JP2000500116A - 光反応性ペプチド誘導体 - Google Patents

光反応性ペプチド誘導体

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レイエレ,アンドレアス
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ルードヴィッヒ・インスティテュート・フォア・キャンサー・リサーチ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、合成光反応性ペプチド誘導体を生成する方法に関する。これらの光反応性ペプチド誘導体は、特定のぺプチドが特定のMHC分子に結合できるか否かの判定に利用可能である。

Description

【発明の詳細な説明】 光反応性ペプチド誘導体 発明の分野 本発明は、放射ヨウ素標識した光反応性基を含有する合成ペプチド誘導体の製 造方法に関する。これらのペプチド誘導体は、特定のペプチドの、特異的なMH C分子に結合する能力をスクリーニングするのに有用である。発明の背景 タンパク質等の高分子のレセプターと、ペプチドやヌクレオチド等の低分子量 リガンドとの間の相互作用を含む、分子間相互作用の研究が望まれている。この ような相互作用を研究する一つの方法は、ホトアフィニティーラベル(光親和性 標識)によるものである。ホトアフィニティーラベルは、その前提条件として、 無修飾リガンドと同じか、あるいは非常に類似の様式でレセプターに結合する光 反応性リガンド誘導体の合成を必要とする。光反応性基の光活性化によって、レ セプターとリガンド又はペプチドとの間に共有結合が形成される。光反応性基に 放射能標識がとりこまれることによって、このように形成された共有結合性のレ セプター−リガンド複合体の検出が大幅に簡略化される。 ホトアフィニティーラベルを利用して、公知のリガンドに対するレセプターを 単離及び同定したり、レセプター上に於けるリガンド接触部位をマッピングした り、レセプター−リガンド又はレセプター−ペプチド相互作用の動力学を研究す ることが可能である。この技術は、精製レセプター−リガンドシステムはもちろ ん、細胞可溶化物および生細胞に適用可能である。 ホトアフィニティーラベルの一つの有用な応用は、MHC分子に依るペプチド の結合性の研究に関する。細胞表面に発現されるこれらの分子は、ペプチドに結 合して、抗原性のMHC−ペプチド複合体を形成する。これらの複合体は、細胞 傷害性性Tリンパ球(CTL)によって認識される。これによって、CTLsが 活性化される可能性がある(タウンゼンド(Townsend)他,Annu. Rev.Immunol., 7:601(1989)とロメロ(Romero) 他,J.Exp.Med.,177:1247−1256(1993)と、ここ に参考文献と して本出願にその内容が合体される米国特許第5,405,940号、とを参照 )。従って、MHC分子−ペプチド複合体の形成が、免疫学的に非常に注目され ている。 本発明者等は、MHC分子に結合し、MHC分子をホトアフィニティーラベル する光反応性ペプチド誘導体の新規な合成方法を開発した。これらの光反応性ペ プチド誘導体は、様々なMHC分子とペプチドとの特異的相互作用の評価に利用 可能である。 発明の要旨 本発明は、合成光反応性ペプチド誘導体の製造方法に関する。合成ペプチドは 、アミノ酸を、2,3−[4−アジドサリチロイル]−ジアミノプロピオン酸( 2,3−[4−azidosalicyloyl]−diaminopropi onic acid)[DAP(ASA)]、4−アジドフェナセチルチオエステル (4azidophenacetyl thioester)、3アジドフェニル −3’−オキシ−2−アミノ−L−プロピオン酸(3azidophenyl− 3’−oxy−2−amino−L−propionic acid)、又はそ れらの誘導体等の、光反応性基又は光反応性アミノ酸と置換することによって合 成される。次に、その結果得られるペプチド誘導体を放射ヨウ素標識する。この 光反応性ペプチド誘導体の、その、MHC分子に対する結合、及びMHC分子を ホトアフィニティーラベルする能力をテストする。MHC分子に結合し、ホトア フィニティーラベルする能力を有するペプチド誘導体は、様々なMHC分子の交 差反応性についてのスクリーニング、及び、様々なペプチドの、特定のMHC分 子のホトアフィニティーラベルを阻害する能力についてのスクリーニングに利用 可能である。 図面の簡単な説明 上記簡単な記載と、本発明のその他の課題および特徴は、以下の、本発明の現 在に於いて好適で、但し、例示的な実施例の詳細な記載を、添付の図面との関連 に於いて参照することによってより完全に理解されるであろう。ここで、 図1は、光反応性MAGE−1ペプチド誘導体EADPTGDap(IASA ) SYの合成スキームを示している。 図2は、図2A、図2Bおよび図2Cから成る。図2Aは、EADPTGDa p(ASA)SY(PO32)のHPLC分析とキャラクタリゼーション(性質 決定)とを示し、図2Bは、EADPTGDap(IASA)SY(PO32) のHPLC分析とキャラクラリゼーションを示し、図2Cは、EADPTGDa p(IASA)SYのHPLC分析とキャラクタリゼーションを示している。 図3は、図3A、図3Bおよび図3Cから成る。図3Aは、β2−ミクログロ ブリンの存在下に於いてC1R/A1細胞又はWT51細胞とともにインキュベ ートされたEADPTGDap(IASA)SYのSDS−PAGE分析を示す 。図3Bは、β2−ミクログロブリンの非存在下又は存在下に於いて37℃又は 26℃でインキュベーションを行った場合のSDS−PAGEを示し、そのオー トラジオグラムをデンシトメトリーによって評価したものである。図3Cは、U V照射の前又は後のいずれかに於けるC1R/A1細胞上でのHLA−A1ペプ チド誘導体複合体の解離を示している。 図4は、(i) 認識に基づく競合アッセイと、(ii) トランスフェクションさ れたC1R細胞のHLA−A1ホトアフィニティーラベル、とによって評価され たMAGE−1ペプチドEADPTGHSYの光反応性誘導体のHLA−A1結 合性を示している。 図5は、図5Aと図5Bとから成る。図5Aは、15種類の細胞ラインのMA GE−1ペプチド誘導体Dap(IASA)EADPTGHSYによるホトアフ ィニティーラベルを示している。図5Bは、前記15種類の細胞ラインのHLA クラスI分子発現を示している。 図6は、図6Aと図6Bとから成る。図6Aは、それぞれHLA−A1によっ てトランスフェクションされたC1R細胞と、807−02細胞上での、HLA −A1およびHLA−A29のホトアフィニティーラベルの阻害によって評価さ れた、MAGEにコードされるペプチドの、HLA−A1およびHLA−A29 に対する結合能力を示している。図6Bは、コンペティターとしてMAGE−3 ペプチド変異体を使用した競合アッセイを示している。 図7は、図7Aと図7Bとから成る。図7Aは、HLA−A1−MAGE−3 複 合体の分子モデリングを示し、図7Bは、HLA−A29−MAGE−3複合体 を示している。 発明の詳細な説明 例 1 メラノーマ由来MAGE−1ペプチド161−169、(EADPTGHSY) の光反応性誘導体の合成をここに記載する。図1に模式的に示されるこの合成は 、3つの工程で行われる。