JP2000500653A - ヒト癌のマウスモデル - Google Patents

ヒト癌のマウスモデル

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Abstract

(57)【要約】 ヒトの乳癌、卵巣癌、前立腺癌のマウスモデルが提供される。このモデルは、性腺脂肪パッド内に移植されたヒトの一次の乳癌または卵巣癌組織を含む免疫不全マウス、あるいは免疫不全マウスの皮下に移植されたヒトの前立腺癌組織を含む免疫不全マウスのいずれかを含む。マウスモデルを使用する方法(例えば、腫瘍を増殖させ、そして乳癌、卵巣癌、および/または前立腺癌の処置をスクリーニングするための方法)がまた提供される。

Description

【発明の詳細な説明】 ヒト癌のマウスモデル技術分野 本発明は、一般に、患者の乳癌、卵巣癌、および前立腺癌の増殖についてのマ ウスモデルに関する。本発明は、より特に、例えば、性腺脂肪パッド(gonadal fat pad)内に移植されるヒトの一次の(primary)乳癌、卵巣癌、または前立腺 癌の外科的標本を含む免疫不全マウスに関する。本発明はまた、例えば、乳癌、 卵巣癌、および/または前立腺癌の処置の有効性を評価するために、または癌関 連抗原(carcinoma-associated antigen)を同定するために、このような腫瘍保 有マウスを使用する方法に関する。発明の背景 ヒト癌の動物モデルは、癌治療の研究および開発のための価値のある手段であ る。しかし、いくつかのヒト癌は、動物モデルにおいて増殖させることが例外的 に難しいことが証明されている。例えば、かなりの努力にも関わらず、ヒト乳癌 の外科的標本は、種々の動物モデル系(モルモットの前眼房、致死的に照射した マウスまたは胸腺除去したマウス、ならびにヌードマウスおよびSCIDマウスを含 む)における増殖に抵抗性であった。ヌードマウスにおいて、動物にエストロゲ ンを補充したときでさえ、腫瘍の生着率は低く、そして増殖するそれらの腫瘍は 、予後にあまり関係しないHER-2/neu癌遺伝子の増幅を示す。従って、最良の本 発明のモデルは、極度に悪性な癌の限定されたカテゴリーにのみ有効であり、ヒ ト乳癌の一般の実験の研究に受容可能な動物モデルは、現在利用可能でない。現 在まで研究がほとんど行われていないヒトの前立腺癌および卵巣癌のための動物 モデルの必要性はさらに大きい。 従って、当該分野において、ヒトの乳癌、卵巣癌、および前立腺癌の研究のた めの改良された動物モデルの必要性がある。本発明はこれらの必要性を満たし、 さらに他の関連した利点を提供する。発明の要旨 簡単に述べれば、本発明は、乳癌、卵巣癌、および前立腺癌のマウスモデルを 提供する。一つの局面では、ヒトの一次の乳癌、卵巣癌、または前立腺癌組織を 含む免疫不全マウスが提供され、ここで癌組織は、免疫不全マウスの性腺脂肪パ ッド内に移植される。別の局面では、前立腺癌組織を皮下に移植した免疫不全マ ウスが提供される。 関連した局面では、本発明は、乳癌、卵巣癌、または前立腺癌のマウスモデル を作製する方法を提供する。一つの実施態様では、方法は、ヒトの乳癌、卵巣癌 、または前立腺癌の標本を、免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内(あるいは、前 立腺癌については皮下)に移植する工程を包含する。関連した実施態様では、方 法は、移植された癌標本の一部を取り出す工程、および引き続いてその一部を第 2の免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内(または、皮下)に移植する工程をさら に包含する。 なお別の局面では、ヒトの乳癌、卵巣癌、または前立腺癌組織を増殖させるた めの方法が提供され、この方法は、(a)ヒトの乳癌、卵巣癌、または前立腺癌の 標本を免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内に移植する工程;および(b)この癌を 免疫不全マウス内で増殖させる工程を包含する。 さらなる局面では、本発明は、乳癌、卵巣癌、前立腺癌の治療の有効性を評価 するための方法を提供し、この方法は、(a)ヒトの乳癌、卵巣癌、または前立腺 癌の標本を、免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内に移植する工程;(b)免疫不全 マウスを候補の治療に暴露する工程;ならびに(c)移植した標本の大きさの変化 、腫瘍細胞死の程度、および/またはマウスにおける転移の拡散のレベルを測定 し、そしてそれから治療の有効性を決定する工程を包含する。 別の局面では、腫瘍応答性のヒト細胞溶解性Tリンパ球を産生するための方法 が提供され、この方法は、(a)ヒトTリンパ球を含むヒトの癌標本を、免疫不全 マウスの性腺脂肪パッドに移植する工程であって、ここで癌は、乳癌、卵巣癌、 または前立腺癌である、工程;(b)ヒトTリンパ球を免疫不全マウス内で増殖さ せる工程;(c)ヒト細胞溶解性Tリンパ球を、標本保有免疫不全マウスから単離 する工程;および(d)リンパ球の癌細胞を殺傷する能力について評価し、そして それから腫瘍応答性のリンパ球を同定する工程を包含する。 関連する局面では、抗腫瘍抗血清を生成するための方法が提供され、この方法 は、(a)ヒトB細胞を含むヒトの癌標本を、免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内 に移植する工程であって、ここで癌は、乳癌、卵巣癌、または前立腺癌である、 工程;(b)ヒトB細胞を免疫不全マウス内で増殖させ、そしてヒト抗腫瘍抗体を 産生させる工程;(c)免疫不全マウスから抗血清を単離する工程;および(d)抗血 清を癌細胞に結合する能力ついて評価し、そしてそれから抗腫瘍抗血清を同定す る工程を包含する。 