JP2000355389A - 剥離性の良好なチーズ包装体、その製造法及びチーズ包装体の集合品 - Google Patents
剥離性の良好なチーズ包装体、その製造法及びチーズ包装体の集合品Info
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Abstract
のチーズが包装材に付着して、開封時の剥離性が悪いの
で、剥離性を良くすることを目的としたものである。 【解決手段】 カビによる表面熟成軟質チーズの未熟
成の切断片の包装において、合成樹脂フィルム、セロフ
ァン、普通紙、耐油紙またはアルミニウム箔の何れか一
層からなる包装材、またはこれ等を適宜組み合わせた複
数層からなる包装材のチーズ当接面または当接面側全面
に、ゲル化剤または増粘安定剤溶液で軟弱ゼリー状又は
糊状の薄膜の剥離層を被着形成して、チーズの切断面に
密着するようにして包装し、該包装の開封時に、前記薄
膜の剥離層が被破壊層として破壊して、チーズ切断面
と、前記包装材との剥離を容易にすることを特徴とした
チーズ包装体の製造法。
Description
ーズ、ブリーチーズに代表されるカビによる表面熟成軟
質チーズの未熟成チーズの切断片の個包装に関し、包装
開封時にチーズ切断面と包装材との剥離性を良好にし、
且つ開封を容易にしたチーズの個包装体、その製造法及
び所定個数のチ−ズ包装体を1つの容器に集合整列して
チーズ包装体の集合品としたチーズ包装体に関する。
ズに代表されるカビによる表面熟成軟質チーズでは、あ
る大きさ以上の円盤型チーズは、1回に食する量を1つ
の切断片とし、中心点から放射状に6乃至10片に切断
し(任意の数で良い)、それぞれを個包装し、再びこれ
等を集合整列して1つの外装容器に収納し、販売される
ことがある。このように販売されている切断片の個包装
カビチーズには、現在、次の3つのタイプが知られてい
る。(1)チーズを切断後、切断片を個包装し、殺菌し
ないタイプで、切断面に積極的にカビを育成しない。
(2)チーズを切断後、切断面にカビを育成し、その後
個包装して加熱殺菌したタイプ。(3)チーズを切断
後、個包装し、加熱殺菌したタイプで、切断面に積極的
にカビを育成しない。
(3)のタイプのチーズは、チーズ自体の品温が低い場
合、包装材とチーズとの剥離性に問題はないが、チーズ
自体が軟らかな場合、またはチーズ切断面に軟らかな個
所がある場合、チーズの品温が室温近く上昇しチーズが
軟らかになった場合等に剥離性が悪くなり、包装開封時
に、包装材にチーズ切断面のチーズが付着する。また、
チーズ切断面と包装材との密着性が不完全なものがあ
り、切断面にカビが侵出し、カビがまだらに育成し、外
観を悪くし商品価値を損なっている。
コーティング剤及び食品用コーティング剤で食品自体に
コーティングする技術が開示されているが、コーティン
グ剤で食品を直接被覆し、陳列、保護及び保存を目的と
した提案であり、包装材の剥離性の向上に関する技術は
開示されてない(特開昭63−172773号)。ま
た、(3)のタイプに関し、特定の合成樹脂層、例えば
延伸ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポ
リエチレン等の2層以上で構成した包装材を使用し、チ
ーズの切断面の漏出防止や、包装材とチーズとの剥離性
を改善したものが提案されている(特開平10−150
914号)。
の個包装体で、チーズの品温が高い場合及びチーズが軟
らかな状態でも、剥離性が良好な包装体はなく、前記の
提案もまた満足できる解決とは言えない。
(1)及び(3)のタイプの包装に関する。(1)及び
(3)のタイプは、チーズ切断面(切り口)が軟らか
で、クリーム状にトロリとし粘性が極めて高く、チーズ
切断面が包装材に糊のように付着する。その結果、包装
開封時に、包装材にチーズの付着がなく、且つ、綺麗に
剥離しチーズの形を損わず取出すのは難しいという問題
点がある。一方、チーズ切断面へのカビの侵出及び育成
を防ぐ為には、チーズ切断面に包装材を密着させて包装
する必要があり、包装材にはチーズへの密着性が要求さ
れる。従って、この場合、包装材には包装時には強い密
着性を、開封時には良好な剥離性と相反する性質が包装
材に求められる。また、(3)のタイプは、包装後の殺
菌加熱時の高温状態において、チーズの内部組織が著し
く軟化するので、切断面からのチーズ組織の流出をチー
ズに密着した包装材で抑えて、その後開封時に、この包
装材とチーズとの剥離性を良くするのは、格別に困難で
あり、現在、満足できるような解決がなされていない。
装を開封する場合、殆どの製品がチーズと包装材が巧く
剥離できず、無理に剥離しチーズの形を崩し、外観を悪
くし、食欲を殺ぎ、かつ商品価値を損なっている。
質チーズに属するカマンベール、ブリー等のカビによる
表面熟成軟質チーズの切断片の包装に関する。また一般
的にナチュラルチーズは熟成が進むほど組織は軟らかに
なり、また、同じカマンベールチーズ等でも、その製造
