JP2000352442A - ダンパーディスク組立体 - Google Patents
ダンパーディスク組立体Info
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- JP2000352442A JP2000352442A JP11166612A JP16661299A JP2000352442A JP 2000352442 A JP2000352442 A JP 2000352442A JP 11166612 A JP11166612 A JP 11166612A JP 16661299 A JP16661299 A JP 16661299A JP 2000352442 A JP2000352442 A JP 2000352442A
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- Japan
- Prior art keywords
- spring
- damper
- hub
- pair
- disk assembly
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ダンパーディスク組立体において1段目ダン
パーの取り付けを簡単にする。 【解決手段】 クラッチディスク組立体1において、第
1ばね9は、ハブフランジ12の複数の窓部45に収容
され、ハブフランジ12と1対のプレート21,22と
の間で作用可能である。1対のスプリングシート66
は、第1ばね9の円周方向両端に配置され、窓部45に
支持されている。1段目ダンパー94は、ハブ3とハブ
フランジ12が相対回転する時に作用するものである。
1段目ダンパー94において入力プレート95はスプリ
ングシート66を介して第1ばね9にトルクを伝達する
ことが可能なようにスプリングシート66に係合してい
る。第3ばね8は、出力プレート96と入力プレート9
5を回転方向に弾性的に連結している。第3ばね8は第
1ばね9より剛性が低い。
パーの取り付けを簡単にする。 【解決手段】 クラッチディスク組立体1において、第
1ばね9は、ハブフランジ12の複数の窓部45に収容
され、ハブフランジ12と1対のプレート21,22と
の間で作用可能である。1対のスプリングシート66
は、第1ばね9の円周方向両端に配置され、窓部45に
支持されている。1段目ダンパー94は、ハブ3とハブ
フランジ12が相対回転する時に作用するものである。
1段目ダンパー94において入力プレート95はスプリ
ングシート66を介して第1ばね9にトルクを伝達する
ことが可能なようにスプリングシート66に係合してい
る。第3ばね8は、出力プレート96と入力プレート9
5を回転方向に弾性的に連結している。第3ばね8は第
1ばね9より剛性が低い。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダンパーディスク
組立体、特に、相対回転可能なハブと円板状部材を有す
るダンパーディスク組立体に関する。
組立体、特に、相対回転可能なハブと円板状部材を有す
るダンパーディスク組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】車輌に用いられるクラッチディスク組立
体は、フライホイールに連結・切断されるクラッチ機能
と、フライホイールからのトルク変動を吸収・減衰する
ためのダンパー機能とを有している。一般に車両の振動
には、アイドル時異音(ガラ音)、走行時異音(加速・
減速ラトル,こもり音及びティップイン・ティップアウ
ト(低周波振動)がある。これらの異音や振動を取り除
くことがクラッチディスク組立体のダンパーとしての機
能である。
体は、フライホイールに連結・切断されるクラッチ機能
と、フライホイールからのトルク変動を吸収・減衰する
ためのダンパー機能とを有している。一般に車両の振動
には、アイドル時異音(ガラ音)、走行時異音(加速・
減速ラトル,こもり音及びティップイン・ティップアウ
ト(低周波振動)がある。これらの異音や振動を取り除
くことがクラッチディスク組立体のダンパーとしての機
能である。
【0003】アイドル時異音とは、信号待ち等でシフト
をニュートラルに入れ、クラッチペダルを離した時にト
ランスミッションより発生する「ガラガラ」と聞こえる
音である。この騒音が生じるのは、エンジンアイドリン
グ回転付近ではエンジントルクが低く、エンジン爆発時
のトルク変動が大きいからである。ティップイン・ティ
ップアウト(低周波振動)とは、アクセルペダルを急に
踏んだり急に離したりしたときに生じる車体の前後の大
きな振れである。具体的には、駆動伝達系にステップ的
にトルクが入力されることにより過度振動が生じる。こ
の結果、タイヤに伝達されたトルクが逆にタイヤ側から
駆動側に伝わり、その揺り返しとしてタイヤに過大トル
クが発生する。以上の結果車体を過度的に前後に大きく
振らす。
をニュートラルに入れ、クラッチペダルを離した時にト
ランスミッションより発生する「ガラガラ」と聞こえる
音である。この騒音が生じるのは、エンジンアイドリン
グ回転付近ではエンジントルクが低く、エンジン爆発時
のトルク変動が大きいからである。ティップイン・ティ
ップアウト(低周波振動)とは、アクセルペダルを急に
踏んだり急に離したりしたときに生じる車体の前後の大
きな振れである。具体的には、駆動伝達系にステップ的
にトルクが入力されることにより過度振動が生じる。こ
の結果、タイヤに伝達されたトルクが逆にタイヤ側から
駆動側に伝わり、その揺り返しとしてタイヤに過大トル
クが発生する。以上の結果車体を過度的に前後に大きく
振らす。
【0004】アイドリング時の異音に対しては、クラッ
チディスク組立体の捩り特性において0トルク付近が問
題となるため、捩り剛性は低い方が振動減衰に効果があ
る。そのため、低剛性のばねを用いることで非線形の捩
り特性(低剛性と高剛性の2段の特性)を実現したクラ
ッチディスク組立体が提供されている。そのようなクラ
ッチディスク組立体では、1段目の捩り剛性及びヒステ
リシストルクを低く抑えているため、アイドリング時の
異音防止効果がある。
チディスク組立体の捩り特性において0トルク付近が問
題となるため、捩り剛性は低い方が振動減衰に効果があ
る。そのため、低剛性のばねを用いることで非線形の捩
り特性(低剛性と高剛性の2段の特性)を実現したクラ
ッチディスク組立体が提供されている。そのようなクラ
ッチディスク組立体では、1段目の捩り剛性及びヒステ
リシストルクを低く抑えているため、アイドリング時の
異音防止効果がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】1段目の捩り剛性を実
現するためのダンパーは例えばコイルスプリングからな
る。コイルスプリングは、ハブとハブフランジとが所定
角度まで相対回転可能に係合する歯の間に設けられた切
欠きに収容されている。これにより、トーションスプリ
ングはハブの歯とハブフランジの歯とが係合するまでの
捩り角度範囲内で両部材間で回転方向に圧縮される。
現するためのダンパーは例えばコイルスプリングからな
る。コイルスプリングは、ハブとハブフランジとが所定
角度まで相対回転可能に係合する歯の間に設けられた切
欠きに収容されている。これにより、トーションスプリ
ングはハブの歯とハブフランジの歯とが係合するまでの
捩り角度範囲内で両部材間で回転方向に圧縮される。
【0006】このような1段目のダンパーをハブ及びハ
ブフランジの歯の係合部分から軸方向に異なる位置に配
置させたものが知られている。これにより、互いに係合
する歯の数を増やすことができ各歯における面圧を減ら
すことができる。その場合、1段目のダンパーは例えば
リテーニングプレートの軸方向内側、軸方向外側又はリ
テーニングプレートの中心孔内に配置される。さらに、
ダンパーはハブに連結される出力プレートと、ハブフラ
ンジに係合する入力プレートと、両プレートを回転方向
に連結するトーションスプリングとから構成される。入
力プレートは例えば環状のプレート部材であり、外周縁
からハブフランジに形成された切欠き等に係合するため
の突起又は爪が形成されている。このような構造におい
ては、1段目ダンパーの取り付けをクラッチディスク組
立体本体の組立と別に行うことができない、又は第2部
材の形状が複雑になる等の不具合がある。
ブフランジの歯の係合部分から軸方向に異なる位置に配
置させたものが知られている。これにより、互いに係合
する歯の数を増やすことができ各歯における面圧を減ら
すことができる。その場合、1段目のダンパーは例えば
リテーニングプレートの軸方向内側、軸方向外側又はリ
テーニングプレートの中心孔内に配置される。さらに、
ダンパーはハブに連結される出力プレートと、ハブフラ
ンジに係合する入力プレートと、両プレートを回転方向
に連結するトーションスプリングとから構成される。入
力プレートは例えば環状のプレート部材であり、外周縁
からハブフランジに形成された切欠き等に係合するため
の突起又は爪が形成されている。このような構造におい
ては、1段目ダンパーの取り付けをクラッチディスク組
立体本体の組立と別に行うことができない、又は第2部
材の形状が複雑になる等の不具合がある。
【0007】本発明の課題は、1段目ダンパーを有する
ダンパーディスク組立体において、1段目ダンパーの取
り付けのための構造及び過程を簡単にすることにある。
ダンパーディスク組立体において、1段目ダンパーの取
り付けのための構造及び過程を簡単にすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のダンパ
ーディスク組立体は回転方向の捩り振動を吸収・減衰す
るためのものである。ダンパーディスク組立体はハブと
1対の入力円板状部材と円板状部材と第1弾性体と1対
のスプリングシートとダンパーとを備えている。1対の
入力円板状部材は、ハブの外周に相対回転可能に配置さ
れ、軸方向に間隔を開けた状態で互いに固定されてい
る。円板状部材は、ハブの外周かつ1対の入力円板状部
材の軸方向間に相対回転可能に配置され、複数の窓部が
形成されている。第1弾性体は、複数の窓部に収容さ
れ、円板状部材と1対の入力円板状部材との間で作用可
能である。1対のスプリングシートは、第1弾性体の円
周方向両端に配置され、窓部に支持されている。ダンパ
ーは、ハブと円板状部材が相対回転する時に作用するも
のであり、第1部材と第2部材と第2弾性体とを有して
いる。第1部材はハブに連結されている。第2部材はス
プリングシートを介して第1弾性体とにトルク伝達可能
となるようにスプリングシートに係合している。第2弾
性体は、第1部材と第2部材を回転方向に弾性的に連結
している。第2弾性体は第1弾性体より剛性が低い。
ーディスク組立体は回転方向の捩り振動を吸収・減衰す
るためのものである。ダンパーディスク組立体はハブと
1対の入力円板状部材と円板状部材と第1弾性体と1対
のスプリングシートとダンパーとを備えている。1対の
入力円板状部材は、ハブの外周に相対回転可能に配置さ
れ、軸方向に間隔を開けた状態で互いに固定されてい
る。円板状部材は、ハブの外周かつ1対の入力円板状部
材の軸方向間に相対回転可能に配置され、複数の窓部が
形成されている。第1弾性体は、複数の窓部に収容さ
れ、円板状部材と1対の入力円板状部材との間で作用可
能である。1対のスプリングシートは、第1弾性体の円
周方向両端に配置され、窓部に支持されている。ダンパ
ーは、ハブと円板状部材が相対回転する時に作用するも
のであり、第1部材と第2部材と第2弾性体とを有して
いる。第1部材はハブに連結されている。第2部材はス
プリングシートを介して第1弾性体とにトルク伝達可能
となるようにスプリングシートに係合している。第2弾
性体は、第1部材と第2部材を回転方向に弾性的に連結
している。第2弾性体は第1弾性体より剛性が低い。
【0009】このダンパーディスク組立体では、ダンパ
ーの第2部材がスプリングシートに係合しているため、
第2部材の構造が簡単になる。請求項2に記載のダンパ
ーディスク組立体では、請求項1において、スプリング
シートはシート部と係合部とを有している。シート部は
第1弾性体の円周方向両端を支持している。係合部はシ
ート部から軸方向に延び第2部材が係合している。
ーの第2部材がスプリングシートに係合しているため、
第2部材の構造が簡単になる。請求項2に記載のダンパ
ーディスク組立体では、請求項1において、スプリング
シートはシート部と係合部とを有している。シート部は
第1弾性体の円周方向両端を支持している。係合部はシ
ート部から軸方向に延び第2部材が係合している。
【0010】請求項3に記載のダンパーディスク組立体
では、請求項2において、係合部は、1対の入力円板状
部材の一方に形成された孔内に位置している。このよう
に係合部は1対の入力円板状部材から軸方向に露出して
第2部材に係合している。請求項4に記載のダンパーデ
ィスク組立体では、請求項2又は3において、第2部材
は係合部に対して軸方向に着脱自在である。このため、
ダンパー全体をダンパーディスク組立体の残りに対して
軸方向から着脱可能である。
では、請求項2において、係合部は、1対の入力円板状
部材の一方に形成された孔内に位置している。このよう
に係合部は1対の入力円板状部材から軸方向に露出して
第2部材に係合している。請求項4に記載のダンパーデ
ィスク組立体では、請求項2又は3において、第2部材
は係合部に対して軸方向に着脱自在である。このため、
ダンパー全体をダンパーディスク組立体の残りに対して
軸方向から着脱可能である。
【0011】請求項5に記載のダンパーディスク組立体
では、請求項2〜4のいずれかにおいて、第2部材は環
状部と1対の当接部とを有している。1対の当接部は環
状部から半径方向外側に延び1対のスプリングシートの
各係合部に回転方向外側からそれぞれ当接している。請
求項6に記載のダンパーディスク組立体は回転方向の捩
