JP2000357617A - マグネトロン駆動用電源のトランス - Google Patents
マグネトロン駆動用電源のトランスInfo
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02B—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
- Y02B70/00—Technologies for an efficient end-user side electric power management and consumption
- Y02B70/10—Technologies improving the efficiency by using switched-mode power supplies [SMPS], i.e. efficient power electronics conversion e.g. power factor correction or reduction of losses in power supplies or efficient standby modes
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 マグネトロン駆動用電源のトランスにおい
て、温度性能、冷却性能を改善し、1次巻線と2次巻線
の絶縁耐力を向上させること。 【解決手段】 大電流が流れ発熱の大きい1次巻線2を
外側に、2次巻線3を内側に配した同心巻構成のトラン
スにおいて、2次巻線3と1次巻線2の間に空間絶縁層
12を設けることにより、1次巻線の外気への露出度を
増やし、冷却しやすくするとともに、空間絶縁層で絶縁
強化が図れる。
て、温度性能、冷却性能を改善し、1次巻線と2次巻線
の絶縁耐力を向上させること。 【解決手段】 大電流が流れ発熱の大きい1次巻線2を
外側に、2次巻線3を内側に配した同心巻構成のトラン
スにおいて、2次巻線3と1次巻線2の間に空間絶縁層
12を設けることにより、1次巻線の外気への露出度を
増やし、冷却しやすくするとともに、空間絶縁層で絶縁
強化が図れる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子レンジなどの
ようにマグネトロンを用いて誘電加熱を行なう高周波加
熱装置に関するものであり、とりわけ、商用電源からの
大電力を高周波高圧電力に変換してマグネトロンを駆動
するインバータを備えたマグネトロン駆動用電源のトラ
ンスに適したものである。
ようにマグネトロンを用いて誘電加熱を行なう高周波加
熱装置に関するものであり、とりわけ、商用電源からの
大電力を高周波高圧電力に変換してマグネトロンを駆動
するインバータを備えたマグネトロン駆動用電源のトラ
ンスに適したものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインバータ電源装置に関
しては、特開平5−121159号公報に示されるよう
な単端型の1石式電圧共振インバータが開示されてい
る。これらで代表されるインバータ電源装置は、インバ
ータによって高周波化した電力を昇圧トランスで高圧に
変換し、整流回路もしくは逓倍電圧整流を用いた高圧回
路でマグネトロンの駆動に適した高圧直流電圧を生成し
ている。こうすることによって、インバータによる電力
の高周波化で昇圧トランスの小型化が実現でき、かつ、
回路を単一の基板の上に構成することによって、よりコ
ンパクトで軽量なマグネトロン駆動電源(インバータ電
源)を構成することができる。
しては、特開平5−121159号公報に示されるよう
な単端型の1石式電圧共振インバータが開示されてい
る。これらで代表されるインバータ電源装置は、インバ
ータによって高周波化した電力を昇圧トランスで高圧に
変換し、整流回路もしくは逓倍電圧整流を用いた高圧回
路でマグネトロンの駆動に適した高圧直流電圧を生成し
ている。こうすることによって、インバータによる電力
の高周波化で昇圧トランスの小型化が実現でき、かつ、
回路を単一の基板の上に構成することによって、よりコ
ンパクトで軽量なマグネトロン駆動電源(インバータ電
源)を構成することができる。
【0003】図6は、従来の昇圧トランスの外観図であ
る。1は樹脂で構成されたボビンで、1次巻線2と、2次
巻線3と、1次と2次の混触を防止するための混触防止巻
線4と、マグネトロンのカソードを加熱するための電力
を供給するヒーター巻線5が巻かれている。ボビンの2