第1の工程に於いて、前記ペプチドEADPTGHS Yの光反応性誘導体を、His−167を、光反応性アミノ酸Dap(ASA) によって置換することによって合成した。C−末端チロシンをホスホチロシンと して組み込んだ。その結果得られた化合物である、EADPTGDap(ASA )SY(PO32)を次に、ヨウ化ナトリウムとクロラミンTとによってヨウ素 化を行った。このヨウ素化は、チロシンヨウ素化が、リン酸基によって阻止され るので、ASA基に於いて選択的に行われた。(もしも、合成ペプチドがヨウ素 化可能なアミノ酸を含有している場合には、このアミノ酸を、リン酸基に付着さ せる。これによって、そのアミノ酸のヨウ素化が阻止される。前記リン酸基は、 ヨウ素化が行われた後、取り除かれる。)前記ヨウ素化主生成物、EADPTG Dap(IASA)SY(PO32)を、アルカリフォスファターゼによって脱 リン酸化し、これによって最終生成物EADPTGDap(IASA)SYが得 られた。 EADPTGDap(ASA)SY(PO32)は、Fmocストラテジーに 基づく従来式固相ペプチド合成法によって合成された。光反応性アミノ酸Dap (ASA)−OHを、Fmoc−Dap(ASA)−OHとして導入した。この Fmoc−Dap(ASA)−OHは、市販のFmoc−Dap(Boc)−O Hから、Boc基をASAと置換することによって容易に調製できる。 Fmoc−Dap(ASA)−OHは、Nα−Fmoc,Nβ−Boc−L− 2,3−ジアミノプロピオン酸(Fmoc−Dap(Boc)−OH)から、B ocをASAによって置換することによって調製された。1グラム(2.34μ Mol)のFmoc−Dap(Boc)−OHを、2%の水飽和フェノールを含 有する2mlの氷冷TFA中で溶解させた。外界温度での1時間のインキュベー ション後、 TFAを蒸発させ、乾燥Fmoc−Dap−OHを、7mlのジメチルフォルム アミドと480μlのN,N−ジイソプロピルエチルアミンとの中で溶解させた 。582mg(2.1μMol)のASA−ONSuと、8mg(60μMol )の1−ヒドロキシベンゾトリアゾールとを添加し、外界温度で2時間攪拌した 後、100mlのジクロロメタンを添加し、有機相を、0.1M KHSO4で 3回、そして水で1回抽出した。 Na2SO4による乾燥と、約10mlの容積への濃縮後、有機相を、ジイソプ ロピルエチルアミンで中和した。40mlのジエチルエーテルの添加後、866 mg(1.8μMol)のFmoc−Dap(ASA)−OHが、薄黄色の結晶 性物質として−20℃で沈殿した。C−18HPLC(溶出時間49分、270 および310mmのUV吸収極大)と、薄層クロマトグラフィー(Rf値:0. 36、クロロホルム/メタノール:7/3中で、シリカゲルガラス板上において )によって判断したところ、前記アミノ酸誘導体は、約90%の純度であった。 トリフルオロ酢酸/トリイソプロピルシラン/水90:5:5で、2.5時間 、室温、での処理によってペプチドを脱保護し、樹脂から切断(cleaved )した。ろ過による樹脂の除去と前記トリフルオロ酢酸蒸発の後、その粗製生成 物を、2mlの50%酢酸中に戻し、低分子量コンタミネーションを、50%酢 酸中でのSephadexG25でのゲルろ過によって除去した。ボイド容積中 で溶出された物質を、分析用C−18カラム(4x250μm,5μ粒子径)で のHPLCにかけた。 前記カラムは、水中0.01%トリフルオロ酢酸上の、アセトニトリルの直線 勾配によって、1ml/分の流速で溶出され、1時間内に0から75%までリン スされた(グラジェントをかけた)。この溶出液の吸光度を、275nmでモニタ ーし、溶出物質のUV吸収スペクトルを、286ATコンピュータに接続された インライン1000Sダイオードアレイ分光計(ABI)によって測定した。ク ロマトグラムとUV吸収スペクトルを処理するために、Lab−Calcソフト ウェア・パッケージ(Galactic Industries Corp.S alem,NH)を使用した。放射標識された物質のクロマトグラフィーのため に、UV検出器を使わないで、クロマトグラフィーを、0.75分フラクション の3μlアリコットの γ−カウンティングによってモニターした。前記C−末端チロシンを、Wang 樹脂に対するエステル化によって、Fmoc−Tyr(PO32)−OHとして 導入した。 図2Aは、275nmでのOD測定による、EADPTGDap(ASA)S Y(PO32)のHPLC分析を示している。図2Aに示されているように、主 成分は、25.7分後に溶出し(ピークI)、214、270および310nmで UV吸収極大を示した(図2A,挿入)。これらのUV吸収極大は、ASA−含有 ペプチド誘導体について以前に観察されたものに対応している。この物質を、質 量分析法によって評価したところ、1165.3Daの分子質量を有していた。 この質量は、EADPTGDap(ASA)SY(PO32)の理論上の質量( 1165.7Da,図2A挿入)に対応している。このクロマトグラムに於いて 観察されたその他の成分は、いずれも、同じUV吸収スペクトル、あるいは同じ 質量を示さなかった。26.1分後に溶出した成分(ピークII)は、EADPT GDap(ASA)SY(PO32)と同じUV吸収スペクトルを示したが、1 184.7Daの妥当でない質量を有していた。 次に、前記HPLCで精製したEADPTGDap(IASA)SY(PO3 2)に対して、ヨウ化ナトリウムとクロラミンTでのヨウ素化を行った。非放 射性ヨウ素化のために、1mg(0.85μMol)のHPLCで精製したEA DPTGDap(ASA)SY(PO32)を、250μlのリン酸緩衝液(5 0mM,pH7.4)中に戻し、等モル量のヨウ化ナトリウム水溶液(25.5 μlの5mg/ml溶液)と混合した。ヨウ素化を、48.3μl(1.06μ Mol)のクロラミンT水溶液(5mg/ml)の添加によって開始した。混合 と30秒間のインキュベーション後、等モル量の硫化水素ナトリウム(sodium b isulfate)水溶液を添加し(22μlの5mg/ml溶液)、その反応混合物のH PLCを行った。 図2Bは、I、IIおよびIIIと標識化された前記ヨウ素化生成物のHPCL分 析(OD275nm)と、UV吸収スペクトルとを示している。対応のUV吸収 スペクトルと観察された質量とが、挿入I、IIおよびIIIに図示されている。E と標識化されたピークは、未反応のEADPTGDap(ASA)SY(PO3 2)に対応し、主ヨウ素化生成物(ピークI)は、EADPTGDap(IA SA)SY (PO32)に対応している。 前記主ヨウ素化生成物は、HPLCカラムから28.8分後に溶出し(図2B 、ピークI)、214,272および325nmでUV吸収極大を示した(図2B 、挿入I)。これらのUV吸収極大は、IASAのアミドの特徴であり(ルシャー (Luescher)他,J.Immunol,148:1003−1011( 1992)およびルシャー(Luescher)他,J.Biol.Chem. ,269:5574−5582(1994)参照)、恐らく、3−ヨード−4− アジドサリチロイル(3−iodo−4−azidosalicyloyl)異 性体に対応している(テー(Tae)他,Analvtical Bioche m. ,121:286−289(1982))。このヨウ素化生成物について観察さ れた質量は、1314.0であった(図2B、挿入I)。