JP2000356127A - 排ガス浄化装置 - Google Patents

排ガス浄化装置

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JP2000356127A JP11167026A JP16702699A JP2000356127A JP 2000356127 A JP2000356127 A JP 2000356127A JP 11167026 A JP11167026 A JP 11167026A JP 16702699 A JP16702699 A JP 16702699A JP 2000356127 A JP2000356127 A JP 2000356127A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】排気系の構造を複雑にせず、排ガス中のNOx
を効率良く触媒に吸蔵し、触媒に吸蔵されたNOxを無
害のN2や水等に変換して触媒を再生する。 【解決手段】ディーゼルエンジン11の排気通路12に
設けられた触媒13は排気通路に流入する排ガス中のN
Oxを吸蔵し、かつ排ガス中の酸素濃度が低下したとき
に上記吸蔵したNOxを放出することにより再生され
る。ディーゼルエンジンをバイパスして排気通路及び吸
気通路18を接続するEGRパイプ14にはEGRバル
ブ16が設けられる。EGRパイプの接続部より排気下
流側の排気通路には排気絞り弁17が設けられ、EGR
パイプの接続部より吸気上流側の吸気通路には吸気絞り
弁19が設けられる。コントローラ22は触媒の再生開
始時期を検出する再生開始検出センサ21の検出出力に
基づいてEGRバルブ,排気絞り弁及び吸気絞り弁を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼルエンジ
ンから排出される排ガスを浄化する装置に関する。更に
詳しくは排ガス中のNOxの大気への排出を低減する装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の排ガス浄化装置として、
ディーゼルエンジンの排気管に触媒コンバータに収容さ
れたNOx還元触媒が設けられ、このNOx還元触媒の
排気上流側に還元剤を供給する還元剤供給手段が設けら
れ、更にエンジンの運転状況に応じてコントローラが上
記還元剤供給手段を制御するように構成されたディーゼ
ル機関の排ガス浄化装置が開示されている(特開平5−
302509号)。この装置では、還元剤供給手段が排
気管又は触媒コンバータに還元剤フィードノズル,還元
剤フィードパイプ及び還元剤フィードポンプを介して接
続された還元剤タンクと、還元剤フィードパイプに設け
られ還元剤の還元剤フィードノズルへの供給量を調整可
能な還元剤流量調整弁と、還元剤フィードノズルにエア
フィードパイプを介して接続されたエアタンクと、エア
フィードパイプに設けられ圧縮エアの還元剤フィードノ
ズルへの供給量を調整可能な空気流量調整弁とを有す
る。還元剤としては軽油やエンジンオイル等が挙げられ
る。またコントローラは具体的にはエンジン回転速度,
エンジン負荷,触媒入口側排ガス温度及び排ガス中の酸
素濃度に応じて還元剤フィードポンプ,還元剤流量調整
弁及び空気流量調整弁を制御するように構成される。
【0003】このように構成されたディーゼル機関の排
ガス浄化装置では、エンジンの運転状況に応じた最適量
の還元剤が圧縮エアにより微細に霧化されて排ガスに供
給される。この結果、還元剤の利用率を向上でき、排ガ
ス中に含まれるNOxを効率的に低減処理できるので、
還元剤の消費を低減することができる。また排ガスの温
度低下が抑制されてNOx還元触媒の反応が十分に保た
れるので、NOx浄化率を向上できるとともに、排ガス
中に多量の酸素が含まれていてもNOxを触媒で処理で
きるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の特
開平5−302509号公報に示されたディーゼル機関
の排ガス浄化装置では、エンジンの排ガス中に多量の酸
素が存在するため、還元剤として軽油を供給した場合、
軽油がNOxとではなく排ガス中の酸素と反応してしま
う。このためNOx還元触媒に比較的多くの還元剤を供
給しても、触媒でのNOxの還元効率、即ちNOx低減
率が未だ低い問題点があった。
【0005】本発明の第1の目的は、NOx還元触媒で
消費する還元剤量を低減できるとともに、高効率にNO
xを低減することができる排ガス浄化装置を提供するこ
とにある。本発明の第2の目的は、触媒の再生時にシリ
ンダ内に噴射される軽油を十分に霧化することにより、
シリンダ内でNOx還元触媒に最適な還元剤を生成し、
かつこの還元剤をNOx還元触媒に供給することができ
る排ガス浄化装置を提供することにある。本発明の第3
の目的は、触媒の再生時に排気通路に噴射される軽油を
十分に霧化することにより、排気通路内の排ガスの空燃
比を確実に還元剤リッチの状態にすることができる排ガ
ス浄化装置を提供することにある。本発明の第4の目的
は、触媒の再生開始時期及び再生完了時期を確実に検出
することができる排ガス浄化装置を提供することにあ
る。本発明の第5の目的は、触媒の再生開始時期に達し
た後、触媒の再生禁止状態が所定時間以上継続しても、
排ガス中のNOxを低減することができる排ガス浄化装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、ディーゼルエンジン11の排気通路
12に設けられ排気通路12に流入する排ガス中のNO
xを吸蔵しかつ排ガス中のHC,CO,CO2又はH2
増加したときに再生処理される触媒13と、ディーゼル
エンジン11をバイパスして排気通路12及び吸気通路
18を接続するEGRパイプ14に設けられこのEGR
パイプ14を通過する排ガスの流量を調整するEGRバ
ルブ16と、触媒13の再生開始時期を検出する再生開
始検出センサ21と、再生開始検出センサ21の検出出
力に基づいてEGRバルブ16を制御するコントローラ
22とを備えた排ガス浄化装置である。この請求項1に
記載された排ガス浄化装置では、エンジン11の通常の
運転時、即ちエンジン11内の混合気の空燃比がリーン
状態のときには、触媒13が排ガス中のNOをNO2
酸化しNOxとして効率良く吸蔵し、触媒13によるN
Ox吸蔵量が所定値に達したことを再生開始検出センサ
21が検出すると、コントローラ22がこのセンサ21
の検出出力に基づいてEGRバルブ16を所定の開度で
開き、排ガス中のO2濃度を低下させるとともに排ガス
中のHC,CO,CO2又はH2の濃度を増加させる。こ
の結果、触媒13での還元反応が促進され、触媒13に
吸蔵されたNOxを無害のN2や水等に変換して大気に
排出し、触媒13が再生される。
【0007】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、更に図1に示すように、EGRパイプ14
の接続部より排気下流側の排気通路12に設けられこの
排気通路12を流れる排ガスの流量を調整可能な排気絞
り弁17と、EGRパイプ14の接続部より吸気上流側
の吸気通路18に設けられこの吸気通路18を流れる吸
気の流量を調整可能な吸気絞り弁19とのいずれか一方
又は双方を更に備え、コントローラ22が再生開始検出
センサ21の検出出力に基づいてEGRバルブ16と排
気絞り弁17及び吸気絞り弁19のいずれか一方又は双
方とを制御するように構成されたことを特徴とする。こ
の請求項2に記載された排ガス浄化装置では、触媒13
の再生時にコントローラ22がEGRバルブ16を所定
の開度で開き、かつ排気絞り弁17及び吸気絞り弁19
のいずれか一方又は双方を絞るので、上記請求項1より
多量の排ガスがエンジン11に還流される。このため請
求項1より排ガス中のO2濃度を低下させることがで
き、かつHC,CO,CO2又はH2の濃度を増加させる
ことができる。
【0008】請求項3に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、図6に示すように、触媒13より排
気上流側の排気通路12に接続され触媒13に向って軽
油42を噴射可能な軽油添加手段41を更に備え、コン
トローラ22が再生開始検出センサ21の検出出力に基
づいてEGRバルブ16及び軽油添加手段41を制御
し、或いはEGRバルブ16及び軽油添加手段41と排
気絞り弁17及び吸気絞り弁19のいずれか一方又は双
方とを制御するように構成されたことを特徴とする。こ
の請求項3に記載された排ガス浄化装置では、触媒13
の再生時にコントローラ22がEGRバルブ16を所定
の開度で開き、かつ軽油添加手段41から軽油42を噴
射させるか、或いはこれらに加えて排気絞り弁17及び
吸気絞り弁19のいずれか一方又は双方を絞るので、請
求項1又は2より更に排ガス中のO2濃度を低下させる
とともに排ガス中のHC,CO,CO2又はH2の濃度を
増加させることができる。
【0009】請求項4に係る発明は、請求項1又は2に
係る発明であって、図9に示すように、ディーゼルエン
ジン11のシリンダ11aに噴射される軽油42の噴射
時期及び噴射量のいずれか一方又は双方を変更可能な筒
内燃料噴射装置51を更に備え、コントローラ22が再
生開始検出センサ21の検出出力に基づいてEGRバル
ブ16及び筒内燃料噴射装置51を制御し、或いはEG
Rバルブ16及び筒内燃量噴射装置51と排気絞り弁1
7及び吸気絞り弁19のいずれか一方又は双方とを制御
するように構成されたことを特徴とする。この請求項4
