JP2000356497A - 熱交換器及び流体加熱装置 - Google Patents

熱交換器及び流体加熱装置

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JP2000356497A
JP2000356497A JP11166772A JP16677299A JP2000356497A JP 2000356497 A JP2000356497 A JP 2000356497A JP 11166772 A JP11166772 A JP 11166772A JP 16677299 A JP16677299 A JP 16677299A JP 2000356497 A JP2000356497 A JP 2000356497A
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heat transfer
transfer tube
heat exchanger
metal
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JP11166772A
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Akishi Kegasa
明志 毛笠
Hiroshi Ikegami
宏 池上
Ryo Enomoto
量 榎本
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝熱管11内部の受熱対象流体Wと伝熱管1
1外部の給熱側ガスFとの熱交換を行う熱交換器10に
おいて、給熱側ガスF中の水蒸気が伝熱管表面で凝縮
し、その凝縮水CWによって伝熱管11が腐食する虞が
あった。よって、本発明は、凝縮水CWによる伝熱管1
1の腐食を防ぐことで、伝熱管11に熱伝効率が高い銅
や鉄等を使用可能とし、安価で伝熱効率の優れた熱交換
器10及び流体加熱装置100を得ることを目的とす
る。 【解決手段】 伝熱管11群と、伝熱管に対して電位の
卑なる金属からなり犠牲陽極12とされる棒材若しくは
管材を互いに密着又は密接させ格子状に配設して備える
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、家庭用、
業務用の給湯機器に使用される、主として伝熱管内部の
受熱対象流体と伝熱管外部の給熱側ガスとの熱交換を行
う熱交換器に関し、さらに、受熱対象流体を燃焼ガスに
よって加熱する流体加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の熱交換器としては、給湯器用とし
て、プレートフィンチューブ型熱交換器が使用されてい
る。これは伝熱管にフィンをろう付けし、フィンの伝熱
作用にて受熱対象流体と燃焼ガス(給熱側ガスの一例)
の熱交換を行うものである。また、このような熱交換器
を使用した流体加熱装置において、燃焼ガス中の水蒸気
が熱交換器の表面で凝縮することが有り、特に、この凝
縮潜熱までをも回収するように構成された凝縮型流体加
熱装置がある。
【0003】このような流体加熱装置において、熱交換
器の伝熱管表面で凝縮した凝縮水は、燃焼に伴うNOx
やSOxが溶解していることから酸性であり、伝熱管に
対してかなりの腐食性がある。特に、このような凝縮水
が多く発生する凝縮型流体加熱装置の熱交換器には、耐
食性に優れたステンレスやチタン等を使用し、その凝縮
水が排出される排出口付近にマグネシウム等の非金属粒
子を用いた中和器を設置して、凝縮水を中和した後に排
出するものが多かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなステンレス
やチタン等の耐食材料は、銅や鉄等に比べて熱伝導率が
低い為、熱交換器の伝熱管として利用する場合、伝熱面
積を大きくする必要が有り、装置寸法及び重量が拡大
し、さらに、このような材料は高価であるため、コスト
高の原因となっていた。また、凝縮水を全て中和する為
に、大きな中和器を設置する必要が有った。よって、本
発明は、このような事情に鑑みて、凝縮水による伝熱管
の腐食を防ぐことで、伝熱管に熱伝効率が高い銅や鉄等