り振動を吸収・減衰するためのものである。ダンパーデ
ィスク組立体はハブと1対の入力円板状部材と第1円板
状部材と第2円板状部材と第1ばねと第2ばねと1対の
スプリングシートとダンパーとを備えている。1対の入
力円板状部材は、ハブの外周に相対回転可能に配置さ
れ、軸方向に間隔を開けた状態で互いに固定されてい
る。第1円板状部材は、ハブの外周かつ1対の入力円板
状部材の軸方向間に相対回転可能に配置されている。第
1円板状部材には第1窓孔と第2窓孔が形成されてい
る。第2円板状部材は第1円板状部材の側方に配置され
ている。第1ばねは、第1窓孔に収容され、第1円板状
部材と第2円板状部材が相対回転すると圧縮されるよう
に配置されている。第2ばねは、第2窓孔に収容され、
第1円板状部材と1対の入力円板状部材とが相対回転す
ると圧縮されるように配置されている。1対のスプリン
グシートは第1ばねの円周方向両端に配置され、第1窓
孔に支持されている。
では、請求項2〜4のいずれかにおいて、第2部材は環
状部と1対の当接部とを有している。1対の当接部は環
状部から半径方向外側に延び1対のスプリングシートの
各係合部に回転方向外側からそれぞれ当接している。請
求項6に記載のダンパーディスク組立体は回転方向の捩
り振動を吸収・減衰するためのものである。ダンパーデ
ィスク組立体はハブと1対の入力円板状部材と第1円板
状部材と第2円板状部材と第1ばねと第2ばねと1対の
スプリングシートとダンパーとを備えている。1対の入
力円板状部材は、ハブの外周に相対回転可能に配置さ
れ、軸方向に間隔を開けた状態で互いに固定されてい
る。第1円板状部材は、ハブの外周かつ1対の入力円板
状部材の軸方向間に相対回転可能に配置されている。第
1円板状部材には第1窓孔と第2窓孔が形成されてい
る。第2円板状部材は第1円板状部材の側方に配置され
ている。第1ばねは、第1窓孔に収容され、第1円板状
部材と第2円板状部材が相対回転すると圧縮されるよう
に配置されている。第2ばねは、第2窓孔に収容され、
第1円板状部材と1対の入力円板状部材とが相対回転す
ると圧縮されるように配置されている。1対のスプリン
グシートは第1ばねの円周方向両端に配置され、第1窓
孔に支持されている。
【0012】ダンパーはハブと第2円板状部材を回転方
向に弾性的に連結するためのものである。ダンパーは第
1部材と第2部材と第3ばねとを有する。第1部材はハ
ブに連結されている。第2部材は、スプリングシートを
介して第1ばねとトルク伝達可能となるように、スプリ
ングシートに係合している。第3ばねは第1部材と第2
部材を回転方向に弾性的に連結している。第3ばねは第
1ばねより剛性が低い。
向に弾性的に連結するためのものである。ダンパーは第
1部材と第2部材と第3ばねとを有する。第1部材はハ
ブに連結されている。第2部材は、スプリングシートを
介して第1ばねとトルク伝達可能となるように、スプリ
ングシートに係合している。第3ばねは第1部材と第2
部材を回転方向に弾性的に連結している。第3ばねは第
1ばねより剛性が低い。
【0013】請求項7に記載のダンパーディスク組立体
では、請求項6において、スプリングシートは、シート
部と係合部とを有している。シート部は第1ばねの円周
方向両端を支持している。係合部はシート部から軸方向
に延び第2部材に係合している。請求項8に記載のダン
パーディスク組立体では、請求項7において、係合部
は、1対の入力円板状部材の一方に形成された孔内に位
置している。
では、請求項6において、スプリングシートは、シート
部と係合部とを有している。シート部は第1ばねの円周
方向両端を支持している。係合部はシート部から軸方向
に延び第2部材に係合している。請求項8に記載のダン
パーディスク組立体では、請求項7において、係合部
は、1対の入力円板状部材の一方に形成された孔内に位
置している。
【0014】請求項9に記載のダンパーディスク組立体
では、請求項7又は8において、第2部材は係合部に対
して軸方向に着脱自在である。請求項10に記載のダン
パーディスク組立体では、請求項7〜9のいずれかにお
いて、第2部材は環状部と1対の当接部とを有してい
る。1対の当接部は環状部から半径方向外側に延び1対
のスプリングシートの各係合部に回転方向外側からそれ
ぞれ当接している。
では、請求項7又は8において、第2部材は係合部に対
して軸方向に着脱自在である。請求項10に記載のダン
パーディスク組立体では、請求項7〜9のいずれかにお
いて、第2部材は環状部と1対の当接部とを有してい
る。1対の当接部は環状部から半径方向外側に延び1対
のスプリングシートの各係合部に回転方向外側からそれ
ぞれ当接している。
【0015】
【発明の実施の形態】図1に本発明の一実施形態として
のクラッチディスク組立体1の断面図を示し、図2にそ
の平面図を示す。クラッチディスク組立体1は車輌のク
ラッチ装置に用いられる動力伝達装置でありクラッチ機
能とダンパー機能とを有している。クラッチ機能とはフ
ライホイール(図示せず)に連結及び連結解除すること
によってトルクの伝達及び遮断をする機能である。ダン
パー機能とはばね等を利用してフライホイールから入力
されるトルク変動を吸収・減衰する機能である。
のクラッチディスク組立体1の断面図を示し、図2にそ
の平面図を示す。クラッチディスク組立体1は車輌のク
ラッチ装置に用いられる動力伝達装置でありクラッチ機
能とダンパー機能とを有している。クラッチ機能とはフ
ライホイール(図示せず)に連結及び連結解除すること
によってトルクの伝達及び遮断をする機能である。ダン
パー機能とはばね等を利用してフライホイールから入力
されるトルク変動を吸収・減衰する機能である。
【0016】図1においてO−Oがクラッチディスク組
立体1の回転軸すなわち回転中心線である。また、図1
の左方にエンジン及びフライホイール(図示せず)が配
置され、図2の右方にトランスミッション(図示せず)
が配置されている。図2において矢印R1側がクラッチ
ディスク組立体1の回転方向(正側)であり、R2側が
その反対方向(負側)である。
立体1の回転軸すなわち回転中心線である。また、図1
の左方にエンジン及びフライホイール(図示せず)が配
置され、図2の右方にトランスミッション(図示せず)
が配置されている。図2において矢印R1側がクラッチ
ディスク組立体1の回転方向(正側)であり、R2側が
その反対方向(負側)である。
【0017】クラッチディスク組立体1は、主に、入力
回転体2と、出力回転体としてのハブ3と、入力回転体
2とハブ3との間に配置されたダンパー機構4とから構
成されている。ダンパー機構4は、直列に配置された第
3ばね8、第1ばね9及び第2ばね10等からなる弾性
部材と、第1摩擦機構107及び第2摩擦機構108か
らなる摩擦機構とを含んでいる。
回転体2と、出力回転体としてのハブ3と、入力回転体
2とハブ3との間に配置されたダンパー機構4とから構
成されている。ダンパー機構4は、直列に配置された第
3ばね8、第1ばね9及び第2ばね10等からなる弾性
部材と、第1摩擦機構107及び第2摩擦機構108か
らなる摩擦機構とを含んでいる。
【0018】入力回転体2は、フライホイール(図示せ
ず)からのトルクが入力される部材である。入力回転体
2は、主に、クラッチプレート21と、リテーニングプ
レート22と、摩擦ディスク20とから構成されてい
る。クラッチプレート21とリテーニングプレート22
は、共に板金製の円板状かつ環状の部材であり、軸方向
に所定の間隔を開けて配置されている。クラッチプレー
ト21はエンジン側に配置され、リテーニングプレート
22はトランスミッション側に配置されている。クラッ
チプレート21とリテーニングプレート22は、後述す
るストップピン30によって互いに固定され、その結果
軸方向の間隔が定められると一体回転するようになって
いる。
ず)からのトルクが入力される部材である。入力回転体
2は、主に、クラッチプレート21と、リテーニングプ
レート22と、摩擦ディスク20とから構成されてい
る。クラッチプレート21とリテーニングプレート22
は、共に板金製の円板状かつ環状の部材であり、軸方向
に所定の間隔を開けて配置されている。クラッチプレー
ト21はエンジン側に配置され、リテーニングプレート
22はトランスミッション側に配置されている。クラッ
チプレート21とリテーニングプレート22は、後述す
るストップピン30によって互いに固定され、その結果
軸方向の間隔が定められると一体回転するようになって
いる。
【0019】摩擦ディスク20は、図示しないフライホ
イールに押し付けられ摩擦係合する部分である。摩擦デ
ィスク20は、摩擦フェーシング23とクッショニング
プレート24とから主に構成されている。クッショニン
グプレート24は円周方向に並んで配置された複数の板
状部材からなり、その半径方向内側部分はリベット26
によりクラッチプレート21に固定されている。クッシ
ョニングプレート24の両面には摩擦フェーシング23
が複数のリベット25によって固定されている。
イールに押し付けられ摩擦係合する部分である。摩擦デ
ィスク20は、摩擦フェーシング23とクッショニング
プレート24とから主に構成されている。クッショニン
グプレート24は円周方向に並んで配置された複数の板
状部材からなり、その半径方向内側部分はリベット26
によりクラッチプレート21に固定されている。クッシ
ョニングプレート24の両面には摩擦フェーシング23
が複数のリベット25によって固定されている。
【0020】クラッチプレート21には、回転方向に並
んだ複数の第1窓部28及び第2窓部29が形成されて
いる。リテーニングプレート22も同様である。この実
施形態では、第1窓部28は2個であり第2窓部29は
4個である。2個の第1窓部28は半径方向に互いに対
向して配置されている。図9を用いて第1窓部28につ
いて詳細に説明する。第1窓部28は例えばプレート2
1,22の本体部分から軸方向外側に突出するように絞
り加工により形成された部分である。第1窓部28は円
周方向に長く延びている。第1窓部28は軸方向覆い部
31を有している。軸方向覆い部31は半径方向に連続
して形成されたトンネル形状部分である。軸方向覆い部
31は外周部32と内周部33とから構成されている。
外周部32は円周方向に長く延びている。内周部33は
外周部32より円周方向幅が狭く、外周部32の円周方
向中心に形成されている。外周部32は円周方向両側の
第3縁40と内周側の第2縁39を有している。内周部
33は円周方向両側に第1縁38を有している。各第1
窓部28において第1縁38は第3縁41より円周方向
内側に位置している。
んだ複数の第1窓部28及び第2窓部29が形成されて
いる。リテーニングプレート22も同様である。この実
施形態では、第1窓部28は2個であり第2窓部29は
4個である。2個の第1窓部28は半径方向に互いに対
向して配置されている。図9を用いて第1窓部28につ
いて詳細に説明する。第1窓部28は例えばプレート2
1,22の本体部分から軸方向外側に突出するように絞
り加工により形成された部分である。第1窓部28は円
周方向に長く延びている。第1窓部28は軸方向覆い部
31を有している。軸方向覆い部31は半径方向に連続
して形成されたトンネル形状部分である。軸方向覆い部
31は外周部32と内周部33とから構成されている。
外周部32は円周方向に長く延びている。内周部33は
外周部32より円周方向幅が狭く、外周部32の円周方
向中心に形成されている。外周部32は円周方向両側の
第3縁40と内周側の第2縁39を有している。内周部
33は円周方向両側に第1縁38を有している。各第1
窓部28において第1縁38は第3縁41より円周方向
内側に位置している。
【0021】各第1窓部28の円周方向両端には円周方
向支持部34が形成されている。円周方向支持部34は
プレート断面により形成されている。円周方向支持部3
4は直線部35とその半径方向内側の半円形状部36と
から構成されている。直線部35はストレートに延びる
直線形状であり、半円形状部36は直線部35から軸方
向外側に凹むように滑らかに湾曲した形状である。以上
に述べた構造により、軸方向覆い部31と円周方向支持
部34との間には第1孔41が形成され、内周部33と
円周方向支持部34との間には第1孔41に連続した第
2孔37が形成されている。より具体的には、第1孔4
1は外周部32の第3縁40と円周方向支持部34の直
線部35との間に形成されている。第2孔37は、外周
部32の第2縁39と、内周部33の第1縁38と、円
周方向支持部34と、内周縁42とから形成されてい
る。
向支持部34が形成されている。円周方向支持部34は
プレート断面により形成されている。円周方向支持部3
4は直線部35とその半径方向内側の半円形状部36と
から構成されている。直線部35はストレートに延びる
直線形状であり、半円形状部36は直線部35から軸方
向外側に凹むように滑らかに湾曲した形状である。以上
に述べた構造により、軸方向覆い部31と円周方向支持
部34との間には第1孔41が形成され、内周部33と
円周方向支持部34との間には第1孔41に連続した第
2孔37が形成されている。より具体的には、第1孔4
1は外周部32の第3縁40と円周方向支持部34の直
線部35との間に形成されている。第2孔37は、外周
部32の第2縁39と、内周部33の第1縁38と、円
周方向支持部34と、内周縁42とから形成されてい
る。
【0022】図8に示すように、第2窓部29はクラッ
チプレート21,リテーニングプレート22から絞り加
工により軸方向に突出するように形成された部分であ
る。各第2窓部29は半径方向に連続しており円周方向
両端が切断された状態になっている。第2窓部29を主
に構成する軸方向覆い部29aには孔29bが形成され
ている。孔29bは軸方向覆い部29aの円周方向及び
半径方向の中心に形成されている。孔29bは内周側の
