JP2000351929A - ホットメルトインク組成物 - Google Patents

ホットメルトインク組成物

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JP2000351929A
JP2000351929A JP16695399A JP16695399A JP2000351929A JP 2000351929 A JP2000351929 A JP 2000351929A JP 16695399 A JP16695399 A JP 16695399A JP 16695399 A JP16695399 A JP 16695399A JP 2000351929 A JP2000351929 A JP 2000351929A
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melt ink
wax
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weight
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Masahiro Nishizaki
雅博 西崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ホットメルトインク組成物を介して印字された
原稿を複写機等のオートドキュメントフィーダ(AD
F)に適用し、原稿の印字面を原稿台ガラスと接触させ
つつフィードする場合においても、原稿台ガラスに対す
る摩擦係数を低く保持して印字面の耐擦性を向上し、A
DF機能を良好に達成することが可能であり、特性にば
らつきがなくコストの低いカラー化に適したホットメル
トインク組成物を提供する。 【解決手段】樹脂成分と、ワックス成分と、着色成分を
含有するホットメルトインク組成物において、針入度が
3以下の合成ポリオレフィンワックスを10重量部以上
含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホットメルトインク
組成物に関し、特に、かかるホットメルトインク組成物
を介して印字された原稿を複写機等のオートドキュメン
トフィーダ(ADF)に適用し、原稿の印字面を原稿台
ガラスと接触させつつフィードする場合においても、原
稿台ガラスに対する摩擦係数を低く保持して印字面の耐
擦性を向上し、ADF機能を良好に達成することが可能
なホットメルトインク組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクジェットプリンタに使
用され、被印字媒体の種類に関係なく高印字品質を達成
可能なインクとして、各種のホットメルトインクが提案
されている。例えば、特開平5−125316号公報に
は、ビヒクルと染料とからなるホットメルトインク組成
物において、ビヒクルが、融点80℃以上の合成パラフ
ィンワックスと、常温における針入度が2以下の天然ワ
ックスと、融点が80度以上の染料溶解剤からなるホッ
トメルトインク組成物が記載されている。
【0003】かかるホットメルトインク組成物によれ
ば、紙質に関係なく良好な印字品質が得られ、熱、圧力
による定着を行っても印字品質が劣化せず、定着後の印
字耐擦性を良好にすることが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平5−125316号公報に記載されたホットメルト
インク組成物では、紙面に被着(印字)されたインクの
耐擦性を確保すべく常温における針入度が2以下である
天然ワックス、例えば、カルナバワックス、キャンデリ
ラワックスが含有されているが、この種の天然ワックス
は、天然に存するものであるから、同一品質のワックス
を供給することは困難である。従って、品質が異なる天
然ワックスがホットメルトインク中に含有される場合が
あり、ホットメルトの特性がばらついてしまう虞があ
る。
【0005】また、天然ワックスであることから、常時
一定のコストで供給されるとは限らず、これより安定し
たコストをもってホットメルトインクを提供できない場
合もあり得る。更に、天然ワックスには不純物が混入さ
れているのが一般的であり、かかる不純物を精製により
除去する場合にはコスト高となってしまう一方、不純物
を混入したままの天然ワックスを使用する場合には、ホ
