JP2000352052A - ウォータージェット併用杭打ち工法及び該工法におけるガイド杭 - Google Patents

ウォータージェット併用杭打ち工法及び該工法におけるガイド杭

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JP2000352052A
JP2000352052A JP11163824A JP16382499A JP2000352052A JP 2000352052 A JP2000352052 A JP 2000352052A JP 11163824 A JP11163824 A JP 11163824A JP 16382499 A JP16382499 A JP 16382499A JP 2000352052 A JP2000352052 A JP 2000352052A
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pressure water
compressed air
guide pile
guide
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Hiroshige Takano
広茂 高野
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Kochi Marutaka KK
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I KOGYO KK
Kochi Marutaka KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウォータージェットを併用してバイブロハン
マにより杭を地中に打込む工法における杭の効率的な圧
入打込作業をはかり、かつ、掘削片の排土と噴射した水
の排水を実施することができるウォータージェット併用
杭打ち工法及び該工法におけるガイド杭を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 ガイド杭11の長手方向に沿って高圧水
用のジェットパイプ16及び圧縮空気用の配管を設ける
とともに杭の内側面に複数個の溝部19を形成し、高圧
水の噴射と圧縮空気の噴出及びバイブロハンマの振動を
併用して杭の打込みを行い、噴射した水と土砂の掘削片
を溝部19内を通して地表に排出する。上記ガイド杭1
1先端部の高圧水噴射口17と圧縮空気出口18を該ガ
イド杭11の肉厚部分に配置して、ガイド杭11先端部
の打込み面の位置と高圧水の噴射口及び圧縮空気の噴出
口とを一致させてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はウォータージェット
を併用してバイブロハンマ等により地中に杭を打込む工
法において、高圧水噴射口と、該高圧水を地上に還流す
るための圧縮空気の噴出口とを有するガイド杭を用いた
ウォータージェット併用杭打ち工法及び該工法における
ガイド杭に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ウォータージェットを利用したカッタ
と、バイブロハンマとを併用して杭を地中に打込む工法
(以下JV工法と略称する)は、水と振動エネルギーを
用いた打込工法であり、高能力、低振動、急速施工法と
して、鋼矢板、H鋼杭その他超長尺、超大径の鋼管杭や
鋼管矢板の打込み施工法として利用されている。JVと
は、JETとVIBROの頭文字を組み合わせた略称で
ある。
【0003】高圧水を使用しながらバイブロハンマの振
動を併用するJV工法は、高能力工法であるとともに打
込施工時に発生する振動や騒音を最小の範囲まで防止す
る工法であり、ウォータージェットから噴射される高圧
水の持つエネルギーが打込時の地盤反力を軽減し、バイ
