JP2000348889A - 高周波エネルギー供給装置および高周波無電極放電装置 - Google Patents

高周波エネルギー供給装置および高周波無電極放電装置

Info

Publication number
JP2000348889A
JP2000348889A JP11261281A JP26128199A JP2000348889A JP 2000348889 A JP2000348889 A JP 2000348889A JP 11261281 A JP11261281 A JP 11261281A JP 26128199 A JP26128199 A JP 26128199A JP 2000348889 A JP2000348889 A JP 2000348889A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
electrodeless discharge
frequency energy
vane
supply device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11261281A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Hochi
昌 保知
Mamoru Takeda
守 竹田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP11261281A priority Critical patent/JP2000348889A/ja
Publication of JP2000348889A publication Critical patent/JP2000348889A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 側空洞共振器群の導電性突出部の先端部から
のコロナ放電の発生を抑制することが可能な高周波エネ
ルギー供給装置を提供する。 【解決手段】 高周波エネルギー供給装置10は、複数
の導電性突出部14を有する側空洞共振器群12と、複
数の導電性突出部14の少なくとも1つの先端部21の
近傍において異常放電が発生することを抑制する抑制手
段とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高周波エネルギー
供給装置およびそれを用いた高周波無電極放電装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】高周波無電極放電ランプは、有電極アー
ク放電ランプに比べて、電磁エネルギーを充填物に結合
しやすく、放電発光のための充填物から水銀を省くこと
が可能であり、かつ電極損失が無いことなどから高発光
効率化が望めるといった優れた利点を持つ。また、放電
空間内部に電極を持たないため、電極蒸発によるバルブ
内壁の黒化が発生しない。これによりランプ寿命を大幅
に伸ばすことが可能となる。これらの特徴から、高周波
無電極放電ランプは次世代の高輝度放電ランプとして、
研究が近年盛んに行われている。
【0003】また、一般的に放電ランプ装置において
は、光源を小さくするほど点光源に近付き、配光設計が
より理想化できるため、光源であるプラズマアークの小
寸法化が強く求められる。例えば、標準的な液晶ビデオ
プロジェクター等への応用を考えると、放射光の利用効
率を高めるための光学設計上の都合から、約3mm以下
のプラズマアーク寸法が求められている。一方、無電極
放電ランプではプラズマアークの寸法は、バルブの内径
によって決定されているが、従来使用されてきた空洞共
振器を使用する高周波無電極放電ランプ装置は、波長に
よってプラズマ寸法の小型化が制限されるため、高輝度
の点光源が求められる応用分野には適さなかった。そこ
で、空洞共振器よりも小さな空間に高周波共振電磁場を
集中させることが可能な高周波エネルギー供給装置が近
年開発されてきている。
【0004】以下、特開平10−189270号公報に
記載されている従来の高周波エネルギー供給装置120
を説明する。
【0005】高周波エネルギー供給装置120は、複数
の側空洞共振器(すなわち、側空洞共振器群)を含む。
側空洞共振器群は、環状の導電性材料からなる電磁誘導
性機能部と、空隙からなる電気容量性機能部とを有す
る。側空洞共振器群は、それの内側において電気容量性
機能部が互いに対向するように円環状に配置されてい
る。側空洞共振器群は、側空洞共振器群の中央部に発生
する共振高周波電磁場を用いて、放電に必要な高周波エ
ネルギーを負荷に供給する。これにより、従来の空洞共
振器よりも小さな空間に高周波共振電磁場を集中させる
ことができる。その結果、従来の空洞共振器よりも小さ
い空間に高周波エネルギーを供給することが可能にな
る。
【0006】図12は、従来の高周波エネルギー供給装
置120の側空洞共振器群の一例としてベイン型共振器
122の構造を示す。ベイン型共振器122は、円筒1
25と、円筒125の内周から円筒125の中央に向か
って延びる8枚の板状のベイン124とを有している。
円筒125およびベイン124は、導電性材料からな
る。
【0007】円筒125の内周面と互いに隣接する2つ
のベイン124が対向する面とこれらの面によって定義
される空間が電磁誘導性機能部として働く。互いに隣接
する2つのベイン124とそれらの間の空隙が電気容量
性機能部として働く。
【0008】高周波発振器(図示せず)から伝播される
高周波エネルギーは、電界結合型高周波結合部123と
しての結合アンテナ133を介してベイン型共振器12
2に結合される。結合アンテナ133は、8枚のベイン
124のうちの1つにカシメまたは溶接により電気的に
接合されている。なお、ベイン型共振器122は、結合
される高周波エネルギーの周波数において共振するよう
に予め設計されている。このようにして、ベイン型共振
器122の中央部に生じた共振高周波電界Eを用いて、
ベイン型共振器122の中央部に配置された無電極放電
ランプなどの負荷121に必要な高周波エネルギーが供
給される。
【0009】ここで、ベイン型共振器122に含まれる
側空洞共振器の数はN個であり、ベイン型共振器122