次巻線3を巻く部分に関しては、パーテション6により
4分割の巻き溝で構成されている。まず第1の巻き溝に2
次巻線を巻き始め、所定量巻くと、次の第2の巻き溝に
渡って巻く。その巻き溝にも所定量巻くと次に第3の巻
き溝に渡る。これを第4の巻き溝まで巻くことによって2
次巻線を分割巻き構成とすることにより、仮に各々の巻
き溝の中で整列に巻くことができず部分的に巻き乱れが
生じたとしても、各々を分割構にして樹脂で絶縁してい
るため、相互巻線間で絶縁破壊をおこすという危険性を
排除することができる構成になっている。また、分割し
て巻いているため、2次巻線での銅損による発熱が各々
の巻き溝に分散され放熱されるため、放熱特性に優れ温
度的な部分での有利性がある。7はフェライト等で構成
されたコアで1次巻線2の電流で発生した磁気エネルギ
ーを2次巻線に伝達するための磁気回路の機能を果た
す。そしてコア7と各巻線間の絶縁を確保するため樹脂
のコアカバー8が装着されている。以上が従来の昇圧ト
ランスの構成である。
る。1は樹脂で構成されたボビンで、1次巻線2と、2次
巻線3と、1次と2次の混触を防止するための混触防止巻
線4と、マグネトロンのカソードを加熱するための電力
を供給するヒーター巻線5が巻かれている。ボビンの2
次巻線3を巻く部分に関しては、パーテション6により
4分割の巻き溝で構成されている。まず第1の巻き溝に2
次巻線を巻き始め、所定量巻くと、次の第2の巻き溝に
渡って巻く。その巻き溝にも所定量巻くと次に第3の巻
き溝に渡る。これを第4の巻き溝まで巻くことによって2
次巻線を分割巻き構成とすることにより、仮に各々の巻
き溝の中で整列に巻くことができず部分的に巻き乱れが
生じたとしても、各々を分割構にして樹脂で絶縁してい
るため、相互巻線間で絶縁破壊をおこすという危険性を
排除することができる構成になっている。また、分割し
て巻いているため、2次巻線での銅損による発熱が各々
の巻き溝に分散され放熱されるため、放熱特性に優れ温
度的な部分での有利性がある。7はフェライト等で構成
されたコアで1次巻線2の電流で発生した磁気エネルギ
ーを2次巻線に伝達するための磁気回路の機能を果た
す。そしてコア7と各巻線間の絶縁を確保するため樹脂
のコアカバー8が装着されている。以上が従来の昇圧ト
ランスの構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような昇
圧トランスでは、1次巻線と2次巻線が並列に配置される
構成であるため、放熱性を良くして温度性能を確保する
ためには、1次巻線2の巻き幅を広くして冷却のための
露出面積を大きくしたり、あるいは、2次巻線について
も同様に巻き幅を広くしたり分割数を増加させたりする
ことによって露出面積を大きくして放熱性を良くすると
いう方法が考えられる。
圧トランスでは、1次巻線と2次巻線が並列に配置される
構成であるため、放熱性を良くして温度性能を確保する
ためには、1次巻線2の巻き幅を広くして冷却のための
露出面積を大きくしたり、あるいは、2次巻線について
も同様に巻き幅を広くしたり分割数を増加させたりする
ことによって露出面積を大きくして放熱性を良くすると
いう方法が考えられる。
【0005】ここで、電子レンジ等に使用するの場合、
出力をアップすることはスピード加熱にとっては欠かせ
ない要素であるが、それを実現するためには、トランス
で伝達するエネルギーも大きくなり、温度上昇を抑制し
絶縁性能の劣化を回避する必要がある。そのためにも放
熱性を良くして温度を低くするために、トランスの幅を
広げて大型化せざるを得ないという問題があった。
出力をアップすることはスピード加熱にとっては欠かせ
ない要素であるが、それを実現するためには、トランス
で伝達するエネルギーも大きくなり、温度上昇を抑制し
絶縁性能の劣化を回避する必要がある。そのためにも放
熱性を良くして温度を低くするために、トランスの幅を
広げて大型化せざるを得ないという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、同心状に1次巻線と2次巻線をもち、外側
に1次巻線、内側に2次巻線の配置とし、1次巻線と2次巻
線の間には所定の空間をもつ構成としたものである。
決するために、同心状に1次巻線と2次巻線をもち、外側
に1次巻線、内側に2次巻線の配置とし、1次巻線と2次巻
線の間には所定の空間をもつ構成としたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明によれば、1次巻線のボビ