EADPTGDap(I ASA)SY(PO32)について計算された質量は、1291.2Daであり 、これは、前記観察質量よりも22.8Da低い。この質量の相違は、ナトリウ ムに対応しており、このナトリウムはおそらくヨウ素化反応を停止させるのに使 用した亜硫酸水素ナトリウム(sodium bisulfite)から生じたものであり、ヘミ −リン酸ナトリウムを形成したものと考えられる。29.9分後に溶出した微量 のヨウ素化生成物(図2B、ピークII)は、約214,283および317nm のUV吸収極大と、EADPTGDap(IASA)SY(PO32)と同じ質 量を示し、従って、恐らく、他のIASA異性体よりも明らかに形成率が低い、 EADPTGDap(IASA)SY(PO32)の5−ヨード−4−アジド− サリチロイル(5−iodo−4−azido−salicyloyl)異性体 に対応している。 別のヨウ素化生成物が33.4分後に溶出し(図2B、ピークIII)、これは、 214,272および332nmのUV吸収極大と、1443.2Daの質量と を示した(図2B、挿入皿)。この生成物は、この物質とEADPTGDap(I ASA)SY(PO32)との分子質量の差、126.9Daが、ヨウ素の質量 に対応するため、3,5−ジヨード−,4−アジドサリチロイル(3,5−di iodo−,4−azido salicyloyl)誘導体である可能性が高 い。更に、この物質のHPLCカラムからの溶出の遅延は、EADPTGDap (ASA)SY(PO32)とEADPTGDap(IASA)SY(PO32 ) (図2B、ピークE、IおよびII)との間に観察される遅延と類似しており、こ れはASA基に於ける疎水性のヨウ素残基の導入に対応している。 IASA基は、チロシン及びチロシンリン酸エステル(phosphate)と同じ波 長領域で吸収することが判ったが、10倍以上に高いモル吸光係数を有している 。すべての観察されたヨウ素化生成物は、EADPTGDap(ASA)SY( PO32)とは異なるUV吸収スペクトルを有しており、これは、このヨウ素化 が、もっぱらASA基に於いて起こったことを示している。これに対して、同じ ヨウ素化を、EADPTGDap(ASA)SYに対して行った時には、90% 近くのヨウ素化が、チロシン側鎖において起こり、これは、リン酸基がチロンシ のヨウ素化を効果的に阻止することを示している。この効果は、チロシン硫酸エ ステル(sulfate)に関して既に報告されている(パワー(Power)他,In t.Peptide Protein Res. ,31:429-434(1988))ように、立体障 害と、チロシン側鎖に於ける電子密度の低下とによって、最も効果的に説明され るであろう。 HPLCで精製した化合物EADPTGDap(IASA)SY(PO32) を、アルカリフォスファターゼによる処理によって、脱リン酸化した。EADP TGDap(IASA)SY(PO32)を凍結乾燥し、500μlのフォスフ ァターゼ消化(phosphatase digest)緩衝液(0.1Mグリシン、pH10.4 、10mMの塩化マグネシウムと、10mMの塩化亜鉛とを含有)中に戻し、2 0ユニットのアルカリフォスファターゼ(タイプVII−S)を添加した。室温 に於ける5−10分間のインキュベーション後、その反応混合物をHPLCにか けた。 図2Cは、その結果得られた最終生成物、EADPTGDap(IASA)S YのHPLC分析(OD295nm)と、UV吸収スペクトルと、観察質量とを 示している(図2C,ピークI)。 主生成物が31.7分後に溶出し、これは、EADPTGDap(IASA) SY(PO32)と実質的に同じUV吸収スペクトルと、1212.9Daの質 量とを示した(図2C,挿入I)。この質量は、EADPTGDap(IASA) SYの計算質量、(1212.7Da)と良好に相関し、EADPTGDap(I ASA)SY(PO32)とEADPTGDap(IASA)SYとの間に観察 された 102Daの質量差は、1ナトリウムリン酸塩の質量に対応している。脱リン酸 化によって、HPLCカラムからの溶出に約3分間の遅延が発生した(図2Bお よび図2C)。このシフトによって、HPLCに依って脱リン酸化のモニターす ることが可能となる。動力学的実験は、前記脱リン酸化が20秒間のインキュベ ーション後においてほとんど完了している(>95%)ことを示した。チロシン リン酸エステル(phosphate)を含む他のペプチドを同様に処理した時にも類似 の結果が得られ、これは、アルカリフォスファターゼが、チロシンがリン酸化さ れたペプチドの脱リン酸化に於いて極めて効率的であることを示している。 別の実験では、EADPTGDap(ASA)SY(PO32)を、放射ヨウ 素標識し、その反応混合物を、アルカリフォスファターゼでの処理後、直接にH PLCにかけた。そのカラム溶出液の放射能を、3μlのアリコットのγ−カウ ンティングによって測定した(図2C,挿入II)。典型的に、50μlのリン酸緩 衝液(50mM,pH7.4)中に溶解された10μgのEADPTGDap( ASA)SY(PO32)を、1mCiの[125I]ヨウ化ナトリウムと混合し た。前述したように、ヨウ素化を、10μlのクロラミンT(5mg/ml水中 )を添加することによって誘発した。混合と30秒間のインキュベーション後、 10μlの亜硫酸水素ナトリウム(5mg/ml水中)を添加し、その直後に、 同じ脱リン酸化と、HPLCによる精製とを行った。そのHPLCで精製した生 成物を、凍結乾燥し、PBS中に、約2.5x108cpm/mlとなるように 戻した。 放射ヨウ素標識の収率は、概して、その投入されたヨウ素の90%以上であっ た。[125I]ヨウ素の高い特異性放射能により(約2000Ci/μMol)、 ヨウ素化に用いるASA−ペプチド誘導体は、通常、ヨウ素に対して大過剰であ り、従って、ジ−ヨード生成物は、検出可能には形成されない(図2C,挿入I I)。この理由に依り、放射性合成の場合には、EADPTGDap(IASA )SY(PO32)のHPLCによる精製は省略することが可能である。更に、 逆相カラムからの溶出に於けるかなりの遅延によって、非ヨウ素化前駆物質から のヨウ素化ペプチド誘導体の完全な分離が可能となる。従って、HPLCで精製 したモノ−ヨード誘導体は、ヨウ素化に使用されたヨウ素と同じ特異的放射能を 有する。非放射性IASA−ペプチド誘導体は、凍結させて無制限に保存するこ とが可能であるが、 放射ヨウ素標識されたものは、放射線分解する傾向があり、従って、1週間以内 に使用されることが好ましい。これらの放射性ペプチド誘導体は、最も好適には 、5x108cpm/ml未満のPBS溶液として、ガラスビン中にて2−4℃ で保存される。 例 2 前記MAGE−1ペプチド誘導体EADPTGDap(IASA)SYがHL A−A1分子をホトアフィニティーラベルする能力を、HLA−A1でトランス フェクションされたC1R細胞(C1R/A1)を、β2−ミクログロブリンの 存在下で26℃で、前記放射標識したペプチド誘導体とインキュベーションする ことによって評価した。 