法、水分等の成分組成、熟成程度によりその軟らかさが
異なる。
チーズの組織は軟らかとなり、冷蔵庫から取出した直後
の品温が低く包装材の剥離性に問題が無い場合でも、チ
ーズ品温が室温近く上昇した場合剥離性が悪くなり、包
装の開封時に、包装材に切断面のチーズが付着するなど
の問題点がある。
ズやブリーチーズも、その性質は前記と同様であり、例
えば熟成のどの時点で殺菌処理したかにより、製品の軟
らかさが異なる。現在市場の消費者の嗜好は、とろけ気
味の軟らかなものが好まれている。
離性が悪いカビによる表面熟成軟質チーズの切断片を包
装し、加熱殺菌し、保存した後、開封時に包装の剥離性
を良くするのは、消費者に利便を提供し、消費者が解決
を望む課題である。
ーズ切断面が軟らかな状態でも包装開封時に、チーズと
包装材の付着がなく、離剥性が良好で開封容易なチーズ
包装体及びその製造法を提供する。チーズ切断面と包装
材のチーズ当接面との間にゲル化剤または増粘安定剤溶
液で、軟弱ゼリー状又は糊状の薄膜の剥離層を形成して
介在させ、包装開封時に、前記剥離層を被破壊層として
確実に破壊して、剥離性を良好にし、開封を容易にして
前記問題点を悉く解決した。
熟成の切断片の包装において、合成樹脂フィルム、セロ
ファン、普通紙、耐油紙またはアルミニウム箔の何れか
一層からなる包装材、またはこれ等を適宜組み合わせた
複数層からなる包装材のチーズ当接面または当接面側全
面に、ゲル化剤または増粘安定剤溶液で軟弱ゼリー状又
は糊状の薄膜の剥離層を被着形成して、チーズの切断面
に密着するようにして包装し、該包装の開封時に、前記
薄膜の剥離層が被破壊層として破壊し、チーズ切断面
と、前記包装材との剥離を容易にすることを特徴とした
チーズ包装体の製造法であり、カビによる表面熟成軟質
チーズの未熟成の切断片の包装において、合成樹脂フィ
ルム、セロファン、普通紙、耐油紙またはアルミニウム
箔の何れか一層からなる包装材、またはこれ等を適宜組
み合わせた複数層からなる包装材のチーズ当接面または
当接面側全面に、ゲル化剤または増粘安定剤溶液で薄膜
の剥離層を被着形成し、該剥離層を乾燥して、チーズの
切断面に密着するようにして包装し、前記乾燥した薄膜
の剥離層はチーズ切断面から吸収した水分で膨潤し、軟
弱ゼリー状又は糊状となり、前記包装の開封時に、前記
薄膜の剥離層が被破壊層として破壊し、チーズ切断面
と、前記包装材との剥離を容易にすることを特徴とした
チーズ包装体の製造法である。また、カビによる表面熟
成軟質チーズの未熟成の切断片の包装において、チーズ
の切断面に、ゲル化剤または増粘安定剤溶液で軟弱ゼリ
ー状又は糊状の薄膜の剥離層を被着形成し、合成樹脂フ
ィルム、セロファン、普通紙、耐油紙またはアルミニウ
ム箔の何れか一層からなる包装材、またはこれ等を適宜
組み合わせた複数層からなる包装材で、チーズの切断面
に密着するようにして包装し、該包装の開封時に、前記
薄膜の剥離層が被破壊層として破壊し、チーズ切断面
と、前記包装材との剥離を容易にすることを特徴とした
チーズ包装体の製造法であり、カビによる表面熟成軟質
チーズの未熟成の切断片の包装において、合成樹脂フィ
ルム、セロファン、普通紙、耐油紙またはアルミニウム
箔の何れか一層からなる包装材、またはこれ等を適宜組
み合わせた複数層からなる包装材のチーズ当接面または
当接面側全面に、乳化剤を添加したゲル化剤または増粘
安定剤溶液で、軟弱ゼリー状又は糊状の薄膜の剥離層を
被着形成して、チーズの切断面に密着するようにして包
装し、該包装の開封時に、前記薄膜の剥離層が被破壊層
として破壊し、チーズ切断面と、前記包装材との剥離を
容易にすることを特徴としたチーズ包装体の製造法でも
ある。また他の発明は、カビによる表面熟成軟質チーズ
の未熟成の切断片の包装において、合成樹脂フィルム、
セロファン、普通紙、耐油紙またはアルミニウム箔の何
れか一層からなる包装材、またはこれ等を適宜組み合わ
せた複数層からなる包装材のチーズ当接面または当接面
側全面に、乳化剤を添加したゲル化剤または増粘安定剤
溶液で、薄膜の剥離層を被着形成し、該剥離層を乾燥し
て、チーズの切断面に密着するようにして包装し、前記
乾燥した薄膜の剥離層はチーズ切断面から吸収した水分
で膨潤し、軟弱ゼリー状又は糊状となり、前記包装の開
封時に、前記薄膜の剥離層が被破壊層として破壊し、チ
ーズ切断面と、前記包装材との剥離を容易にすることを
特徴としたチーズ包装体の製造法であり、乳化剤は、グ
リセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、有機
酸モノグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピ
レングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル
及びレシチンとし、これ等を1種または2種以上を適宜
組み合わせ、ゲル化剤または増粘安定剤溶液に対し0.