ンの内側に2次巻線を配置可能となり、スペースファク
ターを大幅に小さくすることができる。しかも1次巻線
と2次巻線の間に空気層を設け、1次巻線と2次巻線の絶
縁を強化しているため、PS混触などの不安全モードが
生じにくい構成となるとともに、数十アンペアーという
大電流が流れ発熱の大きい1次巻線全体が外部雰囲気に
露出しているため、冷却性能が著しく向上し、電子レン
ジの高出力化をコンパクトな昇圧トランスを用いて実現
することができる。
ンの内側に2次巻線を配置可能となり、スペースファク
ターを大幅に小さくすることができる。しかも1次巻線
と2次巻線の間に空気層を設け、1次巻線と2次巻線の絶
縁を強化しているため、PS混触などの不安全モードが
生じにくい構成となるとともに、数十アンペアーという
大電流が流れ発熱の大きい1次巻線全体が外部雰囲気に
露出しているため、冷却性能が著しく向上し、電子レン
ジの高出力化をコンパクトな昇圧トランスを用いて実現
することができる。
【0008】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の実施例について
図面に基づいて説明する。図2は本発明の一実施例を示
すマグネトロン駆動用電源のトランスの側面からの断面
図である。構成は、1次巻線2を巻いたアウターボビン
10と2次巻線3をまいたインナーボビン11の二部か
らなり、アウターボビン10の内径の中にインナーボビ
ン11をスライドインさせて同心巻き構成としたもので
ある。このはめ込んだ状態でアウターボビン10は1次
巻線2と2次巻線3の絶縁を図る構成部材となってい
る。さらに、2次巻線3はボビンの巻き枠いっぱいまで
巻かないことによって、空間絶縁層12が形成される。
さらに、インバータ動作を適正化するためギャップ13
の空隙をもって2組のコア7がインナーボビン11の内
径に挿入されるようになっている。
図面に基づいて説明する。図2は本発明の一実施例を示
すマグネトロン駆動用電源のトランスの側面からの断面
図である。構成は、1次巻線2を巻いたアウターボビン
10と2次巻線3をまいたインナーボビン11の二部か
らなり、アウターボビン10の内径の中にインナーボビ
ン11をスライドインさせて同心巻き構成としたもので
ある。このはめ込んだ状態でアウターボビン10は1次
巻線2と2次巻線3の絶縁を図る構成部材となってい
る。さらに、2次巻線3はボビンの巻き枠いっぱいまで
巻かないことによって、空間絶縁層12が形成される。
さらに、インバータ動作を適正化するためギャップ13
の空隙をもって2組のコア7がインナーボビン11の内
径に挿入されるようになっている。
【0009】このような構成にすることによって、高周
波大電流が流れ発熱の大きい1次巻線2は外部雰囲気に
露出する面積は大きくなり、冷却手段である冷却ファン
の風は表面全体から発する熱を奪い去っていき冷却効果
は格段に改善される。一方、2次巻線3は昇圧型トラン
スであるので、巻き数は1次巻線2に比べて増えるが、1
次巻線程の発熱はしないのでアウターボビン10の内部
に密閉した形で収納し冷却風が当たらなくとも大きな温
度上昇はない。しかも空間絶縁層12が断熱効果を発揮
し、一次側の熱が2次側に干渉して温度を異常に押し上
げるということは回避できる。
波大電流が流れ発熱の大きい1次巻線2は外部雰囲気に
露出する面積は大きくなり、冷却手段である冷却ファン
の風は表面全体から発する熱を奪い去っていき冷却効果
は格段に改善される。一方、2次巻線3は昇圧型トラン
スであるので、巻き数は1次巻線2に比べて増えるが、1
次巻線程の発熱はしないのでアウターボビン10の内部
に密閉した形で収納し冷却風が当たらなくとも大きな温
度上昇はない。しかも空間絶縁層12が断熱効果を発揮
し、一次側の熱が2次側に干渉して温度を異常に押し上
げるということは回避できる。
【0010】さらに、絶縁破壊によるPS間の短絡とい
う2次側に高圧を発生する電子レンジの昇圧トランスに
とって最も致命的な部分に関しては、アウターボビン1
0の巻き面底面の樹脂厚みと空間絶縁層12の2重絶縁
構造となるため、その信頼性は大きく向上する。ちなみ
に、1次巻線2についてはリッツ線を用い、高周波大電
流による表皮効果や近接効果といった高周波特有の銅損
の増加を防いでいる。2次巻線は、単線もしくは数本を
よった簡易リッツ線的な巻線を用いることが一般的であ
る。
う2次側に高圧を発生する電子レンジの昇圧トランスに
とって最も致命的な部分に関しては、アウターボビン1