ブロハンマの打込み能力を補助するとともに地盤に伝播
する振動を低減し、支持杭についても打込杭と同等の支
持力を確保して動的極限支持力管理方法も実用化されて
いる。このJV工法は現場条件に応じた様々なベースマ
シンが利用可能であり、例えば陸上施工では自走式クレ
ーンや三点式杭打機を、水上施工では杭打船、クレーン
付台船、起重機船、自己昇降式台船が利用できるため、
都市土木から大型プロジェクト工事まで幅広く適合する
という特徴がある。
【0004】図20は従来のJV工法に用いられる鋼矢
板1の一例を示す部分的斜視図であり、この鋼矢板1の
長手方向と直角方向の左右両端部には他の鋼矢板と相互
に噛合するセクション部1a,1aが設けられている。
2はスエーデン鋼等の補強鋼、3は鋼矢板1の先端面に
固定されたビットチップである。そして鋼矢板1の内壁
面には高圧水用のジェットパイプ4,4(図示例では4
本)が取り付けられている。
【0005】鋼矢板1の圧入による打込み時の施工手順
を簡単に説明すると、先ずジェットパイプ4,4に図示
しない高圧ホースを接続し、鋼矢板1を吊り込んで打設
位置に建込む。次に図外のバイブロハンマを用いて鋼矢
板1の上端部をチャッキングし、ジェットパイプ4,4
の下端開口部から高圧水を噴射しながらバイブロハンマ
の振動を併用して鋼矢板1の打込みを開始する。矢印A
は鋼矢板1の打込み方向を示している。
【0006】所定のレベルまで鋼矢板1の打込みが進行
した後、高圧水の噴射とバイブロハンマの振動を停止
し、該バイブロハンマで鋼矢板1を掴んだ状態のまま鋼
矢板1を引抜いて他の通常の鋼矢板をバイブロハンマを
使用して打ち込み、再び鋼矢板1のセクション部1a
を、打ち込んだ鋼矢板1のセクション部に噛合させて前
記同様の打ち込み作業を行なう。即ち、鋼矢板1をガイ
ド杭として使用するものである。或いは鋼矢板1を打ち
込んだ後に鋼矢板1のジェットパイプ4,4を引き抜く
場合も或る。そして、このジェットパイプ4,4を他の
鋼矢板の内壁面に取り付け、セクション部1a,1aを
相互に噛合させながら同様な工程を繰り返して鋼矢板の
打込み作業を継続する。H鋼杭を打込む際の施工手順も
基本的に同一である。
【0007】鋼管杭とか鋼管矢板を打込む場合には、母
材表面にジェット用配管材を溶接等により固定し、この
ジェット用配管材に高圧ホースを接続し、鋼管杭又は鋼
管矢板杭を吊り込んで打設位置に建込んでから前記と同
様にバイブロハンマで杭の上端部をチャッキングし、ジ
ェット用配管材の先端から高圧水を噴射しながらバイブ
ロハンマの振動を併用して圧入による打込みを行う。杭
の打込みが終了した後に高圧水の噴射とバイブロハンマ
の振動を停止し、該バイブロハンマを取り外してから高
圧ホースを取り外す。ジェット用配管材は埋殺する方式
と、引き抜いて転用する方式とがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のウォータージェットを併用してバイブロハン
マにより杭を地中に打込む工法では、鋼矢板1の肉厚部
分から内側にずれた位置にジェットパイプ4,4が取付
けられているため、鋼矢板1の打込み面の位置とジェッ
トパイプ4,4からの高圧水の噴射口とが一致しておら
ず、該鋼矢板1の効率的な圧入打込作業を行うことがで
きない上、逆に該ジェットパイプ4,4が障害となって
圧入抵抗が増大してしまうこともあるという難点があ
る。
【0009】更に高圧水をジェットパイプ4,4の先端
から鋼矢板1の打込方向に噴射することによって土砂の
掘削片が生じるが、この掘削片の排土と噴射した水の排
水を行っていないため土中に新しい掘削面が露出せず、
鋼矢板1の打込効率が低下してしまうという難点があ
り、又、傾斜地盤での施工時には高圧水の圧力によって
地盤が崩壊するという危険性をも有している。鋼管杭と
か鋼管矢板を打込む場合でも母材表面にジェット用配管
