JP2000501290A - ソマトスタチン及びインシュリン生成を刺激する化合物のスクリーニング・アッセイ - Google Patents

ソマトスタチン及びインシュリン生成を刺激する化合物のスクリーニング・アッセイ

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Abstract

(57)【要約】 本発明はSTF−1結合の安定化におけるPbxの効果と同様の効果をもたらす化合物を設計する方法を提供する。公知のDNA結合アッセイを用いて、この技術領域で通常の技術を有する人であればDNAに対するSTF−1結合を促進する上で有効な薬品を判定するための化合物を選別することができるであろう。こうして、ソマトスタチン及びインシュリン生成を促進する上で有益な新しい化合物を見出すことができるであろう。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称 ソマトスタチン及びインシュリン生成を刺激す る化合物のスクリーニング・アッセイ 発明の背景発明の分野 本発明は一般的には生化学内分泌学、分子生物学、及び蛋白質化学に関するも のである。より具体的には、本発明はソマトスタチン及びインシュリン生成を刺 激する化合物のスクリーニング・アッセイに関するものである。関連説明の説明 グルコース・ホメオスタシスは多数の神経内分泌システムの連携した活動を必 要とする。しかしながら、哺乳動物においては、膵臓島細胞が主な『グルコース ・センサー』であると考えられている。島細胞はプリマンシュリン、グルカゲン 、ソマトスタチン、あるいは膵臓ポリペプチドと特徴付けられる4つの細胞群を 含んでいる。これらのうち、インシュリン生成β−細胞が圧倒的優位を占めてい る。インシュリン分泌と生産は血清グルコースの増大によって刺激され、この現 象の後には一部の組織でのグルコース摂取が必ず行われる。したがって、β−細 胞の機能不全あるいは破壊は血清グルコース・レベルの上昇をもたらし、最終的 には糖尿病を発生させる。 遺伝子連鎖分析は遺伝性の要因が糖尿病状態の獲得しやすさに強く影響を及ぼ すことを示唆している。例えば、少なくとも18の遺伝子座がインシュリン依存性 糖尿病メリタス (mellitus) (NIDDM)と一定の関連性を有している。NIDDM2と称さ れるひとつの疾病感作性配座はヒト・インシュリン遺伝子をその範囲に含んでお り、インシュリン・プロモータ機能の変性転写性調節と関連している。したがっ て、インシュリン遺伝子表現を調節するプロセスの中断は部分的には糖尿病発生 に関与している。こうした仮定と一貫しているが、損壊されたβ−細胞機能は糖 尿病の非常に一般的な特徴である。 インシュリン非依存糖尿病メリタス(NIDDM)は外部的及び複合的遺伝的 影響の両方の結果として起きると考えられている。興味深いのは、インシュリン 配座の対立遺伝子変異体自体がその疾患に関係していることである。これらの変 異体は通常のインシュリン遺伝子を含んでいるように見えるが、転写調節に関し ては変わった性質を示す。 推定データによれば、2,000万人ものアメリカ人がタイプII糖尿病を悩んでい る可能性があることを示している。この疾病の進行は環境的な要因と、一定の、 しかしまだ大部分未確認で、タイプII糖尿病の周辺インシュリン抵抗に関与して いる可能性があり、その内部で組織がインシュリン信号に応じて適切にグルコー スを活用できない糖尿病感作性遺伝子の両方を必要としているように思われる。 また、これら個体におけるインシュリン生成膵臓β−細胞のグルコース感作性の 減少の原因となっている可能性もある。両方の生理学的状態の両方の最終的な結 果は糖尿病の基本的な特質である過血糖 症である。 インシュリン遺伝子の転写制御は細胞特有及びグルコース感作性信号発生分子 と相互作用する側方DNAの短い領域を通じて行われる。この調節組織の正確な 性質はまだ十分に理解されていないが、塩基性らせん−ループ−ラセン(bHL H)及びホメオドメイン含有ファクターがインシュリンのβ−細胞固有表現を支 配する転写機構の重要な成分であることは一般的に認められている。島細胞固有 塩基性らせん−ループ−らせん複合体は以前Nir,IEB1あるいはICEと呼 ばれていた基部E−ボックスと相互作用し、この要素はラット・インシュリンI 遺伝子内に存在しているが、ラット・インシュリンII及びヒト・インシュリン遺 伝子内に存在していたこともある。 インシュリン生成細胞株における一過性アッセイはEボックス結合ファクター が近くのATを多量に含んだ、ホメオドメイン認識配列の特質を持ったFLAT と呼ばれる配列と結合するβ−細胞固有蛋白質と相乗作用を示すことを示唆して いる。FLAT結合ファクターはIsl−1,lmx−1,cdx−3及びSTF−1を 含んでいる。加えて、このうちの後者はP−エレメントと称される進化的に保存 されているAT−リッチ配列での主要結合活性に対応する。Isl−1はFLAT エレメントと弱く結合し、インシュリン生成細胞からの抽出物によって検出され るFLAT結合複合体には存在していないように思われる。これまでに得られて いる証拠は神経発達 におけるIsl−1のより重要な役割を裏づけている。ホメオドメイン・ファクタ ーlmx−1及びcdx−3は種々の細胞のインシュリン・プロモータ機能に関して興 味深い活性化機能を有しているが、その細胞分布及びβ−細胞内でのFLAT結 合能力はまだ不明である。さらに、β−細胞内でのこれらのファクターの機能に 直接関係するデータはほとんどない。 インシュリン・プロモータ結合活性を有するファクターのグループ内で、ST F−1はおそらくインシュリン・プロモータ機能の正真正銘のレギュレータの有 望な候補者である。マウスで、STF−1はすい臓の発生につながる最初の細胞 の核において、この領域でのインシュリンの最も早い時期に検出される表現より 少し前の萌芽8.5日目に最初に検出される。その後に起きる内分泌すい臓の発達 の全過程を通じて、STF−1及びインシュリンはほぼ共表現される。さらに、 インシュリン生成細胞株からの抽出物内で、STF−1はFLATとインシュリ ン・プロモータ内のPエレメントの両方での内発性DNA結合活性の成分である ように思われる。STF−1はまたFLAT結合ファクターから予想されるよう に、E−ボックス結合ファクターPan−1と強い相乗作用を示す。しかしながら 、DNA結合アッセイは、β−細胞からの他の、まだ道のファクターも検出され たFLAT−結合活性に大きく関与していることを示唆している。FLAT媒介 インシュリン促進活性がこれら検出された種のすべてを必要とするのか、その一 部だけを必要とするのかはまだ不明であ る。 成人の膵臓は発達中の腺内の共通の前駆体細胞から発生すると考えられる内分 泌性及び外分泌性両方の成分から構成されている。こうした前駆体細胞はSTF −1(14,20)(あるいはIPF−1(19),IDX(17)又はX1Hbox8(2 2))と呼ばれるホメオドメイン蛋白質を表現し、その重要性はSTF−1遺伝 子の標的を定めた破断が先天性の膵臓不在に導く『ノックアウト』研究で示され ている(10)。STF−1は最初発達中の膵臓の内分泌腺及び外分泌腺細胞の両 方で表現されるが、STF−1の生成は段階的にインシュリン及びソマトスタチ ン生成島細胞に制限される(7)。これらの細胞で、STF−1作用はソマトス タチン遺伝子とインシュリン遺伝子の両方の高レベルな表現を維持する上で重要 であるように思われる(14,17,19,20,22)。 STF−1はFLAT及びPと呼ばれるインシュリン・プロモータ上の2つの よく定義された島細胞固有エレメントを認識する。これらのサイトに結合すると 、STF−1はFar及びNirと呼ばれる2つのE−ボックス・エレメントを識別 するらせん−ループ−らせん蛋白質、E47と共同してインシュリン転写を促進す る。同様に、STF−1はTSEI及びTSEIIと呼ばれる2つの島細胞固有エ レメントを介して島細胞内でのスマトスタチン表現を調節する(14,17)。 