に記載された排ガス浄化装置では、触媒13の再生時に
コントローラ22がEGRバルブ16を所定の開度で開
き、かつ軽油42のシリンダ11aへの噴射時期及び噴
射量のいずれか一方又は双方を変更するように筒内燃料
噴射装置51を制御するか、或いはこれらに加えて排気
絞り弁17及び吸気絞り弁19のいずれか一方又は双方
を絞るので、上記請求項1又は2より更に排ガス中のO
2濃度を低下させるとともに排ガス中のHC,CO,C
2又はH2の濃度を増加させることができる。
【0010】請求項5に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、図12に示すように、請求項3記載の軽油
添加手段41と請求項4記載の筒内燃料噴射装置51と
を更に備え、コントローラ22が再生開始検出センサ2
1の検出出力に基づいてEGRバルブ16,軽油添加手
段41及び筒内燃料噴射装置51を制御し、或いはEG
Rバルブ16,軽油添加手段41及び筒内燃料噴射装置
51と排気絞り弁17及び吸気絞り弁19のいずれか一
方又は双方とを制御するように構成されたことを特徴と
する。この請求項5に記載された排ガス浄化装置では、
触媒13の再生時にコントローラ22がEGRバルブ1
6を所定の開度で開き、軽油添加手段41から軽油42
を噴射させ、かつ軽油42のシリンダ11aへの噴射時
期及び噴射量のいずれか一方又は双方を変更するように
筒内燃料噴射装置51を制御するか、或いはこれらに加
えて排気絞り弁17及び吸気絞り弁19のいずれか一方
又は双方を絞るので、排ガス中のO2濃度を低下させる
とともに排ガス中のHC,CO,CO2又はH2の濃度を
増加させることができる。
【0011】請求項6に係る発明は、請求項1ないし5
いずれかに係る発明であって、更に図1に示すように、
再生開始検出センサ21がアクセルペダルの踏込み量を
検出するアクセルセンサ21aと、ディーゼルエンジン
11の回転速度を検出する回転センサ21bとにより構
成され、コントローラ22がアクセルセンサ21a及び
回転センサ21bの各検出出力に基づいてエンジン11
からのNOxの排出量を積算し、触媒13のNOx吸蔵
量が所定量に達したと判断したときに触媒13の再生を
開始するように構成されたことを特徴とする。請求項7
に係る発明は、請求項い1ないし5いずれかに係る発明
であって、更に図15に示すように、再生開始検出セン
サ61が少なくとも触媒13を通過した排ガス中に含ま
れるNOx濃度を検出する出口側NOxセンサ61bを
有し、この出口側NOxセンサ61bが所定値以上のN
Ox濃度を検出したときにコントローラ22が触媒13
のNOx吸蔵量が所定量に達したと判断して触媒13の
再生を開始するように構成されたことを特徴とする。こ
れら請求項6又は7に記載された排ガス浄化装置では、
触媒13の再生開始時期を再生開始検出センサ21又は
61により確実に検出することができるので、NOxが
触媒13で吸蔵しきれずに大気に排出されることを防止
することができる。
【0012】請求項8に係る発明は、請求項3,5,6
又は7いずれかに係る発明であって、更に図6に示すよ
うに、軽油添加手段41が排気通路12に挿入され触媒
13に向って軽油42を噴射可能な添加用噴射ノズル4
1aと、添加用噴射ノズル41aに軽油42を圧送する
添加用噴射ポンプ41bとを有し、コントローラ22が
添加用噴射ポンプ41bを制御することにより添加用噴
射ノズル41aから軽油42が噴射されるように構成さ
れたことを特徴とする。請求項9に係る発明は、請求項
3,5,6又は7いずれかに係る発明であって、更に図
17に示すように、軽油添加手段71が排気通路12に
挿入され触媒13に向って軽油42を噴射可能な添加用
インジェクタ71aを有し、添加用インジェクタ71a
が筒内燃料噴射装置51のコモンレール51b又はフィ
ードポンプ51cに接続され、コントローラ22が添加
用インジェクタ71aを制御することにより添加用イン
ジェクタ71aから軽油42が噴射されるように構成さ
れたことを特徴とする。これら請求項8又は9に記載さ
れた排ガス浄化装置では、触媒13の再生時に排気通路
12に噴射される軽油42を十分に霧化することができ
るので、排気通路12内の排ガス中のHCの濃度を高め
た状態にすることができる。
【0013】請求項10に係る発明は、請求項1ないし
9いずれかに係る発明であって、更に図1に示すよう
に、触媒13の再生が完了したことを検出する再生完了
検出センサ31が少なくとも触媒13より排気下流側の
排気通路12に設けられかつ触媒13を通過した排ガス
中に含まれる酸素濃度を検出する出口側O2センサ31
bを有し、この出口側O2センサ31bが所定値以下の
酸素濃度を検出したときにコントローラ22は触媒13
の再生処理が完了したと判断し触媒13の再生を終了す
るように構成されたことを特徴とする。請求項11に係
る発明は、請求項1ないし9いずれかに係る発明であっ
て、更に触媒の再生時間が0.1〜180秒であること
を特徴とする。これら請求項10又は11に記載された
排ガス浄化装置では、触媒13の再生完了時期を出口側
2センサ31bにて検出することにより、或いは予め
定められた時間経過後とすることにより、確実に検出す
ることができるので、再び触媒13により排ガス中のN
Oxを効率良く吸蔵することができる。
【0014】請求項12に係る発明は、請求項4ないし
11いずれかに係る発明であって、更に図9に示すよう
に、触媒13の再生時における筒内燃料噴射装置51に
よる軽油42の噴射時期及び噴射量のいずれか一方又は
双方の変更がメイン噴射の時期の進角化であることを特
徴とする。請求項13に係る発明は、請求項4ないし1
1いずれかに係る発明であって、更に図9に示すよう
に、触媒13の再生時における筒内燃料噴射装置51に
よる軽油42の噴射時期及び噴射量のいずれか一方又は
双方の変更がメイン噴射後に行われるポスト噴射である
ことを特徴とする。これら請求項12又は13に記載さ
れた排ガス浄化装置では、触媒13の再生時にシリンダ
11a内に噴射される軽油42の一部をHC,CO,C
2,H2の状態で未燃焼ガスとして排ガス中に含んだ状
態で、NOx触媒に供給することができる。
【0015】請求項14に係る発明は、請求項1ないし
13いずれかに係る発明であって、更に図1に示すよう
に、ディーゼルエンジン11が車両に搭載され、車両の
走行状態を走行状態検出センサ33により検出され、コ
ントローラ22が走行状態検出センサ33の検出出力に
基づいて車両が加速状態であると判断したときに、触媒
13が再生時であるか否かに拘らず、コントローラ22
が触媒13を再生するように構成されたことを特徴とす
る。この請求項14に記載された排ガス浄化装置では、
車両の加速時にはエンジン11内に多くの軽油を噴射す
るため、排ガス中のO2濃度が低下するとともに、H
C,CO,CO2又はH2の濃度が増加する。このため車
両の加速時には触媒13の再生時でなくても優先して触
媒13を再生する。
【0016】請求項15に係る発明は、請求項1ないし
14いずれかに係る発明であって、更に図1に示すよう
に、触媒温度を検出する触媒温度センサ32が設けら
れ、触媒温度センサ32が所定値未満の触媒温度を検出
したときに、触媒13が再生時であるか否かに拘らず、
コントローラ22が触媒13の再生を禁止するように構
成されたことを特徴とする。この請求項15に記載され
た排ガス浄化装置では、触媒温度が触媒再生可能温度に
達していないときには、触媒再生時期に達していても、
コントローラ22は触媒13を再生しない。即ち、触媒
13を再生できないにも拘らず、エンジン11での軽油
18の燃焼を悪化させることを防止でき、黒煙の排出を
抑制することができる。
【0017】請求項16に係る発明は、請求項15に係
る発明であって、更に図1又は図9に示すように、触媒
13の再生禁止の状態が所定時間以上継続したときに、
コントローラ22が触媒13の再生禁止を強制的に解除
し、EGRバルブ16の開放及び筒内燃料噴射装置51
によるメイン噴射の時期の変更のいずれか一方又は双方
を行うように構成されたことを特徴とする。この請求項
16に記載された排ガス浄化装置では、触媒13の再生
開始時期に達して触媒13の再生禁止状態が所定時間以
上継続しても、コントローラ22が触媒13の再生禁止
を強制的に解除して、EGRバルブ16の開放及び筒内
燃料噴射装置51によるメイン噴射の時期の進角化のい
ずれか一方又は双方を行うので、触媒13を再生するこ
とができる。
【0018】請求項17に係る発明は、請求項1ないし
16に係る発明であって、更に図20に示すように、デ
ィーゼルエンジン11の排気通路12及び吸気通路18
にターボ過給機81が設けられたことを特徴とする。こ
の請求項17に記載された排ガス浄化装置では、ターボ
過給機を有しないエンジン[NA(ナチュラル)エンジ
ン]のみならず、ターボ過給機81を有するエンジン1
1[TI(ターボ・インタクーラ)エンジン]にも適用
することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】次に本発明の第1の実施の形態を
図面に基づいて説明する。この実施の形態は請求項1,
2,6,10及び14〜16に対応する。図1に示すよ
うに、トラックのディーゼルエンジン11から排出され
た排ガスを浄化する排ガス浄化装置は排気管12に設け
られた触媒13と、EGRパイプ14に設けられたEG
Rバルブ16と、排気管12に設けられた排気絞り弁1
7と、吸気管18に設けられた吸気絞り弁19と、触媒
