JP2000356544A - 赤外検出素子装置とその製造方法 - Google Patents

赤外検出素子装置とその製造方法

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JP2000356544A
JP2000356544A JP11165126A JP16512699A JP2000356544A JP 2000356544 A JP2000356544 A JP 2000356544A JP 11165126 A JP11165126 A JP 11165126A JP 16512699 A JP16512699 A JP 16512699A JP 2000356544 A JP2000356544 A JP 2000356544A
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detecting element
infrared
infrared detecting
temperature measuring
element device
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JP11165126A
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English (en)
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Naoteru Kishi
直輝 岸
Hitoshi Hara
仁 原
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感度が向上された赤外検出素子装置とその製
造方法を提供する。 【解決手段】 赤外検出素子が固定される台座を具備す
る赤外検出素子装置において、前記赤外検出素子を通過
した光束と透過した光束の一部がこの赤外検出素子と前
記台座の表面間で多重反射されて前記赤外検出素子が効
率よく光束を吸収出来るように前記台座の表面に設けら
れた反射面を有する反射体を具備した事を特徴とする赤
外検出素子装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感度が向上された
赤外検出素子装置とその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から用いられている赤外検出素子の
一種に、薄膜ボロメータがある。薄膜ボロメータは、主
に金属酸化膜等のセラミックスを測温抵抗体としたもの
であって、ハードマスク等を用いて基板上に抵抗パター
ンを成形すると共に、電極を形成し、更に、吸収材等を
塗布することにより製造されている。
【0003】熱型の検出器である薄膜ボロメータは、照
射された被測定赤外線の放射束を吸収体で受けて、熱に
変換し、その温度変化を、それぞれの測温抵抗体で電気
信号に変換し、放射照度を測定する。
【0004】この際、薄膜ボロメータは、如何に入射光
束を効率良く捕らえるかが、重要である。次に、吸収体
で変換された熱を、効率よく温度変化に変換することが
重要である。
【0005】そのために、測温部と基板の間の熱コンダ
クタンスを、極力小さな構造としなければならない。ま
た、応答速度を高めるためには、熱容量は小さくなくて
はならない。
【0006】次に、このような構成の薄膜ボロメータで
重要な要素は、測温抵抗体の物性であり、如何に抵抗温
度係数が高くて、雑音の少ない膜を形成出来るかが、重
要な技術要素となる。測温抵抗体の性質は、物質の組成
比等が変われば大きく変化してしまう。
【0007】また、雑音に関しては、出荷時に測定して
良品を選別している。一方、このような抵抗体は、一般
に抵抗率が非常に高く、感度を向上させるために、高い
電圧をかけることが出来る反面、抵抗値のバラツキが大
きく、昇圧回路が必要になる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな装置においては、入射光束は赤外検出素子を1回通
過するのみである。また、赤外検出素子の周囲近くを通
る入射光束は、通り抜けるのみであり、赤外検出素子に
よる測定には寄与しない。
【0009】したがって、赤外検出素子の感度を向上さ
せる事が難しい。本発明はこの点に、特に、着目したも
のである。
【0010】次に、上記の従来の製法では、熱コンダク
タンスを改善するために、複雑なパターニングをするこ
とは困難であり、また、吸収材を塗布することにより、
熱コンダクタンス、熱容量が劣化してしまう。
【0011】すなわち、薄膜ボロメータの性能は、測温
抵抗体の物性値に大きく依存することから、成膜条件で
大きく変化してしまい、専用の成膜装置が必要となる。
また、吸収に関しては、吸収材に依存するので、熱コン
ダクタンス、熱容量の改善は困難である。
【0012】さらに、ハードマスクの使用や吸収材の塗
布などは、自動化が困難であり、これら製造工程でのバ
ラツキが、素子間の性能のバラツキに影響する。
【0013】本発明はこのような問題点に着目したもの
である。本発明の目的は、感度が向上された赤外検出素
子装置とその製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明では、請求項1の赤外検出素子装置に
おいては、赤外検出素子が固定される台座を具備する赤
外検出素子装置において、前記赤外検出素子を通過した
光束と透過した光束の一部がこの赤外検出素子と前記台
座の表面間で多重反射されて前記赤外検出素子が効率よ
く光束を吸収出来るように前記台座の表面に設けられた
反射面を有する反射体を具備した事を特徴とする。
【0015】この結果、台座表面と赤外検出素子との間
で、多重反射されることにより、実際に吸収される光量
が増加し、赤外検出素子の感度が改善された赤外検出素
子装置が得られる。
【0016】本発明の請求項2においては、請求項1記
載の赤外検出素子において、前記反射面として拡散反射
