JP2000350299A - 音響信号再生装置 - Google Patents

音響信号再生装置

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JP2000350299A
JP2000350299A JP2000143260A JP2000143260A JP2000350299A JP 2000350299 A JP2000350299 A JP 2000350299A JP 2000143260 A JP2000143260 A JP 2000143260A JP 2000143260 A JP2000143260 A JP 2000143260A JP 2000350299 A JP2000350299 A JP 2000350299A
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signal
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angle
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JP2000143260A
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English (en)
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Yuji Yamada
裕司 山田
Kiyofumi Inanaga
潔文 稲永
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転角度検出の誤差の発生を防止する回転角
度検出機能を備えたヘッドホン装置を用いた音響信号再
生装置を提供する。 【解決手段】 音響信号再生装置は、信号源から供給さ
れる多チャンネルのサラウンド音響信号の再生を行う音
響信号再生装置において、聴取者41の前方に配置され
るスピーカ43、44により、前方に音像が定位される
ようにサラウンド音響信号を再生する第1の再生手段
と、聴取者41の後方への仮想音像定位が可能なヘッド
ホン12により、後方に音像が定位されるようにサラウ
ンド音響信号を再生する第2の再生手段とを備えたの
で、後方にスピーカを配置するスペースがないような場
合においても理想的なサラウンド音場を作り出すことが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘッドホンによりオ
ーディオ信号の再生を行う角速度センサーを用いた回転
角度検出機能を備えたヘッドホン装置に関する。詳しく
は、映像に伴う音声の音像定位位置を映像位置と一致さ
せることを目的としたヘッドホン装置を用いた音響信号
再生装置を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に映像に伴う音声信号は、映像を
再生するディスプレイの両側に置かれたスピーカ、ある
いは映像がスクリーンに投射される場合はスクリーンの
背面に置かれたスピーカから再生される再生状態を想定
して記録されている。これにより、映像中の音源と実際
に聞こえてくる音像位置が一致したときに自然な映像と
音声の定位位置関係が確立される。しかし、従来のヘッ
ドホンを使用して映像に伴う音声を鑑賞しようとした場
合、音像は前方の映像中の音源の位置に定位せず、聴取
者の頭の中に定位し、映像中の音源位置と再生音像定位
位置とが一致せず、極めて不自然な音像定位関係とな
る。
【0003】この現象を改善するため、この発明の出願
人は、この発明の出願人が先に出願したオーディオ再生
装置において、ヘッドホンで音声を聴取した場合であっ
ても、スピーカで再生した場合と同等な音場を得るため
に、あらかじめ前方に置かれたスピーカからリスナの両
耳までのインパルスレスポンスを測定あるいは計算し、
これを音声信号に畳み込んだ後にヘッドホンにより聴取
するという方法を提案している。この方法によれば音像
は頭の中に定位することもなく、前方に置かれたスピー
カが再生した音像と極めて類似した音像が得られる。こ
の方法によれば音声信号に畳み込むインパルスレスポン
スはヘッドホンを装着する聴取者の頭部の回転運動を検
出することにより随時更新することができる。
【0004】しかし、この回転運動検出用のセンサーに
圧電振動ジャイロ等の角速度センサーを使用した場合、
角度計算時の積分誤差や温度ドリフトで実際の回転角度
