JP2000358370A - 多出力直流安定化電源装置 - Google Patents

多出力直流安定化電源装置

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JP2000358370A
JP2000358370A JP11167175A JP16717599A JP2000358370A JP 2000358370 A JP2000358370 A JP 2000358370A JP 11167175 A JP11167175 A JP 11167175A JP 16717599 A JP16717599 A JP 16717599A JP 2000358370 A JP2000358370 A JP 2000358370A
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voltage
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JP11167175A
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Koichi Sakida
浩一 崎田
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TDK Lambda Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な回路構成で、電源スイッチのオン、オフ
時の電流の逆流による機器(例えば、パソコンのCPU
等)の破損を防止することができる多出力直流安定化電
源装置を提供する。 【解決手段】多出力直流安定化電源装置10は、3つの
異なる直流電圧V1、V2およびV3を生成して負荷装
置12に供給するものであり、直流電源16から供給さ
れる所定の大きさの直流電圧(電気エネルギー)を3つ
の異なる大きさの直流電圧V1、V2およびV3に変換
するとともに、直流電圧V1、V2およびV3を安定化
させるDC/DCコンバータPS1、PS2およびPS
3と、3つのダイオードD1、D2およびD3とを有す
る。各ダイオードD1〜D3は、それぞれ、所定の出力
端子間に、低電圧側の出力端子から高電圧側の出力端子
に対して順方向に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の異なる大き
さの直流電圧(電気エネルギー)を供給し得る多出力直
流安定化電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多出力直流安定化電源装置は、例えばA
Cコンセント等の交流電源やバッテリパック等の直流電
源から供給される交流電圧(電気エネルギー)や直流電
圧(電気エネルギー)を、2つ以上の異なる大きさの直
流電圧に変換し、これを負荷装置に供給するものであ
り、例えばパーソナルコンピュータ(パソコン)等の2
つ以上の異なる直流電圧を必要とする各種機器で使用さ
れる。
【0003】以下、具体例を挙げて、従来の多出力直流
安定化電源装置の構造とその問題点について説明する。
【0004】図3は、従来の多出力直流安定化電源装置
を示すブロック概念図である。図示例の多出力直流安定
化電源装置24は、3つの異なる直流電圧V1、V2お
よびV3を生成して負荷装置12に供給するものであ
り、交流電源20の電圧を所定の大きさの直流電圧に変
換するAC/DCコンバータ22と、このAC/DCコ
ンバータ22から供給される直流電圧を3つの異なる大
きさの直流電圧V1、V2およびV3に変換するととも
に、直流電圧V1、V2およびV3を安定化させるDC
/DCコンバータPS1、PS2およびPS3とを有す
る。
【0005】同図に示すように、この多出力直流安定化
電源装置24の出力端子(出力部)41、42、43お
よび44は、それぞれ、負荷装置12の入力端子(入力
部)51、52、53および54に接続されている。な
お、出力端子44が、グランドGND(0ボルト)とな
っている。
【0006】電源スイッチ(メインスイッチ)14がオ
ンしている時は、交流電源20の電圧は、多出力直流安
定化電源装置24に供給される。
【0007】多出力直流安定化電源装置24に供給され
た交流電圧は、まず、AC/DCコンバータ22に入力
されて所定の大きさの直流電圧に変換され、次いで、3
つのDC/DCコンバータPS1〜PS3に入力されて
各々異なる大きさの直流電圧V1〜V3に変換されると
ともに、安定化される。