面が使用された事を特徴とする。この結果、台座におけ
る反射光が均一になって、赤外線検出素子に戻るため、
受光面の角度依存性がなくなる赤外検出素子装置が得ら
れる。
【0017】本発明の請求項3においては、請求項1又
は請求項2記載の赤外検出素子において、前記反射体と
して金属材が使用された事を特徴とする。この結果、金
属の台座と容易に一体に作り易く、安価な赤外検出素子
装置が得られる。
【0018】本発明の請求項4においては、請求項3記
載の赤外検出素子において、前記金属材として金が使用
された事を特徴とする。
【0019】この結果、ほぼ100%の反射率が得られ
ることにより、実際に赤外線検出素子が吸収する光量が
増加し、赤外線検出素子の感度が、更に、改善された赤
外線検出素子装置が得られる。
【0020】本発明の請求項5においては、請求項1乃
至請求項4の何れかに記載の赤外検出素子装置におい
て、前記赤外検出素子として、SOI基板上に高濃度不
純物のドープ領域により形成された測温部兼赤外線吸収
部が設けられた事を特徴とする。
【0021】この結果、不純物を高濃度にドーピングさ
れた単結晶シリコンは、自由キャリアの吸収により赤外
線を吸収し、抵抗体してのノイズも少ない。測温抵抗体
として性能は、不純物濃度と形状で定まり、共に、半導
体プロセスが用いられるため制御性、再現性が良い
【0022】通常、基板は低濃度のシリコン基板であ
り、一度シリコン中に入射した赤外線は、シリコン中で
ほとんど減衰しないため、多重反射の効果が有効に利用
できる赤外検出素子装置が得られる。
【0023】本発明の請求項6においては、請求項1乃
至請求項5の何れかに記載の赤外検出素子装置におい
て、前記測温部兼赤外線吸収部が蛇行状パターン形状を
している事を特徴とする。
【0024】この結果、蛇行状パターン形状をしている
ので、赤外線検出素子として、必要な抵抗値を十分に余
裕を持って得ることができる。蛇行した線間は、赤外線
を透過してしまうが、台座における反射により、再び赤
外線検出素子部分に戻り、蛇行した線間による、入射エ
ネルギーの損失を補うことができる赤外線検出素子装置
が得られる。
【0025】本発明の請求項7においては、請求項1乃
至請求項5の何れかに記載の赤外検出素子装置におい
て、前記測温部兼赤外線吸収部が中心折り返しのスパイ
ラル状パターン形状をしている事を特徴とする。
【0026】この結果、中心折り返しのスパイラル状パ
ターン形状をしているので、赤外線検出素子として、必
要な抵抗値を十分に余裕を持って得ることができる。
【0027】中心折り返しのスパイラル状パターン形状
の線間は、赤外線を透過してしまうが、台座における反
射により、再び赤外線検出素子部分に戻り、中心折り返
しのスパイラル状パターン形状の線間による、入射エネ
ルギーの損失を補うことができる赤外線検出素子装置が
得られる。
【0028】測温部兼赤外線吸収部を、中心折り返しの
スパイラル状(渦巻き状)にすることにより、ミアンダ
状(蛇行状)に構成した場合に生じ易い、応力の集中を
回避する事が出来る赤外検出素子装置が得られる。
【0029】更に梁(測温部兼赤外線吸収部)の根本部
分の幅を徐々に広げることにより、更に強度を向上出来
る赤外検出素子装置が得られる。また、測温部兼赤外線
吸収部の使用時の、自己発熱で、より高温となる中心部
は、構造が強固であり、変形も、半径方向に均一に起き
る赤外検出素子装置が得られる。
【0030】本発明の請求項8においては、請求項1乃
至請求項7の何れかに記載の赤外検出素子装置におい
て、前記測温部兼赤外線吸収部の下部に中空部が形成さ
れた事を特徴とする。
【0031】この結果、中空部が設けられたので、測温
部兼赤外線吸収部の熱的特性を改善し、高速高感度な赤
外検出素子装置が得られる。また、吸収しきれなかった
赤外光は、中空部を損失無く進み、台座面において反射
され、多重反射による改善効果が、より顕著となる赤外
検出素子装置が得られる。
【0032】本発明の請求項9においては、赤外検出素
子装置の製造方法において、SOI基板の裏面にシリコ
ン酸化膜を形成する工程とSOI基板の活性層に高濃度
不純物をドープする工程とSOI基板の活性層に金属層
を形成する工程と前記金属層を電極パターンとして形成
する工程とSOI基板裏面のシリコン酸化膜をマスクに
して異方性エッチングを行い測温部兼赤外線吸収部の下
部に中空部を形成する工程と前記高濃度不純物ドープ領
域を測温部兼赤外線吸収部として形成する工程とにより
形成された赤外検出素子を、表面に反射面を有する反射
体が設けられた台座に固定する工程とを含む赤外検出素
子装置の製造方法を特徴とする。
【0033】この結果、このような赤外検出素子の製造
方法が採用されたので、一般的な半導体製造プロセスを
用いて製造することができ、品質が安定した素子を、高
い歩留まりで生産出来る赤外検出素子の製造方法が得ら
れる。
【0034】また、SOI基板が用いられるため、厚さ
が制御出来、基板と絶縁された単結晶シリコンの中空構
造が容易に実現出来、感度のばらつきが少ない赤外検出
素子装置の製造方法が得られる。
【0035】本発明の請求項10においては、請求項9
記載の赤外検出素子装置の製造方法において、前記高濃
度不純物ドープ領域を測温部兼赤外線吸収部として形成
する工程において、前記測温部兼赤外線吸収部が蛇行状
パターン形状に形成された事を特徴とする。
【0036】この結果、蛇行状パターン形状をしている
ので、赤外線検出素子として、必要な抵抗値を十分に余
裕を持って得ることができる赤外検出素子装置の製造方
法が得られる。
【0037】蛇行した線間は、赤外線を透過してしまう
が、台座における反射により、再び赤外線検出素子部分
に戻り、蛇行した線間による、入射エネルギーの損失を
補うことができる赤外線検出素子装置の製造方法が得ら
れる。
【0038】また、中空部が設けられたので、測温部兼
赤外線吸収部の熱的特性を改善し、高速高感度な赤外検
出素子装置の製造方法が得られる。また、吸収しきれな