ある種の遺伝子の転写刺激に加えて、STF−1などのホメオドメイン蛋白質 が細胞あるいは部分的同一性を確立する ことで発達において大きな役割を果たすことが見いだされている。イン・ビボで のこれらの固有な、そして明確な効果とは対照的に、ほとんどのホメオドメイン 蛋白質はイン・ビトロでは低い、そして重複したDNA結合特性しか示さない。 しかしながら、最近の研究では、ある種の蛋白質共ファクターがイン・ビボでの ホメオドメインDNA結合特性の決定因子である可能性を示唆している(8,13 )。例えば、ショウショバエで、エクストラデンティクル(extradenticle:exd )がその表現パターンを変えないでホメオドメイン蛋白質の活性を調節すること が示されている(21,24)。むしろ、エクストラデンティクルは一定のホメオド メイン蛋白質のDNA結合特性を強化することで標的遺伝子選択を促進している ように思われる(2,25)。実際、エクストラデンティクルは脊椎動物では高度 に保持されており、ヒトのプロト−オンコジンPbx1と広範な配列類似性(71% )を有している(23)。 先行技術はSTF−1などのホメオドメイン蛋白質の結合を強化する効果的な 手段がない点で不十分である。本発明は先行技術でで長く待望されているニーズ と願望に応えるこのである。 発明の要約 多数のホメオドメイン蛋白質が特定の標的遺伝子の転写を刺激することで細胞 発達を調節することが示されている。イン・ビボでのこの明確な活性とは対照的 に、ほとんどのホメオドメイン蛋白質はイン・ビトロではポテンシャル標的サイ トと無差別に結合し、この現象は標的サイト選択を指定する共ファクターの関与 を示唆している。エクストラデンティクル(exd)と呼ばれているそうした共フ ァクターのひとつはある種のホメオドメイン蛋白質と共同して標的調節エレメン トに結合することでショウジョウバエ内の部分的形態発生に影響を及ぼすことが 示されている。本発明は哺乳動物における膵臓発達のために必要なオーファン・ ホメオドメイン蛋白質であるSTF−1は哺乳動物のエクストラデンティクル相 同体であるPbxと共にDNAに共同的に結合することで膵臓島細胞ホルモン遺伝 子ソマトスタチンの転写を刺激する。Pbxとの共同結合にはホメオドメイン蛋白 質の大型のサブセット間によく保存されているぺンタペプチド・モチーフ(FP WMK)を必要とする。このFPMWKモチーフはPbx−共同性を他のホメオド メイン蛋白質に伝えるには十分であるが、STF−1ホメオドメインのN末端ア ームも必要である。Pbxとの共同的結合はポテンシャルSTF−1標的サイト上 だけで起きるので、本発明はPbxがSTF−1とのヘテロディメリックな錯体を 形成することで発達中の膵臓内で標的遺伝子選択を指定している可能性があるこ とを示している。実際、本発明はソマトスタチン・プロモータのTSEIIエレメ ントが膵臓島細胞内でのSTF−1とPbxで構成されたへテロメリック複合体を 識別することを示す。従って、膵臓におけるSTF−1作用の特性は部分的にポ テンシャル標的プロモータ・サイトのSTF−1Pbxへテロメリック複合体を識 別す る能力によって指示されている可能性がある。 従って、本発明のひとつの実施の形態においては、第1の容器内でSTF−1 結合サイトを有する末端ラベルした二重鎖DNAをコントロールとしてのSTF −1とを組み合わせるステップと;第2の容器内で末端ラベルしたSTF−1結 合サイトを有する二重鎖DNAをSTF−1及びサンプルとしてのテスト化合物 と組み合わせるステップと;該第1及び第2の容器を培養するステップと;該コ ントロールと該サンプルを電気泳動ゲル上に負荷するステップと;該コントロー ル及び該サンプルが該ゲル内で融合するように該電気泳動ゲルに電流を流すステ ップと;該コントロール及び該サンプルを検出するステップと;該コントロール のミグレーションと該サンプルのミグレーションと比較するステップとで構成さ れ、該サンプルが該コントロールよりミグレーションにおいて遅ければ、該テス ト化合物が該STF−1結合サイトに対するSTF−1結合の促進において有効 である、STF−1結合サイトに対するSTF−1結合を促進する上で有効な化 合物を決定するDNA結合アッセイが提供される。 本発明の別の実施の形態で、構成的にSTF−1を表現する第1の表現プラス ミドとSTF−1結合サイトの制御下でレポータ遺伝子を表現する第2の表現プ ラスミドを適切な細胞株内にトランスフェクトさせるステップと;テスト化合物 を表現する第3のプラスミドを該トランスフェクトされた適切な細胞株内にトラ ンスフェクトさせるステップと;該レポ ータ遺伝子の転写の量を測定するステップとで構成され、該転写が起きた場合、 該テスト化合物が該STF−1結合サイトへのSTF−1結合を促進する上で有 効である、STF−1結合サイトへのSTF−1結合を促進する上で有効な化合 物を判定するDNA結合アッセイが提供される。 本発明の他の、さらなる側面、特徴、及び利点は開示のために行われる、本発 明の現時点での好ましい実施の形態についての以下の説明から明らかになるであ ろう。 図面の簡単な説明 本発明の上に述べたような特徴、利点、及び目的がより詳細に理解されるよう に、上に簡単に述べた本発明のより具体的な説明を添付図面に示すようないくつ かの実施の形態を参照して以下に行う。これらの図面は本明細書の一部を形成す る。しかしながら、添付された図面は本発明の好ましい実施の形態を示すもので あり、従って、その範囲の限定は意図していない。 図1は膵臓のホメオボックス・ファクターSTF−1が遍在する核ファクター と共にソマトスタチン・プロモータ内の細胞固有調節エレメントと共同的に結合 することを示している。図1Aは、−303から−281までの範囲で広がる二重鎖ソ マトスタチンTSEIIオリゴヌクレオチドを用いた膵臓島細胞Tu−6細胞から の粗核抽出物のゲル移動性シフト・アッセイを示している。C1,C2,C3、 蛋白質DNA複合体が示されている。クレッシェンド・バーは核抽出物の量の増 大を示している。STFは遺伝子組換えSTF−1蛋白質だけからの、そして、 Tu−6及びHe1a NEはそれぞれTu−6とHela細胞からの核抽出物である。P Iは免疫前抗血清を示す。STF−1 AbはSTF−1蛋白質のC−末端部分 に対して発生されるSTF−1抗血清を示す。STF−1Ab+オリゴはSTF− 1抗血清+SV40のOct.1結合サイト(Sph1モチーフ)。Oct.Abはの ヒトOct.1蛋白質に対して発生されたモノクローナルOct.1抗血清(W.Her rから提供)を示す。図1Bは以下に示すようにソマトスタチンTSEIIプロー ブとTu6核抽出物(C1とC2の複合体だけを分析するためにラベルされないOc t1オリゴで予備培養したもの)で形成した複合体のオフ−レート分析を示す。 複合体C1及びC2を示す。時間(分で表示)は各レーンに示す1000倍の非ラベ ルTSEIIコンペティタDNAを付加した後の時間を示す。PIは免役前血清。 STF−1 Abはゲル・シフト・アッセイに加えられたSTF−1抗血清。図 1CはソマトスタチンTSEIIオリゴをプローブとして用いた遺伝子組換えST F−1蛋白質のゲル移動性シフト分析を示す。STF−1結合活性はウェスター ン・ブロット・アッセイで検出可能なレベルのSTF−1蛋白質を含んでいない Jurkat細胞からの非相同核抽出物の不存在(−)あるいは存在(+)下でテスト された。クレッシェンド型のバーは遺伝子組換えSTF−1蛋白質の増大を示し ている。複合体C1とC2は図示の通り。図1Dは遺伝子組換えSTF−1+Ju rk at核抽出物を含んだ再構成抽出物内での複合体C1とC2のオフ−レートを示し ている。時間(分)は各レーン上に示すように非ラベルTSEIIコンペティタ( 1000倍)を加えた後の時間を示す。 図2は遍在するホメオボックス蛋白質PbxがソマトスタチンTSEIIエレメン ト上でSTF−1とヘテロディメリック複合体を形成することを示している。