さらに別の関連する局面では、抗腫瘍モノクローナル抗体を生成するための方 法が提供され、この方法は、(a)ヒトB細胞を含むヒトの癌標本を、免疫不全マ ウスの性腺脂肪パッド内に移植する工程であって、ここで癌は、乳癌、卵巣癌、 または前立腺癌である、工程;(b)ヒトB細胞を免疫不全マウス内で増殖させ、 そしてヒト抗腫瘍抗体を産生させる工程;(c)単離されたB細胞からモノクロー ナル抗体を生成する工程;(d)モノクローナル抗体を癌細胞に結合する能力につ いて評価し、そしてそれから抗腫瘍モノクローナル抗体を同定する工程を包含す る。 他の関連する局面では、本発明は、上記方法で産生される、腫瘍応答性のヒト 細胞溶解性Tリンパ球、抗腫瘍抗血清、およびモノクローナル抗体を提供する。 さらに別の局面では、本発明は、患者の癌を処置するための方法を提供し、こ こで癌は乳癌、卵巣癌、または前立腺癌である。一つの実施態様では、方法は、 上記の腫瘍応答性の細胞溶解性Tリンパ球を患者に投与する工程を包含する。別 の実施態様では、方法は、上記の抗腫瘍モノクローナル抗体を患者に投与する工 程を包含する。 本発明のこれらのおよび他の局面は、以下の詳細な説明を参照して明らかにな る。本明細書中で開示される全ての参考文献は、それぞれが個々に援用されるか のように、本明細書中で参考としてその全体が援用される。発明の詳細な説明 上記のように、本発明は、一般に、ヒトの癌の新規の動物モデルの作製に関す る。より詳細には、本明細書中で記載される動物モデルは、ヒトの一次悪性の乳 組織、卵巣組織、または前立腺組織の、免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内への 移植により調製される。このようなモデルは、例えば、ヒトの乳腫瘍、卵巣腫瘍 、または前立腺腫瘍を増殖させるために、あるいはこのような癌に有効な治療を スクリーニングするために使用され得る。本明細書中に記載されるモデルはまた 、ヒトの癌に関連する新規の抗原を同定するために使用され得る。 任意の免疫不全マウスが、本明細書中に記載される動物モデルを作製するため に使用され得る。本発明の文脈における「免疫不全」は、有効な免疫応答を備え る(mount)動物の能力を損なう遺伝的改変をいう。この点において、「有効な 免疫応答」は、侵入する病原体(例えば、限定はされないが、ウイルス、細菌、 寄生虫、悪性細胞、および/または異種または同種異系間の移植片)を破壊し得 る応答をいう。一つの好ましい実施態様では、免疫不全マウスは、重篤な免疫不 全(SCID)マウスであり、このマウスは、免疫グロブリンおよび機能的なT細胞 抗原レセプターを生成するために必要なリコンビナーゼ活性を欠き、従って機能 的なBリンパ球およびTリンパ球を産生しない。BosmaおよびCarrol、Ann.Rev.I mmunol.9:323-350(1991)。別の好ましい実施態様では、免疫不全マウスはヌー ドマウスであり、このマウスは、機能的な胸腺の欠如を生じ、T細胞およびB細 胞の欠損に至る、遺伝的欠陥を含む。しかし、他の免疫不全を含むマウス(例え ば、Chenら、Curr.Opin.Immunol.6:313-319(1994)およびGuidasら、J.Exp.Med. 181:1187-1195(1995)に記載のrag-1またはrag-2ノックアウトマウス、またはKol lmannら、J.Exp.Med.177:821-832(1993)に記載のナチュラルキラー細胞もまた欠 くベージュヌードマウス(beige-nude mause))もまた使用される。 移植に適切な癌は、患者の一次の乳癌、卵巣癌、または前立腺癌の任意の外科 的標本である。このような癌を有する患者は、当業者により容易に同定され得る 。一般に、移植される標本は、過剰な脂肪および結合組織から切り取られた新鮮 な生検標本であるべきであり、そして明らかに壊死または敗血症が無いべきであ る。好ましくは、標本は、移植の直前に1〜2mmより小さくない大きさまで切り 刻まれる。標本はまた、移植前に無菌的に操作されるべきである。 本明細書中に記載される一貫した腫瘍の増殖および転移を達成するために、一 次乳癌については、移植は、免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内でなければなら ない。性腺脂肪パッドの二つの半分(half)は、雄および雌両方のマウスの腹腔 の表面の多くの領域を占める。性腺脂肪パッド内への移植は、一般に、四部円下 腹部切開を通して、性腺脂肪パッドの一部を外腹壁の外に引き出し、腫瘍標本の 周りにマウスの性腺脂肪パッドを包み(wrapping)、縫合糸でこのような配置を 確保し、そして腫瘍を含む性腺脂肪パッドを腹部へ戻すことにより、達成され得 る。乳癌標本の場合において、好ましくは、エストロゲンが、例えば、除放エス トロゲンペレット[体重21〜22gのcB17スキッドマウスについて1mgペレット(9 0日放出)]の皮下の挿入により、移植時にマウスに与えられる。前立腺腫瘍の 移植について、一次腫瘍標本の性腺脂肪パッド内の移植または皮下の移植のいず れもが十分である。皮下の移植は、皮膚の縫合を介して確保される。雄のマウス の使用は必要であり、移植時のテストステロンのマウスへの投与は、有利である 。腫瘍の増殖は、一般に、5〜7週間以内に視診または触診(palpitation)に より観察され、そして腫瘍は、典型的に、移植後3ケ月までに約1〜3センチメ ートルの大きさの範囲になる。また、他の器官への転移の拡散は、解剖および組 織学的試験のような当業者に周知の方法を用いて観察され得る。