を使用可能とし、安価で伝熱効率の優れた熱交換器及び
流体加熱装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明の伝熱管内部の受熱対象流体と伝熱管外部の給
熱側ガスとの熱交換を行う熱交換器の特徴構成は、請求
項1に記載されているように、前記伝熱管群と、前記伝
熱管に対して電位の卑なる金属からなり犠牲陽極とされ
る棒材若しくは管材を互いに密着又は密接させ格子状に
配設して備える。金属の耐食方法として、被防食材に対
して電位が卑な金属を電気的に接続し、そのカニバル電
池作用の電流によって防食する犠牲陽極方式がある。そ
こで、本発明においては、伝熱管と、伝熱管よりも電位
が卑な犠牲陽極となる棒材若しくは管材を格子状に密着
させて構成されているので、熱交換器とは別に犠牲陽極
を設けること無く、犠牲陽極方式によって、伝熱管を防
食することができ、例えば、伝熱管表面に付着したNO
xやSOxを含む酸性の凝縮水によって、伝熱管等が腐
食するのを防ぐことができるので、伝熱管の材料とし
て、高価で熱伝導性の低い耐食性材料でなく、安価で熱
伝導性に優れた銅や鉄を利用することができる。また、
犠牲陽極としては、被防食材となる伝熱管に対して電位
が卑な金属の棒材若しくは管材を使用することができ、
例えば、被防食材が鉄の場合は、亜鉛、マグネシウム若
しくはアルミニウムの金属又は合金の棒材若しくは管材
を、被防食材が銅の場合は、上記の棒材の他に、鉛や鉄
の金属又は合金の棒材若しくは管材を犠牲陽極として使
用することができる。
【0006】また、このような熱交換器は、請求項2に
記載されているように、構成することができる。即ち、
前記伝熱管群と金属棒群を互いに密接又は密着させ格子
状に配設して備えて構成され、前記金属棒群の少なくと
も1つの金属棒が、前記犠牲陽極とされる棒材である。
このように、伝熱管群と金属棒群を互いに概略直交且つ
接触させて備え、その金属棒群の少なくとも1つを伝熱
管よりも電位が卑な犠牲陽極とすることができ、犠牲陽
極方式によって、伝熱管を防食することができる。ま
た、金属棒群と伝熱管群を格子状に密着させて構成する
ことで、金属棒からの伝熱作用により、伝熱面積を拡大
することができ、さらに、伝熱管が給熱側ガスに直接晒
され、給熱側ガスが格子状の部分を通過するときに乱流
となり、給熱側ガスと受熱対象流体との伝熱を促進する
ことができる。また、伝熱管と犠牲陽極棒との接続を重
力の作用を利用して接触するように構成することで、犠
牲陽極とされる棒材が経年的にやせ細っていっても、常
に伝熱管と犠牲陽極は電気的に接触しており、防食作用
は維持されるが、別に、伝熱管と犠牲陽極棒材を導電性
の線材やばね材等で接触するように構成することもでき
る。
【0007】上記のような熱交換器において、請求項3
に記載されているように、平面状の境界面に対して一方
に前記伝熱管群を備え、他方に前記金属棒群を備えるこ
とができる。即ち、平行に配設した伝熱管に対して、概
略直交して金属棒群を接触配設することができ、簡単な
構成で、犠牲陽極棒を利用して、伝熱管の腐食を防ぎ、
さらに、伝熱面積を拡大した熱交換器を構成することが
できる。この場合、犠牲陽極の棒材は経年的に細くなっ
ていくが、このことを考慮して、犠牲陽極の棒材を伝熱
管に電気的に接続する為に、導線によって巻き付けた
り、導線の替わりに金属製のケーシングや、伝熱管に受
熱対象流体を送るヘッダ等によって電気的に接続するこ
とも可能である。また、平行に配設した金属棒群を平行
に配設した伝熱管群によって挟み込むように構成するこ
ともできる。
【0008】また、上記のような熱交換器とは別に、請
求項4に記載されているように、平行に配設した金属棒
群を備え、前記伝熱管群を、前記金属棒群の上下側を交
互に密接又は密着させ編み込んで備えることもできる。
即ち、平行に配設した金属棒群に対して、伝熱管を上下
交互に接触しながら編み込んで構成することで、伝熱管
と金属棒群の接触面積が拡大し、さらに、伝熱管は波形
状であるので、伝熱面積を拡大し、熱効率を向上するこ
とができる。また、金属棒の少なくとも1つは犠牲陽極
の棒材である為、伝熱管の防食が達成され、燃焼ガス中
の水蒸気の凝縮水による酸化を防ぐことができる。
【0009】これまでの熱交換器において、請求項5に