13の再生開始時期を検出する再生開始検出センサ21
と、再生開始検出センサ21の検出出力に基づいてEG
Rバルブ16,排気絞り弁17及び吸気絞り弁19を制
御するコントローラ22とを備える。上記触媒13は排
気管12に流入する排ガス中のNOxを吸蔵し、かつ排
ガス中のHC,CO,CO2又はH2を増加させたときに
上記吸蔵したNOxを再生処理する、いわゆるNOx吸
蔵還元型の触媒である。この触媒13は排気管12の途
中に設けられたケース23に収容される。
【0020】また触媒13は図示しないが排ガスの流れ
る方向に格子状(ハニカム状)の通路が形成されたモノ
リス担体(材質:コージェライト)と、このモノリス担
体上に形成されかつ貴金属及びNOx吸蔵剤が担持され
たコート層とを有する。貴金属としてはPtが挙げら
れ、NOx吸蔵剤としてはLi,Na,K,Cs等のア
ルカリ金属や、Mg,Ca,Ba等のアルカリ土類金属
や、Y,La,Ce,Pr,Nd,Eu,Gd,Dy
(Y以外はランタノイド系金属)等の希土類金属が挙げ
られる。上記NOx吸蔵剤は触媒の総重量に対して2〜
20重量%、好ましくは5〜10重量%担持される。ま
たコート層としてはアルミナが挙げられる。
【0021】EGRパイプ14はエンジン11をバイパ
スして排気管12及び吸気管18を接続し、EGRバル
ブ16はEGRパイプ14を通過して排気管12から吸
気管18に還流される排ガスの流量を調整するように構
成される。EGRバルブ16は図示しないがモータによ
り弁体を駆動してEGRバルブ16の開度を調節する電
動弁が用いられるが、エア駆動型弁等を用いてもよい。
図1の符号26は吸気管18に還流される排ガス(EG
Rガス)を冷却するEGRクーラである。
【0022】排気絞り弁17はEGRパイプ14の排気
管12への接続部より排気下流側であって触媒13より
排気上流側の排気管12に設けられ、排気管12を流れ
る排ガスの流量を調整可能に構成される。また吸気絞り
弁19はEGRパイプ14の吸気管18への接続部より
吸気上流側の吸気管18に設けられ、吸気管18を流れ
る吸気の流量を調整可能に構成される。排気絞り弁17
は触媒13の再生時に排気管12を絞ることにより、E
GRパイプ14を通って吸気管18に還流される排ガス
を増量するように構成される。また吸気絞り弁19は触
媒13の再生時に吸気管18を絞ることにより、シリン
ダ11aに供給される混合気の酸素量又は酸素濃度を低
減するように構成される。
【0023】再生開始検出センサ21はこの実施の形態
では、アクセルペダルの踏込み量を検出するアクセルセ
ンサ21aと、エンジン11の回転速度を検出する回転
センサ21bとからなる。また触媒13より排気下流側
の排気管12には触媒13を通過した排ガス中に含まれ
る酸素濃度を検出する出口側O2センサ31bが設けら
れ、触媒13より排気上流側の排気管12には触媒13
を通過する前の排ガス中に含まれる酸素濃度を検出する
入口側O2センサ31aが設けられる。入口側O2センサ
及び出口側O2センサにより再生完了検出センサ31が
構成される。触媒13は再生されるに従って触媒13上
の酸素が使われるため、触媒13を通過した排ガス中の
酸素濃度が次第に低下し、この酸素濃度が1%程度にな
ると触媒13の再生がほぼ完了したと推定することがで
きる。
【0024】ケース23には触媒13の温度を検出する
触媒温度センサ32が挿入される。この触媒温度センサ
32は触媒13より排気上流側のケース23に挿入され
た入口側温度センサ32aと、触媒13より排気下流側
のケース23に挿入された出口側温度センサ32bとか
らなり、両センサ32a,32bの各検出出力の平均値
から触媒温度が推定されるように構成される。なお、触
媒温度を推定するのは触媒13を効率良く再生できる温
度範囲(200〜450℃)、即ち触媒再生可能温度で
触媒13を再生するためである。またトラックの走行状
態を検出する走行状態検出センサ33はこの実施の形態
では上記アクセルセンサ21aであり、このアクセルセ
ンサ21aの時間に対する変化率により、トラックが加
速状態か或いは定常走行若しくは減速状態かが検出され
る。更に図1の符号34はエンジン11から排出された
直後の排ガスの温度を検出する排ガス温度センサであ
る。
【0025】図2に示すように、上記アクセルセンサ2
1a,回転センサ21b,入口側O2センサ31a,出
口側O2センサ31b,入口側温度センサ32a,出口
側温度センサ32b,走行状態検出センサ33及び排ガ
ス温度センサ34の各検出出力はI/Oポート22bを
介してコントローラ22のCPU22aの制御入力に接
続され、CPU22aの制御出力はI/Oポート22c
を介してEGRバルブ16,排気絞り弁17及び吸気絞
り弁19にそれぞれ接続される。またCPU22aには
メモリ37が接続され、このメモリ37には図4に示す
ように、触媒によるNOx吸蔵時,触媒再生時及び触媒
再生禁止解除時の、EGRバルブ16の開度,排気絞り
弁17の閉度及び吸気絞り弁19の閉度の制御マップ
A,B及びC(エンジン回転速度及びエンジン負荷が変
化した場合の最適なEGRバルブ16の開度等を示すマ
ップ)が記憶される。また上記メモリ37には図3に示
すように、エンジン回転速度及びアクセルペダルの踏込
み量(アクセル開度)の変化に伴って変化するエンジン
11からのNOx排出量を示すNOx排出量マップが記
憶される。なお、図1の符号38はマフラである。
【0026】このように構成された排ガス浄化装置の動
作を図5のフローチャートに沿って説明する。先ずコン
トローラ22は回転センサ21b及びアクセルセンサ2
1aの各検出出力に基づいてエンジン11の回転速度及
びアクセルペダルの踏込み量(アクセル開度)を取込
む。次いでコントローラ22は上記エンジン回転速度及
びアクセル開度をNOx排出量マップ(図3)に当ては
めてエンジン11のNOx排出量を算出し、これにより
触媒13に吸蔵されたNOx吸蔵量を積算する。次にコ
ントローラ22はアクセル開度の変化率Y(単位時間当
たりのアクセル開度の変化量)を算出し、例えばアクセ
ル開度が所定値(例えば70%以上)を越え、その変化
率Yが所定の変化率Y0を越えているとき(例えば、1
秒間に5%以上アクセル開度が大きくなる方向に変化し
ているとき)には、トラックが加速状態であると判断
し、アクセル開度及びその変化率Yが上記範囲外のとき
にはトラックが定常走行又は減速状態であると判断す
る。
【0027】トラックが定常走行又は減速状態であり、
触媒13のNOx吸蔵量Xが所定量X0(例えば70
%)以下である場合には、コントローラ22は図4の触
媒によるNOx吸蔵時の制御マップAを取込み、この制
御マップAに従ってEGRバルブ16等を制御する。即
ち、コントローラ22はEGRバルブ16を全閉にし、
排気絞り弁17及び吸気絞り弁19を全開にする。この
結果、通常運転時の制御が行われ、NOx吸蔵量の積算
が続行される。この通常運転時(NOxの吸蔵時)には
シリンダ11a内の混合気の空燃比は高くリーン状態で
ある、即ち空気過剰率(実際の供給空気量/軽油の燃焼
に必要な理論的空気量)が2以上である。触媒13のコ
ート層に担持されるNOx吸蔵剤として例えばBaを用
いれば、エンジン11から排出されたNOxは触媒13
において排ガス中のO2と反応し、更に触媒13中のB
aO,BaCO3と反応して[Ba(NO32]が生成
され、この状態で触媒13に吸蔵される。このためNO
x濃度の高い触媒入口側の排ガスは触媒を通過した後、
NOx濃度が極めて低くなって触媒出口側に排出され、
NOxの大気中への排出を低減することができる。
【0028】一方、触媒13のNOx吸蔵量Xが所定量
0(例えば70%)を越えると、コントローラ22は
触媒13が再生時期に達したと判断し、触媒温度センサ
32の入口側温度センサ32a及び出口側温度センサ3
2bの各検出出力T1,T2を取込んで、これらの温度セ
ンサ32a,32bの各検出出力の平均値((T1
2)/2)を触媒温度Tcと推定する。この触媒温度
Tcが触媒再生下限温度T0(例えば200℃)を越え
ていると、コントローラ22は図4の触媒再生時の制御
マップBを取込み、この制御マップBに基づいてEGR
バルブ16等を制御する。即ち、コントローラ22はE
GRバルブ16を所定の開度で開き、排気絞り弁17及
び吸気絞り弁19を所定の閉度で閉じる。これにより排
ガス中の酸素濃度が低下するとともにHC,CO,CO
2又はH2が還元剤として増加するので、先ず上記触媒1
3に吸蔵された[Ba(NO32]が排ガス中の上記還
元剤と反応してN2まで還元され、次に触媒13が選択
性の良い還元触媒として機能し、上記NO2が排ガス中
のCO,HCと反応して無害なN2,CO2,H2Oが生
成されて大気に排出される。この結果、排ガス中の酸素
の影響を受けずに殆ど全てのCO,HCを触媒再生に有
効に活用できるので、触媒13を効率良く再生すること
ができる。
【0029】コントローラ22は上記触媒13の再生中
に入口側O2センサ31a及び出口側O2センサ31bの
各検出出力に基づいて触媒13を通過する前及び触媒1
3を通過した後の排ガス中の酸素濃度をS1,S2それぞ
れ取込み、酸素濃度S1,S2の差が所定値以上であり、
かつ酸素濃度S2が所定濃度S0(例えば1%)未満にな
ったときに触媒13の再生が完了したと判断する。コン
トローラ22は触媒再生完了後、NOx吸蔵量の積算値
を初期化した後に、図4の触媒によるNOx吸蔵時の制
御マップAを取込み、この制御マップAに基づいてEG