は、互いに隣接する側空洞共振器の位相が2π/Nずつ
ずれたモードで駆動されるように設計されていると仮定
する。この場合、あるベイン124の電荷とそれに対向
するベイン124の電荷とは、反対の極性を持つ。これ
らの電荷により生じる共振高周波電界Eは、ベイン型共
振器122の中央部の直径方向を指向しており、無電極
放電ランプなどの負荷121を横切って行く分布を持
つ。この2π/Nモードでベイン型共振器122を動作
させる場合に、無電極放電ランプなどの負荷121が配
置された中央部において、最も強い電界を得ることがで
きる。
【0010】図13は、側空洞共振器群132を有する
従来の高周波無電極放電ランプ装置130の構造を示
す。側空洞共振器群132は、例えば、図12に示され
るベイン型共振器122である。
【0011】無電極放電ランプ131は、高周波によっ
て放電発光する可電離媒体を充填した球形の石英ガラス
からなる。無電極放電ランプ131は、石英ガラスから
なる支持棒によって側空洞共振器群132の中央部に支
持されている。
【0012】参照番号139は金属導体からなる高周波
導波管を示し、参照番号137は高周波を励振するため
のマグネトロンを示す。高周波導波管139の内部に発
振アンテナ138が設けられている。この発振アンテナ
138から発振される高周波の周波数に、側空洞共振器
群132の共振周波数が一致するように側空洞共振器群
132の各部寸法は設計されている。
【0013】高電圧電源よりマグネトロン137に高電
圧を加えることで高周波導波管139の内部に高周波が
励振され、その伝播した高周波は、結合アンテナ133
によって側空洞共振器群132に結合される。結合アン
テナ133は、誘電体からなる結合アンテナ支持部13
6によって、適切な位置に固定される。
【0014】側空洞共振器群132の中央部に発生した
共振高周波電磁場により、無電極放電ランプ131が放
電を起こし発光する。放電による放射光は、導体からな
る反射鏡134により反射され、金属網135を通じて
外部に取り出される。反射鏡134と金属網135と
が、高周波漏洩防止手段として機能している。
【0015】特開平10−189270号公報に記載の
高周波エネルギー供給装置によれば、高周波無電極放電
においても、10mm以下の比較的小さな寸法のプラズ
マアークを放電維持することが可能である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本願の発明者らは、上
述した従来の高周波エネルギー供給装置120によれ
ば、強く集中した共振電界のため、無電極放電ランプな
どの負荷に整合よくエネルギー供給ができなかった場合
に、側空洞共振器群(例えば、ベイン型共振器122)
の導体性突出部(例えば、ベイン124)の先端部から
側空洞共振器群内の大気に対してコロナ放電によるアー
キングが起こることを発見した。例えば、図12に示さ
れる参照番号126は、ベイン124の先端部において
コロナ放電によるアーキングが発生していることを模式
的に示している。
【0017】このようなコロナ放電がおきると、そこで
多くの高周波エネルギーが損失されるため、十分な高周
波エネルギーを負荷に供給することができないという課
題がある。また、側空洞共振器群内の大気が強いコロナ
放電を長時間起こすと、無電極放電ランプのガラスや、
高周波シールドあるいは側空洞共振器群そのものなどを
溶融破壊してしまうおそれがあるという課題もある。
【0018】なお、特開平10−189270号公報
は、コロナ放電によるアーキングが発生することや、上
述した課題には言及していない。
【0019】本発明は、側空洞共振器群の導電性突出部
の先端部からのコロナ放電の発生を抑制することが可能
な高周波エネルギー供給装置およびそれを用いた高周波
無電極放電装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の高周波エネルギ
ー供給装置は、複数の導電性突出部を有する側空洞共振
器群と、前記複数の導電性突出部の少なくとも1つの先
端部の近傍において異常放電が発生することを抑制する
抑制手段とを備えており、これにより、上記目的が達成
される。
【0021】前記複数の導電性突出部の少なくとも1つ
の先端部に角丸めまたは面取りが施されていてもよい。
【0022】前記複数の導電性突出部の少なくとも1つ
の先端部の周辺雰囲気の圧力が、大気圧に比べて異常放
電が起こりにくい圧力に設定されていてもよい。
【0023】前記高周波エネルギー供給装置は、前記複
数の導電性突出部の少なくとも1つの先端部を覆う誘電
体をさらに備え、前記誘電体は、大気の絶縁破壊の強さ
より大きい絶縁破壊の強さを有していてもよい。
【0024】前記側空洞共振器群は、ベイン型共振器で
あってもよい。
【0025】本発明の高周波無電極放電装置は、無電極
放電発生部と、前記無電極放電発生部に高周波エネルギ
ーを供給する高周波エネルギー供給装置とを備え、前記
高周波エネルギー供給装置は、複数の導電性突出部を有
する側空洞共振器群と、前記複数の導電性突出部の少な
くとも1つの先端部の近傍において異常放電が発生する
ことを抑制する抑制手段とを含んでおり、これにより、
上記目的が達成される。
【0026】前記抑制手段は、前記無電極放電発生部に
おいて放電が確実に始動するようにアシストするアシス
ト手段を含んでいてもよい。
【0027】本発明の他の高周波無電極放電装置は、無
電極放電発生部と、前記無電極放電発生部に高周波エネ
ルギーを供給する高周波エネルギー供給装置と、前記無
電極放電発生部において放電が確実に始動するようにア
シストするアシスト手段とを備えており、これにより、
上記目的が達成される。
【0028】前記アシスト手段は、前記無電極放電発生
部を支持し、始動補助電極を含む支持部材と、前記始動
補助電極に高電圧パルスを印加する始動回路とを含んで
いてもよい。
【0029】前記アシスト手段は、前記無電極放電発生
部を支持し、希ガスを封入する支持部材と、前記支持部
材に接続された高電圧印加電極と、前記高電圧印加電極
に高電圧パルスを印加することにより、前記支持部材の
内部に希ガス放電を起こす始動回路とを含んでいてもよ
い。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0031】なお、本明細書内における「高周波」と