材を溶接等により固定しているため、杭の打込み方向と
ジェット用配管材の取付け位置とが一致していないこと
は当然であって、杭の効率的な圧入打込作業を行うこと
ができない。
【0010】そこで本発明はこのような従来のウォータ
ージェットを併用してバイブロハンマにより杭を地中に
打込む工法が有している課題を解消して、杭の打込み面
の位置と高圧水の噴射口とを一致させたことにより、杭
の効率的な打設作業を行うことができるとともに、高圧
水用のジェットパイプに加えて圧縮空気用の配管を設け
たことにより、掘削片の排土と噴射した水の排水を実施
することができるウォータージェット併用杭打ち工法及
び該工法におけるガイド杭を提供することを目的とする
ものである。
【0011】
【問題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、ウォータージェットによる高圧水の噴射を
併用してバイブロハンマ等により地中に杭を打込む工法
において、杭の長手方向に沿って高圧水用のジェットパ
イプ及び圧縮空気用の配管を設けるとともに杭の内側面
に複数個の溝部を形成し、高圧水の噴射と圧縮空気の噴
出及びバイブロハンマの振動を併用して杭の打込みを行
い、噴射した水と土砂の掘削片を溝部内を通して地表に
排出するようにしたウォータージェット併用杭打ち工法
と、同様な構成を有するガイド杭を用いた上記ウォータ
ージェット併用杭打ち工法を基本手段とする。
【0012】上記ガイド杭先端部の高圧水噴射口と圧縮
空気出口を該ガイド杭の肉厚部分に配置して、ガイド杭
先端部の打込み面の位置と高圧水の噴射口及び圧縮空気
の噴出口を一致させる。具体的な構成として、ガイド杭
の長手方向に沿って複数個の切欠部を形成し、該切欠部
内に高圧水用のジェットパイプ及び圧縮空気用の配管を
嵌入して高圧水噴射口と圧縮空気出口を杭先端部の肉厚
部分に配置し、更に杭の内側面には高圧水を地表に還流
させる複数個の溝部を形成してある。
【0013】かかる本発明によれば、ガイド杭を地中に
打設する際には、ジェットパイプを高圧水供給口に連結
し、圧縮空気用の配管を高圧空気源に連結してからガイ
ド杭を打設位置に吊り込み、バイブロハンマによりガイ
ド杭のバイブロハンマ掴み部をチャッキングして、高圧
水噴射口から高圧水を噴射するとともに圧縮空気出口か
ら圧縮空気を噴出しながらバイブロハンマの振動を併用
してガイド杭の打込みを行う。この高圧水噴射口と圧縮
空気出口が杭先端部の肉厚部分に配置されているため、
ガイド杭の打込み方向とジェットパイプからの高圧水の
噴射方向が一致しており、該ガイド杭の効率的な打設作
業を行うことができる。
【0014】高圧水の噴射及びビットチップの打撃によ
って生じた土砂の掘削片と水は、噴出された圧縮空気の
圧力によって溝部内を上昇して地表に排出される。従っ
て傾斜地盤での施工時にあっても高圧水の圧力によって
地盤が崩壊するという危険性は生じない。
【0015】所定のレベルまでガイド杭の打込みが進行
した後、高圧水の噴射と圧縮空気の噴出及びバイブロハ
ンマの振動を停止し、該バイブロハンマで鋼矢板を掴ん
だ状態のままガイド杭を引き抜き、このガイド杭によっ
て打設された孔部内に本杭を打込んで打設が終了する。
以下同様な工程を繰り返して杭の打込み作業が継続可能
となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明にかかるウォータージ
ェット併用杭打ち工法及び該工法におけるガイド杭の具
体的な実施形態を説明する。図1は本発明を鋼矢板タイ
プのガイド杭11に適用したケースを示す側面図、図2
は同左側面図、図3は同右側面図、図4は図1のB−B
線に沿う断面図、図5は図4のC−C線に沿う断面図、
図6は図4のD−D線に沿う断面図である。
【0017】図1に示すようにガイド杭11の長手方向
と直角方向の左右両端部には、図外の本矢板と相互に噛