【0008】多出力直流安定化電源装置24によって生
成された3つの異なる大きさの直流電圧V1、V2およ
びV3は、それぞれ、出力端子41、42および43か
ら出力され、負荷装置12の入力端子51、52および
53に入力(印加)される。
【0009】なお、図示例の場合、直流電圧V1〜V3
およびグランドGND(0ボルト)の大小関係は、V1
>V2>V3>グランドGNDであるものとする。
【0010】ここで、負荷装置12は、例えばパーソナ
ルコンピュータ(パソコン)等の機器のように、多出力
直流安定化電源装置24から供給される電力(電気エネ
ルギー)を消費する装置を概念的に示すものであり、図
示例の場合、5つの負荷回路R1、R2、R3、R4お
よびR5を有する。
【0011】負荷回路R1は、入力端子51と入力端子
52との間に接続され、負荷回路R2は、入力端子52
と入力端子53との間に接続され、負荷回路R3は、入
力端子53と入力端子54との間に接続され、負荷回路
R4は、入力端子52と入力端子54との間に接続さ
れ、負荷回路R5は、入力端子51と入力端子54との
間に接続されている。
【0012】この負荷装置12は、多出力直流安定化電
源装置24から3つの異なる直流電圧V1〜V3および
グランドGNDを供給されて動作する。
【0013】この場合、多出力直流安定化電源装置24
の出力端子41、42および43から負荷装置12の入
力端子51、52および53へは、それぞれ、電流I
1、I2およびI3が流れる。これらの電流I1〜I3
は、それぞれ、負荷回路R1〜R5のうちの対応する負
荷回路を経て、グランドGND側に流れる。
【0014】一方、電源スイッチ14がオフすると、交
流電源20から多出力直流安定化電源装置24への電圧
の供給は停止され、これにより、多出力直流安定化電源
装置24および負荷装置12はその動作を停止する。
【0015】しかしながら、多出力直流安定化電源装置
24のDC/DCコンバータPS1〜PS3には、電源
スイッチ14がオンしている間に容量性の電気エネルギ
ーが蓄えられるため、直流電圧V1〜V3は、それぞ
れ、電源スイッチ14をオフにしても瞬時には低下せ
ず、蓄えられている電気エネルギーの量や、負荷装置1
2に流れる電流I1〜I3の大きさ等に応じて異なる速
度で低下する。
【0016】この時、直流電圧V1〜V3が、V3≦V
2≦V1の関係を保ったまま低下していく場合、例え
ば、直流電圧V3、V2、V1の順番に電圧が0ボルト
になる場合には何ら問題は発生しないが、直流電圧V1
〜V3が、V3≦V2≦V1の関係を保たずに低下して
いく場合、例えば、前記と逆に、直流電圧V1、V2、
V3の順番に電圧が0ボルトになる場合には、負荷回路
R1やR2を逆方向(電源スイッチ14がオンしている
時の低電圧側から高電圧側)に電流が流れるため、前述
のパソコンの場合であれば、例えば、マイクロプロセッ
サ等の部品が破損してしまうことがあるという問題があ
った。
【0017】従来は、この問題を解決するために、例え
ば、図4に示す多出力直流安定化電源装置26や、図5
に示す多出力直流安定化電源装置28を使用していた。
【0018】図4に示す多出力直流安定化電源装置26
は、図3に示す多出力直流安定化電源装置24に、ON
/OFFコントロール回路30と、3つのダミー回路3
2a、32bおよび32cとを設けたものである。
【0019】ON/OFFコントロール回路30は、電
源スイッチ14のオン、オフの状態を監視して、ダミー
回路32a〜32cの作動(オン/オフ)をそれぞれ制
御する。
【0020】ダミー回路32a〜32cは、それぞれ、
出力端子41〜43とグランドGNDとの間に配置され
たスイッチであり、そのダミー回路32a〜32cがオ
ンすると、それぞれ、出力端子41〜43が強制的にグ
ランドGNDに短絡される。
【0021】この多出力直流安定化電源装置26では、
ON/OFFコントロール回路30により、電源スイッ
チ14のオン、オフの状態が監視されており、電源スイ
ッチ14がオンしている時には、ダミー回路32a〜3
2cはオフされ、DC/DCコンバータPS1〜PS3
からは、それぞれ、直流電圧V1〜V3が負荷装置12
に供給される。
【0022】逆に、電源スイッチ14がオフすると、O
N/OFFコントロール回路30により、ダミー回路3
2a〜32cがオンされ、出力端子41〜43が強制的
にグランドGNDに短絡される。
【0023】これにより、瞬時に、DC/DCコンバー
タPS1〜PS3からグランドGNDに電流が流れ、直
