JP2000357346A - 光カード - Google Patents

光カード

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JP2000357346A
JP2000357346A JP16647499A JP16647499A JP2000357346A JP 2000357346 A JP2000357346 A JP 2000357346A JP 16647499 A JP16647499 A JP 16647499A JP 16647499 A JP16647499 A JP 16647499A JP 2000357346 A JP2000357346 A JP 2000357346A
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layer
overcoat film
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card
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JP16647499A
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Mitsuo Hiraoka
美津穂 平岡
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード表面の熱プレス平滑化工程を行なって
も、印刷インキ層間の混色(にじみ)が発生しない多層
の外面印刷が可能な光カードを提供する。 【解決手段】 透明保護基板の少なくとも片面に両方か
ら異なるデザインが見えるように印刷層が設けられ、か
つ少なくとも透明基板/光記録層/透明保護基板/デザ
イン印刷層A/可視光隠蔽層/デザイン印刷層B/オー
バーコートフィルムがこの順序で積層された構成を含
み、該オーバーコートフィルム面が熱プレスで平滑化さ
れている光カードにおいて、該可視光隠蔽層の軟化点T
1(℃)、オーバーコートフィルムの熱変形温度T
2(℃)およびオーバーコートフィルムの融点T3(℃)
が下記の式(1)および式(2)で示す関係を同時に満
足する光カード。 【数1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光カードに関し、特
に光カードのデザイン印刷に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カード類は、その素材で分類する
と、PVC(ポリ塩化ビニル)カード、PC(ポリカー
ボネート)カード、アクリルカード、PET(ポリエチ
レンテレフタレート)カード等が知られている。記録材
料で分類すると、磁気カード、光カード、ICカードな
どが知られている。そのほか、リライトカード、PVC
カードにエンボスを設けたカード、PVCカードに可視
情報を設けただけのカードなどが知られている。
【0003】これらのカードには、その識別や、ID情
報、デザイン等のため可視情報が必須である。可視情報
は、エンボスとリライト、ホログラム以外は、主に印刷
で設けられており、印刷手段としては、スクリーン印
刷、オフセット印刷、グラビア印刷などが一般的であ
る。印刷で設けられた可視情報は、その保護のためにオ
ーバーコートフィルムが設けられることが多い。
【0004】印刷をしたカード表面や、オーバーコート
フィルムを設けたカードの表面は、印刷で設けられた可
視情報の凸部を有する。ところが、カード表面には、顔
写真や、IDナンバー等のポストプリントを必要とする
ことが多い。ポストプリントされるカード表面は平滑で
ないと、ポストプリントの色抜け、転写不良、転写過多
等が生じ、プリント画像の画質が低下する。可視情報の
凸部を平滑化するために、たとえばクレジットカードな
どのPVCカードでは、印刷後130〜150℃の熱プ
レスによってオーバーコートフィルムを積層することが
行われている。
【0005】次に、PVCカード、光カードに印刷で可
視情報を設ける方法を示す。図5はPVCカード等のカ
ードを示す断面図である。図5に示すように、一般に、
PVC製のIDカード、クレジットカード等に設けるデ
ザイン印刷は、核となる白色塩化ビニル(本発明におい
て、塩化ビニルは塩化ビニル樹脂を表わす)シート41
に印刷層42、42′を設ける。そして、この上に透明