すべてのホトアフィニティーラベル手順は、実質的に、ルシャー(Luesc her)他,J.Immunol.,148:1003−1011(1992); ルシャー(Luescher)他,Nature,351:72−74(199 1);ロメロ(Romero)他,J.Exp.Med.,177:1247−1 256(1993);ルシャー(Luescher)他,J.Biol.Chem . ,269:5574−5592(1994);およびロメロ(Romero)他 ,J.Immunol.Methods,171:73−84(1994)に記 載されている要領で行った。簡単に説明すると、ハイグロマイシン含有培地で培 養されたHLA−A1でトランスフェクションされたC1R細胞、又は、他の細 胞タイプを、指定されているように0.5%の胎児ウシ血清、10mMのHEP ESおよび0.25μg/mlのヒトβ2−ミクログロブリンを添加したDME M培地中に6x106細胞/mlとなるように再懸濁させた。1mlのアリコッ トを、6−穴・プレート中にて、20x106cpmのペプチド誘導体と、26 ℃で4時間、指定された要領でインキュベートした。 365nmの発光極大と、80nmのバンド幅とを有する15Wの水銀蛍光ラ ンプを用いて、ランプ−サンプル間距離2cmで4分間UV照射した後、前記細 胞を、2%のウシ血清含有のDMEMで4回と、PBSで1回、洗浄した。これ らの洗浄された細胞を、MgCl2を添加した還元性サンプル緩衝液中で溶解し 、沸騰して、 SDS−PAGEにかけた。あるいはこれに代えて、前記UV照射済みサンプル を、HEPES(50mM)、ロイペプチン(10μg/ml)、PMSF(0.1 mM)およびヨードアセトアミド(10mM)の存在下で氷上にて、NP−40 洗浄剤(0.7%)によって溶解した。固定化W6/32mAbでのHLA分子 の免疫沈降法(ブロズキー(Brodsky)他,J.Immunol.,128 :129−135(1982))と免疫沈降物のSDS−PAGE分析とを、ルシ ャー(Luescher)他,Electrophoresis,8:508( 1987)によって記載された要領で行った。ゲルを、オートラジオグラフィー と、いくつかの実験に於いては、ルシャー(Luescher)他,J.Imm unol. ,148:1003−1011(1992)に記載されているように 、デンシトメトリーとによって評価した。各ラベリング実験は、少なくとも2回 行われた。 図3に於いて、レーン1は、主な放射標識された物質が、約45kDaの見か け上のMrで移動したことを示している。この物質は、すべてのHLAクラスI 分子に結合する、前記W6/32mAbで免疫沈降されたため、HLA−A1重 鎖に対応し(図3、レーン2)、C1R/A1細胞は、HLA/A1のみを顕著に 発現する。このHLA−A1のホトアフィニティーラベルは、HLA−A1に拘 束されるペプチドであるMAGE−1とMAGE−3とが300倍モルで過剰に 存在した時に完全に阻害された(図3、レーン3および4)。これに対して、HL A−A2に拘束されるインフルエンザマトリクスペプチド57−66の存在下に 於いては検出可能な阻害は観察されなかった(図3、レーン5)。 これらのホトアフィニティーラベル実験を、それぞれ、HLA−A26、B− 38、及びA23とB65とを発現するホモ接合性のEBVトランスフォーム細 胞ラインTEMおよびWT51に対して行った時には、検出可能なHLAラベリ ングは観察されなかった。(図3、レーン6及び7)同様に、更に異なるHLA −A,BおよびC分子を発現する8種の他のEBV細胞ラインに対しては、陰性 の結果が得られ、これは、HLA−A1へのホトアフィニティーラベルが対立遺 伝子−特異的であることを示している。これは、HLA−A1結合性のペプチド が、すべて、HLA−A1結合モチーフ、即ち、位置3の酸性残基と、通常は、 位置4のプロリ ンと、C末端のチロシン、を発現するという観察と一致している。 このホトアフィニティーラベルの明白な特異性と、他の細胞構成成分に対する 顕著なラベリングが起こらないことにより、この技術に於いては、MHC分子の やっかいな単離が不要である(図3Aと、ルシャー(Luescher)他,1 992、前述、ルシャー(Luescher)他,1991、前述参照)。従っ て、これによつて、複数のパネルのペプチドの、所与のMHCクラスI分子に対 する結合能力を迅速にテストすることが可能となる。また、異なるHLAクラス I分子を発現する十分に性質が明らかになっている細胞ラインの複数のパネルを テストすることにより、この方法は、所与のペプチド誘導体の、他のMHCクラ スI分子に対する結合能力を評価するのに利用可能である。このようなスクリー ニングは、他の技術によっては容易に行うことはできず、所与のCTLエピトー プが、従来知られているもの以外のMHC−分子に関しても提示され得るか否か を決定するのに有用である。たとえば、これらの実験は、ある種のHLA−A1 結合性MAGEペプチドが、後述するように、同様に、HLA−A29にも効果 的に結合することができるということを示した。 このホトアフィニティーラベル法は、又、細胞−結合性MHCクラスI分子に よる、ペプチドの結合性の分子的および細胞的原理の研究にも利用可能である。 このような研究は、たとえば、MAGE−1ペプチド誘導体EADPTGDap (IASA)SYの、C1R/A1−結合性HLA−A1分子に対する結合が、 外来性のヒトβ2−ミクログロブリンの過剰存在下に於いて顕著に増加(3.3 倍)し、あるいは低温下に於いて顕著に増加(2.3倍)するということを示し た。(図3B参照)これらの条件の両方は、既に、外来抗原のマウス又はヒトM HCクラスI分子の結合性を増加させることが報告されているが(ロメロ(Ro mero)他,J.Immunol.Methods,171:73−84(1 994)参照)、これらの条件の組み合わせによって、ペプチドの結合性が30 0倍以上に増加することが観察されたことは驚異的である。このペプチドの係合 性の非常に顕著な増加は、EBV細胞ライン(即ち、BM21又はGERL)に おいても見られ、これは、マウスのシステムに於いて観察された(ロメロ(Ro mero)他,1994,前述)ものよりも20倍近く高いものであった。 この顕著な増加は、主として、生理的条件下(即ち、37℃、および、外来性 β2−ミクログロブリン無し)に於けるペプチドの結合性の効率が低いというこ とによって説明される。ヒトとマウスのシステムとの別の相違は、MHCクラス I−ペプチド複合体の安定性における相違である。C1R/A1細胞上に於いて 、HLA−A1ペプチド誘導体複合体の生理的条件下に於ける解離は、非常にゆ っくりとしており、6時間のインキュベーション後に於いても、20%以下の解 離しか起こらなかった(図3C)。同様にゆっくりとした解離が、他のHLAクラ スI分子に於いても報告されている(ディ・ブリノ(DiBrino)他,J. Immunol. ,152:620−631(1994);ツォミデス(Tsom ides)他,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,88:112 76(1991))。これに対して、マウスシステム、即ち、Kd、Db、又はLdシ ステムのに於いては、同じ条件下に於いて、約1時間の範囲の半減時間の急速な 解離が、報告されている(ルシャー(Luescher)他,Nature,3 51:72−74(1994);ルシャー(Luescher)他,J.Biol .Chem. ,269:5574−5582(1994);ロメロ(Romero )他,1994前出)。 