増殖後に、腫瘍 は継代され得る(すなわち、一部が取り出され、そして上記の手順を用いて、第 2の免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内に移植され得る)。しかし、レシピエン トマウスの性腺脂肪パッド内の乳房腫瘍の移植は、一次の(最初の)腫瘍が必要 とされるだけである。レシピエントマウスの性腺脂肪パッド内における一次乳癌 標本の増殖の後に、腫瘍は次のマウスに皮下に継代され得る。 従って、本発明の一つの局面では、性腺脂肪パッド内に(または、前立腺癌の 場合は皮下に)移植されたヒトの癌標本を有する免疫不全マウスが提供される。 このようなマウスは、当業者に明らかな種々の目的のために使用され得る。例え ば、マウスモデルは、ヒトの一次の乳癌、卵巣癌、または前立腺癌を増殖させる ために使用され得、これは、大量のヒトの乳癌細胞、卵巣癌細胞、または前立腺 癌細胞の単離を可能にする。この局面では、上記のように移植が行われ、そして 腫瘍細胞は、十分な増殖が達成された後(一般に、約2〜3月)に収集される。 本発明の別の局面において、上記のマウスモデルは、ヒトの乳癌、卵巣癌、ま たは前立腺癌に対する治療の有効性を評価するために使用される。本明細書中で 使用する、用語「治療」は、食事条件または環境条件のような外因性因子、なら びに薬学的組成物およびワクチンを包含する。1つの好ましい実施態様において 、治療は免疫療法であり、これは、腫瘍応答性免疫細胞の集団での腫瘍保有動物 の処置を含み得る。あるいは、治療はまた、遺伝子治療(すなわち、1つ以上の 遺伝子(この産物は、抗腫瘍活性を有し得る)を発現するように操作された細胞 集団での、腫瘍保有マウスの処置を含む治療)であり得る。 候補治療の有効性を評価するために、ヒトの乳癌、卵巣癌、または前立腺癌の 標本は、最初に、好ましくは一連の類似の免疫不全マウスに移植される。所望で あれば、移植された癌組織は、多量の組織が移植に利用可能になるように上述の ように継代され(passage)得る。次いで、移植された癌組織を有するマウスの 1群は候補治療に曝露されるが、一方、別の群(すなわち、コントロール群)は 曝露されない。次いで、腫瘍増殖が、適切な時間(例えば、2〜3ケ月)の後に 、両群のマウスにおいて評価される。候補治療は、治療に曝露されたマウスにお ける移植された標本のサイズ、腫瘍増殖の程度、および/または転移の拡散のレ ベルが、コントロール群における増殖よりも統計学的に少ない場合、ならびに/ あるいは、治療に曝露されたマウスにおける腫瘍細胞死の程度(顕微鏡的方法ま たは他の方法により評価される)がコントロール群より統計学的に大きな場合に 、有効であるとみなされる。 なお別の局面において、上記の腫瘍保有免疫不全マウスは、ヒト腫瘍応答性細 胞溶解性Tリンパ球、抗腫瘍抗体、および/または抗腫瘍抗血清の調製のために 使用され得る。一般に、移植標本は、ヒトのT細胞およびB細胞を含み、これら は、免疫不全マウス内で増殖可能であり、そしてB細胞の場合ではヒト抗腫瘍抗 体を産生し得る。このようなヒトのリンパ球および/または抗体の採集は、十分 な増殖が達成された後(一般的に、約1〜2ケ月)、当業者に公知の任意の適切 な技術を用いて行われ得る。好ましい実施態様において、ヒトの細胞溶解性Tリ ンパ球および/または抗体は、予めヒトリンパ組織内で再増殖されている(repop ulated)腫瘍保有マウスから単離され得る。このようなキメラマウス(例えば、 SC ID-huマウス)は容易に作製され、そしてこのようなマウス由来のヒトのリンパ 球および免疫グロブリンは、当業者に公知の方法およびKaneshimaら、Curr.Opin .Immunol.6:327-33(1994)に記載の方法を用いて、スクリーニングのために使用 され得る。 上記の腫瘍保有免疫不全マウスから単離された腫瘍応答性ヒト細胞溶解性リン パ球、抗血清、および/またはB細胞は、当業者に公知の種々の方法を用いて評 価され得る。例えば、このようなマウス由来のT細胞は、単離され、そして腫瘍 応答性細胞溶解性T細胞の増殖性応答を可能にするために腫瘍細胞の存在下で増 殖させ得る。腫瘍応答性細胞溶解性リンパ球は、腫瘍細胞の直接的な溶解を媒介 し得るリンパ球である。このような腫瘍応答性細胞溶解性T細胞の腫瘍細胞を殺 傷する能力は、当業者に公知の方法(例えば、MacDonaldら、J.Exp.Med.140:71 8(1974)に記載されるアッセイ)を用いて、例えば、51Cr放出アッセイを用いて 容易に測定され得る。あるいは、細胞溶解性T細胞は、当業者に周知の方法を用 いて、サイトカインを分泌するそれらの能力について試験され得る。このような 評価の後、適切なヒト腫瘍応答性細胞溶解性T細胞は、インビトロで増殖させ、 そして治療目的、またはこのような細胞により認識される腫瘍関連遺伝子産物の 同定目的のいずれかの目的に使用され得る。 抗血清は、抗血清内の抗体が癌細胞に結合し得るか否か、および/またはこの ような抗体が腫瘍細胞により発現されることがわかっている抗原を認識するか否 かを決定ことにより、抗腫瘍特性について評価され得る。同様に、単離されたB 細胞は、モノクローナル抗体を作製するために使用され得、これは同様の手段に より評価され得る。一般的に、モノクローナル抗体は、KohlerおよびMilstein, Eur.J.Immunol.6:511-519(1976)の技術およびその改良を用いて調製され得る。 これらの技術には、Steinitzら、Nature 269: 420-422(1977); Zurauskiら、Sci ence 199: 1439-1441(1979); KozborおよびRoder,J.Immunol.127: 1275-1280( 1981); Irieら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 79: 5666-5670(1982);およびGarz elliら、J.Clin.Invest.77: 1627-1631(1986)に記載されるように、形質転換ヘ ルペスウイルス、EBVでの感染による抗体産生B細胞の不死化が含まれる。