かった赤外光は、中空部を損失無く進み、台座面におい
て反射され、多重反射による改善効果が、より顕著とな
る赤外検出素子装置の製造方法が得られる。
【0039】また、SOI基板が用いられるため、厚さ
が制御出来、基板と絶縁された単結晶シリコンの中空構
造が容易に実現出来、感度のばらつきが少ない赤外検出
素子装置の製造方法が得られる。
【0040】本発明の請求項11においては、請求項9
記載の赤外検出素子装置の製造方法において、前記高濃
度不純物ドープ領域を測温部兼赤外線吸収部として形成
する工程において、前記測温部兼赤外線吸収部が中心折
り返しのスパイラル状パターン形状に形成された事を特
徴とする。
【0041】この結果、中心折り返しのスパイラル状パ
ターン形状に形成したので、赤外線検出素子として、必
要な抵抗値を十分に余裕を持って得ることができる赤外
検出素子装置の製造方法が得られる。
【0042】中心折り返しのスパイラル状パターン形状
の線間は、赤外線を透過してしまうが、台座における反
射により、再び赤外線検出素子部分に戻り、中心折り返
しのスパイラル状パターン形状の線間による、入射エネ
ルギーの損失を補うことができる赤外検出素子装置の製
造方法が得られる。
【0043】測温部兼赤外線吸収部を、中心折り返しの
スパイラル状(渦巻き状)にすることにより、応力の集
中を回避する事が出来る赤外検出素子装置の製造方法が
得られる。
【0044】更に、梁(測温部兼赤外線吸収部)の根本
部分の幅を徐々に広げることにより、更に、強度を向上
出来る赤外検出素子装置の製造方法が得られる。また、
測温部兼赤外線吸収部の使用時の、自己発熱で、より高
温となる中心部は、構造が強固であり、変形も、半径方
向に均一に起きる赤外検出素子装置の製造方法が得られ
る。
【0045】また、中空部が設けられたので、測温部兼
赤外線吸収部の熱的特性を改善し、高速高感度な赤外検
出素子装置の製造方法が得られる。また、吸収しきれな
かった赤外光は、中空部を損失無く進み、台座面におい
て反射され、多重反射による改善効果が、より顕著とな
る赤外検出素子装置の製造方法が得られる。
【0046】また、SOI基板が用いられるため、厚さ
が制御出来、基板と絶縁された単結晶シリコンの中空構
造が容易に実現出来、感度のばらつきが少ない赤外検出
素子装置の製造方法が得られる。
【0047】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明を説明
する。図1は、SOI(Silicon on insulator)基板上
に、不純物としてボロンをドーピングしたシリコン単結
晶抵抗体の、ノイズと抵抗温度係数の抵抗率依存性の特
性例説明図である。ボロメータの検出能は、温度係数に
比例し、ノイズに反比例する。
【0048】従って、図1のグラフから、抵抗率は5×
10-3Ωcm以下が適していることが解る。なお、抵抗率
5×10-3Ωcm以下は、ボロン濃度に換算すると、およ
そ5×1019/cm3以上になる。
【0049】また、図2は、赤外領域での吸収係数の抵
抗率依存性の特性例説明図である。図2から明らかなよ
うに、抵抗率が小さいほど、赤外領域での吸収係数は大
きい。しかし、この濃度の抵抗率は5×10-3Ωcm以下
と小さい。
【0050】測温抵抗体としては、ある程度の抵抗値を
持たないと測定が困難であり、かつ、微小バイアス電圧
でも、過度の電流が流れてしまい、自己発熱や電流ノイ
ズが発生してしまう。
【0051】そこで、本発明では、測温抵抗体を蛇行
状、あるいは、中心折り返しのスパイラル状等に形成
し、抵抗値を上げるようにした。
【0052】また、測温抵抗体は、電極の取り出し部分
を除いて基板から分離させ、それが自立するのに必要最
低限の厚さにすることによって、最も熱コンダクタンス
が小さくなり、かつ、熱容量が改善出来る。
【0053】図3は本発明の実施の形態の一実施例を、
一部を切断して示す構成説明図である。図において、S
OI基板1を構成するシリコン基板2の表面には、シリ
コン酸化膜3が形成され、シリコン酸化膜3の上にはシ
リコン活性層4が形成されている。
【0054】本実施例では、このシリコン活性層4に、
高濃度(およそ5×1019/cm3)の不純物としてボ
ロンをドープして蛇行状の測温部兼赤外線吸収部5を形
成している。
【0055】測温部兼赤外線吸収部5の両端には、アル
ミニウム電極部6,7が設けられている。測温部兼赤外
線吸収部5の下部のシリコン基板2とシリコン酸化膜3
は、選択的に除去されて中空部8が形成されている。
【0056】本実施例では、測温部兼赤外線吸収部5の
抵抗体幅:10μm、 line:space 1:1、 抵抗体厚:1.7
μm、 抵抗体の長さ(細い部分):1cm以上、 抵抗
値20kΩ以上、 になっている。
【0057】このような構造の赤外検出素子11は、台
座12に固定されている。反射体13は、赤外検出素子
11を通過した光束と透過した光束の一部が、この赤外
検出素子11と台座12の表面間で、多重反射されて、
赤外検出素子11が効率よく光束を吸収出来るように、
台座12の表面に設けられた反射面131を有する。
【0058】この場合は、台座12と反射体13とは、
一体に構成されている。また、反射面131として拡散
反射面が使用されている。また、反射体13として、金
が使用されている。
【0059】以上の構成において、図4に示す如く、い
ま、 とすれば、
【0060】d≫ws なので、反射光は抵抗体の裏面に均
一に照射されると仮定した。 直接吸収される光束 : BAη1 1回反射までで吸収される光束 : BAη1+BAr(1-χ
(1-T))η2 n回反射までで吸収される光 : BAη1+BAr(1-χ(1-T))
η2Σ(Rrχ)n-1 となる。
【0061】同じ不純物条件のシリコン基板を分光光度
計によって、反射・透過率を測定し、χ=0.5、 Bとし
て500K黒体炉の放射を考慮した場合の吸収される光束を
求めた。この場合、図5に示す如く、吸収率は約1.8倍
の改善がみこまれた。実験的には、図6に示す如く、1.
