JP2000356201A - アキュムレータ - Google Patents

アキュムレータ

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JP2000356201A
JP2000356201A JP11223447A JP22344799A JP2000356201A JP 2000356201 A JP2000356201 A JP 2000356201A JP 11223447 A JP11223447 A JP 11223447A JP 22344799 A JP22344799 A JP 22344799A JP 2000356201 A JP2000356201 A JP 2000356201A
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憲司 佐々木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール部21,31に早期にへたり現象が発
生するのを抑えることができ、もって安定したシール性
能を長期間に亙って確保することが可能なシール構造を
備えたアキュムレータ1を提供する。 【解決手段】 ハウジング2の内部にベローズ6を含む
作動部材5が配置されているアキュムレータ1におい
て、ハウジング2の内面であって圧力室9側の圧力導入
口14の周りに、作動部材5の作動に伴ってこの作動部
材5に接離する二重構造のシール部21,31が設けら
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蓄圧装置または脈
圧吸収装置等として用いられるアキュムレータに関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、図9に示すアキュムレータ5
1が知られており、以下のように構成されている。
【0003】すなわち先ず、筒状のシェル53の両端部
に蓋部材54,55が溶接固定されてハウジング52が
設けられており、このハウジング52の内部に、ベロー
ズ57および端部材58を備えた作動部材56が収容さ
れている。ベローズ57はその一端部を一方の蓋部材5
4に固定されるとともに他端部を端部材58に固定され
ており、よってこのベローズ57および端部材58によ
りハウジング52の内部がベローズ57および端部材5
8の内側のガス室59と、外側の圧力室60とに区分け
されている。
【0004】図上左側の一方の蓋部材54に、ガス室5
9にガスを注入するための注入口61が設けられてお
り、この注入口61に、この注入口61を閉塞するため
の栓部材62が取り付けられている。したがってこの栓
部材62を取り付ける以前に注入口61からガス室59
に所定圧力のガスを注入し、注入後、注入口61を栓部
材62で閉塞することにより、所定圧力のガスをガス室
59に封入する。
【0005】また、図上右側の他方の蓋部材55に、当
該アキュムレータ51を図示しない油圧配管等の圧力配
管に接続するためのねじ部64を備えた取付部63が設
けられており、この取付部63に、圧力配管内の圧力を
圧力室60に導入するための圧力導入口65が設けられ
ている。したがって当該アクチュエータ51を取付部6
3において圧力配管に接続し、この圧力配管内の圧力を
圧力導入口65から圧力室60に導入する。
【0006】上記構成を備えたアキュムレータ51は、
例えば圧力配管内に発生する圧力の脈動を、ガス室59
内の封入ガス圧と圧力室60内の圧力とを均衡させるこ
とによって吸収する作用をなすが、作動中に圧力室60
内の圧力すなわち配管内の圧力が極端に低下するような
ことがあると、ベローズ57がその内外の圧力差によっ
て膨らみ、座屈して破損する虞がある。
【0007】したがって、その対策として、上記アキュ
ムレータ51には、端部材58の端面に端面シール66
が焼付け手段によって取り付けられており、この端面シ
ール66のシール作用によって圧力室60内の圧力が所
定値以下に低下しないようになっている。すなわち、作
動中に圧力室60内の圧力が低下すると、ベローズ57
が長く延びて、端部材58の端面に取り付けられた端面
シール66が他方の蓋部材55の端面部55aに密接す
るために、この密接による端面シール66のシール作用
によって圧力室60と圧力導入口65とが遮断される。
したがってこの遮断後は圧力配管内の圧力が更に低下し
ても圧力室60内の圧力は低下せず、よってガス室59
内の封入ガス圧と圧力室60内の圧力とが均衡状態を保