合するセクション部11a,11aが設けられている。
11bは矢板先端部であり、この矢板先端部11bの打
込み方向端面には複数個の超硬合金でなるビットチップ
13,13が固定されている。11cは矢板本体、12
は高圧水用のマニホールド、14はバイブロハンマ掴み
部である。マニホールド12には高圧水供給口12aが
取り付けられている。
【0018】矢板先端部11b近傍の矢板本体11cに
は、長手方向に沿って複数個の切欠部15,15が形成
されており、図4に示したように該切欠部15,15内
に高圧水用のジェットパイプ16及び図示を省略した圧
縮空気用の配管が嵌入されている。図4のD−D線に沿
う断面図である図6に示したように、ジェットパイプ1
6及び圧縮空気用の配管は、矢板本体11cの内壁面に
沿って配置固定され、図4のC−C線に沿う断面図であ
る図5に示したように、矢板本体11cに形成された切
欠部15内に曲折しながら嵌入して、矢板先端部11b
の肉厚部分に埋設された状態として該矢板先端部11b
の打込み方向端面に達している。ジェットパイプ16の
他端部は高圧水供給口12aに連結されている。
【0019】図2に示したように、ガイド杭11の内側
面には複数個の溝部19,19が形成されている。この
溝部19,19は矢板先端部11bから矢板本体11c
にかけて延長して形成されている。同図に示す17,1
7は高圧水噴射口、18,18は圧縮空気出口であり、
この高圧水噴射口17,17と圧縮空気出口18,18
は、いずれも矢板先端部11bの肉厚部分に配置されて
いる。
【0020】かかるガイド杭11を地中に打設する際の
動作態様を以下に説明する。先ずジェットパイプ16,
16の他端部を高圧水供給口12aに連結し、図外の高
圧ホースを接続する。同様に図示しない圧縮空気用の配
管の他端部をコンプレッサーに連結する。
【0021】次にクレーンを用いてガイド杭11を吊り
込み、打設位置に建込む。そして図外のバイブロハンマ
によりガイド杭11のバイブロハンマ掴み部14をチャ
ッキングし、ジェットパイプ16,16先端の高圧水噴
射口17,17から高圧水を噴射するとともに圧縮空気
出口18,18から圧縮空気を噴出しながらバイブロハ
ンマの振動を併用してガイド杭11の打込みを開始す
る。この時に高圧水噴射口17,17と圧縮空気出口1
8,18が矢板先端部11bの肉厚部分に配置されてい
るため、ガイド杭11先端の打込み面とジェットパイプ
16,16からの高圧水の噴射方向とが完全に一致して
おり、該ガイド杭11の効率的な打設作業を行うことが
できる。また、ジェットパイプ16,16と圧縮空気用
の配管により圧入抵抗が増大する惧れは生じない。
【0022】高圧水を高圧水噴射口17,17から噴射
すること及びビットチップ13の打撃によって生じた土
砂の掘削片は、同時に噴出された圧縮空気の圧力によっ
て溝部19,19内を上昇して地表に排出される。前記
ガイド杭11の内側面に形成された複数個の溝部19,
19は、掘削片の排土と噴射した水の排水を行う機能を
有している。従って傾斜地盤での施工時にあっても高圧
水の圧力によって地盤が崩壊するという危険性は生じな
い。
【0023】所定のレベルまでガイド杭11の打込みが
進行した後、高圧水噴射口17と圧縮空気出口18から
の高圧水の噴射と圧縮空気の噴出、及びバイブロハンマ
の振動を停止し、該バイブロハンマでガイド杭11を掴
んだ状態のままガイド杭11を引き抜き、このガイド杭
11によって打設された孔部内に本矢板を打込んで1本
の鋼矢板の打設が終了する。以下セクション部11a,
11aを相互に噛合させながら同様な工程を繰り返して
鋼矢板の打込み作業を継続する。
【0024】図7は本発明をH鋼杭タイプのガイド杭2
1に適用したケースを示す側面図、図8は同左側面図、
図9は同右側面図、図10は同上面図、図11は図7の