1%〜1.0%添加することを特徴とした上記記載のチ
ーズ包装体の製造法である。また他の発明は、ゲル化剤
溶液または増粘安定剤溶液の薄膜の剥離層の厚さは、溶
液状で形成した場合に0.5〜100ミクロンとし、該
薄膜の剥離層を乾燥した場合に0.1〜10ミクロンと
することを特徴とした前記記載のチーズ包装体の製造法
であり、薄膜の剥離層を、ゲル化剤として寒天、ゼラチ
ン、カラギーナン、ファーセルラン、ペクチン、カゼイ
ンナトリウム、ジェランガム、カードラン、アルギン酸
ナトリウム、グルコマンナン、乳清ホエー及び卵白と
し、増粘安定剤としてグアーガム、ローカストビーンガ
ム、キサンタンガム、タマリンドガム、CMC(カルボ
キシメチルセルロース)、MC(メチルセルロース)、
アルギン酸プロピレングリコールエステル、澱粉、サイ
リウムシードガム、タラガム、アラビアガム、プルラン
及びヒアルロン酸とし、これ等の内の1種または2種以
上を適宜組み合わせて、被着形成することを特徴とした
前記記載のチーズ包装体の製造法でもある。更に他の発
明は、薄膜の剥離層を、ゲル化剤として一価若しくは多
価金属イオンの存在下でゲルを形成するカラギーナン、
ファーセルラン、ペクチン、ジェランガム及びアルギン
酸ナトリウムとし、これ等の内の1種または2種以上を
適宜組み合わせて、被着形成することを特徴とした前記
記載のチーズ包装体の製造法であり、薄膜の剥離層を、
塗布、噴霧、浸漬の何れか1つの方法またはこれ等の方
法の2つ以上を適宜に組み合わせて、被着形成すること
を特徴とした前記記載のチーズ包装体の製造法でもあ
る。また、合成樹脂フィルムが、ナイロン、ポリエチレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリスチレ
ン、エチレンビニルアルコール共重合体、エチレン酢酸
ビニル共重合体、アイオノマー、ニトロセルロースの単
層またはこれらの適宜組み合わせた複数層からなること
を特徴とする前記記載のチーズ包装体の製造法であり、
チーズ切断片を包装した後、未殺菌または加熱殺菌する
ことを特徴とし前記記載のチーズ包装体の製造法であ
る。また他の発明は、カビによる表面熟成軟質チーズ
が、カマンベールまたはブリーであることを特徴とする
前記記載のチーズ包装体の製造法であり、前記記載の製
造法により製造したチーズ包装体であり、さらに、前記
記載の製造法によって製造したチーズ包装体を、所定個
数1つの容器に集合整列して収納し、チーズ包装体の集
合品としたことを特徴とするチーズ包装体である。
装材に溶液状で形成する場合は0.5ミクロン〜100
ミクロンとしたのは、0.5ミクロン以下では、剥離効
果が低下し、また、形成する薄膜の剥離層の均等性が保
てない。またその厚さは、前記の剥離性の機能を保持す
る為には100ミクロンを超えて形成する必要がない。
従って、好ましくは1ミクロン〜20ミクロンであり、
前記の剥離層を乾燥した場合は0.1〜10ミクロン、
好ましくは0.3ミクロン〜2.0ミクロンである。
るため、この発明の発明者等は、包装材及びチーズの性
質の両面から検討した。その結果、ゲル化剤または増粘
安定剤溶液を剥離剤とし、軟弱ゼリー状又は糊状の薄膜
の剥離層を、チーズ切断面と包装材との間に被着形成し
て介在させ、包装材で密封包装し、該包装開封時に、前
記薄膜の剥離層を被破壊層として破壊し、チーズが軟ら
かな状態でも確実に剥離でき、略理想的な剥離性を示す
のを見出し、この発明を完成した。
剤または増粘安定剤溶液で軟弱ゼリー状又は糊状の薄膜
の剥離層を被着形成する方法、チーズの切断面にゲル化
剤または増粘安定剤溶液で軟弱ゼリー状又は糊状の薄膜
の剥離層を被着形成した後、薄膜の剥離層を乾燥する方
法、チーズの切断面の当接面または当接面側全面にゲル
化剤または増粘安定剤溶液で軟弱ゼリー状または糊状の
薄膜の剥離層を被着形成した包装材を使用する方法、ま
たは包装材のチーズ当接面またはチーズ当接面側全面
に、ゲル化剤または増粘安定剤溶液で薄膜の剥離層を被
着形成した後、該薄膜の剥離層を乾燥する方法、の4つ
の方法の内一つが採られた後、剥離層を形成した又は剥
離層を形成しない包装材で包装して包装体とする。ま
た、薄膜の剥離層を乾燥した場合も、包装体開封時まで
の間に、乾燥した薄膜の剥離層は、チーズ切断面から吸
収した水分で膨潤し、軟弱ゼリー状又は糊状となり、包
装の開封時に、薄膜の剥離層が被破壊層として破壊し、
チーズ切断面と包装材との剥離を容易にするのは、薄膜
の隔離層を乾燥しないで包装した場合と同じである。軟
弱ゼリー状又は糊状の薄膜の被破壊層は、チーズ切断面
側及び包装材のチーズ当接面側の両側へ不均一、不規則
に破壊され、夫々に分かれて付着するので(被破壊層
は、接着力の強い個所側へ個所毎に付着して不均一、不
規則に破壊される)、剥離を容易にする。この構成で、
どのような軟らかさを持ったカビによる表面熟成軟質チ
ーズの切断片であっても、良好な剥離性の要求に答える
ことができる。
ゲル化剤または増粘安定剤の物性に応じて水、アルコー
ル、又は両者の混合液等その他水溶性溶媒で溶解し、剥
離剤溶液を調製する。剥離剤溶液は、被包装物及び包装
材の性質を考慮し、剥離剤単独または他の剥離剤と複数
の組み合わせ、これ等の混合割合を試作し調製する。溶
媒も剥離剤の物性及び包装材の性質を考慮し選択する。