な塩化ビニルシート(オーバーコートフィルム)43、
43′を重ね、130〜150℃の温度で熱プレスする
ことで表面を平滑にしている。
【0006】図2〜図4は光カードを示す断面図であ
る。一方、図2〜図4に示す様に、一般に、光カード
は、透明保護基板11、21あるいは白色基板31にそ
れぞれ印刷層12、22、32、32′を設けた保護基
板17、27、37と、光記録層13、23、33を持
つ透明基板14、24、34とを、光記録層を内側にし
てホットメルト接着剤シート等の接着剤又は粘着材1
5、25、35で貼り合わせることで作製している。印
刷層を設けた保護基板の印刷層側に、透明な塩化ビニル
シート(オーバーコートフィルム)16、36を重ね、
熱圧着する事もある(後述の外面印刷の時)。
【0007】この時設けるデザイン印刷は、作成された
光カード中の位置関係で、内面印刷と外面印刷に分けら
れる。すなわち、光記録層を持つ透明基板14、2
4、34、印刷層を設ける基板11、21、31、
デザイン印刷12、22、32、32′、において、作
成されたカードの構成が、 (1)外面印刷は、、の順 (2)内面印刷は、、の順 (3)外面印刷と内面印刷を含む、、、の順 の場合がある。(3)は印刷層がの両面にある。
【0008】図2は外面印刷、図3は内面印刷、図4は
外面、内面両方に印刷がある場合である。
【0009】しかし、図3に示す様な内面印刷で作成し
た光カードは、光記録層と印刷層の間に、薄い接着剤の
みを介して貼り合わされるため、高温の耐久試験時に、
印刷インキの残存溶剤が光記録層に拡散して、光記録層
が劣化してくるという問題があった。
【0010】また、図4に示す様な内面印刷および外面
印刷の両面印刷において、記録層を設ける透明基板がP
Cの場合に、の印刷層を設ける基板を白色PC(ポリ
カーボネート)としたり、あるいは記録層を設ける透明
基板がPMMA(ポリメチルメタクリレート)の場合
に、の印刷層を設ける基板を、白色PMMAというよ
うに、印刷層を形成した基板の材質を光記録層を形成し
た基板と同じにしても、透明基板と白色材を入れた基板
では、熱膨張率が異なるため、特に高温保存時に反りが
発生するという問題があった。
【0011】一方、図2に示す様な外面印刷では、の
印刷層を設ける基板を、透明保護基板にすると、これら
光記録層の劣化、反りの問題は解決されるため、外面印
刷は有効な印刷方法であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】光カードにも、塩化ビ
ニルカードと同様に、ポストプリントの必要が出てき
た。光カードは上記の理由で外面印刷が必須である。し
かし、保護透明基板に印刷で設けられた可視情報の凸部
はカードの外側になるため、この上にポストプリントを
設けるためには、カード表面は平滑でないとプリント画
像の画質が低下する。これは、塩化ビニルカードと同じ
理由である。ところが、この可視情報の凸部を平滑化す
るために、印刷を設けた保護基板の印刷側に、オーバー
コートフィルムを重ね、熱プレスで平滑化したところ、
当初期待したデザイン以外のものが発生した。
【0013】具体的に、図2を用いて説明する。光カー
ドに外面印刷する場合、その保護基板の構成は、たとえ
ば、透明PC基板11/デザイン印刷A(黄・赤・青色
の柄印刷)17/可視光隠蔽層(白色インキ(全面印
刷))18/デザイン印刷B(緑・オレンジ・紫色の柄
印刷)19/PVCフィルム16となる。デザイン印刷
Aは、透明PC基板側から見える可視情報を示し、デザ
イン印刷Bはこの上に積層したPVCフィルム側から見
える可視情報を示す。可視光隠蔽層は可視光の可視光隠
蔽層であり、透明保護基板を使用し、カード両面から見
えるデザイン印刷を設ける際は必須である。しかし、印
刷後に、印刷層側にPVCフィルムを重ね130℃〜1
50℃で熱プレスしたところ、デザイン印刷Aの面に、
可視光隠蔽層を通り越して、緑、オレンジ、紫が、デザ
イン印刷Bの面に黄色、赤色がにじんでいた。にじみと
は、印刷インキ層間での混色を示す。
【0014】このようなにじむインキを使用しつつ、イ
ンキのにじみの影響がないようにするには、印刷層を設
ける透明保護基板の両側に印刷層を設ける、すなわち、
外面印刷と内面印刷を併用することが考えられる。しか
し、先に示したように、光記録層と内面印刷部分が重な