5倍改善された。
【0062】この結果、赤外検出素子11が固定される
台座12に、反射面131が設けられた事により、入射
光束を効率よく熱に変換することが可能になり、感度が
改善された赤外検出素子装置が得られる。
【0063】反射面131として、拡散反射面が使用さ
れ赤外検出素子装置が設けられたので、台座12におけ
る反射光が均一になって、赤外線検出素子11に戻るた
め、受光面の角度依存性がなくなる赤外検出素子装置が
得られる。
【0064】反射体13として金属材が使用された赤外
検出素子装置が設けられたので、金属の台座12と容易
に一体に作り易く、安価な赤外検出素子装置が得られ
る。
【0065】金属材として金が使用された赤外検出素子
装置が設けられたので、ほぼ100%の反射率が得られ
ることにより、実際に赤外線検出素子11が吸収する光
量が増加し、赤外線検出素子11の感度が改善された赤
外線検出素子装置が得られる。
【0066】赤外検出素子11として、SOI基板1上
に、高濃度不純物のドープ領域により形成された測温部
兼赤外線吸収部5が設けられた赤外検出素子装置が設け
られた。
【0067】この結果、不純物を高濃度にドーピングさ
れた単結晶シリコンは、自由キャリアの吸収により赤外
線を吸収し、抵抗体してのノイズも少ない。測温抵抗体
として性能は、不純物濃度と形状で定まり、共に、半導
体プロセスが用いられるため、制御性、再現性が良い
【0068】通常、基板は低濃度のシリコン基板2であ
り、一度シリコン中に入射した赤外線は、シリコン中で
ほとんど減衰しないため、多重反射の効果が有効に利用
できる赤外検出素子装置が得られる。
【0069】測温部兼赤外線吸収部が蛇行状パターン形
状をしている事を特徴とする赤外検出素子装置が設けら
れた。
【0070】この結果、蛇行状パターン形状をしている
ので、赤外線検出素子11として、必要な抵抗値を十分
に余裕を持って得ることができる。蛇行した線間は、赤
外線を透過してしまうが、台座12における反射によ
り、再び、赤外線検出素子11部分に戻り、蛇行した線
間による、入射エネルギーの損失を補うことができる赤
外線検出素子装置が得られる。
【0071】この結果、蛇行状パターン形状をしている
ので、赤外線検出素子として、必要な抵抗値を十分に余
裕を持って得ることができる。蛇行した線間は、赤外線
を透過してしまうが、台座における反射により、再び赤
外線検出素子部分に戻り、蛇行した線間による、入射エ
ネルギーの損失を補うことができる赤外線検出素子装置
が得られる。
【0072】測温部兼赤外線吸収部5の下部に中空部8
が形成された赤外検出素子装置が設けられた。
【0073】この結果、中空部8が設けられたので、測
温部兼赤外線吸収部5の熱的特性を改善し、高速高感度
な赤外検出素子装置が得られる。また、吸収しきれなか
った赤外光は、中空部8を損失無く進み、台座12面に
おいて反射され、多重反射による改善効果が、より顕著
となる赤外検出素子装置が得られる。
【0074】図3の構造の赤外検出素子は、例えば以下
のような工程で製造する。 SOI基板1の裏面にのエッチング工程におけるマ
スク用の図示しないシリコン酸化膜を成膜する。
【0075】SOI基板1のシリコン活性層4に不純
物(例えばボロン)をドープし、電極用の金属(例えば
アルミニウム)を蒸着して、電極6,7としてパターニ
ングする。
【0076】SOI基板1の裏側のシリコン酸化膜を
パターニングし、中間のシリコン酸化膜3をエッチング
ストップ層として用い、ヒドラジン等のアルカリ溶液で
シリコン基板2に対する異方性エッチングを行って、中
空部8(ダイアフラム)を形成する。
【0077】ダイアフラム8の多層構造による応力の
変形を避けるため、ダイアフラム8裏面側のシリコン酸
化膜3を弗酸系のエッチング液で除去する。
【0078】図示しないフォトレジスト膜をマスクと
し、中間のシリコン酸化膜層3をエッチストップ層とし
て、ドライエッチング装置によりシリコン活性層4を蛇
行状に加工し、レジストを除去して赤外線検出素子11
を形成する。
【0079】例えば、金などの反射材をコーティング
された台座12に赤外線検出素子11を固定し、電極を
取り出す(ボンディングする)。
【0080】この素子を真空中測定した結果、ノイズ
は、ほぼジョンソンノイズまで低減し、抵抗温度係数は
0、19%/K、ブリッジ電圧3.0Vで、比検出能D
*=1×108 cm√Hz/W (at500K黒体
炉、チョッピング10Hz、増幅帯域幅1Hz)が得られ
た。
【0081】この結果、このような赤外検出素子の製造
方法が採用されたので、一般的な半導体製造プロセスを
用いて製造することができ、品質が安定した素子を、高
い歩留まりで生産出来る赤外検出素子の製造方法が得ら
れる。
【0082】また、SOI基板1が用いられるため、厚
さが制御出来、基板2と絶縁された単結晶シリコンの中
空構造8が容易に実現出来、感度のばらつきが少ない赤
外検出素子装置の製造方法が得られる。
【0083】測温部兼赤外線吸収部5が蛇行状パターン
形状に形成された事を特徴とする赤外検出素子装置の製
造方法が採用された。
【0084】この結果、蛇行状パターン形状をしている
ので、赤外線検出素子11として、必要な抵抗値を十分
に余裕を持って得ることができる赤外検出素子装置の製
造方法が得られる。
【0085】蛇行した線間は、赤外線を透過してしまう
