JP2000355637A - アルミノシリケート系充填材 - Google Patents
アルミノシリケート系充填材Info
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Abstract
安全性が高いアルミノシリケート系充填材及び該アルミ
ノシリケート系充填材を含有するポリマー組成物を提供
すること。 【解決手段】aM2 O・bAl2 O3 ・cSiO2 ・d
Rm An ・yH2 O (式中、MはNa及び/又はK、RはNa、K、Ca及
びMgからなる群より選ばれる1種以上、AはCO3 、
SO4 、NO3 、OH及びClからなる群より選ばれる
1種以上、aは1〜6、bは2〜8、cは2〜12、d
は0〜4、mは1〜2、nは1〜3、yは0〜32を示
す)で表される組成を有し、針状のアルミノシリケート
粒子からなる充填材及び該充填材を含有するポリマー組
成物。
Description
ム等のポリマーに用いられるアルミノシリケート系充填
材及び該アルミノシリケート系充填材を含有するポリマ
ー組成物に関する。
るコスト低減、機械的や熱的特性の改善、加工性の改
善、あるいは導電性等の機能付与のために用いられてい
る。充填材の粒子形状としては、無定型、板状、針状、
球状等の形状が知られているが、中でも針状形状の充填
材は、引っ張り強度、圧縮強度、衝撃強度、弾性率等の
機械的強度の向上効果が大きく、幅広く用いられてい
る。
酸カリウムが知られているが、原料が高価な上に、10
00〜1200℃といった高い温度で合成を行う必要が
あり、生産性やコストの面で不利である。
維状炭酸カルシウムが知られている。しかし、これはア
スペクト比が20以上と粒子形状の異方性が大きいこと
から、ポリマー中に混合したときに一定方向に配向し、
得られる成形品は、反りや変形等が大きく、寸法精度が
低下するという欠点がある。
した入手が可能であり、合成も比較的低温で行えること
から、産業上非常に有利である。しかし、代表的なアル
ミノシリケートであるゼオライトは、表面が平滑なサイ
コロ状の形状を呈するため、充填材として用いた場合に
機械的強度の向上が認められないという欠点がある。
ポリマー中に混合したときの引っ張り強度、圧縮強度、
衝撃強度等の機械的特性が向上することが知られてい
る。しかし、粒径が小さくなると、表面エネルギーが増
大して、個々の粒子同士が二次凝集して分散性が悪化
し、ポリマー中で一次粒子まで再分散させるのがきわめ
て難しくなる。
機械的強度向上効果に優れ、安価で安全性が高いアルミ
ノシリケート系充填材及び該アルミノシリケート系充填
材を含有するポリマー組成物を提供することを目的とす
る。
An ・yH2 O(式中、MはNa及び/又はK、RはN
a、K、Ca及びMgからなる群より選ばれる1種以
上、AはCO3 、SO4 、NO3 、OH及びClからな
る群より選ばれる1種以上、aは1〜6、bは2〜8、
cは2〜12、dは0〜4、mは1〜2、nは1〜3、
yは0〜32を示す)で表される組成を有し、針状のア
ルミノシリケート粒子からなる充填材(以下、充填材と
いう)、並びに 〔2〕 前記充填材を含有するポリマー組成物、に関す
る。
するアルミノシリケート粒子において、Mは、好ましく
はNaである。MがNa及びKである場合、aM2 O
は、a1 Na2O・a2 K2 O(ただし、a1 +a2 =
a)で表される。
好ましくはNaである。また、Aは、好ましくはCO3
又はNO3 である。
有するものであり、具体的には、針状結晶又はその集合
体からなるのが好ましい。
は、前記のように、針状の粒子形態をとることから、ポ
リマー中に混合した場合、ポリマーの機械的強度の向上
効果が得られる。また、針状結晶の集合体とすること
で、粒子の異方性がなくなり、ポリマー中に配向せずに
均一に分散させることが可能である。また、その結果、
ポリマーを成形加工した時の粒子の配向と、それに伴う
収縮率の異方性が小さくなるため、得られる成形品は、
反りや変形等が少なく、寸法精度が良好となるという優
れた効果が発現される。
m以下で、長さが太さに対してアスペクト比で2.0以
上のものをいう。
数個以上集まり、集合体の直径が1〜30μm、好まし
くは1〜10μm、さらに好ましくは1〜5μmの大き
さのものをいう。集合体の直径が1〜30μmである
と、ポリマーへの混合時に崩壊し易く、異方性が生じ
ず、機械的強度が向上する等の効果が得られる。
粒子形態を得る観点から、d=0.365±0.015
nmに主たるX線回折ピークを有するものが好ましい。
ここで、「主たるX線回折ピーク」とは、最強のピーク
あるいはもっとも強い回折ピーク強度に対し20%以上
の回折強度を示すピークをいう。
針状の形状を安定的に得る観点から、JCPDS(Jo
int Committee on Powder D
iffraction Standards)No.2
0−379、20−743、25−776、25−14
99、25−1500、30−1170、31−127
2、34−176、35−479、35−653、38
−513、38−514、38−515及び45−13
73からなる群より選ばれる1種以上のカンクリナイト
様のX線回折パターンを有するものが好ましい。中で
も、針状結晶が発達したアルミノシリケート粒子は、カ
ンクリナイト様のX線回折パターンJCPDS No.