辺が外周側の辺より長い台形形状である。軸方向覆い部
29aの円周方向両側でかつ半径方向外側には切り欠き
29dが形成されている。さらに、軸方向覆い部29a
の円周方向両側かつ半径方向内側にはクラッチプレート
21,リテーニングプレート22にわたる孔29eが形
成されている。さらに、第2窓部29の円周方向両側に
は円周方向支持部29cが形成されている。円周方向支
持部29cはプレート断面によって形成されている。円
周方向支持部29cはクラッチプレート21,リテーニ
ングプレート22から軸方向内側に突出するように絞り
加工で形成されている。円周方向支持部29cは第2窓
部29に対してその半径方向中間に形成されている。
チプレート21,リテーニングプレート22から絞り加
工により軸方向に突出するように形成された部分であ
る。各第2窓部29は半径方向に連続しており円周方向
両端が切断された状態になっている。第2窓部29を主
に構成する軸方向覆い部29aには孔29bが形成され
ている。孔29bは軸方向覆い部29aの円周方向及び
半径方向の中心に形成されている。孔29bは内周側の
辺が外周側の辺より長い台形形状である。軸方向覆い部
29aの円周方向両側でかつ半径方向外側には切り欠き
29dが形成されている。さらに、軸方向覆い部29a
の円周方向両側かつ半径方向内側にはクラッチプレート
21,リテーニングプレート22にわたる孔29eが形
成されている。さらに、第2窓部29の円周方向両側に
は円周方向支持部29cが形成されている。円周方向支
持部29cはプレート断面によって形成されている。円
周方向支持部29cはクラッチプレート21,リテーニ
ングプレート22から軸方向内側に突出するように絞り
加工で形成されている。円周方向支持部29cは第2窓
部29に対してその半径方向中間に形成されている。
【0023】クラッチプレート21及びリテーニングプ
レート22にはそれぞれ中心孔が形成されている。この
中心孔内には出力回転体としてのハブ3が配置されてい
る。ハブ3は、軸方向に延びる筒状のボス81と、ボス
81から半径方向外側に延びる外周歯83とから構成さ
れている。ボス81の内周部には、図示しないトランス
ミッションから延びるシャフトに係合するスプライン孔
82が形成されている。外周歯83は、半径方向内側か
ら外側に向かって回転方向の幅が短くなる形状であり、
所定の軸方向長さを有している。
レート22にはそれぞれ中心孔が形成されている。この
中心孔内には出力回転体としてのハブ3が配置されてい
る。ハブ3は、軸方向に延びる筒状のボス81と、ボス
81から半径方向外側に延びる外周歯83とから構成さ
れている。ボス81の内周部には、図示しないトランス
ミッションから延びるシャフトに係合するスプライン孔
82が形成されている。外周歯83は、半径方向内側か
ら外側に向かって回転方向の幅が短くなる形状であり、
所定の軸方向長さを有している。
【0024】ハブフランジ12は、ハブ3の外周側でか
つ、クラッチプレート21とリテーニングプレート22
との軸方向間に配置された円板状の部材である。図11
に示すように、ハブフランジ12には中心孔47が形成
されている。これによりハブフランジ12は環状になっ
ている。ハブフランジ12の内周縁には複数の内周歯5
1が形成されている。内周歯51は内周側にいくにした
がって円周方向幅が短くなる形状である。図13に示す
ように、内周歯51と外周歯83との間には円周方向に
隙間が確保されている。この隙間により第1ストッパー
17が形成されている。より具体的には、外周歯83と
そのR2側の内周歯51との間には正側隙間(円周方向
角度θ2p)が確保され、外周歯83とそのR1側の内
周歯51との間には負側隙間(円周方向角度θ2n)が
形成されている。θ2pとθ2nの合計が第1ストッパ
ー17における作動可能な角度θ2である。具体的な数
値としては、θ2pは11.5゜,θ2nは8.5゜,θ
2は20゜になっている。ただし、これら数字は一実施
例であり、本発明を限定するものではない。
つ、クラッチプレート21とリテーニングプレート22
との軸方向間に配置された円板状の部材である。図11
に示すように、ハブフランジ12には中心孔47が形成
されている。これによりハブフランジ12は環状になっ
ている。ハブフランジ12の内周縁には複数の内周歯5
1が形成されている。内周歯51は内周側にいくにした
がって円周方向幅が短くなる形状である。図13に示す
ように、内周歯51と外周歯83との間には円周方向に
隙間が確保されている。この隙間により第1ストッパー
17が形成されている。より具体的には、外周歯83と
そのR2側の内周歯51との間には正側隙間(円周方向
角度θ2p)が確保され、外周歯83とそのR1側の内
周歯51との間には負側隙間(円周方向角度θ2n)が
形成されている。θ2pとθ2nの合計が第1ストッパ
ー17における作動可能な角度θ2である。具体的な数
値としては、θ2pは11.5゜,θ2nは8.5゜,θ
2は20゜になっている。ただし、これら数字は一実施
例であり、本発明を限定するものではない。
【0025】ハブフランジ12には軸方向に貫通した複
数の第1窓孔45と第2窓孔46とが形成されている。
第1窓孔45は2個であり、第2窓孔46は4個であ
る。第1窓孔45は第1窓部28に対応して、第2窓孔
46は第2窓部29に対応して形成されている。2個の
第1窓孔45は半径方向に対向する位置に配置されてい
る。第1窓孔45はその円周方向両端に円周方向支持部
50が形成されている。円周方向支持部50は直線部4
8とその半径方向内側の半円部49からなる。直線部4
8はストレートに延びる直線部である。半円部49は直
線部48からさらに円周方向外側に凹むように湾曲した
形状である。第2窓孔46にはその円周方向両端に円周
方向支持部46aが形成されている。ハブフランジ12
の外周縁には円周方向に並んで複数の切り欠き54が形
成されている。切り欠き54は第1窓孔45の円周方向
両側に位置している。切り欠き54は外周縁から半径方
向内側に延びその最も内周側に位置する部分は第1窓孔
45,第2窓孔46の外周縁より半径方向内側に位置し
ている。切り欠き54は円周方向に延びる第1縁52と
その両側の第2縁53とから構成されている。第1縁5
2は円周方向に所定の幅を有している。第2縁53は半
径方向に延び第1縁52の両端から円周方向に広がって
いる。
数の第1窓孔45と第2窓孔46とが形成されている。
第1窓孔45は2個であり、第2窓孔46は4個であ
る。第1窓孔45は第1窓部28に対応して、第2窓孔
46は第2窓部29に対応して形成されている。2個の
第1窓孔45は半径方向に対向する位置に配置されてい
る。第1窓孔45はその円周方向両端に円周方向支持部
50が形成されている。円周方向支持部50は直線部4
8とその半径方向内側の半円部49からなる。直線部4
8はストレートに延びる直線部である。半円部49は直
線部48からさらに円周方向外側に凹むように湾曲した
形状である。第2窓孔46にはその円周方向両端に円周
方向支持部46aが形成されている。ハブフランジ12
の外周縁には円周方向に並んで複数の切り欠き54が形
成されている。切り欠き54は第1窓孔45の円周方向
両側に位置している。切り欠き54は外周縁から半径方
向内側に延びその最も内周側に位置する部分は第1窓孔
45,第2窓孔46の外周縁より半径方向内側に位置し
ている。切り欠き54は円周方向に延びる第1縁52と
その両側の第2縁53とから構成されている。第1縁5
2は円周方向に所定の幅を有している。第2縁53は半
径方向に延び第1縁52の両端から円周方向に広がって
いる。
【0026】切り欠き54と第1窓孔45及び第2窓孔
46は半径方向に重なった部分を有しているため、例え
ば、切り欠き54の円周方向角度を大きくすると、窓孔
45,46の数や各々の円周方向角度が小さくなること
を意味する。ここでは各切り欠き54の円周方向角度が
15〜20度程度に抑えられているため、窓孔の個数又
は円周方向角度を大きくできる。これによって,ダンパ
ーの機能として広捩じり角度化・低剛性化が達成され
る。
46は半径方向に重なった部分を有しているため、例え
ば、切り欠き54の円周方向角度を大きくすると、窓孔
45,46の数や各々の円周方向角度が小さくなること
を意味する。ここでは各切り欠き54の円周方向角度が
15〜20度程度に抑えられているため、窓孔の個数又
は円周方向角度を大きくできる。これによって,ダンパ
ーの機能として広捩じり角度化・低剛性化が達成され
る。
【0027】サブプレート13はハブフランジ12の側
方すなわち軸方向両側に配置された1対のプレート部材
である。各サブプレート13はハブフランジ12に対し
て近接して配置されている。図12に示すようにサブプ
レート13は環状部56と係合部57とから構成されて
いる。環状部56は、円板形状であり、中心孔58が形
成されることで環状になっている。環状部56の内周縁
には複数の内周歯59が形成されている。内周歯59は
半径方向内側にいくにしたがって円周方向幅が狭くなる
様な形状になっている。図13に示すように、各内周歯
59は各内周歯51に対応して形成され、内周歯51よ
り円周方向幅が大きい。すなわち内周歯59はその円周
方向両縁が内周歯51の円周方向両縁より円周方向外側
にはみ出している。内周歯59は外周歯83に対して円
周方向に所定の隙間を空けて配置されている。この内周
歯59と外周歯83により第3ストッパー16が構成さ
れている。外周歯83とそのR2側の内周歯59との間
には正側隙間(円周方向角度θ1p)が形成されてい
る。外周歯83とそのR1側の内周歯59との間には負
側隙間(円周方向角度θ1n)が確保されている。θ1
pとθ1nの合計であるθ1が第3ストッパー16にお
ける全体作動角度である。θ1pはθ2pより小さく、
θ1nはθ2nより小さい。具体的な数値としては、θ
1pは5.5゜,θ1nは3.0゜である。但しこれら
数字は一実施例であり、本発明を限定するものではな
い。
方すなわち軸方向両側に配置された1対のプレート部材
である。各サブプレート13はハブフランジ12に対し
て近接して配置されている。図12に示すようにサブプ
レート13は環状部56と係合部57とから構成されて
いる。環状部56は、円板形状であり、中心孔58が形
成されることで環状になっている。環状部56の内周縁
には複数の内周歯59が形成されている。内周歯59は
半径方向内側にいくにしたがって円周方向幅が狭くなる
様な形状になっている。図13に示すように、各内周歯
59は各内周歯51に対応して形成され、内周歯51よ
り円周方向幅が大きい。すなわち内周歯59はその円周
方向両縁が内周歯51の円周方向両縁より円周方向外側
にはみ出している。内周歯59は外周歯83に対して円
周方向に所定の隙間を空けて配置されている。この内周
歯59と外周歯83により第3ストッパー16が構成さ
れている。外周歯83とそのR2側の内周歯59との間
には正側隙間(円周方向角度θ1p)が形成されてい
る。外周歯83とそのR1側の内周歯59との間には負
側隙間(円周方向角度θ1n)が確保されている。θ1
pとθ1nの合計であるθ1が第3ストッパー16にお
ける全体作動角度である。θ1pはθ2pより小さく、
θ1nはθ2nより小さい。具体的な数値としては、θ
1pは5.5゜,θ1nは3.0゜である。但しこれら
数字は一実施例であり、本発明を限定するものではな
い。
【0028】係合部57は環状部56から半径方向外側
に突出した部分である。係合部57は半径方向に対向す
る2カ所に設けられている。各係合部57には窓孔60
が形成されている。窓孔60は第1窓孔45及び第1窓
部28に対応している。窓孔60の円周方向両端には円
周方向支持部61が形成されている。円周方向支持部6
1は直線部62とその半径方向内側の半円部63とから
なる。直線部62は直線形状である。半円部63は直線
部62からさらに円周方向外側に凹むように滑らかに湾
曲している。各サブプレート13において環状部56に
はスペーサ85が固定されている。スペーサ85はハブ
フランジ12の環状部に対して当接している。ここで
は、スペーサ85は低摩擦係数の部材からなる。
に突出した部分である。係合部57は半径方向に対向す
る2カ所に設けられている。各係合部57には窓孔60
が形成されている。窓孔60は第1窓孔45及び第1窓
部28に対応している。窓孔60の円周方向両端には円
周方向支持部61が形成されている。円周方向支持部6
1は直線部62とその半径方向内側の半円部63とから
なる。直線部62は直線形状である。半円部63は直線
部62からさらに円周方向外側に凹むように滑らかに湾
曲している。各サブプレート13において環状部56に
はスペーサ85が固定されている。スペーサ85はハブ
フランジ12の環状部に対して当接している。ここで
は、スペーサ85は低摩擦係数の部材からなる。
【0029】第1ばね9は第1窓孔45と窓孔60と第
1窓部28からなる空間に収容されている。第1ばね9
はコイルばねであり、より詳細には大コイルばねとその
内側に配置された小コイルばねとから構成されている。
各第1ばね9の円周方向両端にはばねシート66が配置
されている。ばねシート66は樹脂製である。ばねシー
ト66は、図14〜17に示すように、半円柱部67と
シート部68とから主に構成されている。半円柱部67
は軸方向に長く延びており、断面が半円形状である。す
なわち半円柱部67は湾曲面71と平坦面72とを有し
ている。シート部68は半円柱部67から突出して形成
されている。シート部68は平坦面72から連続する平
坦面74を有している。平坦面74の反対側は背面73
となっている。平坦面72と平坦面74とからなるシー
ト面には円形状の突出部69が形成されている。突出部
69には円形状の先端面76が設けられている。ばねシ
ート66の背面73はハブフランジ12の円周方向支持