この様にして調製した剥離剤溶液を、チーズ切断面また
は包装材のチーズ当接面または当接面側全面に薄膜状に
塗布、転写塗布、噴霧するほか、浸漬して、薄膜の剥離
層を形成するが、何れの方法でもよい。また、形成した
薄膜の剥離層は、乾燥しないでそのまま包装し、又は一
旦乾燥した後包装する何れの方法でもよい。
る場合は、厚さ0.5〜100ミクロンとし、好ましく
は1ミクロン〜20ミクロンであり、剥離層を乾燥した
場合は0.1〜10ミクロンとし、好ましくは、0.3
ミクロン〜2.0ミクロンとなるように極薄く被着形成
する。剥離層が厚すぎると、包装機で包装する際、包装
材の機械的適性に悪影響が出る。また、包装体開封時
に、手に剥離剤が付き指を汚したり、剥離剤がチーズに
多く付着しチーズの食感、風味を損なう恐れがある。ま
た、包装材に剥離層を形成した後、剥離層を乾燥し、ロ
ールに巻き取る場合、剥離層が厚いと乾燥時間が長くか
かり作業効率が低下する。包装体を工業的に大量生産す
る場合、特に機械適性及び作業効率は考慮すべき大きな
技術課題である。前記の諸理由から、薄膜の剥離層は、
前記の厚さに被着形成するが、被破壊層として機能する
には、この厚さで十分である。
場合、ゲル化剤または増粘安定剤溶液に乳化剤を添加し
てもよい。乳化剤は、食品添加物として法律上許可され
ているグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪
酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステ
ル、有機酸モノグリセリド、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪
酸エステル及びレシチンとし、これ等を1種または2種
以上を適宜組み合わせ混合して、使用する。乳化剤の添
加量は、ゲル化剤または増粘安定剤溶液に対し、0.1
%〜1.0%の範囲内で溶液の性質に応じて調製し、添
加する。ゲル化剤または増粘安定剤溶液に乳化剤を添加
すると、前記剥離剤溶液は、特に包装材への親和性が良
くなり、包装材への薄膜の剥離層の被着性が良好とな
り、また同時に展延性も向上して、剥離剤溶液の包装材
への展延が容易となり、より一層、薄い剥離層の形成が
できる。
する時期は、(A)チーズを切断後包装機で包装される
迄の間に、チーズの切断面に、剥離剤溶液により溶液状
の薄膜の剥離層を被着形成し、直ちに包装する。(B)
チーズを切断後包装機で包装される迄の間に、チーズの
切断面に、剥離剤溶液により薄膜の剥離層を被着形成
し、該剥離層を乾燥した後、包装する。(C)ロール状
包装材のチーズの当接面または当接面側全面に剥離剤溶
液で、薄膜の剥離層を形成した後、該剥離層を乾燥し、
乾燥した剥離層を備えた包装材を予め調製して置き、ロ
ール状に巻きとり、これを包装機に供給して連続包装す
る。(D)ロールから包装材を引出し、包装機に供給し
ながらチーズ切断片を包装する迄の間に、溶液状の薄膜
の剥離層を被着形成し、直ちに連続包装する。前記
(A)、(B)、(C)、(D)の四つの方法があり、
適宜その方法を選択できる。
性、包装機の機械的適性及び包装材の保存性等の見地か
ら、ゲル化剤及び増粘安定剤を、水、アルコール等で溶
液としての使用が望ましい。また、剥離層を形成後の乾
燥促進の為、乾燥促進剤、例えばその他の乾燥促進剤を
添加することもできる。
ゲル化剤は寒天、ゼラチン、カラギーナン、ファーセル
ラン、ペクチン、カゼインナトリウム、ジェランガム、
カードラン、アルギン酸ナトリウム、グルコマンナン、
乳清ホエー及び卵白があり、また、同じ効果があるの
は、増粘安定剤はグアーガム、ローカストビーンガム、
キサンタンガム、タマリンドガム、CMC(カルボキシ
メチルセルロース)、MC(メチルセルロース)、アル
ギン酸プロピレングリコールエステル、澱粉、サイリウ
ムシードガム、タラガム、アラビアガム、プルラン、ヒ
アルロン酸があった。特に効果が著しいものは、寒天、
ゼラチン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレ
ングリコールエステル、ペクチン、プルラン、タマリン
ドガム、カラギーナン、ファーセルラン、カードラン
(殺菌するタイプの場合)、ジェランガム、カゼインナ
トリウム(未殺菌タイプの場合)、澱粉(フィルム面に
塗布した場合)である。これらは、単独または複数を組
み合わせて使用する。
属イオンの存在下でゲルを形成するカラギーナン、ファ
ーセルラン、ペクチン、ジェランガム、アルギン酸ナト
リウムは、剥離効果が極めて顕著であった。
リウム等のアルカリ試薬を用い、アルカリ水溶液とした
方が使用し易い。
の内で、ゲル化剤、増粘安定剤及び乳化剤として、法律
上その使用を許可されていて、また、薄膜の剥離層を形
成するので、剥離剤等の使用量が極めて少なくて済み、
安全衛生上及び風味に悪影響を与える問題が生じない。
を直接接触させない構成としたので、包装材へのチーズ
の付着が起きず、良好な剥離性が維持でき、且つ確保で
きる。従って、包装材の合成樹脂フィルムの材質は特に
限定されない。
れ、合成樹脂として、汎用性のあるナイロン、ポリエチ
レン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、
ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリスチ
レン、エチレンビニルアルコール共重合体、アイオノマ
ー、ニトロセルロース等が挙げられる。
耐油紙またはアルミニウム箔も包装材として使用可能で
あるが、個包装に適するものであれば、その材質に特に
限定は無い。また、この発明は、軟質チーズ以外に、水
分含有率が高く、粘稠性の高い食品の包装で良好な剥離
性が求められるもの、例えばプロセスチーズその他の食
品の包装にも使用できる。
従い、熟成し、また加熱殺菌し又は殺菌しないで、製品
とする。チーズ包装体を、所定個数1つの容器に集合収
納し包装体の集合品としてもよい。必要あれば冷却した
後、冷蔵・保管する。以下、この発明を試験例及び実施
例に従って説明する。
チーズ切断面に各種の剥離剤溶液で薄膜の剥離層を被着
形成し、または各種の剥離剤溶液をチーズ当接面に塗布
した後乾燥し、乾燥した薄膜の剥離層を被着形成した包
装材を使用して、円盤型のカマンベールチーズ切断片の
個包装を試作し、包装材とチーズ切断面との剥離性の評
価試験をした。なお、すべての試作品について包装後、
殺菌しないタイプのもの、加熱殺菌したタイプのもの
の、両タイプについてそれぞれ評価試験を行った。
に使用される包装材であれば、何等差し支えないが、こ
の試験例では、下記のものを使用した。以下の包装材
は、市場で入手可能な一般的な品質のものであり、試験
の為に特別に調製したものではない。
であり、試験の為に特別に調製したものではない。
を製造し(水分含有率54%)、前期熟成で表面にカビ
を育成した後、中心点から放射状に6つに切断し、切断
片の個包装を行った。アルミニウム箔単独または各種の
包装材を、アルミニウム箔と貼合せたフィルムを調製し
使用した。各種ゲル化剤及び増粘安定剤溶液で薄膜の剥
離層を、チーズ切断面または各種包装材のチーズ当接面
に被着形成して、包装した。但し、包装材の薄膜の剥離
層は各種ゲル化剤及び増粘安定剤溶液を塗布後乾燥した
ものを使用した。更に後期熟成を継続し、殺菌したタイ
プは、食感が軟らかく良好な風味に達した時点(後期熟
成2週間)、及び更に柔らかくなり、風味が強まった時
点で(後期熟成4週間)、それぞれプラスチックカップ
に密封包装し、95℃の熱湯に浸漬、殺菌した。殺菌後
一旦冷蔵し数日後剥離性の評価をした。包装材の剥離性
はチーズ品温が10℃と25℃の場合について、それぞ
れ評価をした。
離剤を使用した包装テスト結果(殺菌したタイプ))を
下記の表1、表2、表3に示す。なお、剥離性の評価
は、それぞれ次のことを意味する。
の接触面に、20%以上の面積にチーズが付着している
場合。
接触面に、10%以上20%未満の面積にチーズが付着
している場合。
も僅かで実用上問題ない程度。
したタイプであり、剥離剤を使用しない例である。
あり、包装材のチーズ当接面に剥離剤を使用した例であ
る。
あり、剥離剤をチーズ切断面に使用した例である。
チーズを試作、包装、熟成した。チーズの水分含有率5
4%とし、後期熟成2週目、4週間目で剥離性を評価し
た。なお、本試験例2は、熟成終了後、殺菌しないタイ
プである。得られた結果を下記の表4、表5及び表6に
示す。
しないタイプであり、剥離剤を使用しない例である。
であり、剥離剤を包装材のチーズ当接面に使用した例で
ある。
であり、チーズ切断面に剥離剤を使用した例である。
の個包装カビチーズで比較すると、殺菌をする、しない
に拘わらず、エンドウ蛋白、グルテンを除き、各種ゲル
化剤又は増粘安定剤溶液を、チーズ切断面または包装材
のチーズ当接面に薄膜の剥離層を被着形成したので、剥
離性は向上した。特に効果が著しいのは、寒天、ゼラチ
ン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリ
コールエステル、ペクチン、プルラン、タマリンドガ
ム、カラギーナン、ファーセルラン、カードラン(殺菌
したタイプの場合)、ジェランガム、カゼインナトリウ
ム(殺菌しないタイプの場合)、澱粉(フィルムに塗布
した場合)であった。
イオンの存在下でゲルを形成するカラギーナン、ファー
セルラン、ペクチン、ジェランガム、アルギン酸ナトリ
ウムは、剥離剤としての効果は極めて顕著であった。
開封して、チーズと包装材とを引離したあと、チーズ切
断面(チーズの軟らかな部分)が当接していた部分の包
装材の面積に占める、チーズの付着した面積の割合
(%)の多寡により判定し、チーズの付着面積の少ない
ほど剥離性は良好とした。
が、この発明はこれに限定されるものではない。
OH)とアルミニウム箔を貼合せた二層構造のフィルム
に、チーズ当接面とするEVOHの表面にアルギン酸ナ
トリウム水溶液を塗布して薄膜の剥離層を被着形成し、
該剥離層を乾燥して包装材を調製した。通常の工程で製
造した円盤型のカマンベールチーズを、表面にカビが育
成した時点で中心点から放射状に6分割し、それぞれを
このフィルム包装材で、剥離剤の塗布面がチーズ切断面
に密着するようにして包装し、切断片の個包装体を製造
した。
ルギン酸水溶液の薄膜の剥離剤を、約30ミクロンの厚
さに形成したのち、該剥離層を乾燥した。その後十分に
組織がとろけた状態になるまで熟成した。この包装体を
プラスチックカップに密封包装後、95℃の熱湯に浸漬
し殺菌した。次いで、この包装体を十分に冷却し、冷蔵