は、1MHz〜100GHzの周波数の電磁波を指す。
特に、周波数範囲が300MHz〜30GHzの「マイ
クロ波」周波数において、本発明は好適な効果を得るこ
とが出来る。
【0032】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1の高周波エネルギー供給装置10の構成を示す。
【0033】高周波エネルギー供給装置10は、側空洞
共振器群としてベイン型共振器12を含む。
【0034】ベイン型共振器12は、円筒15と、円筒
15の内周から円筒15の中心に向かって延びる8枚の
板状のベイン14とを有している。円筒15およびベイ
ン14は、導電性材料からなる。円筒15の内半径は、
例えば、20mmである。ベイン14の板厚は、例え
ば、2.5mmである。ベイン14は、導電性突出部と
も呼ばれる。
【0035】隣接する一対のベイン14と隣接する一対
のベイン14の間隙とによって1つの側空洞共振器が形
成される。複数の側空洞共振器を実質的に環状に結合す
ることにより、ベイン型共振器12が形成される。複数
の側空洞共振器は電気的に結合されていれば足り、複数
の側空洞共振器が物理的に一体になっていることは必ず
しも要求されない。図1は、8つの側空洞共振器(側空
洞共振器群)が一体的に形成されているベイン型共振器
12の例を示している。
【0036】高周波発振器(図示せず)から伝播される
高周波エネルギーは、結合アンテナ13を介してベイン
型共振器12に結合される。結合アンテナ13は、8枚
のベイン14のうちの1つにカシメまたは溶接により電
気的に接合されている。なお、ベイン型共振器12は、
結合される高周波エネルギーの周波数において共振する
ように予め設計されている。このようにして、ベイン型
共振器12の中央部に生じた共振高周波電界Eを用い
て、ベイン型共振器12の中央部に配置された無電極放
電ランプなどの負荷11に必要な高周波エネルギーが供
給される。ここで、負荷11が設けられるべき円柱状空
間の内直径は、例えば、10mmである。
【0037】ベイン型共振器12において、ベイン14
の端部のうち円筒15の中心に近い側の端部(以下、ベ
イン14の先端部21という)の角が丸められている。
例えば、ベイン14の先端部21に角丸め処理を施すこ
とにより、ベイン14の先端部21の角を丸めることが
できる。
【0038】図2は、ベイン14の先端部21を拡大し
て示す。このように、ベイン14の先端部21の角を丸
めることにより、ベイン14の先端部21の一部に強い
電界が集中することを回避することができる。その結
果、ベイン14の先端部21の近傍において異常放電
(例えば、コロナ放電)が発生することを抑制し、また
は、防止することが可能になる。
【0039】ここで、コロナ放電とは、一般的に次のよ
うな現象をいう。平面の対電極であれば、縁の近くを除
いて電極間は平等電界になる。しかし、針と平板の対電
極を考えると、著しい不平等電界を生じる。不平等電界
が著しいと、強い電界のところだけ電離が起こり、他の
電界の弱いところでは電離せず、部分的な放電(局部破
壊)がおこる。この放電をコロナ放電と呼ぶ。
【0040】ベイン型共振器12では、最も強い電界が
隣接するベイン14の間隙に生じる。
【0041】図3は、図12を参照して説明した従来の
ベイン型共振器122のベイン124の先端部の周辺大
気における電界強度分布を有限要素法を用いて解析した
結果を示す。図3において、曲線は、2π/Nモードで
の電界強度の等高線を示す。
【0042】従来のベイン共振器122においては、ベ
イン124の先端部の角が尖っている。図3に示される
ように、ベイン124の先端部の角が尖っている部分に
おいて電界強度の等高線が極めて密になっている。これ
は、ベイン124の先端部の角が尖っている部分に電界
が強く集中するからである。
【0043】図4は、本発明によるベイン型共振器12
のベイン14の先端部21の周辺大気における電界強度
分布を有限要素法を用いて解析した結果を示す。図4に
おいて、曲線は、2π/Nモードでの電界強度の等高線
を示す。
【0044】ベイン型共振器12においては、ベイン1
4の先端部21の角が丸められている。図4に示される
ように、図3の場合に比べて、ベイン14の先端部21
の近傍の等高線が疎になっている。これは、ベイン14
の先端部21の近傍において電界が分散するからであ
る。これにより、ベイン14の先端部21の不平等電界
を低減することができる。その結果、コロナ放電が発生
することを抑制し、または、防止することが可能とな
る。
【0045】なお、ベイン型共振器12に含まれる複数
のベイン14のうちすべてのベイン14の先端部21の
角を丸める必要はない。ベイン型共振器12に含まれる
複数のベイン14のうち少なくとも1つのベイン14の
先端部21の角を丸めることは本発明の範囲内である。
例えば、結合アンテナ13が結合されているベイン14
の先端部21のみの角を丸めてもよいし、結合アンテナ
13が結合されているベイン14の近くに配置されてい
るいくつかのベイン14の先端部21の角を丸めてもよ
い。
【0046】なお、図1および図2では、図2において
矢印Rhで示されるように、ベイン14の先端部21の
角を横方向(水平方向)に丸めた例を示した。しかし、
ベイン14の角を丸める方向および部位は、これに限定
されない。
【0047】図5は、図2に示されるベイン14のA−
A断面を示す。例えば、ベイン14の先端部21の角
は、図5において矢印Rvで示されるように、縦方向
(垂直方向)に丸められ得る。参照番号51は、縦方向
に角が丸められたベイン14の部分を示す。また、ベイ
ン14の先端部21以外の部分の上側の角および下側の
角も丸めておくことが望ましい。参照番号52は、上側
の角および下側の角が丸められたベイン14の部分を示
す。これらの部分の角を丸めることにより、ベイン14
の尖っている部分に電界が集中することを回避すること
ができる。その結果、コロナ放電の発生を抑制し、また
は、防止することが可能になる。
【0048】なお、実施の形態1では、ベイン14の先
端部21の角丸めの曲率半径がベイン14の最大板厚の
半分に等しいものを図示したが、無論、角丸めの曲率半