が、台座12における反射により、再び赤外線検出素子
11部分に戻り、蛇行した線間による、入射エネルギー
の損失を補うことができる赤外線検出素子装置の製造方
法が得られる。
【0086】また、中空部8が設けられたので、測温部
兼赤外線吸収部5の熱的特性を改善し、高速高感度な赤
外検出素子装置の製造方法が得られる。また、吸収しき
れなかった赤外光は、中空部8を損失無く進み、台座1
2面において反射され、多重反射による改善効果が、よ
り顕著となる赤外検出素子装置の製造方法が得られる。
【0087】また、SOI基板が用いられるため、厚さ
が制御出来、基板と絶縁された単結晶シリコンの中空構
造が容易に実現出来、感度のばらつきが少ない赤外検出
素子装置の製造方法が得られる。
【0088】図7は本発明の実施の形態の他の実施例
を、一部を切断して示す構成説明図である。図におい
て、SOI基板21を構成するシリコン基板22の表面
には、シリコン酸化膜23が形成され、シリコン酸化膜
23の上にはシリコン活性層24が形成されている。
【0089】本実施例では、このシリコン活性層24
に、高濃度(およそ5×1019/cm 3)の不純物とし
てボロンをドープして中心折り返しのスパイラル状の測
温部兼赤外線吸収部25を形成している。
【0090】測温部兼赤外線吸収部25の両端には、ア
ルミニウム電極部26,27が設けられている。測温部
兼赤外線吸収部25の下部のシリコン基板22とシリコ
ン酸化膜23は、選択的に除去されて中空部28が形成
されている。
【0091】本実施例では、測温部兼赤外線吸収部25
の抵抗体幅:10μm、 line:space1:1、 になってい
る。
【0092】このような構造の赤外検出素子31は、台
座32に固定されている。反射体33は、赤外検出素子
31を通過した光束と透過した光束の一部が、この赤外
検出素子31と台座32の表面間で、多重反射されて、
赤外検出素子31が効率よく光束を吸収出来るように、
台座32の表面に設けられた反射面331を有する。
【0093】この場合は、台座32と反射体33とは、
一体に構成されている。また、反射面331として拡散
反射面が使用されている。また、反射体33として、金
が使用されている。
【0094】この結果、測温部兼赤外線吸収部25が、
中心折り返しのスパイラル状パターン形状をしている事
を特徴とする赤外検出素子装置が設けられた。
【0095】従って、中心折り返しのスパイラル状パタ
ーン形状25をしているので、赤外線検出素子31とし
て、必要な抵抗値を十分に余裕を持って得ることができ
る。
【0096】中心折り返しのスパイラル状パターン形状
25の線間は、赤外線を透過してしまうが、台座32に
おける反射により、再び、赤外線検出素子31部分に戻
り、中心折り返しのスパイラル状パターン形状25の線
間による、入射エネルギーの損失を補うことができる赤
外線検出素子装置が得られる。
【0097】測温部兼赤外線吸収部25を、中心折り返
しのスパイラル状(渦巻き状)にすることにより、ミア
ンダ状(蛇行状)に構成した場合に生じ易い、応力の集
中を回避する事が出来る赤外検出素子装置が得られる。
【0098】更に梁(測温部兼赤外線吸収部25)の根
本部分の幅を徐々に広げることにより、更に強度を向上
出来る赤外検出素子装置が得られる。また、測温部兼赤
外線吸収部25の使用時の、自己発熱で、より高温とな
る中心部は、構造が強固であり、変形も、半径方向に均
一に起きる赤外検出素子装置が得られる。
【0099】図7の構造の赤外検出素子は、例えば以下
のような工程で製造する。 SOI基板21の裏面にのエッチング工程における
マスク用の図示しないシリコン酸化膜を成膜する。
【0100】SOI基板21のシリコン活性層24に
不純物(例えばボロン)をドープし、電極用の金属(例
えばアルミニウム)を蒸着して、電極26,27として
パターニングする。
【0101】SOI基板21の裏側のシリコン酸化膜
をパターニングし、中間のシリコン酸化膜23をエッチ
ングストップ層として用い、ヒドラジン等のアルカリ溶
液でシリコン基板22に対する異方性エッチングを行っ
て、中空部28(ダイアフラム)を形成する。
【0102】ダイアフラム28の多層構造による応力
の変形を避けるため、ダイアフラム28裏面側のシリコ
ン酸化膜23を弗酸系のエッチング液で除去する。
【0103】図示しないフォトレジスト膜をマスクと
し、中間のシリコン酸化膜層23をエッチストップ層と
して、ドライエッチング装置によりシリコン活性層24
を蛇行状に加工し、レジストを除去して赤外線検出素子
31を形成する。 例えば、金などの反射材をコーティングされた台座3
2に赤外線検出素子31を固定し、電極を取り出す(ボ
ンディングする)。
【0104】この結果、高濃度不純物ドープ領域を測温
部兼赤外線吸収部25として形成する工程において、測
温部兼赤外線吸収部25が中心折り返しのスパイラル状
パターン形状に形成された事を特徴とする赤外検出素子
装置の製造方法が採用された。
【0105】従って、中心折り返しのスパイラル状パタ
ーン形状に形成したので、赤外線検出素子31として、
必要な抵抗値を十分に余裕を持って得ることができる赤
外検出素子装置の製造方法が得られる。
【0106】中心折り返しのスパイラル状パターン形状
の線間は、赤外線を透過してしまうが、台座32におけ