記載されているように、前記伝熱管群と前記犠牲陽極と
される棒材若しくは管材の接触部に、接触面積を拡大す
る接触面積拡大部位を設けることが好ましい。即ち、伝
熱管群と金属棒群の接触部において、伝熱管若しくは金
属棒の接触部を平坦にするか、一方の接触部を凹状にし
た前記接触面積拡大部位を設け、接触面積を増やし、犠
牲陽極棒と伝熱管との接続面積が拡大するので、電流が
流れやすくなり、良好に犠牲陽極方式による防食を行う
ことができる。また、伝熱管群と金属棒群とを格子状に
構成した熱交換器においては、伝熱管と金属棒の接触部
のすべてに、前記接触面積拡大部位をもうけることで、
互いの熱交換を促進することもでき、伝熱面積を増加し
て熱伝導を促進し、犠牲陽極の棒材のみを導線等で伝熱
管に電気的接続し、その他の金属棒を、溶接、ろう付け
又はめっき処理又はそれらを炉中で再溶融することによ
り伝熱管に接合することもでき、その接合部を介して熱
交換を促進することができる。
【0010】さらに、これまでの熱交換器において、請
求項6に記載されているように、前記犠牲陽極とされる
棒材若しくは管材が、交換可能に構成されていることが
好ましい。即ち、犠牲陽極棒を脱着可能に構成されてい
るので、熱交換器の寿命よりも早く犠牲陽極棒が極端に
やせ細っていっても、定期的に取り替えることができ、
防食効果を維持することができる。また、このような構
成は、伝熱管に対して犠牲陽極棒を重力のみによって接
触する構成の場合は、犠牲陽極棒を取り出すスペースさ
え設けることで、脱着可能となり、さらに、犠牲陽極棒
を伝熱管に電導性の線材やばね材等の接合部材で接触さ
せている場合は、簡単にその接合部材を脱着可能し、犠
牲陽極棒を取り替えることができる。
【0011】このような熱交換器を備える流体加熱装置
は、請求項7に記載されているように、構成することが
できる。即ち、伝熱管内部の受熱対象流体と伝熱管外部
の給熱側ガスとの熱交換を行う熱交換部位と、前記給熱
側ガスとして、燃焼ガスを前記熱交換部位に排出するバ
ーナを備えた流体加熱装置であって、請求項1から6の
何れか1項に記載の熱交換器を、前記熱交換部位の少な
くとも一部に備える。それまで説明した本発明に係る熱
交換器を、給湯器やボイラ等の流体加熱装置に備えるこ
とで、熱交換器の腐食を防ぎ、安価で小さい流体加熱装
置を構成することができる。
【0012】また、このような流体加熱装置は、請求項
8に記載されているように、前記熱交換部位は、前記燃
焼ガス中の水蒸気の凝縮潜熱までを前記受熱対象流体に
よって回収するものであることができる。即ち、燃焼ガ
ス中の水蒸気を積極的に凝縮させて、その凝縮潜熱をも
回収する場合において、その凝縮水には、燃焼ガス中の
NOxやSOx等が含まれている場合があり、伝熱管の
耐食性が問題となる。しかし、本発明に係る、熱交換器
を備えることで、伝熱管の防食が達成され、凝縮水はあ
る程度中和されることになり、凝縮水をマグネシュウム
ペレット等で中和させる中和器を縮小することができ、
コスト的にも有利である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明に係る熱交換器10及び流
体加熱装置100を、図1及び図2に基づいて説明す
る。尚、図1に示す流体加熱装置100は、図2に示す
熱交換器10を備えたものであり、受熱対象流体Wとし
て水W1を、燃焼ガスFによって加熱し、湯水W2を得
ることができ、燃焼ガスF中の水蒸気の凝縮潜熱までを
も水W1によって回収することができる凝縮型の流体加
熱装置である。
【0014】〔熱交換器〕先ず、本発明に係る熱交換器
10の構成を、図2に基づいて説明する。本発明の熱交
換器は、伝熱管11内の受熱対象流体Wと、伝熱管11
の周辺に流れる給熱側ガスFとの熱交換を行うものであ
る。即ち、熱交換器10は、伝熱管11と金属棒12を
格子状に接触させて編み込んで備えており、伝熱管11
は、2つのヘッダ14によって、固定されており、ヘッ
ダ14を介して、伝熱管11内部に受熱対象流体Wを流
通させることができる。このように構成することで、燃
焼ガス等の給熱側ガスFが、この格子状の部分を流通す
るときに乱流となり、良好に伝熱管11に熱を与えるこ