径はこれに限るものではない。ただし、角丸めの曲率半
径は小さくなるほど電界が集中し、コロナ放電が起きや
すくなる。一方、必要な曲率半径は、印加する高周波電
界の強さや、隣接するベイン14の間隙の距離など様々
な条件により変化する。
【0049】従って、適用する側空洞共振器群の寸法や
高周波電力などの条件に適合するように、実験結果に基
づいて、角丸めの曲率半径の適切な値を決めることが望
ましい。発明者らは、ベイン14の板厚が約1mm、隣
接するベイン14の間隙が約5mm、入力電力が約30
Wという条件で実験を行った。この実験においては、角
丸めの曲率半径が約0.2mm以上の範囲において十分
に有用な結果を得ることができた。
【0050】さらに、ベイン14の先端部21の角を丸
める代わりに、図6に示されるように、ベイン14の先
端部21の角を面取りすることによっても同様の効果を
得ることができる。あるいは、ベイン14の先端部21
の1つの角を丸めることに加えて、ベイン14の先端部
21の他の角を面取りするようにしてもよい。このよう
に、ベイン14の先端部21に角丸めまたは面取りを施
すことにより、ベイン14の尖った部分に電界が集中す
ることを回避することができる。その結果、コロナ放電
の発生を抑制し、または、防止することができる。
【0051】(実施の形態2)図7は、本発明の実施の
形態2の高周波エネルギー供給装置70の構成を示す。
【0052】高周波エネルギー供給装置70は、側空洞
共振器群72を含む。側空洞共振器群72の構造は、例
えば、図12に示される従来のベイン型共振器122の
構造と同一である。
【0053】無電極放電ランプ71は、支持棒により側
空洞共振器群72の中央部に支持されている。マグネト
ロンなどの高周波発振器(図示せず)から伝播した高周
波は、結合アンテナ77によって側空洞共振器群72に
結合される。結合アンテナ77は、誘電体からなる結合
アンテナ支持具76によって適切な位置に固定される。
【0054】側空洞共振器群72の中央部に発生した共
振高周波電磁場により、無電極放電ランプ71が放電を
起こし発光する。放電による放射光は、導体からなる反
射鏡74により反射され、金属網73および透光性材料
からなる気密蓋75を通じて外部に取り出される。反射
鏡74と金属網73とが、高周波漏洩防止手段として機
能している。
【0055】気密蓋75は、ホウケイ酸ガラスなどの耐
熱透光性材料からなる。気密蓋75と反射鏡74と結合
アンテナ支持具76とが、気密構造を形成している。こ
の気密構造の内部を真空または加圧にすることにより、
側空洞共振器群72において最も強い電界が生じる導電
性突出部の先端部もまた真空または加圧となる。これに
より、導電性突出部の先端部の近傍で異常放電(例え
ば、コロナ放電)が発生することを抑制し、または、防
止することができる。
【0056】以下、図8を参照しながら、側空洞共振器
群72の導電性突出部の先端部の周辺雰囲気を真空また
は加圧にすることにより異常放電の発生を抑制すること
ができる理由を説明する。
【0057】図8は、平行平板電極間に直流パルス電圧
を印加した場合において、火花放電が起きる破壊電圧
と、周辺雰囲気の圧力および電極間距離との相関図であ
る。
【0058】図8において、横軸は、周辺雰囲気の圧力
pと電極間距離lとの積を示し、縦軸は、火花放電が起
こる破壊電圧Vsを示す。
【0059】周辺雰囲気の圧力pと電極間距離lとの積
p・lが小さくなるにつれて、破壊電圧Vsは徐々に下
がっていくが、積p・lが1よりも小さくなったあたり
で破壊電圧Vsは急激に上がっていく。従って、積p・
lが1(cm・Torr)よりも十分に小さくなるよう
に周辺雰囲気を真空にすることにより、コロナ放電は極
めて起こりにくくなることがわかる。また、積p・lが
1(cm・Torr)よりも十分に大きい範囲では、積
p・lが大きくなるにつれて、破壊電圧Vsは徐々に上
がっていく。従って、積p・lが1(cm・Torr)
よりも十分に大きくなるように周辺雰囲気を加圧するこ
とにより、コロナ放電の発生を抑制することができる。
【0060】ベイン型共振器において最も電界の強いベ
インの先端部の間隙の距離は、一般的に、0.1〜1c
m程度である。従って、周辺雰囲気を真空にする場合に
は、気密構造内部の気圧を1Torrよりも十分に小さ
い値にしてやれば良いことが分かる。例えば、ローター
リーポンプを用いて排気を行った場合には、気圧は10
-2〜10-3Torr程度になる。これは、放電を抑制す
るには十分な値であるといえる。
【0061】また、大気圧は約760Torrであるた
め、周辺雰囲気の圧力pが大気圧に等しい場合には、積
p・lは明らかに1より大きくなる。従って、周辺雰囲
気の圧力pが大気圧より大きくなるように周辺雰囲気を
加圧することにより、破壊電圧Vsは上がる。これによ
り、コロナ放電の発生を抑制することができる。
【0062】このように、側空洞共振器群72の複数の
導電性突出部のうち少なくとも1つの先端部の周辺雰囲
気の圧力を大気圧に比べて異常放電が起こりにくい圧力
に設定することにより、異常放電の発生を抑制し、また
は、防止することが可能になる。
【0063】なお、以上の説明では、側空洞共振器群の
一種であるベイン型共振器の内部全体を真空または加圧
する構成を説明したが、側空洞共振器群において最も電
界の強くなる部分(典型的には、導電性突出部の先端部
の間隙周辺)だけを真空または加圧する構成でも同様の
効果を得ることができる。
【0064】(実施の形態3)図9Aは、本発明の第3
の実施の形態の高周波エネルギー供給装置90の構成を
示す。
【0065】高周波エネルギー供給装置90は、側空洞
共振器群としてベイン型共振器92を含む。
【0066】ベイン型共振器92の中心部に無電極放電
ランプ91が設置されている。高周波発振器(図示せ
ず)から伝播される高周波エネルギーは、結合アンテナ
(図示せず)を介してベイン型共振器92に結合され
る。ベイン型共振器92は、結合される高周波エネルギ
ーの周波数において共振するように予め設計されてい
る。その結果、ベイン型共振器92の中央部に共振高周
波電界が発生する。ベイン型共振器92の中央部に発生
する共振高周波電界を用いて、無電極放電ランプ91に