流電圧V1〜V3が同時に0ボルトになり、負荷装置1
2を逆方向に電流が流れるのが防止される。
【0024】図5に示す多出力直流安定化電源装置28
は、図3に示す多出力直流安定化電源装置24に、ON
/OFFコントロール回路30を設けたものである。
【0025】ON/OFFコントロール回路30は、電
源スイッチ14のオン、オフの状態を監視して、DC/
DCコンバータPS1〜PS3の作動(オン/オフ)を
それぞれ制御する。
【0026】この多出力直流安定化電源装置28では、
ON/OFFコントロール回路30により、電源スイッ
チ14のオン、オフの状態が監視されており、電源スイ
ッチ14のオン、オフの状態に応じて、DC/DCコン
バータPS1〜PS3の起動および停止の時間(タイミ
ング)が制御される。
【0027】すなわち、電源スイッチ14がオンしてい
る時には、DC/DCコンバータPS1〜PS3はオン
するように制御され、逆に、電源スイッチ14がオフし
た時には、より低い電圧を出力するDC/DCコンバー
タ(低電側のDC/DCコンバータ)からタイミングを
ずらして順番にオフするように制御される。
【0028】これにより、電源スイッチ14がオフした
時、V3≦V2≦V1の関係が保たれ、負荷装置12を
逆方向に電流が流れるのが防止される。
【0029】以上説明したように、図4および図5に示
す多出力直流安定化電源装置26おおび28によれば、
電源スイッチ14のオフ時に、負荷装置12を逆方向に
電流が流れるのを防ぐことができ、これにより負荷装置
12の破損を防止することができる。
【0030】しかしながら、前記多出力直流安定化電源
装置26および28では、それぞれ、電源スイッチ14
のオン、オフの状態を監視して所定の制御を行うON/
OFFコントロール回路30が必要であり、さらに、ダ
ミー回路32a〜32cを設けたり、DC/DCコンバ
ータPS1〜PS3の構成を変更(例えば、DC/DC
コンバータをオン、オフするスイッチを設置)する必要
がある。このため、部品点数が増大し、回路構成が複雑
化するとともに、より多くの開発期間を必要とする、開
発コストが増大する、装置が大型化する等の欠点があ
る。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、簡単
な回路構成で、電源スイッチのオン、オフ時(特に、電
源スイッチのオフ時)の電流の逆流による機器の破損を
防止することができる多出力直流安定化電源装置を提供
することにある。
【0032】
【課題を解決するための手段】このような目的は、下記
(1)〜(8)の本発明により達成される。
【0033】(1) 複数の異なる大きさの直流電圧を
供給し得る多出力直流安定化電源装置であって、前記複
数の直流電圧をそれぞれ出力する複数の出力部のうちの
2つを1組としたとき、すべての組のうちの少なくとも
1組の出力部間に、低電圧側の出力部から高電圧側の出
力部に向ってのみ電流が流れるのを可能とするバイパス
手段を有することを特徴とする多出力直流安定化電源装
置。
【0034】(2) 前記すべての組に対して前記バイ
パス手段を設けた上記(1)に記載の多出力直流安定化
電源装置。
【0035】(3) 前記電流遮断手段は、ダイオード
である上記(1)または(2)に記載の多出力直流安定
化電源装置。
【0036】(4) 複数の異なる大きさの直流電圧を
供給し得る多出力直流安定化電源装置であって、前記複
数の直流電圧をそれぞれ出力する複数の出力部のうちの
2つを1組としたとき、すべての組のうちの少なくとも
1組の出力部間に、低電圧側の出力部から高電圧側の出
力部に対して順方向に接続された一方向性素子を有する
ことを特徴とする多出力直流安定化電源装置。
【0037】(5) 前記すべての組に対して前記一方
向性素子を設けた上記(4)に記載の多出力直流安定化
電源装置。
【0038】(6) 前記一方向性素子は、ダイオード
である上記(5)または(6)に記載の多出力直流安定
化電源装置。
【0039】(7) 前記複数の直流電圧をそれぞれ生
成する複数のDC/DCコンバータを有している上記
(1)ないし(6)のいずれかに記載の多出力直流安定
化電源装置。
【0040】(8) 前記複数のDC/DCコンバータ
に直流電圧を供給する少なくとも1つのAC/DCコン
バータを有している上記(7)に記載の多出力直流安定
化電源装置。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の多出力直流安定化
電源装置を添付図面に示す好適実施例に基づいて詳細に
