JP2000355206A - 自動車用サスペンション部材 - Google Patents
自動車用サスペンション部材Info
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Abstract
サスペンション部材を提供する。 【解決手段】 車輪のキャンバ変化をコントロールする
アルミニウム合金製サスペンション部材であって、A型
形状を有し、その頂部から分岐する斜辺部は略凹形の断
面形状を有し、前記斜辺部を形成する内側リブの高さを
h1、その厚さをt1、前記斜辺部を形成する外側リブ
の高さをh2、その厚さをt2とすると、h1<h2、
t1≦t2の条件を満足し、半凝固ダイカスト法により
鋳造される。
Description
鋳造法により鋳造されたアルミニウム合金製自動車用サ
スペンション部材に関する。
系材料を用いて板金加工(含プレス)、鍛造又は鋳造に
より製造されている。鉄系材料が選択されるのはその強
度、靭性に優れる点によるところが大きい。近年、地球
温暖化防止策の一つとして自動車の低燃費、排ガスのク
リーン化が叫ばれているが、燃費効率の向上という観点
から車両重量の低減、特に乗り心地、車両運動性能の向
上と言った点も満足するように考えればサスペンション
部材の軽量化は最も効果的な手法である。サスペンショ
ン部材の軽量化のために、材質の転換すなわち鉄合金か
らアルミニウム合金への変換が最も現実的な選択として
考えられる。自動車用部品をアルミニウム合金よりも比
強度の高いマグネシウム合金で製造することもあるが、
この合金は疲労強度の問題から、サスペンション部材の
ようにくり返し荷重を受ける部材への適用は困難であ
る。サスペンション部材の軽量化を図る手段として機能
上支障のない範囲で薄肉化することも考えられるが、特
に鋳造や鍛造では製造上の困難さを伴う。具体的には大
幅な薄肉化が困難な場合があったり、加工による肉盗み
ではコストが大幅に上昇し、かつ形状が制限されてしま
うことなどである。そこで従来の鋳造法では極めて困難
であった高信頼性を得るために、半凝固ダイカスト鋳造
法を適用することが考えられる。
した溶湯をダイカストマシンの金型キャビティ内に加圧
充填し、凝固させる方法である。この半凝固ダイカスト
法には、溶湯を完全に冷却して凝固させたビレットを再
加熱して半溶融状態にした後鋳造するチクソキャスト
(Thixo cast)法(例えば特開平7−74015号参
照)と、溶湯に剪断力を与えながら冷却し、溶融金属の
初晶を球状化させて半溶融状態にして鋳造するレオキャ
スト(Rhocast)法(例えば特開平8−257722号
参照)とがある。チクソキャスト法は既に実用化されて
いるが、所定の組成を有するビレットを準備し、これを
半溶融温度領域で例えば電磁攪拌後連続鋳造して、α相
を粒状化してから再加熱して球状化する手法であり、製
造コストが高くなるという問題がある。一方レオキャス
ト法によれば、ビレットを使用しないので、コスト的に
はチクソキャスト法よりも有利である。
度、高靭性の製品が得られる半凝固ダイカスト法により
サスペンション部材を製造することが考えられる。この
製法は層流充填が得られることや、収縮巣の低減ができ
る利点がある。しかして半凝固ダイカスト法を実施する
際には、キャビティ内での溶湯の分岐・合流を避ける必
要がある。これは分岐した溶湯が再度合流する際、湯温
が低い為に再度溶融せず、完全に密着しないことがあ
り、製品に欠陥として残ってしまう可能性が大きいから
である。そのためキャビティ内に充填中の溶湯流を分断
することは適切でない。製品にリブ部が存在すると、こ
のリブ部の両方から進入してきた溶湯の間に空気が溜
り、湯境となって現れ、製品の機能を著しく阻害する。
但しリブ部が製品の外周部にある場合には、金型の割面
から空気が逃げやすいため当該欠陥の発生はきわめて少
ない。しかしながらこのようなリブは製品強度設計上、
やむ得ず製品の外周部以外に設けなければならない必要
性が生じることがある。すなわち、サスペンション部材
を半凝固ダイカスト法で製造する場合には、強度と製造
のしやすさとを両立させることが重要である。
的強度が高くしかも製造し易い自動車用サスペンション
部材を提供することである。
に、本発明においては、車輪を支持するアルミニウム合