いず れの場合でも、結合アッセイは、HarlowおよびLane,Antibodies: A Labora tory Manual,Cold Spring Harbor Laboratory,1988に記載される方法のような 、当業者に公知の種々の方法のいずれかを用いて行われ得る。適切な方法として は、放射性免疫沈降、酵素結合免疫吸着アッセイ、およびウエスタンブロットが 挙げられるが、これらに限定されない。 腫瘍応答性細胞溶解性リンパ球、抗血清、および抗体(またはこのような抗体 を産生する細胞株)は、当業者には明らかな種々の目的、例えば、癌の免疫療法 に使用され得る。この目的のために、1つ以上の細胞溶解性T細胞の集団、また は1つ以上の抗体が、生理学的に受容可能なキャリアを含む、薬学的組成物とし て処方され得る(そうする必要はない)。一般的に、薬学的組成物は、任意の種 々の経路(皮下、静脈内、腹腔内、または皮内注射による経路、または吸引によ る経路を含む)を介して投与され得る。当業者に公知の任意の適切なキャリアが 利用され得るが、一方、キャリアの型は、投与の形式に依存して変化する。非経 口投与(例えば、皮下注射)のためには、キャリアは、好ましくは、水、生理食 塩水、油脂、ワックス、および/または緩衝液を含む。経口投与のためには、上 記のキャリアまたは固体キャリア(例えば、マンニトール、ラクトース、デンプ ン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、タルク、セルロース、 グルコース、スクロース、および炭酸マグネシウム)のいずれかが使用され得る 。生分解性マイクロスフェア(例えば、ポリ乳酸ガラクチド)もまた、薬学的組 成物のためのキャリアとして使用され得る。適切な生分解性マイクロスフェアは 、例えば、米国特許番号第4,897,268号、および同第5,075,109号に開示される。 投与および投薬の適切な頻度は、一般的に、上記の動物モデルを用いておよび 後の臨床試験により決定され得る。一般的に、適切な用量は、上記のように投与 される場合は、ポジティブな臨床結果を生じ得る(すなわち、癌の安定、まはた 部分的なもしくは完全な緩解をもたらし得る)ような用量である。細胞溶解性T 細胞の適切な用量は、代表的に、約107〜約1010細胞の範囲である。モノクロー ナル抗体の適切な用量は、代表的に、約1〜200mg/kg体重の範囲である。 腫瘍応答性細胞溶解性リンパ球はまた、このような細胞により認識される癌関 連抗原を同定するために使用され得る。例えば、腫瘍細胞クラス1 MHC分子のク レフトに結合している抗原に結合したペプチドは、癌細胞クラス1 MHC分子の免 疫親和性カラムクロマトグラフィーの後に分離され得る。得られたペプチドは、 高速液体クロマトグラフィーによりさらに分画化され得る。次いで、分画化した ペプチドは、腫瘍応答性細胞溶解性T細胞による細胞傷害活性を誘引する能力に ついて試験され得る。細胞溶解性T細胞活性を誘引する個々のペプチドのアミノ 酸配列は、標準的なタンデム質量分析により決定され得る。例えば、Boonら、An n.Rev.Immunol.12: 337-365(1994)を参照のこと。同定されたペプチドのアミノ 酸配列は、Sambrookら、Molecular Cloning: A Laboratory Manual,Cold Sprin g Harbor Laboratories,Cold Spring Harbor,NY(1989)(およびそこに引用さ れた参考文献)に記載されるような当業者に周知の方法を用いて、このペプチド をコードする遺伝子を単離するために使用し得るオリゴヌクレオチドプローブを 作製するために使用され得る。このような遺伝子および対応するタンパク質は、 腫瘍診断および治療モニタリングのためのマーカーとして、または抗腫瘍ワクチ ンとして、さらに使用され得る。 上記のような抗血清、モノクローナル抗体、および/またはT細胞はまた、抗 体および/またはT細胞により認識される腫瘍関連抗原をコードするcDNA分子の 直接発現クローニングのために使用され得る。例えば、移植された癌由来のmRNA は、cDNAに転写され得、そして哺乳動物細胞(例えば、COS細胞、CV-1細胞、ア フリカミドリザル腎細胞または線維芽細胞)に挿入されたcDNAの発現を指向し得 るプラスミドに挿入され得る。このようなcDNAを含むプラスミドは、E.Coliにお いて複製され、そして哺乳動物細胞、または(細胞溶解性T細胞に対するこのよ うな抗原の提示のために)予めヒトクラス1 MHC遺伝子でトランスフェクトされ た哺乳動物細胞にプールでトランスフェクトされ得る。トランスフェクションの 24〜72時間後、このような哺乳動物細胞は、挿入されたcDNAの産物の発現の検出 のための標的として使用され得る。抗体の場合、検出は、放射性標識抗体の結合 を測定することによるか、または酵素結合免疫吸着アッセイにより達成され得る 。T細胞の場合、腫瘍応答性細胞溶解性T細胞によるサイトカイン放出を誘発す るトランスフェクトされた細胞の能力が検出され得る。いずれの場合でも、適切 な検出方法は、当業者には容易に明らかである。一旦cDNAのプール(その産物は 腫瘍応答性T細胞または抗体のいずれかによる検出を導く)が同定されると、こ の ようなプールはサブプールにさらに分けられ、サブプールは、E.coliにおいて増 幅され得、そして標的細胞に再度トランスフェクトされ得、そして検出アッセイ は、最終的に単一のcDNA(その発現産物は腫瘍応答性抗体またはT細胞のいずれ かにより検出される)が単離されるまで、上記のように繰り返され得る。