E−E線に沿う断面図、図12は図7のF−F線に沿う
断面図である。
【0025】前記鋼矢板タイプのケースと同様にH鋼先
端部21bの打込み方向端面には複数個の超硬合金でな
るビットチップ13,13が固定されている。21cは
H鋼本体、22は高圧水及び圧縮空気用のマニホール
ド、24はバイブロハンマ掴み部である。マニホールド
22には高圧水供給口22aと圧縮空気入口22bが形
成されている。
【0026】H鋼先端部21b近傍のH鋼本体21cに
は複数個の切欠部25,25が形成されており、該切欠
部25,25内に高圧水用のジェットパイプ26もしく
は圧縮空気用の配管26a(図10参照)が曲折して嵌
入されている。図7のF−F線に沿う断面図である図1
2に示したように、ジェットパイプ26もしくは圧縮空
気用の配管26aはH鋼本体21cの内壁面に沿って配
置固定され、図7のE−E線に沿う断面図である図11
に示したように、該ジェットパイプ26もしくは圧縮空
気用の配管26aはH鋼先端部21b近傍に形成された
切欠部25内に曲折しながら嵌入して、H鋼先端部21
bの肉厚部分に埋設された状態として打込み方向端面に
達している。ジェットパイプ26の他端部は高圧水供給
口22aに連結され、圧縮空気用の配管26aは圧縮空
気入口22bに連結されている。
【0027】図8に示したように、ガイド杭21の内側
面には複数個の溝部29,29がH鋼先端部21bから
H鋼本体21cにかけて延長して形成されている。2
7,27は高圧水噴射口、28,28は圧縮空気出口で
あり、これらの高圧水噴射口27,27と圧縮空気出口
28,28はH鋼先端部21bの肉厚部分に配置されて
いる。
【0028】かかるガイド杭21を地中に打設する際の
動作態様は前記鋼矢板タイプのガイド杭11の動作態様
と基本的に同一であり、クレーンを用いてガイド杭21
を吊り込んで打設位置に建込んだ後、バイブロハンマに
よりガイド杭21のバイブロハンマ掴み部24をチャッ
キングし、高圧水噴射口27,27から高圧水を噴射す
るとともに圧縮空気出口28,28から圧縮空気を噴出
しながらバイブロハンマの振動を併用して打込みを行
う。高圧水の噴射及びビットチップの打撃によって生じ
た土砂の掘削片は、圧縮空気の圧力によって溝部29,
29内を上昇して地表に排出される。所定のレベルまで
ガイド杭21の打込みが進行した後、高圧水の噴射と圧
縮空気の噴出及びバイブロハンマの振動を停止してガイ
ド杭21を引き抜き、このガイド杭21によって打設さ
れた孔部内に予め用意したH鋼杭を打込んで1本のH鋼
杭の打設が終了する。以下同様な工程を繰り返して打込
み作業を継続する。
【0029】図13は本発明を鋼管杭タイプのガイド杭
31に適用したケースを示す側面図、図14は同左側面
図、図15は同右側面図、図16は図13のG−G線に
沿う断面図、図17は図13のH−H線に沿う断面図で
ある。
【0030】鋼管先端部31bの打込み方向端面には複
数個の超硬合金でなるビットチップ13,13が固定さ
れている。31cは鋼管杭本体、32は高圧水及び圧縮
空気用のマニホールド、34はバイブロハンマ掴み部で
ある。マニホールド32には高圧水供給口32aと圧縮
空気入口32bが形成されている。
【0031】鋼管先端部31b近傍の鋼管杭本体31c
には複数個の切欠部35,35が形成されており、該切
欠部35,35内に高圧水用のジェットパイプ36,3
6もしくは圧縮空気用の配管36a,36aが曲折して
嵌入されている。尚、鋼管杭本体31cには、余分な水
及び空気を抜くための孔部40,40が開口されてい
る。
【0032】図13のH−H線に沿う断面図である図1
7に示したように、ジェットパイプ36もしくは圧縮空
気用の配管36aは鋼管杭本体31cの外壁面に沿って
配置固定され、該ジェットパイプ36もしくは圧縮空気
用の配管36aは鋼管先端部31b近傍に形成された切