ここに記載した方法は、非放射性光反応性ペプチド誘導体、又は、非光反応性 ヨウ素化ペプチド誘導体、のいずれの合成にも適用可能である。後者の場合、同 じ方法を、Dap(ASA)の代わりに、Nβ−サリチロイル−L−2,3−ジ アミノプロピオン酸を使用することによって適用することができる。このように ペプチド誘導体が容易に合成可能であることにより、所与のペプチドのすべての 可能なDap(IASA)誘導体を合成することが容易である。誘導体の、拘束 MHCクラスI分子をホトアフィニティーラベルする能力をテストすることによ って、ホトアフィニティーラベルに最も適したペプチド誘導体を同定することが 可能である。 例 3 それぞれが異なる位置に於いて光反応性アミノ酸置換を有する複数のペプチド 誘導体を調製した。次に、これら誘導体の全部を、どれがMHCに対する結合に 適しているかを調べるために評価した。MAGE−1ペプチド161−169( EAD PTGHSY)の誘導体を、一つのアミノ酸を光反応性Dap(IASA)で置 換することによって、例1と同様に、調製した。図4Aに示されているように、 HLA−A1と接触する残基Asp−163とTyr−169とを除いて、すべ てアミノ酸が置換された。これらの結合体の、HLA−A1に対する結合能力を 、認識に基づく競合アッセイによって評価した。ラベリング手順を、例2に記載 した要領で行った。 競合アッセイを行うために、HLA−A1でトランスフェクションされた51C r標識化C1R細胞を、クローン化したHLA−A1に拘束されるMAGE−3 −特異的CTL20/38と、最適以下(suboptional)濃度のMAGE−3ペ プチド168−176の存在下でインキュベートした。特異的溶解の50%の阻 害をもたらしたMAGE−1 161−169ペプチドの濃度を、1と定義し、 MAGE−1ペプチド誘導体のHLA−A1に対するコンペティター活性が、こ の値の相対値として示された。また、放射ヨウ素標識したペプチド誘導体を、H LA−A1でトランスフェクションされたC1R細胞とともにインキュベートし 、UV照射後、洗浄済み細胞の可溶化液を、SDS−PAGEによって分析した (10%,還元条件)。 これらの細胞と、放射ヨウ素標識したペプチド誘導体とのインキュベーション と、UV照射の後、細胞可溶化物を、SDS−PAGEで分析した(図4B)。位 置1又は7にDap(IASA)を有する誘導体は、約45kDaの見かけ上の Mrを有する物質を効果的にラベルした(それぞれ、レーン1および5)。位置2 にDaP(IASA)を有する誘導体は、HLA−A1に対するより低い(10 0分の1)結合性を示し、従って、それ以上調べられなかった。位置4又は5に DaP(IASA)を有する誘導体は、この成分を弱くラベルしたのに対して、 残りの二つの誘導体は、実質的にラベルすることができなかった(レーン2−4 および5)。 種々のMAGE−1ペプチド誘導体は、約70,96および150kDaの見 かけMrの物質を弱くラベルした。これらの物質の少なくともいくつかは、ペプ チドに結合することが報告されている(スリヴァスタヴァ(Srivastav a)他,Advances in Cancer Res.,62:153(19 93))熱ショックタンパク質である可能性がある。異なった誘導体が、HLA −A1に対する強度と比較して異なる強度でこられの種をラベルしたので、基本 となる結合原理 が異なっている可能性がある。例 4 HLA−A1に効果的に結合し、これをホトアフィニティーラベルしたMAG E−1ペプチド誘導体DaP(IASA)−ADPTGHSYを選択して、44 種類以上の異なるHLA−クラスI対立遺伝子を発現する14のリンパ芽B細胞 ラインのパネルをスクリーニングした。 図5Bは、これらの調べられた細胞ラインのHLAクラスI分子発現を要約し ている。始めの9ラインは、10th Internatinal Histo compatibility Workshop(Dupont,Immuno biology of HLA ,New York,Springer−Verl ag,Vol.1(1987))に記載されたHLAホモ接合性EBVトランスフ ォーム細胞ラインである。このワークショップのナンバーは、”ws#”として 示され、これらのHLA−C発現は、PCRによって判定された(リヴァイン( Levine)他,Tissue Antigens,44:74(1994)) 。ヘテロ接合性EBVトランスフォーム細胞ラインは、HLAタイピングされた 個体に由来するものである。HLA−Cの場合、疑問符でしめされているように 、その血清学的タイピングは不完全であった。残りの細胞ラインは、HLA−C w*1601でトランスフェクションされたCOS−7細胞であった。これらの細 胞に対して、図4Bについて説明したものと同じラベリング手法を行った。 図5Aに示されているように、45kDaの物質の顕著なホトアフィニティー ラベルは、EBVトランスフォーム細胞ラインBM21(レーン1),MOU(レ ーン4),LG2−EBV(レーン11)および807−02(レーン15)に 於いてのみ観察された。この45kDaの物質のラベリングは、他のテストされ たラインでは検出不能であった(レーン2,3,5−10,12−14)。このラ ベルされた物質は、W6/32mAbで免疫沈降可能であり、従って、HLA重 鎖に対応する。 HLA−A1を発現するBM21細胞に於けるHLAホトアフィニティーラベ ルは、予想された通りであった。しかしながら、HLA−A*2902,HLA −B*4403およびHLA−C*1601を発現するMOU細胞について観察さ れた ラベリング(図2B)は、非常に予想外であった。HLA−29+,HLA−B 44およびHLA−Cw*1601細胞ライン807−02(レーン15)と8 06−04に於いて観察された同様に効果的なHLAラベリングによって示唆さ れるように、このラベリングは、主として、但しそれに限られるものではないが 、HLA−A29に関連するものであった。HLA−Cw*1601ラベリング は不可能と考えられる。というのは、HLA−A1又はHLA−A29でトラン スフェクションされたCOS−7細胞は、HLAラベリングを示したのに対して 、HLA−Cw*1601でトランスフェクションされたCOS−7細胞はラベ リングを示さなかったからである(レーン14)。これは、HLA−Cw*160 1に拘束されるMAGE−1ペプチド(SAYGEPRKL)が、HLA−A1 結合性MAGEペプチドに対する相同性を示さなかったという知見(ファン・デ ア・ブルッゲン(van der Bruggen)他,Eur.J.Immu nol .24:2134(1994)および図6A参照)と合致する。コーカソ イド人種に於いては、HLA−A29陽性個体の大半が、HLA−A*2901 か、HLA−A*2902のいずれかを発現する。これらの二つのサブタイプは 、位置19の一つのアミノ酸(HLA−A*2901に於いてはHisに対して 、HLA−A*2902に於いてはAsp)に於いてのみ異なる。この位置は、 βプリーツシートの最後のターンに位置し、従って、HLA−ペプチド結合ドメ インと離れていることから、このアミノ酸置換が、HLA−A29とペプチドと の結合に影響を与えている可能性は低い。 