る反射により、再び、赤外線検出素子31部分に戻り、
中心折り返しのスパイラル状パターン形状の線間によ
る、入射エネルギーの損失を補うことができる赤外検出
素子装置の製造方法が得られる。
【0107】測温部兼赤外線吸収部25を、中心折り返
しのスパイラル状(渦巻き状)にすることにより、応力
の集中を回避する事が出来る赤外検出素子装置の製造方
法が得られる。
【0108】更に、梁(測温部兼赤外線吸収部25)の
根本部分の幅を徐々に広げることにより、更に、強度が
向上出来る赤外検出素子装置の製造方法が得られる。ま
た、測温部兼赤外線吸収部25の使用時の、自己発熱
で、より高温となる中心部は、構造が強固であり、変形
も、半径方向に均一に起きる赤外検出素子装置の製造方
法が得られる。
【0109】また、中空部28が設けられたので、測温
部兼赤外線吸収部25の熱的特性を改善し、高速高感度
な赤外検出素子装置の製造方法が得られる。また、吸収
しきれなかった赤外光は、中空部28を損失無く進み、
台座32面において反射され、多重反射による改善効果
が、より顕著となる赤外検出素子装置の製造方法が得ら
れる。
【0110】また、SOI基板が用いられるため、厚さ
が制御出来、基板と絶縁された単結晶シリコンの中空構
造が容易に実現出来、感度のばらつきが少ない赤外検出
素子装置の製造方法が得られる。
【0111】なを、前述の実施例においては、赤外検出
素子として、SOI基板上に高濃度不純物のドープ領域
により形成された測温部兼赤外線吸収部5,25が設け
られたものについて説明したが、これに限る事は無い。
【0112】、たとえば、薄膜ボロメータでも良く、要
するに、赤外検出素子を通過した光束と透過した光束の
一部がこの赤外検出素子と台座12,32の表面間で多
重反射されて、赤外検出素子が効率よく光束を吸収出来
るように、台座12,32の表面に設けられた反射面1
31,331を有する反射体13,33を具備する赤外
検出素子装置であれば良い。
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よれば、次のような効果が得られる。赤外検出素子が固
定される台座を具備する赤外検出素子装置において、前
記赤外検出素子を通過した光束と透過した光束の一部が
この赤外検出素子と前記台座の表面間で多重反射されて
前記赤外検出素子が効率よく光束を吸収出来るように前
記台座の表面に設けられた反射面を有する反射体を具備
した事を特徴とする赤外検出素子装置を構成した。
【0113】この結果、台座表面と赤外検出素子との間
で、多重反射されることにより、実際に吸収される光量
が増加し、赤外検出素子の感度が改善された赤外検出素
子装置が得られる。
【0114】本発明の請求項2によれば、次のような効
果が得られる。前記反射面として拡散反射面が使用され
た事を特徴とする請求項1記載の赤外検出素子装置が設
けられた。この結果、台座における反射光が均一になっ
て、赤外線検出素子に戻るため、受光面の角度依存性が
なくなる赤外検出素子装置が得られる。
【0115】本発明の請求項3によれば、次のような効
果が得られる。前記反射体として金属材が使用された事
を特徴とする請求項1又は請求項2記載の赤外検出素子
装置が設けられたので、金属の台座と容易に一体に作り
易く、安価な赤外検出素子装置が得られる。
【0116】本発明の請求項4によれば、次のような効
果が得られる。前記金属材として金が使用された事を特
徴とする請求項3記載の赤外検出素子装置が設けられ
た。
【0117】この結果、ほぼ100%の反射率が得られ
ることにより、実際に赤外線検出素子が吸収する光量が
増加し、赤外線検出素子の感度が、更に、改善された赤
外線検出素子装置が得られる。
【0118】本発明の請求項5によれば、次のような効
果が得られる。前記赤外検出素子として、SOI基板上
に、高濃度不純物のドープ領域により形成された測温部
兼赤外線吸収部が設けられた事を特徴とする請求項1乃
至請求項4の何れかに記載の赤外検出素子装置が設けら
れた。
【0119】この結果、不純物を高濃度にドーピングさ
れた単結晶シリコンは、自由キャリアの吸収により赤外
線を吸収し、抵抗体してのノイズも少ない。測温抵抗体
として性能は、不純物濃度と形状で定まり、共に、半導
体プロセスが用いられるため制御性、再現性が良い
【0120】通常、基板は低濃度のシリコン基板であ
り、一度シリコン中に入射した赤外線は、シリコン中で
ほとんど減衰しないため、多重反射の効果が有効に利用
できる赤外検出素子装置が得られる。
【0121】本発明の請求項6によれば、次のような効
果が得られる。測温部兼赤外線吸収部が蛇行状パターン
形状をしている事を特徴とする請求項1乃至請求項5の
何れかに記載の赤外検出素子装置が設けられた。
【0122】この結果、蛇行状パターン形状をしている
ので、赤外線検出素子として、必要な抵抗値を十分に余
裕を持って得ることができる。蛇行した線間は、赤外線
を透過してしまうが、台座における反射により、再び赤
外線検出素子部分に戻り、蛇行した線間による、入射エ
ネルギーの損失を補うことができる赤外線検出素子装置
が得られる。
【0123】本発明の請求項7によれば、次のような効
果が得られる。測温部兼赤外線吸収部が中心折り返しの
スパイラル状パターン形状をしている事を特徴とする請