ってベローズ57が膨らむのが防止される。
【0008】しかしながら、上記従来のアキュムレータ
51においては、上記したように端面シール66が端部
材58の端面に取り付けられており、しかもこの端面シ
ール66が蓋部材55の端面部55aとこの端面部55
aに向けて所定の圧力差に基づいて移動して来る端部材
58との間に挾まれることによってシール作用をなすよ
うに構成されているために、この端面シール66が端面
部55aと端部材58との間に圧縮状態で挟まれて大き
な負荷を受け、しかもこれが圧力変動に伴うベローズ5
7の伸縮の度に繰り返されることから、この端面シール
66に比較的早期にへたり現象が発生し、これにより端
面シール66のシール性能が急速に低下する不都合があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑
みて、上記従来技術における端面シールのようにシール
部に早期にへたり現象が発生するのを抑えることがで
き、もって安定したシール性能を長期間に亙って確保す
ることが可能なシール構造を備えたアキュムレータを提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1によるアキュムレータは、ハウジ
ングの内部にベローズを含む作動部材が配置されている
アキュムレータにおいて、前記ハウジングの内面であっ
て圧力室側の圧力導入口の周りに、前記作動部材の作動
に伴って前記作動部材に接離する二重構造のシール部が
設けられていることを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の請求項2によるアキュムレ
ータは、ハウジングの内部にベローズを含む作動部材が
配置されているアキュムレータにおいて、前記ハウジン
グ内の圧力室と前記ハウジングに設けられた圧力導入口
との連通を前記ベローズの伸長時に遮断する二重構造の
シール部が設けられていることを特徴とするものであ
る。
【0012】上記構成を備えた本発明の請求項1による
アキュムレータのように、ハウジングの内面であって圧
力室側の圧力導入口の周りに、作動部材の作動に伴って
この作動部材に接離する二重構造のシール部が設けられ
ると、このシール部が内周側のシール部および外周側の
シール部を備えた二重構造のシール部とされているため
に、各シール部の負担を軽減させることが可能となる。
【0013】また、上記構成を備えた本発明の請求項2
によるアキュムレータのように、ハウジング内の圧力室
とハウジングに設けられた圧力導入口との連通をベロー
ズの伸長時に遮断する二重構造のシール部が設けられる
と、同じくこのシール部が内周側のシール部および外周
側のシール部を備えた二重構造のシール部とされている
ために、各シール部の負担を軽減させることが可能とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施形態を図面に
したがって説明する。
【0015】第一実施形態・・・図1は、当該実施形態
に係るアキュムレータ1の断面を示しており、その一部
が図2に拡大して示されている。
【0016】当該実施形態に係るアキュムレータ1は金
属ベローズ型のアキュムレータであり、以下のように構
成されている。
【0017】すなわち先ず、有底筒形のシェル3の開放
端部に蓋部材(エンドカバーまたはガスエンドカバーと
も称する)4が溶接固定されてハウジング2が設けられ
ており、このハウジング2の内部に、ベローズ6および
端部材(ベローズキャップとも称する)7を備えた作動
部材5が収容されている。ベローズ6はその一端部を蓋
部材4に固定されるとともに他端部を端部材7に固定さ
れており、よってこのベローズ6および端部材7により
ハウジング2の内部がベローズ6および端部材7の内側
のガス室8と、外側の圧力室(液室またはフルード室と
も称する)9とに区分けされている。ベローズ7には、
電着ベローズ、成形ベローズまたは溶接ベローズ等より
なる金属ベローズが用いられるが、アキュムレータ1の
仕様や用途によっては、その他の材質のベローズを用い
ることも可能である。また端部材7はベローズ6に対し
て一体に成形されたものであっても良い。
【0018】ハウジング2の一部を構成する図上上側の
蓋部材4に、ガス室8にガスを注入するための注入口1
0が設けられており、この注入口10に、この注入口1
0を閉塞するための栓部材(ガスプラグとも称する)1
1が取り付けられている。したがってこの栓部材11を
取り付ける以前にまたはこの栓部材11を一旦外した状