0の巻き面底面の樹脂厚みと空間絶縁層12の2重絶縁
構造となるため、その信頼性は大きく向上する。ちなみ
に、1次巻線2についてはリッツ線を用い、高周波大電
流による表皮効果や近接効果といった高周波特有の銅損
の増加を防いでいる。2次巻線は、単線もしくは数本を
よった簡易リッツ線的な巻線を用いることが一般的であ
る。
【0011】電子レンジ用の昇圧トランスとしては、コ
アにギャップを設けた磁気漏洩型トランスを用いるが、
この理由について次に説明する。
アにギャップを設けた磁気漏洩型トランスを用いるが、
この理由について次に説明する。
【0012】まずは簡単にインバータを用いたマグネト
ロン駆動用電源の動作を図3を用いて説明する。商用電
源14は全波整流スタック15(単方向電源部)によっ
て単方向電源に変換する。単方向電源を整流・平滑する
整流フィルター部26はチョークコイル16と平滑コン
デンサ17を備えている。整流フィルター部26の直流
電圧はインバータ部27によって高周波電力に変換され
る。
ロン駆動用電源の動作を図3を用いて説明する。商用電
源14は全波整流スタック15(単方向電源部)によっ
て単方向電源に変換する。単方向電源を整流・平滑する
整流フィルター部26はチョークコイル16と平滑コン
デンサ17を備えている。整流フィルター部26の直流
電圧はインバータ部27によって高周波電力に変換され
る。
【0013】半導体スイッチング素子18をオンするこ
とによって、昇圧トランス9の一次側に直流電圧が印加
される。そして、その間、リーケージインダクタンスお
よび励磁インダクタンスに電流が流れエネルギーが蓄積
される。半導体スイッチング素子18は、絶縁ゲート型
のバイポーラトランジスタであるIGBTが一般的に用
いられる。
とによって、昇圧トランス9の一次側に直流電圧が印加
される。そして、その間、リーケージインダクタンスお
よび励磁インダクタンスに電流が流れエネルギーが蓄積
される。半導体スイッチング素子18は、絶縁ゲート型
のバイポーラトランジスタであるIGBTが一般的に用
いられる。
【0014】ある時限後、半導体スイッチング素子18
をオフするとインダクタンス成分と共振コンデンサ24
のタンク回路で共振が発生しトランスの1次側に共振電
圧が発生する。このオン、オフのサイクルによって交流
電圧が昇圧トランス9に印加される。ここで半導体スイ
ッチング素子18にオン、オフの信号を送っているのが
スイッチング制御回路22である。
をオフするとインダクタンス成分と共振コンデンサ24
のタンク回路で共振が発生しトランスの1次側に共振電
圧が発生する。このオン、オフのサイクルによって交流
電圧が昇圧トランス9に印加される。ここで半導体スイ
ッチング素子18にオン、オフの信号を送っているのが
スイッチング制御回路22である。
【0015】このオン、オフのサイクルを高速化するこ
とによって、高周波交流電圧が昇圧トランス9の一次側
に印加される。かくして、商用電源は高周波電源に変換
される。そして、コンデンサ19とダイオード20、2
1からなる半波倍電圧回路からなる高圧回路28が、2
次側の高周波高圧電圧を直流の高圧高圧電圧に変換し、
マグネトロン22に印加する。半波倍電圧の動作につい
ては、周知のため詳細な動作原理については割愛する。
そして、ヒーター巻線5から供給される電力により、マ
グネトロン22のカソードは高温となり、電子が励起さ
れてマイクロ波が発生する。
とによって、高周波交流電圧が昇圧トランス9の一次側
に印加される。かくして、商用電源は高周波電源に変換
される。そして、コンデンサ19とダイオード20、2
1からなる半波倍電圧回路からなる高圧回路28が、2
次側の高周波高圧電圧を直流の高圧高圧電圧に変換し、
マグネトロン22に印加する。半波倍電圧の動作につい
ては、周知のため詳細な動作原理については割愛する。
そして、ヒーター巻線5から供給される電力により、マ
グネトロン22のカソードは高温となり、電子が励起さ
れてマイクロ波が発生する。
【0016】ここで、コアのギャップ13で漏洩磁束を
設けることによってインバータの動作は変化する。図4
は半導体スイッチング素子18のコレクタ−エミッタ間
電圧Vceと電流Icの波形を示した図である。(a)
はコアにギャップ13を設けてリーケージインダクタン
スの大きい状態である。Icの負側に電流が流れている
ときは、IGBTに併設したフライホイールダイオード
(FWD)に電流が流れている期間であり、正側はIG
BTに電流が流れている期間である。ここではIGBT