求項1乃至請求項5の何れかに記載の赤外検出素子装置
が設けられた。
【0124】この結果、中心折り返しのスパイラル状パ
ターン形状をしているので、赤外線検出素子として、必
要な抵抗値を十分に余裕を持って得ることができる。
【0125】中心折り返しのスパイラル状パターン形状
の線間は、赤外線を透過してしまうが、台座における反
射により、再び赤外線検出素子部分に戻り、中心折り返
しのスパイラル状パターン形状の線間による、入射エネ
ルギーの損失を補うことができる赤外線検出素子装置が
得られる。
【0126】測温部兼赤外線吸収部を、中心折り返しの
スパイラル状(渦巻き状)にすることにより、ミアンダ
状(蛇行状)に構成した場合に生じ易い、応力の集中を
回避する事が出来る赤外検出素子装置が得られる。
【0127】更に梁(測温部兼赤外線吸収部)の根本部
分の幅を徐々に広げることにより、更に強度を向上出来
る赤外検出素子装置が得られる。また、測温部兼赤外線
吸収部の使用時の、自己発熱で、より高温となる中心部
は、構造が強固であり、変形も、半径方向に均一に起き
る赤外検出素子装置が得られる。
【0128】本発明の請求項8によれば、次のような効
果が得られる。測温部兼赤外線吸収部の下部に中空部が
形成された事を特徴とする請求項1乃至請求項7の何れ
かに記載の赤外検出素子装置が設けられた。
【0129】この結果、中空部が設けられたので、測温
部兼赤外線吸収部の熱的特性を改善し、高速高感度な赤
外検出素子装置が得られる。また、吸収しきれなかった
赤外光は、中空部を損失無く進み、台座面において反射
され、多重反射による改善効果が、より顕著となる赤外
検出素子装置が得られる。
【0130】本発明の請求項9によれば、次のような効
果が得られる。SOI基板の裏面にシリコン酸化膜を形
成する工程とSOI基板の活性層に高濃度不純物をドー
プする工程とSOI基板の活性層に金属層を形成する工
程と前記金属層を電極パターンとして形成する工程とS
OI基板裏面のシリコン酸化膜をマスクにして異方性エ
ッチングを行い測温部兼赤外線吸収部の下部に中空部を
形成する工程と前記高濃度不純物ドープ領域を測温部兼
赤外線吸収部として形成する工程とにより形成された赤
外検出素子を、表面に反射面を有する反射体が設けられ
た台座に固定する工程とを含む赤外検出素子装置の製造
方法が採用された。
【0131】この結果、このような赤外検出素子の製造
方法が採用されたので、一般的な半導体製造プロセスを
用いて製造することができ、品質が安定した素子を、高
い歩留まりで生産出来る赤外検出素子の製造方法が得ら
れる。
【0132】また、SOI基板が用いられるため、厚さ
が制御出来、基板と絶縁された単結晶シリコンの中空構
造が容易に実現出来、感度のばらつきが少ない赤外検出
素子装置の製造方法が得られる。
【0133】本発明の請求項10によれば、次のような
効果が得られる。前記高濃度不純物ドープ領域を測温部
兼赤外線吸収部として形成する工程において、前記測温
部兼赤外線吸収部が蛇行状パターン形状に形成された事
を特徴とする請求項9記載の赤外検出素子装置の製造方
法が採用された。
【0134】この結果、蛇行状パターン形状をしている
ので、赤外線検出素子として、必要な抵抗値を十分に余
裕を持って得ることができる赤外検出素子装置の製造方
法が得られる。
【0135】蛇行した線間は、赤外線を透過してしまう
が、台座における反射により、再び赤外線検出素子部分
に戻り、蛇行した線間による、入射エネルギーの損失を
補うことができる赤外線検出素子装置の製造方法が得ら
れる。
【0136】また、中空部が設けられたので、測温部兼
赤外線吸収部の熱的特性を改善し、高速高感度な赤外検
出素子装置の製造方法が得られる。また、吸収しきれな
かった赤外光は、中空部を損失無く進み、台座面におい
て反射され、多重反射による改善効果が、より顕著とな
る赤外検出素子装置の製造方法が得られる。
【0137】また、SOI基板が用いられるため、厚さ
が制御出来、基板と絶縁された単結晶シリコンの中空構
造が容易に実現出来、感度のばらつきが少ない赤外検出
素子装置の製造方法が得られる。
【0138】本発明の請求項11によれば、次のような
効果が得られる。前記高濃度不純物ドープ領域を測温部
兼赤外線吸収部として形成する工程において、前記測温
部兼赤外線吸収部が中心折り返しのスパイラル状パター
ン形状に形成された事を特徴とする請求項9記載の赤外
検出素子装置の製造方法が採用された。
【0139】この結果、中心折り返しのスパイラル状パ
ターン形状に形成したので、赤外線検出素子として、必
要な抵抗値を十分に余裕を持って得ることができる赤外
検出素子装置の製造方法が得られる。
【0140】中心折り返しのスパイラル状パターン形状
の線間は、赤外線を透過してしまうが、台座における反
射により、再び赤外線検出素子部分に戻り、中心折り返
しのスパイラル状パターン形状の線間による、入射エネ
ルギーの損失を補うことができる赤外検出素子装置の製
造方法が得られる。
【0141】測温部兼赤外線吸収部を、中心折り返しの
スパイラル状(渦巻き状)にすることにより、応力の集
中を回避する事が出来る赤外検出素子装置の製造方法が
得られる。
【0142】更に、梁(測温部兼赤外線吸収部)の根本
部分の幅を徐々に広げることにより、更に、強度を向上
出来る赤外検出素子装置の製造方法が得られる。また、