ると、耐久時に光記録層に影響を与えてしまう。特に、
光記録層が有機色素媒体の場合、印刷インキの残存溶剤
の影響が大きい。また、光記録層と重ならない部分にだ
け内面印刷を施すことも考えられるが、非常に限定され
たデザインとなってしまう。そのため、外面印刷のみで
印刷層を設けることが必須であった。
【0015】図6は、カードのにじみの状態を示す説明
図であり、図6(a)は断面図、図6(b)はにじみ後
の印刷面側から見た図、図6(c)はにじみ前に透明保
護基板側から見た図、図6(d)はにじみ前に印刷面側
から見た図である。
【0016】ここでいうインキが“にじむ”とは、たと
えば、図6に示すように、黄色の顔料を含むインキ51
と、白色顔料を含むインキ52を重ね塗りした際、その
後の加熱、特に熱プレスによって、白色顔料を含むイン
キ層に黄色の顔料が分散・拡散し、その結果、本来なら
図6(d)の様になるべきところが、図6(b)の様
に、白色を通り越して反対側に黄色が着色したり53、
白色上の赤色印刷54の外側に赤色が薄く着色する55
現象をさす。これら、にじみは、ブリードという場合も
ある。
【0017】何故にじみが発生するのか。印刷インキに
着目して検討した。デザイン印刷、可視光隠蔽層に用い
る印刷インキは、一般的に主成分としてビヒクルと色料
(染顔料)と添加剤からなる。また、ビヒクルは油、樹
脂、溶剤、可塑剤などから構成されている。
【0018】カード表面の平滑化工程は、オーバーコー
トフィルムが塩化ビニルシートの場合、130〜150
℃で熱プレスをする。この際、印刷インキ表面、可視光
隠蔽層とも130〜150℃に加熱され、インキ中の樹
脂分は柔らかくなり、ここに、染顔料が溶融し、インキ
樹脂内を拡散するためににじみが生じることがわかっ
た。
【0019】本発明は、この様な従来技術の問題点を解
決するためになされたものであり、カード表面の熱プレ
ス平滑化工程を行なっても、積層された印刷インキ層間
の混色(にじみ)が発生しない多層の外面印刷が可能
で、かつカード表面が平滑な光カードを提供することを
目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、透明保護基板
の少なくとも片面に両方から異なるデザインが見えるよ
うに印刷層が設けられ、かつ少なくとも透明基板/光記
録層/透明保護基板/デザイン印刷A/可視光隠蔽層/
デザイン印刷B/オーバーコートフィルムがこの順序で
積層された構成を含み、該オーバーコートフィルム面が
熱プレスで平滑化されている光カードにおいて、該可視
光隠蔽層の軟化点T1(℃)、オーバーコートフィルム
の熱変形温度T2(℃)およびオーバーコートフィルム
の融点T3(℃)が下記の式(1)および式(2)で示
す関係を同時に満足することを特徴とする光カードであ
る。
【0021】
【数2】
【0022】該光記録層が有機色素であるのが好まし
い。該オーバーコートフィルムが透明塩化ビニル樹脂か
らなり、かつ可視光隠蔽層の軟化点T1が140℃以上
であるのが好ましい。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明者は、透明保護基板の少な
くとも片面に、両方から異なるデザインが見えるように
印刷層を設けたカードの構成が、少なくとも透明基板/
光記録層/透明保護基板/デザイン印刷A/可視光隠蔽
層/デザイン印刷B/オーバーコートフィルムの構成を
含み、オーバーコートフィルム面が熱プレスで平滑化さ
れている光カードに於いて、該可視光隠蔽層の軟化点T
1(℃)、オーバーコートフィルムの熱変形温度T
2(℃)およびオーバーコートフィルムの融点T3(℃)
が下記の式(1)および式(2)で示す関係を同時に満
足することによって、印刷後のオーバーコートフィルム
の熱圧着時にデザイン印刷Aとデザイン印刷Bが可視光
隠蔽層を介して混色することがないことを見いだした。
【0024】
【数3】
【0025】また、透明保護基板の少なくとも片面に、
両方から異なるデザインが見えるように印刷層を設けた
カードの構成が、少なくとも透明基板/有機色素層/透
明保護基板/デザイン印刷A/可視光隠蔽層/デザイン
印刷B/オーバーコートフィルムの構成を含み、オーバ
ーコートフィルム面が熱プレスで平滑化されている光カ
ードに於いて、該可視光隠蔽層の軟化点T1(℃)、オ
ーバーコートフィルムの熱変形温度T2(℃)およびオ