図 2AはTSEIIオリゴヌクレオチドをプローブとして使ってのゲル移動性シフト ・アッセイを示している。複合体C1,C2及びC3は図示の通り。PBX A bは反応に含まれたPbx抗血清。PIは免疫前血清。STF−1 AbはSTF− 1抗血清。図2BはSTF−1結合活性に対するイン・ビトロで翻訳Pbx蛋白質 (PBX)の影響を示す。TSEIIオリゴヌクレオチド+STF−1及び/又は Pbxを用いたゲル移動性シフト・アッセイは各レーンに示された通り。TNTは 比較対象の細胞溶解物。図2CはPBXがTSEII複合体に対するSTF−1結 合を安定化させることを示している。ソマトスタチンTSEIIオリゴヌクレオチ ドをプローブとして用いたSTF−1及びSTF−1 Pbx複合体のオフ−レー ト分析。時間(分)は過剰の非ラベルTSEIIオリゴを図のように付加した後の 時間。それぞれSTF−1モノマーとSTF−1/PBXへテロダイマーに対応 する複合体C1及びC2は図示の通り。図2Dはソマトスタチン及びインシュリ ン・プロモータ配列上でのSTF−1/Pbxヘテロダイマー形成の分析を示す。T SE IIはワイルド−タイプTSEIIオリゴヌグレオチド。M1,M2,M3はその内 部でTAATモチーフが図3Dと3Eに示すように突然変異された突然変異体T SEIIオリゴヌクレオチドを示す。P及びFLATは高い親和性でSTF−1を 識別するインシュリンIプロモータ。TSEIはSTF−1と結合するソマトス タチン・プロモータ・エレメント。PBXは結合反応に加えられたイン・ビトロ で翻訳されたPBX蛋白質。STFは全長遺伝子組換えSFT−1蛋白質である 。図2Eは図3Bのゲル・シフト・アッセイで用いられた野生タイプ及び突然変 異体オリゴヌクレオチドの配列を示している。括弧は突然変異の標的とされたコ ンセンサスTAATモチーフを示す。図2FはSTF−1とPbxが共同してプロ モータ・サイトのサブセットに作用することを示している。STF−1及びE2 A−Pbxエフェクタ・プラスミドを用いたGC細胞の一過性トランスフェクショ ン・アッセイは下の各バーで示す通り。バー・グラフは最小成長ホルモン(GH )プロモータ(Luc)のみ、及びGHプロモータの上流のソマトスタチンTSE IIエレメント(TSEII−Luc)の2つのコピーあるいはインシュリンPエレメ ント(P−Luc)の2つのコピーを含んでいるレポータ向性物から誘導されたル シフェラーゼ活性を示している。活性は共トランスフェクトされたRSV−CA Tコントロール・プラスミドに対して標準化された。 図3はSTF−1に保存されているぺンタペプチド・モチ ーフがPbxとの共同的結合にとって重要であることを示している。図3Aは野生 タイプ及び途中で切断した遺伝子組換えSTF−1ポリペプチドに対するSTF −1モノマー(複合体C1)及びSTF−1/Pbxへテロダイマー(複合体C2) 形成の分析を示している。突然変異体STF−1ポリペプチドにおける欠失末端 を各レーン上に示す。例えば、D1−70は残基1−70を欠失したSTF−1ポリ ペプチドを示している。Hoxl40−215はSTF−1ホメオドメイン・ポリペプチ ド。図3Bは上のゲル・シフト・アッセイに用いられている構成物の図式的表示 を示している。H.D.はSTF−1ホメオドメイン(アミノ酸残基140−215) を示す。全長STF−1蛋白質はアミノ酸残基1−284に延びている。図3Cは 保存されているペンタペプチド・モチーフの突然変異が図に示すような数のアミ ノ酸を含む野生タイプ及び突然変異体STF−1蛋白質のPbx配列との共同性を 破壊することを示している。図3Dは野生タイプ(WT)及び突然変異体(MU T)STF蛋白質のみの場合、及びイン・ビトロで翻訳されたPBXあるいはE .Jurkat核抽出物と組み合わせた場合のゲル・シフト分析を示している。 図4はソマトスタチンTSEIIサイト上でのPbxとのヘテロダイマー形成に必 要なSTF−1内のペンタペプチドが多数のホメオボックス蛋白質内に保存され ていることを示している。種々のホメオボックス蛋白質が種によって分類されて おり、名称が示されている。各蛋白質毎の、STF−1内の モチーフに関連した配列を示しN末端からホメオドメインまでの距離を右側に示 す。 図5は保存されたPBX相互作用モチーフ(Pim)が必要であるが、PBXと ホメオボックス蛋白質との間の共同的結合を促進する上で十分ではないことを示 している。図5Aは下のゲル・シフト・アッセイで用いられる遺伝子組換えGS T融合蛋白質の構造を示している。Isl1 H.D.はリム・ドメイン・ファク ターIsl1のホメオドメインを示す。PBX相互作用モチーフ−Isl1 H.D .はIsl1ホメオドメインに融合したSTF−1 PBX相互作用モチーフ領域 (アミノ酸残基110−138)を含むSTF−1−Isl1融合蛋白質を示す.cdx3 H.D.は膵臓ホメオボックス蛋白質cdx3(アミノ酸残基143−253)のホメ オドメインを示す。PBX相互作用モチーフ−cdx3はcdx3ホメオドメイン(ア ミノ酸残基176−253)に融合したSTF−1 PBX相互作用モチーフ領域(ア ミノ酸110−138)を示す。PBX相互作用モチーフ−STF−1はSTF−1ホ メオドメイン(アミノ酸残基140−215)に融合したPBX相互作用モチーフ領域 (110−138)を含むSTF−1ポリペプチドを示す。STF−1 H.D.はPB X相互作用モチーフ領域を持たないSTF−1ホメオドメインのみを示す。図5 Bは32PでラベルしたプローブとしてソマトスタチンTSEIIサイトを用いたゲ ル移動性シフト・アッセイを示す。−と+はPBX RNAでプログラムされた 赤血球溶解物の不存在と存在を示す。 ホメオドメイン融合蛋白質でテストしたPBXとの共同性を各レーン上に示す。 モノマー及びへテロダイマー複合体をそれぞれラベルして示してある。 図6はPbxとの共同性のためにSTF−1ホメオドメインのN末端アームが必 要であることを示している。STF−1 PBX相互作用モチーフ(アミノ酸残基110−138)+cdx3ホメオドメインの 代わりに置き換えられたSTF−1ホメオドメインの種々の領域を含んだPBX 相互作用モチーフ−cdx3融合構成物のゲル・シフト分析。図6AはSTF−1/ cdx3融合構成物の構造と活性を示している。cdx3配列を網点部分で、STF− 1配列を白い部分で示す。N−末端アーム(N)、及びらせん部分1,2,3( H1,H2,H3)の相対的な位置は図示の通り。ゲル・シフト分析でのPbxと の共同結合(−,+)を右側に示す。図6Bは下に示すSTF−1とcdx3のア ミノ酸アラインメントを示し、C−末端残基のアミノ酸数を右側に示してある。 破線はSTF−1とcdx3との間のアミノ酸の一致を示す。矢印は融合構成物の ために用いられたアミノ酸末端(I,II,III)を示す。図6Cは遺伝子組換え STF−1/cdx3融合蛋白質のゲル・シフト分析を示す。構成物数は図(一番上 )に描かれた構成物を示す。結合反応におけるイン・ビトロで翻訳されたPbx( PBX)あるいは非プログラム赤血球溶解物(TNT)の存在は図示の通り。C 1,C2はそれぞれSTF−1モノマーとPbx/STF−1ヘテロダイマーに対 応する複合体。 発明の詳細な説明 ヒト・ゲノムは胚種形成中の軸方向パターン形成における重要な決定因子であ るHox遺伝子と呼ばれるホメオテイック・セレクタ遺伝子の4つの群を含んでい る(Krumlauf,1994Cell 78:191−201)。これら4つの群はそれぞれ最大13個 の遺伝子を含んでおり、ひとつの群中の任意の遺伝子は通常他の3つの群のメン バーと特に高い相同性を有している。こうした相互に関連性を有する遺伝子はパ ラログと呼ばれ、従って、HoxA1,HoxB1,HoxC1及びHoxD1はすべて 相互に密接に関連したパラログであり、それぞれ異なったクロモソーム上の異な ったHox群内に存在している。HoxB複合体はクロモソーム17の長いアーム上に あり、例えば、HoxB1からHoxB9までが確認されている。 