説明する。
【0042】図1は、本発明の多出力直流安定化電源装
置の第1実施例を示すブロック概念図である。
【0043】図示例の多出力直流安定化電源装置10
は、3つの異なる直流電圧V1、V2およびV3を生成
して負荷装置12に供給するものであり、直流電源16
から供給される所定の大きさの直流電圧(電気エネルギ
ー)を3つの異なる大きさの直流電圧V1、V2および
V3に変換するとともに、直流電圧V1、V2およびV
3を安定化させるDC/DCコンバータPS1、PS2
およびPS3と、3つのダイオード(一方向性素子)D
1、D2およびD3とを有する。
【0044】同図に示すように、この多出力直流安定化
電源装置10の出力端子(出力部)41、42、43お
よび44は、それぞれ、負荷装置12の入力端子(入力
部)51、52、53および54に接続されている。な
お、出力端子44が、グランドGND(0ボルト)とな
っている。
【0045】なお、図示例の多出力直流安定化電源装置
10の場合においても、直流電圧V1〜V3およびグラ
ンドGND(0ボルト)の大小関係は、V1>V2>V
3>グランドGNDであるものとする。
【0046】ここで、図1に示す多出力直流安定化電源
装置10と、図3に示す従来の多出力直流安定化電源装
置24との相違点は、多出力直流安定化電源装置10
が、ダイオードD1、D2およびD3を有し、AC/D
Cコンバータ22を有さない点のみであるから、これ以
外の同一の部分(構成要件)には同一の符号を付し、こ
こではその詳細な説明を省略する。
【0047】図1に示す多出力直流安定化電源装置10
において、ダイオードD1およびその接続ラインと、ダ
イオードD2およびその接続ラインと、ダイオードD3
およびその接続ラインは、それぞれ、バイパス手段を構
成するものである。
【0048】同図に示すように、各ダイオードD1〜D
3は、それぞれ、所定の2つの出力端子の間に、低電圧
側の出力端子から高電圧側の出力端子に対して順方向に
接続されている。
【0049】すなわち、ダイオードD1は、出力端子4
1と出力端子42との間に、出力端子42から出力端子
41に対して順方向に接続されている。
【0050】また、ダイオードD2は、出力端子42と
出力端子43との間に、出力端子43から出力端子42
に対して順方向に接続されている。
【0051】また、ダイオードD3は、出力端子41と
出力端子43との間に、出力端子43から出力端子41
に対して順方向に接続されている。
【0052】なお、前記低電圧側とは、電源スイッチ
(メインスイッチ)14がオンしている時に電圧が低い
方(低い側)を言い、前記高電圧側とは、電源スイッチ
14がオンしている時に電圧が高い方(高い側)を言
う。
【0053】これらのダイオードD1〜D3は、それぞ
れ、低電圧側から高電圧側に向ってのみ電流が流れるの
を可能とする。すなわち、ダイオードD1〜D3は、そ
れぞれ、低電圧側の出力端子の電圧よりも高電圧側の出
力端子の電圧の方が高い時に、高電圧側のDC/DCコ
ンバータから低電圧側の出力端子に向って電流が流れる
のを阻止し、高電圧側の出力端子の電圧よりも低電圧側
の出力端子の電圧の方が高い時に、低電圧側のDC/D
Cコンバータから高電圧側の出力端子に向って電流を流
す。
【0054】具体的には、ダイオードD1は、高電圧側
の節点61から低電圧側の節点62に向って(例えば、
DC/DCコンバータPS1から出力端子42に向っ
て)電流が流れるのを阻止し、低電圧側の節点62から
高電圧側の節点61に向って(例えば、DC/DCコン
バータPS2から出力端子41に向って)電流が流れる
のを可能とする。
【0055】また、ダイオードD2は、高電圧側の節点
63から低電圧側の節点64に向って(例えば、DC/
DCコンバータPS2から出力端子43に向って)電流
が流れるのを阻止し、低電圧側の節点64から高電圧側
の節点63に向って(例えば、DC/DCコンバータP
S3から出力端子42に向って)電流が流れるのを可能
とする。
【0056】また、ダイオードD3は、高電圧側の節点
65から低電圧側の節点66に向って(例えば、DC/
DCコンバータPS1から出力端子43に向って)電流
が流れるのを阻止し、低電圧側の節点66から高電圧側
の節点65に向って(例えば、DC/DCコンバータP
S3から出力端子41に向って)電流が流れるのを可能
とする。
【0057】なお、複数の異なる大きさの直流電圧をそ
れぞれ出力する複数の出力端子のうちの2つを1組とし
たとき、図示例のように、すべての組の出力端子間に、