態で注入口10からガス室8に所定圧力のガスを注入
し、注入後、注入口10を栓部材11で閉塞することに
より、所定圧力のガスをガス室8に封入する。封入する
ガスの種類としては、窒素ガス、不活性ガス等が好適で
ある。
【0019】また、同じくハウジング2の一部を構成す
る図上下側のシェル3の端壁部3aに、当該アキュムレ
ータ1を図示しない油圧配管等の圧力配管に接続するた
めのねじ部13を備えた取付部12が設けられており、
この取付部12に、圧力配管内の圧力(圧力流体)を圧
力室9に導入するための圧力導入口(流体流路とも称す
る)14が設けられている。したがって当該アクチュエ
ータ1を取付部12において圧力配管に接続し、この圧
力配管内の圧力を圧力導入口14から圧力室9に導入す
る。
【0020】上記端部材7に固定されたベローズ6の他
端部の外周側または端部材7の外周側に環状の摺動部材
(制振リングとも称する)15が装着されており、ベロ
ーズ6の伸縮作動時であって端部材7の移動時に、この
摺動部材15がその外周部をもってシェル3の内周面に
対して摺動する。したがってこの摺動部材15の摺動に
よる案内によって、端部材7がシェル3の内周面と平行
に移動するとともにベローズ6がシェル3の内周面と平
行に伸縮し、これにより端部材7またはベローズ6がシ
ェル3の内周面に対して噛るのが防止される。尚、この
摺動部材15によって圧力室9がベローズ6の外周側の
空間9aと、端部材7の図上下側の空間9bとに分断さ
れることがないよう、この摺動部材15には図示しない
圧力連通部が設けられている。
【0021】また、シェル3の端壁部3aの内面すなわ
ちシェル3の端面部3bであって圧力導入口14の開口
周縁部に、凹部状ないし段差状を呈する環状の内周側の
シール装着部3cが設けられており、この内周側のシー
ル装着部3cに内周側のシール部21が装着されてい
る。
【0022】この内周側のシール部21は、以下のよう
に構成されている。
【0023】すなわち、図2に拡大して示すように先
ず、所定のゴム状弾性材よりなる環状のシール部材(リ
ップシールとも称する)22がシール装着部3cに圧入
されており、このシール部材22の内周側に、所定の金
属または樹脂等よりなる環状ないし筒状の剛性部材(環
またはパイプとも称する)23が配置されている。シー
ル装着部3cの内周側には、この剛性部材23を圧入固
定するための段差状を呈する環状の剛性部材装着部3d
が設けられている。尚、当該シール部21の組立ておよ
び装着の手順からすれば、先ずシール部材22を剛性部
材23の外周に圧入してから、剛性部材23を装着部3
dに嵌め込むのが好適である。
【0024】シール部材22は先ず、シール装着部3c
に非接着で圧入される環状の基部22aを備えており、
この基部22aの端部材7側の端面に、この端部材7の
端面7aに接離自在に接触する環状のシールリップ(内
周側シールリップまたは第一シールリップとも称する)
22bが一体成形されている。またこのシールリップ2
2bの外周側に環状の凹部22cが形成されており、こ
の凹部22cの更に外周側に、シール装着部3cの内面
に常時密接する環状の外周側シールリップ(第二シール
リップとも称する)22dが一体成形されている。
【0025】シールリップ22bは、図示したように、
その基端部から先端部にかけて径方向外方へ向けて傾斜
した外向き形状のシールリップとして形成されており、
端部材7の端面7aに接触したときに密封流体圧である
圧力室9の圧力に押されて端面7aに押し付けられて密
接する。したがってこのシールリップ22bはその外周
面が受圧面とされている。またこのシールリップ22b
の先端部には、それぞれ環状を呈する二条のシール突起
22e,22fが同心状に設けられており、このシール
突起22e,22fがそれぞれ端部材7の端面7aに密
接する。これは何れか一方のシール突起22eと端部材
7の端面7aとの間にフロード中の異物が噛み込まれて
このシール突起22eと端面7aとの間のシール性が損
なわれても、他方のシール突起22fが全周に亙って端
面7aに密接することによりシール性が確保されるよう
にしたものであり、このようなシール突起22e,22
fの複層構造が備えられることにより、シールリップ2
2b全体としてのシール性能が向上せしめられている。
但し、このシール突起22e,22fの複層構造は本発
明に係るシール部21,31の二重構造とは区別される
べきものである。シール突起22e,22fの形成数は
二条に限らず、三条以上であっても良い。また更に、こ