38−513を示し、その概略組成が、aが2〜3、b
が3、cが6、dが1〜2、RがNa、mが1、nが1
〜2であることがより好ましい。
件によっては、針状結晶が球状、テトラポッド状、塊状
の集合体を形成したものであってもよく、また、これら
が二次凝集した多孔質粒子でもよい。
ケート粒子の二次凝集体を用いることにより、粒子の粒
径が大きくなり、見掛比容が小さくなって、その結果、
ポリマー中での粒子の分散が容易となり、作業性が向上
するという効果が発現される。さらに、この二次凝集体
は、ポリマーへの混合時に受ける力により容易に崩壊
し、小粒径化するため、ポリマーの機械的特性等を向上
できるという優れた効果も発現される。
径は、1〜500μm、好ましくは1〜100μm、さ
らに好ましくは1〜50μmである。二次凝集体の粒径
の下限は、見掛比容を小さくし、ポリマー中での良好な
分散性を得て、短時間で均一な混合を行う観点から、1
μm以上であることが好ましく、その上限は、ポリマー
中へ均一に分散させる観点から、500μm以下である
ことが好ましい。
リマーへの親和性を高めるため、アミノ系、エポキシ系
のシランカップリング剤やチタネート系のカップリング
剤等の有機物や無機物による表面処理を行ってもよい。
Zn、Cu、Fe、Ni、Co、Ce等の抗菌性のある
金属を担持させることで、抗菌性を持つ充填材を調製す
ることもできる。金属を担持させる方法として、イオン
交換法、微粒子金属の被着法が挙げられる。抗菌性を持
つ充填材中の金属の担持量は、抗菌性及び経済性の観点
から、Ag、Zn、Cu、Fe、Ni、Co、Ce等の
総量で0.1〜10重量%であることが好ましく、0.
5〜5重量%であることがより好ましい。
子を製造する方法としては、特に限定がないが、例え
ば、アルミナ原料とシリカ原料を、CO3 2- 、S
O4 2- 、NO 3 - 、OH- 及びCl- 等の存在下、アル
カリ溶液中で反応させる方法等が挙げられる。
ミニウム、水酸化アルミニウム、アルミン酸ナトリウム
等が挙げられる。シリカ原料としては、例えば、ケイ
砂、ケイ石、水ガラス、ケイ酸ナトリウム等が挙げられ
る。あるいは、アルミナ原料及びシリカ原料の両者の原
料となるものとして、例えば、カオリン、モンモリロナ
イト、ベントナイト、マイカ、タルク等の粘土鉱物及び
ムライト等のアルミノケイ酸塩鉱物を用いてもよい。
ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウムカリウム、
炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等が挙げられ、SO
4 2-の原料としては、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、
硫酸ナトリウムカリウム等が挙げられ、NO3 - の原料
としては、硝酸、硝酸ナトリウム、硝酸カリウム等が挙
げられ、Cl- の原料としては、塩化ナトリウム、塩化
カリウム等が挙げられる。
トリウム、酸化カリウム等の酸化物;水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム等の水酸化物;炭酸ナトリウム、炭
酸カリウム、炭酸ナトリウムカリウム等の炭酸塩;炭酸
水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸水素塩等が
使用できる。必要に応じて、酸化カルシウム、酸化マグ
ネシウム等の酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネ
シウム等の水酸化物;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、ドロマイト等の炭酸塩;炭酸水素カルシウム、炭酸
水素マグネシウム等の炭酸水素塩等を使用してもよい。
子は、前記の各種化合物を所定の割合で配合し混合して
得ることができる。配合の割合については、得られる所
望のアルミノシリケート粒子の組成により、適宜決定さ
れる。特に、原料の配合比率は、各原料をaM2 O、b
Al2 O3 、cSiO2 、dRm An で表示した場合
(例えば、KOHはK2 O、NaOHはNa2 Oと換算
する)、b/c=0.01〜10、a/c=0.01〜
100及びd/c=0.01〜100の範囲であること