ーバーコートフィルムの融点T3(℃)が上記の式
(1)および式(2)で示す関係を同時に満足すること
によって、印刷後のオーバーコートフィルムの熱圧着時
に、デザイン印刷Aとデザイン印刷Bが可視光隠蔽層を
介して混色することがないことを見いだした。
【0026】さらに、これらの光カードのオーバーコー
トフィルムが透明塩化ビニル樹脂からなり可視光隠蔽層
の軟化点を140℃以上とすることで、印刷後のオーバ
ーコートフィルムの熱圧着時にデザイン印刷Aとデザイ
ン印刷Bが可視光隠蔽層を介して混色することがないこ
とを見いだした。
【0027】本発明において、熱プレスでの平滑化処理
工程において、可視光隠蔽層が溶融又は軟化することに
よって、溶融したデザイン印刷AおよびBの印刷インキ
が可視光隠蔽層に拡散しやすくなるためにデザイン印刷
A、Bが混色することがわかった。また、熱プレス時の
可視光隠蔽層の軟化を防ぐことで、該混色(にじみ)を
抑制できることがわかった。
【0028】本発明について以下に詳細を述べる。図1
は、上記の構成の本発明の光カードの一例を示す断面図
である。図1において、本発明の光カードは、透明基板
4、光記録層5、接着剤又は粘着層6、透明保護基板
7、デザイン印刷A 2a、可視光隠蔽層8、デザイン
印刷B 2b、オーバーコートフィルム3をこの順序で
積層した構成を有し、該オーバーコートフィルム面が熱
プレスで平滑化されており、該可視光隠蔽層の軟化点T
1(℃)、オーバーコートフィルムの熱変形温度T
2(℃)およびオーバーコートフィルムの融点T3(℃)
が上記の式(1)および式(2)で示す関係を同時に満
足する光カードである。
【0029】一般にオーバーコートフィルムには透明塩
化ビニルシートが使われているが、可視光隠蔽層の軟化
点を140℃とは、この塩化ビニルフィルムが熱プレス
によって平滑化され、密着する温度130℃に、製造上
のマージン10℃をとった温度である。現在透明塩化ビ
ニルシート用の昇華型熱転写プリンターが数多く出され
ているため、オーバーコートフィルムには塩化ビニルフ
ィルムを使用する事が多い。塩化ビニルフィルムの代わ
りに別のフィルムを使用すればこの温度は変わり、可視
光隠蔽層に必要とされる軟化点も変わる。
【0030】他のオーバーコートフィルムの例として
は、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
アミド、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネー
ト、ポリプロピレン等のフィルムが挙げられる。
【0031】本発明において、オーバーコートフィルム
の熱変形温度T2(℃)とは、ビカット軟化点(AST
M D1525)のことで、厚さ3〜6.4mm、面積
10×10mm以上に成形したオーバーコートフィルム
と同じ材質の試験片の上に、長さ3mm、断面積1.0
00±0.015mm2の円柱形で、試験片に接触する
面が平らの針を荷重棒の軸に対して垂直に立て、それに
1000〜1050gの荷重を加えてから50±5℃/
hrの定速昇温を行い、針が試験片中に1mm侵入した
ときの温度を測定する方法で、この温度をいう。
【0032】本発明において、オーバーコートフィルム
の融点T3(℃)とは、熱分析DSCの測定により得ら
れる温度である。
【0033】オーバーコートフィルムの平滑化には、熱
変形温度T2と融点T3が関わってくる。たとえば、塩化
ビニルシートの場合、熱変形温度T2は80℃であり、
融点T3は160〜180℃である。塩化ビニルシート
は、熱変形温度以上でないと、変形しないが、融点を超
えると溶けだしてしまう。このため、熱プレスの温度
は、融点より約50℃低い130〜150℃を使用して
いる。
【0034】すなわち、オーバーコートフィルムを他の
樹脂とした場合は、可視光隠蔽層の軟化点T1は、オー
バーコートフィルムの熱変形温度T2以上、かつオーバ
ーコートフィルムの(融点T3−50℃)以上でなけれ
ばならない。
【0035】可視光隠蔽層の軟化点T1とは、環球法
(ASTM E28)の測定で、内径15.9mm、深
さ6.4mmの真鍮リングに可視光隠蔽層の印刷インキ
を満たし、この中心上に直径9.53mm、重量3.5
±0.5gの剛球をのせて、これを液浴中に入れ、液温
を5℃/min.で上昇させる。インキ成分が軟化する
に従って剛球は下降する。これがリング下端から25.