とができ、さらに、伝熱管11が波形状であることと、
金属棒12と接触していることで伝熱面積を稼ぐことが
でき、効率よく給熱側ガスFの熱を受熱対象流体Wによ
って回収することができる。
【0015】次に、本発明の特徴である、伝熱管11の
防食について説明する。即ち、熱交換器10において、
燃焼ガス等の給熱側ガスF中の水蒸気や、伝熱管表面に
おいて凝縮した凝縮水は伝熱管を腐食させる危険性が有
り、特に、燃焼ガス中のNOxやSOxが凝縮水に溶融
し、凝縮水が酸性になることがある。このような伝熱管
11の腐食を防止する為に、本発明に係る熱交換器10
は、伝熱管11と金属棒12の材料を、伝熱管11は銅
金属とし、金属棒12はマグネシウム金属とし、金属棒
12を犠牲陽極として、所謂犠牲陽極方式によって、伝
熱管11の腐食を防いでいる。即ち、伝熱管11と金属
棒12は常に接触しており、金属棒12が伝熱管11に
対して電位が卑であることから、金属棒12はみずから
陽極として働き,電気化学反応によって消耗することに
より,伝熱管11を腐食から守ることができる。この結
果、金属棒12は、経年的に細くなっていくが、重力の
作用により、常に伝熱管と電気的に接触しているので、
防食効果は維持される。また、金属棒12を図1に示す
ように抜き差し可能であるので、金属棒12が極端に細
くなった場合には、金属棒12を新たのものに交換する
ことができる。
【0016】〔前記熱交換器を備えた流体加熱装置〕次
に、図2に示す、本発明に係る熱交換器10を備えた、
流体加熱装置100を図1に基づいて説明する。流体加
熱装置100は、上記で述べたように、受熱対象流体凝
縮型の流体加熱装置である。まず、混合室34に、ノズ
ル33から燃料ガスGが供給され、空気口34がら空気
Aが供給される。混合室34の空気A及び燃料ガスGの
混合気が、バーナ35から下方に排出されて燃焼し、燃
焼ガスFを生成する。バーナ35の下方には、燃焼ガス
Fの熱と水W1との熱交換可能な熱交換部位30が設け
られており、熱交換後の燃焼ガスFは排気口38を介し
て排出される。
【0017】熱交換部位30には、上方から順に、1基
の熱交換器20と、本発明に係る2基の熱交換器20が
積層して備えられている。本発明の熱交換器10につい
ては、前述の実施の形態において説明したので省略する
が、最も高温側の熱交換器20は、銅製の伝熱管21と
伝熱管22とを互いに接触させて編み込んで形成された
ものであり、両方の伝熱管にヘッダ24を介して水W1
を流通させることができ、高温部に設置しても、互いの
伝熱管の接触部の伝熱作用により局所的な過剰加熱を防
止することができるものである。よって、水W1は熱交
換部位30において、燃焼ガスFが最も低温である下流
側に備えられた供給口36から供給され、それぞれの伝
熱管内を流通し、高温である上流側に備えられた排出口
37から湯水W2として排出され、このような熱交換部
位30によって、燃焼ガスFと水W1の熱交換を行い、
さらに、燃焼ガスF中の水蒸気の凝縮熱をも水W1によ
って回収することができるように構成されている。
【0018】このように、熱交換部位30において燃焼
ガスF内の水蒸気を凝縮させるので、伝熱管11等の表
面に凝縮水CWが生成される。この熱交換部30におい
て生成した凝縮水CWは、燃焼ガスFに晒されているの
で、NOxやSOxを含んでおり、酸性状態となってい
る。本発明の熱交換器10は、この酸性の凝縮水CWに
よる伝熱管の腐食を防ぐことができる。即ち、前に説明
したが、本発明に係る熱交換器10の犠牲陽極作用によ
って熱交換器10の伝熱管の腐食を防ぐことが可能とな
っており、さらに、熱交換器20の伝熱管20,21に
おいても、ヘッダ24とヘッダ14が電気的に接続され
ていることから、マグネシュウム金属製の金属棒14と
電気的に接続されていることとなり、腐食を防ぐことが
できる。
【0019】また、この犠牲陽極の作用によってある程
度中和された凝縮水CWは、その下方に備えられた中和
器39内に設けられたマグネシウムペレットによって完
全に中和され、ドレン口40を介して排出される。個の
ことで、中和器39は、ある程度中和された凝縮水CW
を中和するので、従来に比べて小さくなっている。
【0020】〔別実施の形態〕 (a) 図3〜6に本発明に係る熱交換器の別実施の形