のシールリップ22bは、端部材7が移動して来たとき
にこの端部材7の端面7aにシール突起22e,22f
が確実に密接するよう、図2に示した非接触の自由状態
において、シールリップ22bの先端部がシェル3の端
面部3bおよび後記する剛性部材23の先端面より端部
材7側に突出するように設定されている。
【0026】シール部材22の外周部に設けられた外周
側シールリップ22dは、圧力室9の圧力に押されてシ
ール装着部3cの内部側面に押し付けられるようになっ
ており、このシールリップ22dには、接触面圧を局部
的に高めてシール装着部3cの内部側面との間を充分に
シールすることができるよう、径方向外方へ向けて突出
する環状のシール突起(図示せず)が設けられている。
【0027】剛性部材23は、上記したように所定の金
属または樹脂等によって円筒形に形成されており、その
基端部(図上下端部)をもって剛性部材装着部3dに圧
入(締まり嵌め)されており、その内周空間を介して圧
力導入口14と圧力室9とを連通させている。またこの
剛性部材23の端部材7側の先端部(図上上端部)23
aは先広がりのテーパ状ないしラッパ状に形成されてお
り、これに伴ってこの先端部23aの外周面も先広がり
のテーパ状ないしラッパ状に形成されている。この先端
部23aはシール部材22のシールリップ22bの内周
側に配置されており、よってシールリップ22bが圧力
室9側の高圧に押されて反転しようとすると、この先端
部23aの外周面に接触して反転が防止される。したが
ってこの先端部23aはシールリップ22bをバックア
ップする作用を奏する。図2の自由状態において、先端
部23aの外周面とシールリップ22bの内周面との間
には所定の大きさの径方向間隙が設定されて両部材が非
接触とされているが、この間隙は無くても良く、この場
合には、両部材が常時接触することになる。先端部23
aの尖端はゴム製のシールリップ22bを傷付けること
がないよう、その断面に丸みが付けられている。また先
端部23aの外周面を含むシールリップ22bを支える
部分には、接触によるシールリップ22bの摩耗防止を
考慮して、樹脂等のコーティングを施したり、または剛
性部材23の端部に樹脂等よりなる保護リング(図示せ
ず)を配置することにしても良い。先端部23aの先端
面はシェル3の端面部3bと平行に形成されており、ま
たこの先端面は、これに作動部材5が強く当接しないよ
うシェル3の端面部3bと面一の位置に配置されるか、
またはこれに作動部材5が当接しないよう端面部3bよ
り後退した位置に配置されている。
【0028】また、シェル3の端壁部3aの内面すなわ
ちシェル3の端面部3bであって上記した内周側のシー
ル装着部3cの外周側に、凹部状を呈する環状の外周側
のシール装着部3eが同心状に設けられており、この外
周側のシール装着部3eに外周側のシール部31が装着
されている。
【0029】この外周側のシール部31は、以下のよう
に構成されている。
【0030】すなわち、図2に拡大して示すように先
ず、所定のゴム状弾性材よりなる環状のシール部材(リ
ップシールとも称する)32がシール装着部3eに圧入
されており、このシール部材32の内周側であって同じ
シール装着部3e内に、所定の金属または樹脂等よりな
る環状ないし筒状の剛性部材(環またはパイプとも称す
る)33が配置されている。尚、当該シール部31の組
立ておよび装着の手順からすれば、先ずシール部材32
を剛性部材33の外周に圧入してから、剛性部材33を
装着部3eに嵌め込むのが好適である。
【0031】シール部材32は先ず、シール装着部3e
に非接着で圧入される環状の基部32aを備えており、
この基部32aの端部材7側の端面に、この端部材7の
端面7aに接離自在に接触する環状のシールリップ(内
周側シールリップまたは第一シールリップとも称する)
32bが一体成形されている。またこのシールリップ3
2bの外周側に環状の凹部32cが形成されており、こ
の凹部32cの更に外周側に、シール装着部3eの内面
に常時密接する環状の外周側シールリップ(第二シール
リップとも称する)32dが一体成形されている。
【0032】シールリップ32bは、図示したように、
その基端部から先端部にかけて径方向外方へ向けて傾斜
した外向き形状のシールリップとして形成されており、
端部材7の端面7aに接触したときに密封流体圧である
圧力室9の圧力に押されて端面7aに押し付けられて密
接する。したがってこのシールリップ32bはその外周
面が受圧面とされている。またこのシールリップ32b