4mm下のプレート表面に接触するようになったときの
温度である。
【0036】また、前記軟化点とは、可視光隠蔽層が、
印刷後、加熱により変形をしないギリギリの温度に相当
するものである。可視光隠蔽層の軟化点は、オーバーコ
ートフィルムが塩化ビニルフィルムの場合は、140℃
以上のものが好ましく用いられる。
【0037】可視光隠蔽層に用いる印刷インキは、一般
的に主成分としてビヒクルと色料(染顔料)と添加剤か
らなる。可視光隠蔽層に用いる染顔料は、水溶性、油溶
性どちらも使用することができる。
【0038】可視光隠蔽層は、白色が好ましいため、顔
料の具体例としては、亜鉛華、酸化チタン、炭酸カルシ
ウム、クレー、沈降性硫酸バリウム、グロスホワイト、
アルミナホワイトを主成分とする事ができる。また、白
色だけでなく、薄く着色されていても良い。その際、軟
化点が所望の温度を保つように、他の顔料(例えばフタ
ロシアニングリーンの様な色顔料)を混合することもで
きる。
【0039】また、可視光隠蔽層は、1層のみではな
く、白色インキ層/銀色インキ層/白色インキ層のよう
に、複数層で設けても良い。この場合は、銀色インキ層
を白色インキ層の間に入れることで、より隠蔽性が高ま
る。
【0040】可視光隠蔽層に用いるビヒクルは油、樹
脂、溶剤、可塑剤などから構成されている。本発明で用
いられる可視光隠蔽層中のインキのビヒクル中の樹脂
は、ロジン変性フェノール樹脂、尿素樹脂・メラミン樹
脂、ケトン樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビ
ニル共重合樹脂、ポリビニルブチラール、スチレン・マ
レイン酸樹脂、塩素化ポリプロピレン、アクリル樹脂、
クマロン・インデン樹脂、石油樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポ
リウレタン、ニトロセルロース、エチルセルロース、エ
チルヒドロキシエチルセルロース、環化ゴム、塩化ゴム
等が使用できる。
【0041】これら、樹脂の耐熱性を上げるために、硬
化剤、架橋剤を添加することが好ましい。例えば、エポ
キシ樹脂用にはアミン類およびポリアミドが、アルキド
樹脂用には尿素樹脂およびメラミン樹脂が、硬化剤とし
て使われる。水酸基を持つ樹脂にはイソシアネートが架
橋剤、硬化剤として使われる。
【0042】また、ポリウレタン系の樹脂では、特に、
ポリイソシアネートプレポリマー硬化剤とポリオール
(ポリエーテルポリオール、ポリエステルポリオール、
アクリルポリオール、エポキシポリオール等)からなる
2液型インキが高い軟化点を有する。ニトロセルロース
系の樹脂も高い軟化点を有する。UV硬化インキも高い
軟化点を有する。
【0043】このうち、可視光隠蔽層の軟化点T
1(℃)、オーバーコートフィルムの熱変形温度T
2(℃)およびオーバーコートフィルムの融点T3(℃)
が下記の式(1)および式(2)で示す関係を同時に満
足するものを使用できる。
【0044】
【数4】
【0045】可視光隠蔽層の印刷方法は、スクリーン印
刷・オフセット印刷・グラビア印刷等、基板に印刷でき
れば特に制限されることなく用いることができるが、特
にスクリーン印刷、グラビア印刷が好ましい。
【0046】デザイン印刷に用いられる印刷インキは、
一般的に主成分としてビヒクルと色料(染顔料)と添加
剤からなる。この染顔料は、水溶性、油溶性どちらも使
用することができる。一般的には染料よりも顔料を使用
することが多いが、染料も、昼光蛍光顔料の成分として
は重要である。
【0047】顔料の具体例としては、ファストイエロー
G、ファストイエロー10G、ジスアゾイエローAA
A、ジスアゾイエローAAMX、ジスアゾイエローAA
OT、黄色酸化鉄、ジスアゾイエローHR、イソインド
リノン、チタンイエロー、ベンズイミダゾロンイエロ
ー、ポリアゾイエロー、ジニトロアニリンオレンジ、ジ
スアゾオレンジPMP、ジアニシジンオレンジ、トルイ
ジンレッド、塩素化パラレッド、ブリリアントファスト
スカーレット、ピラゾロンレッドB、バリウムレッド2