LG2−EBV細胞に於いて観察された弱いラベリング(レーン11)は、D ap(IASA)−ADPTGHSYは、更に別のHLAクラスI対立遺伝子、 恐らく、ラベリングを示さなかった細胞ラインのいずれにも発現されない、HL A−B44又はCw3、あるいは、血清学的にタイプされなかった別のHLA− C対立遺伝子、にも結合する、ということを示唆している(図5)。 例 5 HLA−A1およびHLA−A29ホトアフィニティーラベルを利用して、図 6AにリストしたMAGEペプチドのHLA−A1およびHLA−A29に対す る結合能力を評価した。 図6は、MAGEにコードされるペプチドのHLA−A1とHLA−A29と に対する結合性を示している。HLA−A1でトランスフェクションされたC1 R細胞、又は807−02細胞を、図に示されているペプチドの100倍モルの 過剰存在又は不在下で、Dap(IASA)−ADPTGHSYとともにインキ ュベートした。UV照射後、前記細胞を溶解し、その免疫沈降されたHLA分子 を、SDS−PAGEによって分析し、その結果得られたオートラジオグラムを 、デンシトメートリーによって評価した。すべての実験は、少なくとも3回反復 して行われた。100%のラベリングは、コンペティターペプチドの不在下に於 いて観察されたラベリングを示す(図6A)。 C1R HLA−A1トランスフェクタント上でのHLA−A1に対するホト アフィニティーラベルは、MAGE−1、3、4a、4b、及び6ペプチドの1 00倍モルの過剰存在下において効果的に阻害された(約98%)。これに対して 、位置3に於いて酸性残基を欠いている、MAGE−2と12ペプチドとは、弱 いコンペティターであった。HLA−A2に拘束されるチロシナーゼペプチド3 68−376の存在下に於いては顕著な阻害は観察されなかった(ファン・デア ・ブルッゲン(van der Bruggen)他,1994前出)。これら の結果は、位置3に酸性残基と、C末端チロシンとを有するという、公知のHL A−A1結合モチーフと合致している(フォーク(Falk)他,Immuno genetics ,40:238(1994);クボ(Kubo)他,J.Imm unol. ,152:3913(1994);およびディ・ブリノ(DiBrin o)他,1994前出、参照)。更に、前記チロシナーゼペプチドが、HLA− A1ホトアフィニティーラベルに対して影響を与えることができなかったことは 、他のシステムに於いて観察されたように(ルシャー(Luescher)他,Nature ,351:72(1991);ルシャー(Luescher)他, .Immunol. ,48:1003(1992);およびアンジュレ(Anju ere)他,Anal.Biochem.,In Press,1995参照)、 これらの条件下に於いて、UV照射誘発ラジカルが、随意のペプチド(free pep tide)と検出可能に反応しない、ということを示した。 HLA−A29システムでは、異なったパターンの阻害が観察された(図6A) 。HLA−A29システムに於いては、最も効果的なコンペティターは、MAG E−2、3、6および12ペプチドであり、これらは、100倍モルの過剰に於 いて、807−02細胞上でのHLA−A29に対するホトアフィニティーラベ ルを、80ないし90%阻害した。これに対して、MAGE−1、4aおよび4 bペプチドは、HLA−A29に対するホトアフィニティーラベルを、弱く(6 0−17%)阻害したに過ぎず、前記チロシナーゼペプチドは、ここでも、検出 可能な阻害は示さなかった。未修飾の(parental)MAGE−1ペプチ ドに依る、HLA−A29に対するホトアフィニティーラベルの比較的に低い阻 害効率は、Glu−161のDap(IASA)に依る置換が、そのHLA−A 29に対する結合性を顕著に増加させることを示した。これは、IASA基とこ のHLA分子との安定化相互作用によって説明可能である。 HLA−A29に依るペプチドの結合性を更に詳細に研究するために、単一ア ラニン置換MAGE−3ペプチド変異体がHLA−A29に結合する能力を調べ た。図6Bに示されているように、HLA−A29ホトアフィニティーラベルは 、MAGE−3ペプチド168−176の20倍モル過剰存在下に於いて約80 %阻害された。これに対して、位置9にAlaを有する前記MAGE−3変異体 の存在下に於いては、HLA−A29に対するホトアフィニティーラベルは、1 3%しか阻害されず、これはHLA−A29への結合にとって、Tyr−176 の側鎖が重要であることを示している。このチロシンを、フェニルアラニンと置 換することによって、HLA−A29に対するコンペティター活性がほぼ保存さ れるが、ロイシンと置換した場合はそうではない。これは、効率的なHLA−A 29とペプチドとの結合の為には、C末端がフェニルアラニン又はチロシンであ ることが好適であり、これに対して、脂肪族疎水性残基では本質的に不十分であ るということを示している。MAGE−3ペプチドのHLA−A29への結合性 を顕著に減少させた他のアラニン置換は、Ile−172のものと、Leu−1 75のものと、より低い程度であるが、Val−169のものとであった。他の MAGE−3ペプチド残基のアラニン置換は、なんらはっきりとした効果を示さ なかった。これらの知見は、異なるMAGEペプチドがHLA−A29に対して 異なった結合能力を有するという観 察と合致している。たとえば、HLA−A29に良好に結合するペプチドMAG E−2,3および6は、すべて、位置2,5および8に於いて脂肪族残基を有し ているのに対して、この対立遺伝子に対して良好に結合しないMAGE−1ペプ チドは、位置2に於いてアラニンと、位置5および8に於いて極性残基とを有し ている(図6A)。 例 6 HLA−A1およびHLA−A29に依るペプチドの結合を分子レベルでより よく理解するために、これらのMAGE−3ペプチド168−176との複合体 のモデルを構築した。 これらの分子を構築するために、MHCクラスI分子のα1およびα2ドメイ ンの平均骨格(average framework)を、現在PDBデータベースに於いて入手 可能な構造(HLA−A2、HLA−B27、HLA−Aw68およびH−2K b)から構築した。他のクラスI対立遺伝子のα1およびα2ドメインのモデル を、この骨格(framework)から、ProMod knowledge−bas ed modeling package(ペイチュ(Peitsch)他, nt.Immunol .5:233(1993))を使用して構築した。簡単に説 明すると、炭素骨格鎖を、3D類似性について最適化された一次配列アラインメ ントに基づく骨格に適合させた。ループ領域を、PDBデータバンクによる構造 ホモロジーサーチによって再構築し、不明の側鎖を、許容された回転異性体のラ イブラリーを使用して再構築した。同様に、MHC−結合ペプチドのための平均 骨格を、以下のペプチド、HIV gp120 195−207、肝炎Bヌクレ オキャプシド18−27、インフルエンザAマトリクスタンパク質58−66、 HIV逆転写酵素309−317、又は、HTLV−1tax11−19とHL A−A2とからなる複合体、および、以下のペプチド、水疱性口内炎ウィルス核 タンパク質52−59又はセンダイウィルス核タンパク質324−332と、H −2Kbとからなる複合体を含む、PDBから入手可能な構造から構築した。対 象のペプチドを、ProModを使用してこの骨格に適合させた。 