した。翌日室温に戻し、開封して包装材とチーズ切断面
の剥離性を検査したが、乾燥した薄膜の剥離層はチーズ
切断面からの水分で膨潤し軟弱ゼリー状又は糊状の薄膜
の被破壊層となっていて、剥離性を良好にし、包装材へ
のチーズの付着は全く無く、剥離性は良好であった。ま
た、風味、食感も問題なく、良好であった。
ルチーズを、表面にカビが育成した時点で中心点から放
射状に6分割し、それぞれをセロファンとアルミニウム
箔を貼合せた二層構造のフィルムを使用し、セロファン
面を、チーズ当接面としてチーズ切断片の個包装をし
た。薄膜の剥離層は、濃度5%のアルギン酸プロピレン
グリコールエステルの水溶液を調製し、溶液状で40ミ
クロンの厚さにセロファン面に形成した。その方法は、
包装機の包装材をロール状態から引き出した個所に、セ
ロファン面に接触するように転写ローラーを取付け、該
ローラーの表面にアルギン酸プロピレングリコールエス
テル水溶液を噴霧し、ローラーを介してセロファン面に
転写し、厚さ約40ミクロンの薄膜の剥離層を被着形成
した。包装材の剥離層がチーズ切断面に密着するように
して包装した。その後、十分に組織がとろけた状態にな
るまで熟成した。このフィルム包装体をプラスチックカ
ップに密封包装後、95℃の熱湯に浸漬し殺菌した。次
いで十分に冷却し、冷蔵した。
ーズの切断面との剥離性を検査したが、剥離層は軟弱ゼ
リー状又は糊状の薄膜の被破壊層となっていて、剥離性
を良好にし、包装材へのチーズの付着は全く無く、剥離
性は良好であった。
ルチーズを、表面にカビが育成した時点で中心点から放
射状に6分割し、それぞれをオリエンテッドポリプロピ
レン(OPP)とアルミニウム箔を貼合せた二層構造の
フィルムで包装し、チーズ切断片の個包装をした。薄膜
の剥離層は、包装機のロール包装材を引き出した個所
で、OPP面に濃度2%のカラギーナン水溶液を調製
し、包装材のOPP面の全面に噴霧し、溶液状で約50
ミクロンの厚さの剥離層を形成した。次いで、OPP面
がチーズ切断面に密着するようにして包装した。その
後、十分に組織がとろけた状態になるまで熟成した。こ
の包装体をプラスチックカップに密封包装後、95℃の
熱湯に浸漬し殺菌した。次いで、充分冷却後、冷蔵し
た。翌日室温に戻し、開封して包装材とチーズの切断面
との剥離性を検査したが、剥離層は軟弱ゼリー状又は糊
状の薄膜の被破壊層となっていて、剥離性を良好にし、
包装材へのチーズの付着は全く無く、剥離性は良好であ
った。
ルチーズを、表面にカビが育成した時点で中心点から放
射状に6分割し、それぞれをポリエチレン(PE)とア
ルミニウム箔を貼り合わせた二層構造のフィルムのPE
面をチーズ当接面とし、濃度5%のLMペクチン水溶液
をチーズの切断面に剥離剤として塗布し、チーズ切断片
の個包装をした。薄膜の剥離層は、包装機で包装する直
前に、チーズ切断面にLMペクチン水溶液を塗布し溶液
状で約90ミクロンの厚さに形成した。包装は薄膜の剥
離層が、PEに密着するようにして包装した。その後、
十分に組織がとろけた状態になるまで熟成した。この包
装体をプラスチックカップに密封包装後、95℃の熱湯
に浸漬し殺菌した。次いで、充分に冷却後、冷蔵した。
翌日室温に戻し、開封して包装材とチーズの切断面との
剥離性を検査したが、剥離層は軟弱ゼリー状又は糊状の
薄膜の被破壊層となっていて、剥離性を良好にし、包装
材へのチーズの付着は全く無く、剥離性は良好であっ
た。
ルチーズを、表面にカビが育成した時点で中心点から放
射状に6分割し、それぞれをナイロンとアルミニウム箔
を貼合せた二層構造のフィルムの、チーズ当接面とする
ナイロン表面に、濃度5%のプルラン水溶液で薄膜の剥
離層を溶液状で約30ミクロンの厚さに塗布して被着形
成し、該剥離層を乾燥した。剥離剤を塗布した面をチー
ズ切断面に密着するようにして切断片の個包装をした。
その後、十分に組織がとろけた状態になるまで熟成し
た。室温に戻し、開封して包装材とチーズ切断面との剥
離性を検査したが、乾燥した剥離層はチーズ切断面から
の水分で膨潤し、軟弱ゼリー状又は糊状の被破壊層にな
っていて、剥離性を良好にし、包装材へのチーズの付着
は全く無く、剥離性は良好であった。
ルチーズを、表面にカビが育成した時点で中心点から放
射状に6分割し、それぞれをオリエンテッドポリプロピ
レン(OPP)とアルミニウム箔を張合せた二層構造の
フィルムの、チーズ当接面とするOPP表面に、LMペ
クチンを塗布し薄膜の剥離層を被着形成し、該剥離層を
乾燥した。前記包装材を使用して、塗布面がチーズ切断
面に密着するようにして、チーズ切断片の個包装をし
た。薄膜の剥離層の被着形成は、濃度5%のLMペクチ
ン水溶液に、乳化剤ポリグリセリン脂肪酸エステルを
0.5%添加した水溶液を乾燥時に、約1ミクロンの厚
さになるように塗布して形成し、チーズ切断片の個包装
をした。その後、十分に組織がとろけた状態になるまで
熟成した。この包装体をプラスチックカップに密封包装
後、95℃の熱湯に浸漬して殺菌した。次いで、充分に
冷却後、冷蔵した。1週間後室温に戻し、包装材とチー
ズ切断面との剥離性を検査したが、乾燥した剥離層はチ
ーズ切断面からの水分で膨潤し、軟弱ゼリー状又は糊状
の薄膜の被破壊層となっていて、剥離性を良好にし、包
装材へのチーズの付着は全く無く、剥離性は良好であっ
た。