B、カルシウムレッド2B、バリウムリソールレッド、
レーキレッドC、ブリリアントカーミン6B、ピグメン
トスカーレット3Bレーキ、ローダミン6GPTMAト
ーナー、べんがら、ナフトールレッドFGR、キナクリ
ドンマゼンタ、ローダミンB PTMAトーナー、メチ
ルバイオレットPTMAトーナー、キナクリドンレッ
ド、ペリレンレッド、アンスラキノンレッド、ジオキサ
ジンバイオレット、ビクトリアピュアブルーPTMAト
ーナー、フタロシアニンブルー(α型)、フタロシアニ
ンブルー(β型)、アルカリブルートーナー、紺青(こ
んじょう)、群青(ぐんじょう)、ブリリアントグリー
ンPTMAトーナー、ダイヤモンドグリーンPTMAト
ーナー、フタロシアニングリーン、フタロシアニングリ
ーン(黄口)、カーボンブラック、亜鉛華、酸化チタ
ン、炭酸カルシウム、クレー、沈降性硫酸バリウム、グ
ロスホワイト、アルミナホワイト、アルミニウム粉、ブ
ロンズ粉、昼光蛍光顔料、パール顔料等がある。
【0048】印刷インキに用いられるビヒクルは油、樹
脂、溶剤、可塑剤などから構成されている。本発明で用
いられるデザイン印刷インキのビヒクル中の樹脂は、ロ
ジン変性フェノール樹脂、尿素樹脂・メラミン樹脂、ケ
トン樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル共
重合樹脂、ポリビニルブチラール、スチレン・マレイン
酸樹脂、塩素化ポリプロピレン、アクリル樹脂、クマロ
ン・インデン樹脂、石油樹脂、ポリエステル樹脂、アル
キド樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタ
ン、ニトロセルロース、エチルセルロース、エチルヒド
ロキシエチルセルロース、環化ゴム、塩化ゴム等が使用
できる。
【0049】デザイン印刷の印刷方法は、スクリーン印
刷・オフセット印刷・グラビア印刷等、基板に印刷でき
れば特に制限されることなく用いることができるが、特
にスクリーン印刷、グラビア印刷が好ましい。
【0050】本発明に用いられる保護基板用透明保護基
板は、平滑性に優れ、光学的なゆがみが少ない材料が好
ましい。通常プラスティックシートやフィルムが用いら
れ、例えば、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポ
リカーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ビニル系
樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂などが
用いられる。この保護基板用透明保護基板は、光記録用
基板と貼り合わせたときに、反り無く貼れる樹脂が好ま
しく、一般的には、光記録用基板と同じ素材か、熱特性
の等しい素材が好ましい。
【0051】光記録層としては、一般的に光記録層とし
て使われるものは何でも使用できるが、例えば、金属、
金属化合物、有機色素を含む光記録層を使用できる。
【0052】有機色素としては、一般的に光記録層とし
て使われる有機色素は何でも使用できるが、例えば、ポ
リメチン系色素、シアニン系色素、フタロシアニン系色
素、メロシアニン系色素、アントジキノン誘導体、ナフ
トキノン系色素、ジオキサジン化合物、トリフェノジア
チジン化合物、フェナンスレン誘導体、ピリリウム系色
素、クロコニウム系色素、アゾ色素、アズレン類等が使
用できる。
【0053】本発明に用いられる光記録用透明基板は、
平滑性に優れ、光学的なゆがみが少ない材料が好まし
い。通常プラスティックシートやフィルムが用いられ、
例えば、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカ
ーボネート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ビニル系樹
脂、ポリイミド系樹脂、ポリアセタール系樹脂などが用
いられる。
【0054】その他、光カード材料には特開平8−16
7166号公報に開示されている材料などを使用でき