インシュリン遺伝子のグルコースに依存した制御はグルコースによって媒介さ れたインシュリン分泌の増大と並行して起こるように思われる。これは一部には 細胞内カルシウムの増大とも関連している。加えて、グルコース応答性インシュ リン・プロモータ機能は少なくとも一部にはFLAT結合の活性を調節すること で起きているのかもしれない。HoxB13はインシュリン・プロモータの機能的に 重要なFLATエレメントと高い親和性で結合する。さらに、HoxB13とインシ ュリンICE/Nirエレメント−結合ファクターPan−1を組み合わせて加える とインシュリン・プロモータを強く活性化する。このことはFLAT及びNirエ レメントがインシュ リン生成細胞内で相乗効果的に機能するからである。これらのデータは全体とし て、カルシウムに依存した経路がHoxB13の機能を調節している可能性を示唆し ている。 本発明によれば、先行技術の範囲内で通常の分子生物学、微生物学、そして遺 伝子組換えDNA技術を用いることができる。そうした技術は文献に十分に説明 されている。例えばManiatis,Fritsch & Sambrook,“Molecular Cloning:Ala boratory Manual(1982)”;“DNA Cloning:A PracticalApproach”,Vol umes I及びII(D.N.Gloverら、1985);“Oligonucleotide Synthesis”(M .J.Gait編集、1984);“Nucleic Acid Hybridization”[B.D.Hames & S. J.Higgins編集(1985)];“Transcription and Translation”[B.D.Hames & S.J.Higgins編集(1984)];“Anilna1 Cell Culture”[R.I.Freshney 編集(1986)];“ImmobilizedCells And EnZymeS”[IRL Press,(1986 )];B.Perba1,“A Practical Guide To Molecular Cloning”(1984)など 参照。 従って、以下の用語は、以下に定義されたような意味で解釈されねばならない 。 ここに述べられているアミノ酸は“L”アイソマー形態であることが好ましい 。しかしながら、“D”アイソマー形態の残基は、免疫グロブリン−結合の望ま しい機能的特性がそのポリペプチドで保持される限り、いずれのL−アミノ酸残 基で置換してもよい。NH2はポリペプチドのアミノ末端に 存在する遊離アミノ基を意味している。COOHはポリペプチドのカルボキシ末 端に存在する遊離カルボキシ基を意味している。標準的なポリペプチド命名法J Biol.Chem.,243:3552−59(1969)に従って、アミノ酸残基の略号は以下の対 応表に示す通りである。 対 応 表 記 号 アミノ酸 1文字 3文字 Y Tyr チロシン G Gly グリシン F Phe フェニルアラニン M Met メチオニン A Ala アラニン S Ser セリン I Ile イソロイシン L Leu ロイシン T Thr スレオニン V Val ヴァリン P Pro プロリン K Lys リシン H His ヒスチジン Q Gln グルタミン E Glu グルタミン酸 W Trp トリプトファン R Arg アルギニン D Asp アスパルティック酸 N Asn アスパラギン C Cys システイン なお、すべてのアミノ酸残基配列は左から右への方向がアミノ末端からカルボ キシ末端への従来の方向で示してある。 さらに、アミノ酸残基配列の冒頭及び末尾のダッシュはひとつあるいは複数の別 のアミノ酸残基へのペプチド結合を示す。上の表は1文字の略号と3文字の略号 を対応して示し、これらの略号は以下の説明で交互に使われている。 『レプリコン』はそれ自体の制御に基づいて複製を行うことができる、イン・ ビボでのDNA複製の独立サブユニットとして機能するいずれかの遺伝子的エレ メント(例えば、プラスミド、クロモソーム、ウィルス)である。 『ベクター』はプラスミド、ファージ、あるいはコスミドなどのレプリコンで あり、それに別のDNA部分を付着させて付着された部分の複製を起こさせるこ とができる。 『DNA分子』とは、単鎖形態あるいは二重鎖らせん形態のポリマー形態のデ オキシリボヌクレオチド(アデニン、グアニン、チミン、あるいはシトシン)を 示す。この用語はこの分子の一次及び二次構造だけを示し、いずれの特定の三次 形態も意味しない。従って、この用語は、特に、線形DNA(例えば制限フラグ メント)、ウィルス、プラスミド、及びクロモソームに見いだされる二重鎖DN Aを含んでいる。以下の検討で、構造はDNAの非転写鎖に沿った5′−3′方 向の配列(つまり、mRNAと相同の配列を有する鎖)だけを示すという通常の 方法で示してある。 『複製の発生源』とはDNA合成に関与するこれらDNA配列を示す。 DNA『コーディング配列』とは適切な調節配列の制御下 に置かれた場合にイン・ビボでポリペプチドに転写、翻訳される二重鎖DNA配 列を示す。このコーディング配列の境界は5′(アミノ)末端の開始コドンと3 ′(カルボキシル)末端で翻訳停止コドンによって示される。コーディング配列 は、原核性配列、真核性mRNAからのcDNA、真核性(例えば哺乳動物の)D NAからのゲノム性DNA配列、そして場合によっては合成DNA配列なども含 んでいる。ポリアデニル化信号及び転写終了配列は通常このコーディング配列の 3′に配置される。 転写及び翻訳制御配列はプロモータ、エンハンサ、ポリアデニル化信号、ター ミネータなど宿主細胞におけるコーディング配列の表現をもたらすDNA調節配 列である。 『プロモータ配列』は細胞内においてRNAポリメラーゼを結合でき、下流( 3′方向)コーディング配列の転写を開始できるDNA調節領域である。本発明 を定義する目的で、プロモータはバックグラウンド上で検出可能なレベルで転写 を開始するのに必要な最低数の塩基あるいはエレメントの含むようにするために 、転写開始サイトによって3′末端に拘束され、上流方向(5′方向)に延びた ものとする。プロモータ配列内で転写開始サイト(ヌクレアーゼS1によるマッ ピングで好適に定義される)とRNAポリメラーゼの結合に関与する蛋白質結合 領域(コンセンサス配列)とが見出されるであろう。真核性プロモータは、常に ではないが、“TATA”ボックス及び“CAT”ボックスを含んでいる場合が 多い。原核性プロモータは−10及び−35コンセンサス配列に加えてシャイン−ダ ルガルノ配列を含んでいる。 『表現制御配列』は別のDNA配列の転写及び翻訳を制御、調節するDNA配 列である。コーディング配列はRNAポリメラーゼがコーディング配列を、その 後で上記コーディング配列によってコード表現される蛋白質内に翻訳されるmR NA内に転写する場合に、細胞内の転写及び翻訳制御配列の『制御下』にある。 『信号配列』はコーディング配列の前に含まれる場合がある。この配列はその 宿主細胞にポリペプチドを細胞表面に向けさせたり、あるいはポリペプチドを培 養液内に分泌させたりするように宿主細胞に伝える信号ペプチド、N末端−ポリ ペプチドをコード表現し、この信号ぺプチドはその蛋白質が細胞から出ていく前 に宿主細胞によってクリップ・オフされる。信号配列は原核細胞や真核細胞に天 然に存在している種々の蛋白質と結合して見出される場合もある。 ここで本発明のプローブを指して用いられる『オリゴヌクレオチド』という用 語は2つ以上、好ましくは3つのリボヌクレオチドで構成された分子を指してい る。その正確なサイズは多くのファクターに依存し、それらのファクターはオリ ゴヌクレオチドの最終的な機能と使い方に依存している。 ここで用いられる『プライマー』という用語は、精製制限消化酵素などに天然 に存在するか合成的につくられるかには関係なく、核酸鎖に対して相補的なプラ イマー延長精製物の 合成が誘導される条件下に置かれた場合に、つまり、ヌクレオチド及びDNAポ リメラーゼなどの誘導剤の存在と適切な温度及びpH下に置かれた場合に合成の開 始点として機能することができるオリゴヌグレオチドを指している。