ットメルトインク自体が不必要に着色されてしまう虞が
あり、ホットメルトインクのカラー化を行うに際して支
障が発生してしまう。
【0006】本発明は前記従来の問題点を解消するため
になされたものであり、被印字媒体上に印字されたイン
クの耐擦性を向上させるについて針入度が3以下の合成
ワックスをホットメルトインク組成物中に含有させるこ
とにより、かかるホットメルトインク組成物を介して印
字された原稿を複写機等のオートドキュメントフィーダ
(ADF)に適用し、原稿の印字面を原稿台ガラスと接
触させつつフィードする場合においても、原稿台ガラス
に対する摩擦係数を低く保持して印字面の耐擦性を向上
し、ADF機能を良好に達成することが可能であり、特
性にばらつきがなくコストの低いカラー化に適したホッ
トメルトインク組成物を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明に係るホットメルトインク組成物は、樹脂成分
と、ワックス成分と、着色成分を含有するホットメルト
インク組成物において、針入度が3以下の合成ワックス
を含有させたことを特徴とする。
【0008】ここに、合成ワックスは、合成ポリオレフ
ィンワックスであることが望ましく、また、合成ワック
スは、10重量部以上含有されていることが望ましい。
【0009】前記ホットメルトインク組成物では、低コ
ストをもって均一な品質を有するとともに、不純物を含
有しない合成ワックスを含有させることにより、天然ワ
ックスを使用する場合に比して、特性にばらつきがなく
コストの低いカラー化に適したホットメルトインク組成
物を実現することが可能となる。
【0010】また、ホットメルトインクの基本的組成物
である樹脂成分、ワックス成分、着色剤に加えて、針入
度3以下の合成ポリオレフィンワックスが10重量部以
上含有されており、これに基づきインクの硬度を充分に
高く保持することができ、これより対ガラス摩擦係数が
低くなって十分な耐擦性を得ることができるとともに、
ADF機能を適正に満足することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るホットメルト
インク組成物について、好適な実施形態に基づき説明す
る。本実施形態に係るホットメルトインク組成物は、基
本的に、樹脂成分、ワックス成分、合成ワックス成分、
着色剤成分及び酸化防止剤成分から構成されている。
【0012】ここに、樹脂成分は、紙やOHPシート等
からなる被印字媒体に対するインクの接着性付与剤とし
て作用し、また、光透過性(透明性)付与剤として作用
するものである。透過性は、被印字媒体がOHPシート
等のインク非浸透性を有する場合に、必要な特性であ
る。樹脂成分としては、具体的に、水添テルペン樹脂、
テルペンフェノール共重合体、ポリアミド樹脂等を使用
して好適である。尚、樹脂成分としては、ホットメルト
インク組成物がインクジェット方式により吐出印字され
ることから、可能な限り低粘度の樹脂を使用することが
必要である。
【0013】また、ワックス成分は、樹脂成分よりも低
粘度を有し、希釈剤として作用する。このように希釈剤
として作用するワックス成分は、ホットメルトインク組
成物がインクジェット方式により吐出印字されることか
ら、ホットメルトインク組成物にとって不可欠な成分で
ある。また、ワックス成分は、後述するように着色剤と
して油溶性染料が使用される場合には、染料溶解性をも
兼ね備えていることが望ましく、更にはインクの接着性
や透明性を付与する成分をも含有させてもよい。更に、
ホットメルトインク組成物を使用するインクジェットプ
リンタの吐出特性に合わせるべく、ワックス成分は2種
以上が併用されることが望ましい。ワックス成分として
は、例えば、ロジン変性ワックスや脂肪酸アミド、望ま
しくはエチレンビスオレイン酸アマイド、N−ステアリ
ルステアリン酸アマイド、ベヘン酸アマイド、ステアリ
ン酸アマイド、ジステアリン酸アマイドおよびジステア
リルケトン等が2種以上併用される。尚、変性ロジンワ
ックスは、前記樹脂成分とワックス成分との中間的な物
質であるが、ここではその低粘度に着目してワックス成
分に分類している。
【0014】更に、合成ワックス成分は、主として、イ
ンクに対して耐擦性(硬度)付与剤として作用するもの
であり、その他、希釈剤や染料溶解剤としての作用をも
兼ね備えていてもよい。かかる合成ワックス成分として
は、合成ポリオレフィンワックスが最適であり、特に、