ルチーズを、表面にカビが育成した時点で中心点から放
射状に6分割し、それぞれポリエチレンテレフタレート
(PET)とアルミニウム箔を貼合せた二層構造のフィ
ルムを、チーズ当接面とするPET表面に、濃度1%の
アルギン酸ナトリウムの水溶液に乳化剤ソルビタン脂肪
酸エステル0.5%添加した水溶液を調製し、薄膜の剥
離層を形成し、該剥離層を乾燥し、乾燥時、約0.5ミ
クロンの厚さに成るようにした。包装材の剥離剤を塗布
した面がチーズ切断面に密着するようにして切断片の個
包装をした。薄膜の剥離層は、包装機の包装材をロール
状態から引き出した個所に、PET面に接触するように
転写ローラーを取付け、該ローラーの表面にアルギン酸
ナトリウム水溶液を噴霧し、ローラーを介してPET面
に薄く転写して、薄膜の剥離層を被着形成した。包装は
包装材の剥離層がチーズ切断面に密着するようにして包
装した。その後、十分に組織がとろけた状態になるまで
熟成した。室温に戻し、開封して包装材とチーズ切断面
との剥離性を検査したが、乾燥した剥離層はチーズ切断
面からの水分で膨潤し、軟弱ゼリー状又は糊状の薄膜の
被破壊層となっていて、剥離性を良好にし、包装材への
チーズの付着は全く無く、剥離性は良好であった。
ルチーズを、実施例1から7により、製造したチーズ切
断片の個包装したものを、元の円盤状に集合整列して1
つの外装容器に収納し、熱湯に浸漬して殺菌し、又は殺
菌しないで、販売単位の製品とした。前記容器の形状
は、円形、正方体、多角体と円盤型の製品を収納できる
ものであれば何れの形状でも良い。容器の材質は、金
属、木製、ボール紙製、ラミネート紙製、合成樹脂等で
も良い。外装包装なので、厳密な密閉性は要求されな
い。但し、熱湯に浸漬して殺菌する場合は、耐水性の材
質の容器を使用し、密封包装する。また、外装容器に必
要な表示及び装飾を印刷等で施しても良い。
やブリーチーズの様なカビによる表面熟成軟質チーズに
おいて、チーズが軟かな場合、熟成が進行し、または、
チーズの品温が高い等により、チーズが軟らかな状態で
も、開封時に、チーズ切断面から包装材の剥離性が良好
な殺菌しないタイプまたは、加熱殺菌したタイプの剥離
性の良好なチーズ切断片の個包装カビチーズ包装体が製
造できる。また、チーズ切断面に包装材が密着するの
で、チーズ切断面にカビが育成することなく、加熱殺菌
したタイプでは、切断面からチーズが溶け出して容器内
や包装材を汚すことがない。また、この包装体の開封
は、チーズ切断面と包装材との間に、ゲル化剤または増
粘安定剤溶液で薄膜の剥離層を形成して介在させたの
で、開封時に、軟弱ゼリー状又は糊状の被破壊層となっ
て、この被破壊層が確実に破壊され、チーズ切断面から
の包装材の剥離が極めて良好となり、内容物の取出しが
容易となる等の著効がある。特に粘稠度が高い場合でも
剥離効果の低下がない。乳化剤をゲル化剤又は増粘安定
剤溶液に添加したので、剥離剤が、包装材への親和性お
よび展延性が向上するので、より薄い剥離層の形成が可
能となる。なお、使用したゲル化剤、増粘安定剤及び乳
化剤は、食品添加物として法律上使用を許可されている
ので、被破壊層の断片がチーズ切断面等に付着しても、
そのまま食べられるので手間が省ける効果がある。ま
た、薄膜の剥離層を形成するので、剥離剤等もその使用
量が極めて少なくて済み、安全衛生上及び風味に悪影響
を与える問題が生じない。
Claims (15)
- 【請求項1】 カビによる表面熟成軟質チーズの未熟成
の切断片の包装において、合成樹脂フィルム、セロファ
ン、普通紙、耐油紙またはアルミニウム箔の何れか一層
からなる包装材、またはこれ等を適宜組み合わせた複数
層からなる包装材のチーズ当接面または当接面側全面
に、ゲル化剤または増粘安定剤溶液で軟弱ゼリー状又は
糊状の薄膜の剥離層を被着形成して、チーズの切断面に
密着するようにして包装し、該包装の開封時に、前記薄
膜の剥離層が被破壊層として破壊し、チーズ切断面と、
前記包装材との剥離を容易にすることを特徴としたチー
ズ包装体の製造法。 - 【請求項2】 カビによる表面熟成軟質チーズの未熟成
の切断片の包装において、合成樹脂フィルム、セロファ
ン、普通紙、耐油紙またはアルミニウム箔の何れか一層
からなる包装材、またはこれ等を適宜組み合わせた複数
層からなる包装材のチーズ当接面または当接面側全面
に、ゲル化剤または増粘安定剤溶液で薄膜の剥離層を被
着形成し、該剥離層を乾燥して、チーズの切断面に密着
するようにして包装し、前記乾燥した薄膜の剥離層はチ
ーズ切断面から吸収した水分で膨潤し、軟弱ゼリー状又
は糊状となり、前記包装の開封時に、前記薄膜の剥離層
が被破壊層として破壊し、チーズ切断面と、前記包装材
との剥離を容易にすることを特徴としたチーズ包装体の
製造法。 - 【請求項3】 カビによる表面熟成軟質チーズの未熟成
の切断片の包装において、チーズの切断面に、ゲル化剤
または増粘安定剤溶液で軟弱ゼリー状又は糊状の薄膜の
剥離層を被着形成し、合成樹脂フィルム、セロファン、
普通紙、耐油紙またはアルミニウム箔の何れか一層から
なる包装材、またはこれ等を適宜組み合わせた複数層か
らなる包装材で、チーズの切断面に密着するようにして
包装し、該包装の開封時に、前記薄膜の剥離層が被破壊
層として破壊し、チーズ切断面と、前記包装材との剥離