欠部35内に曲折しながら嵌入して、図13のG−G線
に沿う断面図である図16に示したように、鋼管先端部
31bの肉厚部分に位置して打込み方向端面に達してい
る。ジェットパイプ36の他端部は高圧水供給口32a
に連結され、圧縮空気用の配管36aは圧縮空気入口3
2bに連結されている。
【0033】更に図14に示したように、ガイド杭31
の内側面には複数個の溝部39,39が鋼管先端部31
bから鋼管杭本体31cにかけて延長して形成されてい
る。37,37は高圧水噴射口、38,38は圧縮空気
出口であり、これらの高圧水噴射口37,37と圧縮空
気出口38,38は鋼管先端部31bの肉厚部分に配置
されている。
【0034】かかるガイド杭31を地中に打設する際の
動作態様は、前記鋼矢板タイプ及びH鋼杭タイプのガイ
ド杭の動作態様と基本的に同一であり、クレーンを用い
てガイド杭31を吊り込んで打設位置に建込んだ後、バ
イブロハンマによりガイド杭31のバイブロハンマ掴み
部34をチャッキングし、高圧水噴射口37,37から
高圧水を噴射するとともに圧縮空気出口38,38から
圧縮空気を噴出しながらバイブロハンマの振動を併用し
て打込みを行う。高圧水の噴射及びビットチップの打撃
によって生じた土砂の掘削片は、圧縮空気の圧力によっ
て溝部39,39内を上昇して地表に排出される。
【0035】所定のレベルまでガイド杭31の打込みが
進行した後、高圧水の噴射と圧縮空気の噴出及びバイブ
ロハンマの振動を停止してガイド杭31を引き抜き、こ
のガイド杭31によって打設された孔部内に予め用意し
た鋼管杭を打込んで1本の鋼管杭の打設が終了する。以
下同様な工程を繰り返して鋼管杭の打込み作業を継続す
る。
【0036】図18(a)〜(i)は鋼管杭タイプのガ
イド杭31を利用した実際の作業手順を示す概略工程図
であり、ガイド杭31に高圧ホース41とエアホース4
2を取り付け、同図(b)に示すようにガイド杭31を
クレーンのフック43で吊り込んで打設位置にセットす
る。次に同図(c)に示したようにバイブロハンマ44
を用いてガイド杭31の上端部をチャッキングし、高圧
ホース41とエアホース42を利用して高圧ジェット水
と圧縮空気の供給を開始し、バイブロハンマの振動を併
用してガイド杭31の打込みを開始する。
【0037】同図(d)に示すように所定の位置までガ
イド杭31の打込みを行った後、高圧ジェット水と圧縮
空気の供給を停止し、バイブロハンマ44の駆動を停止
する。次に同図(e)に示すようにクレーンのフック4
3でガイド杭31を地表に引き上げ、同図(f)に示す
ようにガイド杭31が掘削した孔部46の上部に本杭4
5をセットする。
【0038】同図(g)に示すように本杭45をバイブ
ロハンマ44で掴んで孔部46内への打込みを開始す
る。同図(h)に示すように所定の位置まで本杭45を
打込んだ後にバイブロハンマ44の駆動を停止し、同図
(i)に示すようにバイブロハンマ44を本杭45から
取り外して打込み作業を終了する。
【0039】図19(a)〜(d)は鋼矢板タイプのガ
イド杭11を利用した実際の打設順序を示す概略工程図
であり、打込み済みの基準矢板51のセクション部11
aにガイド杭11のセクション部11aを噛合わせて、
前記したように高圧ジェット水と圧縮空気を供給しなが
らバイブロハンマの振動を併用してガイド杭11を打込
み、同図(b)に示すようにクレーンのフックでガイド
杭11のみを地表に引き上げ、同図(c)に示すように
ガイド杭11が掘削した孔部に本矢板52をバイブロハ
ンマを使用して打込む。更に同図(d)に示すように所
定の位置まで本矢板52を打込んだ後にバイブロハンマ
の駆動を停止し、打込み済みの本矢板52を基準矢板と
して、この基準矢板のセクション部11aにガイド杭1
1のセクション部11aを噛合わせて前記の動作態様に
よりガイド杭11を打込む。この作業を繰り返すことに