Rバルブ16の開度等を制御する。
【0030】なお、トラックが加速状態である、即ちア
クセル開度が所定値以上で、その変化率Yが所定の変化
率Y0を越えているとコントローラ22が判断し、かつ
触媒温度Tcが触媒再生下限温度T0より高い場合に
は、コントローラ22は図4の触媒再生時の制御マップ
Bを取込み、この制御マップBに基づいてEGRバルブ
16等を制御する。トラックの加速時には多量の軽油が
シリンダ11a内に噴射されるため、排ガス中の酸素濃
度が低下するとともにHC,CO,CO2,H2の濃度が
増加し、触媒13を効率良く再生することができる。コ
ントローラ22は触媒13の再生中にアクセル開度及び
その変化率Yを算出し、アクセル開度の変化率Yが所定
の変化率Y0以下になったときに触媒13の再生を停止
した後、図4の触媒によるNOx吸蔵時の制御マップA
を取込み、この制御マップAに基づいてEGRバルブ1
6の開度等を制御する。
【0031】また、触媒13のNOx吸蔵量Xが所定量
0(例えば70%)を越え、コントローラ22が触媒
の再生時期に達したと判断しても、触媒温度Tcが触媒
再生下限温度T0(例えば200℃)以下である場合に
は、コントローラ22は触媒13の再生を禁止し、この
再生禁止時間H0を積算する。再生禁止時間が例えば5
分間以下の場合には触媒温度Tcの推定を繰返し、5分
間を越えると、触媒13が排ガス中のNOxを有効に吸
蔵できないと判断し、図4の触媒再生禁止解除時の制御
マップCを取込み、この制御マップCに従ってEGRバ
ルブ16を制御する。即ち、コントローラ22はEGR
バルブ16を所定の開度で開くので、触媒13を再生す
ることができる。この触媒13の再生完了は上記と同様
に入口側O2センサ31a及び出口側O2センサ31bの
各検出出力に基づいて判断する、即ち触媒13前後の酸
素濃度S1,S2の差が所定値以上であり、かつ酸素濃度
2が所定濃度S0(例えば1%)未満になったときに触
媒13の再生が完了したと判断する。コントローラ22
は触媒再生完了後、NOx吸蔵量の積算値を初期化した
後に、図4の触媒によるNOx吸蔵時の制御マップAを
取込み、この制御マップAに基づいてEGRバルブ16
の開度等を制御する。
【0032】更に、触媒13の再生時にはエンジン11
内での軽油の燃焼が不活発になるため、触媒入口側のN
Ox濃度は低下し、また触媒13が還元触媒として機能
するので、触媒出口側のNOx濃度は急激に減少する。
このように排ガス中のNOxを効率良く触媒13に吸蔵
でき、かつ触媒13に吸蔵されたNOxを無害のN2
水等に変換して触媒13を短時間で効率良く再生するこ
とができる。
【0033】図6〜図8は本発明の第2の実施の形態を
示す。図6において図1と同一符号は同一部品を示す。
なお、この実施の形態は請求項3,6,8,10及び1
4〜16に対応する。この実施の形態では、触媒13よ
り排気上流側の排気管12に軽油添加手段41が接続さ
れ、コントローラ22が再生開始検出センサ21の検出
出力に基づいてEGRバルブ16,排気絞り弁17,吸
気絞り弁19及び軽油添加手段41を制御するように構
成される。軽油添加手段41は排気管12に挿入され触
媒13に向って軽油42を噴射可能な添加用噴射ノズル
41aと、添加用噴射ノズル41aに軽油42を圧送す
る添加用噴射ポンプ41bとを有する。添加用噴射ノズ
ル41aは添加用吐出管41cを介して添加用噴射ポン
プ41bの吐出口に連通接続され、添加用噴射ポンプ4
1bの吸入口は添加用吸入管41dを介して燃料タンク
43に連通接続される。燃料タンク43には軽油42が
貯留される。
【0034】コントローラ22の制御入力にはアクセル
センサ21a,回転センサ21b,入口側O2センサ3
1a,出口側O2センサ31b,入口側温度センサ32
a,出口側温度センサ32b,走行状態検出センサ33
及び排ガス温度センサ34の各検出出力がそれぞれ接続
され、コントローラ22の制御出力はEGRバルブ1
6,排気絞り弁17,吸気絞り弁19及び添加用噴射ポ
ンプ41bにそれぞれ接続される。またメモリ37には
図7に示すように、触媒によるNOx吸蔵時,触媒の再
生時及び触媒再生禁止解除時の、EGRバルブ16の開
度,排気絞り弁17の閉度,吸気絞り弁19の閉度及び
排気管12への軽油添加量の制御マップA,B,C(エ
ンジン回転速度及びエンジン負荷が変化した場合の最適
なEGRバルブ16の開度等を示すマップ)が記憶され
る。上記以外は第1の実施の形態と同一に構成される。
【0035】このように構成された排ガス浄化装置の動
作を図8のフローチャートに沿って説明する。触媒13
によるNOx吸蔵量Xが所定量X0を越えてコントロー
ラ22が触媒13の再生時に達したと判断し、触媒温度
Tcが触媒再生下限温度T0を越えて触媒再生可能にな
ると、コントローラ22は図7の触媒の再生時の制御マ
ップBを取込み、この制御マップBに基づいてEGRバ
ルブ16等を制御する。即ち、コントローラ22はEG
Rバルブ16を所定の開度で開き、排気絞り弁17及び
吸気絞り弁19を所定の閉度それぞれ閉じ、更に軽油添
加手段41の添加用噴射ポンプ41bを作動して排気管
12に軽油42を添加する。これにより排ガス中の酸素
濃度が低下するとともに、排ガス中のHC,CO,CO
2又はH2が第1の実施の形態より還元剤として更に増加
する。この結果、先ず上記触媒13に吸蔵された[Ba
(NO32]が排ガス中の上記還元剤と反応してN2
で還元され、次に触媒13が選択性の良い還元触媒とし
て機能し、上記NO2が排ガス中のCO,HCと反応し
て無害なN2,CO2,H2Oが生成されて大気に排出さ
れるので、排ガス中の酸素の影響を受けずに殆ど全ての
CO,HCを触媒再生に有効に活用することができる。
上記以外の動作は第1の実施の形態と略同様であるの
で、繰返しの説明を省略する。
【0036】図9〜図11は本発明の第3の実施の形態
を示す。図9において図1と同一符号は同一部品を示
す。なお、この実施の形態は請求項4,6,10及び1
2〜16に対応する。この実施の形態では、シリンダ1
1aに噴射される軽油42の噴射時期及び噴射量のいず
れか一方又は双方を変更可能な筒内燃料噴射装置51が
用いられる。筒内燃料噴射装置51は先端部がシリンダ
11aに臨みシリンダ11aに軽油42を噴射可能な筒
内インジェクタ51aと、内部に軽油42を蓄圧し上記
インジェクタ51aに軽油を圧送するコモンレール51
bと、このコモンレール51bに軽油42を供給するフ
ィードポンプ51cとを有する。
【0037】筒内インジェクタ51aはこのインジェク
タ51aに内蔵された電磁弁(図示せず)により軽油4
2の噴射量及び噴射時期が調整可能に構成される。また
筒内インジェクタ51aは圧送管51dを介してコモン
レール51bに連通接続され、コモンレール51bは筒
内吐出管51eを介してフィードポンプ51cの吐出口
に連通接続され、フィードポンプ51cの吸入口は筒内
吸入管51fを介して燃料タンク43に連通接続され
る。触媒13の再生時には上記筒内燃料噴射装置51に
てメイン噴射の時期を進角させ、かつメイン噴射後にポ
スト噴射を行うことにより、シリンダ11a内への軽油
42の噴射時期及び噴射量の双方が変更されるように構
成される。図9の符号52はコモンレール51b内の軽
油42の圧力(燃料圧)を検出する圧力センサである。
【0038】コントローラ22の制御入力にはアクセル
センサ21a,回転センサ21b,入口側O2センサ3
1a,出口側O2センサ31b,入口側温度センサ32
a,出口側温度センサ32b,走行状態検出センサ3
3,排ガス温度センサ34及び圧力センサ52の各検出
出力が接続され、コントローラ22の制御出力はEGR
バルブ16,排気絞り弁17,吸気絞り弁19,筒内イ
ンジェクタ51a及びフィードポンプ51cにそれぞれ
接続される。またメモリ37には図10に示すように、
触媒によるNOx吸蔵時,触媒再生時及び触媒再生禁止
解除時の、EGRバルブ16の開度,排気絞り弁の閉
度,吸気絞り弁の閉度,メイン噴射の時期,パイロット
噴射の有無・時期及びポスト噴射の有無・時期の制御マ
ップA,B,C(エンジン回転速度及びエンジン負荷が
変化した場合の最適なEGRバルブ16の開度等を示す
マップ)が記憶される。上記以外は第1の実施の形態と
同一に構成される。
【0039】このように構成された排ガス浄化装置の動
作を図11のフローチャートに基づいて説明する。トラ
ックが定常走行又は減速状態であり、触媒13のNOx
吸蔵量Xが所定量X0(例えば70%)以下である場合
には、コントローラ22は図10の触媒によるNOx吸
蔵時の制御マップAを取込み、この制御マップAに従っ
てEGRバルブ16等を制御する。即ち、コントローラ
22はEGRバルブ16を全閉にし、排気絞り弁17及
び吸気絞り弁19を全開にし、メイン噴射を最も燃焼効
率の高い時期に行い、更にパイロット噴射を行う。この
ときポスト噴射は行わない。この結果、通常運転時の制
御が行われ、排ガス中のNOxは触媒13により吸蔵さ
れるので、NOxの大気中への排出を低減することがで
きる。
【0040】トラックが定常走行又は減速状態であり、
触媒13のNOx吸蔵量Xが所定量X0(例えば70
%)を越え、更に触媒温度Tcが触媒再生下限温度T0
(例えば200℃)を越えている場合には、図10の触
媒によるNOx吸蔵時の制御マップBを取込み、この制
御マップBに従ってEGRバルブ16等を制御する。即
ち、コントローラ22はEGRバルブ16を所定の開度
で開き、排気絞り弁17及び吸気絞り弁19を所定の閉