と計測値との間にズレが発生することがある。このた
め、聴取者の頭部の回転運動の検出に誤差を生じ、従っ
て映像と音像の位置関係も次第にズレてくるので、映像
と音声の再生が不自然になるという問題があった。
【0005】また、この問題を解決するために図7に示
すように、聴取者71がディスプレイ73に向かう方向
を正面方向72とすると、この正面方向72に対して3
60度を角度復帰範囲74として、回転運動検出用の回
転角速度センサー75の検出基準方向を、360度のあ
らゆる算出された角度復帰範囲74に渡って一定速度で
正面方向角度72に復帰させるという方法もある。
【0006】しかし、この方法によれば聴取者71が明
らかにディスプレイ73以外の方向を向いていると考え
られる場合、例えば180°近傍の後ろを向いているよ
うな場合においても復帰動作が行われることになる。こ
の場合、時間をおいて聴取者71がディスプレイ73方
向、つまり正面方向72に向かったときに、正面方向7
2に対して180度後ろの方向が基準方向となる。この
ため、180度後ろの方向から正面方向72に至るまで
の間の復帰範囲が広くなるので、聴取者71の頭部の回
転運動の検出誤差が累積するため、逆にズレが大きく発
生してしまうという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように回転角
速度センサー75を用いて聴取者71の頭部の回転角度
を算出し、この角度によりヘッドホン76を用いて映像
位置と一致する音像を再生しようとした場合、回転角速
度センサー75の出力信号を積分し、回転角度を算出す
る際の積分誤差により映像位置と音像位置との間にズレ
を発生し、更にこのズレが増大し極めて不自然な映像と
音像の定位位置関係になってしまうことがあるという問
題があった。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、回転角度検出の誤差の発生を防止する回転角度
検出機能を備えたヘッドホン装置を用いた音響信号再生
装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の音響信号再生
装置は、図4に示すように、信号源から供給される多チ
ャンネルのサラウンド音響信号の再生を行う音響信号再
生装置において、聴取者の前方に配置される第1の音響
再生出力部により、前方に音像が定位されるようにサラ
ウンド音響信号を再生する第1の再生手段と、聴取者の
後方への仮想音像定位が可能な第2の音響再生出力部に
より、後方に音像が定位されるようにサラウンド音響信
号を再生する第2の再生手段とを備えたものである。
【0010】また、この音響信号再生装置は、図4に示
すように、上述において、聴取者の前方に配置される映
像再生出力部により、サラウンド音響信号に対応する映
像信号を再生する第3の再生手段を設けたものである。
【0011】また、この音響信号再生装置は、図4に示
すように、上述において、第1の音響再生出力部は少な
くとも2つのスピーカであり、第2の音響再生出力部は
ヘッドホンであるものである。
【0012】また、この発明の音響信号再生装置は、図
4に示すように、上述において、ヘッドホンは、外来の
音を遮断しないようにしたものである。また、この発明
の音響信号再生装置は、図4に示すように、上述におい
て、ヘッドホンは、聴取者の基準方向に対する回転角度
を検出して聴取者の背面方向に音像を定位させるように
第2の再生手段に対する再生内容を更新する回転角度検
出手段を有するものである。
【0013】この発明によれば、後方にスピーカを配置
するスペースがないような場合においても第2の音響再
生出力部を用いて理想的なサラウンド音場を作り出すこ
とができる。
【0014】また、この発明によれば、映像に伴う理想
的なサラウンド音場を作り出すことができる。
【0015】また、この発明によれば、仮想音場再生を
行うヘッドホンにより明確な後方サラウンド音場の再生
を行い、主チャンネルは前方のスピーカで再生すること
ができる。
【0016】また、この発明によれば、前方スピーカか
ら生成される音像とヘッドホンにより後方に生成された
音像を同時に聴取することができる。また、この発明に
よれば、聴取者の背面方向に音像を定位させながら、仮
想音場再生を行うヘッドホンにより明確な後方サラウン
ド音場の再生を行ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の音響信号再生装