の先端部には、それぞれ環状を呈する二条のシール突起
32e,32fが同心状に設けられており、このシール
突起32e,32fがそれぞれ端部材7の端面7aに密
接する。これは何れか一方のシール突起32eと端部材
7の端面7aとの間にフロード中の異物が噛み込まれて
このシール突起32eと端面7aとの間のシール性が損
なわれても、他方のシール突起32fが全周に亙って端
面7aに密接することによりシール性が確保されるよう
にしたものであり、このようなシール突起32e,32
fの複層構造が備えられることにより、シールリップ3
2b全体としてのシール性能が向上せしめられている。
但し、このシール突起32e,32fの複層構造は本発
明に係るシール部21,31の二重構造とは区別される
べきものである。シール突起32e,32fの形成数は
二条に限らず、三条以上であっても良い。また更に、こ
のシールリップ32bは、端部材7が移動して来たとき
にこの端部材7の端面7aにシール突起32e,32f
が確実に密接するよう、図2に示した非接触の自由状態
において、シールリップ32bの先端部がシェル3の端
面部3bおよび後記する剛性部材33の先端面より端部
材7側に突出するように設定されている。
【0033】シール部材32の外周部に設けられた外周
側シールリップ32dは、圧力室9の圧力に押されてシ
ール装着部3eの内部側面に押し付けられるようになっ
ており、このシールリップ32dには、接触面圧を局部
的に高めてシール装着部3eの内部側面との間を充分に
シールすることができるよう、径方向外方へ向けて突出
する環状のシール突起(図示せず)が設けられている。
【0034】剛性部材33は、上記したように所定の金
属または樹脂等により円筒形に形成されており、その基
端部(図上下端部)をもってシール装着部3eに圧入
(締まり嵌め)されている。またこの剛性部材33の端
部材7側の先端部(図上上端部)33aは先広がりのテ
ーパ状ないしラッパ状に形成されており、これに伴って
この先端部33aの外周面も先広がりのテーパ状ないし
ラッパ状に形成されている。この先端部33aはシール
部材32のシールリップ32bの内周側に配置されてお
り、よってシールリップ32bが圧力室9側の高圧に押
されて反転しようとすると、この先端部33aの外周面
に接触して反転が防止される。したがってこの先端部3
3aはシールリップ32bをバックアップする作用を奏
する。図2の自由状態において、先端部33aの外周面
とシールリップ32bの内周面との間には所定の大きさ
の径方向間隙が設定されて両部材が非接触とされている
が、この間隙は無くても良く、この場合には、両部材が
常時接触することになる。先端部33aの尖端はゴム製
のシールリップ32bを傷付けることがないよう、その
断面に丸みが付けられている。また先端部33aの外周
面を含むシールリップ32bを支える部分には、接触に
よるシールリップ32bの摩耗防止を考慮して樹脂等の
コーティングを施したり、または剛性部材33の端部に
樹脂等よりなる保護リング(図示せず)を配置すること
にしても良い。先端部33aの先端面はシェル3の端面
部3bと平行に形成されており、またこの先端面は、こ
れに作動部材5が強く当接しないようにシェル3の端面
部3bと面一の位置に配置されるか、またはこれに作動
部材5が当接しないよう端面部3bより後退した位置に
配置されている。
【0035】上記構成のアキュムレータ1において、内
周側のシール部21および外周側のシール部31はそれ
ぞれ、圧力配管側の圧力の低下に伴って圧力室9の圧力
が低下したときに、この圧力室9の圧力が所定値以下に
低下することがないよう、この圧力をシールするもので
あり、上記構成により以下の作用効果を奏する点に特徴
を有している。
【0036】すなわち先ず第一に、ハウジング2の内面
におけるシェル3の端面部3bであって圧力導入口14
の周りに、作動部材5の作動に伴ってこの作動部材5の
端部材7の端面7aに同時または略同時に接離する内周
側のシール部21および外周側のシール部31よりなる
同心状の二重構造のシール部21,31が設けられてい
るために、このシール部21,31が互いに補完し合う
結果として、各シール部21,31の負担が軽減されて
いる。したがって上記従来技術における端面シール66
のようにシール部21,31に早期にへたり現象が発生
するのを抑えることができ、これにより安定したシール
性能を長期間に亙って確保することができる。
【0037】また、各シール部21,31におけるシー
ル部材22,32が、作動時に移動する作動部材5側で