度で閉じ、メイン噴射を通常走行時より所定の角度だけ
進角させる。またパイロット噴射を行わず、ピストン1
1bの上死点の後にポスト噴射を複数回に分けて行う。
これにより排ガス中の酸素濃度が低下するとともに、排
ガス中のHC,CO,CO2又はH2が第1の実施の形態
より還元剤として更に増加する。この結果、排ガス中の
酸素の影響を受けずに殆ど全てのCO,HCを触媒再生
に有効に活用することができる。
【0041】なお、トラックが加速状態であり、触媒温
度Tcが触媒再生下限温度T0より高い場合には、コン
トローラ22は図10の触媒再生時の制御マップBを取
込み、この制御マップBに基づいてEGRバルブ16等
を制御する。トラックの加速時には多量の軽油42がシ
リンダ11a内に噴射されるため、排ガス中の酸素濃度
が低下するとともにHC,CO,CO2,H2の濃度が増
加し、触媒13を効率良く再生することができる。
【0042】また、触媒13のNOx吸蔵量Xが所定量
0(例えば70%)を越え、コントローラ22が触媒
13の再生時期に達したと判断しても、触媒温度Tcが
触媒再生下限温度T0(例えば200℃)以下である場
合には、コントローラ22は触媒13の再生を禁止し、
この再生禁止時間H0を積算する。再生禁止時間が例え
ば5分間以下の場合には触媒温度Tcの推定を繰返し、
5分間を越えると、触媒13が排ガス中のNOxを有効
に吸蔵できないと判断し、図10の触媒再生禁止解除時
の制御マップCを取込み、この制御マップCに従ってE
GRバルブ16を制御する。即ち、コントローラ22は
EGRバルブ16を所定の開度で開き、メイン噴射を通
常走行時より所定の角度だけ進角させる。このときパイ
ロット噴射及びポスト噴射は行わない。この結果、触媒
13を再生することができる。上記以外の動作は第1の
実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明を省略す
る。
【0043】図12〜図14は本発明の第4の実施の形
態を示す。図12において図6及び図9と同一符号は同
一部品を示す。なお、この実施の形態は請求項5,6,
8,10及び12〜16に対応する。この実施の形態の
排ガス浄化装置は、第2の実施の形態の排ガス浄化装置
に第3の実施の形態の筒内燃料噴射装置19を組込んだ
装置である。即ち、この実施の形態の排ガス浄化装置は
触媒13と、EGRバルブ16と、排気絞り弁17と、
吸気絞り弁19と、軽油添加手段41と、筒内燃料噴射
装置51とを備え、コントローラ22は再生開始検出セ
ンサ21の検出出力に基づいてEGRバルブ16,排気
絞り弁17,吸気絞り弁19,軽油添加手段41及び筒
内燃料噴射装置51を制御するように構成される。
【0044】アクセルセンサ21a,回転センサ21
b,入口側O2センサ31a,出口側O2センサ31b,
入口側温度センサ32a,出口側温度センサ32b,走
行状態検出センサ33,排ガス温度センサ34及び圧力
センサ36の各検出出力はコントローラ22の制御入力
に接続され、コントローラ22の制御出力はEGRバル
ブ16,排気絞り弁17,吸気絞り弁19,添加用噴射
ポンプ41b,筒内インジェクタ51a及びフィードポ
ンプ51cにそれぞれ接続される。またメモリ37には
図13に示すように、触媒によるNOx吸蔵時,触媒再
生時及び触媒再生禁止解除時の、EGRバルブ16の開
度,排気絞り弁17の閉度,吸気絞り弁19の閉度,メ
イン噴射の時期,パイロット噴射の有無・時期,ポスト
噴射の有無・時期及び排気管12への軽油添加量の制御
マップA,B,C(エンジン回転速度及びエンジン負荷
が変化した場合の最適なEGRバルブ16の開度等を示
すマップ)が記憶される。上記以外は第2及び第3の実
施の形態と同一に構成される。
【0045】このように構成された排ガス浄化装置の動
作を図14のフローチャートに基づいて説明する。トラ
ックが定常走行又は減速状態であり、触媒13のNOx
吸蔵量Xが所定量X0(例えば70%)以下である場合
には、コントローラ22は図13の触媒によるNOx吸
蔵時の制御マップAを取込み、この制御マップAに従っ
てEGRバルブ16等を制御する。即ち、コントローラ
22はEGRバルブ16を全閉にし、排気絞り弁17及
び吸気絞り弁18を全開にし、メイン噴射を最も燃焼効
率の高い時期に行い、更にパイロット噴射を行う。この
ときポスト噴射及び排気管12への軽油添加は行わな
い。この結果、通常運転時の制御が行われ、排ガス中の
NOxは触媒13により吸蔵されるので、NOxの大気
中への排出を低減することができる。
【0046】トラックが定常走行又は減速状態であり、
触媒13のNOx吸蔵量Xが所定量X0(例えば70
%)を越え、更に触媒温度Tcが触媒再生下限温度T0
(例えば200℃)を越えている場合には、図13の触
媒によるNOx吸蔵時の制御マップBを取込み、この制
御マップBに従ってEGRバルブ16等を制御する。即
ち、コントローラ22はEGRバルブ16を所定の開度
で開き、排気絞り弁17及び吸気絞り弁19を所定の閉
度で閉じ、メイン噴射を通常走行時より所定の角度だけ
進角させ、更に添加用噴射ポンプ41bを作動して排気
管12に軽油42を添加する。またパイロット噴射を行
わず、ピストン11bの上死点の後にポスト噴射を複数
回に分けて行う。これにより排ガス中の酸素濃度が低下
するとともに、排ガス中のHC,CO,CO2又はH2
第1の実施の形態より還元剤として更に増加する。この
結果、排ガス中の酸素の影響を受けずに殆ど全てのC
O,HCを触媒再生に有効に活用することができる。上
記以外の動作は第2及び第3の実施の形態と略同様であ
るので、繰返しの説明を省略する。
【0047】図15及び図16は本発明の第5の実施の
形態を示す。図15において図12と同一符号は同一部
品を示す。なお、この実施の形態は請求項5,7,8,
10及び12〜16に対応する。この実施の形態では、
再生開始検出センサ61が触媒13より排気上流側の排
気管12に設けられた入口側NOxセンサ61aと、触
媒13より排気下流側の排気管12に設けられた出口側
NOxセンサ61bとを有し、これらのNOxセンサ6
1a,61bの各検出出力はコントローラ22の制御入
力に接続される。入口側NOxセンサ61aは触媒13
を通過する前の排ガス中のNOx濃度を検出し、出口側
NOxセンサ61bは触媒13を通過した排ガス中のN
Ox濃度を検出するように構成される。なお、第1〜4
の実施の形態において再生開始検出センサとして用いら
れたアクセルセンサ21a及び回転センサ21bの各検
出出力は、この実施の形態ではコントローラ22が制御
マップに基づいてEGRバルブ16の開度等を決定する
ために取込まれる。上記以外は第4の実施の形態と同一
に構成される。
【0048】このように構成された排ガス浄化装置で
は、第4の実施の形態のようにアクセルセンサ及び回転
センサの各検出出力に基づいて触媒によるNOx吸蔵量
を積算せずに、入口側NOxセンサ61a及び出口側N
Oxセンサ61bの検出するNOx濃度に所定量以上の
濃度差があり、かつ出口側NOxセンサ61aが所定量
以上、例えば図16に示すように50ppm以上のNO
x濃度を検出したときに、コントローラ22が触媒13
のNOx吸蔵量が所定量に達したと判断し、触媒13の
再生を開始する。なお、このとき触媒温度が触媒再生可
能温度に達していることを条件とする。上記以外の動作
は第4の実施の形態と略同様であるので、繰返しの説明
を省略する。
【0049】図17〜図18は本発明の第6の実施の形
態を示す。図17において図12と同一符号は同一部品
を示す。なお、この実施の形態は請求項5,6,9及び
11〜16に対応する。この実施の形態では、軽油添加
手段71が触媒13に向って軽油42を噴射可能な添加
用インジェクタ71aを有し、この添加用インジェクタ
71aが連通管71bを介して筒内燃料噴射装置51の
コモンレール51bに接続され、コントローラ22が添
加用インジェクタ71aを制御することにより添加用イ
ンジェクタ71aから軽油42が噴射されるように構成
される(図17)。添加用インジェクタ71aはこのイ
ンジェクタ71aに内蔵された電磁弁(図示せず)によ
り軽油42の噴射量及び噴射時期が調整可能に構成され
る。また添加用インジェクタ71aはスロットル形のノ
ズル部71cを有し、このノズル部71cは触媒13よ
り排気上流側の排気管12に挿入される(図18)。ノ
ズル部71cの噴孔71dにはピン71eが遊挿され、
噴孔71dの内周面には複数の螺旋溝71fが形成され
る(図18及び図19)。また添加用インジェクタ71
aは上述のようにコモンレール51bに接続されるた
め、第1の実施の形態の添加用噴射ポンプは不要にな
る。更に触媒再生は触媒再生開始から予め設定された時
間だけ行われる。このため入口側O2センサ及び出口側
2センサは不要となる。また上記触媒再生時間はでき
るだけ短い方が良いが、0.1〜180秒、好ましくは
0.1〜30、更に好ましくは0.1〜2秒に設定され
る。触媒再生時間を0.1〜180秒に限定したのは、
0.1秒未満では触媒の再生が完了せず、180秒を越
えると黒煙の排出量が多くなるためである。上記以外は
第4の実施の形態と同一に構成される。
【0050】このように構成された排ガス浄化装置で
は、触媒13の再生時に添加用インジェクタ71aから
噴射された軽油42は排気管12の内面に沿って螺旋状
に進むので、瞬時に霧化されて排ガスの空燃比を速やか
にリッチ状態にすることができるとともに、HC,C
O,H2の増量を図ることができる。この結果、触媒1