金製サスペンション部材であって、A型形状を有し、そ
の頂部から分岐する斜辺部は略凹形の断面形状を有し、
前記斜辺部を形成する内側リブの高さをh1、その厚さ
をt1、前記斜辺部を形成する外側リブの高さをh2、
その厚さをt2とすると、h1<h2、t1≦t2の条
件を満足し、半凝固ダイカスト法により鋳造される、と
いう技術的手段を採用した。本発明においては、サスペ
ンション部材がA型形状を有し、中央部が開口している
ので、泥抜けを促進することができる。このサスペンシ
ョン部材は全体がアルミニウム合金で形成されているの
で、軽量化を図ることができる。更にこのサスペンショ
ン部材は、頂部から分岐する斜辺部が凹型の断面形状で
あって、しかも、斜辺部を形成する外側リブ部は内側リ
ブ部よりも厚くかつ内側リブ部は外側リブ部よりも低く
なっているので、外側リブ部及び内側リブ部とも金型温
度を高温に保つことができ、良好な湯流れを確保できる
ので、湯境やウェルドの発生を伴わずに、半凝固ダイカ
スト法により軽量でかつ高強度のサスペンション部材を
実現することができる。
l−Si−Mg系合金を溶解して、その溶湯を液相線近
傍の温度にする工程と、(b)前記溶湯を鋳込みスリー
ブに移し、この鋳込みスリーブ内の溶融金属の温度を液
相線近傍から液相線より低く固相線または共晶線より高
い所定の温度まで所定の冷却速度で低下させ、溶融金属
の初晶を実質的に粒状化させて半溶融状態を得る工程
と、(c)初晶が粒状化した前記鋳込みスリーブ内の半
溶融状態金属を金型キャビティ内に加圧充填する工程
と、(d)前記金型キャビティ内に加圧充填された半溶
融状態合金を凝固させて、サスペンション部材を作成す
る工程とを有することが好ましい。この製造方法によれ
ば、金属を溶解して液相線近傍の温度で鋳込みスリーブ
へ移すので鋳込みスリーブが高熱で損傷することが少な
くなり、また鋳込みスリーブ内溶融金属を液相線近傍か
ら液相線より低く固相線または共晶線より高い所定の温
度まで低下させる過程で機械撹拌、電磁撹拌その他、固
液体共存状態でせん断を与えることなく、溶融金属の初
晶が実質的に粒状化されて半溶融状態となり、かかる半
溶融状態金属を金型キャビティ内に加圧充填して凝固さ
せるのでブリスタ(気泡状きず)などが発生しない。
の固相率を30〜60%に制御することが好ましい。そ
れにより溶融金属にチキソトロピー性を付与することが
でき、しかも湯流れを良好に保つことができる。すなわ
ち半溶融状態金属の固相率を30%以上とすることによ
り溶融金属にチキソトロピー性を付与することができ一
方半溶融状態金属の固相率を60%未満とすることによ
り粘性が過度に高くなることを防止して湯流れを良好に
保つことができる。
を層流状態で金型キャビティ内に加圧充填し、その後高
圧を付与することが良い。それにより、半溶融状態金属
へのガスの巻き込みを防止して、ブリスタの発生を防止
することができる。また、金型キャビティ内を、少なく
とも半溶融状態金属を充填時に減圧雰囲気および/また
は不活性ガス雰囲気としたり、前記鋳込みスリーブ内を
不活性ガス雰囲気とするのが好ましい。その様にするこ
とにより、材料が半溶融状態を保つよう温度コントロー
ルすることができると共に表面の酸化が防止され、特別
な表面層除去法を実施することなく良好な製品を得るこ
とが出来る。
り説明する。図1は本発明のサスペンション部材を備え
たサスペンション装置の一例を示す斜視図である。図1
において、1は車輪(図示せず)を回転自在に支持する
ナックルであり、ナックル1の上部にはストラット2が
一体に締結されており、ナックル1の下部と車体側部材
(図示せず)とが、車幅方向に延在するサスペンション
部材3によって揺動可能に連結されている。サスペンシ
ョン部材3はA型形状をしており、A型の頂部が車輪側
取付け部3aで、A型の下部の2点が車体側取付け部3
b、3cである。車体側取付け部3b、3cは、それぞ
れ相互に車体前後方向に所定間隔をあけて配置され、軸
を車体前後方向に向けたブッシュ4a、4bを介して車
体側に揺動可能に取付けられている。図2は図1のサス
ペンスション部材の正面図、図3は図2のA−A線断面
図である。両図において、サスペンション部材3は、頂
部20から2つの斜辺部21、22に分岐され、中央部
に開口部23を有し、この開口部23から泥が排出でき