高周波放電に必要なエネルギーが供給される。
【0067】さらに、図9Aに示されるように、ベイン
型共振器92において最も高い電界が生じるベインの先
端部が誘電体93で覆われている。これにより、ベイン
の先端部の間隙の破壊電圧が上昇し、不要なコロナ放電
が抑制される。
【0068】図9Bは、図9Aに示されるB−B断面を
示す。図9Bに示されるように、誘電体93は、隣接す
るベインの間隙だけでなくベインの上下側も覆っている
ことが望ましい。これは、ベインの上側の角または下側
の角のいずれかからコロナ放電が生じるのを防ぐために
有用である。
【0069】(表1)は、大気の絶縁破壊の強さと、絶
縁性に優れた代表的な誘電体材料の絶縁破壊の強さとを
示す。
【0070】
【表1】
【0071】(表1)から明らかなように、大気の絶縁
破壊の強さより大きい絶縁破壊の強さを有する材料から
なる誘電体93でベインの先端部を覆うことにより、絶
縁破壊の起きる電圧を大気に比べて3〜24倍にも上げ
ることができる。これにより、側空洞共振器群において
不要なコロナ放電が発生することを抑制することができ
る。
【0072】なお、誘電体93は固体に限られない。大
気の絶縁破壊の強さより大きい絶縁破壊の強さを有する
という条件を満たす限り、誘電体93は液体であっても
よいし、気体であってもよい。
【0073】高周波無電極放電ランプ装置への応用を考
えた場合、誘電体93の材料として正透過率の高い材料
を選択することが好ましい。そのような材料選択によ
り、光の損失を少なくし、光利用効率を高くすることが
できるからである。従って、誘電体93の材料として、
石英ガラスやホウケイ酸ガラスなどの材料を選択するこ
とが望ましい。また、誘電体93の材料として誘電損失
の小さな材料を選択すべきであることは言うまでもな
い。
【0074】なお、実施の形態3では、誘電体93がベ
インの先端部を覆い、かつ、ベインの先端部の間隙を満
たす例を示したが、誘電体93の配置はこれに限るもの
ではない。例えば、誘電体93がベイン共振器92の導
電性突出部全体を覆うように誘電体93が配置されても
よい。
【0075】あるいは、ベインの先端部の表面のみを誘
電体93で覆うようにしてもよい。この場合、ベインの
先端部の表面から電子が放出されることが抑制される。
その結果、コロナ放電の発生が抑制される。
【0076】なお、上述した実施の形態1から実施の形
態3において、側空洞共振器群としてベイン型共振器を
用いる例を示したが、本発明はこれに限定されない。側
空洞共振器群としてホール・スロット型共振器など他の
タイプの側空洞共振器群を用いることも可能である。
【0077】さらに、上述した実施の形態1から実施の
形態3において、高周波エネルギーが供給される負荷
は、放電ランプに限定されない。例えば、負荷は、無電
極放電発生部である。あるいは、負荷は、放電ガスでも
よい。本発明の高周波エネルギー供給装置の応用分野は
放電ランプ(特に、高周波無電極放電ランプ)に限定さ
れない。例えば、プラズマCVDやプラズマトーチ、あ
るいはガス放電レーザーなどの高周波放電を利用する装
置において、比較的小径の安定した放電プラズマを形成
するために、集中しかつ偏向していない共振高周波電界
によるエネルギーの供給が必要な場合に、本発明の高周
波エネルギー供給装置は有用である。
【0078】また、高周波エネルギーにより、高周波エ
ネルギー供給装置の中央部に配置された比較的小径の対
象物(負荷)を加熱、発光、溶融、または蒸発させるた
めに、集中しかつ偏向していない均一な共振高周波電界
による放電エネルギーの供給が必要な場合にも本発明の
高周波エネルギー供給装置は有用である。
【0079】(実施の形態4)無電極放電発生部(例え
ば、無電極放電ランプ)に高周波エネルギーを供給する
高周波エネルギー供給装置として側空洞共振器群を使用
する場合には、無電極放電発生部において放電が起きる
前には、高周波エネルギーの行き場がない。このこと
が、異常放電を引き起こす一因となる。
【0080】一方、無電極放電ランプは、放電始動前に
は導電性を示さないが、放電始動後には、無電極放電ラ
ンプの内部のプラズマにより導電性を示す。従って、無
電極放電ランプの放電始動前と放電始動後とでは、高周
波エネルギー供給装置である共振器の外から見たインピ
ーダンスが大きく変化する。従って、放電維持時のイン
ピーダンスに整合するように共振器や装置の寸法を設計
すると、その寸法が放電始動前のインピーダンスに整合
しないために共振器の中央部の共振電界が弱く、無電極
放電ランプの始動が不確実であるという課題がある。
【0081】無電極放電発生部において放電が確実に始
動するようにアシストするアシスト手段を設けることに
より、高周波エネルギーが異常放電を引き起こす原因と
なる確率を低減することができる。その結果、異常放電
の発生を抑制することが可能になる。
【0082】以下、実施の形態4および実施の形態5で
は、上述したアシスト手段の具体例を説明する。
【0083】図10は、本発明の実施の形態4の高周波
無電極放電ランプ装置100の側断面を示す。高周波無
電極放電ランプ装置100は、無電極放電ランプ101
に高周波エネルギーを供給する高周波エネルギー供給装
置として側空洞共振器群102を含む。
【0084】側空洞共振器群102の構造は、例えば、
図12に示される従来のベイン型共振器122の構造と
同一である。あるいは、側空洞共振器群102の構造
は、実施の形態1〜実施の形態3で説明した側空洞共振
器群(またはベイン型共振器)の構造と同一であっても
よい。
【0085】無電極放電ランプ101は、石英ガラスな
どの透光性耐熱材料からなる。無電極放電ランプ101
の内部には、希ガスと、メタルハライドなどの発光材料
とが封入されている。無電極放電ランプ101は、支持
棒106によって側空洞共振器群102の中央部に支持
されている。支持棒106もまた石英ガラスなどからな
る。
【0086】側空洞共振器群102の環状部103の内
側には光反射面が形成されており、環状部103は反射
鏡を兼ねている。さらに、環状部103と金属網104
とが高周波の漏洩を防止する高周波漏洩防止手段として
機能している。環状部103は導電性材料からなってお
り、金属網104は光透過性の導電性材料からなってい