3が還元触媒として機能し、触媒13を効率良く再生す
ることができる。またコントローラ22は触媒13の再
生開始と同時に触媒再生時間を計測し、所定時間経過後
(例えば2秒)に触媒再生が完了したと判断するので、
所定時間経過後、NOx吸蔵量の積算値を初期化し、触
媒によるNOx吸蔵時のマップを取込み、このマップに
基づいてEGRバルブ16の開度等を制御する。上記以
外の動作は第4の実施の形態と略同様であるので、繰返
しの説明を省略する。
【0051】図20は本発明の第7の実施の形態を示
す。図20において図9と同一符号は同一部品を示す。
なお、この実施の形態は請求項4,7,10及び12〜
17に対応する。この実施の形態では、ディーゼルエン
ジン11の排気管12及び吸気管18にターボ過給機8
1が設けられる、即ちエンジン11としてターボ過給機
81を有するディーゼルエンジンが用いられる。ターボ
過給機81はEGRパイプ14の接続部と触媒13との
間の排気管12と、EGRパイプ14の接続部より吸気
上流側の吸気管18との間に設けられ、EGRパイプ1
4の接続部とターボ過給機81との間の吸気管18には
インタクーラ82が設けられる。また排気絞り弁17は
ターボ過給機81と触媒13との間の排気管12に設け
られ、吸気絞り弁19はターボ過給機81より吸気上流
側の吸気管18に設けられる。上記以外は第3の実施の
形態と同一に構成される。なお、この実施の形態のター
ボ過給機を第1,第2及び第4〜第6の実施の形態のデ
ィーゼルエンジンに設けてもよい。このように構成され
た排ガス浄化装置では、第3の実施の形態と同様に、排
ガス中のNOxを触媒13により効率良く吸蔵できると
ともに、触媒13を効率良く再生することができる。上
記以外の動作は第3の実施の形態と略同様であるので、
繰返しの説明を省略する。
【0052】なお、上記第3〜第7の実施の形態では、
触媒の再生時に筒内燃料噴射装置にてメイン噴射の時期
を進角させ、かつメイン噴射後にポスト噴射を行うこと
により、シリンダ内への軽油の噴射時期及び噴射量の双
方を変更したが、メイン噴射の時期の進角化又はポスト
噴射のいずれか一方を行うことにより、シリンダ内への
軽油の噴射時期及び噴射量のいずれか一方又は双方を変
更してもよい。また、上記第1〜第7の実施の形態で
は、本発明のディーゼルエンジンをトラックに搭載した
が、バス,乗用車又はその他の車両、或いは船,建設機
械等に搭載してもよい。また、上記第3〜第7の実施の
形態では、触媒の再生禁止の状態が所定時間以上継続し
たときに、コントローラが触媒の再生禁止を解除し、E
GRバルブの開放及び筒内燃料噴射装置によるメイン噴
射の時期の進角化の双方を行うように構成したが、EG
Rバルブの開放及び筒内燃料噴射装置によるメイン噴射
の時期の進角化のいずれか一方を行うように構成しても
よい。
【0053】また、上記第1〜第7の実施の形態では、
トラックの走行状態を検出する走行状態検出センサとし
てアクセルセンサを挙げたが、アクセルセンサに加えて
トラックの車速を検出する車速センサを用いてもよい。
また、上記第6の実施の形態では、添加用インジェクタ
を筒内燃料噴射装置のコモンレールに接続したが、筒内
燃料噴射装置のフィードポンプの吐出口に接続してもよ
い。更に、上記第1〜第7の実施の形態では、触媒温度
を入口側温度センサ及び出口側温度センサの各検出出力
(触媒入口温度及び触媒出口温度)に基づいて推定した
が、触媒温度を入口側温度センサ又は出口側温度センサ
のいずれか一方の検出出力(触媒入口温度又は触媒出口
温度のいずれか一方)に基づいて推定してもよい。
【0054】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく
説明する。 <実施例1>エンジンとしてターボ過給機及びインタク
ーラを有する直噴式6気筒ディーゼルエンジン(排気量
8リットル)を用いた。このエンジンの回転速度を一定
(1620rpm)に保ち,エンジンに全負荷時の5/
8の負荷をかけた。このときの触媒入口温度は300℃
であった。また図1に示すように、排気管12と吸気管
18とを接続するEGRパイプ14にEGRバルブ16
を設け,排気管12及び吸気管18に排気絞り弁17及
び吸気絞り弁19をそれぞれ設けた。EGRバルブ,排
気絞り弁及び吸気絞り弁の制御は図21(a),図21
(b)の実線及び図21(c)の実線に示すように行っ
た。
【0055】<実施例2>実施例1と同一のターボ過給
機及びインタクーラ付エンジンを用いた。また図6に示
すように、実施例1のEGRバルブ16,排気絞り弁1
7及び吸気絞り弁19に加えて排気管12に軽油添加手
段41を接続した。EGRバルブ,排気絞り弁,吸気絞
り弁及び軽油添加手段の制御は図21(a),図21
(b)の一点鎖線,図21(c)の一点鎖線及び図21
(d)に示すように行った。上記以外は実施例1と同様
に構成した。なお、図21(d)において軽油添加率と
は全負荷時の軽油添加量を100%としたときの軽油添
加量を百分率で表したものである。
【0056】<実施例3>実施例1と同一のターボ過給
機及びインタクーラ付エンジンを用いた。また図9に示
すように、実施例1のEGRバルブ16,排気絞り弁1
7及び吸気絞り弁19に加えて、シリンダ11aに噴射
される軽油42の噴射時期及び噴射量の双方を変更可能
な筒内燃料噴射装置51を用いた。EGRバルブ,排気
絞り弁,吸気絞り弁及び筒内燃料噴射装置の制御は図2
1(a),図21(b)の一点鎖線,図21(c)の一
点鎖線及び図21(e)〜(g)に示すように行った。
上記以外は実施例1と同様に構成した。なお、図21
(e)においてメイン噴射率とは全負荷時のメイン噴射
量を100%としたときのメイン噴射量を百分率で表し
たものであり、図21(f)においてパイロット噴射率
とは全負荷時のパイロット噴射量を100%としたとき
のパイロット噴射量を百分率で表したものであり、図2
1(g)におけるポスト噴射率とは全負荷時のポスト噴
射量を100%としたときのポスト噴射量を百分率で表
したものである。
【0057】<実施例4>実施例1と同一のターボ過給
機及びインタクーラ付エンジンを用いた。また図12に
示すように、実施例1のEGRバルブ16,排気絞り弁
17及び吸気絞り弁19に加えて、軽油添加手段41
と、シリンダ11aに噴射される軽油42の噴射時期及
び噴射量の双方を変更可能な筒内燃料噴射装置51とを
用いた。EGRバルブ,排気絞り弁,吸気絞り弁,軽油
添加手段及び筒内燃料噴射装置の制御は図21(a),
図21(b)の一点鎖線,図21(c)の一点鎖線及び
図21(d)〜(g)に示すように行った。上記以外は
実施例1と同様に構成した。
【0058】<比較例1>実施例1と同一のターボ過給
機及びインタクーラ付エンジンを用いた。しかし、EG
Rバルブ,排気絞り弁,吸気絞り弁及び軽油添加手段は
用いなかった。また筒内燃量噴射装置は従来通りの制御
を行った。上記以外は実施例1と同様に構成した。
【0059】<比較試験及び評価>実施例1〜4及び比
較例1のディーゼルエンジンを1時間運転して、排気管
より排出されるNOxの量を測定した。その結果を図2
2に示す。図22から明らかなように、比較例1ではN
Ox排出量が450g/時であったのに対し、実施例1
〜4ではNOx排出量が55〜75g/時に低減した。
また実施例1の触媒の前後における排ガス中のNOx濃
度の変化を測定した。この変化を図23に示す。図23
から明らかなように、触媒の再生時であるか否かに拘ら
ず、触媒を通過した排ガス中に含まれるNOxは極めて
少ないことが分かった。更に実施例1〜4の触媒直前に
おけるHC濃度,CO濃度,CO2濃度及びH2濃度を測
定した。その結果を図24に示す。図24から明らかな
ように、触媒再生時にはHC濃度,CO濃度,CO2
度及びH2濃度がそれぞれ上昇しており、これらのH
C,CO,CO2及びH2が還元剤として作用するため、
触媒を効率良く再生できることが分かった。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、排
気通路に設けられた触媒が排ガス中のNOxを吸蔵しか
つ排ガス中の酸素濃度が低下したときに上記吸蔵したN
Oxを放出し、ディーゼルエンジンをバイパスするEG
RパイプにEGRバルブを設け、更にコントローラが触
媒の再生開始時期を検出する再生開始検出センサの検出
出力に基づいてEGRバルブを制御するように構成した
ので、エンジンの通常の運転時、即ちエンジン内の混合
気の空燃比がリーン状態のときには、触媒が排ガス中の
NOをNO2に酸化しNOxとして効率良く吸蔵し、触
媒によるNOx吸蔵量が所定値に達したときには、コン
トローラがEGRバルブを開くので、排ガス中のO2
度を低下させるとともに排ガス中のHC,CO,CO2
又はH2の濃度を増加させることができる。この結果、
触媒での還元反応が促進され、触媒に吸蔵されたNOx
を無害のN2や水等に変換して大気に排出し、触媒を再
生することができる。触媒の再生時にコントローラがE
GRバルブを開くことに加えて、排気絞り弁及び吸気絞
り弁のいずれか一方又は双方を絞るように構成すれば、
上記より更に多くの排ガスをEGRガスとしてエンジン
の吸気に戻すことができるので、上記より更に効率良く
触媒を再生することができる。
【0061】また触媒より排気上流側の排気通路に、触
媒に向って軽油を噴射可能な軽油添加手段を接続し、コ
ントローラが再生開始検出センサの検出出力に基づいて
EGRバルブ及び軽油添加手段を制御するか、或いはE
GRバルブ及び軽油添加手段と排気絞り弁及び吸気絞り