低電圧側から高電圧側に対して順方向にダイオード(一
方向性素子)を接続するのが好ましいが(バイパス手段
を設けるのが好ましいが)、本発明では、前記すべての
組のうちの少なくとも1組の出力端子間に、低電圧側か
ら高電圧側に対して順方向にダイオード(一方向性素
子)が接続されていればよい(バイパス手段が設けられ
ていればよい)。すなわち、本発明では、前記すべての
組のうちの必要な組に対してのみ、その出力端子間に、
低電圧側から高電圧側に対して順方向にダイオード(一
方向性素子)を接続してもよい(バイパス手段を設けて
もよい)。
【0058】また、本発明では、バイパス手段は、ダイ
オードに限定されず、同様の機能を有する任意の構成の
ものに置換可能なことは言うまでもないことである。
【0059】また、本発明で用いられるDC/DCコン
バータの種類は、特に限定されず、本発明では、例え
ば、チョッパ方式、インバータ方式等のスイッチング方
式、ドロッパ方式等、各種のDC/DCコンバータを用
いることができる。
【0060】次に、多出力直流安定化電源装置10の作
用を説明する。電源スイッチ(メインスイッチ)14が
オンしている時は、多出力直流安定化電源装置10に
は、電源スイッチ14を介して直流電源16から所定の
大きさの直流電圧が供給(印加)される。
【0061】多出力直流安定化電源装置10に供給され
た直流電圧は、3つのDC/DCコンバータPS1〜P
S3に入力されて各々異なる大きさの直流電圧V1〜V
3に変換されるとともに、安定化される。この時、前述
のように、直流電源V1>V2>V3であるから、ダイ
オードD1〜D3は、いずれも逆方向にバイアスされ、
これにより、DC/DCコンバータPS1〜PS3、す
なわち、出力端子41〜43は、互いに、電気的に遮断
される。
【0062】多出力直流安定化電源装置10により生成
された3つの異なる大きさの直流電圧V1〜V3は、そ
れぞれ、出力端子41、42および43から出力され、
負荷装置12の入力端子51、52および53に入力
(印加)される。
【0063】負荷装置12は、多出力直流安定化電源装
置10から前記直流電源V1〜V3およびグランドGN
Dを供給されて動作する。すなわち、電源スイッチ14
がオンしている時の作用は、図3に示す従来の多出力直
流安定化電源装置24のそれとほぼ同じである。
【0064】一方、電源スイッチ14がオフすると、直
流電源16から多出力直流安定化電源装置10への直流
電圧の供給は停止され、これにより、多出力直流安定化
電源装置10および負荷装置12はその動作を停止す
る。
【0065】ここで、DC/DCコンバータPS1〜P
S3には、電源スイッチ14がオンしている間に容量性
の電気エネルギーが蓄えられるため、DC/DCコンバ
ータPS1〜PS3の出力、すなわち、直流電圧V1〜
V3は、それぞれ、電源スイッチ14をオフにしても瞬
時には低下せず、蓄えられている電気エネルギーの量
や、負荷装置12に流れる電流I1〜I3の大きさ等に
応じて異なる速度で低下することは既に述べた通りであ
る。
【0066】この場合、多出力直流安定化電源装置10
において、直流電圧V1〜V3が、V3≦V2≦V1の
関係を保ったまま低下していく場合、例えば、直流電圧
V3、V2、V1の順番に電圧が0ボルトになる場合に
は何ら問題は発生しないことは既に述べた通りである。
【0067】また、直流電圧V1〜V3が、V3≦V2
≦V1の関係を保たずに低下していく場合、例えば、前
記と逆に、直流電圧V1、V2、V3の順番に電圧が0
ボルトになる場合には、ダイオードD1〜D3は、それ
ぞれ、順方向にバイアスされる。
【0068】この時の各ダイオードD1〜D3の抵抗値
は、それぞれ、負荷装置12の負荷回路R1〜R5のい
ずれの抵抗値よりも圧倒的に小さいので、初めに、直流
電圧V1が0ボルトになった際には、DC/DCコンバ
ータPS2からの電流は、ダイオードD1を順方向に流
れ、また、DC/DCコンバータPS3からの電流は、
ダイオードD3を順方向に流れ、これらの電流は、出力
端子41から出力され、入力端子51から負荷装置12
に入力され、負荷回路R1およびR5を逆方向に流れよ
うとする電流を打ち消す。換言すれば、出力端子41の
電圧は、直流電圧V2、すなわち、出力端子42の電圧
とほぼ同じになり、これにより、負荷回路R1およびR
5を逆方向に電流が流れるのが阻止される。
【0069】同様に、次に、直流電圧V2が0ボルトに
なった際には、DC/DCコンバータPS3からの電流