る。無電極放電ランプ101の内部に封入された発光材
料が放電することにより生じた放射光は、反射鏡103
によって反射され、金属網104を通して外部に取り出
される。
【0087】このように、無電極放電ランプ101は、
無電極放電発生部として機能する。
【0088】支持棒106は中空である。支持棒106
の内部には棒状の金属導体からなる始動補助電極108
が設置されている。始動補助電極108には、始動回路
109からの導線が電気的に接続されている。始動回路
108によって生成された高電圧パルスは、導線を介し
て始動補助電極108に印加される。
【0089】また、始動補助電極108と反射鏡103
との間には、誘電性の支持棒106が挿入されている。
これにより、始動補助電極108と反射鏡103とは電
気的に絶縁されている。
【0090】高周波発振器としての高周波電源107か
ら発生した高周波エネルギーは、同軸線などの高周波伝
播部105を通して伝播し、側空洞共振器群102に結
合される。その結果、無電極放電ランプ101が設置さ
れた側空洞共振器群102の中央部に共振高周波電界が
発生する。
【0091】しかしながら、特に無電極放電ランプ10
1が十分に冷えているような状況では、無電極放電ラン
プ101の内部の電子密度が低いため、共振高周波電界
だけでは絶縁破壊による始動放電を起こすに至らない場
合が有る。
【0092】そこで、始動補助電極108に始動回路1
09から高電圧パルスを印加することにより、無電極放
電ランプの内部に微少放電を起こす。これにより、高周
波による無電極放電が確実に開始される。一般の高輝度
放電ランプの始動用に用いている高電圧パルストランス
を流用して行った実験では、20kV程度の高電圧を始
動補助電極108に印加することにより、高周波による
無電極放電が確実に開始されることを確認することがで
きた。
【0093】なお、高周波による無電極放電が始動した
後は、始動補助電極108に高電圧パルスを印加するこ
とは不要である。従って、高周波による無電極放電が始
動した後は、直ちに高電圧パルスの印加を止めることが
望ましい。
【0094】なお、始動補助電極108は、無電極放電
ランプ101にあまり近接しすぎると、側空洞共振器群
102の中央部の共振電界により加熱され、高周波エネ
ルギーを損失させるばかりでなく、高周波エネルギーの
電力が大きい場合には、始動補助電極108そのものを
溶融破損させる可能性もある。
【0095】発明者らが行った実験では、始動補助電極
108の先端と無電極放電ランプ101の管壁との距離
を10mm以上放した場合においても、高周波による無
電極放電を十分に始動することができた。この距離は、
供給される高周波エネルギーの電力や、印加される始動
用高電圧パルスの電圧などにより、適切な値が大きく変
化するため、一意的には定まらない。しかしながら、導
体である始動補助電極108の先端が、側空洞共振器群
102の中央部に近づきすぎると、共振電界による電流
が始動補助電極108に流れることにより、電力損失が
生じることとなる。その観点からは、始動補助電極10
8の先端は、可能な限り側空洞共振器群102の中央部
から離して設置することが望ましい。従って、適用され
る装置の仕様に適合するように、実験結果に基づいて、
始動補助電極108の先端と無電極放電ランプ101の
管壁との距離を適切に決定することが望ましい。
【0096】以上の構成により、無電極放電ランプ10
1は高周波放電を確実に始動し、以後は側空洞共振器群
102より高周波エネルギーの供給を受けて放電を維持
することができる。以上のように構成された高周波無電
極放電ランプ装置100によれば、無電極放電ランプ内
の高周波放電を確実に始動させることが可能となる。
【0097】(実施の形態5)図11は、本発明の実施
の形態5の高周波無電極放電ランプ装置110の側断面
を示す。高周波無電極放電ランプ装置110は、無電極
放電ランプ111に高周波エネルギーを供給する高周波
エネルギー供給装置として側空洞共振器群112を含
む。
【0098】側空洞共振器群112の構造は、例えば、
図12に示される従来のベイン型共振器122の構造と
同一である。あるいは、側空洞共振器群112の構造
は、実施の形態1〜実施の形態3で説明した側空洞共振
器群(またはベイン型共振器)の構造と同一であっても
よい。
【0099】無電極放電ランプ111は、実施の形態4
と同様に、石英ガラスなどの透光性耐熱材料からなる。
無電極放電ランプ111の内部には、希ガスと、メタル
ハライドなどの発光材料とが封入されている。無電極放
電ランプ111は、支持棒116によって側空洞共振器
群112の中央部に支持されている。支持棒116もま
た石英ガラスなどからなる。
【0100】実施の形態4と同様に、側空洞共振器群1
12の環状部113の内側には光反射面が形成されてお
り、環状部113は反射鏡を兼ねている。さらに、環状
部113と金属網114とが高周波の漏洩を防止する高
周波漏洩防止手段として機能している。環状部113は
導電性材料からなっており、金属網114は光透過性の
導電性材料からなっている。無電極放電ランプ111の
内部に封入された発光材料が放電することにより生じた
放射光は、反射鏡113によって反射され、金属網11
4を通して外部に取り出される。
【0101】このように、無電極放電ランプ111は、
無電極放電発生部として機能する。
【0102】支持棒116は中空である。支持棒116
の内部にはアルゴンなどの希ガスが封入されている。支
持棒116は、環状部113の外部に出ている部分を有
している。この部分に高電圧印加電極118が設けられ
ている。高電圧印加電極118には、始動回路119か
らの導線が電気的に接続されている。始動回路119に
よって生成された高電圧パルスは、導線を介して高電圧
印加電極118に印加される。
【0103】また、高電圧印加電極118と反射鏡11
3とは、周辺の大気が絶縁破壊を起こさないように十分
な距離だけ離れて配置されている。これにより、高電圧
印加電極118と反射鏡113とは電気的に絶縁されて
いる。
【0104】高周波発振器としての高周波電源117か
ら発生した高周波エネルギーは、同軸線などの高周波伝
播部115を通して伝播し、側空洞共振器群112に結