弁のいずれか一方又は双方を制御するように構成すれ
ば、触媒の再生時に上記EGRバルブのみを制御する場
合或いはEGRバルブと排気絞り弁又は吸気絞り弁とを
制御する場合より更に排ガス中のO2濃度を低下させる
とともにHC,CO,CO2又はH2の濃度を増加させる
ことができる。この結果、更に効率良く触媒を再生する
ことができる。また筒内燃料噴射装置がシリンダに噴射
される軽油の噴射時期及び噴射量を変更し、コントロー
ラが再生開始検出センサの検出出力に基づいてEGRバ
ルブ及び筒内燃料噴射装置を制御し、或いはEGRバル
ブ及び筒内燃量噴射装置と排気絞り弁及び吸気絞り弁の
いずれか一方又は双方とを制御するように構成すれば、
触媒の再生時に上記EGRバルブのみを制御する場合或
いはEGRバルブと排気絞り弁又は吸気絞り弁とを制御
する場合より更に排ガス中のO2濃度を低下させるとと
もにHC,CO,CO2又はH2の濃度を増加させること
ができる。この結果、上記より更に効率良く触媒を再生
することができる。
【0062】またコントローラが再生開始検出センサの
検出出力に基づいてEGRバルブ,,軽油添加手段及び
筒内燃料噴射装置を制御し、或いはEGRバルブ,軽油
添加手段及び筒内燃料噴射装置と排気絞り弁及び吸気絞
り弁のいずれか一方又は双方とを制御するように構成す
れば、触媒の再生時に上記より更に排ガス中のO2濃度
を低下させるとともにHC,CO,CO2又はH2の濃度
を増加させることができる。この結果、上記より更に効
率良く触媒を再生することができる。またコントローラ
が再生開始検出センサであるアクセルセンサ及び回転セ
ンサの各検出出力に基づいてエンジンからのNOxの排
出量を積算し、触媒のNOx吸蔵量が所定量に達したと
判断したときに触媒の再生を開始するように構成した
り、或いは再生開始検出センサである出口側NOxセン
サが所定値以上のNOx濃度を検出したときにコントロ
ーラが触媒のNOx吸蔵量が所定量に達したと判断して
触媒の再生を開始するように構成すれば、触媒の再生開
始時期を確実に検出することができるので、NOxが触
媒で吸蔵しきれずに大気に排出されることを防止するこ
とができる。
【0063】またコントローラが軽油添加手段の添加用
噴射ポンプを制御することにより添加用噴射ノズルから
軽油を噴射するように構成したり、或いは軽油添加手段
の添加用インジェクタが筒内燃料噴射装置のコモンレー
ル又はフィードポンプに接続し、コントローラが添加用
インジェクタを制御することにより添加用インジェクタ
から軽油を噴射するように構成すれば、触媒の再生時に
排気通路に噴射される軽油を十分に霧化することができ
るので、排気通路内の排ガス中のHCの濃度を高めた状
態にすることができる。また再生完了検出センサである
2センサが触媒を通過した排ガス中に含まれる酸素濃
度を検出し、この出口側O2センサが所定値以下の酸素
濃度を検出したときにコントローラが触媒の再生処理が
完了したと判断し触媒の再生を終了するように構成した
り、或いは触媒の再生時間を0.1〜180秒とすれ
ば、触媒の再生完了時期を確実に検出することができる
ので、再び触媒により排ガス中のNOxを効率良く吸蔵
することができる。
【0064】また触媒の再生時における筒内燃料噴射装
置による軽油の噴射時期及び噴射量のいずれか一方又は
双方の変更を、メイン噴射の時期の進角化或いはメイン
噴射後に行われるポスト噴射により行えば、触媒の再生
時にシリンダ内に噴射される軽油の一部を未燃焼ガスと
して排ガス中に含んだ状態で、NOx触媒に供給するこ
とができる。またディーゼルエンジンを車両に搭載し、
コントローラが走行状態検出センサの検出出力に基づい
て車両が加速状態であると判断したときに、触媒が再生
時であるか否かに拘らず、コントローラが触媒を再生す
るように構成すれば、車両の加速時にはエンジン内の多
くの軽油を噴射するため、排ガス中のO2濃度が低下す
るとともに、HC,CO,CO2又はH2の濃度が増加す
る。この結果、車両の加速時には触媒の再生時期でなく
ても優先して触媒を再生するので、触媒を効率良く再生
することができる。
【0065】また触媒が再生時期に達しても、触媒温度
が触媒再生可能温度に達しないときには、コントローラ
が触媒の再生を禁止する、即ちEGRバルブ等を触媒再
生時のマップに基づくのではなく、NOx吸蔵時のマッ
プに基づいて制御するので、触媒を再生できないにも拘
らずエンジン内での軽油の燃焼を悪化させずに済み、黒
煙の排出を抑制することができる。また触媒の再生時期
に達しても、触媒の再生禁止の状態が所定時間以上継続
したときには、コントローラが触媒の再生禁止を強制的
に解除し、EGRバルブの開放及び筒内燃料噴射装置に
よるメイン噴射の時期の進角化のいずれか一方又は双方
を行うので、NOx触媒を再生することができる。更に
本発明の排ガス浄化装置はターボ過給機を有しないNA
エンジンのみならず、ターボ過給機を有するTIエンジ
ンにも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施形態の排ガス浄化装置を示す構
成図。
【図2】その排ガス浄化装置の制御を示すブロック線
図。
【図3】エンジン回転速度及びアクセル開度の変化に伴
って変化するエンジンからのNOx排出量を示すNOx
排出量マップ。
【図4】触媒によるNOx吸蔵時,触媒の再生時及び触
媒再生禁止解除時のEGRバルブの開度等を示す制御マ
ップ。
【図5】その排ガス浄化装置の動作を示すフローチャー
ト。
【図6】本発明の第2実施形態を示す図1に対応する構
成図。
【図7】触媒によるNOx吸蔵時,触媒の再生時及び触
媒再生禁止解除時のEGRバルブの開度等を示す制御マ
ップ。
【図8】その排ガス浄化装置の動作を示すフローチャー
ト。
【図9】本発明の第3実施形態を示す図1に対応する構
成図。
【図10】触媒によるNOx吸蔵時,触媒の再生時及び
触媒再生禁止解除時のEGRバルブの開度等を示す制御
マップ。
【図11】その排ガス浄化装置の動作を示すフローチャ
ート。
【図12】本発明の第4実施形態を示す図1に対応する
構成図。
【図13】触媒によるNOx吸蔵時,触媒の再生時及び
触媒再生禁止解除時のEGRバルブの開度等を示す制御
マップ。
【図14】その排ガス浄化装置の動作を示すフローチャ
ート。
【図15】本発明の第5実施形態を示す図1に対応する
構成図。
【図16】NOxセンサの検出する排ガス中のNOx濃
度が時間の経過とともに変化する状態を示す図。
【図17】本発明の第6実施形態を示す図1に対応する
構成図。
【図18】図17のD部拡大断面図。
【図19】その軽油添加手段の添加用インジェクタの噴
孔を含む要部拡大斜視図。
【図20】本発明の第7実施形態を示す図1に対応する
構成図。
【図21】実施例1〜4のEGRバルブ開度等の制御方
法を示す図。
【図22】実施例1〜4及び比較例1の大気中に排出さ
れたNOxの量を示す図。
【図23】実施例1の触媒前後の排ガス中のNOx濃度
の変化を示す図。
【図24】実施例1〜4の触媒直前の排ガス中に含まれ
るHC等の濃度の変化を示す図。
【符号の説明】
11 ディーゼルエンジン 11a シリンダ 12 排気管(排気通路) 13 触媒 14 EGRパイプ 16 EGRバルブ 17 排気絞り弁 18 吸気管(吸気通路) 19 吸気絞り弁 21,61 再生開始検出センサ 21a アクセルセンサ 21b 回転センサ 22 コントローラ 31 再生完了検出センサ 31b 出口側O2センサ 32 触媒温度センサ 33 走行状態検出センサ 41,71 軽油添加手段 41a 添加用噴射ノズル 41b 添加用噴射ポンプ 42 軽油 51 筒内燃料噴射装置 51a 筒内インジェクタ 51b コモンレール 51c フィードポンプ 61b 出口側NOxセンサ 71a 添加用インジェクタ 81 ターボ過給機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 9/02 F02D 9/02 S 9/04 9/04 D C 41/02 380 41/02 380E 43/00 301 43/00 301N 301H F02M 25/07 570 F02M 25/07 570J (72)発明者 下川 清広 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車工業株式会社内 (72)発明者 下田 正敏 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車工業株式会社内 (72)発明者 引野 清治 東京都日野市日野台3丁目1番地1 日野 自動車工業株式会社内 Fターム(参考) 3G062 AA01 BA00 BA04 BA05 BA06 CA04 CA05 DA01 DA02 EA11 ED08 ED15 GA04 GA06 GA09 GA17 3G065 AA01 AA09 CA00 DA04 EA04 EA05 GA08 GA10 GA46 KA33 3G084 AA01 BA05 BA13 BA15 BA19 BA20 BA24 CA04 CA06 DA10 EB12 FA10 FA27 FA28 FA30 FA33 3G091 AA10 AA11 AA18 AB06 BA14 CA18 CA27 CB02 CB03 DB10 DC01 EA01 EA07 EA17 EA18 EA30 EA33 EA35 FA17 FA18 FA19 GA06 GB02Y GB03Y GB04Y GB06W GB17X HA36 HA37 HA38 HA42 HB01 HB05 HB06 3G301 HA02 HA04 HA13 JA25 KA12 KA16 LA03 LB11 MA11 MA18 ND01 NE13 PD01Z PD02Z PD09Z PD11Z PD12Z PE01Z PF03Z