は、ダイオードD2およびD3をそれぞれ順方向に流
れ、これらの電流は、出力端子41および42から出力
され、入力端子51および52から負荷装置12に入力
され、所定の負荷回路を逆方向に流れようとする電流を
打ち消す。換言すれば、出力端子41および42の電圧
は、それぞれ、直流電圧V3、すなわち、出力端子43
の電圧とほぼ同じになり、これにより、所定の負荷回路
を逆方向に電流が流れるのが阻止される。
【0070】このように、多出力直流安定化電源装置1
0では、電源スイッチ14がオフした時、たとえ、直流
電圧V1〜V3が、V3≦V2≦V1の関係を保たずに
低下していく場合でも、負荷電流の逆流、すなわち、負
荷装置12の各負荷回路R1〜R5を逆方向に電流が流
れるのが阻止される。
【0071】また、電源スイッチ14がオンした時は、
直流電圧V1〜V3が、V3≦V2≦V1の関係を保っ
たまま増加していく場合には何ら問題は発生しないこと
はもちろんであるが、たとえ、直流電圧V1〜V3が、
V3≦V2≦V1の関係を保たずに増加していく場合で
も、前記電源スイッチ14がオフした時と同様に、ダイ
オードD1〜D3により、負荷電流の逆流、すなわち、
負荷装置12の各負荷回路R1〜R5を逆方向に電流が
流れるのが阻止される。
【0072】以上説明したように、この多出力直流安定
化電源装置10によれば、直流電圧V1〜V3をそれぞ
れ安定的に負荷装置12に供給することができる。
【0073】そして、この多出力直流安定化電源装置1
0では、簡単な回路構成で、電源スイッチ14のオン、
オフ時に、負荷装置12の各負荷回路R1〜R5を逆方
向に電流が流れるのを防ぐことができ、これにより負荷
装置12の各負荷回路R1〜R5が破損するのを防止す
ることができる。
【0074】また、この多出力直流安定化電源装置10
では、ON/OFFコントロール回路30やダミー回路
32a〜32c等のシーケンス回路を必要とせず、ま
た、DC/DCコンバータPS1〜PS3等の設計を変
更する必要がないので、図4に示す従来の多出力直流安
定化電源装置26や図5に示す従来の多出力直流安定化
電源装置28に比べ、回路構成を極めて簡単にすること
ができ、設計期間の短縮やコスト削減を図ることがで
き、また、装置の小型化、特に、小型の多出力直流安定
化電源装置の小型化に有利である。
【0075】次に、本発明の多出力直流安定化電源装置
の第2実施例を説明する。図2は、本発明の多出力直流
安定化電源装置の第2実施例を示すブロック概念図であ
る。
【0076】この多出力直流安定化電源装置18と、図
1に示す多出力直流安定化電源装置10との相違点は、
多出力直流安定化電源装置18が、電源スイッチ14
と、交流電源20から供給される所定の大きさの交流電
圧(電気エネルギー)を所定の大きさの直流電圧に変換
するAC/DCコンバータ22を内蔵している点のみで
あるから、これ以外の図1に示す多出力直流安定化電源
装置10と同一の部分(構成要件)には同一の符号を付
し、ここではその詳細な説明を省略する。
【0077】この多出力直流安定化電源装置18では、
電源スイッチ(メインスイッチ)14がオンしている時
は、多出力直流安定化電源装置18には、電源スイッチ
14を介して直流電源16から所定の大きさの交流電圧
が供給(印加)される。
【0078】多出力直流安定化電源装置18に供給され
た交流電圧は、まず、AC/DCコンバータ22に入力
されて所定の大きさの直流電圧に変換される。そして、
AC/DCコンバータ22から出力された直流電圧は、
3つのDC/DCコンバータPS1〜PS3に入力され
る。これ以後の動作は、図1に示す多出力直流安定化電
源装置10の場合と全く同じであるので、説明を省略す
る。
【0079】この多出力直流安定化電源装置18によれ
ば、前述した多出力直流安定化電源装置10と同様の効
果が得られる。
【0080】以上、多出力直流安定化電源装置を、図示
の各実施例に基づいて説明したが、本発明はこれらに限
定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有
する任意の構成のものに置換することができる。
【0081】例えば、本発明では、多出力直流安定化電
源装置に電圧(電気エネルギー)を供給する電源は、交
流電源でもよく、また、直流電源でもよい。すなわち、
本発明の多出力直流安定化電源装置は、AC/DCコン
バータを内蔵していてもよく、また、AC/DCコンバ
ータを有していなくてもよい。
【0082】また、本発明では、電源スイッチ(メイン