合される。その結果、無電極放電ランプ111が設置さ
れた側空洞共振器群112の中央部に共振高周波電界が
発生する。
【0105】そこで、始動回路119から高電圧印加電
極118に高電圧パルスを印加することにより、まず支
持棒116の内部に希ガス放電を起こす。これにより、
この希ガス放電のプラズマが導体として機能する。次
に、希ガス放電のプラズマを通じて高電圧パルスが伝播
し、無電極放電ランプ111内部に始動放電が起こる。
このようにして、高周波による無電極放電が確実に開始
される。
【0106】なお、高周波による無電極放電が始動した
後は、高電圧印加電極118に高電圧パルスを印加する
ことは不要である。従って、高周波による無電極放電が
始動した後は、直ちに高電圧パルスの印加を止めること
が望ましい。
【0107】なお、高電圧パルスの印加を止めた後は、
支持棒116の内部の希ガス放電は消える。このため、
無電極放電ランプ111に供給されるべき高周波エネル
ギーが、支持棒116の内部の希ガス放電で消費される
ことはない。
【0108】以上の構成により、無電極放電ランプ11
1は高周波放電を確実に始動し、以後は側空洞共振器群
112より高周波エネルギーの供給を受けて放電を維持
することができる。以上のように構成された高周波無電
極放電ランプ装置110によれば、無電極放電ランプ1
11内の高周波放電を確実に始動させることが可能とな
る。
【0109】以上説明したように、実施の形態4および
実施の形態5では、無電極放電ランプ内の高周波放電を
確実に始動させることが可能となり、異常放電の発生を
抑制することが可能となる。
【0110】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の高周波エネ
ルギー供給装置によれば、複数の導電性突出部の少なく
とも1つの先端部の近傍において異常放電(例えば、コ
ロナ放電)が発生することが抑制される。これにより、
大気のコロナ放電によるエネルギー損失を低減すること
ができる。また、放電、加熱、発光、溶融または蒸発の
ためのエネルギー供給を効率よく行うことが可能な高周
波エネルギー供給装置を得ることができる。さらに、無
電極放電ランプのガラスや、高周波シールドあるいは共
振器そのものなどを溶融破壊してしまうことを防止する
ことができる。
【0111】また、本発明の高周波無電極放電装置によ
れば、無電極放電発生部が確実に始動するという顕著な
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の高周波エネルギー供給
装置10の構成を示す図である。
【図2】ベイン14の先端部21を拡大して示す図であ
る。
【図3】従来のベイン型共振器122のベイン124の
先端部の周辺大気における電界強度分布を有限要素法を
用いて解析した結果を示す図である。
【図4】ベイン型共振器12のベイン14の先端部21
の周辺大気における電界強度分布を有限要素法を用いて
解析した結果を示す図である。
【図5】図2に示されるベイン14のA−A断面を示す
図である。
【図6】ベイン14の先端部21を拡大して示す図であ
る。
【図7】本発明の実施の形態2の高周波エネルギー供給
装置70の構成を示す図である。
【図8】大気の圧力と電極間距離との積に対する破壊電
圧の相関図である。
【図9A】本発明の第3の実施の形態の高周波エネルギ
ー供給装置90の構成を示す図である。
【図9B】図9Aに示されるB−B断面を示す図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態4の高周波無電極放電ラ
ンプ装置100の側断面を示す図である。
【図11】本発明の実施の形態5の高周波無電極放電ラ
ンプ装置110の側断面を示す図である。
【図12】従来の高周波エネルギー供給装置120の側
空洞共振器群の一例としてベイン型共振器122の構造
を示す図である。
【図13】従来の高周波無電極放電ランプ装置130の
構造を示す図である。
【符号の説明】
10、70、90 高周波エネルギー供給装置 12 ベイン共振器 13 結合アンテナ 14 ベイン 15 円筒 21 先端部 100、110 高周波無電極放電装置 108 始動補助電極 118 高電圧印加電極 109、119 始動回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の導電性突出部を有する側空洞共振
    器群と、 前記複数の導電性突出部の少なくとも1つの先端部の近
    傍において異常放電が発生することを抑制する抑制手段
    とを備えた高周波エネルギー供給装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の導電性突出部の少なくとも1
    つの先端部に角丸めまたは面取りが施されている、請求
    項1に記載の高周波エネルギー供給装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の導電性突出部の少なくとも1
    つの先端部の周辺雰囲気の圧力が、大気圧に比べて異常
    放電が起こりにくい圧力に設定されている、請求項1に
    記載の高周波エネルギー供給装置。
  4. 【請求項4】 前記高周波エネルギー供給装置は、 前記複数の導電性突出部の少なくとも1つの先端部を覆
    う誘電体をさらに備え、 前記誘電体は、大気の絶縁破壊の強さより大きい絶縁破
    壊の強さを有している、請求項1に記載の高周波エネル
    ギー供給装置。
  5. 【請求項5】 前記側空洞共振器群は、ベイン型共振器
    である、請求項1に記載の高周波エネルギー供給装置。
  6. 【請求項6】 無電極放電発生部と、 前記無電極放電発生部に高周波エネルギーを供給する高
    周波エネルギー供給装置とを備え、 前記高周波エネルギー供給装置は、 複数の導電性突出部を有する側空洞共振器群と、 前記複数の導電性突出部の少なくとも1つの先端部の近
    傍において異常放電が発生することを抑制する抑制手段
    とを含む、高周波無電極放電装置。
  7. 【請求項7】 前記抑制手段は、 前記無電極放電発生部において放電が確実に始動するよ