置に適用される回転角度検出機能を備えたヘッドホン装
置の構成および作用効果を図示した実施例に従って説明
する。この発明の音響信号再生装置に適用される回転角
度検出機能を備えたヘッドホン装置の一実施例は、聴取
者が映像に伴う音声を聴取している状態では聴取者の頭
部の向きは映像方向に向かっている、すなわち映像方向
が正面方向である場合が多いことを鑑み、聴取者の頭部
回転角度の計算された正面方向からの回転角度が規定さ
れた範囲内にあるときには、正面方向あるいは他の指定
された方向に予め規定された速度で復帰する手段を設け
たたものである。
【0018】図1は、この発明の音響信号再生装置に適
用される回転角度検出機能を備えたヘッドホン装置の一
実施例の構成を示すブロック図である。図1において、
回転角速度センサー1がとりつけられたヘッドホン12
が回転運動を持ったとき、回転角速度センサー1はその
角速度に比例した電圧を出力する。この信号は帯域制限
フィルタ2でフィルタリングされた後に増幅器3に供給
される。増幅器3はこの信号を増幅し、A/D変換器4
へ供給する。A/D変換器4でこの信号が符号化され、
マイクロプロセッサ5に供給される。マイクロプロセッ
サ5に供給されたA/D変換器4の出力信号は一定時間
間隔でサンプリングされ、回転角度演算部6に供給され
る。ここでは入力角速度信号が積分され、角度データに
変換される。
【0019】このデータから更に角度復帰の信号処理制
御部7により実際に音像を定位させるための回転角度が
算出され、対応する信号処理データをディジタル信号処
理装置9に転送する。また回転角度の初期値を決定する
ために角度リセットスイッチ14がマイクロプロセッサ
5の回転角度演算部6に供給され、これによりリセット
信号入力があった時点での回転角度を正面方向角度(0
°)または他の規定角度、例えば背面方向角度(180
°)に設定できる。
【0020】一方、音源13から供給された音声信号は
A/D変換器8で符号化され、ディジタル信号処理装置
9に供給される。ディジタル信号処理装置9では回転角
度演算部6で算出された角度データに対応して必要とな
る音声信号を頭外に定位させるための信号処理を施し、
その結果をD/A変換器10に供給する。D/A変換器
10により再びアナログ信号に戻された音声信号は電力
増幅器11を介してヘッドホン12に供給され、これを
聴取する聴取者に最適の頭外定位する信号を与える。回
転角度センサー1はこのヘッドホン14に取り付けられ
頭の回転角度を検出する例えば、地磁気センサーあるい
は振動ジャイロである。
【0021】図2は、この発明の音響信号再生装置に適
用される回転角度検出機能を備えたヘッドホン装置の一
実施例の角度復帰動作を示すものである。図2におい
て、聴取者21がディスプレイ25の方向を向いた状態
を正面方向とする。まずシステム起動時に、図1におけ
る角度リセットスイッチ14からのリセット信号がマイ
クロプロセッサ5に供給され、正面方向角度を映像方向
と一致させる。その後算出した回転角度の正面方向22
からのズレが角度復帰範囲24の範囲内である場合には
正面方向22に復帰する。
【0022】したがって聴取者21がディスプレイ25
方向に向かいながら頭の動きを示す限り音像方向はディ
スプレイ25方向と一致するよう復帰動作をする。ま
た、聴取者21が明らかにディスプレイ25方向を向い
ていないと想定される範囲すなわち角度非復帰範囲23
の回転角度を示した場合には計算された回転角度の復帰
動作は行わない。これにより聴取者21が意図的にディ
スプレイ25方向外に向かっているときに復帰動作をし
て映像位置と音像位置のズレが発生することを回避する
ことができる。
【0023】以上に記載したところから明らかなよう
に、第1の実施例は、ディジタル化された音声信号に信
号処理を行う信号処理装置9と、該信号処理装置9によ
り処理されたディジタル信号を少なくとも2チャンネル
以上のアナログ信号に変換するD/A変換器10とこの
信号を電力増幅する電力増幅器11と、この増幅器11
により駆動されるヘッドホン12と、該ヘッドホン12
に取り付けられた角速度センサー1と、この出力をディ
ジタル信号に変換するA/D変換器4とA/D変換され
たディジタルデータを取り込み積分計算することにより
正面方向からの回転角度を計算するマイクロプロセッサ
5とを具備し、この回転角度に応じて該信号処理装置9
における信号処理内容を更新して音像を頭外に定位させ
るようにした頭外定位ヘッドホンシステムであって、該