よって本矢板の打設を継続する。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かるウォータージェット併用杭打ち工法及び該工法にお
けるガイド杭によれば、ガイド杭を地中に打設する際に
高圧水噴射口から高圧水を噴射するとともに圧縮空気出
口から圧縮空気を噴出しながらバイブロハンマの振動を
併用してガイド杭の打込みを行うことにより、土砂の掘
削片と水とが圧縮空気の圧力によって溝部内を上昇して
地表に排出されるので、特に傾斜地盤での施工時にあっ
ても高圧水の圧力によって地盤が崩壊するという危険性
をなくすことができる。
【0041】また、高圧水噴射口と圧縮空気出口が杭先
端部の肉厚部分に配置されているため、ガイド杭先端の
打込み面とジェットパイプからの高圧水の噴射方向とが
完全に一致しており、ジェットパイプによる圧入抵抗増
大現象もなく、ガイド杭の効率的な打設作業を行うこと
ができる。
【0042】本発明は通常の鋼矢板のみならず、H鋼杭
その他超長尺、超大径の鋼管杭や鋼管矢板の打込み施工
法として利用可能であり、特に杭の打込み面の位置と高
圧水の噴射口とを一致させたことにより、杭の効率的な
圧入打込作業を行うことができるとともに、高圧水用の
ジェットパイプに加えて圧縮空気用の配管を設けたこと
によって掘削片の排土と噴射した水の排水を効率的に実
施することができる工法と該工法におけるガイド杭を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を鋼矢板タイプのガイド杭に適用したケ
ースを示す側面図。
【図2】図1の左側面図。
【図3】図1の右側面図。
【図4】図1のB−B線に沿う断面図。
【図5】図4のC−C線に沿う断面図。
【図6】図4のD−D線に沿う断面図。
【図7】本発明をH鋼杭タイプのガイド杭に適用したケ
ースを示す側面図。
【図8】図7の左側面図。
【図9】図7の右側面図。
【図10】図7の上面図。
【図11】図7のE−E線に沿う断面図。
【図12】図7のF−F線に沿う断面図。
【図13】本発明を鋼管杭タイプのガイド杭に適用した
ケースを示す側面図。
【図14】図13の左側面図。
【図15】図13の右側面図。
【図16】図13のG−G線に沿う断面図。
【図17】図13のH−H線に沿う断面図。
【図18】鋼管杭タイプのガイド杭を利用した作業手順
を示す概略工程図。
【図19】鋼矢板タイプのガイド杭を利用したの打設順
序を示す概略工程図。
【図20】従来のJV工法に用いられる鋼矢板の一例を
示す部分的斜視図。
【符号の説明】
11,21,31…ガイド杭 11a…セクション部 11b…矢板先端部 11c…矢板本体 12,22,32…マニホールド 12a,22a,32a…高圧水供給口 14,24,34…バイブロハンマ掴み部 13…ビットチップ 15,25,35…切欠部 16,26,36…ジェットパイプ 17,27,37…高圧水噴射口 18,28,38…圧縮空気出口 19,29,39…溝部 21b…H鋼先端部 21c…H鋼本体 22b,32b…圧縮空気入口 26a,36a…圧縮空気用の配管 31b…鋼管先端部 31c…鋼管杭本体 40…孔部 41…高圧ホース 42…エアホース 44…バイブロハンマ 45…本杭 51…基準矢板 52…本矢板 整理番号 P2958

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウォータージェットによる高圧水の噴射
    を併用してバイブロハンマ等により地中に杭を打込む工
    法において、 杭の長手方向に沿って高圧水用のジェットパイプ及び圧
    縮空気用の配管を設けるとともに杭の内側面に複数個の
    溝部を形成し、高圧水の噴射と圧縮空気の噴出及びバイ
    ブロハンマの振動を併用して杭の打込みを行い、噴射し
    た水と土砂の掘削片を溝部内を通して地表に排出するこ