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディーゼルエンジン(11)の排気通路(12)
    に設けられ前記排気通路(12)に流入する排ガス中のNO
    xを吸蔵しかつ前記排ガス中のHC,CO,CO2又は
    2が増加したときに再生処理される触媒(13)と、 前記ディーゼルエンジン(11)をバイパスして前記排気通
    路(12)及び吸気通路(18)を接続するEGRパイプ(14)に
    設けられ前記EGRパイプ(14)を通過する排ガスの流量
    を調整するEGRバルブ(16)と、 前記触媒(13)の再生開始時期を検出する再生開始検出セ
    ンサ(21,61)と、 前記再生開始検出センサ(21,61)の検出出力に基づいて
    前記EGRバルブ(16)を制御するコントローラ(22)とを
    備えた排ガス浄化装置。
  2. 【請求項2】 EGRパイプ(14)の接続部より排気下流
    側の排気通路(12)に設けられ前記排気通路(12)を流れる
    排ガスの流量を調整可能な排気絞り弁(17)と、前記EG
    Rパイプ(14)の接続部より吸気上流側の吸気通路(18)に
    設けられ前記吸気通路(18)を流れる吸気の流量を調整可
    能な吸気絞り弁(19)とのいずれか一方又は双方を更に備
    え、コントローラ(22)が再生開始検出センサ(21,61)の
    検出出力に基づいてEGRバルブ(16)と前記排気絞りバ
    ルブ(17)及び前記吸気絞りバルブ(19)のいずれか一方又
    は双方とを制御するように構成された請求項1記載の排
    ガス浄化装置。
  3. 【請求項3】 触媒(13)より排気上流側の排気通路(12)
    に接続され前記触媒(13)に向って軽油(42)を噴射可能な
    軽油添加手段(41,71)を更に備え、 コントローラ(22)が再生開始検出センサ(21,61)の検出
    出力に基づいてEGRバルブ(16)及び前記軽油添加手段
    (41,71)を制御し、或いは前記EGRバルブ(16)及び前
    記軽油添加手段(41,71)と排気絞り弁(17)及び吸気絞り
    弁(19)のいずれか一方又は双方とを制御するように構成
    された請求項1又は2記載の排ガス浄化装置。
  4. 【請求項4】 ディーゼルエンジン(11)のシリンダ(11
    a)に噴射される軽油(42)の噴射時期及び噴射量のいずれ
    か一方又は双方を変更可能な筒内燃料噴射装置(51)を更
    に備え、 コントローラ(22)が再生開始検出センサ(21,61)の検出
    出力に基づいてEGRバルブ(16)及び前記筒内燃料噴射
    装置(51)を制御し、或いは前記EGRバルブ(16)及び前
    記筒内燃料噴射装置(51)と排気絞り弁(17)及び吸気絞り
    弁(19)のいずれか一方又は双方とを制御するように構成
    された請求項1記載の排ガス浄化装置。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の軽油添加手段(41,71)と
    請求項4記載の筒内燃料噴射装置(51)とを更に備え、 コントローラ(22)が再生開始検出センサ(21,61)の検出
    出力に基づいてEGRバルブ(16),前記軽油添加手段(4
    1,71)及び前記筒内燃料噴射装置(51)を制御し、或いは
    前記EGRバルブ(16),前記軽油添加手段(41,71)及び
    前記筒内燃料噴射装置(51)と排気絞り弁(17)及び吸気絞
    り弁(19)のいずれか一方又は双方とを制御するように構
    成された請求項1記載の排ガス浄化装置。
  6. 【請求項6】 再生開始検出センサ(21)がアクセルペダ
    ルの踏込み量を検出するアクセルセンサ(21a)と、ディ
    ーゼルエンジン(11)の回転速度を検出する回転センサ(2
    1b)とにより構成され、 コントローラ(22)が前記アクセルセンサ(21a)及び回転
    センサ(21b)の各検出出力に基づいて前記エンジン(11)
    からのNOxの排出量を積算し、前記触媒(13)のNOx
    吸蔵量が所定量に達したと判断したときに前記触媒(13)
    の再生を開始するように構成された請求項1ないし5い
    ずれか記載の排ガス浄化装置。
  7. 【請求項7】 再生開始検出センサ(61)が少なくとも触
    媒(13)を通過した排ガス中に含まれるNOx濃度を検出
    する出口側NOxセンサ(61b)を有し、 前記出口側NOxセンサ(61b)が所定値以上のNOx濃
    度を検出したときにコントローラ(22)が前記触媒(13)の
    NOx吸蔵量が所定量に達したと判断して前記触媒(13)
    の再生を開始するように構成された請求項1ないし5い
    ずれか記載の排ガス浄化装置。
  8. 【請求項8】 軽油添加手段(41)が排気通路(12)に挿入
    され触媒(13)に向って軽油(42)を噴射可能な添加用噴射
    ノズル(41a)と、前記添加用噴射ノズル(41a)に軽油(42)
    を圧送する添加用噴射ポンプ(41b)とを有し、 コントローラ(22)が前記添加用噴射ポンプ(41b)を制御
    することにより前記添加用噴射ノズル(41a)から軽油(4
    2)が噴射されるように構成された請求項3,5,6又は
    7いずれか記載の排ガス浄化装置。
  9. 【請求項9】 軽油添加手段(71)が排気通路(12)に挿入
    され触媒(13)に向って軽油(42)を噴射可能な添加用イン
    ジェクタ(71a)を有し、 前記添加用インジェクタ(71a)が筒内燃料噴射装置(51)
    のコモンレール(51b)又はフィードポンプ(51c)に接続さ
    れ、 コントローラ(22)が前記添加用インジェクタ(71a)を制
    御することにより前記添加用インジェクタ(71a)から軽
    油(42)が噴射されるように構成された請求項3,5,6
    又は7いずれか記載の排ガス浄化装置。
  10. 【請求項10】 触媒(13)の再生が完了したことを検出
    する再生完了検出センサ(31)が少なくとも前記触媒(13)
    より排気下流側の排気通路(12)に設けられかつ前記触媒
    (13)を通過した排ガス中に含まれる酸素濃度を検出する
    出口側O2センサ(31b)を有し、 前記出口側O2センサ(31b)が所定値以下の酸素濃度を検
    出したときにコントローラ(22)は前記触媒(13)の再生処
    理が完了したと判断し前記触媒(13)の再生を終了するよ
    うに構成された請求項1ないし9いずれか記載の排ガス
    浄化装置。
  11. 【請求項11】 触媒の再生時間が0.1〜180秒で
    ある請求項1ないし9いずれか記載の排ガス浄化装置。
  12. 【請求項12】 触媒(13)の再生時における筒内燃料噴
    射装置(51)による軽油(42)の噴射時期及び噴射量のいず
    れか一方又は双方の変更がメイン噴射の時期の進角化で
    ある請求項4ないし11いずれか記載の排ガス浄化装
    置。
  13. 【請求項13】 触媒(13)の再生時における筒内燃料噴
    射装置(51)による軽油(42)の噴射時期及び噴射量のいず
    れか一方又は双方の変更がメイン噴射後に行われるポス
    ト噴射である請求項4ないし11いずれか記載の排ガス
    浄化装置。
  14. 【請求項14】 ディーゼルエンジン(11)が車両に搭載
    され、 前記車両の走行状態が走行状態検出センサ(33)により検
    出され、 コントローラ(22)が前記走行状態検出センサ(33)の検出
    出力に基づいて前記車両が加速状態であると判断したと
    きに、触媒(13)が再生時であるか否かに拘らず、前記コ
    ントローラ(22)が前記触媒(13)を再生するように構成さ
    れた請求項1ないし13いずれか記載の排ガス浄化装
    置。
  15. 【請求項15】 触媒温度を検出する触媒温度センサ(3
    2)が設けられ、 前記触媒温度センサ(32)が所定値未満の触媒温度を検出
    したときに、触媒(13)が再生時であるか否かに拘らず、
    コントローラ(22)が前記触媒(13)の再生を禁止するよう
    に構成された請求項1ないし14いずれか記載の排ガス
    浄化装置。
  16. 【請求項16】 触媒(13)の再生禁止の状態が所定時間
    以上継続したときに、コントローラ(22)が触媒(13)の再
    生禁止を強制的に解除し、EGRバルブ(16)の開放及び
    筒内燃料噴射装置(51)によるメイン噴射の時期の変更の
    いずれか一方又は双方を行うように構成された請求項1
    5記載の排ガス浄化装置。
  17. 【請求項17】 ディーゼルエンジン(11)の排気通路(1
    2)及び吸気通路(18)にターボ過給機(81)が設けられた請
    求項1ないし16いずれか記載の排ガス浄化装置。
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