インクジェット方式により吐出印字されることから、高
硬度を有し且つ低粘度のものが選択される。このとき、
インクジェットプリンタのインク吐出特性に合わせるべ
く2種以上の合成ポリオレフィンワックスが併用されて
もよい。合成ポリオレフィンワックスとして使用可能な
ワックスとしては、例えば、完全飽和エチレンホモポリ
マー、完全飽和長鎖アルコール、合成炭化水素ワックス
等が好適である。尚、飽和アルコールの場合には、官能
基を有していることから、油溶性染料に対して染料溶解
性を有する。
【0015】前記合成ポリオレフィンワックスは、分子
量分布が狭く(従って、融点の温度幅が狭い)、低粘度
で高硬度であり、また、分岐がなく高い直線性を有して
おり、更に、結晶性を有し且つ熱的安定性を備えてい
る。かかる合成ポリオレフィンワックスは、その特性と
して針入度3以下であることが望ましい。針入度が3以
上になると、硬度が低下し、対ガラス摩擦係数が高くな
って耐擦性が低下し、この結果、ADFを装備した複写
機等に適用した場合に原稿台ガラス上でスムーズに送ら
れずADF機能が阻害される。また、合成ポリオレフィ
ンワックスは、ホットメルトインク組成物の全体に対し
て、10重量部以上含有されることが望ましい。合成ポ
リオレフィンワックスが10重量部以下である場合に
は、被印字媒体に付着するインクの硬度が充分に大きく
ならず、ADFに適用した場合に原稿台ガラスとの間で
摩擦係数が大きくなって十分な耐擦性を得ることが困難
である。
【0016】また、着色剤成分としては、ホットメルト
インク組成物の希釈剤としてワックス成分を使用してい
ることから、かかるワックス成分に対して高い溶解性を
示す油溶性染料が使用される。かかる油溶性染料として
は、例えば、銅フタロシアニン系染料、キサンテン系染
料等が好適である。
【0017】更に、酸化防止剤は、ホットメルトインク
成分が酸化により劣化することを防止するために含有さ
れ、例えば、ヒンダートフェノール系酸化防止剤
((3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート)が使用されて好適である。
【0018】[実施例]以下、本実施形態に係るホット
メルトインク組成物の実施例に基づき図1を参照して説
明する。図1は実施例に係るホットメルトインクのサン
プルA〜Fについて、各成分の組成、ベタ印字耐擦性評
価結果、対ガラス摩擦係数及び印字特性を示す表であ
る。 (1)先ず、サンプルAについて説明する。サンプルA
のホットメルトインクは、樹脂成分としてクロアリンP
115(水添テルペン樹脂:ヤスハラケミカル(株)社
製)を5重量部、ワックス成分としてKE653S(ロ
ジン変性ワックス:荒川化学(株)社製)を50.3重
量部、スリパックス−O(エチレンビスオレイン酸アマ
イド:日本化成(株)社製)を14重量部、ニッカアマ
イドS(N−ステアリルステアリン酸アマイド:日本化
成(株)社製)を28重量部、酸化防止剤としてIRGANO
X1010(ヒンダートフェノール系酸化防止剤
((3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート:チバスペシャリティケミカルズ
(株)社製)を0.5重量部、及び、油溶性染料として
Orasol Blue GL(銅フタロシアニン系染料:チバスペシ
ャリティケミカルズ(株)社製)を2.2重量部を含有
させて構成されている。尚、サンプルAのホットメルト
インクでは、合成ポリオレフィンワックスは、含有され
ていない。
【0019】かかるサンプルAのホットメルトインクに
ついて、対ガラス摩擦係数を測定した。この測定は、サ
ンプルAのホットメルトインクをインクジェットプリン
タに使用して紙面上にベタ印字(印字面積:63×63
mm)を行い、その印字用紙を摩擦係数測定器(トライ
ボキア社製TYPE−HEIDON−14−DR)にセ
ットして、印字用紙の全体に200gの荷重かけながら
測定速度100cm/minの条件下で行われた。測定
された対ガラス摩擦係数は、0.82であった。
【0020】また、前記印字用紙をADFを装備した複
写機((株)リコー社製 IMAGIO MF−P35
5)を使用して印字用紙がADFを介して適正に送られ
るかどうかを確認したところ、印字用紙は適正に送られ
ずADF機能を満足しなかった。
【0021】更に、前記対ガラス摩擦係数、ADF機能