このよ うなcDNA分子ならびに対応する完全長遺伝子およびコードされるタンパク質は、 腫瘍診断および治療モニタリングのためのマーカーとして、または腫瘍ワクチン としてさらに使用され得る。 以下の実施例は、限定のためではなく、例示のために提供される。 実施例 実施例1 免疫不全マウスにおけるヒトの乳癌細胞または卵巣癌細胞の移植 本実施例は、ヒトの乳癌または卵巣癌のためのマウスモデルの作製を例示する 。ヒトの乳癌または卵巣癌の新鮮な生検標本を、手術の後に間もなく受ける。腫 瘍を、SCIDマウスの性腺脂肪パッドへの移植の直前に、メスで1〜2mmより小さ くならない大きさまで、(RPMI 1640および109aヒト血清中で)無菌的に細かく 切り刻む。マウスを、0.35〜0.5mLのAvertinの腹腔内注射により麻酔し、そして 手術用の金属十字台におく。典型的には、剃刀で右下腹部に3mmの縦方向に切開 し、そして性腺脂肪パッドの右部分を、切開部から引き出す。腫瘍の一片を、性 腺脂肪パッドの表面におき、次いで腫瘍の周りを性腺脂肪パッドで包み、そして 6-0 DexonTMで適所に固定することにより封入する。次いで、腫瘍/性腺脂肪パッ ドを、腹部に再配置する。腹膜切開を、縫合糸で閉じる。ホチキスのクリッピン グを用いて、皮膚の切開を閉じる。乳癌組織の移植時に、エストロゲンペレット を、マウスの頚部の後ろに皮下的に与える。手術の後、マウスが覚醒するまで暖 める。 腫瘍増殖を、移植後の5〜7週間、下腹部領域を視覚的に調べるか、またはこ の領域を触診することにより識別する。最初の移植の3ケ月後までに、腫瘍は、 約1〜3平方センチメートルの大きさの範囲になる。 表1は、上記のSCIDマウスに移植された32の一連の乳癌について得られた結果 を示す。それぞれの場合において、一次腫瘍の2〜10の標本を、個々のマウスに 移植し、そして増殖が観察された移植標本の数を、移植標本の総数と共に提供す る。 a 数は、明らかな増殖が元の手術生検材料の小片で移植された総数以外の第1 の継代において得られた、動物を示す。b II型ケラチンを発現し、そしてヒトDNA特異的プローブを用いたインサイチュ ハイブリダイゼーションによりヒトであると証明された、腫瘍。c 例外的に急速な増殖の証拠を示した。d ヌードマウスにおいても増殖した。(#7356、#7418、および#7628は、ヌ ードマウスにおいて増殖しなかった)e 後の継代において、他の器官への転移の証拠を示した。f 第2の継代の間に、リンパ腫として生じた。 これらの結果は、上記の移植方法が、免疫不全マウスにおいて一次ヒト乳癌組 織を増殖させることに高度に有効であることを示す。 実施例2 免疫不全マウスにおけるヒト前立腺癌細胞の評価 本実施例は、ヒト前立腺癌のマウスモデルの作製を例示する。ヒト前立腺癌の 新鮮な生検標本を、手術後間もなく受ける。腫瘍を、雄CB17 SCIDマウスの皮下 移植の直前に、メスで1〜2mmより小さくならない大きさまで、培地(RPMI 164 0および10%ヒト血清)中で無菌的に細かく切り刻む。マウスを、0.35〜0.5mLの Avertinの腹腔内注射により麻酔する。典型的には、胸壁の中心に2〜3mmの水 平方向に切開し、そしてピンセットを用いて、穏やかに皮膚を下にある肋骨の前 方にある結合組織から引き離す。一片の腫瘍を、開口部から十分に離して皮膚下 に挿入する。皮膚の切開を縫合糸で閉じ、そしてテストステロンペレットを、同 様の様式でマウスの頚部の後ろに皮下的に与える。手術後、マウスが覚醒するま で、マウスを暖める。腫瘍増殖を、乳癌および卵巣癌と同じ様式で識別する。 実施例3 薬学的薬剤の抗腫瘍活性についての評価 実施例1に記載したような、最初の手術サンプルの3平方センチメートルを超 える領域への増殖の後、動物を屠殺し、そして腫瘍組織を摘出する。次いで、単 離された腫瘍組織を、複数の1〜2mmの小片に切り裂き、次いでこのような小片 を、実施例1に詳述されるように複数の免疫不全マウスの性腺脂肪パッドに移植 する。所望であれば、上記のように移植組織を増殖させ、摘出し、そしてこの組 織を切り裂き、そしてこの小片をさらなる免疫不全マウスに移植することにより 、腫瘍組織をさらに連続的に移植し得る。 一次手術標本または連続的に移植された腫瘍組織を受けた動物における腫瘍発 生の後、腫瘍保有レシピエント動物を、複数のコホートに分け、そして抗腫瘍応 答性を有すると推測される薬学的薬剤または薬学的薬剤の組合せを用いた処置に 供する。このような処置は、皮下、静脈内、腹腔内、または皮内注射による、エ アロゾル吸入による、または経口による経路を含む複数の経路を介して投与され 得る。治療の経過の後、効力は、処置なしかまたは偽薬での処置のいずれかを受 ける腫瘍保有マウスに対する治療を受ける腫瘍保有マウスのコホートの、相対的 な生存および腫瘍増殖速度の測定により評価され得る。 実施例4 養子的に移入された免疫細胞集団の抗腫瘍活性についての効力の評価 実施例1に記載のように、最初の手術サンプルの3平方センチメートルを超え る領域までの増殖の後、動物を屠殺し、そして腫瘍組織を摘出する。次いで、単 離された腫瘍組織を、複数の1〜2mmの小片に切り裂き、次いで、このような小 片を、実施例1に詳述されるように複数の免疫不全マウスの性腺脂肪パッドに移 植する。所望であれば、上記のように移植組織を増殖させ、摘出し、そしてこの 組織を切り裂き、そしてこの小片をさらなる免疫不全マウスに移植することによ り、腫瘍組織を、さらに連続的に移植し得る。 