このプライ マーは単鎖あるいは二重鎖のいずれであってもよく、誘導剤の存在下で望ましい 延長生成物の合成を行わせるのに十分な長さを持っていなければならない。プラ イマーの正確な長さは温度、プライマーの供給源、及びその使用法など多くのフ ァクターに依存している。例えば、診断的な使い方のためには、標的配列の複雑 さに応じて、オリゴヌクレオチド・プライマーは通常15−20あるいはそれ以上の ヌクレオチドを含んでいるが、もっと少ない場合もある。 ここで言うプライマーは特定の標的DNA配列の種々のストランドに対して『 実質上』相補的となるように選択される。これは、プライマーがそれらの対応す るストランドとハイブリダイズするのに十分に相補的でなければならないことを 意味している。従って、プライマー配列はテンプレートの正確な配列を反映して いる必要はない。例えば、非相補的なヌクレオチド・フラグメントをそのプライ マーの5′末端に取り付けて、そのプライマーの残りの部分をそのストランドと 相補的にするようにしてもいい。また、非相補的な塩基あるいはより長い配列を プライマー内に点在させてもよいが、その場合はそのプライマー配列はその配列 と十分な相補性を有しているか、それとハイブリダイズして、それによって延長 生 成物合成のためのテンプレートを形成しなければならない。 ここで用いられている『制限エンドヌクレアーゼ』及び『制限酵素』という用 語はバクテリア性酵素を意味し、それぞれ特定のヌグレオチド配列、あるいはそ の近くで二重鎖DNAを切断する。 細胞は、そうしたDNAがその細胞内部に導入されると、外因性あるいは非相 同性DNAによって『形質変換』される。形質変換DNAはその細胞のゲノム内 に統合(共有結合で結合)される。原核細胞、イースト菌、及び哺乳動物の細胞 などにおいては、形質変換DNAはプラスミドなどのエピゾーム性エレメント上 で保持される場合と保持されない場合とがある。真核細胞に関しては、安定的に 形質変換される細胞は形質変換するDNAがクロモソームに統合されて、クロモ ソーム複製を通じて娘細胞によって遺伝されるようなものである。この安定性は 真核細胞のその形質変換DNAを含む一群の娘細胞によって構成される細胞株あ るいはクローンを確立できる能力によって示される、『クローン』とは単一の細 胞、あるいはミトシスによって共通な祖先から誘導された一群の細胞を意味して いる。『細胞株』とは何世代にわたりイン・ビトロで安定した成長ができる一次 細胞のクローンを意味する。 2つのDNA配列は、少なくとも75%程度(好ましくは少なくとも80%程度、 そして最も好ましくは90または95%程度)のヌクレオチドが決められた長さのD NA配列と対応する場 合に『ほぼ相同』である。ほぼ相同の配列は配列データ・バンクで入手できる標 準的なソフトウエアを用いて配列を比較するか、あるいは、例えば特定の系に対 して決められるような厳しい条件下でのサザーン・ハイブリダイゼーション実験 で決められる。適切なハイブリダイゼーション条件を決めるのは当業者に公知の 範囲内である。例えば、Maniatisら、;DNA Cloning,Vo1.I&II・など; Nucleic Acidhybridizationなど参照。 DNA構成物の『異種の』領域は自然の大型の分子との関連では見いだされな い大型DNA分子内のDNAの確認可能なセグメントである。従って、異種の領 域が哺乳動物遺伝子をコード表現する場合、遺伝子は通常、供給源器官のゲノム の哺乳動物ゲノム性DNAには隣接しないDNAによって隣接される。別の例で 、コーディング配列はそのコーディング配列が自然には見いだされない構成物( 例えば、ゲノム性コーディング配列がイントロンを含むcDNA、あるいは天然 の遺伝子とは異なったコドンを有する合成配列)である。対立遺伝子の変異ある いは自然発生的突然変異的イベントはここで定義されていないようなDNAの異 種の領域を発生させない。 これらの調査のために最も一般的に用いられたラベルは放射性エレメント、酵 素、紫外線に露出された場合蛍光を発生する化学物質などである。多数の蛍光物 質が知られており、ラベルとして用いることができる。これらには、例えば、フ ルオレスセイン、ローダミン、アウラミン、テクサス・レッド、AMCSブルー 及びルシフェール・イエロウである。特定の検出物質はヤギの体内でつくられ、 イソチオシアネートを通じてフルオレスセインと接合された抗ウサギ抗体である 。 蛋白質は放射性エレメントあるいは酵素でラベルすることができる。こうした 放射性ラベルは現在入手できるいずれのカウンティング手順によっても検出でき る。好ましいアイソトープは3H,14C,32P,35S,36Cl,51Cr,57Co,58 Co,53Fe,30Y,125I,131I及び186Reから選択される。 酵素ラベルも同様に有用で、現在用いられている色測定、分光測定、蛍光分光 測定、電流測定、あるいはガス測定技術のいずれによっても検出することができ る。酵素はカルボジイミド、ジイソシアネート、グルタルアルデヒドなどの架橋 分子との反応によって選定された粒子に接合される。これらの手順で用いること ができる多くの酵素が知られており、利用することができる。好ましいものはぺ ロキシダーゼ、β−グルクロニダーゼ、β−D−ガラクトシダーゼ、ウレアーゼ 、グルコース・オキシダーゼ+ペロキシダーゼ、及びアルカリ性ホスファターゼ である。別のラベル用物質及び方法については、例えば、米国特許No.3,654,090 、 3,850,752及び4,016,043を参照。 この技術分野で開発、利用されているひとつの具体的なアッセイはレセプタ・ アッセイである。レセプタ・アッセイに おいては、アッセイされる物質が適切にラベルされて、その後、一定の細胞テス ト・コロニーに一定量のラベルが接種され、その後、ラベルされた物質がその細 胞レセプタに結合した程度を判定するために結合調査が行われる。こうして、そ れらの物質の間の親和性の違いを確認することができる。 先行技術において有用なひとつのアッセイは“cis/trans”アッセイである。 要約して述べると、このアッセイは2つの遺伝子構成物を用い、そのひとつは適 切な細胞株にトランスフェクトされると特定のレセプタを継続的に表現するプラ スミドであり、2番目のものはレセプタ/リガンド複合体の制御下でルシフェラ ーゼなどのレポータを表現するプラスミドである。従って、例えば、特定のレセ プタに対するリガンドとしての化合物を評価することが望ましい場合、それらの プラスミドのひとつは選ばれた細胞株内でのその」レセプタの表現をもたらす構 成物であり、2番目のプラスミドはその内部にその特定のレセプタに対する応答 エレメントが挿入されるルシフェラーゼ遺伝子に結合されたプロモータを有して いることになるであろう。テストされる化合物がそのレセプタのアゴニストであ る場合、リガンドはリセプタと複合化し、その結果できる複合体はその応答エレ メントに結合し、ルシフェラーゼ遺伝予の転写を開始する。その結果もたらされ る化学蛍光物質を光学的に測定され、容量応答曲線が得られ、公知のリガンドの それと比較される。上に述べた手順は米国特許No.4,981,784とPCT国際公報No .88/03168に詳細に述べ られている。 本発明はSTF−1がPbxと結合して、この結合がソマトスタチンと最も高い 可能性としてはインシュリンの強化された転写をもたらす。STF−1のPbxに 対する結合はぺンタぺプチド(EPWMK)を必要とする。STF−1とPbxは STF−1−Pbxへテロダイマーを認識するサイトのサブセット上でのみ相乗効 果的に機能する。以下に示すように、STF−1のアミノ酸残基115−123はPbx との共同性のために必要とされる。つまり、突然変異体STF−1 cDNAはP bxと共同できないので、Pimが必要とされる。さらに、STF−1ホメオドメイ ンのアミノ酸残基145−153を含むフレキシブルなN−末端アームはPbxとの共同 性に不可欠である。 