    うにアシストするアシスト手段を含む、請求項6に記載
    の高周波無電極放電装置。
  8. 【請求項8】 無電極放電発生部と、 前記無電極放電発生部に高周波エネルギーを供給する高
    周波エネルギー供給装置と、 前記無電極放電発生部において放電が確実に始動するよ
    うにアシストするアシスト手段とを備えた高周波無電極
    放電装置。
  9. 【請求項9】 前記アシスト手段は、 前記無電極放電発生部を支持し、始動補助電極を含む支
    持部材と、 前記始動補助電極に高電圧パルスを印加する始動回路と
    を含む、請求項8に記載の高周波無電極放電装置。
  10. 【請求項10】 前記アシスト手段は、 前記無電極放電発生部を支持し、希ガスを封入する支持
    部材と、 前記支持部材に接続された高電圧印加電極と、 前記高電圧印加電極に高電圧パルスを印加することによ
    り、前記支持部材の内部に希ガス放電を起こす始動回路
    とを含む、請求項8に記載の高周波無電極放電装置。
JP11261281A 1998-09-16 1999-09-14 高周波エネルギー供給装置および高周波無電極放電装置 Pending JP2000348889A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11261281A JP2000348889A (ja) 1998-09-16 1999-09-14 高周波エネルギー供給装置および高周波無電極放電装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26115498 1998-09-16
JP11-88713 1999-03-30
JP8871399 1999-03-30
JP10-261154 1999-03-30
JP11261281A JP2000348889A (ja) 1998-09-16 1999-09-14 高周波エネルギー供給装置および高周波無電極放電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000348889A true JP2000348889A (ja) 2000-12-15

Family

ID=27305889

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11261281A Pending JP2000348889A (ja) 1998-09-16 1999-09-14 高周波エネルギー供給装置および高周波無電極放電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000348889A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100531908B1 (ko) * 2003-09-03 2005-11-29 엘지전자 주식회사 무전극 조명기기의 마이크로파 집속장치
JP2009158100A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Md Luminous Kk アンテナ励起型マイクロ波放電ランプの点弧装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100531908B1 (ko) * 2003-09-03 2005-11-29 엘지전자 주식회사 무전극 조명기기의 마이크로파 집속장치
JP2009158100A (ja) * 2007-12-25 2009-07-16 Md Luminous Kk アンテナ励起型マイクロ波放電ランプの点弧装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4714868B2 (ja) 放電灯装置
JP3196534B2 (ja) マイクロ波放電光源装置
US6380679B1 (en) Short-arc discharge lamp with a starting antenna
CN1187686A (zh) 高频放电能量提供装置和高频无电极放电灯装置
US5140227A (en) Starting aid for an electrodeless high intensity discharge lamp
US7057345B2 (en) Short arc discharge lamp and light source device
KR100417342B1 (ko) 전기장대칭기구를구비한무전극고휘도방전램프
JP5534471B2 (ja) 放電灯及び放電灯装置
JP6379086B2 (ja) 半透明導波路電磁波プラズマ光源
CN100409400C (zh) 低压气体放电灯
US5248918A (en) Starting aid for an electrodeless high intensity discharge lamp
JP2000348889A (ja) 高周波エネルギー供給装置および高周波無電極放電装置
JP2002203523A (ja) 無電極放電ランプ装置
JP3209952B2 (ja) 高周波無電極放電ランプ装置
KR20010039909A (ko) 가스 방전 램프
EP0987738A2 (en) High frequency energy supply apparatus and high frequency electrodeless discharge apparatus
JP2003197156A (ja) 無電極放電灯および灯具
JP4872454B2 (ja) 電磁波励起光源装置
JP2004087434A (ja) 無電極放電ランプ光源装置
JPH0544136B2 (ja)
JP3069432B2 (ja) 無電極放電ランプ
JP3753332B2 (ja) 誘導結合型無電極放電灯およびこれを用いた照明装置
JP2009099479A (ja) 電磁波励起光源装置
KR100517924B1 (ko) 무전극 램프 시스템의 발광 촉진 장치
JPH04174957A (ja) 無電極放電ランプ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20020304