なく静止側のシェル3の端面部3bに設けたシール装着
部3c,3eに装着されており、しかもこの端面部3b
に向けて移動して来る作動部材5の端部材7がシェル3
の端面部3bに当接して停止した状態でシール部材2
2,32のシールリップ22b,32bが密封流体圧で
ある圧力室9の圧力に押されて端部材7の端面7aに密
接することによりシール作用がなされるように構成され
ているために、シール部材22,32が剛材間に強く挟
まれた状態でシールがなされるのではなく、シール部材
22,32のシールリップ22b,32bが既に停止し
た端部材7の端面7aに所定の接触圧をもって密接した
状態でシールがなされることになる。したがってこのよ
うにシールリップ22b,32bを備えたシール部材2
2,32が剛材間に圧縮状態で強く挾まれることがない
ことからもシール部材22,32に早期にへたり現象が
発生するのを防止することができ、これにより安定した
シール性能を長期間に亙って確保することができる。
【0038】また、外向き形状に形成された各シール部
材22,32のシールリップ22b,32bの内周側
に、このシールリップ22b,32bの形状に合わせて
先広がりのテーパ状に形成された剛性部材23,33の
先端部23a,33aが配置されているために、この先
端部23a,33aがシールリップ22b,32bをバ
ックアップする作用を奏する。したがってシールリップ
22b,32bが圧力室9側の高圧に押されて低圧側す
なわち内周側に反転するのを防止することができるため
に、シールリップ22b,32bを常に安定した状態で
端部材7の端面7aに接触させることができる。したが
って、この点からもシール性能を安定化させることがで
きる。
【0039】また、図示したように、先広がりのテーパ
状に形成された各剛性部材23,33の先端部23a,
33aの最大外径寸法がシール部材22,32の最小内
径寸法より大きく設定されているために、この先端部2
3a,33aが、シール部材22,32がシール装着部
3c,3eから外れるのを防止する抜け止め作用を奏す
る。したがってゴム状弾性材製のシール部材22,32
を非接着でシール装着部3c,3eに装着してもシール
部材22,32がシール装着部3c,3eから抜け出る
ことがないために、装着に際しての接着(焼付け)作業
を省略することが可能となる。したがってこの分、装着
作業を容易化することができ、コスト的にも有利なシー
ル構造を提供することができる。
【0040】更にまた、各シールリップ22b,32b
の先端部に複数のシール突起22e,22f,32e,
32fが設けられていて、このシールリップ22b,3
2bが実質的に複数段構造とされているために、一のシ
ール突起によるシール作用に異物の噛み込み等による支
障が生じても、他のシール突起によりシール作用を維持
することが可能である。したがって、この点からもシー
ル性能を安定化することができる。
【0041】尚、上記実施形態において、作動部材5の
端面部3bへ向けての移動が停止せしめられるのは、作
動部材5が端面部3bに当接して停止する他に、図示し
ないストッパにより停止する構造であっても良い。この
場合、ストッパは例えば、端面部3bに作動部材5へ向
けて突設される突起、または端面部3bに設置されるス
ペーサ等により構成されることになる。
【0042】内周側のシール部21および外周側のシー
ル部31を備えた二重構造よりなるシール部の構成は、
上記実施形態で説明したものに限られず、例えば以下の
ようなものであっても良い。
【0043】第二実施形態・・・すなわち先ず、図3に
示すように、内周側のシール部21を構成するゴム状弾
性材製のシール部材(リップシールとも称する)22
に、外周側のシール部31を構成するシール部分22h
を一体成形する。図の例では、シール部材22の外周側
シールリップ22dの更に外周側にベロー状を呈する環
状の連結部22gを介して断面略O形ないし円形のスク
イーズ状を呈する環状のシール部分22h(パッキン部
とも称する)が一体成形されており、シェル3の端面部
3bも、内周側のシール装着部3cと外周側のシール装
着部3eとが、シール部材22の基部22a、外周側シ
ールリップ22d、連結部22gおよびシール部分22
hの下面に応じた形状で連続形成されている。連結部2
2gは、シール部分22hをシェル3に押し付けるため
のシール固定部としても作用する。
【0044】第三実施形態・・・また、図4に示すよう
に、シェル3の端壁部3aの内面すなわちシェル3の端