の満足性以外の特性であって、ホットメルトインクが本
来的に具有している必要がある印字特性(例えば、紙や
OHPシート等の被印字媒体に対するインクの接着性、
インクの光透過性、インクの濃度特性等)について検査
したところ、満足できるものであった。
【0022】サンプルAのホットメルトインクでは、合
成ポリオレフィンワックスは含有されておらず、従っ
て、インクの硬度は低過ぎることに起因して、対ガラス
摩擦係数が高くなり、この結果、十分な耐擦性を得るこ
とができずにADF機能が適正に満足されなかったもの
と考えられる。 (2)また、サンプルBのホットメルトインクは、樹脂
成分としてYP90L(テルペンフェノール共重合体:
ヤスハラケミカル(株)社製)を2重量部、ワックス成
分としてKE653S(ロジン変性ワックス:荒川化学
(株)社製)を47被重量部、ニッカアマイドS(N−
ステアリルステアリン酸アマイド:日本化成(株)社
製)を15重量部、KAOWAX T−1(ステアリン
酸アマイド:(株)花王社製)を20重量部、酸化防止
剤としてIRGANOX1010(ヒンダートフェノール系酸
化防止剤((3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート:チバスペシャリティケミカ
ルズ(株)社製)を0.5重量部、及び、油溶性染料と
してNeptune RED 543(キサンテン染料:BASF
(株)社製)を2重量部を含有させて構成されている。
尚、サンプルAのホットメルトインクでは、合成ポリオ
レフィンワックスは、含有されていない。
【0023】かかるサンプルBのホットメルトインクに
ついて、前記と同様の方法を使用して、対ガラス摩擦係
数を測定するとともに、ADF機能を満足するかどうか
を確認したところ、対ガラス摩擦係数は1.25であ
り、また、印字用紙は適正に送られずADF機能を満足
しなかった。また、前記した対ガラス摩擦係数、ADF
機能の満足性以外の印字特性については、満足できるも
のであった。
【0024】サンプルBのホットメルトインクでは、前
記サンプルAのホットメルトインクの場合と同様、合成
ポリオレフィンワックスは含有されておらず、従って、
インクの硬度は低過ぎることに起因して、対ガラス摩擦
係数が高くなり、この結果、十分な耐擦性を得ることが
できずにADF機能が適正に満足されなかったものと考
えられる。 (3)更に、サンプルCのホットメルトインクは、合成
ポリオレフィンワックスとしてポリワックス655(完
全飽和エチレンホモポリマー、針入度2.0:東洋ペト
ロライト(株)社製)を25重量部、ユニリン550
(完全飽和長鎖アルコール:東洋ペトロライト(株)社
製)を25重量部、ユニリン700(完全飽和長鎖アル
コール:東洋ペトロライト(株)社製)を25重量部、
ペトロライトE2020(合成炭化水素ワックス:東洋
ペトロライト(株)社製)を24.5重量部、及び、油
溶性染料としてNeptune RED 543(キサンテン染料:B
ASF(株)社製)を2重量部を含有させて構成されて
いる。尚、サンプルCのホットメルトインクでは、樹脂
成分、ワックス成分、及び、酸化防止剤は。含有されて
いない。
【0025】かかるサンプルCのホットメルトインクに
ついて、前記と同様の方法を使用して、対ガラス摩擦係
数を測定するとともに、ADF機能を満足するかどうか
を確認したところ、対ガラス摩擦係数は0.11であ
り、また、印字用紙を適正に送ることができADF機能
を満足した。一方、前記した対ガラス摩擦係数、ADF
機能の満足性以外の印字特性については、基本的に満足
できるものではなかった。
【0026】サンプルCのホットメルトインクでは、針
入度2.0の合成ポリオレフィンワックスに加えて、3
種類のポリオレフィンワックスが含有されており、この
結果、インクの硬度を充分に高く保持することができ、
これより対ガラス摩擦係数が低くなって十分な耐擦性を
得ることができるとともに、ADF機能が適正に満足さ
れたものと考えられる。一方、サンプルCのホットメル
トインクでは、ホットメルトインクの基本的組成物であ
る樹脂成分及びワックス成分が含有されていないことか
ら、紙やOHPシート等の被印字媒体に対するインクの
接着性、インクの光透過性、インクの濃度特性等につい
ては満足できなかったものと考えられる。 (4)サンプルDのホットメルトインクは、樹脂成分と
してパーサミド335(ポリアミド樹脂:ヘンケル白木