以下の実施例は本発明の種々の実施の形態を示すために提供されるものであり 、いかなる意味でも本発明の範囲の限定は意図していない。 実施例1 プラスミドの構成及び蛋白質の表現 図3Bで示されているSTF−1欠失構成物については上に述べた(20)。S TF−1欠失プラスミドをポリメラーゼ連鎖反応(PCR)増幅方法を用いて作 成した。テンプレートとしてSTF−1 cDNA用いて、欠失部分にまたがるひ とつのセンス・オリゴヌクレオチドをSTF−1 cDNAの3′末端に対応した 抗センス・オリゴヌクレオチドを用いて培養した。コード表現領域内に適当な欠 失部分を含むSTF −1 cDNAフラグメントを、Taqポリメラーゼを用いたPCR増幅により得 た。Pbx1 cDNA(C.Murreからの入手)(18)及びSTF−1欠失突然変 異体D1−70,D1−115,D1−139及びD216−284をメーカーの定めた生成手 順に従って、転写/翻訳系に結合したPromega TNTウサギ赤血球溶解物を用い て生成した。STF−1全長蛋白質及びSTF−1欠失突然変異体hox14O−215 ,1−140及び110−215(図3Aを参照)がバクテリア性表現ベクターpGEX3 Xを用いて大腸菌内で表現された。遺伝子組換え蛋白質は上に述ベたように精製 した。STF−1ポリペプチドは最初にそれらのN−末端でグルタチオン−S− トランスフェラーゼ(GST)を含む融合蛋白質として表現された。GST−S TF−1ポリペフチドはグルタチオン・セファローズ樹脂上でのアフィニイテイ ーグロマトグラフィでバクテリア性溶解物から精製した。精製蛋白質は、グルタ チオン(10mM)を用いてその樹脂から溶離させたり、あるいはGSTとSTF− 1の配列間に挿入されるファクターX開裂サイトのために蛋白質分解的に切断す ることができる。遺伝子組換え蛋白質は4μgのXa因子で室温で16時間消化作 用させることでグルタチオン−セファローズ・ビーズから溶離された。 図5に示されているGST融合蛋白質は、pGEX3Xベクターを用いて大腸 菌内でも表現された。ラットIsl1ホメオドメイン(12)(アミノ酸残基176−2 48)、ハムスターcdx3ホメオドメイン(6)(アミノ酸残基143−253)及び STF−1ホメオドメイン(アミノ酸残基140−215)をコード表現する配列をポ リメラーゼ連鎖反応で増幅して、pGEX3Xプラスミドのフレームで融合させ た。PBX相互作用モチーフ−ホメオドメイン融合蛋白質のPBXに関しては、 FPWMKモチーフを含む110−138の残基からなるSTF−1をコード表現する 配列を、Isl1ホメオドメイン(12)(アミノ酸残基176−248)、cdx3のホメ オドメイン(6)(アミノ酸残基176−253)及びSTF−1ホメオドメイン(ア ミノ酸残基140−215)をコード表現する配列より上流のフレームで結合し、pG EX3Xベクターに挿入した。GST溶融蛋白質が上(14)に述べたように表現 、精製され、5mMの還元グルタチオンを用いてビーズから溶離された。 実施例2 ゲル移動性シフト・アッセイ その配列を図2Cに示すO.1ngの末端ラベル二重鎖オリゴヌグレオチドを用い て、以前(20)に述べたのとまったく同じようにゲル移動性シフト・アッセイを 行なった。オフ−レイト分析を行うために、TSEIIプローブを先ずその蛋白質 で室温で30分間培養し、その後、1000倍量に過剰の非ラベルTSEIIオリゴヌク レオチドを加えて、アリコットを種々の時点でで操作ゲル上に負荷した。スーパ シフト・アッセイで、TU6核細胞抽出物を、TSEIIプローブを加える前に、 室温で15分間、1μlのPbx(11)あるいはSTF−抗血清(20)で予備培養し た。Pbx抗血清は多数のPbxファミリー のメンバー(Pbx1,2,3)間の違いを識別しない。 実施例3 特定の蛋白質DNA複合体C1,C2及びC3 膵臓の腫瘍細胞株においては、膵臓島ホルモン遺伝子であるソマトスタチン及 びインシュリンの表現はホメオボックス・ファクターSTF−1に依存している 。STF−1は、TSEI及びTSEII(14)と呼ばれる2つの組織特異的調節 エレメントに結合することにより、Tu−6細胞内のソマトスタチン表現を調節 する。粗Tu−6核抽出物のゲル移動性シフト・アッセイにおける32Pでラベル したTSEIIサイト・オリゴヌクレオチド・プローブを用いて、3つの特定の蛋 白質DNA複合体が検出され、ここでは複合体C1、複合体C2及び複合体C3 (図1A)として示されている。複合体C1及びC2は、膵臓島細胞抽出物だけ で観察されるが、複合体C3はHelaなどの非島細胞株で比較できる程度のレベル で検出された。複合体C3はOct−1抗血清を用いた『スーパシフト・アッセイ 』によって示されるように、遍在するOct−1蛋白質を含むように見える。これ とは対照的に、複合体C1及びC2は、STF−1抗血清の添加に対する感作性 を判定されるように、複合体C1及びC2はSTF−1蛋白質を含んでいた。 ゲル移動性シフト・アッセイで、複合体C2は抽出濃度の関数として指数関数 的に増大するが、複合体C1は直線的に増大する。遺伝子組換え全長STF−1 蛋白質は複合体C1 と同じ位置(図1A、レーン6)に移入する1つの複合体を生成したが、このこ とは複合体C1がSTF−1だけを含んでおり、一方、複合体C2が高親和性異 量体STF−1複合体を示すことを示唆している。この点に関して、オフ−レー ト調査は、複合体C1の半減期が1分以下で、異量体STF−1複合体C2の半 減期は15分程度である(図1B)。 C2複合体がSTF−1のホモ2量体に対応しないことを確認するため、遺伝 子組換えSTF−1蛋白質濃度の増大をTSEIIプローブを用いたゲル移動性シ フトアッセイで調べた(図1C)。多量のPYF−1蛋白質を用いた場合、移行 がより遅い複合体は観察されなかったが、これは複合体C2がSTF−1のDN Aへの結合を非常に安定化している別の蛋白質成分を含んでいなければならない ことを示している。 この成分がどこにでも表現されていることを実証するために、粗Jurkat(ある いはHela)核抽出物を遺伝子組換えSTF−1蛋白質を含む反応物に加えた。こ れらの条件下で、複合体C2の生成が容易に観察され、遺伝子組換えSTF−1 の添加に依存していた(図1C)。再構成された抽出物内でのC2複合体のオフ −レートはTu−6抽出物内におけるそれと同じ程度(約15分間)で、遍在する ファクターがSTF−1のTSEIIサイトへの結合を安定化していることを示し ている(図1D)。 エクストラデンティクル(extradenticle)と呼ばれるショウジョウバエのホ メオボックス蛋白質は標的プロモータ・ サイトに他のホメオドメイン蛋白質と共同的にで結合する(2,25)。次に、P bx(23)と呼ばれるエクストラデンティクルの哺乳動物相同物が複合体C2に含 まれるかどうかを調べた。粗Tu−6核抽出物に加えると、Pbx血清は複合体C 2の形成を特異的に停止させたが、この抗血清はSTF−1だけを含んでいるC 1の形成に対しては影響を及ぼさない(図2A、レーン2)。さらに、Pbxと遺 伝子組換えSTF−1蛋白質を共に培養すると、ゲルシフト・アッセイで異量体 C2複合体をもたらした(図2B)。オフ−レイト分析で評価されたこのPbx− STF−1複合体の安定性は、Tu−6核抽出物のC2複合体の安定性とほぼ同 様である(図2C)。 PbxとSTF−1がTSEII以外の別のSTF−1標的サイトと共同的に結合 できるかどうか判定するために、STF−1と結合し、そして膵臓細胞内でラッ ト・ソマトスタチン及びインシュリンI遺伝子の島細胞制限表現にそれぞれ必要 なサイトである、ソマトスタチンTSEIあるいはインシュリンP及びFLAT エレメント上で、遺伝子組換えSTF−1及びPbx蛋白質を用いてゲル・シフト ・アッセイを行った(図2D及び図2E)。TSEIIエレメントとは対照的に( 図2D)レーン1−4)、TSEI,PあるいはFLATエレメント上で異量体 STF−1−Pbx複合体は観察されなかった。