る。本発明は、光カードだけでなく非接触ICカード、
リライトカードなどにも有効である。
【0055】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。
【0056】実施例1 帝国インキ製造(株)製スクリーン印刷インキEGSを
ベースに、ファストイエローG(耐熱温度100℃)、
ジニトロアニリンオレンジ(耐熱温度140℃未満)、
トルイジンレッド(耐熱温度120℃)、トルイジンレ
ッドと紺青の混合(耐熱温度120℃)、紺青(耐熱温
度120℃)、ファストイエローGと紺青の混合(耐熱
温度110℃)をそれぞれ顔料成分とする黄、橙、赤、
紫、青、緑インキを作成した。
【0057】(株)セイコーアドバンス製スクリーン印
刷インキSG700の白を可視光隠蔽層として用意し
た。印刷はスクリーン印刷法で行った。
【0058】以下、図1に示すように、0.25mm厚
の透明PC基板7に、黄、赤、青色からなるデザイン印
刷A 2aをそれぞれの色のインキを使用して施し、次
に可視光隠蔽層用の白インキで全面白印刷8をしたの
ち、橙、紫、緑色からなるデザイン印刷B 2bをそれ
ぞれの色のインキで施した。印刷後100℃の温度で2
hr加熱硬化および乾燥処理をした。加熱硬化後の可視
光隠蔽層の軟化点T1は155℃であった。
【0059】この印刷の上に、40μm厚の塩化ビニル
シート3(熱変形温度T2=80℃、融点T3=170
℃)を重ね、140℃で5分間熱プレスし、塩化ビニル
シートと印刷を施したPC基板を一体化したシート20
を得た。
【0060】このシートを見たところ、どちらの面とも
デザイン印刷通りの色であり、にじみの発生はなかっ
た。このあと、透明PC基板4上に光記録層5を設け、
これと、デザイン印刷をしたシート20の透明保護基板
側を内側にして、接着剤6を介して貼り合わせて光カー
ドを得た。
【0061】比較例1 実施例1の可視光隠蔽層用のインキSG700の白の代
わりに、帝国インキ製造(株)製スクリーン印刷インキ
EGSの白(軟化点T1=130℃)を使用し、後は実
施例1と同様に印刷を行った。
【0062】この時点では、PC基板面からは白地に
黄、赤、青色からなるデザイン印刷が、印刷面からは白
地に橙、紫、緑色からなるデザイン印刷が見えるのみ
で、にじみは生じていなかった。この印刷の上に、40
μm厚の塩化ビニルシートを重ね、140℃で5分間熱
プレスし、塩化ビニルシートと印刷を施したPC基板を
一体化したシートを得た。
【0063】このシートを見たところ、PC基板面から
は、黄、赤、青色のデザイン印刷の他に、反対面の橙、
紫、緑色が白地にうすく着色して見えた。塩化ビニルシ
ート面からは、橙、紫、緑色のデザイン印刷の他に、反
対面の黄、赤、青色が白地にうすく着色して見えた。
【0064】実施例2 帝国インキ製造(株)製スクリーン印刷インキEGSを
ベースに、ファストイエローG(耐熱温度100℃)、
ジニトロアニリンオレンジ(耐熱温度140℃未満)、
トルイジンレッド(耐熱温度120℃)、トルイジンレ
ッドと紺青の混合(耐熱温度120℃)、紺青(耐熱温
度120℃)、ファストイエローGと紺青の混合(耐熱
温度110℃)をそれぞれ顔料成分とする黄、橙、赤、
紫、青、緑インキを作成した。
【0065】(株)セイコーアドバンス製スクリーン印
刷インキ2500の白90重量部、イソシアネート硬化
剤10重量部の混合物を可視光隠蔽層として用意した。
0.25mm厚の透明ポリメチルメタクリレート基板
に、黄、赤、青色からなるデザイン印刷をそれぞれの色
のインキを使用して施し、次に可視光隠蔽層用の白イン
キで全面白印刷をしたのち、橙、紫、緑色からなるデザ
イン印刷をそれぞれの色のインキで施した。
【0066】印刷後90℃で2hr加熱硬化および乾燥
処理をした。加熱硬化後の可視光の可視光隠蔽層の軟化
点T1は160℃であった。この印刷の上に、50μm
の透明ポリメチルメタクリレートシート(熱変形温度T
2=90℃、融点T3=180℃)を重ね、150℃で5
