あることを特徴とする接触型帯電器。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の接触型帯
    電器であって帯電ブラシからなり、この帯電ブラシの導
    電性繊維の表面に前記カーボンナノチューブがあること
    を特徴とする接触型帯電器。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれかに記載の接触型帯
    電器であって帯電ローラからなることを特徴とする接触
    型帯電器。
  6. 【請求項6】請求項1〜3のいずれかに記載の接触型帯
    電器であって帯電ブレードからなることを特徴とする接
    触型帯電器。
  7. 【請求項7】請求項1〜3のいずれかに記載の接触型帯
    電器であって磁気ブラシからなり、この磁気ブラシの磁
    性導電粒子の表面に前記カーボンナノチューブがあるこ
    とを特徴とする接触型帯電器。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかに記載の接触型帯
    電器を有することを特徴とする画像記録装置。
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