    とを特徴とするウォータージェット併用杭打ち工法。
  2. 【請求項2】 ウォータージェットによる高圧水の噴射
    を併用してバイブロハンマ等により地中に杭を打込む工
    法において、 杭の長手方向に沿って高圧水用のジェットパイプ及び圧
    縮空気用の配管を設けるとともに杭の内側面に複数個の
    溝部を形成し、ジェットパイプ先端の高圧水噴射口から
    高圧水を噴射するとともに圧縮空気出口から圧縮空気を
    噴出しながらバイブロハンマの振動を併用して杭の打込
    みを行い、圧縮空気の圧力によって噴射した水と土砂の
    掘削片を溝部内を通して地表に排出することを特徴とす
    るウォータージェット併用杭打ち工法。
  3. 【請求項3】 ウォータージェットによる高圧水の噴射
    を併用してバイブロハンマ等により地中にガイド杭を打
    込み、所定のレベルまでガイド杭の打込みが進行した後
    に該ガイド杭を引き抜き、ガイド杭により形成された孔
    部内に本杭を打込んで打設するようにした工法におい
    て、 ガイド杭の長手方向に沿って高圧水用のジェットパイプ
    及び圧縮空気用の配管を設けるとともに杭の内側面に複
    数個の溝部を形成し、ジェットパイプ先端の高圧水噴射
    口から高圧水を噴射し、圧縮空気出口から圧縮空気を噴
    出しながらバイブロハンマの振動を併用してガイド杭の
    打込みを行い、圧縮空気の圧力によって噴射した水と土
    砂の掘削片を溝部内を通して地表に排出しながら所定の
    レベルまでガイド杭の打込みを行った後に該ガイド杭を
    引き抜き、ガイド杭により形成された孔部内にバイブロ
    ハンマの振動を利用して本杭を打込んで打設することを
    特徴とするウォータージェット併用杭打ち工法。
  4. 【請求項4】 ウォータージェットによる高圧水の噴射
    とバイブロハンマを併用して地中にガイド杭を打込み、
    所定のレベルまでガイド杭の打込みが進行した後に該ガ
    イド杭を引き抜き、ガイド杭により形成された孔部内に
    本杭を打込んで打設するようにしたガイド杭において、 ガイド杭先端部の高圧水噴射口を該ガイド杭の肉厚部分
    に配置して、ガイド杭先端部の打込み面の位置と高圧水
    の噴射口を一致させたことを特徴とするウォータージェ
    ット併用杭打ち工法におけるガイド杭。
  5. 【請求項5】 ウォータージェットによる高圧水の噴射
    と圧縮空気の噴出及びバイブロハンマを併用して地中に
    ガイド杭を打込み、所定のレベルまでガイド杭の打込み
    が進行した後に該ガイド杭を引き抜き、ガイド杭により
    形成された孔部内に本杭を打込んで打設するようにした
    ガイド杭において、 ガイド杭先端部の高圧水噴射口と圧縮空気出口を該ガイ
    ド杭の肉厚部分に配置して、ガイド杭先端部の打込み面
    の位置と高圧水の噴射口及び圧縮空気の噴出口を一致さ
    せたことを特徴とするウォータージェット併用杭打ち工
    法におけるガイド杭。
  6. 【請求項6】 杭の内側面には高圧水を地表に還流させ
    る複数個の溝部を形成した請求項4又は5記載のウォー
    タージェット併用杭打ち工法におけるガイド杭。
  7. 【請求項7】 ガイド杭の長手方向に沿って複数個の切
    欠部を形成し、該切欠部内に高圧水用のジェットパイプ
    及び圧縮空気用の配管を嵌入して高圧水噴射口と圧縮空
    気出口を杭先端部の肉厚部分に配置し、更に杭の内側面
    には高圧水を地表に還流させる複数個の溝部を形成した
    ことを特徴とするウォータージェット併用杭打ち工法に
    おけるガイド杭。
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