その結果得られたMHC−ペプチド複合体の未完成のモデルに対して、(1) 剛体 エネルギー最小化、(2)束縛されたα−炭素での200ステップのPowel l最小化、および(3)X−PLORパッケージとPARAM11パラメーター セットを使用した、束縛条件無しの、200ステップのPowell最小化、を 行った。潜在的に低い自由エネルギーを有するペプチドの立体配座を評価するた めに、以下の分子ダイナミクスシュミレーションを使用した。前記ペプチド−M HC複合体を、10℃のステップで、300℃にまで加熱し、ペプチドが、この 温度で10ないし100ピコ秒自由に移動することを許容し、この複合体を再び 0℃にまで冷却した。前と同じように、前記X−PLORパッケージと、PAR AM11パラメーターデータセットとを使用した。最終モデルについて、水素結 合、ペプチドの末端アミノ基とカルボキシル基の静電相互作用、および、ペプチ ド−結合部位の底部(floor)に於ける正準ペプチド結合ポケットの存在、等の ペプチド−MHC複合体構造の公知のルールとの一致を調べた。 図7Aは、HLA−A1−MAGE3ペプチド複合体の分子モデリングを示し 、図7Bは、HLA−A29−MAGE−3ペプチド複合体の分子モデリングを 示している。HLAペプチド結合ドメインと近接領域とが図示されている。ペプ チドの炭素骨格鎖は黒色で描かれている。大文字は、ペプチド結合部位の様々な ポケットの位置を示している。 HLA−A1−MAGE3ペプチド複合体のモデルに依れば、ペプチドの主要 な固着には、Asp−170側鎖のDポケットへの収容と、Tyr−176のH LA−A1のFポケットへの収容とが関連している(図7A)。前者の相互作用に は、ペプチドAsp−170の側鎖とHLA−A1の底部のArg−114の側 鎖間に於ける塩橋(salt bridge)の形成が関連しているのに対して、後者の相 互作用には、ペプチドTyr−176側鎖と、HLA−A1α2−ヘリックスの Trp−147との相互作用、及びペプチドTyr−176側鎖と、HLA−A 1の底部のAsp−116との水素結合からなるII−II相互作用が関連している 。これらの予測は、HLA−A1の公知のペプチド結合モチーフ(フォーク(F alk)他,1994,前出;クブロ(Kubro)他,1994、前出;ディ ・ブリノ(DiBrino)他,1994、前出)と、更に、位置3においてA spを有さないMAGE−2とMAGE12ペプチドとを除いて、テストされた すべての MAGEペプチドが、HLA−A1に効率的に結合したという観察(図6A)と に合致している。更に、MAGE−3ペプチドの単一アラニン置換体のなかで、 Asp−170とTry−176の置換体だけが、そのHLA−A1−A1に対 する結合を大幅に阻害した。 他方、HLA−A29−MAGE−3ペプチド複合体のモデリングは、大きく 異なる結合原理を示唆している。図7Bに示すように、HLA−A29のBおよ びDポケットの幾何学的および物理学的性質は、HLA−A1のそれらとは大き く異なっている。該モデルに依れば、疎水性Bポケットは、位置2のバリンの側 鎖を収容している。HLA−A29によるペプチドの結合には、位置2の疎水性 ペプチド側鎖の、無極性Bポケットへの収容が関連しており、これは、MAGE −3ペプチドのHLA−A29への結合は、位置2に於けるアラニンとの置換に よって阻害されるが、イソロイシン又はフェニルアラニンとの置換によっては増 強される、という観察結果に一致している(図6B)。 前記モデルは、HLA−A29のFポケットにおけるペプチドチロシン側鎖の 密接な結合を提示している。このポケットは、HLA−A1のそれよりも浅いも のではあるが、そのペプチドチロシン側鎖との結合は、同様に、Trp−147 との芳・相互作用(aromatic interaction)に加えて、HLA−A29のα−ヘ リックスのAsp−74との安定化水素結合にも関連している。これは、C末端 ペプチドチロシンを、フェニルアラニン又は、ロイシンと置換することによって 、HLA−A29に対する結合が大幅に減少するという知見と合致している(図 6B)。 MAGE−3ペプチドの位置5のイソロイシンと、位置8のロイシンとが、その HLA−A29に対する結合を安定化させたという知見(図6Aおよび6B)は 、前記モデルに依って、これらの側鎖と、α2およびα1ヘリックスの対応の隣 接領域上の同様に疎水性のドメインとの疎水性相互作用によって説明される(図 7B)。前記分子モデリングの結果は、一つのペプチドが複数のHLAタイプに 結合可能であるという知見と一致している。 生細胞に対するHLAホトアフィニティーラベルを使用して、様々なHLAク ラスI分子に依るペプチドの結合性を評価することができる。本研究に於ける主 要な知見は、HLA−A1結合性のMAGE−3および6ペプチド、更に、相同 的な MAGE−2および12ペプチドも同様に、HLA−A29と、恐らく、HLA −B44又はHLA−CW3にも強く結合する、ということである。これは、こ れらのペプチドが、HLA−A29,HLA−B44又はHLA−CW3に拘束 されるMAGE特異的CTLによって認識されるエピトープを構成するものであ る、ということを示唆している。遺伝子MAGE−2,3および12は、腫瘍サ ンプルに於いて最も頻繁に発現されるMAGE遺伝子であるので、これは、MA GEにコードされるペプチドによる免疫療法を適用可能な患者の割合を増加させ るであろう。 以上、本発明を、特定の実施例を参照して記載したが、これらの実施例は本発 明の種々の態様を例示するものに過ぎないということが理解されるべきである。 従って、本発明の精神と範囲から離脱することなく、これら例示的実施例に於い て様々な改変が可能であり、様々な構成を考案することができるであろうという ことが理解されるべきである。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1997年8月11日(1997.8.11) 【補正内容】請求の範囲 : 1. 合成光反応性ペプチドの製造方法であって、2,3−[4−アジドサリチ ロイル]−ジアミノプロピオン酸(2,3−[4−azidosalicylo yl]−diaminopropionicacid)および3−アジドフェニ ル−3’−オキシ−2−アミノ−L−プロピオン酸(3azidophenyl −3’−oxy−2−amino−L−propionic acid)、およ びそれらの誘導体から成るグループから選択された光反応性にラベルしたアミノ 酸を有するペプチドを、前記光反応性にラベルしたアミノ酸に於いて放射ヨウ素 標識する工程を有し、前記光反応性にラベルしたアミノ酸は、前記ペプチド中に おいて、前記光反応性にラベルしたアミノ酸が、前記ペプチドの、主要組織適合 遺伝子複合体(MHC)分子に結合する能力を変化させない状態で位置している 、合成光反応性ペプチドの製造方法。 2. ペプチドの主要組織適合遺伝子複合体(MHC)分子に対する結合能力を 評価する方法であって、以下の工程、 (i)評価対象の前記ペプチド中のアミノ酸に対する置換物として、前記ペプ チドのアミノ酸配列中に組み込まれた、2,3−[4−アジドサリチロイル]− ジアミノプロピオン酸(2,3−[4−azidosalicyloyl]−d iaminopropionic acid)および3−アジドフェニル−3’ −オキシ−2−アミノ−L−プロピオン酸(3−azidophenyl−3’ −oxy−2−amino−L−propionic acid)、およびそれ らの誘導体から成るグループから選択された光反応性にラベルしたアミノ酸を有 する前記ペプチドの誘導体を調製する工程、ここで、前記光反応性にラベルした アミノ酸は、前記ペプチドの、MHC分子に対する結合能力を変化させない、 (ii)前記ペプチドを、前記光反応性にラベルしたアミノ酸に於いて放射ヨ ウ素標識する工程、そして、 (iii)前記誘導体が、MHC分子に結合する能力を、前記ペプチドが前記 MHC分子に結合する能力の判定として測定する工程、を有する方法。 