が望ましい。
ノシリケート粒子の固形分濃度は、0.1〜50重量%
であることが望ましい。
応温度は、60〜150℃、好ましくは80〜130℃
であることが望ましい。この反応温度の下限は、粒子の
結晶性を高め、粒子の形態を安定化させる観点から、6
0℃以上であることが好ましく、その上限は、反応容器
への化学的、耐圧負荷を低減させる観点から、150℃
以下であることが好ましい。
は、アルミナ原料、シリカ原料とも低価格で安定的に入
手が可能であり、また反応温度も比較的低温であること
から、生産性やコストの面で有利であり、また、材料が
アルミノシリケートであるため皮膚刺激性や光触媒性が
なく、さらに、ポリマー中での分散性にも優れたもので
ある。本発明の充填材は、日用品、工業用部材、自動車
用部材、建築材等に好適に利用される。
することにより、ポリマー組成物を調製することができ
る。
リエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ABS樹脂、ポリ
スチレン、AS樹脂、メタクリル樹脂、ポリビニルアル
コール、EVA樹脂、セルロース系プラスチック、熱可
塑性エラストマー、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、
フェノール樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、ポリウレ
タン樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアセ
タール、ポリカーボネート、ポリフェニレンエーテル、
ポリテトラフルオロエチレン、ポリフェニレンスルフィ
ド、ポリスルホン、ポリアリレート、ポリエーテルイミ
ド、ポリエーテルスルホン、ポリエーテルケトン、ポリ
アミドイミド、ポリイミド、ポリアリルエーテルニトリ
ル、ポリベンズイミダール、ポリマーアロイ;スチレン
ブタジエンゴム、ポリブタジエンゴム、ポリイソプロピ
レンゴム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴ
ム、エチレンプロピレンゴム、シリコーンゴム、フッ素
ゴム、エピクロルヒドリンゴム、アクリルゴム等の合成
ゴム、スチレンブタジエンゴムラテックス、ポリブタジ
エンラテックス、クロロプレンゴムラテックス、天然ゴ
ム等が挙げられる。例えば、本発明の充填材をゴムに混
合させることで、耐摩耗性や制震制の高いゴムを得るこ
とができる。ポリマーの形態としては、板状、フィルム
状、繊維状、ブロック状等いずれの形状でもよく、特に
その形状は問わない。
知の方法で行うことができる。例えば、ロールミル、バ
ンバリーミキサー、加圧式ニーダー等のバッチ式装置、
単軸押出機、二軸押出機、FCM、KCK等の連続式混
練機等を用いることができる。
ては、強度向上の観点から、ポリマー100重量部に対
して0.01〜70重量部が好ましく、0.1〜50重
量部がより好ましい。
外線防止剤、帯電防止剤、酸化防止剤、着色剤、香料等
の各種添加剤を適宜添加することができる。
ー組成物を成形して得られた成形品は機械的に高強度で
あるため、日用品、工業用部材、自動車用部材、建築材
等に好適に用いることができる。
溶解させ、さらに硝酸(61%)83gとアルミン酸ナ
トリウム溶液(Na2 O=19.8重量%、Al2 O3
=25.9重量%)79gを混合した溶液に、水ガラス
(Na2 O=9.8重量%、SiO2 =29.6重量
%)81gを添加混合し、100℃で15時間反応させ
た。反応後、生成したアルミノシリケート粒子を洗浄
し、乾燥して、アルミノシリケートの粉体を得た。得ら
れたアルミノシリケート粒子は、針状結晶が集合した形
態を有していた。針状結晶の直径は0.05〜0.2μ
m、アスペクト比は2〜5、集合体の直径は2〜5μm
であった。得られたアルミノシリケート粒子の粉体につ
いて、X線回折装置((株)リガク製、「RAD-C 」)を
用いてX線回折を行った結果、d=0.367nmに強
い回折ピークを有し、JCPDS No.38−513
に相当していた。その組成は、概略3Na2 O・3Al
2 O3 ・6SiO2 ・NaNO3 ・4H2 Oであった。
に溶解させ、さらにアルミン酸ナトリウム溶液(Na2
O=19.8重量%、Al2 O3 =25.9重量%)1