るようになっている。斜辺部21は、図3に示すよう
に、内側リブ24及び外側リブ25を有し、凹形の断面
形状を有する。内側リブ24の高さ及び厚さを各々
h 1、t1とし、外側リブ25の高さ及び厚さを各々h
2、t2とすると、これらの寸法関係は、h1<h2、
t1≦t2の条件を満足している。斜辺部22も斜辺部
21と同様の断面形状を有し、また同様の寸法関係を有
している。
ある。サスペンション部材3を半凝固ダイカスト法によ
り製造する場合、所定温度に加熱された金型のキャビテ
ィ内に溶湯を注入すると、溶湯は図3の矢印で示すよう
に内側リブ24から外側リブ25に向かって流れる。こ
の場合、内側リブ24はその高さが内側に対して低くな
っているので、その部分の金型温度は低下せずかつ行き
止まりとなつている袋状の部分の体積を低減できること
から、湯流れが良くなり、ガスや異物の巻き込みが無く
なり、湯境やウェルドの発生を防止することができる。
なお外側リブ25は高さは大であるが厚さも大なので、
その部分の金型温度は高温に維持される。さらに、内側
リブの高さをh1、その厚さをt1、外側リブの高さを
h2、その厚さをt2としたとき、h1/t1<1、h
2/t2>1/2の条件を満足する形状(斜辺部を形成
する内側リブ部の厚さより小さくし、かつ、外側リブ部
の高さを外側リブ部の厚さの1/2より大きくなる形
状)として、より機械強度を高くすることができる。
述した寸法関係を満足しない場合には、サスペンション
部材3は例えば図5に示すような断面形状を有する。図
5において、図3と同一機能部分は同一の参照符号で示
す。図5に示す断面形状であると、外側リブ25は高さ
及び厚さのいずれも大なので、その部分の金型温度は高
温に維持されるが、内側リブ24は、外側リブ25と同
程度の高さを有するにも係わらず、外側リブ25よりも
薄くなっているので、その部分の金型温度は低下し、溶
湯の流れにくい内側リブ24の先端部が最終充填部とな
る。従って図6(図5のB−B線断面図)に示すように
2つの方向からの湯流れが合流し、しかも、内側リブ2
4は袋状部位(行き止まり)になっているので、酸化膜
などの異物を含んだ湯流れの先端の逃げ場がなく、ウェ
ルド現象が発生する。
置を添付図面に基いて説明する。図4は本発明のサスペ
ンション部材を製造するための装置の一例を示す断面図
である。製造装置10は、保持炉(図示せず)内の溶融
金属を受け取り、半溶融金属12を形成する鋳込みスリ
ーブ13と、この半溶融金属を金型30に向って押し出
すプランジャ14を有する。鋳込みスリーブ13は、セ
ラミックス等の絶縁体16とその内部に放射状に埋め込
まれたオーステナイト系ステンレス鋼等の非磁性導電体
からなる冷却パイプ17からなる内筒15と、その周囲
に設けられた誘導コイル19が埋設された外筒18とを
有する。金型30は、固定金型31と、可動金型32及
びキャビティ33とを有する。
の組成を有する合金を溶解して、その溶湯を液相線(6
26℃)近傍の温度(620〜630℃)に維持してお
き、この溶湯をラドル(図示せず)から鋳込みスリーブ
13内に注入する。この時冷却パイプ17に冷却媒体
(例えば水又は空気)を供給することにより、溶湯を液
相線近傍の温度から液相線より低く固相線又は共晶線よ
り高い温度(580℃程度)まで冷却させる。これによ
り合金溶湯は初晶が粒状化された半溶融状態となる。ま
た溶湯の半溶融化の過程では、誘導コイル19に通電す
ることにより、半溶融溶湯を電磁的に攪拌する。次いで
プランジャ14を作動させて、キャビティ33内に半溶
融化した溶湯を射出充填する。そしてキャビティ33内
に注入された溶湯が凝固した後、型開きを行ってサスペ
ンション部材を金型30から取出す。
す装置を用いて、図2及び図3に示すサスペンション部
材の製造を行う。先ず、Si6.5〜7.5%(重量%
以下も同様)、Mg0.25〜0.35、Fe0.5%
以下、残部実質的にAlからなる組成を有する合金を溶
解して液相線(620℃)近傍の約630℃の温度に保
持する。次に、この合金溶湯を図示しない給湯手段によ
り、鋳込みスリーブ13に移す。そして、粒状の組織と
なるように、鋳込みスリーブ13内で液相線近傍から液
相線より低く固相線または共晶線より高い、約580℃
の温度まで低下させる。上記合金では鋳込みスリーブ1