がオンの時、電流がランプ波形状に増大していき、ある
時限でオフするすると共振モードに入り、共振電圧が負
に振れるとまたFWDに電流が流れる。その間にIGB
Tをオンしておくとゼロボルトスイッチングが実現で
き、IGBTに過大な責務がかからない。
設けることによってインバータの動作は変化する。図4
は半導体スイッチング素子18のコレクタ−エミッタ間
電圧Vceと電流Icの波形を示した図である。(a)
はコアにギャップ13を設けてリーケージインダクタン
スの大きい状態である。Icの負側に電流が流れている
ときは、IGBTに併設したフライホイールダイオード
(FWD)に電流が流れている期間であり、正側はIG
BTに電流が流れている期間である。ここではIGBT
がオンの時、電流がランプ波形状に増大していき、ある
時限でオフするすると共振モードに入り、共振電圧が負
に振れるとまたFWDに電流が流れる。その間にIGB
Tをオンしておくとゼロボルトスイッチングが実現で
き、IGBTに過大な責務がかからない。
【0017】(b)はリーケージインダクタンスの小さ
い状態である。このときは共振回路の励振が制動的で、
Vceが0電圧以下にならずに図中で点線で示すような
上昇のモードに励振が移行してしまう。このとき、IG
BTがオンすると、Vce電圧が残った状態でIGBT
がオンするためハードスイッチングになり、過大な電流
が流れ、IGBTの責務は増大し、場合によっては発熱破壊
に至ることも考えられる。
い状態である。このときは共振回路の励振が制動的で、
Vceが0電圧以下にならずに図中で点線で示すような
上昇のモードに励振が移行してしまう。このとき、IG
BTがオンすると、Vce電圧が残った状態でIGBT
がオンするためハードスイッチングになり、過大な電流
が流れ、IGBTの責務は増大し、場合によっては発熱破壊
に至ることも考えられる。
【0018】そのような観点からリーケージインダクタ
ンスが適度にないと、このようなハードスイッチングに
至る現象となる。本発明では、1次巻線の下に2次巻線を
巻いている関係から巻線間の磁気エネルギーの直接伝達
が多く密結合となり、(b)で示した状態に陥り易い。
しかし、1次巻線と2次巻線の間に空間絶縁層を設け巻線
間を物理的に離す構成とすることによって、粗結合状態
に近づき、(a)の状態になり、ハードスイッチングに
よるIGBTの過大責務は発生しなくなる。
ンスが適度にないと、このようなハードスイッチングに
至る現象となる。本発明では、1次巻線の下に2次巻線を
巻いている関係から巻線間の磁気エネルギーの直接伝達
が多く密結合となり、(b)で示した状態に陥り易い。
しかし、1次巻線と2次巻線の間に空間絶縁層を設け巻線
間を物理的に離す構成とすることによって、粗結合状態
に近づき、(a)の状態になり、ハードスイッチングに
よるIGBTの過大責務は発生しなくなる。
【0019】(実施例2)以下、本発明の他の実施例に
ついて図面に基づいて説明する。図1は本発明のマグネ
トロン駆動用電源のトランスである。2次巻線を巻いた
インナーボビン11は4分割されており、一端が巻き始
めであれば、もう一端は巻き終わりということになる。
この場合、各々を分割構成にして樹脂で絶縁しているた
め、相互巻線間で絶縁破壊をおこすという危険性を排除
することができる構成になっている。また、分割して巻
いているため、2次巻線での銅損による発熱が各々の巻
き溝に分散され放熱するため、放熱特性に優れ温度的な
部分での有利性がある。
ついて図面に基づいて説明する。図1は本発明のマグネ
トロン駆動用電源のトランスである。2次巻線を巻いた
インナーボビン11は4分割されており、一端が巻き始
めであれば、もう一端は巻き終わりということになる。
この場合、各々を分割構成にして樹脂で絶縁しているた
め、相互巻線間で絶縁破壊をおこすという危険性を排除
することができる構成になっている。また、分割して巻
いているため、2次巻線での銅損による発熱が各々の巻
き溝に分散され放熱するため、放熱特性に優れ温度的な
部分での有利性がある。
【0020】そして、空間絶縁層12が設けられている
ため、各々の巻き溝の中で整列に巻くことができず、部
分的に巻き乱れが生じたとしても、各々を分割構成にし
て樹脂で絶縁しているため、相互巻線間で絶縁破壊をお
こすという危険性を排除することができることはもちろ
ん、空間絶縁層12が断熱効果を発揮し、一次側の熱が
2次側に干渉して温度を異常に押し上げるということを
回避できる。さらに、絶縁破壊によるPS間の短絡とい