一次手術標本または連続的に移植された腫瘍組織を受けた動物における腫瘍発 生の後、腫瘍保有レシピエント動物を、複数のコホートに分け、そして抗腫瘍応 答性を有すると推測される免疫リンパ球の集団、もしくはこのような細胞集団の 組合せ、またはこのような細胞集団と抗腫瘍活性を有すると推測される薬学的薬 剤との組合せを用いた処置に供する。このような細胞として、細胞傷害性T細胞 、 ヘルパーT細胞、樹状細胞、B細胞、リンホカイン活性化キラー(LAK)細胞、 または以前にサイトカインに曝露された類似の細胞が挙げられる。このような細 胞は、抗腫瘍免疫応答性を有すると推測される、バルク集団、細胞株、またはク ローンとしてのいずれかで存在し得る。このような細胞はまた、治療実験におけ るそれらの使用前に、遺伝情報のこのような細胞へ移入することによりさらに操 作され得る。処置は、皮下、静脈内、腹腔内、または皮内注射による経路を含む 複数の経路を介して投与され得る。治療の経過の後、効力は、処置なしかまたは 偽薬での処置のいずれかを受ける腫瘍保有マウスに対する細胞の治療を受ける腫 瘍保有マウスのコホートの、相対的な生存および腫瘍増殖速度の測定により評価 され得る。 実施例5 癌の処置のための遺伝子治療の効力の評価 実施例1に記載のように、最初の手術サンプルの3平方センチメートルを超え る領域までの増殖の後、動物を屠殺し、そして腫瘍組織を摘出する。次いで、単 離された腫瘍組織を、複数の1〜2mmの小片に切り裂き、次いで、このような小 片を、実施例1に詳述されるように複数の免疫不全マウスの性腺脂肪パッドに移 植する。所望であれば、上記のように移植組織を増殖させ、摘出し、そしてこの 組織を切り裂き、そしてこの小片をさらなる免疫不全マウスに移植することによ り、腫瘍組織を、さらに連続的に移植し得る。 一次手術標本または連続的に移植された腫瘍組織を受けた動物における腫瘍発 生の後、腫瘍保有レシピエント動物を、複数のコホートに分け、そして種々の遺 伝子(この産物は抗腫瘍活性を有し得る)を発現するように操作された細胞の集 団を用いた処置に供する。このような細胞は、バルク集団または細胞株としての いずれかで存在し得、そして線維芽細胞様、造血起源、肝起源、皮膚起源、また はリンパ様の細胞を含み得る。あるいは、抗腫瘍活性を有すると推測されるタン パク質をコードするプラスミド、または裸のDNAもしくはリポソームにカプセル 化された裸のDNAは、このモデル系における処置として使用され得る。処置は、 皮下、静脈内、腹腔内、または皮内注射による経路を含む複数の経路を介して投 与され得る。治療の経過の後、効力は、処置なしかまたは偽薬での処置のいずれ かを受ける腫瘍保有マウスに対する遺伝子治療を受ける腫瘍保有マウスのコホー トの、相対的な生存および腫瘍増殖速度の測定により評価され得る。 実施例6 腫瘍増殖に対する異なる食事療法の効果の評価 実施例1に記載のように、最初の手術サンプルの3平方センチメートルを超え る領域までの増殖の後、動物を屠殺し、そして腫瘍組織を摘出する。次いで、単 離された腫瘍組織を、複数の1〜2mmの小片に切り裂き、次いで、このような小 片を、実施例1に詳述されるように複数の免疫不全マウスの性腺脂肪パッドに移 植する。所望であれば、上記のように移植組織を増殖させ、摘出し、そしてこの 組織を切り裂き、そしてこの小片をさらなる免疫不全マウスに移植することによ り、腫瘍組織を、さらに連続的に移植し得る。 一次手術標本または連続的に移植された腫瘍組織を受けた動物における腫瘍発 生の後、腫瘍保有レシピエント動物を、複数のコホートに分け、そして、後の腫 瘍増殖および発生に対する特定の食事変化の効果を調べるために、このような食 事療法に供する。食事療法は、単一のおよび複合の炭水化物、脂肪、およびタン パク質の組成および濃度により変え得る。治療の経過の後、効力は、処置なしか または偽薬での処置のいずれかを受ける腫瘍保有マウスに対する食事療法を受け る腫瘍保有マウスのコホートの、相対的な生存および腫瘍増殖速度の測定により 評価され得る。 実施例7 癌ワクチンの効力の評価 実施例1に記載のように、最初の手術サンプルの3平方センチメートルを超え る領域までの増殖の後、動物を屠殺し、そして腫瘍組織を摘出する。次いで、単 離された腫瘍組織を、複数の1〜2mmの小片に切り裂き、次いで、このような小 片を、実施例1に詳述されるように複数の免疫不全マウスの性腺脂肪パッドに移 植する。所望であれば、上記のように移植組織を増殖させ、摘出し、そしてこの 組織を切り裂き、そしてこの小片をさらなる免疫不全マウスに移植することによ り、腫瘍組織を、さらに連続的に移植し得る。 一次手術標本または連続的に移植された腫瘍組織を受けている動物における腫 瘍発生の前または後に、腫瘍保有レシピエント動物を、ヒトリンパ様組織を用い て再増殖させ、当業者にSCID-huマウスとして公知であるものを作製し得る。こ のような動物は、本質的にキメラ動物を示す。ここで宿主動物は、マウス起源で あるが、動物のTリンパ球およびBリンパ球はヒト起源である。従って、このよ うな動物は、患者を免疫応答を刺激することが推測される薬剤に曝露する必要な く、ヒト免疫応答の研究において有用である。腫瘍保有SCID-huマウスを、複数 のコホートに分け、そして抗腫瘍免疫応答を刺激することが推測される1つ以上 のタンパク質もしくはペプチド、またはこのようなタンパク質またはペプチドを コードする1つ以上のDNA分子(裸もしくはベクター中のいずれか)でのワクチ ン接種に供する。このようなタンパク質、ペプチド、またはDNA分子は、種々の 水性処方物もしくは非水性処方物中に存在し得るか、あるいはマイクロカプセル もしくはリポソーム中に処方され得る。ワクチン接種は、皮下、静脈内、腹腔内 、もしくは皮内注射による経路を含む複数の経路、または経口経路の投与を介し て投与され得る。