部50とサブプレート13の円周方向支持部61とに当
接しクラッチディスク組立体回転方向に支持されてい
る。より具体的には、湾曲面71の軸方向中間部分が円
周方向支持部50の半円部49に当接し、背面73の軸
方向中間部分が直線部48に当接している。さらに、湾
曲面71は円周方向支持部61の半円部63に当接し、
背面73は円周方向支持部61の直線部62に当接して
いる。第1ばね9の大コイルばねの円周方向両端は突出
部69の周囲において平坦面72,74に当接してい
る。また、第1ばね9の大コイルばねの座巻は突出部6
9の外周面に係合している。第1ばね9の小コイルばね
は円周方向両端面が突出部69の先端面76に当接して
いる。ばねシート66には1対の係合部78が設けられ
ている。係合部78は半円柱部67から軸方向に突出し
ている。すなわち係合部78は平坦面72,74からな
るシート部分よりさらに軸方向に延びている。係合部7
8は第1窓部28の第2孔37内に延びている。より正
確には、係合部78はクラッチプレート21及びリテー
ニングプレート22のプレート部分からさらに軸方向に
突出し、その先端は第1窓部28の軸方向覆い部31と
同じ位置まで延びている。係合部78は第2孔37内に
おいて回転方向外側に配置されており、これにより係合
部78は第2孔37内をさらに円周方向内側に移動する
ことが可能となっている。
1窓部28からなる空間に収容されている。第1ばね9
はコイルばねであり、より詳細には大コイルばねとその
内側に配置された小コイルばねとから構成されている。
各第1ばね9の円周方向両端にはばねシート66が配置
されている。ばねシート66は樹脂製である。ばねシー
ト66は、図14〜17に示すように、半円柱部67と
シート部68とから主に構成されている。半円柱部67
は軸方向に長く延びており、断面が半円形状である。す
なわち半円柱部67は湾曲面71と平坦面72とを有し
ている。シート部68は半円柱部67から突出して形成
されている。シート部68は平坦面72から連続する平
坦面74を有している。平坦面74の反対側は背面73
となっている。平坦面72と平坦面74とからなるシー
ト面には円形状の突出部69が形成されている。突出部
69には円形状の先端面76が設けられている。ばねシ
ート66の背面73はハブフランジ12の円周方向支持
部50とサブプレート13の円周方向支持部61とに当
接しクラッチディスク組立体回転方向に支持されてい
る。より具体的には、湾曲面71の軸方向中間部分が円
周方向支持部50の半円部49に当接し、背面73の軸
方向中間部分が直線部48に当接している。さらに、湾
曲面71は円周方向支持部61の半円部63に当接し、
背面73は円周方向支持部61の直線部62に当接して
いる。第1ばね9の大コイルばねの円周方向両端は突出
部69の周囲において平坦面72,74に当接してい
る。また、第1ばね9の大コイルばねの座巻は突出部6
9の外周面に係合している。第1ばね9の小コイルばね
は円周方向両端面が突出部69の先端面76に当接して
いる。ばねシート66には1対の係合部78が設けられ
ている。係合部78は半円柱部67から軸方向に突出し
ている。すなわち係合部78は平坦面72,74からな
るシート部分よりさらに軸方向に延びている。係合部7
8は第1窓部28の第2孔37内に延びている。より正
確には、係合部78はクラッチプレート21及びリテー
ニングプレート22のプレート部分からさらに軸方向に
突出し、その先端は第1窓部28の軸方向覆い部31と
同じ位置まで延びている。係合部78は第2孔37内に
おいて回転方向外側に配置されており、これにより係合
部78は第2孔37内をさらに円周方向内側に移動する
ことが可能となっている。
【0030】ばねシート66の背面側とクラッチプレー
ト21及びリテーニングプレート22の円周方向支持部
34は円周方向に対向しているが、その間には所定の隙
間が確保されている。ばねシート66とクラッチプレー
ト21及びリテーニングプレート22との間の隙間の円
周方向角度はR2側のばねシート66においてはθ3p
であり、R1側のばねシート66ではθ3nとなってい
る。具体的な数値としては、θ3p,θ3nは3.3゜
である。ただしこの数値は一実施例であり本発明を限定
するものではない。以上に述べた構造によって、円周方
向支持部34は、ばねシート66に対してR1方向にθ
3p又はR2方向にθ3n回転してばねシート66に当
接すると、それ以降は第1ばね9を圧縮する圧縮部18
になっている。
ト21及びリテーニングプレート22の円周方向支持部
34は円周方向に対向しているが、その間には所定の隙
間が確保されている。ばねシート66とクラッチプレー
ト21及びリテーニングプレート22との間の隙間の円
周方向角度はR2側のばねシート66においてはθ3p
であり、R1側のばねシート66ではθ3nとなってい
る。具体的な数値としては、θ3p,θ3nは3.3゜
である。ただしこの数値は一実施例であり本発明を限定
するものではない。以上に述べた構造によって、円周方
向支持部34は、ばねシート66に対してR1方向にθ
3p又はR2方向にθ3n回転してばねシート66に当
接すると、それ以降は第1ばね9を圧縮する圧縮部18
になっている。
【0031】第2ばね10は第2窓孔46と第2窓部2
9とで構成される空間内に収容されている。第2ばね1
0はコイルばねであり、より詳細には大コイルばねとそ
の内側に配置された小コイルばねとからなる。第2ばね
10の円周方向両端は円周方向支持部46aと円周方向
支持部50とに当接している。なお、この初期状態で第
2ばね10は回転方向に圧縮され、所定のイニシャル荷
重を発生している。
9とで構成される空間内に収容されている。第2ばね1
0はコイルばねであり、より詳細には大コイルばねとそ
の内側に配置された小コイルばねとからなる。第2ばね
10の円周方向両端は円周方向支持部46aと円周方向
支持部50とに当接している。なお、この初期状態で第
2ばね10は回転方向に圧縮され、所定のイニシャル荷
重を発生している。
【0032】ストップピン30はクラッチプレート21
の外周部とリテーニングプレート22の外周部を互いに
固定している。図10に示すように、ストップピン30
はハブフランジ12の切り欠き54内を延びている。ス
トップピン30と第2縁53との間にはそれぞれ隙間が
形成されている。この隙間により第2ストッパー19が
構成されている。ストップピン30とそのR2側の第2
縁53との間には正側隙間(円周方向角度θ4p)が形
成され、ストップピン30とそのR1側の第2縁53と
の間には負側隙間(円周方向角度θ4n)が確保されて
いる。θ4pはθ3pより大きく、θ4nはθ3nより
大きい。具体的な数値としてはθ4pは4.6゜であ
り、θ4nは4゜である。この数字は一実施例であり、
本発明はこれらに限定されない。
の外周部とリテーニングプレート22の外周部を互いに
固定している。図10に示すように、ストップピン30
はハブフランジ12の切り欠き54内を延びている。ス
トップピン30と第2縁53との間にはそれぞれ隙間が
形成されている。この隙間により第2ストッパー19が
構成されている。ストップピン30とそのR2側の第2
縁53との間には正側隙間(円周方向角度θ4p)が形
成され、ストップピン30とそのR1側の第2縁53と
の間には負側隙間(円周方向角度θ4n)が確保されて
いる。θ4pはθ3pより大きく、θ4nはθ3nより
大きい。具体的な数値としてはθ4pは4.6゜であ
り、θ4nは4゜である。この数字は一実施例であり、
本発明はこれらに限定されない。
【0033】さらに、クラッチディスク組立体1は1段
目ダンパー94を備えている。1段目ダンパー94はサ
ブプレート13がハブ3と係合するまでの捩り角度範囲
で低剛性の特性を発揮するための機構である。1段目ダ
ンパー94はボス81の外周側でかつリテーニングプレ
ート22の軸方向外側に配置されている。1段目ダンパ
ー94は、ハブ3のボス81に相対回転不能に係合する
1対の出力プレート96と、1段目ダンパー94の入力
側部材としての入力プレート95と、入力プレート95
と出力プレート96とを回転方向に弾性的に連結する第
3ばね8とから構成されている。
目ダンパー94を備えている。1段目ダンパー94はサ
ブプレート13がハブ3と係合するまでの捩り角度範囲
で低剛性の特性を発揮するための機構である。1段目ダ
ンパー94はボス81の外周側でかつリテーニングプレ
ート22の軸方向外側に配置されている。1段目ダンパ
ー94は、ハブ3のボス81に相対回転不能に係合する
1対の出力プレート96と、1段目ダンパー94の入力
側部材としての入力プレート95と、入力プレート95
と出力プレート96とを回転方向に弾性的に連結する第
3ばね8とから構成されている。
【0034】1対の出力プレート96は円板状かつ環状
のプレート部材であり、軸方向に間隔を空けて配置され
ている。出力プレート96同士はピン105により互い
に固定されている。各出力プレート96の内周縁には係
合歯104が形成されている。係合歯104はボス81
の外周面に形成された係合歯106に係合している。こ
れにより出力プレート96はハブ3と一体回転する。ま
た、軸方向外側の出力プレート96の内周部の軸方向外
側にはスナップリング111が当接している。スナップ
リング111は一部が切断された有端の環状部材であ
る。スナップリング111はボス81の表面に形成され
た環状の溝内に嵌められている。
のプレート部材であり、軸方向に間隔を空けて配置され
ている。出力プレート96同士はピン105により互い
に固定されている。各出力プレート96の内周縁には係
合歯104が形成されている。係合歯104はボス81
の外周面に形成された係合歯106に係合している。こ
れにより出力プレート96はハブ3と一体回転する。ま
た、軸方向外側の出力プレート96の内周部の軸方向外
側にはスナップリング111が当接している。スナップ
リング111は一部が切断された有端の環状部材であ
る。スナップリング111はボス81の表面に形成され
た環状の溝内に嵌められている。
【0035】入力プレート95は1対の出力プレート9
6間に配置された環状かつ円板状のプレート部材であ
る。入力プレート95は環状部97と係合爪98とから
構成されている。環状部97は主に出力プレート96の
軸方向間に配置されている。環状部97には、ピン10
5が貫通するスリット100が形成されている。係合爪
98は入力プレート95から半径方向外側に延びる突起
である。係合爪98は各第1ばね9に対応して1対ずつ
合計2対形成されている。係合爪98の各対は1つの第
1ばね9の円周方向両側に配置された1対のばねシート
66のそれぞれに対して円周方向外側から当接してい
る。言い換えると、ハブフランジ12からのトルクは第
1ばね9を介して1段目ダンパー94に伝達されるよう
になっている。より詳細には、係合爪98は半円柱部6
7の湾曲面71に沿った形状の当接面99を有してお
り、当接面99は湾曲面71に当接している。このよう
に、係合爪98はばねシート66に対して軸方向に移動
することが可能であり、着脱が容易である。また、ばね
シート66は、当接面99と湾曲面71との係合によっ
て、係合爪98に対して軸方向回りに回動可能になって
いる。
6間に配置された環状かつ円板状のプレート部材であ
る。入力プレート95は環状部97と係合爪98とから
構成されている。環状部97は主に出力プレート96の
軸方向間に配置されている。環状部97には、ピン10
5が貫通するスリット100が形成されている。係合爪
98は入力プレート95から半径方向外側に延びる突起
である。係合爪98は各第1ばね9に対応して1対ずつ
合計2対形成されている。係合爪98の各対は1つの第
1ばね9の円周方向両側に配置された1対のばねシート
66のそれぞれに対して円周方向外側から当接してい
る。言い換えると、ハブフランジ12からのトルクは第
1ばね9を介して1段目ダンパー94に伝達されるよう
になっている。より詳細には、係合爪98は半円柱部6
7の湾曲面71に沿った形状の当接面99を有してお
り、当接面99は湾曲面71に当接している。このよう
に、係合爪98はばねシート66に対して軸方向に移動
することが可能であり、着脱が容易である。また、ばね
シート66は、当接面99と湾曲面71との係合によっ
て、係合爪98に対して軸方向回りに回動可能になって
いる。
【0036】環状部97には切り欠き112が形成され
ている。出力プレート96には切り欠き112に対応し
て切り起こし窓部113が形成されている。切り欠き1
12及び切り起こし窓部113に第3ばね8が収納され
ている。第3ばね8は切り起こし窓部113により軸方
向及び半径方向への移動が制限されている。クラッチプ
レート21の内周縁にはブッシュ55が設けられてい
る。ブッシュ55はボス81の軸方向エンジン側外周面
に相対回転可能に当接している。これにより、クラッチ
プレート21及びリテーニングプレート22がハブ3に
対して半径方向に位置決めされている。また、ブッシュ
55はボス81に形成された軸方向端面81bに軸方向
エンジン側から当接している。
ている。出力プレート96には切り欠き112に対応し
て切り起こし窓部113が形成されている。切り欠き1
12及び切り起こし窓部113に第3ばね8が収納され
ている。第3ばね8は切り起こし窓部113により軸方
向及び半径方向への移動が制限されている。クラッチプ
レート21の内周縁にはブッシュ55が設けられてい
る。ブッシュ55はボス81の軸方向エンジン側外周面
に相対回転可能に当接している。これにより、クラッチ
プレート21及びリテーニングプレート22がハブ3に
対して半径方向に位置決めされている。また、ブッシュ
55はボス81に形成された軸方向端面81bに軸方向
エンジン側から当接している。
【0037】以上に述べた1段目ダンパー94は、スナ
ップリング111をボス81から外すことで1つのサブ