スイッチ)を内蔵してもよく、また、電源スイッチが外
付けされていてもよい。
【0083】また、前記実施例では、3つの異なる大き
さの直流電圧V1、V2およびV3を供給し得るように
構成されているが、本発明では、供給し得る異なる大き
さの直流電圧の数は、3つに限らず、2つでもよく、ま
た、4つ以上でもよい。
【0084】また、本発明では、複数の異なる大きさの
直流電圧と、複数の同じ大きさの直流電圧とを供給し得
るように構成されていてもよい。
【0085】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の多出力直
流安定化電源装置によれば、簡単な回路構成で、電源ス
イッチのオン、オフ時(特に、電源スイッチのオフ時)
に、多出力直流安定化電源装置に接続された機器(電子
機器)の回路(負荷回路)を逆方向に電流が流れ、機器
が破損されるのを防止することができる。
【0086】また、本発明の多出力直流安定化電源装置
によれば、ON/OFFコントロール回路やダミー回路
等のシーケンス回路が不要となり、また、DC/DCコ
ンバータ等の設計変更も必要ないので、従来の多出力直
流安定化電源装置に比べ、回路構成を極めて簡単にする
ことができ、また、設計期間の短縮やコスト削減を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多出力直流安定化電源装置の第1実施
例を示すブロック概念図である。
【図2】本発明の多出力直流安定化電源装置の第2実施
例を示すブロック概念図である。
【図3】従来の多出力直流安定化電源装置を示すブロッ
ク概念図である。
【図4】従来の多出力直流安定化電源装置を示すブロッ
ク概念図である。
【図5】従来の多出力直流安定化電源装置を示すブロッ
ク概念図である。
【符号の説明】
10、18、24、26、28 多出力直流安定化電源
装置 12 負荷装置 R1〜R5 負荷回路 14 電源スイッチ(メイン
スイッチ) 16 直流電源 V1〜V3 直流電圧 GND グランド 20 交流電源 22 AC/DCコンバータ PS1〜PS3 DC/DCコンバータ D1〜D3 ダイオード 30 ON/OFFコントロ
ール回路 32a、32b、32c ダミー回路 41〜44 出力端子 51〜54 入力端子 61〜66 節点

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる大きさの直流電圧を供給し
    得る多出力直流安定化電源装置であって、 前記複数の直流電圧をそれぞれ出力する複数の出力部の
    うちの2つを1組としたとき、すべての組のうちの少な
    くとも1組の出力部間に、低電圧側の出力部から高電圧
    側の出力部に向ってのみ電流が流れるのを可能とするバ
    イパス手段を有することを特徴とする多出力直流安定化
    電源装置。
  2. 【請求項2】 前記すべての組に対して前記バイパス手
    段を設けた請求項1に記載の多出力直流安定化電源装
    置。
  3. 【請求項3】 前記電流遮断手段は、ダイオードである
    請求項1または2に記載の多出力直流安定化電源装置。
  4. 【請求項4】 複数の異なる大きさの直流電圧を供給し
    得る多出力直流安定化電源装置であって、 前記複数の直流電圧をそれぞれ出力する複数の出力部の
    うちの2つを1組としたとき、すべての組のうちの少な
    くとも1組の出力部間に、低電圧側の出力部から高電圧
    側の出力部に対して順方向に接続された一方向性素子を
    有することを特徴とする多出力直流安定化電源装置。
  5. 【請求項5】 前記すべての組に対して前記一方向性素
    子を設けた請求項4に記載の多出力直流安定化電源装
    置。
  6. 【請求項6】 前記一方向性素子は、ダイオードである
    請求項5または6に記載の多出力直流安定化電源装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の直流電圧をそれぞれ生成する
    複数のDC/DCコンバータを有している請求項1ない
    し6のいずれかに記載の多出力直流安定化電源装置。
  8. 【請求項8】 前記複数のDC/DCコンバータに直流
    電圧を供給する少なくとも1つのAC/DCコンバータ
    を有している請求項7に記載の多出力直流安定化電源装
    置。
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