う2次側に高圧を発生する電子レンジの昇圧トランスに
とって最も致命的な部分に関しては、アウターボビン1
0の巻き面底面の樹脂厚みと空間絶縁層12の2重絶縁
構造となるため、その信頼性は大きく向上する。
ため、各々の巻き溝の中で整列に巻くことができず、部
分的に巻き乱れが生じたとしても、各々を分割構成にし
て樹脂で絶縁しているため、相互巻線間で絶縁破壊をお
こすという危険性を排除することができることはもちろ
ん、空間絶縁層12が断熱効果を発揮し、一次側の熱が
2次側に干渉して温度を異常に押し上げるということを
回避できる。さらに、絶縁破壊によるPS間の短絡とい
う2次側に高圧を発生する電子レンジの昇圧トランスに
とって最も致命的な部分に関しては、アウターボビン1
0の巻き面底面の樹脂厚みと空間絶縁層12の2重絶縁
構造となるため、その信頼性は大きく向上する。
【0021】(実施例3)本発明の他の実施例につい
て、図面に基づいて説明する。図5は1次巻線を巻いた
アウターボビン10と2次巻線を巻いたインナーボビン
11を各々のピースで構成し、それをアウターボビンの
内径の中にスライドして挿入する構成である。25は挿
入ストッパーであり、これによりインナーボビン11と
アウターボビン10の挿入段階での仮固定ができ、その
後のコア7の挿入時にボビンが外れるというような作業
性の低下を生じることがなくなる。こうすることによっ
て、各々の部品を別々に作りドッキングすることがで
き、インナーボビンの巻線とアウターボビンの巻線を同
時進行に処理することができ、製造時間の短縮がはか
れ、勘合挿入することによって、1次巻線と2次巻線の相
対的位置関係を簡単な構成で精度よく決めることがで
き、トランスの電気的特性のばらつきは少なくなる。
て、図面に基づいて説明する。図5は1次巻線を巻いた
アウターボビン10と2次巻線を巻いたインナーボビン
11を各々のピースで構成し、それをアウターボビンの
内径の中にスライドして挿入する構成である。25は挿
入ストッパーであり、これによりインナーボビン11と
アウターボビン10の挿入段階での仮固定ができ、その
後のコア7の挿入時にボビンが外れるというような作業
性の低下を生じることがなくなる。こうすることによっ
て、各々の部品を別々に作りドッキングすることがで
き、インナーボビンの巻線とアウターボビンの巻線を同
時進行に処理することができ、製造時間の短縮がはか
れ、勘合挿入することによって、1次巻線と2次巻線の相
対的位置関係を簡単な構成で精度よく決めることがで
き、トランスの電気的特性のばらつきは少なくなる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、請求項1、2記載の発明
によれば、同心状に1次巻線と2次巻線をもち、外側に1
次巻線、内側に2次巻線の構成とし、1次巻線と2次巻線
の間には所定の空間をもつことによって、大電流が流れ
発熱の大きい1次巻線を雰囲気に広く露出することがで
き温度性能(冷却性能)を向上させることができ、ま
た、1次巻線、2次巻線間に設けられた空間(空気層)に
より、1次側の発熱が2次側に伝導し巻線温度を上昇さ
せることもなく2次巻線の温度性能の改善にも効果があ
る。
によれば、同心状に1次巻線と2次巻線をもち、外側に1
次巻線、内側に2次巻線の構成とし、1次巻線と2次巻線
の間には所定の空間をもつことによって、大電流が流れ
発熱の大きい1次巻線を雰囲気に広く露出することがで
き温度性能(冷却性能)を向上させることができ、ま
た、1次巻線、2次巻線間に設けられた空間(空気層)に
より、1次側の発熱が2次側に伝導し巻線温度を上昇さ
せることもなく2次巻線の温度性能の改善にも効果があ
る。
【0023】また、1次巻線と2次巻線の電気的絶縁を
空気層を設けることによってさらに強化することがで
き、安全性の面でも一層の改善効果を発揮できる。
空気層を設けることによってさらに強化することがで
き、安全性の面でも一層の改善効果を発揮できる。
【0024】また、請求項3記載の発明によれば、2次
巻線のボビンの内径に1次巻線のボビンがスライドして
挿入し勘合する構成とすることによって、各々の部品を
別々に作りドッキングすることができ、インナーボビン
の巻線とアウターボビンの巻線を同時進行に処理するこ
とができ、製造時間の短縮がはかれ、勘合挿入すること
によって1次巻線と2次巻線の相対的位置関係が簡単に精
度よく決めることができ、トランスの電気的特性のばら
つきは少なくなる。
巻線のボビンの内径に1次巻線のボビンがスライドして