実際、異量体STF−1複合体は 、粗粗膵臓細胞抽出物のゲル・シフト・アッセイでTSEI,PあるいはFL ATエレメントが用いられた場合も検出されない(データ示さず)(20)。 STF−1及びPbxが共同的な方法で転写を刺激できるかどうか判定するため に、最小成長ホルモン・プロモータの上流のソマトスタチンTSEIIサイトの2 つの複製を含むレポータ・ベクターを用いて、一過性トランスフェクション・ア ッセイを行なった(図2F)。トランスフェクトされたPbx表現プラスミドが関 与する調節を最適化するために、Pbxに融合されたE2Aの活性領域を表現する E2A−Pbxベクターが用いられた(15)。GC細胞に別々にトランスフェクト された場合、STF−1とE2a−Pbx表現ベクターは、TSEIIルシフィラー ゼ・レポータ遺伝子活性にはほとんど影響を及ぼさなかった。しかしながらST F−1及びE2a−Pbxエフェクタ・プラスミドを共トランスフェクトとすると 、TSEII活性が劇的に増大したが、この現象はSTF−1がTSEIIサイト上 のPbxと実際に共同できることを示唆している。反対に、インシュリンPエレメ ント(P−Luc)を含むレポータ・プラスミドを用いても、STF−1とE2A −Pbx間のこうした共同性は観察されなかった。DNA結合アッセイではインシ ュリンPエレメントがSTF−1−Pbxヘテロダイマーを形成することができな かったので、こうした結果はSTF−1とPbxが、STF−1−Pbxへテロダイ マーを認識できるサブセット上だけで相乗的に作用できることを実証している。 Pbx−STF−1共同性にとって重要なソマトスタチンTSEIIエレメントの 配列を同定するために、いくつかの突然変異体TSEIIオリゴヌクレオチドを構 成した(図2D及び図2E)。TSEIIサイトはホメオドメイン蛋白質の主要認 識モチーフである3TATAモチーフを含んでいる。TAATモチーフ1または 3の突然変異体(M1及びM3、プラス鎖)は、STF−1及びPbx間の共同的 結合に対しては最小限の効果しか及ぼさないが、TAATモチーフ2(マイナス 鎖)の突然変異体はPbx−STF−1の共同性を完全に破棄し、このことはPbx −STF−1複合体形成のためにその特別のTATAモチーフが重要であること を示している。第3のモチーフ(M3)の突然変異体もSTF−1の単量体C1 複合体の形成に影響を与えた。 Pbxと共同的な結合を促進するSTF−1の残基を同定するために、一端を切 断した一連のポリペプチドをTSEIIプローブを用いてゲルシフト・アッセイで テストした(図3A及び図3B)。ホメオボックス・ドメインヘ残基C−末端の 欠失はPbxとの共同的結合に影響を及ぼさない(D216−284突然変異体)。そし て、STF−1トランス活性領域(アミノ酸1−115)を欠失しているN−末端 に切断されたSTF−1ポリペプチドもTSEIIサイトに共同的に結合する能力 を保有していた。しかし、アミノ酸115から123までの残基をさらに欠失させると Pbxとの共同性がまったく失われてしまい、このことはSTF−1ホメオドメイ ンの外側の領域がへ テロダイマー形成には重要な役割を果していることを示唆している(図3A及び 図3B)。実際、STF−1(Hoxl40−215)のホメオボックス領域は、TSE II上で単量体複合体を形成したが、Pbxと共同的に結合しなかった。STF−1 ホメオドメイン(アミノ酸110−215)に加えてN−末端配列を含むSTF−1ポ リペプチドはPbxとの共同性を示したが、このことはSTF−1ホメオボックス に隣接しているN−末端残基がTSEIIサイトに結合してPbxと蛋白質−蛋白質 接触を形成する可能性を示唆している。 エクストラデンティクルとDNAに共同して結合する別のショウジョウバエの ホメオドメイン蛋白質とSTF−1内の残基を比較するプロセスにおいて、この STF−1のN−末端領域内に位置し(アミノ酸115−123)、種々の種類の後生 動物から多数の類似蛋白質内に保持されているショウジョウバエのPbx相同体で あるぺンタペブチド・モチーフFPWMKが確認された(5)。Pbxとの共同性 に対するこのぺプチド・モチーフの重要性を示すために、モチーフ(FPWMK からAAGGQまで)内の各残基でアミノ酸置換を含んだ突然変異体STF−1 cDNAが構成された(図3C)。野性型STF−1蛋白質をゲル移動性シフト ・アッセイで比較した場合、突然変異されたSTF−1蛋白質は遺伝子組換えP bxかJurkat抽出物からの内発性Pbxのいずれかと共同する能力が不十分であった (図3D及び図3E)。対照的に、突然変異体STF−1蛋白質は、へテロダイ マー性複合体を形成 しないインシュリンP及びFlatエレメント上で野性タイプ結合活性を示した。 これらの結果はPbxモチーフ領域またはpimと呼ばれるSTF−1のPbx相互作 用モチーフは、実際にPbxとの共同性に必要であることを示している。 Pbx相互作用モチーフ領域がPbxとの共同性のために十分であるかどうか判定 するために、非相同ホメオボックス蛋白質に融合された場合にPbxの共同性を付 与するこのモチーフの能力を調べた(図5B)。ゲル移動性シフト・アッセイに おいて、limホメオドメイン蛋白質Isl1は高い親和性でソマトスタチンTSEI Iを認識したが、Pbxとヘテロダイマー化することはできなかった。顕著な点と して、Isl1ホメオボックスの上流のPbx相互作用モチーフ領域の融合はPbxと の共同性を促進しなかった。尾状様ファクターcdx3は、そのホメオドメインの 上流のモチーフCEWMRに関連したPBX相互作用モチーフを含んでいる。し かし、Isl1の場合と同様、cdx3はPbxと異へテロダイマー化せず、PBX相 互作用モチーフ領域をcdx3ホメオドメインに付加してもPbxの共同性を促進し なかった。特徴的な点として、PBX相互作用モチーフ領域とホメオボックス間 の間隔は、STF−1に及びPBX相互作用モチーフ−Isl1とPBX相互作用 モチーフ−cdx3融合蛋白質の両方との間の間隔とほぼ同様であり、ホメオドメ インからの距離がPbxと共同能力のないことの理由にはならないことを示唆して いる。さらに、キメラ性蛋白質(PBX相互作用モチーフ−Isl1)PBX相互 作用モチーフ−cdx3)は、野性型親和性を有するDNAと結合すると思われ、 このことは共同の欠失が正しくないヒダ形成(folding)を反映したものではな いことを示唆している。これらを共に考え合わせると、これらの結果は、PBX 相互作用モチーフ領域がPbxと異量性複合体の形成に必要とされるが、さらにS TF−1ホメオドメインの中にある残基がソマトスタチンTSEIIサイトに共同 して結合するために必要とされることを示唆している。 PBXモチーフ領域に加えて、Pbxと共同して結合するために機能的に重要で あるSTF−1のホメオドメイン内の残基を特徴づけを行うために、cdx3ホメ オドメイン内の断片をSTF−1の対応する断片と置き換えた(図6C)。そう した実験のための融合テンプレートとしてPBX相互作用モチーフ−cdx3を用 いると、STF−1のN−末端アームがPbxとの共同性を回復したが、STF− 1ホメオドメインの他の領域(らせん1,2または3)はそうした活性を示さな いことが判定された。これらの結果は、PBX相互作用モチーフとSTF−1の N−末端アームの両方がPbxと複合体を形成するには必要であることを証明して いる。 ショウジョウバエのPbx相同体であるエクストラデンティクルは、発達中にウ イングレス(wingless)、テイシャツ(teashirt)及びデカペンタプレジック( decapentaplegic)など標的遺伝子のサブセットの活性化を適切にするために重 要であると見られる(24)。エクストラデンティクルは異な った異形化蛋白質と共に共同的にDNAに結合することにより、これらの標的遺 伝子を誘導ように思われる。本発明は、ヒト相同性エクストラデンティクルであ るPbxがソマトスタチンTSEIIエレメント上でSTF−1でへテロダイマー性 複合体を形成することを実証している。