3内の冷却速度は、0.5〜8℃/sが良く、好ましく
は1〜4℃/sが良い。これにより、合金溶湯は初晶が
粒状化した半溶融状態となる。
を金型のキャビティ33内に、プランジャ14により、
層流状態を維持して加圧充填する。組織は、加圧充填す
る過程のゲートで、粒状のものがいっそう微細化し、且
つ球状に変わる。半溶融金属の組織は、鋳込みスリーブ
内で粒状化された後、金型キャビティ内に充填後、結晶
は微細でより真円に近くなっている。鋳込みスリーブ1
3内での半溶融金属の固相率は、上記アルミニウム合金
の状態図と温度から30〜60%にする。鋳込みスリー
ブ13内で半溶融金属として、これを金型のキャビティ
33内に加圧充填して凝固させ、金型を型開きをするこ
とにより、サスペンション部材が得られる。このサスペ
ンション部材を使用して図1に示すサスペンション装置
に装着して、台上試験を行ったが、サスペンション部材
に異常は認められなかった。また比較のために、キャビ
ティ形状を変更した以外は上記と同様の条件で図5に示
す断面形状を有するサスペンション部材を製造した。こ
のようにして得られたサスペンション部材を用いて上記
同様の条件で台上試験を行ったが、内側リブに亀裂が発
生し、その破面をSEMで観察したところ、酸化膜が認
められた。
サスペンション部材を特定の形状としかつ半溶融状態と
して金型キャビティ内に加圧充填して製造するので、軽
量かつ機械強度が高くしかも欠陥のないサスペンション
部材を得ることが可能である。
る。
平面図である。
を示す。
る。
辺部、23 開口部、24 内側リブ部、25 外側リ
ブ部
Claims (2)
- 【請求項1】 車輪を支持するアルミニウム合金製サス
ペンション部材であって、A型形状を有し、その頂部か
ら分岐する斜辺部は略凹形の断面形状を有し、前記斜辺
部を形成する内側リブの高さをh1、その厚さをt1、
前記斜辺部を形成する外側リブの高さをh2、その厚さ
をt2とすると、h1<h2、t1≦t2の条件を満足
し、半凝固ダイカスト法により鋳造されたことを特徴と
する自動車用サスペンション部材。 - 【請求項2】 前記サスペンション部材は、h1/t1
<1、h2/t2>1/2の条件を満足することを特徴
とする請求項1記載の自動車用サスペンション部材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16681699A JP4215226B2 (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | 自動車用サスペンション部材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16681699A JP4215226B2 (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | 自動車用サスペンション部材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000355206A true JP2000355206A (ja) | 2000-12-26 |
| JP4215226B2 JP4215226B2 (ja) | 2009-01-28 |
Family
ID=15838205
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16681699A Expired - Fee Related JP4215226B2 (ja) | 1999-06-14 | 1999-06-14 | 自動車用サスペンション部材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4215226B2 (ja) |
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-
1999
- 1999-06-14 JP JP16681699A patent/JP4215226B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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