(株)社製)を19.5重量部、スリパックス−O(エ
チレンビスオレイン酸アマイド:日本化成(株)社製)
を16重量部、ダイヤミッドB−90(ベヘン酸アマイ
ド:日本化成(株)社製)を5重量部、ステアロン(ジ
ステアリルケトン:東京化成(株)社製)を45重量
部、合成ポリオレフィンワックスとしてポリワックス7
25(完全飽和エチレンホモポリマー、針入度1.5:
東洋ペトロライト(株)社製)を11.8重量部、酸化
防止剤としてIRGANOX1010(ヒンダートフェノール
系酸化防止剤((3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート:チバスペシャリティケ
ミカルズ(株)社製)を0.5重量部、及び、油溶性染
料としてOrasol Blue GL(銅フタロシアニン系染料:チ
バスペシャリティケミカルズ(株)社製)を2.2重量
部を含有させて構成されている。
【0027】かかるサンプルDのホットメルトインクに
ついて、前記と同様の方法を使用して、対ガラス摩擦係
数を測定するとともに、ADF機能を満足するかどうか
を確認したところ、対ガラス摩擦係数は0.36であ
り、また、印字用紙を適正に送ることができADF機能
を満足した。同時に、対ガラス摩擦係数、ADF機能の
満足性以外の印字特性については、基本的に充分満足で
きるものであった。
【0028】サンプルDのホットメルトインクでは、針
入度1.5の合成ポリオレフィンワックスが10重量部
以上含有されており、この結果、インクの硬度を充分に
高く保持することができ、これより対ガラス摩擦係数が
低くなって十分な耐擦性を得ることができるとともに、
ADF機能が適正に満足されたものと考えられる。ま
た、サンプルDのホットメルトインクでは、ホットメル
トインクの基本的組成物である樹脂成分及びワックス成
分が含有されており、紙やOHPシート等の被印字媒体
に対するインクの接着性、インクの光透過性、インクの
濃度特性等について充分満足できたものと考えられる。 (5)サンプルEのホットメルトインクは、樹脂成分と
してパーサミド335(ポリアミド樹脂:ヘンケル白木
(株)社製)を19.5重量部、ワックス成分として脂
肪酸アマイドS(ステアリン酸アマイド:花王(株)社
製)を45重量部、ダイヤミッドB−90(ベヘン酸ア
マイド:日本化成(株)社製)を18重量部、合成ポリ
オレフィンワックスとしてポリワックス725(完全飽
和エチレンホモポリマー、針入度1.5:東洋ペトロラ
イト(株)社製)を14.8重量部、酸化防止剤として
IRGANOX1010(ヒンダートフェノール系酸化防止剤
((3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート:チバスペシャリティケミカルズ
(株)社製)を0.5重量部、及び、油溶性染料として
Orasol Blue GL(銅フタロシアニン系染料:チバスペシ
ャリティケミカルズ(株)社製)を2.2重量部を含有
させて構成されている。
【0029】かかるサンプルEのホットメルトインクに
ついて、前記と同様の方法を使用して、対ガラス摩擦係
数を測定するとともに、ADF機能を満足するかどうか
を確認したところ、対ガラス摩擦係数は0.39であ
り、また、印字用紙を適正に送ることができADF機能
を満足した。同時に、対ガラス摩擦係数、ADF機能の
満足性以外の印字特性については、基本的に充分満足で
きるものであった。
【0030】サンプルEのホットメルトインクでは、針
入度1.5の合成ポリオレフィンワックスが10重量部
以上含有されており、この結果、インクの硬度を充分に
高く保持することができ、これより対ガラス摩擦係数が
低くなって十分な耐擦性を得ることができるとともに、
ADF機能が適正に満足されたものと考えられる。ま
た、サンプルEのホットメルトインクでは、ホットメル
トインクの基本的組成物である樹脂成分及びワックス成
分が含有されており、紙やOHPシート等の被印字媒体
に対するインクの接着性、インクの光透過性、インクの
濃度特性等について充分満足できたものと考えられる。 (6)サンプルFのホットメルトインクは、樹脂成分と
してパーサミド335(ポリアミド樹脂:ヘンケル白木
(株)社製)を19.5重量部、ワックス成分として脂
肪酸アマイドS(ステアリン酸アマイド:花王(株)社
製)を51.8重量部、ダイヤミッドB−90(ベヘン
酸アマイド:日本化成(株)社製)を18重量部、合成