治療の経過の後、効力は、処置なしかまたは偽薬での処置のい ずれかを受ける腫瘍保有マウスに対するワクチン治療を受ける腫瘍保有マウスの コホートの、相対的な生存および腫瘍増殖速度の測定により評価され得る。この ようなワクチン接種の結果として誘発されたヒト抗腫瘍免疫応答はまた、このモ デルにおいて評価され得る。 本発明の特定の実施態様は、例示の目的のために本明細書中で記載されたが、 種々の改変は、本発明の精神および範囲を逸脱することなくなされ得ることが、 前述から理解される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07K 16/30 C07K 16/30 C12N 5/06 C12P 21/08 15/02 C12N 15/00 ZNAA 15/09 ZNA C C12P 21/08 5/00 E (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),UA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD ,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GE,H U,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD, MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,P T,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,TJ ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN (72)発明者 バンパース,ハーベイ アメリカ合衆国 ニューヨーク 14215, バッファロ,グライダー ストリート 462,エリー カウンティー メディカル センター,ディーケイ ミラー メディ カル ビルディング,デパートメント オ ブ サージェリー内 (72)発明者 セクリスト,ヘザー アメリカ合衆国 ワシントン 98119,シ アトル,12ティーエイチ アベニュー ダ ブリュー.ナンバー3 2207

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.ヒトの一次乳癌組織を含む免疫不全マウスであって、ここで該癌組織が該免 疫不全マウスの性腺脂肪パッド内に移植され、そして該免疫不全マウスが機能的 T細胞を欠く、免疫不全マウス。 2.ヒトの一次前立腺癌組織を含む免疫不全マウスであって、ここで該癌組織が 該免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内または皮下に移植され、そして該免疫不全 マウスが機能的T細胞を欠く、免疫不全マウス。 3.ヒトの一次卵巣癌組織を含む免疫不全マウスであって、ここで該癌組織が該 免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内に移植され、そして該免疫不全マウスが機能 的T細胞を欠く、免疫不全マウス。 4.前記マウスがヌードマウスである、請求項1から3のいずれか一つに記載の 免疫不全マウス。 5.前記マウスがSCIDマウスである、請求項1から3のいずれか一つに記載の免 疫不全マウス。 6.免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内に、ヒトの乳癌標本を移植する工程を包 含する、乳癌のマウスモデルを作製する方法であって、ここで該免疫不全マウス が機能的T細胞を欠く、方法。 7.免疫不全マウスの皮下または性腺脂肪パッド内に、ヒトの前立腺癌標本を移 植する工程を包含する、前立腺癌のマウスモデルを作製する方法であって、ここ で該免疫不全マウスが機能的T細胞を欠く、方法。 8.免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内に、ヒトの卵巣癌標本を移植する工程を 包含する、卵巣癌のマウスモデルを作製する方法であって、ここで該免疫不全マ ウスが機能的T細胞を欠く、方法。 9.前記マウスがヌードマウスである、請求項6から8のいずれか一つに記載の 方法。 10.前記マウスがSCIDマウスである、請求項6から8のいずれか一つに記載の 方法。 11.前記方法が、前記免疫不全マウスにエストロゲンを投与する工程をさらに 包含する、請求項6に記載の方法。 12.ヒトの乳癌組織を増殖させる方法であって、以下の工程: (a) 免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内に、ヒトの乳癌標本を移植する工程で あって、ここで該免疫不全マウスが機能的T細胞を欠く、工程;および (b) 該癌を該免疫不全マウス内で増殖させる工程、 を包含する、方法。 13.ヒトの前立腺癌組織を増殖させる方法であって、以下の工程: (a) 免疫不全マウスの皮下または性腺脂肪パッド内に、ヒトの前立腺癌標本を 移植する工程であって、ここで該免疫不全マウスが機能的T細胞を欠く、工程; および (b) 該癌を該免疫不全マウス内で増殖させる工程、 を包含する、方法。 14.ヒトの卵巣癌組織を増殖させる方法であって、以下の工程: (a) 免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内に、ヒトの卵巣癌標本を移植する工程 であって、ここで該免疫不全マウスが機能的T細胞を欠く、工程;および (b) 該癌を該免疫不全マウス内で増殖させる工程、 を包含する、方法。 15.前記マウスがヌードマウスである、請求項12から14のいずれか一つに 記載の方法。 16.前記マウスがSCIDマウスである、請求項12から14のいずれか一つに記 載の方法。 