測温部兼赤外線吸収部の使用時の、自己発熱で、より高
温となる中心部は、構造が強固であり、変形も、半径方
向に均一に起きる赤外検出素子装置の製造方法が得られ
る。
【0143】また、中空部が設けられたので、測温部兼
赤外線吸収部の熱的特性を改善し、高速高感度な赤外検
出素子装置の製造方法が得られる。また、吸収しきれな
かった赤外光は、中空部を損失無く進み、台座面におい
て反射され、多重反射による改善効果が、より顕著とな
る赤外検出素子装置の製造方法が得られる。
【0144】また、SOI基板が用いられるため、厚さ
が制御出来、基板と絶縁された単結晶シリコンの中空構
造が容易に実現出来、感度のばらつきが少ない赤外検出
素子装置の製造方法が得られる。
【0145】従って、本発明によれば、感度が向上され
た赤外検出素子装置とその製造方法を実現する事が出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリコン単結晶抵抗体のノイズと抵抗温度係数
の抵抗率依存性の特性例説明図である。
【図2】赤外領域での吸収係数の抵抗率依存性の特性例
説明図である。
【図3】本発明の一実施例を一部を切断して示す構成説
明図である。
【図4】図3の動作説明図である。
【図5】図3の動作説明図である。
【図6】図3の動作説明図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す構成説明図である。
【符号の説明】
1 SOI基板 2 シリコン基板 3 シリコン酸化膜 4 シリコン活性層 5 測温部兼赤外線吸収部 6 アルミニウム電極部 7 アルミニウム電極部 8 中空部 11 赤外検出素子 12 台座 13 反射体 131 反射面 21 SOI基板 22 シリコン基板 23 シリコン酸化膜 24 シリコン活性層 25 測温部兼赤外線吸収部 26 アルミニウム電極部 27 アルミニウム電極部 28 中空部 31 赤外検出素子 32 台座 33 反射体 331 反射面

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】赤外検出素子が固定される台座を具備する
    赤外検出素子装置において、 前記赤外検出素子を通過した光束と透過した光束の一部
    がこの赤外検出素子と前記台座の表面間で多重反射され
    て前記赤外検出素子が効率よく光束を吸収出来るように
    前記台座の表面に設けられた反射面を有する反射体を具
    備した事を特徴とする赤外検出素子装置。
  2. 【請求項2】前記反射面として拡散反射面が使用された
    事を特徴とする請求項1記載の赤外検出素子装置。
  3. 【請求項3】前記反射体として金属材が使用された事を
    特徴とする請求項1又は請求項2記載の赤外検出素子装
    置。
  4. 【請求項4】前記金属材として金が使用された事を特徴
    とする請求項3記載の赤外検出素子装置。
  5. 【請求項5】前記赤外検出素子として、SOI基板上に
    高濃度不純物のドープ領域により形成された測温部兼赤
    外線吸収部が設けられた事を特徴とする請求項1乃至請
    求項4の何れかに記載の赤外検出素子装置。
  6. 【請求項6】前記測温部兼赤外線吸収部が蛇行状パター
    ン形状をしている事を特徴とする請求項1乃至請求項5
    の何れかに記載の赤外検出素子装置。
  7. 【請求項7】前記測温部兼赤外線吸収部が中心折り返し
    のスパイラル状パターン形状をしている事を特徴とする
    請求項1乃至請求項5の何れかに記載の赤外検出素子装
    置。
  8. 【請求項8】前記測温部兼赤外線吸収部の下部に中空部
    が形成された事を特徴とする請求項1乃至請求項7の何
    れかに記載の赤外検出素子装置。
  9. 【請求項9】SOI基板の裏面にシリコン酸化膜を形成
    する工程とSOI基板の活性層に高濃度不純物をドープ
    する工程とSOI基板の活性層に金属層を形成する工程
    と前記金属層を電極パターンとして形成する工程とSO
    I基板裏面のシリコン酸化膜をマスクにして異方性エッ
    チングを行い測温部兼赤外線吸収部の下部に中空部を形
    成する工程と前記高濃度不純物ドープ領域を測温部兼赤
    外線吸収部として形成する工程とにより形成された赤外
    検出素子を、 表面に反射面を有する反射体が設けられた台座に固定す
    る工程とを含む赤外検出素子装置の製造方法。
  10. 【請求項10】前記高濃度不純物ドープ領域を測温部兼
    赤外線吸収部として形成する工程において、 前記測温部兼赤外線吸収部が蛇行状パターン形状に形成
    された事を特徴とする請求項9記載の赤外検出素子装置
    の製造方法。
  11. 【請求項11】前記高濃度不純物ドープ領域を測温部兼
    赤外線吸収部として形成する工程において、 前記測温部兼赤外線吸収部が中心折り返しのスパイラル
    状パターン形状に形成された事を特徴とする請求項9記
    載の赤外検出素子装置の製造方法。
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Cited By (3)

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