ポリオレフィンワックスとしてポリワックス725(完
全飽和エチレンホモポリマー、針入度1.5:東洋ペト
ロライト(株)社製)を8.0重量部、酸化防止剤とし
てIRGANOX1010(ヒンダートフェノール系酸化防止
剤((3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート:チバスペシャリティケミカルズ
(株)社製)を0.5重量部、及び、油溶性染料として
Orasol Blue GL(銅フタロシアニン系染料:チバスペシ
ャリティケミカルズ(株)社製)を2.2重量部を含有
させて構成されている。
【0031】かかるサンプルFのホットメルトインクに
ついて、前記と同様の方法を使用して、対ガラス摩擦係
数を測定するとともに、ADF機能を満足するかどうか
を確認したところ、対ガラス摩擦係数は0.4であり、
また、印字用紙を適正に送ることができずADF機能を
満足しなかった。また、対ガラス摩擦係数、ADF機能
の満足性以外の印字特性については、基本的に満足でき
るものであった。
【0032】サンプルFのホットメルトインクでは、針
入度1.5の合成ポリオレフィンワックスが含有されて
いるものの、その含有量が10重量部以下であり、この
ように合成ポリオレフィンワックスの含有量が10重量
部以下である場合には、インクの硬度を充分に高く保持
することができず、これより対ガラス摩擦係数が若干高
くなって十分な耐擦性を得ることができないとともに、
ADF機能が適正に満足されなかったものと考えられ
る。また、サンプルはのホットメルトインクでは、ホッ
トメルトインクの基本的組成物である樹脂成分及びワッ
クス成分が含有されており、紙やOHPシート等の被印
字媒体に対するインクの接着性、インクの光透過性、イ
ンクの濃度特性等について充分満足できたものと考えら
れる。 (7)以上説明した通り実施例において調整された各サ
ンプルの内、サンプルD及びEのホットメルトインク
は、ホットメルトインクの基本的組成物である樹脂成
分、ワックス成分、着色剤に加えて、針入度1.5の合
成ポリオレフィンワックスが10重量部以上含有されて
おり、これに基づきインクの硬度を充分に高く保持する
ことができ、これより対ガラス摩擦係数が低くなって十
分な耐擦性を得ることができるとともに、ADF機能が
適正に満足されることが分かる。また、ホットメルトイ
ンクの基本的組成物である樹脂成分及びワックス成分が
含有されており、紙やOHPシート等の被印字媒体に対
するインクの接着性、インクの光透過性、インクの濃度
特性等について充分満足できることが分かる。
【0033】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、被印字媒体
上に印字されたインクの耐擦性を向上させるについて針
入度が3以下の合成ワックスをホットメルトインク組成
物中に含有させることにより、かかるホットメルトイン
ク組成物を介して印字された原稿を複写機等のオートド
キュメントフィーダ(ADF)に適用し、原稿の印字面
を原稿台ガラスと接触させつつフィードする場合におい
ても、原稿台ガラスに対する摩擦係数を低く保持して印
字面の耐擦性を向上し、ADF機能を良好に達成するこ
とが可能なホットメルトインク組成物を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るホットメルトインクのサンプルA
〜Fについて、各成分の組成、ベタ印字耐擦性評価結
果、対ガラス摩擦係数及び印字特性を示す表である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂成分と、ワックス成分と、着色成分
    を含有するホットメルトインク組成物において、 針入度が3以下の合成ワックスを含有させたことを特徴
    とするホットメルトインク組成物。
  2. 【請求項2】 前記合成ワックスは、合成ポリオレフィ
    ンワックスからなることを特徴とする請求項1記載のホ
    ットメルトインク組成物。
  3. 【請求項3】 前記合成ワックスは、10重量部以上含
    有されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記
    載のホットメルトインク組成物。
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