マイクロプロセッサ5により算出された回転角度が正面
方向角度(0°)22に対して一定角度以下の偏差であ
ったとき予め規定されたスピードで正面方向角度(0
°)22に復帰し、上記角度より大きい角度偏差の場合
には復帰しないようにしたものである。
【0024】従って、上例によれば、聴取者21の視野
に映像がある場合すなわち映像を見てると推定される場
合は演算で求めた回転角度が正面方向角度(0゜)22
に復帰するよう処理するため、映像位置と音像位置のズ
レを少なくするよう作用する。逆に聴取者21が明らか
に映像の方向を向いてないと推定される場合すなわち演
算により求めた回転角度が正面方向22に対してある一
定の角度以上なった場合には正面方向角度(0゜)22
に復帰せず、復帰動作による誤差の発生を少なくするこ
とができる。
【0025】図3は、この発明の音響信号再生装置に適
用される回転角度検出機能を備えたヘッドホン装置の他
の実施例の角度復帰動作を示すものである。図3におい
て、図2に示したと同様に、聴取者31がディスプレイ
36の方向を向いた状態を正面方向32とする。また、
聴取者31がディスプレイ36に対して180度の方向
を向いた状態を背面方向33とする。図3において、音
像方向を映像方向と一致させる場合には図2に示した実
施例と同様の動作となる。つまり、角度演算による回転
角度の正面方向32からのズレが正面角度復帰範囲34
の範囲内である場合には正面方向32に復帰し、またそ
れ以外の角度範囲である場合には角度復帰動作は行わな
い。また音像方向を映像方向と反対側すなわち背面方向
33に設定する場合には背面方向33に向かった状態で
角度リセットスイッチ14により角度リセットを行い、
その後正面方向32に頭の向きを回転させ、角度リセッ
トスイッチ14による角度リセット信号により設定され
る角度を予め背面方向角度(180°)となるように設
定しておく。
【0026】これにより初期状態で回転角度はおおよそ
背面方向角度(180°)を示すことになる。この後角
度演算による回転角度の正面方向32からのズレが角度
非復帰範囲35の範囲内である場合には背面方向33に
復帰し、またそれ以外の角度範囲である場合には角度復
帰動作は行わない。したがって聴取者31がディスプレ
イ36方向に向かいながら頭の動きを示す限り音像方向
はディスプレイ36方向と反対側に定位するよう復帰動
作をする。また、聴取者が明らかにディスプレイ36方
向を向いていないと想定される範囲すなわち背面角度復
帰範囲35の回転角度を示した場合には計算回転角度の
復帰動作は行わない。これにより聴取者31が意図的に
音像をディスプレイ36と反対方向に安定的に定位させ
ることができる。
【0027】上述した第2の実施例は、ディジタル化さ
れた音声信号に信号処理を行う信号処理装置9と、該信
号処理装置9により処理されたディジタル信号を少なく
とも2チャンネル以上のアナログ信号に変換するD/A
変換器10とこの信号を電力増幅する電力増幅器11
と、この増幅器11により駆動されるヘッドホン12
と、該ヘッドホン12に取り付けられた角速度センサー
1と、この出力をディジタル信号に変換するA/D変換
器4とA/D変換されたディジタルデータを取り込み積
分計算することにより正面方向からの回転角度を計算す
るマイクロプロセッサ5とを具備し、この回転角度に応
じて該信号処理装置9における信号処理内容を更新して
音像を頭外に定位させるようにした頭外定位ヘッドホン
システムであって、該マイクロプロセッサ5により算出
された正面方向からの回転角度が複数の基準角度、つま
り、正面方向32、背面方向33に対して一定角度以下
の偏差であったとき予め規定されたスピードで最も近い
基準角度に復帰し、上記角度より大きい角度偏差の場合
には復帰しないようにしたものである。
【0028】従って、上例によれば、例えば残響音のよ
うな聴取者31より後部に定位させたい音像を初期状態
で背面方向角度(180゜)33に設定すれば以後安定
的に後方に音像を定位させることができるようになる。
これはサラウンドシステムに応用することにより後方に
スピーカをレイアウトできない環境に於いても理想的な
サラウンド音場を提供することができるようになる。
【0029】図4は、この発明の音響信号再生装置に適
用される回転角度検出機能を備えたヘッドホン装置の他
の実施例の多チャンネルのサラウンド音場システムに応
用した例である。図4において、聴取者41の前方にデ
ィスプレイ42が配置され、ディスプレイ42の左右両
側にスピーカ43、44が配置される。聴取者41の後