を容易にすることを特徴としたチーズ包装体の製造法。 - 【請求項4】 カビによる表面熟成軟質チーズの未熟成
の切断片の包装において、合成樹脂フィルム、セロファ
ン、普通紙、耐油紙またはアルミニウム箔の何れか一層
からなる包装材、またはこれ等を適宜組み合わせた複数
層からなる包装材のチーズ当接面または当接面側全面
に、乳化剤を添加したゲル化剤または増粘安定剤溶液
で、軟弱ゼリー状又は糊状の薄膜の剥離層を被着形成し
て、チーズの切断面に密着するようにして包装し、該包
装の開封時に、前記薄膜の剥離層が被破壊層として破壊
し、チーズ切断面と、前記包装材との剥離を容易にする
ことを特徴としたチーズ包装体の製造法。 - 【請求項5】 カビによる表面熟成軟質チーズの未熟成
の切断片の包装において、合成樹脂フィルム、セロファ
ン、普通紙、耐油紙またはアルミニウム箔の何れか一層
からなる包装材、またはこれ等を適宜組み合わせた複数
層からなる包装材のチーズ当接面または当接面側全面
に、乳化剤を添加したゲル化剤または増粘安定剤溶液
で、薄膜の剥離層を被着形成し、該剥離層を乾燥して、
チーズの切断面に密着するようにして包装し、前記乾燥
した薄膜の剥離層はチーズ切断面から吸収した水分で膨
潤し、軟弱ゼリー状又は糊状となり、前記包装の開封時
に、前記薄膜の剥離層が被破壊層として破壊し、チーズ
切断面と、前記包装材との剥離を容易にすることを特徴
としたチーズ包装体の製造法。 - 【請求項6】 乳化剤は、グリセリン脂肪酸エステル、
ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リ
シノレイン酸エステル、有機酸モノグリセリド、ソルビ
タン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エス
テル、ショ糖脂肪酸エステル及びレシチンとし、これ等
を1種または2種以上を適宜組み合わせ、ゲル化剤また
は増粘安定剤溶液に対し0.1%〜1.0%添加するこ
とを特徴とした請求項1乃至5の何れか1項記載のチー
ズ包装体の製造法。 - 【請求項7】 ゲル化剤溶液または増粘安定剤溶液の薄
膜の剥離層の厚さは、溶液状で形成した場合に0.5〜
100ミクロンとし、該薄膜の剥離層を乾燥した場合に
0.1〜10ミクロンとすることを特徴とした請求項1
乃至6の何れか1項記載のチーズ包装体の製造法。 - 【請求項8】 薄膜の剥離層を、ゲル化剤として寒天、
ゼラチン、カラギーナン、ファーセルラン、ペクチン、
カゼインナトリウム、ジェランガム、カードラン、アル
ギン酸ナトリウム、グルコマンナン、乳清ホエー及び卵
白とし、増粘安定剤としてグアーガム、ローカストビー
ンガム、キサンタンガム、タマリンドガム、CMC(カ
ルボキシメチルセルロース)、MC(メチルセルロー
ス)、アルギン酸プロピレングリコールエステル、澱
粉、サイリウムシードガム、タラガム、アラビアガム、
プルラン及びヒアルロン酸とし、これ等の内の1種また
は2種以上を適宜組み合わせて、被着形成することを特
徴とした請求項1乃至7の何れか1項記載のチーズ包装
体の製造法。 - 【請求項9】薄膜の剥離層を、ゲル化剤として一価若し
くは多価金属イオンの存在下でゲルを形成するカラギー
ナン、ファーセルラン、ペクチン、ジェランガム及びア
ルギン酸ナトリウムとし、これ等の内の1種または2種
以上を適宜組み合わせて、被着形成することを特徴とし
た請求項1乃至8の何れか1項記載のチーズ包装体の製
造法。 - 【請求項10】 薄膜の剥離層を、塗布、噴霧、浸漬の
何れか1つの方法またはこれ等の方法の2つ以上を適宜
に組み合わせて、被着形成することを特徴とした請求項
1乃至8の何れか1項記載のチーズ包装体の製造法。 - 【請求項11】 合成樹脂フィルムが、ナイロン、ポリ
エチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリ
スチレン、エチレンビニルアルコール共重合体、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、ニトロセルロー
スの単層またはこれらの適宜組み合わせた複数層からな
ることを特徴とする請求項1乃至10の何れか1項記載
のチーズ包装体の製造法。 - 【請求項12】 チーズ切断片を包装した後、未殺菌ま
たは加熱殺菌することを特徴とした請求項1乃至11の
何れか1項記載のチーズ包装体の製造法。 - 【請求項13】 カビによる表面熟成軟質チーズが、カ
マンベールまたはブリーであることを特徴とする請求項
1乃至12の何れか1項記載のチーズ包装体の製造法。 - 【請求項14】 請求項1乃至13の何れか1項記載の
製造法により製造したチーズ包装体。 - 【請求項15】 請求項1ないし13の何れか1項記載
の製造法によって製造したチーズ包装体を、所定個数1
つの容器に集合整列して収納し、チーズ包装体の集合品
としたことを特徴とするチーズ包装体。
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- 2000-02-22 JP JP2000044829A patent/JP3610514B2/ja not_active Expired - Fee Related
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