面部3bであって圧力導入口14の開口周縁部に、凹部
状ないし段差状を呈する環状のシール装着部3cを唯一
設け、このシール装着部3cに、内周側のシール部21
を構成するリップシール状のゴム状弾性材製のシール部
材22と、外周側のシール部31を構成する同じくリッ
プシール状のゴム状弾性材製のシール部材32とを互い
に一体成形し、外周側のシール部31のシール部材32
におけるシールリップ32bの背面側すなわち内周側
に、このシールリップ32bをバックアップする金属ま
たは樹脂等の剛材製の補強環(金属製の場合は、金具と
も称する)38を埋設したものを非接着で装着する。各
シール部材22,32の断面形状ないし構成は、上記第
一実施形態に準じたものとされている。
【0045】第四実施形態・・・また、図5に示すよう
に、シェル3の端壁部3aの内面すなわちシェル3の端
面部3bであって圧力導入口14の開口周縁部に、凹部
状ないし段差状を呈する環状のシール装着部3cを唯一
設け、このシール装着部3cに、内周側のシール部21
を構成するリップシール状のゴム状弾性材製のシール部
材22と、このシール部材22を保持するホルダ39
と、外周側のシール部31を構成する同じくリップシー
ル状のゴム状弾性材製のシール部材32とを非接着で装
着する。各シール部材22,32の断面形状ないし構成
は、上記第一実施形態に準じたものとされている。
【0046】上記ホルダ39は、金属または樹脂等の剛
材によって環状に成形されており、平板環状ないし蛇の
目状を呈する平面部39aと、この平面部39aの外周
端部から端部材7側に向けて一体に成形された円筒状を
呈する立ち上がり部39bとを有して、断面L字状ない
し略L字状に形成されている。平面部39aはその内周
端部において、剛性部材23の外周面に設けられた環状
段差状の係合部23bに係合しており、よって剛性部材
23が圧力導入口14に差込み固定されることにより、
このホルダ39がシェル3に対して固定されている。立
ち上がり部39bはシール部材32のすぐ内周側に配置
されるとともにその先端部をラッパ状ないしテーパ状に
拡大されており、よってこの立ち上がり部39bはシー
ル部材32が装着部3cから外れることがないように、
これを保持している。またこの立ち上がり部39bには
シール部材32のシールリップ32bをバックアップす
る機能もある。またこの立ち上がり部39bは、端部材
7が移動して来てシェル3の端面部3bやその他のスト
ッパ等に当接して停止したときにこの端部材7の端面7
aとの間に間隙が形成され、よって端部材7とは常時非
接触とされている。
【0047】第五実施形態・・・図6に示すように、外
周側のシール部31におけるシール装着部3eを蟻溝状
に形成し、この蟻溝状のシール装着部3eにゴム状弾性
材製のシール部材34を抜止め嵌合する。図の例では、
シール部材34が先ず、上記シール装着部3eに抜止め
嵌合される断面台形状ないし略台形状を呈する環状の来
ぷ34aを備えており、この基部34aの端部材7側の
端面に、端部材7に向けて軸方向に突出する環状のシー
ル突起34bが一体成形されており、このシール突起3
4bの内周側および外周側にそれぞれ環状の凹部34c
が形成されている。
【0048】第六実施形態・・・図7に示すように、作
動部材7の端面7aの中央に、シール部21の剛性部材
23の内周にその上方から挿抜自在に差し込まれる金属
または樹脂等のバルブガイド35を一体にまたは別体で
設け、このバルブガイド35の外周面に設けた装着溝3
5aに、上記剛性部材23の内周面に摺動自在に密接す
るゴム状弾性材製のシール部材36を装着する。図の例
では、このシール部材36が先ず、上記装着溝35aに
嵌着される環状の基部36aを備えており、この基部3
6aの外周面に環状のシールリップ36bが斜め上方に
向けて一体成形されている。尚、この実施形態では、こ
のバルブガイド35およびシール部材36を備えたシー
ル部31が内周側のシール部を構成するとともに、シー
ル部材22および剛性部材23を備えたシール部21が
外周側のシール部を構成することになる。
【0049】第七実施形態・・・図8に示すように、作
動部材7の端面7aの中央に、シール部21の剛性部材
23の内周にその上方から挿抜自在に差し込まれるゴム
状弾性材製のバルブガイド37を焼付け等の手段により
取り付け、このバルブガイド37の本体部37aの外周
面に、上記剛性部材23の内周面に摺動自在に密接する
環状のシールリップ37bを一体成形する。図の例で
は、このシールリップ37bが斜め上方に向けて一体成