方には本来後方スピーカが配置される位置に音像45、
46が定位するようにして、4チャンネルのサラウンド
音場システムを構成する。この場合、本来後方スピーカ
に供給されるべきチャンネルは、図3に示したように背
面方向に音像を定位させるこの発明の音響信号再生装置
に適用される回転角度検出機能を備えたヘッドホン装置
に音声信号を供給する。
【0030】また、前方のスピーカ43、44に供給さ
れるべきチャンネルはそのまま前方に置かれたスピーカ
43、44に供給される。しかる後に、図3に示したよ
うに背面方向に音像を定位させるこの発明の回転角度検
出機能を備えたヘッドホン装置の音声信号をオープンエ
ア型ヘッドホンで聴取し、この音像を後方すなわち音像
45、音像46の位置に生成することができる。オープ
ンエア型ヘッドホンは、支持部材により聴取者41の両
耳から左右のヘッドホンユニットを離すようにして、外
来の音を遮断すること無く両耳に入力できるため、前方
スピーカから生成される音像とヘッドホンにより後方に
生成された音像を同時に聴取することができ、この第3
の実施例により後方にスピーカを配置するスペースが無
いような場合に於いても理想的なサラウンド音場を作り
出すことができる。
【0031】図5は、この発明の音響信号再生装置に適
用される回転角度検出機能を備えたヘッドホン装置の他
の実施例の角度復帰動作を示すものである。この第4の
実施例は、角度復帰速度の識別範囲を設け、この範囲に
応じて角度復帰速度を変化させるものである。図5にお
いて、まずこの発明の回転角度検出機能を備えたヘッド
ホン装置のシステム起動時に図1に示した角度リセット
スイッチ14からの角度リセット信号がマイクロプロセ
ッサ5に供給され、正面方向52を映像方向と一致させ
る。その後算出した回転角度の正面方向52に対する角
度が角度復帰範囲53の範囲内である場合には音像の移
動を検出できない程度のゆっくりしたスピードで正面方
向52に復帰する。またそれ以外の回転角度範囲に於い
ては角度復帰範囲53の角度範囲に入るまで比較的高速
に正面方向52に復帰動作を行うようにする。図6は、
この発明の音響信号再生装置に適用される回転角度検出
機能を備えたヘッドホン装置の他の実施例の復帰速度の
変化の様子を示す。図6に示すように、角度復帰速度識
別範囲内においては、復帰速度は遅くなるようにし、角
度復帰速度識別範囲外においては、復帰速度は早くなる
ようにする。
【0032】この第4の実施例は、マイクロプロセッサ
5により算出された回転角度の値に応じて規定角度に復
帰する復帰スピードを可変するようにしたものである。
したがって上例によれば、復帰目的値としての正面方向
52となる角度近傍、つまり角度復帰速度識別範囲53
では復帰速度を遅くし、その変化に対して聴取者51が
角度復帰動作による音像の移動を認知しにくくし、復帰
目的角度としての正面方向52となる角度近傍、つまり
角度復帰速度識別範囲53から離れている場合は復帰速
度を速くして、いち早くズレが復帰する方向へ向かうよ
うにできるため、方向が大きくずれた場合に正常な音像
定位位置に回復するための時間を短くすることができ
る。
【0033】
【発明の効果】この発明の音響信号再生装置は、信号源
から供給される多チャンネルのサラウンド音響信号の再
生を行う音響信号再生装置において、聴取者の前方に配
置される第1の音響再生出力部により、前方に音像が定
位されるようにサラウンド音響信号を再生する第1の再
生手段と、聴取者の後方への仮想音像定位が可能な第2
の音響再生出力部により、後方に音像が定位されるよう
にサラウンド音響信号を再生する第2の再生手段とを備
えたので、後方にスピーカを配置するスペースがないよ
うな場合においても第2の音響再生出力部を用いて理想
的なサラウンド音場を作り出すことができることができ
る。
【0034】また、この発明の音響信号再生装置は、上
述において、聴取者の前方に配置される映像再生出力部
により、サラウンド音響信号に対応する映像信号を再生
する第3の再生手段を設けたので、映像に伴う理想的な
サラウンド音場を作り出すことができる。
【0035】また、この発明の音響信号再生装置は、上
述において、第1の音響再生出力部は少なくとも2つの
スピーカであり、第2の音響再生出力部はヘッドホンで
あるので、仮想音場再生を行うヘッドホンにより明確な
後方サラウンド音場の再生を行い、主チャンネルは前方
のスピーカで再生することができる。
【0036】また、この発明の音響信号再生装置は、上