アッシーとして、クラッチディスク組立体1の他の部分
から取り外すことができる。そのような状態を図36に
示す。また、1段目ダンパー94を取り外しても残りの
部分はクラッチディスク組立体として機能する。このこ
とは、他の部材は同じ物をそのまま使用したままで、1
段目ダンパーの取付の有無や1段目ダンパーの種類を変
えるだけで、異なる捩じり特性を有するクラッチディス
ク組立体を得られることを意味する。
ップリング111をボス81から外すことで1つのサブ
アッシーとして、クラッチディスク組立体1の他の部分
から取り外すことができる。そのような状態を図36に
示す。また、1段目ダンパー94を取り外しても残りの
部分はクラッチディスク組立体として機能する。このこ
とは、他の部材は同じ物をそのまま使用したままで、1
段目ダンパーの取付の有無や1段目ダンパーの種類を変
えるだけで、異なる捩じり特性を有するクラッチディス
ク組立体を得られることを意味する。
【0038】クラッチディスク組立体1は第1摩擦機構
107と第2摩擦機構108をさらに備えている。第1
摩擦機構107はプレート21,2222とサブプレー
ト13とが相対回転する時に摩擦を発生するための機構
である。第1摩擦機構107は摩擦部材86とプレート
87と第1コーンばね88と摩擦部材84とからなる。
摩擦部材86とプレート87と第1コーンばね88は軸
方向トランスミッション側のサブプレート13の環状部
56とリテーニングプレート22の内周部との間に配置
されている。摩擦部材86はサブプレート13の環状部
56に当接して配置されている。プレート87は摩擦部
材86の軸方向エンジン側に当接している。プレート8
7には軸方向トランスミッション側に延びる複数の係合
爪が形成されている。係合爪はリテーニングプレート2
2に形成された孔に対して相対回転不能にかつ軸方向に
移動可能に係合している。プレート87とリテーニング
プレート22との間には第1コーンばね88が設けられ
ている。第1コーンばね88は両者間で軸方向間に圧縮
された状態で配置されている。これにより、第1コーン
ばね88はプレート87とリテーニングプレート22に
対して軸方向に離れる方向に付勢力を与えている。より
具体的には、第1コーンばね88は外周端がプレート8
7に当接し、内周端がリテーニングプレート22に当接
している。第1コーンばね88の外周縁には、係合部に
係合する爪が設けられている。これにより、第1コーン
ばね88はリテーニングプレート22と一体回転する。
摩擦部材84は軸方向エンジン側のサブプレート13の
環状部56とクラッチプレート21の内周部との間に配
置されている。
107と第2摩擦機構108をさらに備えている。第1
摩擦機構107はプレート21,2222とサブプレー
ト13とが相対回転する時に摩擦を発生するための機構
である。第1摩擦機構107は摩擦部材86とプレート
87と第1コーンばね88と摩擦部材84とからなる。
摩擦部材86とプレート87と第1コーンばね88は軸
方向トランスミッション側のサブプレート13の環状部
56とリテーニングプレート22の内周部との間に配置
されている。摩擦部材86はサブプレート13の環状部
56に当接して配置されている。プレート87は摩擦部
材86の軸方向エンジン側に当接している。プレート8
7には軸方向トランスミッション側に延びる複数の係合
爪が形成されている。係合爪はリテーニングプレート2
2に形成された孔に対して相対回転不能にかつ軸方向に
移動可能に係合している。プレート87とリテーニング
プレート22との間には第1コーンばね88が設けられ
ている。第1コーンばね88は両者間で軸方向間に圧縮
された状態で配置されている。これにより、第1コーン
ばね88はプレート87とリテーニングプレート22に
対して軸方向に離れる方向に付勢力を与えている。より
具体的には、第1コーンばね88は外周端がプレート8
7に当接し、内周端がリテーニングプレート22に当接
している。第1コーンばね88の外周縁には、係合部に
係合する爪が設けられている。これにより、第1コーン
ばね88はリテーニングプレート22と一体回転する。
摩擦部材84は軸方向エンジン側のサブプレート13の
環状部56とクラッチプレート21の内周部との間に配
置されている。
【0039】第2摩擦機構108はクラッチプレート2
1及びリテーニングプレート22とハブ3とが相対回転
する時に常に摩擦を発生するための機構である。第2摩
擦機構108は第1摩擦機構107より小さな摩擦を発
生するようになっている。第2摩擦機構108はワッシ
ャ90とプレート91と第2コーンばね92とから構成
されている。ワッシャ90は外周歯83の軸方向トラン
スミッション側面に当接している。プレート91はワッ
シャ90の軸方向トランスミッション側面に当接してい
る。プレート91は内周縁から軸方向エンジン側に突出
する複数の爪を有している。この爪はリテーニングプレ
ート22の内周縁に形成された切欠きに係合している。
この結果、プレート91はリテーニングプレート22に
対して相対回転不能にかつ軸方向に移動可能となってい
る。第2コーンばね92はプレート91とリテーニング
プレート22との間において軸方向に圧縮された状態で
配置されている。これにより、第2コーンばね92はプ
レート91とリテーニングプレート22に対して軸方向
に離れるように付勢力を与えている。なお、第2コーン
ばね92の内周縁にはプレート91の係合部に係合する
爪が形成されている。これにより、第2コーンばね92
はプレート91と共にリテーニングプレート22と一体
回転する。
1及びリテーニングプレート22とハブ3とが相対回転
する時に常に摩擦を発生するための機構である。第2摩
擦機構108は第1摩擦機構107より小さな摩擦を発
生するようになっている。第2摩擦機構108はワッシ
ャ90とプレート91と第2コーンばね92とから構成
されている。ワッシャ90は外周歯83の軸方向トラン
スミッション側面に当接している。プレート91はワッ
シャ90の軸方向トランスミッション側面に当接してい
る。プレート91は内周縁から軸方向エンジン側に突出
する複数の爪を有している。この爪はリテーニングプレ
ート22の内周縁に形成された切欠きに係合している。
この結果、プレート91はリテーニングプレート22に
対して相対回転不能にかつ軸方向に移動可能となってい
る。第2コーンばね92はプレート91とリテーニング
プレート22との間において軸方向に圧縮された状態で
配置されている。これにより、第2コーンばね92はプ
レート91とリテーニングプレート22に対して軸方向
に離れるように付勢力を与えている。なお、第2コーン
ばね92の内周縁にはプレート91の係合部に係合する
爪が形成されている。これにより、第2コーンばね92
はプレート91と共にリテーニングプレート22と一体
回転する。
【0040】図18にクラッチディスク組立体1のダン
パー機構4の機械回路図を示すこの機械回路図は、ダン
パー機構4の各部品を模式的に表現している。また、こ
の機械回路図は入力回転体2に対してハブ3をR2側に
捩った状態で各部品の関係や動作を説明するための図で
ある。すなわち、捩り特性正側範囲(ハブ3が入力回転
体2に対して初期中立位置からR2側に捩れ、入力回転
体2がハブ3に対して初期中立位置からR1側に捩れて
いる範囲)での動作を説明するために用いられる。ハブ
3と入力回転体2との間にはハブ3側から第3ばね8,
第1ばね9,第2ばね10が直列に配置されている。ま
た、第3ばね8と第1ばね9との間にはサブプレート1
3が配置され、第1ばね9と第2ばね10との間にはハ
ブフランジ12が配置されている。ハブ3とサブプレー
ト13との間には第3ストッパー16が設けられてい
る。これにより、第3ばね8の圧縮はハブ3とサブプレ
ート13が相対回転可能な範囲(第3ストッパー16に
よる作動角度θ3p,θ3n)に限定されている。ハブ
3とハブフランジ12との間には第1ストッパー17が
設けられている。これにより、第1ばね9の圧縮はハブ
3とハブフランジ12が相対回転可能な範囲(第1スト
ッパー17における作動角度範囲内(θ2p−θ1p,
θ2n−θ1n))に限定されている。ハブフランジ1
2と入力回転体2との間には第2ストッパー19が設け
られている。これにより、第2ばね10の圧縮はハブフ
ランジ12と入力回転体2が相対回転可能な範囲(第2
ストッパー19における作動角度範囲(θ4p,θ4
n)に限定されている。
パー機構4の機械回路図を示すこの機械回路図は、ダン
パー機構4の各部品を模式的に表現している。また、こ
の機械回路図は入力回転体2に対してハブ3をR2側に
捩った状態で各部品の関係や動作を説明するための図で
ある。すなわち、捩り特性正側範囲(ハブ3が入力回転
体2に対して初期中立位置からR2側に捩れ、入力回転
体2がハブ3に対して初期中立位置からR1側に捩れて
いる範囲)での動作を説明するために用いられる。ハブ
3と入力回転体2との間にはハブ3側から第3ばね8,
第1ばね9,第2ばね10が直列に配置されている。ま
た、第3ばね8と第1ばね9との間にはサブプレート1
3が配置され、第1ばね9と第2ばね10との間にはハ
ブフランジ12が配置されている。ハブ3とサブプレー
ト13との間には第3ストッパー16が設けられてい
る。これにより、第3ばね8の圧縮はハブ3とサブプレ
ート13が相対回転可能な範囲(第3ストッパー16に
よる作動角度θ3p,θ3n)に限定されている。ハブ
3とハブフランジ12との間には第1ストッパー17が
設けられている。これにより、第1ばね9の圧縮はハブ
3とハブフランジ12が相対回転可能な範囲(第1スト
ッパー17における作動角度範囲内(θ2p−θ1p,
θ2n−θ1n))に限定されている。ハブフランジ1
2と入力回転体2との間には第2ストッパー19が設け
られている。これにより、第2ばね10の圧縮はハブフ
ランジ12と入力回転体2が相対回転可能な範囲(第2
ストッパー19における作動角度範囲(θ4p,θ4
n)に限定されている。
【0041】このダンパー機構4において、第3ばね8
は第1ばね9や第2ばね10に比べて剛性が極端に低
い。このため、捩り角度の初期段階では第3ばね8のみ
が圧縮され第1ばね9や第2ばね10はほとんど圧縮さ
れない。また、第2ばね10は第1ばね9に比べて個数
が多く全体として発生する荷重が大きくなっている。ま
た、第2ばね10は初期状態で入力回転体2とハブフラ
ンジ12との間で圧縮された状態となっている。すなわ
ち第2ばね10はイニシャル荷重を発生しており、この
ため第1ばね9の圧縮時に第1ばね9での発生トルクが
第2ばね10のイニシャルトルクに打ち勝つまでは第1
ばね9のみが圧縮されることになる。
は第1ばね9や第2ばね10に比べて剛性が極端に低
い。このため、捩り角度の初期段階では第3ばね8のみ
が圧縮され第1ばね9や第2ばね10はほとんど圧縮さ
れない。また、第2ばね10は第1ばね9に比べて個数
が多く全体として発生する荷重が大きくなっている。ま
た、第2ばね10は初期状態で入力回転体2とハブフラ
ンジ12との間で圧縮された状態となっている。すなわ
ち第2ばね10はイニシャル荷重を発生しており、この
ため第1ばね9の圧縮時に第1ばね9での発生トルクが
第2ばね10のイニシャルトルクに打ち勝つまでは第1
ばね9のみが圧縮されることになる。
【0042】次に、図18〜図22までの機械回路図、
図23〜図28の概略動作図、及び図29の捩り特性線
図を用いてクラッチディスク組立体1のダンパー機構4
の動作を説明する。ここでの動作は、図29の捩り特性
線図においてハブ3を入力回転体2に対してR2側に捩
った時の動作として説明する。すわなち、図29におい
て初期中立状態の捩じり角度aから最大捩り角度である
捩じり角度hまで捩っていく動作である。図29左側の
負側範囲でも同様の動作をするため、負側領域の説明は
省略する。なお、図29に記載された各数値は本発明の
一実施例を示すものであり、これらの数値に本発明は限
定されない。
図23〜図28の概略動作図、及び図29の捩り特性線
図を用いてクラッチディスク組立体1のダンパー機構4
の動作を説明する。ここでの動作は、図29の捩り特性
線図においてハブ3を入力回転体2に対してR2側に捩
った時の動作として説明する。すわなち、図29におい
て初期中立状態の捩じり角度aから最大捩り角度である
捩じり角度hまで捩っていく動作である。図29左側の
負側範囲でも同様の動作をするため、負側領域の説明は
省略する。なお、図29に記載された各数値は本発明の
一実施例を示すものであり、これらの数値に本発明は限
定されない。
【0043】また、本発明の特性は実践で表し、従来の
特性を一点鎖線で表している。従来の特性では2段目及
び3段目の剛性が高く捩じり角度を十分に広げることが
できないことが分かる。それに対して本願発明の捩じり
特性では2段目及び3段目の剛性を低くすることで全体
の捩じり角度を広くしている。 (1)捩じり角度a〜b ・トルク伝達経路は、入力回転体2、第2ばね10、ハ
ブフランジ12、第1ばね9、1段目ダンパー94、ハ
ブ3の順番である。すなわち、1段目ダンパー94に
は、ハブフランジ12から第1ばね9及びばねシート6
6からトルクが入力される。 ・第3ばね8のみが回転方向に圧縮される。その理由は
第1ばね9は第3ばね8と直列に配置されているが、第
1ばね9の剛性は第3ばね8の剛性より大幅に高いから
である。 ・第2摩擦発生機構108のみで滑りが生じる。 ・具体的な動作を説明する。捩じり角度aに対応する図
18の状態から入力回転体2に対してハブ3をR2側に
捩っていく。捩り角度bに達するまでは、1段目ダンパ
ー94のみが機能し低剛性の特性が得られる。このと
き、第2摩擦機構108において低ヒステリシストルク
が発生する。捩り角度角度bに達すると、第3ストッパ
ー16において外周歯83が内周歯59に当接する。こ