57gを混合した溶液に、水ガラス(Na2 O=9.8
重量%、SiO 2 =29.6重量%)259gを添加混
合し、100℃で2時間反応させた。その後、水酸化ナ
トリウム32gをイオン交換水110gに溶解させ、硝
酸(61%)124gを混合した溶液を、追加添加し、
さらに100℃で10時間反応させた。反応後、実施例
1と同様にアルミノシリケート粒子を得た。得られたア
ルミノシリケート粒子は、針状結晶が集合してテトラポ
ッド状に発達した形態を有していた。針状結晶の直径は
0.2〜0.7μm、アスペクト比は2〜10、集合体
の直径は1〜5μmであった。得られたアルミノシリケ
ート粒子の粉体のX線回折の結果は実施例1と同じであ
り、その組成は、概略3Na2 O・3Al2O3 ・7S
iO2 ・2NaNO3 ・4H2 Oであった。
と、ポリプロピレン樹脂((株)グランドポリマー製、
「グランドポリプロF327」)80重量部を混合し、
ロール混練機で155℃で混練した後ペレットを得た。
得られたペレットを加圧プレスを用いて200℃で成形
を行い、成形品を得た。混練時のトルクが一定の値にな
るまでに要した時間は10分間であった。
と、ポリプロピレン樹脂((株)グランドポリマー製、
「グランドポリプロF327」)80重量部を混合し、
実施例3と同様の方法で成形品を得た。混練時のトルク
が一定の値になるまでに要した時間は10分間であっ
た。
((株)グランドポリマー製、「グランドポリプロF3
27」)80重量部を混合し、実施例3と同様の方法で
成形品を得た。混練時のトルクが一定の値になるまでに
要した時間は20分間であった。
ランドポリプロF327」)のみをロール混練機で15
5℃で混練しペレットを得た後、実施例3と同様の方法
で成形品を得た。
成形品の物性について、曲げ試験及び引っ張り試験をテ
ンシロン((株)オリエンテック製、「UCT-100 」)を
用いて行った。その結果を表1に示す。なお、曲げ試験
及び引っ張り試験の測定条件は、以下の通りである。
4 プラスチック−曲げ特性の試験方法に基づき測定し
た。
995 プラスチックの引張試験方法に基づき測定し
た。
り、実施例1〜2で得られたアルミノシリケート粒子
は、比較例1で用いられた4Aゼオライトに比べ、混練
時のトルクが一定の値になるまでに要した時間が短いこ
とから、樹脂中での分散性に優れていることがわかる。
また、実施例3〜4で得られた成形品は、比較例1〜2
で得られた成形品に比べ、曲げ試験での降伏点、弾性率
及び引っ張り試験での弾性率がいずれも高いことがわか
る。
果に優れ、安価で安全性が高い、充填材であり、この充
填材をポリマーに混合することにより、ポリマーの機械
的強度が向上できるという優れた効果が奏される。
Claims (4)
- 【請求項1】 aM2 O・bAl2 O3 ・cSiO2 ・
dRm An ・yH2O (式中、MはNa及び/又はK、RはNa、K、Ca及
びMgからなる群より選ばれる1種以上、AはCO3 、
SO4 、NO3 、OH及びClからなる群より選ばれる
1種以上、aは1〜6、bは2〜8、cは2〜12、d
は0〜4、mは1〜2、nは1〜3、yは0〜32を示
す)で表される組成を有し、針状のアルミノシリケート
粒子からなる充填材。 - 【請求項2】 アルミノシリケート粒子がd=0.36
5±0.015nmに主たるX線回折ピークを有する請
求項1記載の充填材。 - 【請求項3】 アルミノシリケート粒子がJCPDS
No.20−379、20−743、25−776、2
5−1499、25−1500、30−1170、31
−1272、34−176、35−479、35−65
3、38−513、38−514、38−515及び4
5−1373からなる群より選ばれる1種以上のカンク
リナイト様のX線回折パターンを有する請求項1又は2
記載の充填材。 - 【請求項4】 請求項1〜3いずれか記載の充填材を含
有するポリマー組成物。
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| JP16824599A JP3700964B2 (ja) | 1999-06-15 | 1999-06-15 | アルミノシリケート系充填材 |
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