述において、ヘッドホンは、外来の音を遮断しないよう
にしたので、前方スピーカから生成される音像とヘッド
ホンにより後方に生成された音像を同時に聴取すること
ができる。
【0037】また、この発明の音響信号再生装置は、上
述において、ヘッドホンは、聴取者の基準方向に対する
回転角度を検出して聴取者の背面方向に音像を定位させ
るように第2の再生手段に対する再生内容を更新する回
転角度検出手段を有するので、聴取者の背面方向に音像
を定位させながら、仮想音場再生を行うヘッドホンによ
り明確な後方サラウンド音場の再生を行ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の音響信号再生装置に適用される回転
角度検出機能を備えたヘッドホン装置の一実施例の構成
を示すブロック図。
【図2】この発明の音響信号再生装置に適用される回転
角度検出機能を備えたヘッドホン装置の一実施例の角度
復帰動作を示す図。
【図3】この発明の音響信号再生装置に適用される回転
角度検出機能を備えたヘッドホン装置の他の実施例の複
数の復帰位置における角度復帰動作を示す図。
【図4】この発明の音響信号再生装置に適用される回転
角度検出機能を備えたヘッドホン装置の他の実施例の多
チャンネルのサラウンド音場システムに応用した例を示
す図。
【図5】この発明の音響信号再生装置に適用される回転
角度検出機能を備えたヘッドホン装置の他の実施例の復
帰速度を変える角度復帰動作を示す図。
【図6】この発明の音響信号再生装置に適用される回転
角度検出機能を備えたヘッドホン装置の他の実施例の復
帰速度の変化の様子を示す図。
【図7】この発明の出願人が先に出願したヘッドホン装
置の角度復帰動作を示す図。
【符号の説明】
1・・・回転角速度センサー、2・・・帯域制限フィル
タ、3・・・増幅器、4,8・・・A/D変換器、5・
・・マイクロプロセッサ、6・・・回転角度演算部、7
・・・信号処理制御部、9・・・ディジタル信号処理装
置、10・・・D/A変換器、11・・・電力増幅器、
12・・・ヘッドホン、13・・・音源、14・・・角
度リセットスイッチ、21・・・聴取者、22・・・正
面方向(0゜)、23・・・角度非復帰範囲、24・・
・角度復帰範囲、25・・・ディスプレイ、31・・・
聴取者、32・・・正面方向(0゜)、33・・・背面
方向(180゜)、34・・・正面角度復帰範囲、35
・・・背面角度復帰範囲、36・・・ディスプレイ、4
1・・・聴取者、42・・・ディスプレイ、43,44
・・・スピーカ、45・・・音像、46・・・音像、5
1・・・聴取者、52・・・正面方向(0゜)、53・
・・角度復帰速度識別範囲、54・・・ディスプレイ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号源から供給される多チャンネルのサ
    ラウンド音響信号の再生を行う音響信号再生装置におい
    て、 聴取者の前方に配置される第1の音響再生出力部によ
    り、前方に音像が定位されるように上記サラウンド音響
    信号を再生する第1の再生手段と、 聴取者の後方への仮想音像定位が可能な第2の音響再生
    出力部により、後方に音像が定位されるように上記サラ
    ウンド音響信号を再生する第2の再生手段とを備えたこ
    とを特徴とする音響信号再生装置。
  2. 【請求項2】 聴取者の前方に配置される映像再生出力
    部により、上記サラウンド音響信号に対応する映像信号
    を再生する第3の再生手段を設けたことを特徴とする請
    求項1記載の音響信号再生装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の音響再生出力部は少なくとも
    2つのスピーカであり、上記第2の音響再生出力部はヘ
    ッドホンであることを特徴とする請求項1記載の音響信
    号再生装置。
  4. 【請求項4】 上記ヘッドホンは、外来の音を遮断しな
    いようにしたことを特徴とする請求項3記載の音響信号
    再生装置。
  5. 【請求項5】 上記ヘッドホンは、聴取者の基準方向に
    対する回転角度を検出して聴取者の背面方向に音像を定
    位させるように上記第2の再生手段に対する再生内容を
    更新する回転角度検出手段を有することを特徴とする請
    求項3記載の音響信号再生装置。
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