のため、捩じり角度b以降は1段目ダンパー94の第3
ばね8はそれ以上圧縮されない。図19及び図23が捩
じり角度bにおける各部材の関係を示している。このと
き、第1ストッパー17においては外周歯83とそのR
2側の内周歯51との間にはθ2p−θ1pの大きさの
円周方向角度隙間が形成されている。図19に示すよう
に、これ以降の動作においてハブ3,サブプレート13,
第3ばね8等は一体の部材として動作する。したがって
ハブ3,第3ばね8,サブプレート13を一体の部材とし
て以降の説明では出力回転ハブ110とする。 (2)捩じり角度b〜d ・トルク伝達経路は、入力回転体2、第2ばね10、ハ
ブフランジ12、第1ばね9、サブプレート13、ハブ
3の順番である。 ・第1ばね9のみが圧縮される。第2ばね10が圧縮さ
れないのは、第2ばね10はイニシャル荷重を付与され
ているためである。 ・第1摩擦機構107,第2摩擦機構108で滑りが生
じる。 ・以下具体的に説明する。捩じり角度bを超えると、サ
ブプレート13とハブフランジ12との間で第1ばね9
が圧縮される。このため、捩じり角度cでは2個の第1
ばね9による捩り剛性K1が得られる。このときの状態
を図24に示す。このとき、入力プレート95のR2側
の係合爪98はR2側のばねシート66からR2側に離
れていき、R1側の係合爪98はR1側のばねシート6
6にR2側に追従していく。ここでR1側のばねシート
66は半径方向外側の移動量の方が半径方向内側の移動
量より大きいため、係合部78と係合爪98の係合部分
において回動する。なお、このとき圧縮部18とばねシ
ート66との間における隙間の円周方向角度θ3pの大
きさは変化していない。捩じり角度dに達すると第1ス
トッパー17において外周歯83が内周歯51に当接す
る。このときの状態を図20及び図25に示す。これ以
降はハブフランジ12は出力回転ハブ110と一体回転
するため、第1ばね9の圧縮は進まない。すなわち捩じ
り角度d以降は第1ばね9はハブフランジ12とサブプ
レート13との間で圧縮された状態を維持する。圧縮状
態で第1ばね9が発生している捩りトルクの大きさをT
1とする。
特性を一点鎖線で表している。従来の特性では2段目及
び3段目の剛性が高く捩じり角度を十分に広げることが
できないことが分かる。それに対して本願発明の捩じり
特性では2段目及び3段目の剛性を低くすることで全体
の捩じり角度を広くしている。 (1)捩じり角度a〜b ・トルク伝達経路は、入力回転体2、第2ばね10、ハ
ブフランジ12、第1ばね9、1段目ダンパー94、ハ
ブ3の順番である。すなわち、1段目ダンパー94に
は、ハブフランジ12から第1ばね9及びばねシート6
6からトルクが入力される。 ・第3ばね8のみが回転方向に圧縮される。その理由は
第1ばね9は第3ばね8と直列に配置されているが、第
1ばね9の剛性は第3ばね8の剛性より大幅に高いから
である。 ・第2摩擦発生機構108のみで滑りが生じる。 ・具体的な動作を説明する。捩じり角度aに対応する図
18の状態から入力回転体2に対してハブ3をR2側に
捩っていく。捩り角度bに達するまでは、1段目ダンパ
ー94のみが機能し低剛性の特性が得られる。このと
き、第2摩擦機構108において低ヒステリシストルク
が発生する。捩り角度角度bに達すると、第3ストッパ
ー16において外周歯83が内周歯59に当接する。こ
のため、捩じり角度b以降は1段目ダンパー94の第3
ばね8はそれ以上圧縮されない。図19及び図23が捩
じり角度bにおける各部材の関係を示している。このと
き、第1ストッパー17においては外周歯83とそのR
2側の内周歯51との間にはθ2p−θ1pの大きさの
円周方向角度隙間が形成されている。図19に示すよう
に、これ以降の動作においてハブ3,サブプレート13,
第3ばね8等は一体の部材として動作する。したがって
ハブ3,第3ばね8,サブプレート13を一体の部材とし
て以降の説明では出力回転ハブ110とする。 (2)捩じり角度b〜d ・トルク伝達経路は、入力回転体2、第2ばね10、ハ
ブフランジ12、第1ばね9、サブプレート13、ハブ
3の順番である。 ・第1ばね9のみが圧縮される。第2ばね10が圧縮さ
れないのは、第2ばね10はイニシャル荷重を付与され
ているためである。 ・第1摩擦機構107,第2摩擦機構108で滑りが生
じる。 ・以下具体的に説明する。捩じり角度bを超えると、サ
ブプレート13とハブフランジ12との間で第1ばね9
が圧縮される。このため、捩じり角度cでは2個の第1
ばね9による捩り剛性K1が得られる。このときの状態
を図24に示す。このとき、入力プレート95のR2側
の係合爪98はR2側のばねシート66からR2側に離
れていき、R1側の係合爪98はR1側のばねシート6
6にR2側に追従していく。ここでR1側のばねシート
66は半径方向外側の移動量の方が半径方向内側の移動
量より大きいため、係合部78と係合爪98の係合部分
において回動する。なお、このとき圧縮部18とばねシ
ート66との間における隙間の円周方向角度θ3pの大
きさは変化していない。捩じり角度dに達すると第1ス
トッパー17において外周歯83が内周歯51に当接す
る。このときの状態を図20及び図25に示す。これ以
降はハブフランジ12は出力回転ハブ110と一体回転
するため、第1ばね9の圧縮は進まない。すなわち捩じ
り角度d以降は第1ばね9はハブフランジ12とサブプ
レート13との間で圧縮された状態を維持する。圧縮状
態で第1ばね9が発生している捩りトルクの大きさをT
1とする。
【0044】以上の結果、サブプレート13はハブフラ
ンジ12に対してR2側にθ2p−θ1pだけねじれ、
以後はその状態でハブフランジ12とともに回転する。
サブプレート13の位置は図10において2点鎖線で表
現している。サブプレート13の円周方向縁64はハブ
フランジ12の第2縁53と重なり、第2縁53がスト
ップピン30に当接する際に同時にストップピン30に
当接するようになっている。また、サブプレート13の
円周方向縁64は第2窓孔46や第2ばね10に干渉し
ないようになっている。
ンジ12に対してR2側にθ2p−θ1pだけねじれ、
以後はその状態でハブフランジ12とともに回転する。
サブプレート13の位置は図10において2点鎖線で表
現している。サブプレート13の円周方向縁64はハブ
フランジ12の第2縁53と重なり、第2縁53がスト
ップピン30に当接する際に同時にストップピン30に
当接するようになっている。また、サブプレート13の
円周方向縁64は第2窓孔46や第2ばね10に干渉し
ないようになっている。
【0045】以上に述べたように、第1ばね9はその発
生荷重が第2ばね10のイニシャル荷重に打ち勝つまで
に、第1ストッパー17によって圧縮進行を停止され
る。この結果捩じり角度b〜dまでの領域では第2ばね
10の圧縮が開始されない。 (3)捩じり角度d〜f ・トルク伝達経路は、入力回転体2、第2ばね10、ハ
ブフランジ12、ハブ3の順番である。 ・第2ばね10のみが圧縮される。 ・第1摩擦機構107,第2摩擦機構108で滑りが生
じる。 ・具体的な動作について説明する。捩り角度dを超える
と第2ばね10はハブフランジ12とクラッチプレート
21及びリテーニングプレート22との間で圧縮され
る。具体的には、R1側の円周方向支持部46aとR2
側の円周方向支持部50との間で圧縮されていく。これ
により、捩じり角度eでは4個の第2ばね10による捩
り剛性K2が得られる。剛性K2は剛性K1より高い。
このときの状態を図27に示す。捩り角度fに達すると
圧縮部18がばねシート66に当接する。言い換えると
入力回転体2が第1ばね9に係合する。具体的には、R
2側のばねシート66がR1側の円周方向支持部34に
当接する。この瞬間に、第1ばね9の捩りトルクT1が
サブプレート13と入力回転体2に作用する。このた
め、捩り角度fにおいてトルクがT1分急激に大きくな
る。図21及び図27が捩り角度fに対応している。こ
のとき、図21に示すように、第2ストッパー19にお
いてはR1側の第2縁53とストップピン30との間に
θ4p−θ3pの大きさの円周方向角度隙間が形成され
ている。 (4)捩じり角度f〜h ・トルク伝達経路は、入力回転体2とハブ3との間で、
第2ばね10及びハブフランジ12の第1経路と、第1
ばね9及びサブプレート13の第2経路とからなる。こ
こでは、捩じりトルクがハブフランジ12とサブプレー
ト13に分担されるため、ハブフランジ12の強度をあ
まり高くする必要がない。具体的には、ハブフランジ1
2はハブ3と係合する内周部に特別な軸方向肉厚部を設
ける必要がなく、全体的に平坦な形状になっている。こ
れによって、重量軽減やダンパー機構の内周部の軸方向
短縮化が実現される。 ・第2ばね10と第1ばね9が並列に圧縮される。 ・第1摩擦機構107,第2摩擦機構108で滑りが生
じる。 ・具体的な動作について説明する。捩り角度fを超える
と、第1ばね9はサブプレート13と入力回転体2との
間で圧縮され、第2ばね10はハブフランジ12と入力
回転体2との間で圧縮される。すなわち第1ばね9と第
2ばね10は入力回転体2とハブ3との間で並列に圧縮
される。このため、捩り角度gではK1+K2の捩り剛
性が得られる。このときの状態を図28に示す。捩り角
度hに達すると、第2縁53がストップピン30に当接
し、ハブフランジ12と入力回転体2が相対回転を停止
する。このときの状態を図22に示す。
生荷重が第2ばね10のイニシャル荷重に打ち勝つまで
に、第1ストッパー17によって圧縮進行を停止され
る。この結果捩じり角度b〜dまでの領域では第2ばね
10の圧縮が開始されない。 (3)捩じり角度d〜f ・トルク伝達経路は、入力回転体2、第2ばね10、ハ
ブフランジ12、ハブ3の順番である。 ・第2ばね10のみが圧縮される。 ・第1摩擦機構107,第2摩擦機構108で滑りが生
じる。 ・具体的な動作について説明する。捩り角度dを超える
と第2ばね10はハブフランジ12とクラッチプレート
21及びリテーニングプレート22との間で圧縮され
る。具体的には、R1側の円周方向支持部46aとR2
側の円周方向支持部50との間で圧縮されていく。これ
により、捩じり角度eでは4個の第2ばね10による捩
り剛性K2が得られる。剛性K2は剛性K1より高い。
このときの状態を図27に示す。捩り角度fに達すると
圧縮部18がばねシート66に当接する。言い換えると
入力回転体2が第1ばね9に係合する。具体的には、R
2側のばねシート66がR1側の円周方向支持部34に
当接する。この瞬間に、第1ばね9の捩りトルクT1が
サブプレート13と入力回転体2に作用する。このた
め、捩り角度fにおいてトルクがT1分急激に大きくな
る。図21及び図27が捩り角度fに対応している。こ
のとき、図21に示すように、第2ストッパー19にお
いてはR1側の第2縁53とストップピン30との間に
θ4p−θ3pの大きさの円周方向角度隙間が形成され
ている。 (4)捩じり角度f〜h ・トルク伝達経路は、入力回転体2とハブ3との間で、
第2ばね10及びハブフランジ12の第1経路と、第1
ばね9及びサブプレート13の第2経路とからなる。こ
こでは、捩じりトルクがハブフランジ12とサブプレー
ト13に分担されるため、ハブフランジ12の強度をあ
まり高くする必要がない。具体的には、ハブフランジ1
2はハブ3と係合する内周部に特別な軸方向肉厚部を設
ける必要がなく、全体的に平坦な形状になっている。こ
れによって、重量軽減やダンパー機構の内周部の軸方向
短縮化が実現される。 ・第2ばね10と第1ばね9が並列に圧縮される。 ・第1摩擦機構107,第2摩擦機構108で滑りが生
じる。 ・具体的な動作について説明する。捩り角度fを超える
と、第1ばね9はサブプレート13と入力回転体2との
間で圧縮され、第2ばね10はハブフランジ12と入力
回転体2との間で圧縮される。すなわち第1ばね9と第
2ばね10は入力回転体2とハブ3との間で並列に圧縮
される。このため、捩り角度gではK1+K2の捩り剛
性が得られる。このときの状態を図28に示す。捩り角
度hに達すると、第2縁53がストップピン30に当接
し、ハブフランジ12と入力回転体2が相対回転を停止
する。このときの状態を図22に示す。
【0046】なお、本実施形態では、ハブフランジ12
の第2縁53とともにサブプレート13の円周方向縁6
4もストップピン30に当接する。すなわち、ストッパ
ートルクはハブフランジ12とサブプレート13の両方
によって分担される。このことも、ハブフランジ12の
強度をあまり高くする必要がないことを意味する。第1
ばね9の圧縮動作について詳細に説明する。第1ばね9
は、R1側の円周方向支持部61とR2側の円周方向支
持部34との間で圧縮されていく。R1側のばねシート
66はプレート21,22に対してR2側に移動する。
このとき、図9の2点鎖線で示すように、ばねシート6
6の係合部78は第2孔37をR2側に移動していく。
このとき、入力プレート95のR2側の係合爪98はR
2側のばねシート66からR2側にさらに離れていき、
R1側の係合爪98はR1側のばねシート66にR2側
に追従していく。ここでR1側のばねシート66は半径
方向外側の移動量の方が半径方向内側の移動量より大き
いため、係合部78と係合爪98の係合部分において回
動する。 〔第2ストッパー19の有利な点〕この実施形態では、
第2ばね10を第1ばね9が作動する領域で作動させな
いようにしたため、第2ストッパー19においてストッ
プピン39と切り欠き54の第2縁53との間の隙間
(円周方向角度θ4p,θ4n)は小さくなっているの
にも関わらず、剛性K1からなる低剛性領域を十分に広
く確保できる。この結果、ハブフランジ12において切
り欠き54の円周方向角度が広くならず、窓孔45,4
6を広角化できる。 〔ばねシート66の機能〕 (1)ばねシート66は第1ばね9の円周方向両端を支