挿入し勘合する構成とすることによって、各々の部品を
別々に作りドッキングすることができ、インナーボビン
の巻線とアウターボビンの巻線を同時進行に処理するこ
とができ、製造時間の短縮がはかれ、勘合挿入すること
によって1次巻線と2次巻線の相対的位置関係が簡単に精
度よく決めることができ、トランスの電気的特性のばら
つきは少なくなる。
【図1】本発明におけるマグネトロン駆動用電源のトラ
ンスの一例を示す断面図
ンスの一例を示す断面図
【図2】本発明の他の実施例におけるマグネトロン駆動
用電源のトランスの一例を示す断面図
用電源のトランスの一例を示す断面図
【図3】マグネトロン駆動用電源の要部回路図
【図4】(a)漏洩磁束が多い場合の半導体スイッチン
グ素子の発生電圧および電流の波形図 (b)漏洩磁束が少ない場合の半導体スイッチング素子
の発生電圧および電流の波形図
グ素子の発生電圧および電流の波形図 (b)漏洩磁束が少ない場合の半導体スイッチング素子
の発生電圧および電流の波形図
【図5】本発明のトランスの製造方法を示す説明図
【図6】従来のマグネトロン駆動用電源のトランスの構
成を示す外観図
成を示す外観図
2 1次巻線 3 2次巻線 9 昇圧トランス 10 アウターボビン(ボビン) 11 インナーボビン(ボビン) 12 空間絶縁層 26 整流フィルター部 28 高圧回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂本 和穂 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H006 AA05 CA07 CB04 CC01 FA02 HA09
Claims (3)
- 【請求項1】 インバータ部の出力を昇圧する昇圧トラ
ンスと、前記昇圧トランスの出力を倍電圧整流する高圧
回路とを備え、前記昇圧トランスは、同心状に1次巻線
と2次巻線を有し、外側に配された1次巻線と内側に配さ
れた2次巻線の間に所定の空間を配してなるマグネトロ
ン駆動用電源のトランス。 - 【請求項2】 2次巻線は、複数の巻き溝に所定の空間
絶縁層をもって巻く構成としてなる請求項1記載のマグ
ネトロン駆動用電源のトランス。 - 【請求項3】 2次巻線のボビンの内径に1次巻線のボビ
ンがスライドして挿入勘合される構成としてなる請求項
1または2記載のマグネトロン駆動用電源のトランス。
Priority Applications (8)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11167922A JP2000357617A (ja) | 1999-06-15 | 1999-06-15 | マグネトロン駆動用電源のトランス |
| AU54267/00A AU772157B2 (en) | 1999-06-15 | 2000-06-15 | Magnetron drive step-up transformer and transformer of magnetron drive power supply |
| KR1020017001868A KR100625785B1 (ko) | 1999-06-15 | 2000-06-15 | 마그네트론 구동용 승압 변압기 및 마그네트론 구동용전원의 변압기 |
| CNB008012601A CN1199207C (zh) | 1999-06-15 | 2000-06-15 | 磁控管驱动升压变压器和磁控管驱动电源的变压器 |
| PCT/JP2000/003892 WO2000078100A1 (en) | 1999-06-15 | 2000-06-15 | Magnetron drive step-up transformer and transformer of magnetron drive power supply |
| DE60004311T DE60004311T2 (de) | 1999-06-15 | 2000-06-15 | Steuermittel eines erhöhungstransformators bei einem magnetron und versorgungsstromsteuermittel von einem transformator bei einem magnetron |
| US09/762,791 US6449178B1 (en) | 1999-06-15 | 2000-06-15 | Magnetron drive step-up transformer and transformer of magnetron drive power supply |