態を示す。尚、それぞれの図の(イ)は熱交換器の平面
図であり、(ロ)は側面図である。図3(イ),(ロ)
に示す本発明の熱交換器は、平行に配設した金属棒12
を、その金属棒に概略直交した方向に平行に配設した伝
熱管11によって、上下から挟み込んで備えており、金
属棒12と伝熱管11は常に重力の作用によって、下方
で接触している。この場合において、金属棒12と伝熱
管11の位置が安定するように導線等を用いて固定する
こともできる。また、この場合、金属棒12はその軸方
向に引き抜くことができ、金属棒12の少なくとも1本
を犠牲陽極棒とした場合においては、その犠牲陽極棒が
やせ細っても交換することができる。また、図4
(イ),(ロ)に示す本発明の熱交換器は、四角柱の金
属棒12を、平行に配設した伝熱管11に対して概略直
交方向に設置している。金属棒12の伝熱管11との接
触部は、伝熱管の外形状に沿って凹部が設けられてお
り、接触面積を拡大し、安定して設置できるようになっ
ている。また、この場合、金属棒12は伝熱管11上に
置いているだけであるので、金属棒12の少なくとも1
本を犠牲陽極棒とした場合、その犠牲陽極棒がやせ細っ
ても交換することができる。また、図5(イ),(ロ)
に示す本発明の熱交換器は、平行に配設した波形状の伝
熱管11を備え、この伝熱管11の上方から見て凹部に
金属棒12を設置している。このように構成すること
で、伝熱管11と金属棒12の接触部を大きくすること
ができ、また、金属棒12は安定して設置されている。
また、この場合、金属棒12は伝熱管11の凹部にはめ
込んで置いているだけであるので、金属棒12の少なく
とも1本を犠牲陽極棒とした場合、その犠牲陽極棒がや
せ細っても交換することができる。また、図6(イ),
(ロ)に示す本発明の熱交換器は、4つの螺旋状の伝熱
管をそれぞれ溶接等で接続し、その螺旋状の内部に金属
棒12を挿入して設置したものである。この場合は、伝
熱管11は直列に接続され、螺旋状であることから、伝
熱面積を拡大することができ、さらに、金属棒12との
接触部も大きくでき、金属棒12は安定している。ま
た、この場合、金属棒12はその軸方向に引き抜くこと
ができ、金属棒12の少なくとも1本を犠牲陽極棒とし
た場合においては、その犠牲陽極棒がやせ細っても交換
することができる。
【0021】(b) 図7は伝熱管と金属棒の接触部に
おいて、接触面積を拡大する接触面積拡大部位として、
伝熱管11の外表面に平坦部50を設けた状態を示して
いる。このようにすることで、伝熱管と金属棒の接触面
積が拡大し、熱殿効率が向上する他に、犠牲陽極棒と伝
熱管の電流が流れやすくなり、良好に犠牲陽極方式によ
る防食を行うことができる。また、犠牲陽極棒のみにこ
のように平坦部を設けることも可能である。また、犠牲
陽極棒のみを導線等で伝熱管に電気的接続し、その他の
金属棒を、溶接、ろう付け又はめっき処理又はそれらを
炉中で再溶融することにより伝熱管に接合することもで
き、その接合部を介して熱交換を促進することができ
る。
【0022】(c) また、流体の圧損が問題にならな
い場合は、ヘッダ部を改造し、もしくはヘッダ部をUも
しくはCベントに変更し、伝熱管群の伝熱管を全てもし
くは一部を直列に接続し、加熱対象流体を全てもしくは
数本の伝熱管にわたって流れるように構成することが可
能であり。この構成により、加熱能力を上げることがで
ると共に、本発明の目的である、局所的な過剰加熱を防
止できる熱交換器を提供することができる。
【0023】(d) 伝熱管群と金属棒群を45度ない
し90度の角度で密接又は密着しながら格子状に配設す
ることも可能であり、この構成によっても、本発明の目
的を達成する熱交換器を提供することができる。
【0024】(e) 上記の実施の形態においては、熱
交換器の伝熱管11を銅金属とし、金属棒12をマグネ
シウム金属製とし、金属棒12すべてを犠牲陽極棒とし
て、所謂犠牲陽極方式によって、伝熱管11の腐食を防
ぐ構成を説明したが、金属棒をすべて犠牲陽極棒とする
必要はなく、少なくとも1本の金属棒12を犠牲陽極棒
として、その他の金属棒を、例えば伝熱管と同じ材料で
構成することができ、本願の目的である、犠牲陽極方式