17.乳癌の治療の有効性を評価する方法であって、以下の工程: (a) 免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内に、ヒトの乳癌標本を移植する工程で あって、ここで該免疫不全マウスが機能的T細胞を欠く、工程; (b) 該免疫不全マウスを候補治療に曝露する工程;および (c) 移植された標本の大きさの変化、腫瘍細胞死の程度、および/または該マ ウス内の転移の拡散のレベルを測定し、そしてそれから該候補の治療の有効性を 決定する工程、 を包含する、方法。 18.前立腺癌の治療の有効性を評価する方法であって、以下の工程: (a) 免疫不全マウスの皮下または性腺脂肪パッド内に、ヒトの前立腺癌標本を 移植する工程であって、ここで該免疫不全マウスが機能的T細胞を欠く、工程; (b) 該免疫不全マウスを候補治療に曝露する工程;および (c) 移植された標本の大きさの変化、腫瘍細胞死の程度、および/または該マ ウス内の転移の拡散のレベルを測定し、そしてそれから該候補治療の有効性を決 定する工程、 を包含する、方法。 19.卵巣癌の治療の有効性を評価する方法であって、以下の工程: (a) 免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内に、ヒトの卵巣癌標本を移植する工 程であって、ここで該免疫不全マウスが機能的T細胞を欠く、工程; (b) 該免疫不全マウスを候補治療に曝露する工程;および (c) 移植された標本の大きさの変化、腫瘍細胞死の程度、および/または該マ ウス内の転移の拡散のレベルを測定し、そしてそれから該候補治療の有効性を決 定する工程、 を包含する、方法。 20.前記マウスがヌードマウスである、請求項17から19のいずれか一つに 記載の方法。 21.前記マウスがSCIDマウスである、請求項17から19のいずれか一つに記 載の方法。 22.前記治療が免疫療法である、請求項17から19のいずれか一つに記載の 方法。 23.前記治療が遺伝子治療である、請求項17から19のいずれか一つに記載 の方法。 24.前記治療が食事療法である、請求項17から19のいずれか一つに記載の 方法。 25.ヒトの癌のマウスモデルを作製する方法であって、以下の工程: (a) 第1の免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内に、ヒトの癌標本を移植する工 程であって、ここで癌は、乳癌、卵巣癌、または前立腺癌である、工程; (b) 移植された癌標本の一部を取り出す工程;および (c) 次に、第2の免疫不全マウス内に該一部を移植する工程、 を包含し、ここで第1および第2の免疫不全マウスは機能的T細胞を欠く、方法 。 26.腫瘍応答性のヒト細胞溶解性Tリンパ球を産生する方法であって、以下の 工程: (a) 免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内に、ヒトTリンパ球を含むヒトの癌標 本を移植する工程であって、ここで、癌は、乳癌、卵巣癌、または前立腺癌であ り、該免疫不全マウスが機能的T細胞を欠く、工程; (b) 該免疫不全マウス内で、該ヒトTリンパ球を増殖させる工程; (c) 該標本を保有する免疫不全マウスからヒト細胞溶解性Tリンパ球を単離す る工程;および (d) 該細胞溶解性Tリンパ球を癌細胞を殺傷する能力について評価し、そして それから腫瘍応答性のヒト細胞溶解性Tリンパ球を同定する工程、 を包含する、方法。 27.前記移植工程の前に、前記免疫不全マウスが、ヒトリンパ組織と共に再増 殖される、請求項26に記載の方法。 28.抗腫瘍抗血清を産生する方法であって、以下の工程: (a) 免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内に、ヒトB細胞を含むヒトの癌標本を 移植する工程であって、ここで癌は、乳癌、卵巣癌、または前立腺癌であり、そ して該免疫不全マウスが機能的T細胞を欠く、工程; (b) 該免疫不全マウス内で、該ヒトB細胞を増殖させ、そしてヒト抗腫瘍抗体 を産生する工程; (c) 該免疫不全マウスから抗血清を単離する工程;および (d) 該抗血清を癌細胞に結合する能力について評価し、そしてそれから抗腫瘍 抗血清を同定する工程、 を包含する、方法。 29.抗腫瘍性モノクローナル抗体を産生する方法であって、以下の工程: (a) 免疫不全マウスの性腺脂肪パッド内に、ヒトB細胞を含むヒトの癌標本を 移植する工程であって、ここで癌は、乳癌、卵巣癌、または前立腺癌であり、 そして該免疫不全マウスが機能的T細胞を欠く、工程; (b) 該免疫不全マウス内で、該ヒトB細胞を増殖させ、そしてヒト抗腫瘍抗体 を産生する工程; (c) 該免疫不全マウスからヒト抗体産生B細胞を単離する工程; (d) 単離されたB細胞からモノクローナル抗体を生成する工程;および (e) 該モノクローナル抗体を癌細胞に結合する能力について評価し、そしてそ れから抗腫瘍モノクローナル抗体を同定する工程、 を包含する、方法。 30.前記移植工程の前に、前記免疫不全マウスがヒトリンパ組織と共に再増殖 される、請求項28または29のいずれかに記載の方法。 31.患者の癌を処置する方法であって、ここで該癌は、乳癌、卵巣癌、または 前立腺癌であり、請求項26に記載の方法に従って産生された腫瘍応答性細胞溶 解性Tリンパ球を患者に投与する工程を包含する、方法。 32.患者の癌を処置する方法であり、ここで該癌は乳癌、卵巣癌、または前立 腺癌であり、請求項29に記載の方法に従って産生された抗腫瘍モノクローナル 抗体を患者に投与する工程を包含する、方法。
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