| EP00939070A EP1106036B1 (en) | 1999-06-15 | 2000-06-15 | Magnetron drive step-up transformer and transformer of magnetron drive power supply |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11167922A JP2000357617A (ja) | 1999-06-15 | 1999-06-15 | マグネトロン駆動用電源のトランス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000357617A true JP2000357617A (ja) | 2000-12-26 |
Family
ID=15858556
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11167922A Pending JP2000357617A (ja) | 1999-06-15 | 1999-06-15 | マグネトロン駆動用電源のトランス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000357617A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100469111B1 (ko) * | 2002-04-26 | 2005-02-02 | 박덕준 | 통신용 변압기 |
| US7141937B2 (en) | 2002-10-28 | 2006-11-28 | Matsushita Electric Works, Ltd. | High-pressure discharge lamp operation device and illumination appliance having the same |
| JP2017508274A (ja) * | 2013-12-19 | 2017-03-23 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | 高圧巻線を担持するためのコイルボビンを含む高圧変圧器 |
| JP6278153B1 (ja) * | 2017-11-08 | 2018-02-14 | 日新電機株式会社 | 変圧器 |
| KR102312367B1 (ko) * | 2020-09-03 | 2021-10-12 | 한국전기연구원 | 2-입력 2-출력을 갖는 고압 절연 변압기 |
-
1999
- 1999-06-15 JP JP11167922A patent/JP2000357617A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100469111B1 (ko) * | 2002-04-26 | 2005-02-02 | 박덕준 | 통신용 변압기 |
| US7141937B2 (en) | 2002-10-28 | 2006-11-28 | Matsushita Electric Works, Ltd. | High-pressure discharge lamp operation device and illumination appliance having the same |
| JP2017508274A (ja) * | 2013-12-19 | 2017-03-23 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェKoninklijke Philips N.V. | 高圧巻線を担持するためのコイルボビンを含む高圧変圧器 |
| JP6278153B1 (ja) * | 2017-11-08 | 2018-02-14 | 日新電機株式会社 | 変圧器 |
| JP2019087663A (ja) * | 2017-11-08 | 2019-06-06 | 日新電機株式会社 | 変圧器 |
| KR102312367B1 (ko) * | 2020-09-03 | 2021-10-12 | 한국전기연구원 | 2-입력 2-출력을 갖는 고압 절연 변압기 |
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