による伝熱管の腐食を防止することができる。また、犠
牲陽極棒としては、被防食材となる伝熱管に対して電位
が卑な金属の棒材を使用することができるが、例えば、
伝熱管及び犠牲陽極棒に利用できる材料としては、伝熱
管が銅製の場合は、犠牲陽極棒として亜鉛、マグネシウ
ム、アルミニウム、鉛若しくは鉄の金属又は合金の棒材
を使用することができ、伝熱管が鉄製の場合は、、亜
鉛、マグネシウム若しくはアルミニウムの金属又は合金
の棒材を使用することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明の熱交換器及び流体加熱装置は、
伝熱管と金属棒を格子状に配設して備えているので、熱
効率が良好で、さらに金属棒の少なくとも一部を犠牲陽
極棒とし、伝熱管の防食を達成できる。更に、酸性の凝
縮水が多く発生する凝縮型の熱交換器及び流体加熱装置
において、伝熱管がその凝縮水によって腐食することを
防ぎ、その凝縮水をある程度中和するので、中和器を縮
小することができ、小型化及び低コストを実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る流体加熱装置の実施の形態を示す
断面図
【図2】本発明に係る熱交換器の実施の形態を示す斜視
【図3】本発明に係る熱交換器の別実施の形態を示す図
【図4】本発明に係る熱交換器の別実施の形態を示す図
【図5】本発明に係る熱交換器の別実施の形態を示す図
【図6】本発明に係る熱交換器の別実施の形態を示す図
【図7】伝熱管と金属棒の接触面積を拡大する接触面積
拡大部位を示す図
【符号の説明】
10 熱交換器 11 伝熱管 12 金属棒 14 ヘッダ 100流体加熱装置 W 受熱対象流体 F 給熱側ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榎本 量 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 Fターム(参考) 3L103 AA12 BB43 CC02 CC27 DD04 DD42

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝熱管内部の受熱対象流体と伝熱管外部
    の給熱側ガスとの熱交換を行う熱交換器であって、 前記伝熱管群と、前記伝熱管に対して電位の卑なる金属
    からなり犠牲陽極とされる棒材若しくは管材を互いに密
    着又は密接させ格子状に配設して備えた熱交換器。
  2. 【請求項2】 前記伝熱管群と金属棒群を互いに密接又
    は密着させ格子状に配設して備えて構成され、前記金属
    棒群の少なくとも1つの金属棒が、前記犠牲陽極とされ
    る棒材である請求項1に記載の熱交換器。
  3. 【請求項3】 平面状の境界面に対して一方に前記伝熱
    管群を備え、他方に前記金属棒群を備えた請求項2に記
    載の熱交換器。
  4. 【請求項4】 平行に配設した金属棒群を備え、前記伝
    熱管群を、前記金属棒群の上下側を交互に密接又は密着
    させ編み込んで備えた請求項2に記載の熱交換器。
  5. 【請求項5】 前記伝熱管群と前記犠牲陽極とされる棒
    材若しくは管材の接触部に、接触面積を拡大する接触面
    積拡大部位を設けた請求項1から4のいずれか1項に記
    載の熱交換器。
  6. 【請求項6】 前記犠牲陽極とされる棒材若しくは管材
    が、交換可能に構成されている請求項1から5のいずれ
    か1項に記載の熱交換器。
  7. 【請求項7】 伝熱管内部の受熱対象流体と伝熱管外部
    の給熱側ガスとの熱交換を行う熱交換部位と、前記給熱
    側ガスとして、燃焼ガスを前記熱交換部位に排出するバ
    ーナを備えた流体加熱装置であって、 請求項1から6の何れか1項に記載の熱交換器を、前記
    熱交換部位の少なくとも一部に備えた流体加熱装置。
  8. 【請求項8】 前記熱交換部位は、前記燃焼ガス中の水
    蒸気の凝縮潜熱までを前記受熱対象流体によって回収す
    るものである請求項7に記載の流体加熱装置。
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