分間熱プレスし、一体化したシートを得た。
【0067】このシートを見たところ、どちらの面とも
デザイン印刷通りの色であり、にじみの発生はなかっ
た。このあと、透明ポリメチルメタクリレート基板上に
光記録層を設け、これと、デザイン印刷をしたシートの
透明保護基板側を内側にして、接着材を介して貼りあわ
せ、光カードを得た。
【0068】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明によれば下記
の効果が得られる。 1.カード表面の熱プレス平滑化工程を行なっても、積
層された印刷インキ層間の混色(にじみ)が発生しない
多層の外面印刷が可能となった。その結果、光記録層の
耐久性が良い、かつ、カード表面に顔写真、ID番号、
名前などがきれいに印刷できる光カードを提供できた。
顔写真、ID番号、名前は熱転写カードプリンタでカー
ド毎に異なった情報を印刷する事が可能であった。
【0069】2.光カードの保護基板に透明基板を用い
る事ができるようになった。従来の保護基板に白色材料
を用いたカードと比較して、60〜80℃の高温保存耐
久性によるカードの反り発生が軽減できた光カードを提
供できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光カードの一例を示す断面図である。
【図2】従来のカードを示す断面図である。
【図3】従来のカードを示す断面図である。
【図4】従来のカードを示す断面図である。
【図5】従来の塩化ビニルカードを示す断面図である。
【図6】カードのにじみの状態を示す説明図である。
(a)は断面図。(b)はにじみ後の印刷面側から見た
図。(c)はにじみ前に透明保護基板側から見た図。
(d)はにじみ前に印刷面側から見た図。
【符号の説明】
1 基板 2a デザイン印刷A 2b デザイン印刷B 3 オーバーコートフィルム 4 透明基板 5 光記録層 6 接着剤又は粘着材 7 透明保護基板 8 可視光隠蔽層 11 透明保護基板 12 印刷層 13 光記録層 14 透明基板 15 接着剤又は粘着材 16 透明な塩化ビニルシート 17 デザイン印刷A 18 可視光隠蔽層 19 デザイン印刷B 20 シート 21 透明保護基板 22 印刷層 23 光記録層 24 透明基板 25 接着剤又は粘着材 31 白色基板 32、32′ 印刷層 33 光記録層 34 透明基板 35 接着剤又は粘着材 36 透明な塩化ビニルシート 41 核となる白色塩化ビニルシート 42、42′ 印刷層 43、43′ 透明な塩化ビニルシート 51 黄色の顔料を含むインキ 52 白色の顔料を含むインキ 53 白色を通り越して反対側に着色した黄色インキ 54 赤色の顔料を含むインキ 55 薄く着色した赤インキ 56 透明保護基板 57 透明な塩化ビニルシート 58 デザインのない部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明保護基板の少なくとも片面に両方か
    ら異なるデザインが見えるように印刷層が設けられ、か
    つ少なくとも透明基板/光記録層/透明保護基板/デザ
    イン印刷A/可視光隠蔽層/デザイン印刷B/オーバー
    コートフィルムがこの順序で積層された構成を含み、該
    オーバーコートフィルム面が熱プレスで平滑化されてい
    る光カードにおいて、該可視光隠蔽層の軟化点T
    1(℃)、オーバーコートフィルムの熱変形温度T
    2(℃)およびオーバーコートフィルムの融点T3(℃)
    が下記の式(1)および式(2)で示す関係を同時に満
    足することを特徴とする光カード。 【数1】
  2. 【請求項2】 該光記録層が有機色素である請求項1記
    載の光カード。
  3. 【請求項3】 該オーバーコートフィルムが透明塩化ビ
    ニル樹脂からなり、かつ可視光隠蔽層の軟化点T1が1
    40℃以上である請求項1または2に記載の光カード。
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