3. 前記放射ヨウ素標識は、クロラミンTの存在下でヨウ化物を使用して行わ れる請求項1の方法。 4. 前記ペプチドはMAGE−由来ペプチドである請求項1の方法。 5. 前記ペプチドは、MAGE−1、MAGE−3、MAGE−4a、MAG E−4b、MAGE−6およびMAGE−12由来ペプチドから成るグループか ら選択される請求項4の方法。 6. 前記合成ペプチドは、ヨウ素化可能アミノ酸を含有し、前記ヨウ素化可能 アミノ酸は、放射ヨウ素標識を行う前に、リン酸基に結合される請求項1の方法 。 7. 前記リン酸基は、放射ヨウ素標識を行った後、前記アミノ酸から除去され る請求項6の方法。 8. 前記リン酸基は、アルカリフォスファターゼを利用して除去される請求項 7の方法。 9. 前記放射ヨウ素標識は、クロラミンTの存在下でヨウ化物を使用して行わ れる請求項2の方法。 10.前記ペプチドはMAGE−由来ペプチドである請求項2の方法。 11.前記ペプチドは、MAGE−1、MAGE−3、MAGE−4a、MAG E−4b、MAGE−6およびMAGE−12由来ペプチドから成るグループか ら選択される請求項10の方法。 12.前記合成ペプチドは、ヨウ素化可能アミノ酸を含有し、前記ヨウ素化可能 ア ミノ酸は、放射ヨウ素標識を行う前に、リン酸基に結合される請求項2の方法。 13.前記リン酸基は、放射ヨウ素標識を行った後、前記アミノ酸から除去され る請求項12の方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 レイエレ,アンドレアス スイス国 ツェーハー−1066 エパランジ ュ シュマン・デ・ボヴレッス 155 (72)発明者 ロメロ,ペドロ スイス国 ツェーハー−1066 エパランジ ュ シュマン・デ・ボヴレッス 155 (72)発明者 セロッティーニ,ジャン−シャルル スイス国 ツェーハー−1066 エパランジ ュ シュマン・デ・ボヴレッス 155

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 合成光反応ペプチド誘導体を製造する方法であって、以下の工程、 (a)直鎖状合成(linear syntehsis)によって合成ペプチドを製造する工程 、 (b)前記ペプチドのアミノ酸を、光反応性アミノ酸と、前記光反応性アミノ 酸が前記ペプチドの結合能力を変化させないよな位置において、置換する工程、 そして (c)前記光反応性アミノ酸を特異的に放射ヨウ素標識する工程、からなる方 法。 2. 前記光反応性アミノ酸が、2,3−[4−アジドサリチロイル]−ジアミ ノプロピオン酸(2,3−[4−azidosalicyloyl]−diam inopropionic acid)[DAP(ASA)]、4−アジドフェナセ チルチオエステル(4azidophnacetyl thioester)、3 アジドフェニル−3’−オキシ−2−アミノ−L−プロピオン酸(3azido phenyl−3’−oxy−2−amino−L−propionic ac id)、及びそれらの誘導体等からなるグループから選択される請求項1の方法 。 3. 前記放射ヨウ素標識が、クラロミンTの存在下でヨウ化物を使用して行わ れる請求項1の方法。 4. 前記ペプチドはMAGE−由来ペプチドである請求項1の方法。 5. 前記ペプチドは、MAGE−1、MAGE−3、MAGE−4a、MAG E−4b、MAGE−6およびMAGE−12由来のペプチドから成るグループ から選択される請求項4の方法。 6. 前記合成ペプチドは、ヨウ素化可能なアミノ酸を含有し、前記ヨウ素化可 能なアミノ酸は、放射ヨウ素標識を行う前に、リン酸基に結合される請求項1の 方法。 7. 前記リン酸基は、放射ヨウ素標識を行った後、前記アミノ酸から除去され る請求項6の方法。 8. 前記リン酸基は、アルカリフォスファターゼを利用して除去される請求項 7の方法。 9. ペプチドの、単数又は複数のMHC分子に結合する能力を評価する方法で あって、以下の工程、 (a)直鎖状合成によって前記ペプチドの合成光反応性誘導体を製造する工程 、 (b)前記ペプチドのアミノ酸を光反応性アミノ酸と、前記光反応性アミノ酸 が、前記ペプチド誘導体の結合能力を変化させないような位置において、置換す る工程、 (c)前記光反応性アミノ酸を放射ヨウ素標識する工程、 (d)前記合成ペプチド誘導体が、単数又は複数のMHC分子に結合するか否 かを判定する工程、ここで、その結合は、前記ペプチドが前記単数又は複数のM HC分子に結合することができることを示すという行程からなる方法。 10.前記光反応性アミノ酸が、2,3−[4−アジドサリチロイル]−ジアミ ノプロピオン酸(2,3−[4−azidosalicyloyl]−diam inopropionic acid)[DAP(ASA)]、4−アジドフェナセ チルチオエステル(4azidophnacetyl thioester)、3 アジドフェニル−3’−オキシ−2−アミノ−L−プロピオン酸 (3azidophenyl−3’−oxy−2−amino−L−propi onic acid)、及びそれらの誘導体等からなるグループから選択される 請求項9の方法。 11.前記放射ヨウ素標識が、クラロミンTの存在下でヨウ化物を使用して行わ れる請求項9の方法。 12.前記ペプチドはMAGE−由来ペプチドである請求項9の方法。 13.前記ペプチドは、MAGE−1、MAGE−3、MAGE−4a、MAG E−4b、MAGE−6およびMAGE−12由来のペプチドから成るグループ から選択される請求項12の方法。 14.前記合成ペプチドは、ヨウ素化可能なアミノ酸を含有し、前記ヨウ素化可 能なアミノ酸は、放射ヨウ素標識を行う前に、リン酸基に結合される請求項9の 方法。 15.前記リン酸基は、放射ヨウ素標識を行った後、前記アミノ酸から除去され る請求項14の方法。 16.前記リン酸基は、アルカリフォスファターゼを利用して除去される請求項 15の方法。 17.以下の式の単離ペプチド、 Dap(IASA)(Xaa)1(Xaa)xTyr ここで、Dap(IASA)は、ヨウ素化された、2,3−[4−アジドサリ チロイル]−ジアミノプロピオン酸(2,3−[4−azidosalicyl oyl]−diaminopropionic acid)、(Xaa)1は、A la又はVal、(Xaa)xは、いずれのものでもよい6個のアミノ酸である 。 18.以下の式の単離ペプチド、 Q(Xaa)1(Xaa)xTyr ここで、Qは、光励起性基である。 19.Qがヨウ素化された、2,3−[4−アジドサリチロイル]−ジアミノプ ロピオン酸(2,3−[4−azidosalicyloyl]− diaminopropionic acid)である請求項18の単離ペプチ ド。
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