形されておりねこのシールリップ37bの上側に環状の
凹部37cが形成されている。尚、この実施形態では、
このシールリップ37bを一体成形したバルブガイド3
7を備えたシール部31が内周側のシール部を構成する
とともに、シール部材22および剛性部材23を備えた
シール部21が外周側のシール部を構成することにな
る。
【0050】上記第二ないし第七実施形態に係るアキュ
ムレータ1の他の構成および作用効果はそれぞれ、上記
第一実施形態と同じである。
【0051】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0052】すなわち、上記構成を備えた本発明の請求
項1によるアキュムレータにおいては、上記したように
ハウジングの内面であって圧力室側の圧力導入口の周り
に、作動部材の作動に伴ってこの作動部材に接離する二
重構造のシール部が設けられているために、シール部が
互いに補完し合う結果として、各シール部の負担が軽減
されている。したがって上記従来技術における端面シー
ルのようにシール部に早期にへたり現象が発生するのを
抑えることができ、これにより安定したシール性能を長
期間に亙って確保することができ、シール性に関して信
頼性の高いアキュムレータを提供することができる。
【0053】また、上記構成を備えた本発明の請求項2
によるアキュムレータにおいては、ハウジング内の圧力
室とハウジングに設けられた圧力導入口との連通をベロ
ーズの伸長時に遮断する二重構造のシール部が設けられ
ているために、やはりシール部が互いに補完し合う結果
として、各シール部の負担が軽減されている。したがっ
て上記従来技術における端面シールのようにシール部に
早期にへたり現象が発生するのを抑えることができ、こ
れにより安定したシール性能を長期間に亙って確保する
ことができ、シール性に関して信頼性の高いアキュムレ
ータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係るアキュムレータの
断面図
【図2】図1における要部拡大図
【図3】本発明の第二実施形態に係るアキュムレータの
断面図
【図4】本発明の第三実施形態に係るアキュムレータの
断面図
【図5】本発明の第四実施形態に係るアキュムレータの
断面図
【図6】本発明の第五実施形態に係るアキュムレータの
断面図
【図7】本発明の第六実施形態に係るアキュムレータの
断面図
【図8】本発明の第七実施形態に係るアキュムレータの
断面図
【図9】従来例に係るアキュムレータの断面図
【符号の説明】
1 アキュムレータ 2 ハウジング 3 シェル 3a 端壁部 3b 端面部 3c,3d,3e 装着部 4 蓋部材 5 作動部材 6 ベローズ 7 端部材 7a 端面 8 ガス室 9 圧力室(液室) 10 注入口 11 栓部材 12 取付部 13 ねじ部 14 圧力導入口 21,31 シール部 22,32,34,36 シール部材 22a,32a,34a,36a 基部 22b,22d,32b,32d,36b,37b シ
ールリップ 22c,32c,34c,37c 凹部 22e,22f,32e,32f,34b シール突起 22g 連結部 22h シール部分 23,33 剛性部材 23a,33a 先端部 23b 係合部 35,37 バルブガイド 35a 装着溝 37a 本体部 38 補強環 39 ホルダ 39a 平面部 39b 立ち上がり部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング(2)の内部にベローズ
    (6)を含む作動部材(5)が配置されているアキュム
    レータ(1)において、 前記ハウジング(2)の内面であって圧力室(9)側の
    圧力導入口(14)の周りに、前記作動部材(5)の作
    動に伴って前記作動部材(5)に接離する二重構造のシ
    ール部(21)(31)が設けられていることを特徴と
    するアキュムレータ。
  2. 【請求項2】 ハウジング(2)の内部にベローズ
    (6)を含む作動部材(5)が配置されているアキュム
    レータ(1)において、 前記ハウジング(2)内の圧力室(9)と前記ハウジン
    グ(2)に設けられた圧力導入口(14)との連通を前
    記ベローズ(6)の伸長時に遮断する二重構造のシール
    部(21)(31)が設けられていることを特徴とする
    アキュムレータ。
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