持するための部材である。 (2)ばねシート66はクラッチプレート21及びリテ
ーニングプレート22の円周方向支持部34との間に所
定の隙間を確保し、捩りトルクが大きくなった段階(捩
り角度fを超えた領域)で一方のばねシート66はクラ
ッチプレート21及びリテーニングプレート22の円周
方向支持部34に支持される。 (3)ばねシート66はハブフランジ12やサブプレー
ト13から1段目ダンパー94に対してトルクを入力す
る部材として機能している。特に、ばねシート66はリ
テーニングプレートの軸方向外側において1段目ダンパ
ー94と係合する係合部78を有しているため、1段目
ダンパー94をリテーニングプレート22の軸方向外側
に配置することが可能となっている。このため、リテー
ニングプレート22の内周側の構造が簡単になってい
る。また、ばねシート66と1段目ダンパー94の係合
は、係合部78に対して入力プレート95の爪部98を
軸方向片側からはめるだけでよい簡単な構造になってい
る。
の第2縁53とともにサブプレート13の円周方向縁6
4もストップピン30に当接する。すなわち、ストッパ
ートルクはハブフランジ12とサブプレート13の両方
によって分担される。このことも、ハブフランジ12の
強度をあまり高くする必要がないことを意味する。第1
ばね9の圧縮動作について詳細に説明する。第1ばね9
は、R1側の円周方向支持部61とR2側の円周方向支
持部34との間で圧縮されていく。R1側のばねシート
66はプレート21,22に対してR2側に移動する。
このとき、図9の2点鎖線で示すように、ばねシート6
6の係合部78は第2孔37をR2側に移動していく。
このとき、入力プレート95のR2側の係合爪98はR
2側のばねシート66からR2側にさらに離れていき、
R1側の係合爪98はR1側のばねシート66にR2側
に追従していく。ここでR1側のばねシート66は半径
方向外側の移動量の方が半径方向内側の移動量より大き
いため、係合部78と係合爪98の係合部分において回
動する。 〔第2ストッパー19の有利な点〕この実施形態では、
第2ばね10を第1ばね9が作動する領域で作動させな
いようにしたため、第2ストッパー19においてストッ
プピン39と切り欠き54の第2縁53との間の隙間
(円周方向角度θ4p,θ4n)は小さくなっているの
にも関わらず、剛性K1からなる低剛性領域を十分に広
く確保できる。この結果、ハブフランジ12において切
り欠き54の円周方向角度が広くならず、窓孔45,4
6を広角化できる。 〔ばねシート66の機能〕 (1)ばねシート66は第1ばね9の円周方向両端を支
持するための部材である。 (2)ばねシート66はクラッチプレート21及びリテ
ーニングプレート22の円周方向支持部34との間に所
定の隙間を確保し、捩りトルクが大きくなった段階(捩
り角度fを超えた領域)で一方のばねシート66はクラ
ッチプレート21及びリテーニングプレート22の円周
方向支持部34に支持される。 (3)ばねシート66はハブフランジ12やサブプレー
ト13から1段目ダンパー94に対してトルクを入力す
る部材として機能している。特に、ばねシート66はリ
テーニングプレートの軸方向外側において1段目ダンパ
ー94と係合する係合部78を有しているため、1段目
ダンパー94をリテーニングプレート22の軸方向外側
に配置することが可能となっている。このため、リテー
ニングプレート22の内周側の構造が簡単になってい
る。また、ばねシート66と1段目ダンパー94の係合
は、係合部78に対して入力プレート95の爪部98を
軸方向片側からはめるだけでよい簡単な構造になってい
る。
【0047】なお、1段目ダンパー94へのトルク入力
は第1ばね9及びばねシート66を介して行われるが、
第1ばね9は第3ばね8より剛性が十分に高いため、1
段目作動時に第1ばね9が作動する不具合は生じない。
さらに、係合部78との干渉を避けるため、軸方向覆い
部31には第2孔37が設けられている。言い換える
と、第2孔37は円周方向に所定角度まで延びて形成さ
れ、係合部78の円周方向移動を許容している。 〔第2ばね10の円周方向圧縮による効果〕第2ばね1
0がセット状態で回転方向に圧縮されているため、第2
ばね10を収容するための第2窓孔46,第2窓部29
の円周方向角度を小さく設定できる。このことは、他の
窓孔や窓部をの広角度化や窓孔等の個数の増加等がで
き、広捩じり化・低剛性化の実現につながる。第2実施形態 図30の機械回路図に示すクラッチディスク組立体20
1のダンパー機構204は、前記第1実施形態における
クラッチディスク組立体1において、1段目ダンパー9
4を設けていない構造に相当する。そのような構造は、
前記実施形態において例えばサブプレートをハブに対し
て円周方向に隙間無く係合させることでサブプレートを
ハブの一部として機能させることで実現できる。
は第1ばね9及びばねシート66を介して行われるが、
第1ばね9は第3ばね8より剛性が十分に高いため、1
段目作動時に第1ばね9が作動する不具合は生じない。
さらに、係合部78との干渉を避けるため、軸方向覆い
部31には第2孔37が設けられている。言い換える
と、第2孔37は円周方向に所定角度まで延びて形成さ
れ、係合部78の円周方向移動を許容している。 〔第2ばね10の円周方向圧縮による効果〕第2ばね1
0がセット状態で回転方向に圧縮されているため、第2
ばね10を収容するための第2窓孔46,第2窓部29
の円周方向角度を小さく設定できる。このことは、他の
窓孔や窓部をの広角度化や窓孔等の個数の増加等がで
き、広捩じり化・低剛性化の実現につながる。第2実施形態 図30の機械回路図に示すクラッチディスク組立体20
1のダンパー機構204は、前記第1実施形態における
クラッチディスク組立体1において、1段目ダンパー9
4を設けていない構造に相当する。そのような構造は、
前記実施形態において例えばサブプレートをハブに対し
て円周方向に隙間無く係合させることでサブプレートを
ハブの一部として機能させることで実現できる。
【0048】ダンパー機構204においては、入力回転
体202と出力回転ハブ203との間に第1ばね209
と第2ばね210が直列に配置されている。第1ばね2
09と第2ばね210との間にはハブフランジ212が
配置されている。出力回転ハブ203とハブフランジ2
12との間には第1ストッパー217が設けられてい
る。ハブフランジ212と入力回転体202との間には
第2ストッパー219が設けられている。また、入力回
転体202には圧縮部218が設けられている。
体202と出力回転ハブ203との間に第1ばね209
と第2ばね210が直列に配置されている。第1ばね2
09と第2ばね210との間にはハブフランジ212が
配置されている。出力回転ハブ203とハブフランジ2
12との間には第1ストッパー217が設けられてい
る。ハブフランジ212と入力回転体202との間には
第2ストッパー219が設けられている。また、入力回
転体202には圧縮部218が設けられている。
【0049】次に、図30〜図33までの機械回路図と
図34の捩り特性線図を用いてこのダンパー機構204
の動作について説明する。図34は、出力回転ハブ20
3を入力回転体202に対してR2側(回転方向と反対
側)に捩ったとき特性すなわち捩り特性の正側領域特性
を示している。捩り角度の小さな領域では第1ばね20
9のみが圧縮され、剛性K1が得られる。このときに第
2ばね210が圧縮されないのは、第2ばね210が初
期セット状態で予め圧縮されており、イニシャル荷重を
発生しているからである。捩り角度dに達すると、第1
ストッパー217において当接が生じる。このときの状
態を図31に示す。これ以降は出力回転ハブ203とハ
ブフランジ212は一体回転する。すなわち第1ばね2
09は出力回転ハブ203とハブフランジ212との間
で挟まれて両者に荷重をを与えた状態を保ちつつ両者と
一体回転する。このとき、第1ばね209が発生してい
るトルクを捩りトルクT1とする。
図34の捩り特性線図を用いてこのダンパー機構204
の動作について説明する。図34は、出力回転ハブ20
3を入力回転体202に対してR2側(回転方向と反対
側)に捩ったとき特性すなわち捩り特性の正側領域特性
を示している。捩り角度の小さな領域では第1ばね20
9のみが圧縮され、剛性K1が得られる。このときに第
2ばね210が圧縮されないのは、第2ばね210が初
期セット状態で予め圧縮されており、イニシャル荷重を
発生しているからである。捩り角度dに達すると、第1
ストッパー217において当接が生じる。このときの状
態を図31に示す。これ以降は出力回転ハブ203とハ
ブフランジ212は一体回転する。すなわち第1ばね2
09は出力回転ハブ203とハブフランジ212との間
で挟まれて両者に荷重をを与えた状態を保ちつつ両者と
一体回転する。このとき、第1ばね209が発生してい
るトルクを捩りトルクT1とする。
【0050】捩り角度dを超えると、第2ばね210が
ハブフランジ212と入力回転体202との間で圧縮さ
れ、剛性K2が得られる。やがて捩り角度fに達する
と、入力回転体202のR2側の圧縮部218がR2側
のばねシート266に当接する。それ以降は、第1ばね
209は出力回転ハブ203と入力回転体202との間
で圧縮され、第2ばね210はハブフランジ212と入
力回転体202との間で圧縮される。すなわち、第1ば
ね209と第2ばね210が出力回転ハブ203と入力
回転体202との間で並列に圧縮され、剛性K1+K2
が得られる。なお、捩り角度fでは、圧縮状態の第1ば
ね209が発生していた捩りトルクT1分だけ捩りトル
クが急激に大きくなる。
ハブフランジ212と入力回転体202との間で圧縮さ
れ、剛性K2が得られる。やがて捩り角度fに達する
と、入力回転体202のR2側の圧縮部218がR2側
のばねシート266に当接する。それ以降は、第1ばね
209は出力回転ハブ203と入力回転体202との間
で圧縮され、第2ばね210はハブフランジ212と入
力回転体202との間で圧縮される。すなわち、第1ば
ね209と第2ばね210が出力回転ハブ203と入力
回転体202との間で並列に圧縮され、剛性K1+K2
が得られる。なお、捩り角度fでは、圧縮状態の第1ば
ね209が発生していた捩りトルクT1分だけ捩りトル
クが急激に大きくなる。
【0051】捩り角度hに達すると第2ストッパー21
9において当接が生じ、出力回転ハブ203と入力回転
体202との相対回転が停止する。この状態を図33に
示す。以上の特性では、第2ばね210は、イニシャル
荷重付与により、第1ばね209と直列配置にも関わら
ず、捩り角度の小さな領域では作用しない。このため、
第2ストッパー219の作動角の大きさを小さくでき
る。具体的には、ストッパーピンとハブフランジの切欠
きとの間の角度を小さくできる。このことはハブフラン
ジ212においてばねスペースを広く確保でき、窓孔の
数や回転方向長さを増やすことが可能なことを意味す
る。 〔第2ばねにイニシャル荷重を付与していない場合の特
性〕次に、本発明とは異なる構造として、図35の捩り
特性線図を用いて第1ばねにイニシャル荷重を付与して
いない場合の特性を説明する。ここでは、本発明と同様
の構造によって前記捩り特性と同等の特性を得るように
している。第1ばねにイニシャル荷重を付与していない
場合は、捩り角度0の時から第1ばねと第2ばねは共に
直列に圧縮される。このため、第2ばねの剛性K1は図
34の第1ばね209の剛性K1より大きく設定されて
いる。捩り角度の小さな領域では剛性1/K1+1/K
2が得られる。捩り角度が大きくなり、第1ストッパー
において当接が生じると、それ以降は図34と同様に剛
性K2、剛性K1+K2が得られる。
9において当接が生じ、出力回転ハブ203と入力回転
体202との相対回転が停止する。この状態を図33に
示す。以上の特性では、第2ばね210は、イニシャル
荷重付与により、第1ばね209と直列配置にも関わら
ず、捩り角度の小さな領域では作用しない。このため、
第2ストッパー219の作動角の大きさを小さくでき
る。具体的には、ストッパーピンとハブフランジの切欠
きとの間の角度を小さくできる。このことはハブフラン
ジ212においてばねスペースを広く確保でき、窓孔の
数や回転方向長さを増やすことが可能なことを意味す
る。 〔第2ばねにイニシャル荷重を付与していない場合の特
性〕次に、本発明とは異なる構造として、図35の捩り
特性線図を用いて第1ばねにイニシャル荷重を付与して
いない場合の特性を説明する。ここでは、本発明と同様
の構造によって前記捩り特性と同等の特性を得るように
している。第1ばねにイニシャル荷重を付与していない
場合は、捩り角度0の時から第1ばねと第2ばねは共に
直列に圧縮される。このため、第2ばねの剛性K1は図
34の第1ばね209の剛性K1より大きく設定されて
いる。捩り角度の小さな領域では剛性1/K1+1/K
2が得られる。捩り角度が大きくなり、第1ストッパー
において当接が生じると、それ以降は図34と同様に剛
性K2、剛性K1+K2が得られる。
【0052】図35において第1ストッパーの作動角度
を図34のそれと同じに設定するためには、図34の特
性に比べて、第1ストッパーの作動角を小さくし、第2
ストッパーの作動角を大きくする必要がある。具体的に
は、図34及び図35に示すように、θAp´がθAp
より小さくなり、θCp´がθCpより大きくなる。な
ぜなら、図35においてθAp´及びθCpがθAp及
びθCpとそれぞれ同じであると、実際に第1ストッパ
ーにおいて当接が生じる捩り角度が大きくなってしま
う。つまり、剛性K1領域が広くなり剛性K2領域が狭
くなる。
を図34のそれと同じに設定するためには、図34の特
性に比べて、第1ストッパーの作動角を小さくし、第2
ストッパーの作動角を大きくする必要がある。具体的に
は、図34及び図35に示すように、θAp´がθAp