STF−1だけの場合と比較すると、S TF−1−Pbx複合体は、ゲル移動性シフトアッセイでのこの複合体の減少した オフ−レイトで測定して、高度に安定性がある。しかしながら、これらの結果が HOX蛋白質と共同的に結合する能力を有するPbxファミリーの種々メンバー間 の違いを示さないことは重要である。 ソマトスタチンTSEIIサイト上でのSTF−1−Pbxヘテロダイマー形成す るは、脊椎動物だけでなくショウジョウバエとCエレガント(C .elegans)でも 、多数の相同蛋白質内に保持されているぺンタペプチド・モチーフ(FPMWK )を必要とする。従って、このモチーフを含むC.エレガント相同蛋白質mab5 あるいはlin−39はPbxと相同であるように思われる蛋白質ceh−20と共同性を示 す可能性ある。Pbx:hoxのへテロダイマー形成を誘発するための人工的な標的 配列を用いて、ChangらはDNAへのPbxとの共同的結合にとっての、この保存 保守モチーフの重要性を指摘した。これらの結果は、Pbxの効果がhox複合体の 蛋白質内に制約されず、STF−1などの孤立ホメオボックス蛋白質を含むこと を示唆している。 Changらは保持されたYPMWKモチーフのHox A10への 融合がPbxとの共同性を促進するには十分であることを見出したが(3)、この モチーフがIsl−1及びcdx−3など島細胞ホメオドメイン蛋白質に移入された 場合に共同性の誘発が見られなかった。これらの結果は、ホメオドメイン自体の 中の付加的な残基がSTF−1/Pbx複合体を形成するために必要であるかもし れないことを示唆した。これに関して、STF−1−ホメオドメインのフレキシ ブルナN−末端(アミノ酸145−153)がPbxとの共同性には非常に重要であるこ とが見出された。N−末端アームは機能的特性をアテナピデア(Antennapedia) などホメオドメイン蛋白質に付与することが示されているが、その基礎となるメ カニズムはまだ解明されていない(4,26)。構造的な研究では、N−末端アー ムがDNA結合あるいは蛋白質同士の相互作用における微妙な違いを与えている DNAの小さな溝の中に配置されていることを明らかにした。これらの結果はこ れらのモデル間の違いを示すものではないが、STF−1/Pbx複合体の形成が 小さな特異的溝接触を形成するためにN−末端アームの能力の役割に部分的に依 存しているかもしれないという想定には魅力がある。 STF−1−Pbxヘテロダイマーの形成は可能性のあるSTF−1の標的サブ セットでのみ行われる。これらの結果はこうした優先性が島細胞発展における標 的サイト選択の基礎を形成していることを示唆している。例えば、膵臓島細胞の 細胞ライプに違いがあっても(それぞれβ及びd)、STF −1がインシュリンとソマトスタチンの表現の両方を誘発することについては上 にも述べた。β細胞で、STF−1はらせん−ループ−らせん蛋白質E47ど共同 的に作用することにより、インシュリンの表現を誘発するように見える。対照的 に、STF−1は、TSEIIサイトにPbxと共同的に結合することで、d細胞に おけるソマトスタチンの表現を促進するように見える。これらの観察はインシュ リンまたはソマトスタチンのいずれかを表現するための島細胞系列内の細胞の関 与は、Eボッグス結合とPbx型蛋白質の表現の割合に依存している可能性を示唆 している。 膵臓の発達に関してここで述べられているのと同様の発達調節の組み合わせ的 メカニズムがイースト菌についても述べられている。これに関して、ホメオドメ イン蛋白質Mata2は、二倍体a/a内の金属と共同して、hsgオペレータと結合し 、一倍体(haploid)固有遺伝子を抑制する。しかし一倍体aまたはa細胞にお いて、Mata2は違った活性物MCM1と共同して、それによって違った遺伝プロ グラムを活性化するように思われる(9)。 Pbxとある種のホメオボックス蛋白質の間の相互作用を可能にする保存された モチーフの存在は発達におけるこの調節因子の全体的な影響をある程度説明して いるかもしれない。ソマトスタチン遺伝子は、脳、胃及び延髄甲状腺などをを含 む膵臓以外の多数の組織内で表現される。これらの組織内での直接的なソマトス タチン表現は確認されていないが、これ らの結果はPbxとへテロダイマー複合体を形成することによりTSEIIエレメン ト上でのソマトスタチンの表現を刺激できることを予想させる。 ここに引用された文献は以下の通りである。 1. 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───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,S Z,UG),AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IL,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LK,LR,LT,LU,L V,MD,MG,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, TJ,TM,TT,UA,UG,UZ,VN

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. STF−1結合サイトへのSTF−1結合を促進するのに有効な化合物を 判定するDNA結合アッセイにおいて、 第1の容器で、STF−1結合サイトを有する末端ラベル化二重鎖DNA を比較対象としてのSTF−1と結合するステップと、 第2の容器で、STF−1結合サイトを有する末端ラベル化二重鎖DNA をSTF−1及びサンプルとしてのテスト化合物と組み合わせるステップと、 該第1及び第2の容器を培養するステップと、 該比較対象と該サンプルを電気泳動ゲル上に負荷するステップと、 該比較対象及び該サンプルを該ゲル内で移行させるために該電気泳動ゲル に電流を加えるステップと、 該比較対象及び該サンプルを検出するステップと、 該比較対象の移行を該サンプルの移行と比較するステップで構成され、該 サンプルの移行が該比較対象より遅い場合に、該テスト化合物が該STF−1結 合サイトへのSTF−1結合の促進において有効とされるアッセイ。 2. 第2のサンプルがSTF−1結合サイトを有する末端ラベル化二重鎖DN A、STF−1、テスト化合物及び該末端ラベル化二重鎖DNAと同じ配列を有 する過剰の、ラベルされていない二重鎖DNAを含んで調製され、該第2のサン プルの検出がラベルされたDNA/STF−1/テス ト化合物複合体の減少を示した場合、該STF−1/テスト化合物複合体の結合 がSTF−1結合サイトを有する該二重鎖DNAに対して固有であるとされる請 求項1のアッセイ。 3. 該末端ラベル化二重鎖DNAがSEQ ID No.1の配列を有するひとつ の鎖とSEQ ID No.2を有する他の鎖を有している請求項1のアッセイ。 4. STF−1結合サイトに対するSTF−1結合を促進するのに有効な化合 物を判定するDNA結合アッセイにおいて、 STF−1を構成的に表現する第1の表現プラスミドと、レポータ遺伝子 を表現する第2の表現プラスミドをSTF−1結合サイトの制御下で適切な細胞 株内のトランスフェクトするステップと、 該トランスフェクトされた適切な細胞株内に第3のプラスミドをトランス フェクトして、該第3の表現プラスミドがテスト化合物を表現するステップと、 そして 該レポータ遺伝子の転写の量を測定するステップとで構成され、該転写が 起きていれば、該テスト化合物が該STF−1結合サイトに対するSTF−1結 合を促進するのに有効であるとされるDNA結合アッセイ。 5. 該第2の表現プラスミドが該STF−1結合サイトとしてソマトスタチン TSEIIサイトのコピーを含んでいる請求項4のアッセイ。 6. 該適切な細胞株がGC細胞である請求項4のアッセイ。
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