より小さくなり、θCp´がθCpより大きくなる。な
ぜなら、図35においてθAp´及びθCpがθAp及
びθCpとそれぞれ同じであると、実際に第1ストッパ
ーにおいて当接が生じる捩り角度が大きくなってしま
う。つまり、剛性K1領域が広くなり剛性K2領域が狭
くなる。
【0053】図34の本発明の構成では、図35の例に
比べて、第2ストッパーの作動角度は大きくできるもの
の、第1ストッパーの作動角度は小さくなる。しかし、
第1ストッパーはハブとハブフランジ内周部との複数の
歯によって形成されているため、ばねの収容等に悪影響
を及ぼしにくく、また加工も容易である。 〔他の実施形態〕本発明に係るダンパー機構及びダンパ
ーディスク組立体はクラッチディスク組立体以外にも適
用可能である。例えば、2つのフライホイールを回転方
向に弾性的に連結するダンパーや、トルクコンバータの
ロックアップダンパー等に本発明を適用できる。
比べて、第2ストッパーの作動角度は大きくできるもの
の、第1ストッパーの作動角度は小さくなる。しかし、
第1ストッパーはハブとハブフランジ内周部との複数の
歯によって形成されているため、ばねの収容等に悪影響
を及ぼしにくく、また加工も容易である。 〔他の実施形態〕本発明に係るダンパー機構及びダンパ
ーディスク組立体はクラッチディスク組立体以外にも適
用可能である。例えば、2つのフライホイールを回転方
向に弾性的に連結するダンパーや、トルクコンバータの
ロックアップダンパー等に本発明を適用できる。
【0054】
【発明の効果】本発明に係るダンパーディスク組立体で
は、ダンパーの第2部材がスプリングシートに係合して
いるため、第2部材の構造が簡単になる。
は、ダンパーの第2部材がスプリングシートに係合して
いるため、第2部材の構造が簡単になる。
【図1】本発明の第1実施形態におけるクラッチディス
ク組立体の縦断面概略図。
ク組立体の縦断面概略図。
【図2】一部を取り去った状態でのクラッチディスク組
立体の平面図。
立体の平面図。
【図3】図1の部分拡大図。
【図4】図1の部分拡大図。
【図5】クラッチディスク組立体の部分縦断面概略図。
【図6】図5の部分拡大図。
【図7】図4の部分拡大図。
【図8】図2の部分拡大図。
【図9】窓孔とばねシートとの関係を示すための部分平
面図。
面図。
【図10】図2の部分拡大図。
【図11】ハブフランジの平面図。
【図12】サブプレートの平面図。
【図13】ハブとサブプレート及びハブフランジとの関
係を示す部分平面図。
係を示す部分平面図。
【図14】ばねシートの平面図。
【図15】ばねシートの平面図。
【図16】ばねシートの背面図。
【図17】ばねシートの平面図。
【図18】第1実施形態におけるダンパー機構の機械回
路図。
路図。
【図19】第1実施形態におけるダンパー機構の機械回
路図。
路図。
【図20】第1実施形態におけるダンパー機構の機械回
路図。
路図。
【図21】第1実施形態におけるダンパー機構の機械回
路図。
路図。
【図22】第1実施形態におけるダンパー機構の機械回
路図。
路図。
【図23】ダンパー機構の動作を模式的に表すための
図。
図。
【図24】ダンパー機構の動作を模式的に表すための
図。
図。
【図25】ダンパー機構の動作を模式的に表すための
図。
図。
【図26】ダンパー機構の動作を模式的に表すための
図。
図。
【図27】ダンパー機構の動作を模式的に表すための
図。
図。
【図28】ダンパー機構の動作を模式的に表すための
図。
図。
【図29】第1実施形態のクラッチディスク組立体の捩
り特性線図。
り特性線図。
【図30】第2実施形態におけるダンパー機構の機械回
路図。
路図。
【図31】第2実施形態におけるダンパー機構の機械回
路図。
路図。
【図32】第2実施形態におけるダンパー機構の機械回
路図。
路図。
【図33】第2実施形態におけるダンパー機構の機械回
路図。
路図。
【図34】第2実施形態のおけるダンパー機構の捩り特
性線図。
性線図。
【図35】本発明と同様の構造でイニシャル荷重を付与
せずに同様の特性を得るための構造による捩り特性線
図。
せずに同様の特性を得るための構造による捩り特性線
図。
【図36】1段目ダンパーをクラッチディスク組立体本
体から取り外した図。
体から取り外した図。
1 クラッチディスク組立体(ダンパーディスク組立
体) 2 入力回転体(1対の入力円板状部材) 3 ハブ 4 ダンパー機構 8 第3ばね(第2弾性体,第3ばね) 9 第1ばね(第1弾性体,第1ばね) 10 第2ばね(第2ばね) 12 ハブフランジ(円板状部材,第1円板状部材) 13 サブプレート(円板状部材,第2円板状部材) 16 第3ストッパー部 17 第1ストッパー部 18 圧縮部 19 第2ストッパー部 37 第2孔 45 第1窓孔 46 第2窓孔 66 スプリングシート 67 半円柱部 68 シート部 78 係合部 94 1段目ダンパー(ダンパー) 95 入力プレート(第2部材) 96 出力プレート(第1部材) 97 環状部 98 係合爪(当接部) 110 出力回転ハブ
体) 2 入力回転体(1対の入力円板状部材) 3 ハブ 4 ダンパー機構 8 第3ばね(第2弾性体,第3ばね) 9 第1ばね(第1弾性体,第1ばね) 10 第2ばね(第2ばね) 12 ハブフランジ(円板状部材,第1円板状部材) 13 サブプレート(円板状部材,第2円板状部材) 16 第3ストッパー部 17 第1ストッパー部 18 圧縮部 19 第2ストッパー部 37 第2孔 45 第1窓孔 46 第2窓孔 66 スプリングシート 67 半円柱部 68 シート部 78 係合部 94 1段目ダンパー(ダンパー) 95 入力プレート(第2部材) 96 出力プレート(第1部材) 97 環状部 98 係合爪(当接部) 110 出力回転ハブ
Claims (10)
- 【請求項1】回転方向の捩じり振動を吸収・減衰するた
めのダンパーディスク組立体であって、 ハブ(3)と、 前記ハブの外周に相対回転可能に配置され、軸方向に間
隔をあけた状態で互いに固定された1対の入力円板状部
材(21,22)と、 前記ハブの外周かつ前記1対の入力円板状部材の軸方向
間に相対回転可能に配置され、複数の窓部(45,6
0)が形成された円板状部材(12,13)と、 前記複数の窓部に収容され、前記円板状部材と前記1対
の入力円板状部材との間で作用可能な第1弾性体(9)
と、 前記第1弾性体の円周方向両端に配置され前記窓部に支
持される1対のスプリングシート(66)と、 前記ハブと前記円板状部材が相対回転するときに作用す
るダンパーであって、前記ハブに連結された第1部材
(96)と、前記スプリングシートを介して前記第1弾
性体とトルク伝達可能となるように前記スプリングシー
トに係合する第2部材(95)と、前記第1部材と前記
第2部材を回転方向に弾性的に連結し前記第1弾性体よ
り剛性が低い第2弾性体(8)とを有するダンパー(9
4)と、を備えたダンパーディスク組立体。 - 【請求項2】前記スプリングシートは、前記第1弾性体
の円周方向両端を支持するシート部(68)と、前記シ
ート部から軸方向に延び前記第2部材が係合する係合部
(78)とを有している、請求項1に記載のダンパーデ
ィスク組立体。 - 【請求項3】前記係合部は、前記1対の入力円板状部材
の一方に形成された孔(37)内に位置している、請求
項2に記載のダンパーディスク組立体。 - 【請求項4】前記第2部材は前記係合部に対して軸方向
に着脱自在である、請求項2又は3に記載のダンパーデ
ィスク組立体。 - 【請求項5】前記第2部材は、環状部(97)と、環状
部から半径方向外側に延び前記1対のスプリングシート
の各前記係合部に回転方向外側からそれぞれ当接する1
対の当接部(98)とを有している、請求項2〜4のい
ずれかに記載のダンパーディスク組立体。 - 【請求項6】回転方向の捩じり振動を吸収・減衰するた
めのダンパーディスク組立体であって、 ハブ(3)と、 前記ハブの外周に相対回転可能に配置され、軸方向に間
隔をあけた状態で互いに固定された1対の入力円板状部
材(21,22)と、 前記ハブの外周かつ前記1対の入力円板状部材の軸方向
間に相対回転可能に配置され、第1窓孔(45)と第2
窓孔(46)が形成された第1円板状部材(12)と、 前記第1円板状部材の側方に配置された第2円板状部材
(13)と、 前記第1窓孔に収容され、前記第1円板状部材と前記第
2円板状部材が相対回転すると圧縮されるように配置さ
れた第1ばね(9)と、 前記第2窓孔に収容され、前記第1円板状部材と前記1
対の入力円板状部とが相対回転すると圧縮されるように
配置された第2ばね(10)と、 前記第1ばねの円周方向両端に配置され前記第1窓孔に
支持される1対のスプリングシート(66)と、 前記ハブと前記第2円板状部材を回転方向に弾性的に連
結するためのダンパーであって、前記ハブに連結された
第1部材(96)と、前記スプリングシートを介して前
記第1ばねとトルク伝達可能となるように前記スプリン
グシートに係合する第2部材(95)と、前記第1部材
と前記第2部材を回転方向に弾性的に連結し前記第1ば
ねより剛性が低い第3ばね(8)とを有するダンパー
(94)と、を備えたダンパーディスク組立体。 - 【請求項7】前記スプリングシートは、前記第1ばねの
円周方向両端を支持するシート部(68)と、前記シー
ト部から軸方向に延び前記第2部材が係合する係合部
(78)とを有している、請求項6に記載のダンパーデ
ィスク組立体。 - 【請求項8】前記係合部は、前記1対の入力円板状部材
の一方に形成された孔(37)内に位置している、請求
項7に記載のダンパーディスク組立体。 - 【請求項9】前記第2部材は前記係合部に対して軸方向
に着脱自在である、請求項7又は8に記載のダンパーデ
ィスク組立体 - 【請求項10】前記前記第2部材は、環状部と、環状部
から半径方向外側に延び前記1対のスプリングシートの
各前記係合部に回転方向外側からそれぞれ当接する1対
の当接部(98)とを有している、請求項7〜9のいず
れかに記載のダンパーディスク組立体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11166612A JP2000352442A (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | ダンパーディスク組立体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11166612A JP2000352442A (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | ダンパーディスク組立体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000352442A true JP2000352442A (ja) | 2000-12-19 |
Family
ID=15834545
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11166612A Pending JP2000352442A (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | ダンパーディスク組立体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000352442A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012150617A1 (ja) * | 2011-05-02 | 2012-11-08 | トヨタ自動車株式会社 | 捩り振動減衰装置 |
| CN113309816A (zh) * | 2020-02-26 | 2021-08-27 | 株式会社艾科赛迪 | 弹簧座及减振装置 |
| JP2021134834A (ja) * | 2020-02-26 | 2021-09-13 | 株式会社エクセディ | スプリングシート及びダンパ装置 |
| CN115315583A (zh) * | 2020-03-27 | 2022-11-08 | 株式会社爱信福井 | 减振装置以及起步装置 |
-
1999
- 1999-06-14 JP JP11166612A patent/JP2000352442A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012150617A1 (ja) * | 2011-05-02 | 2012-11-08 | トヨタ自動車株式会社 | 捩り振動減衰装置 |
| CN103502683A (zh) * | 2011-05-02 | 2014-01-08 | 丰田自动车株式会社 | 扭转振动衰减装置 |
| JP5582252B2 (ja) * | 2011-05-02 | 2014-09-03 | トヨタ自動車株式会社 | 捩り振動減衰装置 |
| CN103502683B (zh) * | 2011-05-02 | 2015-04-01 | 丰田自动车株式会社 | 扭转振动衰减装置 |
| CN113309816A (zh) * | 2020-02-26 | 2021-08-27 | 株式会社艾科赛迪 | 弹簧座及减振装置 |
| JP2021134834A (ja) * | 2020-02-26 | 2021-09-13 | 株式会社エクセディ | スプリングシート及びダンパ装置 |
| JP7427472B2 (ja) | 2020-02-26 | 2024-02-05 | 株式会社エクセディ | スプリングシート及びダンパ装置 |
| CN115315583A (zh) * | 2020-03-27 | 2022-11-08 | 株式会社爱信福井 | 减振装置以及起步装置 |
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